JP5313081B2 - 卓上切断機における切断機本体の傾斜位置決め機構 - Google Patents

卓上切断機における切断機本体の傾斜位置決め機構 Download PDF

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Description

この発明は、例えば円形の砥石あるいは鋸刃等の回転刃具を備えた切断機本体を下動させて切断材を切断加工等する形態の卓上切断機において、いわゆる傾斜切りをするために切断機本体を左側又は右側に一定の傾斜角度で位置決めするための機構に関する。
この種の卓上切断機は、上面に切断材を載置するためのテーブルと、このテーブルの上方に支持されて上下に移動操作する切断機本体を備えるもので、回転刃具を回転させつつ切断機本体を下動させて、テーブル上に固定した切断材に切り込むことにより切断加工が行われる。
主として木工用の卓上切断機ではテーブルが水平回転可能に支持されたものが提供されている。切断機本体は回転テーブルに支持されており、回転テーブルを一定角度回転させると切断機本体が一体で水平方向に旋回してその向きが変化する。
また、回転テーブルの上面側には、切断材をテーブル面方向に位置決めするための位置決めフェンスが設けられている。この位置決めフェンスに対してテーブルを回転させることにより、切断材の基準面に対して回転刃具の切り込み角度を傾斜させることができる。
また、主として木工用の卓上切断機では、上記のテーブルを回転させて行う斜め切り機能に加えて若しくは代えて切断機本体を左右に傾斜させて行う傾斜切り機能を備えたものが提供されている。この傾斜切りでは、切断機本体を使用者から見て左側又は右側に一定角度傾斜させた状態で回転刃具を切断材の上面に対して板厚方向に斜めに切り込ませることが行われる。この傾斜切りでは、回転刃具の回転軸線がテーブルの上面に対して平行に位置しない状態となる。これに対して前記した斜め切りでは、回転刃具の回転軸線はテーブルの上面に対して平行に保持される。
切断機本体を傾斜させて行う傾斜切りでは、切断機本体の直角切り位置(切断機本体を傾斜させない位置)及び左側又は右側傾斜位置への位置決めを迅速かつ精確に行えるようにする必要があり、このための技術として従来例えば下記の特許文献に記載された技術が公知になっている。
この公知の傾斜位置決め機構は、テーブルに固定して設けた傾斜基台部(固定側)と、この傾斜基台部に対して水平方向の傾斜支軸を介して一定の角度範囲内で回動可能に結合された傾斜支持部(傾斜側)を主体とするもので、傾斜支持部に切断機本体が支持されており、傾斜支持部と傾斜基台部との一方側に設けたストッパボルトに、他方側に設けたストッパ凸部を当接させることにより、直角切り位置に加えて左方又は右方へ一定角度傾斜させた傾斜位置に位置決めするいわゆるポジティブストップ機構を備えた構成となっている。このポジティブストップ機構を備えることにより、使用者はわざわざ角度目盛りを確認することなく切断機本体を直角切り位置あるいは一定角度の傾斜位置に迅速かつ精確に位置決めすることができる。
米国特許第7337702号公報 特開2003−205501号公報 特開2003−245901号公報
しかしながら、従来のポジティブストップ機構についてもさらに改良を加えて使い勝手を向上させる必要があった。例えば、上記の特許文献1に開示された技術によれば、ロッドの切り換え操作により切断機本体を左方又は右方へ複数の傾斜角度に位置決めして傾斜切りを行うことができる。この場合、大きな傾斜角度で傾斜切りを行った後に、ロッドの復帰操作をし忘れたまま、その後小さな傾斜角度での傾斜切りを行おうとすると、切断材を誤って大きな傾斜角度で切断しまう結果、当該切断材を無駄に廃棄処分せざるを得なくなる。この点、小さな傾斜角度で傾斜切りを行った後に、大きな傾斜角度で傾斜切りを行う場合にはロッドの復帰操作をし忘れても、追加の傾斜切りを行って切断角度を大きな角度に修正することができるので、切断材を無駄に廃棄等する必要はない。
このように、ポジティブストップ機構により複数の傾斜角度で切断機本体を位置決めすることができる傾斜位置決め機構において、大きな傾斜角度で傾斜切りした後に小さな傾斜角度で傾斜切りを行う場合に切り換え操作をし忘れると、切断材を無駄に廃棄等せざるを得なくなり、この点で当該傾斜位置決め機構の使い勝手を改良する必要があった。
そこで、本発明は、上記の場合に切り換え操作をし忘れても、切断材を廃棄等することなく有効に利用でき、この点で当該傾斜位置決め機構ひいては卓上切断機の使い勝手を向上させることを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の傾斜位置決め機構とした。
請求項1記載の傾斜位置決め機構によれば、大きな傾斜角度に位置決めした後、この位置決め状態を解除すると、小さな傾斜角度に位置決めするための状態に自動的に切り換わることから、使用者がわざわざ切り換え操作する必要がない。従って、大きな傾斜角度で傾斜切りした後に、別の切断材を小さな傾斜角度で傾斜切りする場合に、使用者が小さな傾斜角度に切り換え操作しなくとも切断材を誤って大きな傾斜角度で傾斜切りしてしまうミスを未然に防止することができる。
本来、大きな傾斜角度で傾斜切りすべき切断材を誤って小さな傾斜角度で傾斜切りした場合には、不足する傾斜角度分を改めて大きな傾斜角度で傾斜切りすることにより補正することができるので、素材としての切断材をそのまま有効に利用することができる。これに対して、本来小さな傾斜角度で傾斜切りすべき切断材を大きな傾斜角度で傾斜切りした場合には、切断された傾斜角度を小さな傾斜角度に補正することは不可能であるから、当該切断材を廃棄処分等せざるを得ない場合が発生し、切断材(素材)を無駄に消費してしまうことになる。このように請求項1記載の傾斜位置決め機構によれば、切断材の有効活用の観点で、従来の傾斜位置決め機構ひいては卓上切断機の使い勝手が改善される。
請求項2記載の傾斜位置決め機構によれば、テーブル側の傾斜基台部に対して、切断本体側の傾斜支持部を回転させて当該切断機本体を左右に傾斜させる構成の卓上切断機において、一方に設けた切り換えロッドの位置決め面に他方に設けたストッパボルトを当接させて傾斜角度の位置決めを行う構成とした場合に、簡易な構成でリセット機構を実現できる。この場合、切り換えロッドは、その軸回りに回転操作して傾斜角度を切り換える構成、あるいは軸方向にスライド操作して傾斜角度を切り換える構成とすることができる。前者の場合は、大きな傾斜角度用の位置決め面と小さな傾斜角度用の位置決め面が軸回りに配置され、後者の場合には、軸方向に配置される。前者の場合は切り換えロッドを回転方向にばね付勢し、後者の場合は切り換えロッドを軸方向にばね付勢することにより、当該切り換えロッドに小さな傾斜角度側への復帰機能(リセット機能)を持たせることができる。
請求項3記載の傾斜位置決め機構によれば、切り換えロッドに対して別部材を取り付けることなく、簡単な追加工のみで大きな傾斜角度用の位置決め面と小さな角度用の位置決め面を設定することができる。
本発明の実施形態に係る傾斜位置決め機構を備えた卓上切断機の全体側面図である。 本発明の実施形態に係る傾斜位置決め機構を備えた卓上切断機の全体平面図である。 本体支持部を後ろ側から見た斜視図である。本図では、部材の左右方向が紙面の左右方向とは逆になっている。 傾斜基台部を後ろ側から見た斜視図である。本図では、部材の左右方向が紙面の左右方向とは逆になっている。また、本図では、第1〜第3ストッパボルトの図示が省略されている。 傾斜支持部を前側から見た斜視図である。本図では、左右傾動軸の図示が省略されている。 本体支持部の縦断面図である。 図6中(VII)部の拡大図であって、傾斜基台部の内側凸部側面部と傾斜支持部の内側凹部側面部の結合部の縦断面図である。 図6中(VIII)-(VIII)線矢視図であって、傾斜位置決め機構を前側から見た図である。本図は、直角位置決め状態を示している。 傾斜位置決め機構を前側から見た図である。本図は、右45°傾斜位置に位置決めした状態を示している。 図9中(X)部の拡大図である。 傾斜位置決め機構を前側から見た図である。本図は、右46°傾斜位置に位置決めした状態を示している。 図11中(XII)部の拡大図である。 傾斜位置決め機構を前側から見た図である。本図は、左45°傾斜位置に位置決めした状態を示している。
次に、本発明の実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。図1に示すように卓上切断機1は、上面に切断材Wを固定するためのテーブル2と、このテーブル2を水平方向に一定の角度範囲で回転可能に支持するベース3と、テーブル2の後部(図1において左端部)に設けた本体支持部4と、この本体支持部4によってテーブル2の上方に支持された切断機本体10を備えている。図1においてこの卓上切断機1の右側に使用者Hが位置する。以下説明する部材あるいは構成等の前後方向、左右方向及び上下方向については、使用者Hを基準として用いる。図にも各方向が表示されている。なお、図3及び図4は後ろ側から見た図であるので、左右方向が紙面の左右方向とは反対になっている。
テーブル2の上面には、切断材Wをテーブル面方向に位置決めするための位置決めフェンス5が配置されている。この位置決めフェンス5は、ベース3の左右側部に設けた補助テーブル部3a,3a間に跨った状態に取り付けられており、テーブル上面との間に僅かな隙間が設けられてテーブル2の水平回転が許容されるようになっている。位置決めフェンス5により位置決めされた切断材Wは、図示省略したクランプ装置によってテーブル2の上面に固定される。
本体支持部4は、切断機本体10をテーブル2に対して前後方向(図1及び図2において左右方向)にスライド可能に支持する上下2段のスライド機構7,6と、切断機本体10を使用者から見て左右(図1において紙面に直交する方向)に一定の傾斜角度で位置決めするための傾斜位置決め機構20を備えている。下段側のスライド機構6を介して傾斜位置決め機構20がテーブル2の後部に前後方向にスライド可能に支持されている。下段側のスライド機構6は、水平方向に一定の間隔をおいて平行に配置された2本のスライドバー6a,6aを備えている。
傾斜位置決め機構20の本体支持アーム26の上部に上段側のスライド機構7を介して切断機本体10が支持されている。上段側のスライド機構7は、上下に一定の間隔をおいて平行に配置された2本のスライドバー7a,7aを備えている。2本のスライドバー7a,7aの前端はホルダ7bで相互に結合されている。上側のスライド機構7を構成する本体支持スライダ8に上下傾動支軸9を介して切断機本体10が上下に傾斜可能に支持されている。上下2段のスライド機構7,6による切断機本体10のスライド方向が切断方向となる。通常、切断機本体10を手前側から後ろ側(図1及び図2において右側から左側)に向けてスライドさせることによって切断材Wの切断がなされる。
切断機本体10は、本体ケース11を備えている。本体ケース11の後部が上下傾動支軸9を介して上段側スライド機構7の本体支持スライダ8に支持されている。本体ケース11によって円形の回転刃具12の上側ほぼ半周の範囲が覆われている。回転刃具12は、本体ケース11に表示した白抜きの矢印で示すように図1において時計回り方向に回転する。回転刃具12はスピンドル13に取り付けられている。スピンドル13は本体ケース11に回転支持されており、本体ケース11の背面側(使用者Hから見て右側部)に取り付けた電動モータ18と減速歯車列を経て回転する。スピンドル13の回転軸線が、回転刃具12の回転軸線となる。
また、本体ケース11の背面側には、使用者が把持するハンドル部14が設けられている。使用者がこのハンドル部14を把持してトリガ式のスイッチレバー15を指先で引き操作すると電動モータ18が起動して回転刃具12が回転する。また、使用者がハンドル部14を把持して当該切断機本体10を下方へ傾斜させることにより回転する回転刃具12を切断材Wに対して切り込むことができる。
回転刃具12の下側ほぼ半周の範囲は、可動カバー16によって覆われるようになっている。この可動カバー16は、スピンドル13と平行な支軸16aを介して上下に回動可能な状態で本体ケース11に支持されている。この可動カバー16は、本体支持スライダ8の先端部間に介装したリンクレバー17によって切断機本体10の上下動に連動して開閉される。
ハンドル部14の側部には、暗い場所での切断作業の便宜を図るための照明装置19が装備されている。
本実施形態は、傾斜位置決め機構20について従来にない特徴を有するもので、卓上切断機1についてのその他の基本的構成については特に変更を要しない。
図3以降に傾斜位置決め機構20の詳細が示されている。この傾斜位置決め機構20は、それぞれ概ね円形の椀形を有する傾斜基台部21と傾斜支持部22を備えている。傾斜基台部21は、下段側のスライド機構6を介してテーブル2の後部に前後方向に移動可能に支持されている。スライド機構6の両スライドバー6a,6aの後端部は、傾斜基台部21に固定されている。
傾斜支持部22は、左右傾動支軸23を介して傾斜基台部21に回転可能に結合されている。傾斜支持部22の上部に本体支持アーム26が上方へ延びる状態で一体に設けられている。このため、左右傾動支軸23を中心にして傾斜支持部22を回転させることにより切断機本体10を左右に傾斜させることができる。本体支持アーム26の前面側であって傾斜支持部22の上部には、切断機本体10の傾斜角度を表示するための角度目盛り板26aが設けられている。
左右傾動支軸23の前部にはねじ軸部23aが形成されている。このねじ軸部23aは傾斜基台部21の前面側に突き出されている。このねじ軸部23aの前端には、固定ナット27が締め付けられている。左右傾動支軸23の中央付近には左右傾動支軸23に直交する方向に孔部23cが設けられ、その孔部23cにピン24が挿入されている。このピン24により、左右傾動支軸23は傾斜支持部22に回転方向に規制されている。この固定ナット27を軽く締め付けておくことにより、傾斜基台部21に対して傾斜支持部22を回転可能、かつ、傾斜基台部21と傾斜支持部22が離間しないように仮固定されている。左右傾動支軸23の後部にはねじ軸部23bが形成されている。このねじ軸部23bの後端には、固定ナット25が締め付けられている。この固定ナット25に固定レバー28が取り付けられている。この固定レバー28を締め付け方向に回転操作すると、その回転に伴い固定ナット25が締め付けられ、その結果傾斜位置が固定される。固定レバー28を緩め方向に回転操作すると、ねじ軸部23aに対して固定ナット25が緩められる結果、傾斜支持部22が傾斜基台部21に対して回転可能となり、従って切断機本体10を左側又は右側へ傾斜させることができる。
図4〜図7に示すように傾斜基台部21の後面の最外方部には外側凹部平面部21aが形成されている。さらに外側凹部平面部21aの内側には左右傾動支軸23を中心とする円環状突出部の側面には内側凸部側面部21bが形成され、その部位の後端部には内側凸部平面部21cが形成されている。一方、傾斜支持部22の前面の最外方部には外側凸部平面部22aが形成されている。さらに、外側凸部平面部22aの内側には、同じく左右傾動支軸23を中心とする円環状陥没部の側面に内側凹部側面部22bが形成され、その部位の底面に内側凹部平面部22cが形成されている。内側凹部側面部21bを内側凹部側面部22bにスキマバメで嵌め合わされることにより、傾斜基台部21に傾斜支持部22が回転可能に結合されている。内側凹部側面部22bには、両者間の潤滑を行うためのグリス溜り22d〜22dが周方向6等分位置に設けられている。
傾斜基台部21の内側凸部側面部21bが傾斜支持部22の内側凹部側面部22b内に嵌め込まれることにより、傾斜基台部21に対する傾斜支持部22の精確な回転中心ひいては切断機本体10の左右傾動軸線Jが設定されている。左右傾動支軸23は、傾斜基台部21に対して傾斜支持部22を回転不能に結合することを主たる機能とするもので、切断機本体10の左右傾動軸線Jは、精確にはこの本体傾斜支軸23の軸線ではなく、内側凸部側面部21b及び内側凹部側面部22bの中心により決定される。この左右傾動軸線Jは、テーブル2の上面に一致し、かつ平面的に見てテーブル2の回転中心を通る位置に設定されている。
傾斜基台部21の内側凸部側面部21bと傾斜支持部22の内側凹部側面部22bには、左右傾動軸線Jのテーブル上面及びテーブル中心に対する位置についてより精度を高めるための工夫がなされている。この点については後述する。
また、左右傾動支軸23の外周側において内側凸部側面部21bが内側凹部側面部22b内に嵌め込まれた状態に固定されることにより、切断機本体10側の大きな重量に対して十分な支持剛性が得られるとともに、内側凸部側面部21bと内側凹部側面部22bが相互に摺接されることにより切断機本体10をがたつきなくスムーズに傾斜させることができる。
傾斜基台部21に対する傾斜支持部22の回動位置、ひいては切断機本体10の左右の傾斜位置は、複数の傾斜角度で位置決めできるようになっている。本実施形態の場合、使用者から見て左側及び右側のそれぞれについて、直角切り位置から45°傾斜位置と46°傾斜位置に位置決めすることができるようになっている。
切断機本体10の直角切り位置は、切断材Wをいわゆる直角切りするための位置で、回転刃具12の回転軸線(スピンドル13の軸線)をテーブル2の上面に対して平行に位置させて、当該回転刃具12をテーブル2の上面に直角に位置させた状態となる。この直角切りが最も多様される切断形態である。この直角切り位置は、従来公知(例えば特許文献2)の直角位置決め機構30によって位置決めされる。
図5,6,8に示すようにこの直角位置決め機構30は、直角位置決め部材31を備えている。直角位置決め部材31は、支軸32を介して傾斜支持部22の内部に回動可能に支持されている。支軸32は、左右傾動支軸23に対して平行に配置されている。直角位置決め部材31の回動先端側には、円柱体形の当接部31aが設けられている。この当接部31aは、傾斜基台部21の内部に延びている。
直角位置決め部材31は、捩りばね37によって図8において反時計回り方向に付勢されている。この捩りばね37によって直角位置決め部材31は、その当接部31aを傾斜基台部21の内壁に設けた直角位置決め用の位置決め壁部21bに押し当てた位置決め位置に保持される。
図8に示すように、傾斜基台部21の上部右側には、直角位置決め用の第1ストッパボルトB1が設けられている。この第1ストッパボルトB1は、傾斜基台部21の外部から内部に貫通してその先端部を内周側に突き出した状態に配置されている。また、第1ストッパボルトB1は、切断機本体10を直角切り位置に位置決めするためのストッパボルトで、テーブル2の上面に対してほぼ平行に配置されている。直角位置決め部材31が位置決め位置に保持されてその当接部31aを位置決め壁部21bと第1ストッパボルトB1の双方に当接させることで切断機本体10が直角切り位置に位置決めされる。この位置決め状態で、固定レバー28を固定側に締め付けて傾斜基台部21に対して傾斜支持部22を固定することにより、切断機本体10が直角切り位置に固定される。
直角位置決め部材31が捩りばね37の付勢力によりその当接部31aを傾斜基台部21の位置決め壁部21bに当接させた位置決め位置に位置する状態では、切断機本体10を左側へ傾斜させることができる一方、右側へ傾斜させることができない。切断機本体10を右側へ傾斜させる場合には、直角位置決め部材31を図9及び図11に示すように捩りばね37に抗して図示時計回り方向(当接部31aを位置決め壁部21bから離間させる方向)に回転させた退避位置に変位させる必要がある。
直角位置決め部材31を退避位置に変位させるには、傾斜支持部22の側部に設けた右傾斜用ボタン36を押し操作する。この右傾斜用ボタン36は、作動軸部36aを備えている。この作動軸部36aは、傾斜支持部22の内側に突き出されている。この作動軸部36aの先端部は、直角位置決め部材31の側部に向けられている。この右傾斜用ボタン36は、圧縮ばね38によってその作動軸部36aの先端部を位置決め部材31の側部に突き当てた状態に保持される。この圧縮ばね38の付勢力に抗して当該右傾斜用ボタン36を図8において右側へ押し操作すると、作動軸部36aで押されることにより直角位置決め部材31が捩りばね37の付勢力に抗して退避位置側に変位する。直角位置決め部材31が退避位置に移動すると、その当接部31aが第1ストッパボルトB1に当接しない位置に変位して傾斜支持部22が傾斜基台部21に対して図8において時計回り方向へ回動可能となり、これにより切断機本体10を右側へ傾斜させることができるようになる。
図9及び図11に示すように切断機本体10を右側へ傾斜させた状態では、直角位置決め部材31の当接部31aが第1ストッパボルトB1を通過して、退避壁部21cに当接させた状態に保持される。右傾斜用ボタン36は、その押し操作を止めることにより圧縮ばね38によって図8に示す初期位置に戻される。
切断機本体10を右側へ傾斜させた状態から再び左側に戻すと、直角切り位置を通過した段階で直角位置決め部材31が捩りばね37の付勢力によって退避位置から位置決め位置に自動的に戻される。このため、直角切り位置を通過した後、再度右側へ戻すと、直角位置決め部材31の当接部31aが位置決め壁部21bと第1ストッパボルトB1の双方に当接して、当該切断機本体10が直角切り位置に精確に位置決めされる。
第1ストッパボルトB1は、傾斜基台部21の外部からその締め込み量を調整することができる。第1ストッパボルトB1の締め込み量を調整することにより、直角切り位置を微調整することができる。
傾斜位置決め機構20は、上記直角位置決め機構30に加えて傾斜位置決め機構40を備えている。この傾斜位置決め機構40によって、上記の直角切り位置の他、切断機本体10を左側及び右側のそれぞれについて45°と46°の傾斜角度で位置決めすることができる。
この傾斜位置決め機構40は、第2及び第3ストッパボルトB2,B3と切り換えロッド41を備えている。図8において左側の第2ストッパボルトB2は切断機本体10を右側へ45°又は46°傾斜させた位置に位置決めするためのストッパボルトで、図8において右側の第3ストッパボルトB3は切断機本体10を左側へ45°又は46°傾斜させた位置に位置決めするためのストッパボルトで、それぞれテーブル2の上面に対してその先端側を斜め下向きにした向きに配置されている。
切り換えロッド41は、傾斜支持部22に設けた支持孔22hにその軸回りに回転可能な状態で支持されている。この切り換えロッド41は左右傾動支軸23の下側に一定の間隔をおいて平行に配置されている。このため、この切り換えロッド41は、傾斜基台部21に対する傾斜支持部22の回動ひいては切断機本体10の傾斜に伴って、左右傾動支軸23の周囲の円弧移動経路上を傾斜支持部22と一体で平行移動する。また、この切り換えロッド41は、切り換えレバー42と止め輪44によって、軸方向へは移動しない。
図6に示すようにこの切り換えロッド41の後部側は、支持孔22hから後方へ突き出されており、この突き出し部分に切り換えレバー42が取り付けられている。この切り換えレバー42を約60°の角度範囲で回転操作することによって切り換えロッド41をその軸回りに約60°回転させることができる。
また、切り換えロッド41の前部側は、支持孔22hから前方へ突き出されて、傾斜基台部21の内部に進入している。この突き出し部分の前部には、それぞれ平坦面である2つの46°位置決め面41a,41aが設けられている。この2つの46°位置決め面41a,41aは、二面幅加工により周方向180°間隔で相互に平行に設けられている。この2つの46°位置決め面41a,41aの間における2つの周面(円弧面)がそれぞれ45°位置決め面41b,41bとして利用される。
切断機本体10を左右傾動支軸23を中心にして左方又は右方に傾斜させ、これにより傾斜支持部22が傾斜基台部21に対して回転すると、切り換えロッド41が左右傾動支軸23の周囲を平行に円弧移動する。この円弧移動経路の一端側に第2ストッパボルトB2が配置され、他端側に第3ストッパボルトB3が配置されている。このため、切り換えロッド41が円弧移動すると、その前部が第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3の先端に当接して、切断機本体10が左側及び右側の双方についてそれぞれ傾斜角度45°又は傾斜角度46°で位置決めされる。切り換えレバー42を回転操作して切り換えロッド41をその軸回りに約60°回転させることにより、第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3に、46°位置決め面41aが当接する状態(46°位置決め位置)と、45°位置決め面41bが当接する状態(45°位置決め位置)に切り換えることができる。
図9及び図10に示すように切り換えレバー42を45°位置決め位置に切り換えて、切り換えロッド41の移動経路上に45°位置決め面41b,41bを位置させた状態で切断機本体10を右側へ傾斜させると、図9及び図10において左側の45°位置決め面41bが左側の第2ストッパボルトB2に当接する。この場合、切断機本体10は右側へ45°傾斜した位置(右45°傾斜位置)に位置決めされる。逆に、図13に示すように同じく切り換えレバー42を45°位置決め位置に切り換えた状態で切断機本体10を左側へ傾斜させると、図13において右側の45°位置決め面41bが右側の第3ストッパボルトB3に当接する。この場合には、切断機本体10が左側へ45°傾斜した位置(左45°傾斜位置)に位置決めされる。
これに対して図11及び図12に示すように、切り換えレバー42を上記の45°位置決め位置から約60°回転操作して46°位置決め位置に切り換え、これにより切り換えロッド41の移動経路上に46°位置決め面41a,41aを位置させた状態(図示省略)で、図11に示すように切断機本体10を右側へ傾斜させると、図11において左側の46°位置決め面41aが左側の第2ストッパボルトB2に当接する。この場合は、切断機本体10は右側へ46°傾斜した位置(右46°傾斜位置)に位置決めされる。逆に、図示は省略したが同じく切り換えレバー42を46°位置決め位置に切り換えた状態で切断機本体10を左側へ傾斜させると、もう一方の46°位置決め面41aが右側の第3ストッパボルトB3に当接する。この場合には、切断機本体10が左側へ46°傾斜した位置(左46°傾斜位置)に位置決めされる。
このように、切り換えレバー42を45°位置決め位置と46°位置決め位置との間で60°回転操作することにより、切断機本体10が左右それぞれ45°で位置決めされる状態と、左右それぞれ46°で位置決めされる状態とに切り換えることができる。
第2及び第3ストッパボルトB2,B3も、それぞれ傾斜基台部21の外部からその締め込み量を調整することにより、それぞれ切断機本体10の左右45°傾斜位置と左右46°傾斜位置をそれぞれ微調整することができる。
次に、切り換えロッド41の軸回りの位置(45°位置決め位置と46°位置決め位置)は、捩りばね43によって45°位置決め面41b,41bをその移動経路上に位置させた初期位置(45°位置決め位置)に自動復帰されるようになっている。図3及び図6に示すように傾斜支持部22の後面下部には、レバー規制凹部22eが設けられている。このレバー規制凹部22eは、図3に示すように後面視逆V字形に形成されており、相互に約60°の角度をなす右側の側壁部22fと左側の側壁部22gを有している。このレバー規制凹部22eの上部に、支持孔22hが配置されており、この支持孔22hから切り換えロッド41の後部側が突き出されている。図6に示すように切り換えレバー42は、このレバー規制凹部22e内に収容された状態で約60°の範囲で回転操作可能に配置されている。捩りばね43の一端43aは、切り換えレバー42側に係合され、他端43bは左側(図3では右側)の側壁部22gに押圧されている。これにより切り換えレバー42は右側(図3では左側)の側壁部22fに当接する方向に付勢されており、従って切り換えロッド41はその軸回りの位置について45°位置決め面41b,41bを円弧移動経路上に位置させた45°位置決め位置(初期位置、図8〜図10、図13に示す位置)側に付勢されている。
これに対して、切り換えレバー42を左側(図3では右側)の側壁部22gに当接させるまで捩りばね43に抗して反時計回り方向に回転操作すると、切り換えロッド41はその軸回りの位置について46°位置決め面41a,41aを円弧移動経路上に位置させた46°位置決め位置(図11及び図12に示す位置)に切り換えられる。図3に示すようにレバー規制凹部22bの底面には、切り換えレバー42の46°位置決め位置側への操作方向が「46°」の角度表示と白抜きの矢印で表示されている。
この切り換え状態を保持しつつ、切断機本体10を左側又は右側に傾斜させると切り換えロッド41の46°位置決め面41aが第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3に当接して切断機本体10が左側又は右側の46°傾斜位置に位置決めされる。位置決め後、固定レバー28を締め込むことにより切断機本体10が左側又は右側46°傾斜位置に固定される。この段階で、切り換えロッド41は、その46°位置決め面41aが第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3に当接した状態に保持されるため46°位置決め位置に固定され、従って切り換えレバー42はレバー規制凹部22eの左側の側壁部22gに当接した状態にロックされる。
こうして切断機本体10を左側又は右側の46°傾斜位置に位置決めして切断加工を行った後に、固定レバー28を緩めて切断機本体10を直角位置側に戻すと、切り換えロッド41が第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3から離間する。切り換えロッド41は捩りばね43によって45°位置決め位置側に付勢されている。このため、切り換えロッド41は、第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3から離間すると、捩りばね43の付勢力によって約60°軸回りに回転して45°位置決め位置に自動的に戻される(小傾斜角度自動復帰機構)。また、切り換えレバー42も捩りばね43の付勢力によって、レバー規制凹部22eの右側の側壁部22fに当接する位置に自動的に戻される。
このように、切断機本体10を大きな傾斜角度(46°)に傾斜させて切断加工を行った後に、切断機本体10を直角位置側に戻すと、傾斜角度が小さな角度(45°)側に自動的に戻されるため、その後誤って大きな傾斜角度で切断加工してしまうことがない。このことから、本来45°で傾斜切りを行う必要がある場合に、誤って46°位置決め状態のまま切断加工を行うことが未然に防止されるので、切断材を無駄に廃棄等する必要はなくなる。これに対して、大きな傾斜角度で傾斜切りを行った後に、小さな傾斜角度で傾斜切りを行うために、従来通り傾斜位置決め機構を小さな傾斜角度に切り換え操作する必要があると、使用者Hがこの切り換え操作をし忘れたまま切断加工した場合には、大きな傾斜角度で切断されてしまうので切り口の傾斜角度の修正が不可能となり、切断材を廃棄せざるを得なくなる。
なお、本来46°で傾斜切りを行う必要がある場合に、45°位置決め状態のまま切断加工を行った場合には、傾斜位置決め機構40を改めて46°傾斜位置に切り換えて不足分を追加工することができるので、切断材を廃棄等することなくそのまま用いることができる。
前記したように傾斜位置決め機構20には、切断機本体10の左右傾動軸線Jの精度を高めるための工夫がなされている。左右傾動軸線Jは、テーブル2に上面に一致し、かつ平面的に見てテーブル2の回転中心軸に精確に交差している必要がある。交差していない場合には、特に傾斜切りを行う場合に切断面が右側又は左側に傾斜するだけでなく、前後方向(切断進行方向)にも傾いて精確な傾斜角度で傾斜切りを行うことが困難になる。
また、左右傾動軸線Jは、例えば切断機本体10の自重(オーバーハング荷重)による下段側スライド機構6及び上段側スライド機構7の主としてスライドバー6a,7aの撓みあるいはスライド部のクリアランス等の要因によって、後ろ側が上方へ変位する持ち上げ方向(切断機本体10の沈み込み方向)に変位しやすい。この場合には、切断機本体10のスライド量によって当該切断機本体10の上下方向の位置がばらつく。スライド量によって切断機本体10の上下方向の位置が安定しない結果、切断材Wに対する切り込み深さがばらついて、例えば溝加工等において一定の深さでの切り込み加工が困難になる。
また、切断機本体10を左右に傾斜させて傾斜切りを行う場合において、切断機本体のオーバーハング荷重等の要因により左右傾動支軸がテーブル上面に一致せず傾いた状態では、当該切断機本体のスライドによっても切断面が前後方向に傾いてしまう。
従来の技術の場合、左右傾動軸線Jは傾斜基台部21の内側凸部側面部21bの中心軸線J21、又は傾斜支持部22の内側凹部側面部22bの中心軸線J22の傾きによって決定されるものであった。ここで、内側凸部側面部21bと外側凹部平面部21aは、同時に切削加工されて製作される関係上、常に直角の関係にある。内側凹部側面部22bと外側凸部平面部22aは、別に切削加工を行うことが可能だが、製品の精度を保つために通常直角に加工されている。外側凹部平面部21aと外側凸部平面図22aは均一な平面である。つまり、内側凸部側面部21bに内側凹部側面部22bを挿入し、固定レバー28を締め付けると、外側凹部平面部21aと外側凸部平面部22aが平面全体で当接することになる(インロー結合)。従って、切断機本体10の上下方向の傾きは、外側凹部平面部21a又は外側凸部平面部22aの前後方向の傾きで決定されるものであった(通常は、テーブル上面及び鋸刃側面に対して直角)。ちなみに、内側凸部側面部21bの先端部にある内側凸部平面部21c、及び内側凹部側面部22bの根元部にある内側凹部平面部22cとの間には2〜3mmのクリアランスが設けられていた。
そこで、本実施形態では、傾斜基台部21の内側凸部平面部21cに傾き補正用の凸部50を設けた構成となっている。図4に示すようにこの凸部50は、中心軸線J21回りの位置について内側凸部平面部21cの上部に設けられている。この凸部50は、内側凸部平面部21cの中心軸線J21回りの一定の角度範囲で、内側凹部平面部22c側に突き出す状態に設けられている。
傾斜基台部21がダイカスト製とされており、凸部50は内側凸部平面部21cに一体に設けられている。この内側凸部平面部21cについては切削加工は省略されており(いわゆる鋳肌の状態)、精確な精度を実現するために凸部50の先端にのみ切削加工が施されている。一方、内側凹部平面部22cには切削加工が施され、その前面に摩耗対策としてフラットワッシャ形のプレート29が設けられている。ここで、内側凹部平面部22cの切削加工は、内側凹部側面部22bの切削加工時に同時に加工されるものであり、必然的に直角が保たれる。プレート29も内側凹部平面部22cの平面にならうので、位置精度が保たれる。これらの構造によって、傾斜基台部21の上部では凸部50がプレート29を介して内側凹部平面部22cに当接し、傾斜基台部21の下部では従来の技術の通り外側凹部平面部21aが外側凸部平面部22aに当接している。
このように設けた凸部50をプレート29に突き当てることによって、傾斜基台部21に対して傾斜支持部22がその上部側を後ろ側へ変位させる方向に傾斜して結合されており、これにより切断機本体10の左右傾動軸線Jのテーブル上面に対する本体沈み込み方向の位置ずれが吸収されて、精確な切断面の傾斜切りを行うことができ、また一定の切り込み深さの溝加工を行うことができる。
また、従来の技術では、内側凹部側面部22bおよび内側凹部平面部22cを後ろ側に傾けて切削加工を行うことにより切断機本体10を傾けていたが、この方法だと傾き角度の微調整を行う時に加工治具を微小角度だけ回転させながら調整せねばならず、その作業はかなり面倒なものであった。
本実施形態では、外側凹部平面部21aの切削量、又は凸部50の先端の切削量を変更させることにより外側凹部平面部21aと凸部50との間の距離Lを変えているので、加工治具を傾ける必要がなく、調整が容易になる。
以上説明した本実施形態の傾斜位置決め機構20によれば、切り換えロッド41を傾斜角度46°位置に切り換えて切断機本体10を左側又は右側へ傾斜させると、その46°位置決め面41aが第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3に当接して当該切断機本体10が左側又は右側へ46°傾斜した位置に位置決めされる。
46°傾斜切りの後、固定レバー28を緩めて切断機本体10をその傾斜角度が小さくなる方向に回動させると、第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3に対する切り換えロッド41の46°位置決め面41aの当接状態が解除される。
第2ストッパボルトB2又は第3ストッパボルトB3から46°位置決め面41aが離間すると、切り換えロッド41が捩りばね43の付勢力によってその軸回りに約90°回転して45°位置決め位置に自動的に戻される(小傾斜角度自動復帰機構)。この45°位置決め位置では、45°位置決め面41b,41bが当該切り換えロッド41の円弧移動経路上に位置する状態となっている。このため、その後、再度切断機本体10を左側又は右側に傾斜させると、当該切断機本体10が左側又は右側に45°傾斜した位置に位置決めされる。
このことから、本実施形態の傾斜位置決め機構20によれば、46°傾斜切りの後、使用者Hが切り換えロッド41の切り換え操作を忘れたまま傾斜切りを行うと、必ず45°で傾斜切りがなされるでの、本来45°で傾斜切りを行う必要が有る場合に、誤って46°で傾斜切りを行い、その結果切断面の傾斜角度の補正ができないために切断材Wを廃棄等するといったことがなくなる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、上下2段のスライド機構7,6を備えた卓上切断機1を例示したが、1段スライドの卓上切断機、あるいはこの種のスライド機構を備えない卓上切断機についても同様に適用することができる。
また、大きな傾斜角度として46°を例示し、小さな傾斜角度として45°を例示したが、係る傾斜角度については任意に設定することができる。さらに、45°と46°の二つの傾斜角度について適用した場合を例示したが、左右片側について3つ以上の傾斜角度に位置決め可能な傾斜位置決め機構についても同様に適用することができる。
また、切り換えロッド41はその軸回りに約60°回転させることにより、45°位置決め位置と46°位置決め位置に切り換える構成を例示したが、軸方向にストロークさせることにより小さな傾斜角度用の位置決め位置と大きな傾斜角度用の位置決め位置を切り換える構成とすることができる。この場合には、捩りばね43に代えて例えば圧縮ばねを軸方向に作用させる構成とすればよい。
H…使用者
W…切断材
1…卓上切断機
2…テーブル
4…本体支持部
8…本体支持スライダ
9…上下傾動支軸
10…切断機本体
12…回転刃具
18…電動モータ
20…傾斜位置決め機構
21…傾斜基台部
21a…外側凹部平面部、21b…内側凸部側面部、21c…内側凸部平面部
22…傾斜支持部
22a…外側凸部平面部、22b…内側凹部側面部、22c…内側凹部平面部
22e…レバー規制凹部、22f…側壁部(右側)、22g…側壁部(左側)
22h…支持孔
23…左右傾動支軸、23a…ねじ軸部
J…左右傾動軸線(切断機本体の傾動軸線)
26…本体支持アーム
27…固定ナット
28…固定レバー
30…直角位置決め機構
40…傾斜位置決め機構
41…切り換えロッド、41a…46°位置決め面、41b…45°位置決め面
B1…第1ストッパボルト(直角位置決め用)
B2…第2ストッパボルト(右傾斜用)
B3…第3ストッパボルト(左傾斜用)

Claims (3)

  1. 切断材を載置するテーブルと、該テーブルの上方に支持された切断機本体と、該切断機本体を右側及び/又は左側に複数の傾斜角度で位置決めする傾斜位置決め機構を備えた卓上切断機における前記傾斜位置決め機構であって、
    前記複数の傾斜角度のうち、大きな傾斜角度の位置決め状態を解除すると小さな傾斜角度で位置決めするための状態にリセットされる構成とした傾斜位置決め機構。
  2. 請求項1記載の傾斜位置決め機構であって、前記テーブル側の傾斜基台部に対して、前記切断機本体側の傾斜支持部を回転させて前記切断機本体を傾斜させ、前記傾斜基台部と前記傾斜支持部の一方にストッパボルトを備え、他方に該ストッパボルトに当接される切り換えロッドを備え、該切り換えロッドは、前記大きな傾斜角度用の位置決め面と前記小さな傾斜角度用の位置決め面を備えて、該小さな傾斜角度用の位置決め面を前記ストッパボルトに当接させる初期位置側にばね付勢した傾斜位置決め機構。
  3. 請求項2記載の傾斜位置決め機構であって、前記切り換えロッドに面幅加工により平坦面を設けて前記大きな傾斜角度用の位置決め面とした傾斜位置決め機構。
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