JP5324762B2 - 穀物乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、穀物を乾燥する穀物乾燥装置に関する。
穀物乾燥装置としては、含水率計測装置が穀物の水分値(含水率)を計測するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような穀物乾燥装置では、穀物の乾燥処理停止後に、時間経過による穀粒間での水分の移行によって、穀物の平均水分値が変化する可能性がある。すなわち、穀物の水分値の分布のバラツキが大きい(穀物の水分の分布における尖度が低い)と、穀物の乾燥処理停止後の時間経過によって、穀粒間での水分の移行により穀物の水分値の分布のバラツキが大きく収縮して、穀物の平均水分値が下がり、過乾燥になり易い。しかし、穀物のうちの未熟粒の割合が大きいと、未熟粒は高水分であるため、穀物の乾燥処理停止後の時間経過によって、未熟粒の水分が他の穀粒に移行して、穀物の平均水分値が下がりにくい。
特開2007−93058公報
本発明は、上記事実を考慮し、処理停止後の穀物の平均水分値を予測できる穀物乾燥装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の穀物乾燥装置は、穀物を乾燥させる装置本体と、穀物の水分を検出する検出手段と、前記検出手段に接続され、穀物のうちの未熟粒の割合及び穀物の水分の分布における尖度又は穀物の水分の分布における尖度を使用して処理停止後の穀物の平均水分値を予測すると共に、予測した処理停止後の穀物の平均水分値が穀物の目標平均水分値になった際に穀物の処理が自動的に停止される予測手段と、前記予測手段に接続され、穀物の平均水分値が穀物の処理停止後に変化することを報知する報知手段と、を備えている。
請求項1に記載の穀物乾燥装置では、装置本体が穀物を乾燥させると共に、検出手段が穀物の水分(含水率)を検出する。
ここで、検出手段に接続された予測手段が、穀物のうちの未熟粒の割合及び穀物の水分の分布における尖度又は穀物の水分の分布における尖度を使用して、処理停止後の穀物の平均水分値を予測する。このため、処理停止後の穀物の平均水分値を予測することができる。
さらに、予測手段に接続された報知手段が、穀物の平均水分値が穀物の処理停止後に変化することを報知する。このため、穀物の平均水分値が穀物の処理停止後に変化することを使用者が認識することができる。
また、予測手段によって予測された処理停止後の穀物の平均水分値が穀物の目標平均水分値になった際に、穀物の処理を自動的に停止させる。このため、穀物の処理停止後に穀物の平均水分値を容易に穀物の目標平均水分値にすることができる。
図1には、本発明の実施の形態に係る循環式の穀物乾燥装置10が前方から見た断面図にて示されており、図2には、穀物乾燥装置10が左方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、穀物乾燥装置10の前方を矢印FRで示し、穀物乾燥装置10の右方を矢印RHで示し、穀物乾燥装置10の上方を矢印UPで示す。
本実施の形態に係る穀物乾燥装置10は、装置本体としての機体12を備えており、機体12は上下に高く前後に長い直方体箱状とされている。
機体12内の上部は、収容室を構成する穀槽14とされており、穀槽14内には穀物K(例えば籾)が貯留(収容)される。
機体12内の下部には一対の排風路隔壁16が設けられており、各排風路隔壁16は通気性を有している。各排風路隔壁16は、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されると共に、機体12の各側面板から機体12の左右方向中央へ向けて下方に傾斜しており、一対の排風路隔壁16は漏斗状とされている。
一対の排風路隔壁16の機体12内側には、風胴板18が設けられており、風胴板18は、通気性を有すると共に、略菱形筒状とされている。風胴板18は機体12の前面板と後面板との間に架け渡されると共に、風胴板18の下側は、対向する各排風路隔壁16に平行とされており、風胴板18の内部は送風路22とされている。送風路22に対応して機体12の前面板には矩形状の外気入口26が形成されており、外気入口26は送風路22に連通している。
風胴板18の上側と各排風路隔壁16の上部との間には、導風路隔壁32が設けられており、各導風路隔壁32は、通気性を有すると共に、略菱形筒状とされている。各導風路隔壁32は機体12の前面板と後面板との間に架け渡されており、各導風路隔壁32の内部は導風路34とされている。各導風路隔壁32の下側は、対向する各排風路隔壁16に平行とされると共に、対向する風胴板18に平行とされている。
風胴板18の左方及び右方には、風胴板18と導風路隔壁32との間、導風路隔壁32と排風路隔壁16との間、及び、風胴板18と排風路隔壁16との間において、収容室を構成する穀物流下路36が形成されており、各穀物流下路36には穀槽14内に貯留された穀物Kが流下(流動)する。
各穀物流下路36の下端間には、流動手段を構成する繰出手段としての円筒状のシャッタドラム38が設けられており、シャッタドラム38は、各穀物流下路36の下端を略閉塞すると共に、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されて軸心回りに回転可能とされている。シャッタドラム38の外周には、軸方向に長尺とされた矩形状のスリット40が一対形成されており、一方のスリット40はシャッタドラム38外周の前側に配置されると共に、他方のスリット40は、シャッタドラム38外周の後側かつ一方のスリット40の周方向反対側に配置されている。ここで、シャッタドラム38が回転して各スリット40が各穀物流下路36の下端に対面することで、各穀物流下路36内の穀物Kが各スリット40を経てシャッタドラム38内に流入し、さらにシャッタドラム38が回転して各スリット40が下向きとなることで、シャッタドラム38内に流入した穀物Kが下方へ排出される。
一対の排風路隔壁16の下方には一対の張込流し板42が設けられており、各張込流し板42は、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されている。一対の張込流し板42は、それぞれ機体12の各側面板から機体12の左右方向中央へ向けて下方に傾斜されて、漏斗状とされている。また、各張込流し板42と各排風路隔壁16との間は排風路44とされている。
機体12の各側面板下部には張込ホッパ46が開閉可能に設けられており、各張込ホッパ46が開放されることで、機体12内へ穀物Kを張り込み(供給)可能とされている。ここで、シャッタドラム38から排出された穀物Kまたは張込ホッパ46から張り込まれた穀物Kは、各張込流し板42の下端間に流下する。
各張込流し板42の下端間には、流動手段を構成する下スクリューコンベヤ48が設けられており、下スクリューコンベヤ48は、後端が機体12の後面板に固定されると共に、前端が機体12の前面から前方に突出している。下スクリューコンベヤ48は、長尺樋状の下搬送樋50を有しており、機体12外における下搬送樋50の上面及び前面は閉塞されている。機体12内における下搬送樋50は排風路44に連通されており、下搬送樋50内には各張込流し板42の下端間に到達した穀物Kが流下する。下搬送樋50内には下スクリュー52が設けられており、下搬送樋50内に流下した穀物Kが下スクリュー52によって前方へ搬送される。
機体12の前方には、右側において、流動手段を構成する昇降機54が立設されており、昇降機54の上部は機体12の上面板よりも上方へ突出している。昇降機54内には無端ベルト56が配置されており、無端ベルト56にはバケット58が一定間隔で取り付けられている。昇降機54内の下端は下搬送樋50内の前端に連通されており、下スクリューコンベヤ48(下搬送樋50内の前端)から排出されて昇降機54内の下端に堆積した穀物Kが、無端ベルト56の回転によりバケット58によって昇降機54内の上端まで持上搬送される。
昇降機54の側面板には、下端において、検出手段としての水分測定装置86が設けられている。水分測定装置86内の上部は昇降機54内に連通されており、昇降機54内の下端に堆積した穀物Kがバケット58によって掬われる際に、穀物Kへのバケット58の跳ね上げ作用によって、穀物Kが水分測定装置86内へ昇降機54内との連通部分を介して自動的にサンプリング(取得)される。水分測定装置86内には一対の電極ロール(図示省略)が設けられており、水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kが1粒毎に一対の電極ロール間で圧砕されると共に一対の電極ロール間の電気抵抗値が測定されることで、測定された電気抵抗値が穀物Kの水分値(含水率)に換算されて、穀物Kの水分値が1粒毎に測定される。
機体12の上端には、流動手段を構成する上スクリューコンベヤ60が設けられており、上スクリューコンベヤ60は、後端が機体12の上面板中央直下に配置されると共に、前端が機体12の前面板から突出している。上スクリューコンベヤ60は、長尺樋状の上搬送樋62を有しており、上搬送樋62の後端下面は開放されている。上搬送樋62内の前端は昇降機54内の上端に連通されており、昇降機54内の上端まで搬送された穀物Kが上搬送樋62内の前端に流下する。上搬送樋62内には上スクリュー64が設けられており、上搬送樋62内の前端に流下した穀物Kが上スクリュー64によって後方へ搬送される。また、上搬送樋62内の前端は排出管66に連通可能とされており、上搬送樋62内の前端が排出管66に連通された際には、上搬送樋62内の前端に流下した穀物Kが排出管66を経て穀物乾燥装置10から排出される。
上スクリューコンベヤ60後端の下方には、流動手段を構成する円盤状の均分機68が回転可能に設けられており、上スクリューコンベヤ60の後端(上搬送樋62内の後端)に搬送された穀物Kが、回転される均分機68の上面に流下することで、遠心力によって穀槽14内へ均等に放散分配される。
機体12の前面下部には、左側部位において直方体箱状の火炉ケース70が設けられており、火炉ケース70の前面板にはスリット状の外気導入口72が複数形成されている。火炉ケース70の後面板は部分的に開放されており、火炉ケース70内は上記外気入口26に連通されている。また、火炉ケース70下面板の左側部位は開放されている。
機体12の前面下部には、火炉ケース70直下の左側において直方体箱状のバーナケース74が設けられている。バーナケース74の上面板は部分的に開放されており、バーナケース74内は火炉ケース70内に連通されている。また、バーナケース74内には、熱風生成手段としてのバーナ76が設けられている。
機体12の後面下部には、直方体箱状の送風機取付台78が設けられており、送風機取付台78内は上記各排風路44に連通されている。送風機取付台78の後面には、送風機80の前端が取り付けられており、送風機80の後端には、可撓性を有する排風ダクト82の一端が取り付けられている。
これにより、送風機80が駆動されることで、外気(常温風)が、外気導入口72から火炉ケース70内及び外気入口26を経て送風路22内に吸引流入され、さらに、風胴板18、各穀物流下路36、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て送風機80内に吸引送風され、かつ、排風ダクト82を経て排風される。また、各穀物流下路36の上部を送風される外気は、各導風路隔壁32及び各導風路34を通過する。
さらに、外気導入口72から火炉ケース70内に導入された外気が、バーナ76によって熱風(乾燥風)にされて各穀物流下路36へ送風されることで、各穀物流下路36内の穀物Kが乾燥される。
機体12の前面下部には、火炉ケース70の直上において、制御手段、予測手段及び報知手段としての操作盤84(制御装置及び表示装置)が設けられており、操作盤84は穀物乾燥装置10の各駆動部(水分測定装置86を含む)に接続されている。操作盤84には、張込運転スイッチ、循環運転スイッチ、乾燥運転スイッチ、排出運転スイッチ、送風運転スイッチ、水分測定スイッチ及び停止スイッチ等の各種の操作スイッチ(図示省略)が設けられており、操作盤84の各種の操作スイッチが操作されることで、穀物乾燥装置10が操作盤84によって制御(運転及び停止等)される。また、操作盤84には、表示部(図示省略)が設けられており(接続されており)、表示部には、水分測定装置86によって測定された穀物Kの水分値に基づく穀物Kの平均水分値等が表示される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の穀物乾燥装置10では、操作盤84の張込運転スイッチを運転操作すると、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68が駆動されて、張込運転され、その後、張込ホッパ46を開放して、刈り取ってきた穀物Kを機体12内へ張り込む。機体12内へ張込まれた穀物Kは張込流し板42によって下スクリューコンベヤ48に案内され、下スクリューコンベヤ48から昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68を経て、穀槽14内及び各穀物流下路36へ搬送される(貯留される)。また、張込運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により、又は、穀槽14内及び各穀物流下路36へ穀物Kが張込限度まで張り込まれた際に自動的に、停止される。
例えば穀物Kの張込処理が終了した後に都合により穀物Kの乾燥処理をするまでにまだ時間がかかる際には、操作盤84の循環運転スイッチを運転操作すると、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68が駆動されて、循環運転される。これにより、穀槽14内に貯留された穀物Kが、各穀物流下路36、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68を経て穀槽14に戻され、穀物乾燥装置10内を循環される。また、循環運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により停止される。
操作盤84の乾燥運転スイッチを運転操作すると、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60、均分機68、送風機80及び水分測定装置86が駆動されると共に、バーナ76が点火されて、乾燥運転される。
乾燥運転では、上記循環運転の際と同様に、穀物Kが穀物乾燥装置10内を循環される。
さらに、送風機80の駆動により、外気導入口72から火炉ケース70内に吸引導入された外気からバーナ76によって熱風が生成され、この熱風が外気入口26、送風路22及び風胴板18を介して各穀物流下路36へ吸引送風されて各穀物流下路36内の穀物Kの水分を吸収することで、穀物Kが乾燥される。穀物Kの水分を吸収した後の熱風は、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て(通過して)送風機80に吸引送風され、さらに、排風ダクト82を経て排風される。
また、昇降機54内の下端に堆積した穀物Kがバケット58によって掬われる際に、穀物Kへのバケット58の跳ね上げ作用によって、穀物Kが水分測定装置86内へサンプリングされる。このため、水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kの水分値が水分測定装置86によって1粒毎に測定されて、所定時間毎に算出された穀物Kの平均水分値が操作盤84に表示される。
乾燥運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により、又は、穀物Kが所定の平均水分値に達した際(乾燥運転の開始から約8時間から10時間後)に自動的に、停止される。乾燥運転が停止される際には、必要に応じて、シャッタドラム38の駆動が停止されると共に下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68の駆動が継続されて全ての穀物Kが穀槽14内及び各穀物流下路36に貯留される。
例えば穀物Kの乾燥処理が終了した際には、操作盤84の排出運転スイッチを運転操作すると、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68が駆動されて、排出運転され、さらに、上搬送樋62内の前端が排出管66に連通されることで、穀物Kが排出管66を経て穀物乾燥装置10から排出される。また、排出運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により、又は、穀物Kが穀物乾燥装置10から完全に排出された際に自動的に、停止される。
例えば張込運転、循環運転又は排出運転される際には、操作盤84の送風運転スイッチを運転操作すると、送風機80が駆動されて、送風運転される。これにより、外気導入口72から火炉ケース70内に吸引導入された外気が、外気入口26、送風路22及び風胴板18を介して各穀物流下路36へ吸引送風されて、各穀物流下路36内の穀物Kへ送風される。各穀物流下路36内の穀物Kへ送風された後の外気は、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て(通過して)送風機80に吸引送風され、さらに、排風ダクト82を経て排風される。これにより、穀物Kの蒸れが防止されると共に、穀物K内から塵埃が排出される。また、送風運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により停止される。
例えば張込運転、循環運転又は排出運転される際には、操作盤84の水分測定スイッチを運転操作すると、水分測定装置86が駆動される。これにより、乾燥運転の際と同様に、水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kの水分値が水分測定装置86によって1粒毎に測定されて、所定時間毎に算出された穀物Kの平均水分値が操作盤84に表示される。また、穀物Kの水分値の測定は、操作盤84の停止スイッチの操作により停止される。さらに、循環運転される場合において、穀物Kが所定の平均水分値に達した際には、循環運転が自動的に停止される。
ここで、水分測定装置86が駆動された際に操作盤84に表示される穀物Kの平均水分値は、例えば、高水分の未熟粒であると判断された穀粒を除外した穀物K(整粒)の平均水分値(以下「整粒平均水分値」という)にされる。
ところで、乾燥運転停止後(穀物Kの乾燥処理停止後)には、時間経過による穀粒間での水分の移行によって、穀物Kの整粒平均水分値が変化する可能性がある。すなわち、穀物Kの水分値の分布のバラツキが大きい(穀物Kの水分値の分布(ヒストグラム)における尖度(例えばExcelの関数「kurt」参照)が低い)と、乾燥運転停止後の時間経過によって、穀粒間での水分の移行により穀物Kの水分値の分布のバラツキが大きく収縮して、穀物Kの整粒平均水分値が下がり、過乾燥になり易い。しかし、穀物Kのうちの未熟粒の割合が大きいと、乾燥運転停止後の時間経過によって、未熟粒の水分が他の穀粒(整粒)に移行して、穀物Kの整粒平均水分値が下がりにくい。
このため、図3に示す如く、操作盤84においては、穀物Kのうちの未熟粒の割合について穀物Kの整粒平均水分値が補正される(以下「未熟粒補正」という)と共に、穀物Kの水分値の分布の尖度について穀物Kの整粒平均水分値が補正される(以下「尖度補正」という)ことで、乾燥運転停止後に時間経過によって変化する穀物Kの整粒平均水分値(以下「予測平均水分値」という)が予測される。
すなわち、穀物Kの未熟粒を含む平均水分値(以下「全平均水分値」という)に応じて穀物Kのうちの未熟粒の割合(例えば全平均水分値の整粒平均水分値との差)について閾値(以下「未熟粒閾値」という)が決められると共に、穀物Kの水分値の分布の尖度について閾値(以下「尖度閾値」という)が決められている。
先ず、ステップ100において、穀物Kのうちの未熟粒の割合が未熟粒閾値に比し小さいか否かが判断される。ステップ100において、穀物Kのうちの未熟粒の割合が未熟粒閾値に比し大きいと判断されると、ステップ102において、乾燥運転停止後に時間経過により穀物Kの整粒平均水分値が下がりにくいと判断されて、未熟粒補正及び尖度補正が行われない。
一方、ステップ100において、穀物Kのうちの未熟粒の割合が未熟粒閾値以下であると判断されると、ステップ104において、穀物Kの水分値の分布の尖度が尖度閾値に比し低いか否かが判断される。ステップ104において、穀物Kの水分値の分布の尖度が尖度閾値に比し高いと判断されると、ステップ102において、乾燥運転停止後に時間経過により穀物Kの整粒平均水分値が下がりにくいと判断されて、未熟粒補正及び尖度補正が行われない。
ステップ104において、穀物Kの水分値の分布の尖度が尖度閾値以下であると判断されると判断されると、ステップ106において、乾燥運転停止後に時間経過により穀物Kの整粒平均水分値が下がり易いと判断されて、未熟粒補正及び尖度補正が行われる。
すなわち、穀物Kの全平均水分値をXとし、kをXに応じて変動する係数とし、A及びBを定数とすると、未熟粒補正値Mは、
M=k×(A−B×X)
とされる。
さらに、穀物Kの水分値の分布の尖度をYとし、C及びDを定数とすると、尖度補正値Nは、
N=(C−Y)×D
とされる。
これにより、図4に示す如く、穀物Kの整粒平均水分値(図4の実線)から未熟粒補正値及び尖度補正値が引かれて、穀物Kの予測平均水分値(図4の破線)が算出される。さらに、乾燥運転は、穀物Kの予測平均水分値が目標とする穀物Kの整粒平均水分値(例えば14.8%)になった時点で停止される。これにより、乾燥運転停止後には、穀物Kの整粒平均水分値が、時間経過により下がって、容易に目標とする穀物Kの整粒平均水分値になり、穀物Kが過乾燥になることを防止することができる。
さらに、図5(A)に示す如く、操作盤84には、穀物Kの整粒平均水分値(例えば15.8%)が表示される他、「乾燥処理終了後に約1%水分が下がる可能性があります。」旨の表示(報知、警告)がされる。これにより、乾燥運転停止後に穀物Kの整粒平均水分値が下がることを使用者が認識することができ、乾燥運転中は使用者に注意を促すことができると共に、乾燥運転が早く停止されても使用者に安心感を与えることができる。しかも、乾燥運転停止後に穀物Kの整粒平均水分値は変化するものという意識を使用者に持ってもらうことができる。
なお、本実施の形態では、操作盤84に図5(A)の表示が行われる構成としたが、操作盤84に図5(B)の表示が行われる構成としてもよい。すなわち、図5(B)では、操作盤84に、乾燥運転停止後に、穀物Kの予測平均水分値(例えば14.8%)が表示される他、「時間経過で水分が下がる可能性があります。1.0%早く停止しました。」旨の表示(報知、警告)がされる。
また、本実施の形態では、乾燥運転時に穀物Kの予測平均水分値を算出する構成としたが、循環運転時に穀物Kの予測平均水分値を算出する構成としてもよい。
本発明の実施の形態に係る穀物乾燥装置を示す前方から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係る穀物乾燥装置を示す左方から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係る穀物乾燥装置における穀物の予測平均水分値の算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る穀物乾燥装置における穀物Kの整粒平均水分値(実線)及び穀物の予測平均水分値(破線)の時間変化を示すグラフである。 (A)は、本発明の実施の形態に係る穀物乾燥装置における操作盤の表示を示す図であり、(B)は、当該操作盤の表示の別例を示す図である。
符号の説明
10 穀物乾燥装置
12 機体(装置本体)
84 操作盤(予測手段、報知手段)
86 水分測定装置(検出手段)
K 穀物

Claims (1)

  1. 穀物を乾燥させる装置本体と、
    穀物の水分を検出する検出手段と、
    前記検出手段に接続され、穀物のうちの未熟粒の割合及び穀物の水分の分布における尖度又は穀物の水分の分布における尖度を使用して処理停止後の穀物の平均水分値を予測すると共に、予測した処理停止後の穀物の平均水分値が穀物の目標平均水分値になった際に穀物の処理が自動的に停止される予測手段と、
    前記予測手段に接続され、穀物の平均水分値が穀物の処理停止後に変化することを報知する報知手段と、
    を備えた穀物乾燥装置。
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