JP5300978B2 - リニアアクチュエータ及びフォークリフト - Google Patents
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Description
本発明は、回転駆動源の回転運動を直動運動に変換するリニアアクチュエータと、これを備えたフォークリフトに関する。
近年、環境問題や温暖化対策の一環として、従来からの油圧アクチュエータに代えて、電動アクチュエータを各種機器のアクチュエータとして利用する志向が高まっている。これは、電動アクチュエータを利用すると、油圧機器で必要な作動油が不要となるため環境対策になること、及び電動化による効率向上によって消費動力を削減できることに加え、動力回生を活用した一層の消費動力削減ができること、エネルギ源を内燃機関の燃料から電力に変換することによりアクチュエータ稼動現場でローカルな環境負荷低減ができること、そして、バッテリーを介した深夜電力利用による広域でのエネルギの有効利用ができること等を狙ったものである。この流れは、建設機械などに多用されている油圧シリンダのように大きな推力を発生させるリニアアクチュエータの分野にも及んでおり、大推力に耐える電動リニアアクチュエータのニーズが高まっている。
電動リニアアクチュエータで用いられる回転−直動変換機構としては、ネジ軸とナット部材の隙間に配置される転動体として小球を利用したボールネジがある。しかし、この技術では、ネジ軸及びナット部材と小球の接触が点接触となり、大きなヘルツ応力が生じてフレーキングが発生してしまうので、大推力用に使用され長期寿命を要求される場合には充分な耐久性を保証しにくい。
この種の課題の解決を図ったリニアアクチュエータとしては、ボールネジの小球に代えて、ネジ軸の中心軸に対して略平行に設置された自転軸を中心に回転するローラを転動体として採用したものがある(特開昭61−286663号公報、実用新案登録第2594535号等参照)。また、ネジ軸の中心軸と略直交する平面に設置された自転軸を中心に回転するローラを転動体としたものがある(特公平6−17717号公報、実開昭62−91050号公報等参照)。これらの技術は、上記のローラを転動体として用いることによりローラとネジ軸を線接触させる(あるいはそれに近い接触状態とする)ことで、ヘルツ応力を低減してフレーキングに対する耐久性の改善を図ろうとしている。
ところで、上記のようにネジ軸とローラを線接触させるためには、両者の接触部を設計通りに平行な状態で接触させる必要がある。しかし、現実のリニアアクチュエータの機構を考えた場合には、各部品には寸法誤差が存在するため、相対運動する部品間にはガタが存在する。このことは、組み立てられた状態や荷重等が作用している状態において、部品相互の位置関係や相対的な姿勢(傾斜)が設計通りの理想的な状態にならないため、ばらつきが生じることを覚悟する必要があることを意味している。
したがって、寸法誤差で生じるガタのためにネジ軸とローラの接触部が設計通りに平行とならない。そのため、ネジ軸とローラは線状には接触できず片当たり状態(点接触)で接触するので、エッジロードとして大きなヘルツ応力が発生してしまう。これは接触状態を点から線にすることで接触部の方向性が新たな管理項目として加わるので、寸法誤差や組立誤差等に対する許容度が低下することを意味している。すなわち、現実には、ネジ軸とローラを安定して線接触状態で接触させることは難しく、ヘルツ応力を低減してフレーキングに対する耐久性を改善することは依然として難しい。
本発明の目的は、部品に寸法誤差があり部品間にガタが存在しても、ローラとネジ軸を確実に線接触状態で接触させることができるリニアアクチュエータを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、ネジ軸と、このネジ軸の外周に螺旋状に形成されたネジ山と、このネジ山のフランク面と接触する転動面を有し、自転軸を中心に回転することで前記転動面を介して前記フランク面上を転動するメインローラと、このメインローラを前記自転軸を中心に回転可能に支持するローラ支持部材と、前記転動面を介して前記フランク面から前記メインローラに伝達される力に対して前記ローラ支持部材を揺動可能に支持し、前記メインローラが転動すると前記ネジ軸の周りを前記ネジ軸に対して相対的に回転するローラケージとを備えるものとする。
本発明によれば、部品に寸法誤差があり部品間にガタが存在しても、ローラとネジ軸を確実に線接触状態で接触させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態であるリニアアクチュエータの側面図であり、図2は図1中のII方向から見たその正面図であり、図3は図1中のIII方向から見たその上面図であり、図4は図1中のIV方向から見たその下面図であり、図5は図3及び図4中のV-V断面図である。なお、図5のV-V断面図は、図3及び図4においてネジ軸1の中心軸を紙面に対して垂直に通過する平面を切断面として設定したものである。
これらの図に示すリニアアクチュエータは、ネジ軸1と、ローラケージ2と、ローラ支持部材6と、メインローラ4と、補助ローラ12(図5参照)を主に備えている。
ネジ軸1の外周には螺旋状に形成されたネジ山30が設けられている。ネジ山30は、その底部が頂部よりも大きくなるように形成されている。本実施の形態におけるネジ山30は、台形状の断面を有しており、ネジ軸1の径方向外側における面はネジ軸1の中心軸に対して略平行になっている。そして、その略平行な面の両端からは、傾斜状のフランク面1a,1bがネジ軸1に向かって広がっている。すなわち、本実施の形態におけるフランク面1a,1bは、ネジ山30の底部が頂部よりも大きくなるように、ネジ軸1の中心軸に対して傾斜している。このように形成されたネジ山30によってネジ軸1の外周にはネジ溝が形成され、ネジ軸1は雄ネジとなっている。なお、以下において適宜、図1におけるネジ山30の頂部の右側のフランク面を右フランク面1aとし、左側のフランク面を左フランク面1bとする。
ローラケージ2は、ローラ支持部材6を介してメインローラ4を支持し、メインローラ4がネジ山30上を転動するとネジ軸1の周りをネジ軸1に対して相対的に回転するものである。ローラケージ2は、ローラ支持部材6及びメインローラ4が挿入されるメインローラ挿入孔3(3a,3b,3c)と、揺動ピン7が挿入される揺動ピン挿入孔2aと、補助ローラ12及び補助ローラ位置調整手段20が挿入される補助ローラ挿入孔2bと、すべりキー9が挿入されるキー溝2c(図4参照)と、図1におけるローラケージ2の左側の端面である左側端面2eと、図1におけるローラケージ2の右側の端面である右側端面2fを備えている。ローラケージ2とネジ軸1は、メインローラ4の転動面4c(図5参照)を介してのみ接触しており、他の部分では非接触状態となっている。メインローラ4が転動すると、ローラケージ2がネジ軸1の周りをネジ軸1に対して相対的に回転し、ネジ軸1とローラケージ2の間に相対的な直動運動が生成される。
メインローラ挿入孔3は、図5に示すように、ローラ支持部材6及びメインローラ4の形状に合わせて形成されている。メインローラ挿入孔3に挿入されたローラ支持部材6は、揺動ピン挿入孔2aと揺動ピン挿入穴6a(後述の図6参照)に架け渡された2本の揺動ピン7によって揺動可能に支持されている。
本実施の形態のローラケージ2には、3つのメインローラ挿入孔3a,3b,3cが設けられており、3つのローラ支持部材6が収納されている。ここでは、図1における紙面奥から手前に向かって順番に、メインローラ挿入孔3a(図1では非表示)、メインローラ挿入孔3b、メインローラ挿入孔3cとする。メインローラ挿入孔3bは、メインローラ挿入孔3aをネジ軸1のリードL(図1参照)の3分の1だけ図1中の右方向(ネジ軸1の軸方向)に移動させ、かつネジ軸1の中心軸周りに120度(3分の2π)だけ回転させた位置に配置されており、メインローラ挿入孔3cは、このメインローラ挿入孔3bの位置からリードLの3分の1だけ図1中の右方向に移動させ、かつネジ軸1の中心軸周りに120度だけ回転させた位置に配置されている。
ここで図6,7,8を用いてローラ支持部材6及びメインローラ4の詳細な構成について説明する。
図6は図3からローラ支持部材6周辺を抜き出して示した上面図であり、図7は図6中のVII-VII断面図であり、図8は図7と同じ方向から見たローラ支持部材6の外観図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する(後の図も同様とする)。
これらの図に示すローラ支持部材6は、転がり軸受(円錐コロ軸受)5と、転がり軸受5を介して自転軸D(図7参照)を中心に回転可能に支持されたメインローラ4と、揺動ピン7が挿入される2つ揺動ピン挿入穴6aを備えている。
メインローラ4は、図7に示すように、VII-VII断面上に位置する自転軸Dと、右フランク面1a上を転動する転動部4eと、転動部4eから突出し自転軸Dをその中心に有する回転軸4aと、転動部4eにおけるネジ軸1側の端面である内側端面4dを備えており、自転軸Dを中心に回転することで右フランク面1a上を転動する。
転動部4eの周方向には、右フランク面1aと接触する転動面4cが設けられており、転動部4eはこの転動面4cを介して右フランク面1a上を転動する。転動面4cは、右フランク面1aと線接触可能に形成されている。このように転動面4cと右フランク面1aを線接触させると、ヘルツ応力が低減してフレーキングに対する耐久性を改善することができる。ここでは、転動面4cと右フランク面1aとの接触部分を「線状の接触区間(接触区間)N」と称する(図7参照)。
本実施の形態では、接触区間NはVII-VII断面上に位置するものとして近似している。すなわち、図7において転動面4cが接触している右フランク面1aの輪郭線が接触区間Nに相当するものとして説明している。なお、厳密には、接触区間NにおけるP3以外の点はVII-VII断面上に位置しない。具体的には、図7において、接触区間NにおいてP3からネジ軸1の中心軸側に位置する点ほど紙面の手前側に偏位し、P3からネジ軸1の中心軸から離れる側に位置する点ほど紙面の奥側に偏位する。これは、右フランク面1a上の任意の基準点を通過しネジ軸1と中心軸を共有する円筒面上に位置する螺旋であって、当該基準点を通過しネジ軸1と同一のリードL(図1参照)を有する螺旋を想定すると、基準点を変更して得られる各螺旋のリード角は基準点の位置に依存するため一定とはならず、P3を通る螺旋であって、VII-VII断面とネジ軸1の中心軸との公差角γに等しいリード角γを持つ螺旋E(図3参照)のみがP3において転動面4cと接することができるからである。したがって、P3以外の点を通る他の螺旋と転動面4cとの接点は、上記のように、各螺旋のリード角と公差角γとの差に応じて図7の紙面に対する垂直方向の前後に偏位するのである。すなわち、本実施の形態では、この紙面からの偏位量は微小であるとみなし、接触区間Nを近似している。
ところで、本実施の形態のようにネジ山30の右フランク面1aがネジ軸1の中心軸に対して傾斜している場合には、各メインローラ4を、その自転軸D方向における一定の範囲において、転動部4eの直径がネジ軸1に近づくにつれて右フランク面1aの形状に合わせて徐々に小さくなるように形成することが好ましい。このようにメインローラ4を形成すると、メインローラ4とネジ軸1のそれぞれの中心軸から遠い部分同士及び近い部分同士を互いに接触させることができ、両者が接触しているいずれの点においてもすべりを微小にできるからである。
また、本実施の形態における自転軸Dは、自転軸Dを仮想的に延長した直線がネジ軸1と交差する姿勢を保持するように、ローラケージ4に対して固定されている。また、これを換言すると、メインローラ4の自転軸Dは、ネジ山30のリード角γ(図3参照)と概ね等しい角度でもってネジ軸1の中心軸と交差する平面(本実施の形態では後述のVII-VII断面における平面)上に位置していると表現することもできる。ここで、当該平面がネジ軸1の中心軸と交差する角度が、リード角γと「概ね」等しいとしたのは下記の理由による。リード角γは、ネジ軸1の中心軸からの距離が一定の所定の円筒面と右フランク面1aとの交差線から求められる。しかし、右フランク面1aは、ネジ軸1の径方向においてネジ軸1の中心軸から所定の範囲(すなわち、ネジ山30の高さ分)にわたって存在するため、右フランク面1a上のどの箇所を選択するかによってリード角γも所定の範囲をもった値となる。そのため、自転軸Dが含まれる平面の角度とリード角γを厳密に対応させることが困難だからである。なお、他のメインローラ4の自転軸Dについても、上記メインローラ4と同様に、ネジ軸1の中心軸とγの角度で交差する平面内に収まっている。
上記のような姿勢で自転軸Dを保持しつつ右フランク面1aと接するように転動面4cを形成すると、転動面4cと右フランク面1aが接触する部分において、それぞれの中心軸から近い部分同士を接触させることができ、かつそれぞれの中心軸から遠い部分同士を接触させることができる。これによりメインローラ4とネジ山30の間に局所的なすべりが生じることを抑制することができるので、高効率化を実現することができる。
さらに、本実施の形態における自転軸Dは、上記の姿勢を保持しながら、転動面4cが接触しているネジ山30側に傾斜した姿勢で保持されている。すなわち、自転軸Dは、図7に示すように、V-V断面内において転動面4cと右フランク面1aとの接触部側に傾斜している。このように自転軸Dを右フランク面1a側に傾けると、転動面4cが接触しているネジ山30と1ピッチ分間隔を介したネジ山30(図5において転動面4cが接触しているネジ山30の右側のネジ山30)の外側にメインローラ4の内側端面4dを配置させることができるので、自転軸Dを傾けない場合と比較してメインローラ4の転動部4eの直径(より具体的には内側端面4dの直径)を大きくすることができる。これにより、例えば、内側端面4dの直径をネジ山30のピッチ(本実施の形態ではリードLにも相当)よりも大きくすることができるので、転動面4cが接触しているネジ山30の隣りのネジ山30と内側端面4dを対向させることができる。したがって、上記のようにメインローラ4の自転軸Dをネジ山30側に傾斜した姿勢で保持すると、転動部4eの直径を大きくすることができるので、転動面4cと右フランク面1aに生じるヘルツ応力が大幅に低減してフレーキング寿命を延ばすことができる。
なお、上記のように内側端面4dがネジ山30と対向する程度にまで転動部4eの直径を大きくする場合には、図5等に示すように、内側端面4dにすり鉢状の凹部を形成することが好ましい。このように内側端面4dに凹部を形成すれば、内側端面4dがネジ山30と接触することを回避できるからである。また、このように内側端面4dに凹部を形成すると、メインローラ4の自転軸Dをネジ山30側傾斜させる際の傾斜量が小さくても、次のピッチにおけるネジ山30と干渉することが避けられるようになる。このように自転軸Dの傾斜量を小さくすると、転動部4eの径が同じであってもローラケージ3の外径を小さく抑えることができる。
図6において、揺動ピン挿入穴6aに挿入された2本の揺動ピン7は、H軸方向に同軸配置されている。
ここで、揺動ピン7の揺動軸Hを定義するにあたって、接触区間Nにおける任意の1点を代表点Aとする(理由は後述するが、本実施の形態では、接触区間Nにおける略中央に位置する点P3を代表点Aとしている)。そして、代表点A(P3)を通過しネジ軸1と中心軸を共有する円筒面上に位置する螺旋であって、代表点Aを通過しネジ軸1と同一のリードLを有するものを代表螺旋E(図3参照)とする。さらに、代表点Aにおいて代表螺旋Eと略直交する平面を代表平面Sとする(本実施の形態における代表平面SはVII-VII断面となっている)。なお、上記の「略直交」における「略」とは、完全な直交状態だけでなく、誤差や公差等を含んだ実質的な状態を含む語であるものとする(以下に用いる「略」についても同様とする)。
このとき、揺動軸Hは代表平面Sと交差しており、揺動軸Hと代表平面Sとの交点は、代表平面S上において代表点Aを通過する直線I上又はその直線Iの近傍に位置している。また、揺動軸Hは、図3に示すように、ネジ軸1の中心軸に直交する面とγの角度で交差するように固定されている。このように揺動軸Hを設定すると、転動面4cを介して右フランク面1aからメインローラ4に伝達される力Fに対して、ローラ支持部材6を揺動軸Hを中心に揺動させることができる。すなわち、メインローラ4に伝達される力Fが、代表点Aを基準として接触区間Nの一端側に偏位して作用したとき、代表点Aを基準として接触区間Nの他端側を右フランク面1aに近づける方向にメインローラ4を揺動させることができる。
なお、ここにおいて、力Fによってメインローラ4を効率良く揺動させる観点からは、揺動軸Hは代表平面Sと略直交していることが好ましい。これを受けて、本実施の形態における揺動軸Hは、点P4において代表平面Sと直交している。これは、図8において、揺動軸HとVII-VII断面との交点であるP4に揺動軸Hが完全に重なっていることから、揺動軸Hが交点P4でVII-VII断面と直交していることから分かる。
また、力Fによってメインローラ4をさらに効率良く揺動させる観点からは、揺動軸Hと代表平面Sとの交点は、直線I上に位置させることが好ましい。これを受けて、本実施の形態における点P4は直線I上に位置している。
さらに、接触区間Nにおける応力分布の均一化を図る観点から、代表点Aは接触区間Nにおける略中央に位置するように選択することが好ましい。本実施の形態では、これを受けて、接触区間Nの中央に位置する点P3を代表点Aとして選択している。なお、図3では、ローラケージ2やローラ支持部材6等に隠れているため、P3の周辺において代表螺旋Eを示していない。しかし、図3においてネジ軸1の中心軸を通過して紙面に垂直な平面と代表螺旋Eとの交点群を求めたとき、P3は、図5に示すようにP1とともに当該交点群のうち紙面手前側の交点群に含まれている。したがって、代表螺旋EがP3を通過することは明らかであるので、上記のようにVII-VII断面を代表平面Sと設定することができる。
なお、代表平面Sは、上記と異なる表現を用いれば、代表螺旋Eのリード角をθとし、図3においてネジ軸1の中心軸を通過して紙面に垂直な平面と代表螺旋Eとの交点群を求めたとき、当該交点群のうち紙面手前側の交点群の1つを通過する平面であって、ネジ軸1の中心軸とリード角θで交差する直線で示される平面であると換言することができる。この表現に基づくと、VII-VII断面は、図3において、紙面手前側の交点群の1つであるP3を通過する平面であって、ネジ軸1の中心軸とリード角γで交差する直線で示される平面と表すことができる。また、図3上では、代表螺旋Eのリード角γは、P1における代表螺旋Eの接線Fとネジ軸1の中心軸に対する垂直線Gとの公差角である。P3を通過するVII-VII断面がネジ軸1の中心軸と公差する角度と、代表螺旋E1がネジ軸1に垂直な面と公差する角度とは、それぞれ同じ角度γであるので、VII-VII断面と代表螺旋E1はP3において直交する。
ところで、揺動ピン7は、上記のように各ローラ支持部材6の揺動軸になると同時に、そこに発生するせん断応力によってローラケージ2と各ローラ支持部材6との間で荷重を伝達する機能も果たしている。
また、図5等を参照すると分かるが、メインローラ挿入孔3とローラ支持部材6との間に隙間が確保されるようにローラケージ2は形成されている。これは、ローラ支持部材6が上記のように所定の揺動角範囲で揺動運動する際に、ローラ支持部材6とローラケージ2が干渉することを回避するためである。なお、揺動軸H方向におけるメインローラ挿入孔3の2面幅寸法W1(図3参照)とローラ支持部材6の2面幅寸法W2(図6参照)の差は他の部分と比較して小さくなるように加工されており、揺動軸H方向においてローラケージ2に対するローラ支持部材6の位置が大きく変化しないように構成されている。
補助ローラ挿入孔2bは、ローラケージ2の半径方向に形成された略円筒状の孔であり、図5に示すように、各メインローラ挿入孔3(各メインローラ4)の位置からネジ軸1の周方向に略180度離れた位置にそれぞれ設けられている。すなわち、本実施の形態のローラケージ2には、3つのメインローラ挿入孔3a,3b,3cと同数の3つの補助ローラ挿入孔2bが設けられている。各補助ローラ挿入孔2bには、補助ローラホルダ15と、補助ローラ12と、補助ローラ位置調整手段20等が挿入されている。
図9は図4中のIX-IX断面図であり、補助ローラ挿入孔2bの近傍を示している。IX-IX断面は、図4において紙面に直交しネジ軸1の中心軸を通過する平面を、補助ローラ12とネジ山30の接触点P7を中心にγ’だけ回転させたものである。γ’は、P7を通過しネジ軸1と中心軸を共有する円筒面上に位置する螺旋であって、P7を通過しネジ軸1と同一のリードLを有する螺旋のリード角である。
この図に示す補助ローラホルダ15におけるネジ軸1側には、補助ローラ12が自転軸Jを中心に回転可能に補助ローラ軸14によって支持されている。補助ローラ12の自転軸Jは、IX-IX断面上に位置しており、補助ローラ12は、メインローラ4が転動する右フランク面1aに対向した他のフランク面(左フランク面1b)上を転動する。補助ローラ12の軸方向断面における外周側輪郭は、軸方向における中央部分の直径が他の部分の直径より大きくなるように曲率をもって形成されており、補助ローラ12は点P7において左フランク面1bと点接触している。また、補助ローラ12はニードル(軸受)13を介して補助ローラ軸14に回転可能に取り付けられており、補助ローラ軸14は固定ナット16によって補助ローラホルダ15に固定されている。
補助ローラ軸14の固定ナット16側の端部と固定ナット16の一部は、補助ローラホルダ15から突出している。このように突出した補助ローラ軸14及び固定ナット16がローラケージ2と干渉しないように、補助ローラ挿入孔2bには円弧状切り欠き2dが形成されている。また、補助ローラ挿入孔2bの側面には、IX-IX断面以外の方向に凹状のキー溝2cが形成されている(図4参照)。キー溝2cにはすべりキー9が挿入されており、すべりキー9は補助ローラ挿入孔2b内における補助ローラホルダ15の回転を拘束している。すなわち、このすべりキー9によって、補助ローラ12の自転軸Jが常にIX-IX断面上に保持されている。
補助ローラホルダ15におけるネジ軸1の径方向外側には、ネジ軸1に対する補助ローラ12の自転軸Jの固定位置を調整する補助ローラ位置調整手段20が取り付けられている。本実施の形態における補助ローラ位置調整手段20は、アジャストナット10とロックナット11で主に構成されている。
アジャストナット10は、その外周に雄ネジ部を有しており、補助ローラホルダ15と隣接してネジ軸1の径方向外側に取り付けられている。アジャストナット10の雄ネジ部は、補助ローラ挿入孔2bに設けられた雌ネジ部と螺合されており、例えば、当該雄ネジ部が当該雌ネジ部にねじ込まれる方向にアジャストナット10を回転させると、補助ローラホルダ15がネジ軸1側に移動される。このように、アジャストナット10の位置を調整することにより、ネジ軸1に対する補助ローラ12の自転軸の固定位置を調整することができる。本実施の形態におけるアジャストナット10の中央には座グリが設けられており、当該座グリにはロックナット11が挿入されている。
ロックナット11は、補助ローラホルダ15におけるネジ軸1の径方向外側に設けられた凸部を介して補助ローラホルダ15と螺合されている。補助ローラホルダ15にねじ込まれる方向にロックナット11を回転させると、ロックナット11と補助ローラホルダ15との間にアジャストナット10を固定することができる。このようにロックナット11を回転させると、アジャストナット10の回転が拘束されるので、ネジ軸1に対する補助ローラホルダ15の位置、すなわち補助ローラ12の自転軸の位置を固定することができる。
次に、上記のように構成される本実施の形態に係るリニアアクチュエータの効果を説明する。図10は本発明の実施の形態であるリニアアクチュエータの自動調心機構の原理説明図である。
本実施の形態に係るリニアアクチュエータは、ネジ山30のフランク面1aと接触する転動面4cを有し、自転軸Dを中心に回転することで転動面4cを介してフランク面1a上を転動するメインローラ4と、このメインローラ4を自転軸Dを中心に回転可能に支持するローラ支持部材6と、転動面4cを介してフランク面1aからメインローラ4に伝達される力に対してローラ支持部材6を揺動可能に支持し、メインローラ4が転動するとネジ軸1の周りをネジ軸1に対して相対的に回転するローラケージ2とを備えている。
ここで、図10(a)に示すように、フランク面1aと転動面4cとが寸法誤差などによって平行にならず、点P3(代表点A)を基準としてネジ軸1の外周側の点P5で片当たりが生じている場合を考える。この図において、フランク面1aから転動面4aに作用する接触力F1は、エッジ部における点P5からフランク面1aの断面輪郭に垂直に描かれた矢印として表されている。なお、厳密には、点P5と接触力F1を表す矢印とは、前述の如く図10(a)の紙面外に若干偏位しているため、図10(a)に示されたものはVII-VII断面へ投影されたものとなっている。
この図のようにP5に接触力F1が作用すると、接触力F1は、揺動軸H(揺動軸HとVII-VII断面の交点P4)から上方に偏位した位置を通過するので、揺動軸H周りにモーメントM1を発生させる。このようにモーメントM1が発生すると、ローラ支持部材6全体が図10(a)における時計回転方向に回転し、転動面4aにおいてF1が作用したP5とは反対側の部分(すなわち、P3を基準としてネジ軸1の内周側)がフランク面1aに近づけられる。そして、最終的には、ローラ支持部材6全体は、転動面4cとフランク面1aとが線接触した状態で自動的に停止し、片当たり状態が緩和された状態となる。
なお、図10(a)のように極端な片当たり状態でなくても、フランク面1aと転動面4aとの接触力の合力が点P3よりも外周側にあれば、モーメントM1と同方向のモーメントが発生するので、接触力の合力を内周側に移動させる方向にローラ支持部材6全体が自動的に回転する。
図10(b)は、図10(a)とは逆に、ネジ軸1の内周側で片当たりが生じている状態を示している。この図において、フランク面1aから転動面4aに作用する接触力F2は、エッジ部における点P6からフランク面1aの断面輪郭に垂直に描かれた矢印として表されている。なお、厳密には、点P6も接触力F2を表す矢印も、前述の如く図10(b)の紙面外に若干偏位しているため、図10(b)に示されたものはVII-VII断面へ投影されたものである。
この図のようにP6に接触力F2が作用すると、接触力F2は、P4から下方に偏位した位置を通過するので、揺動軸H周りにモーメントM2を発生させる。このようにモーメントM2が発生すると、ローラ支持部材6全体が図10(b)における反時計回転方向に回転し、転動面4aにおいてF1が作用したP6とは反対側の部分(すなわち、P3を基準としてネジ軸1の外周側)がフランク面1aに近づけられる。そして、最終的には、図10(a)の例と同様に、ローラ支持部材6全体は、転動面4cとフランク面1aとが線接触した状態で自動的に停止し、片当たり状態が緩和された状態となる。
図10(c)は、フランク面1aと転動面4aとの接触力の合力の作用位置がフランク面1aの中央の点P3にある状態を示している。この図において、フランク面1aから転動面4aに作用する接触力の合力F3は、点P3からフランク面1aの断面輪郭に垂直に描かれた矢印として表されている。
この図のようにP3に接触力F3が作用すると、接触力F3は、P4を通過するので、揺動軸H周りのモーメントは発生させない。すなわち、フランク面1aと転動面4aとの接触力の合力が揺動軸Hを通過するときには、ローラ支持部材6の姿勢は安定しそのままの状態を維持するので、フランク面1aと転動面4aとの接触力の合力F3の作用位置(P3)は移動しない。このとき、フランク面1aと転動面4aとの接触力は実際には線分布荷重として作用するが、その合力位置を中央部であるP3に維持することができるということは、荷重の線分布においてほぼ一定の均等な分布が可能になることを意味する。すなわち、このように合力位置を維持できれば、荷重分布における最大値を小さく抑えることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、上記図10(a)〜(c)で説明したように、部品の寸法誤差等によるガタで片当たりが生じても、ローラ支持部材6がローラケージ2に対して自動的に揺動するので、メインローラ4とネジ軸1を確実に線接触状態で接触させることができる。したがって、本実施の形態によれば、当初の設計通りにフレーキングに対する耐久性を改善することができる。
また、本発明によれば、電動リニアアクチュエータにおいて高い動力伝達効率と大推力に対する高い耐久性を同時に実現し、しかも、それらを構成部品の寸法誤差による影響を少なくしたロバスト性の非常に高い構成で実現することが可能となる。したがって、特に油圧シリンダ等のような大推力が必要な従来のアクチュエータの用途に電動リニアアクチュエータが適用し易くなるので、電動リニアアクチュエータの高い動力伝達効率によってそれらが用いられる機器の高効率化を図ることができる。
さらに、本実施の形態におけるリニアアクチュエータは、ネジ山30を形成する2つのフランク面における一方のフランク面(本実施の形態ではフランク面1a)上を転動するメインローラ4の数が3つになるように構成されている。このように一方のフランク面上を転動するメインローラ4を3つ設けると、各部品に多少の寸法誤差があっても3つ全てのメインローラ4を一方のフランク面に確実に接触させることができる。さらに、片当たりが生じても各ローラ支持部材6は上記のように揺動するので、全てのメインローラ4を一方のフランク面と確実に線接触させることができる。すなわち、本実施の形態によれば、部品の寸法誤差による悪影響を回避し高いロバスト性を実現することができる。
ところで、本実施の形態に係るリニアアクチュエータは、左フランク面1b上を転動する補助ローラ12と、ネジ軸1に対する補助ローラ12の自転軸Jの固定位置を調整する補助ローラ位置調整手段20を備えており、アジャストナット10を回転させることで補助ローラ12の自転軸Jの固定位置を調整することができる。
このように備えた補助ローラ位置調整手段20を利用すれば、上記のように揺動ピン7を利用して全てのメインローラ4が右フランク面1aに線接触したことを確認した後に、その状態を保持しつつアジャストナット10で全ての補助ローラ12をネジ軸1の方向に移動させて左フランク面1bに接触させることにより、全てのメインローラ4及び補助ローラ12を介してネジ軸1の軸方向及び径方向のガタが無い状態でローラケージ2をネジ軸1に装着することができる。なお、このとき、ローラケージ2の端面2e,2fがネジ軸1の中心軸に対して垂直になるようにローラケージ2を固定することが好ましい。
また、上記のように各補助ローラ12が左フランク面1bと接触した状態から更に各アジャストナット10を所定量ねじ込むと、一定の予圧量を付加する事ができる。また反対に、上記の状態から各アジャストナット10を逆方向(緩める方向)に所定量回転させれば、ネジ軸1とローラケージ2のバックラッシを一定に管理することもできる。すなわち、上記のように補助ローラ位置調整手段20を設ければ、予圧量やバックラッシ量が構成部品の寸法誤差の集積によってばらつくことを抑制することができる。なお、本実施の形態では、補助ローラ位置調整手段20として、ネジ軸1の径方向における自転軸Jの固定位置を調整するものを例に挙げて説明したが、ネジ軸1の軸方向における自転軸Jの固定位置を調整するものを利用しても良い。
次に本発明の他の実施の形態について説明する。
図11は本発明の実施の形態であるリニアアクチュエータを備えるフォークリフトの側面図であり、図12は図11中のフォークリフトにおけるマスト70付近の拡大図である。
図11は本発明の実施の形態であるリニアアクチュエータを備えるフォークリフトの側面図であり、図12は図11中のフォークリフトにおけるマスト70付近の拡大図である。
図11において、これらの図に示すフォークリフトは、走行装置及び操舵装置が装着された車体60と、車体60の前方に設けられたマスト70と、マスト70の内枠72(図12参照)に取り付けられたフォーク80を備えている。
図12において、マスト70は、車体60の前方に取り付けられた外枠71と、外枠71の内側に設けられ外枠71に沿って昇降する内枠72と、内枠72を昇降させるリニアアクチュエータ73を備えている。リニアアクチュエータ73は、外枠71に固定されたネジ軸1と、ローラケージ2と、ネジ軸1を回転駆動させるモータ(駆動源)74を備えている。ローラケージ2は、内枠72に取り付けられたブラケット75を介して内枠72を下方から支持している。なお、本実施の形態におけるモータ74は、複数の歯車76を介してネジ軸1に駆動力を伝達している。
上記のように構成されるフォークリフトにおいて、操舵装置を利用してモータ74を駆動すると、ネジ軸1が回転駆動されて、ローラケージ2がネジ軸1に沿って移動する。これによりローラケージ2に支持された内枠72が昇降されるので、フォーク80を昇降させることができる。このように上記各実施の形態において説明したリニアアクチュエータは、フォークリフトにおけるフォーク80の高さ調節手段として利用することができる。すなわち、本実施の形態によれば、従来は主に油圧アクチュエータが利用されてきたフォークリフトのアクチュエータとして、電動アクチュエータを利用することができる。
1…ネジ軸、1a…右フランク面、1b…左フランク面、2…ローラケージ、2a…揺動ピン挿入孔、2b…補助ローラ挿入孔、2c…キー溝、2d…円弧状切欠、2e…端面、2f…端面、3…メインローラ挿入孔、4…メインローラ、4a…回転軸、4c…転動面、4d…内側端面、4e…転動部、5…転がり軸受(円錐コロ軸受)、6…ローラ支持部材、6a…揺動ピン挿入穴、7…揺動ピン、9…すべりキー、10…アジャストナット、11…ロックナット、12…補助ローラ、13…ニードル、14…補助ローラ軸、15…補助ローラホルダ、16…固定ナット、20…補助ローラ位置調整手段、30…ネジ山、73…リニアアクチュエータ、80…フォーク
D…メインローラの自転軸、E…代表螺旋、H…揺動軸、I…代表平面S上において代表点Pを通過する直線であって接触区間Nと直交する直線、J…補助ローラの自転軸、N…線状の接触区間、S…代表平面
D…メインローラの自転軸、E…代表螺旋、H…揺動軸、I…代表平面S上において代表点Pを通過する直線であって接触区間Nと直交する直線、J…補助ローラの自転軸、N…線状の接触区間、S…代表平面
Claims (13)
- ネジ軸と、
このネジ軸の外周に螺旋状に形成されたネジ山と、
このネジ山のフランク面と接触する転動面を有し、自転軸を中心に回転することで前記転動面を介して前記フランク面上を転動するメインローラと、
このメインローラを前記自転軸を中心に回転可能に支持するローラ支持部材と、
前記転動面を介して前記フランク面から前記メインローラに伝達される力に対して前記ローラ支持部材を揺動可能に支持し、前記メインローラが転動すると前記ネジ軸の周りを前記ネジ軸に対して相対的に回転するローラケージとを備えることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記メインローラは、前記転動面において線状の接触区間で前記フランク面と接触可能であり、
前記線状の接触区間における任意の1点を代表点とし、
前記代表点を通過し前記ネジ軸と中心軸を共有する円筒面上に位置する螺旋であって、前記代表点を通過し前記ネジ軸と同一のリードを有するものを代表螺旋とし、
前記代表点において前記代表螺旋と略直交する平面を代表平面とするとき、
前記ローラ支持部材の揺動軸は、前記代表平面と交差しており、
前記揺動軸と前記代表平面の交点は、前記代表平面上において前記代表点を通過する直線上又は当該直線の近傍に位置していることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項2記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記ローラ支持部材の揺動軸は、前記代表平面と略直交していることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項2に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記代表点は、前記線状の接触区間における略中央に位置することを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記メインローラの自転軸は、当該自転軸を仮想的に延長した直線が前記ネジ軸と交差する姿勢、かつ前記転動面が接触する前記フランク面側に傾斜した姿勢で前記ローラ支持部材に支持されており、
前記ネジ山のフランク面は、前記ネジ山の底部が頂部よりも大きくなるように前記ネジ軸の中心軸に対して傾斜しており、
前記メインローラは、前記メインローラの自転軸方向における一定の範囲において前記メインローラの直径が前記ネジ軸に近づくにつれて小さくなっており、さらに、前記フランク面と線接触していることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項5に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記メインローラの直径は、前記メインローラの自転軸方向における一定の範囲において前記ネジ軸に近づくにつれて、前記傾斜したフランク面を有する前記ネジ山に合わせて一定の割合で小さくなっており、
前記メインローラの転動面は、円錐の側面の一部で形成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記ローラケージは、複数のローラ支持部材を支持しており、
前記複数のローラ支持部材における各メインローラは、前記ネジ山に沿って前記ネジ軸の周方向に互いに間隔を介して配置されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項7に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記複数のローラ支持部材に支持された複数のメインローラのうち、前記ネジ山を形成する2つのフランク面における一方のフランク面上を転動するメインローラの数は3であることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、
自転軸を中心に回転可能に前記ローラケージによって支持され、前記メインローラが転動する前記フランク面に対向した他のフランク面上を転動する補助ローラと、
前記ネジ軸に対する前記補助ローラの自転軸の固定位置を調整する補助ローラ位置調整手段とをさらに備えることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項9に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記補助ローラ及び前記補助ローラ位置調整手段の数は、前記メインローラの数と同じであることを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1から10のいずれかに記載のリニアアクチュエータをフォークの高さ調節手段として備えることを特徴とするフォークリフト。
- 請求項3に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記代表点は、前記線状の接触区間における略中央に位置することを特徴とするリニアアクチュエータ。 - 請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、
前記メインローラは、前記転動面において線状の接触区間で前記フランク面と接触可能であり、
前記ローラ支持部材の揺動軸は、
前記転動面を介して前記フランク面から前記メインローラに伝達される力が前記転動面における前記線状の接触区間の一端側に偏位して作用したとき、
前記転動面における前記線状の接触区間の他端側を前記フランク面に近づける方向に前記メインローラを揺動させる位置に設置されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
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