JP2009023035A - スライド型切断機及びその組み立て方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドバー6の前端部8と本体10との連結を、前端部8の左右に設けた一対のブラケット9,9の間に本体10の基端部11を位置させ、両ブラケット9,9と基端部11とを支軸12で軸着するものとして、各ブラケット9に、偏心させた連結孔22に支軸12の小径部20が挿入連結されるスリーブ21を夫々回転可能に設けて、スリーブ21の回転操作により、支軸12の端部を前後方向へ傾動させて鋸刃の向きを変更可能とした。
【選択図】図3
Description
しかし、この調整機構は、長穴内でヒンジシャフトの他端の前後に螺合された一対の押しネジを移動させてヒンジシャフトの回転と固定とを行う構造であるため、調整の際には、両押しネジの移動によるヒンジシャフトの回転空間の確保−ヒンジシャフトの回転−両押しネジの移動によるヒンジシャフトの固定という手順を繰り返す必要があり、非常に手間が掛かる。特に、押しネジを移動させてヒンジシャフトの端部を回転自在とした際には、当該端部が長穴内でフリー状態となるため、ヒンジシャフトの位置決めがしにくく、組み立て工程における初期設定時も含めて調整作業がしづらいものとなっていた。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、第1、第2の操作部材を簡単に形成するために、第1、第2の操作部材を、各ブラケットへ回転可能に設けられ、偏心位置で支軸の端部が連結される保持体として、保持体の回転操作により、支軸の端部を前後方向へ傾動可能としたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、被切断材をセット可能なベースに、ベース上方を前後方向へスライド可能なスライド体を設け、そのスライド体に、前後方向に向けた回転刃を有する本体を左右方向の支軸によって上下動可能に連結してなるスライド型切断機であって、スライド体と本体との連結を、スライド体の左右に設けた一対のブラケットの間に本体の基端部を位置させ、両ブラケットと基端部とを支軸で軸着するものとして、ブラケットの何れか一方に、偏心位置で支軸の端部が連結される保持体を回転可能に設けて、保持体の回転操作により、支軸の端部を前後方向へ傾動可能としたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の目的に加えて、調整機構によるより好適な調整を可能とするために、スライド体と本体との連結を、スライド体の左右に設けた一対のブラケットの間に本体の基端部を位置させ、両ブラケットと基端部とを左右方向の支軸で軸着するものとして、調整機構を、一方のブラケットに設けられ、支軸の一端を前後方向に傾動操作可能な第1の操作部材と、他方のブラケットに設けられ、支軸の他端を一端の傾動側と逆の前後方向へ傾動操作可能な第2の操作部材としたことを特徴とするものである。
請求項2及び3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、上記保持体を採用したことで、操作部材が簡単に形成可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、ガイドフェンスが本体のスライド方向を基準にして正確に組み立て可能となり、切断精度の向上や切削抵抗の低減に繋がる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、調整機構に第1、第2の操作部材を採用したことで、本体のスライド方向と回転刃との平行を迅速且つ正確に調整可能となる。
図1は、スライド型切断機の一例であるスライドマルノコの平面図、図2は側面図で、スライドマルノコ1は、円形のターンテーブル3を略中央で水平回転可能に載置したベース2の後方(図1,2の左側)に、アーム4を連結し、そのアーム4の上端に設けた保持部5に、スライド体となる2本の平行なスライドバー6,6を前後方向へスライド可能に保持させている。7はスライドバー6,6の後端同士を連結する後端部、8は前端同士を連結する前端部で、後端部7と前端部8とが保持部5に当接するストロークでスライドバー6,6は前後へスライド可能となっている。
また、第1、第2の操作部材としてスリーブ21(保持体)を採用したことで、操作部材が簡単に形成可能となっている。
一方、ガイドフェンス17の調整も含めた組み立て方法によれば、ガイドフェンス17が本体10のスライド方向を基準にして正確に組み立て可能となり、切断精度の向上や切削抵抗の低減に繋がる。
さらに、上記形態では、保持体となるスリーブに連結孔を設けて、支軸の小径部を挿入させることで両者を連結しているが、これと逆に、連結孔を設けない保持体の内側端面で偏心位置にピンを突設し、このピンを支軸の端面軸心に設けた連結孔に挿入することで両者の連結を図ることもできる。この場合も同様に保持体の回転操作で支軸は傾動する。加えて、上記形態のようなボルト頭部の形状を付加する他、ツマミネジやレバー等を保持体に設けて回転操作可能としてもよい。
加えて、上記形態では左右のブラケットの双方に夫々保持体となるスリーブを設けているが、何れか一方のブラケットのみに保持体を設けて支軸の一端の傾動操作のみで本体のスライド方向と鋸刃との平行を調整することも考えられる。
その他、スライド体が単一のスライドバーとなるものや、ターンテーブルがないもの、アームが傾動しないタイプ等、上記形態以外のスライドマルノコや切断機においても本発明は適用可能である。
Claims (5)
- 被切断材をセット可能なベースに、前記ベース上方を前後方向へスライド可能なスライド体を設け、そのスライド体に、前後方向に向けた回転刃を有する本体を左右方向の支軸によって上下動可能に連結してなるスライド型切断機であって、
前記スライド体と本体との連結を、前記スライド体の左右に設けた一対のブラケットの間に前記本体の基端部を位置させ、前記両ブラケットと基端部とを前記支軸で軸着するものとして、一方の前記ブラケットに、前記支軸の一端を前後方向へ傾動操作可能な第1の操作部材を、他方の前記ブラケットに、前記支軸の他端を前記一端の傾動側と逆の前後方向へ傾動操作可能な第2の操作部材を夫々設けたことを特徴とするスライド型切断機。 - 第1、第2の操作部材を、各ブラケットへ回転可能に設けられ、偏心位置で支軸の端部が連結される保持体として、前記保持体の回転操作により、前記支軸の端部を前後方向へ傾動可能としたことを特徴とする請求項1に記載のスライド型切断機。
- 被切断材をセット可能なベースに、前記ベース上方を前後方向へスライド可能なスライド体を設け、そのスライド体に、前後方向に向けた回転刃を有する本体を左右方向の支軸によって上下動可能に連結してなるスライド型切断機であって、
前記スライド体と本体との連結を、前記スライド体の左右に設けた一対のブラケットの間に前記本体の基端部を位置させ、前記両ブラケットと基端部とを前記支軸で軸着するものとして、前記ブラケットの何れか一方に、偏心位置で前記支軸の端部が連結される保持体を回転可能に設けて、前記保持体の回転操作により、前記支軸の端部を前後方向へ傾動可能としたことを特徴とするスライド型切断機。 - 被切断材をセット可能なベースに、前記ベース上方を前後方向へスライド可能なスライド体を設けると共に、前記ベース上に、前記被切断材を位置決めするガイドフェンスを左右方向に架設し、前記スライド体に、前後方向に向けた回転刃を有する本体を左右方向の支軸によって上下動可能に連結し、前記スライド体と本体との間に、前記支軸の端部を前後方向へ傾動可能とする調整機構を設けたスライド型切断機の組み立て方法であって、
前記ベースにスライド体を組み付け、前記スライド体に本体を組み付けて、前記調整機構によって前記本体の回転刃が前記本体のスライド方向と平行となるように調整した後、前記ガイドフェンスを、前記回転刃に対して直角となるように前記ベースへ組み付けることを特徴とするスライド型切断機の組み立て方法。 - スライド体と本体との連結を、前記スライド体の左右に設けた一対のブラケットの間に前記本体の基端部を位置させ、前記両ブラケットと基端部とを左右方向の支軸で軸着するものとして、調整機構を、一方の前記ブラケットに設けられ、前記支軸の一端を前後方向に傾動操作可能な第1の操作部材と、他方の前記ブラケットに設けられ、前記支軸の他端を前記一端の傾動側と逆の前後方向へ傾動操作可能な第2の操作部材としたことを特徴とする請求項4に記載のスライド型切断機の組み立て方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012061544A (ja) * | 2010-09-15 | 2012-03-29 | Rex Industries Co Ltd | 帯鋸切断機 |
WO2016145380A1 (en) * | 2015-03-12 | 2016-09-15 | Robert Bosch Gmbh | Power tool with drop arm orbit bracket |
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