JP2012126039A - 搬送装置、記録装置および記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送される前後の被記録媒体どうしの衝突を防止して印字品質が低下してしまうのを防ぐことのできる搬送装置、記録装置および記録方法を提供する。
【解決手段】本発明のインクジェットプリンター10は、連続紙11を搬送方向の上流側から下流側へ間欠搬送する上流側搬送部40と、連続紙11を搬送方向に交差する方向へ切断する切断機構36と、連続紙11から切り出されたカット紙を間欠搬送あるいは連続搬送する下流側搬送部41と、下流側搬送部41を制御する制御装置45とを備え、制御装置45は、上流側搬送部40によりカット紙よりも搬送方向の上流側に位置する切断後の連続紙11を第1搬送速度で初期搬送する間、下流側搬送部41によりカット紙を第1搬送速度で搬送させ、その後、下流側搬送部41によりカット紙を上流側搬送部40が連続紙11を搬送する際の平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置、記録装置および記録方法に関するものである。
従来から、液体を被記録媒体に対して付着させて記録を施す記録装置として、インクジェット式プリンターが広く知られている。このプリンターは、液体噴射ヘッドに供給されるインク(液体)を液体噴射ヘッドに形成されたノズルから噴射することにより用紙(被記録媒体)に印刷(画像形成)を施すようになっている。
このようなプリンターにおいて、例えば、特許文献1に記載されるようにロール状に巻かれた連続紙(被記録媒体)に対して印字処理を行った後、カッターによって切断し、印字済みのカット紙(被記録媒体)を加熱領域に搬送して印字内容をカット紙に定着させているものがある。
特開2003−291382号公報
しかしながら、連続紙を間欠的に搬送し、連続紙の搬送を停止した状態で印字処理を行うプリンターにおいては、連続紙から切り出された印字済みのカット紙を下流側へ連続搬送する際に、上流側から搬送されてくる連続紙の先端とカット紙の後端とが衝突して、印字品質を低下させてしまうおそれがある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、搬送される前後の被記録媒体どうしの衝突を防止して印字品質が低下してしまうのを防ぐことのできる搬送装置、記録装置および記録方法を提供することを目的の一つとしている。
本発明の搬送装置は、長尺状の第1被記録媒体を搬送方向の上流側から下流側へ間欠搬送する上流側搬送手段と、前記第1被記録媒体を前記搬送方向に交差する方向へ切断する切断手段と、前記上流側搬送手段よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記第1被記録媒体から切り出された第2被記録媒体を前記間欠搬送あるいは連続搬送する下流側搬送手段と、前記下流側搬送手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記上流側搬送手段により前記第2被記録媒体よりも前記搬送方向の上流側に位置する切断後の前記第1被記録媒体を第1搬送速度で初期搬送する間、前記下流側搬送手段により前記第2被記録媒体を前記第1搬送速度で搬送させ、その後、前記下流側搬送手段により前記第2被記録媒体を、前記上流側搬送手段が前記第1被記録媒体を搬送する際の平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送するように制御することを特徴とする。
これによれば、上流側搬送手段により第2被記録媒体よりも搬送方向の上流側に位置する切断後の第1被記録媒体を第1搬送速度で初期搬送する間、下流側搬送手段により第2被記録媒体を第1搬送速度で搬送させ、その後、下流側搬送手段により第2被記録媒体を、上流側搬送手段が第1被記録媒体を搬送する際の平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送することとしたので、第1被記録媒体と第2被記録媒体との間で衝突が生じることが防止される。
また、前記上流側搬送手段は、前記切断手段と上流側搬送ローラー対とを有し、前記下流側搬送手段は、搬送方向に並ぶ複数の下流側搬送ローラー対を有してなり、前記制御手段は、前記上流側搬送ローラー対および前記複数の下流側搬送ローラー対のうち最も上流側に配置されている第1下流側搬送ローラー対を駆動する第1駆動モーターと、前記第1下流側搬送ローラー対以外の他の第2下流側搬送ローラー対を駆動する第2駆動モーターとをそれぞれ独立に制御する構成としてもよい。
これによれば、上流側搬送とーラー対と第1下流側搬送ローラー対とによって第1被記録媒体を第1搬送速度で初期搬送する間、第2下流側搬送ローラー対によって第2被記録媒体を上記平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送することで、第1被記録媒体と第2被記録媒体との間で衝突が生じることが防止されるように搬送できる。
また、前記制御手段は、前記上流側搬送ローラー対および前記第1下流側搬送ローラー対により切断後の前記第1被記録媒体を前記第1搬送速度で搬送する間、前記第2下流側搬送ローラー対を非挟持状態にし、前記第1被記録媒体の前記初期搬送の終了後、前記第2下流側搬送ローラー対を挟持状態に変化させて前記第2被記録媒体を第2搬送速度で搬送させる構成としてもよい。
これによれば、下流側搬送手段が上流側搬送手段による第1被記録媒体の搬送に影響を及ぼすことが防止されるので、上流側搬送手段によって第1被記録媒体を高精度に搬送することができる。
本発明の記録装置は、上記の搬送装置と、長尺状の前記第1被記録媒体の搬送方向と直交する走査方向に移動しながら前記液体を噴射させることにより、停止した状態にある前記第1被記録媒体に対して前記液体を付着させる液体噴射ヘッドと、を備えることを特徴とする。
これによれば、本発明の搬送装置を備えているので、記録前の第1被記録媒体と、この第1被記録媒体から切り出された記録後の第2被記録媒体との間で衝突が生じることが防止される。
本発明の記録方法は、間欠搬送される長尺状の第1被記録媒体を停止させた状態で当該第1被記録媒体に液体を付着させて記録処理を施す記録工程と、前記記録工程において記録処理が施されて停止した状態にある前記第1被記録媒体を所定の長さになるように前記搬送方向と直交する方向に切断する切断工程と、上流側搬送手段により、前記切断工程において前記第1被記録媒体から切り出された第2被記録媒体よりも前記搬送方向の上流側に位置する切断後の前記第1被記録媒体を第1搬送速度で初期搬送する間、下流側搬送手段により、前記第2被記録媒体を前記第1搬送速度で搬送させる第1搬送工程と、前記第1搬送工程の後、前記下流側搬送手段により前記第2被記録媒体を、前記上流側搬送手段が前記第1被記録媒体を搬送する際の平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送する第2搬送工程と、を備えたことを特徴とする。
これによれば、記録前の第1被記録媒体と、この第1被記録媒体から切り出された記録後の第2被記録媒体との間で衝突が生じることが防止される。
また、前記第1搬送工程では、前記上流側搬送手段による前記第1被記録媒体の搬送を前記下流側搬送手段が妨げることのないように、当該下流側搬送手段と、前記第1被記録媒体を挟持して搬送する挟持状態と非挟持状態との間で変化させる方法としてもよい。
これによれば、下流側搬送手段が上流側搬送手段による第1被記録媒体の搬送に影響を及ぼすことが防止されるので、上流側搬送手段によって第1被記録媒体を高精度に搬送することができる。
また、前記第1搬送工程では、前記切断工程において前記第1被記録媒体から切り出された第2被記録媒体を、前記上流側搬送手段を構成する上流側搬送ローラー対と、前記下流側搬送手段を構成する複数の下流側搬送ローラー対のうち最も上流側に搬送される第1下流側搬送ローラー対とにより、前記記録工程において前記第1被記録媒体を搬送する搬送速度と同じ速度で搬送させ、前記第2搬送工程では、前記第1下流側搬送ローラー対以外の他の第2下流側搬送ローラー対により前記第2被記録媒体を搬送する方法としてもよい。
これによれば、上流側搬送とーラー対と第1下流側搬送ローラー対とによって第1被記録媒体を第1搬送速度で初期搬送する間、第2下流側搬送ローラー対によって第2被記録媒体を上記平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送することで、第1被記録媒体と第2被記録媒体との間で衝突が生じることが防止されるように搬送できる。
実施形態のプリンターの概略構成を示し模式図。 印刷部および排出部の概略構成を示す平面図。 (a)上流側のカム機構の側面図、(b)下流側のカム機構の側面図。 プリンターの動作を示すフローチャート。 連続紙を間欠搬送する様子を示す図。 連続紙を切断してカット紙を形成する様子を示す図。 連続紙およびカット紙を搬送する様子を示す図。 カット紙のみを搬送する様子を示す図。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のプリンターの概略構成を示す模式図である。図2は、印刷部および排出部の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と言う。)10には、ロール状に巻かれた連続紙(第1被記録媒体)11を繰り出す繰り出し部12と、その連続紙11を印刷部13へと搬送する上流側搬送部(上流側搬送手段)40と、上流側搬送部40より搬送されてきた連続紙11に対してインクを噴射して印刷処理(記録処理)を施す印刷部13と、印刷部13において印刷処理が施された連続紙11を排紙する下流側搬送部(下流側搬送手段)41とが設けられている。
すなわち、連続紙11の搬送方向において、印刷部13よりも上流側となる位置(図1では右側寄りの位置)に上流側搬送部40が配設されるとともに、印刷部13よりも下流側となる位置(図1では左側寄りの位置)に下流側搬送部41が配設されている。そして、本実施形態では、繰り出し部12、上流側搬送部40および下流側搬送部41によって、連続紙11に対して搬送経路に沿う搬送力を付与する搬送装置が構成されている。
繰り出し部12には、連続紙11の幅方向に延びる繰り出しローラー15が回動自在に設けられている。この繰り出しローラー15には長尺の連続紙11がロール状に巻回されており、繰り出しローラー15の回転によって搬送方向へ繰り出されるようになっている。
印刷部13には、繰り出しローラー15から繰り出された連続紙11を支持するための支持面16aを有した平面視矩形状を呈するプラテン16が設けられている。このプラテン16の支持面16aは、繰り出しローラー15の回動軸線よりも高い位置に配置されている。また、プラテン16と繰り出しローラー15との間には、プラテン16の支持面16aと同じ高さに外周面の頂部が位置する中継ローラー17が回動自在に配置されるとともに、その中継ローラー17に対して繰り出しローラー15から繰り出された連続紙11が上記した外周面の頂部を経由するように掛装されている。そして、プラテン16は、繰り出しローラー15から中継ローラー17を経由して下流側へ略水平に搬送される連続紙11を支持面16aに摺接されながら支持するようになっている。
また、印刷部13には、プラテン16の支持面16a(連続紙11の紙面)と対向する位置にキャリッジ18が設けられている。このキャリッジ18は、連続紙11の幅方向(連続紙11の搬送方向を直交する方向)に往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ18において連続紙11の紙面に対向する面には、記録手段としての記録ヘッド(液体噴射ヘッド)19が設けられている。記録ヘッド19は、プラテン16上に搬送された停止した状態の連続紙11の紙面に向けてノズルからインクを噴射することにより、連続紙11に対して印刷処理を行うようになっている。
図1に示すように、連続紙11の搬送経路上には、上流側搬送部40および下流側搬送部41をそれぞれ構成する搬送ローラー対21,22,23が設けられている。印刷部13に対して連続紙11の搬送方向の上流側となる位置には、上流側搬送部40を構成する上流側搬送ローラー対21が設けられており、印刷部13に対して連続紙11の搬送方向下流側となる位置には、下流側搬送部41を構成する第1下流側搬送ローラー対22および第2下流側搬送ローラー対23が設けられている。
上流側搬送部40を構成する上流側搬送ローラー対21は、駆動モーター24に対して動力伝達可能に連結された駆動ローラー27と、この駆動ローラー27に対して連続紙11を挟むように対向する従動ローラー30とが対をなすように配置されてなり、プラテン16の近傍であってプラテン16よりも上流側に設けられている。本実施形態では、中継ローラー17とプラテン16との間に配置されている。
下流側搬送部41は、第1下流側搬送ローラー対22および第2下流側搬送ローラー対23から構成されている。
第1下流側搬送ローラー対22は、上流側搬送部40の駆動モーター24に対して動力伝達可能に連結された駆動ローラー28と、この駆動ローラー28に対して連続紙11を挟むように対向する従動ローラー31とが対をなすように配置されてなり、プラテン16の下流側近傍に設けられている。
第2下流側搬送ローラー対23は、駆動モーター26に対して動力伝達可能に連結された駆動ローラー29と、この駆動ローラー29に対して連続紙11を挟むように対向する従動ローラー32とが対をなすように配置されてなり、第1下流側搬送ローラー対22よりも連続紙11の搬送方向の下流側に設けられている。
上述したように、本実施形態の下流側搬送部41においては、第1下流側搬送ローラー対22の駆動ローラー28が上流側搬送部40の駆動モーター24に接続されており、上流側搬送ローラー対21の駆動ローラー27と同時に駆動される構成となっている。
そして、上記した搬送ローラー対21〜23は、駆動ローラー27〜29および従動ローラー30〜32によって連続紙11を挟持した状態で、駆動ローラー27〜29が回転駆動した場合に、連続紙11(カット紙11A)に対して搬送方向の下流側に向かう搬送力を付与するようになっている。
また、上流側搬送部40を構成する上流側搬送ローラー対21は、従動ローラー30が連続紙11の紙面と直交する方向(図1では上下方向)に変位不能に構成されている。このため、この上流側搬送ローラー対21は、連続紙11に対して常に挟持力を作用させるようになっている。その一方で、下流側搬送部41を構成する下流側搬送ローラー対22,23は、切断機構(切断手段)36によってカットされることで形成されたカット紙(第2被記録媒体)11Aに対して挟持力を作用させる状態と、カット紙11Aに対して挟持力を作用させない状態との間で相互に切り替え可能となっている。そして、下流側搬送部41は、各下流側搬送ローラー対22,23による連続紙11に対する挟持状態を互いに切り替えることにより、カット紙11Aの搬送方向における挟持位置を変更できるように構成されている。
なお、本実施形態では、上流側搬送部40および下流側搬送部41として、3つの搬送ローラー対21〜23を設けたが、ローラー対の数はこれに限られるものではない。
切断機構36は、連続紙11を所定の長さに切断するもので、プラテン16の下流側であってプラテン16と第1下流側搬送ローラー対22との間に設けられている。
切断機構36は、図1および図2に示すように、連続紙11の幅方向(搬送方向に直交する方向)と平行に延びるように配置されたガイド軸37と、ガイド軸37によって連続紙11の幅方向に往復移動可能に支持されたキャリッジ38とを備えてなり、搬送経路よりも従動ローラー30〜32側に配置されている。キャリッジ38の下面側には切断部材としてのカッター39が設けられている。このカッター39は、その刃先が搬送経路に沿って搬送される連続紙11の紙面側に向けられた状態で固定されているとともに、刃先の頂部が連続紙11の紙面と略同じ高さに位置するように配置されている。
このような切断機構36は、キャリッジ38を連続紙11の幅方向(搬送方向に直交する方向)に移動させてカッター39の刃先を連続紙11の幅方向全体に亘って摺接させることにより、連続紙11を所定の長さに切断する。連続紙11は幅方向全体が切断されることにより、連続紙11におけるカッター39よりも上流側に位置する部分と、カッター39よりも下流側に位置する部分とが切り離されて、カット紙11Aが形成される。
また、第2下流側搬送ローラー対23よりも下流側には、インクが付着したカット紙11Aを加熱可能な定着手段としてのヒーター(定着手段)47が設けられている。印刷が施されたカット紙11Aは、第1下流側搬送ローラー対22から第2下流側搬送ローラー対23へと受け渡されて、この第2下流側搬送ローラー対23によってさらに下流側へと搬送されるとともに、ヒーター47によってインクの乾燥が促進されて印刷が定着されて、第2下流側搬送ローラー対23よりも搬送方向の下流側に配置された排紙トレイ55に排紙されるようになっている。
また、搬送経路を介してヒーター47と対向する位置には、カット紙11Aを支持するためのプラテン14が設けられている。これにより、定着工程時のカット紙11Aの姿勢を水平に保つことができる。
また、第1下流側搬送ローラー対22および第2下流側搬送ローラー対23に対して連続紙11の搬送方向下流側に近接する位置には、連続紙11の有無を検出する検出センサー43,44がそれぞれ設けられている。そして、制御装置(制御手段)45は、これらの検出センサー43,44から出力される検出信号に基づいて、連続紙11の先端部(搬送方向の下流側端部)の搬送位置を検出するようになっている。
なお、搬送ローラー対21〜23やヒーター47等、各構成要素の配置位置や数については上記したものに限らない。
図2に示すように、第1カム機構46A,47Aは互いに同一の構成を有しており、連続紙11の幅方向の両側に対を成すように設けられている。また、第2カム機構46B,47Bも互いに同一の構成を有しており、搬送方向で第1カム機構46A,47Aとそれぞれ並ぶようにして連続紙11の幅方向の両側に対を成すように設けられている。
図3(a)に示すように、カム機構46A(47A)は、その長手方向が連続紙11の搬送方向に沿うように配置されたカム板48Aを有している。このカム板48Aは、上流側搬送部40を構成する上流側搬送ローラー対21および下流側搬送部41を構成する第1下流側搬送ローラー対22における各従動ローラー30,31の回動軸30a,31aを下方から支持している。従動ローラー30,31の回動軸30a,31aがカム板48Aの上面48aに支持された状態では、従動ローラー30,31と駆動ローラー27,28とが相互間に隙間がないように配置され、その結果、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22が連続紙11に対して挟持力を作用させる状態となる。
一方、従動ローラー30,31の回動軸30a,31aがカム板48Aの上面48aに形成された凹部49および凹部50の各底面49a,50aに支持された状態では、従動ローラー30,31が駆動ローラー27,28から離間して配置され、その結果、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22が連続紙11に対して挟持力を作用させない状態となる。
カム板48Aの底面(上面48aとは幅方向反対側の面)には長さ方向全体に亘ってラック51Aが形成されている。このラック51Aには、カム板48Aの長さ方向と直交する方向に沿う回転軸を中心に回動するピニオン52Aが噛合されている。このピニオン52Aには移動モーター53Aが連結されているとともに、制御装置45によって正転方向および逆転方向への回動が制御されるようになっている。そして、移動モーター53Aの駆動に伴ってピニオン52Aが回動することにより、ピニオン52Aとラック51Aとが噛合した状態のカム板48Aが連続紙11の搬送方向に往復移動するようになっている。
図3(b)に示すように、カム機構46B(47B)は、その長手方向が連続紙11の搬送方向に沿うように配置されたカム板48Bを有している。このカム板48Bは、下流側搬送部41を構成する第2下流側搬送ローラー対23における従動ローラー32の回動軸32aを下方から支持している。従動ローラー32の回動軸32aがカム板48Bの上面48aに支持された状態では、従動ローラー32と駆動ローラー29とが相互間に隙間がないように配置され、その結果、第2下流側搬送ローラー対23が連続紙11に対して挟持力を作用させる状態となる。
一方、従動ローラー32の回動軸32aがカム板48Bの上面48aに形成された凹部54および凹部54の各底面54aに支持された状態では、従動ローラー32が駆動ローラー29から離間して配置され、その結果、第2下流側搬送ローラー対23が連続紙11に対して挟持力を作用させない状態となる。
カム板48Bの底面(上面48aとは幅方向反対側の面)には長さ方向全体に亘ってラック51Bが形成されている。このラック51Bには、カム板48Bの長さ方向と直交する方向に沿う回転軸を中心に回動するピニオン52Bが噛合されている。このピニオン52Bには移動モーター53Bが連結されているとともに、制御装置45によって正転方向および逆転方向への回動が制御されるようになっている。そして、移動モーター53Bの駆動に伴ってピニオン52Bが回動することにより、ピニオン52Bとラック51Bとが噛合した状態のカム板48Bが連続紙11の搬送方向に往復移動するようになっている。
制御装置45は、上流側搬送部40による連続紙11の搬送速度および下流側搬送部41によるカット紙11Aの搬送速度を設定するとともに、駆動モーター24,26、記録ヘッド19、移動モーター53A,53Bをそれぞれ制御して印刷を行う。記録ヘッド19を連続紙11の幅方向(搬送方向に直交する方向)に走査させて印刷を行うシリアル型のプリンター10では、プラテン16上に配置され停止した状態の連続紙11に対してインクを噴射させて印刷を施した後、インクを非噴射の状態で連続紙11を下流側へと搬送する。
本実施形態においては、上流側搬送部40において連続紙11を間欠的に搬送させるとともに、下流側搬送部41においてカット紙11Aを連続的に搬送させる。
記録ヘッド19の1回の走査に伴って連続紙11を停止させておく停止時間は、連続紙11の幅Wや解像度Rなどの印刷条件に応じて変化する。すなわち、制御装置45は、連続紙11の幅Wに応じて記録ヘッド19の走査範囲を変更するように制御する。そのため、連続紙11の幅Wが広い場合ほど、移動距離が長くなり、移動時間もかかってくる。すなわち、連続紙11の幅Wが広いほど1回の走査に要する時間が長くなるため、連続紙11の停止時間も長くなる。
また、制御装置45は、印刷する画像の解像度Rに応じて記録ヘッド19の走査速度を変更する。すなわち、解像度Rが大きい場合ほど、記録ヘッド19の走査速度を遅くした状態でインクを噴射することにより、単位面積当たりにより多くのインク滴の噴射を可能として解像度Rの大きな印刷を行う。そのため、解像度Rが大きいほど、1回の走査に要する時間が長くなるため、連続紙11の停止時間も長くなる。
また、制御装置45は、印刷する画像の解像度Rに応じて記録ヘッド19の走査速度を変更する。すなわち、解像度Rが大きい場合ほど、記録ヘッド19の走査速度を遅くした状態でインクを噴射することにより、単位面積当たりにより多くのインク滴の噴射を可能として解像度Rの大きな印刷を行う。そのため、解像度Rが大きいほど、1回の走査に要する時間が長くなるため、連続紙11の停止時間も長くなる。
次に、上記のように構成されたプリンターの作用について説明する。
図4は、プリンターの動作を示すフローチャートである。図5は、連続紙を間欠搬送する様子を示す図、図6は、連続紙を切断してカット紙を形成する様子を示す図、図7は、連続紙およびカット紙を搬送する様子を示す図、図8は、カット紙のみを搬送する様子を示す図である。
図4に示すように、本実施形態のプリンター10は、上流側搬送工程S1と、記録工程S2と、切断工程S3と、下流側搬送工程S4とを有する。また、下流側搬送工程S4は、第1下流側搬送工程(第1搬送工程)S5および第2下流側搬送工程(第2搬送工程)S6を含む。
(上流側搬送工程)
まず、制御装置45は、移動モーター53Aの駆動を通じてピニオン52Aを時計回りに回動させることにより、上流側搬送部40における上流側搬送ローラー対21の従動ローラー30が駆動ローラー27に接するように配置されるとともに、下流側搬送部41における第1下流側搬送ローラー対22の従動ローラー31が駆動ローラー28に接するように配置される。図5に示すように、従動ローラー30,31および駆動ローラー27,28は、高さ方向において両者間に隙間がなくなるように配置されるため、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22が連続紙11に対して挟持力を作用させる状態となる。
一方、制御装置45は、下流側搬送部41における第2下流側搬送ローラー対23の従動ローラー32を駆動ローラー29から離間させた状態(非挟持状態)のままにしておく。
次に、制御装置45は、繰り出し部12から繰り出された連続紙11を搬送方向の下流側へ間欠搬送するために、上流側搬送ローラー対21の駆動ローラー27と、第1下流側搬送ローラー対22の駆動ローラー28とを駆動モーター(第1駆動モーター)24の駆動を通じて、これら駆動ローラー27,28を同時に断続的に回転駆動させる。すると、上流側搬送ローラー対21は、連続紙11をニップ(挟持)した状態で連続紙11に対して搬送方向の下流側に向かう搬送力を断続的に付与する。これにより、上流側搬送部40では連続紙11が搬送方向の下流側へ上流側搬送速度(第1搬送速度)V1で間欠搬送されるようになる。
一方、下流側搬送部41では、第2下流側搬送ローラー対23の従動ローラー32が連続紙11に対して上方に離間して配置されているため、第2下流側搬送ローラー対23が連続紙11に対して挟持力を作用させることはない。
続いて、制御装置45は、連続紙11の搬送方向の上流側に位置する検出センサー43が連続紙11を検出した時点で、連続紙11の先端が下流側搬送部41における第1下流側搬送ローラー対22まで到達したと判断する。同時に、制御装置45は、駆動モーター24の駆動を停止させることにより、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22による連続紙11の搬送動作を停止させる。
(記録工程)
次に、制御装置45は、連続紙11の間欠搬送態様に合わせてキャリッジ18の駆動状態を制御して記録ヘッド19を走査する。ここでは、連続紙11が停止している状態でキャリッジ18(記録ヘッド19)を走査方向に往復移動させるとともに、停止させた連続紙11に対して記録ヘッド19からインクを噴射させて印刷(記録)を行う。具体的には、キャリッジ18(記録ヘッド19)を連続紙11の幅方向(搬送方向に直交する方向)に走査させて1行分の印刷を行った後、所定の距離だけ連続紙11を搬送方向下流側へと搬送させる。
ここで、連続紙11が搬送方向に移動している状態では、キャリッジ18(記録ヘッド19)の動作方向への往復移動を停止させるとともに、記録ヘッド19のインク噴射を停止させるようにそれぞれの駆動状態を制御する。
このように、制御装置45は、キャリッジ18(記録ヘッド19)を走査させるとともに、停止した連続紙11に対して記録ヘッド19からインクを噴射させて印刷を施す。すなわち、上流側搬送部40は、連続紙11の搬送と停止とを交互に繰り返して印刷処理を施すようになっている。
なお、連続紙11の搬送を開始してから停止させるまでの時間は、連続紙11を所定の搬送距離だけ搬送するのに要する時間である。なお、1行分の印刷ではなく、数行分の印刷動作に対して所定の搬送距離を設定することとしてもよい。
また、上流側搬送部40における連続紙11の平均搬送速度VAは、停止時間と搬送時間との合計時間で搬送距離Lを割ることにより算出される(VA=L/(停止時間+搬送時間))。制御装置45は、この平均搬送速度VAを印刷条件に応じて変化させ、連続紙11の幅Wが広く且つ解像度Rが大きい場合ほど低速に設定し、また、連続紙11の幅Wが狭く且つ解像度Rが小さい場合ほど速く設定する。
(切断工程)
次に、制御装置45は、図6に示すように、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22により印刷が施された長尺状の連続紙11をニップした状態で、連続紙11におけるこれらのニップ部位の間となる部分をカッター39によって切断する。すると、連続紙11におけるカッター39によりも連続紙11の搬送方向下流側に位置する部分が繰り出しローラー15から繰り出された部分から切り離されて、単票状のカット紙11Aが形成される。
(下流側搬送工程)
制御装置45は、図7に示すように、駆動モーター24の駆動を通じて上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22を同時に回転駆動させる。このとき、第2下流側搬送ローラー対23を非挟持状態にしておく。
本工程においては、上流側搬送ローラー対21により、切断後の連続紙11(カット紙11Aよりも搬送方向上流側に位置する連続紙11の未記録部分)を印刷領域まで上流側搬送速度V1で初期搬送する間、第1下流側搬送ローラー対22により、印刷が施されたカット紙11Aを上流側搬送速度V1で搬送方向の下流側へと送り出す(第1下流側搬送工程)。
これにより、切断直後において少なくとも第1下流側搬送ローラー対22によってニップされていたカット紙11Aは、第1下流側搬送ローラー対22から第2下流側搬送ローラー対23へと搬送されるとともに、後続の連続紙11(カット紙11Aよりも上流側の連続紙11)は、その先端(未記録部分)が第1下流側搬送ローラー対22によって挟持されるまで上流側搬送ローラー対21によって搬送される。このとき、記録工程において上流側搬送ローラー対21により連続紙11を間欠搬送する際の上流側搬送速度V1と同じ速度および同じ搬送量でカット紙11Aを搬送させるように、駆動モーター24の駆動を制御して第1下流側搬送ローラー対22の駆動ローラー29を回転させる。
なお、連続紙11を初期搬送させる間は、第2下流側搬送ローラー対23の従動ローラー32が駆動ローラー29から離れた状態(非挟持状態)とされている。
このようにして連続紙11およびカット紙11Aを所定距離だけ搬送させる。連続紙11の初期搬送が終了した後、制御装置45は駆動モーター24の駆動を停止して連続紙11を停止させる。
連続紙11の初期搬送が終了した後、制御装置45は、図8に示すように第2下流側搬送ローラー対23を挟持状態に変化させ、駆動モーター(第2駆動モーター)26の駆動を通じて第2下流側搬送ローラー対23を駆動させることによりカット紙11Aを上流側の連続紙11の平均搬送速度VA以上の搬送速度(第2搬送速度)V2で搬送させる(第2下流側搬送工程)。
すると、上述したように第2下流側搬送ローラー対23によってカット紙11Aがさらに下流側へと搬送されて、連続紙11の先端とカット紙11Aの後端同士の距離は大きくなっていく。このため、搬送時に連続紙11の先端と、カット紙11Aの後端との間で衝突が生じることが防止されることとなる。
このように、カット紙11Aを連続紙11の初期搬送に従って連続紙11の間欠搬送1回分に相当する搬送量だけ搬送させた後(第1下流側搬送工程)、搬送速度V2を維持した状態で排紙トレイ55へと搬送する(第2下流側搬送工程)。
そして、第2下流側搬送ローラー対23によりカット紙11Aを搬送する際、カット紙11A上に噴射されたインクを定着させるためのインク定着処理が施される(定着工程)。本実施形態では、第2下流側搬送ローラー対23よりも下流側に設置されたヒーター47によってカット紙11Aが加熱されてインクが定着する。
カット紙11Aはプラテン14によって下方から支持され、水平姿勢のままで一定の搬送速度で搬送されることとなる。つまり、カット紙11Aに対して定着処理を施す場合には、加熱条件がカット紙11A内で部分的に定着状態の異なる定着むらが現れて、印刷品質を低下させてしまうおそれがある。そのため、第2下流側搬送ローラー対23では、カット紙11Aを連続的に搬送するように、駆動モーター26は断続的ではなく連続的に駆動される。したがって、一定の搬送速度V2でカット紙11Aを連続搬送させつつ、ヒーター47の下方を通過させることにより、カット紙11Aにおける加熱条件のばらつきを抑制することができる。
なお、上述したように、第2下流側搬送ローラー対23によるカット紙11Aの搬送速度V2は、記録工程時における上流側搬送ローラー対21による連続紙11の間欠搬送速度(平均搬送速度VA)以上の速度に設定されているため、連続紙11との衝突に起因するカット紙11Aのよれ等が防止されて定着処理が良好に施されることとなる。
本実施形態のプリンター10には、下流側搬送部41内にカット紙11Aを乾燥させるためのヒーター47が組み込まれており、均一な乾燥性を低消費電力で得るため可能な限り低速かつ一定の速度で搬送させる必要がある。この下流側の搬送速度は、上流側の平均的な搬送速度を上回る必要がある。
しかしながら、連続紙11をカットした直後は連続紙11とカット紙11Aとの距離がゼロである。この状態で、連続紙11の間欠搬送とカット紙11Aの連続搬送とを同時に開始させると、上流側搬送速度、下流側搬送速度の各要件により、連続紙11の先端が、カット紙11Aの後端に衝突してしまう。
そこで、本実施形態では、カット紙11Aを連続紙11の間欠搬送と同様の搬送速度V1で搬送させた後、連続紙11の搬送を停止させるとともにカット紙11Aを上流側の平均搬送速度VA以上の搬送速度V2(VA<V2<V1)で搬送させることとした。このようにして連続紙11とカット紙11Aとの衝突を防ぎ、用紙のダメージや紙ジャムの防止を図ることとした。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態のプリンター10では、上流側搬送部40の上流側搬送ローラー対21と、下流側搬送部41を構成する一対の下流側搬送ローラー対22,23のうち一方の第1下流側搬送ローラー対22とが同期して回転駆動する構成とされているとともに、下流側搬送部41を構成する他方の第2下流側搬送ローラー対23が上記搬送ローラー対21,22とは独立して回転駆動する構成とされている。
この構成により、連続紙11を切断した後、上流側搬送ローラー対21によって後続の連続紙11に対して、最高搬送速度が搬送速度V1となるように間欠搬送動作を実行する。その間、第1下流側搬送ローラー対22により、上記搬送速度V1と同じ搬送速度でカット紙11Aを搬送させた後、上流側搬送ローラー対21が連続紙11を搬送する際の平均搬送速度VA以上の搬送速度V2に変更し、この搬送速度V2を維持した状態で連続搬送させている。
このように、連続紙11を切断した直後に、カット紙11Aよりも上流側の連続紙11(後続の連続紙11)に対して最初に行うシリアル搬送時と同じ搬送速度V1でカット紙11Aを搬送させるようにし、連続紙11をシリアル搬送して停止している間に第2下流側搬送ローラー対23にカット紙11Aの搬送制御を移行させることで、連続紙11とカット紙11Aとの衝突を避けるようにした。これにより、用紙のダメージ、紙ジャムの防止を図ることができる。
さらに、下流側搬送部41における駆動モーター24の駆動を、第2下流側搬送ローラー対23によるカット紙11Aの搬送速度が一定の速度となるように制御していればよいので、制御系の簡略化が図れる。
また、各搬送ローラー対21〜23を高速回転させることが可能な駆動モーターや高速乾燥が可能な乾燥装置等を用いることなく、印刷の高速化が図れることとなるためコストを抑えることができる。
さらに、本実施形態においては、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22による連続紙11に対するニップ動作あるいはニップ解除動作が連動する構成となっているとともに、第2下流側搬送ローラー対23によるカット紙11Aに対するニップ動作あるいはニップ解除動作は上記搬送ローラー対22,23とは独立して駆動される構成となっている。
この構成により、搬送ローラー対21〜23間におけるカット紙11Aの搬送移行動作をスムーズに行えるようになる。
例えば、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22によってニップした状態で連続紙11を搬送する間、第2下流側搬送ローラー対23をニップ解除状態としておくことで、搬送ローラー対21,22により連続紙11を所定の搬送速度V1で高精度に搬送することができる。上流側の搬送は、印字品質に関わってくるため高精度に行う必要がある。そのため、下流側の第2下流側搬送ローラー対23をニップ解除状態(非挟持状態)としておくことで、上流側の連続紙11の搬送に影響が及ぶことが防止され、連続紙11の搬送を高精度に行うことができる。
本実施形態では、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22によるニップ動作あるいはニップ解除動作と、第2下流側搬送ローラー対23によるニップ動作あるいはニップ解除動作とがそれぞれ独立してできる構成となっているが、少なくとも第2下流側搬送ローラー対23によるニップ動作あるいはニップ解除動作が可能な構成となっていればよい。すなわち、少なくとも第2下流側搬送ローラー対23が、連続紙11あるいはカット紙11Aを挟持して搬送する挟持状態と非挟持状態との間で変化可能な構成とし、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22によって連続紙11を搬送する際、第2下流側搬送ローラー対23を非挟持状態にしておくことで、上流側搬送ローラー対21および第1下流側搬送ローラー対22による連続紙11の搬送精度に影響が及ぶことが防止され、連続紙11を高精度に搬送して記録領域の所定の位置に停止させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態において、ターゲットは、連続紙に限定されず、布やフィルム、樹脂シート、金属シートなどでもよい。
上記実施形態では、記録装置として、インクジェット式プリンターが採用されているが、インク以外の他の流体を噴射したりする流体噴射装置を採用しても良い。また、微少量の液滴を噴射させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。この場合、液滴とは、上記液体噴射装置から噴射される液体の状態を言い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここで言う液体とは、液体噴射装置が噴射させることができる材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。
また、液体の代表的な例としては上記実施形態で用いたようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的は水性インクおよび油性インクならびにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解の形で含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造などに用いられる生態有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられる試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計や精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信装置等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
10…インクジェットプリンター(記録装置)、11…連続紙(第1被記録媒体)、11A…カット紙(第2被記録媒体)、19…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、21…上流側搬送ローラー対、21,22…搬送ローラー対、22,23…下流側搬送ローラー対、22…第1下流側搬送ローラー対、23…第2下流側搬送ローラー対、24,26…駆動モーター、24…駆動モーター(第1駆動モーター)、26…駆動モーター(第2駆動モーター)、36…切断機構(切断手段)、40…上流側搬送部(上流側搬送手段)、41…下流側搬送部(下流側搬送手段)、45…制御装置(制御手段)、S2…記録工程、S3…切断工程、S5…第1下流側搬送工程(第1搬送工程)、S6…第2下流側搬送工程(第2搬送工程)、V1…上流側搬送速度(第1搬送速度)、V2…第2搬送速度、VA…平均搬送速度

Claims (7)

  1. 長尺状の第1被記録媒体を搬送方向の上流側から下流側へ間欠搬送する上流側搬送手段と、
    前記第1被記録媒体を前記搬送方向に交差する方向へ切断する切断手段と、
    前記上流側搬送手段よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記第1被記録媒体から切り出された第2被記録媒体を前記間欠搬送あるいは連続搬送する下流側搬送手段と、
    前記下流側搬送手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記上流側搬送手段により前記第2被記録媒体よりも前記搬送方向の上流側に位置する切断後の前記第1被記録媒体を第1搬送速度で初期搬送する間、前記下流側搬送手段により前記第2被記録媒体を前記第1搬送速度で搬送させ、その後、前記下流側搬送手段により前記第2被記録媒体を、前記上流側搬送手段が前記第1被記録媒体を搬送する際の平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送するように制御する
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記上流側搬送手段は、前記切断手段と上流側搬送ローラー対とを有し、
    前記下流側搬送手段は、搬送方向に並ぶ複数の下流側搬送ローラー対を有してなり、
    前記制御手段は、前記上流側搬送ローラー対および前記複数の下流側搬送ローラー対のうち最も上流側に配置されている第1下流側搬送ローラー対を駆動する第1駆動モーターと、前記第1下流側搬送ローラー対以外の他の第2下流側搬送ローラー対を駆動する第2駆動モーターとをそれぞれ独立に制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記制御手段は、前記上流側搬送ローラー対および前記第1下流側搬送ローラー対により切断後の前記第1被記録媒体を前記第1搬送速度で搬送する間、前記第2下流側搬送ローラー対を非挟持状態にし、前記第1被記録媒体の前記初期搬送の終了後、前記第2下流側搬送ローラー対を挟持状態に変化させて前記第2被記録媒体を第2搬送速度で搬送させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送装置と、
    長尺状の前記第1被記録媒体の搬送方向と直交する走査方向に移動しながら前記液体を噴射させることにより、停止した状態にある前記第1被記録媒体に対して前記液体を付着させる液体噴射ヘッドと、を備える
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 間欠搬送される長尺状の第1被記録媒体を停止させた状態で当該第1被記録媒体に液体を付着させて記録処理を施す記録工程と、
    前記記録工程において記録処理が施されて停止した状態にある前記第1被記録媒体を所定の長さになるように前記搬送方向と直交する方向に切断する切断工程と、
    上流側搬送手段により、前記切断工程において前記第1被記録媒体から切り出された第2被記録媒体よりも前記搬送方向の上流側に位置する切断後の前記第1被記録媒体を第1搬送速度で初期搬送する間、下流側搬送手段により、前記第2被記録媒体を前記第1搬送速度で搬送させる第1搬送工程と、
    前記第1搬送工程の後、前記下流側搬送手段により前記第2被記録媒体を、前記上流側搬送手段が前記第1被記録媒体を搬送する際の平均搬送速度以上の第2搬送速度で連続搬送する第2搬送工程と、を備えた
    ことを特徴とする記録方法。
  6. 前記第1搬送工程では、前記上流側搬送手段による前記第1被記録媒体の搬送を前記下流側搬送手段が妨げることのないように、当該下流側搬送手段と、前記第1被記録媒体を挟持して搬送する挟持状態と非挟持状態との間で変化させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録方法。
  7. 前記第1搬送工程では、前記切断工程において前記第1被記録媒体から切り出された第2被記録媒体を、前記上流側搬送手段を構成する上流側搬送ローラー対と、前記下流側搬送手段を構成する複数の下流側搬送ローラー対のうち最も上流側に搬送される第1下流側搬送ローラー対とにより、前記記録工程において前記第1被記録媒体を搬送する搬送速度と同じ速度で搬送させ、
    前記第2搬送工程では、前記第1下流側搬送ローラー対以外の他の第2下流側搬送ローラー対により前記第2被記録媒体を搬送する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の記録方法。
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