JP5314986B2 - 自動車内装部品 - Google Patents
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Description
図7は、従来の自動車の車室(3)を示す斜視図であり、図8は、図7の丸印Bで囲んだ部分の拡大斜視図である。車室(3)には、フロア(4)上に左右一対のフロントシート(30)が配設され、その後部にはリアシート(31)が設けられ、フロア(4)上面には、後記する嵩上げ材(1)が載置され、該嵩上げ材(1)上にカーペット(5)が敷設されている。
図8に示すように、自動車の車種によっては、ドア(図示せず)開口部の下部に位置するサイドシル(32)が、室内のフロア(4)面より高いものがあり(例えば、車室(3)の右側サイドシル(32)の高さHが高い場合)、このような車種ではリアシート(31)の乗員は乗降時にサイドシル(32)を跨ぐようにして、足を移動させねばならない不具合がある。また、リアシート(31)の乗員の視線を高めることにより、開放感のある前方視界を得ることを目的として、座面を高く設定する場合がある。このような場合に、車種毎に異なる高さのフロア(4)を設計すると、非常に多くの製造工数がかかってしまう。
図9は、図8のフロア面をX−X線を含む垂直面にて破断し矢視した断面図である。フロントシート(30)とリアシート(31)との間の乗員の足元に、図8に示すようにフロア(4)の上面に発泡樹脂製の嵩上げ材(1)が置かれ、嵩上げ材(1)の上にカーペット(5)が敷設される(特許文献1参照)。これにより、フロア(4)を各車種で共通化しつつ、高いフロア面を得ている。
また、フロントシート(30)の乗員用のフットレストとして、図10に示すような発泡樹脂製のティビアパッド(6)が車室(3)内に配備される(特許文献2参照)。発泡樹脂としては、例えばスチレン改質ポリエチレン系樹脂の発泡樹脂が用いられる。
しかし、本体(10)の寸法精度により、嵩上げ材(1)が壁(33)へ押圧する荷重が小さい場合は、自動車走行中に嵩上げ材(1)が車室(3)内に固定された状態を保たず、本体(10)の側面(12)全面が車室(3)の壁(33)と擦れることがある。また、本体(10)の寸法精度が低いときは、本体(10)が十分には車室(3)に装着されずに車室(3)の底面から浮き上がることがあり、この場合にも自動車走行中に本体(10)の側面(12)が車室(3)の壁(33)と擦れる。このような摩擦は、車室(3)内にきしみ音等の異音を生じさせる。嵩上げ材(1)のみならず、ティビアパッド(6)でも同様の問題が生じる。
この点に鑑みて、図12に示すように、本体(10)の側面から突出した突起(11)を設け、車室(3)の壁(33)に押圧する突起(11)を突出し、該突起(11)の先端部に、厚さ0.1μm〜10μmのアクリル変性シリコン樹脂からなり、壁(33)との摩擦を緩和する塗膜層(19)を設けた構成が提案されている(特許文献3参照)。突起(11)を壁(33)に押圧することにより、壁(33)の接触面積を小さくし、きしみ音等の異音を小さくしている。また、塗膜層(19)により壁(33)との摩擦を緩和することによっても、きしみ音等の異音を小さくしている。
本発明の目的は、自動車内装部品と車室との摩擦による異音を防止する効果を長く保つことにある。
2.請求項1に記載の発明ではさらに、突起(61)の先端面(62)は、上部から内側下向きに延びる斜面(63)又は円弧面(64)を形成している。仮に該先端面(62)が段部であると、布体(2)を取り付ける際に、布体(2)が浮き、又は皺やズレが発生し、布体(2)の取付け作業性が悪い。本発明では、布体(2)を取り付ける箇所は斜面(63)又は円弧面(64)であり、滑らかに連続しているので、布体(2)が浮き、又は皺やズレが発生する虞れが緩和され、布体(2)の取付け作業性が改善される。
以下、本発明の一実施例を図を用いて詳述する。
図1は、本例に於ける自動車内装部品、具体的には嵩上げ材(1)の平面図であり、図2は、図1の嵩上げ材(1)をA方向から見た正面図である。尚、本例では説明の便宜上、自動車内装部品として、嵩上げ材(1)を例示するが、ティビアパッドでもよい。
嵩上げ材(1)は従来と同様に、ポリスチレンとポリオレフィンの複合樹脂の発泡樹脂にて成形される。嵩上げ材(1)の厚みは、1−20cmであり、嵩上げすべき車種によって厚さが決まる。
図1に示すように、嵩上げ材(1)の本体(10)の側面から車室(3)の壁(33)に向けて、該壁(33)を押圧する突起(11)(11)が突出している。突起(11)(11)は本体(10)と一体に設けられ、各突起(11)(11)の先端面(16)には、図2に示すように、フェルトや不織布等の布体(2)が貼り付けられる。布体(2)は先端面(16)の一部に貼り付けられても、又は全面に貼り付けられてもよい。
各突起(11)(11)は、本体(10)を車室(3)内に装着する際に、0.5−1cm程押圧変形して、布体(2)が車室(3)の壁(33)に押圧接触する。この押圧変形には、本体(10)及び突起(11)(11)が柔らかくて弾性変形による復元力が弱い場合と、本体(10)及び突起(11)(11)が堅くて圧縮変形による復元力が強い場合の両方を含む。本体(10)及び突起(11)(11)が柔らかい場合の樹脂として発泡性ポリエチレンやポリプロピレン、堅い場合の樹脂として発泡性ポリスチレンを使用できるが、これらの材質に限定されない。また、突起(11)(11)の幅は、2−12cmであるが、この幅に限定されない。
本発明では、突起(11)(11)を撓み変形させて、布体(2)を車室(3)の壁(33)に当接させているから、布体(2)は壁(33)に接した状態を保つ。これにより、本体(10)がガタ付くことを抑え、自動車走行中の布体(2)と壁(33)との摩擦による異音を低減することができる。
乗員の靴の長さを26cm、靴の最短幅(土踏まずの部分)を7.5cmとすると、靴の面積Sは26cm×7.5cm=195cm2である。一方、靴を含めた乗員の体重Wを75kgとすると、嵩上げ材(1)の圧縮強度Kは
K=W/S=75kg/195cm2≒0.4kg/cm2となる。
この圧縮強度を満たす材料として、発泡樹脂として原料粒子を50倍に予備発泡して得られた発泡樹脂ビーズがあるが、この倍率に限定されない。また、発泡樹脂ビーズを構成する樹脂としては、ポリスチレンとポリオレフィンの複合樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等が挙げられ、これら合成樹脂の混合物やモノマーの共重合体も使用することができる。勿論、圧縮強度を満たせば、これら以外の樹脂でもよい。また、この圧縮強度は嵩上げ材(1)だけでなく、ティビアパッド(6)にも適用される。
本例では、自動車内装部品として、ティビアパッド(6)を例示するが、嵩上げ材でもよい。また、ティビアパッド(6)を構成する材質は、第1実施例と同様の発泡樹脂である。
図3は、本例に於けるティビアパッド(6)の平面図であり、図4(a)は、図3をD方向から見た正面図である。本例にあっては、布体(2)はティビアパッド(6)の本体(60)の底面全体を覆う。自動車走行中は、本体(60)の底面と車室(3)の底壁とが擦れて異音を発生することもあるから、ティビアパッド(6)の本体(60)の底面全体を布体(2)で覆っている。
本体(60)からは突起(61)が外向きに突出し、布体(2)は突起(61)の先端面(62)にも被さる。各突起(61)(61)は、本体(60)を車室(3)内に装着する際に、押圧変形して、布体(2)が車室(3)の壁(33)に弾性力を持って接する。
図4(a)に示すように、突起(61)の先端面(62)上にて、布体(2)が取り付けられる箇所は、上部(厚み方向の中央部よりも上側)から内側下向きに延びる斜面(63)を形成している。図4(b)に示すように、斜面(63)に代えて、膨らみを外側に向けた円弧面(64)であってもよい。
また、本体(60)を車室(3)に取り付けるには、本体(60)を車室(3)の上から挿入するが、突起(61)の先端面(62)の下端部に、斜面又は円弧面を形成しているので、これが案内となって、本体(60)の車室(3)への挿入も容易に行うことができる。
(2) 布体
(3) 車室
(10) 本体
(11) 突起
(33) 壁
(6) ティビアパッド
(60) 本体
(61) 突起
(62) 先端面
Claims (3)
- 合成樹脂から形成され車室内に装着される自動車内装部品であって、
本体の側面には車室の壁を押圧する突起を具え、
該突起の先端面には、壁との摩擦による異音軽減用の布体を取り付けており、
前記突起の先端面に布体が取り付けられる箇所は、上部から内側下向きに段部を形成することなく連続して延びる斜面又は円弧面を形成していることを特徴とする自動車内装部品。 - 布体は、本体の下面を覆っている、請求項1に記載の自動車内装部品。
- 本体及び突起は、発泡樹脂材料によって一体に形成されている、請求項1又は2に記載の自動車内装部品。
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