JP2010090952A - ボールねじ軸の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】標準の規格寸法からなる転がり軸受を使用して低コスト化を図ったボールねじ軸の支持構造を提供する。
【解決手段】アウター側の支持軸受10が、内周に外側転走面14aが形成された外輪14と、外周に外側転走面14aに対向する内側転走面16aが形成された内輪16と、両転走面間に保持器17を介して転動自在に収容された複数の転動体15を備えたJIS標準系列の4点接触玉軸受からなり、ねじ軸7の両端部に嵌合部13と位置決め用の肩部13aが形成され、この肩部13aに支持軸受10の内輪16が当接された状態で嵌合部13に所定のシメシロを介して圧入されると共に、外輪14の外径側にフェノール樹脂にガラスファイバーが添加された嵌合部材18が射出成形により一体に接合され、ハウジングの内径に対応して当該嵌合部材18の外径Dが設定されて所定のシメシロを持って圧入されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、放電加工機やタッピングセンター等の各種工作機械や自動車のアクチュエータ等に使用されるボールねじにおけるボールねじ軸の支持構造に関するものである。
一般工作機械や自動車のアクチュエータに使用されるボールねじにおいては、回転駆動されるねじ軸の両端は転がり軸受により回転自在に支持されている。一般的に、このねじ軸の軸方向荷重を受ける転がり軸受は、廉価で組立が容易な深溝玉軸受等の転がり軸受により支持されている場合が多い。
図6は、内燃機関の吸気弁や排気弁のバルブリフト量や作動角等を機関運転状態に応じて可変制御する可変動弁装置のアクチュエータを示している。このアクチュエータは、両端部が第1、第2の深溝玉軸受50、51によってボールねじ軸52が回転自在に支持され、電動モータ53の回転駆動によって回転させることにより、ボールねじ機構54を介して制御軸55を回転制御して吸気弁のバルブリフト量を可変制御している。すなわち、ボールねじ機構54は、外周面に螺旋状のねじ溝52aが形成されたボールねじ軸52と、このボールねじ軸52に外嵌され、内周面に螺旋状のねじ溝56aが形成されたボールナット56と、対向する両ねじ溝52a、56aにより形成された転動路に収容された多数のボール57とで構成され、ボールねじ軸52を回転運動させることでボールナット55を直線運動させ、このボールナット56に連結されたリンク58を介して制御軸55を回転制御している。
ここで、第1の深溝玉軸受50は、ハウジング59の開口部59aとボールねじ軸52の一端部に嵌挿されている。すなわち、図7に拡大して示すように、第1の深溝玉軸受50は、外輪60と内輪61および複数のボール62からなり、外輪60がハウジング59の開口部59aの内径Dに対応して肉厚に形成されているので、ボールねじ軸52に圧入される内輪61の肉厚を充分に薄くでき、ボールねじ軸52の慣性質量を低減することができる。これにより、回転作動負荷を小さくして良好な作動応答性を確保し得るアクチュエータを提供することができる。
特開2005−291166号公報
然しながら、こうした従来のボールねじ軸52の支持構造は、第1の深溝玉軸受50の外輪60が、ハウジング59の開口部59aの内径Dに対応して肉厚に形成されているため、特殊品として製作されることになる。このような特殊品からなる外輪60は、素材寸法自体が特殊となり、鍛造素材の入手性が難しくコストアップになる。さらに、製造ラインにおいても特殊寸法のため、ライン内の治具等を全て専用にする必要があり、コスト的に量産性に乏しい。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、標準の規格寸法からなる転がり軸受を使用して低コスト化を図ったボールねじ軸の支持構造を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ハウジングに対して支持軸受を介して回転自在に支持されたボールねじ軸の支持構造において、前記支持軸受が、内周に外側転走面が形成された外輪と、外周に前記外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪と、前記両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複数の転動体を備えた転がり軸受からなり、前記ねじ軸の両端部に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、この肩部に前記支持軸受の内輪が当接された状態で前記嵌合部に所定のシメシロを介して圧入されると共に、前記支持軸受のうち少なくとも一方の支持軸受が、前記外輪の外径側に合成樹脂製の嵌合部材が射出成形により一体に接合され、前記ハウジングの内径に対応して当該嵌合部材の外径が設定されて所定のシメシロを持って圧入されている。
このように、ハウジングに対して支持軸受を介して回転自在に支持されたボールねじ軸の支持構造において、支持軸受が、内周に外側転走面が形成された外輪と、外周に外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪と、両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複数の転動体を備えた転がり軸受からなり、ねじ軸の両端部に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、この肩部に支持軸受の内輪が当接された状態で嵌合部に所定のシメシロを介して圧入されると共に、支持軸受のうち少なくとも一方の支持軸受が、外輪の外径側に合成樹脂製の嵌合部材が射出成形により一体に接合され、ハウジングの内径に対応して当該嵌合部材の外径が設定されて所定のシメシロを持って圧入されているので、ハウジングの内径に対応して支持軸受の外輪を肉厚に形成しなくても、JISの標準系列品からなる外輪を使用することができるため、量産性に優れ、低コスト化を図ることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記支持軸受がJISの標準系列品で構成されていれば、一層の低コスト化を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記嵌合部材が、前記外輪の両端面を挟持する鍔部を備えていれば、嵌合部材に軸方向の荷重が負荷されても所望の抜け耐力を確保することができると共に、嵌合部材の強度を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記嵌合部材が熱硬化性の合成樹脂で形成されていれば、ボールねじ軸の支持構造が、例えば、自動車等のアクチュエータに使用され、高温雰囲気に曝されても充分な強度および耐熱性を有し、耐久性を向上させることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記合成樹脂に繊維強化材が添加されていれば、嵌合部材の強度・耐久性を向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記支持軸受が4点接触玉軸受で構成されていれば、単列の転がり軸受でありながら、ねじ軸に負荷される両方向の軸方向荷重およびモーメント荷重を支承することができ、軽量・コンパクト化を図ることができる。
本発明に係るボールねじ軸の支持構造は、ハウジングに対して支持軸受を介して回転自在に支持されたボールねじ軸の支持構造において、前記支持軸受が、内周に外側転走面が形成された外輪と、外周に前記外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪と、前記両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複数の転動体を備えた転がり軸受からなり、前記ねじ軸の両端部に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、この肩部に前記支持軸受の内輪が当接された状態で前記嵌合部に所定のシメシロを介して圧入されると共に、前記支持軸受のうち少なくとも一方の支持軸受が、前記外輪の外径側に合成樹脂製の嵌合部材が射出成形により一体に接合され、前記ハウジングの内径に対応して当該嵌合部材の外径が設定されて所定のシメシロを持って圧入されているので、ハウジングの内径に対応して支持軸受の外輪を肉厚に形成しなくても、標準系列品からなる外輪を使用することができるため、量産性に優れ、低コスト化を図ることができる。
ハウジングに対して支持軸受を介して回転自在に支持されたボールねじ軸の支持構造において、前記支持軸受が、内周に外側転走面が形成された外輪と、外周に前記外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪と、前記両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複数の転動体を備えたJIS標準系列の4点接触玉軸受からなり、前記ねじ軸の両端部に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、この肩部に前記支持軸受の内輪が当接された状態で前記嵌合部に所定のシメシロを介して圧入されると共に、前記支持軸受のうちアウター側の支持軸受が、前記外輪の外径側にフェノール樹脂にガラスファイバーが添加された嵌合部材が射出成形により一体に接合され、前記ハウジングの内径に対応して当該嵌合部材の外径が設定されて所定のシメシロを持って圧入されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るボールねじ軸の支持構造を適用した電動リニアアクチュエータを示す縦断面図、図2は、図1の支持軸受部を示す要部拡大図、図3は、図2の部分拡大図、図4は、図2の変形例を示す要部拡大図、図5は、図4の部分拡大図である。なお、本実施形態では、ボールねじ軸のモータ側をアウター側(図中左側)、反モータ側をインナー側(図中右側)と言う。
この電動リニアアクチュエータ1は、リンク2と、このリンク2を介して図示しない被駆動部材を揺動駆動するボールねじ3と、このボールねじ3を駆動し、ハウジング4に取付けられた電動モータ5とを主要な構成としている。
ボールねじ3は、電動モータ5のモータ軸5aにカップリング6を介して連結され、電動モータ5により回転駆動されるねじ軸7と、このねじ軸7に外挿されたナット8と、ねじ軸7とナット8間に転動自在に収容された多数のボール9と備えている。ねじ軸7の外周面には螺旋状のねじ溝7aが形成されると共に、ナット8の内周面には、このねじ溝7aと対向する螺旋状のねじ溝8aが形成されている。各ねじ溝7a、8aの断面形状は、サーキュラアーク形状であってもゴシックアーク形状であっても良いが、ここでは、ボール9との接触角が大きくとれ、軸方向すきまが小さく設定することができるゴシックアーク形状に形成されている。これにより、アキシアル荷重に対する剛性が高くなり、かつ振動を抑制することができる。
ねじ軸7は、一対の転がり軸受からなる支持軸受10、11を介してハウジング4に対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支承されている。一方、ナット8は、その外周面の対向する位置に一対の支持軸12がねじ軸7の軸心に対して直角方向に突設されている。これらの支持軸12は、リンク2の一端部に係合し、このリンク2を揺動自在に支承している。したがって、ナット8は、軸方向移動自在に、かつ回転不可に支持されている。
このような構成により、電動モータ5の回転に伴ってねじ軸7が回転し、このねじ軸7の回転によりナット8が軸方向(図中左右方向)に移動される。すなわち、このボールねじ3により、モータ軸5aの回転運動がボールねじ3を介してナット8の軸方向運動に変換され、ナット8の支持軸12に係合されたリンク2が揺動運動する。
ねじ軸7の端部に形成された嵌合部13に、内輪16の端面が当接する肩部13aが形成されている。ねじ軸7のねじ端部は外径の円筒面が分断され、この肩部13aは完全なフラットな面にならないため、支持軸受10が傾いた状態で固定される恐れがある。したがって、本実施形態では、肩部13aのフラットな当接面が充分確保されるよう、嵌合部13の外径はねじ溝(図示せず)の底径よりも小径に形成されている。
ここで、支持軸受10、11は4点接触玉軸受からなり、ねじ軸7の端部に形成された嵌合部13に圧入されている。これらの支持軸受10、11は単列の転がり軸受でありながら、ねじ軸7に負荷される両方向の軸方向荷重およびモーメント荷重を支承することができ、軽量・コンパクト化を図ることができる。なお、支持軸受10、11は、JIS B1513「転がり軸受の呼び番号」にて規定された62、63等からなる、所謂標準系列品で構成されている。
アウター側の支持軸受10は、図2に拡大して示すように、内周に外側転走面14aが形成された外輪14と、外周に外側転走面14aに対向する内側転走面16aが形成された内輪16と、両転走面14a、16a間に保持器17を介して転動自在に収容された複数の転動体(ボール)15とを備えている。外輪14、内輪16および転動体15はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ここで、外輪14の外径側に合成樹脂製の嵌合部材18が射出成形により一体に接合されている。そして、図示しないハウジングの内径に対応して嵌合部材18の外径Dが設定され、所定のシメシロを持って圧入されている。本実施形態では、ハウジングのアウター側の内径に対応して外輪14を肉厚に形成しなくても、外径dの標準系列品からなる外輪14を使用することができるため、量産性に優れ、低コスト化を図ることができる。
嵌合部材18は、図3に拡大して示すように、外輪14の幅寸法hと略同一寸法に形成された嵌合部18aと、外輪14の両端面を挟持するように嵌合部18aからΔhだけ軸方向に突出して形成された鍔部18bとで構成され、幅寸法H(=h+2Δh)に形成されている。この鍔部18bによって嵌合部材18に軸方向の荷重が負荷されても所望の抜け耐力を確保することができると共に、嵌合部材18の強度を高めることができる。さらに、例えば、温度上昇時、鋼製の外輪14との線膨張係数の差によって嵌合部材18が膨張して外輪14との密着力が低下しても、嵌合部材18が抜け出すのを確実に防止することができる。
嵌合部材18は、フェノール樹脂(PF)にガラスファイバー(GF)の繊維強化材が添加された合成樹脂で形成されている。これにより、電動リニアアクチュエータが自動車に使用され、高温雰囲気に曝されても充分な強度および耐熱性を有し、耐久性を向上させることができる。なお、このようなフェノール樹脂以外にも、例えば、エポキシ樹脂(EP)、ポリイミド樹脂(PI)等の熱硬化性の合成樹脂、PA(ポリアミド)66、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の所謂エンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂、さらに、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン (PEEK)、ポリアミドイミド(PAI) 等の所謂スーパーエンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂を例示することができる。
なお、ねじ軸7を支持する支持軸受10、11は例示した4点接触玉軸受に限らず、深溝玉軸受と4点接触玉軸受、深溝玉軸受やアンギュラ玉軸受、あるいはこのアンギュラ玉軸受を複列に組み合せたもの、さらに複列アンギュラ玉軸受であっても良い。
図4に、図2に示したアウター側の支持軸受10の変形例を示す。なお、ここでは、前述した実施形態と同一の部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。この支持軸受19は、外輪14と、この外輪14に複数の転動体(ボール)15を介して内嵌された内輪16と、転動体15を転動自在に保持する保持器17とを備えている。外輪14の外径側には合成樹脂製の嵌合部材20が射出成形により一体に接合されている。
嵌合部材20は、フェノール樹脂(PF)にカーボンファイバー(CF)の強化材が添加された合成樹脂で形成されている。そして、図5に拡大して示すように、嵌合部材20は外輪14の両端面を挟持する鍔部20aを備え、幅寸法Hに形成されている。これにより、嵌合部材20に軸方向の荷重が負荷されても所望の抜け耐力を確保することができると共に、嵌合部材20の強度を一層高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係るボールねじ軸の支持構造は、軸受の形式・構成に制約されず、ボールねじ軸を転がり軸受を介して回転自在に支持するあらゆるボールねじ軸の支持構造に適用できる。
本発明に係るボールねじ軸の支持構造を適用した電動リニアアクチュエータを示す縦断面図である。 図1の支持軸受部を示す要部拡大図である。 図2の部分拡大図である。 図2の変形例を示す要部拡大図である。 図4の部分拡大図である。 従来の可変動弁装置のアクチュエータを示す縦断面図である。 図6の支持軸受を示す要部拡大図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・電動リニアアクチュエータ
2・・・・・・・・・・・・リンク
3・・・・・・・・・・・・ボールねじ
4・・・・・・・・・・・・ハウジング
5・・・・・・・・・・・・電動モータ
5a・・・・・・・・・・・モータ軸
6・・・・・・・・・・・・カップリング
7・・・・・・・・・・・・ねじ軸
7a、8a・・・・・・・・ねじ溝
8・・・・・・・・・・・・ナット
9・・・・・・・・・・・・ボール
10、11、19・・・・・支持軸受
12・・・・・・・・・・・支持軸
13・・・・・・・・・・・嵌合部
13a・・・・・・・・・・肩部
14・・・・・・・・・・・外輪
15・・・・・・・・・・・転動体
16・・・・・・・・・・・内輪
17・・・・・・・・・・・保持器
18、20・・・・・・・・嵌合部材
18a・・・・・・・・・・嵌合部
18b、20a・・・・・・鍔部
50・・・・・・・・・・・第1深溝玉軸受
51・・・・・・・・・・・第2深溝玉軸受
52・・・・・・・・・・・ボールねじ軸
52a、56a・・・・・・ねじ溝
53・・・・・・・・・・・電動モータ
54・・・・・・・・・・・ボールねじ機構
55・・・・・・・・・・・制御軸
56・・・・・・・・・・・ボールナット
57・・・・・・・・・・・ボール
58・・・・・・・・・・・リンク
59・・・・・・・・・・・ハウジング
59a・・・・・・・・・・開口部
d・・・・・・・・・・・・外輪の外径
D・・・・・・・・・・・・嵌合部材の外径
h・・・・・・・・・・・・外輪の幅寸法
H・・・・・・・・・・・・嵌合部材の幅寸法
Δh・・・・・・・・・・・鍔の幅寸法

Claims (6)

  1. ハウジングに対して支持軸受を介して回転自在に支持されたボールねじ軸の支持構造において、
    前記支持軸受が、内周に外側転走面が形成された外輪と、
    外周に前記外側転走面に対向する内側転走面が形成された内輪と、
    前記両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複数の転動体を備えた転がり軸受からなり、
    前記ねじ軸の両端部に嵌合部と位置決め用の肩部が形成され、この肩部に前記支持軸受の内輪が当接された状態で前記嵌合部に所定のシメシロを介して圧入されると共に、
    前記支持軸受のうち少なくとも一方の支持軸受が、前記外輪の外径側に合成樹脂製の嵌合部材が射出成形により一体に接合され、前記ハウジングの内径に対応して当該嵌合部材の外径が設定されて所定のシメシロを持って圧入されていることを特徴とするボールねじ軸の支持構造。
  2. 前記支持軸受がJISの標準系列品で構成されている請求項1に記載のボールねじ軸の支持構造。
  3. 前記嵌合部材が、前記外輪の両端面を挟持する鍔部を備えている請求項1または2に記載のボールねじ軸の支持構造。
  4. 前記嵌合部材が熱硬化性の合成樹脂で形成されている請求項1乃至3いずれかに記載のボールねじ軸の支持構造。
  5. 前記合成樹脂に繊維強化材が添加されている請求項1乃至4いずれかに記載のボールねじ軸の支持構造。
  6. 前記支持軸受が4点接触玉軸受で構成されている請求項1乃至5いずれかに記載のボールねじ軸の支持構造。
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