JP2018134967A - 車両用ドア - Google Patents

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Tatsuya Chiba
龍也 千葉
茂義 中村
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Abstract

【課題】側突時のアウターパネルの変形によりドアロック機構の動作に不具合が生じることを防止できる車両用ドアを提供する。【解決手段】端部23が車体のドア開口部に沿って配置されるとともにヒンジにより開閉可能に支持され、ヒンジとは反対側の端部23付近にドアロック機構25と、ドアロック機構25のロックを解除可能なドアハンドル部27と、を備えた車両用ドア11であり、ドアロック機構25及びドアハンドル部27が配置されたドアロック配置部28では、ドアハンドル部27が装着されたアウターパネル33とインナーパネル35との間に、ドアハンドル部27とドアロック機構25との連結構造が配置されるとともに、両パネル33,37間の相対変位抑制部50が車幅方向に突設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、端部付近にドアロック機構及びドアハンドル部を備えた車両用ドアに関する。
従来、車体のドア開口部に沿って配置される端部付近にドアロック機構及びドアハンドル部を備えた車両用ドアが多用されている。
このような車両用ドアでは、側面側から重量物が衝突したとき(以下、側突という)、アウターパネル等の変形によりドアロック機構のロックが解除されることがあり、このロック解除を防止する技術が提案されている。
例えば下記特許文献1では、ベルトラインアウタリインフォースメントにおけるドアハンドル部のハンドルベースより前側に、アウターパネルの変形の起点となる脆弱部が設けられている。
また下記特許文献2では、リヤサイドドアのディビジョンバーよりも後方側で支持された固定ガラスとアウターパネルとの間に隙詰め部材が配置されている。
特開2013−163456号公報 特開2013−237294号公報
しかしながら、従来の車両用ドアでは、端部がドア開口に強固に支持されている場合や、ドアロック機構に比べてアウターパネルの剛性が低い場合などに、ドアロック機構やドアハンドル部が配置されたドアロック配置部で側突時にアウターパネルの変形が生じると、変形したアウターパネルがドアロック機構の動作部分を押圧して、ドアロック機構の動作に不具合が生じることがあった。
例えばアウターパネルが車両内側に向けて凸形状に変形すると、ドアハンドル部とドアロック機構との連結構造が押下げられ、顕著な場合にはドアロック機構のロックピンが下方向に押し下げられてドアが解錠する可能性があった。
そこで本発明では、側突時のアウターパネルの変形によりドアロック機構の動作に不具合が生じることを防止できる車両用ドアを提供することを目的とする。
課題を解決するための車両用ドアは、端部が車体のドア開口部に沿って配置されるとともに端部でヒンジにより開閉可能に支持され、ヒンジとは反対側の端部付近には、ドアロック機構と、ドアロック機構のロックを解除可能なドアハンドル部と、を備えた車両用ドアであって、ドアロック機構及びドアハンドル部が配置されたドアロック配置部では、ドアハンドル部が装着されたアウターパネルとインナーパネルとの間に、ドアハンドル部とドアロック機構との連結構造が配置されるとともに、アウターパネルとインナーパネル間の相対変位抑制部が車幅方向に突設されている。
本発明の車両用ドアでは、相対変位抑制部が、インナーパネルに固定されて車幅方向に沿って設けられた複数のバルク壁と、複数のバルク壁間を連結してアウターパネルと対向する連結壁と、を有するのがよい。
本発明の車両用ドアでは、相対変位抑制部が、ウインドウ開口とドアハンドル部との間の領域におけるドアハンドル部の前後長さに略対応する範囲に配置されているのがよい。
本発明によれば、ドアロック配置部においてドアハンドル部が装着されたアウターパネルとインナーパネルの間に相対変位抑制部が車幅方向に突設されている。そのため側突時にはアウターパネルに曲げ方向の力が作用した際、アウターパネルとインナーパネルとの間に相対変位抑制部が介在して相対変位を抑制できる。
これにより、側突時にドアロック配置部のアウターパネルに曲げ方向の力が作用しても、アウターパネルとインナーパネルの間に配置されたドアハンドル部とドアロック機構との連結構造にアウターパネルが干渉することを防止できる。
即ち、アウターパネルが相対変位抑制部及びインナーパネルにより支持されるため、ドアハンドルの上部に位置するアウターパネルが車両内側に向けて凸形状に変形することを抑制できる。その結果、側突時のアウターパネルの変形によりドアロック機構の動作に不具合が生じることを防止でき、例えば側突時のアウターパネルの変形により、ドアロック機構の動作部分が押下げられてドアロック機構が下方向に解錠するようなことを防止できる。
本発明の第1実施形態に係る車両用ドアの車体装着状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ドアの前後両側の端部を示す部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ドアをインナーパネル側から見た部分側面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ドアの車体装着状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ドアをインナーパネル側から見た部分側面図である。 実施例の結果を模式的に示す図であり、(a)は実施例に係るドア、(b)は比較例に係るドアを示す。 比較例に係るドアのドアロック機構における衝突前後の状態を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。本実施形態ではリヤサイドドアを例にとる。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両用ドア11は、車体10のドア開口部13に配置され、車両前後方向Xにおける前方側でセンターピラー15にヒンジ17を介して開閉可能に支持されている。
車両用ドア11のベルトライン21より上方には、ウインドウ開口19が設けられている。車両用ドア11のベルトライン21より下方には、車両前後方向Xにおける後方側の端部23付近となる位置に、ドアロック機構25及びドアハンドル部27が配置されたドアロック配置部28が設けられている。
車両用ドア11は、アウターパネル33とインナーパネル35とが外周で接合されて構成されている。車両用ドア11はアウターパネル33及びインナーパネル35自体に設けられた各種の凹凸形状、及び図中のインパクトビーム43やデントリインフォース44等のようにアウターパネル33及びインナーパネル35とは別に形成されて接合された各種の補強材などにより補強されている。
車両用ドア11の車両前後方向Xの後部には、車体10のドア開口部13の内側に沿って端部23が上下に配置されている。またウインドウ開口19の下部には、端部23から車両前後方向Xの前方側へ延びるベルトライン21が設けられている。
後部の端部23は、車両用ドア11の後端に車両上下方向に連続して設けられており、車両用ドア11を閉じたとき、車体10のドア開口部13に隣接して配置される。端部23は、車体10のドア開口部13の内側壁に対応した形状を有し、ドア開口部13の内側壁に対向配置可能に車幅方向Yに設けられた側壁部23aを有する。
側壁部23aは、インナーパネル35の端部をドア開口部13の形状に対応した立体形状に屈曲変形させて形成されており、先端縁でアウターパネル33と接合されている。立体形状及び接合構造が、上下に連続して形成されることで、車両用ドア11の剛性を向上させている。
ベルトライン21は、ウインドウ開口19においてアウターパネル33とインナーパネル35とをウインドウ配置部を介して対向配置して形成されている。ベルトライン21ではウインドウ開口19付近のインナーパネル35及びアウターパネル33を立体形状に形成することで剛性が向上されていてもよく、必要に応じて補強材等が接合されていてもよい。
ドアロック配置部28はドアロック機構25とドアハンドル部27とが近接配置された部位であればよく、ドアロック機構25及びドアハンドル部27が配置された部位及びその周辺からなる。
図2及び図3に示すように、ドアロック機構25は、ラッチ部材29が後方に露出した状態でドア内部に収容されてインナーパネル35に固定されている。ドアロック機構25は、ラッチ部材29をドア開口部13に設けられたストライカ部材31に係合させることで、車両用ドア11をドア開口部13にロック可能である。
ドアハンドル部27は、ハンドル27aをアウターパネル33の外側に配置した状態でドア内部に収容されてアウターパネル33に固定することで装着されている。
ドアハンドル部27は連結構造によりドアロック機構25と操作可能に連結されている。この連結構造は、ドアハンドル部27に設けられてハンドル27aの操作に従動する硬質で所定形状のアーム27bと、ドアロック機構25に設けられてアーム27bが係止されたロックピン25aと、を有している。ハンドル27aが操作されると、アーム27bによりロックピン25aを動作させてラッチ部材29を解除してロック解除可能である。
図2乃至図4に示すように、このドアロック配置部28におけるアウターパネル33とインナーパネル35との間には、ドアハンドル部27とドアロック機構25との連結構造が配置されるとともに相対変位抑制部50が車幅方向Yに突設されている。
相対変位抑制部50は、アウターパネル33に車幅方内側向の力が負荷された際、アウターパネル33とインナーパネル35との間の相対距離、即ち、両パネル間の間隔を出来るだけ保ち、両パネル間の間隔が大きく変化することを可及的に防止するものである。
本実施形態では、相対変位抑制部50はインナーパネルに固定されて、車幅方向外側に向けて突設されている。
相対変位抑制部50の車幅方向最外側となる頂部はアウターパネル33と近接配置されている。ウインドウガラスがウインドウ開口19に昇降可能に配置される場合には、ウインドウガラスが昇降可能な間隔を空けて出来るだけ近接させることができ、ウインドウガラスがウインドウ開口19に固定される場合には、より近接させることができ、当接させることも可能である。
本実施形態の相対変位抑制部50は、インナーパネル35の表面に固定されるフランジ部51と、フランジ部51から車幅方向Yに沿って設けられたバルク壁53と、複数のバルク壁53の頂部間を連結してアウターパネル33と対向する連結壁55と、を有して、ハット型に形成されたバルク部材からなる。
本実施形態では、相対変位抑制部50はウインドウ開口19とドアハンドル部27との間の領域におけるドアハンドル部27の前後長さに略対応する範囲に配置されている。ここではドアハンドル部27の前後長さに略対応する範囲より前方側には相対変位抑制部50は設けられていない。
連結壁55がベルトライン21の上端縁とドアハンドル部27との間においてベルトライン21に沿う方向に配設されている。この実施形態では連結壁55はアウターパネル33にマスチックシーラ等の接着剤57により接合されている。
特に限定されるものではないが、この相対変位抑制部50は、装着状態で車幅方向内側に向けて負荷される荷重に対する剛性が、相対変位抑制部50に対応する位置におけるアウターパネル33の剛性より高く形成されているのが好適である。
このようなドアロック配置部28は、ドアロック配置部28以外の残部と区別なく連続していてもよいが、本実施形態では、ドア内部で内部仕切部37により車両用ドア11の残部から仕切られている。
図3及び図5に示すように、内部仕切部37は立体形状を有して帯状に延びて形成されており、アウターパネル33より高い剛性を有している。
一端側の固定部位37aは端部23の位置でインナーパネル35に固定されて連結されている。他端側の固定部位37aはベルトライン21の位置でインナーパネル35に固定されて連結されている。
本実施形態では、内部仕切部37は、インナーパネル35とアウターパネル33との間に配置され、各固定部位37aでインナーパネル35に固定されるとともに中間部分でアウターパネル33に固定されることで、アウターパネル33の内側に沿って隣接配置されている。
このような車両用ドア11では、車体に装着されてドアロック機構25によりドア開口部13にロックした状態で、車両用ドア11の下方前方側に重量物が車幅方向Yに衝突すると、例えば次のように車両用ドア11の変形が進行する。
まず車両用ドア11のアウターパネル33では、側突により車両用ドア11に車幅方向内側へ向けて荷重が負荷されると、アウターパネル33の後端部側に曲げ方向の力が作用する。このアウターパネル33の曲げ方向の力が相対変位抑制部50のバルク壁53及び連結壁55により支持され、アウターパネル33のインナーパネル35に対する相対変位や、インナーパネル35に固定されたドアロック機構25に対する相対変位が抑制される。
そのためドアロック配置部28においてアウターパネル33が変形することでドアハンドル部27のアーム27bとドアロック機構25のロックピン25aとが大きく相対変位してドアロック機構25のロックが解除されるようなことがない。
一方、衝突部位付近のアウターパネル33では、凹み、曲がり、折れなどの初期変形が生じ、この初期変形が周囲のアウターパネル33の後方側へ伸展する。伸展した初期変形は内部仕切部37が配置されていない側へ誘導される。そのためドアロック配置部28には変形や折れ線などは生じず、アウターパネル33の変形部分がドアロック機構25に干渉することはない。
以上のような本実施形態の車両用ドア11によれば、ドアロック配置部28においてドアハンドル部27が装着されたアウターパネル33とインナーパネル35の間に相対変位抑制部50が車幅方向Yに突設されている。そのため側突時には、アウターパネル33に曲げ方向の力が作用した際、アウターパネル33とインナーパネル35との間に相対変位抑制部50が介在して相対変位を抑制できる。
これにより、側突時にドアロック配置部28のアウターパネル33に曲げ方向の力が作用しても、アウターパネル33とインナーパネル35の間に配置されたドアハンドル部27とドアロック機構25との連結構造にアウターパネル33が干渉することを防止できる。
具体的には、アウターパネル33が相対変位抑制部50及びインナーパネル35により支持されるため、ドアハンドル部27の上部に位置するアウターパネル33が車両内側に向けて凸形状に変形することを抑制できる。
その結果、側突時のアウターパネル33の変形によりドアロック機構25の動作に不具合が生じることを防止でき、側突時のアウターパネル33の変形によりドアロック機構25のロックピン25aが押し下げられてドアロック機構25が解錠するようなことを防止することができる。
本実施形態の車両用ドア11では、インナーパネル35に固定されて複数のバルク壁53が車幅方向Yに沿って設けられ、複数のバルク壁53間を連結する連結壁55がアウターパネル33と対向している。そのため連結壁55をアウターパネル33に近接させて配置することで、アウターパネル33における連結壁55と対向する部位及びその周囲を含む広い領域で、相対変位抑制部50によりアウターパネル33を保持して変形を抑制できる。
本実施形態の車両用ドア11では、相対変位抑制部50が、ウインドウ開口19とドアハンドル部27との間の領域におけるドアハンドル部27の前後長さに略対応する範囲に配置されている。そのため、ドア開口部13に装着されてドアロック機構25によりロックされた状態の車両用ドア11に側突時に荷重が負荷されることで、車両用ドア11のベルトライン21付近に曲げ方向の力が作用しても、アウターパネル33に端部23側から変形が生じることを相対変位抑制部50により防止できる。
本実施形態の車両用ドア11では、ドアロック配置部28を車両用ドア11の残部から仕切るようにアウターパネル33より高い剛性を有する内部仕切部37が、アウターパネル33の内側に沿って隣接配置されている。
そのため、側突時にアウターパネル33の初期変形が生じて周囲に伸展しても、伸展する変形が内部仕切部37で規制され、或いは内部仕切部37により誘導されて、ドアロック機構25の動作部分に伸展することを阻止できる。
[第2実施形態]
第2実施形態の車両用ドア11は、図6及び図7に示すように、ドアロック配置部28とドアロック配置部28以外の残部との間をドア内部で仕切る内部仕切部37が設けられていない他は、第1実施形態と同様である。
このような車両用ドア11であっても第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
即ち、側突時にアウターパネル33に曲げ方向の力が作用した際、アウターパネル33とインナーパネル35との間に相対変位抑制部50が介在して相対変位を抑制でき、アウターパネル33を相対変位抑制部50及びインナーパネル35により支持することができる。
これにより側突時にドアハンドル部27とドアロック機構25との連結構造にアウターパネル33が干渉することを防止でき、ドアハンドル部27の上部に位置するアウターパネル33が車両内側に向けて凸形状に変形することを抑制できる。その結果、側突時のアウターパネル33の変形によりドアロック機構25の動作に不具合が生じることを防止でき、側突時のアウターパネル33の変形によりドアロック機構25のロックピン25aが押し下げられてドアロック機構25が解錠するようなことを防止することができる。
また、相対変位抑制部50が、複数のバルク壁53及び連結壁55を有するバルク部材により構成されているので、アウターパネル33における連結壁55と対向する部位及びその周囲を含む広い領域で、相対変位抑制部50によりアウターパネル33を保持して変形を抑制できる。
さらに相対変位抑制部50は、ドアハンドル部27上のドアハンドル部27の長さに略対応する範囲に配置されているので、車両用ドア11のベルトライン21付近に曲げ方向の力が作用しても、アウターパネル33に端部23側から変形が生じることを相対変位抑制部50により防止できる。
なお上記各実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態ではリヤサイドドアの例について説明したが、ベルトライン21の下方であって端部23付近にドアロック機構25及びドアハンドル部27が設けられた車両用ドアであれば、本発明を同様に適用することは可能である。
また上記各実施形態では、車両用ドア11として車両前後方向Xの前側のピラーにヒンジ17を介して支持されたドアの例について説明したが、車両前後方向Xの後側や車両上下方向Zの上側に設けられたヒンジ17を介して装着されたドアであってもよい。
上記各実施形態では、相対変位抑制部50としてバルク壁53をハット型のバルク部材に設けた例について説明したが、特に限定されるものではなく、例えばインナーパネル35に固定された複数のバルク壁53間を、アウターパネル33と対向する頂部以外の位置で互いに連結してもよく、更に頂部で連結するとともに他の位置で連結してもよい。顕著な場合には、複数のバルク壁53をインナーパネル35とアウターパネル33とに直接固定することで、相対変位抑制部50を設けることも可能である。
上記各実施形態では、相対変位抑制部50がインナーパネル35に直接固定されていたが、インナーパネル35に固定されたリインフォースメントや他のパネルなどに固定されたものであってもよい。
次に、本発明の実施例及び比較例について説明する。
図1乃至図5に示す第1実施形態の車両用ドア11を作製した(これを実施例ドアと称する。)。
一方、相対変位抑制部50及び内部仕切部37を設けない他は、全て実施例ドアと同様にして車両用ドアを作製した(これを比較例ドアと称する。)。
実施例ドアと比較例ドアとのそれぞれに、MDB46(移動式変形バリヤ)を用いた衝突試験を同一の条件で行った。その結果を模式的に図8に示す。図8(a)は実施例ドアの結果を示し、図8(b)は比較例ドアの結果を示す。
図8(a)の結果から明らかなように、相対変位抑制部50を配置した実施例ドアでは、ドアロック機構25及びドアハンドル部27が配置されたドアロック配置部28付近にアウターパネル33の折れ線33aが形成されることがなく、衝突試験後にも車両用ドア11がロック状態に保たれた。
一方、比較例ドアでは、図8(b)の結果から明らかなように、MDB46の衝突部位から後方へ向けて折れ線33aが伸展し、またアウターパネル33のベルトライン付近における車両用ドア11の意匠に応じた後端部側の位置から前方のMDB46の衝突部位側に向けて折れ線33aが伸展した。
そして、ドアロック機構25及びドアハンドル部27が配置されたドアロック配置部28付近に伸展したアウターパネル33の折れ線33aにより、衝突試験後に車両用ドア11が開放された。
即ち、図9に示すように、ドアハンドル27a付近のアウターパネル33が初期位置からMDB46が衝突後に車両内側に向けて凸形状に折れ線33aが形成されることで、ドアハンドル部27の上部に位置するアウターパネル33が変位した(図中では、変形前の位置を2点鎖線で示し、変形後を実線で示している。)。
すると変形したアウターパネル33がドアロック機構25と干渉し、アーム27bが初期位置から車両下側に押し下げられ、このアーム27bがロックピン25aを押し下げることで車両用ドア11が解錠された。
X 車両前後方向
Y 車幅方向
Z 車両上下方向
10 車体
11 車両用ドア
13 ドア開口部
15 センターピラー
17 ヒンジ
19 ウインドウ開口
21 ベルトライン
23 端部
23a 側壁部
25 ドアロック機構
25a ロックピン
27 ドアハンドル部
27a ハンドル
27b アーム
28 ドアロック配置部
29 ラッチ部材
31 ストライカ部材
33 アウターパネル
33a 折れ線
35 インナーパネル
37 内部仕切部
37a 固定部位
43 インパクトビーム
44 デントリインフォースメント
46 MDB
50 相対変位抑制部
51 フランジ部
53 バルク壁
55 連結壁
57 接着剤

Claims (3)

  1. 端部が車体のドア開口部に沿って配置されるとともに該端部でヒンジにより開閉可能に支持され、前記ヒンジとは反対側の端部付近には、ドアロック機構と、前記ドアロック機構のロックを解除可能なドアハンドル部と、を備えた車両用ドアであって、
    前記ドアロック機構及び前記ドアハンドル部が配置されたドアロック配置部では、前記ドアハンドル部が装着されたアウターパネルとインナーパネルとの間に、前記ドアハンドル部と前記ドアロック機構との連結構造が配置されるとともに前記アウターパネルとインナーパネル間の相対変位抑制部が車幅方向に突設されている、車両用ドア。
  2. 前記相対変位抑制部は、前記インナーパネルに固定されて車幅方向に沿って設けられた複数のバルク壁と、前記複数のバルク壁間を連結してアウターパネルと対向する連結壁と、を有する、請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 前記相対変位抑制部は、ウインドウ開口と前記ドアハンドル部との間の領域における前記ドアハンドル部の前後長さに略対応する範囲に配置されている、請求項1又は2に記載の車両用ドア。
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