JP2023182989A - 媒体搬送装置、記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体の分離性能を維持しつつ、搬送される媒体の負荷をシンプルな構造で低減させることができる媒体搬送装置、記録装置を提供する。【解決手段】媒体載置部22と、第1媒体17fを搬送方向Dcに送る給送ローラー33と、第1媒体17fと第2媒体17sとを分離させる分離ローラー34と、給送ローラー33から送られる第1媒体17fを搬送する搬送ローラー対24と、分離ローラー34を駆動させる駆動機構と、を備え、駆動機構は、第2回転方向R2に分離ローラー34を回転させ、分離ローラー34の第1回転方向R1への回転に対して第1負荷値の回転負荷を付与し、第1媒体17fの先端が搬送ローラー対24を通過してから、第1媒体17fの後端が給送ローラー33と分離ローラー34との間を通過する前までに、分離ローラー34に付与する回転負荷を第1負荷値から第1負荷値よりも小さい第2負荷値に切り替える。【選択図】図1
Description
本発明は、媒体搬送装置、記録装置に関する。
例えば特許文献1のように、媒体の一例である用紙に対して記録を行う記録装置の一例であるインクジェットプリンターがある。インクジェットプリンターは、媒体搬送装置の一例である給紙装置を備える。給紙装置は、ピックアップローラーと、給送ローラーの一例であるフィードローラーと、分離ローラーの一例であるリタードローラーと、搬送ローラー対と、を備える。
給送装置は、ピックアップローラーで送り出した用紙を、フィードローラー及びリタードローラーにより1枚ずつ分離した後、搬送ローラー対により搬送する。給送装置は、搬送ローラー対が搬送する用紙からフィードローラーを離すことで搬送の負荷を低減させると共に、ピックアップローラーで次の用紙を押さえることで重送を抑制する。
特許文献1の給送装置は、ソレノイドの駆動によりフィードローラーを移動させる。そのため、構造が複雑になってしまう。
上記課題を解決する媒体搬送装置は、第1媒体及び第2媒体が載置される媒体載置部と、前記第1媒体を搬送方向に送る給送ローラーと、前記給送ローラーとの間に前記第1媒体をニップすると共に、前記第1媒体と前記第2媒体とを分離させる分離ローラーと、前記給送ローラーから送られる前記第1媒体を搬送する搬送ローラー対と、前記分離ローラーを駆動させる駆動機構と、を備え、前記分離ローラーは、前記第1媒体を前記搬送方向に送る方向である第1回転方向と、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向と、に回転可能であり、前記駆動機構は、前記第2回転方向に前記分離ローラーを回転させ、前記分離ローラーの前記第1回転方向への回転に対して第1負荷値の回転負荷を付与し、前記第1媒体の先端が前記搬送ローラー対を通過してから、前記第1媒体の後端が前記給送ローラーと前記分離ローラーとの間を通過する前までに、前記分離ローラーに付与する回転負荷を前記第1負荷値から前記第1負荷値よりも小さい第2負荷値に切り替える。
上記課題を解決する記録装置は、上記構成の媒体搬送装置と、前記第1媒体に対して記録を行う記録部と、を備える。
[実施形態]
以下、媒体搬送装置、記録装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の記録装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射して印刷するインクジェット式のプリンターである。図面では、記録装置11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。
以下、媒体搬送装置、記録装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の記録装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射して印刷するインクジェット式のプリンターである。図面では、記録装置11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。
<記録装置>
図1に示すように、記録装置11は、筐体12と、スタッカー13と、記録部14と、制御部15と、媒体搬送装置16と、を備えてもよい。
図1に示すように、記録装置11は、筐体12と、スタッカー13と、記録部14と、制御部15と、媒体搬送装置16と、を備えてもよい。
筐体12は、記録装置11の各種構成を収容する。具体的には、筐体12は、記録部14と、制御部15と、媒体搬送装置16と、を収容する。
スタッカー13は、媒体搬送装置16により搬送された媒体17を受ける。スタッカー13は、記録済みの複数の媒体17を積載可能である。本実施形態では、複数の媒体17のうち連続して搬送される2枚の媒体17を第1媒体17f、第2媒体17sともいう。第1媒体17fは、先に搬送される媒体17である。第2媒体17sは、第1媒体17fの次に搬送される媒体17である。以下の説明において、第1媒体17fと第2媒体17sを区別しない場合は、単に媒体17ともいう。
スタッカー13は、媒体搬送装置16により搬送された媒体17を受ける。スタッカー13は、記録済みの複数の媒体17を積載可能である。本実施形態では、複数の媒体17のうち連続して搬送される2枚の媒体17を第1媒体17f、第2媒体17sともいう。第1媒体17fは、先に搬送される媒体17である。第2媒体17sは、第1媒体17fの次に搬送される媒体17である。以下の説明において、第1媒体17fと第2媒体17sを区別しない場合は、単に媒体17ともいう。
記録部14は、ノズル面19を有してもよい。ノズル面19には、複数のノズル20が開口する。記録部14は、ノズル面19が水平面に対して傾いて設けられてもよい。記録部14は、ノズル20から液体を噴射することにより、搬送される媒体17に対して記録を行う。すなわち、記録部14は、第1媒体17fに対して記録を行ってもよい。記録部14は、第1媒体17fに対して記録を行った後、第2媒体17sに対して記録を行ってもよい。本実施形態の記録部14は、搬送される媒体17に対して、停止した状態で記録を行うラインヘッドである。
制御部15は、記録装置11における各機構の駆動を統括的に制御し、記録装置11で実行される各種動作を制御する。
制御部15は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。ハードウェア回路は、例えば特定用途向け集積回路である。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
制御部15は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。ハードウェア回路は、例えば特定用途向け集積回路である。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
<媒体搬送装置>
媒体搬送装置16は、媒体載置部22と、給送機構23と、搬送ローラー対24と、を備える。媒体搬送装置16は、複数の媒体載置部22と、媒体載置部22と同数の給送機構23と、を備えてもよい。媒体搬送装置16は、送りローラー対26と、搬送ベルト27と、一対のプーリー28と、排出ローラー対29と、を備えてもよい。
媒体搬送装置16は、媒体載置部22と、給送機構23と、搬送ローラー対24と、を備える。媒体搬送装置16は、複数の媒体載置部22と、媒体載置部22と同数の給送機構23と、を備えてもよい。媒体搬送装置16は、送りローラー対26と、搬送ベルト27と、一対のプーリー28と、排出ローラー対29と、を備えてもよい。
給送機構23は、対応する媒体載置部22から、この媒体載置部22に収容された媒体17を給送する。給送とは、媒体載置部22から搬送経路36に媒体17を1枚ずつ送り出すことである。給送機構23は、移動機構31と、ピックアップローラー32と、給送ローラー33と、分離ローラー34と、を備えてもよい。
搬送ローラー対24、送りローラー対26、及び排出ローラー対29は、それぞれ媒体17の表面に接触するローラーと、媒体17の裏面に接触するローラーと、を含む。2つのローラーは、一方が回転駆動される駆動ローラーであり、他方が従動回転する従動ローラーであってもよい。
図1では、媒体17が搬送される搬送経路36及び反転経路37を一点鎖線で示す。搬送経路36は、媒体載置部22と、スタッカー13と、を結ぶ。反転経路37は、記録部14より下流の搬送経路36と、記録部14より上流の搬送経路36と、を結ぶ。反転経路37は、媒体17の両面に記録する場合に、片面に記録された媒体17を記録部14より上流に戻すための経路である。媒体搬送装置16は、媒体17を搬送する経路を切り替えるフラップ38を備えてもよい。
媒体載置部22は、複数の媒体17を積層状態で収容可能であってもよい。媒体載置部22には、第1媒体17f及び第2媒体17sが載置される。載置とは、上に載せた状態であって、外力を加えることで移動させることが可能な状態である。媒体載置部22に載置されているとき、第1媒体17fは、第2媒体17sの上に位置する。
搬送ローラー対24は、給送ローラー33から送られる第1媒体17fを搬送する。搬送ローラー対24は、媒体17を挟んだ状態で回転することにより、媒体17を搬送する。搬送ローラー対24を構成する2つのローラーのうち、一方のローラーは歯付きローラーであってもよい。片面に記録された媒体17の記録された面に接するローラーを歯付きローラーにすると、記録品質の低下を抑制できる。
媒体搬送装置16は、複数の送りローラー対26を備えてもよい。複数の送りローラー対26は、搬送経路36及び反転経路37に設けられてもよい。送りローラー対26は、媒体17を挟んだ状態で回転することにより、媒体17を搬送経路36もしくは反転経路37に沿って搬送する。
搬送ベルト27は、搬送ローラー対24から送られる第1媒体17fを搬送してもよい。搬送ベルト27は、環状のベルトである。搬送ベルト27は、一対のプーリー28に掛け渡される。搬送ベルト27は、1つのプーリー28の回転に伴って一対のプーリー28の周りを周回する。搬送ベルト27は、媒体17を搬送する搬送面40を有する。搬送面40は、搬送ベルト27の外周面のうち、例えば静電吸着によって媒体17を支持する平面である。搬送ベルト27は、搬送面40がノズル面19に平行になるように設けられてもよい。搬送ベルト27は、媒体17のうち記録部14により記録される部分を支持する。搬送ベルト27は、媒体17を支持した状態で周回することにより、媒体17を搬送方向Dcに搬送する。搬送方向Dcは、搬送経路36に沿う方向であって、媒体載置部22からスタッカー13に向かう方向である。
排出ローラー対29は、搬送経路36の下流端に設けられてもよい。排出ローラー対29は、媒体17を挟んだ状態で回転することより、記録された媒体17をスタッカー13に排出する。
移動機構31は、ピックアップローラー32を移動させる。移動機構31は、例えばソレノイド、カム、及びエアシリンダーなどを含んで構成されてもよい。本実施形態のピックアップローラー32は、図3に示す接触位置と、図6に示す離間位置と、の間で変位可能である。接触位置は、第1媒体17fに接触する位置である。離間位置は、第1媒体17fから離間する位置である。ピックアップローラー32は、接触位置で回転することにより、媒体載置部22に載置される第1媒体17fを給送ローラー33に送る。ピックアップローラー32は、第1媒体17fを送り出した後、第2媒体17sを送り出す。
給送ローラー33は、ピックアップローラー32により送り出された媒体17の上面に接触する。すなわち、ピックアップローラー32により複数の媒体17が送られる重送が生じたとき、給送ローラー33は、最も上に位置する第1媒体17fに接触する。給送ローラー33は、第1媒体17fを搬送方向Dcに送る。
分離ローラー34は、給送ローラー33との間に第1媒体17fをニップする。分離ローラー34は、回転軸42を中心として第1回転方向R1と、第2回転方向R2と、に回転可能である。第1回転方向R1は、第1媒体17fを搬送方向Dcに送る方向である。第2回転方向R2は、第1回転方向R1とは反対の方向である。分離ローラー34は、回転軸42に固定されていない。そのため、分離ローラー34は、回転軸42に対して滑るように回転可能である。
図2に示すように、媒体搬送装置16は、駆動機構44を備えてもよい。駆動機構44は、駆動源の一例である第1駆動源45と、伝達部46と、第2駆動源47と、を備えてもよい。駆動機構44は、第1トルクリミッター48と、第2トルクリミッター49と、ワンウェイクラッチ50と、を備えてもよい。
第1駆動源45は、分離ローラー34を駆動させてもよい。第1駆動源45は、回転軸42を第2回転方向R2に回転させることにより、分離ローラー34を第2回転方向R2に回転させる。すなわち、本実施形態の回転軸42は、第1駆動源45の動力を分離ローラー34に伝達する伝達経路を構成する。
伝達部46は、第1駆動源45の駆動力を給送ローラー33に伝達する。伝達部46は、第1駆動源45の駆動力を図1に示すピックアップローラー32に伝達してもよい。すなわち、第1駆動源45は、回転軸42、給送ローラー33、及びピックアップローラー32を回転させてもよい。
第2駆動源47は、搬送ローラー対24のうち駆動ローラーを駆動させてもよい。
第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、回転軸42に設けられてもよい。第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、第1駆動源45の動力を分離ローラー34に伝達する伝達経路に設けられてもよい。第1トルクリミッター48と第2トルクリミッター49は、伝達経路に直列に設けられてもよい。すなわち、第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、伝達経路を構成する回転軸42に対して回転負荷を付与してもよい。
第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、回転軸42に設けられてもよい。第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、第1駆動源45の動力を分離ローラー34に伝達する伝達経路に設けられてもよい。第1トルクリミッター48と第2トルクリミッター49は、伝達経路に直列に設けられてもよい。すなわち、第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、伝達経路を構成する回転軸42に対して回転負荷を付与してもよい。
第1トルクリミッター48は、回転軸42に固定されてもよい。第1トルクリミッター48は、回転軸42と一体で回転してもよい。第1トルクリミッター48は、分離ローラー34に第1負荷値の回転負荷を付与してもよい。すなわち、分離ローラー34が回転軸42と異なる回転をする場合、第1トルクリミッター48と分離ローラー34との間には第1負荷値の回転負荷が生じる。分離ローラー34が回転軸42と同じ回転をする場合、第1トルクリミッター48は、分離ローラー34に対して回転負荷を付与しない。第1負荷値は、例えば400gfcmとしてもよい。
第2トルクリミッター49は、例えば回転軸42を支持するフレームに固定される。第2トルクリミッター49は、分離ローラー34に第2負荷値の回転負荷を付与してもよい。本実施形態の第2トルクリミッター49は、ワンウェイクラッチ50及び回転軸42を介して分離ローラー34に回転負荷を付与する。第2負荷値は、第1負荷値よりも小さい。第2負荷値は、例えば200gfcmとしてもよい。
ワンウェイクラッチ50は、回転軸42と第2トルクリミッター49との接続状態を切り替える。ワンウェイクラッチ50は、第1回転方向R1に回転する回転軸42と、第2トルクリミッター49と、を接続させる。ワンウェイクラッチ50は、第2回転方向R2に回転する回転軸42と第2トルクリミッター49とを切り離す。
回転軸42が第1回転方向R1に回転する場合、ワンウェイクラッチ50は、回転軸42と一体で回転する。そのため、ワンウェイクラッチ50と第2トルクリミッター49との間には、第2負荷値の回転負荷が生じる。
回転軸42が第2回転方向R2に回転する場合、ワンウェイクラッチ50は、回転軸42を空転させる。すなわち、第2トルクリミッター49は、第2回転方向R2に回転する回転軸42に対して回転負荷を付与しない。
<実施形態の作用>
本実施形態の作用について説明する。
図3~図6では、第1駆動源45及び第2駆動源47の駆動による回転の方向を実線矢印で示すと共に、媒体17及び他のローラーに対して従動回転の方向を破線矢印で示す。
本実施形態の作用について説明する。
図3~図6では、第1駆動源45及び第2駆動源47の駆動による回転の方向を実線矢印で示すと共に、媒体17及び他のローラーに対して従動回転の方向を破線矢印で示す。
図3に示すように、媒体17を給送する場合、制御部15は、第1駆動源45を駆動させる。第1駆動源45は、ピックアップローラー32、給送ローラー33、回転軸42を回転させる。接触位置に位置するピックアップローラー32が回転すると、第1媒体17fが給送される。
回転軸42は、第2回転方向R2に回転する。第1媒体17fが給送ローラー33に到達する前、分離ローラー34は、給送ローラー33に従動して第1回転方向R1に回転する。分離ローラー34は、第2回転方向R2に回転する回転軸42とは異なる方向に回転するため、分離ローラー34には第1トルクリミッター48により回転負荷が付与される。ワンウェイクラッチ50は、第1駆動源45が駆動している場合、第2トルクリミッター49と分離ローラー34とを切り離す。そのため、駆動機構44は、分離ローラー34の第1回転方向R1への回転に対して第1負荷値の回転負荷を付与する。
図4に示すように、第1媒体17fが給送ローラー33まで送られると、給送ローラー33と分離ローラー34は、第1媒体17fを挟む。分離ローラー34は、搬送方向Dcに送られる第1媒体17fに従動するが、分離ローラー34の回転方向は変わらず第1回転方向R1である。したがって、分離ローラー34には第1トルクリミッター48により第1負荷値の回転負荷が付与される。
図5に示すように、第2媒体17sが第1媒体17fに付いて送られることを重送という。重送された第2媒体17sが分離ローラー34まで送られると、分離ローラー34は、第1トルクリミッター48から受ける負荷により、第2回転方向R2に回転して第2媒体17sを押し戻す。分離ローラー34は、第1媒体17fと第2媒体17sとを分離させる。
制御部15は、第1媒体17fの先端が搬送ローラー対24まで搬送された後、第2駆動源47を駆動させてもよい。制御部15は、先端が突き当てられた第1媒体17fの斜行が補正されるのを待って第2駆動源47を駆動させてもよい。すなわち、搬送ローラー対24は、媒体17の斜行を補正する所謂レジストローラーであってもよい。
図6に示すように、制御部15は、搬送ローラー対24に第1媒体17fを搬送させた状態で、ピックアップローラー32を離間位置に移動させてもよい。制御部15は、ピックアップローラー32が離間位置に位置する状態で、第1駆動源45を停止させてもよい。
第1駆動源45が停止すると、給送ローラー33と分離ローラー34は、搬送ローラー対24によって送られる第1媒体17fに従動する。回転軸42は、分離ローラー34に対して従動回転する。すなわち、分離ローラー34と回転軸42は、第1回転方向R1に回転する。ワンウェイクラッチ50は、第1駆動源45が駆動していない場合、第2トルクリミッター49と分離ローラー34とを接続させる。そのため、第1駆動源45が停止すると、分離ローラー34に付与される回転負荷が第1負荷値から第2負荷値に切り替わる。第2負荷値の回転負荷が付与される分離ローラー34は、第2媒体17sが重送されても、第2媒体17sが分離ローラー34を通過しないように留めることができる。
ピックアップローラー32は、分離ローラー34に付与する回転負荷が第1負荷値から第2負荷値に切り替わる以前に、接触位置から離間位置に移動してもよい。すなわち、ピックアップローラー32は、回転負荷が切り替わる前に離間位置に移動してもよいし、回転負荷が切り替わるのと同時に離間位置に移動してもよい。
制御部15は、第1媒体17fの先端が搬送ローラー対24を通過してから、第1媒体17fの後端が給送ローラー33と分離ローラー34との間を通過する前までに、第1駆動源45を停止させてもよい。本実施形態では、第1駆動源45が停止すると、分離ローラー34に付与する回転負荷が第1負荷値から第2負荷値に切り替わる。駆動機構44は、第1媒体17fの先端が搬送ベルト27に到達する前に、分離ローラー34に付与する回転負荷を第1負荷値から第2負荷値に切り替えてもよい。
第1媒体17fの後端が給送ローラー33及び分離ローラー34を通過した後、制御部15は、ピックアップローラー32を接触位置に移動させると共に、第1駆動源45を駆動して第2媒体17sを給送する。
<実施形態の効果>
本実施形態の効果について説明する。
(1)分離ローラー34を駆動させる駆動機構44が、分離ローラー34の回転負荷を切り替える。したがって、媒体17の分離性能を維持しつつ、搬送される媒体17の負荷をシンプルな構造で低減させることができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)分離ローラー34を駆動させる駆動機構44が、分離ローラー34の回転負荷を切り替える。したがって、媒体17の分離性能を維持しつつ、搬送される媒体17の負荷をシンプルな構造で低減させることができる。
(2)駆動機構44は、第1トルクリミッター48と第2トルクリミッター49とを備える。駆動機構44は、分離ローラー34に回転負荷を付与するトルクリミッターを切り替えることで、分離ローラー34の回転負荷を容易に変更できる。
(3)第1トルクリミッター48と第2トルクリミッター49は、伝達経路に直列に設けられる。したがって、例えば、第1トルクリミッター48と第2トルクリミッター49を並列に設ける場合に比べて構造をシンプルにできる。
(4)第1トルクリミッター48と第2トルクリミッター49は、同じ回転軸42に設けられる。そのため、第1トルクリミッター48と第2トルクリミッター49を別々に設ける場合に比べて駆動機構44を小型化できる。
(5)駆動機構44は、ワンウェイクラッチ50を備える。ワンウェイクラッチ50は、第1駆動源45の駆動に伴い第2トルクリミッター49と分離ローラー34との接続を切り替える。したがって、駆動機構44の構成をシンプルにすることができる。
(6)第1媒体17fは、分離ローラー34に付与される回転負荷が変わる際に傾く虞がある。その点、駆動機構44は、第1媒体17fの先端が搬送ベルト27に到達する前に分離ローラー34に付与する回転負荷を第2負荷値に切り替える。したがって、搬送ベルト27上の第1媒体17fに傾きが生じる虞を低減できる。
(7)分離ローラー34に付与する回転負荷が第2負荷値になるとき、ピックアップローラー32は、離間位置に位置する。したがって、ピックアップローラー32が第1媒体17fに付与する負荷を低減できる。
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1駆動源45は、回転軸42に加え、ピックアップローラー32、給送ローラー33、搬送ローラー対24、送りローラー対26、プーリー28、及び排出ローラー対29のうち少なくとも1つを回転させてもよい。
・第1負荷値及び第2負荷値は、例えば媒体17の種類に応じて変更可能であってもよい。例えば、重送されても分離しやすい媒体17の場合は、分離しにくい場合に比べて第1負荷値及び第2負荷値を小さくしてもよい。例えば、媒体17の腰が強い場合は、腰が弱い場合に比べて第1負荷値及び第2負荷値を小さくしてもよい。例えば、媒体17の幅が小さい場合は、媒体17の幅が大きい場合に比べて第1負荷値及び第2負荷値を小さくしてもよい。
・第1駆動源45の駆動が停止されるとき、ピックアップローラー32は、接触位置に位置してもよい。
・駆動機構44は、第1媒体17fが搬送ベルト27に到達した後であって、搬送ベルト27に吸着される前、もしくは記録部14が第1媒体17fに記録を開始する前に第1駆動源45の駆動を停止してもよい。
・駆動機構44は、第1媒体17fが搬送ベルト27に到達した後であって、搬送ベルト27に吸着される前、もしくは記録部14が第1媒体17fに記録を開始する前に第1駆動源45の駆動を停止してもよい。
・回転軸42と第2トルクリミッター49との接続状態の切り替えは、例えば制御部15がクラッチを制御することで行ってもよい。
・第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、少なくとも一方が回転軸42とは異なる位置に設けられてもよい。
・第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、少なくとも一方が回転軸42とは異なる位置に設けられてもよい。
・第1トルクリミッター48及び第2トルクリミッター49は、少なくとも一方が伝達経路に並列に設けられてもよい。駆動機構44は、例えばクラッチにより動力の伝達経路を第1トルクリミッター48を通る経路から第2トルクリミッター49を通る経路に切り替えることで、分離ローラー34に付与する回転負荷を変更してもよい。
・駆動機構44は、例えばクラッチによって第1駆動源45と回転軸42とを切り離すことで、回転軸42の駆動を停止してもよい。
・駆動機構44は、回転軸42もしくは分離ローラー34に摩擦材を押し付けて回転を制限する制動部を有してもよい。駆動機構44は、分離ローラー34に付与する回転負荷を制動部により切り替えてもよい。
・駆動機構44は、回転軸42もしくは分離ローラー34に摩擦材を押し付けて回転を制限する制動部を有してもよい。駆動機構44は、分離ローラー34に付与する回転負荷を制動部により切り替えてもよい。
・記録部14は、媒体17に対して走査するシリアルヘッドとして構成されてもよい。
・媒体搬送装置16は、媒体17の画像を読み取る読取部を備えるスキャナーに設けられてもよい。
・媒体搬送装置16は、媒体17の画像を読み取る読取部を備えるスキャナーに設けられてもよい。
・記録装置11は、インクジェット式のプリンターに限らず、レーザープリンター、サーマルプリンター、ドットインパクトプリンター、デジタル印刷機などでもよい。
・記録装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりして記録を行う液体噴射装置であってもよい。液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する装置がある。液体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体噴射装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する装置であってもよい。液体噴射装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置であってもよい。
・記録装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりして記録を行う液体噴射装置であってもよい。液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する装置がある。液体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体噴射装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する装置であってもよい。液体噴射装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置であってもよい。
[定義]
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)媒体搬送装置は、第1媒体及び第2媒体が載置される媒体載置部と、前記第1媒体を搬送方向に送る給送ローラーと、前記給送ローラーとの間に前記第1媒体をニップすると共に、前記第1媒体と前記第2媒体とを分離させる分離ローラーと、前記給送ローラーから送られる前記第1媒体を搬送する搬送ローラー対と、前記分離ローラーを駆動させる駆動機構と、を備え、前記分離ローラーは、前記第1媒体を前記搬送方向に送る方向である第1回転方向と、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向と、に回転可能であり、前記駆動機構は、前記第2回転方向に前記分離ローラーを回転させ、前記分離ローラーの前記第1回転方向への回転に対して第1負荷値の回転負荷を付与し、前記第1媒体の先端が前記搬送ローラー対を通過してから、前記第1媒体の後端が前記給送ローラーと前記分離ローラーとの間を通過する前までに、前記分離ローラーに付与する回転負荷を前記第1負荷値から前記第1負荷値よりも小さい第2負荷値に切り替える。
この構成によれば、分離ローラーを駆動させる駆動機構が、分離ローラーの回転負荷を切り替える。したがって、媒体の分離性能を維持しつつ、搬送される媒体の負荷をシンプルな構造で低減させることができる。
(B)媒体搬送装置において、前記駆動機構は、前記分離ローラーを駆動させる駆動源と、前記駆動源の動力を前記分離ローラーに伝達する伝達経路に設けられる第1トルクリミッター及び第2トルクリミッターと、を備え、前記第1トルクリミッターは、前記分離ローラーに前記第1負荷値の回転負荷を付与し、前記第2トルクリミッターは、前記分離ローラーに前記第2負荷値の回転負荷を付与してもよい。
この構成によれば、駆動機構は、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターとを備える。駆動機構は、分離ローラーに回転負荷を付与するトルクリミッターを切り替えることで、分離ローラーの回転負荷を容易に変更できる。
(C)媒体搬送装置において、前記第1トルクリミッターと前記第2トルクリミッターは、前記伝達経路に直列に設けられてもよい。
この構成によれば、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターは、伝達経路に直列に設けられる。したがって、例えば、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターを並列に設ける場合に比べて構造をシンプルにできる。
この構成によれば、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターは、伝達経路に直列に設けられる。したがって、例えば、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターを並列に設ける場合に比べて構造をシンプルにできる。
(D)媒体搬送装置において、前記第2トルクリミッターは、前記第1トルクリミッターと共に回転軸に設けられてもよい。
この構成によれば、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターは、同じ回転軸に設けられる。そのため、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターを別々に設ける場合に比べて駆動機構を小型化できる。
この構成によれば、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターは、同じ回転軸に設けられる。そのため、第1トルクリミッターと第2トルクリミッターを別々に設ける場合に比べて駆動機構を小型化できる。
(E)媒体搬送装置において、前記駆動機構は、ワンウェイクラッチを備え、前記ワンウェイクラッチは、前記駆動源が駆動している場合、前記第2トルクリミッターと前記分離ローラーとを切り離し、前記駆動源が駆動していない場合、前記第2トルクリミッターと前記分離ローラーとを接続させてもよい。
この構成によれば、駆動機構は、ワンウェイクラッチを備える。ワンウェイクラッチは、駆動源の駆動に伴い第2トルクリミッターと分離ローラーとの接続を切り替える。したがって、駆動機構の構成をシンプルにすることができる。
(F)媒体搬送装置は、前記搬送ローラー対から送られる前記第1媒体を搬送する搬送ベルトを備え、前記駆動機構は、前記第1媒体の先端が前記搬送ベルトに到達する前に、前記分離ローラーに付与する回転負荷を前記第1負荷値から前記第2負荷値に切り替えてもよい。
第1媒体は、分離ローラーに付与される回転負荷が変わる際に傾く虞がある。その点、この構成によれば、駆動機構は、第1媒体の先端が搬送ベルトに到達する前に分離ローラーに付与する回転負荷を第2負荷値に切り替える。したがって、搬送ベルト上の第1媒体に傾きが生じる虞を低減できる。
(G)媒体搬送装置は、前記媒体載置部に載置される前記第1媒体を前記給送ローラーに送るピックアップローラーを備え、前記ピックアップローラーは、前記第1媒体に接触する接触位置と、前記第1媒体から離間する離間位置と、の間で変位可能であり、前記ピックアップローラーは、前記分離ローラーに付与する回転負荷が前記第1負荷値から前記第2負荷値に切り替わる以前に、前記接触位置から前記離間位置に移動してもよい。
この構成によれば、分離ローラーに付与する回転負荷が第2負荷値になるとき、ピックアップローラーは、離間位置に位置する。したがって、ピックアップローラーが第1媒体に付与する負荷を低減できる。
(H)記録装置は、上記構成の媒体搬送装置と、前記第1媒体に対して記録を行う記録部と、を備える。
この構成によれば、上記媒体搬送装置と同様の効果を奏することができる。
この構成によれば、上記媒体搬送装置と同様の効果を奏することができる。
11…記録装置、12…筐体、13…スタッカー、14…記録部、15…制御部、16…媒体搬送装置、17…媒体、17f…第1媒体、17s…第2媒体、19…ノズル面、20…ノズル、22…媒体載置部、23…給送機構、24…搬送ローラー対、26…送りローラー対、27…搬送ベルト、28…プーリー、29…排出ローラー対、31…移動機構、32…ピックアップローラー、33…給送ローラー、34…分離ローラー、36…搬送経路、37…反転経路、38…フラップ、40…搬送面、42…回転軸、44…駆動機構、45…第1駆動源、46…伝達部、47…第2駆動源、48…第1トルクリミッター、49…第2トルクリミッター、50…ワンウェイクラッチ、Dc…搬送方向、R1…第1回転方向、R2…第2回転方向。
Claims (8)
- 第1媒体及び第2媒体が載置される媒体載置部と、
前記第1媒体を搬送方向に送る給送ローラーと、
前記給送ローラーとの間に前記第1媒体をニップすると共に、前記第1媒体と前記第2媒体とを分離させる分離ローラーと、
前記給送ローラーから送られる前記第1媒体を搬送する搬送ローラー対と、
前記分離ローラーを駆動させる駆動機構と、
を備え、
前記分離ローラーは、前記第1媒体を前記搬送方向に送る方向である第1回転方向と、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向と、に回転可能であり、
前記駆動機構は、
前記第2回転方向に前記分離ローラーを回転させ、
前記分離ローラーの前記第1回転方向への回転に対して第1負荷値の回転負荷を付与し、
前記第1媒体の先端が前記搬送ローラー対を通過してから、前記第1媒体の後端が前記給送ローラーと前記分離ローラーとの間を通過する前までに、前記分離ローラーに付与する回転負荷を前記第1負荷値から前記第1負荷値よりも小さい第2負荷値に切り替えることを特徴とする媒体搬送装置。 - 前記駆動機構は、
前記分離ローラーを駆動させる駆動源と、
前記駆動源の動力を前記分離ローラーに伝達する伝達経路に設けられる第1トルクリミッター及び第2トルクリミッターと、
を備え、
前記第1トルクリミッターは、前記分離ローラーに前記第1負荷値の回転負荷を付与し、
前記第2トルクリミッターは、前記分離ローラーに前記第2負荷値の回転負荷を付与することを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。 - 前記第1トルクリミッターと前記第2トルクリミッターは、前記伝達経路に直列に設けられることを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
- 前記第2トルクリミッターは、前記第1トルクリミッターと共に回転軸に設けられることを特徴とする請求項3に記載の媒体搬送装置。
- 前記駆動機構は、ワンウェイクラッチを備え、
前記ワンウェイクラッチは、
前記駆動源が駆動している場合、前記第2トルクリミッターと前記分離ローラーとを切り離し、
前記駆動源が駆動していない場合、前記第2トルクリミッターと前記分離ローラーとを接続させることを特徴とする請求項3に記載の媒体搬送装置。 - 前記搬送ローラー対から送られる前記第1媒体を搬送する搬送ベルトを備え、
前記駆動機構は、前記第1媒体の先端が前記搬送ベルトに到達する前に、前記分離ローラーに付与する回転負荷を前記第1負荷値から前記第2負荷値に切り替えることを特徴とする請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の媒体搬送装置。 - 前記媒体載置部に載置される前記第1媒体を前記給送ローラーに送るピックアップローラーを備え、
前記ピックアップローラーは、前記第1媒体に接触する接触位置と、前記第1媒体から離間する離間位置と、の間で変位可能であり、
前記ピックアップローラーは、前記分離ローラーに付与する回転負荷が前記第1負荷値から前記第2負荷値に切り替わる以前に、前記接触位置から前記離間位置に移動することを特徴とする請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の媒体搬送装置。 - 請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の媒体搬送装置と、
前記第1媒体に対して記録を行う記録部と、
を備えることを特徴とする記録装置。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
JP2022096323A JP2023182989A (ja) | 2022-06-15 | 2022-06-15 | 媒体搬送装置、記録装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022096323A JP2023182989A (ja) | 2022-06-15 | 2022-06-15 | 媒体搬送装置、記録装置 |
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- 2023-06-13 US US18/333,770 patent/US20230406013A1/en active Pending
- 2023-06-14 CN CN202310709601.9A patent/CN117228384A/zh active Pending
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