JP4568831B2 - 工具ホーン - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチックや金属等の溶着に用いられる工具ホーンに係り、特に放射面を縦方向成分を全く含まない横方向振動のみで駆動することができる工具ホーンに関する。
従来から、入力面とこれに対向する放射面とを有する工具ホーンを用い、入力面に縦振動を入力するとともに、放射面で超音波溶着を行なうようにした工具ホーンは一般に知られている。
ところが、この種の工具ホーンにおいては、放射面での振動が縦方向振動となるため、例えばボスの先端に超音波振動を伝えて加絞め加工を行なう場合に、ボスが座屈して加絞め加工を行なうことができない等の問題がある。
そこで一部では、前記工具ホーンを横倒しにし、工具ホーン本体の先端周面を用いて超音波溶着を行なうようにしたり、あるいは前記工具ホーン本体の入力面に捩り振動を入力して超音波溶着を行なう方法が採られている。
前記従来の超音波溶着方法において、工具ホーンを横倒しにする前者は、加工に用いられる振動成分が、すべて横方向振動となるため、縦方向振動を用いて加工する場合と異なり、ボスの座屈等の問題はないが、工具ホーン本体の周面を用いて加工しなければならないため、工具ホーン本体の先端から離れるにつれて振幅が次第に小さくなり、広い面積の加工は不可能であるという問題がある。
また、捩り振動を入力する後者は、放射面での振動が、縦方向成分を含まない捩り振動となるため、前者同様ボスの座屈等の問題はないが、捩り振動の場合には、捩り中心に向かって次第に振幅が小さくなるため、広い面積を溶着する場合に、溶着位置によって加工斑が生じてしまうという問題がある。
そこで本出願人は先に、特願2002−326405において、放射面を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる工具ホーンを提案した。
特願2002−326405
本出願人が先に提案した工具ホーンは、放射面を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができると云う優れた効果が得られるが、工具ホーン本体の一端面が固定面となっているため、工具ホーン本体の固定側への固定が必ずしも容易でないという問題がある。
本発明は、かかる現況に鑑みなされたもので、放射面を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができ、かつ加工面を2つ得ることができる工具ホーンを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、放射面を、一方向の横方向振動で駆動することができる工具ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、放射面を、二方向の横方向振動を組合わせた,いわゆる円運動のような振動で駆動することができる工具ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、放射面を広くしても、確実に横方向振動で駆動することができる工具ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、放射面での横方向振動を、より安定させることができる工具ホーンを提供するにある。
本発明のさらに他の目的は、工具ホーン本体の固定側への固定が容易で、固定状態を安定させることができる工具ホーンを提供するにある。
前記目的を達成するため本発明は、両端が放射面となる棒状の工具ホーン本体の周面側から、工具ホーン本体の軸方向に対し直交する方向に縦振動が入力されて駆動される工具ホーンにおいて、前記工具ホーン本体の周面に、入力される縦振動に対し直交する方向に貫通するスリットを前記各放射面の間で、前記各放射面から離れた位置に設けるようにしたことを特徴とする。
本発明はまた、縦振動を、工具ホーン本体周面の一方向から入力されるようにしたことを特徴とする。そしてその場合、工具ホーン本体の一面側からのみ縦振動を入力してもよく、また工具ホーン本体の両面側から縦振動を入力してもよい。
本発明はまた、縦振動を、工具ホーン本体周面の直交二方向から入力するようにしたことを特徴とする。そしてこの場合にも、工具ホーン本体の一面側からのみ縦振動を入力してもよく、また工具ホーン本体の両面側から縦振動を入力してもよい。
本発明はまた、スリットを、ほぼ平行して複数本設けるようにしたことを特徴とする。
本発明はまた、スリットを、工具ホーン本体の残存部分の断面積が各所ほぼ同一となるような形状にしたことを特徴とする。
本発明はまた、工具ホーン本体を、縦振動の周波数に対応するノード位置で固定側に支持するようにしたことを特徴とする。
本発明はさらに、縦振動を、放射面が工具ホーン本体の周面に固定される駆動ホーンを介して工具ホーン本体に入力するようにし、かつ工具ホーン本体を、縦振動の周波数に対応する駆動ホーンのノード位置を介して固定側に支持するようにしたことを特徴とする。
本発明は、両端が放射面となる棒状の工具ホーン本体の周面側から、工具ホーン本体の軸方向に対し直交する方向に縦振動が入力されて駆動される工具ホーンにおいて、前記工具ホーン本体の周面に、入力される縦振動に対し直交する方向に貫通するスリットを設けるようにしているので、放射面を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向で駆動することができ、かつ加工面を2つ得ることができる。
本発明はまた、縦振動を、工具ホーン本体周面の一方向から入力するようにしているので、放射面を、一方向の横方向振動で駆動することができる。そしてこの際、工具ホーンの一面側からのみ縦振動を入力することにより、構造を簡素化してコストダウンを図ることができ、一方工具ホーン本体の両面側から縦振動を入力することにより、構造は多少複雑になるものの、バランスをよくして、放射面の振動状態をより安定させることができる。
本発明はまた、縦振動を、工具ホーン本体周面の直交二方向から入力するようにしているので、放射面を、二方向の横方向振動を組合わせた,いわゆる円運動のような振動で駆動することができる。そしてこの際、工具ホーン本体の一面側からのみ縦振動を入力することにより、構造を簡素化してコストダウンを図ることができ、一方工具ホーン本体の両面側から縦振動を入力することにより、構造は多少複雑になるものの、バランスをよくして、放射面の振動状態をより安定させることができる。
本発明はまた、スリットを、ほぼ平行に複数本設けるようにしているので、放射面を広くしても、確実に横方向振動で駆動することができる。
本発明はまた、スリットを、工具ホーン本体の残存部分の断面積が各所ほぼ同一となるような形状に形成しているので、工具ホーン本体を、例えば縦振動の入力位置から各放射面に向かって、断面積が次第に小さくなるような形状に形成した場合であっても、各放射面での横方向振動を、より安定させることができる。
本発明はまた、工具ホーン本体を、縦振動の周波数に対応するノード位置で固定側に支持するようにしているので、工具ホーン本体の固定側への固定が容易で、固定状態を安定させることができる。
本発明はさらに、縦振動を、放射面が工具ホーン本体の周面に固定される駆動ホーンを介して工具ホーン本体に入力するようにし、かつ工具ホーン本体を、縦振動の周波数に対応する駆動ホーンのノード位置を介して固定側に支持するようにしているので、工具ホーン本体の固定側への支持機構を、工具ホーン本体周りから離して配置することができ、工具ホーン本体の両放射面を2つの加工面として使用する際に、支持機構が邪魔になることがない。
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1ないし図4は、本発明の第1の実施の形態に係る工具ホーンを示すもので、この工具ホーン1は、四角柱状をなす工具ホーン本体2を備えており、この工具ホーン本体2の長手方向中央部の四側面には、第1縦振動子3で駆動される第1駆動ホーン4の放射面、第2縦振動子5で駆動される第2駆動ホーン6の放射面、第3縦振動子7で駆動される第3駆動ホーン8の放射面、および第4縦振動子9で駆動される第4駆動ホーン10の放射面が、工具ホーン本体2の軸方向に対し直交する方向にそれぞれ固定されている。そして、工具ホーン本体2を介しその両側に対向する2つの縦振動子3,5および7,9は、逆位相で同期駆動されるようになっている。
なお、対をなす2つの縦振動子3,5および7,9を逆位相で同期させる方法としては、両縦振動子3,5および7,9を同一の発振器からの出力を用いるとともに、対をなす一方の縦振動子5,9を発振器出力を反転させて逆位相とする方法、あるいは対をなす一方の縦振動子3,7に対し他方の縦振動子5,9のPZTの分極を逆にする方法が考えられる。
前記工具ホーン本体2には、図2ないし図4に示すように、その上端部に上放射面11が形成されているとともに、下端部に下放射面12が形成されており、工具ホーン本体2の各駆動ホーン4,6,8,10の固定位置と各放射面11,12との間には、第1縦振動子3および第2縦振動子5に対応する上スリット13aおよび下スリット13bがそれぞれ設けられているとともに、第3縦振動子7および第4縦振動子9に対応する上スリット14aおよび下スリット14bがそれぞれ設けられている。
すなわち、第1縦振動子3および第2振動子5に対応する両スリット13a,13b、および第3縦振動子7および第4縦振動子9に対応する両スリット14a,14bは、図3および図4に示すように、入力される縦振動に対し直交する方向に工具ホーン本体2を貫通しており、これら各スリット13a,13b,14a,14bにより、本来撓み振動する放射面11,12から縦振動方向成分をなくし、各放射面11,12を、各所同一振幅の横方向振動で駆動することができるようになっている。
なお実際には、工具ホーン本体2は直交二方向から駆動されるため、各放射面11,12は、直交二方向の横振動を組合わせた,いわゆる円運動のような振動で駆動されるようになっている。
前記工具ホーン本体2の上放射面11寄りのノード位置には、図1および図2に示すように、工具ホーン本体2の周面に固定される固定フランジ部材15が配設されており、この固定フランジ部材5は、図1に示すように、工具ホーン本体2の上端部を非接触で覆う支持機構16を介し、図示しない昇降機構等に固定されるようになっている。そして、工具ホーン本体2のノード位置に固定フランジ部材15を取付け、工具ホーン本体2を、このノード位置で固定側に支持固定することにより、工具ホーン本体2の固定が容易で、固定状態を安定させることができるようになっている。
すなわち、前記各縦振動子3,5,7,9を、所定の駆動周波数fで駆動すると、図5(a),(b)に示すような振幅で、工具ホーン本体2は振動することになる。そして、駆動周波数f(Hz)と、その波長λ(m)との関係は、音速をv(m/s)とすると、v=fλとなり、図5(a),(b)に破線丸を付して示すように、縦振動の入力位置からλ/4の奇数倍の距離だけ離れた位置には、振動振幅が零になるノード位置がそれぞれ形成される。したがって、このノード位置に前記固定フランジ部材15を取付け、この固定フランジ部材15を介し、工具ホーン本体2を固定側で支持することにより、工具ホーン本体2を容易かつ安定に支持することができる。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
図1に示す工具ホーン1において、第1縦振動子3および第2縦振動子5に通電し、各駆動ホーン4,6を介して工具ホーン本体2に縦振動を入力すると、工具ホーン本体2は、図6(a),(b)に示すように振動する。
図6(a),(b)は、工具ホーン本体2の振動状態を、有限要素法を用いて解析した結果を示すもので、図6(a),(b)からも明らかなように、両放射面11.12が、完全な横方向振動で駆動されていることが判る。
本発明者等は、比較例としてスリットを有しない工具ホーン本体2Aの振動状態を、有限要素法を用いて解析した処、図7(a),(b)に示すような結果となり、上放射面11Aおよび下放射面12Aが、横方向振動に縦方向振動を加えたいわゆる円弧運動のような撓み振動となることが確認された。
以上のことから、第1縦振動子3および第2縦振動子5に通電する場合には、これに対応する上スリット13aおよび下スリット13bを工具ホーン本体2に設けることで、前記両スリット13a,13bにより縦方向成分が吸収され、両放射面11,12を、各所同一振幅の横方向振動で駆動することができることが判る。
なお、第3縦振動子7および第4縦振動子9に通電する場合には、これに対応する上スリット14aおよび下スリット14bを工具ホーン本体2に設けることで、両放射面11,12を、前記両スリット13a,13bの場合と同様の効果により、各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる。そして、全縦振動子3,5,7,9に同時に通電した場合には、両放射面11,12は、二方向の横方向振動を組合わせた,いわゆる円運動のような振動で駆動されることになる。
しかして、工具ホーン本体2の周面に、入力される縦振動に対し直交する方向に貫通するスリット13a,13b,14a,14bを設けるようにしているので、両放射面11,12を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる。
なお、工具ホーン本体2を介してその両側の縦振動子,すなわち第1縦振動子3と第2縦振動子5、および第3縦振動子7と第4縦振動子は、前述のように逆位相で同期している。したがって、第2縦振動子5および第4縦振動子9を省略しても、前記第1の実施の形態と同様に工具ホーン本体2を駆動することができる。そして、前記両縦振動子5,9を省略することにより、構造を簡素化してコストダウンを図ることができる。
但し、工具ホーン本体2の駆動バランスをよくして、両放射面11,12の振動状態を安定させるためには、前記両縦振動子5,9を省略しないで、工具ホーン本体2を両側から駆動した方がよいことは云うまでもない。
図8は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における工具ホーン本体に代え、工具ホーン本体22を用いるようにしたものである。
すなわち、前記工具ホーン本体22は、図8に示すように、前記第1の実施の形態における工具ホーン本体2の長手方向中央部に、フランジ状の大型部20を設けた構造をなしており、この大型部20に、各駆動ホーン4,6,8,10(図1参照)が取付けられるようになっている。そして、この大型部20を設けることで、工具ホーン本体22が細い棒状であっても、各駆動ホーン4,6,8,10を容易に取付けることができるようになっているとともに、各放射面11,12における振動振幅を拡大することができるようになっている。
これを具体的に説明すると、大型部20に縦振動を入力した場合、その振動エネルギが両放射面11,12に伝播されるのであるから、途中でのエネルギのロスが零であるとすると、大型部20における振動エネルギと、両放射面11,12における振動エネルギとは同一となる。したがって、大型部20の断面積に対して、各放射面11,12の面積が各々1/2であるとすると、単位面積当りの振動エネルギは、各放射面11,12では2倍となり、これが振動振幅の拡大となって現れることになる。そして、振動振幅と面積とは、概略逆比例の関係にあるので、各放射面11,12では、ほぼ2倍の振動振幅が得られることになる。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、本実施の形態における工具ホーン本体22の場合にも、図9(a),(b)に有限要素法による解析結果を示すように、両放射面11,12を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる。
図10は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における工具ホーン本体に代え、工具ホーン本体32を用いるようにしたものである。
すなわち、前記工具ホーン本体32は、図10に示すように、長手方向中央部から各放射面11,12に向かって次第に断面積が小さくなる形状をなしており、前記第1の実施の形態における各スリット13a,13b,14a,14bに対応する上スリット33a,34aおよび下スリット33b,34bは、工具ホーン本体32の長手方向中央部から各放射面11,12に向かって次第にスリット幅が狭くなる台形孔状に形成されている。そしてこれにより、各スリット33a,33b,34a,34bに対応する残存部の断面積が各所ほぼ同一となり、これによって各放射面11,12の振動状態をより安定させることができるようになっている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、本実施の形態における工具ホーン本体32の場合にも、図11(a),(b)に有限要素法による解析結果を示すように、両放射面11,12を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる。
図12は、本発明の第4の実施の形態を示すもので、前記第3の実施の形態における工具ホーン本体32に代え、工具ホーン本体42を用いるようにしたものである。
すなわち、前記工具ホーン本体42は、図12に示すように、前記第3の実施の形態における工具ホーン本体32が、四角柱状に形成されているのに対し、円柱状に形成されている。
なお、その他の点については、前記第3の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、本実施の形態における工具ホーン本体42の場合にも、図13(a),(b)に有限要素法による解析結果を示すように、両放射面11,12を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる。
図14は、本発明の第5の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における工具ホーン本体2に代え、工具ホーン本体52を用いるようにしたものである。
すなわち、前記工具ホーン本体52には、図14に示すように、前記第1の実施の形態における各スリット13a,13b,14a,14bに対応する上スリット13a,14aおよび下スリット13b,14bが、ほぼ平行に2本ずつそれぞれ設けられている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、本実施の形態における工具ホーン本体52の場合にも、図15(a),(b)に有限要素法による解析結果を示すように、両放射面11,12を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる。また、各スリット13a,13b,14a,14bを2本ずつ設けることで、両放射面11,12の面積の拡大が可能となり、より広い面積を一回で溶着することができる。
なお、前記第5の実施の形態においては、各スリット13a,13b,14a,14bを2本ずつ設ける場合について説明したが、3本以上設けて各放射面11,12の更なる拡大を図るようにしてもよい。
図16は、本発明の第6の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における各スリット13a,13b,14a,14bに代え、スリット63,64を設けるようにしたものである。
すなわち、前記各スリット63,64は、図16に示すように、前記第1の実施の形態における上下のスリット13a,13b,14a,14bを、上下に連続させた1本スリット構造をなしている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成をなしており、作用も同一である。
しかして、本実施の形態における工具ホーン本体2の場合にも、図17(a),(b)に有限要素法による解析結果を示すように、両放射面11,12を、縦方向成分を全く含まず、しかも各所同一振幅の横方向振動で駆動することができる。
図18は、本発明の第7の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における各駆動ホーン4,6,8,10の工具ホーン本体2への取付け位置を、上放射面11側にずらせるようにしたものである。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、各駆動ホーン4,6,8,10の取付け位置を、工具ホーン本体2の長手方向中央部ではなく、上放射面11側にずらせた場合であっても、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図19および図20は、本発明の第8の実施の形態を示すもので、工具ホーン本体2を直接固定側に支持固定するのではなく、各駆動ホーン4,6,8,10を介して間接的に支持固定するようにしたものである。
すなわち、 各駆動ホーン4,6,8,10には、図19および図20に示すように、各縦振動子3,5,7,9の駆動周波数fに対応するノード位置に、固定フランジ4a,6a,8a,10aがそれぞれ設けられており、これら各固定フランジ4a,6a,8a,10aは、固定筒部材70を介して支持機構16に固定されている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、工具ホーン本体2を、駆動ホーン4,6,8,10を介して間接的に支持するようにしても、工具ホーン本体2を直接支持する場合と同様の効果を得ることができる。
図21は、本発明の第9の実施の形態を示すもので、工具ホーン本体2に、第1駆動ホーン4を取付けるとともに、これに対応する上下のスリット13a,13bを設け、かつ工具ホーン本体2を、例えば横置き構造として、両放射面11,12を両方ともワーク80の加工面として利用するようにしたものである。
なお、その他の点については、前記第8の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、2つの放射面11,12を、両方とも加工面として利用するようにしているので、加工効率を向上させることができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるわけではなく、工具ホーン本体を他の形状に変更しても、入力される縦振動に対し直交する方向に貫通するスリットを設ければ、同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明に係る工具ホーンは、プラスチックや金属等の溶着に用いられる工具ホーンとして有用であり、特に両放射面を、縦方向成分を全く含まない横方向振動のみで駆動することができる工具ホーンとして適している。
本発明の第1の実施の形態に係る工具ホーンを示す説明図である。 支持機構を取外した状態を示す図1相当図である。 固定フランジ部材を取外した状態を示す図2相当図である。 図3の工具ホーン本体の断面構造を示す説明図である。 (a),(b)は、図1の工具ホーン本体に縦振動を入力した場合の工具ホーン本体の振動状態をそれぞれ示すグラフである。 (a),(b)は、図1の工具ホーン本体の振動状態を、有限要素法による解析結果で示す説明図である。 (a),(b)は、スリットを設けない場合の工具ホーン本体の振動状態を示す図6相当図である。 本発明の第2の実施の形態を示す説明図である。 (a),(b)は、図8の工具ホーン本体の振動状態を示す図6相当図である。 本発明の第3の実施の形態を示す説明図である。 (a),(b)は、図10の工具ホーン本体の振動状態を示す図6相当図である。 本発明の第4の実施の形態を示す説明図である。 (a),(b)は、図12の工具ホーン本体の振動状態を示す図6相当図である。 本発明の第5の実施の形態を示す説明図である。 (a),(b)は、図14の工具ホーン本体の振動状態を示す図6相当図である。 本発明の第6の実施の形態を示す説明図である。 (a),(b)は、図16の工具ホーン本体の振動状態を示す図6相当図である。 本発明の第7の実施の形態を示す説明図である。 本発明の第8の実施の形態を示す説明図である。 図19の工具ホーン本体の支持構造を示す断面構成図である。 本発明の第9の実施の形態を示す説明図である。
符号の説明
1 工具ホーン
2,2A,22,32,42,52 工具ホーン本体
3 第1縦振動子
4 第1駆動ホーン
4a,6a,8a,10a 固定フランジ
5 第2縦振動子
6 第2駆動ホーン
7 第3縦振動子
8 第3駆動ホーン
9 第4縦振動子
10 第4駆動ホーン
11,11A 上放射面
12,12A 下放射面
13a,14a,33a,34a 上スリット
13b,14b,33b,34b 下スリット
15 固定フランジ部材
16 支持機構
63,64 スリット
70 固定筒部材
80 ワーク
f 駆動周波数
λ 波長

Claims (7)

  1. 両端が放射面となる棒状の工具ホーン本体の周面側から、工具ホーン本体の軸方向に対し直交する方向に縦振動が入力されて駆動される工具ホーンにおいて、前記工具ホーン本体の周面に、入力される縦振動に対し直交する方向に貫通するスリットを前記各放射面の間で、前記各放射面から離れた位置に設けたことを特徴とする工具ホーン。
  2. 縦振動は、工具ホーン本体周面の一方向から入力されることを特徴とする請求項1記載の工具ホーン。
  3. 縦振動は、工具ホーン本体周面の直交二方向から入力されることを特徴とする請求項1記載の工具ホーン。
  4. スリットは、ほぼ平行して複数本設けられていることを特徴とする請求項1,2または3記載の工具ホーン。
  5. スリットは、工具ホーン本体の残存部分の断面積が各所ほぼ同一となるような形状をなしていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の工具ホーン。
  6. 工具ホーン本体は、縦振動の周波数に対応するノード位置で固定側に支持されていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の工具ホーン。
  7. 縦振動は、放射面が工具ホーン本体の周面に固定される駆動ホーンを介して工具ホーン本体に入力され、工具ホーン本体は、縦振動の周波数に対応する駆動ホーンのノード位置を介して固定側に支持されていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の工具ホーン。
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