JP2018092424A - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる販売場所で異なるサービスを提供することができる。【解決手段】顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行う商品販売データ処理装置は、顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、判定手段が所定条件を満たすと判定した場合には、サービス提供手段が提供するサービスを制限する制限手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。
スーパーマーケット等の店舗では、集客を目的として、ある特定商品を通常販売している価格より安く提供する特売や、特定商品群の中から一定個数購入すると通常販売している価格より安くなるミックスマッチなどを実施することがある。従来の商品販売データ処理システム(例えば、特許文献1参照)では、店舗で設定されている特売やミックスマッチは、該店舗に接続されている全てのPOS端末に反映される。また、店舗のサービスとして、店員が各人や各所へ訪問して販売を行うサービスが知られている。
特開2010−39554号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、特売等のサービスが全てのPOS端末に反映されるため、店舗と訪問先(或いは、店の敷地内にある異なる販売場所等)とで異なるサービスを提供することができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、異なる販売場所で異なるサービスを提供することができる商品販売データ処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決する本発明の一態様は、顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行う商品販売データ処理装置であって、顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が前記所定条件を満たすと判定した場合には、前記サービス提供手段が提供するサービスを制限する制限手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置において、前記所定条件は、サービスを制限するモードに切替えられた状態であることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置において、前記所定条件は、オフライン状態または所定の位置以外であることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の商品販売データ処理装置において、前記所定条件を満たしているときに登録した商品の精算に関する売上げデータを、サービスを制限した実績データとしてコントローラに送信する送信手段、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行うPOS端末を備える商品販売データ処理装置としてのコンピュータに、所定条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、前記所定条件を満たすと判定した場合には、顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて顧客に提供するサービスを制限する制限ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、異なる販売場所で異なるサービスを提供することができる。
本発明の第1の実施形態における商品販売データ処理システムの構成を示した概略図である。 本発明の第1の実施形態におけるハンディターミナルのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるPOSレジスタのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態における商品情報ファイルの一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態における特売情報ファイルの一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態におけるハンディターミナルの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるハンディターミナルの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるハンディターミナルのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるハンディターミナルの動作の一例を示すフローチャートである。 ハンディターミナルが出力するレシートの一例を示すイメージ図である。 ハンディターミナルが表示する報知画面の一例を示すイメージ図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態おける商品販売データ処理システムの構成を示した概略図である。本図に示すように、商品販売データ処理システムは、ストアコントローラ10と、N台(Nは1以上の整数)のPOSレジスタ20(POS端末)と、n台(nは1以上の整数)のハンディターミナル30(携帯端末)と、ハンディターミナル30と通信可能なプリンタ40とを備える。ストアコントローラ10と各POSレジスタ20とは、LAN(Local Area Network)60を介して接続されている。また、ハンディターミナル30とプリンタ40は、シリアルケーブルを使用した有線接続、或いは、赤外線やBluetooth(登録商標)などの近距離無線接続により接続されている。また、ハンディターミナル30とPOSレジスタ20は、無線LAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)などの無線接続により接続されている。また、ハンディターミナル30とストアコントローラ10は、無線LANの中継器(不図示)を介して接続されている。当該中継器は、無線LANによりハンディターミナル30と接続し、LAN60によりストアコントローラ10と接続する。
ストアコントローラ10は、商品販売データ処理システムを制御するコンピュータであって、商品情報ファイル、特売情報ファイル、などの各種ファイルやデータの管理を行う。ここで、商品情報ファイルは、各商品のコード情報、商品名称、価格などの商品情報を格納したファイルであり、必要に応じてその内容を編集・変更することが可能になっている。また、特売情報ファイルは、各商品のコード情報、価格、割引率、値引額などの特売情報を格納したファイルである。なお、商品情報ファイル、特売情報ファイル、についての詳細は後述する。
ストアコントローラ10は、商品が追加または削除された場合、販売価格が改定された場合等において、商品情報ファイルを適宜更新する。そして、ストアコントローラ10は、定期的、定時、または、商品情報ファイルが更新されるたびに、ハンディターミナル30およびPOSレジスタ20に、最新の商品情報ファイルを送信する。また、ストアコントローラ10は、商品の値引き価格等が改定された場合等において、特売情報ファイルを適宜更新する。そして、ストアコントローラ10は、定期的、定時、または、特売情報ファイルが更新されるたびに、ハンディターミナル30およびPOSレジスタ20に、最新の特売情報ファイルを送信する。
また、ストアコントローラ10は、POSレジスタ20またはハンディターミナル30から送信される、当該POSレジスタ20またはハンディターミナル30の識別情報である端末識別情報と実績データとを受信し、この実績データを、端末識別情報ごと、つまりPOSレジスタ20またはハンディターミナル30ごとに記憶する。実績データは、顧客が買い上げた商品の精算に関する売上げの実績を示すデータである。
POSレジスタ20は、店舗において顧客の購入商品の登録および精算を行うための装置である。POSレジスタ20は、種々の操作キーや表示部などを備える。POSレジスタ20は、店員の操作により購入商品に付されたバーコード(商品コード)を読み取るバーコードスキャナが接続されている。
ハンディターミナル30は、店員が各人や各所へ訪問して販売を行う訪問販売時に使用する可搬式のPOS端末である。ハンディターミナル30は、訪問先の顧客の購入商品の登録および精算を行う。
以下、本実施形態によるハンディターミナル30について説明する。図2は、本実施形態におけるハンディターミナル30のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
ハンディターミナル30は、CPU301(サービス提供手段、判定手段、制限手段)と、ROM302と、RAM303(記憶手段)と、スキャナ部304と、表示部305と、LED発光部305aと、操作部306と、通信部307と、ブザー308と、電源制御部309と、充電式電池310と、印刷通信部又は印刷部311と、決済部313とを備える。CPU301と、ROM302と、RAM303と、スキャナ部304と、表示部305と、LED発光部305aと、操作部306と、通信部307と、ブザー308と、電源制御部309と、印刷通信部又は印刷部311と、決済部313とは、バスを介して接続されており相互に通信可能である。
CPU301は、中央処理装置であり、ROM302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ハンディターミナル30の動作を制御する。ROM302は、上記プログラムを記憶している読み出し専用メモリである。
RAM303は、種々の情報を記憶する随時読み出し書き込みメモリである。例えば、RAM303は、ストアコントローラ10より取得した商品情報ファイル、特売情報ファイル、自己のIPアドレスや端末識別情報などを記憶する。スキャナ部304は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
表示部305は、種々の情報を表示する。例えば、表示部305は、登録した商品の一覧や合計金額、商品の価格の入力を受け付ける入力受付画面、その他各種のメッセージなどを表示する。LED発光部305aは、その点灯によって店員に商品の登録完了などを報知するものである。
通信部307は、無線LANなどの無線通信により、ストアコントローラ10またはPOSレジスタ20と接続してデータ通信する。ブザー308は、エラー等のブザー音を発生させるものである。電源制御部309は、充電式電池310を制御する。充電式電池310は、ハンディターミナル30の各部を動作させるための電力を供給する。操作部306は、ハンディターミナル30を操作する種々のキーからなる。
印刷通信部又は印刷部311は、例えば、シリアルケーブルを使用した有線接続、或いは、赤外線やBluetooth(登録商標)などの近距離無線接続によりプリンタ40との間で行うデータ通信の制御を行う印刷通信部、又は紙媒体に印刷する印刷部である。例えば、印刷通信部又は印刷部311は、CPU301によって生成された印刷情報をプリンタ40に送信する。或いは、印刷通信部又は印刷部311は、印刷情報に基づいてレシートを出力する。決済部313は、登録された商品の決済処理を実行する。
次に、本実施形態によるPOSレジスタ20について説明をする。図3は、本実施形態におけるPOSレジスタ20のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
POSレジスタ20は、CPU201(サービス提供手段)と、ハードディスク212と、ROM202と、RAM203(記憶手段)と、スキャナ部204と、表示部(店員用)205と、表示部(顧客用)205aと、操作部206と、通信部207と、ブザー208と、レシート印字部209と、ドロワ部210と、カードリーダ部211とを備える。CPU201と、ハードディスク212と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204は、表示部(店員用)205と、表示部(顧客用)205aと、操作部206と、通信部207と、レシート印字部209と、ドロワ部210と、カードリーダ部211と、ブザー208は、バスを介して接続されており相互に通信可能である。
CPU201は、中央処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POSレジスタ20の動作を制御する。ROM202は、上記プログラムを記憶している読み出し専用メモリである。RAM203は、種々の情報を記憶する随時読み出し書き込みメモリである。例えば、RAM203は、ストアコントローラ10から取得した商品情報ファイル、特売情報ファイル、自己のIPアドレスや端末識別情報などを記憶する。
表示部(店員用)205および表示部(顧客用)205aは、種々の情報を表示する。例えば、表示部(店員用)205および表示部(顧客用)205aは、商品情報ファイルから取得した情報(例えば、購入商品の価格、合計価格等)を表示する。また、表示部(店員用)205は、タッチパネル式(例えば、液晶タッチパネル)であるため、店員への表示に加え、店員からの入力も受け付ける。
操作部206は、POSレジスタ20を動作させる各種のキー、小計キー、現計キー、会員呼出キー、値引キー、割引キー、置数キー、訂正キー、追加キー等の操作ボタンからなり、入力を受け付ける。
通信部207は、LAN60を経由しストアコントローラ10と通信する。ブザー208は、操作の確認が必要な時などにブザー音を発生させるものである。ハードディスク212は会計処理が終了後、RAM203が記憶する情報を記憶する。レシート印字部209はレシートを印刷する。ドロワ部210は現金や金券などを保管する。カードリーダ部211は顧客がクレジットカードでの支払いを希望する場合、会計処理のためクレジットカードの情報を読み取る。スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)や精算券(媒体)に印刷されたバーコード(精算用コード)を光学的に読み取る。
図4は、本実施形態における商品情報ファイルの一例を示した図である。
商品情報ファイルは、商品を識別するコード情報(商品識別情報)毎に、商品名称、生産者を示す産地メーカー名、商品の容量を示す規格容量、値段、登録日時等の各項目から構成される。
例えば、本図に示す商品情報ファイルは、コード情報が「0200123005504」である商品について、商品名称が「焼肉弁当」、産地メーカー名が「自家製」、規格容量が「1」個、値段が「550」円、登録日時が「2016年9月24日22時20分12秒」であることを示している。
図5は、本実施形態における特売情報ファイルの一例を示した図である。
特売情報ファイルは、商品のコード情報毎に、商品名称、値段、特売対象の対象個数、割引(「1」)と値引き(「2」)を示すコードである区分、区分が「1」(割引)の際の割引率(特売価格に関する情報)、区分が「2」(値引き)の際の値引額(特売価格に関する情報)、特売開始日時、特売終了日時等の各項目から構成される。なお、特売開始日時から特売終了日時との期間が特売期間である。また、特売価格に関する情報は、割引き、又は、値引き後の商品の価格であってもよい。
例えば、本図に示す特売情報ファイルは、コード情報が「0200123005504」である商品について、商品名称が「焼肉弁当」、値段が「550」円、対象個数が「1」個、区分が「1」個、割引率が「20」%、値引額が「110」円、特売開始日時が「2016年9月20日10時00分00秒」、特売終了日時が「2016年9月24日22時30分00秒」であることを示している。
次に、本商品販売データ処理システムの動作について説明する。
店舗に設置されたPOSレジスタ20は、特売情報ファイルを参照して、顧客に対して特売等のサービスを提供する。POSレジスタ20は、商品を登録する登録手段と、顧客に対してのサービスを示すサービス情報である特売情報ファイルを記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、登録手段が登録した商品を精算する精算手段とを備える。CPU201が、登録手段、サービス提供手段、または精算手段として機能する。また、RAM203が記憶手段として機能する。
例えば、POSレジスタ20のスキャナ部204が、「2016年9月24日10時20分05秒」に商品に付されているバーコードからコード情報「0200123005504」である商品コードを読み取ったとする。CPU201(サービス提供手段)は、特売情報ファイルより、コード情報「0200123005504」について、入店日時「2008年4月24日10時20分05秒」が重なる特売期間を検索する。CPU201(サービス提供手段)は、該検索の結果、「2016年9月24日10時20分05秒」は、特売期間である特売開始日時「2016年9月20日10時00分00秒」から特売終了日時「2016年9月24日22時30分00秒」に重なるので、商品名称「焼肉弁当」の値段(価格)「550」円を、特売情報ファイルの1番目のデータに基づき特売価格、つまり、「20」%引き(「110」円引き)の価格と特定する。CPU201(登録手段)は、特定した価格で、コード情報「0200123005504」の商品を登録する。そして、CPU201(精算手段)は、登録した価格でコード情報「0200123005504」の商品を精算する。すなわち、POSレジスタ20は、コード情報「0200123005504」の商品を「20」%引きするサービスを顧客に提供する。
ハンディターミナル30は、店舗で使用する場合には、POSレジスタ20と同様に顧客に対して特売等のサービスを提供する。一方、ハンディターミナル30は、店舗以外で使用する場合には、顧客に対して特売等のサービスを提供しない。ハンディターミナル30は、商品を登録する登録手段と、顧客に対してのサービスを示すサービス情報である特売情報ファイルを記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、登録手段が登録した商品を精算する精算手段と、所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、判定手段が所定条件を満たすと判定した場合には、サービス提供手段が提供するサービスを制限する制限手段と、実績データをストアコントローラ10に送信する送信手段とを備える。所定条件は、店舗以外で使用していることである。CPU301が、登録手段、サービス提供手段、精算手段、判定手段、制限手段、または送信手段として機能する。また、RAM303が記憶手段として機能する。
ハンディターミナル30は、店舗で使用するための通常モードと、店舗以外で使用するための訪問販売モードとの2つの動作モードを有する。訪問販売モードは、特売等のサービスを制限する動作モードである。ハンディターミナル30は、操作部306が受け付けた入力に応じて、動作モードを切り替える。CPU201(判定手段)は、現在の動作モードが通常モードである場合には所定条件(店舗以外で使用している)を満たさないと判定し、動作モードが訪問販売モードである場合には所定条件(店舗以外で使用している)を満たすと判定する。CPU201(制限手段)は、所定条件を満たすと判定した場合には、特売等のサービスを制限する、すなわち、特売等のサービスを提供しない。
また、POSレジスタ20およびハンディターミナル30は、自装置の端末識別情報と実績データとをストアコントローラ10に送信する。このとき、ハンディターミナル30のCPU301(送信手段)は、通信部307を介して、訪問販売モード時に登録した商品の精算に関する売上げを示す売上げデータを、サービスを制限した実績データとしてストアコントローラ10に送信する。また、通常モード時に登録した売上げデータ及び訪問販売モード時に登録した売上げデータが両方ある場合には、通常モードと訪問販売モードとで売上げデータを分けて送信してもよい。ストアコントローラ10は、POSレジスタ20またはハンディターミナル30から受信した実績データを、端末識別情報ごとに記憶する。このとき、ストアコントローラ10は、ハンディターミナル30から受信した実績データを、サービスを制限していない実績データと、サービスを制限した実績データとに分けて記憶する。なお、ハンディターミナル30は、訪問販売モード時に登録した売上げデータを、自身のマスタとなるPOSレジスタ20に送信してもよい。マスタとなるPOSレジスタ20は、ハンディターミナル30を管理するPOSレジスタ20であって、予めハンディターミナル30に設定されている。
図6は、本実施形態におけるハンディターミナル30の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)CPU301は、現在の動作モードが訪問販売モードであるか否かを判定する。訪問販売モードであるとCPU301が判定した場合には、ステップS102の処理に進む。また、訪問販売モードでない(通常モードである)とCPU301が判定した場合にはステップS111の処理に進む。
(ステップS102)スキャナ部304は、商品に付されているバーコードを読み取る。その後、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)CPU301は、商品情報ファイルに基づいて、ステップS102においてスキャナ部304が読み取ったバーコードのコード情報が示す商品を登録する。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)CPU301は、顧客が買い上げた全ての購入商品の登録が完了したか否かを判定する。例えば、CPU301は、表示部305に表示された画面で「買物完了」ボタンが選択された場合に、登録が完了したと判定する。登録が完了したとCPU301が判定した場合には、ステップS120の処理に進む。また、登録が完了していないとCPU301が判定した場合には、ステップS102の処理に戻る。
(ステップ111)スキャナ部304は、商品に付されているバーコードを読み取る。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)CPU301は、特売情報ファイルに基づいて、ステップS111においてスキャナ部304が読み取ったバーコードのコード情報が示す商品が特売の対象であるか否かを判定する。特売の対象であるとCPU301が判定した場合には、ステップS114の処理に進む。また、特売の対象でないとCPU301が判定した場合には、ステップS113の処理に進む。
(ステップS113)CPU301は、商品情報ファイルに基づいて、当該商品を登録する。その後、ステップS115の処理に進む。
(ステップS114)CPU301は、特売情報ファイルに基づいて、当該商品に対して特売(値引きまたは割引き)のサービスを実施し、サービスを実施した価格で当該商品を登録する。その後、ステップS115の処理に進む。
(ステップS115)CPU301は、顧客が買い上げた全ての購入商品の登録が完了したか否かを判定する。登録が完了したとCPU301が判定した場合には、ステップS120の処理に進む。また、登録が完了していないとCPU301が判定した場合には、ステップS111の処理に戻る。
(ステップS120)CPU301は、登録された商品の精算をする。例えば、CPU301は、登録された商品の点数と当該商品の合計金額とを表示部305に表示する。また、CPU301は、操作部306において預かり金額の入力を受け付ける。そして、CPU301は、入力された預かり金額と合計金額に基づいてお釣りの金額を算出し、表示部305に表示する。また、CPU301は、当該精算に基づくレシートを印刷するための印刷情報を生成し、印刷通信部又は印刷部311を介して、生成した印刷情報をプリンタ40に送信する。プリンタ40は、印刷情報を受信すると、受信した印刷情報に基づいてレシートを出力する。その後、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の商品販売データ処理システムは、顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行うPOSレジスタ20と、ハンディターミナル30とを備える。POSレジスタ20は、顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、を備える。ハンディターミナル30は、記憶手段と、サービス提供手段と、所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、判定手段が所定条件を満たすと判定した場合には、サービス提供手段が提供するサービスを制限する制限手段と、を備える。所定条件は、店舗以外で使用していることである。判定手段は、サービスを制限する訪問販売モードに切り替えられた状態である場合に、店舗以外で使用していると判定する。
上記構成によれば、ハンディターミナル30は、店舗以外で使用しているときには、店舗で実施しているサービスを制限する。これにより、商品販売データ処理システムによれば、店舗で購入する場合と訪問販売で購入する場合に特売等のサービスに差をつけることができる。よって、販売場所ごとに、提供するサービスに差をつけることができる。
また、ハンディターミナル30は、所定条件を満たしているときに登録した商品の精算に関する売上げデータを、サービスを制限した実績データとしてストアコントローラ10に送信する送信手段を備える。これにより、サービスを制限していないときの実績データとサービスを制限したときの実績データとを分けて管理することができる。よって、サービスを制限していないときの売上げ実績とサービスを制限したときの売上げ実績とを容易に知ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態における商品販売データ処理システムの構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。第1の実施形態では、ハンディターミナル30は動作モードが訪問販売モードである場合に、店舗以外で使用していると判定しているのに対し、本実施形態では、ハンディターミナル30は商品販売データ処理システムのネットワーク(LAN60)からオフライン状態である場合に、店舗以外で使用していると判定する点が異なる。
オフライン状態とは、ネットワークに接続されていない状態である。本実施形態における所定条件は、オフライン状態である。ハンディターミナル30のCPU301(判定手段)は、ネットワークに接続されている場合にオンライン状態であると判定し、ネットワークに接続されていない場合にオフライン状態であると判定する。
図7は、本実施形態におけるハンディターミナル30の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)CPU301は、通信部307が商品販売データ処理システムのネットワークからオフライン状態であるか否かを判定する。オフライン状態であるとCPU301が判定した場合には、ステップS202の処理に進む。また、オフライン状態でない(オンライン状態である)とCPU301が判定した場合には、ステップS211の処理に進む。
ステップS202からステップS220までの処理は、上述したステップS102からステップS120までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の商品販売データ処理システムは、顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行うPOSレジスタ20と、ハンディターミナル30とを備える。POSレジスタ20は、顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、を備える。ハンディターミナル30は、記憶手段と、サービス提供手段と、所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、判定手段が所定条件を満たすと判定した場合には、サービス提供手段が提供するサービスを制限する制限手段と、を備える。所定条件は、店舗以外で使用していることである。ハンディターミナル30の判定手段は、オフライン状態である場合に、店舗以外で使用していると判定する。
上記構成によれば、ハンディターミナル30は、店舗以外で使用しているときには、店舗で実施しているサービスを制限する。これにより、商品販売データ処理システムによれば、店舗で購入する場合と訪問販売で購入する場合に特売等のサービスに差をつけることができる。よって、販売場所ごとに、提供するサービスに差をつけることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態による商品販売データ処理システムは、第1の実施形態による商品販売データ処理システムのハンディターミナル30に替えてハンディターミナル30aを備える。第1の実施形態では、ハンディターミナル30は動作モードが訪問販売モードである場合に、店舗以外で使用していると判定しているのに対し、本実施形態では、ハンディターミナル30aはGPS(Global Positioning System)の位置情報に基づいて店舗以外で使用しているか否かを判定する点が異なる。本実施形態による商品販売データ処理システムの他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図8は、本実施形態におけるハンディターミナル30aのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。ハンディターミナル30aは、第1の実施形態によるハンディターミナル30の構成に加えて、位置情報取得部312を備える。位置情報取得部312は、GPSにより現在の位置情報を取得する。また、RAM303は、店舗の位置情報を予め記憶している。CPU301(判定手段)は、位置情報取得部312が取得した現在の位置情報と店舗の位置情報とが略一致する場合に、店舗で使用していると判定する。また、CPU301(判定手段)は、位置情報取得部312が取得した現在の位置情報が店舗の位置情報ではない場合に、店舗以外で使用していると判定する。ハンディターミナル30aの他の構成は、第1の実施形態によるハンディターミナル30と同様であるため、その説明を省略する。なお、店舗からの距離に応じてサービス内容を制限していくようにしても良い。
図9は、本実施形態におけるハンディターミナル30aの動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS301)CPU301は、位置情報取得部312が取得した位置情報が店舗以外であるか否かを判定する。店舗以外であるとCPU301が判定した場合には、ステップS302の処理に進む。また、店舗以外でない(店舗である)とCPU301が判定した場合には、ステップS311の処理に進む。
ステップS302からステップS320までの処理は、上述したステップS102からステップS120までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の商品販売データ処理システムは、顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行うPOSレジスタ20と、ハンディターミナル30とを備える。POSレジスタ20は、顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、を備える。ハンディターミナル30は、記憶手段と、サービス提供手段と、所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、判定手段が所定条件を満たすと判定した場合には、サービス提供手段が提供するサービスを制限する制限手段と、を備える。所定条件は、店舗以外で使用していることである。ハンディターミナル30の判定手段は、GPSによる位置情報に基づいて、店舗以外で使用しているか否かを判定する。
上記構成によれば、ハンディターミナル30は、店舗以外で使用しているときには、店舗で実施しているサービスを制限する。これにより、商品販売データ処理システムによれば、店舗で購入する場合と訪問販売で購入する場合に特売等のサービスに差をつけることができる。よって、販売場所ごとに、提供するサービスに差をつけることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、顧客に対してのサービスを特売としたが、これに限らず、ミックスマッチや、特定商品を組み合わせて購入すると通常販売している価格より安くなるセットマッチ、ポイントの付与、サービス券の使用等、他のサービスであってもよい。
また、上述した実施形態では、異なる販売場所の例として、店舗と訪問販売先の例を用いて説明したが、これに限らず、販売場所が異なっていればどのような場所であってもよい。例えば、異なる販売場所は、店舗内と店舗の敷地内にある他の販売場所であってもよく、また、同一の店舗内における異なる場所であってもよい。
また、上述した実施形態では、ハンディターミナル30を例に上げたが、移動可能なPOSレジスタとして機能するものであればよい。
また、上述した実施形態では、店舗ではサービスを提供し、店舗以外ではサービスを制限する場合について説明したが、逆に、店舗ではサービスを制限し、店舗以外ではサービスを提供する場合であっても同様に実施することができる。或いは、店舗で購入する場合であっても、顧客が操作するセルフのPOSレジスタではサービスを提供し、店員が操作する通常のPOSレジスタではサービスを制限してもよい。また、購入金額が所定金額以上である場合にのみ、サービスを提供するようにしてもよい。
また、ハンディターミナル30が通常モードから訪問販売モードに切り替わる所定条件は上述した実施形態のものに限られず、例えば、所定のプリセットのボタンを押下することにより手動で切り替えてもよい。或いは、ハンディターミナル30は、店舗内のネットワークから外れた(切断された)場合や店舗外のネットワークに接続した場合に、訪問販売モードに切り替えてもよい。また、使用するハンディターミナル30によって、サービスを提供しないようにしてもよい。
また、ハンディターミナル30は、サービスを制限した場合には、レシートや電子ジャーナルにサービスが制限されたことを示す印字をしてもよい。図10は、ハンディターミナル30が出力するレシートの一例を示すイメージ図である。本図に示すレシートには、サービスが制限されたことを示す「店舗外サービス利用」601が印字されている。
また、ハンディターミナル30の扱者番号をレジチェッカー番号として取引を実績管理してもよい。扱者番号は、扱者(使用者)の識別番号である。扱者番号は、レシートの印字及び電子ジャーナルに反映してもよい。図9に示すレシートには、ハンディターミナル30のマスタとなるPOSレジスタ20の扱者を示す扱者番号「999999」602と、ハンディターミナル30の扱者を示す扱者番号「999998」603とが印字されている。マスタとなるPOSレジスタ20は、ハンディターミナル30から売上げデータを取り込むPOSレジスタ20である。
また、ハンディターミナル30は、店舗内では提供されるサービス(値引きや割引)を次回適用することができるクーポンとして、レシートを出力してもよい。図9に示すレシートには、クーポンとして使用可能な旨及び提供するサービス内容「次回ご利用(次回ご来店でも可)で、110円値引き致します。」604と、クーポンを識別するためのバーコード605と、クーポンの利用期限「利用期限:2016年11月16日(水)」606とが印字されている。なお、クーポンとして使用可能な旨及び提供するサービス内容は、例えば、「次回ご利用(次回ご来店でも可)で、10%引き致します。」など、任意に設定できるようにしてもよい。
また、ハンディターミナル30は、通常モードから訪問販売モードに切り替わった場合には、サービスを制限することを知らせる報知画面を表示してもよい。これにより、扱者は、サービスが制限されることを知ることができる。図11は、ハンディターミナル30が表示する報知画面の一例を示すイメージ図である。本図に示す例では、ハンディターミナル30は、サービスを制限することを知らせるポップアップPを表示している。ポップアップPには、「店舗外サービス利用中」と、「ポイントを付与しないモードです」と、「サービス券が使えないモードです」とが表示されている。
また、ハンディターミナル30は、訪問販売モード時における登録画面の一部に、サービスを制限するモードである旨の表記をしてもよい。或いは、ハンディターミナル30は、訪問販売時モードにおける登録画面の一部の色を通常モードと異なる色にしてもよい。これにより、扱者は、サービスを制限するモードであることを知ることができる。
なお、上述のストアコントローラ10、POSレジスタ20及びハンディターミナル30,30aなどとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のストアコントローラ10、POSレジスタ20及びハンディターミナル30,30aなどとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10…ストアコントローラ、20…POSレジスタ、30…ハンディターミナル、40…プリンタ、201、301…CPU、202、302…ROM、203、303…RAM、204、304…スキャナ部、205、305…表示部(店員用)、206、306…操作部、207、307…通信部、208、308…ブザー、205a…表示部(顧客用)、209…レシート印字部、210…ドロワ部、211…カードリーダ部、212…ハードディスク、305a…LED発光部、309…電源制御部、310…充電式電池、311…印刷通信部又は印刷部、312…位置情報取得部、313…決済部

Claims (5)

  1. 顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行う商品販売データ処理装置であって、
    顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて、顧客にサービスを提供するサービス提供手段と、
    所定条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記所定条件を満たすと判定した場合には、前記サービス提供手段が提供するサービスを制限する制限手段と、
    を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。
  2. 前記所定条件は、サービスを制限するモードに切替えられた状態である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。
  3. 前記所定条件は、オフライン状態または所定の位置以外である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。
  4. 前記所定条件を満たしているときに登録した商品の精算に関する売上げデータを、サービスを制限した実績データとしてコントローラに送信する送信手段、
    を備えることを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の商品販売データ処理装置。
  5. 顧客が買い上げる商品の登録と登録された商品の精算とを行う商品販売データ処理装置としてのコンピュータに、
    所定条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
    前記所定条件を満たすと判定した場合には、顧客に対してのサービスを示すサービス情報を記憶する記憶手段が記憶するサービス情報に基づいて顧客に提供するサービスを制限する制限ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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