JP5318629B2 - 電子機器用ラック - Google Patents

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Description

本発明は、例えばサーバーコンピュータ等の電子機器を収納するための電子機器用ラックに関するものである。
従来、この種の電子機器用ラックには、例えば特許文献1や特許文献2に記載されたもののように、四本の支柱と、上下の天板及び底板とを備え、両側面を側板(6)によって覆うとともに、前面と後面を扉体によって覆うようにしたものがある。
前記側板(6)や扉体は、例えば、電気機器用ラックが横幅方向へ複数設けられ、且つ隣り合う電子機器用ラックのユーザーが異なる場合等に、セキュリティ上の理由で必要とされるものである。したがって、例えば、隣り合う二つの電子機器用ラックのユーザーが同一の場合には、そのラック間に前記側板(6)を必要としない。
ところで、前記従来の電子機器用ラックによれば、隣り合う電子機器用ラックのユーザーが異なる態様から、隣り合う電子機器用ラックのユーザーが同一の態様に、変更があった場合には、メンテナンス製を良好にする観点より、側板を外すことが好ましい。
また、隣り合う電子機器用ラックのユーザーが同一の態様から、隣り合う電子機器用ラックのユーザーが異なる態様に、変更があったばあいには、上述したようにセキュリティ上の理由等から、隣り合うラック間に側板を設置する必要が生じる。
しかしながら、従来の電子機器用ラックによれば、側板を横幅方向へ取り外す構造であったため、その側板の着脱の際に、ラック全体を移動したり、ラック間の電気配線を外して再接続したり等、面倒な作業を要した。
特開2003−69259号公報 特開平11−4089号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、横幅方向へ複数連設された場合にも側板の着脱が容易な電子機器用ラックを提供することにある。
上記課題を解決するための技術的手段は、底板と天板との間にわたって電子機器を装着可能なマウントフレームを具備するとともに、該マウントフレームの側方を側板によって覆うようにした電子機器用ラックにおいて、前記側板を、前記底板と前記天板との間に対し、前後方向へ抜差し可能に装着したことを特徴とする。
更なる技術的手段では、前記側板の上端部又は下端部と、該端部に対向する前記天板又は前記底板とのうち、その一方に前後方向へわたるとともに前後端部が開放された凹部を設けるとともに、その他方には、前記凹部に対し前後方向へ抜差し可能な凸部を設けたことを特徴とする。
更なる技術的手段では、前記側板の前後方向の端部に、電気配線挿通用の切欠部を設けたことを特徴とする。
更なる技術的手段では、前記側板は、前後方向へ並ぶ二枚の側板構成部材を突合わせてなり、これら二枚の側板構成部材のうち、その一方又は双方には、突合せ端部側に電気配線挿通用の切欠部が設けられていることを特徴とする。
更なる技術的手段では、前記天板と前記底板の間における前面側又は背面側を開閉可能に覆う扉体と、該扉体を閉鎖状態で開放不能にする施錠装置とが具備され、前記扉体は、開放状態で前記底板及び前記天板に対し着脱可能であって、且つ閉鎖状態では同底板及び同天板に対し着脱不能であるとともに前記側板の幅方向端部を覆うように設けられ、前記施錠装置は、前記扉体が閉鎖された際に外部から操作されるように設けられていることを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
当該電子機器用ラックを横幅方向へ複数設置した後であっても、隣り合うラック間の側板を前後方向へ抜いたり、隣り合うラック間に側板を挿入したりすることができる。したがって、側板の着脱のために、ラック全体を移動するような作業を不要にすることができる。
よって、横幅方向へ複数連設された場合にも側板の着脱が容易な電子機器用ラックを提供することができる。
本発明に係わる電子機器用ラックの一例を示す斜視図である。 同電子機器用ラックの組立て手順の一例を示す斜視図であり、底板、天板、マウントフレームが組まれる前の状態を示す。 同電子機器用ラックの組立て手順の一例を示す斜視図であり、組み付けられた底板、天板、及びマウントフレームに対し、サイドバーを装着している状態を示す。 同電子機器用ラックの組立て手順の一例を示す斜視図であり、(a)は側板が装着される前の状態を示し、(b)は側板を装着している状態を示す。 (a)と(b)に支柱の一例と他例を示す横断面図である。 同電子機器用ラックの要部拡大斜視図である。 同電子機器用ラックの要部拡大縦断面図であり、板状部材の装着構造を示している。 天板に対し支柱の上端側部分を装着しようとしている状態を示す要部側面図である。 底板に対し支柱の下端側部分を装着しようとしている状態を示す要部側面図である。 側板の係合構造を正面側から示す要部拡大図である。 電子機器用ラックを複数用いたラックシステムの一例を示す斜視図であり、(a)は複数の底板を敷設した状態を示し、(b)は底板上にマウントフレーム及び天板等の組付けた状態を示し、(c)は、扉及び側板を組み付けている途中の状態を示す。 マウントフレームを用いた電子機器用ラックの他例を示す斜視図である。 本発明に係わる電子機器用ラックの他例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この電子機器用ラック1は、図1〜4に示すように、床面に敷設される底板10と、該底板10の上方に間隔を置くとともに底板10に対向して配置される天板20と、これら底板10と天板20との間にわたって立設されたマウントフレーム30と、底板10と天板20の間の前面側と後面側をそれぞれ覆う扉体41,42と、底板10と天板20の間の側面を覆う側板50とを具備している。
そして、この電子機器用ラック1は、図11に示すように、横幅方向へ複数配設されることで、電子機器用のラックシステムAを構成する。
底板10は、横幅方向に離間するとともに前後方向へ延設された二本の止着フレーム11と、横幅方向の端部側に位置するとともに後述する側板50に対し係合可能な凸部15とを一体に有する部材であればよい。この底板10は、例えば、板金部材や、形鋼材などを適宜に組み合わせ溶接して平面視略矩形枠状に形成される。
各止着フレーム11は、断面逆L字状に立ち上るとともに(図7参照)、前後方向へ延設された部材であり、その立上がり部分には、前後方向へわたって所定間隔置きに止着孔11aが多数設けられている(図9参照)。該止着フレーム11の上端側は、外側(図7の左方向側)へ曲げられている。
各止着孔11aは、螺合部材12(具体例としてはねじやボルト等)を挿通可能な貫通孔である。
各止着フレーム11の内側(図7によれば右側)の側部には、マウントフレーム30下端側の補強片35が螺合部材12によって止着されるようになっている。
また、各止着フレーム11の外側(図7によれば左側)の側部には、螺合部材12と螺合可能なネジ孔を有する板状部材13が設けられる。
凸部15は、図示例によれば、底板10の横幅方向の端部側から上方へ突出するとともに前後方向へわたって連続する突片状の部位であり、後述する側板50の下端部に対し凹凸状に嵌まり合う。
この凸部15は、図示例によれば、底板10の前後方向の略全長に設けられるが、他例としては、底板10の前後方向に部分的に設けた態様や、底板10の前後方向に複数設けた態様等とすることも可能である。
また、天板20は、底板10と略同様に、横幅方向に離間するとともに前後方向へ延設された二本の止着フレーム21と、横幅方向の端部側に位置するとともに後述する側板50に係合可能な凸部22とを一体に有する部材であればよい。この天板20は、例えば、板金部材や、形鋼材などを適宜に組み合わせ溶接して平面視略矩形枠状に形成される。
各止着フレーム21は、断面L字状に垂設されるとともに(図7参照)、前後方向へ延設された部材であり、その垂下した部分には、前後方向へわたって所定間隔置きに止着孔21aが複数設けられている(図8参照)。該止着フレーム21の下端側は、外側(図7の左方向側)へ曲げられている。
各止着孔21aは、螺合部材12(具体的にはねじやボルト等)を挿通可能な貫通孔である。
各止着フレーム21の内側(図7によれば右側)の側部には、マウントフレーム30上端側の補強片34が螺合部材12によって止着されるようになっている。
また、各止着フレーム11の外側(図7によれば左側)の側部には、螺合部材12と螺合可能なネジ孔を有する板状部材14が設けられる。
また、マウントフレーム30は、底板10及び天板20間の手前側に立設される前側マウントフレーム31と、その後側に間隔を置いて立設される後側マウントフレーム32とから構成される(図2参照)。
前側マウントフレーム31は、横幅方向に離間して立設された二本の支柱31a,31bと、これら支柱31a,31bの上端側と下端側とをそれぞれ連結する連結杆31c,31dとからなる一体の略矩形枠状に構成される。各支柱31a(又は31b)の上端側と下端側には、前後方向(図8又は図9によれば左右方向)へ延びる補強片34,35が固定されている。
各支柱31a(又は31b)は、底板10と天板20の間にわたる長尺状の部材であり、例えば、図5(a)又は図5(b)に示す横断面形状に形成される。
図5(a)に示す支柱31a(又は31b)は、板金材料を横断面略コ字状やクランク状等の適宜形状に曲げ加工することで強度アップした態様である。
また、図5(b)に示す支柱31a(又は31b)は、図5(a)の態様に対し、上下方向へわたる横断面コ字状の補強部材31cを固定することで、一層の強度アップをはかった態様である。
なお、図5及び図6中、支柱31a前面側の貫通孔31a1は、サーバーコンピュータ等の電子機器を止着するための孔である。
また、同図5及び図6中、支柱31a側面側の貫通孔31a2は、電子機器の重量が比較的大きい場合等に、必要に応じて、前記電子機器を支持するための支持部材(図示せず)を止着するための孔である。
また、後側マウントフレーム32は、前側マウントフレーム31と略同様に、横幅方向に離間して立設された二本の支柱32a,32bと、これら支柱32a,32bの上端側と下端側とをそれぞれ連結する連結杆32c,32dとからなる略矩形枠状に構成され、各支柱32a(又は32b)の上端側と下端側には前後方向(図8又は図9によれば左右方向)へ延びる補強片34,35が固定されている。
各支柱32a(又は32b)の断面形状は、前側マウントフレーム31の支柱31a(又は32b)と略同様の補強構造となっている。
補強片34は、支柱31a,31b,32a,32bの各々の上端側に固定されている(図8参照)。同様に補強片35は、支柱31a,31b,32a,32bの各々の下端側に固定されている(図9参照)。
これら補強片34,35は、例えば溶接やネジ止め、リベット止め等により前記支柱31a(31b,32a,又は32b)に固定されていてもよいし、前記支柱31a(31b,32a,又は32b)を板金加工する際に一体に構成された部位としてもよい。
上側の補強片34は、支柱31a(又は31b,32a,32b)の上端側から前後方向の両側へ延設された略翼状の部材である。
この補強片34には、複数の螺合部材12のうちの一部(図示例によれば二つ)を挿通可能な貫通孔34aと、前記複数の螺合部材12のうちの他の一部(図示例によれば一つ)のネジ部分に対し上方から嵌脱可能な切欠部34bとが前後方向(図8によれば左右方向)へ間隔を置いて設けられている。
これら貫通孔34a,34aと切欠部34bは、天板20の止着フレーム21に設けられる多数の止着孔21aのうちの三つに対応して配設される。また、止着フレーム21の裏側の板状部材14には、前記貫通孔34a,34a及び切欠部34bに対応して三つの雌ネジ孔(図示せず)が設けられる。
前記二つの貫通孔34a,34aと切欠部34bには、それぞれ螺合部材12が挿通され、各螺合部材12の先端側が板状部材14の前記雌ネジ孔に螺合される。
また、下側の補強片35は、支柱31a(又は31b,32a,32b)の下端側から前後方向の両側へ延設された略翼状の部材である。
この補強片35には、複数(図示例によれば三つ)の螺合部材12を挿通可能なように、複数(図示例によれば三つ)の貫通孔35aが前後方向(図9によれば左右方向)へ間隔を置いて設けられている。
図示例によれば、三つの貫通孔35aは、底板10の止着フレーム11に設けられる多数の止着孔11a,11a’のうちの三つの止着孔11aに対応して配設される。また、止着フレーム11裏側の板状部材13には、前記三つの止着孔11aと他の一つの止着孔11a’に対応して、四つの雌ネジ孔が設けられる(図9参照)。
前記四つの止着孔11a,11a’に挿通される四本の螺合部材12のうち、一本の螺合部材12は、補強片35に挿通されずに止着フレーム11の止着孔11a’に挿通され板状部材13に螺着され、他の三本の螺合部材12は、前記三つの止着孔11aに挿通され板状部材13に螺着される。
また、前後のマウントフレーム31,32間には、必要に応じて、サイドバー33が止着される。このサイドバー33は、前側マウントフレーム31から後側マウントフレーム32にわたる長尺略棒状の部材であり、例えば、板金材料を断面略ハット状や、断面略コ字状等の補強断面構造に形成してなる。
また、側板50は、前後方向へ並ぶ二枚の側板構成部材51,52を突合わせてなり、底板10と天板20との間に対し、前後方向へ抜差し可能に設けられる。
各側板構成部材51(又は52)は、板金部材から略矩形状に加工された部材である。この側板構成部材51(又は52)の左右及び上下端部は、撓み防止のために、適宜形状で曲げ加工されている。
そして、これら側板構成部材51,52の上端部と下端部には、それぞれ、凹部50a,50bが設けられる(図7及び図10参照)。
上端側の凹部50aは、前後端部と上方を開放した凹状に形成される。この凹部50aに対しては、天板20の凸部22が前後方向へ抜差し可能である。
下端側の凹部50bは、前後端部と下方を開放した溝である。この凹部50bに対しては、底板10の凸部15が前後方向へ抜差し可能である。
凹部50aと凹部50bの各々は、図示例によれば、側板構成部材51,52の上端部と下端部に、前後方向の間隔を置いて複数(例えば二つ)設けられる。
なお、図示例によれば、凹部50a又は凹部50bを前後方向において部分的に設けたが、他例としては、凹部50a又は凹部50bを前後方向へわたって連続する凹溝状に形成してもよい。この場合、凹部50a又は凹部50bに嵌り合う凸部22又は凸部15は、前後方向において部分的に設けようにしてもよい。すなわち、凹部50a(又は凹部50b)と、凸部22(又は凸部15)とのうち、少なくとも何れか一方を、前後方向へわたって連続する断面形状とすればよい。
なお、側板50と天板20との凹凸関係、及び側板50と底板10との凹凸関係は、それぞれ逆の凹凸関係であってもよい。すなわち、側板50の上端部と下端部に凸部を設けるとともに天板20と底板10に凹部を設けた態様とすることが可能である。
また、側板構成部材51,52のうち、その一方(図示例によれば側板構成部材52)には、突合せ端部側に電気配線挿通用の切欠部52aが設けられている。
前記切欠部52aは、図示例によれば矩形状の切欠であるが、半円状やその他の形状とすることが可能である。
また、切欠部52aは、図示例によれば上下方向に単数設けたが、他例としては、上下方向へ複数設けるようにしてもよい。
また、切欠部52aは、図示例によれば一方の側板構成部材52のみに設けたが、他方の側板構成部材51のみに設けた態様や、双方の側板構成部材51,52に設けた態様とすることも可能である。
また、扉体41は、底板10と天板20間の前面側を覆う略矩形状の部材であり、上下方向の軸を中心に前後方向へ回動するように設けられている。
この扉体41は、開放状態で底板10及び天板20に対し着脱可能であって、且つ閉鎖状態では同底板10及び同天板20に対し着脱不能に設けられる。
より詳細に説明すれば、この扉体41は、板金部材から略矩形状に加工された部材であり、その左右端部及び上下端部が、適宜補強形状にて内側に曲げ加工されている。
そして、この扉体41は、側板50(詳細には側板構成部材51)の手前側端部を覆うようにして、底板10と天板20との間に装着される。
したがって、扉体41が装着された状態では、側板50は手前方向へ抜けず、同扉体41が外された場合に側板50が手前方向へ抜けることになる。
また、この扉体41の回動軸(図示せず)は、該扉体41の内側において、該扉体41の横幅方向の一端側に上下方向へわたって設けられ、底板10と天板20に対し着脱可能となっている。
前記回動軸を着脱可能にする手段は、例えば、前記回動軸を扉体41に対し上下スライド可能に設けるとともに、該回動軸をコイルスプリングによって上方へ付勢した構成とし、該回動軸の一端と他端をそれぞれ底板10と天板20に挿通した構成とすればよい。この構成によれば、扉体41を開放状態とし、該扉体41の内側において前記回動軸を下方へスライドさせて天板20から抜き、その後に扉体41を持ち上げるようにして前記回動軸の下端側を底板10から抜くことにより、扉体41を底板10と天板20の間から外すことができる。
なお、他の周知構造によって扉体41を着脱可能にすることも可能である。
また、前記回動軸は、扉体41の略全長にわたる一体状の軸としてもよいし、扉体41の上端側と下端側に支持された二本の軸からなる構成としてもよい。
そして、前記扉体41には、扉体41が閉鎖された際に外部から操作される施錠装置60が設けられる。施錠装置60は、外部から差し込まれるキーの回転操作によって扉体41の下方及び/又は上方に作動杆(図示せず)を出没させて,該作動杆を底板10及び/又は天板20に係脱させる周知の機構(例えば所謂シリンダー錠を用いた機構)とすればよい。なお、前記機構は、扉体41の横幅方向へ出没する作動杆を側板50に係脱させる構成とすることも可能である。
前記構成によれば、施錠装置60が施錠された状態では、前記回動軸を天板20から抜いて扉体41を外すことができず、側板50を手前側へ外すこともできない。
また、他方の扉体42は、底板10と天板20間の背面側において、底板10と略同様に構成される。したがって、該扉体42の施錠装置(図示せず)を解錠し、該扉体42を開放して底板10と天板20間から外せば、側板50を後方へ抜くことが可能である。
なお、この扉体42は、底板10及び天板20に対し着脱不能な壁体とすることも可能である。この場合、側板50は、手前側の扉体41を外して手前方向のみに抜くことが可能となる。
次に、上記構成の電子機器用ラック1について、その組立て手順の一例を詳細に説明する。
先ず、前準備として、底板10には板状部材13(図7及び図9参照)が止着される。この際、底板10の止着フレーム11に設けられた四つの止着孔11a,11a’のうち、端側の止着孔11a’に螺合部材12が挿入され、該螺合部材12の先端側が板状部材13に対し螺合され、該螺合部材12が締め付けられる。したがって、板状部材13は、一本の前記螺合部材12により不動な状態に固定される。
また、前準備として、天板20には、板状部材14(図7及び図8参照)が止着される。この際、先ずは、天板20の止着フレーム21に設けられた三つの止着孔21aのうち、補強片34の切欠部34bに対応する止着孔21aのみに、螺合部材12が螺合される。この際、該螺合部材12の頭部と止着フレーム21との間には、図7に示すように、隙間sが確保される。そして、板状部材13は、一本の前記螺合部材12によって容易に脱落することのないように保持される。
次に、図2に示すように、床面の所望とする位置に、底板10が敷設される。そして、底板10上の二つの止着フレーム11間に、前側マウントフレーム31と後側マウントフレーム32が立設される。
そして、前側マウントフレーム31と後側マウントフレーム32の各々は、補強片35に挿通される螺合部材12によって止着フレーム11の側面に止着される。
この際、図9に示すように、先に螺合部材12が挿入された止着孔11a’以外の止着孔11aが用いられる。各螺合部材12は、その先端側が補強片35の貫通孔35aに挿入され、更に板状部材13の対応するネジ孔(図示せず)に螺合されて、締め付けられる。
前記組付け手順によれば、板状部材13が予め止着孔11a’に挿入された螺合部材12によって固定されるため、他の螺合部材12を挿入し螺合する際に板状部材13が移動するようなこと防止でき、その組付け作業を容易にすることができる。
次に、図8に示すように、前側マウントフレーム31と後側マウントフレーム32上端側の補強片34が、天板20の止着フレーム21に対し止着される。
この際、先ず、補強片34の切欠部34bの内縁が、先に装着された螺合部材12の頭部と止着フレーム21との間の隙間s(図7参照)に嵌め合わせられる。
次に、止着フレーム21の他の止着孔21aに対しそれぞれ螺合部材12が挿入される。各螺合部材12は、その先端側が補強片34の対応する貫通孔34aに挿入され、更に板状部材14に螺合され、締め付けられる。
前記作業手順によれば、板状部材14が最初に止着された螺合部材12(図8参照)によって保持されるため、他の螺合部材12を挿入螺合する作業の際に板状部材14が外れたりすることがなく、その作業をスムーズに行うことができる。
次に、図3に示すように、前後のマウントフレーム31,32間に、必要に応じてサイドバー33が止着される。
このサイドバー33は、当該電子機器用ラック1の強度向上のために、上下方向に間隔を置いて複数設けられるが、搭載する電子機器が軽量である場合等には省くことも可能である。
そして、図4(a)(b)に示すように、底板10と天板20の間に、側板構成部材51と側板構成部材52が挿入され、これら側板構成部材51と側板構成部材52によって側板50が構成される。
この際、一方の側板構成部材51は手前側から奥側へ挿入され、また、他方の側板構成部材52は奥側から手前側へ挿入される。
そして、図10に示すように、側板50の上下端部側には、凹部50a及び凸部22、凹部50b及び凸部15に対し、それぞれ螺合部材12が挿通螺合される。この際、螺合部材12は、左右の側板50間の内側から挿入されて締め付けられる。
この組立て手順によれば、当該電子機器用ラック1を横幅方向へ複数配設場合も、隣接する電子機器用ラック1と干渉することなくスムーズに組立て作業を行うことができる。
次に、底板10と天板20間の前面側に扉体41が着脱可能に装着され、背面側には扉体42が着脱可能に装着される。扉体41と扉体42は、それぞれ、側板50の前端部と、同側板50の後端部とを覆う。したがって、側板50は前後へ抜けない状態となる。
そして、前記のようにして組み立てられた電子機器用ラック1に対してサーバー装置等の電子機器が設置される。電子機器の配線は、側板構成部材51,52間の切欠部52aに挿通される。
したがって、本実施の形態の電子機器用ラック1によれば、電子機器を設置して電気配線を完了した後に、その電気配線を外すことなく、扉体41及び/又は扉体42を外して、側板構成部材51と側板構成部材52をそれぞれ手前側と奥側へ引き抜くことができる。
また、逆に、先に電子機器を設置し電気配線を完了した後に、側板構成部材51と側板構成部材52を挿入することが可能である。
また、電子機器の前後方向寸法が汎用品と異なる場合等には、前後のマウントフレーム31,32を一旦外して、これら前後のマウントフレーム31,32を、その前後位置を変えて、止着フレーム11,21に複数設けられた他の止着孔11a,21aに止着することが可能である。すなわち、前後のマウントフレーム31,32の前後方向の止着位置の変更を容易に行うことができる。
また、支柱31a,31b,32a,32bが二本の止着フレーム11,11の内側に配置されるため、これら支柱の外側(詳細には支柱31a(又は31b,32a,32b)と側板50との間)に、電気配線作業や電子機器取付作業等のための作業スペースを確保することができる。この作業スペースは、当該電子機器用ラック1を横幅方向へ複数設けた際には、隣り合う電子機器用ラック1,1間の側板50を抜くことで、より広く確保することが可能である。
なお、図8に示す一例では、切欠部34bを、前側マウントフレーム31又は後側マウントフレーム32の上端側の補強片34に一箇所設けたが、この切欠部34bは、当該電子機器用ラック1の耐震性や強度、施工性等に応じて適宜箇所に設ければよく、例えば、前側マウントフレーム31と後側マウントフレーム32の双方、又は何れか一方の補強片34に設けたり、下側の補強片35に設けたり等することが可能である。
上記実施の形態では単一の電子機器用ラック1の組立て手順について説明したが、次に、電子機器用ラック1を複数用いたラックシステムAの組立て手順について、好ましい一例を説明する。
この組立て手順は、図11に示すように、複数の底板10を横幅方向へ並べた後に、その並べられた各底板10上に、マウントフレーム30、天板20、サイドバー33、側板50、扉体41,42などを組み付ける。
底板10を並べた後の組立て手順は、マウントフレーム30を全て立設した後に天板20を全て止着し、更に、側板を全て止着、前後の扉体41,42を全て止着すればよい。なお、他の組立て手順としては、複数の底板10を並べた後、一つの電子機器用ラック1が完成する都度に次の電子機器用ラック1の組立作業に移行することも可能である。
上記ラックシステムAの製造方法によれば、ラックシステムAが設置されるスペース(部屋など)に対し、当該ラックシステムAの占有面積がどの程度になるのかを、設置工程の初期段階(具体的には底板10を並べた段階)で把握することができる。
また、ラックシステムAの製造方法では、各部の螺合部材12の締め付け作業は、各電子機器用ラック1の左右の側板50,50間の内側から行うことができる上、側板50の装着を手前側又は奥側から行えるため、作業中、隣接する電子機器用ラック1との干渉が発生せず、組立て作業性が良好である。
また、ラックシステムAを完成した後に、必要に応じて、側板50を前後方向へ抜差して電子機器の収納態様を容易に変更できる。しかも、電子機器の電気配線を切欠部52aに挿通させるようにしているため、側板50着脱の際に、電子機器の電気配線を外さなくて済む。
なお、上記実施の形態の電子機器用ラック1に用いた前側マウントフレーム31又は後側マウントフレーム32は、図12に示すように、下端側に前後方向へわたる基台70を固定することで、底板10、天板20、扉体41,42、側板50等を用いることなく、直接構造物の床面に設置することが可能である。
また、上記実施の形態の電子機器用ラック1では、側板50を側板構成部材51と側板構成部材52の二枚からなる構成としたが、他例としては、図13に示す電子機器用ラック2のように、側板50’を複数(図示例によれば三枚)の側板構成部材51’,52’,53’から構成し、更に、複数の側板構成部材51’,52’,53’のうち、少なくとも一つの側板構成部材(図示例によれば、中央側の側板構成部材53’)を前後方向へ不動な構成としてもよい。
側板構成部材51’,52’は、上述した側板構成部材51,52の前後方向の寸法を、側板構成部材53’を設けた分だけ短くしている。側板構成部材52’は、上述した側板構成部材52から切欠部52aを省いている。
側板構成部材53’は、側板構成部材51’と側板構成部材52’との間に位置し、前後方向の端部側に切欠部53a’を有する。
この側板構成部材53’は、底板10と天板20とに対し螺合部材(例えばボルトやネジ等)によって不動に固定される。
そして、前後方向へ移動可能な側板構成部材51’(又は52’)と、前後方向へ移動不能な側板構成部材53’との間は、必要に応じて、螺合部材(例えばネジやボルト)や嵌合部材(例えば凹凸状に嵌合する部材)、あるいは磁石等によって着脱可能に止着される。
上記構成の電子機器用ラック2によれば、側板構成部材53’に形成された切欠部53a’によって、電子機器の電気配線を着脱せずに済む上、同電気配線が垂れ下がらないように保持することができる。なお、前記切欠部53a’は、貫通孔に置換することが可能である。
しかも、電子機器用ラック2によれば、前後方向へ不動な側板構成部材53’によって、当該電子機器用ラック2全体の強度及び耐振性を大幅に向上することができる。
また、更に他例としては、上述した側板50(又は50’)を、一枚の板状部材から構成した態様や、三枚以上の板状部材から構成した態様とすることが可能である。
また、更に他例としては、側板50の一部又は全部を、上下方向に並ぶ複数(例えば二枚)の部材から構成することも可能である。この構成によれば、上下に並ぶ複数の部材のうちの一部を外して、電気配線挿通スペースを確保したり、メンテナンススペースを確保したりすることができる。
また、上述した電子機器用ラック1(又は2)には、必要に応じて、底板10と天板20との間にわたる補強柱を設けてもよい。この補強柱は、例えば、前側マウントフレーム31と後側マウントフレーム32の間において上下方向にわたるように設けられ、その上端側が天板20に止着されるとともに下端側が底板10に止着される。
この構成によれば、電子機器用ラック1(又は2)全体の強度及び耐震性を向上することができる。
1,2:電子機器用ラック 10:底板
11:止着フレーム 13,14:板状部材
15:凸部 20:天板
21:止着フレーム 22:凸部
30:マウントフレーム 31a,31b,32a,32b:支柱
41,42:扉体 50:側板
50a:凹部 50b:凹部
51,52,51’,52’,53’:側板構成部材
52a,53a’:切欠部
A:ラックシステム

Claims (3)

  1. 底板と天板との間にわたって電子機器を装着可能なマウントフレームを具備するとともに、該マウントフレームの側方を側板によって覆うようにした電子機器用ラックにおいて、
    前記側板を、前記底板と前記天板との間に対し、前後方向へ抜差し可能に装着し
    前記側板は、前後方向へ並ぶ二枚の側板構成部材を突合わせてなり、これら二枚の側板構成部材のうち、その一方又は双方には、突合せ端部側に電気配線挿通用の切欠部が設けられていることを特徴とする電子機器用ラック。
  2. 前記側板の上端部又は下端部と、該端部に対向する前記天板又は前記底板とのうち、その一方に前後方向へわたるとともに前後端部が開放された凹部を設けるとともに、その他方には、前記凹部に対し前後方向へ抜差し可能な凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電子機器用ラック。
  3. 前記天板と前記底板の間における前面側又は背面側を開閉可能に覆う扉体と、該扉体を閉鎖状態で開放不能にする施錠装置とが具備され、
    前記扉体は、開放状態で前記底板及び前記天板に対し着脱可能であって、且つ閉鎖状態では同底板及び同天板に対し着脱不能であるとともに前記側板の幅方向端部を覆うように設けられ、
    前記施錠装置は、前記扉体が閉鎖された際に外部から操作されるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器用ラック。
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