JP2023120629A - 印刷装置及び搬送制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体のうち、中間ローラー対による搬送箇所の付近に生じたしわを解消できる印刷装置及び搬送制御方法を提供する。【解決手段】搬送部12は、ロール体36から媒体Mを繰り出す繰出部30と、媒体Mを印刷部11へ向けて搬送する搬送ローラー対21と、繰出部30によって繰り出された媒体Mを搬送ローラー対21へ向けて搬送する中間ローラー対41と、第1駆動ローラー21aを回転させる第1駆動部22と、第2駆動ローラー41a及び第2従動ローラーの間に作用する押付荷重を変更する荷重変更部と、を有し、制御部50は、間欠搬送において第1駆動ローラー21aを回転させているときに、押付荷重が第1押付荷重となるように荷重変更部を制御する第1制御を実行し、間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転を停止させているときに、押付荷重が生じないように荷重変更部を制御する第2制御を実行可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置及び搬送制御方法に関する。
特許文献1に記載の印刷装置は、媒体に印刷を行う印刷部と、印刷部に媒体を搬送する搬送部と、を備える。搬送部は、媒体がロール状に巻回されたロール体から媒体を繰り出す繰出部と、搬送ローラー対と、中間ローラー対と、を有する。搬送ローラー対は、繰出部によって繰り出された媒体を印刷部へ向けて搬送する。中間ローラー対は、繰出部と搬送ローラー対との間において、繰出部によって繰り出された媒体を搬送ローラー対へ向けて搬送する。
特開2020-158292号公報
印刷部による媒体への印刷が繰り返し行われると、印刷に伴う媒体の位置ずれが増幅することにより、搬送中の媒体にしわが生じるおそれがある。媒体にしわが生じる場合、例えば媒体のうち、中間ローラー対による搬送箇所の付近にしわが生じるおそれがある。媒体にしわが生じると印刷部による媒体への印刷の精度が低下するおそれがあるため、媒体に生じたしわを解消することが望ましい。
上記課題を解決する印刷装置は、媒体に印刷を行う印刷部と、前記印刷部に媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部を制御する制御部と、を備え、前記搬送部は、媒体がロール状に巻回されたロール体から媒体を繰り出す繰出部と、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記印刷部へ向けて搬送する搬送ローラー対と、前記繰出部と前記搬送ローラー対との間において、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記搬送ローラー対へ向けて搬送する中間ローラー対と、を有し、前記搬送ローラー対は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーと共に媒体を挟持する第1従動ローラーと、を有し、前記中間ローラー対は、第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーと共に媒体を挟持する第2従動ローラーと、を有し、前記搬送部は、前記第1駆動ローラーを回転させる第1駆動部と、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーの間に作用する押付荷重を変更する荷重変更部と、を有し、前記制御部は、媒体の搬送と搬送停止とを交互に行う間欠搬送において、前記第1駆動ローラーの回転と回転停止とを交互に行うように前記第1駆動部を制御し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーを回転させているときに、前記押付荷重が第1押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第1制御を実行し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、前記押付荷重が生じないかまたは前記押付荷重が前記第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第2制御を実行可能である。
上記課題を解決する搬送制御方法は、搬送部によって媒体を搬送する搬送制御方法であって、前記搬送部は、媒体がロール状に巻回されたロール体から媒体を繰り出す繰出部と、前記繰出部によって繰り出された媒体を搬送する搬送ローラー対と、前記繰出部と前記搬送ローラー対との間において、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記搬送ローラー対へ向けて搬送する中間ローラー対と、を有し、前記搬送ローラー対は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーと共に媒体を挟持する第1従動ローラーと、を有し、前記中間ローラー対は、第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーと共に媒体を挟持する第2従動ローラーと、を有し、前記搬送部は、前記第1駆動ローラーを回転させる第1駆動部と、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーの間に作用する押付荷重を変更する荷重変更部と、を有し、媒体の搬送と搬送停止とを交互に行う間欠搬送において、前記第1駆動ローラーの回転と回転停止とを交互に行うように前記第1駆動部を制御し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーを回転させているときに、前記押付荷重が第1押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第1制御を実行し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、前記押付荷重が生じないかまたは前記押付荷重が前記第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第2制御を実行可能である。
印刷装置の一実施形態を示す模式図である。 ロール体、中間ローラー対、搬送ローラー対、及び印刷ヘッドの位置関係を示す模式図である。 中間ローラー対及び荷重変更部を示す模式図である。 印刷装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態における制御部による制御を示すタイミングチャートである。 中間調整動作について説明するための模式図である。 第1制御及び第2制御について説明するための模式図である。 中間弛み解消動作について説明するための模式図である。 繰出弛み解消動作について説明するための模式図である。 変更例における制御部による制御を示すタイミングチャートである。 弛み形成動作について説明するための模式図である。
[第1実施形態]
以下、印刷装置および搬送制御方法の第1実施形態を、図面を参照して説明する。印刷装置は、例えば、用紙、布帛、ビニール、プラスチック部品、金属部品などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。印刷装置は、例えば大判プリンターである。大判プリンターとは、A3短辺幅(297mm)以上の媒体に印刷を行うことが可能なプリンターである。
図面では、印刷装置が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。X軸に平行な方向を幅方向Xともいう。
<印刷装置>
図1に示すように、印刷装置10は、媒体Mに印刷を行う印刷部11と、印刷部11に媒体Mを搬送する搬送部12と、を備える。印刷装置10は、印刷部11による印刷動作と搬送部12による搬送動作とが交互に行われる。印刷装置10は、支持台13を備えてもよい。支持台13は、幅方向Xに延びている。支持台13は、印刷部11によって媒体Mに印刷が行われる印刷領域において媒体Mを支持する。
印刷部11は、ガイド軸14、キャリッジ15、印刷ヘッド16、及びキャリッジ駆動機構17を有してもよい。ガイド軸14は、支持台13の上方において、幅方向Xに延びている。ガイド軸14は、ガイド軸14に沿って移動可能にキャリッジ15を支持している。
印刷ヘッド16は、キャリッジ15に搭載されている。印刷ヘッド16は、支持台13に支持されている媒体Mに対して液体を吐出することにより媒体Mに対する印刷を行う。キャリッジ駆動機構17は、キャリッジ15を走査方向XDに移動させる機構である。印刷部11は、キャリッジ駆動機構17によってキャリッジ15をガイド軸14に沿って走査方向XDに移動させながら印刷ヘッド16から液体を吐出することにより印刷動作を行う。走査方向XDは、X軸に平行な方向であってもよい。このように、印刷部11は、シリアル方式であるが、例えばライン方式であってもよい。
<搬送ローラー対>
図2に示すように、搬送部12は、媒体Mを印刷部11へ向けて搬送する搬送ローラー対21を有する。搬送ローラー対21は、第1駆動ローラー21aと第1従動ローラー21bとを有する。第1従動ローラー21bは、第1駆動ローラー21aと共に媒体Mを挟持する。
第1駆動ローラー21aの回転に伴って、第1従動ローラー21bは回転する。搬送ローラー対21はニップローラーである。第1駆動ローラー21a及び第1従動ローラー21bの各々は、幅方向Xに延びる回転軸を中心に回転可能である。第1駆動ローラー21a及び第1従動ローラー21bの各々は、幅方向Xに延びる円柱状をなしてもよい。搬送ローラー対21は、第1駆動ローラー21a及び第1従動ローラー21bを1つずつ有してもよい。
<第1駆動部>
図1に示すように、搬送部12は、第1駆動ローラー21aを回転させる第1駆動部22を有する。第1駆動部22が第1駆動ローラー21aを回転駆動させることにより、搬送ローラー対21は媒体Mを搬送方向YDに搬送する。搬送方向YDは、媒体Mの長さ方向である。搬送方向YDは、Y軸に平行な方向であってもよい。
第1駆動部22は、搬送モーター23、搬送伝達機構24、及び搬送回転検出部25を有していてもよい。搬送モーター23は、例えばDCモーターである。搬送モーター23は、第1駆動ローラー21aを回転駆動するための搬送駆動トルクを発生させる。
搬送伝達機構24は、搬送モーター23が発生させた搬送駆動トルクを所定の減速比で第1駆動ローラー21aに伝達する。第1駆動ローラー21aは、搬送伝達機構24から搬送駆動トルクが伝達されることによって回転する。
搬送モーター23が正転駆動されることにより、搬送ローラー対21は正転方向に回転する。搬送ローラー対21は、正転方向に回転することにより、支持台13に向けて媒体Mを搬送方向YDに搬送可能である。印刷部11は、搬送ローラー対21から送り出された媒体Mに印刷を行う。搬送モーター23が逆転駆動されることにより、搬送ローラー対21は逆転方向に回転する。搬送ローラー対21は、逆転方向に回転することにより、媒体Mを搬送方向YDとは反対方向に搬送可能である。
搬送回転検出部25は、搬送モーター23の搬送出力軸23aの回転位置及び回転方向を検出する。搬送回転検出部25は、例えば、搬送モーター23の搬送出力軸23aに設けられた円盤状のスケールとフォトインターラプターとで構成されるロータリーエンコーダーである。
<繰出部>
図2に示すように、搬送部12は、ロール体36から媒体Mを繰り出す繰出部30を有する。ロール体36は、媒体Mがロール状に巻回されたものである。繰出部30は、媒体Mの搬送経路19において、搬送ローラー対21よりも搬送方向YDの上流に配置されている。
図1に示すように、繰出部30は、ロール保持部31と、ロール駆動部32と、を有していてもよい。ロール保持部31は、幅方向Xに延びる回転軸を中心に回転可能にロール体36を保持している。ロール保持部31は、ロール体36の端部を保持するホルダー31aを有している。ホルダー31aは、幅方向Xにおけるロール体36の両端部に1つずつ位置してもよい。ホルダー31aは、幅方向Xに延びる回転軸部を有している。回転軸部はロール体36の芯部材に挿入されている。
ロール駆動部32は、ロールモーター33、ロール伝達機構34、及びロール回転検出部35を有している。ロールモーター33は、例えばDCモーターである。ロールモーター33は、ロール体36を回転駆動するためのロール駆動トルクを発生させる。
繰出部30は、印刷装置10に対し着脱可能であってもよい。具体的には、繰出部30のロールモーター33は、後述する制御部50に対してケーブル等を介して電気的に接続可能であってもよい。
ロール伝達機構34は、ロールモーター33が発生させたロール駆動トルクを所定の減速比でロール保持部31に伝達する。ロール駆動トルクがロール伝達機構34からホルダー31aに伝達されることにより、ホルダー31aが回転する。ホルダー31aの回転に伴って、ロール体36は回転する。
ロールモーター33が正転駆動されることにより、ロール保持部31は正転方向に回転する。ロール保持部31は、正転方向に回転することにより、ロール体36から搬送ローラー対21に向けて媒体Mを繰り出すことが可能である。搬送ローラー対21は、繰出部30によって繰り出された媒体Mを印刷部11に向けて搬送する。ロールモーター33が逆転駆動されることにより、ロール保持部31は逆転方向に回転する。ロール保持部31は、逆転方向に回転することにより、媒体Mをロール体36に巻き取ることが可能である。
ロール回転検出部35は、ロールモーター33のロール出力軸33aの回転位置及び回転方向を検出する。ロール回転検出部35は、例えば、ロール出力軸33aに設けられた円盤状のスケールとフォトインターラプターとで構成されるロータリーエンコーダーである。
<中間ローラー対>
図2に示すように、搬送部12は中間ローラー対41を有する。中間ローラー対41は、繰出部30と搬送ローラー対21との間において、繰出部30によって繰り出された媒体Mを搬送ローラー対21へ向けて搬送する。中間ローラー対41は、第2駆動ローラー41aと第2従動ローラー41bとを有する。第2従動ローラー41bは、第2駆動ローラー41aと共に媒体Mを挟持する。第2駆動ローラー41aの回転に伴って、第2従動ローラー41bは回転する。中間ローラー対41はニップローラーである。
図3に示すように、第2駆動ローラー41aは、幅方向Xに延びる駆動回転軸41cを中心に回転可能である。第2駆動ローラー41aは、幅方向Xに延びる円柱状をなしてもよい。中間ローラー対41が有する第2駆動ローラー41aは、1つであってもよい。
第2従動ローラー41bは、幅方向Xに延びる従動回転軸41dを中心に回転可能である。第2従動ローラー41bは、幅方向Xに延びる円柱状をなしてもよい。中間ローラー対41が有する第2従動ローラー41bは、複数であってもよい。複数の第2従動ローラー41bは、幅方向Xに互いに離れていてもよい。
中間ローラー対41は、媒体Mを挟持可能な挟持位置P1と、離間位置P2と、に変位可能である。中間ローラー対41が挟持位置P1にあるとき、中間ローラー対41によって媒体Mのニップが可能である。中間ローラー対41が離間位置P2にあるとき、第2駆動ローラー41aと第2従動ローラー41bは、中間ローラー対41が挟持位置P1にあるときよりも互いに離れる。中間ローラー対41が離間位置P2にあるとき、中間ローラー対41によって媒体Mのレリースが可能である。
本実施形態の中間ローラー対41においては、第2従動ローラー41bが第2駆動ローラー41aに対して変位可能である。第2従動ローラー41bが変位することにより、中間ローラー対41が挟持位置P1と離間位置P2とに変位可能である。第2従動ローラー41bが図3に実線で示す下降位置P3にあるとき、中間ローラー対41は挟持位置P1に位置する。第2従動ローラー41bが図3に二点鎖線で示す上昇位置P4にあるとき、中間ローラー対41は離間位置P2に位置する。
中間ローラー対41が挟持位置P1にあるとき、第2従動ローラー41bから第2駆動ローラー41aに押付荷重PLが作用する。中間ローラー対41が挟持位置P1にあるときの押付荷重PLの大きさを、第1押付荷重PL1ともいう。中間ローラー対41が離間位置P2にあるときは、第2従動ローラー41bから第2駆動ローラー41aへの押付荷重PLが生じない。
<第2駆動部>
図1に示すように、搬送部12は、第2駆動ローラー41aを駆動する第2駆動部42を有してもよい。第2駆動部42が第2駆動ローラー41aを回転駆動させることにより、中間ローラー対41は媒体Mを搬送方向YDに搬送する。
第2駆動部42は、中間モーター43、中間伝達機構44、及び中間回転検出部45を有してもよい。中間モーター43は、例えばDCモーターである。中間モーター43は、中間ローラー対41を駆動する中間駆動トルクを発生させる。
中間伝達機構44は、中間モーター43が発生させた中間駆動トルクを所定の減速比で第2駆動ローラー41aに伝達する。第2駆動ローラー41aは、中間伝達機構44から搬送駆動トルクが伝達されることによって回転する。
中間モーター43が正転駆動されることにより、中間ローラー対41は正転方向に回転する。中間ローラー対41は、正転方向に回転することにより、搬送ローラー対21に向けて媒体Mを搬送方向YDに搬送可能である。中間モーター43が逆転駆動されることにより、中間ローラー対41は逆転方向に回転する。中間ローラー対41は、逆転方向に回転することにより、ロール体36に向けて媒体Mを搬送方向YDとは反対方向に搬送可能である。
中間回転検出部45は、中間モーター43の中間出力軸43aの回転位置及び回転方向を検出する。中間回転検出部45は、例えば、中間モーター43の中間出力軸43aに設けられた円盤状のスケールとフォトインターラプターとで構成されるロータリーエンコーダーである。
<荷重変更部>
図3に示すように、搬送部12は荷重変更部60を有する。荷重変更部60は、第2駆動ローラー41a及び第2従動ローラー41bの間に作用する押付荷重PLを変更する。荷重変更部60は、第2従動ローラー41bを下降位置P3と上昇位置P4とで変位させる。これにより、本実施形態の荷重変更部60は、第2駆動ローラー41aから第2従動ローラー41bに作用する押付荷重PLを変更する。
荷重変更部60は、電動モーター61と、ラックアンドピニオン機構62と、を有してもよい。ラックアンドピニオン機構62は、軸部材63と、2つのピニオン64と、2つのラック65と、2つの支持部材67と、を有する。軸部材63は幅方向Xに延びている。軸部材63は、電動モーター61の出力軸に連結されている。ピニオン64は、幅方向Xにおける軸部材63の両端部に1つずつ固定されている。2つのラック65は、2つのピニオン64の各々にラック65が1つずつ噛み合うように位置している。支持部材67は、幅方向Xにおける中間ローラー対41の一方と他方とに1つずつ位置している。2つの支持部材67は、第2従動ローラー41bの従動回転軸41dの両端部を回転可能に支持する。ラック65は支持部材67に固定されている。
中間ローラー対41が挟持位置P1にある状態から電動モーター61が逆転駆動すると、第2従動ローラー41bは下降位置P3から上昇位置P4に変位することにより第2駆動ローラー41aから離れる。中間ローラー対41は離間位置P2に位置するようになる。
中間ローラー対41が離間位置P2にある状態から電動モーター61が正転駆動すると、第2従動ローラー41bは上昇位置P4から下降位置P3に変位することにより第2駆動ローラー41aに近づく。中間ローラー対41は挟持位置P1に位置するようになる。
<制御部>
図4に示すように、印刷装置10は制御部50を備える。制御部50は、印刷装置10で実行される各種動作を制御する。制御部50は、搬送部12を制御する。制御部50は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。ハードウェア回路は、例えば特定用途向け集積回路である。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
制御部50は、搬送モーター23と電気的に接続されていてもよい。制御部50は、搬送モーター23の駆動を制御する。すなわち、制御部50は、第1駆動部22を制御する。制御部50は、印刷条件が成立したときに、搬送ローラー対21が正転方向に回転するように搬送モーター23を駆動させてもよい。印刷条件は、不図示の操作部の操作に応じて印刷指示が入力されたときに成立してもよい。印刷条件は、不図示の端末装置から印刷指示が入力されたときに成立してもよい。搬送モーター23の駆動に伴って搬送ローラー対21が正転方向に回転することにより、搬送ローラー対21によって媒体Mが搬送される。制御部50は、搬送ローラー対21が逆転方向に回転するように搬送モーター23を駆動させてもよい。制御部50は、搬送モーター23に対する定圧電源の供給をPWM(Pulse Width Modulation)制御により制御することで、搬送モーター23の駆動を制御してもよい。
制御部50は、ロールモーター33と電気的に接続されていてもよい。制御部50は、ロールモーター33の駆動を制御してもよい。印刷条件が成立したときに、ロール体36が正転方向に回転するようにロールモーター33を駆動させてもよい。ロールモーター33の駆動に伴ってロール体36が正転方向に回転することにより、ロール体36から搬送ローラー対21へ向けて媒体Mが繰り出される。制御部50は、ロール体36が逆転方向に回転するようにロールモーター33を駆動させてもよい。制御部50は、ロールモーター33に対する定圧電源の供給をPWM制御により制御することで、ロールモーター33の駆動を制御してもよい。
制御部50は、中間モーター43と電気的に接続されていてもよい。制御部50は、中間モーター43の駆動を制御してもよい。すなわち、制御部50は、第2駆動部42を制御してもよい。制御部50は、印刷条件が成立したときに、中間ローラー対41が正転方向に回転するように中間モーター43を駆動させてもよい。中間モーター43の駆動に伴って中間ローラー対41が正転方向に回転することにより、中間ローラー対41によって媒体Mが搬送ローラー対21に向けて搬送される。制御部50は、中間ローラー対41が逆転方向に回転するように中間モーター43を駆動させてもよい。制御部50は、中間モーター43に対する定圧電源の供給をPWM制御により制御することで、中間モーター43の駆動を制御する。
図1に示すように、制御部50は、搬送部12に間欠搬送を繰り返し行わせることにより、媒体Mを搬送させる。間欠搬送は、搬送部12による媒体Mの搬送と媒体Mの搬送停止とを予め定められた周期で切り替える動作である。制御部50は、媒体Mの搬送と搬送停止とを交互に行う間欠搬送において、第1駆動ローラー21aの回転と回転停止とを交互に行うように第1駆動部22を制御する。制御部50は、間欠搬送において媒体Mの搬送が停止しているときに、印刷部11に印刷動作を行わせる。
搬送部12による媒体Mの搬送時、搬送モーター23は搬送ローラー対21が正転方向に回転するように駆動する。搬送部12による媒体Mの搬送時、ロールモーター33は、ロール体36が正転方向に回転するように駆動する。搬送部12による媒体Mの搬送時、中間モーター43は、中間ローラー対41が正転方向に回転するように駆動する。搬送部12による媒体Mの搬送停止時、搬送モーター23、ロールモーター33、及び中間モーター43の各々の駆動が停止されてもよい。
図4に示すように、制御部50は、搬送回転検出部25と電気的に接続されていてもよい。制御部50には、搬送回転検出部25からパルス信号が入力されてもよい。例えば、制御部50は、搬送回転検出部25が検出した搬送出力軸23aの回転位置及び回転方向を取得する。制御部50は、取得した搬送出力軸23aの回転位置や回転方向に基づいて、第1駆動ローラー21aの回転位置及び回転速度を取得する。制御部50は、取得した第1駆動ローラー21aの回転位置及び回転速度に基づいて、第1駆動ローラー21aのフィードバック制御を実行可能である。
制御部50は、ロール回転検出部35と電気的に接続されていてもよい。制御部50には、ロール回転検出部35からパルス信号が入力されてもよい。例えば、制御部50は、ロール回転検出部35が検出したロール出力軸33aの回転位置及び回転方向を取得する。制御部50は、取得したロール出力軸33aの回転位置及び回転方向に基づいて、ホルダー31aの回転位置及び回転速度を取得する。制御部50は、取得したホルダー31aの回転位置及び回転速度に基づいて、繰出部30のフィードバック制御を実行可能である。
制御部50は、中間回転検出部45と電気的に接続されていてもよい。制御部50には、中間回転検出部45からパルス信号が入力されてもよい。例えば、制御部50は、中間回転検出部45が検出した中間出力軸43aの回転位置及び回転方向を取得する。制御部50は、取得した中間出力軸43aの回転位置及び回転方向に基づいて、第2駆動ローラー41aの回転位置及び回転速度を取得する。制御部50は、取得した第2駆動ローラー41aの回転位置及び回転速度に基づいて、第2駆動ローラー41aのフィードバック制御を実行可能である。
制御部50は、位置フィードバック制御と、速度フィードバック制御と、を実行してもよい。位置フィードバック制御は、第1駆動ローラー21a、第2駆動ローラー41a、及びホルダー31aの回転位置に関するPID制御である。速度フィードバック制御は、第1駆動ローラー21a、第2駆動ローラー41a、及びホルダー31aの回転速度に関するPID制御である。第1駆動ローラー21aの回転位置の目標値が制御部50に入力された場合に、制御部50は位置フィードバック制御を実行する。第1駆動ローラー21aの回転速度の目標値が制御部50に入力された場合に、制御部50は速度フィードバック制御を実行する。なお、フィードバック制御は、PI制御によるものであってもよい。
<中間調整動作および繰出調整動作>
図1に示すように、制御部50は、第2駆動部42および繰出部30を制御可能であり、第2駆動部42および繰出部30を制御することで、中間調整動作M1と、繰出調整動作M2と、を実行可能である。中間調整動作M1において、制御部50は、第2駆動ローラー41aを回転させるように第2駆動部42を制御することにより搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体MのテンションTを調整する。繰出調整動作M2において、制御部50は、繰出部30を制御することにより中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体MのテンションTを調整する。
中間調整動作M1において、制御部50は、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体MのテンションTを第1目標テンションTaに調整してもよい。繰出調整動作M2において、制御部50は、中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体MのテンションTを第2目標テンションTbに調整してもよい。
制御部50は、負荷取得動作M3と、基準電流取得動作M4と、を行ってもよい。制御部50は、負荷取得動作M3及び基準電流取得動作M4を通じて得られた情報に基づいて、中間調整動作M1及び繰出調整動作M2を行ってもよい。
負荷取得動作M3において、制御部50は、第2駆動ローラー41aの任意の回転速度に対する中間ローラー負荷N1と、ロール体36の任意の回転速度に対するロール体負荷N2と、の取得が可能である。中間ローラー負荷N1は、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果により、第2駆動ローラー41aの回転速度と線形関係にあることが判明している。制御部50は、印刷装置10へのロール体36の装着時に、第2駆動ローラー41aの任意の回転速度に対する中間ローラー負荷N1を演算可能にする負荷取得動作M3を実行する。ロール体負荷N2は、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果により、ロール体36の回転速度と線形関係にあることが判明している。制御部50は、印刷装置10へのロール体36の装着時に、ロール体36の任意の回転速度に対するロール体負荷N2を演算可能にする負荷取得動作M3を実行する。
基準電流取得動作M4において、制御部50は、媒体Mの搬送時と同じ回転速度及び駆動時間をもって中間モーター43を駆動するときに、中間モーター43に流れる電流を取得可能である。基準電流取得動作M4において、制御部50は、媒体Mの搬送時と同じ回転速度及び駆動時間をもってロールモーター33を駆動するときに、ロールモーター33に流れる電流を取得可能である。
<搬送ローラー対と中間ローラー対との間の媒体のテンション>
搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体MのテンションTについて説明する。まず、搬送ローラー対21と中間ローラー対41とに支持された状態にある媒体Mを搬送ローラー対21のみで搬送する場合に、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mに働くテンションTである第1テンションT1について説明する。
搬送ローラー対21と中間ローラー対41とに支持された状態にある媒体Mを搬送ローラー対21のみで搬送する場合、第1駆動ローラー21aによって媒体Mが引っ張られる。これにより、第2駆動ローラー41aが従動的に正転方向に回転する。中間ローラー対41を回転させるために必要な負荷である中間ローラー負荷N1が中間ローラー対41に発生する。このとき、第1テンションT1は、下記の式(1)で表現される。なお、第1比例定数k1は、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて設定される定数である。第1半径R1は、第2駆動ローラー41aの半径である。
T1=k1×N1/R1 … (1)
次に、搬送ローラー対21と中間ローラー対41とを用いて媒体Mを送る場合の第1テンションT1について説明する。この場合、第2駆動ローラー41aには、第2駆動ローラー41aを正転方向に回転させる第1出力トルクTq1が発生する。これにより、第2駆動ローラー41aには、中間ローラー負荷N1から第1出力トルクTq1を減算したトルクが作用している。このときの第1テンションT1は、下記の式(2)で示すことができる。
T1=k1×(N1-Tq1)/R1 … (2)
上記の式(1)及び式(2)から、第2駆動ローラー41aの第1出力トルクTq1は、下記の式(3)で示すことができる。
Tq1=N1-{(R1/k1)×T1} … (3)
上記の式(3)により、第1比例定数k1、第2駆動ローラー41aの半径である第1半径R1、及び中間ローラー負荷N1は、既知の値となる。上記の式(3)の第1テンションT1に第1目標テンションTaを入力する。これにより、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mに第1目標テンションTaを発生させるのに必要な第2駆動ローラー41aの第1出力トルクTq1を演算することが可能となる。
第1目標テンションTaは、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mが斜行せず且つ破断しない状態が保持される値に設定される。第1目標テンションTaは、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて媒体Mの特性に応じて設定される。設定された第1目標テンションTaは、媒体Mの特性に関連付けられて制御部50に記憶される。媒体Mの特性に関する情報は、ユーザーによる図示されない操作部に操作を通じて制御部50に入力されてもよい。制御部50は、入力された媒体Mの特性に関する情報に基づいて、第1目標テンションTaを選択してもよい。
<中間ローラー対と繰出部との間の媒体のテンション>
中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体MのテンションTについて説明する。まず、中間ローラー対41と繰出部30とに支持された状態にある媒体Mを中間ローラー対41のみで搬送する場合に、中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mに働くテンションTである第2テンションT2について説明する。
中間ローラー対41と繰出部30とに支持された状態にある媒体Mを中間ローラー対41のみで搬送する場合、第2駆動ローラー41aによって媒体Mが引っ張られる。これにより、ロール体36が従動的に正転方向に回転する。ロール体36を回転させるために必要な負荷であるロール体負荷N2がロール体36に発生する。このとき、第2テンションT2は、下記の式(4)で表現される。なお、第2比例定数k2は、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて設定される定数である。第2半径R2は、ロール体36の半径である。
T2=k2×N2/R2 … (4)
次に、中間ローラー対41と繰出部30とを用いて媒体Mを送る場合の第2テンションT2について説明する。この場合、ロール体36には、ロール体36を正転方向に回転させる第2出力トルクTq2が発生する。これにより、ロール体36には、ロール体負荷N2から第2出力トルクTq2を減算したトルクが作用している。このときの第2テンションT2は、下記の式(5)で示すことができる。
T2=k2×(N2-Tq2)/R2 … (5)
上記の式(4)及び式(5)から、ロール体36の第2出力トルクTq2は、下記の式(6)で示すことができる。
Tq2=N2-{(R2/k2)×T2} … (6)
上記の式(6)により、第2比例定数k2、ロール体36の半径である第2半径R2、及びロール体負荷N2は、既知の値となる。上記の式(6)の第2テンションT2に第2目標テンションTbを入力することにより、中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mに第2目標テンションTbを発生させるのに必要なロール体36の第2出力トルクTq2を演算することが可能となる。
第2目標テンションTbは、中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mが斜行せず且つ破断しない状態が保持される値に設定される。第2目標テンションTbは、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて媒体Mの特性に応じて設定される。設定された第2目標テンションTbは、媒体Mの特性に関連付けられて制御部50に記憶される。制御部50は、入力された媒体Mの特性に関する情報に基づいて、第2目標テンションTbを選択してもよい。
図4に示すように、制御部50は、電動モーター61と電気的に接続されていてもよい。制御部50は、電動モーター61の駆動を制御する。すなわち、制御部50は、荷重変更部60を制御する。
制御部50は、第1制御C1を実行可能である。第1制御C1において、制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aを回転させているときに、押付荷重PLが第1押付荷重PL1となるように荷重変更部60を制御する。制御部50は、第2制御C2を実行可能である。第2制御C2において、制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転を停止させているときに、押付荷重PLが生じないように荷重変更部60を制御する。
制御部50は、搬送ローラー対21の回転が停止する度に第2制御C2を実行してもよい。制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転が停止しているときに、第2制御C2を実行した後に第1制御C1を実行してもよい。
<媒体の搬送制御方法>
次に、搬送部12によって媒体Mを搬送する搬送制御方法の一例について説明する。図5において、横軸は時間を示している。図5において、縦軸は搬送ローラー対21、中間ローラー対41、電動モーター61、及びロール保持部31の回転速度を各別に示している。図5において、+の回転速度は正転駆動時における回転速度を示し、-の回転速度は逆転駆動時における回転速度を示している。
図5に示すように、時間t1において、制御部50は、第2駆動部42を制御することにより、中間調整動作M1を行いながら中間ローラー対41を正転駆動する。具体的には、制御部50は、搬送ローラー対21の駆動を停止した状態で、中間ローラー対41が正転駆動するように第2駆動部42を制御する。本実施形態においては、中間ローラー対41の駆動開始タイミングは、搬送ローラー対21の駆動開始タイミングよりも早い。
図6に示すように、本実施形態の中間調整動作M1において、制御部50は、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間の媒体Mに弛み95を形成する。制御部50は、中間モーター43を正転駆動することにより、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mにおける弛み95を維持しつつ、テンションTが第1目標テンションTaに維持される。
図5に示すように、時間t2において、制御部50は、搬送モーター23を正転駆動させることにより、搬送ローラー対21を正転方向に回転させる。時間t2において、制御部50は、ロールモーター33を正転駆動させることにより、ロール保持部31を正転方向に回転させる。媒体Mが搬送ローラー対21から搬送方向YDに搬送される。
制御部50は、繰出部30のロールモーター33を制御することにより、繰出調整動作M2を行いながらロール保持部31を正転駆動する。制御部50は、ロールモーター33を正転駆動することにより、中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体MにおけるテンションTを第2目標テンションTbに維持する。
搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に上述した弛み95が形成されていることにより、搬送ローラー対21による媒体Mの搬送を円滑に開始することができる。また、先行して正転駆動された中間ローラー対41は、自身のイナーシャなどに起因して搬送ローラー対21の加速に遅れることなく正転することができる。
制御部50は、搬送モーター23、中間モーター43、及びロールモーター33の正転駆動を時間t3まで継続させる。これにより、搬送ローラー対21、中間ローラー対41、及びロール保持部31の正転駆動は時間t3まで継続する。時間t2から時間t3の間で、搬送ローラー対21から所定の搬送量の媒体Mが搬送される。本実施形態において、時間t2から時間t3までの期間が、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aを回転させているときに相当する。時間t3において、制御部50は、搬送モーター23、中間モーター43、及びロールモーター33の駆動を停止する。
制御部50は、搬送モーター23、中間モーター43、及びロールモーター33の駆動を停止した後、時間t4において、第2制御C2を実行する。制御部50は、搬送モーター23の正転駆動の停止を条件に、第2制御C2を実行してもよい。第2制御C2において、制御部50は、媒体Mの間欠搬送によって第1駆動ローラー21aの回転が停止しているときに押付荷重PLが生じないように荷重変更部60を制御する。
図5及び図7に示すように、第2制御C2において、制御部50は、電動モーター61を逆転駆動させる。これにより、第2従動ローラー41bは下降位置P3から上昇位置P4に変位する。中間ローラー対41は、媒体Mを挟持可能な挟持位置P1から押付荷重PLが生じない離間位置P2に変位する。
時間t5において、制御部50は、第2制御C2に伴う電動モーター61の逆転駆動を停止させる。これにより、第2従動ローラー41bの位置は上昇位置P4に維持される。中間ローラー対41の位置は、離間位置P2に維持される。時間t6において制御部50によって第1制御C1が実行されるまで、中間ローラー対41の位置は離間位置P2に維持される。したがって、本実施形態の制御部50は、時間t4から時間t6の期間で第2制御C2を実行するといえる。
図5に示すように、時間t6において、制御部50は、第1制御C1を実行する。制御部50は、媒体Mの間欠搬送によって第1駆動ローラー21aの回転が停止しているときであって第2制御C2を実行した後に、第1制御C1を開始する。第1制御C1において、制御部50は、押付荷重PLが第1押付荷重PL1となるように荷重変更部60を制御する。
図5及び図7に示すように、第1制御C1において、制御部50は、電動モーター61を正転駆動させる。これにより、第2従動ローラー41bは上昇位置P4から下降位置P3に変位する。中間ローラー対41は、離間位置P2から挟持位置P1に変位する。中間ローラー対41が挟持位置P1にあるとき、押付荷重PLは第1押付荷重PL1となる。
時間t7において、制御部50は、第1制御C1に伴う電動モーター61の逆転駆動を停止させる。これにより、第2従動ローラー41bの位置は下降位置P3に維持される。中間ローラー対41の位置は、挟持位置P1に維持される。第2従動ローラー41bから第2駆動ローラー41aに作用する押付荷重PLは第1押付荷重PL1のまま維持される。制御部50によって次回の第2制御C2が実行されるまで、中間ローラー対41の位置は挟持位置P1に維持される。したがって、本実施形態の制御部50は、時間t6から次回の第2制御C2が実行されるまでの期間で第1制御C1を実行するといえる。
図5に示すように、第1制御C1の実行後、時間t8において、制御部50は、中間弛み解消動作M5を実行する。すなわち、制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転が停止しているときに、第1制御C1を実行した後に、中間弛み解消動作M5を実行する。中間弛み解消動作M5において、制御部50は、搬送ローラー対21へ向かって媒体Mを搬送させる方向とは反対方向に第2駆動ローラー41aを回転させるように第2駆動部42を制御する。中間弛み解消動作M5は、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mの弛み95を解消するものである。中間弛み解消動作M5が行われることにより、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mについて搬送動作によって生じた搬送誤差が解消可能である。搬送誤差とは、媒体Mの幅方向Xの両端部における搬送量の差である。
図8に示すように、中間弛み解消動作M5において、制御部50は、中間弛み解消速度を目標速度とする速度フィードバック制御により、中間ローラー対41を逆転駆動する。中間弛み解消速度は、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて媒体Mの特性に応じて設定される。なお、制御部50は、速度フィードバック制御に加えて、中間弛み解消トルクを目標トルクとするトルクフィードバック制御を同時に行ってもよい。中間弛み解消トルクは、中間弛み解消速度と同様に、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて媒体Mの特性に応じて設定される。
図5に示すように、第1制御C1の実行後、時間t8において、制御部50は、繰出弛み解消動作M6を実行する。繰出弛み解消動作M6において、制御部50は、ロールモーター33を駆動することにより、ロール保持部31を回転させる。制御部50によって繰出弛み解消動作M6が行われることにより、中間ローラー対41と繰出部30の間に位置する媒体Mの弛み95が解消する。繰出弛み解消動作M6は、中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mについて搬送動作によって生じた搬送誤差を解消する動作である。
図9に示すように、繰出弛み解消動作M6において、制御部50は、繰出弛み解消速度を目標速度とする速度フィードバック制御により、ロール保持部31を逆転駆動する。繰出弛み解消速度は、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて媒体Mの特性に応じて設定される。なお、制御部50は、速度フィードバック制御に加えて、繰出弛み解消トルクを目標トルクとするトルクフィードバック制御を同時に行ってもよい。繰出弛み解消トルクは、繰出弛み解消速度と同様に、あらかじめ行った実験やシミュレーションの結果に基づいて媒体Mの特性に応じて設定される。繰出弛み解消速度の増加率は中間弛み解消速度よりも小さくてもよい。繰出弛み解消速度の上限値は中間弛み解消速度の上限値よりも大きくてもよい。
図5に示すように、時間t9において、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mに働くテンションTが所定の値に到達すると、制御部50は中間弛み解消動作M5を終了する。時間t10において、中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mに働くテンションTが所定の値に到達すると、制御部50は繰出弛み解消動作M6を終了する。
制御部50は、時間t11において、搬送部12に媒体Mの搬送動作を再び開始させる。制御部50は、繰出弛み解消動作M6が終了した時間t10から時間t11の期間において、印刷部11に媒体Mの印刷を行わせてもよい。媒体Mの搬送動作の開始に伴って、制御部50は第1駆動ローラー21aを正転回転させる。このとき、制御部50による第1制御C1の実行に伴って、中間ローラー対41の位置は挟持位置P1に維持されている。第2従動ローラー41bから第2駆動ローラー41aに作用する押付荷重PLは第1押付荷重PL1のまま維持されている。そのため、第1制御C1において、制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aを回転させているときに、押付荷重PLが第1押付荷重PL1となるように荷重変更部60を制御するといえる。本実施形態において、時間t3から時間t11までの期間が、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転を停止させているときに相当する。
時間t11以降において、制御部50が媒体Mの搬送に伴う搬送ローラー対21及び中間ローラー対41の回転を停止させた後、再び制御部50は第2制御C2を実行する。制御部50は、第2制御C2の実行後に第1制御C1を実行する。本実施形態の制御部50は、搬送ローラー対21の回転が停止する度に第2制御C2を実行する。
<第1実施形態の作用>
本実施形態の作用について説明する。
制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転を停止させているときに、第2制御C2を実行する。第2制御C2において、制御部50は、荷重変更部60の電動モーター61を逆転駆動させる。第2従動ローラー41bは下降位置P3から上昇位置P4に変位する。中間ローラー対41は、挟持位置P1から離間位置P2に変位する。中間ローラー対41が離間位置P2にあるとき、第2従動ローラー41bから第2駆動ローラー41aに押付荷重PLが生じない。そのため、第2駆動ローラー41aと第2従動ローラー41bとによって、媒体Mを挟持しない。挟持位置P1から離間位置P2への中間ローラー対41の変位に伴って、媒体Mのうち、中間ローラー対41による搬送箇所の付近に生じたしわを解消できる。
制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aを回転させているときに、第1制御C1を実行する。第1制御C1において、制御部50は、荷重変更部60の電動モーター61を正転駆動させる。第2従動ローラー41bは上昇位置P4から下降位置P3に変位する。中間ローラー対41は、離間位置P2から挟持位置P1に変位する。中間ローラー対41が挟持位置P1にあるとき、第2従動ローラー41bから第2駆動ローラー41aに作用する押付荷重PLが第1押付荷重PL1になる。そのため、第2駆動ローラー41aと第2従動ローラー41bとによって、媒体Mを挟持可能となる。中間ローラー対41によって媒体Mを挟持した状態で、印刷部11による媒体Mの印刷と、搬送ローラー対21及び中間ローラー対41による媒体Mの搬送を行える。
<第1実施形態の効果>
本実施形態の効果について説明する。
(1)制御部50は、間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転を停止させているときに、押付荷重PLが生じないように荷重変更部60を制御する第2制御C2を実行する。そのため、第2制御C2の実行時に中間ローラー対41から媒体Mに作用する荷重は、第1制御C1の実行時よりも小さくなる。したがって、媒体Mのうち、中間ローラー対41による搬送箇所の付近に生じたしわを解消できる。
(2)制御部50は、搬送ローラー対21の回転が停止する度に第2制御C2を実行する。そのため、搬送ローラー対21の回転停止が複数回実施される度に制御部50が第2制御C2を実行する場合と比較して、制御部50による第2制御C2の実行頻度が高くなる。したがって、媒体Mに生じたしわを、より高い頻度で解消できる。
(3)制御部50は、間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転が停止しているときに、第2制御C2を実行した後に第1制御C1を実行する。そのため、中間ローラー対41における押付荷重PLが第1押付荷重PL1に設定された状態で、第1駆動ローラー21aの回転を開始できる。したがって、中間ローラー対41によって好適に挟持した状態で媒体Mを搬送できる。
(4)制御部50は、第2駆動ローラー41aを回転させるように第2駆動部42を制御することにより搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体MのテンションTを調整する中間調整動作M1を実行可能である。そのため、媒体Mの搬送中に搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mに生じた搬送誤差を中間調整動作M1によって解消できる。制御部50は、繰出部30を制御することにより中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体MのテンションTを調整する繰出調整動作M2を実行可能である。そのため、媒体Mの搬送中に中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mに生じた搬送誤差を繰出調整動作M2によって解消できる。したがって、搬送ローラー対21による媒体Mの搬送を高い精度のもとで行うことができる。
(5)制御部50は、搬送ローラー対21へ向かって媒体Mを搬送させる方向とは反対方向に第2駆動ローラー41aを回転させるように第2駆動部42を制御する中間弛み解消動作M5を実行する。中間弛み解消動作M5により、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mの弛み95が解消する。したがって、搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mについて、幅方向Xにおける搬送誤差の累積と弛み量の誤差の累積とをリセットすることができる。
[第2実施形態]
以下、印刷装置および搬送制御方法の第2実施形態を、図面を参照して説明する。なお、第2実施形態は、制御部50による第2制御C2の実行頻度が第1実施形態とは異なっている。その他の点については、第2実施形態と第1実施形態とは同じである。第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成については適宜説明を省略する。
本実施形態における制御部50は、搬送ローラー対21の回転停止が複数回実施される度に第2制御C2を実行する。本実施形態の制御部50は、搬送ローラー対21の回転停止が2回実施される度に第2制御C2を実行する。この場合、例えば搬送ローラー対21の回転停止後に制御部50が第2制御C2を実行すると、次回の搬送ローラー対21の回転停止後に制御部50は第2制御C2を実行しない。こうして本実施形態では、搬送ローラー対21の回転が停止されるタイミングで、制御部50による第2制御C2の実施と、第2制御C2の非実施と、が交互に行われる。なお、制御部50は、搬送ローラー対21の回転停止が3回以上実施される度に第2制御C2を実行してもよい。
図5に実線で示すように、制御部50が第2制御C2を実行する場合は、時間t4から時間t6の期間において、制御部50は第1実施形態と同様に第2制御C2を実行する。これにより、中間ローラー対41は、挟持位置P1から離間位置P2に変位する。第1実施形態と同様に、制御部50は、第2制御C2の実行後に第1制御C1を実行する。これにより、中間ローラー対41は、離間位置P2から挟持位置P1に変位する。
図5に二点鎖線で示すように、制御部50が第2制御C2を実行しない場合は、第1駆動ローラー21aの回転が停止されているときに、制御部50は電動モーター61を回転駆動しない。制御部50は、再び回転した第1駆動ローラー21aの回転を停止させるまで、第1制御C1の実行を継続させることになる。これにより、中間ローラー対41の位置は、挟持位置P1のまま維持される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用を得ることができる。
<第2実施形態の効果>
本実施形態の効果について説明する。
(6)制御部50は、搬送ローラー対21の回転停止が複数回実施される度に第2制御C2を実行する。そのため、搬送ローラー対21の回転が停止される度に制御部50が第2制御C2を実行する場合と比較して、制御部50による第2制御C2の実行頻度が低くなる。したがって、第2制御C2の実施に伴って荷重変更部60に作用する負荷を抑えることができる。
<変更例>
上記の各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記の各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図10に示すように、制御部50は、中間調整動作M1と、弛み形成動作M7と、を実行可能であってもよい。中間調整動作M1において、制御部50は、上記実施形態と同様に、第2駆動ローラー41aを回転させるように第2駆動部42を制御することにより搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体MのテンションTを調整する。制御部50は、繰出弛み解消動作M6が終了した時間t10から媒体Mの搬送動作を再び開始する時間t11の間において、弛み形成動作M7を実行してもよい。具体的には、制御部50は、時間t10よりも後であって、且つ時間t11よりも前の時間である時間t12において、弛み形成動作M7を開始する。時間t13において、弛み形成動作M7を終了する。この場合の制御部50は、弛み形成動作M7が終了した時間t13から媒体Mの搬送動作を再び開始する時間t11の間において、印刷部11に媒体Mの印刷を行わせてもよい。
図11に示すように、弛み形成動作M7において、制御部50は、ロール体36から搬送ローラー対21へ向けて媒体Mを繰り出すように繰出部30を制御することにより中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mに弛み95を形成する。具体的には、弛み形成動作M7において、制御部50は、弛み形成位置を目標位置とする位置フィードバック制御によりロールモーター33を正転駆動する。弛み形成位置は、所定の弛み量だけロール体36から媒体Mが引き出される回転位置である。制御部50は、ロール回転検出部35からのパルス信号に基づく回転位置が弛み形成位置に到達すると、弛み形成動作M7を終了する。弛み形成動作M7が終了すると、中間ローラー対41とロール保持部31との間に位置する媒体Mに弛み95が形成される。制御部50は、繰出弛み解消動作M6を行うことにより、弛み形成動作M7によって形成された弛み95を解消してもよい。
上記変更例によれば、以下の効果を得ることができる。
(7)制御部50は、第2駆動ローラー41aを回転させるように第2駆動部42を制御することにより搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体MのテンションTを調整する中間調整動作M1を実行可能である。そのため、媒体Mの搬送中に搬送ローラー対21と中間ローラー対41との間に位置する媒体Mに生じた搬送誤差を中間調整動作M1によって解消できる。制御部50は、ロール体36から搬送ローラー対21へ向けて媒体Mを繰り出すように繰出部30を制御することにより中間ローラー対41と繰出部30との間に位置する媒体Mに弛み95を形成する弛み形成動作M7を実行可能である。そのため、中間ローラー対41がロール体36の偏心や傾き等の影響を受けにくくなる。その結果、中間ローラー対41における搬送精度の低下、ひいては搬送ローラー対21における搬送精度の低下を抑えることができる。したがって、搬送ローラー対21による媒体Mの搬送を高い精度のもとで行うことができる。
・第2制御C2において、制御部50は、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転を停止させているときに、押付荷重PLが第1押付荷重PL1よりも小さい第2押付荷重PL2となるように荷重変更部60を制御してもよい。この場合の第2押付荷重PL2は、第1押付荷重PL1の10パーセント以下の大きさであることが望ましい。第2押付荷重PL2は、第1押付荷重PL1の10パーセントよりも大きくてもよい。この場合の第2制御C2の実行時に第2従動ローラー41bから第2駆動ローラー41aに作用する押付荷重PLは、第1制御C1の実行時よりも小さくなる。そのため、第2制御C2の実行時に中間ローラー対41から媒体Mに作用する荷重は、第1制御C1の実行時よりも小さくなる。したがって、第2制御C2の実行に伴って、媒体Mのうち、中間ローラー対41による搬送箇所の付近に生じたしわを解消できる。
・荷重変更部60は、第2駆動ローラー41aから第2従動ローラー41bに作用する押付荷重PLを変更するものであってもよい。この場合、例えば荷重変更部60は、第2駆動ローラー41aを変位させることにより、押付荷重PLを変更するものであってもよい。すなわち、荷重変更部60は、第2駆動ローラー41a及び第2従動ローラー41bの間に作用する押付荷重PLを変更するものであればよい。
・制御部50は、中間弛み解消動作M5の実行を省略してもよい。
・制御部50は、繰出弛み解消動作M6の実行を省略してもよい。
・制御部50は、中間調整動作M1の実行を省略してもよい。制御部50が中間調整動作M1の実行を省略する場合、例えば予め設定された中間駆動トルクが発生する態様で中間モーター43によって中間ローラー対41を回転させる。制御部50は、繰出調整動作M2の実行を省略してもよい。制御部50が繰出調整動作M2の実行を省略する場合、例えば予め設定されたロール駆動トルクが発生する態様でロールモーター33によってロール保持部31を回転させる。制御部50が中間調整動作M1及び繰出調整動作M2の両方の実行を省略する場合、制御部50は、負荷取得動作M3及び基準電流取得動作M4の実行を省略してもよい。
・制御部50による第1制御C1の実行タイミングは、媒体Mの間欠搬送において第1駆動ローラー21aの回転が停止しているときであって、第2制御C2を実行した後に限らない。例えば、制御部50は、第2制御C2を実行した後であって、且つ第1駆動ローラー21aの回転が開始されたタイミングで第1制御C1を実行してもよい。
・印刷装置10は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体吐出装置であってもよい。液体吐出装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体吐出装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体吐出装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する装置がある。液体吐出装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体吐出装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する装置であってもよい。液体吐出装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する装置であってもよい。
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)印刷装置において、媒体に印刷を行う印刷部と、前記印刷部に媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部を制御する制御部と、を備え、前記搬送部は、媒体がロール状に巻回されたロール体から媒体を繰り出す繰出部と、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記印刷部へ向けて搬送する搬送ローラー対と、前記繰出部と前記搬送ローラー対との間において、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記搬送ローラー対へ向けて搬送する中間ローラー対と、を有し、前記搬送ローラー対は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーと共に媒体を挟持する第1従動ローラーと、を有し、前記中間ローラー対は、第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーと共に媒体を挟持する第2従動ローラーと、を有し、前記搬送部は、前記第1駆動ローラーを回転させる第1駆動部と、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーの間に作用する押付荷重を変更する荷重変更部と、を有し、前記制御部は、媒体の搬送と搬送停止とを交互に行う間欠搬送において、前記第1駆動ローラーの回転と回転停止とを交互に行うように前記第1駆動部を制御し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーを回転させているときに、前記押付荷重が第1押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第1制御を実行し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、前記押付荷重が生じないかまたは前記押付荷重が前記第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第2制御を実行可能である。
この構成によれば、制御部は、間欠搬送において第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、押付荷重が生じないかまたは押付荷重が第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように荷重変更部を制御する第2制御を実行する。そのため、第2制御の実行時に中間ローラー対から媒体に作用する荷重は、第1制御の実行時よりも小さくなる。したがって、媒体のうち、中間ローラー対による搬送箇所の付近に生じたしわを解消できる。
(B)印刷装置において、前記制御部は、前記搬送ローラー対の回転が停止する度に前記第2制御を実行する。
この構成によれば、制御部は、搬送ローラー対の回転が停止する度に第2制御を実行する。そのため、搬送ローラー対の回転停止が複数回実施される度に制御部が第2制御を実行する場合と比較して、制御部による第2制御の実行頻度が高くなる。したがって、媒体に生じたしわを、より高い頻度で解消できる。
(C)印刷装置において、前記制御部は、前記搬送ローラー対の回転停止が複数回実施される度に前記第2制御を実行する。
この構成によれば、制御部は、搬送ローラー対の回転停止が複数回実施される度に第2制御を実行する。そのため、搬送ローラー対の回転が停止される度に制御部が第2制御を実行する場合と比較して、制御部による第2制御の実行頻度が低くなる。したがって、第2制御の実施に伴って荷重変更部に作用する負荷を抑えることができる。
(D)印刷装置において、前記制御部は、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転が停止しているときに、前記第2制御を実行した後に前記第1制御を実行する。
この構成によれば、制御部は、間欠搬送において第1駆動ローラーの回転が停止しているときに、第2制御を実行した後に第1制御を実行する。そのため、中間ローラー対における押付荷重が第1押付荷重に設定された状態で、第1駆動ローラーの回転を開始できる。したがって、中間ローラー対によって好適に挟持した状態で媒体を搬送できる。
(E)印刷装置において、前記第2押付荷重は、前記第1押付荷重の10パーセント以下の大きさである。
(F)印刷装置において、前記搬送部は、前記第2駆動ローラーを駆動する第2駆動部を有し、前記制御部は、前記第2駆動ローラーを回転させるように前記第2駆動部を制御することにより前記搬送ローラー対と前記中間ローラー対との間に位置する媒体のテンションを調整する中間調整動作と、前記繰出部を制御することにより前記中間ローラー対と前記繰出部との間に位置する媒体のテンションを調整する繰出調整動作と、を実行可能である。
この構成によれば、制御部は、第2駆動ローラーを回転させるように第2駆動部を制御することにより搬送ローラー対と中間ローラー対との間に位置する媒体のテンションを調整する中間調整動作を実行可能である。そのため、媒体の搬送中に搬送ローラー対と中間ローラー対との間に位置する媒体に生じた搬送誤差を中間調整動作によって解消できる。制御部は、繰出部を制御することにより中間ローラー対と繰出部との間に位置する媒体のテンションを調整する繰出調整動作を実行可能である。そのため、媒体の搬送中に中間ローラー対と繰出部との間に位置する媒体に生じた搬送誤差を繰出調整動作によって解消できる。したがって、搬送ローラー対による媒体の搬送を高い精度のもとで行うことができる。
(G)印刷装置において、前記搬送部は、前記第2駆動ローラーを駆動する第2駆動部を有し、前記制御部は、前記第2駆動ローラーを回転させるように前記第2駆動部を制御することにより前記搬送ローラー対と前記中間ローラー対との間に位置する媒体のテンションを調整する中間調整動作と、前記ロール体から前記搬送ローラー対へ向けて媒体を繰り出すように前記繰出部を制御することにより前記中間ローラー対と前記繰出部との間に位置する媒体に弛みを形成する弛み形成動作と、を実行可能である。
この構成によれば、制御部は、第2駆動ローラーを回転させるように第2駆動部を制御することにより搬送ローラー対と中間ローラー対との間に位置する媒体のテンションを調整する中間調整動作を実行可能である。そのため、媒体の搬送中に搬送ローラー対と中間ローラー対との間に位置する媒体に生じた搬送誤差を中間調整動作によって解消できる。制御部は、ロール体から搬送ローラー対へ向けて媒体を繰り出すように繰出部を制御することにより中間ローラー対と繰出部との間に位置する媒体に弛みを形成する弛み形成動作を実行可能である。そのため、中間ローラー対がロール体の偏心や傾き等の影響を受けにくくなる。その結果、中間ローラー対における搬送精度の低下、ひいては搬送ローラー対における搬送精度の低下を抑えることができる。したがって、搬送ローラー対による媒体の搬送を高い精度のもとで行うことができる。
(H)印刷装置において、前記搬送部は、前記第2駆動ローラーを駆動する第2駆動部を有し、前記制御部は、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転が停止しているときに、前記第2制御を実行した後に前記第1制御を実行し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転が停止しているときに、前記第1制御を実行した後に、前記搬送ローラー対へ向かって媒体を搬送させる方向とは反対方向に前記第2駆動ローラーを回転させるように前記第2駆動部を制御することにより前記搬送ローラー対と前記中間ローラー対との間に位置する媒体の弛みを解消する中間弛み解消動作を実行する。
この構成によれば、制御部は、搬送ローラー対へ向かって媒体を搬送させる方向とは反対方向に第2駆動ローラーを回転させるように第2駆動部を制御する中間弛み解消動作を実行する。中間弛み解消動作により、搬送ローラー対と中間ローラー対との間に位置する媒体の弛みが解消する。したがって、搬送ローラー対と中間ローラー対との間に位置する媒体について、幅方向における搬送誤差の累積と弛み量の誤差の累積とをリセットすることができる。
(I)搬送部によって媒体を搬送する搬送制御方法であって、前記搬送部は、媒体がロール状に巻回されたロール体から媒体を繰り出す繰出部と、前記繰出部によって繰り出された媒体を搬送する搬送ローラー対と、前記繰出部と前記搬送ローラー対との間において、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記搬送ローラー対へ向けて搬送する中間ローラー対と、を有し、前記搬送ローラー対は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーと共に媒体を挟持する第1従動ローラーと、を有し、前記中間ローラー対は、第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーと共に媒体を挟持する第2従動ローラーと、を有し、前記搬送部は、前記第1駆動ローラーを回転させる第1駆動部と、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーの間に作用する押付荷重を変更する荷重変更部と、を有し、媒体の搬送と搬送停止とを交互に行う間欠搬送において、前記第1駆動ローラーの回転と回転停止とを交互に行うように前記第1駆動部を制御し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーを回転させているときに、前記押付荷重が第1押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第1制御を実行し、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、前記押付荷重が生じないかまたは前記押付荷重が前記第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第2制御を実行可能である。
この方法によれば、間欠搬送において第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、押付荷重が生じないかまたは押付荷重が第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように荷重変更部を制御する第2制御を実行する。そのため、第2制御の実行時に中間ローラー対から媒体に作用する荷重は、第1制御の実行時よりも小さくなる。したがって、媒体のうち、中間ローラー対による搬送箇所の付近に生じたしわを解消できる。
C1…第1制御、C2…第2制御、M…媒体、M1…中間調整動作、M2…繰出調整動作、M5…中間弛み解消動作、M7…弛み形成動作、PL…押付荷重、PL1…第1押付荷重、PL2…第2押付荷重、T…テンション、10…印刷装置、11…印刷部、12…搬送部、21…搬送ローラー対、21a…第1駆動ローラー、21b…第1従動ローラー、22…第1駆動部、30…繰出部、36…ロール体、41…中間ローラー対、41a…第2駆動ローラー、41b…第2従動ローラー、42…第2駆動部、50…制御部、60…荷重変更部、95…弛み。

Claims (9)

  1. 媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部に媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記搬送部は、
    媒体がロール状に巻回されたロール体から媒体を繰り出す繰出部と、
    前記繰出部によって繰り出された媒体を前記印刷部へ向けて搬送する搬送ローラー対と、
    前記繰出部と前記搬送ローラー対との間において、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記搬送ローラー対へ向けて搬送する中間ローラー対と、を有し、
    前記搬送ローラー対は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーと共に媒体を挟持する第1従動ローラーと、を有し、
    前記中間ローラー対は、第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーと共に媒体を挟持する第2従動ローラーと、を有し、
    前記搬送部は、
    前記第1駆動ローラーを回転させる第1駆動部と、
    前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーの間に作用する押付荷重を変更する荷重変更部と、を有し、
    前記制御部は、媒体の搬送と搬送停止とを交互に行う間欠搬送において、前記第1駆動ローラーの回転と回転停止とを交互に行うように前記第1駆動部を制御し、
    前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーを回転させているときに、前記押付荷重が第1押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第1制御を実行し、
    前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、前記押付荷重が生じないかまたは前記押付荷重が前記第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第2制御を実行可能である、ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記搬送ローラー対の回転が停止する度に前記第2制御を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記搬送ローラー対の回転停止が複数回実施される度に前記第2制御を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転が停止しているときに、前記第2制御を実行した後に前記第1制御を実行する、ことを特徴とする請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記第2押付荷重は、前記第1押付荷重の10パーセント以下の大きさである、ことを特徴とする請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記搬送部は、前記第2駆動ローラーを駆動する第2駆動部を有し、
    前記制御部は、前記第2駆動ローラーを回転させるように前記第2駆動部を制御することにより前記搬送ローラー対と前記中間ローラー対との間に位置する媒体のテンションを調整する中間調整動作と、前記繰出部を制御することにより前記中間ローラー対と前記繰出部との間に位置する媒体のテンションを調整する繰出調整動作と、を実行可能である、ことを特徴とする請求項1~請求項5のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記搬送部は、前記第2駆動ローラーを駆動する第2駆動部を有し、
    前記制御部は、前記第2駆動ローラーを回転させるように前記第2駆動部を制御することにより前記搬送ローラー対と前記中間ローラー対との間に位置する媒体のテンションを調整する中間調整動作と、前記ロール体から前記搬送ローラー対へ向けて媒体を繰り出すように前記繰出部を制御することにより前記中間ローラー対と前記繰出部との間に位置する媒体に弛みを形成する弛み形成動作と、を実行可能である、ことを特徴とする請求項1~請求項6のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記搬送部は、前記第2駆動ローラーを駆動する第2駆動部を有し、
    前記制御部は、
    前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転が停止しているときに、前記第2制御を実行した後に前記第1制御を実行し、
    前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転が停止しているときに、前記第1制御を実行した後に、前記搬送ローラー対へ向かって媒体を搬送させる方向とは反対方向に前記第2駆動ローラーを回転させるように前記第2駆動部を制御することにより前記搬送ローラー対と前記中間ローラー対との間に位置する媒体の弛みを解消する中間弛み解消動作を実行する、ことを特徴とする請求項1~請求項7のうちいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 搬送部によって媒体を搬送する搬送制御方法であって、
    前記搬送部は、
    媒体がロール状に巻回されたロール体から媒体を繰り出す繰出部と、
    前記繰出部によって繰り出された媒体を搬送する搬送ローラー対と、
    前記繰出部と前記搬送ローラー対との間において、前記繰出部によって繰り出された媒体を前記搬送ローラー対へ向けて搬送する中間ローラー対と、を有し、
    前記搬送ローラー対は、第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーと共に媒体を挟持する第1従動ローラーと、を有し、
    前記中間ローラー対は、第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーと共に媒体を挟持する第2従動ローラーと、を有し、
    前記搬送部は、
    前記第1駆動ローラーを回転させる第1駆動部と、
    前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーの間に作用する押付荷重を変更する荷重変更部と、を有し、
    媒体の搬送と搬送停止とを交互に行う間欠搬送において、前記第1駆動ローラーの回転と回転停止とを交互に行うように前記第1駆動部を制御し、
    前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーを回転させているときに、前記押付荷重が第1押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第1制御を実行し、
    前記間欠搬送において前記第1駆動ローラーの回転を停止させているときに、前記押付荷重が生じないかまたは前記押付荷重が前記第1押付荷重よりも小さい第2押付荷重となるように前記荷重変更部を制御する第2制御を実行可能である、ことを特徴とする搬送制御方法。
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