JP4412976B2 - 自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造 - Google Patents
自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4412976B2 JP4412976B2 JP2003386776A JP2003386776A JP4412976B2 JP 4412976 B2 JP4412976 B2 JP 4412976B2 JP 2003386776 A JP2003386776 A JP 2003386776A JP 2003386776 A JP2003386776 A JP 2003386776A JP 4412976 B2 JP4412976 B2 JP 4412976B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tibia pad
- floor
- floor panel
- automobile
- tibia
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Passenger Equipment (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
上記の研究結果は、自動車の組立てラインで、ティビアパッドを自動車の室内に組み付ける場合、ティビアパッドが敷設内装材の裏面にずれが生じ難くアッセンブリーされていることが適すると示唆するものである。
すなわち、厚さの厚いティビアパッドをアッセンブリーした状態での敷設内装材は、ティビアパッドを貼着した前席足元近傍で極端に厚さが厚くなるので、自動車の組立てラインへ納入するために箱型のパレットに積み重ねて載せる際に、少ない積み重ね枚数でも厚さの厚い前席足元近傍がパレットの上縁に達して、1パレットあたりの積載枚数を少なくして、荷積み効率が低下する課題を生じている。
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。
このティビアパッドの挙動により敷設内装材とティビアパッド間の相対的なずれが生じないため、乗員の足も敷設内装材(ティビアパッド)とともに自動車後方側の安全性の高い位置に送り出され、乗員の安全性が高められる。
試験の結果、上記の機能のためには弾性クリップは、100N以上の抜き方向荷重が作用した際に、フロアパネル側の第1の支持具から抜脱するものとすることが適する。これにより通常時はティビアパッドがフロアパネルに対して不用意に動くことがなく、一方、所定値以上の衝撃荷重が自動車の前方から作用した際は、弾性クリップがフロアパネル側の第1の支持具から抜脱して、ティビアパッドと敷設内装材間の挙動にずれが生じるのを防止する。また、本発明の別の実施形態としては、前席乗員の足元が前方(斜め下方)から100N以上の抜き方向荷重を受けた場合、弾性クリップ自体が、ティビアパッドから抜脱するようにする代替実施も可能である。
これにより、ティビアパッドを敷設内装材にアッセンブリーして自動車の組立てラインに納入する必然性が無くなるため、荷積み効率の悪化が見込まれる場合は、ティビアパッドを敷設内装材から分離して納入することも選択できるようになる。
上記の両面粘着テープや両面係合テープによる係着の確実さを高めるためには、敷設内装材の裏面、ティビアパッド係着部に繊維毛羽材を付与して、細かな凹凸をつけることが貼着力を高めることにつながり好ましい。
ティビアパッドをフロアカーペット等の敷設内装材にアッセンブリーすることなく、自動車の組立てラインに納入することが可能であり、厚さの厚いティビアパッドをアッセンブリーすることによる荷姿の悪化、パレットへの積載効率の低下を防止することができる。
ティビアパッドを敷設内装材にアッセンブリーせずに自動車の組立てラインに納入した場合でも、自動車の組立てラインでの作業としては、ティビアパッドをフロアパネルのスタッドボルト等の支持具に対してスライド係合した上で、上方からフロアカーペット等の敷設内装材を敷設するだけで配設を完了することが可能であり、ライン作業を増大させることが無い。
敷設内装材と異なる材質のティビアパッドを、敷設内装材から分離して回収することが容易であり、リサイクル性にすぐれる構成である。
図1は、本発明に用いる一実施例ティビアパッドの外観図を示す。また、図2は、図1のティビアパッドを配設した状態の自動車のフロア部を示す断面図である。
実施例ティビアパッド(10)は、乗用自動車の前席乗員の足下(F)、特にはフロアパネル(40)が、水平面部(41)からエンジンルームとの隔壁たるダッシュパネル(43)に向けて斜めに立ち上っていく傾斜面たるトーボード(42)を含むフロアパネル(40)と敷設内装材たるフロアカーペット(30)との間に配設されるものである。
ティビアパッド(10)は、長さが100〜300mm程度、厚さが30〜100mm程度の塊状で、全体としてフロアカーペット(30)とフロアパネル(40)の間をちょうど埋めるに相当する外形を有する。
本発明が特に適するのは、ティビアパッド(10)の厚さが厚い場合、特には厚さが20〜50mm以上の場合である。ティビアパッド(10)の素材としては、適度なクッション性と形状保持性を両立する素材であり、好ましくは発泡剤を含んだ樹脂粒子を発泡融着してなるビーズ発泡成形体が適し、発泡倍率は30倍程度のものを用いることができる。
一方、自動車のフロアパネルに面するティビアパッドの下方側は、フロアパネルに沿う形状としてなり、およそフロアパネルの水平面部(41)上に位置する水平面(12)と、水平面(12)の前方側にフロアパネルのトーボード(42)上に位置する傾斜面(13)を形成してなり、さらに傾斜面(13)の前方側にはフロアのダッシュパネル(43)に面する立壁(14)をもってなる。また、前記水平面(12)と傾斜面(13)の間には、切欠(15)が形成される。この切欠(15)は、不要部分を肉抜きして軽量化をはかり、またティビアパッドどうしの積み重ね効率(積荷効率)を高めるものである。
この弾性クリップ(50)として好ましいものとしては、鋼板を略矩形に折り曲げて形成した板バネがある、一例の外観図を図3に示す。
まず、実施例ティビアパッド(10)は、自動車のフロアパネル(40)の水平面(41)から前方の傾斜したトーボード(42)にわたって、フロアパネルに形成されたスタッドボルト(45、44)に係合される。この際、ティビアパッドの凹部(16)には弾性クリップとしての自動車の進行方向側が開いた板バネ(50)を嵌着し、板バネ(50)の開いた入口(52a)からスタッドボルト(45)がスライド挿入するようにして、ティビアパッドをフロア部に係合、固定する。また、ティビアパッド(10)のフロアパネル(40)に面する側の傾斜面(13)に形成した凹部(17)にはスタッドボルト(44)を容れるようにし、ティビアパッドの横(フロアパネルに対して平行する回転)向きの移動を抑えるようにする。
次に、フロア部に係合、固定されたティビアパッド(10)を介して、フロアパネル(40)上にフロアカーペット(30)を配設する。この際、ティビアパッド(10)の上方側に形成された貼着面(11)をフロアカーペットの裏面(30a)に係着して、両者がずれなく一体的に挙動するようにする。 このために、ティビアパッドの前記貼着面(11)には両面係合テープ(20)や両面粘着テープ(21)をあらかじめ貼着しておく。
図は特に好ましい例として、フロアカーペットの裏面にはニードルパンチ不織布端材(31)が付与されている。この場合、ニードルパンチ不織布端材(31)が両面係合テープ(20)や両面粘着テープ(21)と強く係合するため、高い係合力を得ることができる。上記において両面係合テープ(20)や両面粘着テープ(21)をティビアパッド(10)に付与するためには接着剤による接着や熱溶着をおこなうことが可能であり、ニードルパンチ不織布端材(31)をフロアカーペットの裏面(30a)に貼着するには、フロアカーペットの裏面にある裏打樹脂(不図示)を軟化した状態においてニードルパンチ不織布端材(31)の毛羽を入り込ませる方法が適する。
20 両面係合テープ、(21 両面貼着テープ)
30 敷設内装材(フロアカーペット)
40 フロアパネル
44、45 フロアパネル側の支持具
50 弾性クリップ(板バネ)
F 自動車のフロア部(前席足元)
Claims (5)
- 自動車のフロア部の前席足元近傍(F)において、フロアパネル(40)と敷設内装材(30)の間に介在させるティビアパッド(10)の配設構造であって、ティビアパッド(10)の敷設内装材(30)に面する側(11)は、敷設内装材(30)の裏面(30a)に着脱可能に係着され、ティビアパッド(10)のフロアパネル(40)に面する側(12)は、弾性クリップ(50)にてフロアパネル側の第1の支持具(45)に係合されており、前記弾性クリップ(50)は少なくとも自動車の進行方向側に入口(52a)を開いた凹溝(52)を有してなり100N以上の抜き方向荷重が作用した際に前記入口(52a)を経て前記フロアパネル側の第1の支持具(45)から抜脱することを特徴とする、自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造。
- 前記弾性クリップ(50)は、前記ティビアパッド(10)に形成された第1の凹部(16)に嵌着されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造。
- 自動車のフロア部の前席足元近傍(F)において、フロアパネル(40)と敷設内装材(30)の間に介在させるティビアパッド(10)の配設構造であって、ティビアパッド(10)の敷設内装材(30)に面する側(11)は、敷設内装材(30)の裏面(30a)に着脱可能に係着され、ティビアパッド(10)のフロアパネル(40)に面する側(12)は、弾性クリップ(50)にてフロアパネル側の第1の支持具(45)に係合され、前記弾性クリップ(50)は少なくとも自動車の進行方向側に入口(52a)を開いた凹溝(52)を有してなり100N以上の抜き方向荷重が作用した際に前記入口(52a)を経て前記フロアパネル側の第1の支持具(45)から抜脱し、また、ティビアパッド(10)のフロアパネル(40)に面する側(13)に形成された第2の凹部(17)にはフロアパネル側の第2の支持具(44)を容れていることを特徴とする、自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造。
- 前記ティビアパッド(10)が係着する前記敷設内装材(30)の裏面(30a)には、繊維毛羽材(31)が付与されていることを特徴とする、請求項1又は3に記載の自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造
- 前記ティビアパッド(10)は、前記敷設内装材(30)から分離された状態に自動車の組立ラインに納入され、自動車の組立てラインにおいて、前記ティビアパッド(10)を前記弾性クリップ(50)によって少なくとも前記フロアパネル側の第1の支持具(45)に係合した後、上方から前記敷設内装材(30)を敷設してティビアパッド(10)を敷設内装材(30)の裏面(30a)に係着することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003386776A JP4412976B2 (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | 自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003386776A JP4412976B2 (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | 自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005145286A JP2005145286A (ja) | 2005-06-09 |
JP4412976B2 true JP4412976B2 (ja) | 2010-02-10 |
Family
ID=34694366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003386776A Expired - Fee Related JP4412976B2 (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | 自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4412976B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4723445B2 (ja) | 2006-09-15 | 2011-07-13 | ポップリベット・ファスナー株式会社 | 柔らかい保護部材の取付構造及びクリップ |
JP2008087511A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Hayashi Telempu Co Ltd | 衝撃吸収構造体 |
JP6401065B2 (ja) * | 2015-01-20 | 2018-10-03 | 林テレンプ株式会社 | 衝撃吸収構造体 |
JP7104666B2 (ja) * | 2019-07-05 | 2022-07-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両のフットレスト支持部構造 |
-
2003
- 2003-11-17 JP JP2003386776A patent/JP4412976B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005145286A (ja) | 2005-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3124213U (ja) | 車両用座席部材 | |
US9481274B2 (en) | Vehicle armrest with structural fabric substrate | |
WO1996005984A1 (fr) | Structure d'absorption d'energie d'impact pour l'interieur d'un vehicule | |
MX2008010691A (es) | Sistema de alfombra de vehiculo. | |
US7748779B2 (en) | Energy-absorbing device for a vehicle seat | |
US7222910B1 (en) | Multi-function armrest for automotive vehicle | |
KR100614287B1 (ko) | 차량용 충격흡수패드 | |
JP4412976B2 (ja) | 自動車のフロア部へのティビアパッドの配設構造 | |
US10195969B2 (en) | Vehicle seat with energy absorbing impact pad | |
JP2005138838A (ja) | 自動車の衝撃吸収パッド取付構造 | |
JP2011189844A (ja) | 車両用トリム材 | |
US6342288B1 (en) | Shock absorbing material | |
US6142522A (en) | Knee protection device in a motor vehicle | |
JP3619054B2 (ja) | 自動車の車室フロア構造 | |
JP2002331895A (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2008201193A (ja) | 車両用アームレスト | |
JP2005053339A (ja) | 自動車用フロア敷設体、およびその輸送方法 | |
JP5023586B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP3891478B2 (ja) | 自動車用内装部品 | |
CN210437089U (zh) | 一种副驾行李舱及汽车 | |
JP3963249B2 (ja) | 自動車用内装部品 | |
CN114834332B (zh) | 一种具有驾驶员保护功能的汽车主地毯 | |
JP5314986B2 (ja) | 自動車内装部品 | |
KR101329010B1 (ko) | 차량의 대쉬패널 충격량흡수용 브래킷 | |
CN217048394U (zh) | 地毯结构和汽车 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090625 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151127 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |