JP2009028373A - 放射線画像撮影システム - Google Patents

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Hidekazu Kito
英一 鬼頭
Takeshi Tanabe
剛 田辺
Takuya Yoshimi
琢也 吉見
Takeshi Kuwabara
健 桑原
Kazuharu Ueda
和治 植田
Makoto Iriuchijima
誠 入内島
Yasuyoshi Ota
恭義 大田
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Abstract

【課題】少なくともメモリの空き容量、バッテリの残量、カセッテ内の温度を検知し、カセッテの使用可能/使用不可を判別して、カセッテの使用における信頼性を向上させる。
【解決手段】放射線検出器40、画像用メモリ102、カセッテ制御部46、バッテリ44及び温度センサ100を有するカセッテ24と、撮影装置22と、ホストコンピュータ28とを有する放射線画像撮影システム10Aにおいて、カセッテ制御部46は、ホストコンピュータ28からの撮影条件に関する情報を受け取る条件受取部110と、画像用メモリ102の空き容量を検出する空き容量検出部114と、バッテリ44の残量を検知する残量検知部116と、空き容量検出部114、残量検知部116及び温度センサ100の結果と受け取った撮影条件に関する情報とに基づいてカセッテ24の使用許可/禁止を判別する判別部120とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換パネルを備えた放射線画像撮影システムに関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、被写体を透過した放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が広汎に使用されている。この場合、放射線変換パネルとしては、放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像としての放射線画像が得られる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器が開発されている。
また、従来においては、上述のような放射線検出器を、持ち運びが便利な放射線検出カセッテに、メモリ、制御回路、バッテリ、通信器と共に収容して、放射線検出器にて検出された放射線画像情報を通信器を介してホストコンピュータに無線で送信する例が提案されている。この場合、配線を気にすることなく、患者に放射線検出カセッテを設置して迅速に放射線画像の撮影を行うことができるというメリットがある。
ところで、これらの放射線変換パネルを用いた放射線画像撮影システムでは、放射線検出カセッテ内に収容したメモリの記憶容量の残量や、放射線検出器の温度、バッテリの残量の把握が重要になってくる。
そこで、従来では、例えば特許文献1に示すように、メモリの記憶容量の残量を表示したり、撮像パネルの温度を検知して撮像パネルの温度を所定の温度範囲となるように制御するようにしている。特許文献2には、バッテリの残量検知を行い、その結果に基づき撮影可能枚数を計算したり、バッテリ残量又は撮影可能枚数の情報を、ワイヤレス通信モジュールを通じて、システム制御器(通信モジュール)に送信する例が開示されている。また、特許文献3には、電池の残量を計測して、電池の残量が所定の値以下になったときに、ホストコンピュータに通知する例が開示されている。
特開2003−172783号公報 特開2005−007086号公報 特開2005−208269号公報
しかしながら、従来のシステムは、放射線検出カセッテ内のメモリ容量が所定以下の場合、あるいはバッテリの残量が所定以下の場合にホストコンピュータに通知して当該放射線検出カセッテの使用を禁止するようにしているだけであった。放射線検出カセッテ内の温度管理をする先行技術もあるが、温度のモニタと温度制御に用いているだけであって、放射線検出カセッテの使用の如何を決定づけるパラメータとしては使用されていない。
放射線検出カセッテが使用できるかどうかを決定づけるパラメータとして、単にメモリ容量の残量を検知したり、バッテリの残量を検知するだけでは不十分である。実際には、メモリ容量の残量が十分であるか、バッテリの残量が十分であるか、放射線検出カセッテ内の温度が使用可能温度範囲にあるかを検知し、全て満足している場合に初めてカセッテの使用が可能となるべきである。
従来は、このような検知機能、モニタ機能、判別機能がなく、放射線検出カセッテの使用における信頼性が不十分であった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、少なくともメモリの空き容量、バッテリの残量、放射線検出カセッテ内の温度を検知し、放射線検出カセッテの使用許可(使用可能)/使用禁止(使用不可)を判別することができ、放射線検出カセッテの使用における信頼性を向上させることができる放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
第1の本発明に係る放射線画像撮影システムは、被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換パネルと、前記放射線変換パネルによって検出された放射線画像情報を記憶するメモリと、少なくとも前記放射線変換パネルと前記メモリを制御する制御部と、これら放射線変換パネル、前記メモリ、前記制御部に電源を供給するバッテリと、少なくとも前記放射線変換パネルの温度を検出する温度センサとを有する放射線検出カセッテと、
前記被写体に向けて放射線を放射する撮影装置と、
前記放射線検出カセッテと情報のやり取りを行って前記撮影装置を制御するホストコンピュータとを有する放射線画像撮影システムにおいて、
前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
前記ホストコンピュータからの撮影条件に関する情報を受け取る手段と、
前記メモリの空き容量を検出する容量検出手段と、
前記バッテリの残量を検知する残量検知手段と、
前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果と、受け取った前記撮影条件に関する情報とに基づいて前記放射線検出カセッテの使用許可/禁止を判別する判別手段とを有することを特徴とする。
また、第2の本発明に係る放射線画像撮影システムは、被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換パネルと、前記放射線変換パネルによって検出された放射線画像情報を記憶するメモリと、少なくとも前記放射線変換パネルと前記メモリを制御する制御部と、これら放射線変換パネル、前記メモリ、前記制御部に電源を供給するバッテリと、少なくとも前記放射線変換パネルの温度を検出する温度センサとを有する放射線検出カセッテと、
前記被写体に向けて放射線を放射する撮影装置と、
前記放射線検出カセッテと情報のやり取りを行って前記撮影装置を制御するホストコンピュータとを有する放射線画像撮影システムにおいて、
前記放射線検出カセッテは、前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
前記メモリの空き容量を検出する容量検出手段と、
前記バッテリの残量を検知する残量検知手段と、
少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段とを有し、
前記ホストコンピュータは、入力された前記結果と撮影条件に関する情報とに基づいて前記放射線検出カセッテの使用許可/禁止を判別する判別手段を有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る放射線画像撮影システムによれば、少なくともメモリの空き容量、バッテリの残量、放射線検出カセッテ内の温度を検知し、放射線検出カセッテの使用許可(使用可能)/使用禁止(使用不可)を判別することができ、放射線検出カセッテの使用における信頼性を向上させることができる。
以下、本発明に係る放射線画像撮影システムの実施の形態例を図1〜図28を参照しながら説明する。
第1の実施の形態に係る放射線画像撮影システム(以下、単に第1システム10Aと記す)は、図1に示すように、例えば手術室12に設置される。
手術室12には、第1システム10Aに加えて、患者14が横臥する手術台16が配置されるとともに、医師18が手術に使用する各種器具が載置される器具台20が手術台16の側部に配置される。また、手術台16の周りには、麻酔器、吸引器、心電計、血圧計等、手術に必要な様々な機器が配置される。
第1システム10Aは、撮影条件に従った線量からなる放射線Xを患者14に照射するための撮影装置22と、患者14を透過した放射線Xを検出する放射線検出器(後述)を内蔵した放射線検出カセッテ(以下、カセッテ24と記す)と、放射線検出器によって検出された放射線Xに基づく放射線画像を表示する表示装置26と、撮影装置22、カセッテ24及び表示装置26を制御するホストコンピュータ28とを備える。撮影装置22、カセッテ24、表示装置26及びホストコンピュータ28間では、無線通信による信号の送受信が行われる。ホストコンピュータ28は操作卓(コンソール27)及び表示部29を備える。
撮影装置22は、第1自在アーム30に連結され、患者14の撮影部位に応じた所望の位置に移動可能であるとともに、医師18による手術の邪魔とならない位置に待避可能である。同様に、表示装置26は、第2自在アーム32に連結され、撮影された放射線画像を医師18が容易に確認できる位置に移動可能である。
図2は、カセッテ24の内部構成を示す一部省略して示す斜視図である。カセッテ24は、放射線Xを透過させる材料からなるケーシング34を備える。ケーシング34の内部には、放射線Xが照射されるケーシング34の照射面36側から、患者14による放射線Xの散乱線を除去するグリッド38、患者14を透過した放射線Xを検出する放射線検出器40(放射線変換パネル)、及び、放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板42が順に配設される。なお、ケーシング34の照射面36をグリッド38として構成してもよい。
また、ケーシング34の内部には、カセッテ24の電源であるバッテリ44と、バッテリ44から供給される電力により放射線検出器40を駆動制御するカセッテ制御部46と、放射線検出器40によって検出した放射線Xの情報を含む信号をホストコンピュータ28との間で送受信する通信器48とが収容される。なお、カセッテ制御部46及び通信器48には、放射線Xが照射されることによる損傷を回避するため、ケーシング34の照射面36側に鉛板等を配設しておくことが好ましい。
図3は、放射線検出器の回路構成を示すブロック図である。放射線検出器40は、放射線Xを感知して電荷を発生させるアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層51を行列状の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)52のアレイの上に配置した構造を有し、発生した電荷を蓄積容量53に蓄積した後、各行毎にTFT52を順次オンにして、電荷を画像信号として読み出す。図3では、光電変換層51及び蓄積容量53からなる1つの画素50と1つのTFT52との接続関係のみを示し、その他の画素50の構成については省略している。なお、アモルファスセレンは、高温になると構造が変化して機能が低下してしまうため、所定の温度範囲内で使用する必要がある。従って、放射線検出カセッテ24内に放射線検出器40を冷却する手段を配設することが好ましい。
各画素50に接続されるTFT52には、行方向と平行に延びるゲート線54と、列方向と平行に延びる信号線56とが接続される。各ゲート線54は、ライン走査駆動部58に接続され、各信号線56は、読取回路を構成するマルチプレクサ66に接続される。
ゲート線54には、行方向に配列されたTFT52をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部58から供給される。この場合、ライン走査駆動部58は、ゲート線54を切り替える複数の第1スイッチSW1と、第1スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力する行アドレスデコーダ60とを備える。行アドレスデコーダ60には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。
また、信号線56には、列方向に配列されたTFT52を介して各画素50の蓄積容量53に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器62によって増幅される。増幅器62には、サンプルホールド回路64を介してマルチプレクサ66が接続される。マルチプレクサ66は、信号線56を切り替える複数の第2スイッチSW2と、第2スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力する列アドレスデコーダ68とを備える。列アドレスデコーダ68には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ66には、A/D変換器70が接続され、A/D変換器70によってデジタル信号に変換された放射線画像情報がカセッテ制御部46に供給される。
図4は、撮影装置22、カセッテ24、表示装置26及びホストコンピュータ28からなる第1システム10Aの構成を示すブロック図である。なお、ホストコンピュータ28には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像情報やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)146が接続され、また、RIS146には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)148が接続される。
撮影装置22は、パイロットランプ72と、撮影スイッチ74と、放射線Xを出力する放射線源76と、ホストコンピュータ28から無線通信により撮影条件を受信する一方、ホストコンピュータ28に対して無線通信による撮影完了信号等を送信する第1送受信機78と、撮影スイッチ74へのON操作を契機として第1送受信機78から供給される撮影条件に基づいて放射線源76を制御する線源制御部80とを備える。
ホストコンピュータ28は、撮影装置22、カセッテ24及び表示装置26に対して、放射線画像情報を含む必要な情報を無線通信により送受信する第2送受信機82と、撮影装置22による撮影に必要な撮影条件を管理する撮影条件管理部84と、カセッテ24から送信された放射線画像情報に対する画像処理を行う画像処理部86と、処理した放射線画像情報を記憶する画像メモリ88と、撮影対象である患者14の患者情報を管理する患者情報管理部90と、カセッテ24から送信された後述するカセッテ情報91(図10参照)を管理するカセッテ情報管理部92とを備える。ホストコンピュータ28は、撮影装置22、カセッテ24及び表示装置26に対して無線通信による信号の送受信を行うことができるのであれば、手術室12の外に設置してもよい。
なお、撮影条件とは、患者14の撮影部位に対して、適切な線量からなる放射線Xを照射するための管電圧、管電流、照射時間等を決定するための条件であり、例えば、撮影部位、撮影方法等の条件を挙げることができる。患者情報とは、患者14の氏名、性別、患者ID番号等、患者14を特定するための情報である。これらの撮影条件及び患者情報を含む撮影のオーダリング情報は、ホストコンピュータ28でコンソール27を用いて直接設定し、あるいは、RIS146を介してホストコンピュータ28に外部から供給することができる。
表示装置26は、ホストコンピュータ28から放射線画像情報を受信する受信機94と、受信した放射線画像情報の表示制御を行う表示制御部96と、表示制御部96によって処理された放射線画像情報を表示する表示部98とを備える。
一方、カセッテ24には、放射線検出器40、バッテリ44、温度センサ100、カセッテ制御部46、通信器48、画像用メモリ102及びパラメータ用メモリ104が収容される。また、カセッテ24の操作面にセットスイッチ101が設置されている。温度センサ100は、放射線検出器40の温度を検出し、その検出値をデジタルデータに変換してカセッテ制御部46に出力する。また、セットスイッチ101は、カセッテ24を手術台16にセットしたときに、ON操作される。
カセッテ制御部46は、図5に示すように、カセッテ制御部46にて作成された情報を通信器48を介してホストコンピュータ28や撮影装置22に送信する送信部106と、ホストコンピュータ28から通信器48を介して送られてくる情報を受信する受信部108と、受信部108にて受信された情報のうち、撮影条件に関する情報を受け取る条件受取部110と、放射線検出器40によって検出された放射線画像情報のうち、撮影条件に適合した範囲の画像を抽出して画像用メモリ102に記憶する画像抽出部112と、画像用メモリ102の空き容量を検出する空き容量検出部114と、バッテリ44の残量を検知する残量検知部116と、放射線検出器40の累積被曝線量を算出する線量算出部118と、判別部120と、キャリブレーション処理部122とを有する。空き容量検出部114で検出された値(空き容量値)、残量検知部116で検知された値(バッテリ残量)、線量算出部118で得られた値(累積被曝線量)、温度センサ100からの値(温度)はパラメータ用メモリ104に記憶される。
キャリブレーション処理部122は、放射線検出器40の暗補正、明補正、欠陥補正のための各種テーブルを作成するという処理を行う。各種テーブルは例えば画像用メモリ102に記憶される。
暗補正は、放射線検出器40に放射線を入射しない状態において放射線検出器40内を流れる電流である暗電流をキャンセルするものである。従って、ここでは、放射線を入射しない状態での各画素50の蓄積電荷に伴うデータ(各画素の暗出力レベルを表すデータ)を各画素毎に記憶することで暗補正テーブル124を作成する。実際の画像処理では、患者14(被写体)の放射線画像データから、暗補正テーブル124に登録された各画素の暗出力レベルを減ずることによって補正する。
明補正は、放射線検出器40における各画素毎の光電変換特性のばらつきを補正するものである。従って、ここでは、放射線検出器40の撮像面全面に対して一定濃度の放射線を入射し、そのときの放射線画像データを読み取る。読み取った画像データが表す各画素毎の濃度のばらつきは、各画素の光電変換特性のばらつきに起因することから、各画素毎の濃度がほぼ一定となるように、各画素毎にゲイン(明補正データ)を定め、各画素毎のゲインを記憶することで明補正テーブル126を作成する。実際の画像処理では、患者14の放射線画像データを明補正テーブル126に登録された各画素のゲインに応じて補正する。
欠陥補正は、放射線検出器40の全画素のうち、機能しない画素(欠陥画素)を検出して、欠陥画素を予測補正するというものである。従って、ここでは、上述した明補正において読み取った画像データを利用する。つまり、読み取った画像データが表す各画素毎のうち、濃度が一定の濃度からかけ離れている画素を検出し、その位置を記憶することで欠陥補正テーブル128を作成する。実際の画像処理では、画素間の濃度に相関性を有することを利用して、欠陥画素に隣接する複数の画素の濃度を平均化した濃度をその欠陥画素の濃度にして補正する。
これら暗補正、明補正及び欠陥補正を含むキャリブレーション処理は、工場出荷時やメンテナンス時に行う場合や、カセッテ24を使用するたびに行う場合、定期的に行う場合等が考えられる。
工場出荷時やメンテナンス時に行う場合は、カセッテ24の使用時においてキャリブレーション処理(各種テーブルの作成)を考慮する必要はないが、カセッテ24を使用するたびに行う場合や定期的に行う場合は、キャリブレーション処理が終了してからカセッテ24を使用(患者14の放射線撮影のための使用)すべきである。従って、本実施の形態におけるキャリブレーション処理部122は、明補正、暗補正及び欠陥補正の全てが終了した時点で処理終了信号を出力する。
ここで、カセッテ24の使用とは、例えばカセッテ24が収納されている棚からカセッテ24を取り出して、患者14の1以上の撮影部位を連続して撮影することを示す。従って、カセッテ24の使用回数は、カセッテ24に対する放射線の曝射回数とは異なる。
キャリブレーション処理を定期的に行う場合とは、例えばカセッテ24を使用するたびにカセッテ24の使用回数を計数して例えばパラメータ用メモリ104に記憶し、使用回数が一定回数となった場合に、キャリブレーション処理を行うこと等を指す。
判別部120は、図6に示すように、第1判別部130、第2判別部132、最終判別部134、省エネ判別部136、実行判別部138及び信号出力判別部139を有する。
第1判別部130は、空き容量検出部114、残量検知部116及び温度センサ100の結果と、受け取った撮影条件に関する情報とに基づいてカセッテ24の使用許可/禁止を判別する。
第2判別部132は、線量算出部118にて算出された累積被爆線量が許容量を超えているか否かを判別する。
最終判別部134は、第2判別部132において、許容量を超えていると判別されれば、第1判別部130での判別結果が使用許可であっても、使用禁止と判別する。一方、第2判別部132で累積被爆線量が許容量を超えていないと判別されれば、第1判別部130での判別結果を反映する。省エネ判別部136、実行判別部138及び信号出力判別部139については後述する。
先ず、第1判別部130は、撮影条件に関する情報に基づいて、これから行われる撮影によって画像用メモリ102の使用容量を予測する使用容量予測部140と、撮影条件に関する情報に基づいて、バッテリ44の消費容量を予測する消費容量予測部142と、撮影条件に関する情報に基づいて、放射線検出器40の温度上昇幅を予測する温度予測部144とを有する。使用容量予測部140にて得られた値(使用容量予測値)と、消費容量予測部142で得られた値(予測消費容量値)、温度予測部144で得られた値(予測温度上昇値)はそれぞれパラメータ用メモリ104に記憶される。
画像用メモリ102は、例えばDRAM(ダイナミック・ランダム・メモリ)やハードディスクにて構成することができる。パラメータ用メモリ104は、カセッテ24を特定するためのカセッテID情報や上述した空き容量検出部114等で得られた値が記憶され、例えばフラッシュメモリで構成することができる。もちろん、画像用メモリ102とパラメータ用メモリ104を1つのハードディスクで構成することができ、この場合、画像用メモリ102とパラメータ用メモリ104とを論理的に分離してメモリ管理することが好ましい。なお、画像用メモリ102の容量は、1回の放射線放射によって放射線検出器40に検出された放射線画像情報を1枚の画像としたとき、数枚〜数10枚の画像を記憶できる容量とされている。
ここで、撮影条件について説明すると、撮影条件は、RIS146やHIS148を通じて例えば医師18によって入力された撮影部位の指示等である。指示された撮影部位によっては、放射線検出器40にて撮像した放射線画像の全面(全部)を使用したり、放射線画像の一部を使用したりする。特に、放射線画像の一部を使用する場合は、放射線検出器40の全画素50を走査する必要はなく、使用する放射線画像の一部に対応する画素50を走査すれば済む。
放射線検出器40の温度上昇は、環境温度の上昇に加えて、例えば各画素50に対する走査、すなわち、ライン走査駆動部58での駆動とマルチプレクサ66での駆動も起因しており、ライン走査駆動部58での第1スイッチSW1の切換回数、マルチプレクサ66での第2スイッチSW2の切換回数が多くなればそれだけ熱量が増加し、放射線検出器40の温度の上昇幅が大きくなる。一方、ライン走査駆動部58での第1スイッチSW1の切換回数、マルチプレクサ66での第2スイッチSW2の切換回数が少なければ温度の上昇幅も小さくなる。
従って、放射線検出器40の全画素50を走査するか、あるいは、一部の画素を走査するかによって、放射線検出器40の温度の上昇幅が変わることになる。
これは、カセッテ24での消費電力についても同様であり、ライン走査駆動部58での第1スイッチSW1の切換回数、マルチプレクサ66での第2スイッチSW2の切換回数に応じて消費電力が変化することになる。もちろん、切換回数が少ないほど消費電力も少なくなる。バッテリ44の消費容量は、この消費電力に依存し、消費電力が多くなれば、バッテリ44の消費容量もそれに応じて多くなる。従って、放射線検出器40によって検出された放射線画像情報を全て読み出す場合の消費電力及びバッテリ44の消費容量を予め把握しておけば、撮影条件に応じたバッテリ44の消費容量を予測することができる。
また、画像用メモリ102での使用容量についても同様であり、ライン走査駆動部58での第1スイッチSW1の切換回数、マルチプレクサ66での第2スイッチSW2の切換回数に応じて画像用メモリ102に記憶すべきデータ量が変化することになる。もちろん、切換回数が少ないほどデータ量も少なくなる。
撮影条件、特に、撮影部位の指示として考えられるのは、(1)放射線検出器40の撮像面の全面使用(図7参照)、(2)撮像面の半分使用(図8A〜図8D参照)、(3)撮像面の1/4使用(図9A〜図9I)がある。図7、図8A〜図8D、図9A〜図9Iにおいて、斜線で示された領域が使用領域150である。
そこで、画像抽出部112は、条件受取部110にて受け取られた撮影条件、特に、撮影部位の指示内容に基づいて、ライン走査駆動部58の行アドレスデコーダ60及びマルチプレクサ66の列アドレスデコーダ68に供給すべきアドレス信号を生成する。
例えば撮影部位の指示内容が、放射線検出器40の撮像面の全面使用(図7参照)であれば、ライン走査駆動部58の全第1スイッチSW1がシリーズに切り替わるようなアドレス信号を生成して行アドレスデコーダ60に供給すると共に、マルチプレクサ66の全第2スイッチSW2がシリーズに切り替わるようなアドレス信号を生成して列アドレスデコーダ68に供給する。
撮影部位の指示内容が、放射線検出器40の撮像面の半分使用(図8A〜図8D参照)であれば、ライン走査駆動部58の第1スイッチSW1のうち、使用される撮像面に対応した第1スイッチSW1のみがシリーズに切り替わるようなアドレス信号を生成して行アドレスデコーダ60に供給すると共に、マルチプレクサ66の第2スイッチSW2のうち、使用される撮像面に対応した第2スイッチSW2のみがシリーズに切り替わるようなアドレス信号を生成して列アドレスデコーダ68に供給する。
撮影部位の指示内容が、放射線検出器40の撮像面の1/4使用(図9A〜図9I)についても同様である。
これによって、画像抽出部112において、放射線検出器40にて検出された放射線画像情報のうち、使用される撮像面に対応した画像のみが抽出されて、画像用メモリ102に記憶されることになる。
このようなことから、本実施の形態では、カセッテ24内の放射線検出器40に対して放射線を照射する前(すなわち、放射線による撮影を行う前)に、予め空き容量検出部114にて画像用メモリ102の空き容量を検出し、残量検知部116にてバッテリ44の残量を検知し、温度センサ100にて放射線検出器40の温度を検出する。
そして、これから放射線による撮影を行うにあたって、ホストコンピュータ28からカセッテ24に対して撮影条件が送信され、カセッテ24のカセッテ制御部46における条件受取部110にて受け取られることになる。
第1判別部130の使用容量予測部140は、受け取られた撮影条件(特に、撮影部位の指示内容)に基づいて画像用メモリ102の使用容量を予測する。撮像面の全面を使用する場合は、全画素数×深度(1画素に割り当てられるビット数)が予測使用容量とされ、撮像面の半分や1/4を使用する場合は、使用する画素数×深度が予測使用容量とされる。
消費容量予測部142は、受け取られた撮影条件に基づいてバッテリ44の消費容量を予測する。この場合、予め当該カセッテ24における放射線検出器40の撮像面全面を使用した場合のバッテリ44の消費容量(基準消費容量)を把握して、例えばパラメータ用メモリ104に記憶しておき、この基準消費容量に係数を乗算することで予測消費容量を求める。係数としては、例えば撮像面全面を使用する場合は「1」、撮像面の半分を使用する場合は「0.5」、撮像面の1/4を使用する場合は「0.25」を使用することができる。もちろん、この係数に、温度や種々の要因から導かれる別の係数を乗算したものを使用するようにしてもよい。
温度予測部144は、受け取られた撮影条件に基づいて放射線検出器40の温度上昇を予測する。この場合、予め当該カセッテ24における放射線検出器40の撮像面全面を使用した場合の放射線検出器40の温度上昇幅(基準上昇幅)を把握して、例えばパラメータ用メモリ104に記憶しておき、この基準上昇幅に係数を乗算することで予測温度上昇を求める。係数としては、例えば撮像面全面を使用する場合は「1」、撮像面の半分を使用する場合は「0.5」、撮像面の1/4を使用する場合は「0.25」を使用することができる。もちろん、この係数に、種々の要因から導かれる別の係数を乗算したものを使用するようにしてもよい。
そして、第1判別部130は、空き容量検出部114の結果(画像用メモリ102の現時点の空き容量)が予測使用容量以上であって、且つ、残量検知部116の結果(バッテリ44の現時点の残量)が予測消費容量以上であって、且つ、温度センサ100の結果(放射線検出器40の現時点の温度)に予測温度上昇を付加した温度が予め設定された許容温度以下である場合に、第1判別部130での判別結果として、使用許可を示す情報を出力し、それ以外の場合に使用禁止を示す情報を出力する。
次に、線量算出部118及び第2判別部132について説明する。
線量算出部118は、画像用メモリ102に記憶された放射線画像情報に基づき、当該カセッテ24の累積被曝線量を算出する。
すなわち、線量算出部118は、放射線検出器40の各画素50によって検出され画像用メモリ102に記憶された放射線画像情報である放射線Xの線量の最大値を、当該カセッテ24に対する放射線画像情報の撮影毎に累積し、その累積被曝線量をパラメータ用メモリ104に記憶する。
累積被曝線量は、例えば、放射線源76とカセッテ24との間に患者14が配置される確率が少ない特定の画素50を指定し、その画素50によって検出された放射線Xの線量を累積した値としてもよい。あるいは、放射線源76から出力される放射線Xの線量に基づき、放射線検出器40に照射される放射線Xの線量を推定し、その推定値を累積した値を累積被曝線量としてもよい。あるいは、放射線検出器40にて放射線Xを検出した回数、すなわち、1枚の画像(1回の放射線放射によって放射線検出器40に検出された放射線画像情報)を画像抽出部112を介して画像用メモリ102に記憶させた回数としてもよい。
第2判別部132は、線量算出部118にて得られた値と予め設定しておいた許容値(許容累積被曝線量や許容回数)とを比較し、許容値を超えていない場合に、使用許可を示す情報を出力し、許容量を超えている場合に使用禁止を示す情報を出力する。
そして、最終判別部134は、第2判別部132から使用禁止を示す情報が出力された場合は、最終判別結果として、そのまま使用禁止を示す情報を出力し、第2判別部132から使用許可を示す情報が出力された場合は、第1判別部130での判別結果を出力する。
次に、省エネ判別部136について説明する。省エネ判別部136は、バッテリ44の残量と動作温度に基づいて省エネモードへの移行が可能かを判別する。
通常、省エネモードは、カセッテ24を使用しない場合に、バッテリ44の電源供給を切ったり、バッテリ44からの電源供給経路を制限する等の動作を指す。
しかし、ここでいう省エネモードとは、カセッテ24を使用する際の省エネモードであって、使用時の動作速度(CPUのクロック周波数、画像処理速度、画像転送速度)を遅くしたり、放射線検出器40のリフレッシュ/リセットの頻度を減らす等である。
上述のような使用時の動作速度や放射線検出器40のリフレッシュ/リセットの頻度を減らすと、放射線検出器40の温度上昇や消費電力(バッテリ44の消費容量)も通常の場合よりも減ることになる。
従って、省エネモードでの温度上昇やバッテリ44の消費容量を予め把握しておき、それを低減率を示す係数としてパラメータ用メモリ104に記憶させ、この低減率を示す係数を予測消費容量値及び予測温度上昇値に乗算することで、省エネモードでの予測消費容量値及び予測温度上昇値を得ることができる。これらの値もパラメータ用メモリ104に記憶することが好ましい。
そして、省エネ判別部136において、空き容量検出部114の結果(画像用メモリ102の現時点の空き容量)が予測使用容量以上であって、且つ、残量検知部116の結果(バッテリ44の現時点の残量)が省エネモードでの予測消費容量以上であって、且つ、温度センサ100の結果(放射線検出器40の現時点の温度)に省エネモードでの予測温度上昇値を付加した温度が予め設定された許容温度以下である場合に、省エネ判別部136での判別結果として、省エネモードへの移行可能を示す情報を出力する。この省エネ判別部136からの判別結果は、パラメータ用メモリ104に記憶される。この省エネモードへの移行可能を示す情報は後述するように、カセッテ情報91に含まれてホストコンピュータ28に送信される。
この省エネ判別部136での判別処理は、最終判別部134での判別結果が使用禁止を示す場合に行うようにしてもよい。これにより、通常は使用禁止であるが、省エネモードで動作させれば使用可能になる場合もあり、例えば、他の使用可能なカセッテ24がなく、緊急性のある場合に有効である。
なお、カセッテ24での省エネモードへの移行は、カセッテ24からホストコンピュータ28に対する省エネモードへの移行可能を示す情報に基づいて、ホストコンピュータ28からカセッテ24に送信される省エネモードへの移行を指示する情報の入力に基づいて行われる。
送信部106は、最終判別部134から出力される使用可能を示す情報又は使用禁止を示す情報を含むカセッテ情報91を通信器48を介してホストコンピュータ28に送信する。送信するカセッテ情報91は、図10に示すように、パラメータ用メモリ104に記憶された情報、すなわち、カセッテID情報、最終判別部134からの使用許可/使用禁止を示す情報、空き容量検出部114で検出された値(空き容量値)、残量検知部116で検知された値(バッテリ残量)、線量算出部118で得られた値(累積被爆線量)、温度センサ100からの値(温度)、省エネ判別部136からの省エネ情報(省エネモードへの移行可能を示す情報)等である。
ホストコンピュータ28は、上述のカセッテ情報91を第2送受信機82を介して受け取ってカセッテ情報管理部92に送る。カセッテ情報管理部92は、送られてきたカセッテ情報91をカセッテID情報に基づいてテーブル化して管理する。カセッテ情報管理部92は、テーブル化したカセッテ情報91を第2送受信機82を介して表示装置26に送り、表示部98に表示するようにしてもよい。これにより、医師や担当の放射線技師は、表示装置26の表示部98に表示されている内容を見ることにより、各カセッテ24の現在の状態を一目で確認することができる。もちろん、ホストコンピュータ28の表示部29にもカセッテ情報91を表示するようにしてもよい。ホストコンピュータ28のコンソール27を操作するオペレータも各カセッテ24の現在の状態を一目で確認することができる。
次に、実行判別部138について説明する。この実行判別部138は、キャリブレーション処理の実行の要否を判別する。この判別の契機は、セットスイッチ101のON操作に基づく。セットスイッチ101は、使用許可とされたカセッテ24を手術台16にセットした段階で、医師又は担当の放射線技師によってON操作されることになる。そして、キャリブレーション処理の実行が必要な場合には、キャリブレーション処理部122を起動すると共に、ホストコンピュータ28にキャリブレーション処理を促す信号とカセッテID情報を送信部106及び通信器48を介して出力する。
キャリブレーション処理の要否を判別する手法としては、例えばカセッテ24を使用するたびにキャリブレーション処理を行う場合は、揮発性のフラグ152(電源供給がなくなった場合に初期値「0」となるフラグ)を用いればよい。フラグ152は、カセッテ制御部46のCPUに内蔵されたフラグやレジスタを使用することができる。
そして、実行判別部138は、セットスイッチ101がON操作され、且つ、フラグが「0」であるときに、キャリブレーション処理部122を起動すると共に、ホストコンピュータ28にキャリブレーション処理を促す信号とカセッテID情報を送信部106及び通信器48を介して出力する。その結果、ホストコンピュータ28との連繋(テスト用の放射線の曝射等)によって当該カセッテ24の放射線検出器40のキャリブレーションが行われることとなる。キャリブレーション処理部122での補正処理(各種テーブルの作成処理)が終了した段階で、例えばキャリブレーション処理部122がフラグに「1」をセットする。
その後、バッテリ44による電源供給が行われている期間において、最終判別部134から使用可能を示す情報が出力されても、フラグは「1」となっているため、次のキャリブレーションは行われない。フラグが「0」になるのは、バッテリ44による電源供給が切れた場合である。このとき、カセッテ24は、例えば棚等に収納されて次の使用を待つことになる。
つまり、バッテリ44による電源供給が開始されてから1回だけキャリブレーション処理が行われることになる。これは、カセッテ24を使用するたびにキャリブレーション処理が行われることにほかならない。
キャリブレーション処理を定期的に行う場合は、フラグ152とパラメータ用メモリ104を利用する。キャリブレーション処理部122はフラグ152への「1」のセットを行うと共に、パラメータ用メモリ104の所定の記憶領域に、フラグ152への「1」のセットの回数の累算値(初期値「0」)を記憶し、累算値が所定値となった段階で累算値を「0」にリセットする。
そして、実行判別部138は、セットスイッチ101がON操作され、且つ、パラメータ用メモリ104の前記所定の記憶領域が「0」であるときに、キャリブレーション処理部122を起動すると共に、ホストコンピュータ28にキャリブレーション処理を促す信号とカセッテID情報を送信する。その結果、ホストコンピュータ28との連繋によって当該カセッテ24の放射線検出器のキャリブレーションが行われることとなる。
その後、何回かカセッテ24の使用が行われている期間においては、最終判別部134から使用可能を示す情報が出力されても、パラメータ用メモリ104の前記所定の記憶領域が「0」と異なった値となっているため、次のキャリブレーションは行われない。パラメータ用メモリ104の前記所定の記憶領域が「0」になるのは、カセッテ24を所定回数使用した後である。
つまり、当該カセッテ24に対して定期的にキャリブレーション処理が行われることになる。
次に、信号出力判別部139について説明する。この信号出力判別部139は、撮影許可信号Sd(レディ信号)の出力タイミングを判別する。この判別の契機は、セットスイッチ101のON操作に基づく。
そして、撮影許可信号Sdの出力タイミングとしては、以下の3つが挙げられる。
先ず、キャリブレーション処理をカセッテ24の出荷時やメンテナンス時において行う場合においては、使用許可とされたカセッテ24が手術台16にセットされ、さらに、セットスイッチ101がON操作されることによって、信号出力判別部139からそのまま撮影許可信号Sdが出力されて、送信部106及び通信器48を介してホストコンピュータ28や撮影装置22に送信されることになる。
一方、キャリブレーション処理をカセッテ24を使用するたびに行う場合は、使用許可とされたカセッテ24が手術台16にセットされ、さらに、セットスイッチ101がON操作されることになるが、信号出力判別部139は、フラグ152が「0」の場合(キャリブレーション処理が行われる場合)に、キャリブレーション処理部122から出力される処理終了信号の入力に基づいて撮影許可信号Sdを出力する。信号出力判別部139からの撮影許可信号Sdは送信部106及び通信器48を介してホストコンピュータ28や撮影装置22に送信される。セットスイッチ101がON操作されたときに、フラグ152が「1」の場合(キャリブレーション処理が行われない場合)においては、前記処理終了信号の入力を待つことなく、撮影許可信号Sdを出力する。
キャリブレーション処理を定期的に行う場合は、使用許可とされたカセッテ24が手術台16にセットされ、さらに、セットスイッチ101がON操作されることになるが、信号出力判別部139は、パラメータ用メモリ104の前記所定の記憶領域が「0」の場合(キャリブレーション処理が行われる場合)に、キャリブレーション処理部122から出力される処理終了信号の入力に基づいて撮影許可信号Sdを出力する。セットスイッチ101がON操作されたときに、パラメータ用メモリ104の前記所定の記憶領域が「0」と異なる場合(キャリブレーション処理が行われない場合)においては、前記処理終了信号の入力を待つことなく、撮影許可信号Sdを出力する。
ここで、撮影許可信号Sdによる撮影のタイミングの2つの態様について説明する。
先ず、撮影対象である患者14の患者情報は、撮影に先立ち、ホストコンピュータ28の患者情報管理部90に予め登録しておく。また、撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合には、これらの撮影条件を撮影条件管理部84に予め登録しておく。以上の準備作業が終了した状態において、患者14に対する手術が遂行される。
手術中において放射線画像の撮影を行う場合、医師18又は担当する放射線技師は、患者14と手術台16との間の所定位置に、照射面36を撮影装置22側とした状態でカセッテ24を設置し、カセッテ24のセットスイッチ101をON操作する。この例では、キャリブレーション処理が終わったカセッテ24を対象にしている。
上述したように、セットスイッチ101のON操作に基づいてカセッテ24から撮影許可信号Sdが出力される。
そして、第1の態様では、カセッテ24からの撮影許可信号Sdがホストコンピュータ28に向けて送信される。撮影許可信号Sdは、患者14に対して撮影を行ってもよいとの通知であるから、ホストコンピュータ28は、撮影許可信号Sdの入力に基づいて撮影開始信号を発生すると共に、撮影条件管理部84から当該患者14の撮影部位に係る撮影条件を取り出す。発生した撮影開始信号と撮影条件は、第2送受信機82を介して撮影装置22に送信される。
撮影装置22は、ホストコンピュータ28からの撮影開始信号の入力に基づいてパイロットランプ72を点灯し、医師18又は担当の放射線技師に撮影スイッチ74のON操作を促す。医師18又は担当の放射線技師は、撮影装置22をカセッテ24に対向する位置に移動させた後、撮影スイッチ74をON操作して撮影を行う。
撮影装置22の線源制御部80は、第1送受信機78を介して受信した当該患者14の撮影部位に係る撮影条件に従って放射線源76を制御することにより、所定の線量からなる放射線Xを患者14に照射する。
患者14を透過した放射線Xは、カセッテ24のグリッド38によって散乱線が除去された後、放射線検出器40に照射され、放射線検出器40を構成する各画素50の光電変換層51によって電気信号に変換され、蓄積容量53に電荷として保持される(図3参照)。次いで、各蓄積容量53に保持された患者14の放射線画像情報である電荷情報は、カセッテ制御部46の画像抽出部112からライン走査駆動部58及びマルチプレクサ66に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ライン走査駆動部58の行アドレスデコーダ60は、画像抽出部112から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力して必要な第1スイッチSW1のうち、1つの第1スイッチSW1を選択し、対応するゲート線54に接続されたTFT52のゲートに制御信号Vonを供給する。一方、マルチプレクサ66の列アドレスデコーダ68は、画像抽出部112から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力して必要な第2スイッチSW2を順次切り替え、ライン走査駆動部58によって選択されたゲート線54に接続された各画素50の蓄積容量53に保持された電荷情報である放射線画像情報を信号線56を介して順次読み出す。
放射線検出器40の選択された1つのゲート線54に接続された各画素50の蓄積容量53から読み出された放射線画像情報は、各増幅器62によって増幅された後、各サンプルホールド回路64によってサンプリングされ、マルチプレクサ66を介してA/D変換器70に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された行データは、カセッテ制御部46の画像用メモリ102に記憶される。
上述の一連の操作を必要な行数だけ行うことによって、順番に行データが画像用メモリ102に記憶され、最終的に撮影条件に従った画像データ(放射線画像情報)が画像用メモリ102に記憶されることになる。画像用メモリ102に記憶された最新の画像データは、通信器48を介して、無線通信によりホストコンピュータ28に送信される。もちろん、行データ単位にホストコンピュータ28に送信するようにしてもよい。
ホストコンピュータ28に送信された放射線画像情報は、第2送受信機82によって受信され、画像処理部86において所定の画像処理が施された後、患者情報管理部90に登録されている患者14の患者情報と関連付けられた状態で画像メモリ88に記憶される。
また、画像処理の施された放射線画像情報は、第2送受信機82から表示装置26に送信される。受信機94によって放射線画像情報を受信した表示装置26は、表示制御部96によって表示部98を制御し、放射線画像を表示する。医師18は、表示部98に表示された放射線画像を確認しながら手術を遂行する。
この場合、カセッテ24とホストコンピュータ28との間、撮影装置22とホストコンピュータ28との間、及び、ホストコンピュータ28と表示装置26との間には、信号を送受信するためのケーブルが連結されていないため、例えば、手術室12の床面にこれらのケーブルが配設されることがなく、医師18等の作業に支障を来すおそれがない。
また、カセッテ24からの撮影許可信号Sdは、キャリブレーション処理が必要な場合においては、キャリブレーション処理が終了してからカセッテ24から送信されるため、患者14に間違ってテスト用の放射線を曝射させる心配がない。
次に、第2の態様では、撮影装置22に、撮影対象である患者14の撮影条件が取得されていることが前提となる。例えばホストコンピュータにおいて、撮影対象である患者14の撮影条件が登録されるが、この登録の際に、その撮影条件が第2送受信機82を介して撮影装置22に向けて送信される。
その後、カセッテ24から撮影許可信号Sdが撮影装置22に向けて送信されることになる。
撮影装置22は、カセッテ24からの撮影開始信号Sdの入力に基づいてパイロットランプ72を点灯し、医師18又は担当の放射線技師に撮影スイッチ74のON操作を促す。医師18又は担当の放射線技師は、撮影装置22をカセッテ24に対向する位置に移動させた後、撮影スイッチ74をON操作して撮影を行う。
撮影装置22の線源制御部80は、第1送受信機78を介して受信した当該患者14の撮影部位に係る撮影条件に従って放射線源76を制御することにより、所定の線量からなる放射線Xを患者14に照射する。その後の動作及び効果は、上述した第1の態様と同じであるため、その説明を省略する。
次に、例えば手術室12内に持ち込まれた1以上のカセッテ24から、撮影条件に適合した使用可能なカセッテ24を検索する態様について説明する。
この場合、カセッテ24のケーシング34には1以上の発光素子が設置される。具体的には、図11に示すように、カセッテ24のケーシング34の1つの側面34aに1つの発光素子154が設けられる。カセッテ制御部46は、図12に示すように、判別部120の最終判別部134からの使用許可を示す情報の出力に基づいて発光素子154を発光させる発光制御部156を有する。なお、図12において、送信部106(図5参照)等の記載は省略してある。
図11に示すように、例えば4つのカセッテ24が持ち込まれた場合に、ホストコンピュータ28から全てのカセッテ24及び撮影装置22に対して撮影部位等に係る撮影条件が送信される。撮影条件は、上述したように、HIS148やRIS146を通じてホストコンピュータ28に入力され、ホストコンピュータ28の撮影条件管理部84に登録されることになる。各カセッテ24は、それぞれ通信器48を介して撮影条件を無線通信により取得し、撮影装置22も第1送受信機78を介して撮影条件を無線通信により取得する。
4つのカセッテ24における各カセッテ制御部46は、受け取った撮影条件に基づいて使用可能/使用禁止を判別する。そして、4つのカセッテ24のうち、使用可能なカセッテ24の発光素子154が発光し、その他のカセッテ24の発光素子154は発光しないこととなる。もちろん、4つとも発光する場合もあるし、4つとも発光しないこともありうる。
医師18又は担当する放射線技師は、4つのカセッテ24のうち、発光素子154が発光したカセッテ24を取り出して、患者14と手術台16との間の所定位置に、照射面36を撮影装置22側とした状態で、使用可能なカセッテ24を設置することとなる。
このように、医師18又は担当する放射線技師は、次の撮影に適合したカセッテを容易に認識することができ、スムーズに患者に対して撮影を行うことができる。
他の発光形態としては、図13に示すように、例えば発光色の異なる2つの発光素子(緑色発光素子154a及び赤色発光素子154b)をカセッテ24の1つの側面34aに設ける。図14に示すように、カセッテ制御部46内の発光制御部156は、判別部120の最終判別部134から出力される使用許可を示す情報の入力に基づいて、一方の発光素子(例えば緑色発光素子154a)を発光するように制御し、最終判別部134から出力される使用禁止を示す情報の入力に基づいて、他方の発光素子(例えば赤色発光素子154b)を発光するように制御する。図14において、送信部106等の記載は省略してある。
医師18又は担当する放射線技師は、4つのカセッテ24のうち、緑色発光素子154aが発光したカセッテ24を取り出して、患者14と手術台16との間の所定位置に、照射面36を撮影装置22側とした状態でカセッテ24を設置することとなる。
また、図15に示すように、カセッテ24の1つの側面34aに例えば液晶表示部158を設けるようにしてもよい。この場合、カセッテ制御部46は、図16に示すように、パラメータ用メモリ104に記憶されているカセッテ情報91(例えばカセッテID情報、空き容量値、バッテリ残量、累積被曝線量、温度、使用可能/禁止、省エネ情報等:図10参照)を液晶表示部158に表示するための情報表示制御部160を有する。図16において、送信部106等の記載を省略してある。
これにより、医師18又は担当の放射線技師は、カセッテ24の現在の状態を知ることができ、カセッテ24の使用可能なレベルや部品交換の時期、メンテナンスの時期を正確に把握することができる。
次に、第1システム10Aの他の使用形態について説明する。この他の使用形態は、図17に示すように、手術室12内に複数のカセッテ24を収納可能なラック162(rack)を設置している場合に、このラック162を有効利用するものである。
ラック162の各棚164(shelf)には、それぞれカセッテID情報が割り当てられ、カセッテID情報を基準とした1対1対応で、各棚164にそれぞれカセッテ24が収納されている。
そして、ラック162の各棚164の開口近傍には1以上の発光素子が設置される。具体的には、図17に示すように、各棚164の開口近傍における桟166の部分にそれぞれ1つの発光素子154が設けられる。ホストコンピュータ28は、図18に示すように、情報検索部168と、発光制御部156とを有する。
情報検索部168は、カセッテ情報管理部92に登録されているカセッテID情報毎にテーブル化された複数のカセッテ情報91のうち、使用許可を示す情報が格納されているカセッテ情報91を検索し、検索したカセッテ情報91に対応するカセッテID情報を読み出す。発光制御部156は、情報検索部168によって読み出されたカセッテID情報に対応する棚164の発光素子154を発光するように制御する。例えば発光させるべき発光素子154に対して、例えばフレキシブルケーブル等を介して発光信号を出力することによって、該当する発光素子154を発光させる。なお、図18において、撮影条件管理部84(図4参照)等の記載は省略してある。
従って、ラック162に収納された複数のカセッテ24のうち、使用可能なカセッテ24が収納された棚164の発光素子154が発光し、その他のカセッテ24の発光素子154は発光しないこととなる。
医師18又は担当する放射線技師は、ラック162に収納された複数のカセッテ24のうち、発光素子154が発光した棚164に収納されたカセッテ24を取り出して、患者14と手術台16との間の所定位置に、照射面36を撮影装置22側とした状態で、使用可能なカセッテ24を設置することとなる。
他の発光形態としては、図19に示すように、例えば発光色の異なる2つの発光素子(緑色発光素子154a及び赤色発光素子154b)を各棚164の開口近傍における桟166の部分に設ける。ホストコンピュータは、図20に示すように、情報検索部168と、第1発光制御部156Aと、第2発光制御部156Bとを有する。なお、図20において、撮影条件管理部84(図4参照)等の記載は省略してある。
情報検索部168は、カセッテ情報管理部92に登録されているカセッテID情報毎にテーブル化された複数のカセッテ情報91のうち、使用許可を示す情報が格納されているカセッテ情報91と、使用禁止を示す情報が格納されているカセッテ情報91とを検索し、検索したカセッテ情報91に対応するカセッテID情報を読み出す。そして、使用許可のカセッテ情報91に対応するカセッテID情報を第1発光制御部156Aに出力し、使用禁止のカセッテ情報91に対応するカセッテID情報を第2発光制御部156Bに出力する。
第1発光制御部156Aは、情報検索部168から送られてきた使用許可のカセッテID情報に対応する棚164の緑色発光素子154aを発光するように制御する。例えば発光させるべき緑色発光素子154aに対して、例えば第1フレキシブルケーブル170A等を介して発光信号を出力することによって、該当する緑色発光素子154aを発光させる。
同様に、第2発光制御部156Bは、情報検索部168から送られてきた使用禁止のカセッテID情報に対応する棚164の赤色発光素子154bに対して、例えば第2フレキシブルケーブル170B等を介して発光信号を出力することによって、該当する赤色発光素子154bを発光させる。
また、図21に示すように、各棚164の開口近傍における桟166の部分にそれぞれ液晶表示部158を設けるようにしてもよい。
この場合、ホストコンピュータ28は、図22に示すように、情報検索部168と、情報表示制御部160とを有する。なお、図22において、撮影条件管理部84(図4参照)等の記載は省略してある。
情報検索部168は、カセッテ情報管理部92に登録されているカセッテID情報毎にテーブル化された複数のカセッテ情報91を順番に読み出す。
情報表示制御部160は、情報検索部168によって順番に読み出されたカセッテ情報91を、それぞれカセッテID情報に対応する棚164の液晶表示部158に出力表示するように制御する。1つのカセッテ情報91についてみると、読み出されたカセッテ情報91に格納されたカセッテID情報に対応する棚164の液晶表示部158に例えばフレキシブルケーブル170等を介して当該カセッテ情報91を出力する。これにより、対応する棚164の液晶表示部158に該当するカセッテ情報91が表示されることになる。これを全ての棚164について行う。
これにより、医師18又は担当の放射線技師は、カセッテ24の現在の状態を知ることができ、カセッテ24の使用可能なレベルや部品交換の時期、メンテナンスの時期を正確に把握することができる。
上述の例では、ラック162の各棚164に発光素子154を設けた例を示したが、その他、図23に示すように、各棚164にシャッタ172を設けるようにしてもよい。
シャッタ172は、軸174を中心に回転する例えば矩形状、半円状、多角形状のシャッタ板176と、該シャッタ板176を2方向(棚164の開口を一部遮蔽する第1方向と、棚164の開口を開放する第2方向)に回転駆動する駆動機構178(ソレノイドやモータ)とで構成することができる。駆動機構178をソレノイド(図示せず)で構成する場合は、例えばシャッタ板176に板バネ(図示せず)を取り付けて、該シャッタ板176を常時棚164の開口を遮蔽するように付勢しておき、棚164の開口を開放する場合に、ソレノイドを励磁してシャッタ板176を板バネの付勢に抗して回転駆動させることが考えられる。駆動機構178をモータ(図示せず)で構成する場合は、モータで軸174を正回転することで、シャッタ板176を第2方向に回転駆動し、モータで軸174を逆回転することで、シャッタ板176を第1方向に回転駆動することが考えられる。
そして、ホストコンピュータ28は、図24に示すように、情報検索部168と、シャッタ駆動制御部180とを有する。
情報検索部168は、上述したように、カセッテ情報管理部92に登録されているカセッテID情報毎にテーブル化された複数のカセッテ情報91のうち、使用許可を示す情報が格納されているカセッテ情報91と、使用禁止を示す情報が格納されているカセッテ情報91とを検索し、検索したカセッテ情報91に対応するカセッテID情報を読み出して使用許可/禁止の情報と共にシャッタ駆動制御部180に出力する。
シャッタ駆動制御部180は、情報検索部168から送られてきた情報のうち、使用許可のカセッテID情報に対応する棚164のシャッタ板176を第2方向(棚164の開口を開放する方向)に回転駆動するように制御し、使用禁止のカセッテID情報に対応する棚164のシャッタ板176を第1方向(棚164の開口を一部遮蔽する方向)に回転駆動するように制御する。
例えばシャッタ172を開放すべき棚164に対応するシャッタ板176の駆動機構178(ソレノイドやモータ)に対し、例えばフレキシブルケーブル170等を介して開信号を出力することによって、該当するシャッタ172の駆動機構178がシャッタ板176を開駆動(例えばソレノイドを励磁、あるいはモータが軸174を正回転)する。これによって、シャッタ板176が第2方向に回転して、棚164の開口が開放され、その棚164に収納されているカセッテ24を取り出すことができるようになる。
同様に、シャッタ172を遮蔽すべき棚164に対応するシャッタ板176の駆動機構178に対し、例えばフレキシブルケーブル170等を介して閉信号を出力することによって、該当するシャッタ172の駆動機構178がシャッタ板176を閉駆動(例えばソレノイドへの励磁を停止、あるいはモータが軸174を逆回転)する。これによって、シャッタ板176が第2方向に回転して、棚164の開口がシャッタ板176によって一部遮蔽され、その棚164に収納されているカセッテ24を取り出すことができなくなる。
従って、医師18又は担当する放射線技師は、ラック162に収納された複数のカセッテ24のうち、シャッタ172が開放された棚164に収納されたカセッテ24を取り出して、患者14と手術台16との間の所定位置に、照射面36を撮影装置22側とした状態で、使用可能なカセッテ24を設置することとなる。
このように、第1システム10Aにおいては、少なくとも画像用メモリ102の空き容量、バッテリ44の残量、カセッテ24内の温度を検知し、カセッテ24の使用可能/使用不可を判別するようにしたので、カセッテ24の使用における信頼性を向上させることができる。
次に、第2の実施の形態に係る放射線画像撮影システム(以下、単に第2システム10Bと記す)について図25〜図28を参照しながら説明する。
この第2システム10Bは、図25に示すように、上述した第1システム10Aとほぼ同様の構成を有するが以下の点で異なる。
すなわち、カセッテ24のカセッテ制御部46は、図26に示すように、図6に示すような第1判別部130、第2判別部132、最終判別部134及び省エネ判別部136はなく、キャリブレーション処理の実行の要否を判別する実行判別部138と、撮影許可信号Sd(レディ信号)の出力タイミングを判別する信号出力判別部139とを有する。これら実行判別部138及び信号出力判別部139は第1システム10Aの場合と同様であるため、ここではその説明を省略する。
この第2システム10Bにおいて、カセッテ24からホストコンピュータ28に送られるカセッテ情報91は、図27に示すように、カセッテID情報、空き容量値、バッテリ残量、累積被爆線量、温度等であり、図10に示すカセッテ情報と異なるのは、判別部120での判定結果が存在しないことである。
カセッテ24からカセッテ情報91がホストコンピュータ28に向けて送信されると、ホストコンピュータ28は、カセッテ情報91を第2送受信機82を介して受け取ってカセッテ情報管理部92に送る。カセッテ情報管理部92は、送られてきたカセッテ情報91をカセッテID情報に基づいてテーブル化して管理する。
ホストコンピュータ28は、図25に示すように、第1システム10Aの判別部120と同様の機能を有する状態判定部182が設置されている。この状態判定部182は、カセッテ情報管理部92から順番にカセッテ情報91を読み出して、今回の撮影条件(RIS146やHIS148を通じて入力された撮影条件)に適合するカセッテ24を判別し、適合するカセッテ24に対応するカセッテ情報91に使用許可を示す情報を記録し、適合しないカセッテ24に対応するカセッテ情報91に使用禁止を示す情報を記録するという処理を行う。
具体的には、状態判定部182は、図28に示すように、上述した第1システム10Aの判別部120と同様の第1判別部130、第2判別部132、最終判別部134、省エネ判別部136を有し、第1判別部130は、上述した第1システム10Aにおける第1判別部130と同様の使用容量予測部140、消費容量予測部142、温度予測部144を有する。最終判別部134からの使用許可/使用禁止を示す情報、省エネ判別部136で得られた省エネ情報(省エネモードへの移行可能を示す情報)はそれぞれカセッテ情報91に記録される。これによって、図27に示すカセッテ情報91が、図10と同様のカセッテ情報91になる。
その他の処理は上述した第1システム10Aと同様であるため、その説明を省略する。
この第2システム10Bにおいても、上述した第1システム10Aと同様に、少なくとも画像用メモリ102の空き容量、バッテリの残量、カセッテ内の温度を検知し、カセッテ24の使用可能/使用不可を判別するようにしたので、カセッテ24の使用における信頼性を向上させることができる。
なお、本発明に係る放射線画像撮影システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
例えば、カセッテ24に収容される放射線検出器40は、入射した放射線Xの線量を画素50によって直接電気信号に変換するものであるが、これに代えて、入射した放射線Xをシンチレータによって一旦可視光に変換した後、この可視光をアモルファスシリコン(a−Si)等の固体検出素子を用いて電気信号に変換するように構成した放射線検出器を用いてもよい(特許第3494683号公報参照)。
また、光変換方式の放射線検出器を利用して放射線画像情報を取得することもできる。この光変換方式の放射線検出器では、マトリクス状に配列された各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線検出器に読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像情報として取得する。なお、放射線検出器は、消去光を放射線検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像情報を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
第1の実施の形態に係る放射線画像撮影システム(第1システム)が設置された手術室の説明図である。 カセッテの内部構成を示す一部省略して示す斜視図である。 放射線検出器の回路構成を示すブロック図である。 第1システムの構成を示すブロック図である。 第1システムにおけるカセッテ制御部の構成を示すブロック図である。 カセッテ制御部における判別部の構成を示すブロック図である。 放射線検出器の撮像面の全面使用を示す説明図である。 図8A〜図8Dは、放射線検出器の撮像面の半分使用の場合の4つの使用例を示す説明図である。 図9A〜図9Iは、放射線検出器の撮像面の1/4使用の場合の9つの使用例を示す説明図である。 第1システムのカセッテから出力されるカセッテ情報の内訳の一例を示す説明図である。 4つのカセッテにそれぞれ1つの発光素子を設けた例を示す斜視図である。 図11の例に対応したカセッテ制御部の構成を一部省略して示すブロック図である。 4つのカセッテにそれぞれ発光色の異なる2つの発光素子を設けた例を示す斜視図である。 図13の例に対応したカセッテ制御部の構成を一部省略して示すブロック図である。 カセッテの1つの側面に液晶表示部を設けた例を示す斜視図である。 図15の例に対応したカセッテ制御部の構成を一部省略して示すブロック図である。 複数のカセッテを収納可能なラックの各棚にそれぞれ1つの発光素子を設けた例を示す説明図である。 図17の例に対応したホストコンピュータの構成を一部省略して示すブロック図である。 複数のカセッテを収納可能なラックの各棚にそれぞれ発光色の異なる2つの発光素子を設けた例を示す説明図である。 図19の例に対応したホストコンピュータの構成を一部省略して示すブロック図である。 複数のカセッテを収納可能なラックの各棚にそれぞれ液晶表示部を設けた例を示す説明図である。 図21の例に対応したホストコンピュータの構成を一部省略して示すブロック図である。 複数のカセッテを収納可能なラックの各棚にそれぞれシャッタを設けた例を示す説明図である。 図23の例に対応したホストコンピュータの構成を一部省略して示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る放射線画像撮影システム(第2システム)の構成を示すブロック図である。 第2システムにおけるカセッテ制御部の構成を示すブロック図である。 第2システムのカセッテから出力されるカセッテ情報の内訳の一例を示す説明図である。 第2システムにおけるホストコンピュータの状態判定部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10A…第1システム 10B…第2システム
12…手術室 14…患者
22…撮影装置 24…カセッテ
26…表示装置 28…ホストコンピュータ
40…放射線検出器 44…バッテリ
46…カセッテ制御部 48…通信器
50…画素 72…パイロットランプ
74…撮影スイッチ 76…放射線源
80…線源制御部 91…カセッテ情報
92…カセッテ情報管理部 98…表示部
100…温度センサ 102…画像用メモリ
104…パラメータ用メモリ 106…送信部
108…受信部 110…条件受取部
112…画像抽出部 114…空き容量検出部
116…残量検知部 118…線量算出部
120…判別部 122…キャリブレーション処理部
130…第1判別部 132…第2判別部
134…最終判別部 136…省エネ判別部
138…実行判別部 139…信号出力判別部
140…使用容量予測部 142…消費容量予測部
144…温度予測部 154…発光素子
154a…緑色発光素子 154b…赤色発光素子
156…発光制御部 156A…第1発光制御部
156B…第2発光制御部 158…液晶表示部
160…情報表示制御部 162…ラック
164…棚 168…情報検索部
172…シャッタ 180…シャッタ駆動制御部
182…状態判定部

Claims (35)

  1. 被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換パネルと、前記放射線変換パネルによって検出された放射線画像情報を記憶するメモリと、少なくとも前記放射線変換パネルと前記メモリを制御する制御部と、これら放射線変換パネル、前記メモリ、前記制御部に電源を供給するバッテリと、少なくとも前記放射線変換パネルの温度を検出する温度センサとを有する放射線検出カセッテと、
    前記被写体に向けて放射線を放射する撮影装置と、
    前記放射線検出カセッテと情報のやり取りを行って前記撮影装置を制御するホストコンピュータとを有する放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
    前記ホストコンピュータからの撮影条件に関する情報を受け取る手段と、
    前記メモリの空き容量を検出する容量検出手段と、
    前記バッテリの残量を検知する残量検知手段と、
    前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果と、受け取った前記撮影条件に関する情報とに基づいて前記放射線検出カセッテの使用許可/禁止を判別する判別手段とを有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、
    前記ホストコンピュータ又は前記撮影装置と通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
    前記判別手段での判別結果が前記使用許可を示す場合に出力される撮影許可信号を前記通信器を介して前記ホストコンピュータ又は前記撮影装置に送信する送信手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  3. 請求項2記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記ホストコンピュータは、前記放射線検出カセッテからの前記撮影許可信号の入力に基づいて、前記撮影装置に撮影開始信号を出力し、
    前記撮影装置は、前記ホストコンピュータからの前記撮影開始信号の入力に基づいて、撮影が可能であることを示す表示を行うことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  4. 請求項2記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記ホストコンピュータは、前記撮影装置に対してスタンバイ信号を出力し、
    前記撮影装置は、前記ホストコンピュータからの前記スタンバイ信号の入力と、前記放射線検出カセッテからの前記使用許可を示す情報の入力とに基づいて、撮影が可能であることを示す表示を行うことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  5. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記判別手段は、
    前記撮影条件に関する情報に基づいて、前記メモリの使用容量を予測して予測使用容量を得る使用容量予測手段と、
    前記撮影条件に関する情報に基づいて、前記バッテリの消費容量を予測して予測消費容量を得る消費容量予測手段と、
    前記撮影条件に関する情報に基づいて、前記放射線検出カセッテの温度上昇を予測して予測温度上昇を得る温度予測手段とを有し、
    前記容量検出手段の結果が前記予測使用容量以上であって、且つ、前記残量検知手段の結果が前記予測消費容量以上であって、且つ、前記温度センサの結果に前記予測温度上昇を付加した温度が許容範囲にある場合に、前記使用許可を示す情報を出力し、それ以外の場合に前記使用禁止を示す情報を出力することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  6. 請求項5記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記消費容量予測手段及び前記温度予測手段は、省エネルギーモードによる低減率を考慮して前記予測消費容量と前記予測温度上昇を得、
    前記判別手段は、
    前記容量検出手段の結果が前記予測使用容量以上であって、且つ、前記残量検知手段の結果が前記予測消費容量以上であって、且つ、前記温度センサの結果に前記予測温度上昇を付加した温度が許容範囲にある場合に、前記使用許可に代えて、省エネルギーモードへの移行可能を示す情報を出力することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  7. 請求項6記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記省エネルギーモードによる低減率を考慮しないで得た前記予測消費容量又は前記予測温度上昇が、前記使用禁止を導く場合に初めて、前記消費容量予測手段及び前記温度予測手段は、前記省エネルギーモードによる低減率を考慮して前記予測消費容量と前記予測温度上昇を得ることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  8. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテの制御部は、さらに、
    前記放射線変換パネルの累積被曝線量を算出する累積被曝線量算出手段を有し、
    前記判別手段は、前記累積被曝線量をも考慮して前記放射線検出カセッテの使用許可/禁止を判別することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  9. 請求項2記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、前記放射線変換パネルのキャリブレーション処理を行う手段を有し、
    前記送信手段は、前記キャリブレーション処理が終了した時点で、少なくとも前記撮影許可信号を前記通信器を介して前記ホストコンピュータ又は前記撮影装置に送信することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  10. 請求項9記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記キャリブレーション処理は、
    前記放射線変換パネルによって検出されたテスト用放射線画像情報に対する明補正、暗補正及び欠陥補正の少なくとも1つの補正を含むことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  11. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、
    1以上の発光素子を有し、
    前記制御部は、
    前記判別手段からの前記使用許可を示す情報の発生に基づいて前記発光素子を発光又は消光させる手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  12. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、発光色の異なる2以上の発光素子を有し、
    前記制御部は、前記発光素子のうち、前記判別手段からの前記使用許可を示す情報の発生に基づいて、ある発光色の発光素子を発光させ、前記判別手段からの前記使用禁止を示す情報の発生に基づいて、別の発光色の発光素子を発光させる手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  13. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、1以上の発光素子を有し、
    前記放射線検出カセッテは、前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、前記判別手段からの少なくとも使用許可を示す情報を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記放射線検出カセッテからの前記使用許可を示す情報の入力に基づいて前記発光素子を発光又は消光させる手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  14. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、発光色の異なる2以上の発光素子を有し、
    前記放射線検出カセッテは、前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、前記判別手段からの少なくとも使用許可を示す情報を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記判別手段からの前記使用許可を示す情報の入力に基づいて、前記発光素子のうち、ある発光色の発光素子を発光させ、前記判別手段からの前記使用禁止を示す情報の入力に基づいて、別の発光色の発光素子を発光させる手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  15. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、前記放射線検出カセッテの取出しを可/不可とするシャッタを有し、
    前記放射線検出カセッテは、前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、前記判別手段からの少なくとも使用許可を示す情報を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記放射線検出カセッテからの前記使用許可を示す情報の入力に基づいて前記棚のシャッタを開放して、前記放射線検出カセッテの取出しを可とする手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  16. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、前記放射線検出カセッテの取出しを可/不可とするシャッタを有し、
    前記放射線検出カセッテは、前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、前記判別手段からの少なくとも使用禁止を示す情報を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記放射線検出カセッテからの前記使用禁止を示す情報の入力に基づいて前記棚のシャッタを遮蔽して、前記放射線検出カセッテの取出しを不可とする手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  17. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、
    前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果並びに前記判別手段からの少なくとも使用許可を示す情報を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記放射線検出カセッテから送信された少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果並びに前記判別手段での判別結果を、該ホストコンピュータに接続されたモニタに表示する手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  18. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、その筐体表面に設置された表示部を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
    少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果並びに前記判別手段での判別結果を前記表示部に表示する手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  19. 請求項1記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、表示部を有し、
    前記放射線検出カセッテは、前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果並びに前記判別手段での判別結果を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記放射線検出カセッテから送信された少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果並びに前記判別手段での判別結果を、前記棚の前記表示部に表示する手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  20. 被写体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換パネルと、前記放射線変換パネルによって検出された放射線画像情報を記憶するメモリと、少なくとも前記放射線変換パネルと前記メモリを制御する制御部と、これら放射線変換パネル、前記メモリ、前記制御部に電源を供給するバッテリと、少なくとも前記放射線変換パネルの温度を検出する温度センサとを有する放射線検出カセッテと、
    前記被写体に向けて放射線を放射する撮影装置と、
    前記放射線検出カセッテと情報のやり取りを行って前記撮影装置を制御するホストコンピュータとを有する放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、前記ホストコンピュータと通信を行う通信器を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
    前記メモリの空き容量を検出する容量検出手段と、
    前記バッテリの残量を検知する残量検知手段と、
    少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信する送信手段とを有し、
    前記ホストコンピュータは、入力された前記結果と撮影条件に関する情報とに基づいて前記放射線検出カセッテの使用許可/禁止を判別する判別手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  21. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記ホストコンピュータは、前記判別手段での判別結果が使用許可を示す場合に、前記撮影装置に撮影開始信号を出力し、
    前記撮影装置は、前記ホストコンピュータからの前記撮影開始信号の入力に基づいて撮影を開始することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  22. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記判別手段は、
    前記撮影条件に関する情報に基づいて、前記メモリの使用容量を予測して予測使用容量を得る使用容量予測手段と、
    前記撮影条件に関する情報に基づいて、前記バッテリの消費容量を予測して予測消費容量を得る消費容量予測手段と、
    前記撮影条件に関する情報に基づいて、前記放射線検出カセッテの温度上昇を予測して予測温度上昇を得る温度予測手段とを有し、
    前記容量検出手段の結果が前記予測使用容量以上であって、且つ、前記残量検知手段の結果が前記予測消費容量以上であって、且つ、前記温度センサの結果に前記予測温度上昇を付加した温度が許容範囲にある場合に、前記使用許可を示す情報を出力し、それ以外の場合に前記使用禁止を示す情報を出力することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  23. 請求項22記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記消費容量予測手段及び前記温度予測手段は、省エネルギーモードによる低減率を考慮して前記予測消費容量と前記予測温度上昇を得、
    前記判別手段は、
    前記容量検出手段の結果が前記予測使用容量以上であって、且つ、前記残量検知手段の結果が前記予測消費容量以上であって、且つ、前記温度センサの結果に前記予測温度上昇を付加した温度が許容範囲にある場合に、前記使用許可に代えて、省エネルギーモードへの移行可能を示す情報を出力することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  24. 請求項23記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記省エネルギーモードによる低減率を考慮しないで得た前記予測消費容量又は前記予測温度上昇が、前記使用禁止を導く場合に初めて、前記消費容量予測手段及び前記温度予測手段は、前記省エネルギーモードによる低減率を考慮して前記予測消費容量と前記予測温度上昇を得ることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  25. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテの制御部は、さらに、
    前記放射線変換パネルの累積被曝線量を算出する累積被曝線量算出手段を有し、
    前記制御部の前記送信手段は、さらに、前記累積被曝線量を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信し、
    前記ホストコンピュータの前記判別手段は、入力された前記累積被曝線量をも考慮して前記放射線検出カセッテの使用許可/禁止を判別することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  26. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、前記放射線変換パネルのキャリブレーション処理を行う手段を有し、
    前記送信手段は、前記キャリブレーション処理が終了した時点で、少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果を前記通信器を介して前記ホストコンピュータに送信することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  27. 請求項26記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記キャリブレーション処理は、
    前記放射線変換パネルによって検出されたテスト用放射線画像情報に対する明補正、暗補正及び欠陥補正の少なくとも1つの補正を含むことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  28. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、1以上の発光素子を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
    前記ホストコンピュータから送信される前記判別手段での判別結果を受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信した前記判別結果が使用許可を示す場合に、前記発光素子を発光又は消光させる手段とを有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  29. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、発光色の異なる2以上の発光素子を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
    前記ホストコンピュータから送信される前記判別手段での判別結果を受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信した前記判別結果が使用許可を示す場合に、前記発光素子のうち、ある発光色の発光素子を発光させ、前記判別結果が使用禁止を示す場合に、別の発光色の発光素子を発光させる手段とを有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  30. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、1以上の発光素子を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記判別手段での判別結果が使用許可を示す場合に、前記発光素子を発光又は消光させる手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  31. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、発光色の異なる2以上の発光素子を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記判別手段での判別結果が使用許可を示す場合に、前記発光素子のうち、ある発光色の発光素子を発光させ、前記判別手段での判別結果が使用禁止を示す場合に、別の発光色の発光素子を発光させる手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  32. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、前記放射線検出カセッテの取出しを可/不可とするシャッタを有し、
    前記ホストコンピュータは、前記判別手段での判別結果が使用許可を示す場合に、前記棚のシャッタを解放して、前記放射線検出カセッテの取出しを可とする手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  33. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、前記放射線検出カセッテの取出しを可/不可とするシャッタを有し、
    前記ホストコンピュータは、前記判別手段での判別結果が使用禁止を示す場合に、前記棚のシャッタを遮蔽して、前記放射線検出カセッテの取出しを不可とする手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  34. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、その筐体表面に設置された表示部を有し、
    前記放射線検出カセッテの前記制御部は、
    前記ホストコンピュータから送信される前記判別手段での判別結果を受信する受信手段と、
    少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果並びに前記受信手段にて受信された前記判別結果を前記表示部に表示する手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  35. 請求項20記載の放射線画像撮影システムにおいて、
    さらに、前記放射線検出カセッテを収納する棚を有し、
    前記棚は、表示部を有し、
    前記ホストコンピュータは、前記放射線検出カセッテからの少なくとも前記容量検出手段、前記残量検知手段及び前記温度センサの結果並びに前記判別手段での判別結果を、前記棚の前記表示部に表示する手段を有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
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