JP5259299B2 - 卓上切断機における切断機本体の傾斜位置決め機構 - Google Patents

卓上切断機における切断機本体の傾斜位置決め機構 Download PDF

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Description

この発明は、例えば円形の砥石あるいは鋸刃等の回転刃具を備えた切断機本体を下動させて切断材を切断加工等する形態の卓上切断機において、切断機本体を一定の傾斜角度に位置決めするための機構に関する。
この明細書では、切断加工には、被加工材を分離する加工形態の他、被加工材を分離しないが切り込みを入れる溝入れ加工、あるいは被加工材を研削する加工等をも含むものとする。
この種の卓上切断機は、上面に切断材を載置するためのテーブルと、このテーブルの上方に支持されて上下に移動操作する切断機本体を備えるもので、回転刃具を回転させつつ切断機本体を下動させて、テーブル上に固定した切断材に切り込むことにより切断加工が行われる。
主として木工用の卓上切断機ではテーブルが水平回転可能に支持されたものが提供されている。切断機本体は回転テーブルに支持されており、回転テーブルを一定角度回転させると切断機本体が一体で水平方向に旋回してその向きが変化する。
また、回転テーブルの上方には、切断材をテーブル面方向に位置決めするための位置決めフェンスが設けられている。この位置決めフェンスには、テーブル上面に直交し、かつテーブルの回転中心に一致する位置決め面が設けられている。この位置決め面に、切断材の基準面(側面)を当接させることにより切断材がテーブル面方向に位置決めされる。
位置決めフェンスに対してテーブルを回転させることにより、切断材の基準面に対して回転刃具の切り込み角度を傾斜させることができる。
また、主として木工用の卓上切断機では、上記のテーブルを回転させて行う傾斜切り機能(テーブル傾斜切り)に加えて若しくは代えて切断機本体を左右に傾斜させて行う傾斜切り機能(本体傾斜切り)を備えたものが提供されている。この本体傾斜切りでは、切断機本体を左方または右方に斜めに傾斜させた状態で回転刃具を切断材の上面に対して板厚方向に斜めに切り込ませることが行われる。この本体傾斜切りでは、回転刃具の回転軸線がテーブルの上面に対して平行に位置しない状態となる。これに対して前記したテーブル傾斜切りでは、回転刃具の回転軸線はテーブルの上面に対して平行に保持される。
以下、この明細書では、特に断らない限り、切断機本体を左側若しくは右側に傾斜させて行う本体傾斜切りを単に傾斜切りと称して、テーブルを回転させて行うテーブル傾斜切りと区別する。
切断機本体を傾斜させて行う傾斜切りでは、切断機本体の直角切り位置(切断機本体を傾斜させない位置)及び一定角度の傾斜切り位置への位置決めを迅速かつ精確に行えるようにする必要があり、このための技術として従来例えば下記の特許文献に記載された技術が公知になっている。
従来の傾斜切り機構は、テーブルに固定して設けた傾斜基台部(固定側)と、この傾斜基台部に対して水平方向の傾動支軸を介して一定の角度範囲内で回動可能に結合された傾斜支持部(傾動側)を主体とするもので、傾斜支持部に切断機本体が支持されている。この従来の傾斜切り機構では、傾斜基台部側に設けたストッパボルトに、傾斜支持部側に設けたストッパ凸部を当接させることにより、例えば直角切り位置と45°傾斜位置に位置決めし、この位置決め状態を保持しつつ別途設けた固定レバーを締め込み方向に操作して切断機本体の傾斜位置を固定する構成となっていた。
米国特許第6101914号公報 特許第2563866号公報
このように、従来の傾斜切り機構では、直角切り位置と左右一箇所ずつの傾斜切り位置(45°傾斜切り位置)については、ストッパ凸部をストッパボルトに当接させることにより迅速かつ精確に位置決めすることができるいわゆるポジティブストップ機構が採用されていた。このポジティブストップ機構によれば、使用者はわざわざ角度目盛りを確認することなく切断機本体を傾斜させれば一定の角度位置に位置決めすることができる。
しかしながら、従来ポジティブストップ機構により位置決めされる傾斜角度以外の傾斜角度に切断機本体を位置決めする場合には、依然として使用者は角度目盛りを目で確認しながら切断機本体を傾斜させて、目標角度で保持しつつ固定レバーを締め込んで切断機本体を固定する必要があり、この点でより多くの角度で傾斜させる場合の使い勝手がよくなかった。
本発明は、切断機本体を、直角切り位置や45°傾斜位置以外の傾斜角度についても、従来のように角度目盛りを確認しなくても迅速かつ精確に位置決めすることができるポジティブストップ機構を採用した傾斜位置決め機構を提供することを目的とする。
上記の課題は、以下の各発明により解決される。
第1の発明は、切断材を載置するテーブルと、該テーブルの上方に位置して上下に移動操作可能に支持された切断機本体を備え、切断機本体は、傾斜支持機構を介して、回転刃具の回転軸線をテーブルの上面に対して平行に位置させた直角切り位置と、この直角切り位置から回転軸線を左方または右方に傾斜させた傾斜切り位置との間を傾動可能な状態でテーブルに支持され、傾斜支持機構は、テーブルに設けた傾斜基台部と、切断機本体を支持し、傾斜基台部に対してテーブルの上面に平行な傾斜支軸を介して回動可能に結合された傾斜支持部と、傾斜基台部と傾斜支持部との間に介装されて切断機本体を傾斜切り位置に位置決めする傾斜位置決め機構と、傾斜支持部を傾斜基台部に対して回動不能に固定する固定部材を備えた卓上切断機における傾斜位置決め機構であって、傾斜基台部と傾斜支持部の一方に、傾斜支軸回りの位置について複数箇所に位置決め凹部を設け、他方に、位置決め凹部に挿入されたロック位置と、位置決め凹部から離脱したアンロック位置との間を移動可能に位置決め部材とこの位置決め部材をロック位置とアンロック位置に移動操作するための切り換えレバーを設け、かつ位置決め部材はロック位置側にばね付勢する一方、切り換えレバーはばね付勢力に抗してアンロック位置に保持可能に設けられて、位置決め部材をロック位置に移動させて傾動支持部を傾動基台部に対して傾斜支軸回りの位置について45°を含む複数の傾斜角度に位置決めして、切断機本体を45°傾斜させた傾斜切り位置に加えて複数の傾斜切り位置に位置決め可能とした傾斜位置決め機構である。
第1の発明によれば、位置決め部材をロック位置に移動させて位置決め凹部に挿入すると傾斜支持部が傾斜支軸回りの位置について傾斜基台部に対して位置決めされて、切断機本体が一定の傾斜切り位置に位置決めされる。傾斜支軸回りの位置について複数箇所に設けた位置決め凹部を任意に選択して位置決め部材を挿入することにより、切断機本体が45°を含む複数の傾斜位置に位置決めされる(ポジティブストップ機構)。
このことから、使用者は切断機本体を傾斜させる際に、従来のようにわざわざ角度目盛りを確認することなく位置決め凹部に位置決め部材を挿入させれば切断機本体を一定の傾斜角度位置に迅速かつ精確に位置決めすることができる。このように、45°を含む複数の傾斜角度についてポジティストップ機構を採用した傾斜位置決め機構であるので、予め予定される傾斜角度に位置決め凹部を複数箇所設けておくことにより、切断機本体を従来よりも多くの傾斜角度で位置決めすることができ、これにより当該切断機をより多様な形態の切断加工に対応させることができる。
また、第1の発明によれば、位置決め部材がばね付勢力により自動的に位置決め凹部に挿入されることから当該傾斜位置決め機構の操作性を一層よくすることができる。
さらに、位置決めレバーはアンロック位置で位置保持可能であるので、使用者は位置決めレバーから手を離した状態で切断機本体を左右に傾動操作することができ、この点で、当該傾斜位置決め機構の操作性を一層高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、切り換えレバーの操作方向について、使用者から見て手前側への操作をアンロック側に設定した傾斜位置決め機構である。
第2の発明によれば、使用者は切り換えレバーを手前側へ移動操作すれば、傾斜位置決め機構がアンロックされて切断機本体を左右へ傾動させることができ、その後切り換えレバーを先方(手前側とは反対側)へ移動操作すれば切断機本体の傾斜位置が位置決めされる。このように位置決め部材をばね付勢力に抗してアンロック側へ移動させるための切り換えレバーの操作方向を、使用者がより楽に力を加えやすい手前側に設定したことにより、当該傾斜位置決め機構の操作性を高めることができる。
第3の発明は、第1の発明において、位置決め凹部として位置決め孔を設け、位置決め部材として位置決めピンを用いる構成とした傾斜位置決め機構である。
第3の発明によれば、位置決め凹部が位置決め孔であり、位置決め部が位置決めピンであることから、最も簡易かつコンパクトな構成で上記の作用効果を確実に得ることができる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、傾動支持部に切り換えレバーとしての位置決めダイヤルを設け、この位置決めダイヤルの回転操作を位置決め部材の移動方向に変換してこの位置決め部材をロック位置とアンロック位置との間で移動させる構成とした傾斜位置決め機構である。
第4の発明によれば、切り換えレバーとしての位置決めダイヤルを回転操作することにより位置決め部材をロック位置に移動させ、またばね付勢力に抗してアンロック位置に戻すことができ、傾斜支持機構の良好な操作性を確保することができる。
第5の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、切り換えレバーの傾動操作により位置決め部材をロック位置とアンロック位置に移動させる構成であり、置決め部材に板ばねを係合させて、この板ばねを切り換えレバーの傾動操作により変位する作動カムを介してその弾性力により変位させることにより当該切り換えレバーの傾動操作について節度感を持たせた傾斜位置決め機構である。
第5の発明によれば、位置決め部材をロック位置とアンロック位置との間で移動操作するために行う切り換えレバーを傾動操作について節度感が持たせられているので、使用者は指先でこの切り換えレバーを傾動操作する際に位置決め部材の位置をはっきりと認識することができる、この点で当該傾斜位置決め機構の操作性を高めることができる。また、板ばねによる節度感によって切り換えレバーが中間位置で停止することが防止され、これにより位置決め部材を確実にロック位置若しくはアンロック位置に移動させることができ、この点で当該機構の信頼性を高めることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る卓上切断機1の全体を示している。この卓上切断機1は、上面に切断材Wを固定するためのテーブル2と、このテーブル2を水平方向に一定の角度範囲で回転可能に支持するベース3と、テーブル2の後部(図1において左端部)に設けた本体支持部4と、この本体支持部4によってテーブル2の上方に支持された切断機本体10を備えている。図1においてこの卓上切断機1の右側に使用者が位置する。テーブル2の使用者から見て手前側の前部には、使用者が把持するグリップ部2a及びテーブル2の回転位置を位置決め、固定するためのロック機構2b等が設けられている。
テーブル2の上面には、切断材Wをテーブル面方向に位置決めするための位置決めフェンス5が配置されている。この位置決めフェンス5はベース3側に固定されており、テーブル上面とは僅かな隙間をおいて跨った状態に配置されてテーブル2の水平回転が許容されるようになっている。位置決めフェンス5により位置決めされた切断材Wは、図示省略したクランプ装置によってテーブル2の上面に固定される。
本体支持部4は、切断機本体10をテーブル2に対して水平方向にスライド可能に支持する左右一対のスライドバー6,6と、切断機本体10を使用者から見て左右(図1において紙面に直交する方向)に傾斜させる傾斜支持機構20と、切断機本体10を上下に傾動可能に支持する本体支持アーム8を備えている。スライドバー6,6を介して切断機本体10がテーブル面方向に沿って前後方向にスライド可能に支持されている。両スライドバー6,6による切断機本体10のスライド方向が切断方向となる。通常、切断機本体10を図1において右側から左側に向けてスライドさせることによって切断材Wの切断がなされる。
本実施形態は、傾斜支持機構20について従来にない特徴を有するもので、その他の基本的構成については特に変更を要しない。傾斜支持機構20については後述する。
本体支持アーム8は、L字形に屈曲しており、その屈曲先端側に本体傾動軸9を介して切断機本体10の本体ケース11が上下に傾動可能に支持されている。この本体ケース11によって円形の回転刃具12の上側ほぼ半周の範囲が覆われている。回転刃具12は、本体ケース11に表示した白抜きの矢印12aで示すように図1において時計回り方向に回転する。回転刃具12はスピンドル13に取り付けられている。スピンドル13は本体ケース11に回転支持されており、本体ケース11の背面側(図1では見えない)に取り付けた電動モータと減速歯車列を経て回転する。スピンドル13の回転軸線が、回転刃具12の回転軸線となる。
また、本体ケース11の背面側には、使用者が把持するハンドル部14が設けられている。使用者がこのハンドル部14を把持してトリガ式のスイッチレバー15を指先で引き操作すると電動モータが起動して回転刃具12が回転する。また、使用者がハンドル部14を把持して当該切断機本体10を下方へ傾動させることにより回転する回転刃具12を切断材Wに対して切り込むことができる。
回転刃具12の下側ほぼ半周の範囲は、可動カバー16によって覆われるようになっている。この可動カバー16は、スピンドル13と同軸若しくは平行な支軸を介して上下に回動可能な状態で本体ケース11に支持されている。この可動カバー16は、切断機本体10の傾動動作に連動して開閉される。可動カバー16と本体支持アーム8の先端部との間にはリンクアーム17が介装されている。このリンクアーム17の後端部(図示左端部)は、本体支持アーム8の先端部に支軸17aを介して上下に回動可能に結合されている。支軸17aは本体傾動軸9に対して一定寸法ずれて配置されている。切断機本体10の傾動動作に伴ってこのリンクアーム17が本体支持アーム8に対する支軸17aを中心にして上下に傾動する。切断機本体10を下方へ傾動させると、可動カバー16は図1において反時計回り方向に回動して開かれ、これにより回転刃具12の下側半周の範囲が徐々に開かれていく。切断機本体10を上方へ傾動させると、可動カバー16は図1において時計回り方向に回動して徐々に閉じられていく。
傾斜支持機構20は、傾斜基台部21と傾斜支持部22を備えている。傾斜基台部21は、両スライドバー6,6を介してテーブル2の後部に支持されている。両スライドバー6,6の後端部は、傾斜基台部21に固定されている。
図2には傾斜支持機構20の詳細が示されている。傾斜支持部22は、傾斜支軸23を介して傾斜基台部21に回転可能に結合されている。傾斜支軸23は、テーブル2の上面に対して平行で、かつ平面的に見てテーブル2の回転中心を通り、また回転刃具12の回転軸線に対して直交する状態に配置されている。傾斜支持部22に本体支持アーム8が一体に設けられている。このため、傾斜支軸23を中心にして傾斜支持部22を回動させることにより切断機本体10を左右に傾動させることができる。
傾斜基台部21に対する傾斜支持部22の回動位置は、固定部材24によって固定される。本実施形態では、この固定部材24に固定ねじが用いられている。この固定部材24のねじ軸部24aが傾斜基台部21側に設けたねじ孔21a締め込まれている。固定部材24の後端部には、固定レバー25が取り付けられている。固定レバー25を一定角度の範囲で回動させることにより、固定部材24のねじ軸部24aをねじ孔21aに締め込んで傾斜支持部22を傾斜基台部21に固定することができ、逆にねじ軸部24aのねじ孔21aに対する締め込みを緩めて傾斜支持部22を傾斜基台部21に対して回動可能な状態とすることができる。
傾斜基台部21に対する傾斜支持部22の回動位置、ひいては切断機本体10の左右傾斜位置は、複数箇所で位置決めできるようになっている。本実施形態の場合、使用者から見て左側及び右側のそれぞれについて、直角切り位置から22.5°、33.9°、45°に位置決めすることができるようになっている。直角切り位置では、回転刃具12がテーブル2の上面に対して直交する位置(図3において基線Sで示す位置)に位置する。この明細書において、切断機本体10の左右への傾斜角度については、この基線S(直角切り位置)に対する回転刃具12の傾斜角度で表す。従って、直角切り位置は、傾斜角度0°(ゼロ度)となる。
切断機本体10の直角切り位置は、切断材Wをいわゆる直角切りするための位置で、回転刃具12の回転軸線(スピンドル13の軸線)をテーブル2の上面に対して平行に位置させて、当該回転刃具12をテーブル2の上面に直角に位置させた状態となる。この直角切りが最も多様される切断形態である。この直角切り位置は、従来公知(例えば特許文献2)の直角位置決め機構30によって位置決めされる。
この直角位置決め機構30は、直角位置決めレバー31を備えている。この直角位置決めレバー31は、支軸32を介して傾斜支持部22の内部に回動可能に支持されている。支軸32は、傾斜支軸23に対して平行に配置されている。この支軸32を中心にして直角位置決めレバー31は、図示省略した捩りばねによってその先端部を傾斜支持部22の内壁に押し当てた規制位置側に付勢されている。図3において規制位置に位置する直角位置決めレバー31が実線で示されている。これに対して後述する退避位置に移動した直角位置決めレバー31が二点鎖線で示されている。
傾斜基台部21には、3つのストッパボルト33〜35が設けられている。この三つのストッパボルト33〜35は、傾斜基台部21の上側ほぼ半周の範囲において、外部から内部に貫通してその先端部を内周側に突き出した状態に配置されている。このため、この3つのストッパボルト33〜35は、それぞれ傾斜基台部21の外部からその締め込み量を調整することができる。
図3において中央の第1ストッパボルト33は、切断機本体10を直角切り位置に位置決めするためのストッパボルトで、テーブル2の上面に対してほぼ平行に配置されている。図3において左側の第3ストッパボルト35は切断機本体10を右側へ45°傾斜させた傾斜切り位置用のストッパボルトで、図3において右側の第2ストッパボルト34は切断機本体10を左側へ45°傾斜させた傾斜切り位置用のストッパボルトで、それぞれテーブル2の上面に対して約45°傾斜した向きに配置されている。第2、第3ストッパボルト34,35は、後述する傾斜位置決め機構40を構成している。
この3つのストッパボルト33〜35の締め込み量を調整することにより、それぞれ直角切り位置、右側45°傾斜切り位置、左側45°傾斜切り位置を微調整することができる。
図3に示すように、直角位置決めレバー31の先端部を中央の第1ストッパボルト33に当接させることにより切断機本体10の直角切り位置が位置決めされる。この位置決め状態で、固定部材24を締め込んで傾斜基台部21に対して傾斜支持部22を回転について固定することにより、切断機本体10を直角切り位置に固定することができる。
直角位置決めレバー31が付勢力によりその先端部を傾斜支持部22の内壁に当接させる規制位置に位置する状態では、切断機本体10を左側へ傾斜させることができる一方、右側へ傾斜させることができない。切断機本体10を右側へ傾斜させる場合には、直角位置決めレバー31を規制位置から退避位置に変位させる。直角位置決めレバー31を退避位置に変位させるには、傾斜支持部22の側部に設けた右傾斜用ボタン36を押し操作する。この右傾斜用ボタン36は、作動軸部36aを備えている。この作動軸部36aは、傾斜支持部22の内側に突き出されている。この作動軸部36aの先端部は、規制位置に位置する直角位置決めレバー31の作動凸部31aに向けられている。この右傾斜用ボタン36は、作動軸部36aの先端部を作動凸部31aとの間に僅かな隙間をおいた位置に戻す方向に付勢されている。この付勢力に抗して当該右傾斜用ボタン36を図3において左側へ押し操作すると、作動軸部36aの先端が、規制位置に位置する直角位置決めレバー31の作動凸部31aに押し当てられ、これにより当該直角位置決めレバー31が、規制位置側への付勢力に抗して退避位置側(図3において二点鎖線で示す位置)へ回動する。直角位置決めレバー31が退避位置に移動すると、その先端部が第1ストッパボルト33に当接しない位置に変位することから傾斜支持部22が傾斜基台部21に対して図3において反時計回り方向へ回動可能となり、これにより切断機本体10を右側へ傾斜させることができるようになる。
こうして切断機本体10を右側へ傾斜させた状態から再び左側に戻すと、直角切り位置を通過した段階で直角位置決めレバー31がその付勢力によって退避位置から規制位置に自動的に戻される。このため、直角切り位置を通過した後、再度右側へ戻すと、直角切り位置決めレバー31の先端部が第1ストッパボルト33に当接して、当該切断機本体10が直角切り位置に精確に位置決めされる。
本実施形態に係る切断機本体10は、上記直角位置決め機構30の他、傾斜位置決め機構40を備えている。この傾斜位置決め機構40によって、上記の直角切り位置の他、切断機本体10を左右にそれぞれ一定の角度で傾斜させた複数の傾斜切り位置に位置決めすることができる。
図2及び図3に示すようにこの傾斜位置決め機構40は、本体支持アーム8の基部付近であって傾斜支持部22の上部に設けた位置決めピン41を備えている。この位置決めピン41が第1の発明に係る位置決め部材の一実施形態に相当する。
この位置決めピン41は、傾斜支軸23と平行に配置され、かつその軸方向(前後方向)に一定の範囲で移動可能に支持されている。また、この位置決めピン41は圧縮ばね42によって前側(図2において右側)に移動する方向に付勢されている。この位置決めピン41が圧縮ばね42の付勢力によって前側のロック位置に移動すると、傾斜支持部22が傾斜基台部21に対して回転方向に位置決めされる。逆に、位置決めピン41が圧縮ばね42に抗して後ろ側のアンロック位置に移動すると、傾斜支持部22の傾斜基台部21に対する回転方向の位置決めが解除されて切断機本体10の傾斜位置でのロック状態が解除される。また、位置決めピン41は、上記ロック位置とアンロック位置との間の中間位置に移動することによって、前記第2若しくは第3ストッパボルト34,35に側方から当接する状態となる。本実施形態の位置決めピン41は、上記3つ位置でそれぞれ機能する。
位置決めピン41のロック位置とアンロック位置との間及び中間位置への移動操作は、切り換えレバー45によって行うことができる。図3に示すようにこの切り換えレバー45は、本体支持アーム8の基部側の側部に設けられている。本実施形態では、この切り換えレバー45に円柱形の摘み(ダイヤル)が用いられている。この切り換えレバー45は、切り換えロッド46を備えている。この切り換えロッド46は、本体支持アーム8に対してその軸回りに回転自在な状態で支持されており、その先端側は本体支持アーム8の内部に至っている。この切り換えロッド46の先端部には、作動板47が取り付けられている。図3に示すようにこの作動板47には二股部47a,47aが設けられている。この二股部47a,47a間に上記位置決めピン41が挿通されている。図2に示すように、この作動板47の二股部47a,47aの後ろ側に、位置決めピン41に取り付けた作動軸部43の両端部が当接されている。この作動軸部43は、位置決めピン41に径方向に貫通した状態に取り付けられて、その両端部を放射方向に突き出した状態に設けられている。この作動軸部43の両端部は、圧縮ばね42によって位置決めピン41がロック位置側に付勢されていることにより、作動板47の両二股部47a,47aに弾性的に押圧されている。
切り換えレバー45を回転操作すると、これと一体で切り換えロッド46がその軸回りに回転する。切り換えロッド46がその軸回りに回転すると、図2において二点鎖線で示すように作動板47が切り換えロッド46の軸線を中心にして前後に傾動する。作動板47が後ろ側(図2において左側)に傾動すると、作動軸部43が後ろ側に押されることにより位置決めピン41が圧縮ばね42に抗してロック位置から中間位置へ、さらに中間位置からアンロック位置に移動する。作動板47が前側(図2において右側)に傾動すると、作動軸部43が前側へ移動可能となって、位置決めピン41が圧縮ばね42によってアンロック位置から中間位置へ、さらに中間位置からロック位置に移動する。図3では、ロック位置とアンロック位置の位置決めピン41及び作動板47が二点鎖線で示され、その間の中間位置の位置決めピン41及び作動板47が実線で示されている。
次に、傾斜基台部21の内部には、前記第1〜第3のストッパボルト33〜35に加えて位置決め凹部50が設けられている。本実施形態では、この位置決め凹部50として合計4つの位置決め孔51L,51R,52L,52Rが設けられている。各位置決め孔51L,51R,52L,52Rは、上記位置決めピン41の先端テーパ部41aをその軸線方向の途中まで挿入可能な径及び深さの円形孔に形成されている。また、各位置決め孔51L,51R,52L,52Rは、傾斜支軸23の軸線(傾斜支持部22の回転中心)を中心とする同一円周上であって位置決めピン41と傾斜支軸23との間の軸間距離に相当する半径の円周上に沿って配置されている。このため、傾斜支軸23を中心にして傾斜支持部22を傾斜基台部21に対して回転させて切断機本体10を左右に傾動させると、位置決めピン41が各位置決め孔51L,51R,52L,52Rと同軸となる位置(対向する位置)に順次移動する。
図3に示すように各位置決め孔51L,51R,52L,52Rは、基線Sに対して左右対称に2つずつ配置されている。切断機本体10を直角切り位置に位置させると、位置決めピン41は基線S上に位置する。前記したようにこの直角切り位置では、直角位置決め機構30の直角位置決めレバー31が第1ストッパボルト33に当接して傾斜基台部21に対する傾斜支持部22の回転方向の位置が規制されることにより切断機本体10が位置決めされるのであり、このとき傾斜位置決め機構40の位置決めピン41は傾斜基台部21の内壁面に単に突き当てられた状態となっている。
基線Sに最も近い左右の第1位置決め孔51L,51Rは、基線Sから左右にそれぞれ22.5°傾斜した位置に配置されている。同様に、左右の第2位置決め孔52L,52Rは基線Sからそれぞれ33.9°傾斜した位置に配置されている。前記した切り換えレバー45を回転操作して位置決めピン41を第1位置決め孔51L(51R)に挿入させると、切断機本体10が左側(右側)へ22.5°傾斜した位置に位置決めされ、第2位置決め孔52L(52R)に挿入させると、切断機本体10が左側(右側)に33.9°傾斜した位置に位置決めされる。
切断機本体10の各傾斜位置での位置決め状態は、前記固定レバー25の操作による固定部材24の締め込みによって強固に固定される。
また、位置決めピン41が切り換えレバー45の操作によって中間位置に位置する状態で切断機本体10を左右に傾動させると、この位置決めピン41は位置決め孔51L(又は51R,52L,52R)に挿入されるのではなく、第2若しくは第3ストッパボルト34,35に側方から当接した状態となる。この状態では、切断機本体10が左側若しくは右側へ45°傾斜した位置に位置決めされる。
図4は、位置決めピン41を中間位置に保持した状態で切断機本体10を左側へ45°傾斜させた状態を示している。この状態では、位置決めピン41が第2ストッパボルト34に側方から当接された状態となっている。この状態で、固定レバー25の操作により固定部材24を締め込めば、切断機本体10が使用者から見て左側へ45°傾斜した位置に位置決め、固定され、これにより左側45°の傾斜切りを行うことができる。
これに対して、図5に示すように、同じく位置決めピン41を中間位置に保持した状態で切断機本体を右側へ45°傾斜させると、当該位置決めピン41が第3ストッパボルト35に対して側方から当接された状態となる。この状態で、固定レバー25の操作により固定部材24を締め込めば、切断機本体10が使用者から見て右側へ45°傾斜した位置に位置決め、固定され、これにより右側45°の傾斜切りを行うことができる。
各傾斜位置に一旦位置決めされた切断機本体10を他の傾斜角度に位置決めする場合、あるいは直角切り位置に戻す場合には、切り換えレバー45の回転操作により位置決めピン41を圧縮ばね42に抗して中間位置若しくはアンロック位置に移動させてその先端テーパ部41aを各位置決め孔(位置決め凹部50)から抜き出せば、傾斜支持部22が傾斜基台部21に対して傾斜支軸23回りに回転可能となり、これにより切断機本体10を左右に傾動可能な状態若しくは直角位置に戻し可能な状態となる。
また、切り換えレバー45の回転操作により位置決めピン41をアンロック位置に位置させた状態では、図2に示すように当該位置決めピン41が第2及び第3ストッパボルト34,35には当接しない位置(図2において最も左側の位置)まで後退した状態となる。この状態では、切断機本体10を直角切り位置から左側へ45°よりも大きな角度(例えば48°)まで傾斜させることができ、さらに右傾斜用ボタン36を押し操作して直角位置決めレバー31を退避位置に移動させることにより右側へも45°よりも大きな角度(例えば48°)まで傾斜させることができる。左側及び右側へ例えば48°の角度まで傾斜させた場合には、固定レバー25を固定側に操作することにより切断機本体10を左側へ48°傾斜させた位置、若しくは右側へ48°傾斜させた位置に固定することができる。
図3に示すように切り換えレバー45は、その周面にディテント機構48を備えている。このディテント機構48によって、切り換えレバー45を、その回転操作方向の3箇所に位置保持することができ、これにより位置決めピン41をロック位置、アンロック位置及び中間位置に保持することができる。
このディテント機構48は、圧縮ばね48aにより切り換えレバー45の周面から突き出す方向に付勢された係合部材48bを備えている。一方、切り換えレバー45の周囲であって、本体支持アーム8の側面には、ロック位置用の第一凹部8aと、中間位置用の第2凹部8bと、アンロック位置用の第3凹部8cが約45°の角度範囲に設けられている。図2に示すように切り換えレバー45を回転操作すると、切り換えロッド46がその軸回りに回転することから、作動板47が前後方向に回動し、これにより位置決めピン41がロック位置とアンロック位置との間で移動する。
切り換えレバー45をロック位置側に回転操作して係合部材48bを第1凹部8a内に嵌め込んだ状態とすると、作動板47が前側に回動して位置決めピン41がロック位置に保持される。切り換えレバー45を中間位置側に回転操作して係合部材48bを第2凹部8b内に嵌め込んだ状態とすると、作動板47が図3中実線で示す中間位置に回動して位置決めピン41が中間位置に保持される。切り換えレバー45をアンロック位置側に回転操作して係合部材48bを第3凹部8c内に嵌め込んだ状態とすると、作動板47が図3中二点鎖線で示す後ろ側の位置に回動し、これにより位置決めピン41がアンロック位置に保持される。位置決めピン41がアンロック位置に保持された状態で固定レバー25を緩めれば、切断機本体10を直角切り位置から左側へ傾動させることができ、さらに右傾斜ボタン36を押し操作すれば、右側へも傾動させることができる。
使用者が指先で係合部材48bを圧縮ばね48aに抗して押し下げることにより切り換えレバー45を回転操作することができる。
以上のように構成した本実施形態の卓上切断機1によれば、位置決めピン41(位置決め部材)を位置決め孔(位置決め凹部50)51L(又は51R,52L,52R)に挿入することにより傾斜基台部21に対する傾斜支持部22の傾斜支軸23回りの位置を位置決めし、これにより切断機本体10の傾斜位置を位置決めするいわゆるポジティブストップ機構を採用した構成であるので、使用者は従来のようにわざわざ角度目盛りを確認しながら切断機本体10を傾斜させる必要がないので、切断機本体10の傾動操作を迅速かつ精確に行うことができ、この点で当該卓上切断機1の使い勝手を向上させることができる。
また、位置決めピン41を挿入するための、位置決め孔51L,51R,52L,52Rを左右両方向の複数箇所(本実施形態ではそれぞれ2箇所)に設けておくことにより、位置決めボルト34,35の当接により位置決めされる左右の45°傾斜角度に加えてより多くの傾斜角度(本例では、左右にそれぞれ22.5°、33.9°)で切断機本体10を位置決めすることができる。このため、使用者が選択できる傾斜切り位置の傾斜角度について従来よりも選択の幅が広がり、より多様な形態の切断加工を行うことができるようになる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、位置決め部材として位置決めピンを例示したが、例えば先端くさび形のブロック体を位置決め部材として用いることもできる。また、位置決め凹部として位置決め孔を用いる構成を例示したが、本発明における位置決め凹部は、位置決め部材に対して左右両方向の変位を規制する機能を有すれば足りることから、孔ではなく、傾動方向両側から位置決め部材を挟んでその左右両側への変位を規制する壁部を設ける構成としてもよい。
さらに、切断機本体10をテーブル面方向にスライドさせるスライド機構を備えた切断機1を例示したが、係るスライド機構を備えない切断機についても同様に適用することができる。
次に、図6には、第2実施形態の傾斜位置決め機構70を備えた卓上切断機60が示されている。第1実施形態に係る卓上切断機1と同様の構成及び部材については同位の符号を用いてその説明を省略する。
この第2実施形態に係る卓上切断機60は、傾斜位置決め機構70の他に、上下二段のスライド機構を備えている点で、前記第1実施形態に係る卓上切断機1と異なっている。下側のスライド機構は、前記第1実施形態と同様左右一対のスライドバー6,6をテーブル2の下面に沿って前後にスライド自在に支持した構成とされている。このスライドバー6,6の後端部に第2実施形態に係る傾斜位置決め機構70が取り付けられている。この傾斜位置決め機構70と切断機本体10との間に上側のスライド機構61が取り付けられている。この上側のスライド機構61は、左右一対のスライドバー62,62とこれを前後方向にスライド可能に支持するスライド支持部63を備えている。スライド支持部63は、傾斜位置決め機構70の傾斜支持部72に一体に設けた本体支持アーム64の上部に設けられている。上スライド機構61の両スライドバー62,62の前端部に本体支持ブラケット65を介して切断機本体10が支持されている。切断機本体10は、本体支持ブラケット65の本体傾動軸66を介して上下に傾動可能に支持されている。このように上下二段のスライド機構を介して切断機本体10が支持されることにより、第1実施形態に係る卓上切断機1に比してより大きなストロークで切断機本体10を前後方向にスライドさせることができ、これによりさらに大型の切断材Wの切断加工が可能となっている。
第2実施形態の傾斜位置決め機構70の詳細が図7以降に示されている。この傾斜位置決め機構70は、テーブル2側の傾斜基台部71と切断機本体10側の傾斜支持部72を備えている。傾斜基台部71は、下側スライドバー6,6の後端部に取り付けられている。図10、12〜15に示すようにこの傾斜基台部71に対して傾斜支持部72は傾斜支軸73を介して回転可能に結合されている。第1実施形態と同様、この傾斜支軸73はテーブル2の上面に対して平行で、かつ平面的に見てテーブル2の回転中心を通り、また回転刃具12の回転軸線に対して直交する状態に配置されている。この傾斜支軸73を中心にして傾斜支持部72が傾斜基台部71に対して回転することにより切断機本体10が左右に傾動する。傾斜支持部72の傾斜基台部71に対する回転位置は、第1実施形態と同様固定レバー25の回動操作による固定部材24の締め込みにより固定される。固定レバー25を緩み方向に回動操作すれば傾斜支持部72が傾斜基台部71に対して回転可能な状態となり、切断機本体10を左右に傾動させることができる。なお、図7以降では、固定レバー25及び固定部材24の図示が省略されている。
第2実施形態の傾斜位置決め機構70においても、切断機本体10を左右へ45°傾斜させた傾斜切り位置に加えて複数の傾斜角度に位置決めすることができるようになっている。また、この第2実施形態の傾斜位置決め機構70にも、第1実施形態と同様の直角位置決め機構80が併設されている。この直角位置決め機構80によって直角切り位置の位置決めがなされる点については第1実施形態と同様である。第2実施形態における直角位置決め機構80の詳細が図13〜図15に示されている。なお、図13〜図15は、傾斜支持部72の内部を前側から見た図であり、第1実施形態を示す図3〜図5とは見る方向が反対になっている。
図13〜図15に示すように第2実施形態に係る直角位置決め機構80は、直角位置決めレバー81を備えている。この直角位置決めレバー81は、支軸82を介して傾斜支持部72の内部に回動可能に支持されている。支軸82は、傾斜支軸73に対して平行に配置されている。この支軸82を中心にして直角位置決めレバー81は、捩りばね87によってその先端部を外周側へ変位させるロック位置側(図13〜図15において反時計回り方向)に付勢されている。
この直角位置決めレバー81の側方に右傾斜ボタン86が配置されている。この右傾斜ボタン86は図15においてのみ二点鎖線で示されており、図13及び図14では省略されている。この右傾斜ボタン86は、図6に示すように傾斜支持部72の左側部に配置されている。この右傾斜ボタン86を押し込み操作すると、その作動軸部86aによって直角位置決めレバー81が捩りばね87に抗してアンロック位置側(図13〜図15において時計回り方向)に押される。図13に示すようにこの直角位置決めレバー81が、第1ストッパボルト83に当接すると切断機本体10が直角切り位置に位置決めされる。第1ストッパボルト83は、傾斜基台部71の右側部に取り付けられている。
傾斜支持部72の右側部に第2ストッパボルト84が取り付けられ、左側部に第3ストッパボルト85が取り付けられている。従って、切断機本体10を左右に傾動させると、これと一体で第2及び第3ストッパボルト84,85が移動する。これに対して、第1ストッパボルト83は移動しない。この点で、第1〜第3ストッパボルト33〜35が全て傾斜基台部21側に取り付けられて相互の位置関係が変化しない第1実施形態とは異なっている。
第2実施形態における傾斜基台部71の上部内側にはストッパブロック部74が設けられている。図14に示すようにこのストッパブロック部74の右側部に第2ストッパボルト84が当接することにより切断機本体10の左側へ45°傾斜した位置(左45°傾斜切り位置)が位置決めされる。また、図15に示すようにこのストッパブロック部74の左側部に第3ストッパボルト85が当接することにより、切断機本体10の右側へ45°傾斜した位置(右45°傾斜切り位置)が位置決めされる。
図13に示す直角切り位置から図14に示す左45°傾斜切り位置へ移動させる場合には、直角位置決めレバー81が第1ストッパボルト83から遠ざかる方向に移動する。これに対して図13に示す直角切り位置から図15に示す右45°傾斜切り位置へ移動させる場合には、切断機本体10を一旦左側へ僅かに傾動させた状態で前記した右傾斜ボタン86を押し込み操作することにより直角位置決めレバー81を第1ストッパボルト83の正面から下方へ変位させて当該第1ストッパボルト83と干渉しない位置へ移動させる。その後、切断機本体10を右側へ45°傾動させると、ストッパブロック部74の左側部に第3ストッパボルト85が当接して当該切断機本体10が右45°傾斜切り位置に位置決めされる。図13に示す直角切り位置、図14に示す左45°傾斜切り位置、図15に示す右45°傾斜切り位置は、それぞれ固定レバー25を締め込み方向に回動操作することにより固定される。
次に、第2実施形態の傾斜位置決め機構70は、位置決めピン75を備えている。この位置決めピン75は、第1実施形態とは逆に傾斜基台部71側に設けられている。この位置決めピン75は、上記ストッパブロック部74に設けた支持孔74aに支持されている。この支持孔74を介して位置決めピン75は、傾斜支軸73と平行に支持されている。位置決めピン75の前後両端部は、それぞれストッパブロック部74の前部及び後部から突き出されている。位置決めピン75の後部にはより大径の先端テーパ部75aが設けられている。この先端テーパ部75aは円錐形に尖っている。この先端テーパ部75aと支持孔74aの後端部との間には圧縮ばね75が介装されている。この圧縮ばね75によって位置決めピン75はロック位置側(図10及び図12において右側)に付勢されている。
一方、ストッパブロック部74の前部から突き出された位置決めピン75の前端部には、板ばね77の上端部が連結されている。この板ばね77は、その下部が傾斜支軸73の頭部73aに挟まれて傾斜基台部71の中心に固定されている。この板ばね77の後側には、作動カム78が配置されている。この作動カム78は、カム軸79に一体に取り付けられている。このカム軸79の右端部側は、傾斜基台部71の右側部から突き出されており、この突き出し部分に切り換えレバー90が取り付けられている。この切り換えレバー90を前後に傾動操作することによってカム軸79が一定の角度で回転する。作動カム78には、作動アーム部78aが設けられている。
図9に示すように切り換えレバー90を手前側へ傾動操作すると、図10に示すように作動カム78が反時計回り方向に回動して作動アーム部78aが下方へ変位する。作動アーム部78aが下方へ変位すると、板ばね77が傾斜支軸73の頭部73aから真っ直ぐ上方へ立ち上がった位置に戻される。この状態では、位置決めピン75が圧縮ばね76によって後側のロック位置に戻される。これに対して、図11に示すように切り換えレバー90を後側(使用者から見て先方であって手前側とは反対側)へ傾動操作すると、図12に示すように作動カム78が時計回り方向に回動して作動アーム部78aが上方へ変位する。作動アーム部78aが上方へ変位すると、板ばね77がその付勢力に抗して前側へ押されて、その上端部が前側へ変位する。板ばね77の上端部が前側へ変位することにより、位置決めピン75が圧縮ばね76に抗して前側のアンロック位置に移動する。
切り換えレバー90の傾動操作に伴う作動アーム部78aの変位によって板ばね77が前後に変位し、これにより位置決めピン75がロック位置とアンロック位置との間を移動することから、切り換えレバー90の傾動操作には、位置決めピン75の移動について板ばね77の付勢力による節度感が持たせられている。従って、使用者は切り換えレバー90の節度感によって位置決めピン75のロック位置とアンロック位置をはっきりと区別して認識することができ、この点で操作性がよくなっている。
このように、第2実施形態の傾斜位置決め機構70では、左右に傾動しない傾斜基台部71の側部に設けた切り換えレバー90の傾動操作によって位置決めピン75がロック位置とアンロック位置との間を移動し、これにより当該機構70のロック操作、アンロック操作がなされる。この点、前記第1実施形態では、左右に傾動する傾斜支持部22側に設けた切り換えレバー45の回転操作によって位置決めピン41がロック位置とアンロック位置との間を移動する構成であり、この点でも第2実施形態は第1実施形態とは異なっている。
図13〜図15に示すように傾斜支持部72の前面に、位置決めピン75が挿入される合計4つの位置決め孔91L,91R,92L,92Rが設けられている。第1実施形態と同様、この4つの位置決め孔91L,91R,92L,92Rは、傾斜支軸73と位置決めピン75との軸間距離に相当する半径の同一円周上に沿って配置されている。また、切断機本体10を直角切り位置に位置させた時に位置決めピン75が突き当てられる当該円周上の一点と傾斜支軸73の軸線を通る基線Sに対して左側に位置決め孔91L,92Lが配置され、右側に位置決め孔91R,92Rが左右対称に配置されている。
基線Sに対して、位置決め孔91Lは左側に22.5°傾斜した位置、位置決め孔92Lは左側に33.9°傾斜した位置、位置決め孔91Rは右側に22,5°傾斜した位置、位置決め孔92Rは右側に33.9°傾斜した位置に配置されている。各位置決め孔91L,91R,92L,92Rは、位置決めピン75の先端テーパ部75aが途中まで挿入される径及び深さで設けられている。
図10に示すように位置決めピン75が前側から向かって左側の位置決め孔91Lに挿入されると、図8に示すように切断機本体10は右側へ22.5°傾斜した傾斜切り位置に位置決めされる。切断機本体10が右側へさらに傾動されて、位置決めピン75が前側から向かって左側の位置決め孔92Lに挿入されると、当該切断機本体10は右側へ33.9°傾斜した傾斜切り位置に位置決めされる。逆に、位置決めピン75が前側から向かって右側の位置決め孔91Rに挿入されると、切断機本体10は左側へ22.5°傾斜した傾斜切り位置に位置決めされ、同じく前側から向かって右側の位置決め孔92Rに挿入されると、切断機本体10は左側へ33.9°傾斜した傾斜切り位置に位置決めされる。各傾斜切り位置に位置決めされた後、固定レバー25を締め込むと切断機本体10が各傾斜切り位置に位置決めされた状態で固定される。
図13に示すように第1ストッパボルト83に直角位置決めレバー81を当接させて切断機本体10を直角切り位置に位置決めした状態で切り換えレバー90をロック側に傾動操作すると、位置決めピン75は、左側の位置決め孔91Lと右側の位置決め孔91Rの中間に突き当てられる。また、図14に示すように第2ストッパボルト84をストッパブロック部74の右側面に当接させて切断機本体10を左側へ45°傾斜させた傾斜切り位置に位置決めした状態で切り換えレバー90をロック側に傾動操作すると、位置決めピン75は、右側の位置決め孔92Rのさらに右側に突き当てられる。逆に、図15に示すように第3ストッパボルト85をストッパブロック部74の左側面に当接させて切断機本体10を右側へ45°傾斜させた傾斜切り位置に位置決めした状態で切り換えレバー90をロック側に傾動操作すると、位置決めピン75は、左側の位置決め孔92Lのさらに左側に突き当てられる。
図10に示すように傾斜基台部71の前面には凹部71aが設けられている。この凹部71a内に、板ばね77、作動カム78及びカム軸79が配置されている。また、この凹部71a内に傾斜支軸73の頭部73aが位置している。この凹部71aはカバー93で覆われている。図8は、このカバー93を取り外した状態を示している。
また、第2実施形態の傾斜位置決め機構70は、2系統の角度目盛り95,96を備えている。この2系統の角度目盛り95,96によって切断機本体10の傾斜角度を迅速かつ正確に読み取ることができるようになっている。本尺としての第1角度目盛り95は、指針95aと目盛り表示部95bを備えている。指針95aは傾斜基台部71の上部に取り付けられている。目盛り表示部95bは、傾斜支持部72の上部から上方へほぼ垂直に立ち上がる状態に固定された目盛り板95cの前面に表示されている。第1角度目盛り95の目盛り表示部95bは、角度1°毎に目盛り線が表示され、角度0°、15°、22.5°、30°、33.9°、45°の目盛り線には角度が数値表示されている。
副尺としての第2角度目盛り96は、指針96aと目盛り表示部(図示省略)を備えている。指針96aは傾斜支持部71の上部前面に取り付けられている。第2角度目盛り96の目盛り表示部は、傾斜基台部71の上面に刻印によって表示されている。第2角度目盛り96の目盛り表示部は5°毎に目盛り線が表示されている。
このように設けた2系統の角度目盛り95,96によって、使用者は切断機本体10の傾斜角度を楽な姿勢で正確に読み取ることができる。すなわち、第1角度目盛り95の目盛り表示部95bは切断機本体10の傾動中心(傾斜支軸73)からより離れた部位に配置されていることから目盛り線の間隔が大きくなって正確に傾斜角度を読み取ることができる(高精度)。一方、第2角度目盛り96の目盛り線が傾斜基台部71の上面に表示されているため、使用者はこれを前方斜め上方からのぞき込むことができ、これにより楽な姿勢で読み取ることができる(視認性)。
以上のように構成した第2実施形態の傾斜位置決め機構70によっても、傾斜基台部71側に設けた位置決めピン75を、傾斜支持部72側に設けた位置決め孔91L(又は92L,91R,92R)に挿入して切断機本体10の傾斜位置を位置決めするポジティブストップ機構が採用されていることから、使用者は切断機本体10の傾斜位置決めを迅速かつ精確に行うことができる。
また、第2実施形態の場合、位置決めピン75を移動操作するための切り換えレバー90が傾斜基台部71の側部であって、使用者から目視しやすい部位に設けられていることから、使用者はこの切り換えレバー90の操作位置を直接目視して確認することができるとともに、当該切り換えレバー90を楽な姿勢で迅速に操作することができるので、この点で操作性を一層高めることができる。
さらに、第2実施形態では、切り換えレバー90の傾動操作による作動カム78の回転により板ばね77を変位させて位置決めピン75を移動させる構成であり、当該板ばね77の付勢力を切り換えレバー90に作用させてその切り換え操作に節度感を持たせることができるので、使用者は指先で切り換えレバー90を傾動する際に、位置決めピン75のロック位置とアンロック位置をはっきりと区別して認識することができ、この点でも操作性をよくすることができる。また、板ばね77の付勢力によって切り換えレバー90に節度感が持たせられているので、当該切り換えレバー90がロック位置とアンロック位置の中間位置で停止することを防止でき、これにより当該傾斜位置決め機構の誤操作を未然に防止することができる。
また、切り換えレバー90を前後に傾動させてロック、アンロックする構成(レバー式)であるので、前記ダイヤル式に比して使用者は指先1本で操作することができ、この点でも操作性が一層よくなっている。
以上説明した第2実施形態にも種々変更を加えることができる。例えば、上下二段のスライド機構を備えた切断機を例示したが、切断機本体10をテーブル面方向にスライドさせる機能を備えない切断機についても同様に適用することができる。
また、位置決め部材として位置決めピン75に代えて、例えば先端くさび形のブロック体を位置決め部材として用いることもできる。さらに、位置決め凹部として位置決め孔を用いる構成を例示したが、孔に代えて傾動方向両側から位置決め部材を挟んでその左右両側への変位を規制する壁部を設ける構成としてもよい。
本発明の第1実施形態に係る卓上切断機の全体側面図である。 本発明の第1実施形態に係る傾斜支持機構の縦断面図である。 図2の(3)-(3)線断面矢視図であって、傾斜支持機構の内部を後ろ側から見た図である。本図は、切断機本体を直角切り位置に位置させた状態を示している。 切断機本体を左側へ45°傾斜させた状態における、傾斜支持機構の内部を後ろ側から見た図である。 切断機本体を右側へ45°傾斜させた状態における、傾斜支持機構の内部を後ろ側から見た図である。 第2実施形態の傾斜位置決め機構を備えた卓上切断機の全体側面図である。 第2実施形態の傾斜位置決め機構の斜視図である。本図は、傾斜位置決め機構を前右側斜め上方から見た状態を示している。 第2実施形態の傾斜位置決め機構の前面図である。本図は、切断機本体が右側へ22.5°傾斜した位置(右22.5°傾斜切り位置)に位置決めされた状態を示している。 第2実施形態の傾斜位置決め機構の右側面図である。本図は、図8に示す状態の傾斜位置決め機構を矢印(IX)方向から見た図である。また、本図は、切り換えレバーをロック位置側に操作した状態を示している。 第2実施形態の傾斜位置決め機構の縦断面図であって、図8の(X)-(X)線断面矢視図である。本図では、位置決めピンがロック位置に位置する状態が示されている。 第2実施形態の傾斜位置決め機構の右側面図である。本図は、図9と同じく切断機本が右側へ22.5°傾斜した位置に位置決めされた状態において、切り換えレバーをアンロック位置側に操作した状態を示している。 第2実施形態の傾斜位置決め機構の右側面図である。本図では、位置決めピンがアンロック位置に位置する状態が示されている。 傾斜支持部の内部を前側から見た図である。本図は、切断機本体が直角切り位置に位置決めされた状態を示している。第1ストッパボルトは手前側の傾斜基台部に設けられているので本図では二点鎖線で示されている。 傾斜支持部の内部を前側から見た図である。本図は、切断機本体が左側へ45°傾斜した位置(左45°傾斜切り位置)に位置決めされた状態を示している。第1ストッパボルトは手前側の傾斜基台部に設けられているので本図では二点鎖線で示されている。 傾斜支持部の内部を前側から見た図である。本図は、切断機本体が右側へ45°傾斜した位置(右45°傾斜切り位置)に位置決めされた状態を示している。第1ストッパボルトは手前側の傾斜基台部に設けられているので図では二点鎖線で示されている。
符号の説明
1…卓上切断機(第1実施形態)
W…切断材
2…テーブル、2a…グリップ部、2b…ロック機構
3…ベース
4…本体支持部
5…位置決めフェンス
6…スライドバー
8…本体支持アーム、8a…第1凹部、8b…第2凹部、8c…第3凹部
9…本体傾動軸
10…切断機本体
11…本体ケース
12…回転刃具、12a…回転方向を表示する矢印
13…スピンドル
14…ハンドル部
15…スイッチレバー
16…可動カバー
17…リンクアーム、17a…支軸
20…傾斜支持機構
21…傾斜基台部、21a…ねじ孔
22…傾斜支持部
23…傾斜支軸
24…固定部材、24a…ねじ軸部
25…固定レバー
S…基線(直角切り位置)
30…直角位置決め機構
31…直角位置決めレバー、31a…作動凸部
32…支軸
33…第1ストッパボルト(直角切り位置決め用)
34…第2ストッパボルト(左45°傾斜位置決め用)
35…第3ストッパボルト(右45°傾斜位置決め用)
36…右傾斜用ボタン、36a…作動軸部
40…傾斜位置決め機構(第1実施形態)
41…位置決めピン、41a…先端テーパ部
42…圧縮ばね
43…作動軸部
45…切り換えレバー
46…切り換えロッド
47…作動板、47a…二股部
48…ディテント機構、48a…圧縮ばね、48b…係合部材
50…位置決め凹部
51L,51R,52L,52R…位置決め孔
60…卓上切断機(第2実施形態)
61…上側スライド機構
62…スライドバー
63…スライド支持部
64…本体支持アーム
65…本体支持ブラケット
70…傾斜位置決め機構(第2実施形態)
71…傾斜基台部、71a…凹部
72…傾斜支持部
73…傾斜支軸
74…ストッパブロック部
75…位置決めピン、75a…先端テーパ部
76…圧縮ばね
77…板ばね
78…作動カム、78a…作動アーム部
79…カム軸
80…直角位置決め機構
81…直角位置決めレバー
82…支軸
83…第1ストッパボルト(直角切り位置決め用)
84…第2ストッパボルト(右45°傾斜位置決め用)
85…第3ストッパボルト(左45°傾斜位置決め用)
86…右傾斜ボタン
87…捩りばね
90…切り換えレバー
91L,91R,92L,92R…位置決め孔
93…カバー
95…第1角度目盛り、95a…指針、95b…目盛り板
96…第2角度目盛り、96a…指針

Claims (5)

  1. 切断材を載置するテーブルと、該テーブルの上方に位置して上下に移動操作可能に支持された切断機本体を備え、
    前記切断機本体は、傾斜支持機構を介して、回転刃具の回転軸線を前記テーブルの上面に対して平行に位置させた直角切り位置と、該直角切り位置から前記回転軸線を左方または右方に傾斜させた傾斜切り位置との間を傾動可能な状態で前記テーブルに支持され、
    前記傾斜支持機構は、前記テーブルに設けた傾斜基台部と、前記切断機本体を支持し、該傾斜基台部に対して前記テーブルの上面に平行な傾斜支軸を介して回動可能に結合された傾斜支持部と、前記傾斜基台部と前記傾斜支持部との間に介装されて前記切断機本体を前記傾斜切り位置に位置決めする傾斜位置決め機構と、前記傾斜支持部を前記傾斜基台部に対して回動不能に固定する固定部材を備えた卓上切断機における前記傾斜位置決め機構であって、
    前記傾斜基台部と前記傾斜支持部の一方に、前記傾斜支軸回りの位置について複数箇所に位置決め凹部を設け、他方に、前記位置決め凹部に挿入されたロック位置と、該位置決め凹部から離脱したアンロック位置との間を移動可能な位置決め部材と、該位置決め部材を前記ロック位置と前記アンロック位置に移動操作するための切り換えレバーを設け、かつ前記位置決め部材は前記ロック位置側にばね付勢する一方、前記切り換えレバーは該ばね付勢力に抗して前記アンロック位置に保持可能に設けられて、
    該位置決め部材を前記ロック位置に移動させて前記傾動支持部を前記傾動基台部に対して前記傾斜支軸回りの位置について45°を含む複数の傾斜角度に位置決めして、前記切断機本体を前記45°傾斜させた傾斜切り位置に加えて複数の傾斜切り位置に位置決め可能であり、
    前記切り換えレバーは、前記傾斜支軸に直交する軸線回りに回転操作可能に支持された構成とした傾斜位置決め機構。
  2. 請求項1記載の傾斜位置決め機構であって、前記切り換えレバーの操作方向について、使用者から見て手前側への操作をアンロック側に設定した傾斜位置決め機構。
  3. 請求項1記載の傾斜位置決め機構であって、位置決め凹部として位置決め孔を設け、位置決め部材として位置決めピンを用いる構成とした傾斜位置決め機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した傾斜位置決め機構であって、前記傾動支持部に前記切り換えレバーとしての位置決めダイヤルを設け、該位置決めダイヤルの回転操作を前記位置決め部材の移動方向に変換して該位置決め部材を前記ロック位置と前記アンロック位置との間で移動させる構成とした傾斜位置決め機構。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した傾斜位置決め機構であって、前記切り換えレバーの傾動操作により前記位置決め部材を前記ロック位置と前記アンロック位置に移動させる構成であり、前記位置決め部材に板ばねを係合させて、該板ばねを前記切り換えレバーの傾動操作により変位する作動カムを介してその弾性力により変位させることにより当該切り換えレバーを前記位置決め部材のばね付勢力に抗して前記アンロック位置に保持可能に設けた傾斜位置決め機構。
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