JP5317916B2 - 放射線撮影管理システム及び放射線撮影管理方法 - Google Patents

放射線撮影管理システム及び放射線撮影管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、各放射線撮影室にて使用されている放射線検出装置を、例えば遠隔にて管理することが可能な放射線撮影管理システム及び放射線撮影管理方法に関する。
医療分野において、被写体に放射線を曝射し、被写体を透過した放射線を放射線検出器に導いて放射線画像を撮影する放射線検出装置が広汎に使用されている。この場合、放射線検出器としては、放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像としての放射線画像が得られる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線検出器として、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出装置が開発されている。
そして、上述した放射線検出装置を例えば遠隔にて管理することが可能な放射線撮影管理システムとして、特許文献1〜10が知られている。
特許文献1には、画像形成装置の異常予兆の有無を判定する方法が開示され、画像形成装置から、複数種の状態データを受信して状態データベースに蓄積し、複数種の状態データに基づいて異常予兆判定用の複数種の対象データを生成する。複数種の対象データが、各基準値以下かあるいは越えているかを判別し、各種状態データの判別結果に、各状態データ毎に設定されている重みを付け、多数決により、異常予兆の有無を判定するようにしている。
特許文献2にも、画像形成装置の異常予兆の有無を判定する方法が開示され、画像形成装置における制御パラメータの値、センサによる検出データ及びそれに基づいて生成された評価データ、のいずれかである複数種の状態データをデータベースに蓄積し、複数種の状態データから異常予兆判定用の複数種の対象データを生成又は抽出し、各対象データ毎に設定されている各基準値以下か超えているかにより、各対象データの異常傾向の有無を判別し、判別結果に、各対象データ毎に設定されている重みを付け、多数決により、全体としての異常予兆の有無を判定するようにしている。
特許文献3には、CT装置に関してだが、離れた位置からCT装置の管理を行う手法が記載されている。例えば、病院で毎日収集されるメンテナンスデータのうち、決めた曜日のデータを毎週1回、サービスセンタに送信し、1週間前、1ヶ月前、3ヶ月前といった数種類の異なる過去データと比較する。こうすることによって長期的なCT装置の状態の変化を追うことができ、故障の前兆や可能性を把握できる。故障の前兆や可能性があると判断された場合は、病院へサービス員の派遣要請をし、要請を受けたサービス拠点は病院にサービス員の派遣をし、故障となる前に対策をとる。異常な変化がないようであるなら、引き続き定期的に受信されるメンテナンスデータの監視を行うようにしている。また、この特許文献3には、サービスセンタは異常の発生も異常の発生予測も居ながらにして把握可能となり、迅速にサービス拠点からサービス員の派遣を依頼することができる。これにより、修理に必要な機材や交換部品の目安を立てて携行し早急に修理や対策をすることができるようになり、ダウンタイムの除去あるいは短縮が可能となるとの記載があり、また、X線管ウォームアップ時のメンテナンスデータの収集は、CT装置を使用する日には必ず行う一連の動作であるため、改めてメンテナンス用のデータを取得するという煩雑さを回避しながら故障や経年変化の監視を行うことができる、との記載がある。
特許文献4には、撮影装置と該撮影装置の保守を行う保守装置を互いに通信手段を介して接続して、撮影装置の動作状況を自動的に診断する自己診断する自己診断システムが開示されている。撮影装置は、該撮影装置の動作状況を自動的に診断する自己診断手段と、撮影装置と保守装置の間で送受信すべき情報の大きさを測定する情報量測定手段と、その送受信すべき情報を圧縮する情報圧縮手段とを備え、情報量測定手段の出力に応じて送受信すべき情報を情報圧縮手段によって圧縮するようにしている。
特許文献5には、再現試験サービス装置が開示され、医用システムの過去の動作を再現するために、医用システムから直接的又は間接的に提供を受けた過去の複数のログファイルをログファイル記憶装置で記憶し、記憶したログファイルに基づいて医用システムの過去の複数の動作を疑似的X線CTシステム上で再現することが記載されている。
特許文献6には、半導体X線検出器についての記載がある。すなわち、半導体X線検出器の平面領域X線曝露が、該半導体X線検出器の調整バイアスを基準にしてシミュレーションされ、シミュレーションにより、半導体X線検出器のゲイン画像が生成される。このゲイン画像は、次に半導体X線検出器上にX線ビームを投射せずに該半導体X線検出器を較正するのに使用され、さらに、ゲイン画像などが遠隔で管理されることが記載されている。
特許文献7には、医用システム及びメンテナンスサービス装置に対して電子的通信回線を介して接続されたメンテナンス支援情報管理装置が開示され、医用システムから動作記録を表す複数のログファイルの提供を受けるために構成されたユニットと、複数のログファイルを記憶するために構成されたユニットと、記憶されたログファイルを解析して、動作の種類毎に使用頻度を求めるために構成されたユニットと、使用頻度又はそれから導かれる情報をメンテナンスサービス装置からの依頼に応じて提供するために構成されたユニットとを具備することで、医用システムの故障原因を短時間に特定し、不具合期間又はシステムダウンタイムを短縮することができる。
さらに、特許文献8には、撮像パネルに新たに画像欠陥が生成されたことを検出して、警告を発し、画像欠陥を有する放射線画像情報を除去することが記載されている。
特許文献9には、放射線固体検出器の画素欠陥が所定画素以上連続する領域を検出した際に、警告を発する旨の記載がある。
特許文献10には、医用画像生成装置の交換部品情報取得手段により得られた交換部品情報を表示するようにして、ユーザが交換すべき部品や時期を適切に知ることが可能になることが記載されている。
特開2009−37141号公報 特開2009−42361号公報 特開2006−75387号公報 特開2002−592号公報 特開2003−235836号公報 特開2006−267101号公報 特開2008−149151号公報 特開2003−172783号公報 特開2008−229102号公報 特開2002−345802号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜10においては、装置の履歴情報、画像データ等の状態情報から異常発生を予知すること、故障や経年変化の監視を行うこと、部品交換の時期を報知することが記載されているだけであって、どのようにすれば、放射線検出装置の寿命、あるいは交換時期を延ばせるか、についてのアドバイスについては、何ら記載がない。従って、従来のシステムや方法では、放射線検出装置の使用効率の向上を図ることができない、ランニングコストの低廉化を図ることができない等の問題を有する。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、各放射線撮影室にて使用されている放射線検出装置を、例えば遠隔にて管理し、放射線検出装置について現在の使用状況による寿命を予測して報知し、さらに、延命のためのアドバイスも行うようにして、放射線検出装置の使用効率の向上、ランニングコストの低廉化を図ることができる放射線撮影管理システム及び放射線撮影管理方法を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る放射線撮影管理システムは、放射線源と、被写体を透過した前記放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線検出装置と、少なくとも前放射線源及び放射線検出装置を制御する制御装置とを有する放射線撮影システムと、少なくとも1つの放射線撮影システムを管理する管理装置とを有する放射線撮影管理システムであって、前記放射線検出装置にて取得された画像情報を時系列に記憶する情報記憶部と、前記放射線検出装置の使用状況に関する情報を取得する使用状況取得部と、前記情報記憶部に記憶された少なくとも1以上の前記画像情報に基づいて前記放射線検出装置の劣化度合いに関する情報を取得する劣化情報取得部と、取得された前記劣化度合いに関する情報と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、前記放射線検出装置の寿命を予測する寿命予測部と、予め設定された前記放射線検出装置の使用状況と劣化との関係と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、予測された前記寿命を延ばすのに必要な新たな使用状況に関する情報を設定する延命情報設定部と、前記新たな使用状況に関する情報を延命アドバイス情報として少なくとも前記制御装置に伝達する延命アドバイス出力部とを有することを特徴とする。
[2] 第1の本発明において、前記情報記憶部に記憶された画像情報は、前記放射線画像情報であることを特徴とする。
[3] 第1の本発明において、さらに、前記放射線検出装置の暗電流を読み取ってオフセット画像情報を得るオフセット画像取得部を有し、前記情報記憶部に記憶された画像情報は、前記オフセット画像情報であることを特徴とする。
[4] 第1の本発明において、前記放射線検出装置の劣化度合いに関する情報は、少なくとも画素欠陥のサイズ(画素数)であることを特徴とする。
[5] 第1の本発明において、前記使用状況に関する情報は、前記放射線検出装置の環境温度であることを特徴とする。
[6] 第1の本発明において、前記使用状況取得部は、前記放射線検出装置に設置された温度計からの温度情報の履歴から前記使用状況に関する情報を取得することを特徴とする。
[7] 第1の本発明において、前記使用状況に関する情報は、前記放射線検出装置に照射される放射線量であることを特徴とする。
[8] 第1の本発明において、前記使用状況取得部は、前記放射線源に設定された管電圧の履歴から前記使用状況に関する情報を取得することを特徴とする。
[9] 第1の本発明において、少なくとも前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部、前記寿命予測部、前記延命情報設定部及び前記延命アドバイス出力部にわたる一連の処理を定期的に行うことを特徴とする。
[10] 第1の本発明において、前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部及び前記寿命予測部にわたる一連の処理を定期的に行い、前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部及び前記寿命予測部にわたる一連の処理を複数回行った後に前記延命情報設定部及び前記延命アドバイス出力部での処理を行うことを特徴とする。
[11] 第1の本発明において、前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部及び前記寿命予測部にわたる一連の処理を定期的に行い、前記予測された寿命までの時間がしきい値以内に入った段階で、前記延命情報設定部及び前記延命アドバイス出力部での処理を行うことを特徴とする。
[12] 第1の本発明において、前記定期的の時間間隔を、前記放射線検出装置の劣化度合いに応じて変化させることを特徴とする。
[13] 第1の本発明において、前記定期的の時間間隔を、前記予測された寿命までの時間がしきい値以内に入った段階で短くすることを特徴とする。
[14] 第2の本発明に係る放射線撮影管理方法は、放射線源と、被写体を透過した前記放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線検出装置と、少なくとも前放射線源及び放射線検出装置を制御する制御装置とを有する少なくとも1つの放射線撮影システムを管理する放射線撮影管理方法であって、前記放射線検出装置にて取得された画像情報を時系列に記憶する情報記憶ステップと、前記放射線検出装置の使用状況に関する情報を取得する使用状況取得ステップと、前記情報記憶部に記憶された少なくとも1以上の前記画像情報に基づいて前記放射線検出装置の劣化度合いに関する情報を取得する劣化情報取得ステップと、取得された前記劣化度合いに関する情報と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、前記放射線検出装置の寿命を予測する寿命予測ステップと、予め設定された前記放射線検出装置の使用状況と劣化との関係と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、予測された前記寿命を延ばすのに必要な新たな使用状況に関する情報を設定する延命情報設定ステップと、前記新たな使用状況に関する情報を延命アドバイス情報として少なくとも前記制御装置に伝達する延命アドバイス出力ステップとを有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る放射線撮影管理システム及び放射線撮影管理方法によれば、各放射線撮影室にて使用されている放射線検出装置を、例えば遠隔にて管理することができ、併せて、放射線検出装置について現在の使用状況による寿命を予測して報知し、さらに、延命のためのアドバイスも行うことができ、放射線検出装置の使用効率の向上、ランニングコストの低廉化を図ることができる。
本実施の形態に係る放射線撮影管理システムを示す構成図である。 各医療機関内でのリモート管理部と放射線撮影室内のコンソールとの接続関係の一例を示す構成図である。 電子カセッテの内部構成を示す説明図である。 電子カセッテに収容される放射線検出器とカセッテ制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 リモート管理部内の各種機能部を示すブロック図である。 画素欠陥の成長度合いを、寿命の予測方法と共に示す特性図である。 寿命情報テーブルの内訳の一例を示す説明図である。 図8Aは第1第1延命情報テーブルの内訳の一例を示す説明図であり、図8Bは第2延命情報テーブルの内訳の一例を示す説明図である。 カセッテ情報テーブルの内訳の一例を示す説明図である。 コンソール内の各種機能部を示すブロック図である。 寿命表示画面の表示内容を示す説明図である。 図12Aは第1延命アドバイス表示画面の表示内容を示す説明図であり、図12Bは第2延命アドバイス表示画面の表示内容を示す説明図である。 オフセット画像取得部、使用状況取得部、劣化情報取得部、寿命予測部、寿命情報出力部、延命情報設定部、延命アドバイス出力部及び寿命監視部での処理を示すフローチャート(その1)である。 オフセット画像取得部、使用状況取得部、劣化情報取得部、寿命予測部、寿命情報出力部、延命情報設定部、延命アドバイス出力部及び寿命監視部での処理を示すフローチャート(その2)である。 メッセージ受取部、寿命表示部、第1延命アドバイス表示部及び第2延命アドバイス表示部での処理を示すフローチャートである。 電子カセッテの他の構成図である。 電子カセッテの充電を行うクレードルの構成図である。
以下、本発明に係る放射線撮影管理システム、放射線撮影管理方法及び移動型放射線撮影装置の実施の形態例を図1〜図17を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る放射線撮影管理システム10は、図1に示すように、1以上の医療機関12(医師、歯科医師等が医療行為を行う施設である医院、病院、診療所を含む)と外部の中央管理部14とが公衆回線網16にて接続された形態を有する。
各医療機関12内には、図2に示すように、イントラネットとして用いられるLAN(医療機関内通信網)18と、該LANと公衆回線網16との間に接続されたリモート管理部20とを有する。リモート管理部20は、図示しないファイアウォールにてセキュリティ強度が向上された非武装地帯に設置される。
また、医療機関12内には、1以上の放射線撮影室22(図2の例では3つの放射線撮影室22)が設置されている。各放射線撮影室22には、図示しない放射線源と、臥位方式や立位方式の放射線撮影装置24、1以上の放射線検出装置(以下、電子カセッテ26と記す)のいずれか1種類あるいは2種類以上が設置されると共に、これら放射線源、放射線撮影装置24、電子カセッテ26等を制御するコンソール28が設置されている。各コンソール28には、放射線画像情報やメッセージ等の確認用にそれぞれモニタ30が接続されている。また、医療機関12内には、医師あるいは放射線技師が病室等に運搬して患者に対して放射線撮影を行う1以上の図示しない移動型放射線撮影装置(回診車)が設置されている。回診車とコンソールとの通信は例えばPHS回線網で行うようにしてもよい。
上述した臥位方式や立位方式の放射線撮影装置24、移動型放射線撮影装置は、電子カセッテ26がビルトイン形式であるいは着脱自在にセットされており、電子カセッテ26内の撮像部(放射線検出器)が寿命となった場合は交換できるように構成されている。単独で用いられる電子カセッテ26においても同様である。
ここで、電子カセッテ26の構成、例えば各放射線撮影装置24に設置される電子カセッテ26について図3及び図4を参照しながら説明する。
電子カセッテ26は、図3に示すように、放射線Xを透過させる材料からなるケーシング50を備える。ケーシング50の内部には、放射線Xが照射されるケーシング50の照射面52側から、被写体(患者)による放射線Xの散乱線を除去するグリッド54、被写体を透過した放射線Xを検出する放射線検出器56、放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板58が順に配設される。なお、ケーシング50の照射面52をグリッド54として構成してもよい。
また、ケーシング50の内部には、電子カセッテ26の電源であるバッテリ60と、該バッテリ60から供給される電力により放射線検出器56を駆動制御するカセッテ制御装置62と、放射線検出器56によって検出した放射線Xの情報や各種信号をコンソール28との間で送受する送受信端末64とが収容される。送受信端末64は、コンソール28と無線であるいは有線で情報や各種信号の送受を行うようになっている。
なお、少なくともカセッテ制御装置62には、放射線Xが照射されることによる損傷を回避するため、ケーシング50の照射面52側に鉛板等を配設しておくことが好ましい。
図4は、電子カセッテ26に収容される放射線検出器56とカセッテ制御装置62のブロック図である。放射線検出器56は、放射線Xを感知して電荷を発生させるアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層132を行列状の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)134のアレイの上に配置した構造を有し、発生した電荷を蓄積容量136に蓄積した後、各行毎にTFT134を順次オンにして、電荷を画像信号として読み出す。図4では、光電変換層132及び蓄積容量136からなる1つの画素138と1つのTFT134との接続関係のみを示し、その他の画素138の構成については省略している。なお、アモルファスセレンは、高温になると構造が変化して機能が低下してしまうため、所定の温度範囲内で使用する必要がある。従って、電子カセッテ26内に放射線検出器56を冷却する手段を配設することが好ましい。
各画素138に接続されるTFT134には、行方向と平行に延びるゲート線140と、列方向と平行に延びる信号線142とが接続される。各ゲート線140は、ライン走査駆動部144に接続され、各信号線142は、読取回路を構成するマルチプレクサ146に接続される。
ゲート線140には、行方向に配列されたTFT134をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部144から供給される。この場合、ライン走査駆動部144は、ゲート線140を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ148とを備える。アドレスデコーダ148には、カセッテ制御装置62からアドレス信号が供給される。
また、信号線142には、列方向に配列されたTFT134を介して各画素138の蓄積容量136に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器150によって増幅される。増幅器150には、サンプルホールド回路152を介してマルチプレクサ146が接続される。マルチプレクサ146は、信号線142を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ154とを備える。アドレスデコーダ154には、カセッテ制御装置62からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ146には、A/D変換器156が接続され、A/D変換器156によってデジタル信号に変換された放射線画像情報がカセッテ制御装置62に供給される。
カセッテ制御装置62は、放射線検出器56を構成するライン走査駆動部144のアドレスデコーダ148及びマルチプレクサ146のアドレスデコーダ154に対してアドレス信号を供給するアドレス信号発生部158と、放射線検出器56によって検出された放射線画像情報を記憶する画像メモリ159と、当該電子カセッテ26を特定するためのカセッテID情報を記憶するカセッテIDメモリ160と、インターフェース162とを備える。
インターフェース162は、送受信端末64を通じて放射線画像情報の送信要求信号を受信する一方、カセッテIDメモリ160に記憶されたカセッテID情報、画像メモリ159に記憶された放射線画像情報を送受信端末64を通じて送信する。
ところで、電子カセッテ26は、放射線Xが照射されないときに検出される暗電流と呼ばれるオフセット値が存在する。このオフセット値は、画素ごとの漏れ電流によって生じる。従って、電子カセッテ26のカセッテ制御装置62は、コンソール28からの指示に従って、放射線Xが照射されないときの画像情報を読み取ってオフセット画像情報として画像メモリ159に記憶し、さらに、送受信端末64を通じてコンソール28に送信する。オフセット値は、放射線検出器56の温度や時間経過によって変化することから、環境温度がほぼ一定で、前回の放射線撮影による放射線画像情報の電荷が十分に放電された時点、例えば医療機関12の営業が開始され、コンソール28が起動された時点で、オフセット値の読み取りを行うことが好ましい。なお、画像情報として、放射線画像情報とオフセット画像情報が存在することから、以下の説明では、放射線画像情報とオフセット画像情報を総称して言う場合は、単に「画像情報」と記す。
また、電子カセッテ26は、環境温度を検出するための温度計164が設置されている。この温度計164からの温度データも、インターフェース162及び送受信端末64を通じてコンソール28に送信される。
コンソール28に送信された温度データは、図示しないが、コンソール28内のメモリに登録された使用状況の履歴情報ファイルに日付及び測定時間と共に記憶される。履歴情報ファイルには、上述した温度データのほか、放射線源の管電圧等の情報も記憶されるようになっている。
そして、リモート管理部20は、図5に示すように、放射線画像取得部200と、オフセット画像取得部202と、使用状況取得部204と、情報記憶部206と、劣化情報取得部208と、寿命予測部210と、寿命情報出力部212と、延命情報設定部214と、延命アドバイス出力部216と、これら各種機能部の起動制御や、寿命予測対象の電子カセッテ26の決定等を行う寿命監視部218とを有する。もちろん、リモート管理部20は、医師や放射線技師が作成した撮影条件や患者情報等を対応するコンソール28に出力するという処理も行う。
放射線画像取得部200は、各コンソール28に対して、放射線画像情報220の転送要求(リモート管理部20への転送、以下同様。)を指示する放射線画像転送要求信号を出力し、各コンソール28から転送された放射線画像情報220を受け取って、情報記憶部206にそれぞれ時系列に記憶する。
オフセット画像取得部202は、各コンソール28に対して、オフセット画像情報222の転送要求を指示するオフセット画像転送要求信号を出力し、各コンソール28から転送されたオフセット画像情報222を受け取って、情報記憶部206にそれぞれ時系列に記憶する。
使用状況取得部204は、各コンソール28に対して、使用状況の履歴情報224の転送要求を指示する使用状況転送要求信号を出力し、各コンソール28から転送された使用状況の履歴情報224を受け取って、情報記憶部206にそれぞれ時系列に記憶する。使用状況取得部204は、さらに、情報記憶部206に記憶された履歴情報224から各電子カセッテ26についての最新の温度データ及び管電圧を読み出してレジスタ226に一時保存する。
劣化情報取得部208は、情報記憶部206に記憶された1以上のオフセット画像情報222のうち、例えば最新のオフセット画像情報222に基づいて電子カセッテ26の劣化度合いに関する情報を取得する。具体的には、最新のオフセット画像情報222のうち、画素として機能していない部分、すなわち画素欠陥(点欠陥や線欠陥)を検出し、そのアドレスと画素欠陥のサイズを欠陥情報テーブル228に登録する。例えば1画素分の画素欠陥が検出された際に、その画素のアドレスが原始欠陥画素のアドレスとして登録され、さらに画素欠陥のサイズとして「1」が登録される。その後、使用時間の経過と共に、原始欠陥画素に隣接する画素が欠陥となっていく場合を想定すると、劣化情報取得部208での欠陥検出処理が行われるたびに、新たな欠陥情報テーブル228に、原始欠陥画素のアドレスが踏襲されて登録され、さらに、画素欠陥として検出された原始欠陥画素に隣接する画素の個数が加算されて、その加算値が画素欠陥のサイズとして登録される。従って、時系列に配列された欠陥情報テーブル228を参照することで、1つの原始欠陥画素から始まったが画素欠陥が時間の経過と共にどのくらい成長したかがわかることとなる。
画素欠陥(原始欠陥画素を含む)の検出は、以下のように行われる。すなわち、オフセット画像情報222のうち、中央の約100mm×100mmに対応する画像情報と、周囲の4つの画像情報(それぞれ約100mm×100mmに対応する画像情報)の合計5つの画像情報のRMS値を演算する。その後、オフセット画像情報222のうち、RMS値から外れた値の画素を画素欠陥とする。
時系列に配列された欠陥情報テーブル228の群は、それぞれ電子カセッテ26の数分存在し、各電子カセッテ26に対してそれぞれ2年分(あるいはそれ以上の年数でもよい)の欠陥情報テーブル228が割り当てられる。
寿命予測部210は、時系列に配列された欠陥情報テーブル228から各電子カセッテ26の寿命を予測する。1つの電子カセッテ26で考えると、該電子カセッテ26に対応する複数の欠陥情報テーブル228(時系列に配列された欠陥情報テーブル228)に登録された各画素欠陥の成長度合いを演算にて求める。具体的には、1つの原始欠陥画素についてみたとき、該原始欠陥画素が発生した時点(画素欠陥のサイズ=1)から、最新の欠陥情報テーブル228のうち、当該原始欠陥画素のアドレスに対応する画素欠陥のサイズに基づいて、時間に対する画素欠陥のサイズの変化特性(例えば直線の方程式)を求め、この直線の方程式による画素欠陥のサイズが、電子カセッテ26の交換が必要な画素欠陥のサイズ(上限値)となる時点を求める。例えば図6に示すように、横軸に時間、縦軸に1つの画素欠陥の画素数(原始欠陥画素を含む)を設定したとき、電子カセッテ26の使用当初において、ある1つの欠陥画素(すなわち、原始欠陥画素)が発見された時点t0から、月日が経過するにつれて、欠陥画素の数が増加し、数ヶ月経過した時点(経過時間ta)で1つの画素欠陥の画素数がnaとなった場合を想定したとき、時間に対する画素欠陥のサイズの変化特性は、1つの画素欠陥の画素数をyとしたとき、y=(na/ta)+1という直線の方程式に近似した特性を示すことになる。この特性の傾きはna/taである。このyの値が上限値Nmになる時間Tmを求め、現在までの経過時間taを差し引くことで、該原始欠陥画素に基づく画素欠陥のサイズが上限値Nmとなる時間、すなわち、寿命が予測できることとなる。この演算を各原始欠陥画素ごとに行い、画素欠陥のサイズが最短で上限値Nmとなる時間を、当該電子カセッテ26の寿命として寿命情報テーブル230に登録する。この寿命情報テーブル230には、電子カセッテ26ごとの寿命のほか、特性の傾き、最新の環境温度、最新の管電圧も登録される。寿命情報テーブル230は、図7に示すように、電子カセッテ26分のレコードを有し、各レコードには、対応する電子カセッテ26のID番号(カセッテ番号)と、管轄するコンソール28のID番号(コンソール番号)と、寿命と、特性の傾き、最新の環境温度、最新の管電圧が登録される。
寿命情報出力部212は、寿命情報テーブル230の内容を読み出し、その内容をメッセージ用のテンプレートに組み込んで寿命に関するメッセージ情報(寿命メッセージ情報)を作成し、対応するコンソール28に出力する。
延命情報設定部214は、予め設定された電子カセッテ26の使用状況と劣化との関係と、取得された使用状況に関する情報とに基づいて、予測された寿命を延ばすのに必要な新たな使用状況に関する情報を設定する。具体的には、電子カセッテ26の放射線検出器56における画素欠陥の成長度合いは、電子カセッテ26の環境温度や電子カセッテ26に照射される放射線の線量によって左右されることがわかっている。電子カセッテ26の環境温度が低いほど、画素欠陥の成長度合いが遅く、また、電子カセッテ26に照射される放射線の線量が少ないほど、すなわち、管電圧が低いほど、画素欠陥の成長度合いが遅い。従って、予め電子カセッテ26内に設置される放射線検出器56について複数のサンプルを用意し、各サンプルについて実験を行い、複数の環境温度での画素欠陥の成長度合い(時間に対する画素欠陥のサイズの変化特性:例えば直線の方程式における傾き:特性の傾き)を、上述した劣化情報取得部208での処理と同様の演算処理を行って割り出し、これらの平均をとって1つの第1マップ232A(環境温度に対する画素欠陥の成長度合いに関するマップ)を作成する。環境温度の測定プロットとしては、例えば5℃ごとにしてもよい。もちろん、細かく画素欠陥の成長度合いを認識したければ、1℃ごと、3℃ごと等でもよいし、大雑把に画素欠陥の成長度合いを認識したければ、7℃ごと、10℃ごと等でもよく、ユーザの仕様に応じて任意に選択することができる。
同様に、各サンプルについて、複数の管電圧での画素欠陥の成長度合いを、上述した劣化情報取得部208での処理と同様の演算処理を行って割り出し、これらの平均をとって1つの第2マップ232B(管電圧に対する画素欠陥の成長度合いに関するマップ)を作成する。この場合も、管電圧の測定プロットとしては、例えば5keVごとにしてもよい。もちろん、細かく画素欠陥の成長度合いを認識したければ、1keVごと、3keVごと等でもよいし、大雑把に画素欠陥の成長度合いを認識したければ、7keVごと、10keVごと等でもよく、ユーザの仕様に応じて任意に選択することができる。
そして、延命情報設定部214は、第1マップ232Aから、寿命情報テーブル230に登録された特性の傾きよりも小さい傾きを有する1以上の特性(例えば直線の方程式)を読み出し、読み出した1以上の特性(候補となる特性)に基づいて、最短で上限値Nmに到達すると認定された画素欠陥について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値Nmとなる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第1延命情報テーブル234Aに登録する。この第1延命情報テーブル234Aには、電子カセッテ26ごとの延命後の寿命のほか、候補となる特性の基となった環境温度も設定すべき環境温度として登録される。例えば1つの電子カセッテ26について、候補となる特性が例えば2つあれば、当該電子カセッテ26について2つの延命後の寿命と、対応する環境温度が第1延命情報テーブル234Aに登録される。すなわち、第1延命情報テーブル234Aは、図8Aに示すように、電子カセッテ26分のレコードを有し、各レコードには、対応する電子カセッテ26のID番号(カセッテ番号)と、管轄するコンソールのID番号(コンソール番号)と、候補となる特性の数に対応した延命後の寿命及び環境温度とが登録される。
この例では、時間に対する画素欠陥のサイズの変化特性が直線の方程式に近似することを想定したので、第1マップ232Aから、寿命情報テーブル230に登録された特性の傾きよりも小さい傾きを有する1以上の特性を候補となる特性としたが、その他、以下のような規則に従って候補となる特性を選択してもよい。これは、時間に対する画素欠陥のサイズの変化特性が直線の方程式に限らず、線形的に変化する場合に好適である。すなわち、上述したように、電子カセッテ26の環境温度が低いほど、画素欠陥の成長度合いが遅くなることから、第1マップ232Aから、最新の温度データ(レジスタ226に一時保存された温度データ)よりも低い環境温度における特性を読み出し、最短で上限値Nmに到達すると認定された画素欠陥について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値Nmとなる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第1延命情報テーブル234Aに登録する。この第1延命情報テーブル234Aには、電子カセッテ26ごとの延命後の寿命のほか、設定すべき環境温度も登録される。最新の温度データよりも低い環境温度における特性としては、最新の温度データよりも1段階低い環境温度の特性のみでもよい。この場合は、各電子カセッテ26についてそれぞれ1つの延命後の寿命が、対応する第1延命情報テーブル234Aに、設定すべき環境温度と共に登録される。もちろん、最新の温度データよりも低い環境温度における特性としては、最新の温度データよりも1段階から数段階にわたって低い複数の環境温度の特性でもよい。この場合、各電子カセッテ26についてそれぞれ複数の延命後の寿命が、対応する第1延命情報テーブル234Aに、それぞれ設定すべき環境温度と共に登録される。
また、延命情報設定部214は、第2マップ232Bから、寿命情報テーブル230に登録された特性の傾きよりも小さい傾きを有する1以上の特性(例えば直線の方程式)を読み出し、読み出した1以上の特性(候補となる特性)に基づいて、最短で上限値Nmに到達すると認定された画素欠陥について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値Nmとなる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第2延命情報テーブル234Bに登録する。この第2延命情報テーブル234Bには、電子カセッテ26ごとの延命後の寿命のほか、候補となる特性の基となった管電圧も設定すべき管電圧として登録される。例えば1つの電子カセッテ26について、候補となる特性が例えば2つあれば、当該電子カセッテ26について2つの延命後の寿命と、対応する管電圧が第2延命情報テーブル234Bに登録される。すなわち、第2延命情報テーブル234Bは、図8Bに示すように、電子カセッテ26分のレコードを有し、各レコードには、対応する電子カセッテ26のID番号(カセッテ番号)と、管轄するコンソール28のID番号(コンソール番号)と、候補となる特性の数に対応した延命後の寿命及び管電圧とが登録される。
この例では、時間に対する画素欠陥のサイズの変化特性が直線の方程式に近似することを想定したので、第2マップ232Bから、寿命情報テーブル230に登録された特性の傾きよりも小さい傾きを有する1以上の特性を候補となる特性としたが、その他、以下のような規則に従って候補となる特性を選択してもよい。この場合も、時間に対する画素欠陥のサイズの変化特性が直線の方程式に限らず、線形的に変化する場合に好適である。すなわち、上述したように、管電圧が低いほど、画素欠陥の成長度合いが遅くなることから、第2マップ232Bから、最新の管電圧データ(レジスタ226に一時保存された管電圧データ)よりも低い管電圧における特性を読み出し、最短で上限値Nmに到達すると認定された画素欠陥について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値Nmとなる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第2延命情報テーブル234Bに登録する。この第2延命情報テーブル234Bには、電子カセッテ26ごとの延命後の寿命のほか、設定すべき管電圧も登録される。最新の管電圧よりも低い管電圧における特性としては、最新の管電圧よりも1段階低い管電圧の特性のみでもよい。この場合は、各電子カセッテ26について、それぞれ1つの延命後の寿命が、対応する第2延命情報テーブル234Bに、設定すべき管電圧と共に登録される。もちろん、最新の管電圧よりも低い管電圧における特性としては、最新の管電圧よりも1段階から数段階にわたって低い複数の管電圧の特性でもよい。この場合、各電子カセッテ26についてそれぞれ複数の延命後の寿命が、対応する第2延命情報テーブル234Bに、それぞれ設定すべき管電圧と共に登録される。
延命アドバイス出力部216は、寿命情報テーブル230と第1延命情報テーブル234Aの内容を読み出し、その内容をメッセージ用のテンプレートに組み込んで環境温度に基づく延命に関する第1延命メッセージ情報を作成し、対応するコンソール28に出力する。また、寿命情報テーブル230と第2延命情報テーブル234Bの内容を読み出し、その内容をメッセージ用のテンプレートに組み込んで管電圧に基づく延命に関する第2メッセージ情報を作成し、対応するコンソール28に出力する。
寿命監視部218は、各電子カセッテ26について、少なくとも上述したオフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208、寿命予測部210及び寿命情報出力部212にわたる一連の処理を定期的に行うように制御する。
先ず、寿命監視部218は、情報記憶部206に記憶された電子カセッテ26の数に対応したレコード数を有する情報テーブル(カセッテ情報テーブル236)を使用する。図9に示すように、このカセッテ情報テーブル236の各レコードには、それぞれ対応する電子カセッテ26のID番号(カセッテ番号)と、管轄するコンソール28のID番号(コンソール番号)と、寿命予測する年月日が登録されるようになっている。上述の定期的の時間間隔は予め設定されており、一番最初に、寿命監視部218が起動された段階で、予め設定された前記時間間隔に基づいた年月日が各レコードに登録される。そして、現在の年月日とこのカセッテ情報テーブル236中の年月日とが一致した場合は、年月日が一致した電子カセッテ26のカセッテ番号とコンソール番号を、寿命予測対象としてリスト形式のファイル(予測対象リスト238と記す)に登録し、上述した寿命予測部210等の各種機能部を起動する。この寿命監視部218によって起動された寿命予測部210等は、予測対象リスト238に登録された電子カセッテ26について、上述したような寿命を予測する処理等を行う。また、カセッテ情報テーブル236のうち、予測対象リスト238に登録した電子カセッテ26に対応するレコードには、予め設定された前記時間間隔に基づいた次の年月日が登録される。これにより、各電子カセッテ26についての上述した一連の処理、この例では、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208、寿命予測部210、寿命情報出力部212、延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216にわたる一連の処理が個別に、且つ、定期的に行われることになる。
もちろん、定期的に行う一連の処理として、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208、寿命予測部210及び寿命情報出力部212にわたる処理とし、延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216での処理については所定の契機に従って行うようにしてもよい。例えば以下のような処理が好ましく採用される。
すなわち、寿命監視部218は、寿命情報テーブル230に登録された各電子カセッテ26についての寿命が予め設定されたしきい値(時間)以内になったかどうかを監視する。そして、ある電子カセッテ26の寿命がしきい値内になった段階で、その電子カセッテ26(寿命が近づいた電子カセッテ26)のID番号(カセッテ番号)をリスト形式のファイル(延命リスト240と記す)に登録して、延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216を起動する。さらに、寿命が近づいた電子カセッテ26については、定期的に行われる上述したオフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210にわたる一連の処理の時間間隔(定期的の時間間隔)を短くする。例えば通常の1/2程度とする。これにより、医師や放射線技師に対して、後述する延命操作のための機会を確実にもたせることができる。
もちろん、寿命監視部218は、上述の処理に代えて以下の処理を行うようにしてもよい。すなわち、各電子カセッテ26について、上述したオフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210にわたる一連の処理を定期的に行い、一連の処理を1回行った段階、あるいは一連の処理を複数回行った段階で、全ての電子カセッテ26のID番号を延命リスト240に登録して、延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216を起動するという処理を繰り返すようにしてもよい。または、定期的に行われる上述したオフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210にわたる一連の処理の時間間隔(定期的の時間間隔)を、各電子カセッテ26について、劣化度合いに応じて変化させるようにしてもよい。劣化度合いが大きいほど前記定期的の時間間隔を短くする。これによって、医師や放射線技師に対して、後述する延命操作のための機会を確実にもたせることができる。
一方、各コンソール28は、図10に示すように、メッセージ受取部250と、寿命表示部252と、第1延命アドバイス表示部254Aと、第2延命アドバイス表示部254Bとを有する。
メッセージ受取部250は、リモート管理部20から送られてくる寿命メッセージ情報、第1延命メッセージ情報及び第2延命メッセージ情報を受け取ってコンソール28内のメモリ256に記憶する。
コンソール28に接続されたモニタ30には、電子カセッテ用の寿命表示のための1つのアイコン、延命アドバイス表示のための2つのアイコン(環境温度及び管電圧)が表示されている。そして、医師又は放射線技師がこれらのアイコンを選択操作することで、寿命表示部252、第1延命アドバイス表示部254A、第2延命アドバイス表示部254Bが起動するようになっている。
すなわち、寿命表示部252は、寿命表示のアイコンが操作選択されることで起動され、メモリ256に記憶された寿命メッセージ情報に基づいて、電子カセッテ26についての寿命表示画面258(図11参照)を表示する。この寿命表示画面258の表示内容としては、例えば図11に示すように、第1表示領域260aに表示される電子カセッテ26のID番号(カセッテ番号)と、第2表示領域260bに表示される当該電子カセッテ26についての現在の使用状況による寿命と、第3表示領域260cに表示される環境温度と、第4表示領域260dに表示される管電圧等が挙げられる。この寿命表示画面258は、例えばモニタ30に撮影条件や患者情報等が含まれる撮影メニューが表示されていた場合でも、上述した寿命表示のアイコンを選択操作することで、ポップアップ表示あるいはインライン表示されるようになっており、医師あるいは放射線技師はいつでも電子カセッテ26の寿命を確認することができる。
第1延命アドバイス表示部254Aは、環境温度のアイコンが操作選択されることで起動され、メモリ256に記憶された第1延命メッセージ情報に基づいて、電子カセッテ26についての環境温度に基づく第1延命アドバイス表示画面262A(図12A参照)を表示する。この第1延命アドバイス表示画面262Aの表示内容としては、例えば図12Aに示すように、寿命表示画面と同様の内容と、右側の第5表示領域260eに表示される第1延命アドバイス264Aとがあり、この第1延命アドバイス264Aとしては、例えば候補となる特性の数に対応して表示されるそれぞれ設定すべき環境温度と延命後の寿命等が挙げられる。
第2延命アドバイス表示部254Bは、管電圧のアイコンが操作選択されることで起動され、メモリ256に記憶された第2メッセージ情報に基づいて、電子カセッテ26についての管電圧に基づく第2延命アドバイス表示画面262B(図12B参照)を表示する。この第2延命アドバイス表示画面262Bの表示内容としては、例えば図12Bに示すように、寿命表示画面258と同様の内容と、右側の第3表示領域260cに表示される第2延命アドバイス264Bとがあり、この第2延命アドバイス264Bとしては、例えば候補となる特性の数に対応して表示されるそれぞれ設定すべき管電圧と延命後の寿命等が挙げられる。
これらの第1延命アドバイス表示画面262Aや第2延命アドバイス表示画面262Bは、寿命表示画面258と同様に、例えばモニタ30に撮影条件や患者情報等が含まれる撮影メニューが表示されていた場合でも、上述したアイコンを選択操作することで、ポップアップ表示あるいはインライン表示されるようになっており、医師あるいは放射線技師はいつでも延命のためのアドバイスを確認することができる。
そして、医師又は放射線技師は、電子カセッテ26を延命させたい場合は、表示された第1延命アドバイス表示画面262Aの第1延命アドバイス264Aに基づいて、現在の環境温度を、設定すべき環境温度となるように例えば放射線撮影室22内の温度や電子カセッテ26に対する冷却機能等を調整する。あるいは、表示された第2延命アドバイス表示画面262Bの第2延命アドバイス264Bに基づいて、放射線源の現在の管電圧が設定すべき管電圧となるように、コンソール28に予め入力設定されている管電圧を変更する。もちろん、延命の必要がないと判断した場合は、これら第1延命アドバイス表示画面262A及び第2延命アドバイス表示画面262Bに基づいた環境温度の調整や管電圧の変更は行われないことになる。
ここで、本実施の形態に係る放射線撮影管理システム10の動作について図13〜図15を参照しながら説明する。この動作は、主に、予測された寿命がしきい値以内になった電子カセッテ26に対して延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216を行う場合を想定している。
最初に、リモート管理部20での処理を説明すると、先ず、図13のステップS1において、リモート管理部20の起動によって、あるいは動作中のリモート管理部20に対する入力操作によって寿命監視部218が起動される。
ステップS2において、寿命監視部218は、リモート管理部20のタイマ情報及びカレンダ情報に基づいて、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210にわたる一連の処理を行うか否かを判別する。この判別は、カセッテ情報テーブル236の各レコードに登録された年月日と現在の年月日とを比較する。いずれも同一でなければ一旦終了して、次の起動を待つ。
年月日が同一のレコードがあれば、次のステップS3に進み、年月日が同一のレコードに登録されている電子カセッテ26の情報(カセッテ番号及びコンソール番号)を予測対象リスト238に登録する。
その後、ステップS4において、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210を起動する。特定の電子カセッテ26に対する定期的な時間間隔を短くする等の処理がなければ、通常は、全ての電子カセッテ26についての情報が予測対象リスト238に登録されることから、全ての電子カセッテ26について一連の処理が行われる。
ステップS5以降において、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210での処理が行われる。
すなわち、ステップS5において、オフセット画像取得部202は、予測対象リスト238に登録された電子カセッテ26を管轄する各コンソール28に対して、オフセット画像情報222の転送要求を指示するオフセット画像転送要求信号を出力し、各コンソール28から転送されたオフセット画像情報222を受け取って、情報記憶部206にそれぞれ時系列に記憶する。
ステップS6において、使用状況取得部204は、予測対象リスト238に登録された電子カセッテ26を管轄する各コンソール28に対して、使用状況の履歴情報224の転送要求を指示する使用状況転送要求信号を出力し、各コンソール28から転送された使用状況の履歴情報224を受け取って、情報記憶部206にそれぞれ時系列に記憶する。
ステップS7において、使用状況取得部204は、情報記憶部206に記憶された使用状況の履歴情報224から各電子カセッテ26についての最新の温度データ及び管電圧を読み出してレジスタ226に一時保存する。
ステップS8において、劣化情報取得部208は、情報記憶部206に記憶された1以上のオフセット画像情報222のうち、例えば最新のオフセット画像情報222に基づいて電子カセッテ26の劣化度合いに関する情報を取得する。詳細は上述したので、その重複説明を省略するが、最新のオフセット画像情報222のうち、画素として機能していない部分、すなわち画素欠陥(点欠陥や線欠陥)を検出し、そのアドレスと画素欠陥のサイズを欠陥情報テーブル228に登録する。
ステップS9において、寿命予測部210は、時系列に配列された欠陥情報テーブル228から各電子カセッテ26の寿命を予測する。詳細は上述したので、その重複説明を省略するが、各電子カセッテ26について、画素欠陥のサイズが最短で上限値となる時間を、それぞれ電子カセッテ26の寿命として寿命情報テーブル230に登録する。寿命情報テーブル230には、電子カセッテ26ごとの寿命のほか、特性の傾き、最新の環境温度、最新の管電圧も登録される。
ステップS10において、寿命情報出力部212は、寿命情報テーブル230の内容を読み出し、その内容をメッセージ用のテンプレートに組み込んで寿命に関するメッセージ情報(寿命メッセージ情報)を作成し、対応するコンソール28に出力する。
その後、図14のステップS11において、寿命監視部218は、寿命情報テーブル230に登録された電子カセッテ26のうち、寿命が予め設定されたしきい値(時間)以内になった電子カセッテ26(寿命が近づいた電子カセッテ)が存在するかどうかを判別する。なお、寿命が予め設定されたしきい値(時間)よりも長い電子カセッテ26については、寿命が近づいていない電子カセッテ26と記す。
寿命が近づいた電子カセッテ26が存在すると判別された場合は、ステップS12に進み、寿命監視部218は、寿命が近づいた電子カセッテ26のID番号(カセッテ番号)を延命リスト240に登録する。
その後、ステップS13において、寿命監視部218は、カセッテ情報テーブル236のうち、寿命が近づいた電子カセッテ26に対応するレコードに、定期的の時間間隔を短くし、この短くされた時間間隔に基づいた年月日(次回寿命予測する年月日)を登録する。
その後、ステップS14において、延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216を起動する。
以上のステップS14での処理が終了した段階、あるいはステップS11において、寿命が近づいた電子カセッテ26が存在しないと判別された場合は、ステップS15において、寿命監視部218は、カセッテ情報テーブル236のうち、寿命が近づいていない電子カセッテ26に対応するレコードに、予め設定された定期的の時間間隔に基づいた年月日(次回寿命予測する年月日)を登録する。
そして、前記ステップS14にて起動された延命情報設定部214は、ステップS16において、第1マップ232Aから、寿命情報テーブル230に登録された特性の傾きよりも小さい傾きを有する1以上の特性(例えば直線の方程式)を読み出し、読み出した1以上の特性(候補となる特性)に基づいて、最短で上限値に到達すると認定された画素欠陥について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値となる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第1延命情報テーブル234Aに登録し、さらに、候補となる特性の基となった環境温度も、設定すべき環境温度として第1延命情報テーブル234Aに登録する。あるいは、第1マップ232Aから、最新の温度データ(レジスタ226に一時保存された温度データ)よりも低い環境温度における特性を読み出し、最短で上限値に到達すると認定された欠陥画素について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値となる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第1延命情報テーブル234Aに登録し、さらに、設定すべき環境温度も第1延命情報テーブル234Aに登録する。
その後、ステップS17において、延命情報設定部214は、第2マップ232Bから、寿命情報テーブル230に登録された特性の傾きよりも小さい傾きを有する1以上の特性(例えば直線の方程式)を読み出し、読み出した1以上の特性(候補となる特性)に基づいて、最短で上限値に到達すると認定された画素欠陥について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値となる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第2延命情報テーブル234Bに登録し、さらに、候補となる特性の基となった管電圧も、設定すべき管電圧として第2延命情報テーブル234Bに登録する。あるいは、第2マップ232Bから、最新の管電圧データ(レジスタ226に一時保存された管電圧データ)よりも低い管電圧における特性を読み出し、最短で上限値に到達すると認定された画素欠陥について再度演算を行って、当該画素欠陥のサイズが上限値となる時間を、当該電子カセッテ26の延命後の寿命として第2延命情報テーブル234Bに登録し、さらに、設定すべき管電圧も第2延命情報テーブル234Bに登録する。
その後、ステップS18において、延命アドバイス出力部216は、寿命情報テーブル230と第1延命情報テーブル234Aの内容を読み出し、その内容をメッセージ用のテンプレートに組み込んで環境温度に基づく延命に関する第1延命メッセージ情報を作成し、対応するコンソール28に出力する。
その後、ステップS19において、延命アドバイス出力部216は、寿命情報テーブル230と第2延命情報テーブル234Bの内容を読み出し、その内容をメッセージ用のテンプレートに組み込んで管電圧に基づく延命に関する第2延命メッセージ情報を作成し、対応するコンソール28に出力する。
そして、ステップS20において、寿命監視処理に対する終了要求(電源断、メンテナンス要求等)があったか否かを判別する。終了要求がなければ、図13のステップS2以降の処理を繰り返す。終了要求があれば、寿命監視処理を一旦終了する。
次に、コンソール28での処理を図15のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図15のステップS101において、メッセージ受取部250は、リモート管理部20からメッセージ情報が到来したか否かを判別する。メッセージ情報が到来していれば、ステップS102に進み、そのメッセージ情報を受け取って種類別にメモリ256に記憶する。
ステップS103において、寿命表示部252に対する起動要求があったか否かを判別する。この判別は、モニタ30に表示された寿命表示のためのアイコンに対する選択操作があったか否かで行われる。
寿命表示部252に対する起動要求があった場合は、ステップS104において、寿命表示部252を起動し、該寿命表示部252での処理を行う。すなわち、寿命表示部252は、メモリ256に記憶されている寿命メッセージ情報に基づいて、電子カセッテ26についての寿命表示画面258(図11参照)を作成し、モニタ30に表示する。
その後、ステップS105において、第1延命アドバイス表示部254Aに対する起動要求があったか否かを判別する。この判別は、モニタ30に表示された延命アドバイス表示(環境温度)のためのアイコンに対する選択操作があったか否かで行われる。
延命アドバイス表示(環境温度)に対する起動要求があった場合は、ステップS106において、第1延命アドバイス表示部254Aを起動し、該第1延命アドバイス表示部254Aでの処理を行う。すなわち、第1延命アドバイス表示部254Aは、メモリ256に記憶されている第1延命メッセージ情報に基づいて、電子カセッテ26についての第1延命アドバイス表示画面262A(図12A参照)を作成し、モニタ30に表示する。
その後、ステップS107において、第2延命アドバイス表示部254Bに対する起動要求があったか否かを判別する。この判別は、モニタ30に表示された延命アドバイス表示(管電圧)のためのアイコンに対する選択操作があったか否かで行われる。
延命アドバイス表示(管電圧)に対する起動要求があった場合は、ステップS108において、第2延命アドバイス表示部254Bを起動し、該第2延命アドバイス表示部254Bでの処理を行う。すなわち、第2延命アドバイス表示部254Bは、メモリ256に記憶されている第2延命メッセージ情報に基づいて、電子カセッテ26についての第2延命アドバイス表示画面262B(図12B参照)を表示する。
そして、ステップS109において、寿命表示処理及び延命アドバイス表示処理の終了要求(電源断、メンテナンス要求等)があったか否かを判別する。終了要求がなければ、ステップS101以降の処理を繰り返し、終了要求があった場合は、寿命表示処理及び延命アドバイス表示処理を終了する。
上述のフローチャートによる動作は、主に、予測された寿命がしきい値以内になった電子カセッテ26に対して延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216での処理を行う場合を想定しているが、その他、上述したように、しきい値に関係なく、全ての電子カセッテ26に対して定期的に延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216での処理を行うようにしてもよい。この場合、延命リスト240を省略し、さらに、図14のステップS11及びステップS12での処理を省略することができる。また、全ての電子カセッテ26に対して上述したオフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210にわたる一連の処理を定期的に行い、一連の処理を複数回行った段階で、全ての電子カセッテ26に対して延命情報設定部214及び延命アドバイス出力部216での処理を行うようにしてもよい。この場合、ステップS12での処理を変更するだけでよい。例えば一連の処理を複数回行った段階で全ての電子カセッテ26の情報を延命リスト240に登録すればよい。また、定期的に行われる上述したオフセット画像取得部202、使用状況取得部204、劣化情報取得部208及び寿命予測部210にわたる一連の処理の時間間隔(定期的の時間間隔)を、各電子カセッテ26について、劣化度合いに応じて変化させるようにしてもよい。この場合、ステップS13において、劣化度合いが大きいほど定期的の時間間隔を短くするように設定すればよい。
このように、本実施の形態に係る放射線撮影管理システム10においては、電子カセッテ26の寿命を予測して報知するほか、電子カセッテ26の寿命を延ばすためのアドバイスを報知することができることから、医師や放射線技師は、電子カセッテ26の延命を積極的に行うことができ、電子カセッテ26の使用効率を高めることができる。これは、医療機関12でのランニングコストの低廉化に寄与することから、電子カセッテ26を用いた放射線撮影の普及にもつながる。
上述の例では、電子カセッテ26の寿命の予測をオフセット画像情報222に基づいて行うようにしたが、その他、放射線画像情報220に基づいて行ってもよい。例えば放射線撮影のたびに放射線画像情報220の輝度情報を検査して、複数回の放射線撮影でもほとんど輝度情報が変化しない画素を欠陥画素として認定して、上述したと同様の寿命予測を行えばよい。
また、上述の例では、欠陥画素から直接寿命予測を行うようにしたが、その他、一般に放射線撮影にて行われているQCファントムのファントム画像の例えばQL(クォンタムレベル)から電子カセッテ26の寿命を予測するようにしてもよい。
電子カセッテ26に収容される放射線検出器56は、入射した放射線Xの線量を光電変換層132によって直接電気信号に変換するもの(直接変換方式)であるが、これに代えて、入射した放射線Xをシンチレータによって一旦可視光に変換した後、この可視光をアモルファスシリコン(a−Si)等の固体検出素子を用いて電気信号に変換するように構成した放射線検出器(間接変換方式)を用いてもよい(特許第3494683号公報参照)。
さらにまた、光読出方式の放射線検出器を利用して放射線画像情報220を取得することもできる。この光読出方式の放射線検出器では、マトリクス状に配列された各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線検出器に読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像情報220として取得する。なお、放射線検出器は、消去光を放射線検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像情報を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
この光読出方式の放射線検出器を用いた場合は、上述したオフセット画像情報222の代わりにQCファントムのファントム画像を用い、QL(クォンタムレベル)から電子カセッテの寿命を予測し、さらに、延命アドバイスを行うようにしてもよい。
上述の例では、各医療機関12のリモート管理部20に、放射線画像取得部200、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、情報記憶部206、劣化情報取得部208、寿命予測部210、寿命情報出力部212、延命情報設定部214、延命アドバイス出力部216及び寿命監視部218を設置して、各医療機関12単位にリモート管理部20から寿命予測及び延命のアドバイスを行うようにしたが、その他、各医療機関12から離れた中央管理部14から各医療機関12のリモート管理部20に対して電子カセッテ26の寿命予測及び延命のアドバイスを行うようにしてもよい。この場合、中央管理部14に、放射線画像取得部200、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、情報記憶部206、劣化情報取得部208、寿命予測部210、寿命情報出力部212、延命情報設定部214、延命アドバイス出力部216及び寿命監視部218を設置し、さらに寿命情報テーブル230、第1延命情報テーブル234A、第2延命情報テーブル234B等の各種テーブル及びリストを、医療機関12毎に持つようにして、上述した各種処理を行えばよい。もちろん、放射線画像取得部200、オフセット画像取得部202、使用状況取得部204、情報記憶部206、劣化情報取得部208、寿命予測部210、寿命情報出力部212、延命情報設定部214、延命アドバイス出力部216及び寿命監視部218のうち、一部を中央管理部14に設置し、残りを各医療機関12のリモート管理部20に設置して、中央管理部14から各医療機関12のリモート管理部20に対して電子カセッテ26の寿命予測及び延命のアドバイスを行うようにしてもよい。
また、電子カセッテ26については、図16に示すように構成すると、一層好適である。
すなわち、電子カセッテ26には、ケーシング50の放射線照射面側に、撮影領域及び撮影位置の基準となるガイド線290が形成される。このガイド線290を用いて、電子カセッテ26に対する患者等の被写体の位置決めを行い、また、放射線Xの照射範囲を設定することにより、放射線画像情報を適切な撮影領域に記録することができる。
電子カセッテ26の撮影領域外の部位には、電子カセッテ26に係る各種情報を表示する表示部292を配設する。この表示部292には、電子カセッテ26に記録される被写体のID情報、電子カセッテ26の使用回数、累積曝射線量、電子カセッテ26に内蔵されているバッテリ60の充電状態(残容量)、放射線画像情報の撮影条件、被写体の電子カセッテ26に対するポジショニング画像等を表示させる。この場合、技師は、例えば、表示部292に表示されたID情報に従って被写体を確認するとともに、電子カセッテ26が使用可能な状態にあることを事前に確認し、表示されたポジショニング画像に基づいて被写体の所望の撮影部位を電子カセッテ26に位置決めして、最適な放射線画像情報の撮影を行うことができる。
また、電子カセッテ26に取手部294を形成することにより、電子カセッテ26の取り扱い、持ち運びが容易になる。
電子カセッテ26の側部には、ACアダプタの入力端子296と、USB(Universal Serial Bus)メモリ298を装着するためのUSB端子300と、メモリカード302を装填するためのカードスロット304とを配設すると好適である。
入力端子296は、電子カセッテ26に内蔵されているバッテリ60の充電機能が低下しているとき、あるいは、バッテリ60を充電するのに十分な時間を確保できないとき、ACアダプタを接続して外部から電力を供給することにより、当該電子カセッテ26を直ちに使用可能な状態とすることができる。
USB端子300又はカードスロット304は、電子カセッテ26がLAN18を通じてコンソール28やリモート管理部20等の外部機器との間で無線通信による情報の送受信を行うことができないときに利用することができる。すなわち、USB端子300にUSBメモリ298を装着し、このUSBメモリ298に必要な情報を記録した後、USBメモリ298を取り外して外部機器に装着することにより、情報の送受信を行うことができる。また、カードスロット304にメモリカード302を装填し、このメモリカード302に必要な情報を記録した後、メモリカード302を取り出して外部機器に装填することにより、情報の送受信を行うことができる。
放射線撮影室22や病院内の必要な個所には、図17に示すように、電子カセッテ26が装填され、内蔵されるバッテリ60の充電を行うクレードル306を配置すると好適である。この場合、クレードル306は、バッテリ60の充電だけでなく、バッテリ60の節電のために電子カセッテ26の送受信端末64を用いることに代替してクレードル306の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、LAN18を介してコンソール28やリモート管理部20等に送信するようにしてもよい。送受信する情報には、クレードル306に装填された電子カセッテ26に記録された放射線画像情報やオフセット画像情報等を含めることができる。
また、クレードル306に表示部308を配設し、この表示部308に、装填された電子カセッテ26の充電状態や、電子カセッテ26から取得した放射線画像情報を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
また、複数のクレードル306をLAN18に接続し、各クレードル306に装填されている電子カセッテ26の充電状態をLAN18を介してコンソール28やリモート管理部20により収集し、使用可能な充電状態にある電子カセッテ26の所在を確認できるように構成することもできる。
なお、本発明に係る放射線撮影管理システム及び放射線撮影管理方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…放射線撮影管理システム 12…医療機関
14…中央管理部 16…公衆回線網
18…LAN 20…リモート管理部
22…放射線撮影室 24…放射線撮影装置
26…電子カセッテ 28…コンソール
30…モニタ 164…温度計
200…放射線画像取得部 202…オフセット画像取得部
204…使用状況取得部 206…情報記憶部
208…劣化情報取得部 210…寿命予測部
212…寿命情報出力部 214…延命情報設定部
216…延命アドバイス出力部 218…寿命監視部
220…放射線画像情報 222…オフセット画像情報
224…使用状況の履歴情報 250…メッセージ受取部
252…寿命表示部 254A…第1延命アドバイス表示部
254B…第2延命アドバイス表示部 258…寿命表示画面
262A…第1延命アドバイス表示画面 262B…第2延命アドバイス表示画面
264A…第1延命アドバイス 264B…第2延命アドバイス

Claims (14)

  1. 放射線源と、被写体を透過した前記放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線検出装置と、少なくとも前放射線源及び放射線検出装置を制御する制御装置とを有する放射線撮影システムと、
    少なくとも1つの放射線撮影システムを管理する管理装置とを有する放射線撮影管理システムであって、
    前記放射線検出装置にて取得された画像情報を時系列に記憶する情報記憶部と、
    前記放射線検出装置の使用状況に関する情報を取得する使用状況取得部と、
    前記情報記憶部に記憶された少なくとも1以上の前記画像情報に基づいて前記放射線検出装置の劣化度合いに関する情報を取得する劣化情報取得部と、
    取得された前記劣化度合いに関する情報と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、前記放射線検出装置の寿命を予測する寿命予測部と、
    予め設定された前記放射線検出装置の使用状況と劣化との関係と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、予測された前記寿命を延ばすのに必要な新たな使用状況に関する情報を設定する延命情報設定部と、
    前記新たな使用状況に関する情報を延命アドバイス情報として少なくとも前記制御装置に伝達する延命アドバイス出力部とを有することを特徴とする放射線撮影管理システム。
  2. 請求項1記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記情報記憶部に記憶された画像情報は、前記放射線画像情報であることを特徴とする放射線撮影管理システム。
  3. 請求項1記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出装置の暗電流を読み取ってオフセット画像情報を得るオフセット画像取得部を有し、
    前記情報記憶部に記憶された画像情報は、前記オフセット画像情報であることを特徴とする放射線撮影管理システム。
  4. 請求項1記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記放射線検出装置の劣化度合いに関する情報は、少なくとも画素欠陥のサイズ(画素数)であることを特徴とする放射線撮影管理システム。
  5. 請求項4記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記使用状況に関する情報は、前記放射線検出装置の環境温度であることを特徴とする放射線撮影管理システム。
  6. 請求項5記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記使用状況取得部は、前記放射線検出装置に設置された温度計からの温度情報の履歴から前記使用状況に関する情報を取得することを特徴とする放射線撮影管理システム。
  7. 請求項4記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記使用状況に関する情報は、前記放射線検出装置に照射される放射線量であることを特徴とする放射線撮影管理システム。
  8. 請求項7記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記使用状況取得部は、前記放射線源に設定された管電圧の履歴から前記使用状況に関する情報を取得することを特徴とする放射線撮影管理システム。
  9. 請求項1記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    少なくとも前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部、前記寿命予測部、前記延命情報設定部及び前記延命アドバイス出力部にわたる一連の処理を定期的に行うことを特徴とする放射線撮影管理システム。
  10. 請求項1記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部及び前記寿命予測部にわたる一連の処理を定期的に行い、
    前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部及び前記寿命予測部にわたる一連の処理を複数回行った後に前記延命情報設定部及び前記延命アドバイス出力部での処理を行うことを特徴とする放射線撮影管理システム。
  11. 請求項1記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記使用状況取得部、前記劣化情報取得部及び前記寿命予測部にわたる一連の処理を定期的に行い、
    前記予測された寿命までの時間がしきい値以内に入った段階で、前記延命情報設定部及び前記延命アドバイス出力部での処理を行うことを特徴とする放射線撮影管理システム。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記定期的の時間間隔を、前記放射線検出装置の劣化度合いに応じて変化させることを特徴とする放射線撮影管理システム。
  13. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の放射線撮影管理システムにおいて、
    前記定期的の時間間隔を、前記予測された寿命までの時間がしきい値以内に入った段階で短くすることを特徴とする放射線撮影管理システム。
  14. 放射線源と、被写体を透過した前記放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線検出装置と、少なくとも前放射線源及び放射線検出装置を制御する制御装置とを有する少なくとも1つの放射線撮影システムを管理する放射線撮影管理方法であって、
    前記放射線検出装置にて取得された画像情報を時系列に記憶する情報記憶ステップと、
    前記放射線検出装置の使用状況に関する情報を取得する使用状況取得ステップと、
    前記情報記憶部に記憶された少なくとも1以上の前記画像情報に基づいて前記放射線検出装置の劣化度合いに関する情報を取得する劣化情報取得ステップと、
    取得された前記劣化度合いに関する情報と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、前記放射線検出装置の寿命を予測する寿命予測ステップと、
    予め設定された前記放射線検出装置の使用状況と劣化との関係と、取得された前記使用状況に関する情報とに基づいて、予測された前記寿命を延ばすのに必要な新たな使用状況に関する情報を設定する延命情報設定ステップと、
    前記新たな使用状況に関する情報を延命アドバイス情報として少なくとも前記制御装置に伝達する延命アドバイス出力ステップとを有することを特徴とする放射線撮影管理方法。
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