JP5298933B2 - ロール体用位置決め装置を備えた記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺状のシートをロール状に巻き重ねてなるロール体を巻き解く際に、巻き解かれたシートの幅方向における位置決めを行うロール体用位置決め装置を備えた記録装置に関する。
従来、記録装置の一種であるプリンターには、長尺状のシート(用紙)をロール状に巻き重ねてなるロール体(ロール紙)を回転可能に保持するロール紙ホルダーと、ロール体から巻き解かれた部分のシートに記録処理を施す記録手段とを備えたプリンターがあった(例えば、特許文献1,2)。
こうしたプリンターでは、シートを巻き解くためにロール紙ホルダーにおいてロール体の回転を許容する必要がある一方で、記録処理を行う際の位置ずれを抑制するために、巻き解かれた部分のシートを幅方向(すなわち、ロール体の軸方向)において一定の位置に位置決めした状態で記録手段側へ搬送する必要があった。
そのため、特許文献1に記載のプリンターでは、ロール紙ホルダーにおいてロール体を幅方向への移動自在な状態で回転可能に支持する一方で、そのロール体から巻き解かれたシートを搬送する搬送路の両端側にエッジガイドを設け、このエッジガイドに摺接させることで、搬送されるシートの幅方向における位置決めを行っていた。
また、特許文献2のプリンターにおいては、ロール紙ホルダーにセットされたロール体の一側端面を押圧部で基準位置となる他側端面側に押圧することで、ロール体の幅方向における移動を規制するようにしていた。
特開2000−344400号公報 特開2006−062827号公報
ところで、こうしたロール体の側端面は、製造工程で生じる巻きずれ等により、新品であっても凹凸が生じていることが多く、必ずしも軸方向と直交する均一な平面とはなっていない。そのため、特許文献2のように、ロール体の一側端面を他側端面側に押圧した状態で巻き解くと、基準位置側の他側端面が凸状態となっていた場合には、巻き解かれたシートは基準位置側に徐々に近接するように位置ずれしつつ搬送されてしまうという問題があった。
一方、特許文献1のように、巻き解かれたシートの両側端をエッジガイドで案内することで位置決めを行うと、特に大判のロール体である場合やシート厚が薄い場合などには、シート端部に負荷がかかって折れ曲がってしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、長尺状のシートをロール状に巻き重ねてなるロール体を巻き解く際に、巻き解かれたシートの幅方向における位置決めを適切に行うことができるロール体用位置決め装置を備えた記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のロール体用位置決め装置を備えた記録装置は、ロール体用位置決め装置と、ロール体から巻き解かれた長尺状のシートに記録処理を実行する記録手段とを備える記録装置であって、前記ロール体用位置決め装置は、前記シートをロール状に巻き重ねてなる前記ロール体を回転自在に支持する支持軸と、前記支持軸に支持された前記ロール体の外周側に位置する前記シートの両側端に当接して、当該シートの前記支持軸の軸方向における変位を規制する一対の規制部材と、先端側に前記規制部材を回転可能な状態でそれぞれ保持するとともに、基端側を中心に回動可能に構成された一対のアームと、を備え、前記ロール体は、該ロール体の回転に伴って回動されるとともに、前記支持軸に対して前記軸方向に移動自在に設けられた可動軸を介して前記支持軸に支持され、前記一対の規制部材は、前記軸方向における離間距離が無段階に変更可能に構成され、かつ、前記ロール体の外周面と当接する当接面を有して、前記シートが巻き解かれることにより前記ロール体の径が減少する過程において、前記当接面が前記ロール体の外周面に当接した状態が保持されるように、前記支持軸に対して相対移動され、さらに、前記規制部材は、前記支持軸と平行をなす回転軸心を中心に回転可能な回転体を有し、当該回転体の前記軸方向における一端が前記ロール体の外周側に位置する前記シートの側端に当接する規制面として形成され、前記回転体には、前記規制面に繋がるテーパー形状の案内面が、前記軸方向における一端側に向かって前記規制面に収束するように形成され、前記ロール体から前記シートが巻き解かれる際に、前記アームは、前記規制部材の前記当接面が前記ロール体の外周面に上側から当接することにより、前記規制部材及び前記アームの自重による回動が規制された状態とされる
この構成によれば、規制部材が支持軸に支持されたロール体の外周側に位置するシートの両側端に当接することで、ロール体に巻きずれが生じている場合であっても、ロール体の外周側に位置するシートの支持軸の軸方向における変位を規制することができる。したがって、長尺状のシートをロール状に巻き重ねてなるロール体を巻き解く際に、巻き解かれたシートの幅方向における位置決めを適切に行うことができる。
また、シートの側端に当接する規制面は回転体の軸方向における一端に形成されているので、ロール体の回転を妨げる方向に働く摩擦力を低減するとともに、規制面がシートに与える負荷を抑制しつつ、位置決めを行うことができる。
また、案内面をロール体の両側端面に対向するように配置することができるので、ロール体の側端面に巻きずれ等に起因する凹凸が生じている場合にも、凸状態となっている側の側端面を何れか一方の案内面に当接させることができる。したがって、案内面によってロール体の両側端面を順次規制面側に案内して、外周側に位置するシートをスムーズに規制面に当接させることができる。
また、規制部材は、シートが巻き解かれることによりロール体の径が減少する過程において、当接面がロール体の外周面に当接した状態が保持されるように支持軸に対して相対移動されるので、規制面をロール径の変化に追従させ、ロール体の外周側に位置するシートの両側端に当接させた状態を保持することができる。
また、規制部材は、規制部材及びアームの自重によって当接面がロール体の外周面に上側から当接した状態が保持されるため、ロール体が回転されてシートが巻き解かれる際には、ロール径の減少に伴ってアームが回動する。これにより、規制部材をロール体の外周面に追従するように変位させて、規制面をロール体の外周側に位置するシートの両側端に当接させた状態を保持することができる。
また、一対の規制部材は、軸方向における離間距離が無段階に変更可能に構成されるので、異なる幅のロール体に対しても位置決めを行うことができる。これにより、複数のサイズのロール体に対応することができる他、製造誤差に起因して個々のロール体の幅が僅かに異なる場合にも、規制部材の離間距離を変更することにより、適切に位置決めを行うことができる。
また、ロール体は軸方向に移動自在に設けられた可動軸を介して支持軸に支持されているので、規制部材によって外周側部分の軸方向における変位が規制された場合に、外周側とずれた状態で巻かれている内周側をスムーズに移動させることができる。これにより、巻き解かれたシートの位置ずれを抑制することができる。
実施形態におけるインクジェット式プリンターの概略正面図。 ロール体用位置決め装置の構成を示す上面図。 ロール体用位置決め装置の構成を説明するための模式図。
以下、本発明の記録装置をラテラル方式のインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という)に具体化した実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図中に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1に示すように、記録装置としてのプリンター11は、直方体状の本体ケース12を備えている。プリンター11は、連続紙などの長尺状のシート13をロール状に巻き重ねたロール体13Rの状態で保持し、ロール体13Rから巻き解かれたシート13に対して記録処理を実行するように構成されている。そのため、本体ケース12の左側には、ロール体13Rを保持するとともに、シート13を巻き解いて繰り出すための繰り出し部14が設けられている。
本体ケース12内には、上下方向における上寄りの位置に、本体ケース12内を上下に区画する平板状の基台15が設けられている。そして、この基台15上にはシート13を支持する支持台である矩形板状のプラテン16が載置されているとともに、基台15によって区画された上側の領域は、シート13にインクを噴射することにより記録処理を施す印刷室17となっている。
印刷室17内におけるプラテン16の前後両側には、左右方向に延びるガイドレール18(図1では2点鎖線で示す)が対をなすように設けられている。このガイドレール18の上面は、プラテン16の上面よりも高くなっている。そして、両ガイドレール18の上面には、矩形状のキャリッジ19が図示しない駆動機構の駆動に基づき両ガイドレール18に沿って左右方向への往復移動可能な状態で支持されている。また、このキャリッジ19の下面側には支持板20を介して記録手段としての記録ヘッド21が支持されている。
印刷室17内においては、プラテン16の左端から右端までの一定範囲が印刷領域とされており、この印刷領域単位でシート13は間欠的に搬送されるようになっている。そして、プラテン16上に停止した状態にあるシート13に対して、キャリッジ19とともに往復移動する記録ヘッド21からインクが噴射されることで、シート13に対して印刷領域単位で記録処理が施されるようになっている。
本体ケース12内の基台15よりも下側の領域において、シート13の搬送方向として下流側となる右側寄りの位置には、記録処理が施されたシート13を巻き取るための巻軸22が前後方向に延びるように配設されている。また、本体ケース12内には、繰り出し部14から巻軸22に至るシート13の搬送経路上にローラー23〜26が配設されている。そして、プリンター11に備えられた駆動機構(図示略)によってローラー23〜26及び巻軸22を回転させることによって、シート13を繰り出し部14側から巻軸22側へと搬送するようになっている。
次に、プリンター11の繰り出し部14について説明する。
繰り出し部14には、本体ケース12の左側壁における下端付近から左方に延設された支持アーム30と、支持アーム30の左端に支持された支持軸31とが設けられている。ロール体13Rは、ロール体13Rの回転に伴って回動されるとともに、支持軸31に対して軸方向(前後方向)に移動自在に設けられた可動軸32を介して回転自在な状態で支持軸31に支持されている。
また、繰り出し部14には、本体ケース12の左側壁において支持アーム30の上方となる位置から左方に延設された支持板33と、支持板33の左端に回動自在な状態で支持されたローラー34と、支持板33上に設けられたガイド板35とが設けられている。
ガイド板35は、支持板33の前後両側に、シート13の幅に合わせて離間距離が調整可能な状態で、対をなすように配置されている。そして、ロール体13Rから巻き解かれたシート13は、ローラー34に左側下方から巻き掛けられて支持板33上を右方向に搬送され、ガイド板35によって幅方向(前後方向)の両側端を案内されつつ、本体ケース12内に搬送されるようになっている。
そして、繰り出し部14には、上下方向において支持アーム30とガイド板35との間となる位置に配置された位置決め機構36を備えたロール体用位置決め装置36Aが設けられている。
次に、繰り出し部14に設けられたロール体用位置決め装置36Aについて説明する。
図2に示すように、ロール体用位置決め装置36Aは、前述した支持軸31と、可動軸32と、位置決め機構36とを構成要素として備えている。
可動軸32は支持軸31の軸方向と一致するシート13の幅方向X(前後方向)における長さが支持軸31よりも短くなっているとともに、ロール体13Rとともに支持軸31に対して幅方向Xに沿って移動自在となっている。そして、位置決め機構36は、ロール体13Rを巻き解く際に、巻き解かれたシート13の幅方向Xにおける位置決めを行うために設けられている。
次に、位置決め機構36について説明する。
本体ケース12の左端側には、幅方向Xに延びる固定軸37が設けられている。この固定軸37には、幅方向Xへの移動が可能な状態で、一対のアーム38の基端側が接続されている。
各アーム38は、固定軸37に接続された基端側を中心に回動可能に構成されているとともに、その基端側寄りとなる位置に配置された平板状の調整板39と図示しないラックアンドピニオン機構によって連結されている。そして、何れか一方側のアーム38を幅方向Xに沿って移動させると、他方側のアーム38も連動して、移動された一方側のアーム38と同じ移動量だけ、一方側のアーム38と幅方向Xにおける逆方向に移動するようになっている。
また、調整板39には幅方向Xに沿って延びる一対の長溝40が形成されているとともに、各アーム38は各長溝40に挿通された固定ネジ41を介して調整板39に対して固定可能となっている。すなわち、固定ネジ41を締めると各アーム38は調整板39に対して固定されることで、幅方向Xへの移動が規制されるようになっている。
各アーム38の先端側には、両アーム38の内側となる位置に、各アーム38に対して回転可能な状態で保持された回転軸42を有する一対の規制部材43が設けられている。この規制部材43は、支持軸31と平行をなす回転軸心を中心に回転可能な回転体となっている。
図3に示すように、各規制部材43は、各アーム38側(外側)に位置する円板形状の拡径部44と、拡径部44から内側へ向けて先細りとなるテーパー形状をなす案内面45と、拡径部44よりも小径の円柱形状からなる当接部46とが連続形成されている。また、案内面45と当接部46との間には、幅方向Xと略直交する方向に延びる円環形状の規制面47が形成されている。
すなわち、位置決め機構36に備えられた各一対の案内面45及び規制面47は幅方向Xにおいて互いに対向するように配置されている。そして、規制面47に繋がる案内面45は、幅方向Xにおける一端側に向かって規制面47に収束するように形成されている。また、当接部46の外周面からなる当接面46aは、幅方向Xに沿って延びるとともに、一端側が規制面47に接続されている。
アーム38、調整板39及び規制部材43は何れも金属材料からなり、両アーム38は、規制部材43の当接面46aが支持軸31に支持されたロール体13Rの外周面に上側から当接することにより、規制部材43及びアーム38の自重による回動が規制された状態とされる。これにより、各規制部材43は、シート13が巻き解かれることによりロール体13Rの径が減少する過程において、当接面46aがロール体13Rの外周面に当接した状態が保持されるように、支持軸31に対して相対移動される。
すなわち、両規制部材43は自重によりロール体13Rの外周面に向けて付勢された状態となっているため、ロール体13Rからシート13が巻き解かれてロール径が小さくなると、両アーム38がロール体13Rの外周面に追従して図1において反時計回り方向となる方向へ回動するようになっている。
そして、規制部材43の当接面46aがロール体13Rの外周面に当接される際には、各規制面47がロール体13Rの外周側に位置するシート13の両側端に対して、幅方向Xへの変位が規制された状態で当接するように、各規制部材43の離間距離が調整される。
この調整は、固定ネジ41を緩めた状態で、ラックアンドピニオン機構を介して両アーム38を幅方向Xに沿って移動させた後、固定ネジ41を締めることで行われる。すなわち、位置決め機構36において、一対の規制部材43は、幅方向Xにおける離間距離が無段階に変更可能に構成されている。したがって、複数のサイズのロール体13Rに対応することができるのはもちろんのこと、製造誤差に起因して個々のロール体13Rの幅が僅かに異なる場合にも、規制部材43の離間距離をきめ細かく設定することができる。
また、各規制面47がシート13の両側端に当接した状態になったとき、各当接面46aはロール体13Rの幅方向Xにおける両側端付近の外周面に当接し、各案内面45の下側部分は、ロール体13Rの径方向において支持軸31に近接する方向に延びる態様となる。なお、各規制面47は、ロール体13Rの外周側に位置する1枚〜数枚のシート13にのみ当接するように、ロール体13Rの径方向における長さが短くなっている。一方、案内面45の同径方向における長さは、ロール体13Rの側端面13Fの外周側の一部と対向するように、規制面47よりも長く設定されている。
そして、このように規制部材43の当接面46a及び規制面47がロール体13Rの両側端に当接した状態でシート13が巻き解かれると、ロール体13Rの回転に伴って、規制部材43はロール体13Rの外周面と当接面46aとの間に生じる摩擦力によって回転するようになっている。具体的には、ロール体13Rが図1において時計回りとなる方向に回転すると、規制部材43は同図において反時計回りとなる方向に従動回転する。
ここで、ロール体13Rの側端面13Fは、製造工程で生じる巻きずれ等により、新品であっても凹凸が生じていることが多く、必ずしも幅方向Xと直交する均一な平面とはなっていない。例えば、図3に示すように、ロール体13Rの一側端面13F(前側の側端面)が幅方向Xに沿う長さm分だけ凸状態となっている場合には、反対側の他側端面13F(後側の側端面)は同じく長さm分だけ凹状態となっている。
したがって、仮にロール体13Rの内径側(又は可動軸32)を幅方向Xに対して固定した状態でシート13を巻き解くと、巻き解かれたシート13は前側に向かって徐々に位置ずれしつつ搬送されてしまい、シート13の前側の側端部がガイド板35と干渉して折れ曲がってしまう虞がある。
そのため、本実施形態では、ロール体13Rを幅方向Xに移動自在に設けられた可動軸32を介して支持軸31に支持する一方、巻き解かれる直前のシート13、すなわちロール体13Rの外周側に位置するシート13の幅方向Xにおける変位を、規制部材43の規制面47によって規制するようにしている。
すなわち、一対の規制部材43は幅方向Xへの変位が規制された状態で、ロール体13Rの外周側に位置するシート13の両側端に各規制面47が当接しているので、ロール体13Rの外周側は幅方向Xにおける位置が固定される。そして、ロール体13Rからシート13が巻き解かれるのにつれて、当接面46aがロール体13Rの外周面に追従するとともに、案内面45がロール体13Rの両側端面13Fを順次規制面47側に案内する。その結果、ロール体13Rの内径側が可動軸32とともに図3に矢印で示す方向(後方)に向かって徐々に移動する。これにより、ロール体13Rの外周側から巻き解かれたシート13は、幅方向Xにおいて位置決めがなされた状態で繰り出される。
上記説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)規制部材43が支持軸31に支持されたロール体13Rの外周側に位置するシート13の両側端に当接することで、ロール体13Rに巻きずれが生じている場合であっても、ロール体13Rの外周側に位置するシート13の幅方向Xへの変位を規制することができる。したがって、長尺状のシート13をロール状に巻き重ねてなるロール体13Rを巻き解く際に、巻き解かれたシート13の幅方向Xにおける位置決めを適切に行うことが できる。
(2)シート13に当接する規制面47及び当接面46aは回転体である規制部材43に形成されているので、ロール体13Rの回転を妨げる方向に働く摩擦力を低減するとともに、シート13に与える負荷を抑制しつつ、位置決めを行うことができる。
(3)案内面45をロール体13Rの両側端面に対向するように配置することができるので、ロール体13Rの側端面13Fに巻きずれ等に起因する凹凸が生じている場合にも、凸状態となっている側の側端面13Fを何れか一方の案内面45に当接させることができる。したがって、案内面45によってロール体13Rの両側端面13Fを順次規制面47側に案内して、外周側に位置するシート13をスムーズに規制面47に当接させることができる。
(4)規制部材43は、シート13が巻き解かれることによりロール体13Rの径が減少する過程において、当接面46aがロール体13Rの外周面に当接した状態が保持されるように支持軸31に対して相対移動される。したがって、規制面47をロール径の変化に追従させ、ロール体13Rの外周側に位置するシート13の両側端に当接させた状態を保持することができる。
(5)規制部材43は、規制部材43及びアーム38の自重によって当接面46aがロール体13Rの外周面に上側から当接した状態が保持されるため、ロール体13Rが回転されてシート13が巻き解かれる際には、ロール径の減少に伴ってアーム38が回動する。これにより、規制部材43をロール体13Rの外周面に追従するように変位させて、規制面47をロール体13Rの外周側に位置するシート13の両側端に当接させた状態を保持することができる。
(6)一対の規制部材43は、幅方向Xにおける離間距離が無段階に変更可能に構成されるので、異なる幅のロール体13Rに対しても位置決めを行うことができる。これにより、複数のサイズのロール体13Rに対応することができる他、製造誤差に起因して個々のロール体13Rの幅が僅かに異なる場合にも、規制部材43の離間距離を変更することにより、適切に位置決めを行うことができる。
(7)ロール体13Rは幅方向Xに移動自在に設けられた可動軸32を介して支持軸31に支持されているので、規制部材43によって外周側部分の幅方向Xにおける変位が規制された場合に、外周側とずれた状態で巻かれている内周側をスムーズに移動させることができる。これにより、巻き解かれたシート13の位置ずれを抑制することができる。
(8)幅方向Xと略直交する方向に延びる規制面47は、外周側に位置する1枚〜数枚のシート13にのみ当接するように、ロール体13Rの径方向における長さが短くなっているが、案内面45の同径方向における長さをロール体13Rの半径に応じた長さに設定することにより、ロール径が大きい場合にも適切に位置決めを行うことができる。
(9)各規制部材43は、それぞれ一端側が規制面47に接続された当接面46aを有するので、ロール体13Rの径方向における各規制面47の位置は、ロール体13Rの両側端付近の外周面に当接する各当接面46aによって規定される。したがって、例えばロール体13Rの外周面が高温多湿などの環境要因等によって均一な円筒面となっていない場合にも、確実に各規制面47をロール体13Rの外周側に位置するシート13の両側端に当接させることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・本実施形態においては、ロール径の変化に応じて規制部材43が支持軸31側に移動するようにしたが、固定された規制部材43に対して、移動可能に構成された支持軸31に支持されたロール体13Rを当接させ、ロール径の変化に応じてロール体13R(支持軸31)側を移動させるようにしてもよい。
・規制部材43は案内面45を備えない構成としてもよい。この場合には、規制部材43の幅方向Xにおける一端に規制面47を形成してもよい。
・規制部材43は当接面46aを備えない構成としてもよい。
・当接面46aと規制面47、あるいは案内面45と規制面47は必ずしも連続していなくてもよく、所定距離離間した状態で配置されるようにしてもよい。
・当接面46aは必ずしもロール体13Rの幅方向Xにおける両側端付近の外周面に当接しなくてもよい。
・各規制面47は、必ずしも軸方向と直交する方向に延びるものに限らず、軸方向と交差する斜面から構成するようにしてもよい。
・必ずしも可動軸32を設ける必要はなく、ロール体13Rが支持軸31に対して幅方向Xに移動自在な状態で支持されるようにしてもよい。
・規制部材43は必ずしも回転体でなくてもよく、例えば当接面46aの替わりにコロをロール体13Rの外周面に当接させて、規制面47の位置を規定するようにしてもよい。
・アーム38や規制部材43を軽量な樹脂材料から構成し、付勢部材の付勢力や弾性部材の弾性復元力で規制部材43とロール体13Rとの当接状態を保持するようにしてもよい。
・規制部材43の離間距離は、複数段階に変更される構成としてもよい。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、この限りではなく、電子写真方式等他の方式のプリンター、FAX装置、コピー装置、あるいはこれら複数機能を備えた複合機等に上記実施形態のロール体用位置決め装置を備えるようにしてもよい。さらに、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
11…記録装置としてのプリンター、13…シート、13R…ロール体、21…記録手段としての記録ヘッド、31…支持軸、32…可動軸、36A…ロール体用位置決め装置、38…アーム、43…規制部材、45…案内面、46a…当接面、47…規制面、X…軸方向と一致する幅方向。

Claims (1)

  1. ロール体用位置決め装置と、ロール体から巻き解かれた長尺状のシートに記録処理を実行する記録手段とを備える記録装置であって、
    前記ロール体用位置決め装置は、
    前記シートをロール状に巻き重ねてなる前記ロール体を回転自在に支持する支持軸と、
    前記支持軸に支持された前記ロール体の外周側に位置する前記シートの両側端に当接して、当該シートの前記支持軸の軸方向における変位を規制する一対の規制部材と、
    先端側に前記規制部材を回転可能な状態でそれぞれ保持するとともに、基端側を中心に回動可能に構成された一対のアームと、
    を備え
    前記ロール体は、該ロール体の回転に伴って回動されるとともに、前記支持軸に対して前記軸方向に移動自在に設けられた可動軸を介して前記支持軸に支持され、
    前記一対の規制部材は、前記軸方向における離間距離が無段階に変更可能に構成され、かつ、前記ロール体の外周面と当接する当接面を有して、前記シートが巻き解かれることにより前記ロール体の径が減少する過程において、前記当接面が前記ロール体の外周面に当接した状態が保持されるように、前記支持軸に対して相対移動され、さらに、前記規制部材は、前記支持軸と平行をなす回転軸心を中心に回転可能な回転体を有し、当該回転体の前記軸方向における一端が前記ロール体の外周側に位置する前記シートの側端に当接する規制面として形成され、
    前記回転体には、前記規制面に繋がるテーパー形状の案内面が、前記軸方向における一端側に向かって前記規制面に収束するように形成され、
    前記ロール体から前記シートが巻き解かれる際に、前記アームは、前記規制部材の前記当接面が前記ロール体の外周面に上側から当接することにより、前記規制部材及び前記アームの自重による回動が規制された状態とされることを特徴とする記録装置
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