JP5298641B2 - 携帯端末、会計装置、商品販売処理システム - Google Patents
携帯端末、会計装置、商品販売処理システムInfo
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Description
特許文献1には、顧客の商品の精算待ち時間を短縮するため、商品に付された商品コードの走査入力ができ、買物の途中の購入金額を知ることができる顧客のスキャニングによる商品販売処理システム及びPOSレジスタが記載されている。
また、従来の商品販売処理システム及びPOSレジスタでは、割引率や値引き額の入力等は、店員が入力を行っているため、その入力時間を短縮できないという欠点がある。
また、従来の商品販売処理システム及びPOSレジスタでは、商品に付された商品コードや顧客カードを店員が走査入力するため、走査入力を忘れるなどの問題が生ずるという欠点がある。
また、スーパーマーケット等で24時間営業する店舗では、顧客を無視して特売の終了(完了)日付を区切ることは難しく、従来の商品販売処理システム及びPOSレジスタでは、全てのPOSレジスタを自動的に元売価へ戻すと不都合が発生するという欠点があった。つまり、顧客の購買行動とは関係なしにPOSレジスタの設定売価を無条件に元売価へ戻してしまうと、会計中の顧客と会計待ちの顧客とで販売価格が異なってしまい、顧客から見て不利益となるトラブルが発生する。そのため、従来の商品販売処理システム及びPOSレジスタでは、顧客に迷惑がかからないように、顧客が居ないPOSレジスタを順次店員が手動で締め処理を行い、その締め処理後の再起動で変わる日付に基づいて元売価へ戻すという操作を行うため、手動操作し忘れが発生する可能性があり、また、来店顧客の会計状態を見ながら手動操作を行う店員にとっては煩わしく面倒な作業であった。
上記構成によると、顧客が自ら購入商品の商品識別情報をスキャンする携帯端末は、店員が会計処理に用いる会計装置を自動操作させる会計装置制御情報を生成し、前記顧客が購入する商品の商品識別情報と前記会計装置制御情報とを会計装置へ取り込み、前記顧客の会計処理を行う。これにより、店員の会計装置への入力操作を削減することができるので、店員の知識や習熟度に影響されること無く、該会計装置での操作ミスや手間が無くなり、会計時間を短縮させることができる。
上記構成によると、前記会計装置制御情報は、店員が操作する会計装置の複数の操作ボタンと対応するキー情報を含む制御情報であるので、前記会計装置制御情報に基づいて会計処理を行えば、店員による会計装置の手動操作を不要にすることができる。
これにより、会計完了までの時間が短縮されるばかりではなく、店員の操作ミスを無くすことができ、また、顧客の会計待ちによる長蛇の列を解消することができる。
また、会計装置が備える複数の操作ボタンと対応するキー情報に基づいて、該会計装置の操作ボタンを自動操作する方式であるので、用途毎に特別なプログラムを作成用意すること無く、該会計処理で操作処理される全ての業務を前記キー情報(手順含む)に基づき操作ボタンを自動操作させることにより実行することができる。
上記構成によると、前記携帯端末は、商品の商品識別情報を読取った日付時刻と、携帯端末に記憶した特売情報の日付時刻とが重なった時に、割引或いは値引を示す会計装置制御情報を自動生成する。これにより、例えば、タイムサービスが実施され既に終了していたとしても、顧客がスキャンした商品の日付時刻に基づいて、前記スキャンした商品を値引価格で販売すべきか或いは通常価格で販売すべきかの判定を行い、顧客から見た不利益となる価格で商品を販売することが無くなる。また、割引或いは値引シールの作成や貼付することが無くなるので、手間及び時間と経費とを削減することができる。
上記構成によると、前記携帯端末は、顧客が入店した日付時刻を記憶し、顧客が読ませた商品に付されているコード情報に基づいて、携帯端末に記憶された特売情報を参照し、コード情報が一致する特売情報の日付時刻と顧客が入店した日付時刻とが重なった時に、割引或いは値引のコード情報或いは前記キー情報を含む会計装置制御情報を自動生成し、前記会計端末は、この携帯端末で生成された会計装置制御情報に基づいて当該顧客の会計を行うので、従来の商品販売処理システム及びPOSレジスタでは出来なかった、入店した顧客毎の日付時刻に基づいて、きめの細かな割引或いは値引の対応をすることができる。
また、スーパーマーケット等で24時間営業の店舗では、特売或いはタイムサービスの終了時、会計中の顧客と会計待ちの顧客とで販売価格が違うということが無くなり、該携帯端末に記憶された情報に基づいてPOSレジスタで会計処理を行うので、顧客の購買行動とは関係なしにPOSレジスタの設定売価を無条件に元売価へ戻したとしても、顧客から見て不利益となる価格で商品を販売することが無くなる。
上記構成によると、前記携帯端末に記憶された特売のコード情報と日付時刻とが重なる時に、該携帯端末に記憶された特売情報を報知するので、顧客にお値打ち感を与え、購入点数を増やすことが出来る。
上記構成によると、前記携帯端末は、顧客を識別する識別情報と前記キー情報とを記憶し、会計装置へ取り込み当該顧客の識別情報の入力ボタン操作とその識別とを自動操作させることができる。これにより、一般顧客の会計とは違う会計装置を操作するボタン操作(手数)が増えたとしても、店員が行うボタン操作及びその手順と対応するキー情報を生成し、それに基づいて会計処理が行われるので、店員がボタンを操作して会員カード等を手動で読ませるといった一連の操作手順を踏むこと無く、店員が行うボタン操作及びその手順と対応するキー情報を含む制御情報に基づいて、店員が会計装置に手を触れる事無く、該顧客の識別情報の入力及び識別とその購入金額に応じた特典を付与することができる。これにより、店員による操作ミスや操作忘れが無くなる。
図1は、本実施形態による商品販売処理システムのシステム構成を示した概略図である。図1において、商品販売処理システムには、ストアコントローラ10と、複数台のPOSレジスタ20と、来店客(顧客)が商品のコード読み取りに使用するn台のハンディターミナル30−1〜30−n(携帯端末)と、各POS(Point Of Sale)レジスタ20(会計装置)に有線接続され、ハンディターミナルが買い上げ商品の精算時にセットされるレジ用クレードル21(中継器)と、ハンディターミナルが未使用時に載置されている客用クレードル40と、会員カードリーダ50とが含まれている。また、各POSレジスタ20と客用クレードル40は、LAN(Local Area Network)60によりストアコントローラ10に接続されている。
なお、商品情報ファイル、特売情報ファイル、会員情報ファイル、制御情報ファイルについての詳細は後述する。
これにより、POSレジスタ20とレジ用クレードル21、およびレジ用クレードル21に載置されるハンディターミナル30の間は、RS−232Cのシリアル通信によりデータの通信が行われることになる。レジ用クレードル21のレジ側の端子とハンディターミナル30側の端子間は、直接、信号線で接続されている。
このとき、会員カードリーダ50は、会員カードから読み取った顧客の識別情報である会員番号を取得し、また、該読み取った日時(入店日時)をストアコントローラ10に送信をする。そして、ストアコントローラ10は、管理する商品情報ファイル、特売情報ファイル、制御情報ファイルなどの各種ファイル、及び、会員情報ファイルから選択した該会員番号に対応する顧客情報データ、入店日時などをハンディターミナル30に送信をする。
ハンディターミナル30は、CPU301、ROM302、スキャナ部303、RAM304、表示ディスプレイ(表示部)305、LED発行部305a、操作部306、通信部307、ブザー308、電源制御部309、充電式電池310を含んで構成される。
ROM302は、上記プログラムを記憶している読み出し専用メモリである。
操作部306は、ハンディターミナル30を操作する各種のキーからなる。詳細は、後述する。
また、通信部307は、ハンディターミナル30が客用クレードル40に接続された場合には、ストアコントローラ10から最新の商品ファイル、顧客情報データ等を受信する。なお、これらのデータ通信は、上記したようにRS−232Cの通信プロトコルに従って行われる。
電源制御部309は、ハンディターミナル30が客用クレードル40に接続されている間に、客用クレードル40から供給される電力による充電式電池310への充電を制御する。充電式電池310は、ハンディターミナル30の各部を動作させるための電力を供給する。
ここで、商品情報記憶手段3041、特売情報記憶手段3042、入店日時記憶手段3043、顧客情報記憶手段3044、制御情報記憶手段3045、商品登録情報記憶手段3046は、RAM304により実現される。
商品情報ファイルは、商品を識別するコード情報(商品識別情報)毎に、商品名称、生産者を示す産地メーカー名、商品の容量を示す規格容量、値段、登録日時等の各項目から構成される。
特売情報ファイルは、商品のコード情報毎に、商品名称、値段、特売対象の対象個数、割引(「1」)と値引き(「2」)を示すコードである区分、区分が「1」(割引)の際の割引率(特売価格に関する情報)、区分が「2」(値引き)の際の値引額(特売価格に関する情報)、特売開始日時、特売終了日時等の各項目から構成される。なお、特売開始日時から特売終了日時との期間が特売期間である。また、特売価格に関する情報は、割引き、又は、値引き後の商品の価格であってもよい。
図6は、ストアコントローラ10が記憶する本実施形態による会員情報ファイルの一例を示した図である。
会員情報ファイルは、顧客を識別する会員番号毎に、会員名、郵便番号、住所、電話番号、商品の購入金額の累計である累計金額、来店回数、最終来店日、購入金額の値引きや商品交換に利用されるポイントの累計ポイント数である累計ポイント、現在のポイント数である現在ポイント等との各項目から構成される。
制御情報ファイルは、POSレジスタ20に設けられた複数の操作ボタンとその制御に必要な情報を格納したファイルである。後述する制御情報生成手段3011は、制御情報ファイルに基づいて会計装置制御情報を制御情報コードとして生成する。また、POSレジスタ20は、該制御情報コードを、制御情報ファイルに従って処理し、精算処理を行う。なお、後述する制御コードのうち、先頭に「A」を付与した制御コードが制御情報コードである。
まず、制御情報生成手段3011について詳細を説明する。
制御情報生成手段3011は、POSレジスタ20を操作制御する会計装置制御情報を生成する。ここで、会計装置制御情報は、POSレジスタ20に設けられた複数の操作ボタン、液晶タッチパネル部205に表示されたボタン、カードリーダ部211の機能を自動操作させる情報である。例えば、会計装置制御情報は、割引率、割引額を入力するための割引キー、小計キー、現計キー、置数キーの押下等による会計入力、また、会員カードの読込みに対応する制御情報である。会計装置制御情報は、商品登録ファイル(図8〜図10)に制御コードとして記憶される。
また、制御情報生成手段3011は、スキャナ部303が読み取ったコード情報に基づいて、特売情報記憶手段3042が記憶する特売情報を参照し、前記入店日時と重なる特売情報の特売価格に関する情報のコード情報或いはキー情報を含む会計装置制御情報を生成する。
なお、CPU301がROM302の保持するプログラムを読み出し、実行することにより、制御情報生成手段3011として機能する。
以下、例えば、会員番号「11001」の顧客が、「2008年4月24日10時20分05秒」(入店日時)に会員カードを会員カードリーダ50に通し、ハンディターミナル30のスキャナ部303で、コード情報「0200123005504」である商品コードを読み取ったとする。
この3つの会計装置制御情報は、商品販売処理システムの導入時にどれを使用するかをストアコントローラ10で選択設定し決定される。その選択設定された情報に基づいて携帯端末内で会計装置制御情報が自動生成される。
図8、図9、図10の商品登録ファイルは、制御コード、商品名称、値段、データ区分、登録日付である日付等の各項目から構成される。
ここで、制御コードには、スキャナ部303が読み取ったコード情報と会計装置制御情報が含まれる。なお、データ区分は、データの種類を区別する区分であり、データ区分「0」は「通常価格」、データ区分「1」は「割引」、データ区分「2」は「値引」、データ区分「888」は「制御情報」、データ区分「999」は「完了」として区分する。
商品登録ファイルは、制御情報生成手段3011が生成する会計装置制御情報を格納する。
以下に説明する会計装置制御情報は、POSレジスタ20に、該POSレジスタ20に設けられた値引或いは割引ボタンが押下された場合の制御、及びその数値入力をさせる制御情報である。
図8の商品登録ファイルを受信したPOSレジスタ20は、商品名称「焼肉弁当」の価格「550」円を、POSレジスタ20に備えた割引キーと数字キーを押下して「20」%割引く場合の制御をして特売価格に変更し、小計、現計等の精算を行う。
制御コード「A90100003<FNC2>」は、制御情報「901」、キー番号「00003」であり、該制御コードを受信したPOSレジスタ20が、会員番号を入力するためにPOSレジスタ20に設けられた会員ボタンが押下される「会員呼出キー」(キー名称)を「キー押下」(制御動作)する場合と同様の制御をすることを表わす会計装置制御情報である。また、制御コード「A99811001:」は、制御情報「998」、入力桁数が「5」桁であり、該制御コードを受信したPOSレジスタ20が、「置数キー」(キー名称)で5桁の数値「11001」を「数値入力」(制御動作)する場合と同様の制御をすることを表わす会計装置制御情報である。
以上により、POSレジスタ20は顧客の会員番号を自動入力できる。なお、各制御コードの最後に付された「<FNC2>」及び「:」は、チェックデジットである。
まず、制御コード「020012305504」は、コード情報であり、該コード情報の商品(「焼肉弁当」)が商品登録されたことを表わす。POSレジスタ20は、「焼肉弁当」の値段「550」円を入力する。なお、図8中の制御コード「0200456004502」、「4912345678928」、「4912345678935」も同様にコード情報であり、該コード情報の商品が商品登録されたことを表わす。
また、制御コード「A998000207」は、制御情報「998」、入力桁数が「5」桁であり、該制御コードを受信したPOSレジスタ20に設けられた数字キー、「置数」(キー名称)で5桁の数値「00020」を「数値入力」(制御動作)する場合と同様の制御をすることを表わす会計装置制御情報である。
制御コード「A99999999<FF>」は、制御情報「999」、キー番号「99999」であり、該制御コードを受信したPOSレジスタ20は、店員が商品登録操作を行い、もう登録する商品が無く締め処理を行わないといけないと判断することと同じ判定あり、いわゆる「商品登録完了」と判断と同様の判定制御(判定動作)をすることを表わす会計装置制御情報である(以下、商品登録完了コードという)。
商品登録完了コードは、表示ディスプレイ305に表示された画面で「買物完了」ボタンが選択され、決定ボタン3077が押下された場合に生成される。
なお、「1395」円は、顧客がレジ用クレードル21にハンディターミナル30をセットする前に操作部306を操作して入力する。例えば、ハンディターミナル30は、釣り銭の有無を選択する画面を表示し、釣り銭がない場合には、商品登録ファイルに登録された商品の合計金額を計算し、預かり金の金額としてもよい。
以上の会計装置制御情報に基づき、POSレジスタ20は、商品の合計金額の計算(小計)、預かり金の入力、釣り銭の計算(現計)を自動で行う。なお、各制御コードの最後に付された「<FF>」、「<DC1>」、「@」、「<EM>」は、チェックデジットである。
以下に説明する会計装置制御情報は、スキャナ部303が読み取ったコード情報(商品識別情報)に基づいて生成された新たなコード情報である。
図9の商品登録ファイルを受信したPOSレジスタ20は、値段「550」円の商品名称「焼肉弁当」について、値段が割引後の特売価格「440」円の商品名称「焼肉弁当」であるコード情報に基づいて精算を行う。
図9の例と図8の例とを比較すると、制御コード「0200123004403」のみが異なる。しかし、他の制御コードは、図8の例と同じであるので、図8の例と同じ制御コードについては、説明を省略する。
ここで、制御コードの先頭2桁が「02」は、商品番号と、値段からなる新たに生成されたコード情報とする。「0200123004403」は、コード情報を区別するフラグ「02」と商品番号「00123」と値引き後の値段「00440」からなり、該制御コードを受信したPOSレジスタ20が、商品番号「00123」(商品名「焼肉弁当」)を値段「440」円で入力する場合と同様の制御をすることを表わす会計装置制御情報である(以下、制御コードの先頭2桁が「02」の制御コードを割引処理済コードという)。
また、制御情報生成手段3011は、コード情報「0200123005504」に変えて制御情報コード「0200123004403」を生成し、商品情報ファイルに記憶してもよいし、制御情報コード「0200123004403」を生成して商品情報ファイルに記憶し、先に商品情報ファイルに記憶したコード情報「0200123005504」を削除してもよい。また、制御コード「0200123004403」の最後に付された「3」は、チェックデジットである。
図10の商品登録ファイルを受信したPOSレジスタ20は、割引用の制御情報コードに基づいて精算を行う。
以下に説明する会計装置制御情報は、POSレジスタ20に、該POSレジスタ20に設けられた値引或いは割引ボタンが押下された場合の制御、及びその数値入力をさせる制御情報である。
図10の例と図8の例とを比較すると、制御コード「A45020012300550401020<ETX>」のみが異なる。しかし、他の制御コードは、図8の例と同じであるので、図8の例と同じ制御コードについては、説明を省略する。
「A45020012300550401020<ETX>」は、制御情報「45」、コード情報桁数「13」桁、判断区分「01」(割引処理)、入力桁「3」であり、該制御コードを受信したPOSレジスタ20が、コード情報「0200123005504」(商品名「焼肉弁当」)に対し、割引処理(「01」)をし、その割引率は「020」、つまり、20%であるということを入力する場合と同様の制御をすることを表わす会計装置制御情報である(以下、制御情報が「45」の制御コードを割引コードという)。
制御情報生成手段3011は、例えば、コード情報「0200896003806」を変更したコード情報「0200896003305」を生成して商品登録ファイルに記憶する。
報知手段3012は、商品登録ファイルと制御情報ファイルとを参照して特売価格に関する情報を表示ディスプレイ(表示部)305に表示する。例えば、図8のファイルでは、制御コード「0200123005504」の「焼肉弁当」の値段「550」円を表示し、「A909000982」と「A998000207」より、20%割引がある旨(特売価格)を表示部305に表示させる。
また、報知手段3012は、「焼肉弁当」について、20%割引後の値段を計算し、「440」円(特売価格)を表示させてもよい。
なお、CPU301がROM302の保持するプログラムを読み出し、実行することにより、報知手段3012として機能する。
なお、CPU301がROM302の保持するプログラムを読み出し、実行することにより、送信手段3013として機能する。
図11(表側)、図12(裏側)は、本実施形態によるハンディターミナル30の概略的外観を示す外観図である。
ハンディターミナル30は、スキャナ部303、表示ディスプレイ305、操作部306、及び通信部307の接続端子3071を含んで構成される。操作部306は、バーコードの読み取りを開始するためのスキャンキー3061、バーコードを読み取った商品を1つずつ取り消したり数量を修正したりするための訂正キー3062、読み取った全商品を取り消すための取消キー3063、買い上げる商品の数量を指定するための+(プラス)キー3064、−(マイナス)キー3065、読み取った全商品のリスト表示において商品を選択するカーソルを上下させるための上下矢印キー3066、入力操作を決定するための決定キー3067を有している。
レジ用クレードル21の上面(図中右側部分)には、ハンディターミナル30の接続端子3071と接続される接続端子211が設けられている。この接続端子211にハンディターミナル30の接続端子3071が接続されると、ハンディターミナル30は、レジ用クレードル21、レジ用クレードル21の接続ケーブル212を介してPOSレジスタ20と電気的に接続され、POSレジスタ20とデータ通信を行うことができる状態となる。
なお、レジ用クレードル21の下側側面には、電源ランプ、通信ランプ(セットされたハンディターミナル30とPOS端末20とが通信中であることを示す)、エラーランプ(通信エラーが発生したことを示す)などが設けられている。
図14は本実施形態によるPOSレジスタ20の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るPOSレジスタ20は、CPU201、ハードディスク202、ROM203、RAM204、液晶タッチパネル部205、客用表示部206、レシート印字部207、ドロワ部208、通信部209、操作部210、カードリーダ211、ブザー212を含んで構成される。
具体的に、POSレジスタ20は、コード情報と会計装置制御情報とが含まれる制御コードが入力されると、RAM204から制御情報ファイル(図7)を読込み、制御コードに対応する精算処理を行う。各制御コードと精算処理の対応は、図8〜図10で説明したとおりである。
以下、POSレジスタ20の制御コードに基づく精算処理について説明をする。
POSレジスタ20は、制御コード「A90100003<FNC2>」と「A99811001:」とにより、顧客の会員番号「11001」を自動入力する。
例えば、図8の商品登録ファイルを受信したPOSレジスタ20は、制御コード「020012305504」について、「焼肉弁当」の値段「550」円を入力する。次に、POSレジスタ20は、制御コード「A909000982」と「A998000207」とにより、制御情報ファイル「焼肉弁当」の値段「550」円に対し、「20」%の割引をした特売価格に変更して精算を行う。
また、例えば、図10の商品登録ファイルを受信したPOSレジスタ20は、制御コード「A45020012300550401020<ETX>」により、値段「550」円の「焼肉弁当」(コード情報「0200123005504」)に、割引処理(「01」)を行い、20%(「020」)の割引をした特売価格に変更して精算を行う。
POSレジスタ20は、制御コード「A99999999<FF>」により、商品登録を完了し、「A90100001<DC1>」により、小計をする。また、POSレジスタ20は、制御コード「A99801395@」により「1395」円の預かり金を自動入力し、制御コード「A90100002<EM>」により、現計をする。POSレジスタ20に設けられた現計キーが押下されると、預かり金と購入商品の合計金額との差額(釣り銭)を計算する。そして、POSレジスタ20は、レシート発行やお釣りがある場合には、釣り銭を排出する等の精算処理を行う。
特典付与手段は、精算結果の情報に基づいて顧客に付与する特典情報を特定し、該特定した特典情報を前記会計装置制御情報の顧客識別情報と対応付けて記憶させる。
具体的に、特典付与手段は、例えば、購入金額に応じたポイント計算し、付与するポイント数を特定する。そして、特典付与手段は、該特定したポイント数と前記会計装置制御情報の会員番号「11001」の情報をストアコントローラ10に送信する。
なお、CPU201がROM203の保持するプログラムを読み出し、実行することにより、特典付与手段として機能する。
図15は、本実施形態によるハンディターミナル30の動作を示すフロー図である。
まず、ハンディターミナル30のスキャナ部303は、商品に付されているバーコードを読み取る(S101)。
例えば、入店日時「2008年4月24日10時20分05秒」に入店した顧客が、ハンディターミナル30のスキャナ部303で、コード情報「0200123005504」である商品コード(商品名称「焼肉弁当」)を読み取ったとする。ハンディターミナル30は、入店日時が、特売情報ファイル(図5)の特売期間(特売開始日時「2008年4月20日10時00分00秒」から特売終了日時「2008年4月24日22時30分00秒」)であるので、商品の価格が特売価格の対象であると判断し、S104の処理をする。
また、例えば、ハンディターミナル30は、コード情報「0200896003806」である商品コード(商品名称「ハンバーグ弁当」)を読み取ったとする。ハンディターミナル30は、該読み取った時間が、特売情報ファイル(図5)のタイムセール期間(特売開始日時「2008年4月24日18時30分00秒」から特売終了日時「2008年4月24日19時00分00秒」)であれば、商品の価格が特売価格の対象であると判断し、S104の処理をする。逆に、ハンディターミナル30は、該読み取った時間が、タイムセール期間でなければ、商品の価格が特売価格の対象でないと判断し、会計装置制御情報を生成せずにS103の処理をする。
例えば、割引キー操作コードによる割引方法(図8)では、「焼肉弁当」(コード情報「0200123005504」)に対し、割引キー操作コード(制御コード「A909000982」と「A998000207」)を生成し、S103の処理をする。
また、例えば、割引処理済コードによる割引方法(図9)では、「焼肉弁当」(コード情報「0200123005504」)に対し、割引処理済コード(制御コード「0200123004403」)を生成し、S103の処理をする。
また、例えば、割引コードによる割引方法(図10)では、「焼肉弁当」(コード情報「0200123005504」)に対し、割引コード(制御コード「A45020012300550401020<ETX>」)を生成し、S103の処理をする。
次に、制御情報生成手段3011は、読み取った商品のコード情報、又は、生成した会計装置制御情報を制御コードとして商品登録ファイルに登録する(S105)。
ハンディターミナル30は、買い物が完了したと判断した場合、制御コード「A99999999<FF>」を生成する。一方、ハンディターミナル30は、買い物が完了したと判断しない場合、S101の処理をする。
具体的に、ハンディターミナル30は、商品登録ファイルの情報に登録された商品点数と該商品の合計金額とを、表示ディスプレイ305に表示し、また、ハンディターミナル30は、顧客の精算時の支払いについて「支払時に釣り銭が発生するか?」とその回答を選択する「はい」、「いいえ」ボタンとを表示する。ハンディターミナル30は、該表示した「はい」又は「いいえ」ボタンが選択され、決定ボタン3077が押下されたか否かを判断する。
一方、ハンディターミナル30は、「はい」が選択され、支払い時に釣り銭必要であると判断した場合、制御コードを生成せずに、S109の判断をする。
ハンディターミナル30は、ハンディターミナル30がレジ用クレードル21にセットされたと判断した場合S110の処理をする。一方、ハンディターミナル30は、ハンディターミナル30がレジ用クレードル21にセットされていないと判断した場合S101の処理をする。
まず、POSレジスタ20は、ハンディターミナル30より商品登録ファイルを受信する(S201)。以下、商品登録ファイルは、図8の商品登録ファイルであるとする。
POSレジスタ20は、商品登録ファイルの1レコードである商品登録情報を1レコードずつ順次読み込む(S202)。POSレジスタ20は、商品登録ファイルの制御コードについて、制御情報コードであるか否かを判断、つまり、制御コードの先頭が「A」であるか否かを判断する(S203)。S203において制御コードが制御情報コードでないと判断した場合、POSレジスタ20は、読み込んだ商品登録情報を登録する(S204)。
現計が終わると、POSレジスタ20は、レシートを印字する(S211)。そして、POSレジスタ20は、以上の精算処理の結果である顧客が購入した商品、値段、ポイント数等を精算データとして登録する(S212)。なお、この際、POSレジスタ20は、前記計算して表示したポイント数を現在のポイントに加算、つまり、ポイントを付与するする。
図17は、商品登録完了コード、又は、小計コードがない場合、つまり、顧客が支払い予定金額を登録しなかった場合のPOSレジスタ20の別の動作を示すフロー図である。
POSレジスタ20は、商品登録ファイルの1レコードである商品登録情報を1レコードずつ順次読み込む(S302)。POSレジスタ20は、商品登録ファイルの制御コードについて、制御情報コードであるか否かを判断、つまり、制御コードの先頭が「A」であるか否かを判断する(S303)。S203において制御コードが制御情報コードでないと判断した場合、POSレジスタ20は、読み込んだ商品登録情報を登録する(S304)。
次に、POSレジスタ20は、商品登録ファイルの商品登録情報を、全て読み込みしたか否かを判断する(S306)。S306において全て読み込みをしていないと判断した場合、S302の処理をする。
次に、POSレジスタ20に設けられた小計キーの押下があるか否かを判断する(S308)。S308において小計キーの押下があった場合、POSレジスタ20は、小計を行う(S309)。
そして、POSレジスタ20に設けられた数値キーが押下される(S310)と、POSレジスタ20は、押下された数値を預かり金として入力する(S311)。
次に、POSレジスタ20は、現計キーの押下があるか否かを判断する(S312)。S312において現計キーの押下があった場合、POSレジスタ20は、現計を行う(S313)。
現計が終わると、POSレジスタ20は、レシートを印字する(S314)。そして、POSレジスタ20は、以上の精算処理の結果である顧客が購入した商品、値段等を精算データとして登録する(S315)。
これにより、会計完了までの時間が短縮されるばかりではなく、店員の操作ミスを無くすことができ、また、顧客の会計待ちによる長蛇の列を解消することができる。
また、POSレジスタ20が備える複数の操作ボタンと対応するキー情報に基づいて、該会計装置の操作ボタンを自動操作する方式であるので、用途毎に特別なプログラムを作成用意すること無く、該会計処理で操作処理される全ての業務を前記キー情報(手順含む)に基づき操作ボタンを自動操作させることにより実行することができる。
また、スーパーマーケット等で24時間営業の店舗では、特売或いはタイムサービスの終了時、会計中の顧客と会計待ちの顧客とで販売価格が違うということが無くなり、該携帯端末に記憶された情報に基づいてPOSレジスタで会計処理を行うので、顧客の購買行動とは関係なしにPOSレジスタの設定売価を無条件に元売価へ戻したとしても、顧客から見て不利益となる価格で商品を販売することが無くなる。
また、ハンディターミナル30は、ハンディターミナル30がレジ用クレードル21に載置されている時に顧客を識別する会員番号を記憶し、POSレジスタ20へ取り込み当該顧客を識別するので、一般顧客の会計とは違う会計装置を操作するボタン操作(手数)が増えたとしても、店員が行うボタン操作及びその手順と対応するキー情報を生成し、それに基づいて会計処理が行われるので、店員がボタンを操作して会員カード等を手動で読ませるといった一連の操作手順を踏むこと無く、店員が行うボタン操作及びその手順と対応するキー情報を含む制御情報に基づいて、店員が会計装置に手を触れる事無く、該顧客の識別情報の入力及び識別とその購入金額に応じた特典を付与することができる。これにより、店員による操作ミスや操作忘れが無くなる。
また、本実施例では、携帯端末内で自動生成される会計装置制御情報は「CODE128」を用いているが、これに限らず、例えば、NW−7、CODE39等のコード情報を用いても良い。
これにより、複数台の精算端末装置を店舗に設置することはなく、一時的に混む客を捌くことができる。
3011・・・制御情報生成手段、3012・・・報知手段、3013・・・送信手段、3041・・・商品情報記憶手段、3042・・・特売情報記憶手段、3043・・・顧客情報記憶手段、3044・・・入店日時記憶手段、3045・・・制御情報記憶手段、3046・・・商品登録情報記憶手段
Claims (7)
- 商品に付された商品識別情報を読み取って記憶する携帯端末と、該携帯端末が記憶する前記商品識別情報を取り込んで精算を行う会計装置とからなる商品販売処理システムにおいて、
前記携帯端末は、
前記会計装置を動作させる複数の操作ボタンに対応するキー情報を記憶し、
前記キー情報を含む会計装置制御情報を生成する制御情報生成手段と、
前記商品識別情報と前記制御情報生成手段が生成した会計装置制御情報とを前記会計装置に送信する送信手段と
を備え、
前記会計装置は、前記送信手段から送信された商品識別情報と会計装置制御情報とに基づいて精算を行うこと
を特徴とする商品販売処理システム。 - 前記携帯端末は、
商品識別情報毎に商品の価格情報を含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、
商品識別情報毎に特売期間と特売価格に関する情報とを含む特売情報を記憶する特売情報記憶手段と
を備え、
制御情報生成手段は、前記読み取った商品識別情報に基づいて、前記特売情報記憶手段が記憶する特売情報を参照し、該商品識別情報を読み取った日時と重なる特売情報の特売価格に関する情報のコード情報或いは前記キー情報を含む会計装置制御情報を生成すること
を特徴とする請求項1に記載の商品販売処理システム。 - 前記携帯端末は、商品識別情報毎に商品の価格情報を含む商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、
商品識別情報毎に特売期間と特売価格に関する情報とを含む特売情報を記憶する特売情報記憶手段と、
当該携帯端末を操作する顧客が入店した入店日時を含んで記憶する入店日時記憶手段と
を備え、
制御情報生成手段は、前記読み取った商品識別情報に基づいて、前記特売情報記憶手段が記憶する特売情報を参照し、前記入店日時と重なる特売情報の特売価格に関する情報のコード情報或いは前記キー情報を含む会計装置制御情報を生成すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品販売処理システム。 - 前記読み取った商品識別情報に対応する特売価格に関する情報を報知する報知手段を備えること
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の商品販売処理システム。 - 前記携帯端末は、携帯端末を操作する顧客を識別する顧客識別情報を記憶する顧客情報記憶手段を備え、
前記会計装置制御情報は、顧客識別情報と前記キー情報とを含み、
前記会計装置は、
精算結果の情報に基づいて顧客に付与する特典情報を特定し、該特定した特典情報を前記会計装置制御情報の顧客識別情報と対応付けて記憶させる特典付与手段
を備えること
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の商品販売処理システム。 - 商品に付された商品識別情報を読み取って記憶する携帯端末において、
会計装置を動作させる複数の操作ボタンに対応するキー情報を記憶し、
前記キー情報を含む会計装置制御情報を生成する制御情報生成手段と、
前記商品識別情報と前記制御情報生成手段が生成した会計装置制御情報とを前記会計装置に送信する送信手段と
を備える携帯端末。 - 携帯端末が記憶する、会計装置を動作させる複数の操作ボタンに対応するキー情報と商品識別情報とを取り込んで精算を行う会計装置において、
前記商品識別情報と前記取り込んだ、会計装置を動作させる複数の操作ボタンに対応するキー情報とに基づいて精算を行うこと
を特徴とする会計装置。
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