JP5260967B2 - 液体クロマトグラフィ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラムに導入される溶離液中の溶存酸素の影響を低減することができる液体クロマトグラフィ装置に関する。
血液などの生体試料を用いて生体成分を分離分析する場合には、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)を利用した高速液体クロマトグラフィ装置(HPLC装置)が広く用いられている(たとえば特許文献1参照)。一般的なHPLC装置は、図12に示したように、試料調製ユニット90において生体成分を含んだ試料を調製した後にその試料を分析カラム91に導入させ、生体成分を分析カラム91の充填剤に吸着させるように構成されている。その一方で、充填剤に吸着させた生体成分は、送液ポンプ92によって溶離液ボトル93から分析カラム91に溶離液を供給することによって脱離させられる。分析カラム91からの脱離液は、測光機構94に導入され、この測光機構94において脱着液の吸光度を連続的に測定することにより、生体成分の分析が行なわれる。
一方、のHPLC装置9では、分離分析を安定して行なうため、送液ポンプ91の上流に脱気装置93を設置している(たとえば特許文献2参照)。脱気装置93は、溶離液中に存在する酸素等の気体を除去するためのものである。この脱気装置93を設けることにより、溶離液に溶存する気体が気泡となることが抑制され、送液ポンプ91の流量が不安定になるのを防止することができるため、HPLC装置9において分離分析を安定して行なうことができるようになる。
図13に示したように、脱気装置95としては、減圧空間96に配置したガス透過性チューブ97に溶離液を流通させるとともに、ポンプ98によって減圧空間96を減圧することで、溶離液中の溶存気体を吸引除去するように構成されたものがある(たとえば特許文献3参照)。すなわち、溶離液中の溶存気体は、ガス透過性チューブ97の内部を溶離液が流通する際にガス透過性チューブ97の外部(減圧空間96)へ移動させられることにより除去される。
特開平7−120447号公報 特開2001−133445号公報 特開2000−275229号公報
しかしながら、溶離液への気体の溶解量は、溶離液の温度によって異なるため、装置外部の温度(環境温度)が変動した場合、あるいは環境温度が異なる状態で生体成分の分析を行なった場合には、溶離液中の溶存気体の状態(溶解量)が異なったものとなる。その一方で、脱気装置93においては、溶離液中の溶存気体の状態に関係なく、減圧空間94の減圧度が固定されており、また減圧空間94における溶離液の滞留時間(流量)も固定されている。そのため、脱気装置93においては、溶離液中の溶存気体の状態に関係なく、一定量の気体しか除去することができないため、環境温度の変動などによって溶離液の溶存気体量が変動した場合には、分析カラム90に供給される溶離液中の溶存気体量が変動することとなる。その結果、環境温度が大きく変動する環境下で分析を行なった場合には分析結果が安定しなくなり、また、環境温度が異なる環境下で分析を行なった場合にはそれぞれの環境下での分析結果が異なったものとなる。
また、血液試料中のグリコヘモグロビン濃度を測定する場合には、グリコヘモグロビンは、ヘモグロビン総量におけるグリコヘモグロビンの割合として把握される。しかしながら、溶離液中の溶存酸素が環境温度の変動などに伴って変動した場合には、ヘモグロビン中のオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとの比率が変動する。その一方で、測光機構92においては、血液試料を希釈して酸素が比較的多い状態で分析カラム90に導入することから、オキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmを測定波長として使用している。そのため、環境温度の変化が大きな環境下では、オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとの比率が変動することとなるため、オキシヘモグロビンの最大吸収波長によってグリコヘモグロビンの濃度を正確に測定するのが困難となる。
本発明は、溶離液中の溶存酸素が分析結果に与える影響を適切に抑制することを課題としている。
本発明の第1の側面においては、充填剤を保持したカラムと、上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、を備えた液体クロマトグラフィ装置であって、上記カラムに供給される溶離液中の溶存酸素濃度を、一定に維持するための溶存酸素濃度調整手段をさらに備えている、液体クロマトグラフィ装置が提供される。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、溶離液保持部からカラムに溶離液を供給するまでの間に溶離液を脱気するためのものであり、かつガス透過膜および減圧空間を有する脱気装置をさらに備えている。この場合、溶存酸素濃度調整手段は、カラムに供給される溶離液の温度を直接的または間接的に測定するための温度測定手段を有し、かつ温度測定手段での測定結果に基づいて、減圧空間の減圧度を調整して溶離液中の溶存酸素濃度を調整するように構成されている。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、溶離液保持部と脱気装置との間を接続する第1配管と、脱気装置と上記カラムとの間を接続する第2配管と、をさらに備えたものとされる。この場合、温度測定手段は、たとえば第1配管内、第2配管内、または脱気装置内に存在する溶離液の温度、もしくは減圧空間内の温度を測定するように構成される。この場合の温度測定手段は、たとえば第1配管、第2配管あるいは脱気装置の内部に設けられたサーミスタを有するものとされる。
温度測定手段はまた、液体クロマトグラフィ装置の周りの環境温度、または液体クロマトグラフィ装置の内部の温度を測定するように構成されたものであってもよい。ここで、環境温度とは、装置の周辺の温度、装置外壁の温度、もしくは溶離液保持部の温度のうちのいずれかのことである。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、温度測定手段に代えて、配管内の存在する溶離液中の溶存酸素濃度を測定するための溶存酸素濃度測定手段を備えたものとして構成することもできる。この場合、溶存酸素濃度調整手段は、溶存酸素濃度測定手段での測定結果に基づいて、減圧空間の減圧度を調整して溶離液中の溶存酸素濃度を調整するように構成するのが好ましい。溶存酸素濃度測定手段は、たとえば第1配管内、第2配管内または脱気装置内の溶離液の酸素濃度を測定するための酸素センサを含むものとされる。
脱気装置は、たとえば減圧空間を減圧するためのポンプをさらに備えたものとされる。この場合、溶存酸素濃度調整手段は、ポンプの駆動(たとえば駆動電圧あるいは弁の開放状態)を制御することにより吸引力を制御し、減圧空間の減圧度を調整するように構成するのが好ましい。
溶存酸素濃度調整手段は、溶離液を加熱または冷却するための温調機構を有するものとして構成することもできる。この場合、温調機構は、たとえば溶離液が第1配管、第2配管または脱気装置を通過する際に、溶離液の温度を調整するように構成される。また、温調機構は、カラムに供給される溶離液の温度を直接的または間接的に測定するための温度測定手段での測定結果に基づいて、溶離液の温度を調整するように構成してもよい。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、脱気装置の減圧空間における酸素分圧の変動を抑制するための酸素分圧変動抑制手段をさらに備えた構成であってもよい。
溶離液保持部からカラムに溶離液を供給するための配管は、酸素透過性の低い材料により形成された酸素難透過部を有するものとして構成するのが好ましい。この場合の酸素難透過部は、たとえば脱気装置とカラムとの間を接続する第2配管の全部または一部に設けられる。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、たとえばカラムを含み、かつ一定温度に温調された分析ユニットをさらに備えたものとされる。この場合の酸素難透過部は、少なくとも第2配管における分析ユニットから延出する部分に設けるのが好ましい。
分析ユニットは、第2配管の途中に設けられたマニホールドをさらに備えたものとされ、この場合には、酸素難透過部は、第2配管における脱気装置とマニホールドとの間に設けるのが好ましい。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、カラムからの脱離液に基づいて、試料中の特定成分を検出するための検出機構と、カラムと検出機構との間を接続する追加の配管と、をさらに備えたものとされる。この場合、追加の配管は、酸素透過性の低い材料により形成された酸素難透過部を有するものとするのが好ましい。
酸素難透過部は、たとえばナイロン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン、またはステンレス(SUS)により形成される。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、カラムに導入する試料を調製するための試料調製手段をさらに備えたものとすることもできる。試料調製手段は、たとえば赤血球を含む検体を、赤血球を溶血させた後に希釈液を用いて希釈し、かつ、希釈後の試料を一定時間放置して酸素飽和度を85%以上とするように構成するのが好ましい。
試料調製手段は、たとえば希釈液として酸素飽和度の高いものを用いるとともに、希釈後において一定時間放置するように構成される。希釈後における放置時間は、1分以上であるのが好ましい。希釈液として、酸素飽和度が85%以上のものを用いるのが好ましい。
試料調製手段はまた、希釈後の試料を一定時間大気開放させることにより、試料中の酸素飽和度を85%以上とするように構成してもよい。この場合の大気開放時間は、たとえば1分間以上とされ、好ましくは1〜2分間とされる。
試料調製手段は、空気または酸素リッチなガスを用いて試料をバブリングすることにより、試料中の酸素飽和度を85%以上とする構成であってもよい。
試料調製手段は、たとえば血球を含む試料における血球を多く含む層の上層部から上記調製用試料を採取するように構成される。試料調製手段はまた、赤血球を含む血液試料を、赤血球がリッチな血球層と赤血球がプアーな血漿層とに分離させたときの血球層の上層部から調製用試料を採取し、かつ調製用試料を用いてカラムに導入する導入用試料を調製するように構成される。この場合の試料調製手段は、たとえば血球層と血漿層との界面を検出するための検出手段と、血球層の上層部から調製用試料を採取するためのサンプリングノズルと、を備えたものとされる。
サンプリングノズルは、検出手段による検出結果に基づいて、血球層の上層部から調製用試料を採取するように、たとえば血球層における上部界面からの距離が、血球層の厚みに対して5〜30%の範囲にある領域、あるいは血球層における上部界面からの距離が0.5〜5.0mmの範囲にある領域から調製用試料を採取するように動作させられる。
本発明の液体クロマトグラフィ装置は、たとえば試料中のグルコヘモグロビンを測定するように構成される。
本発明の第2の側面においては、充填剤を保持したカラムに対して、試料および溶離液を供給して試料中のグリコヘモグロビンを測定するように構成された液体クロマトグラフィ装置であって、上記カラムにおけるオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの比率を、各回の測定毎に、一定にするための手段を備えている、液体クロマトグラフィ装置が提供される。
本発明に係るHPLC装置の一例を示す全体斜視図である。 図1に示したHPLC装置の概略構成図である。 図1に示したHPLC装置における脱気ユニットを説明するための一部を断面で示した配管図である。 図1に示したHPLC装置の界面検出機構を説明するための斜視図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 試料採取方法を説明するための断面図および要部拡大図である。 図1に示したHPLC装置における測光ユニットを説明するための断面図である。 本発明に係るHPLC装置の他の例を説明するための図2に相当する概略構成図である。 本発明に係るHPLC装置における脱気ユニット他の例を説明するための図3に相当する一部を断面で示した配管図である。 本発明に係るHPLC装置における酸素飽和手段の他の例を示す模式図である。 実施例および比較例での溶存酸素濃度の測定結果を示すグラフである。 従来のHPLC装置(高速液体クロマトグラフィ装置)の一例を示す概略構成図である。 図12に示したHPLC装置における脱気装置を説明するための一部を断面で示した配管図である。
符号の説明
X HPLC装置
12A,12B,12C 溶離液ボトル
13 血液試料
13A 血漿層
13B 血球層
13C 界面
4 脱気ユニット(脱気装置)
40,40A,40B,40C 温度測定部
41A,41B,41C 減圧空間
42A,42B,42C スパイラル管
43 ポンプ
5 試料調製ユニット
50 界面検出機構
51 ノズル
54 バブリング機構
6 分析ユニット
60 分析カラム
61 マニホールド
7 測光ユニット(検出機構)
80A,80B,80C 配管
81A,81B,81C 配管
84 配管
86 配管
以下、本発明の具体的な例について、図1ないし図7を参照して説明する。
図1および図2に示したHPLC装置Xは、ラック10に保持させた採血管11をテーブル20にセットして、全血中のグリコヘモグロビン濃度を自動で測定するように構成されたものである。このHPLC装置Xは、複数の溶離液ボトル12A,12B,12C(図面上は3つ)、および装置本体2を備えている。
各溶離液ボトル12A,12B,12Cは、後述する分析カラム60に供給すべき溶離液を保持したものであり、装置本体2におけるホルダ部21に配置されている。溶離液としては、たとえばpHや塩濃度の異なるバッファが使用される。
装置本体2は、上述のテーブル20およびホルダ部21の他に、筐体3の内部に収容された、脱気ユニット4、試料調製ユニット5、分析ユニット6、および測光ユニット7を有している。
テーブル20は、所定部位にセットされたラック10を移動させることにより、ラック10に保持させた採血管11を、後述する試料調製ユニット5におけるノズル51により採取可能な位置に移動させるように構成されている。
筐体3には、操作パネル30および表示パネル31が設けられている。操作パネル30は、複数の操作ボタン32が設けられたものであり、操作ボタン32を操作することにより、各種の動作(分析動作や印字動作など)を行わせるための信号を生成させ、あるいは各種の設定(分析条件の設定や被験者のID入力など)を行うことができる。表示パネル31は、分析結果やエラーである旨を表示するとともに、設定時における操作手順や操作状況などを表示するためのものである。
図2に示したように、脱気ユニット4は、分析ユニット6(分析カラム60)に溶離液を供給する前に、溶離液から溶存気体を除去するためのものであり、配管80A,80B,80Cを介して溶離液ボトル12A,12B,12Cに、配管81A,81B,81Cを介して分析ユニット6のマニホールド61に連結されている。図3に示したように、脱気ユニット4は、温度測定部40A,40B,40C、チャンバ41、複数のスパイラル管42A,42B,42C(図面上は3つ)、ポンプ43、演算部44および制御部45を有している。
温度測定部40A,40B,40Cは、チャンバ41に導入させる溶離液の温度を測定するためのものであり、配管80A,80B,80Cにおけるチャンバ41の近傍に設けられている。この温度測定部40A,40B,40Cは、配管80A,80B,80Cの内部に配置されたサーミスタ(図示略)を備えており、配管80A,80B,80Cに存在する溶離液の温度を直接測定できるように構成されている。この温度測定部40A,40B,40Cにおける測定結果は、演算部44に出力される。
チャンバ41は、複数の減圧空間41A,41B,41C(図面上は3つ)を規定するとともに、スパイラル管42A,42B,42Cを収容するためのものである。
スパイラル管42A,42B,42Cは、内部において溶離液を流通させるものであるとともに、溶離液中の溶存気体を透過させるものであり、シリコンなどの公知のガス透過膜により中空に形成されている。このスパイラル管42A,42B,42Cは、スパイラル状とされることにより、減圧空間41A,41B,41C内での流路長が大きく確保されており、減圧空間41A,41B,41Cにおける気体との接触面積を大きく確保しつつ、減圧空間41A,41B,41Cにおける溶離液の滞留時間を大きく確保できるように構成されている。
ポンプ43は、配管82を介して減圧空間41A,41B,41Cの気体を排出し、減圧空間41A,41B,41Cを減圧するためのものである。このポンプ43は、制御部45によって、その動作が制御されている。
演算部44は、温度測定部40A,40B,40Cから送信されてくる溶離液の温度データに基づいて、ポンプ43に対する制御量を演算するためのものである。この演算部44は、たとえば予め定めておいた溶離液の温度とポンプ43の吸引圧力との関係式にしたがって、ポンプ43に対する制御量を演算するように構成される。吸引圧力は、たとえばポンプ43における弁(図示略)の開放状態あるいはポンプ43の駆動電力(駆動電圧)により調整される。
制御部45は、演算部44において演算された制御量にしたがってポンプ43の動作を制御するためのものである。
演算部44および制御部45は、たとえばCPU、ROMおよびRAMにより構成される。
図2に示したように、試料調製ユニット5は、採血管11から採取した血球成分から、分析カラム60に導入する試料を調製するためのものである。この試料調製ユニット5は、界面検出機構50、ノズル51、調製液タンク52および希釈槽53を有している。
図4ないし図6に示したように、界面検出機構50は、採血管11の血液試料13における血漿層13Aと血球層13Bとの界面13Cを光学的手法により検出するためのものであり、透過型のフォトセンサとして構成されている。この界面検出機構50は、U字ホルダ54に対して、互いに対面した状態で光照射部55および受光部56を配置したものである。採血管11は、テーブル20において、ラック10に保持された状態で光照射部55と受光部56との間の空間を横切るように移動させられる。
光照射部55は、採血管11における上下方向の一定範囲に光を照射可能なものであり、たとえば赤血球での光吸収の大きな波長範囲(500〜570nm)にピーク波長を有する光を照射可能な線状光源が用いられている。光照射部55としては、たとえば点状光源を上下方向に走査可能に構成したものを採用することもできる。一方、受光部56は、採血管11を透過した光を受光するためのものであり、採血管11における上下方向の一定範囲において受光可能とされている。このような受光部56としては、たとえばラインセンサあるいはエリアセンサを使用することができる。
もちろん、界面検出機構50としては、たとえば採血管11の表面において反射した光を検出する反射型のフォトセンサを有するものであってもよく、また光学的手法に限らず、たとえばノズル51を採血管11に挿入したときの挿入抵抗の変化により、あるいは電気抵抗の変化により血漿層13Aと血球層13Bとの界面13Cを検出するように構成してもよい。
図2および図6に示したように、ノズル51は、採血管11の血液試料13をはじめとする各種の液体を採取するためのものであり、液体の吸引・吐出が可能であるとともに、上下方向および水平方向に移動可能とされている。このノズル51の動作は、図外の制御手段によって制御されており、採血管11から血液試料13を採取する場合には、界面検出機構50において検出された界面13Cを基準として、その界面13Cよりも若干下方において、血球層13Bから血球成分を採取するように動作させられる。
図2に示した調製液タンク52は、血液試料13をもとに、分析カラム60に導入する導入用試料を調製するための調製液を保持したものである。この調製液タンク52には、調製液として、赤血球の溶血させるための溶血液、溶血液を希釈するための希釈液などが保持されている。希釈液としては、酸素飽和度の高いもの、たとえば酸素飽和度が85%以上のものを使用するのが好ましい。調製液タンク52からの調製液の採取には、ノズル51が使用される。
希釈槽53は、血液試料13中の赤血球を溶血させ、かつ溶血液を希釈して導入用試料を調製する場を提供するとともに、導入用試料を大気に接触させて導入用試料における酸素飽和度(溶存酸素濃度)を高めるためのものである。この希釈槽53は、後述する分析ユニット6におけるインジェクションバルブ63に配管83を介して接続されており、希釈槽53において調製された導入用試料がインジェクションバルブ63を介して分析カラム60に導入できるように構成されている。希釈槽53はまた、導入用試料を大気に接触させるために上部が開放されている。
図2に示したように、分析ユニット6は、分析カラム60の充填剤に対する生体成分の吸着・脱着をコントロールし、各種の生体成分を測光ユニット7に供するためのものであり、図外の温調機構により温度コントロールされている。分析ユニット6における設定温度は、たとえば40℃程度とされる。分析カラム60は、試料中のヘモグロビンを選択的に吸着させるための充填剤を保持させたものである。充填剤としては、たとえばメタクリル酸エステル共重合体が使用される。
分析ユニット6は、分析カラム60の他に、マニホールド61、送液ポンプ62、およびインジェクションバルブ63を有している。
マニホールド61は、複数の溶離液ボトル12A,12B,12Cのうちの特定の溶離液ボトル12A,12B,12Cから、インジェクションバルブ63に選択的に溶離液を供給させるためのものである。このマニホールド61は、配管81A,81B,81Cを介して脱気ユニット4の減圧空間41A,41B,41C(スパイラル管42A,42B,42C)に接続され、配管84を介してインジェクションバルブ63に接続されている。
ここで、配管81A,81B,81Cとしては、全体が酸素透過性の低い材料、たとえばナイロン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレンまたはステンレス(SUS)により形成されたものが使用される。
送液ポンプ62は、溶離液をインジェクションバルブ63に移動させる動力を付与するためのものであり、配管84の途中に設けられている。送液ポンプ62は、たとえば溶離液の流量が1.0〜2.0ml/minとなるように動作させられる。
インジェクションバルブ63は、一定量の導入用試料を採取するとともに、その導入用試料を分析カラム60に導入可能とするものであり、複数の導入ポートおよび排出ポート(図示略)を備えている。このインジェクションバルブ63には、インジェクションループ64が接続されている。このインジェクションループ64は、一定量(たとえば数μL)の液体を保持可能なものであり、インジェクションバルブ63を適宜切り替えることにより、インジェクションループ64が希釈槽53と連通して希釈槽53からインジェクションループ64に導入用試料が供給される状態、インジェクションループ64が配管85を介して分析カラム60と連通してインジェクションループ64から導入用試料が分析カラム60に導入される状態、あるいはインジェクションループ64に図外の洗浄槽から洗浄液が供給される状態を選択することができる。このようなインジェクションバルブ63としては、たとえば六方バルブを使用することができる。
図7に示したように、測光ユニット7は、分析カラム60からの脱着液に含まれるヘモグロビンを光学的に検出するためのものであり、測光セル70、光源71、ビームスプリッタ72、測定用受光系73および参照用受光系74を有している。
測光セル70は、測光エリアを規定するためのものである。この測光セル70は、導入流路70A、測光流路70Bおよび排出流路70Cを有しており、これらの流路70A,70B,70Cが一連に連通している。導入流路70Aは、分析カラム60(図2参照)からの脱離液を測光流路70Bに導入するためのものであり、分析カラム60に配管86を介して接続されている。配管86としては、 先に説明した配管81A,81B,81Cと同様に、全体が酸素透過性の低い材料、たとえばナイロン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレンまたはステンレス(SUS)により形成されたものが使用される。測光流路70Bは、測光対象となる脱離液を流通させ、かつ脱離液を測光するための場を提供するものであり、直線状に形成されている。この測光流路70Bは、両端が開放しているとともに、両端部が透明カバー75により塞がれている。排出流路70Cは、測光流路70Bの脱離液を排出するためのものであり、配管87を介して廃液槽88に接続されている(図2参照)。
光源71は、測光流路70Bを流通する脱離液に光を照射するためのものである。この光源71は、光軸Lが測光流路70Bの中心を通過するように、測光流路70Bの端面70Ba(透明カバー75)に対面した状態で配置されている。光源71としては、オキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmおよび参照波長である500nmの光を含んだ波長範囲の光を出射可能なもの、たとえばハロゲンランプが使用されている。もちろん、光源71としては、ハロゲンランプ以外のもの、たとえば1または複数のLED素子を備えたものを使用することもできる。
ビームスプリッタ72は、光源71から出射された光のうち、測光流路70Bを透過した光を分割して測定用受光系73および参照用受光系74に入射させるためのものであり、光軸L上において、45度傾斜した状態で配置されている。ビームスプリッタ72としては、ハーフミラーなどの公知の種々のものを使用することができる。
測定用受光系73は、ビームスプリッタ72を透過した光のうち、オキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmの光を選択的に受光するものであり、光軸L上に配置されている。この測定用受光系73は、415nmの光を選択的に透過させる干渉フィルタ73Aと、干渉フィルタ73Aを透過した光を受光するための受光素子73Bと、を備えている。受光素子73Bとしては、フォトダイオードを使用することができる。
参照用受光系74は、ビームスプリッタ72において反射して光路が変えられた光のうち、参照波長である500nmの光を選択的に受光するものである。この測定用受光系74は、500nmの光を選択的に透過させる干渉フィルタ74Aと、干渉フィルタ74Aを透過した光を受光するための受光素子74Bと、を備えている。受光素子74Bとしては、フォトダイオードを使用することができる。
次に、HPLC装置Xの動作について説明する。
HPLC装置Xを用いてグリコヘモグロビンを測定する場合には、まず血液試料13が入った採血管11をラック10に保持させた状態で、ラック10をテーブル20の所定の部位にセットする。採血管11の血液試料13は、予め血漿層13Aと血球層13Bに分離されている。このような分離は、遠心分離機を用いて、あるいは血球成分を自然沈降させることにより行なうことができる。
血漿層13Aと血球層13Bとの分離は、HPLC装置Xに遠心分離機を組み込んでHPLC装置Xにおいて行なうようにしてもよく、また、テーブル20に採血管11をセットした状態で一定時間静置することにより行ってもよい。
HPLC装置Xにおいては、測定開始の指示が確認された場合、テーブル20においてラック10を移動させ、目的とする採血管11から血液試料13を採取する。測定開始の指示は、使用者がHPLC装置Xの所定の操作ボタン32を操作することにより行なわれる。
採血管11からの血液試料13の採取は、界面検出機構50において血漿層13Aと血球層13Bとの界面13Cを検出した後、その界面13Cから一定距離Dだけ下方に離れた領域において行なわれる。より具体的には、界面検出機構50では、光照射部55から採血管11に対して光を照射するとともに、採血管11を透過した光が受光部56において受光される。ここで、光照射部55として赤血球での光吸収の大きな波長範囲にピーク波長を有する光を照射した場合には、血漿層13Aに比べて、血球層13Bでの光吸収がより大きくなる。そのため、界面検出機構50においては、光吸収が著しく変化する部分を受光部56での受光量に基づいて検出することにより、血漿層13Aと血球層13Bとの間の界面13Cを検出することができる。
界面検出機構50において界面13Cの検出が終了した場合には、界面検出機構50での検出結果に基づいてノズル51を動作させることにより、血球層13Bの上層部から血液試料13が採取される。この場合、ノズル51は、血漿層13Aと血球層13Bとの間の界面13Cから距離Dが、たとえば血球層13Bの厚みに対して5〜30%の範囲にある領域、あるいは距離Dが0.5〜5.0mmの範囲にある領域に先端が位置させられ、この状態において吸引動作を行なうことにより採血管11から血液試料13を採取するように動作させられる。
ここで、遠心分離などにより血球成分を採血管11の底部に分離した場合には、血球層13Bの上層部は、下層部に比べて酸素飽和度(溶存酸素濃度)が高くなり、また血液試料13を静置しておいた場合にも、気相からの距離が小さい血球層13Bの上層部は、下層部に比べて酸素飽和度(溶存酸素濃度)が高くなる。そのため、界面検出機構50における界面13Cの検出結果に基づいてノズル51の動作を制御し、血球層13Bにおける上層部から血液試料13を採取するようにすれば、酸素飽和度(溶存酸素濃度)の高い血液試料13を採取することができる。また、界面13Cからの距離Dが先の領域にある部分から血液試料13を採取する場合には、血球層13Bの上層部から血液試料13を確実に採取することができる。
ノズル51によって採取された血液試料13は、ノズル51を動作させることによって希釈槽53に供給される。希釈槽53にはさらに、調製液タンク52から溶血剤および希釈液が順次供給され、ノズル51を利用したピペッティング操作によって希釈槽53内の液体を混合することによって導入用試料が調製される。
希釈槽53において調製された導入用試料は、希釈槽53において大気と一定時間接触させた後にインジェクションループ64に供給され、インジェクションループ64において保持される。
導入用試料を一定時間大気と接触させた場合には、導入用試料の溶存酸素濃度が増加させられる。このようにして導入用試料の酸素飽和度を増加させた場合には、インジェクションループ64ひいては分析カラム60に対して溶存酸素濃度の高い導入用試料を供給することができる。すなわち、導入用試料に含まれるヘモグロビンにおいて、オキシヘモグロビンの割合を大きなものとすることができる。
ここで、導入用試料と大気との接触時間(大気開放時間)は、たとえば1〜2分とされる。これは、大気開放時間が短すぎる場合には導入用試料に対して十分な量の酸素を溶存させることができない一方で、大気開放時間が長すぎる場合には導入用試料調製後からインジェクションループ64へ導入用試料を導入するまでの時間が大きくなって測定時間が長くなってしまうからである。
また、希釈液として酸素飽和度の高いもの、たとえば酸素飽和度が85%以上のものを使用する場合には、必ずしも希釈後の導入用試料を大気開放する必要はない。すなわち、酸素飽和度の高い希釈液を用いる場合には、希釈槽53として閉鎖されたものを用いる場合であっても一定時間(たとえば1分以上)放置することにより、希釈後の導入用試料の酸素飽和度を高めることができ、オキシヘモグロビンの割合を大きなものとすることができる。
HPLC装置Xにおいてはさらに、測定開始の指示が確認された場合には、インジェクションバルブ63に対して溶離液が供給される。溶離液は、送液ポンプ62の動力により、溶離液ボトル12A,12B,12Cから脱気ユニット4、マニホールド61を介してインジェクションバルブ63に供給され、また複数の溶離液ボトル12A,12B,12Cのうちのいずれの溶離液ボトル12A,12B,12Cの溶離液を供給するかは、マニホールド61を制御することによって選択される。
脱気ユニット4では、溶離液が配管80A,80B,80Cを流通する間に温度測定部40A,40B,40Cにおいて溶離液の温度が測定される。この温度測定部40A,40B,40Cにおける測定結果は演算部44に出力され、演算部44において、温度測定部40A,40B,40Cから送信されてくる溶離液の温度データに基づいて、ポンプ43の制御量が演算される。この演算部44は、たとえば予め定めておいた溶離液の温度とポンプ43の吸引力(たとえばポンプ43における弁(図示略)の開放状態あるいはポンプ43の駆動電力(駆動電圧)との関係式にしたがって、ポンプ43に対する制御量の演算を行なう。演算部44においてポンプ43の制御量が演算された場合には、制御部45は、演算部44において演算された制御量にしたがってポンプ43の動作を制御する。これにより、配管82を介して減圧空間41A,41B,41Cから排気される気体の量が、溶離液の温度(溶存酸素濃度)に応じて調整される、その結果、脱気ユニット4では、溶離液の温度(溶存酸素濃度)に応じて、ポンプ43によって減圧空間41A,41B,41Cの減圧度が調整される。
一方、配管80A,80B,80Cを流通する溶離液は、減圧空間41A,41B,41Cの内部においてスパイラル管42A,42B,42Cを流通した後に、スパイラル管42A,42B,42Cから排出される。このとき、スパイラル管42A,42B,42Cがガス透過性の高い材質により形成されているとともに、減圧空間41A,41B,41Cがポンプ43によって減圧されているため、溶離液がスパイラル管42A,42B,42Cを流通する間に、溶離液からは溶存酸素を含めた溶存ガスが除去される。そして、脱気ユニット4では、溶離液の温度に応じて減圧空間41A,41B,41Cの減圧度が調整されるため、溶離液が減圧空間41A,41B,41Cから排出される際には、溶離液の温度に関係なく、溶離液の溶存酸素濃度が一定とされる。ここで、溶離液の温度は、HPLC装置Xの外部の温度(環境温度)の影響を受けるが、脱気ユニット4においては、環境温度に関係なく溶存酸素濃度が一定の溶離液を排出することが可能となる。これにより、環境温度の変動が生じた場合、あるいは異なる環境温度下で測定が行なわれる場合であっても、脱気ユニット4から排出される溶離液の溶存酸素濃度を略一定なものとすることができる。
減圧空間41A,41B,41C(スパイラル管42A,42B,42C)から排出された溶離液は、配管81A,81B,81Cを介してマニホールド61に供給された後、配管84を介してインジェクションバルブ63に導入される。
ここで、配管81A,81B,81Cとしては、酸素透過率の低い材料により形成されたものが使用されている。そのため、マニホールド61に供給される溶離液が配管81A,81B,81Cを流通する間においては、溶離液に酸素などのガスが再吸収されることが抑制される。その結果、脱気ユニット4において溶存酸素濃度が一定なものとされた溶離液は、その状態を適切に維持したままマニホールド61に供給されることとなる。
インジェクションバルブ63に供給された溶離液は、配管85を介して分析カラム60に供給される。その一方で、インジェクションバルブ63の切替操作を行うことにより、インジェクションループ64の導入用試料が溶離液とともに分析カラム60に導入される。導入用試料の導入開始から一定時間経過した場合には、インジェクションバルブ63の切替操作を行うことにより、分析カラム60に対して引き続き溶離液を供給するとともに、インジェクションループ64の洗浄を行なう。一方、インジェクションループ64の洗浄と同時的に、先に説明したのと同様にして、先とは異なる採血管11の血液試料13から導入用試料を調製し、インジェクションループ64の洗浄後においては、再び導入用試料をインジェクションループ64に導入する。このような導入用試料の調製、導入、洗浄は、インジェクションバルブ63を適宜切り替えつつ、測定対象となる採血管11(血液試料13)の数に応じて繰り返し行なわれる。
一方、分析カラム60においては、導入用試料が導入されることにより、充填剤にグリコヘモグロビンが吸着する。充填剤にグリコヘモグロビンを吸着させた後においては、マニホールド61によって、分析カラム60に供給する溶離液の種類を適宜切り替え、充填剤に吸着したグリコヘモグロビンを脱着させる。
このとき、複数の溶離液相互で流量を異ならせて分析カラム60に供給し、複数種類の溶離液ごとに配管81A,81B,81Cを通過する時間(滞留時間)が異なったものとなったとしても、配管81A,81B,81Cにおける酸素の再吸収が適切に抑制される。そのため、分析カラム60では、1つの血液試料13の測定において、溶離液の種類(流量)を変えたとしても、分析カラム60を移動する溶離液における溶存酸素の量が変化することが適切に抑制される。その結果、配管81A,81B,81Cでの酸素の再吸収に起因して、測定結果が真値からズレてしまうことを抑制し、正確な測定を行なうことが可能となる。
また、複数のHPLC装置X相互では配管81A,81B,81Cの酸素透過性について製造間差が生じることも想定され、その場合には、複数のHPLC装置X相互での配管81A,81B,81Cでの再吸収量が異なったものとなるため、複数のHPLC装置X相互での測定精度に差が生じてしまうことが懸念されるが、配管81A,81B,81Cとして酸素透過性の低いものを使用することにより、配管81A,81B,81Cの製造間差の影響を極力抑制することが可能となる。
分析カラム60から排出されるグリコヘモグロビンを含む脱着液は、配管86を介して測光ユニット7の測光セル70に供給される。測光セル70に対しては、配管86および導入流路70Aを介して脱着液が導入され、この脱着液は測光流路70Bおよび排出流路70Cを通過した後に、配管87を介して廃液槽88に導かれる。
ここで、配管86としては、酸素透過率の低い材料により形成されたものが使用されている。そのため、配管86を介して分析カラム60から測光ユニット7(測光セル70)に脱離液が供給される間において、脱離液に酸素などのガスが再吸収されることが抑制される。その結果、測光ニット7に対しては、溶存酸素濃度が一定に維持されたままに分析カラム60から脱離液が供給されることとなる。また、配管81A,81B,81Cの場合と同様に、複数のHPLC装置X相互での配管86の酸素透過性について製造間差に起因する測定精度の低下を抑制することが可能となる。
測光ユニット7においては、脱離液が測光流路70Bを通過する際に、光源71によって脱離液に対して連続的に光が照射される。その一方で、測光流路70Bを透過した光は、ビームスプリッタ72において分割された後、測定用受光系73および参照用受光系74において受光される。測定用受光系73では、干渉フィルタ73Aを透過したオキシヘモグロビンの最大吸収波長である415nmの光が受光素子73Bにおいて選択的に受光される。一方、参照用受光系74では、干渉フィルタ74Aを透過した参照波長である500nmの光が受光素子74Bにおいて選択的に受光される。
受光素子73A,74Aでの受光結果は、図外の演算回路に出力され、この演算回路においてヘモグロビンのクロマトグラム、グリコヘモグロビンの濃度(ヘモグロビン総量におけるグリコヘモグロビンの割合)が演算される。演算回路での演算結果は、表示パネル31に表示され、また自動的あるいは使用者のボタン操作によってプリントアウトされる。
このようなHPLC装置Xでは、溶離液の溶存酸素濃度は、脱気ユニット4において一定化されるとともに、酸素透過性の低い配管81A,81B,81Cにより脱気ユニット4からの溶離液を、溶存酸素濃度を略一定に維持したままマニホールド61に供給するようにしている。その一方で、マニホールド61は、インジェクションバルブ63や分析カラム60とともに分析ユニット6を構成するものであるとともに、分析ユニット6が一定温度に温調されている。そのため、マニホールド61から分析カラム60に供給される溶離液は、温度変化に起因する溶存酸素濃度の変化が生じにくくなっている。その結果、分析カラム60に対しては、環境温度に関係なく、溶存酸素濃度が一定化された溶離液を供給することが可能となる。したがって、HPLC装置Xでは、溶離液の溶存酸素濃度の変動など起因する測定結果の不安定性を抑制することが可能となる。
一方、分析カラム60に導入するための導入用試料における溶存酸素濃度は、血球層13Bの上部から採取した血液試料13に基づいて調製されるとともに、調製後においては、分析カラム60に導入する前に、希釈槽53において導入用試料を実質的に飽和させられている。そのため、分析カラム60に導入される導入用試料は、溶存酸素濃度が画一化されるため、導入用試料におけるオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの比率を、一定化して分析カラム60に供給することが可能となる。しかも、分析カラム60から測光ユニット7に脱離液が供給されるまでの間において、配管86での酸素の再吸収が抑制されている。その結果、測光ユニット7に対しては、導入用試料ごとのオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとの比率のバラツキが抑制され、このバラツキに起因する測定結果のバラツキを抑制することが可能となる。
本発明は、上述した実施の形態には限定されず、種々に変更可である。たとえば、脱気ユニット4の減圧空間41A,41B,41Cの減圧度を調整するに当たっては、必ずしも配管80A,80B,80Cに温度測定部40A,40B,40Cを設けて溶離液の温度を直接測定する必要はなく、たとえば図8Aに示したように温度測定部40を装置内部に設けて装置内部の温度を測定するようにし、図8Bに示したように温度測定部40を装置外部に設けて装置外部の環境温度(たとえば装置Xの周辺温度、装置Xの筐体3の外壁の温度、あるいは溶離液ボトル12A,12B,12Cの温度)を測定するように構成してもよい。また、温度測定部は、脱気ユニット4におけるマニホールド61と接続された配管81A,81B,81C、スパイラル管42A,42B,42C、減圧空間41A,41B,41C(図3参照)に設けてもよい。さらに、図2および図3に示した温度測定部40A,40B,40Cに代えて、配管80A,80B,80C、配管81A,81B,81C、あるいはスパイラル管42A,42B,42Cに溶存酸素測定センサ(酸素サンサ)を設けてもよい。
また、脱気ユニットとしては、減圧空間にスパイラル管を収容させた構成に限らず、フィルム状のガス透過膜によって、溶離液流通空間と減圧空間とを区画した構成であってもよい。さらに、脱気ユニット4は、必ずしも減圧空間41A,41B,41Cの減圧度を調整することにより、溶離液の溶存酸素濃度を一定化する必要はなく、図9に示したように、減圧空間41A,41B,41Cの温度を温調機構46A,46B,46Cによって溶離液の溶存酸素濃度を一定化するように構成してもよく、また、溶離液が配管80A,80B,80C、あるいは配管81A,81B,81C,84,85を流通する際に溶離液の温度を調整するようにしてもよい。さらに、溶離液や環境温度に応じて溶離液の流量を調整して、減圧空間41A,41B,41Cにおける滞留時間により溶存酸素濃度を一定化するようにしてもよく、また減圧空間41A,41B,41Cにおける酸素分圧の変動を抑制するための酸素分圧変動抑制手段を備えた構成であってもよい。
本発明ではさらに、配管81A,81B,81Cの全体が酸素ガスの透過率の低い材料により形成されていたが、配管81A,81B,81Cの一部を酸素ガスの透過率の低い材料により形成してもよく、また配管81A,81B,81C以外の配管80A,80B,80C,84,85についても酸素ガスの透過率の低い材料により形成してもよい。
また、希釈槽53において調製された導入用試料の酸素飽和度(溶存酸素濃度)を高めるための手段としては、たとえば図10に示したように希釈槽53の導入用試料を、酸素リッチなガス、あるいは空気によりバブリングするバブリング機構54を採用することもできる。
本発明はさらに、血液中のグリコヘモグロビン濃度を測定するためのHPLC装置に限らず、血液以外の検体を用いる場合、グリコヘモグロビン濃度以外の成分を測定する場合、あるいはHPLC装置以外の液体クロマトグラフィ装置についても適用することができる。
(参考例)
本参考例においては、環境温度と溶存酸素濃度との関係について検討した。
溶存酸素濃度の測定は、グリコヘモグロビン測定装置(「ADAMS A1c HA−8160」;アークレイ株式会社製)におけるマニホールドの入口に溶存酸素濃度測定装置を接続した状態とし、通常の分析と同様にして溶離液を供給することにより、分析カラムに導入される溶離液中の溶存酸素濃度を測定した。
溶離液としては、商品名「61A」、「61B」および「61C」(アークレイ株式会社製)を用い、溶離液は、流量が1.7ml/minとなるようにして供給した。環境温度(装置外部の温度)は、10℃および30℃に設定した。溶存酸素濃度の測定結果については、下記表1に示した。
Figure 0005260967
表1から分かるように、グリコヘモグロビン測定装置を使用する場合の一般的な環境温度範囲である10℃と30℃においては、溶離液中の溶存酸素濃度が大きく異なっている。すなわち、環境温度によって溶離液中の溶存酸素濃度が変動することで、分析カラムから溶離されるグリコヘモグロビンにおけるオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとの比率が変動することが伺える。そのため、オキシヘモグロビンの最大吸収波長においてグリコヘモグロビンを測定する場合には、環境温度が変動することにより、同一濃度の検体を用いる場合であっても、実測値が変動することが伺える。
(比較例)
本比較例では、環境温度がグリコヘモグロビンの測定値に与える影響について検討した。
グリコヘモグロビンの濃度は、環境温度を10℃および30℃とした場合について、グリコヘモグロビン測定装置(「ADAMS A1c HA−8160」;アークレイ株式会社製)を用いて測定した。検体としては、健常人から採取した血液(健常人検体)および糖尿病患者から採取した血液(糖尿患者血液)を用いた。グリコヘモグロビンの測定結果については下記表2に示すとともに、健常人検体については図11Aに、糖尿病患者検体については図11Bにそれぞれ示した。
Figure 0005260967
表2、図11Aおよび図11Bから分かるように、環境温度が異なる場合には、健常人検体および糖尿病患者検体ともに、測定値が異なったものとなった。
(実施例)
本実施例では、溶離液の温度に基づいて脱気装置における減圧度を調整した場合について、環境温度がグリコヘモグロビン濃度の測定結果に与える影響について検討した。
グリコヘモグロビンの測定値は、グリコヘモグロビン測定装置(「ADAMS A1c
HA−8160」;アークレイ株式会社製)を、図1ないし図7を参照して先に説明したHPLC装置と同様に、脱気ユニットを図3に示した構成とするとともに、脱気装置とマニホールドとの間を繋ぐ配管を、テフロン(登録商標)製のものからナイロン製(商品名「N2‐1−1/8(乳白色)」;ニッタ・ムアー株式会社製)に変更したものを用いて行なった。
脱気ユニットは、温度測定部としてサーミスタ(商品名「PB3−43−S2」;株式会社芝浦電子製)を用い、溶離液の温度に応じて、ポンプの圧力を下記数式1にしたがって調整するように構成した。
Figure 0005260967
検体としては、比較例と同様に、健常人から採取した血液(健常人検体)および糖尿病患者から採取した血液(糖尿患者血液)を用いた。グリコヘモグロビンの測定結果については下記表3に示すとともに、健常人検体については図11Aに、糖尿病患者検体については図11Bにそれぞれ示した。
Figure 0005260967
表3、図11Aおよび図11Bから分かるように、溶離液の温度に応じて減圧空間の減圧度(ポンプの圧力)を調整して溶離液中の溶存酸素濃度を一定となるように試みた場合には、環境温度が異なっていても、健常人検体および糖尿病患者検体ともに、測定値が略同一なものとなった。すなわち、溶離液の温度、あるいは溶離液の温度に影響を与える環境温度に応じて、溶離液中の溶存酸素濃度を一定化した場合には、環境温度などの影響を受けることなく、測定値を安定化させることができる。

Claims (27)

  1. 充填剤を保持したカラムと、
    上記カラムに供給するための溶離液を保持した1または複数の溶離液保持部と、
    を備えた液体クロマトグラフィ装置であって、
    上記カラムに供給される溶離液中の溶存酸素濃度を、一定に維持するための溶存酸素濃度調整手段をさらに備え、
    上記溶離液保持部から上記カラムに上記溶離液を供給するまでの間に上記溶離液を脱気するためのものであり、かつガス透過膜および減圧空間を有する脱気装置をさらに備えており、
    上記溶存酸素濃度調整手段は、上記カラムに供給される上記溶離液の温度を直接的または間接的に測定するための温度測定手段を有しており、かつ、上記温度測定手段での測定結果に基づいて、上記減圧空間の減圧度を調整して上記溶離液中の溶存酸素濃度を調整するように構成されている、液体クロマトグラフィ装置。
  2. 上記溶離液保持部と上記脱気装置との間を接続する第1配管と、
    上記脱気装置と上記カラムとの間を接続する第2配管と、
    をさらに備えており、
    上記温度測定手段は、上記第1配管内、上記第2配管内、または上記脱気装置内に存在する上記溶離液の温度、もしくは上記減圧空間内の温度を測定するように構成されている、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  3. 上記温度測定手段は、当該液体クロマトグラフィ装置の周りの環境温度、または当該クロマトグラフの装置内部の温度を測定するように構成されている、請求項1または請求項2に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  4. 上記溶離液保持部から上記カラムに上記溶離液を供給するための配管と
    上記溶離液保持部から上記カラムに上記溶離液を供給するまでの間に上記溶離液を脱気するためのものであり、かつ上記配管の途中に設けられたガス透過膜および減圧空間を有する脱気装置と、をさらに備えており
    上記溶存酸素濃度調整手段は、上記配管内の存在する上記溶離液中の溶存酸素濃度を測定するための溶存酸素濃度測定手段を有しており、かつ、上記溶存酸素濃度測定手段での測定結果に基づいて、上記減圧空間の減圧度を調整して上記溶離液中の溶存酸素濃度を調整するように構成されている、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  5. 上記配管は、上記溶離液保持部と上記脱気装置との間を接続する第1配管と、上記脱気装置と上記カラムとの間を接続する第2配管と、を含んでおり
    上記溶存酸素濃度測定手段は、上記第1配管内、上記第2配管内または上記脱気装置内の溶離液の酸素濃度を測定するための酸素センサを含んでいる、請求項4に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  6. 上記溶存酸素濃度調整手段は、上記溶離液を加熱または冷却するための温調機構を有し
    ている、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  7. 上記溶離液保持部から上記カラムに上記溶離液を供給するまでの間に上記溶離液を脱気するための脱気装置と
    上記溶離液保持部と上記脱気装置との間を接続する第1配管と
    上記脱気装置と上記カラムとの間を接続する第2配管と、をさらに備えており
    上記温調機構は、上記溶離液が上記第1配管、第2配管または上記脱気装置を通過する際に、上記溶離液の温度を調整するように構成されている、請求項6に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  8. 上記カラムに供給される上記溶離液の温度を直接的または間接的に測定するための温度測定手段をさらに備えており
    上記温調機構は、上記温度測定手段での測定結果に基づいて、溶離液の温度を調整するように構成されている、請求項7に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  9. 上記溶離液保持部から上記カラムに上記溶離液を供給するまでの間に上記溶離液を脱気するためのものであり、かつガス透過膜および減圧空間を有する脱気装置をさらに備えており
    上記減圧空間における酸素分圧の変動を抑制するための酸素分圧変動抑制手段をさらに備えている、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  10. 上記溶離液保持部から上記カラムに上記溶離液を供給するための配管をさらに備えており
    上記配管は、酸素透過性の低い材料により形成された酸素難透過部を有している、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  11. 上記溶離液保持部から上記カラムに上記溶離液を供給するまでの間に上記溶離液を脱気するための脱気装置をさらに備えており、かつ
    上記配管は、上記溶離液保持部と上記脱気装置との間を接続する第1配管と、上記脱気装置と上記カラムとの間を接続する第2配管と、を含んでおり
    上記酸素難透過部は、上記第2配管の全部または一部に設けられている、請求項10に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  12. 上記カラムからの脱離液に基づいて、試料中の特定成分を検出するための検出機構と、上記カラムと上記検出機構との間を接続する配管と、をさらに備えており
    上記配管は、酸素透過性の低い材料により形成された酸素難透過部を有している、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  13. 上記カラムに導入する試料を調製するための試料調製手段をさらに備えており
    上記試料調製手段は、試料中の酸素飽和度を85%以上とするように構成されている、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  14. 上記試料調製手段は、赤血球を含む検体を、赤血球を溶血させた後に希釈液を用いて希釈し、かつ、希釈後の試料を一定時間放置して酸素飽和度を85%以上とするように構成されている、請求項13に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  15. 上記試料調製手段は、希釈後の試料を一定時間大気開放させることにより、上記試料中の酸素飽和度を85%以上とするように構成されている、請求項14に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  16. 上記試料調製手段は、1分間以上大気開放させることにより、上記試料中の酸素飽和度を85%以上とするように構成されている、請求項15に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  17. 上記試料調製手段は、上記希釈液として酸素飽和度の高いものを用いるとともに、希釈後において一定時間放置するように構成されている、請求項14に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  18. 希釈後における放置時間は、1分以上である、請求項17に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  19. 上記希釈液として、酸素飽和度が85%以上のものを用いる、請求項17に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  20. 上記試料調製手段は、空気または酸素リッチなガスを用いて上記試料をバブリングするためのバブリング機構を有している、請求項13に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  21. 上記カラムに導入する試料を調製するための試料調製手段をさらに備えており
    上記試料調製手段は、血球を含む試料における血球を多く含む層の上層部から上記調製用試料を採取するように構成されている、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  22. 上記試料調製手段は、赤血球を含む血液試料を、赤血球がリッチな血球層と赤血球がプアーな血漿層とに分離させたときの上記血球層の上層部から調製用試料を採取し、かつ上記調製用試料を用いて上記カラムに導入する導入用試料を調製するように構成されている、請求項21に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  23. 上記試料調製手段は、上記血球層と上記血漿層との界面を検出するための検出手段と、
    上記血球層の上層部から上記調製用試料を採取するためのサンプリングノズルと、を備えており
    上記サンプリングノズルは、上記検出手段による検出結果に基づいて、上記血球層の上層部から上記調製用試料を採取するように動作させられる、請求項22に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  24. 上記サンプリングノズルは、上記血球層における上記界面からの距離が、上記血球層の厚みに対して5〜30%の範囲にある領域から上記調製用試料を採取するように動作させられる、請求項23に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  25. 上記サンプリングノズルは、上記血球層における上記界面からの距離が0.5〜5.0mmの範囲にある領域から上記調製用試料を採取するように動作させられる、請求項23に記載の液体クロマトグラフィ装置。
  26. 試料中のグリコヘモグロビンを測定するように構成されている、請求項1に記載の液体
    クロマトグラフィ装置。
  27. 充填剤を保持したカラムに対して、試料および溶離液を供給して試料中のグリコヘモグロビンを測定するように構成された液体クロマトグラフィ装置であって
    上記カラムにおけるオキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの比率を、各回の測定毎に、一定にするための手段を備えている、請求項1に記載の液体クロマトグラフィ装置。
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