JP5324913B2 - 脱気装置およびそれを備えた液体クロマトグラフィ装置 - Google Patents

脱気装置およびそれを備えた液体クロマトグラフィ装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体流通空間と減圧空間との間をガス透過膜によって仕切り、減圧空間の気体をポンプにより外部に排出させて液体流通空間の液体を脱気するように構成された脱気装置、およびそれを備えた液体クロマトグラフィ装置に関する。
血液などの生体試料を用いて生体成分を分離分析する場合には、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)を利用した高速液体クロマトグラフィ装置(HPLC装置)が広く用いられている(たとえば特許文献1参照)。一般的なHPLC装置は、図12に示したように、試料調製ユニット90において生体成分を含んだ試料を調製した後にその試料を分析カラム91に導入させ、生体成分を分析カラム91の充填剤に吸着させるように構成されている。その一方で、充填剤に吸着させた生体成分は、送液ポンプ92によって溶離液ボトル93から分析カラム91に溶離液を供給することによって脱離させられる。分析カラム91からの脱離液は、測光機構94に導入され、この測光機構94において脱着液の吸光度を連続的に測定することにより、生体成分の分析が行なわれる。
一方、HPLC装置9では、生体成分の分析を安定して行なうために、送液ポンプ92の上流に脱気装置95を設置している(たとえば特許文献2参照)。脱気装置95は、溶離液中に存在する酸素等の気体を除去するためのものである。HPLC装置9に脱気装置95を設けることにより、溶離液に溶存する気体が気泡となることが抑制され、送液ポンプ92の流量が不安定になるのを防止することができるため、HPLC装置9における生体成分の分析を安定して行なうことができるようになる。
図13に示したように、脱気装置95としては、減圧空間96に配置したガス透過性チューブ97に溶離液を流通させるとともに、ポンプ98によって減圧空間96を減圧することで、溶離液中の溶存気体を吸引除去するように構成されたものがある(たとえば特許文献3参照)。すなわち、溶離液中の溶存気体は、ガス透過性チューブ97の内部を溶離液が流通する際にガス透過性チューブ97の外部(減圧空間96)へ移動させられることにより除去される。
このような構成を有する脱気装置95は、図12に示したようなHPLC装置9に限らず、食品や飲料水などの製造過程における酸化防止あるいは微生物の繁殖防止のためにも利用されている。
特開平7−120447号公報 特開2001−133445号公報 特開2000−25C5229号公報
しかしながら、脱気装置95では、連続的に溶離液の脱気を行なった場合、溶離液から脱気したガスの影響により、減圧空間96における脱気ガス成分の分圧が徐々に高くなる。とくに、ガス透過性チューブ97としてシリコン樹脂製のものを使用する場合には、シリコン樹脂が窒素よりも酸素を透過しやすい性質を有しているために、減圧空間96での酸素分圧が上昇しやすくなる。そして、減圧空間96での脱気ガスの分圧が大きくなった場合には、ガス透過性チューブ97内の溶離液から減圧空間96へ移動させることができるガスの量が小さくなる。そのため、脱気装置95では、連続的に溶離液の脱気を行なった場合には、脱気ガスの分圧の上昇とともに脱気性能が低下し、脱気装置95を利用する所期の目的を十分に達成することができなくなる。
また、脱気装置95の装置停止時においては、ガス透過性チューブ97での溶離液の濃縮を懸念して、減圧空間96を大気開放することが行なわれている。その場合には、脱気装置95の駆動初期においては、ガス分圧が大気と同様なものとなるが、上述のように減圧空間96での脱気ガス成分の分圧は、連続的に行なわれる溶離液の脱気により高くなる。そのため、脱気装置95の駆動初期と、脱気装置95を一定時間駆動した後においては、溶離液中に含まれるガス成分の溶存量(たとえば溶存酸素量)が異なったものとなる。その結果、脱気装置95の駆動初期に分析される試料と、脱気装置95を一定時間駆動した後に分析される試料とでは、測定値に乖離が生じ、測定精度が悪化することがある。
たとえば、血液試料中のグリコヘモグロビン濃度を測定するHPLC装置9では、グリコヘモグロビンがヘモグロビン総量におけるグリコヘモグロビンの割合として把握されるが、ヘモグロビンはオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとからなるために測定精度が悪化することが懸念される。すなわち、溶離液中の溶存酸素量が脱気装置95の性能により変動した場合には、ヘモグロビン中のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとの比率が変動する。その一方で、HPLC装置9では、分析カラム91に対しては、血液試料を希釈して酸素が比較的多い状態の試料を導入することから、測光機構92においては、オキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmを測定波長として使用している。そのため、オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとの比率が変動した場合には、オキシヘモグロビンの最大吸収波長によってグリコヘモグロビンの濃度を正確に測定するのが困難となる。
本発明は、脱気装置を連続的に使用した場合に、脱気装置の脱気性能の低下がもたらす悪影響、たとえば液体クロマトグラフィ装置における測定精度の悪化を適切に抑制することを課題としている。
本発明の第1の側面においては、液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、を備えた脱気装置であって、上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段をさらに備え、上記ガス分圧変動抑制手段は、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、脱気装置が提供される。この場合のガス分圧変動抑制手段は、たとえば一定時間ごと、あるいは減圧空間における酸素の分圧が一定値以上となったときに減圧空間を大気開放するように構成されている。
本発明の第2の側面においては、充填剤を保持したカラムと、上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、上記溶離液保持部から上記カラムに溶離液を供給するまでの間に溶離液を脱気するための上記脱気装置と、を備えている、液体クロマトグラフィ装置が提供される。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、たとえば血液試料中のグリコヘモグロビンを測定するように構成される。
好ましくは、ガス分圧変動抑制手段は、減圧空間における酸素分圧の変動を抑制するための酸素分圧変動抑制手段である。
ガス分圧変動抑制手段は、たとえば脱気時において、減圧空間に対して脱気装置の外部の気体を導入するように構成されている。ガス分圧変動抑制手段は、たとえば減圧空間と脱気装置の外部との間を連通する外気導入口と、外気導入口に接続された外気導入用配管と、をさら有するものとされる。
ガス分圧変動抑制手段は、減圧空間の酸素分圧をモニタリングするためのガス分圧検出部と、外気導入用配管の途中に設けられたバルブと、を有しており、かつガス分圧検知部でのモニタリング結果に基づいて、バルブの開閉状態を制御するように構成することもできる。
本発明の脱気装置は、たとえば減圧空間と脱気装置の外部との間を連通する排気口と、この排気口を介して減圧空間の内部の気体を排出するための排気用配管と、を有するものとされる。この場合の酸素分圧変動抑制手段は、たとえば排気用配管の途中にバルブを設け、脱気時においてバルブを開放した状態とする一方で、脱気終了後にバルブを閉じるように構成される。
本発明の脱気装置は、減圧空間と脱気装置の外部との間を連通する排気口と、減圧空間から排気された気体を保持するための排気副室と、排気口と排気副室との間を繋ぐ排気用配管と、を有するものとすることもできる。この場合のガス分圧変動抑制手段は、たとえば脱気終了後に、排気副室の気体を減圧空間に戻すように構成される。ガス分圧変動抑制手段は、たとえば排気副室の気体を減圧空間に戻すためのリターン用配管と、リターン用配管の途中に設けられたバルブと、を備えたものとされ、脱気時においてバルブを閉じた状態とする一方で、脱気終了後に上記バルブを開放して排気副室の気体を減圧空間に戻すように構成される。
ガス分圧変動抑制手段はさらに、減圧空間における酸素ガスの分圧が一定値以上となったときに減圧空間の減圧度を高めるように構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るHPLC装置の概略構成図である。 図1に示したHPLC装置における脱気装置を説明するための一部を模式的に示した断面図である。 図1に示したHPLC装置における測光ユニットを説明するための断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る脱気装置を説明するための図2に相当する断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る脱気装置を説明するための図2に相当する断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る脱気装置を説明するための図2に相当する断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る脱気装置を説明するための図2に相当する断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る脱気装置を説明するための図2に相当する断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る脱気装置を説明するための図2に相当する断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る脱気装置を説明するための図2に相当する断面図である。 実施例1および比較例におけるグリコヘモグロビン濃度の測定結果を示すグラフである。 従来のHPLC装置(高速液体クロマトグラフィ装置)の一例を示す概略構成図である。 図12に示したHPLC装置における脱気装置を説明するための一部を模式的に示した断面図である。
符号の説明
X HPLC装置(液体クロマトグラフィ装置)
10,11,12 溶離液ボトル(溶離液保持部)
14 血液試料
2,7A,7B,7C,7D,7E,7F,7G 脱気装置
21A,21B,21C ガス透過性チューブ(ガス透過膜)
22 減圧用ポンプ
23,23A,23B,23C,23A′,23B′,23C′ 高圧損部
23b (高圧損部の)フィルタ
25A,25B,25C 減圧空間
25Aa,25Ba,25Ca 排気口
25Ab,25Bb,25Cb 大気導入口(外気導入口)
26A,26B,26C 酸素濃度測定センサ(酸素分圧測定部に相当)
27A,27B,27C,270 排気用配管
271 検出用配管(分岐配管)
274 排気副室
275 リターン用配管
276 バルブ
28A,28B,28C 大気導入用配管
29A,29B,29C バルブ
40 分析カラム
以下においては、本発明について、第1ないし第8の実施の形態として、図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について、図1ないし図3を参照して説明する。
図1に示したHPLC装置Xは、全血を用いてグリコヘモグロビン濃度を測定するように構成されたものであり、複数の溶離液ボトル10,11,12(図面上は3つ)、脱気装置2、試料調製ユニット3、分析ユニット4、および測光ユニット5を備えている。
各溶離液ボトル10,11,12は、後述する分析カラム40に供給すべき溶離液を保持したものである。溶離液としては、たとえばpHや塩濃度の異なるバッファが使用される。
脱気装置2は、分析ユニット4(分析カラム40)に溶離液を供給する前に、溶離液から溶存気体を除去するためのものであり、配管60A,60B,60Cを介して溶離液ボトル10,11,12に、配管61A,61B,61Cを介して分析ユニット4のマニホールド41に連結されている。図2に示したように、脱気装置2は、チャンバ20、複数のガス透過性チューブ21A,21B,21C(図面上は3つ)、減圧用ポンプ22、複数の高圧損部23A,23B,23C(図面上は3つ)、および圧力検知部24を有している。
チャンバ20は、複数の減圧空間25A,25B,25C(図面上は3つ)を規定するとともに、ガス透過性チューブ21A,21B,21Cを収容するためのものである。
減圧空間25A,25B,25Cには、酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cが配置されているとともに、排気口25Aa,25Ba,25Caおよび大気導入口25Ab,25Bb,25Cbが設けられている。
酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cは、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素濃度測定するためのものである。この酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cにおいて減圧空間25A,25B,25Cの酸素濃度を測定することにより、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧を把握することができるようになる。酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cとしては、公知の種々のものを使用することができる。
排気口25Aa,25Ba,25Caは、減圧空間25A,25B,25Cの気体を外部に排出するためのものであり、排気用配管27A,27B,27C,270を介して減圧用ポンプ22に接続されている。
大気導入口25Ab,25Bb,25Cbは、減圧空間25A,25B,25Cに大気を導入するためのものであり、大気導入用配管28A,28B,28Cが接続されている。大気導入用配管28A,28B,28Cの途中には、バルブ29A,29B,29Cが設けられている。バルブ29A,29B,29Cは、減圧空間25A,25B,25Cに対して大気を導入する状態と導入しない状態とを選択するためのものであり、図外の制御手段により開閉が制御されるものである。
複数の高圧損部23A,23B,23Cは、大気圧と減圧空間25A,25B,25Cの圧力との差を吸収するためのものである。すなわち、高圧損部23A,23B,23Cは、バルブ29A,29B,29Cを開放したときに、減圧空間25A,25B,25Cに対して大気が急速に導入されるのを抑制し、減圧空間25A,25B,25Cに対して徐々に大気を導入して減圧空間25A,25B,25Cの圧力を徐々に高めるための役割を果すものである。これらの高圧損部23A,23B,23Cは、密閉ホルダ23Aa,23Ba,23Caの内部にフィルタ23Ab,23Bb,23Cbを収容した構成を有している。
密閉ホルダ23Aa,23Ba,23Caは、中空状に形成されたものであり、その内部が大気および大気導入用配管28A,28B,28Cと連通している。フィルタ23Ab,23Bb,23Cbは、減圧空間25A,25B,25Cに大気を導入するときに流体に対して抵抗を与えるためのものである。このフィルタ23Ab,23Bb,23Cbは、たとえばポア径が10〜150μmの多孔質体により構成されている。この場合の多孔質体としては、目的とする流体抵抗を付与できる限りにおいては、公知の種々のものを使用することができきる。
圧力検知部24は、減圧空間25A,25B,25Cの圧力(減圧度)をモニタリングするためのものであり、排気用配管270の途中から分岐した検知用配管271を介して、排気用配管270、ひいては減圧空間25A,25B,25Cに連通させられている。
ガス透過性チューブ21A,21B,21Cは、内部において溶離液を流通させるものであるとともに、溶離液中の溶存気体を透過させるものであり、シリコン樹脂あるいはポリテトラフルオロエチレンなどの公知のガス透過膜により中空に形成されている。このガス透過性チューブ21A,21B,21Cは、スパイラル状とされることにより、減圧空間25A,25B,25C内での流路長が大きく確保されており、減圧空間25A,25B,25Cにおける気体との接触面積を大きく確保しつつ、減圧空間25A,25B,25Cにおける溶離液の滞留時間を大きく確保できるように構成されている。
減圧用ポンプ22は、排気用配管27A,27B,27C,270を介して減圧空間25A,25B,25Cの気体を排出し、減圧空間25A,25B,25Cを減圧するためのものである。この減圧用ポンプ22は、図外の制御手段によってオン・オフが制御されている。この制御手段は、たとえ脱気装置2の駆動・非駆動の別により減圧用ポンプ22のオン・オフを制御し、また脱気装置2の駆動時においても、圧力検知部24により減圧空間25A,25B,25Cの圧力(減圧度)が所定値の範囲から逸脱したときに、減圧用ポンプ22のオフ・オフを制御する。
図1に示したように、試料調製ユニット3は、採血管13から採取した血球成分から、分析カラム40に導入する試料を調製するためのものである。この試料調製ユニット3は、サンプリングノズル30、調製液タンク31および希釈槽32を有している。
サンプリングノズル30は、採血管13の血液試料14をはじめとする各種の液体を採取するためのものであり、液体の吸引・吐出が可能であるとともに、上下方向および水平方向に移動可能とされている。このサンプリングノズル30の動作は、図外の制御手段によって制御されている。
調製液タンク31は、血液試料14をもとに、分析カラム40に導入する導入用試料を調製するための調製液を保持したものである。この調製液タンク31には、調製液として、赤血球の溶血させるための溶血液、溶血液を希釈するための希釈液などが保持されている。
希釈槽32は、血液試料14中の赤血球を溶血させ、かつ溶血液を希釈して導入用試料を調製する場を提供するためのものである。この希釈槽32は、後述する分析ユニット4におけるインジェクションバルブ43に配管62を介して接続されており、希釈槽32において調製された導入用試料がインジェクションバルブ43を介して分析カラム40に導入できるように構成されている。
分析ユニット4は、分析カラム40の充填剤に対する生体成分の吸着・脱着をコントロールし、各種の生体成分を測光ユニット5に供するためのものであり、図外の温調機構により温度コントロールされている。分析ユニット4における設定温度は、たとえば40℃程度とされる。分析カラム40は、試料中のヘモグロビンを選択的に吸着させるための充填剤を保持させたものである。充填剤としては、たとえばメタクリル酸エステル共重合体が使用される。
分析ユニット4は、分析カラム40の他に、マニホールド41、送液ポンプ42、およびインジェクションバルブ43を有している。
マニホールド41は、複数の溶離液ボトル10,11,12のうちの特定の溶離液ボトル10,11,12から、インジェクションバルブ43に選択的に溶離液を供給させるためのものである。このマニホールド41は、配管61A,61B,61Cを介して脱気装置2の減圧空間25A,25B,25C(ガス透過性チューブ21A,21B,21C)に接続され、配管63を介してインジェクションバルブ43に接続されている。
送液ポンプ42は、溶離液をインジェクションバルブ43に移動させるための動力を付与するためのものであり、配管63の途中に設けられている。送液ポンプ42は、たとえば溶離液の流量が1.0〜2.0ml/minとなるように動作させられる。
インジェクションバルブ43は、一定量の導入用試料を採取するとともに、その導入用試料を分析カラム40に導入可能とするものであり、複数の導入ポートおよび排出ポート(図示略)を備えている。このインジェクションバルブ43には、インジェクションループ44が接続されている。このインジェクションループ44は、一定量(たとえば数μL)の液体を保持可能なものであり、インジェクションバルブ43を適宜切り替えることにより、インジェクションループ44が希釈槽32と連通して希釈槽32からインジェクションループ44に導入用試料が供給される状態、インジェクションループ44が配管64を介して分析カラム40と連通してインジェクションループ44から導入用試料が分析カラム40に導入される状態、あるいはインジェクションループ44に図外の洗浄槽から洗浄液が供給される状態を選択することができる。このようなインジェクションバルブ43としては、たとえば六方バルブを使用することができる。
図3に示したように、測光ユニット5は、分析カラム40からの脱着液に含まれるヘモグロビンを光学的に検出するためのものであり、測光セル50、光源51、ビームスプリッタ52、測定用受光系53および参照用受光系54を有している。
測光セル50は、測光エリアを規定するためのものである。この測光セル50は、導入流路50A、測光流路50Bおよび排出流路50Cを有しており、これらの流路50A,50B,50Cが一連に連通している。導入流路50Aは、分析カラム40(図2参照)からの脱離液を測光流路50Bに導入するためのものであり、分析カラム40に配管65を介して接続されている。測光流路50Bは、測光対象となる脱離液を流通させ、かつ脱離液を測光するための場を提供するものであり、直線状に形成されている。この測光流路50Bは、両端が開放しているとともに、両端部が透明カバー55により塞がれている。排出流路50Cは、測光流路50Bの脱離液を排出するためのものであり、配管66を介して廃液槽15に接続されている(図2参照)。
光源51は、測光流路50Bを流通する脱離液に光を照射するためのものである。この光源51は、光軸Lが測光流路50Bの中心を通過するように、測光流路50Bの端面50Ba(透明カバー55)に対面した状態で配置されている。光源51としては、オキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmおよび参照波長である500nmの光を含んだ波長範囲の光を出射可能なもの、たとえばハロゲンランプが使用されている。もちろん、光源51としては、ハロゲンランプ以外のもの、たとえば1または複数のLED素子を備えたものを使用することもできる。
ビームスプリッタ52は、光源51から出射された光のうち、測光流路50Bを透過した光を分割して測定用受光系53および参照用受光系54に入射させるためのものであり、光軸L上において、45度傾斜した状態で配置されている。ビームスプリッタ52としては、ハーフミラーなどの公知の種々のものを使用することができる。
測定用受光系53は、ビームスプリッタ52を透過した光のうち、オキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmの光を選択的に受光するものであり、光軸L上に配置されている。この測定用受光系53は、415nmの光を選択的に透過させる干渉フィルタ53Aと、干渉フィルタ53Aを透過した光を受光するための受光素子53Bと、を備えている。受光素子53Bとしては、フォトダイオードを使用することができる。
参照用受光系54は、ビームスプリッタ52において反射して光路が変えられた光のうち、参照波長である500nmの光を選択的に受光するものである。この参照用受光系54は、500nmの光を選択的に透過させる干渉フィルタ54Aと、干渉フィルタ54Aを透過した光を受光するための受光素子54Bと、を備えている。受光素子54Bとしては、フォトダイオードを使用することができる。
次に、HPLC装置Xの動作について説明する。
HPLC装置Xにおいては、測定開始の指示が確認された場合には、採血管13から血液試料14を採取する。測定開始の指示は、使用者がHPLC装置Xの所定の操作ボタン(図示略)を操作することにより行なわれる。一方、採血管13からの血液試料14の採取は、サンプリングノズル30を動作させることにより行なわれる。
サンプリングノズル30によって採取された血液試料14は、サンプリングノズル30を動作させることによって希釈槽32に供給される。希釈槽32にはさらに、調製液タンク31から溶血剤および希釈液が順次供給され、サンプリングノズル30を利用したピペッティング操作によって希釈槽32内の液体を混合することによって導入用試料が調製される。
HPLC装置Xにおいてはさらに、測定開始の指示が確認された場合には、インジェクションバルブ43に対して溶離液が供給される。溶離液は、送液ポンプ42の動力により、溶離液ボトル10,11,12から脱気装置2、マニホールド41を介してインジェクションバルブ43に供給され、また複数の溶離液ボトル10,11,12のうちのいずれの溶離液ボトル10,11,12の溶離液を供給するかは、マニホールド41を制御することによって選択される。
脱気装置2では、減圧空間25A,25B,25Cの内部においてガス透過性チューブ21A,21B,21Cを流通した後に、ガス透過性チューブ21A,21B,21Cから排出される。このとき、ガス透過性チューブ21A,21B,21Cがガス透過性の高い材質により形成されているとともに、減圧空間25A,25B,25Cが減圧用ポンプ22によって減圧されているため、溶離液がガス透過性チューブ21A,21B,21Cを流通する間に、溶離液からは溶存酸素を含めた溶存ガスが除去される。
脱気装置2ではさらに、酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cによって減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素濃度がモニタリングされる。酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cによる酸素濃度のモニタリングは、連続的に行なってもよいし、間欠的に行なってもよい。間欠的に酸素濃度をモニタリングする場合には、酸素濃度を測定するタイミングは、たとえば予め設定された一定時間ごとに、あるいは一定数の血液試料の測定が終了する毎とされる。
この酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cにおけるモニタリング結果は、図外の制御手段に出力され、その制御手段によって各々のバルブ29A,29B,29Cごとに個別に開閉が行なわれる。
より具体的には、制御手段は、たとえば酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cによる酸素濃度の測定結果が、予め定めた第1の閾値(たとえば酸素濃度として40%体積程度に相当)よりも大きくなった場合に、第1の閾値を越えた減圧空間25A,25B,25Cに対応するバルブ29A,29B,29Cを開放する。これにより、減圧空間25A,25B,25Cには、大気導入用配管28A,28B,28Cおよび大気導入口25b,25Bb,25Cbを介して大気が導入される。このとき、大気導入用配管28A,28B,28の途中に高圧損部23A,23B,23Cが設けられているために、減圧空間25A,25B,25Cには徐々に大気が導入され、減圧空間25A,25B,25Cの圧力が徐々に高められる。その結果、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧は、大気の導入によって徐々に低下させられる。
その一方で、制御手段は、酸素濃度が予め定めた第2の閾値(たとえば酸素濃度として20体積%程度に相当)よりも小さくなった場合に、バルブ29A,29B,29Cを閉じるようにする。このようなバルブ29A,29B,29Cの閉鎖は、酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cによる酸素濃度の測定結果によらず、バルブ29A,29B,29Cを開放してから一定時間経過後に一律に行なうようにしてもよい。
このようにしてバルブ29A,29B,29Cの開閉を制御した場合には、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧を一定の範囲、たとえば第2の閾値と第1の閾値の間に維持することができる。そのため、減圧空間25A,25B,25Cの酸素分圧は、第1の閾値を大きく超えるほど、不当に酸素分圧が大きくなることもない。その結果、脱気装置2では、ガス透過性チューブ21A,21B,21C内の溶離液から減圧空間25A,25B,25Cへ移動させることができる酸素などのガスの量が小さくなることを抑制できる。そのため、脱気装置2では、連続的に溶離液の脱気を行なった場合であっても、酸素などの脱気ガスの分圧が上昇して脱気性能が低下することを抑制することができる。また、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧を一定の範囲に維持できるようになれば、溶離液の脱気の程度のバラツキ(溶存酸素量のバラツキ)が生じることを抑制し、溶離液中の溶存酸素濃度などの溶存ガス組成を均一化することができるようになる。
とくに、高圧損部23A,23B,23Cを設けて減圧空間25A,25B,25Cに徐々に大気を導入するようにすれば、より確実かつ簡易に、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧を一定範囲に維持することができるようになる。高圧損部23A,23B,23Cを設けた場合にはさらに、酸素分圧の制御目標値である第1の閾値と第2の閾値との差を小さくして、酸素分圧の変動をより小さな範囲に収めることができるようになる。
減圧空間25A,25B,25C(ガス透過性チューブ21A,21B,21C)から排出された溶離液は、配管61A,61B,61Cを介してマニホールド41に供給された後、配管64を介してインジェクションバルブ43に導入される。
インジェクションバルブ43に供給された溶離液は、配管65を介して分析カラム40に供給される。その一方で、インジェクションバルブ43の切替操作を行うことにより、インジェクションループ44の導入用試料が溶離液とともに分析カラム40に導入される。導入用試料の導入開始から一定時間経過した場合には、インジェクションバルブ43の切替操作を行うことにより、分析カラム40に対して引き続き溶離液を供給するとともに、インジェクションループ44の洗浄を行なう。一方、インジェクションループ44の洗浄と同時的に、先に説明したのと同様にして、先とは異なる採血管13の血液試料14から導入用試料を調製し、インジェクションループ44の洗浄後においては、再び導入用試料をインジェクションループ44に導入する。このような導入用試料の調製、導入、洗浄は、インジェクションバルブ43を適宜切り替えつつ、測定対象となる採血管13(血液試料14)の数に応じて繰り返し行なわれる。
一方、分析カラム40においては、導入用試料が導入されることにより、充填剤にグリコヘモグロビンが吸着する。充填剤にグリコヘモグロビンを吸着させた後においては、マニホールド41によって、分析カラム40に供給する溶離液の種類を適宜切り替え、充填剤に吸着したグリコヘモグロビンを脱着させる。
上述のように、脱気装置2を透過した溶離液は、溶存酸素濃度が均一化されるために、分析カラム40に供給される溶離液もまた溶存酸素濃度が均一化されている。その結果、充填剤からヘモグロビンを脱離させて溶離液とともに分析カラム40から排出させた場合には、脱離液におけるヘモグロビン中のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの比率は均一化される。また、複数の血液試料14について、グリコヘモグロビンの測定を行なう場合であっても、脱離液におけるヘモグロビン中のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの比率は、異なる血液試料の相互において均一化される。
分析カラム40から排出されるグリコヘモグロビンを含む脱着液は、配管66を介して測光ユニット5の測光セル50に供給される。測光セル50に対しては、配管66および導入流路50Aを介して脱着液が導入され、この脱着液は測光流路50Bおよび排出流路50Cを通過した後に、配管66を介して廃液槽15に導かれる。
測光ユニット5においては、脱離液が測光流路50Bを通過する際に、光源51によって脱離液に対して連続的に光が照射される。その一方で、測光流路50Bを透過した光は、ビームスプリッタ52において分割された後、測定用受光系53および参照用受光系54において受光される。測定用受光系53では、干渉フィルタ53Aを透過したオキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmの光が受光素子53Bにおいて選択的に受光される。一方、参照用受光系54では、干渉フィルタ54Aを透過した参照波長である500nmの光が受光素子54Bにおいて選択的に受光される。
受光素子53B,54Bでの受光結果は、図外の演算回路に出力され、この演算回路においてヘモグロビンのクロマトグラム、グリコヘモグロビンの濃度(ヘモグロビン総量におけるグリコヘモグロビンの割合)が演算される。演算回路での演算結果は、図外の表示パネルに表示され、また自動的あるいは使用者のボタン操作によってプリントアウトされる。
HPLC装置Xでは、1回の測定における脱離液のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの比率が均一化されているため、測定中に溶存酸素量が変動することに起因する測定結果の不正確さを低減することができるようになる。また、連続的に行なわれる複数の血液試料の測定においても、各回の測定毎に、脱離液のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの比率が均一化されるため、複数回行なわれる測定相互において、測定結果にバラツキが生じることを抑制することが可能となる。
さらに、脱気装置2の駆動を停止させたときに減圧空間25A,25B,25Cを大気開放する場合であっても、装置停止前の減圧空間25A,25B,25Cの酸素分圧が一定の範囲に維持されており、その範囲が大気中における酸素分圧とさほど乖離がないため、再び脱気装置2を駆動させたときの酸素分圧が、脱気装置2を連続的に駆動しているときの酸素分圧と大きく乖離することもない。そのため、脱気装置2の駆動初期段階と、脱気装置2を一定時間駆動した後において、溶離液中に含まれるガス成分の溶存量(たとえば溶存酸素量)の差を小さくすることが可能となる。その結果、脱気装置2の駆動初期段階に分析される血液試料14と、脱気装置2を一定時間駆動した後に分析される血液試料14との間での測定誤差を小さくし、測定精度を向上させることが可能となる。
なお、脱気装置2は、酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cを省略し、一定時間ごと、あるいは一定数の検体の測定が終了するごとにバルブ29A,29B,29Cを開放し、減圧空間25A,25B,25Cに対して間欠的に大気を導入するように構成してもよい。
次に、本発明の第2ないし第8の実施の形態に係る脱気装置について、図4ないし図10を参照しつつ説明する。以下において参照する図面においては、本発明の第1の実施に形態における脱気装置2と同様な部材および要素については同一の符号を付してあり、重複説明は省略する。
図4には、本発明の第2の実施の形態に係る脱気装置7Aを示した。脱気装置7Aは、第1の実施の形態における脱気装置2における酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cおよびバルブ29A,29B,29C(図2参照)を省略したものである。
この脱気装置7Aでは、減圧空間25A,25B,25Cに対して、高圧損部23A,23B,23Cおよび大気導入用配管28A,28B,28Cを介して、大気が徐々に自然流入させられる。そのため、減圧空間25A,25B,25Cに対しては、常時、大気が導入されるために、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧が高くなることを抑制することができる。また、脱気装置7Aでは、酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cおよびバルブ29A,29B,29Cが必要なく、またバルブ29A,29B,29C(図2参照)の制御が必要なくなるため、製造コスト的にもランニングコスト的にも有利なものとなる。
図5には、本発明の第3の実施の形態に係る脱気装置7Bを示した。脱気装置7Bは、第2の実施の形態における脱気装置7A(図4参照)において、1つの高圧損部23により、減圧空間25A,25B,25Cに導入させる大気に流入抵抗を付与するように構成されたものである。
この脱気装置7Bでは、高圧損部23が1つでよいため、製造コスト的にさらに有利なものとなる。
図6には、本発明の第4の実施の形態に係る脱気装置7Cを示した。脱気装置7Cは、減圧空間25A,25B,25Cにおける大気導入口25Ab,25Bb,25Cbに高圧損部23A′,23B′,23C′を配置したものである。高圧損部23A′,23B′,23C′は、たとえば公知の多孔質体により構成されている。
この脱気装置7Cでは、減圧空間25A,25B,25Cに対しては、高圧損部23A′,23B′,23C′を介して、大気が徐々に自然流入させられるため、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧が高くなることを抑制することができる。また、脱気装置7Cでは、酸素濃度測定センサ26A,26B,26C、大気導入用配管28A,28B,28Cおよびバルブ29A,29B,29C(図2参照)を省略できるため、製造コスト的にもランニングコスト的にも有利なものとなる。
なお、脱気装置7Cにおいては、大気導入口25b,25Bb,25Cbに高圧損部23A′,23B′,23C′を配置する代わりに、チャンバ20の少なくとも一部を多孔質に形成し、あるいはチャンバ20の一部に減圧空間25A,25B,25Cに連通する1または複数の微細な孔を設けて、減圧空間25A,25B,25Cに大気を自然流入させるようにしてもよい。また、脱気装置7Cに大気導入口25Ab,25Bb,25Cbに高圧損部23A′,23B′,23C′を配置する代わりに、大気導入口25Ab,25Bb,25Cbにバルブを設け、バルブの開閉により減圧空間25A,25B,25Cに大気を導入させるように構成してもよい。
脱気装置7Cにおいてはまた、高圧損部23を省略し、大気導入用配管28A,28B,28Cとして抵抗管(内径が微細な配管(たとえばΦ0.1〜0.2mm)をスパイラル状にしたもの)を採用し、外気導入用配管28A,28B,28C自体を高圧損部としてもよく、また、外気導入用配管の一部を抵抗管により構成することで抵抗管を高圧損部として使用することもできる。このような抵抗管を用いる構成は、本発明の第1から第3の脱気装置2,7A,7B(図2、図4および図5)に対しても適用することができる。
図7には、本発明の第5の実施の形態に係る脱気装置7Dを示した。脱気装置7Dは、第1の実施の形態における脱気装置2において高圧損部23A,23B,23C(図2参照)を省略したものである。すなわち、脱気装置2では、酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cよって減圧空間25A,25B,25Cの酸素濃度(酸素分圧)をモニタリングし、減圧空間25A,25B,25Cの酸素濃度(酸素分圧)が一定値以上となったときにバルブ29A,29B,29Cを開放して大気導入用配管28A,28B,28Cを介して減圧空間25A,25B,25Cに大気を導入するように構成されている。
この脱気装置7Dでは、減圧空間25A,25B,25Cの酸素濃度(酸素分圧)が高くなったときに減圧空間25A,25B,25Cに大気を導入して酸素分圧を小さく(大気に近づける)することができるようになる。また、高圧損部23A,23B,23C(図2参照)を省略した分だけ、製造コスト的に有利なものとなる。
なお、脱気装置7Dにおいて酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cを省略し、一定時間ごと、あるいは一定数の検体の測定が終了するごとにバルブ29A,29B,29Cを開放し、減圧空間25A,25B,25Cに対して間欠的に大気を導入するようにしてもよい。
図8には、本発明の第6の実施の形態に係る脱気装置7Eを示した。脱気装置7Eは、第1の実施の形態における脱気装置2(図2参照)などとは、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧を均一化させるための手段が異なっている。すなわち、脱気装置7Eでは、先の脱気装置2に設けられていたような高圧損部23A,23B,23C、酸素濃度測定センサ26A,26B,26C、大気導入口25Ab,25Bb,25Cbおよび大気導入用配管28A,28B,28C(図2参照)は省略されている。
その一方で、脱気装置7Eでは、排気用配管27A,27B,27C,270および検知用配管271がガス透過性の高いものとされている。排気用配管27A,27B,27C,270および検知用配管271のための材料としては、ガス透過性チューブ21A,21B,21Cと同じ材質のもの、たとえばシリコン樹脂あるいはポリテトラフルオロエチレンにより形成されたものを使用することができる。また、検知用配管271は、配管を長く確保し、表面積を大きくするのが好ましい。さらに、脱気装置7Eでは、排気用配管270の途中にバルブ272が設けられ、検知用配管271の端部は密栓273により閉鎖されている。バルブ272は、図外の制御手段によって、脱気装置7Eの駆動時には開放状態とされる一方で、脱気装置7Eの駆動を停止している間は閉じた状態とされる。
この脱気装置7Eでは、駆動時において、排気用配管27A,27B,27C,270および検知用配管271の内部の圧力が減圧空間25A,25B,25Cと同程度に低圧とされているとともに、それらの配管27A,27B,27C,270,271を介して減圧空間25A,25B,25Cの気体が排出される。一方、脱気装置7Eの駆動を停止したときには、バルブ272が閉じられることから、配管27A,27B,27C,270,271は減圧空間25A,25B,25Cと同様に減圧された状態となっている。そのため、減圧空間25A,25B,25Cに対しては、減圧空間25A,25B,25Cの圧力が大気圧と同程度となるまで、配管27A,27B,27C,270,271を介して徐々に大気が導入される。とくに、配管27A,27B,27C,270,271をシリコン樹脂で形成した場合には、シリコン樹脂が窒素よりも酸素を透過しやすいために、減圧空間には酸素の比率の高い気体が導入されるため、脱気装置7Eの駆動停止時における減圧空間25A,25B,25Cの酸素分圧は、脱気装置7Eを駆動しているときにより近づけることができる。その結果、脱気装置7Eの駆動時と脱気装置7Eの駆動停止から一定時間経過後において、減圧空間25A,25B,25Cでの酸素分圧の乖離を小さくすることができる。すなわち、脱気装置7Eの駆動初期と、脱気装置7Eを一定時間駆動した後における減圧空間25A,25B,25Cでの酸素分圧を略同様なものとすることができる。これにより、脱気装置7Eの駆動初期段階から一定時間経過するまでの間において、減圧空間25A,25B,25Cでの酸素分圧が変動することを抑制できるようになる。
また、排気用配管27A,27B,27C,270および検知用配管271として、ガス透過性チューブ21A,21B,21Cと同じ材質のものを使用した場合には、脱気装置7Eの動作停止後において、脱気装置7Eを駆動しているときに近い状態で減圧空間25A,25B,25Cに外気を導入することができるようになる。すなわち、脱気装置7Eを駆動しているときと停止しているときの相互において、酸素分圧(酸素濃度)を変動が大きくならないように、減圧空間25A,25B,25Cの減圧度を小さくし(大気圧に近づけ)、ガス透過性チューブ21A,21B,21Cの内部に残存する溶離液が濃縮することを抑制することができる。
さらに、検知用配管271として、配管長が長いものを使用した場合には、検知用配管271の表面積を大きく確保することができるので、脱気装置7Eの動作停止後における減圧空間25A,25B,25Cの減圧度をより早く小さくすることができる。これにより、ガス透過性チューブ21A,21B,21Cの内部に残存する溶離液が濃縮されることを抑制することができる。
なお、脱気装置7Eにおいては、脱気装置7Eを連続的に駆動している途中に、間欠的にバルブ272を閉じるようにしてもよい。この場合、バルブ272は、減圧空間25A,25B,25Cの酸素濃度(酸素分圧)をモニタリングして、酸素濃度(酸素分圧)が予め定められた閾値を超えたとき、あるいは一定時間ごとにバルブ272を閉じるようにされる。
また、検知用配管271は、必ずしも密栓273により閉塞する必要はなく、たとえば検知用配管271の一部を結ぶことにより検知用配管271の内部の気密性を保つようにしてもよい。
さらに、脱気装置7Eにおいては、排気用配管270の途中に設けられていたバルブ272を省略し、減圧ポンプ22が有する逆止弁を利用して、脱気装置7E(減圧ポンプ22)の駆動停止時に、排気用配管270の内部の気密性を確保するようにしてもよい。
図9には、本発明の第7の実施の形態に係る脱気装置7Fを示した。脱気装置7Fは、本発明の第6の実施の形態の脱気装置7E(図8参照)と同様に、駆動初期と一定時間駆動した後との間での減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧の差を小さくするように構成されたものである。
より具体的には、脱気装置7Fは、排気口25Aa,25Ba,25Caおよび排気用配管27A,27B,27C,270からの脱気ガスを保持するための排気副室274と、排気副室274の脱気ガスを減圧空間25A,25B,25Cに戻すためのリターン用配管275と、リターン用配管275の途中に設けられたバルブ276と、大気開放用配管277と、を備えたものである。バルブ276は、図外の制御手段によって、脱気時において閉じた状態とされる一方で脱気終了後に開放した状態とされるものである。
この脱気装置7Fでは、脱気時においては、バルブ276が閉じられているために、減圧空間25A,25B,25Cの気体が、排気用配管27A,27B,27C,270を介して排気副室274に導入されるとともに、排気副室274の気体が大気開放用配管277を介して大気に放出される。その一方で、脱気終了後にバルブ276が開放されることにより、排気副室274の脱気ガスがリターン用配管275を介して減圧空間25A,25B,25Cに導入される。ここで、排気副室274の脱気ガスは、減圧空間25A,25B,25Cと同様な酸素濃度(酸素分圧)を有するものである。そのため、脱気終了後に排気副室274の脱気ガスを減圧空間25A,25B,25Cに戻すようにすれば、駆動初期と一定時間駆動した後との間での減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧の差を小さくすることができるようになる。
なお、脱気装置7Fにおいては、脱気装置7Fを連続的に駆動している途中に、間欠的にバルブ276を開放するようにしてもよい。この場合、バルブ276は、減圧空間25A,25B,25Cの酸素濃度(酸素分圧)をモニタリングして、酸素濃度(酸素分圧)が予め定められた閾値を超えたとき、あるいは一定時間ごとにバルブ276を閉じるようにされる。
脱気装置7Fにおいてはまた、大気開放用配管277に大気開放用バルブを設け、あるいは排気副室274における大気開放用配管277が接続されていた大気開放口に大気開放用バルブを設けてもよい。この大気開放用バルブは、たとえば減圧ポンプ22のオン・オフにリンクして開閉制御される。すなわち、大気開放用バルブは、減圧ポンプ22の駆動時に開放状態とされる一方で、減圧ポンプ22の非駆動時に閉じた状態とされる。この構成では、減圧ポンプ22の非駆動時においては、排気副室274に対して大気が導入されることがなく、排気副室274の気体のみにより減圧空間25A,25B,25Cの減圧度が低下させられる。そのため、脱気装置7Fの駆動初期と一定時間駆動した後との間での減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素分圧の差をより一層小さくすることができるようになる。もちろん、大気開放用バルブ以外のもの、たとえば逆止弁や先に説明した脱気装置2,7A,7B,7Cの高圧損部23A,23B,23C,23,23A′,23B′,23C′(図2、図4から図6)およびその変形例を用いて、減圧ポンプ22の非駆動時における排気副室274への大気の導入を阻止あるいは制限するように構成しても、大気開放用バルブを設けた場合と同様な効果を得ることができる。
脱気装置7Fにおいてはさらに、リターン用配管275を省略し、排気用配管27A,27B,27C,270を利用して、排気副室274の脱気ガスを減圧空間25A,25B,25Cに戻すように構成してもよい。
図10には、本発明の第8の実施の形態に係る脱気装置7Gを示した。脱気装置7Gは、減圧空間25A,25B,25Cに設けられた酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cでの酸素濃度(酸素分圧)の測定結果に基づいて減圧ポンプ22の動作を制御するように構成されたものである。より具体的には、脱気装置7Gは、酸素濃度測定センサ26A,26B,26Cで測定される酸素濃度(酸素分圧)が一定値を超えた場合に、制御部278によって減圧ポンプ22を制御し、減圧空間25A,25B,25Cの減圧度を高めるように構成されている。
このような脱気装置7Gでは、減圧空間25A,25B,25Cでの酸素分圧が大きくなった場合でも減圧空間25A,25B,25Cでの減圧度を高めることによって脱気性能を一定に維持できるようになる。
本発明は、上述した実施の形態には限定されず、種々に変更可である。たとえば、本発明は、血液中のグリコヘモグロビン濃度を測定するためのHPLC装置に限らず、血液以外の検体を用いる場合、グリコヘモグロビン濃度以外の成分を測定する場合、あるいはHPLC装置以外の液体クロマトグラフィ装置についても適用することができる。
本発明に係る脱気装置はさらに、液体クロマトグラフィ装置に限らず、食品や飲料水などの製造過程における酸化防止あるいは微生物の繁殖防止のために利用される脱気装置として使用することもできる。
以下においては、脱気装置の連続駆動時におけるグリコヘモグロビン濃度の測定値の変化を検討した。
(実施例1)
本実施例では、本発明の第6の実施の形態に係る脱気装置7E(図8参照)を採用したグリコヘモグロビン測定装置を用いて、全血中のグリコヘモグロビン濃度を連続的に測定した。グリコヘモグロビン測定装置としては、「ADAMS A1c HA−8160」(アークレイ株式会社製)における脱気装置を、図8に示した構成の脱気装置7Eに改良したものを用いた。脱気装置7Eにおいては、排気用配管27A,27B,27C,270の途中のバルブ272は省略した。また、本実施例のための測定を開始する前においては、改良されたグルコヘモグロビン測定装置において一定数の検体について連続的にグリコヘモグロビンを測定してから脱気装置7Eを停止させた後、排気用配管27A,27B,27B,27C,270および検出用配管271から減圧空間25A,25B,25Bに外気を導入させて減圧空間25A,25B,25Cの減圧度を小さくしておいた。脱気装置7Eを停止させておく時間は、約12時間とした。検体としては、糖尿病患者から採取した全血を用いた。グリコヘモグロビンの測定結果については図11Aに示した。
(比較例1)
本比較例では、脱気装置7Eにおいてバルブ272を省略する一方で、密栓273に代えて大気開放用バルブを設けた脱気装置を用いた以外は、実施例1と同様にして、全血中のグリコヘモグロビン濃度を連続的に測定した。ただし、本比較例のためのグリコヘモグロビン濃度の測定を行なう前には大気開放用バルブを開放して減圧空間25A,25B,25Cを大気開放しておいた一方で、グリコヘモグロビン濃度の測定中においては大気開放用バルブは閉じておいた。グリコヘモグロビンの測定結果については図11Bに示した。
図11Aおよび図11Bから分かるように、比較例1では測定検体数が多くなるにつれて測定値が低下しているのに対して、実施例1では初期の測定値が比較例1よりは小さくものの、測定検体数が多くなっても、測定値が略一定値で安定している。この結果から、脱気装置を連続的に駆動した後に減圧空間を大気開放する場合には、何らの手立ても施さなければ測定値が変動する一方で、減圧空間25A,25B,25Cにおける酸素濃度(酸素分圧)の変動を抑制し、脱気装置における溶離液の脱気の程度を安定化させて溶離液中の溶存酸素濃度を均一化させた場合には、脱気装置を連続的に駆動する場合であっても、測定値の変動を抑制して測定精度を向上させることができることが分かる。

Claims (13)

  1. 液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、を備えた脱気装置であって、
    上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段を備え、
    上記ガス分圧変動抑制手段は、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、脱気装置。
  2. 上記ガス分圧変動抑制手段は、一定時間ごと、あるいは上記減圧空間における酸素の分圧が一定値以上となったときに上記減圧空間を大気開放するように構成されている、請求項1に記載の脱気装置。
  3. 液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、を備えた脱気装置であって、
    上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段と、
    上記減圧空間と装置外部との間を連通する排気口と、上記減圧空間から排気された気体を保持するための排気副室と、上記排気口と上記排気副室との間を繋ぐ排気用配管と、
    を備え、
    上記ガス分圧変動抑制手段は、脱気終了後に、上記排気副室の気体を上記減圧空間に戻すためのリターン用配管と、上記リターン用配管の途中に設けられたバルブと、を有しており、かつ脱気時において上記バルブを閉じた状態とする一方で、脱気終了後に上記バルブを開放して上記排気副室の気体を上記減圧空間に戻すように構成されていると共に、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、脱気装置。
  4. 液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、を備えた脱気装置であって、
    上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段を備え、
    上記ガス分圧変動抑制手段は、脱気時において、上記減圧空間に対して装置外部の気体を導入するように構成され、上記減圧空間と装置外部との間を連通する外気導入口と、上記外気導入口に接続された外気導入用配管と、上記減圧空間の酸素分圧をモニタリングするためのガス分圧検出部と、上記外気導入用配管の途中に設けられたバルブと、を有しており、かつ上記ガス分圧検知部でのモニタリング結果に基づいて、上記バルブの開閉状態を制御するように構成されていると共に、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、脱気装置。
  5. 液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、を備えた脱気装置であって、
    上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段と、
    上記減圧空間と装置外部との間を連通する排気口と、この排気口を介して上記減圧空間の内部の気体を排出するための排気用配管と、
    を有し、
    上記ガス分圧変動抑制手段は、上記排気用配管の途中に設けられたバルブを含んでおり、かつ脱気時において上記バルブを開放した状態とする一方で、脱気終了後に上記バルブを閉じるように構成されていると共に、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、脱気装置。
  6. 液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、を備えた脱気装置であって、
    上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段を備え、
    上記ガス分圧変動抑制手段は、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されていると共に、上記減圧空間における酸素の分圧が一定値以上となったときに上記ポンプを制御して上記減圧空間の減圧度を高めるように構成されている、脱気装置。
  7. 充填剤を保持したカラムと、上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、上記溶離液保持部から上記カラムに溶離液を供給するまでの間に溶離液を脱気するための脱気装置と、を備えた液体クロマトグラフィ装置であって、
    上記脱気装置は、液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段を備え、上記ガス分圧変動抑制手段は、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、液体クロマトグラフィ装置。
  8. 上記ガス分圧変動抑制手段は、一定時間ごと、あるいは上記減圧空間における酸素の分圧が一定値以上となったときに上記減圧空間を大気開放するように構成されている、請求項に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  9. 充填剤を保持したカラムと、上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、上記溶離液保持部から上記カラムに溶離液を供給するまでの間に溶離液を脱気するための脱気装置と、を備えた液体クロマトグラフィ装置であって、
    上記脱気装置は、液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段と、上記減圧空間と装置外部との間を連通する排気口と、上記減圧空間から排気された気体を保持するための排気副室と、上記排気口と上記排気副室との間を繋ぐ排気用配管と、を備え、上記ガス分圧変動抑制手段は、脱気終了後に、上記排気副室の気体を上記減圧空間に戻すためのリターン用配管と、上記リターン用配管の途中に設けられたバルブと、を有しており、かつ脱気時において上記バルブを閉じた状態とする一方で、脱気終了後に上記バルブを開放して上記排気副室の気体を上記減圧空間に戻すように構成されていると共に、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、液体クロマトグラフィ装置。
  10. 充填剤を保持したカラムと、上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、上記溶離液保持部から上記カラムに溶離液を供給するまでの間に溶離液を脱気するための脱気装置と、を備えた液体クロマトグラフィ装置であって、
    上記脱気装置は、液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段と、を備え、上記ガス分圧変動抑制手段は、脱気時において、上記減圧空間に対して装置外部の気体を導入するように構成され、上記減圧空間と装置外部との間を連通する外気導入口と、上記外気導入口に接続された外気導入用配管と、上記減圧空間の酸素分圧をモニタリングするためのガス分圧検出部と、上記外気導入用配管の途中に設けられたバルブと、を有しており、かつ上記ガス分圧検知部でのモニタリング結果に基づいて、上記バルブの開閉状態を制御するように構成されていると共に、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、液体クロマトグラフィ装置。
  11. 充填剤を保持したカラムと、上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、上記溶離液保持部から上記カラムに溶離液を供給するまでの間に溶離液を脱気するための脱気装置と、を備えた液体クロマトグラフィ装置であって、
    上記脱気装置は、液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段と、上記減圧空間と装置外部との間を連通する排気口と、この排気口を介して上記減圧空間の内部の気体を排出するための排気用配管と、を有し、
    上記ガス分圧変動抑制手段は、上記排気用配管の途中に設けられたバルブを含んでおり、かつ脱気時において上記バルブを開放した状態とする一方で、脱気終了後に上記バルブを閉じるように構成されていると共に、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されている、液体クロマトグラフィ装置。
  12. 充填剤を保持したカラムと、上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、上記溶離液保持部から上記カラムに溶離液を供給するまでの間に溶離液を脱気するための脱気装置と、を備えた液体クロマトグラフィ装置であって、
    上記脱気装置は、液体流通空間と、減圧空間と、これらの空間の間を仕切るガス透過膜と、上記減圧空間の気体を外部に排出させるためのポンプと、上記減圧空間における酸素の分圧の変動を抑制するためのガス分圧変動抑制手段と、を備え、
    上記ガス分圧変動抑制手段は、上記ポンプが稼動しているときには一定の条件を満たした場合のみ上記減圧空間を大気開放する一方で、上記ポンプの稼動していないときには上記減圧空間を大気開放するように構成されていると共に、上記減圧空間における酸素の分圧が一定値以上となったときに上記ポンプを制御して上記減圧空間の減圧度を高めるように構成されている、液体クロマトグラフィ装置。
  13. 血液試料中のグリコヘモグロビンを測定するように構成されている、請求項に記載の液体クロマトグラフィ装置。
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