JP2008051398A - 穀物乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間張込運転及び送風運転された場合でも穀物の部分的な乾燥を抑制する。
【解決手段】穀物乾燥装置10では、張込運転及び送風運転されると、機体12内へ張り込まれた穀物Kが穀槽14内及び各穀物流下路36へ搬送されると共に、各穀物流下路36の穀物Kへ送風される。ここで、機体12内への穀物Kの張り込みが検出されない際には、シャッタドラム38によって穀物流下路36の穀物Kが繰り出されて、穀槽14へ搬送される。このため、長時間張込運転及び送風運転された場合でも、穀槽14内及び各穀物流下路36の穀物が部分的に乾燥されることを抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】穀物乾燥装置10では、張込運転及び送風運転されると、機体12内へ張り込まれた穀物Kが穀槽14内及び各穀物流下路36へ搬送されると共に、各穀物流下路36の穀物Kへ送風される。ここで、機体12内への穀物Kの張り込みが検出されない際には、シャッタドラム38によって穀物流下路36の穀物Kが繰り出されて、穀槽14へ搬送される。このため、長時間張込運転及び送風運転された場合でも、穀槽14内及び各穀物流下路36の穀物が部分的に乾燥されることを抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、穀物を乾燥させる穀物乾燥装置に関する。
穀物乾燥装置(循環式穀物乾燥装置)としては、張込運転されることで、機体(装置本体)へ張り込まれた穀物を機体の穀物槽(収容室)へ貯蔵した後に、乾燥運転されることで、穀物槽の穀物を乾燥させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような穀物乾燥装置では、張込運転される際に、同時に、送風運転されることで、穀物槽へ送風して、穀物槽の穀物の蒸れを防止するのが通常である。
しかしながら、穀物乾燥装置が長時間張込運転及び送風運転される場合がある。これは、穀物乾燥装置が張込運転及び送風運転されている際に、何らかの都合(用事)で、又は、不注意で、穀物乾燥装置の運転状態をそのままにして穀物乾燥装置から離れることがあることによる。例えば、刈り取ってきた穀物を機体へ張り込んだ後、まだ穀物槽に穀物が貯蔵限度まで貯蔵されていないため、再度穀物を刈り取りに出かけて当該穀物を機体へ追加して張り込む場合がある。この場合、穀物乾燥装置が数時間(例えば約1時間から3時間)張込運転及び送風運転される。
これにより、長時間穀物槽へ送風されて、穀物槽の送風を受ける部分の穀物のみがある程度乾燥される可能性がある(穀物は、刈り取り直後の水分が多いため、常温風の送風だけでもある程度乾燥される可能性がある)。このため、その後、穀物乾燥装置が乾燥運転されることで、穀物が斑乾燥(不均一に乾燥)される可能性がある。
特開平10−339576号公報
本発明は上記事実を考慮し、長時間張込運転及び送風運転された場合でも収容室の穀物が部分的に乾燥されることを抑制できる穀物乾燥装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の穀物乾燥装置は、収容室が設けられ、張込運転されることで張り込まれた穀物が前記収容室へ搬送されると共に、送風運転されることで前記収容室へ送風され、かつ、前記収容室の穀物が乾燥可能にされた装置本体と、穀物の張り込みを検出する検出手段と、張込運転及び送風運転される際に、前記検出手段が穀物の張り込みを検出しないと、前記収容室の穀物を流動させる流動手段と、を備えている。
請求項2に記載の穀物乾燥装置は、請求項1に記載の穀物乾燥装置において、前記流動手段は、前記収容室から穀物を排出させて前記収容室へ搬送することで前記収容室の穀物を流動させる、ことを特徴としている。
請求項3に記載の穀物乾燥装置は、請求項1又は請求項2に記載の穀物乾燥装置において、前記検出手段は、張り込まれて前記収容室へ搬送される穀物を取得することで穀物の張り込みを検出する、ことを特徴としている。
請求項1に記載の穀物乾燥装置では、装置本体に収容室が設けられており、張込運転されることで、張り込まれた穀物が収容室へ搬送さると共に、送風運転されることで、収容室へ送風され、かつ、収容室の穀物が乾燥可能にされている。
ここで、検出手段が穀物の張り込みを検出する。さらに、張込運転及び送風運転される際に、検出手段が穀物の張り込みを検出しないと、流動手段が収容室の穀物を流動させる。このため、長時間張込運転及び送風運転された場合でも、収容室の穀物が部分的に乾燥されることを抑制できる。
請求項2に記載の穀物乾燥装置では、流動手段が、収容室から穀物を排出させて収容室へ搬送することで、収容室の穀物を流動させる。このため、長時間張込運転及び送風運転された場合でも、収容室の穀物が部分的に乾燥されることを効果的に抑制できる。
請求項3に記載の穀物乾燥装置では、検出手段が、張り込まれて収容室へ搬送される穀物を取得することで、穀物の張り込みを検出する。このため、簡単な構成で穀物の張り込みを検出することができる。
図1には、本発明の実施の形態に係る循環式の穀物乾燥装置10が前方から見た断面図にて示されており、図2には、穀物乾燥装置10が左方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、穀物乾燥装置10の前方を矢印FRで示し、穀物乾燥装置10の右方を矢印RHで示し、穀物乾燥装置10の上方を矢印UPで示す。
本実施の形態に係る穀物乾燥装置10は、装置本体としての機体12を備えており、機体12は上下に高く前後に長い直方体箱状とされている。
機体12内の上部は、収容室を構成する穀槽14とされており、穀槽14内には穀物K(例えば籾)が貯留(収容)される。
機体12内の下部には一対の排風路隔壁16が設けられており、各排風路隔壁16は通気性を有している。各排風路隔壁16は、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されると共に、機体12の各側面板から機体12の左右方向中央へ向けて下方に傾斜しており、一対の排風路隔壁16は漏斗状とされている。
一対の排風路隔壁16の機体12内側には、風胴板18が設けられており、風胴板18は、通気性を有すると共に、略菱形筒状とされている。風胴板18は機体12の前面板と後面板との間に架け渡されると共に、風胴板18の下側は、対向する各排風路隔壁16に平行とされており、風胴板18の内部は送風路22とされている。送風路22に対応して機体12の前面板には矩形状の外気入口26が形成されており、外気入口26は送風路22に連通している。
風胴板18の上側と各排風路隔壁16の上部との間には、導風路隔壁32が設けられており、各導風路隔壁32は、通気性を有すると共に、略菱形筒状とされている。各導風路隔壁32は機体12の前面板と後面板との間に架け渡されており、各導風路隔壁32の内部は導風路34とされている。各導風路隔壁32の下側は、対向する各排風路隔壁16に平行とされると共に、対向する風胴板18に平行とされている。
風胴板18の左方及び右方には、風胴板18と導風路隔壁32との間、導風路隔壁32と排風路隔壁16との間、及び、風胴板18と排風路隔壁16との間において、収容室を構成する穀物流下路36が形成されており、各穀物流下路36には穀槽14内に貯留された穀物Kが流下(流動)する。
各穀物流下路36の下端間には、流動手段を構成する繰出手段としての円筒状のシャッタドラム38が設けられており、シャッタドラム38は、各穀物流下路36の下端を略閉塞すると共に、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されて軸心回りに回転可能とされている。シャッタドラム38の外周には、軸方向に長尺とされた矩形状のスリット40が一対形成されており、一方のスリット40はシャッタドラム38外周の前側に配置されると共に、他方のスリット40は、シャッタドラム38外周の後側かつ一方のスリット40の周方向反対側に配置されている。ここで、シャッタドラム38が回転して各スリット40が各穀物流下路36の下端に対面することで、各穀物流下路36内の穀物Kが各スリット40を経てシャッタドラム38内に流入し、さらにシャッタドラム38が回転して各スリット40が下向きとなることで、シャッタドラム38内に流入した穀物Kが下方へ排出される。
一対の排風路隔壁16の下方には一対の張込流し板42が設けられており、各張込流し板42は、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されている。一対の張込流し板42は、それぞれ機体12の各側面板から機体12の左右方向中央へ向けて下方に傾斜されて、漏斗状とされている。また、各張込流し板42と各排風路隔壁16との間は排風路44とされている。
機体12の各側面板下部には張込ホッパ46が開閉可能に設けられており、各張込ホッパ46が開放されることで、機体12内へ穀物Kを張り込み(供給)可能とされている。ここで、シャッタドラム38から排出された穀物Kまたは張込ホッパ46から張り込まれた穀物Kは、各張込流し板42の下端間に流下する。
各張込流し板42の下端間には、流動手段を構成する下スクリューコンベヤ48が設けられており、下スクリューコンベヤ48は、後端が機体12の後面板に固定されると共に、前端が機体12の前面から前方に突出している。下スクリューコンベヤ48は、長尺樋状の下搬送樋50を有しており、機体12外における下搬送樋50の上面は閉塞されている。機体12内における下搬送樋50は排風路44に連通されており、下搬送樋50内には各張込流し板42の下端間に到達した穀物Kが流下する。下搬送樋50内には下スクリュー52が設けられており、下搬送樋50内に流下した穀物Kが下スクリュー52によって前方へ搬送される。
機体12の前方には、右側において、流動手段を構成する昇降機54が立設されており、昇降機54の上部は機体12の上面板よりも上方へ突出している。昇降機54内には無端ベルト56が配置されており、無端ベルト56にはバケット58が一定間隔で取り付けられている。昇降機54内の下端は下搬送樋50内の前端に連通されており、下スクリューコンベヤ48(下搬送樋50内の前端)から排出されて昇降機54内の下端に堆積した穀物Kが、無端ベルト56の回転によりバケット58によって昇降機54内の上端まで持上搬送される。
昇降機54の側面板には、下端において、検出手段としての水分測定装置86が設けられている。水分測定装置86内の上部は昇降機54内に連通されており、昇降機54内の下端に堆積した穀物Kがバケット58によって掬われる際に、穀物Kへのバケット58の跳ね上げ作用によって、穀物Kが水分測定装置86内へ昇降機54内との連通部分を介して自動的にサンプリング(取得)される。水分測定装置86内には一対の電極ロール(図示省略)が設けられており、水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kが一対の電極ロール間で圧砕されると共に一対の電極ロール間の電気抵抗値が測定されることで、測定された電気抵抗値が穀物Kの水分値(含水率)に換算されて、穀物Kの水分値が測定される。また、水分測定装置86は、所定時間(例えば1分)の間に内部へサンプリングされた穀物Kの量(数量)を検出可能にされている。
機体12の上端には、流動手段を構成する上スクリューコンベヤ60が設けられており、上スクリューコンベヤ60は、後端が機体12の上面板中央直下に配置されると共に、前端が機体12の前面板から突出している。上スクリューコンベヤ60は、長尺樋状の上搬送樋62を有しており、上搬送樋62の後端下面は開放されている。上搬送樋62内の前端は昇降機54内の上端に連通されており、昇降機54内の上端まで搬送された穀物Kが上搬送樋62内の前端に流下する。上搬送樋62内には上スクリュー64が設けられており、上搬送樋62内の前端に流下した穀物Kが上スクリュー64によって後方へ搬送される。また、上搬送樋62内の前端は排出管66に連通可能とされており、上搬送樋62内の前端が排出管66に連通された際には、上搬送樋62内の前端に流下した穀物Kが排出管66を経て穀物乾燥装置10から排出される。
上スクリューコンベヤ60後端の下方には、流動手段を構成する円盤状の均分機68が回転可能に設けられており、上スクリューコンベヤ60の後端(上搬送樋62内の後端)に搬送された穀物Kが、回転される均分機68の上面に流下することで、遠心力によって穀槽14内へ均等に放散分配される。
機体12の前面下部には、左側部位において直方体箱状の火炉ケース70が設けられており、火炉ケース70の前面板にはスリット状の外気導入口72が複数形成されている。火炉ケース70の後面板は部分的に開放されており、火炉ケース70内は上記外気入口26に連通されている。また、火炉ケース70下面板の左側部位は開放されている。
機体12の前面下部には、火炉ケース70直下の左側において直方体箱状のバーナケース74が設けられている。バーナケース74の上面板は部分的に開放されており、バーナケース74内は火炉ケース70内に連通されている。また、バーナケース74内には、熱風生成手段としてのバーナ76が設けられている。
機体12の後面下部には、直方体箱状の送風機取付台78が設けられており、送風機取付台78内は上記各排風路44に連通されている。送風機取付台78の後面には、送風機80の前端が取り付けられており、送風機80の後端には、可撓性を有する排風ダクト82の一端が取り付けられている。
これにより、送風機80が駆動されることで、外気(常温風)が、外気導入口72から火炉ケース70内及び外気入口26を経て送風路22内に吸引流入され、さらに、風胴板18、各穀物流下路36、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て送風機80内に吸引送風され、かつ、排風ダクト82を経て排風される。また、各穀物流下路36の上部を送風される外気は、各導風路隔壁32及び各導風路34を通過する。
さらに、外気導入口72から火炉ケース70内に導入された外気が、バーナ76によって熱風(乾燥風)にされて各穀物流下路36へ送風されることで、各穀物流下路36内の穀物Kが乾燥される。
機体12の前面下部には、火炉ケース70の直上において、制御手段としての操作盤84が設けられている。操作盤84には、張込運転スイッチ、循環運転スイッチ、乾燥運転スイッチ、排出運転スイッチ、送風運転スイッチ、水分測定スイッチ及び停止スイッチ等の各種の操作スイッチ(図示省略)が設けられており、操作盤84の各種の操作スイッチが操作されることで、穀物乾燥装置10が操作盤84によって制御(運転及び停止等)される。また、操作盤84には、水分測定装置86によって測定された穀物Kの水分値が表示される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の穀物乾燥装置10では、操作盤84の張込運転スイッチを運転操作すると、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68が駆動されて、張込運転され、その後、張込ホッパ46を開放して、刈り取ってきた穀物Kを機体12内へ張り込む。機体12内へ張込まれた穀物Kは張込流し板42によって下スクリューコンベヤ48に案内され、下スクリューコンベヤ48から昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68を経て、穀槽14内及び各穀物流下路36へ搬送される(貯留される)。また、張込運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により、又は、穀槽14内及び各穀物流下路36へ穀物Kが張込限度まで張り込まれた際に自動的に、停止される。
例えば穀物Kの張込処理が終了した後に都合により穀物Kの乾燥処理をするまでにまだ時間がかかる際には、操作盤84の循環運転スイッチを運転操作すると、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68が駆動されて、循環運転される。これにより、穀槽14内に貯留された穀物Kが、各穀物流下路36、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68を経て穀槽14に戻され、穀物乾燥装置10内を循環される。また、循環運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により停止される。
操作盤84の乾燥運転スイッチを運転操作すると、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60、均分機68、送風機80及び水分測定装置86が駆動されると共に、バーナ76が点火されて、乾燥運転される。
乾燥運転では、上記循環運転の際と同様に、穀物Kが穀物乾燥装置10内を循環される。
さらに、送風機80の駆動により、外気導入口72から火炉ケース70内に吸引導入された外気からバーナ76によって熱風が生成され、この熱風が外気入口26、送風路22及び風胴板18を介して各穀物流下路36へ吸引送風されて各穀物流下路36内の穀物Kの水分を吸収することで、穀物Kが乾燥される。穀物Kの水分を吸収した後の熱風は、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て(通過して)送風機80に吸引送風され、さらに、排風ダクト82を経て排風される。
また、昇降機54内の下端に堆積した穀物Kがバケット58によって掬われる際に、穀物Kへのバケット58の跳ね上げ作用によって、穀物Kが水分測定装置86内へサンプリングされる。このため、水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kの水分値が水分測定装置86によって測定されて、当該測定された穀物Kの水分値が操作盤84に表示される。
乾燥運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により、又は、穀物Kが所定の水分値に達した際(乾燥運転の開始から約8時間から10時間後)に自動的に、停止される。乾燥運転が停止される際には、必要に応じて、シャッタドラム38の駆動が停止されると共に下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68の駆動が継続されて全ての穀物Kが穀槽14内及び各穀物流下路36に貯留される。
例えば穀物Kの乾燥処理が終了した際には、操作盤84の排出運転スイッチを運転操作すると、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68が駆動されて、排出運転され、さらに、上搬送樋62内の前端が排出管66に連通されることで、穀物Kが排出管66を経て穀物乾燥装置10から排出される。また、排出運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により、又は、穀物Kが穀物乾燥装置10から完全に排出された際に自動的に、停止される。
例えば張込運転、循環運転又は排出運転される際には、操作盤84の送風運転スイッチを運転操作すると、送風機80が駆動されて、送風運転される。これにより、外気導入口72から火炉ケース70内に吸引導入された外気が、外気入口26、送風路22及び風胴板18を介して各穀物流下路36へ吸引送風されて、各穀物流下路36内の穀物Kへ送風される。各穀物流下路36内の穀物Kへ送風された後の外気は、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て(通過して)送風機80に吸引送風され、さらに、排風ダクト82を経て排風される。これにより、穀物Kの蒸れが防止されると共に、穀物K内から塵埃が排出される。また、送風運転は、操作盤84の停止スイッチの操作により停止される。
例えば張込運転又は排出運転される際には、操作盤84の水分測定スイッチを運転操作すると、水分測定装置86が駆動される。これにより、乾燥運転の際と同様に、水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kの水分値が水分測定装置86によって測定されて、当該測定された穀物Kの水分値が操作盤84に表示される。また、穀物Kの水分値の測定は、操作盤84の停止スイッチの操作により停止される。
図3に示す如く、操作盤84の張込運転スイッチ及び送風運転スイッチが同時に運転操作されて張込運転及び送風運転された際、操作盤84の張込運転スイッチが運転操作されて張込運転された後に操作盤84の送風運転スイッチが運転操作されて送風運転された際、又は、操作盤84の送風運転スイッチが運転操作されて送風運転された後に操作盤84の張込運転スイッチが運転操作されて張込運転された際には、ステップ100において、水分測定装置86が自動的に駆動されて、穀物Kの水分値の測定が開始される。
次に、ステップ102において、昇降機54内の下端に堆積した穀物Kを掬うバケット58の当該穀物Kへの跳ね上げ作用によって水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kの量が、所定時間(例えば1分)の間に所定量(例えば20粒)以上であるか否かが判断される。
ステップ102において、所定時間の間に水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kの量が所定量以上であると判断された際には、機体12内への穀物Kの張り込み中と判断されて、再度ステップ102の処理を繰り返す。
ステップ102において、所定時間の間に水分測定装置86内へサンプリングされた穀物Kの量が所定量未満であると判断された際には、機体12内への穀物Kの張り込みが休止されていると判断されて、ステップ104において、シャッタドラム38を所定角度(例えば1回転)回転させる。これにより、穀物流下路36内の穀物Kが、シャッタドラム38によって繰り出されることで、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68を経て、穀槽14へ搬送される。
ステップ104の処理後には、ステップ106において、特定時間(例えば30秒)待機されることで、シャッタドラム38によって繰り出された穀物流下路36内の穀物Kが上スクリューコンベヤ60によって水分測定装置86の側方を全て搬送されるのを待って、再度ステップ102の処理が行われる。
以上により、機体12内への穀物Kの張り込みが休止されている際には、穀物流下路36内の穀物Kが流動(循環)される。このため、長時間(例えば約1時間から3時間)張込運転及び送風運転された場合(循環運転及び送風運転がされない場合)でも、長時間各穀物流下路36内(特に風胴板18近傍)に貯留(静止)される一定の穀物Kのみへ送風し続けることを防止でき、穀槽14及び各穀物流下路36の穀物Kが部分的にある程度乾燥(斑乾燥)されることを抑制できる。これにより、その後に穀物乾燥装置10が乾燥運転されて穀物Kが斑乾燥(不均一に乾燥)されることを抑制できると共に、その後の穀物乾燥装置10の乾燥運転中に水分測定装置86によって測定される穀物Kの水分値の測定精度を向上させることができる。
さらに、機体12内への穀物Kの張り込みが休止されている際には、穀物流下路36内の穀物Kが、穀物流下路36内から排出されて穀槽14へ搬送されることで、効果的に流動される。このため、長時間張込運転及び送風運転された場合でも、穀槽14及び各穀物流下路36の穀物Kが部分的にある程度乾燥されることを効果的に抑制できる。
また、機体12内へ張り込まれた穀物Kを、昇降機54内の下端に堆積した穀物Kを掬うバケット58の当該穀物Kへの跳ね上げ作用によって、水分測定装置86内へサンプリングして、水分測定装置86が機体12内への穀物Kの張り込みを検出する。このため、簡単な構成で機体12内への穀物Kの張り込みを検出することができる。
なお、本実施の形態では、張込運転スイッチ及び送風運転スイッチが運転操作された際に水分測定装置86が自動的に駆動される構成としたが、張込運転スイッチ及び送風運転スイッチが運転操作された際に水分測定スイッチが手動で運転操作されて水分測定装置86が駆動される構成としてもよい。
また、本実施の形態では、穀物乾燥装置10へ張り込まれた穀物Kを水分測定装置86がサンプリングして、穀物乾燥装置10への穀物Kの張り込みを検出する構成としたが、穀物乾燥装置10へ張り込まれた穀物Kを検出手段としての検出装置が検出して、穀物乾燥装置10への穀物Kの張り込みを検出する構成としてもよい。
10 穀物乾燥装置
12 機体(装置本体)
14 穀槽(収容室)
36 穀物流下路(収容室)
38 シャッタドラム(流動手段)
48 下スクリューコンベヤ(流動手段)
54 昇降機(流動手段)
60 上スクリューコンベヤ(流動手段)
68 均分機(流動手段)
86 水分測定装置(検出手段)
K 穀物
12 機体(装置本体)
14 穀槽(収容室)
36 穀物流下路(収容室)
38 シャッタドラム(流動手段)
48 下スクリューコンベヤ(流動手段)
54 昇降機(流動手段)
60 上スクリューコンベヤ(流動手段)
68 均分機(流動手段)
86 水分測定装置(検出手段)
K 穀物
Claims (3)
- 収容室が設けられ、張込運転されることで張り込まれた穀物が前記収容室へ搬送されると共に、送風運転されることで前記収容室へ送風され、かつ、前記収容室の穀物が乾燥可能にされた装置本体と、
穀物の張り込みを検出する検出手段と、
張込運転及び送風運転される際に、前記検出手段が穀物の張り込みを検出しないと、前記収容室の穀物を流動させる流動手段と、
を備えた穀物乾燥装置。 - 前記流動手段は、前記収容室から穀物を排出させて前記収容室へ搬送することで前記収容室の穀物を流動させる、ことを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥装置。
- 前記検出手段は、張り込まれて前記収容室へ搬送される穀物を取得することで穀物の張り込みを検出する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の穀物乾燥装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59110891U (ja) * | 1983-01-18 | 1984-07-26 | 静岡製機株式会社 | 循環型穀物乾燥機の通風制御装置 |
JPH1151564A (ja) * | 1997-08-01 | 1999-02-26 | Shizuoka Seiki Co Ltd | 穀物乾燥機の制御装置 |
JP2002350056A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Iseki & Co Ltd | 穀粒乾燥機における制御装置 |
-
2006
- 2006-08-24 JP JP2006227661A patent/JP2008051398A/ja active Pending
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