JP4626292B2 - 超音波ホーンとこれを用いたボンディング装置 - Google Patents

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本発明は超音波加工装置に用いられる超音波ホーンとこれを用いたボンディング装置に関し、特に超音波ホーンから加工装置本体に伝達する超音波振動を低減する支持構造を備えた超音波ホーンとこれを用いたボンディング装置に関する。
超音波加工装置の代表例として、超音波ワイヤボンダ、サーモソニック(超音波併用熱圧着)ワイヤボンダ、サーモソニックフリップチップボンダ等のボンディング装置が知られている。サーモソニックフリップチップボンダは、フリップチップと呼ばれる半導体チップの突起電極を基板の電極に押圧し、加熱した状態で接合面に超音波振動を与えて、接合面で金属拡散を生じさせ、電極間を接合する装置である。ワイヤボンダは、半導体チップの電極と基板の電極間に金、アルミニウム、銅等の金属ワイヤを張り、導通させる装置である。ワイヤを各電極に押圧し、常温で若しくは加熱した状態で、超音波振動をワイヤと電極の接合面に加えて、ワイヤと電極とを接合する装置である。
この種超音波加工装置においては超音波ホーンを用いて超音波振動を被加工物へ印加する。図7は、超音波方式ボンディング装置に用いられる従来の超音波ホーンの斜視図である。図7に示されるように、超音波ホーン30は、ホーン本体31の一方の端面に振動発生源である超音波振動子32を取り付けたものである。ホーン本体31は、丸形または方形の断面を持ち、ステンレス、チタン合金等の金属により製作される。そして、超音波振動子32が取り付けられた端面と反対側の端面付近には、被接合部品(半導体チップ、ワイヤ等)を保持し、接合対象部品(基板、半導体チップ等)に押圧するための保持部33が備えられており、超音波振動はこの保持部33を介して被接合部品に伝えられる。またホーン本体31には連結部37によってホーン本体31に連結された支持部36が設けられており、これにより超音波ホーン30は装置本体に取り付けられる。超音波ホーンは超音波振動子の発振周波数で共振振動するように、λ/2(λは超音波振動の波長)の整数倍の長さに設計されている。
ところで、超音波発振時には軸に対して垂直な縦振動と、ポアソン効果により縦波に直交する径方向振動が同時発生する。これは細長い棒を引張った時に棒の中心部分がくびれ、棒を押圧した時に中心部分が膨らむことと同じ現象であり、縦振動の腹点は、径方向振動の節点になる。図8にはある時点での超音波発振時の振動形状を示してある。縦波については右側への変位を正、左側への変位を負になるように実線にて描いてあり、また径方向振動については径方向に広がる変位を正、縮む方向の変位を負になるように破線にて描いてある。例えばa点付近は縦振動の節となっており、左右の部材から圧縮され、それに伴い径方向に広がっていることが分かる。半導体製造装置に取り付けるための支持部36は、縦振動への影響を最小にするため、a点のようなホーン縦振動の節部分に位置するように設計され、そして、支持部は肉厚の薄い連結部37によって超音波ホーン本体に連結されるようになされている(例えば、特許文献1、2参照)。
2001−176932号公報 2004−167435号公報
縦振動への影響を最小にするためには、ホーン支持部の位置は縦振動の節部が最良であるが、この点は径方向振動の腹となり、その振動は支持部を介して装置本体側に伝達される。そして、装置本体側に振動が伝達することにより、以下の問題が発生する。なお、本明細書においては、装置本体とは、超音波ボンディング装置などの超音波加工装置の内超音波振動系を除いた装置部分を意味している。
第1の問題は超音波振動の系に装置本体側も含まれてしまうので、装置本体側の状況により超音波振動の状態が変わってしまうことである。例えば、超音波ホーンが取り付けられる装置本体に他の構造部材を取り付けるネジがある場合、そのネジの締め方で超音波ホーンの負荷が変動してしまう、といった問題が生じることがある。
第2の問題点は、ボンディング装置などの加工装置の大型化が挙げられる。第1の問題を解決することにも通じるが、振動系の安定性を高めるため、超音波ホーンが固定される装置本体を大型にし、慣性を大きくする必要がある。
第3の問題は、装置本体側に伝達された超音波振動により装置が破損することである。例えば、超音波ホーンが取り付けられる装置部材に転がり軸受がある場合、転動体と転動面が超音波振動で衝突し合い、転動面が破損することがある。
上記の問題を解決するため、従来の超音波ホーンでは、例えば特許文献1、2にも記載のあるように、支持部を肉厚の薄い連結部によってホーン本体と接続することにより、振動伝達を抑制している。しかしながら、この方法では連結部の剛性をある程度保つ必要があることから、肉厚をあまり薄くすることはできず、十分に振動伝達を抑制することは難しい。
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解決することであって、その目的は、超音波方式ボンディング装置等において用いられる超音波ホーンに関し、超音波ホーンから装置本体への振動伝達を極小とする超音波ホーンの支持方法を提案し、小型の加工装置であっても装置本体側に損傷を与えることなく、安定した超音波振動を行うことができる超音波ホーンを提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、超音波振動を発生する超音波振動子と前記超音波振動子の加振に共鳴して振動する構造体である超音波ホーン本体を有し、前記超音波ホーン本体にはこれを支持体に支持させるための支持部と被加工物に対し加工を行う加工部とが備えられている超音波ホーンにおいて、前記超音波ホーン本体には前記超音波ホーン本体と前記超音波振動子との接続部から前記支持部までの距離と等しい距離の位置に前記超音波ホーン本体の中心線を中心として対称的に一対の突起部が設けられていることを特徴とする超音波ホーン、が提供される。
上記構成の超音波ホーンにおいては、一対の突起部には超音波ホーン本体の縦振動とは位相が反転した縦振動が発生する。そのため、本発明の超音波ホーンによれば、超音波ホーン本体の縦振動に起因する支持部に対するポアソン効果を突起部の縦振動に起因する支持部に対するポアソン効果によって打ち消すようにすることができる。従って、本発明によれば、超音波ホーンから装置本体側への超音波振動の伝達を極小にすることができる。
よって、本発明によれば、以下の効果が得られる。第1の効果は、超音波ホーンが振動系として独立するので、装置本体側の状態の影響を殆ど受けず、安定した超音波振動が可能となることである。第2の効果は、振動系の安定性を高めるため、超音波ホーンが固定される装置本体側を大型にし、慣性を大きくする必要がないので、装置を小型化することができることである。第3の効果は装置側に伝達された超音波振動により装置が破損することがなくなることである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態の超音波ホーンの斜視図である。この超音波ホーンは、電子部品の組立てを行う半導体製造装置、例えばフリップチップボンダやワイヤボンダ等に使用することを想定している。超音波ホーン10は、ホーン本体11と、ホーン本体11に超音波振動を付与する超音波振動子12と、被接合対象を保持する保持部13と、ホーン本体11の中心軸に対して対称な対をなす突起14と、図示されていない半導体製造装置へホーン本体11を固定する支持部16と、支持部16とホーン本体11との間を接続する連結部17とにより構成されている。

ホーン本体11の断面形状は、本実施の形態では方形であるが、丸形、三角形、その他の多角形断面形状であってもよい。また、円錐台、角錐台のようにテーパを有する形状であってもよく、さらには指数形状などの曲面を有するものであってもよい。ホーン本体11の材料には、ステンレス、チタン合金、ジュラルミン等のホーン材料として一般的に使用されている金属材料であればいずれも用いうる。ホーン本体11の一方の端面には振動発生源である超音波振動子12が取り付けられている。超音波を発生させる超音波振動子12には、圧電素子を数層に重ね合わせたランジュバン型超音波振動子を使用するのが最も一般的であるが、超磁歪素子等の他の振動発生源を利用したものであっても、所望の超音波振動を発生させ得るものなら使用可能である。ホーン本体11の他端付近には被接合部品(半導体チップ、ワイヤ等)を保持し、接合対象部品(基板、半導体チップ等)に押圧するための保持部材13を有する。保持部材13の材質は、ステンレス、アルミニウム合金、チタン合金、セラミックス等が考えられる。保持部材13は、ホーン本体11と一体構造であってもよいし、別部品でホーン本体11と着脱可能であってもよい。
ホーン本体11には、ホーン本体11をボンディング装置本体に取り付けるための支持部16と、これをホーン本体11に接続する連結部17と共に一体的に形成されている。支持部16にはこれを装置本体に固定するための取付穴16aが形成されている。本実施の形態では、ホーン本体をホーン本体の縦振動と平行する方向に支持するように取付穴16aはホーン本体の長手方向と平行に開けられているが、ホーン本体を縦振動と直交する方向に支持できるように取付穴16aは、図の上下方向に開けるようにしてもよい。対をなす連結部17、17の水平方向の中心線がホーン本体の中心線と直交し、かつホーン本体の縦振動の節部を通るようになされている。本実施の形態では連結部17は直線状に形成されているが、クランク状など他の形状に形成することもできる。また、対をなす連結部17、17の中心線およびホーン本体11の中心線と直交する方向に伸びる一対の突起14がホーン本体11と一体的に形成されている。この対をもって形成された突起14、14を結ぶ中心線もホーン本体の中心線と直交し、かつホーン本体11の縦振動の節部を通るようになされている。突起14の断面形状は、本実施の形態では方形であるが、円形や多角形状であってもよい。更に、先端部に向かって細くなるようにテーパをもって、または先端部が太くなるように逆テーパをもって形成されていてもよい。また、本実施の形態では、突起14はホーン本体11と一体に形成されているが、着脱自在とすることもできる。この場合、突起14はホーン本体11とは異なる材料によって形成することもできる。また、支持部16および連結部17についても同様である。すなわち、これらは着脱可能であってもよく、着脱可能である場合は、ホーン本体11とは異なる材料であってもよい。
ホーン本体11は、超音波振動子12の発振周波数で共振振動するように、λ/2(λは超音波振動の波長)の整数倍の長さに設計される。本実施の形態ではホーン本体11はλの長さに形成されている。また、突起14の対も同じ周波数で共振振動するように、突起14の端面14a間の距離はλ/2の整数倍の長さであることが好ましく、本実施の形態ではλ/2の長さに形成されている。ホーン本体11は超音波振動子12より駆動力を得て縦振動を生じるが、同時にポアソン効果により縦波に直交する径方向の振動が発生する。これにより、突起14の対にも縦振動が発生する。
図2にある時点でのホーン本体と突起対での縦振動の様子を示す。図2では、ホーン本体については右方向への変位を正として、突起対については上方向への変位を正として示してある。また、図3に縦振動に伴って生じる径方向の振動の様子を示す。図3では、いずれも径方向に広がる変位を正として示してある。
さて、共振周波数で対をなす突起14、14には、ホーン本体11とは逆位相の振動を生じる。すなわち、ホーン本体11が縮むと突起対(14、14)は伸び、ホーン本体1が伸びると突起対は縮む。突起対の縦振動はホーン本体11と交わる部分で節となり、ポアソン効果による径方向振動はホーン本体11と交わる部分で腹となっている。ここで、ホーン本体11の長手方向の中心線と、突起対(14−14)の中心線と、支持部対(16−16)の中心線とが互いに直交していることにより、ホーン本体11の径方向と突起対の径方向の両者を支持部対の長さ方向とすることができる。そして、ホーン本体11と突起対とが逆位相の縦振動をしていることにより、両者のポアソン効果は互いに打ち消しあう。
ここで、突起14の形状を調整することにより、突起対に生じる径方向振動の振幅とホーン本体11に生じる径方向振動の振幅を同じとすることができる。突起14形状の調整方法は、例えば断面積を大きくすると径方向の振幅が大きくなる傾向があるため、振動を重ね合わせによりホーン本体1と逆位相の振動が残っていれば、突起14の断面積を小さくし、同位相の振動が残っていれば、突起の断面積を大きくすればよい。また、突起が逆テーパ状に形成されている場合には、テーパ角を深くすると径方向の振幅が大きくなる傾向があるため、この角度を調整することによってもポアソン効果を相殺することができる。本実施の形態では、突起対は一対のみであったが、複数対形成することもできる。その場合、突起対同士が支持部対の中間を通る垂直面に対し対称的に配置されることが好ましい。
以上により、縦振動の節となる部分に対して径方向振動の振幅を0とする部分を作ることができる。ホーン本体11は、この節の径方向振動の0となる部分に、図示されていない半導体製造装置へホーン本体11を固定する支持部16を支持する連結部17を有する。支持部16および連結部17を有することにより、振動の状態は若干変化し、振幅は完全には0にならないが、それでも振幅が0に近い部分を支持することができるので、超音波ホーンから半導体製造装置の振動の伝達は極小とすることができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態の超音波ホーンの斜視図である。本実施の形態の超音波ホーンも電子部品組み立て用の半導体製造装置用の超音波ホーンが想定されている。本実施の形態の超音波ホーン20は、ホーン本体21、ホーン本体21に超音波振動を付与する超音波振動子22、被接合対象を保持する保持部材23、2組の対をなす突起24と25、図示されていない半導体製造装置へホーン本体21を固定するための2箇所に形成された支持部26、28、支持部26、28とホーン本体21とをそれぞれ接続する連結部27、29により構成されている。ホーン本体21の一方の端面には振動発生源である超音波振動子22が取り付けられ、そしてホーン本体21の中央部には、被接合部品(半導体チップ、ワイヤ等)を保持し、接合対象部品(基板、半導体チップ等)に押圧するための保持部材23が備えられている。保持部材23は、ホーン本体21と一体構造であってもよいし、別部品でホーン本体21と着脱可能であってもよい。
支持部26、28にはこれらを装置本体に固定するための取付穴26a、28aが形成されている。本実施の形態では、ホーン本体をホーン本体の縦振動と直交する方向に支持するように取付穴26a、28aは図の上下方向に開けられているが、ホーン本体を縦振動と平行方向に支持できるように取付穴26a、28aをホーン本体の長手方向と平行方向に開けるようにしてもよい。連結部27、29の垂直方向の中心線はそれぞれホーン本体の中心線と直交し、かつホーン本体の縦振動の節部を通るようになされている。本実施の形態では連結部27、29は直線状に形成されているが、クランク状など他の形状に形成することもできる。また、連結部27、29の垂直方向の中心線およびホーン本体21の中心線と直交する方向に伸びる対をなす突起24、25がホーン本体21と一体的に形成されている。そして、各突起対の水平方向の中心線はホーン本体の中心線と直交し、かつホーン本体21の縦振動の節部を通るようになされている。突起24、25の断面形状は、本実施の形態では方形であるが、円形や多角形状であってもよい。更に、先端部に向かって細くなるようにテーパをもって、あるいは先端部が太くなるように逆テーパをもって形成されていてもよい。また、本実施の形態では、突起24、25はホーン本体21と一体に形成されているが、着脱自在とすることもできる。この場合、突起24はホーン本体21とは異なる材料によって形成することもできる。支持部26、28および連結部27、29についても同様である。
ホーン本体21は、超音波振動子22の発振周波数で共振振動するように、λ/2(λは超音波振動の波長)の整数倍の長さに設計される。本実施の形態ではホーン本体21はλの長さに形成されている。また、突起24と25の対も同じ周波数で共振振動するように、突起24の端面24a間の距離および突起25の端面25a間の距離はλ/2の整数倍の長さであることが好ましく、本実施の形態ではλ/2の長さになされている。ホーン本体21は超音波振動子22より駆動力を得て縦振動を生じるが、同時にポアソン効果により縦波に直交する径方向の振動が発生する。これにより、突起24の対にも縦振動が発生する。
図5にある時点でのホーン本体と突起対での縦振動の様子を示す。図5では、ホーン本体については右方向への変位を正として、突起対については上方向への変位を正として示してある。また、図6に縦振動に伴って生じる径方向の振動の様子を示す。図6では、いずれも径方向に広がる変位を正として示してある。
さて、共振周波数で対をなす突起24および25には、ホーン本体21とは逆位相の振動を生じる。すなわち、ホーン本体21が縮むと突起対(24−24および25−25)は伸び、ホーン本体21が伸びると突起対は縮む。突起対の縦振動はホーン本体21の中心線と交わる部分で節となり、ポアソン効果による径方向振動はホーン本体21の中心線と交わる部分で腹となっている。ここで、ホーン本体21の長手方向の中心線と、突起対(24−24または25−25)の中心線と、支持部対(26−26または28−28)の中心線とが互いに直交していることにより、ホーン本体21の径方向と突起対の径方向の両者を支持部対の長さ方向とすることができる。そして、ホーン本体21と突起対とが逆位相の縦振動をしていることにより、両者のポアソン効果は互いに打ち消しあう。
ここで、突起24、25の形状を調整することにより、突起対に生じる径方向振動の振幅とホーン本体21に生じる径方向振動の振幅を同じとすることができる。突起24、25形状の調整方法は、第1の実施の形態の場合と同様である。本実施の形態では、突起対は各支持部について一対のみであったが、各支持部に対して複数対形成することもできる。その場合、突起対同士がホーン本体の中心線を通る水平面に対し対称的に配置されることが好ましい。
以上により、縦振動の節となる部分に対して径方向振動の振幅を0とする部分を作ることができる。ホーン本体21は、この節の径方向振動の0となる部分に、図示されていない半導体製造装置へホーン本体21を固定する支持部26、28を支持する連結部27、29を有する。支持部26、28および連結部27、29を有することにより、振動の状態は若干変化し、振幅は完全には0にならないが、それでも振幅が0に近い部分を支持することができるので、超音波ホーンから半導体製造装置の振動の伝達は極小とすることができる。更に、本実施の形態では、保持部材23から対称な位置にある2個所によりホーン本体21を支持することができるので、保持部材23を一箇所による支持よりも安定して振動させることができる。
また、本実施の形態では2つの節を利用して超音波ホーンを支持したが、3つ以上の複数個の節を利用して支持することも可能である。
本発明の超音波ホーンは、超音波ボンディング装置ばかりでなく、超音波ウェルダなど他の超音波加工装置にも適用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態である超音波ホーンの斜視図。 本発明の第1の実施の形態である超音波ホーンの縦振動の模式図。 本発明の第1の実施の形態である超音波ホーンの径方向振動の模式図。 本発明の第2の実施の形態である超音波ホーンの斜視図。 本発明の第2の実施の形態である超音波ホーンの縦振動の模式図。 本発明の第2の実施の形態である超音波ホーンの径方向振動の模式図。 従来の超音波ホーンの斜視図。 従来の超音波ホーンの振動模式図。
符号の説明
10、20、30 超音波ホーン
11、21、31 ホーン本体
12、22、32 超音波振動子
13、23、33 保持部材
14、24、25 突起
14a、24a、25a 突起の端面
16、26、28、36 支持部
17、27、29、37 連結部

Claims (13)

  1. 超音波振動を発生する超音波振動子と前記超音波振動子の加振に共鳴して振動する構造体である超音波ホーン本体を有し、前記超音波ホーン本体にはこれを支持体に支持させるための支持部と被加工物に対し加工を行う加工部とが備えられている超音波ホーンにおいて、前記超音波ホーン本体には前記超音波ホーン本体と前記超音波振動子との接続部から前記支持部までの距離と等しい距離の位置に前記超音波ホーン本体の中心線を中心として対称的に一対の突起部が設けられていることを特徴とする超音波ホーン。
  2. 前記一対の突起部の先端部間の距離が超音波振動の波長をλとしてλ/2の整数倍であることを特徴とする請求項1に記載の超音波ホーン。
  3. 前記支持部が、前記一対の突起部の中心線に対し直交する方向に延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波ホーン。
  4. 前記突起部の形状は、前記超音波ホーン本体の縦振動に起因する前記支持部に対するポアソン効果を前記突起部の縦振動に起因する前記支持部に対するポアソン効果によって打ち消すように選定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の超音波ホーン。
  5. 前記支持部が、超音波波振動の節部を挟むように対をもって形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の超音波ホーン。
  6. 前記支持部が、超音波波振動の複数の節部に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の超音波ホーン。
  7. 前記突起部が、前記超音波ホーン本体の縦振動の一つの節部において複数対形成されていることを特徴とする請求項1、2または4から6のいずれかに記載の超音波ホーン。
  8. 前記突起部が前記超音波ホーン本体に着脱可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の超音波ホーン。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載された超音波ホーンを備え、前記加工部がワイヤのボンディングを行うことを特徴とするボンディング装置。
  10. 前記加工部がワイヤの保持機能を有していることを特徴とする請求項9に記載ボンディング装置。
  11. 請求項1から8のいずれかに記載された超音波ホーンを備え、前記加工部が半導体チップを押圧して半導体チップの突起電極のボンディングを行うことを特徴とするボンディング装置。
  12. 前記加工部が半導体チップを吸引・保持する機能を有していることを特徴とする請求項11に記載のボンディング装置。
  13. ボンディングの行われる半導体チップまたは基板を加熱する機構が備えられていることを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載のボンディング装置。
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