JP3893306B2 - 穀物乾燥装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀物を乾燥する穀物乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば図5に示す循環型穀物乾燥装置100では、機体102内に穀槽104が設けられており、穀槽104内には穀物Kが貯蔵される。穀槽104の下方には通気性を有する隔壁(図示省略)によって熱風路106及び排風路(図示省略)が形成されており、排風路は熱風路106の左右方向両側に配置されている。熱風路106と各排風路の間は穀物流下路(図示省略)とされており、各穀物流下路には穀槽104から穀物Kが流下する。
【0003】
穀槽104の上端には上スクリューコンベヤ108が設けられると共に、熱風路106及び排風路の下方には下スクリューコンベヤ110が設けられており、機体102前面の右側部位には昇降機112が設けられている。昇降機112の下部は下スクリューコンベヤ110に連通されると共に、昇降機112の上部は上スクリューコンベヤ108に連通されており、上記各穀物流下路を流下した穀物Kは、下スクリューコンベヤ110、昇降機112及び上スクリューコンベヤ108によって再度穀槽104へ搬送される。
【0004】
機体102前面下部の左側部位には直方体箱状の火炉ケース114が設けられており、火炉ケース114の前面板には外気導入口116が形成されている。機体102の前面下部には外気入口118が形成されており、外気入口118を介して火炉ケース114内と熱風路106とが連通されている。火炉ケース114の直下には直方体箱状のバーナケース120が設けられており、バーナケース120内にはバーナ122が設けられると共に、バーナケース120内は火炉ケース114内に連通されている。
【0005】
機体102の後面下部には送風機124が設けられており、送風機124は上記各排風路に連通されている。ここで、送風機124が駆動されることで、外気導入口116から外気が火炉ケース114内に導入されてバーナ122によって熱風にされ、この熱風が外気入口118、熱風路106、各穀物流下路、各排風路を経て機体102外へ送風される。これにより、各穀物流下路内の穀物Kが熱風によって乾燥される。
【0006】
火炉ケース114の直上には操作盤126が設けられており、操作盤126が操作されることで循環型穀物乾燥装置100が運転される構成である。
【0007】
ところで、このような循環型穀物乾燥装置100では、外気導入口116や外気入口118が大きいほど熱風路106内への流入空気量が多くなり、穀物Kの乾燥効率が向上する。
【0008】
しかしながら、外気導入口116や外気入口118は、昇降機112、操作盤126及び火炉ケース114等の位置や形状の制約を受けて、自由に大きくすることができない。
【0009】
さらに、熱風路106に流入された熱風が機体102の後面板に衝突して吹き溜まりを生じ易い。このため、熱風路106の後側の熱風が熱風路106の前側の熱風より高温となり、熱風路106から各穀物流下路へ送風される熱風に温度ムラが生じて穀物Kの乾燥ムラが発生し易いという問題もあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、穀物の乾燥効率を向上できる穀物乾燥装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の穀物乾燥装置は、穀物が供給される穀物供給路と、通気性を有する隔壁によって前記穀物供給路と仕切られると共に外気導入口に連通され、前記外気導入口から導入された外気が熱風とされて前記隔壁を介して前記穀物供給路へ送風されることで前記穀物が乾燥される熱風路と、通気性を有する仕切板によって前記熱風路と仕切られ、流入された外気が前記仕切板を介して前記熱風路へ送風される通風路と、を備えている。
【0012】
請求項1に記載の穀物乾燥装置では、外気導入口から導入された外気が熱風とされて熱風路から隔壁を介して穀物供給路へ送風されることで、穀物供給路に供給された穀物が乾燥される。
【0013】
ここで、仕切板によって熱風路と仕切られた通風路に流入された外気が、仕切板を介して熱風路へ送風される。このため、熱風路から穀物供給路へ送風される熱風量を多くすることができ、穀物の乾燥効率を向上させることができる。
【0014】
さらに、外気導入口からの外気により生成される熱風に熱風路で通風路からの外気(冷気)が混合されても、外気導入口からの外気をより高温の熱風にするのみで、熱風路から穀物供給路へ送風される熱風の温度降下を防止することができる。
【0015】
請求項2に記載の穀物乾燥装置は、請求項1に記載の穀物乾燥装置において、前記通風路から前記熱風路の反前記外気導入口側への外気送風量を前記通風路から前記熱風路の前記外気導入口側への外気送風量に比し大きくした、ことを特徴としている。
【0016】
請求項2に記載の穀物乾燥装置では、通風路から熱風路の反外気導入口側への外気送風量が通風路から熱風路の外気導入口側への外気送風量に比し大きくされている。このため、外気導入口からの外気により生成される熱風の温度が熱風路の反外気導入口側が外気導入口側より高温となる構成の場合でも、通風路からの外気(冷気)が、熱風路の反外気導入口側の熱風に熱風路の外気導入口側の熱風より多く混合される。これにより、熱風路の反外気導入口側の熱風の温度降下を熱風路の外気導入口側の熱風の温度降下より大きくすることができ、したがって、熱風路から穀物供給路へ送風される熱風の温度を均一化することができて、穀物の乾燥ムラの発生を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の穀物乾燥装置が適用されて構成された実施の形態に係る循環式穀物乾燥装置10が縦断面図にて示されており、図2には、循環式穀物乾燥装置10が図1の2−2線に沿った縦断面図にて示されている。さらに、図3には、循環式穀物乾燥装置10が図2の3−3線に沿った横断面図にて示されており、図4には、循環式穀物乾燥装置10が図2の4−4線に沿った横断面図にて示されている。
【0018】
本実施の形態に係る循環式穀物乾燥装置10は、機体12を備えており、機体12は上下に高く前後に長い直方体箱状とされている。機体12内の上部は穀槽14とされており、穀槽14内には穀物K(例えば籾)が貯蔵される。
【0019】
機体12内の下部には一対の排風路隔壁16が設けられており、各排風路隔壁16は通気性を有している。各排風路隔壁16は、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されると共に、機体12の各側面板から機体12の左右方向中央へ向けて下方に傾斜しており、一対の排風路隔壁16は漏斗状とされている。
【0020】
一対の排風路隔壁16の機体12内側には、隔壁としての風胴板18が設けられており、風胴板18は、通気性を有すると共に、略菱形筒状とされている。風胴板18は機体12の前面板と後面板との間に架け渡されると共に、風胴板18の下側は、対向する各排風路隔壁16に平行とされている。
【0021】
風胴板18内の上部には長尺平板状の仕切板20が設けられており、仕切板20によって風胴板18内が、仕切板20の下側の熱風路22と、仕切板20の上側の通風路24と、に仕切られている。熱風路22に対応して機体12の前面板には矩形状の外気入口26が形成されており、外気入口26は熱風路22に連通している。一方、通風路24に対応して機体12の前面板には三角形状の通風入口28が形成されており、通風入口28は通風路24に連通している。
【0022】
仕切板20は、通風孔30が複数(本実施の形態では前後方向に5行かつ左右方向に3列)形成されて通気性を有しており、各通風孔30によって通風路24が熱風路22に連通されると共に、通風孔30は後側になるほど大きくされている。また、通風路24を形成する風胴板18の上部は通気性を有していない。
【0023】
風胴板18の上側と各排風路隔壁16の上部との間には、導風路隔壁32が設けられており、各導風路隔壁32は、通気性を有すると共に、略菱形筒状とされている。各導風路隔壁32は機体12の前面板と後面板との間に架け渡されており、各導風路隔壁32の内部は導風路34とされている。各導風路隔壁32の下側は、対向する各排風路隔壁16に平行とされると共に、対向する風胴板18に平行とされている。
【0024】
風胴板18の左方及び右方には、風胴板18と導風路隔壁32との間、導風路隔壁32と排風路隔壁16との間、及び、風胴板18と排風路隔壁16との間において、穀物供給路としての穀物流下路36が形成されており、各穀物流下路36には穀槽14内に貯蔵された穀物Kが流下(流動)して供給される。
【0025】
各穀物流下路36の下端間には、円筒状のシャッタドラム38が設けられており、シャッタドラム38は、各穀物流下路36の下端を略閉塞すると共に、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されて軸心回りに回転可能とされている。シャッタドラム38の外周には、軸方向に長尺とされた矩形状のスリット40が一対形成されており、一方のスリット40はシャッタドラム38外周の前側に配置されると共に、他方のスリット40は、シャッタドラム38外周の後側かつ一方のスリット40の周方向反対側に配置されている。ここで、シャッタドラム38が回転して各スリット40が各穀物流下路36の下端に対面することで、各穀物流下路36内の穀物Kが各スリット40を経てシャッタドラム38内に流入し、さらにシャッタドラム38が回転して各スリット40が下向きとなることで、シャッタドラム38内に流入した穀物Kが下方へ排出される。
【0026】
一対の排風路隔壁16の下方には一対の張込流し板42が設けられており、各張込流し板42は、機体12の前面板と後面板との間に架け渡されている。一対の張込流し板42は、それぞれ機体12の各側面板から機体12の左右方向中央へ向けて下方に傾斜されて、漏斗状とされている。また、各張込流し板42と各排風路隔壁16との間は排風路44とされている。
【0027】
機体12の各側面板下部には張込ホッパ46が開閉可能に設けられており、各張込ホッパ46が開放されることで、機体12内へ穀物Kを張込み可能とされている。ここで、シャッタドラム38から排出された穀物Kまたは張込ホッパ46から張込まれた穀物Kは、各張込流し板42の下端間に流下する。
【0028】
各張込流し板42の下端間には、下スクリューコンベヤ48が設けられており、下スクリューコンベヤ48は、後端が機体12の後面板に固定されると共に、前端が機体12の前面から前方に突出している。下スクリューコンベヤ48は、長尺樋状の下搬送樋50を有しており、機体12外における下搬送樋50の上面は閉塞されている。機体12内における下搬送樋50は排風路44に連通されており、下搬送樋50内には各張込流し板42の下端間に到達した穀物Kが流下する。下搬送樋50内には下スクリュー52が設けられており、下搬送樋50内に流下した穀物Kが下スクリュー52によって前方へ搬送される。
【0029】
機体12の前方には、右側において昇降機54が立設されており、昇降機54の上部は機体12の上面板よりも上方へ突出している。昇降機54内には無端ベルト56が配置されており、無端ベルト56にはバケット58が一定間隔で取り付けられている。昇降機54内の下端は下搬送樋50内の前端に連通されており、下スクリューコンベヤ48(下搬送樋50内の前端)から排出されて昇降機54内の下端に堆積した穀物Kが、無端ベルト56の回転によりバケット58によって昇降機54内の上端まで持上搬送される。
【0030】
機体12の上端には上スクリューコンベヤ60が設けられており、上スクリューコンベヤ60は、後端が機体12の上面板中央直下に配置されると共に、前端が機体12の前面板から突出している。上スクリューコンベヤ60は、長尺樋状の上搬送樋62を有しており、上搬送樋62の後端下面は開放されている。上搬送樋62内の前端は昇降機54内の上端に連通されており、昇降機54内の上端まで搬送された穀物Kが上搬送樋62内の前端に流下する。上搬送樋62内には上スクリュー64が設けられており、上搬送樋62内の前端に流下した穀物Kが上スクリュー64によって後方へ搬送される。また、上搬送樋62内の前端は排出管66に連通可能とされており、上搬送樋62内の前端が排出管66に連通された際には、上搬送樋62内の前端に流下した穀物Kが排出管66を経て循環式穀物乾燥装置10から排出される。
【0031】
上スクリューコンベヤ60後端の下方には円盤状の均分機68が回転可能に設けられており、上スクリューコンベヤ60の後端(上搬送樋62内の後端)に搬送された穀物Kが、回転される均分機68の上面に流下することで、遠心力によって穀槽14内へ均等に放散分配される。
【0032】
機体12の前面下部には、左側部位において直方体箱状の火炉ケース70が設けられており、火炉ケース70の前面板にはスリット状の外気導入口72が複数形成されている。火炉ケース70の後面板は部分的に開放されており、火炉ケース70内は上記外気入口26に連通されている。また、火炉ケース70下面板の左側部位は開放されている。
【0033】
機体12の前面下部には、火炉ケース70直下の左側において直方体箱状のバーナケース74が設けられている。バーナケース74の上面板は部分的に開放されており、バーナケース74内は火炉ケース70内に連通されている。また、バーナケース74内にはバーナ76が設けられている。
【0034】
機体12の後面下部には、直方体箱状の送風機取付台78が設けられており、送風機取付台78内は上記各排風路44に連通されている。送風機取付台78の後面には送風機80が取り付けられており、送風機80が駆動されることで、外気が、外気導入口72から火炉ケース70内及び外気入口26を経て、かつ、通風入口28から通風路24及び各通風孔30を経て、熱風路22内に吸引流入され、さらに、風胴板18、各穀物流下路36、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て送風機80に吸引送風されて循環式穀物乾燥装置10外へ排出される。また、各穀物流下路36の上部を送風される外気は、各導風路隔壁32及び各導風路34を通過する。
【0035】
ここで、外気導入口72から火炉ケース70内に導入された外気が、バーナ76によって熱風(乾燥風)にされて、熱風路22内で各通風孔30からの外気と混合されつつ、各穀物流下路36へ送風されることで、各穀物流下路36内の穀物Kが乾燥される。
【0036】
機体12の前面下部には、火炉ケース70の直上において操作盤82が設けられている。操作盤82には、張込運転スイッチ及び乾燥運転スイッチ等の各種の操作スイッチ(図示省略)が設けられており、操作盤82の各種の操作スイッチが操作されることで、循環式穀物乾燥装置10が運転及び制御される構成である。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0038】
以上の構成の循環式穀物乾燥装置10では、操作盤82の張込運転スイッチを運転操作すると、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68が駆動され、その後、張込ホッパ46を開放して穀物Kを機体12内へ張込む。機体12内へ張込まれた穀物Kは張込流し板42によって下スクリューコンベヤ48に案内され、下スクリューコンベヤ48から昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68を経て、穀槽14内及び各穀物流下路36へ張り込まれる(貯蔵される)。穀物Kの張込処理終了後には、操作盤82の操作によりまたは自動的に、穀物Kの張込運転が停止される。
【0039】
操作盤82の乾燥運転スイッチを運転操作すると、循環式穀物乾燥装置10の全体が運転されて、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60、均分機68、送風機80が駆動されると共に、バーナ76が点火される。
【0040】
これにより、穀槽14内に貯蔵された穀物Kが、各穀物流下路36、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68を経て穀槽14に戻され、循環式穀物乾燥装置10内を循環される。
【0041】
さらに、送風機80の駆動により、外気導入口72から火炉ケース70内に吸引導入された外気がバーナ76によって熱風にされ、この熱風が外気入口26、熱風路22及び風胴板18を介して各穀物流下路36へ吸引送風されて各穀物流下路36内の穀物Kの水分を吸収することで、穀物Kが乾燥される。穀物Kの水分を吸収した後の熱風は、各排風路隔壁16、各排風路44及び送風機取付台78内を経て送風機80に吸引送風されて循環式穀物乾燥装置10外へ排出される。
【0042】
また、穀物Kは、必要に応じて所望の含水率に達するまで循環式穀物乾燥装置10内を循環され、さらに必要に応じて、シャッタドラム38の駆動が停止されると共に下スクリューコンベヤ48、昇降機54、上スクリューコンベヤ60及び均分機68の駆動が継続されて全ての穀物Kが穀槽14内及び各穀物流下路36に貯蔵されることで、穀物Kの乾燥処理が終了する。
【0043】
穀物Kの乾燥処理が終了した後には、操作盤82の操作によりまたは自動的に、シャッタドラム38、下スクリューコンベヤ48及び昇降機54(必要に応じて更に上スクリューコンベヤ60及び均分機68)が駆動されると共に、上搬送樋62内の前端が排出管66に連通されることで、全ての穀物Kが排出管66を経て循環式穀物乾燥装置10から排出される。
【0044】
ここで、送風機80の駆動により、仕切板20によって熱風路22と仕切られた通風路24に通風入口28から外気が吸引流入され、さらに、この外気が仕切板20の通風孔30を経て熱風路22へ吸引送風される。このため、本実施の形態の如く昇降機54、操作盤82及び火炉ケース70等の位置や形状の制約を受けて外気導入口72や外気入口26を自由に大きくすることができない場合でも、熱風路22から各穀物流下路36へ送風される熱風量を多くすることができ、穀物Kの乾燥効率を向上させることができる。
【0045】
さらに、熱風路22で外気入口26からの熱風に通風路24からの外気(冷気)が混合されても、バーナ76の燃焼量を少しだけ多くして外気導入口72からの外気を少しだけ高温の熱風にするのみで、熱風路22から穀物流下路36へ送風される熱風の温度降下を防止することができる。
【0046】
また、仕切板20後側(反外気導入口72側)の通風孔30が仕切板20前側(外気導入口72側)の通風孔30に比し徐々に大きくされて、通風路24から熱風路22後側(反外気導入口72側)への外気送風量が通風路24から熱風路22前側(外気導入口72側)への外気送風量に比し徐々に大きくされている。このため、本実施の形態の如く、外気入口26から熱風路22に流入された熱風が機体12の後面板に衝突して吹き溜まりを生ずることで、この熱風の温度が熱風路22の後側(反外気導入口72側)が前側(外気導入口72側)より高温となり易い構成の場合でも、通風路24からの外気(冷気)が、熱風路22の後側の熱風ほど熱風路の前側の熱風より多く混合される。これにより、熱風路22後側の熱風の温度降下を熱風路22前側の熱風の温度降下より徐々に大きくすることができ、したがって、熱風路22から穀物流下路36へ送風される熱風の温度を均一化することができて、穀物Kの乾燥ムラの発生を防止することができる。
【0047】
なお、本実施の形態では、仕切板20にその前側から後側に亘って通風孔30を複数設けた構成としたが、仕切板の後側(反外気導入口側(例えば反外気導入口側端))のみに通風孔を所定数(例えば1つ)設けた構成としてもよい。
【0048】
【発明の効果】
請求項1に記載の穀物乾燥装置では、通風路に流入された外気が仕切板の通風孔を経て熱風路へ送風されるため、穀物供給路へ送風される熱風量を多くすることができ、穀物の乾燥効率を向上させることができる。さらに、熱風路で熱風に通風路からの外気が混合されても、外気導入口からの外気をより高温の熱風にするのみで、熱風路から穀物供給路へ送風される熱風の温度降下を防止することができる。
【0049】
請求項2に記載の穀物乾燥装置では、通風路から熱風路の反外気導入口側への外気送風量が通風路から熱風路の外気導入口側への外気送風量に比し大きくされているため、外気導入口からの外気により生成される熱風の温度が熱風路の反外気導入口側が外気導入口側より高温となる構成の場合でも、熱風路の反外気導入口側の熱風の温度降下を熱風路の外気導入口側の熱風の温度降下より大きくすることができ、穀物の乾燥ムラの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る循環式穀物乾燥装置の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る循環式穀物乾燥装置の図1の2−2線に沿った縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る循環式穀物乾燥装置の図2の3−3線に沿った横断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る循環式穀物乾燥装置の図2の4−4線に沿った横断面図である。
【図5】従来の循環式穀物乾燥装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10 循環式穀物乾燥装置
18 風胴板(隔壁)
20 仕切板
22 熱風路
24 通風路
36 穀物流下路(穀物供給路)
72 外気導入口
K 穀物
Claims (2)
- 穀物が供給される穀物供給路と、
通気性を有する隔壁によって前記穀物供給路と仕切られると共に外気導入口に連通され、前記外気導入口から導入された外気が熱風とされて前記隔壁を介して前記穀物供給路へ送風されることで前記穀物が乾燥される熱風路と、
通気性を有する仕切板によって前記熱風路と仕切られ、流入された外気が前記仕切板を介して前記熱風路へ送風される通風路と、
を備えた穀物乾燥装置。 - 前記通風路から前記熱風路の反前記外気導入口側への外気送風量を前記通風路から前記熱風路の前記外気導入口側への外気送風量に比し大きくした、ことを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥装置。
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