JP2000162100A - 液体脱気装置 - Google Patents

液体脱気装置

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JP2000162100A
JP2000162100A JP33894198A JP33894198A JP2000162100A JP 2000162100 A JP2000162100 A JP 2000162100A JP 33894198 A JP33894198 A JP 33894198A JP 33894198 A JP33894198 A JP 33894198A JP 2000162100 A JP2000162100 A JP 2000162100A
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JP
Japan
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liquid
chamber
degassing
tube
gas
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JP33894198A
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Akira Okaguchi
明 岡口
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱気チャンバーを小型化しても脱気チューブの
外壁に水滴が結露せず、脱気チューブの脱気能力を低下
させることのない液体脱気装置を提供する。 【解決手段】減圧されたチャンバーの中に配設された、
気体分子は通し、液体分子は通さない素材でできたチュ
ーブに、溶存気体を含んだ液体を通し、該液体から溶存
気体を除去する液体脱気装置において、前記チャンバー
の壁に気体をチャンバー内部へ導入するためのリーク孔
を設けた。また、前記チャンバーの壁に設けられたリー
ク孔に、気体のリーク用抵抗チューブを取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学自動分析装
置のサンプルや試薬の脱気に用いられる液体脱気装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】生化学自動分析装置では、サンプルや試
薬を測定部に移送し、ピペットでサンプル管に分注して
反応させ、一定時間後の試薬の吸光度変化をモニターす
ることにより、さまざまな分析項目に応じた自動測定を
行なわせている。このような自動測定において、正確度
の高い測定を行なうためには、液体の移送をいかに正確
に行なうかが重要な鍵となる。
【0003】液体の移送においては、その液体内に溶存
している気体が、気圧、移送圧、温度などの各種条件に
よって、気泡となって液体内に発生することにより、正
確な移送量が確保できなくなるという事実が知られてい
る。これは、液体内に気泡が発生することにより、液体
が圧縮可能な状態になって、正確な体積が計れなくなる
ためである。そのため、液体の移送量の正確さを確保し
ようとすれば、気泡の発生を防止することが必要とな
り、液体の脱気を行なうことが重要となる。
【0004】従来は、液体の脱気を行なう場合、真空ポ
ンプなどで減圧されたチャンバー内に液体を導入し、液
体中の溶存気体を減圧下で追い出す方法を採っていた。
この工程において不可欠なのが脱気チューブである。現
在、市販されている脱気チューブは、液体分子を通さ
ず、気体分子のみを通す素材で作られており、チューブ
内に液体を通しながらチューブの外側を減圧にすること
により、液体中の溶存気体のみをチューブ外に放出させ
ることを特徴としたものであった。
【0005】図1は、このような脱気チューブを使用し
た従来の液体脱気装置を模式的に示したものである。溶
存気体を含んだ液体1は、脱気チャンバー2の内部に収
納された脱気チューブ3に導入される。脱気チャンバー
2は、真空ポンプ4で減圧されていて、脱気チューブ3
の内外には圧力差が存在している。脱気チューブ3の外
側が減圧されているため、液体1が脱気チューブ3を通
過する間に、液体1に溶存していた気体は、脱気チュー
ブ3の壁を通って脱気チャンバー2に引き出される。そ
の結果、液体1は脱気され、脱気液5となって脱気チャ
ンバー2から導出される。そして、このような液体脱気
装置の脱気効率を上げる方法としては、脱気チャンバー
2の真空度を高め、脱気チューブ3の内外の圧力差をよ
り大きくすることで対処していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成において、その脱気チューブ3の表面に存在する気
体分子のみを通す気孔の直径を一定の大きさに管理して
製造することは非常に困難であり、かつ、そのようにし
て製造された脱気チューブ3を利用するに際しては、チ
ューブにストレスを加えてはならないなど、運用上の制
約を厳しくしなければならないという問題があった。現
実には、脱気チューブ3を安価に製造する必要上、性能
を一部犠牲にしており、例えば、1tonの水を流す
と、2gの水蒸気が気体と見なされて、脱気チューブ3
の外側に放出される。
【0007】このように、わずかながら、液体である水
の一部も水蒸気として気化してチューブ外に放出される
という問題のため、例えば、生化学自動分析装置を小型
化した場合、脱気チューブ3を収納する脱気チャンバー
2の大きさも小型になり、チャンバー内が気化した水蒸
気で飽和した状態となりやすく、その結果、脱気チュー
ブ3の外壁に細かい水滴が結露し、脱気チューブ3の脱
気能力を著しく低下させる原因となる。
【0008】また、脱気チャンバー2の真空度を上げる
ことによって脱気効率を高めようとすると、減圧下に置
かれることによって脱気チューブ3の気孔率が大きくな
り、脱気チューブ3への付着水滴が増加し、脱気チュー
ブ3の性能の低下が早く訪れてしまうという問題があっ
た。
【0009】本発明の目的は、上述した点に鑑み、脱気
チャンバー2を小型化しても脱気チューブ3の外壁に水
滴が結露せず、脱気チューブ3の脱気能力を低下させる
ことのない液体脱気装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明にかかる液体脱気装置は、減圧されたチャン
バーの中に配設された、気体分子は通し、液体分子は通
さない素材でできたチューブに、溶存気体を含んだ液体
を通し、該液体から溶存気体を取り除く液体脱気装置に
おいて、前記チャンバーの壁に気体をチャンバー内部へ
導入するためのリーク孔を設けたことを特徴としてい
る。
【0011】また、前記チャンバーの壁に設けられたリ
ーク孔に、気体のリーク用抵抗チューブを取り付けたこ
とを特徴としている。
【0012】また、前記チャンバーの壁に設けられたリ
ーク孔からリーク用抵抗チューブを介して導入される気
体は、空気又は乾燥空気であることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図2は、本発明にかかる、脱気
チューブを使用した液体脱気装置の一実施例を模式的に
示したものである。溶存気体を含んだ液体1は、脱気チ
ャンバー2の内部に収納された脱気チューブ3に導入さ
れる。脱気チャンバー2は、真空ポンプ4で減圧されて
いて、脱気チューブ3の内外には圧力差が存在してい
る。脱気チューブ3の外側が減圧されているため、液体
1が脱気チューブ3を通過する間に、液体1に溶存して
いた気体は、脱気チューブ3の壁を通って脱気チャンバ
ー2に引き出される。その結果、液体1は脱気され、脱
気液5となって脱気チャンバー2から導出される。
【0014】このとき、液体1の一部が気化した水蒸気
が脱気チャンバー2内を飽和させると、脱気チューブ3
の外壁表面に細かい水滴が付き、脱気チューブ3の脱気
効率を大幅に低下させる。そこで、脱気チャンバー2内
の飽和した水蒸気を取り除くために、脱気チャンバー2
の壁の一部に小孔を設け、外気を脱気チャンバー2内に
リークさせるように構成した。このリークは、定常的な
ものであっても良いし、小孔にバルブを設け、適当な間
隔をおいて間欠的に行なわせるものであっても良い。そ
して、このリーク量は、小孔の外側にリーク用抵抗チュ
ーブ6を設けることによって調節可能とする。
【0015】脱気チャンバー2内に新鮮な空気が流れ込
むことにより、脱気チャンバー2内に滞留して飽和を引
き起こしていた水蒸気は、脱気チャンバー2内から追い
出され、真空ポンプ4を経て排気される。その結果、脱
気チューブ3から放出される水蒸気は、脱気チューブ3
の外壁で水滴に成長することがなく、脱気チューブ3の
脱気効率の低下を引き起こすこともない。これにより、
本発明の液体脱気装置は、脱気チャンバー2の真空度を
特に引き上げなくても、脱気能力を充分に維持して、効
率良く脱気液5を作り続けることができる。
【0016】尚、本発明を実施する際には、脱気チャン
バー2内に空気の流れを作り出し、滞留する水蒸気を新
鮮な空気と置換して追い出す上で、最も効率の良い位
置、例えば図2に示すような、真空ポンプの排気口があ
る壁に対向した壁で、排気口からは最も遠い位置に、リ
ーク孔及びリーク用抵抗チューブ6を設けることが重要
である。
【0017】また、本実施例では、リーク用抵抗チュー
ブ6から入る気体として外気、即ち通常の空気を用いた
が、これを乾燥空気とすれば、更に効率良く液体脱気装
置を動作させることができることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の液体脱気装
置によれば、脱気チャンバー2の内部に空気の流れがで
き、脱気チューブ3の外壁に水滴が付かなくなったの
で、液体脱気装置の脱気能力の低下が起きなくなった。
また、これによって脱気液5を常時供給できるようにな
ったため、液体の正確な移送が行なえるようになり、生
化学自動分析装置の性能を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の液体脱気装置を示す図である。
【図2】 本発明の液体脱気装置の一実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・・液体、2・・・脱気チャンバー、3・・・脱気チュー
ブ、4・・・真空ポンプ、5・・・脱気液、6・・・リーク用抵
抗チューブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】減圧されたチャンバーの中に配設された、
    気体分子は通し、液体分子は通さない素材でできたチュ
    ーブに、溶存気体を含んだ液体を通し、該液体から溶存
    気体を取り除く液体脱気装置において、前記チャンバー
    の壁に気体をチャンバー内部へ導入するためのリーク孔
    を設けたことを特徴とする液体脱気装置。
  2. 【請求項2】前記チャンバーの壁に設けられたリーク孔
    に、気体のリーク用抵抗チューブを取り付けたことを特
    徴とする請求項1記載の液体脱気装置。
  3. 【請求項3】前記チャンバーの壁に設けられたリーク孔
    からリーク用抵抗チューブを介して導入される気体は、
    空気又は乾燥空気であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の液体脱気装置。
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