JP5315214B2 - 鞍乗り型車両の後部構造 - Google Patents

鞍乗り型車両の後部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5315214B2
JP5315214B2 JP2009257134A JP2009257134A JP5315214B2 JP 5315214 B2 JP5315214 B2 JP 5315214B2 JP 2009257134 A JP2009257134 A JP 2009257134A JP 2009257134 A JP2009257134 A JP 2009257134A JP 5315214 B2 JP5315214 B2 JP 5315214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grab rail
cowls
cowl
vehicle
grab
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009257134A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011102064A (ja
Inventor
晃彦 西本
弘明 松浦
加藤  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=43955083&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5315214(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009257134A priority Critical patent/JP5315214B2/ja
Priority to ARP100104097 priority patent/AR078915A1/es
Priority to BRPI1004696-8A priority patent/BRPI1004696B1/pt
Priority to CN 201010543585 priority patent/CN102050176B/zh
Publication of JP2011102064A publication Critical patent/JP2011102064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5315214B2 publication Critical patent/JP5315214B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、鞍乗り型車両の後部構造に関する。
特許文献1にはリヤカウルと乗員が把持するグラブレールとを重ね合わせ、これらを左右一対のシートレールに共締めして取り付ける自動二輪車が開示されている。
特許文献1に係る自動二輪車においてグラブレールは、略U字形のグラブ本体部とグラブレール本体部の左右端部間を連結するクロスメンバ部とが一体に成形されたアルミニウム合金鋳造品とされ、クロスメンバ部は一対のシートレール間を補強するクロスメンバの役割を兼ねる。このためグラブレールは高い剛性を要求され、アルミ鋳造品として構成されている。
特許第3547067号公報
ところで上記特許文献1に係る構造では、グラブレールがリヤカウルから車幅方向に向けて張り出して取り付けられる。このためグラブレールが取り付けられていない場合に比べて走行風に対する空気抵抗が大きくならざるを得ない。また近年、各種車両では連続的かつ一体的な外観性が好まれる実情がある。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、走行風に対する空気抵抗を低減できるとともに、優れた外観品質を表出可能な鞍乗り型車両の後部構造の提供を目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、後輪(例えば実施の形態における後輪46)の上方にリヤカウル(例えば実施形態におけるリヤカウル60L,60R)を被着し車両後部にグラブレール(例えば実施形態におけるグラブレール62)を備える鞍乗り型車両の後部構造において、前記リヤカウルに凹部(例えば実施形態における凹部70L,70R)を設けるとともに、前記グラブレールに乗員が把持するグラブ本体部(例えば実施形態におけるグラブ本体部75)と、車両側に取り付けられる端部(例えば実施形態における車両側取付部76L,76R)とを設け、前記リヤカウルの凹部に前記グラブレールの端部を収容し、前記リヤカウルと前記グラブレールの端部とで連続する面を形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記グラブレールの端部に上方に向かって延びる第一のリブ(例えば実施形態における中間リブ83L,83R)を設けるとともに、前記リヤカウルの車両内側部分に上方に向かって延びる第二のリブ(例えば実施形態における前部リブ72L,72R)を設け、前記第一のリブと前記第二のリブとを連続させたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記リヤカウル及び前記グラブレールの上方に乗員が着座するシート(例えば実施形態におけるシート16)を設け、前記第一のリブ及び前記第二のリブを囲うように前記シートを設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記グラブレールの端部は、前記リヤカウルに連結されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記グラブレールは、樹脂製であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記グラブレールは略U字状であり、左右で対向する一対の端部を連結する連結部(例えば実施形態における連結部80A)を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、グラブレールがリヤカウルから連続する面を形成することで、走行風による空気抵抗を低減することができる。また、グラブレールをリヤカウルの一部することができ、連続的かつ一体的な優れた外観品質を表出させることが可能となるとともに、リヤカウルの体積を減少させて製造コストを低減することも可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、グラブレールをリヤカウルの一部とすることができ、各リブを他部品の位置決め部等にして用いれば、別途位置決め部品を設けないですむ。
請求項3に記載の発明によれば、シートを取り付ける際の位置決め部を別途設けないですみ、製造コストの低減を図れる。
請求項4に記載の発明によれば、グラブレールをリヤカウルに連結するため、リヤカウルとグラブレールの位置決めが容易になる。
請求項5に記載の発明によれば、グラブレールを樹脂製とすることで製造コストを低減でき、かつ、成形が容易なため生産性を向上できる。
請求項6に記載の発明によれば、グラブレールが閉じ構造とされるため、成形後の歪みを防止できる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 自動二輪車の車両後部の側面図である。 自動二輪車の車両後部の上面図である。 リヤカウルからグラブレール等を取り外した状態の車両後部の側面図である。 リヤカウルからグラブレール等を取り外した状態の車両後部の上面図である。 グラブレールの斜視図であり、(A)はグラブレールを斜め上方から見た斜視図で、(B)はグラブレールを斜め下方から見た斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を基に説明する。
図1は本発明が適用された鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1の側面図である。図1を含み以下の説明で用いる図面適所には、車両前方を示す矢印FR、車両上方を示す矢印UP、車両左方を示す矢印LHを示している。以下の説明ではこれらの方向を適宜用いるものとする。
自動二輪車1は、車体フレーム2を、前端を構成するヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後方斜め下方に延ばしたメインフレーム4と、メインフレーム4の後端部から後方へ延ばした左右一対のシートレール5L,5Rと、メインフレーム4の前端部からほぼ下方そして後方へ延ばした左右一対のダウンフレーム6L,6Rと、メインフレーム4の後部から後方斜め下方そして下方に延ばすことでダウンフレーム6L,6Rの後端部にそれぞれ連結した左右一対のセンタフレーム7L,7Rと、シートレール5L,5R及びセンタフレーム7L,7Rのそれぞれに渡した左右一対のサブフレーム8L,8Rとで構成している。図1では、紙面手前側のシートレール5R、ダウンフレーム6R、センタフレーム7R、サブフレーム8Rのみが示されている。
ヘッドパイプ3にはフロントフォーク9が回動自在に取り付けられ、メインフレーム4には燃料タンク10が取り付けられている。センタフレーム7L,7Rには左右一対のピボットプレート11L,11R(紙面手前側の11Rのみ示す)が取り付けられ、ピボットプレート11L,11Rには、エンジン12及び変速機13からなるパワーユニット14が支持されるとともにスイングアーム15が上下スイング自在に支持されている。また、シートレール5L,5Rの上方には乗員が着座するシート16が配置され、シートレール5Lの後部左側方には後部側方ガード部材17が支持されている。
フロントフォーク9は、左右一対のフォーク単体18L,18R(紙面手前側の18Rのみ示す)をトップブリッジ19及びこのトップブリッジ19の下方に配置したボトムブリッジ20で連結したものであり、トップブリッジ19にはバーハンドル21が取り付けられている。トップブリッジ19及びボトムブリッジ20にはカウル支持ステー(図示せず)が取り付けられ、カウル支持ステーにはフロントカウル24が支持されている。フロントカウル24には、符合25で示すフロント用のナンバープレート支持ブラケットやメータ、インナカウル、ウインカー支持ステー等が支持される。符合26は前輪27の上方を覆うフロントフェンダを示している。
燃料タンク10の下方には収納ボックス33が配置され、収納ボックス33はメインフレーム4とエンジン12のシリンダ部34との間に位置し、メインフレーム4の下部にブラケット35を介して取り付けられている。燃料タンク10の後方一部は、シート16の前部に覆われており、シート16はシートレール5L,5Rに沿って前後方向に延在し、シートレール5L,5Rの前端適所等に形成された固定部(図示せず)に固定されている。
シート16の下方にはステップ36が設けられ、ステップ36はサブフレーム8L,8Rから後方斜め下方に延ばしたバー部材37の下端に取り付けられている。符合38は、ピボットプレート11L,11Rから後方に延ばして設けられたバー部材37補強のための補強バーを示している。
スイングアーム15は、ピボットプレート11L,11Rに図示しないピボット軸を介して取付けた部材であり、後端部に後輪46及び左右一対のリヤクッションユニット47L,47R(紙面手前側の47Rのみ示す)のそれぞれの下端を取付けたものである。リヤクッションユニット47L,47Rの上端は、シートレール5L,5Rにそれぞれ取付けたレール下部ブラケット48L,48R(紙面手前側の48Rのみ示す)に取り付けられている。また、スイングアーム15の周囲はチェーンカバー49に囲われており、チェーンカバー49はエンジン12からの駆動力を後輪46に伝達するチェーン及びこのチェーンに掛け回されるドリブンスプロケット(図示せず)を覆っている。また、シートレール5L,5R及びレール下部ブラケット48L,48Rには後輪46の上方を覆うリヤフェンダ51が取り付けられている。
エンジン12は、シリンダ部34に設けたシリンダヘッド52を前方に向けるように配置され、ピボットプレート11L,11Rに形成されたパワーユニット支持ブラケット53〜55により車体に支持されている。エンジン12のシリンダヘッド52の下部には排気管57が接続され、この排気管57の後端にはマフラ58が接続されている。マフラ58の上部はバー部材37及び補強バー38の端部で支持されている。
車両後部には側方からシートレール5L,5Rの後部を覆う左右一対のリヤカウル60L,60R(紙面手前側の60Rのみ示す)が被着され、車両略中央には側方からシートレール5L,5Rの前部、センタフレーム7L,7R及びサブフレーム8L,8Rを覆う左右一対のサイドカウル61L,61R(紙面手前側の61Rのみ示す)が被着されている。リヤカウル60L,60R及びサイドカウル61L,61Rは前後で連なり一体的な外観意匠を構成しており、リヤカウル60L,60Rには乗員が把持するグラブレール62が設けられている。リヤカウル60L,60R、サイドカウル61L,61R、及びグラブレール62はそれぞれABS(Acrylonitrile Butadiene styrene)等の樹脂材料から成形されている。
以下、上記リヤカウル60L,60R、サイドカウル61L,61R、グラブレール62等が設けられる自動二輪車1の後部について詳述する。
図2に示すようにリヤカウル60L,60Rはそれぞれ、シートレール5L,5Rに沿って前後に延びる長尺状とされ、後上方に向けてやや傾いた状態で取り付けられている。図3に示すようにリヤカウル60L,60Rは、後方に向かうに従い車両内側に緩やかに湾曲する上面視で弧状の外壁面63L,63Rと、この外壁面63L,63Rの上部から折曲して車幅方向内側に向けて延びる上壁面64L,64Rとを一体に有して形成されている。外壁面63L,63Rは縦断面視でも弧状に形成されており、上方に向けて車幅方向内側にやや湾曲する形状ともされている。外壁面63L,63Rは外部に露出される意匠面とされる部位であり、上壁面64L,64Rはシート16が取り付けられた際にはシート16周縁によって覆われる部位である(図1参照)。
図4,図5にはそれぞれ車両後部においてサイドカウル61L,61R及びグラブレール62が取り外された状態が示されている。同図に示すようにリヤカウル60L,60Rの前端には車幅方向内側に向けて弧状に延びる前部固定片65L,65Rが形成され、またリヤカウル60L,60Rの後部内側には車幅方向内側へ突出する後部固定片66L,66Rが形成されている(図5参照)。リヤカウル60L,60Rは、前部固定片65L,65Rをシートレール5L,5Rに形成されたリヤカウルブラケット67L,67R(図4において紙面手前側67Rのみ示す)にボルト締めされるとともに、後部固定片66L,66Rをシートレール5L,5R後端に形成されたリヤカウル締結孔68L,68R(図5参照)にボルト締めされることで、車体側に固定されている。
リヤカウル60L,60Rが車体側に取り付けられた状態では、前部固定片65L,65Rはリヤクッションユニット47L,47Rの上端を覆った状態となっており、また、リヤカウル60L,60Rの後端部の間にはリヤセンタカウル69が設けられている(図5参照)。リヤセンタカウル69はリヤカウル60L,60Rの後端部間を連結しており、リヤカウル60L,60Rに形成された図示しない締結孔に固定されている。リヤセンタカウル69の後端は、リヤカウル60L,60Rの弧状の外壁面63L,63Rと滑らかに連なる弧状とされている。
図4,図5を続けて参照し、リヤカウル60L,60Rにはグラブレール62の取り付けのための凹部70L,70Rが形成されている。凹部70L,70Rは、リヤカウル60L,60Rの前後方向略中央領域において外壁面63L,63R及び上壁面64L,64Rを切り欠くように形成されるものである。リヤカウル60L,60Rの外壁面63L,63Rの意匠面、及び、上壁面64L,64Rの連続面は、図5に最も良く示すように凹部70L,70Rによって分断されている。凹部70L,70Rの前方側の底部には、グラブレール62の取り付けのためのグラブレール取付孔74L,74Rが形成されている。
また、凹部70L,70Rの前方及び後方においてリヤカウル60L,60Rの上壁面64L,64Rには上方に向かって延びる板状の前部リブ72L,72R及び後部リブ73L,73Rが形成されている。前部リブ72L,72Rはリヤカウル60L,60Rの前端から凹部70L,70Rの直前まで延び、後部リブ73L,73Rは凹部70L,70Rの直後からリヤカウル60L,60Rの後端まで延びている。
グラブレール62は乗員が把持するための部材であって、グラブレール取付孔74L,74Rにボルト・ナット締結されることでリヤカウル60L,60Rに取り付けられる。図3に示すようにグラブレール62は略U字状に形成され、該グラブレール62には、乗員が把持する略U字状のグラブ本体部75と、このグラブ本体部75の略U字状の両端部に一体に形成された車両側取付部76L,76Rとが形成されている。すなわち、グラブレール62は略U字状のグラブ本体部75の両端部が車両側取付部76L,76Rとして構成されている。
図6に参照されるように車両側取付部76L,76Rは一部屈曲した板状に形成され、図2,図3も併せて参照し、車両側取付部76L,76Rは、グラブ本体部75の外側面と連続する外壁部77L,77Rと、外壁部77L,77Rの上部から車幅方向内側に向けて延びる上壁部78L,78Rとで構成されている。
外壁部77L,77Rの長さ寸法及び高さ寸法は、リヤカウル60L,60Rの凹部70L,70Rの側部の前後方向長さ及び高さ、換言すれば、凹部70L,70Rによって切り欠かれた外壁面63L,63Rの間隙部分の前後方向長さ及び高さと略同一に設定されている。上壁部78L,78Rの長さ寸法及び高さ寸法は、リヤカウル60L,60Rの凹部70L,70Rの上部の前後方向長さ及び幅方向長さ、換言すれば、凹部70L,70Rによって切り欠かれた上壁面64L,64Rの間隙部分の前後方向長さ及び幅方向長さと略同一に設定されている。
そして、外壁部77L,77R及び上壁部78L,78Rは、凹部70L,70R直前のリヤカウル60L,60Rから後方に向けて滑らかに連なる上面視弧状の形状を呈し、外壁部77L,77Rについては縦断面視でも弧状に形成されている。すなわち、車両側取付部76L,76Rは、リヤカウル60L,60Rに形成された凹部70L,70Rに略隙間なく埋めるように収まりつつ、かつ、リヤカウル60L,60Rの外壁面63L,63R及び上壁面64L,64Rに滑らかに連続する面を形成する形態とされている。
上壁部78L,78Rの前部には、図3に示すようにボルト挿通孔79L,79Rが形成され、上壁部78L,78Rの後部内側には車幅方向へ向けて突出する板状の固定片80L,80Rが形成されている。固定片80L,80Rにはボルト挿通孔81L,81Rが一対ずつ形成されている。図5も併せて参照し、グラブレール62は、車両側取付部76L,76Rを凹部70L,70Rに収容されつつ、ボルト挿通孔79L,79Rを凹部70L,70Rに形成されたグラブレール取付孔74L,74Rにボルト締めされるとともに、固定片80L,80Rに形成されたボルト挿通孔81L,81Rをシートレール5L,5Rの後端部間を連結したクロスメンバ82のボルト締結孔82A・・・にボルト締めされることで、車体側に固定されている。
そして、ここでグラブレール62がリヤカウル60L,60Rに固定された際、車両側取付部76L,76Rはリヤカウル60L,60Rに形成された凹部70L,70Rを略隙間なく埋めるように収まりリヤカウル60L,60Rの一部となりつつ、かつ、リヤカウル60L,60Rの外壁面63L,63R及び上壁面64L,64Rに滑らかに連続する面を形成して意匠面を構成するようになっている。
また、車両側取付部76L,76Rの上壁部78L,78Rには、上方に向かって延びる板状の中間リブ83L,83Rが形成され、中間リブ83L,83Rは上壁部78L,78Rの前後端部間に渡って延びている。中間リブ83L,83Rの前端はリヤカウル60L,60Rの前部リブ72L,72Rの後端に隣接し、中間リブ83L,83Rの後端はリヤカウル60L,60Rの後部リブ73L,73Rの前端に隣接している。中間リブ83L,83Rは、凹部70L,70Rによって分断された前部リブ72L,72Rと後部リブ73L,73Rとの間を埋めて前方から後方に向けて延びる一連の壁体を構成している。また、車両側取付部76L,76Rにおける左右の固定片80L,80Rは一体に形成された連結部80Aによって連結されている。
また、図3を参照し車両側取付部76L,76Rに結合したグラブ本体部75は、その外側面がリヤカウル60L,60Rの外壁面63L,63Rの後部弧状面と略沿う弧状に形成されている。グラブレール62がリヤカウル60L,60Rに固定された際、グラブ本体部75は、リヤカウル60L,60Rの側部から車幅方向外側へ張り出すことがない形態とされている。
そしてサイドカウル61L,61Rは、リヤカウル60L,60Rの前端を側方から覆うように取り付けられている。図4を参照し、シートレール5L,5Rのリヤカウルブラケット67L,67Rにはサイドカウル取付孔84L,84R(紙面手前側の84Rのみ示す)が形成され、シート16下方のシートレール5L,5Rには前部サイドカウルブラケット85L,85R(紙面手前側の85Rのみ示す)が形成され、センタフレーム7L,7Rの上下方向略中央領域には下部サイドカウルブラケット86L,86R(紙面手前側の86Rのみ示す)が形成されている。サイドカウル61L,61Rは、これらサイドカウル取付孔84L,84R、前部サイドカウルブラケット85L,85R、及び下部サイドカウルブラケット86L,86Rにボルト締めされることで、図2に示すように車体側に取り付けられている。
図2,図3を参照し、サイドカウル61L,61Rは、後方に向かうに従い車両内側に緩やかに湾曲する上面視で弧状の外壁面87L,87Rと、この外壁面87L,87Rの上部から折曲して車幅方向内側に向けて延びる上壁面88L,88Rとを一体に有して形成されている。サイドカウル61L,61Rは、図3に最も良く示すようにリヤカウル60L,60Rと協働して上面視で流線型の外観意匠を構成している。
また、サイドカウル61L,61Rの上壁面88L,88Rにも上方に向かって延びる板状のリブ89L,89Rが形成されている。このリブ89L,89Rの後端はリヤカウル60L,60Rの上壁面64L,64Rに形成された前部リブ72L,72Rの前端に隣接している。リブ89L,89Rは前部リブ72L,72Rの前端から前方に連続するように延び、リヤカウル60L.60Rの前部リブ72L,72R、後部リブ73L,73R及びこれらの間を埋めるグラブレール62の中間リブ83L,83Rと相まって、前方から後方に向けて延びる一連の壁体90を構成する。かかる壁体90はシート16が取り付けられる際に、シート16の下部に囲まれることで位置決め手段としての機能を有する。
図7は、車両1の後部の縦断面図(図1のA−A線に沿う断面)を示している。同図に示すように、シート16の底板16Aの周縁内側は下面から凹むように形成されている。シート16は、かかる底板16Aの凹部16Bで上記前部リブ72L,72R等からなる壁体90を囲うようにして、リヤカウル60L,60R及びグラブレール62の上方に設けられる。これにより、壁体90はシート16を所定位置に保持させ、位置決め手段として機能する。なお、リヤカウル60L.60Rの前部リブ72L,72R、後部リブ73L,73R及びこれらの間を埋めるグラブレール62の中間リブ83L,83Rのみでシート16の位置決め手段を構成しても良い。
以上に記載したように本実施形態では、図2,図3に最も良く示すように自動二輪車1の車両後部において、リヤカウル60L,60Rに凹部70L,70Rを設けるとともに、グラブレール62に乗員が把持するグラブ本体部75と、車両側に取り付けられる車両側取付部76L,76Rとを設け、前記凹部70L,70Rに車両側取付部76L,76Rを収容し、リヤカウル60L,60Rと車両側取付部76L,76Rとで連続する面を形成している。かかる構成によれば、グラブレール62がリヤカウル60L,60Rから連続する面を形成することで、走行風による空気抵抗を低減することができる。また、グラブレール62をリヤカウル60L,60Rの一部とすることができるため、連続的かつ一体的な優れた外観品質を表出させることが可能となるとともに、リヤカウル60L,60Rの体積を減少させることが可能なため、製造コストを低減することも可能となる。
なお、本実施形態では、凹部70L,70Rによって切り欠かれたリヤカウル60L,60Rの空白領域全体をグラブレール62の車両側取付部76L,76Rが埋めるように設けられる例を説明したが、凹部70L,70Rによって切り欠かれたリヤカウル60L,60Rの外壁面63L,63Rを、すなわち、より一般的に言えば意匠面側となる部位を車両側取付部76L,76Rで少なくとも埋めれば、車体側取付部76L,76Rをリヤカウル60L,60Rの一部とすることができ、リヤカウル60L,60Rと車両側取付部76L,76Rとで連続する面を形成できる。このため、凹部70L,70R及び車両側取付部76L,76Rの形態は上記実施形態に限らず種々の態様が考えられ、本発明がこの実施形態の態様に限定されるものでないことは言うまでもない。
また、グラブレール62の車両側取付部76L,76Rに上方に向かって延びる中間リブ83L,83Rを設けるとともに、リヤカウル60L,60Rの車両内側部分、すなわち上壁面64L,64Rに上方に向かって延びる前部リブ72L,72R及び後部リブ73L,73Rを設け、中間リブ83L,83Rと前部リブ72L,72R及び後部リブ73L,73Rとを連続させている。そして、シート16をリヤカウル60L,60R及びグラブレール62の上方にシート16を設け、中間リブ83L,83Rと前部リブ72L,72R及び後部リブ73L,73Rを囲うようにシート16を設けている。かかる構成によれば、グラブレール62をリヤカウル60L,60Rの一部とすることができ、シート16を取り付ける際の位置決め部を別途設けないですみ、製造コストの低減を図れる。
また、本実施形態ではグラブレール62の車両側取付部76L,76Rがリヤカウル60L,60Rにグラブレール取付孔74L,74Rにより連結されているが、この場合、グラブレール62をリヤカウル60L,60Rに連結するため、リヤカウル60L,60Rとグラブレール62の位置決めが容易になる。
また、グラブレール62は樹脂製としているが、これによれば、製造コストを低減でき、かつ、成形が容易なため生産性を向上できる。また、グラブレール62は、略U字状とされ、左右で対向する車両側取付部76L,76Rの固定片80L,80Rの一部を連結する連結部80Aを備えるが、これによれば、グラブレール62が閉じ構造とされるため、成形後の歪みを防止できる。
なお、本実施形態ではグラブレール62を略U字状と説明したが、この略U字状は厳密に上面視でU字である場合に限らずコ字状やV字状も含む概念である。また、上記実施形態における構成はこの発明の一例であり、部品構成や構造、形状、大きさ、数及び配置等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。例えば、本実施形態では本発明を自動二輪車に適用したが、三輪車両や四輪のバギー車等でも本発明は好適に適用できる。
16 シート
46 後輪
60L,60R リヤカウル
62 グラブレール
70 凹部
72L,72R 前部リブ(第二のリブ)
75 グラブ本体部
76L,76R 車両側取付部(端部)
80A 連結部
83L,83R 中間リブ(第一のリブ)

Claims (6)

  1. 後輪の上方にリヤカウルを被着し車両後部にグラブレールを備える鞍乗り型車両の後部構造において、
    前記リヤカウルに凹部を設けるとともに、前記グラブレールに乗員が把持するグラブ本体部と、車両側に取り付けられる端部とを設け、
    前記リヤカウルの凹部に前記グラブレールの端部を収容し、前記リヤカウルと前記グラブレールの端部とで連続する面を形成したことを特徴とする鞍乗り型車両の後部構造。
  2. 前記グラブレールの端部に上方に向かって延びる第一のリブを設けるとともに、前記リヤカウルの車両内側部分に上方に向かって延びる第二のリブを設け、
    前記第一のリブと前記第二のリブとを連続させたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の後部構造。
  3. 前記リヤカウル及び前記グラブレールの上方に乗員が着座するシートを設け、前記第一のリブ及び前記第二のリブを囲うように前記シートを設けたことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両の後部構造。
  4. 前記グラブレールの端部は、前記リヤカウルに連結されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の後部構造。
  5. 前記グラブレールは、樹脂製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の後部構造。
  6. 前記グラブレールは略U字状であり、左右で対向する一対の端部を連結する連結部を備えることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両の後部構造。
JP2009257134A 2009-11-10 2009-11-10 鞍乗り型車両の後部構造 Active JP5315214B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009257134A JP5315214B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 鞍乗り型車両の後部構造
ARP100104097 AR078915A1 (es) 2009-11-10 2010-11-04 Estructura posterior para un vehiculo tipo motocicleta
BRPI1004696-8A BRPI1004696B1 (pt) 2009-11-10 2010-11-05 Estrutura traseira para veículo do tipo de montar em selim
CN 201010543585 CN102050176B (zh) 2009-11-10 2010-11-08 鞍乘型车辆的后部结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009257134A JP5315214B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 鞍乗り型車両の後部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011102064A JP2011102064A (ja) 2011-05-26
JP5315214B2 true JP5315214B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=43955083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009257134A Active JP5315214B2 (ja) 2009-11-10 2009-11-10 鞍乗り型車両の後部構造

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5315214B2 (ja)
CN (1) CN102050176B (ja)
AR (1) AR078915A1 (ja)
BR (1) BRPI1004696B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5973924B2 (ja) * 2013-01-29 2016-08-23 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両のシートレール構造
JP2016088330A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両
CN112188980B (zh) * 2018-05-23 2022-03-22 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0738068Y2 (ja) * 1987-08-06 1995-08-30 スズキ株式会社 オ−トバイの車体後部構造
JPH0187978U (ja) * 1987-12-03 1989-06-09
JP3547067B2 (ja) * 1997-02-27 2004-07-28 本田技研工業株式会社 自動二輪車用リヤフェンダとリヤカウルの取付構造
JP3901563B2 (ja) * 2002-04-11 2007-04-04 本田技研工業株式会社 自動二輪車におけるシートロック装置及びグラブレールの取り付け構造
JP4238291B2 (ja) * 2002-12-04 2009-03-18 本田技研工業株式会社 自動2輪車の車体構造
JP2005145203A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Honda Motor Co Ltd スクータ型車両の前部構造
JP2007210486A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車
JP5005591B2 (ja) * 2008-03-21 2012-08-22 本田技研工業株式会社 自動二輪車におけるグラブレール構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN102050176B (zh) 2013-07-03
BRPI1004696B1 (pt) 2019-06-04
AR078915A1 (es) 2011-12-14
BRPI1004696A2 (pt) 2013-02-26
JP2011102064A (ja) 2011-05-26
CN102050176A (zh) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5782424B2 (ja) 鞍乗り型車両の後部構造
JP6140664B2 (ja) 鞍乗り型車両の車体フレーム構造
JP6708687B2 (ja) 自動二輪車のシートフレーム
WO2012008394A1 (ja) 鞍乗り型車両
JP5460526B2 (ja) 自動二輪車の前部構造
JP5315214B2 (ja) 鞍乗り型車両の後部構造
EP2562068B1 (en) Straddle-ride type vehicle with mudguard structure
JP5560059B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5460511B2 (ja) 車両用のリヤフェンダ
JP6403895B2 (ja) 鞍乗り型電動車両
JP5396210B2 (ja) 自動二輪車のサイドバッグ支持ステー
US9581073B2 (en) Radiator structure for two-wheeled vehicle
JP5852502B2 (ja) 鞍乗り型車両
WO2012086626A1 (ja) 自動二輪車の前部構造
JP2015223902A (ja) 鞍乗型車両
JP3751072B2 (ja) スクータ型車両におけるリヤカバー取付構造
JP7048746B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6962661B2 (ja) 鞍乗型車両のシートフレーム
JP6927941B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5765184B2 (ja) 自動二輪車の車体フレーム構造
JP7192002B2 (ja) 鞍乗り型車両のカウルステー構造
JP5706964B2 (ja) 鞍乗り型自動二輪車
JP6351172B2 (ja) 車体後部構造
JP2015033901A (ja) 鞍乗型車両のバッテリ配置構造
JP6157979B2 (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5315214

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250