JP5316046B2 - 振動アクチュエータの支持機構 - Google Patents
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Description
支持機構の中間部材は、基底部材と挟持部材との間に複数配置されてもよい。
振動アクチュエータの複合振動子は、縦振動を発生させる圧電素子とたわみ振動を発生させる圧電素子とを含み、回転子に接触配置される固定子に楕円運動を発生させ、支持機構の挟持部材の振動アクチュエータとの接触面が、たわみ振動の方向と垂直になるように配置されてもよい。
支持機構の基底部材と挟持部材との間が振動アクチュエータの発生させる振動の節の位置になってもよい。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータの支持機構の構成について、図1を用いて説明する。
まず先に、実施の形態1に係る振動アクチュエータ10の構成を説明する。図1に示されるように、振動アクチュエータ10は、基部ブロック11と固定子12との間に振動体13が挟持されており、これらによりほぼ円柱状の外形を有する複合振動子14が形成されている。固定子12には、振動体13に接する面とは反対側に凹部15が形成されており、この凹部15内に球体状の回転子16のほぼ下半部が収容され回転可能に支持されている。
固定子12の上部には、支持部材17が配置されている。この支持部材17は、固定子12の上面の上に固定される環状部18と、環状部18から上方に延びる逆L字形のアングル部19を有し、アングル部19の先端に予圧部20が設けられている。
予圧部20は、回転子16の+Z軸方向の最高点である頂点付近に接触している。支持部材17のアングル部19は弾性を有し、これにより予圧部20が回転子16に加圧され、回転子16に−Z軸方向の予圧を付与している。
いま、振動アクチュエータ10の複合振動子14における第1の圧電素子13aと第2の圧電素子13bとに、位相差90度の交流電圧をそれぞれ印加すると、第1の圧電素子13aによるZ軸方向の縦振動と第2の圧電素子13bによるY軸方向のたわみ振動とが組み合わされて回転子16と接触する固定子12にYZ面内の楕円運動が発生し、回転子16がX軸回りに回転する。このとき、支持機構30の基底部材31と挟持部材32との間が振動の節の位置となり、この部分で振動アクチュエータ10の振動が絶縁されるため、基底部材31はほとんど振動しない。
また、挟持部材32と振動アクチュエータ10との接触面40の面積を十分に確保することができるため、振動アクチュエータ10の振動及び外力に対して高い剛性を持つ。
また、第1の圧電素子13aによるZ軸方向の縦振動の節部と、第2の圧電素子13bによるY軸方向のたわみ振動の節部とを一致させる必要はないため、振動アクチュエータ10の設計の自由度が制限を受けることはない。
さらに、振動アクチュエータ10の径方向(+Z軸に対して垂直な方向、すなわちXY平面内)に延出する部分をほとんど持たないため、小さく省スペースとなる。
次に、本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの支持機構について、図2を用いて説明する。尚、以降の実施の形態の説明において、図1の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
このようなV字型の挟持部材232を用いて支持機構230を構成しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態3に係る振動アクチュエータの支持機構について、図3を用いて説明する。
このようなU字型の挟持部材332を用いて支持機構330を構成しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態4に係る振動アクチュエータの支持機構について、図4を用いて説明する。
このような2本の柱状部材から構成される中間部材433を用いて支持機構430を構成しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態5に係る振動アクチュエータの支持機構について、図5を用いて説明する。
このような2本の柱状部材から構成される基底部材531を用いて支持機構530を構成しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態6に係る振動アクチュエータの支持機構の構成について、図6を用いて説明する。
このような4本に分れた挟持部材632を用いて支持機構630を構成することにより、Z軸方向の縦振動、Y軸方向のたわみ振動、及びX軸方向のたわみ振動を発生する振動アクチュエータ610の場合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態7に係る振動アクチュエータの支持機構について、図7を用いて説明する。尚、以下の説明において、図6の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
このような有底円筒形状の挟持部材732を用いて支持機構730を構成しても、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
実施の形態1〜7において、振動アクチュエータ10,610は、複数の圧電素子13a,13b,613cを含む複合振動子14,614を備えていたが、一つの圧電素子のみを含む振動子を備える振動アクチュエータに対して、本発明の実施の形態1〜7に係る支持機構を用いてもよい。
Claims (6)
- 圧電素子を含む振動子を備える振動アクチュエータの支持機構であって、
前記振動アクチュエータは、基部と固定子と圧電素子とを含む振動子と、前記固定子に接触配置される回転子と、前記回転子を前記振動子に加圧接触させる予圧手段とから構成され、
前記支持機構は、取り付け対象物に固定される基底部材と、該基底部材の一端側に配置されると共に前記基底部材から前記振動アクチュエータに向かって伸びる所定の方向に向けて開口する垂直断面を有する挟持部材とから構成される音叉型の形状であり、
前記支持機構の前記基底部材と前記挟持部材との間には中間部材が配置され、該中間部材の前記基底部材と接する面の寸法は、前記基底部材の前記一端側の面の寸法よりも小さく、
前記支持機構の前記挟持部材は、少なくとも2本以上に分れて前記所定の方向に対して垂直に延び、さらに前記所定の方向に延び、
前記支持機構の前記挟持部材の先端部分が前記振動アクチュエータの前記振動子を挟持固定し、
前記支持機構の前記挟持部材の基端部分と前記振動アクチュエータの前記振動子とは離れており、それらの間に介在物が存在しないことを特徴とする、振動アクチュエータの支持機構。 - 前記支持機構の前記挟持部材は、前記支持機構の中心軸に対して対称な形状であることを特徴とする、請求項1に記載の振動アクチュエータの支持機構。
- 前記支持機構の前記中間部材は、前記基底部材と前記挟持部材との間に複数配置される、請求項1または2に記載の振動アクチュエータの支持機構。
- 前記振動アクチュエータの前記振動子は、前記基部と前記固定子との間に複数の圧電素子が挟持されて形成される複合振動子であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの支持機構。
- 前記振動アクチュエータの前記複合振動子は、縦振動を発生させる圧電素子とたわみ振動を発生させる圧電素子とを含み、前記回転子に接触配置される前記固定子に楕円運動を発生させ、前記支持機構の前記挟持部材の前記振動アクチュエータとの接触面が、前記たわみ振動の方向と垂直になるように配置される、請求項4に記載の振動アクチュエータの支持機構。
- 前記支持機構の前記基底部材と前記挟持部材との間が前記振動アクチュエータの発生させる振動の節の位置になる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの支持機構。
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