JP5299618B2 - 車両のドア構造 - Google Patents
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Description
サイドドアの車外側に配置されるドアハンドルと前記サイドドアのロック機構とを連係部材を介して連係し、前記サイドドアを閉じ側にロックしたロック状態とロックを解除したロック解除状態とに切り換え自在に構成してある車両のドア構造に関する。
このような意図しないロックの解除を防ぐ手段として、従来、アウターサイドハンドルの上部にカウンターウエイト(おもり)を設置することにより、連係部材がロック解除側に移動するのを阻止する手段があった。
しかしながら、カウンターウエイトを使う手段では車体の重量が大きくなっていた。また、カウンターウエイトのサイズが大きいために、組み付け作業の作業性の悪化や大幅なコストアップを招いていた。
上記の手段の他に、特許文献1に開示されているように、サイドドアのアウタパネルの内側に固定されたハンドルベースに箱形のロック解除規制体を設けた技術がある。この技術では、ハンドルベースはドアハンドルを回転可能に支持している。そして、ドアが変形してハンドルベースが車内側へ移動すると、それに伴って、ロック解除規制体が連係部材側に移動してロック解除規制体の切り欠きに連係部材を受け入れ、連係部材に設けた突起部を前記切り欠きの周部が下方から受け止めて、連係部材がロック解除側に下降するのを阻止する。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、部品点数の低減化・小型化・軽量化・製作コストの低廉化を図ることができるとともに、小型化により、組付け作業の作業性を向上させることができ、しかも、車両の側面衝突時にサイドドアのロック状態がロック解除状態に切り換わることを阻止することができて、側面衝突時のサイドドアの開放を確実に防ぐことができる車両のドア構造を提供する点にある。
サイドドアの車外側に配置されるドアハンドルと前記サイドドアのロック機構とを連係部材を介して連係し、前記サイドドアを閉じ側にロックしたロック状態とロックを解除したロック解除状態とに切り換え自在に構成してある車両のドア構造であって、
前記連係部材を上下方向に沿わせ、
前記サイドドアを補強する補強部材を、前記連係部材と前記サイドドアのアウタパネルとの間に前記サイドドアの幅方向に沿うように設けて、車幅方向視で前記補強部材と前記連係部材を交差させ、
前記補強部材に車外側に凹む凹部を形成し、
前記連係部材に車外側に突出する突出部を設け、
前記ロック状態で前記突出部が前記凹部の開口を臨む第1位置に位置し、
前記ロック解除状態で前記突出部が前記第1位置の下方の第2位置に位置し、
前記ロック状態で前記アウタパネルが車内側に変形して前記補強部材を車内側に押圧すると、下降する前記突出部を前記補強部材の凹部の下壁が下方から受け止めて前記突出部の前記第2位置への位置変更を阻止し、前記ロック解除状態への切り換わりを回避するよう構成してあり、
前記補強部材を車内側が開放の断面ハット状に形成し、
板面が車幅方向を向く前記補強部材の側壁と、板面が上下方向を向く前記補強部材の上壁及び下壁とで前記凹部を形成してある点にあり、この構成によれば次の作用を奏することができる。(請求項1)
前記補強部材は本来の目的がサイドドアの補強であることから、変形に対して充分な強度を備えており、側面衝突の衝撃を受けた場合であっても変形しにくくて、前記突出部を補強部材の凹部の下壁で下方から確実に受け止めることができる。
また、新たな部材としては、前記連係部材に車外側に突出する突出部を設けただけであるから、例えば側面衝突時の前記ロック状態からロック解除状態への切り換わりをウエイトを用いて阻止する手段に比べて、部品点数の低減化・小型化・軽量化・製作コストの低廉化を図ることができる。さらに、小型化により、組付け作業の作業性を向上させることができ、部品同士の接触による損傷や変形等の品質不良を抑制することができる。
また、補強部材を車内側が開放の断面ハット状に形成したことで補強部材の剛性を強くすることができ、サイドドアを確実に補強することができる。しかも、板面が車幅方向を向く前記補強部材の側壁と、板面が上下方向を向く前記補強部材の上壁及び下壁とで前記凹部を形成してあるから、凹部を簡単に形成することができる。
また、前記下壁の車幅方向における長さ(下壁の幅)と、車幅方向における前記下壁と突出部の間隔と、ロック状態の突出部から前記下壁までの上下方向の間隔とを関連させて設定することで、突出部を凹部内により確実に侵入させて凹部の下壁で受け止めることができる。
そして、アウタパネルと補強部材の間にシーラーを塗布してアウタパネルの剛性を向上させたりアウタパネルに張りを持たせたりする効果を得る場合に、この効果を損なうことがない。(請求項1)
前記ロック状態で前記突出部の下端が前記凹部の下壁よりも高所に位置し、
前記ロック解除状態で前記突出部の下端が前記凹部の下壁よりも低所に位置すると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記補強部材を前記連係部材と前記サイドドアのアウタパネルとの間に前記サイドドアのほぼ全幅にわたって設けてあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記連係部材を金属製のロッド状に構成し、
前記連係部材に金属板を車外側に突出する状態に溶接固着して、前記金属板の車外側の突出端部を前記突出部に構成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記突出部が前記第1位置に位置した状態で、前記突出部の上下方向の中心が前記凹部の上下方向の中心よりも下方に位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
これにより、突出部が前記第2位置に位置変更するのをより確実に阻止して、前記ロック解除状態への切り換わりを回避することができ、側面衝突時のサイドドアの開放を防ぎやすくすることができる。(請求項5)
部品点数の低減化・小型化・軽量化・製作コストの低廉化を図ることができるとともに、小型化により、組付け作業の作業性を向上させることができ、しかも、車両の側面衝突時にサイドドアのロック状態がロック解除状態に切り換わることを阻止することができて、側面衝突時のサイドドアの開放を確実に防ぐことができる車両のドア構造を提供することができた。
図1(a),図1(b)は自動車のサイドドア1の内部の一部を示す図(車内側W1から見た図)である。この図に示すように、サイドドア1の車両後方側の端部に、サイドドア1の車外側W2に配置されるドアハンドルの取り付け部4を設けてある。
前記ロック状態になるとサイドドア1は開放不能になり、前記ロック解除状態になるとサイドドア1が開放可能になる。前記ラッチプッシュロッド2は昇降式に構成されており、乗員がドアハンドルを操作して前記ロック状態からロック解除状態に切り換えるに伴ってラッチプッシュロッド2が下降し、前記ロック解除状態からロック状態に切り換えるに伴ってラッチプッシュロッド2が上昇する。
このラッチプッシュロッド2の中間部2Cの中央に、車両前後方向から見て横長の長方形状の金属板11を直交する状態に溶接固着して、ラッチプッシュロッド2と金属板11が直交する方向の前記金属板11の車外側W2の一端部を、車外側W2に突出する突出部12に構成してある。
つまり、ラッチプッシュロッド2に金属板11をラッチプッシュロッド2から車外側W2に突出する状態に溶接固着して、金属板11の車外側W2の突出端部を前記突出部12に構成してある。このように、ラッチプッシュロッド2に車外側W2に突出する突出部12を設けてある。
そして、前記ロック解除状態で前記突出部12が前記第1位置A1の下方Z1の第2位置A2に位置して、前記突出部12の下端12Kが凹部5の下壁8よりも低所に位置し、リンフォース3の凹部5の下壁8と下側フランジ10とで形成される円弧状のコーナー部Cに車内側W1から対向している。
ラッチプッシュロッド2の突出部12は凹部5よりも車内側W1に位置していることから、ラッチプッシュロッド2が乗員の操作により昇降する際に突出部12が凹部5の下壁8に干渉することはない。
これにより、側面衝突時のサイドドア1が開放することを防ぐことができる。図5に示す側面衝突の例では、凹部5の下壁8に下方Z1から受け止められた突出部12は第2位置A2よりも上方Z2の第3位置A3に位置し、前記第2位置A2への位置変更を阻止されている。
そして、新たな部材としては、ラッチプッシュロッド2に金属板11を溶接固着しただけであるから、部品点数の低減化・小型化・軽量化・製作コストの低廉化をより一層図ることができる。
(1) 前記連係部材は鉛直方向に沿わせてあっても、斜め上下方向に沿わせてあってもよい。これらを特許請求の範囲で「連係部材を上下方向に沿わせ」と総称している。
(2) 前記補強部材は水平方向に沿う状態にサイドドアの幅方向に沿わせてあっても、水平方向に対して傾斜する状態にサイドドアの幅方向に沿わせてあってもよい。これらを特許請求の範囲で「サイドドアの幅方向に沿う」と総称している。
2 連係部材(ラッチプッシュロッド)
3 補強部材(リンフォース)
5 凹部
5K 凹部の開口
6 補強部材の側壁
7 補強部材の上壁
8 補強部材の下壁(凹部の下壁)
11 金属板
12 突出部
12K 突出部の下端
15 アウタパネル
A1 第1位置
A2 第2位置
O 凹部の上下方向の中心
P 突出部の上下方向の中心
W1 車内側
W2 車外側
Z1 下方
Claims (5)
- サイドドアの車外側に配置されるドアハンドルと前記サイドドアのロック機構とを連係部材を介して連係し、前記サイドドアを閉じ側にロックしたロック状態とロックを解除したロック解除状態とに切り換え自在に構成してある車両のドア構造であって、
前記連係部材を上下方向に沿わせ、
前記サイドドアを補強する補強部材を、前記連係部材と前記サイドドアのアウタパネルとの間に前記サイドドアの幅方向に沿うように設けて、車幅方向視で前記補強部材と前記連係部材を交差させ、
前記補強部材に車外側に凹む凹部を形成し、
前記連係部材に車外側に突出する突出部を設け、
前記ロック状態で前記突出部が前記凹部の開口を臨む第1位置に位置し、
前記ロック解除状態で前記突出部が前記第1位置の下方の第2位置に位置し、
前記ロック状態で前記アウタパネルが車内側に変形して前記補強部材を車内側に押圧すると、下降する前記突出部を前記補強部材の凹部の下壁が下方から受け止めて前記突出部の前記第2位置への位置変更を阻止し、前記ロック解除状態への切り換わりを回避するよう構成してあり、
前記補強部材を車内側が開放の断面ハット状に形成し、
板面が車幅方向を向く前記補強部材の側壁と、板面が上下方向を向く前記補強部材の上壁及び下壁とで前記凹部を形成してある車両のドア構造。 - 前記ロック状態で前記突出部の下端が前記凹部の下壁よりも高所に位置し、
前記ロック解除状態で前記突出部の下端が前記凹部の下壁よりも低所に位置する請求項1記載の車両のドア構造。 - 前記補強部材を前記連係部材と前記サイドドアのアウタパネルとの間に前記サイドドアのほぼ全幅にわたって設けてある請求項1又は2記載の車両のドア構造。
- 前記連係部材を金属製のロッド状に構成し、
前記連係部材に金属板を車外側に突出する状態に溶接固着して、前記金属板の車外側の突出端部を前記突出部に構成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両のドア構造。 - 前記突出部が前記第1位置に位置した状態で、前記突出部の上下方向の中心が前記凹部の上下方向の中心よりも下方に位置している請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両のドア構造。
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