JP5302719B2 - 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5302719B2
JP5302719B2 JP2009056075A JP2009056075A JP5302719B2 JP 5302719 B2 JP5302719 B2 JP 5302719B2 JP 2009056075 A JP2009056075 A JP 2009056075A JP 2009056075 A JP2009056075 A JP 2009056075A JP 5302719 B2 JP5302719 B2 JP 5302719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
gas
reaction tube
nitride semiconductor
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009056075A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010212400A (ja
Inventor
靖 福田
修一 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Taiyo Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Nippon Sanso Corp filed Critical Taiyo Nippon Sanso Corp
Priority to JP2009056075A priority Critical patent/JP5302719B2/ja
Publication of JP2010212400A publication Critical patent/JP2010212400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5302719B2 publication Critical patent/JP5302719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置に関するものであり、特に、窒化ガリウム(GaN)や窒化ガリウムアルミニウム(AlGaN)等の窒化物半導体を製造する窒化物半導体製造装置を構成するウエハートレーなどの部品が窒化物半導体などで汚染された時に、この部品を洗浄する装置の内壁に反応生成物の付着を抑制する洗浄方法及びその洗浄装置に関する。
窒化物半導体製造装置(以下、「半導体製造装置」という。)では、ウエハー上にGaNやAlGaNなどの窒化物を堆積させて半導体を製造するが、この過程で、半導体製造装置内のウエハー上に堆積すべきGaNなどの半導体薄膜が、ウエハーを保持するウエハートレーやガス流路など、ウエハー以外の各種部品に付着する。
ウエハー以外の部品に付着したGaNなどの半導体薄膜は、不要な汚染物となり、窒化物半導体を製造する上で障害になるので、適宜汚染された部品を洗浄して汚染物を除去する必要がある。
この汚染された部品の洗浄方法として、通常、水素洗浄と燐酸洗浄が併行して行われている。
水素洗浄は、主としてウエハートレーに付着した汚染物を除去するもので、ウエハートレーを1000℃以上の高温に保持しつつ半導体製造装置内に水素を通気して行う。1000℃以上にするのは、汚染物と水素との反応生成物を揮発除去するためである。
燐酸洗浄は、ガス流路を構成するフローチャネル等に付着した汚染物を除去するもので、フローチャネル等の流路形成部品を半導体製造装置から取り外し、別の場所で、前記流路形成部品を加熱した燐酸に浸漬して洗浄するものである。
しかしながら、水素洗浄ではウエハートレーを1000℃以上の高温に保持するため、ウエハートレーが熱変形してしまう怖れがあった。一方、燐酸洗浄では有毒な燐酸蒸気下で洗浄することになるので作業者が危険であった。
そこで、特許文献1及び2には、反応炉内を加熱した状態で、洗浄する部品上に堆積しているGaNやAlGaNなどの窒化物を、塩素系ガスを主成分とする洗浄ガスと反応させて窒化物を除去する洗浄方法及び洗浄装置が開示されている。
特開2006−332201号公報 特開2007−109928号公報
ところで、特許文献1及び2に開示されたような従来の洗浄装置の反応炉は、石英製の反応管とその両端を閉止するステンレス製の封止キャップで構成されており、反応管と封止キャップとの間がフッ素ゴム製のOリングによって封止(シール)されている。しかしながら、このOリングは熱に弱く、Oリングが接触する封止キャップ側が水を用いて冷却する必要があった。このため、封止キャップの内壁が冷却されて、反応生成物が封止キャップの内壁に付着しやすいという問題があった。
また、洗浄装置の反応管内壁に反応生成物が付着していると、洗浄後に反応管を開放して洗浄した部品を取り出す際に、この反応生成物と空気中の水分とが反応して塩化水素ガスを発生させる。この塩化水素ガスは毒性ガスであり、洗浄した部品を取り出す作業に危険を及ぼすおそれがあった。
よって、本発明における課題は、窒化物半導体製造装置を構成する各種部品が上記汚染物で汚染された場合であって、この汚染された部品を洗浄する際に、反応管内壁、特に封止キャップの内壁への反応生成物の付着を抑制して、作業者が安全に作業することができる洗浄方法及び洗浄装置を得ることにある。
請求項1に係る発明は、窒化物半導体製造装置内の汚染された部品を、反応管内で塩素系ガスを主成分とする洗浄ガスと接触させて汚染物質を除去する窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法であって、前記部品は、窒化物半導体製造装置を構成する部品であり、前記汚染物質は、GaNまたはAlGaNであり、前記汚染物質を除去した後、前記反応管を冷却する際に、前記反応管の両端開口部を閉塞する封止キャップと、前記封止キャップの封止面側に前記封止面との間に空間を有するように近接して設けられた防着板との間に、シールガスを流して、前記封止面と前記防着板との間の前記空間を陽圧にすることで、排ガスが前記空間に侵入しないようにして、冷却することを特徴とする窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法である。
請求項2に係る発明は、前記防着板が、800℃以上の耐熱性を有し、塩素系ガスへの耐食性を有することを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体装置部品の洗浄方法である。
請求項3に係る発明は、洗浄ガス導入管と排出ガス排出管とを有する反応管と、前記反応管の両端開口部を閉塞する封止キャップと、前記封止キャップの封止面側に、前記封止面との間に空間を有するように近接して設けられた防着板と、前記反応管内に収めた窒化物半導体製造装置を構成する部品であり、GaNまたはAlGaNからなる汚染物質が付着した洗浄対象部品を加熱保持可能な加熱手段と、前記反応管を冷却する際に、前記封止面と前記防着板との間の前記空間を陽圧にすることで、排ガスが前記空間に侵入しないようにすることが可能な前記空間と連通するシールガス導入管と、を備えることを特徴とする窒化物半導体装置部品の洗浄装置である。
請求項4に係る発明は、前記洗浄ガス導入管に洗浄ガスを送り込む洗浄ガス供給源と、前記シールガス導入管にシールガスを送り込むシールガス供給源と、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体装置部品の洗浄装置である。
請求項5に係る発明は、前記防着板が、800℃以上の耐熱性を有し、塩素系ガスへの耐食性を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の窒化物半導体装置部品の洗浄装置である。
本発明の窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法によれば、汚染された部品を洗浄した後、反応管を冷却する際に、反応管の両端開口部を閉塞する封止キャップと、この封止キャップの封止面側に設けられた防着板との間にシールガスを流しながら、反応管内を冷却する構成となっている。これにより、反応物が揮発して生成した排ガスが上記空間に侵入することがないため、封止キャップの内壁への反応生成物の付着を抑制することができる。したがって、洗浄後に反応管を開放して洗浄した部品を取り出す際に、この反応生成物と空気中の水分とが反応して有毒なガスが発生することがなく、作業者は安全に洗浄作業を行なうことができる。
本発明の窒化物半導体製造装置部品の洗浄装置によれば、反応管内の封止キャップの封止面側に、この封止面との間に空間を有するように近接して設けられた防着板と、上記空間と連通するシールガス導入管とを備えているため、汚染された物品の洗浄後に反応管を冷却する際に、上記空間にシールガスを導入することができる。これにより、反応物が揮発して生成する排ガスが上記空間に侵入することがないため、封止キャップの内壁への反応生成物の付着を抑制することができる。したがって、洗浄後に反応管を開放して洗浄した部品を取り出す際に、この反応生成物と空気中の水分とが反応して有毒なガスが発生することがなく、作業者が安全に洗浄作業を行なうことができる。
図1は、本発明の洗浄装置の一例を示す概略構成図である。
図1は、本発明の洗浄装置の一例を示すものである。
この例の洗浄装置は、汚染された部品を収納する反応管1と、上記反応管1の両端開口部を閉塞する一対の封止キャップ2,2と、各封止キャップ2の封止面側に設けられた防着板3,3と、反応管1内を所定の温度に保持できる一対のヒーター4,4(加熱手段)と、この反応管1内に洗浄ガスを導入する洗浄ガス導入管5と、反応管1内で生じた排ガスを排出する排ガス排出管6と、封止キャップ2と防着板3との間にシールガスを導入するシールガス導入管7から概略構成されている。そして、反応管1の底部に設けられた台8上には、洗浄対象となる汚染された窒化物半導体装置の部品9が載置されている。
反応管1は、例えばシリカ等の耐熱性材料で作られている。反応管1の一端及び他端の一方又は両方には、開口部が設けられている。この開口部から、反応管1内の底部に設けられた台8上に、汚染された窒化物半導体装置の部品9を収納することができる。
封止キャップ2は、例えばステンレス等の耐熱性、耐食性の材料で作られており、反応管1の上記開口部を閉塞するために設けられている。封止キャップ2は、反応管1の開口部に、開閉自在に、あるいは着脱自在に取り付けられている。また、反応管1の開口部と封止キャップ2との間には、反応管1内の気密性を高めるために、フッ素ゴム製のOリングが用いられている。このOリングは熱に弱いため、Oリングが接触する封止キャップ2は、水を用いて冷却されている。なお、本例では、封止キャップ2の、反応管1の内部空間に臨む側の面を封止面という。
防着板3は、反応管1内であって封止キャップ2の封止面側(反応管1の端部側)に設けられている。具体的には、上記封止面との間に空間を有するように、封止キャップ2に近接して設けられている。
封止キャップ2と防着板3との間に設けられた空間は、反応管1内の他の空間と明確に区切られている必要はなく、封止キャップ2の封止面の周囲にシールガスが滞留できる程度、換言すると、シールガスの流路が形成される程度に区別できるものであればよい。
したがって、防着板3の形状及び大きさは、飛散物による汚染を直接的に防止するために必要な形状及びサイズに限られず、封止キャップ2の封止面の周囲にシールガスの流路が形成されるように設けられたガイド程度のものであってもよい。また、防着板3の取り付け位置は、特に限定されるものではなく、反応管1に取り付けられていてもよく、封止キャップ2の封止面に取り付けられていてもよい。さらに、防着板3は、完全に固定されていても良く、着脱可能に取り付けられていても良い。
また、防着板3の材質は、800℃以上の耐熱性及び塩素ガスへの耐食性を有する材質であれば、特に限定されるものではない。上記材質としては、例えば、カーボン、石英、窒化炭素、窒化珪素、窒化ホウ素、窒化ホウ珪素等を挙げることができる。
ヒーター4は、発熱線、ランプ加熱など反応管1内の汚染された部品9を加熱可能なものなら何でも良く、個数も2つに限らず任意で良い。また、ヒーター4は、このヒーター4,4の出力を調整して反応管1内に収められた部品9の温度を所定の範囲で一定に保持する温度調整器10に接続されている。また、汚染された部品9の洗浄の際には、反応管1内を500℃〜1000℃の温度に保持することが好ましい。ここで、500℃以上の温度とするのは、汚染物と洗浄ガスとの反応によって生成された反応生成物を気化して排出するためである。500℃未満の温度でも反応生成物を気化できるが、揮発速度が遅くなるので洗浄方法としては実用的でない。また、1000℃以下の温度としたのは、汚染された部品の熱変形を防止する観点から定めたもので、1000℃以上の温度でも熱変形を起こさない部品であれば1000℃以上にしても良い。
洗浄ガス導入管5は、図1に示すように、反応管1内に洗浄ガスを導入するために、反応管1の一端側の封止キャップ2に設けられている。洗浄ガスは、塩素系ガスを充填した容器11(洗浄ガス供給源)と希釈ガスを充填した容器12とから供給され、適宜両ガスが流量調節弁13,13により混合されて洗浄ガスとなりガス導入弁14、14を通り、洗浄ガス導入管5を介して反応管1内に導入されるようになっている。
洗浄ガスとしては、塩素系ガスを希釈ガスで希釈した混合ガスが用いられる。塩素系ガスとしては、Cl(塩素)、HCl、SiCl、SiHCl、SiHCl、SiHCl、BCl、CHCl、CHCl、CHCl等の分子内に塩素を含む化合物の1種または2種以上の混合物が用いられるが、価格、反応性等を考慮すると塩素が特に好ましい。
希釈ガスとしては、窒素、ヘリウム、アルゴン、空気などの塩素系ガスと反応しない任意のガスの1種または2種以上の混合ガスを用いることができる。洗浄ガス中の塩素系ガス濃度は5体積%以上とされる。塩素系ガス濃度が5体積%未満でも汚染物は洗浄ガス中の塩素系ガスと反応するが、反応速度が遅くなり実用性に乏しくなる。
一方、塩素系ガス濃度は高いほうが洗浄性能は高まるので、100体積%でも良いが、部品自体が腐食する怖れがあるので、50体積%以下が好ましい。
排ガス排出管6は、図1に示すように、反応管1内で生じた排ガスを排出するために、反応管1の他端側の封止キャップ2に設けられている。すなわち、洗浄する際に反応管1内では、部品9に付着した汚染物が洗浄ガスに含まれる塩素系ガスと反応し、反応物が生成されるが、この反応物は直ちに蒸発して揮発性の排ガスとなり、洗浄ガスに同伴されて排ガス排出管6から排出される。
シールガス導入管7は、図1に示すように、反応管1内の封止キャップ2の封止面と防着板3との間の空間にシールガスを導入するために、封止キャップ2にそれぞれ設けられている。また、シールガス導入管7は、上記空間と連通していれば良い。すなわち、封止キャップ2を貫通して設けられていても良く、反応管1の、封止キャップ2の封止面と防着板3との間に設けられていても良い。シールガスは、シールガスを充填した容器15(シールガス供給源)から供給され、適宜流量調節弁16とガス導入弁17とを通り、シールガス導入管7を介して反応管1内の、封止キャップ2の封止面と防着板3との間の空間に導入されるようになっている。
シールガスとしては、不活性ガス、例えば窒素、アルゴン、ヘリウム等を用いることができる。また、上記希釈ガスを用いることができる。シールガスの流量は、反応生成物が蒸発して生成された揮発性の排ガスが封止キャップ2の封止面と防着板3との間の空間に侵入しないように適宜調整することが好ましい。すなわち、反応管1内において、封止キャップ2の封止面と防着板3との間の空間が、わずかに陽圧となるようにシールガスの流量を調整することが好ましい。
部品9は、特に限定されるものではないが、窒化物半導体を製造する装置であるMOCVD装置等の、付着物による汚染が激しい部品を適用することができる。特に、サセプタやウエハートレーなどのリアクター(反応炉)周辺の部材に対して効果的である。
次に、この洗浄装置を用いて汚染された部品を洗浄する方法について説明する。
まず、反応管1から封止キャップ2を取り外して、半導体製造装置内から取り外された部品9を反応管1内の台8に載せた後、封止キャップ2を取り付けて反応管1を密閉する。
ついで、ヒーター4,4を作動させて、反応管1内の部品9の温度を500〜1000℃とし、洗浄ガス導入管5から洗浄ガスを反応管1内に所定の流量で所定時間流し続ける。
この洗浄ガスの導入により、部品9に付着している汚染物は、洗浄ガスに含まれる塩素系ガスと反応し、揮発性の排ガスとなって部品9から離脱し、この排ガスは、洗浄ガスに同伴されて、反応管1から排ガス排出管6を経て系外に排出される。
次に、シールガス導入管7からシールガスを反応管1内に所定の流量で流しながら、この反応管1の温度を洗浄温度である500〜800℃から50〜300℃まで冷却する。この際、シールガスの流量は、反応管1内において、封止キャップ2の封止面と防着板3との間の空間がわずかに陽圧となるように調整する。
ところで、従来の洗浄方法では、部品9に付着した汚染物が洗浄ガスに含まれる塩素系ガスと反応して反応物が生成され、この反応生成物は直ちに蒸発して揮発性の排ガスとなって反応管1内に分散する。この揮発性の排ガスのほとんどは、上述したように洗浄ガスに同伴されて排ガス排出管6から排出される。しかしながら、反応管1から部品9を取り出せる温度まで反応管1を冷却する際に、反応管1内に残留した排ガスが冷却されて再び反応物が生成してしまう虞がある。特に、封止キャップ2は上述したように冷却されているため、反応管1の内壁面において、封止キャップ2の封止面に反応生成物が付着しやすいという問題があった。
これに対して、本発明の洗浄方法では、封止キャップ2の封止面と防着板3との間の空間にシールガスを流しながら反応管1を冷却する構成となっている。これにより、反応管1内において、封止キャップ2の封止面と防着板3との間の空間がわずかに陽圧となるため、揮発性の排ガスが上記空間に侵入することなく、洗浄ガスに同伴されて排ガス排出管7から確実に排出される。したがって、反応管1の内壁、特に封止キャップ2の内壁(封止面)への反応生成物の付着を抑制して、作業者が安全に洗浄作業をすることができる。
以下具体例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
洗浄装置として、図1に記載の構成のものを使用した。
反応管として、内寸法で直径30cm、横100cmの円筒型のものを用い、洗浄ガスとして、窒素に塩素を加えて5%にしたものを用いた。また、シールガスとして窒素を15〜90cm/secの流速で導入した。また、サンプルとして、窒化ガリウム及び窒化アルミニウムガリウムの結晶が付着した窒化物半導体製造装置の部品を用いた。
(例1、シールガスの流量:30cm/sec)
窒化ガリウム及び窒化アルミニウムガリウムの結晶が付着した窒化物半導体製造装置の部品を反応管内に設置し、窒素を供給しながら昇温した。反応管内の温度が800℃に到達した後、導入ガスを窒素に塩素を加えて5%にした洗浄ガスに切り替えて1時間の処理を行った。その後、導入ガスを窒素に戻し、封止キャップと防着板との間にはシールガスとして窒素を30cm/secで導入し、反応管内の温度が250℃となるまで冷却した。
サンプルを取り出す際、封止キャップ近傍雰囲気の塩化水素濃度は8ppmに抑えられた。
(例2、シールガスの流量:45cm/sec)
窒化ガリウム及び窒化アルミニウムガリウムの結晶が付着した窒化物半導体製造装置の部品を反応管内に設置し、窒素を供給しながら昇温した。反応管内の温度が800℃に到達した後、導入ガスを窒素に塩素を加えて5%にした洗浄ガスに切り替えて1時間の処理を行った。その後、導入ガスを窒素に戻し、封止キャップと防着板との間にはシールガスとして窒素を45cm/secで導入し、反応管内の温度が250℃となるまで冷却した。
サンプルを取り出す際、封止キャップ近傍雰囲気の塩化水素濃度は3ppmに抑えられた。
(従来例1)
窒化ガリウム及び窒化アルミニウムガリウムの結晶が付着した窒化物半導体製造装置の部品を反応管内に設置し、窒素を供給しながら昇温した。反応管内の温度が800℃に到達した後、導入ガスを窒素に塩素を加えて5%にした洗浄ガスに切り替えて1時間の処理を行った。その後、導入ガスを窒素に戻し、封止キャップと防着板の間にはシールガスを導入せず、反応管内の温度が250℃となるまで冷却した。
サンプルを取り出す際、封止キャップ近傍雰囲気の塩化水素濃度は15ppm以上になっていた。
1・・・反応管
2・・・封止キャップ
3・・・防着板
4・・・ヒーター
5・・・洗浄ガス導入管
6・・・排ガス排出管
7・・・シールガス導入管
8・・・台
9・・・部品
10・・・温度調整器
11・・・容器(洗浄ガス供給源)
12・・・容器
13,16・・・流量調整弁
14,17・・・ガス導入弁
15・・・容器(シールガス供給源)

Claims (5)

  1. 窒化物半導体製造装置内の汚染された部品を、反応管内で塩素系ガスを主成分とする洗浄ガスと接触させて汚染物質を除去する窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法であって、
    前記部品は、窒化物半導体製造装置を構成する部品であり、
    前記汚染物質は、GaNまたはAlGaNであり、
    前記汚染物質を除去した後、前記反応管を冷却する際に、
    前記反応管の両端開口部を閉塞する封止キャップと、前記封止キャップの封止面側に前記封止面との間に空間を有するように近接して設けられた防着板との間に、シールガスを流して、前記封止面と前記防着板との間の前記空間を陽圧にすることで、排ガスが前記空間に侵入しないようにして、冷却することを特徴とする窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法。
  2. 前記防着板が、800℃以上の耐熱性を有し、塩素系ガスへの耐食性を有することを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体装置部品の洗浄方法。
  3. 洗浄ガス導入管と排出ガス排出管とを有する反応管と、
    前記反応管の両端開口部を閉塞する封止キャップと、
    前記封止キャップの封止面側に、前記封止面との間に空間を有するように近接して設けられた防着板と、
    前記反応管内に収めた窒化物半導体製造装置を構成する部品であり、GaNまたはAlGaNからなる汚染物質が付着した洗浄対象部品を加熱保持可能な加熱手段と、
    前記反応管を冷却する際に、前記封止面と前記防着板との間の前記空間を陽圧にすることで、排ガスが前記空間に侵入しないようにすることが可能な前記空間と連通するシールガス導入管と、
    を備えることを特徴とする窒化物半導体装置部品の洗浄装置。
  4. 前記洗浄ガス導入管に洗浄ガスを送り込む洗浄ガス供給源と、
    前記シールガス導入管にシールガスを送り込むシールガス供給源と、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体装置部品の洗浄装置。
  5. 前記防着板が、800℃以上の耐熱性を有し、塩素系ガスへの耐食性を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の窒化物半導体装置部品の洗浄装置。
JP2009056075A 2009-03-10 2009-03-10 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置 Active JP5302719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009056075A JP5302719B2 (ja) 2009-03-10 2009-03-10 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009056075A JP5302719B2 (ja) 2009-03-10 2009-03-10 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010212400A JP2010212400A (ja) 2010-09-24
JP5302719B2 true JP5302719B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=42972289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009056075A Active JP5302719B2 (ja) 2009-03-10 2009-03-10 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5302719B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2711974A4 (en) 2011-05-19 2015-03-11 Furukawa Co Ltd METHOD FOR WASHING COMPONENTS OF A SEMICONDUCTOR PRODUCTION APPARATUS, APPARATUS FOR WASHING A COMPONENT OF A SEMICONDUCTOR PRODUCTION APPARATUS, AND STEAM PHASE GROWER APPARATUS
JP6008682B2 (ja) * 2012-10-05 2016-10-19 大陽日酸株式会社 気相成長装置用配管のクリーニング方法
JP6530356B2 (ja) * 2016-09-01 2019-06-12 大陽日酸株式会社 窒化物半導体製造装置の洗浄方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04280987A (ja) * 1991-03-06 1992-10-06 Central Glass Co Ltd クリーニング装置
JP5021907B2 (ja) * 2005-05-24 2012-09-12 大陽日酸株式会社 窒化物半導体製造装置の洗浄方法と洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010212400A (ja) 2010-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7156923B2 (en) Silicon nitride film forming method, silicon nitride film forming system and silicon nitride film forming system precleaning method
JP5021907B2 (ja) 窒化物半導体製造装置の洗浄方法と洗浄装置
CN104853855B (zh) 用于薄膜沉积反应器和薄膜层的原位干式清洁的过程和方法
KR930011414B1 (ko) 질화규소막의 형성방법
TWI815898B (zh) 蝕刻方法及蝕刻裝置
JP4430918B2 (ja) 薄膜形成装置の洗浄方法及び薄膜形成方法
JP5498640B2 (ja) 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法と洗浄装置
CN102414786B (zh) 在原位清洁后利用nh3净化对mocvd腔室进行去污染处理
JP2002334869A (ja) シリコン窒化膜の形成方法、形成装置及びこの形成装置の洗浄前処理方法
JPH07153707A (ja) 窒化珪素の堆積
US10741380B2 (en) Method for washing semiconductor manufacturing apparatus component, apparatus for washing semiconductor manufacturing apparatus component, and vapor phase growth apparatus
JP5302719B2 (ja) 窒化物半導体製造装置部品の洗浄方法及び洗浄装置
US10672617B2 (en) Etching method and etching apparatus
JP2008211211A (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
JP2006032610A (ja) 成膜装置
JP6820793B2 (ja) 基板処理装置、排気管のコーティング方法及び基板処理方法
JP5197554B2 (ja) 薄膜形成装置の洗浄方法及び薄膜形成方法
KR100629172B1 (ko) 막 형성 장치
US20020020433A1 (en) Oxidation apparatus and method of cleaning the same
TW524713B (en) Method and device for treatment and recovery of CVD waste gas
JP6677958B2 (ja) 気相成長装置における汚染部品のドライ洗浄装置
JP2014053477A (ja) 固体金属ガス供給装置
US11605544B2 (en) Methods and systems for cleaning high aspect ratio structures
JP2008034462A (ja) 基板処理装置
JP2023090367A (ja) 成膜方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5302719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250