JP5298527B2 - 可変遅延回路及びその制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、可変遅延回路及びその制御方法に関する。
一般に、入力信号の位相を調整するために、一定の時間だけ入力信号を遅延させる遅延回路が用いられている。例えば、特許文献1には、複数の第1のゲートを縦続接続して構成し、信号が入力される第1のゲート列と、該第1のゲート列とは遅延時間の異なる第2のゲートを複数縦続接続して構成し、前記信号を遅延した信号を出力する第2のゲート列と、前記第1のゲート列の中間ノードと前記第2のゲート列の対応する中間ノードとの間に設けられた複数のスイッチを有する可変遅延回路が開示されている。
特許文献1の可変遅延回路によれば、前記複数のスイッチの内の1つを閉じることにより、信号が、第1のゲート及び第2のゲートを通過する数に応じて、第1のゲートの遅延時間と第2のゲートの遅延時間との差に応じて、入力信号の遅延時間の設定間隔を変化させている。そこで、特許文献1の可変遅延回路によれば、第1のゲートの遅延時間や第2のゲートの遅延時間を、それぞれ可変することにより、入力信号の遅延時間の設定間隔を変化させ、様々な遅延時間を得ることができる。
また、特許文献2には、入力端子に入力された信号を出力端子に供給する第1の経路と、入力端子に入力された信号を出力端子に供給する遅延時間可変の第2の経路とを備え、第2の経路が、遅延時間制御信号に応じて、遅延時間を可変する機能を有する可変遅延回路が開示されている。特許文献2の可変遅延回路は、セレクト信号に従って、第1の経路又は第2の経路のいずれかを選択する機能を備えている。
特許文献2の可変遅延回路によれば、遅延時間制御信号に応じて、第2の経路の遅延時間を任意に可変することができるため、遅延時間の分解能が特定の値に限定されてしまうことがない。そこで、特許文献2の可変遅延回路によれば、遅延時間制御信号によって、遅延時間を適宜に定めることにより、遅延時間の分解能を、所望の値に定めることができる。
さらに、特許文献3には、特許文献2と同様に、遅延時間の分解能を、所望の値に定めることができる可変遅延回路が開示されている。特許文献3の可変遅延回路は、クロック入力端子に入力したクロック信号及びデータ入力端子に入力したデータ信号が供給され、遅延時間がそれぞれ異なる複数の遅延回路と、複数の遅延回路に接続され、セレクト信号に従って、遅延回路からの出力の内のいずれか1つをデータ出力端子に出力するセレクタとを備えている。
特許文献3の可変遅延回路においては、複数の遅延回路が、それぞれ位相が異なる信号を出力する。そこで、特許文献3の可変遅延回路においては、セレクト信号に応じて、異なる遅延回路を選択すると、選択された遅延回路からの出力信号の位相の違いに対応させて、可変遅延回路の遅延時間を変化させることができる。
加えて、特許文献4の背景技術においては、微小遅延部と粗遅延部とを直列接続した可変遅延回路に、信号を入力し、入力信号に対して任意の遅延量を持った信号を発生させる技術が開示されている。
特許文献4に開示された技術によれば、微小遅延部が、バッファと付加容量とスイッチとを多段接続して構成されている。微小遅延部では、スイッチをオン状態にすると、付加容量によって遅延量が増加し、スイッチがオフ状態の場合に比べて、微小遅延部の一段あたりの遅延量を増加させることができる。
一方、粗遅延部は、CMOSバッファのゲート遅延を多段に設けた経路と、ゲート遅延を設けない経路とを、セレクタによって切り替えるように構成されている。粗遅延部では、セレクタごとに、ゲート遅延を多段に設けた経路又はゲート遅延を設けない経路のいずれかに切り替えると、セレクタごとに、遅延量を設定することができる。
そこで、特許文献4に開示された技術によれば、例えば11nsの遅延を発生させるためには、微小遅延部によって、1nsの遅延を発生させ、粗遅延部によって、10nsの遅延を発生させている。これにより、特許文献4に開示された技術によれば、粗遅延部のみによって、遅延を発生させる場合に比べて、遅延時間の分解能を高くすることができる。
特許第3739525号明細書 特開平9−46196号公報 特開平9−46197号公報 特開2006−186547号公報
なお、上述した特許文献に開示された技術に加えて、特許文献5には、可変遅延回路に関する技術が開示されている。
実公平6−10547号公報
ところで、例えば、光ディスクに、パターンとしてデータを書き込む際に、パターンの強度分布にムラが生じないようにすることが求められる。このため、光ディスクに、パターンとしてデータを書き込む際には、上記の可変遅延回路によって、光ディスクにレーザ光を出射するタイミングを調整し、光ディスクに、短い間隔で、連続してレーザ光を出射する場合がある。
そこで、光ディスクに、短い間隔で、連続してレーザ光を出射するために、特許文献1の第1のゲートの遅延時間や第2ゲートの遅延時間を、それぞれ短くしたり、特許文献3の各遅延回路の遅延時間を短縮することが考えられる。
しかしながら、遅延時間の短縮には、上述した特許文献1の第1のゲートの素子特性や第2のゲートの素子特性が影響を与えたり、特許文献3の各遅延回路を構成する遅延素子の素子特性が影響を与えるため、第1及び第2のゲートの遅延時間や、各遅延回路の遅延時間を、際限なく短縮することは困難である。
また、上記の特許文献1ないし特許文献3の可変遅延回路においては、第1のゲートの遅延時間と第2ゲートの遅延時間の合計値によって、遅延時間が定められたり、各遅延回路を構成する遅延素子の遅延時間に応じて、可変遅延回路の遅延時間が定められる。したがって、特許文献1ないし特許文献3の可変遅延回路においては、該可変遅延回路の遅延時間を、第1及び第2のゲートの最小遅延時間よりも短い時間に設定することができず、各遅延回路を構成する遅延素子の最小遅延時間よりも短い時間に設定することできなかった。
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、遅延素子の最小遅延時間よりも短い遅延時間を設定し、遅延時間の設定精度を向上させることができる可変遅延回路及びその制御方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る可変遅延回路は、第1遅延量を有する第1遅延素子を複数含み、入力信号を受けて第1出力信号を出力する遅延段と、前記第1出力信号に第1遅延量と同一の第2遅延量を付与して遅延させる第遅延素子と、前記第遅延素子に並列接続され、前記第1出力信号に前記第1遅延より長い遅延量であって前記第1遅延の2倍よりも小さい第3遅延量を付与して遅延させる第遅延素子と、前記第1遅延素子の第1遅延量前記第2遅延素子の第2遅延量、および前記第3遅延素子の第3遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給部と、前記第1出力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、前記第遅延素子の第2出力信号もしくは前記第遅延素子の第3出力信号のいずれか一方を選択する出力信号選択部と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明に係る可変遅延回路によれば、入力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、出力信号選択部が、第1ディレイラインの出力信号もしくは第2ディレイラインの出力信号のいずれか一方を選択すると、第1ディレイラインを構成する第遅延素子の第2遅延量と、第2ディレイラインを構成する第遅延素子の第3遅延量が異なるため、出力信号選択部が、入力信号を遅延させた出力信号を選択するタイミングが変化する。
そこで、請求項1の発明に係る可変遅延回路によれば、出力信号選択部が出力信号を選択するタイミングの違いに応じて、出力信号の遅延時間を変化させることができる。
請求項の発明に係る可変遅延回路の制御方法は、可変遅延回路の制御方法において、入力信号を受け、第1遅延量を有する複数の第1遅延素子を介して第1出力信号を出力するステップと、前記第1出力信号に第1遅延量と同一の第2遅延量を付与して遅延させた第出力信号を生成する第遅延ステップと、前第1出力信号に前記第1遅延より長い遅延量であって前記第1遅延の2倍よりも小さい第3遅延量を付与して遅延させた第出力信号を生成する第遅延ステップと、前記第1遅延量、前記第2遅延量、および前記第3遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給ステップと、前記第1出力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、前記第出力信号もしくは前記第出力信号のいずれか一方を選択する出力信号選択ステップと、を備えることを特徴とする。
請求項の発明に係る可変遅延回路の制御方法によれば、入力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、出力信号選択ステップによって、第遅延ステップにおいて生成される第出力信号もしくは第遅延ステップにおいて生成される第出力信号のいずれか一方を選択すると、第延量と、第延量が異なるため、出力信号選択ステップが、入力信号を遅延させた出力信号を選択するタイミングが変化する。
そこで、請求項の発明に係る可変遅延回路の制御方法によれば、出力信号選択ステップが出力信号を選択するタイミングの違いに応じて、出力信号の遅延時間を変化させることができる。
本発明の可変遅延回路及びその制御方法によれば、入力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、第遅延素子の出力信号もしくは第遅延素子の出力信号のいずれか一方を選択すると、第延量と、第延量が異なるため、出力信号選択部が、入力信号を遅延させた出力信号を選択するタイミングが変化する。
そこで、本発明の可変遅延回路及びその制御方法によれば、出力信号を選択するタイミングの違いに応じて、出力信号の遅延時間を変化させることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1ないし図4を参照しつつ説明する。ここでは、本発明の可変遅延回路を、遅延回路10を例に挙げて説明する。図1は、遅延回路10の概略回路構成図である。遅延回路10は、ゲート20と、第1セレクタ30と、ゲート40と、電流発生回路50と、第2セレクタ60とを備えている。
図1に図示するように、N個のゲート20A〜20Nは、直列接続されている。本実施形態の各ゲート20A〜20Nの遅延時間は、それぞれ100psに設定されている。
第1セレクタ30は、N個のスイッチSWA〜SWNを備えている。スイッチSWAは、ゲート20Aの出力と出力端子(OUT)との間に接続されている。各スイッチSWB〜SWNは、スイッチSWAと同様に、各ゲート20B〜20Nの出力と前記出力端子(OUT)との間に、それぞれ接続されている。また、各スイッチSWA〜SWNは、信号入力端子(IN)を通じ、制御回路31に接続されている。
なお、N個のゲート20A〜20N及び第1セレクタ30からなる遅延調整部は、第2セレクタ60の出力端に電気的に接続しても良い。
ゲート20Oは、図2に図示するように、トランスファゲート21と、バッファ22とを備えている。バッファ22の入力は、トランスファゲート21を介し、ゲート20Oの入力を通じ、第1セレクタ30の出力端子(OUT)に接続されている。
本実施形態では、上記の各ゲート20A〜20Nが、ゲート20Oと同様に、トランスファゲート21及びバッファ22を備えている。ゲート20Oの遅延時間は、各ゲート20A〜20Nと同様に、100psに設定されている。なお、ゲート20Oは、本発明の第1遅延素子に相当する。また、各ゲート20A〜20Nが備えるトランスファゲート21は、本発明の第2トランスファゲートに相当する。各ゲート20A〜20Nが備えるバッファ22は、本発明の第3バッファ回路に相当する。
ゲート40は、トランスファゲート41と、バッファ42とを備えている。バッファ42の入力は、トランスファゲート41を介し、ゲート40の入力を通じ、第1セレクタ30の出力端子(OUT)に接続されている。
電流発生回路50は、P型チャンネルトランジスタM51、M52と、N型チャンネルトランジスタM53〜M56と、P型チャンネルトランジスタM57とを備えている。ここでは、電流発生回路50が、ゲート20O、40に接続される構成を説明する。なお、図示しないが、電流発生回路50は、ゲート20O、40と同様に、各ゲート20A〜20Nに接続されている。
P型チャンネルトランジスタM51とP型チャンネルトランジスタM52とによって、カレントミラー回路が構成されている。P型チャンネルトランジスタM51、M52のソースは、電源電圧VCCに接続されている。P型チャンネルトランジスタM51のドレインは、N型チャンネルトランジスタM53のドレインに接続されている。N型チャンネルトランジスタM53のソースは、グランドに接続されている。
P型チャンネルトランジスタM51のゲートとドレインとの間は、短絡されている。さらに、P型チャンネルトランジスタM51のゲートは、P型チャンネルトランジスタM52のゲートに接続されている。また、両トランジスタM51、M52のゲートは、ゲート40のトランスファゲート41を構成するP型チャンネルトランジスタに接続されている。
P型チャンネルトランジスタM52のドレインは、N型チャンネルトランジスタM54のドレインに接続されている。N型チャンネルトランジスタM54のソースは、グランドに接続されている。N型チャンネルトランジスタM54のゲートとドレインとの間は、短絡されている。P型チャンネルトランジスタM54のゲートは、前記トランスファゲート41を構成するN型チャンネルトランジスタに接続されている。
また、N型チャンネルトランジスタM55とN型チャンネルトランジスタM53とによって、カレントミラー回路が構成されている。N型チャンネルトランジスタM55のドレインは、基準電流IREFを供給する定電流源(図4参照。)に接続されている。N型チャンネルトランジスタM55のソースは、グランドに接続されている。N型チャンネルトランジスタM55のゲートとドレインとの間は、短絡されている。さらに、N型チャンネルトランジスタM55のゲートは、N型チャンネルトランジスタM53のゲートに接続されている。
図4に図示するように、基準電流IREFを供給する定電流源は、位相同期回路(PLL)を備えている。位相同期回路は、周波数位相比較器と、チャージポンプと、ループフィルタと、電圧制御型発振器(VCO)と、分周器とを備えている。
周波数位相比較器には、基準信号(基準CLK)及び分周信号が入力される。分周信号は、分周器によって、電圧制御型発振器の出力信号(CLK出力)を分周した信号である。周波数位相比較器は、前記基準信号と前記分周信号との位相差を検出し、周波数/遅延制御信号を出力する。
周波数/遅延制御信号に応じ、チャージポンプの発生電圧が制御される。チャージポンプの発生電圧は、ループフィルタを通じ、電圧制御型発振器の電圧電流変換回路に出力される。電圧電流変換回路は、ループフィルタを通過した前記発生電圧に応じ、基準電流IREFを出力する。位相同期回路では、周波数位相比較器によって、前記基準信号と前記分周信号との位相差を検出し、前記出力信号の周波数が、前記基準信号の周波数に分周器の分周比を乗算したものとなるように制御される。
両トランジスタM55、M53のゲートは、ゲート20Oのトランスファゲート21を構成するN型チャンネルトランジスタのゲートに接続されている。さらに、N型チャンネルトランジスタM55とN型チャンネルトランジスタM56とによって、カレントミラー回路が構成されている。両トランジスタM53、M55の各ゲートは、N型チャンネルトランジスタM56のゲートに接続されている。N型チャンネルトランジスタM56のソースは、グランドに接続されている。
P型チャンネルトランジスタM57のソースは、電源電圧VCCに接続されている。P型チャンネルトランジスタM57のゲートとドレインとの間は、短絡されている。P型チャンネルトランジスタM57のドレインは、前記N型チャンネルトランジスタM56のドレインに接続されている。P型チャンネルトランジスタM57のゲートは、前記トランスファゲート21を構成するP型チャンネルトランジスタのゲートに接続されている。
第2セレクタ60は、スイッチSW1及びスイッチSW2を備えている。スイッチSW1は、第2セレクタ60の第1入力端子(IN2)と、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)との間に接続されている。第2セレクタ60の第1入力端子(IN2)は、ゲート20Oの出力に接続されている。
また、スイッチSW2は、第2セレクタ60の第2入力端子(IN3)と、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)との間に接続されている。第2セレクタ60の第2入力端子(IN3)は、ゲート40の出力に接続されている。
次に、本実施形態の遅延回路10の動作を説明する。遅延回路10では、図3を用いて説明するように、ゲート20Oの遅延時間を100psに設定すると共に、ゲート40の遅延時間を150psに設定する。以下に、図1に図示する制御回路31によって出力される遅延時間設定信号S1により、第1セレクタ30のスイッチSWAが選択され、該スイッチSWAが閉じられると共に、スイッチSWB〜SWNが開放状態の場合の動作を説明する。遅延時間設定信号S1は、本発明の遅延時間選択信号に相当する。
図3は、遅延回路10の動作を説明するタイミングチャートである。図3に図示する入力信号SINは、図1に図示するゲート20Aに入力される。ゲート20Aに入力された入力信号SINは、ゲート20Aの出力からスイッチSWAを経由して、第1セレクタ30の出力端子(OUT)を通過する。図3に図示するように、入力信号SINは、ゲート20Aに入力されてから100psだけ経過した後に、第1セレクタ30の出力端子(OUT)から、信号が出力される。
第1セレクタ30の出力信号は、ゲート20Oを通過する。電流発生回路50においては、N型チャンネルトランジスタM55のゲートが、N型チャンネルトランジスタM56のゲート及びトランスファゲート21を構成するN型チャンネルトタンジスタのゲートと共通接続され、N型チャンネルトランジスタM55のサイズ(L/W)を、N型チャンネルトランジスタM56のサイズ(L/W)と同じに設定している。電流発生回路50においては、前記基準電流IREF及び前記サイズ比に基づいて、各N型チャンネルトランジスタM55、M56によって生成される電流に応じ、各N型チャンネルトランジスタM55、M56のゲート及びトランスファゲート21を構成するN型チャンネルトランジスタのゲート及び該トランスファゲート21を構成するP型チャンネルトランジスタのゲートに、所定の電圧が共通に印加される。これにより、トランスファゲート21のN型及びP型の各トランジスタのゲート電圧が制御されて、トランスファゲート21のオン抵抗が変化し、トランスファゲート21の導通状態が制御される。電流生成回路50は、本発明の制御電流供給部に相当し、各N型チャンネルトランジスタM55、M56によって生成される電流は、本発明の制御電流に相当する。
ゲート20Oでは、トランスファゲート21の導通状態に応じ、第1セレクタ30の出力信号を遅延させる時間(ここでは100ps)が設定される。また、ゲート20Oでは、トランスファゲート21の導通状態に応じ、バッファ22の入力電圧の変化時間が、制御される。これにより、バッファ22の入力電圧がバッファ22の閾値電圧を上回る時間が調整され、ゲート20Oにおいては、遅延時間が100psに設定される。そこで、図3に図示するように、ゲート20Oに入力された信号が、100psだけ経過した後に、ゲート20Oから第2セレクタ60の第1入力端子(IN2)に向けて出力される。なお、本実施形態では、ゲート20Aの出力からスイッチSWAを経由し、ゲート20Oを経て第2セレクタ60の第1入力端子(IN2)に至る信号経路DL1が、本発明の遅延段(第1ディレイライン)に相当する。
本実施形態では、各ゲート20A〜20Oの素子構造と、電圧制御型発振器のリングオシレータに用いられる複数のゲートの素子構造を同一のものとしている。各ゲート20A〜20O及びリングオシレータに用いられる複数のゲートには、電圧制御型発振器の発振周波数に基づいて生成される基準電流IREFが供給される。このため、本実施形態では、基準電流IREFに応じ、各ゲート20A〜20O及びリングオシレータに用いられる複数のゲートのそれぞれの遅延時間が、一定の時間になるように制御される。
例えば、20段のゲートによってリングオシレータが形成され、リングオシレータの発振周波数が250MHzの場合には、発振周期は2ns(=1/[2×250MHz])である。そこで、1段のゲートの遅延時間は、100ps(2ns/20段)である。本実施形態では、上記の位相同期回路がロック(同期)しているときの基準電流IREFに応じ、各ゲート20A〜20Oの遅延時間が、100psになるように制御される。
一方、第1セレクタ30の出力信号は、上記のゲート20Oに加えて、ゲート40を通過する。電流発生回路50においては、図2に図示するように、各N型チャンネルトランジスタM55とM53、M54のサイズ比(L/W)と、前記各N型チャンネルトランジスタM55とM56のサイズ比(L/W)との比を、1:α(α<1)に設定している。電圧発生回路50においては、前記基準電流IREF及び設定されたサイズ比(1:α)に基づいて、各N型チャンネルトランジスタM53、M54によって生成される電流に応じ、トランスファゲート41を構成するN型チャンネルトランジスタのゲート及びP型チャンネルトランジスタのゲートに、所定の電圧が共通に印加される。これにより、トランスファゲート41のN型及びP型の各トランジスタのゲート電圧が制御され、トランスファゲート41のオン抵抗が変化し、トランスファゲート41の導通状態が制御される。各N型チャンネルトランジスタM53、M54は、本発明の出力トランジスタに相当する。また、各N型チャンネルトランジスタM53、M54によって電流を生成することは、本発明の制御電流供給ステップに相当する。
トランスファゲート41のN型及びP型の各トランジスタのゲート電圧値は、前記トランスファゲート21のN型及びP型の各トランジスタのゲート電圧値よりも低い値に設定される。ゲート40では、トランスファゲート41の導通状態に応じ、第1セレクタ30の出力信号を遅延させる時間(ここでは150ps)が設定される。また、ゲート40では、トランスファゲート41の導通状態に応じ、バッファ42の入力電圧の変化時間が、制御される。これにより、バッファ42の入力電圧がバッファ42の閾値電圧を上回る時間が調整され、ゲート40においては、遅延時間が150psに設定される。そこで、図3に図示するように、ゲート40に入力された信号が、150psだけ経過した後に、ゲート40から第2セレクタ60の第2入力端子(IN3)に向けて出力される。
本実施形態では、ゲート20Aの出力からスイッチSWAを経由し、ゲート40を経て第2セレクタ60の第2入力端子(IN3)に至る信号経路DL2が、本発明の遅延段(第2ディレイライン)に相当する。また、ゲート40は、本発明の第2遅延素子に相当する。
本実施形態では、ゲート40が、本発明の第1バッファ回路及び第1トランスファゲートに相当する。また、トランスファゲート41は、本発明の制御電圧生成部及び第1バッファ回路に相当する。
図2に図示するように、遅延時間設定信号S1によって、第2セレクタ60のスイッチSW1が閉じられると共に、スイッチSW2が開放状態のときは、図2及び図3に図示するゲート20Oの出力信号S1Aが、スイッチSW1を経由し、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する。ゲート20Oの出力信号S1Aは、本発明の第1ディレイライン(第1遅延素子)の出力信号に相当する。本実施形態では、信号経路DL1によって、出力信号S1Aを生成することが、本発明の第1遅延ステップに相当する。遅延時間設定信号S1によって、出力信号S1Aが、スイッチSW1を経由し、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過することは、本発明の出力信号選択ステップに相当する。
一方、遅延時間設定信号S1によって、第2セレクタ60のスイッチSW2が閉じられると共に、スイッチSW1が開放状態のときは、図2及び図3に図示するゲート40の出力信号S1Bが、スイッチSW2を経由し、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する。ゲート40の出力信号S1Bは、本発明の第2ディレイライン(第2遅延素子)の出力信号に相当する。本実施形態では、信号経路DL2によって、出力信号S1Bを生成することは、本発明の第2遅延ステップに相当する。遅延時間設定信号S1によって、出力信号S1Bが、スイッチSW2を経由し、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過することは、本発明の出力信号選択ステップに相当する。第2セレクタ60は、本発明の出力信号選択部に相当する。
本実施形態では、遅延時間設定信号S1によって、スイッチSW1もしくはスイッチSW2のいずれか一方のスイッチを閉じ、他方のスイッチを開放状態に保つと、図3に図示するように、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する信号の遅延時間を、ゲート40の遅延時間(150ps)とゲート20Oの遅延時間(100ps)との差分値に応じた遅延間隔(150ps−100ps=50ps)で調整することができる。
<実施形態1の効果>
本実施形態の遅延回路10によれば、遅延時間設定信号S1によって、第2セレクタ60が、ゲート20Oの出力信号S1Aもしくはゲート40の出力信号S1Bのいずれか一方を選択すると、信号経路DL1を構成するゲート20Oの遅延時間と、信号経路DL2を構成するゲート40の遅延時間が異なるため、第2セレクタ60が、入力信号SINを遅延させた信号を選択するタイミングが変化する。
そこで、本実施形態の遅延回路10によれば、第2セレクタ60が入力信号SINを遅延させた信号を選択するタイミングの違いに応じて、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する信号の遅延時間を変化させることができる。
このため、本実施形態の遅延回路10のように、ゲート40の遅延時間(150ps)を、ゲート20Oの遅延時間(100ps)の2倍以下に設定すると、ゲート40の遅延時間と、ゲート20Oの遅延時間との差分値(50ps)を、ゲート20Oの最小遅延時間(100ps)よりも小さくすることができる。
したがって、本実施形態の遅延回路10によれば、前記差分値(50ps)に応じて、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する信号の遅延時間を、ゲート20Oの最小遅延時間(100ps)よりも小さい間隔で、調整することができる。
本実施形態の遅延回路10の制御方法によれば、遅延時間設定信号S1によって、ゲート20Oの出力信号S1Aもしくはゲート40の出力信号S1Bのいずれか一方を選択すると、信号経路DL1を構成するゲート20Oの遅延時間と、信号経路DL2を構成するゲート40の遅延時間が異なるため、信号経路DL1、もしくは信号経路DL2を通過した入力信号SINを遅延させた信号のどちらを選択するかで遅延が変化する。
そこで、本実施形態の遅延回路10の制御方法によれば、入力信号SINを遅延させた信号のどちらを選択するかに応じて、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する信号の遅延時間を変化させることができる。
このため、本実施形態の遅延回路10のように、ゲート40の遅延時間(150ps)を、ゲート20Oの遅延時間(100ps)の2倍以下に設定すると、ゲート40の遅延時間と、ゲート20Oの遅延時間との差分値(50ps)を、ゲート20Oの最小遅延時間(100ps)よりも小さくすることができる。
したがって、本実施形態の遅延回路10の制御方法によれば、前記差分値(50ps)に応じて、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する信号の遅延時間を、ゲート20Oの最小遅延時間(100ps)よりも小さい間隔で、調整することができる。
本実施形態の可変遅延回路10によれば、電流発生回路50が、基準電流IREFに対し、設定されたサイズ比α(α<1)に応じた電流を生成するN型チャンネルトランジスタM55、M53、M54を備えると、N型チャンネルトランジスタM53、M54とP型チャンネルトランジスタM51によって、ゲート40のトランスファゲート41に印加する電圧を、ゲート20Oのトランスファゲート21に印加する電圧とは異なるものにすることができる。
本実施形態の可変回路10の制御方法によれば、基準電流IREFに対し、設定された比α(α<1)に応じた電流を生成すると、生成した電流に対応させて、ゲート40のトランスファゲート41に印加する電圧を、ゲート20Oのトランスファゲート21に印加する電圧とは異なるものにすることができる。
本実施形態の可変回路10では、電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM55、M53、M54によって生成される電流に応じ、ゲート40のトランスファゲート41が、第2セレクタ60の入力端子(IN3)に接続されたバッファ42の入力電圧を制御している。本実施形態の可変回路10によれば、電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM55、M53、M54によって生成される電流によって、トランスファゲート41のオン抵抗が変化すると、バッファ42の入力電圧がバッファ42の閾値電圧を上回る時間を変化させることができ、ゲート40に入力された信号が、ゲート40から第2セレクタ60の第2入力端子(IN3)に向けて出力される時間を変化させることができる。
本実施形態の遅延回路10によれば、ゲート20Oと同様に、各ゲート20A〜20Nが、トランスファゲート21及びバッファ22を備えると、各ゲート20A〜20Nについても、ゲート20Oと同様に、トランスファゲート21のオン抵抗及びバッファ22の入力電圧がバッファ22の閾値電圧を上回る時間を、調整することができる。そこで、本実施形態の遅延回路10によれば、各ゲート20A〜20Nのトランスファゲート21のオン抵抗及びバッファ22の入力電圧がバッファ22の閾値電圧を上回る時間を、ゲート20Oと同様に調整することができ、各ゲート20A〜20Nの遅延時間を、ゲート20Aの遅延時間に一致させることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を、図5を参照しつつ説明する。ここでは、実施形態1と同一の構成は同一の符号を付し、その説明を省略する。図5に図示する遅延回路10Aは、図2に図示するゲート20O及びゲート40に代えて、ゲート20P及びゲート40Aを備えている。
ゲート20Pは、差動回路24と、バッファ22とを備えている。差動回路24は、負荷電流源トランジスタ25と、差動入力トランジスタ26と、差動電流源トランジスタ27とを備えている。
負荷電流源トランジスタ25は、P型チャンネルトランジスタM25A、M25Bを備えている。各P型チャンネルトランジスタM25A、M25Bのゲートは、電流発生回路50のP型チャンネルトランジスタM57のゲート及びドレインに接続されている。
差動入力トランジスタ26は、N型チャンネルトランジスタM26A、M26Bを備えている。N型チャンネルトランジスタM26Aのドレインは、上記のP型チャンネルトランジスタM25Aのドレインに接続されている。N型チャンネルトランジスタM26Bのドレインは、P型チャンネルトランジスタM25Bのドレインに接続されている。N型チャンネルトランジスタM26BのドレインとP型チャンネルトランジスタM25Bのドレインとの接続点は、バッファ22の入力に接続されている。
差動電流源トランジスタ27のドレインは、N型チャンネルトランジスタ26Aのソース及びN型チャンネルトランジスタM26Bのソースに接続されている。差動電流源トランジスタ27のゲートは、N型チャンネルトランジスタM56のゲート、N型チャンネルトランジスタM55のゲート及びドレインにそれぞれ接続されている。差動電流源トランジスタM27のソースは、グランドに接続されている。
ゲート40Aは、差動回路44と、バッファ42とを備えている。差動回路44は、負荷電流源トランジスタ45と、差動入力トランジスタ46と、差動電流源トランジスタ47とを備えている。負荷電流源トランジスタ45は、本発明の電流源トランジスタに相当する。差動入力トランジスタ46は、本発明の差動回路に相当する。差動電流源トランジスタ47は、本発明の差動電流源トランジスタに相当する。バッファ42は、本発明の第2バッファ回路に相当する。
負荷トランジスタ45は、P型チャンネルトランジスタM45A、M45Bを備えている。各P型チャンネルトランジスタM45A、M45Bのゲートは、電流発生回路50の両P型チャンネルトランジスタM51、M52のゲート及びN型チャンネルトランジスタM53のドレインに接続されている。
差動入力トランジスタ46は、N型チャンネルトランジスタM46A、M46Bを備えている。N型チャンネルトランジスタM46Aのドレインは、上記のP型チャンネルトランジスタM45Aのドレインに接続されている。N型チャンネルトランジスタM46Bのドレインは、上記のP型チャンネルトランジスタM45Bのドレインに接続されている。N型チャンネルトランジスタM46BのドレインとP型チャンネルトランジスタM45Bのドレインとの接続点は、バッファ42の入力に接続されている。
差動電流源トランジスタ47のドレインは、N型チャンネルトランジスタM46Aのソース及びN型チャンネルトランジスタM46Bのソースに接続されている。差動電流源トランジスタ47のゲートは、N型チャンネルトランジスタM54のゲート及びドレインにそれぞれ接続されている。差動電流源トランジスタ47のソースは、グランドに接続されている。
次に、本実施形態の遅延回路10Aの動作を説明する。遅延回路10Aでは、実施形態1の遅延回路10と同様に、ゲート20Pの遅延時間を100psに設定すると共に、ゲート40Aの遅延時間を150psに設定する。ここでは、実施形態1と同様に、第1セレクタ30のスイッチSWAが閉じられた場合の動作を説明する。
入力信号SINは、実施形態1と同様に、ゲート20Aの出力からスイッチSWAを経由し、第1セレクタ30の出力端子(OUT)を通過する。第1セレクタ30の出力信号は、ゲート20Pを通過する。ゲート20Pでは、以下に説明するような動作を実行する。
ゲート20Pでは、第1セレクタ30の出力信号がハイレベルのときは、差動入力トランジスタ26のN型チャンネルトランジスタM26Aのゲート電圧が、ハイレベルに固定される。これにより、N型チャンネルトランジスタM26Aに流れる電流は大きくなる。一方、差動入力トランジスタ26のN型チャンネルトランジスタM26Bのゲートには、基準電圧VREFによって、ハイレベルよりも低い電圧が印加される。これにより、N型チャンネルトランジスタM26Bに流れる電流は、小さくなる。このため、負荷電流源トランジスタ25のP型チャンネルトランジスタM25Bのドレインと前記N型チャンネルトランジスタM26Bとの接続点から、差動電流源トランジスタ25によって供給される電流I1に応じ、ハイレベルの電圧V1が、バッファ22に向けて出力される。
バッファ22への入力電圧は、負荷電流源トランジスタ25の導通状態に応じて設定される。負荷電流源トランジスタ25の導通状態は、電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM56によって生成される電流に応じて変化する。
本実施形態では、前記N型チャンネルトランジスタM56によって生成される電流に応じ、バッファ22の入力電圧のスルーレートを設定している。ゲート20Pの遅延時間は、設定されたスルーレートによって、バッファ22の閾値電圧を上回る時間を調整することにより、100psに設定される。ゲート20Pに入力された信号は、100psだけ経過した後に、ゲート20Pから第2セレクタ60の第1入力端子(IN2)に向けて出力される。
なお、第1セレクタ30の出力信号がローレベルのときは、差動入力トランジスタ26のN型チャンネルトランジスタM26Aがオフ状態に制御され、N型チャンネルトランジスタM26Aに流れる電流は小さくなる。一方、差動入力トランジスタ26のN型チャンネルトランジスタM26Bのゲートには、基準電圧VREFによって、ローレベルよりも高い電圧が印加される。これにより、差動入力トランジスタ26のN型チャンネルトランジスタM26B及び差動電流源トランジスタ27を通じ、グランドに至るシンク電流が大きくなる。差動電流源トランジスタ27のゲートには、電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM54によって生成される電流に応じ、所定の電圧が印加される。これにより、差動電流源トランジスタ27に電流I2が流れ、ローレベルの電圧V1がバッファ22に向けて出力される。
一方、第1セレクタ30の出力信号は、実施形態1と同様に、上記のゲート20Pに加えて、ゲート40Aを通過する。ゲート40Pでは、以下に説明するような動作を実行する。
ゲート40Aでは、第1セレクタ30の出力信号がハイレベルのときは、差動入力トランジスタ46のN型チャンネルトランジスタM46Aのゲート電圧が、ハイレベルに固定される。これにより、N型チャンネルトランジスタM46Aに流れる電流は大きくなる。一方、差動入力トランジスタ46のN型チャンネルトランジスタM46Bのゲートには、基準電圧VREFによって、ハイレベルよりも低い電圧が印加される。これにより、N型チャンネルトランジスタM46Bに流れる電流は、小さくなる。このため、負荷電流源トランジスタ45のP型チャンネルトランジスタM45Bのドレインと前記N型チャンネルトランジスタM46Bのドレインとの接続点から、差動電流源トランジスタ45によって供給される電流I3に応じ、ハイレベルの電圧V2が、バッファ42に向けて出力される。
バッファ42への入力電圧は、負荷電流源トランジスタ45の導通状態に応じて設定される。負荷電流源トランジスタ45の導通状態は、電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM53によって生成される電流に応じて変化する。
本実施形態では、電圧発生回路50により、前記基準電流IREF及び設定されたサイズ比α(α<1)に基づいて、N型チャンネルトランジスタM55、M53によって生成される電流に応じ、バッファ42の入力電圧が、閾値電圧を上回る時間を調整することにより、スルーレートを設定している。
本実施形態では、N型チャンネルトランジスタM53のサイズと、前記N型チャンネルトランジスタM56のサイズとの比を、α:1に設定している。そこで、前記電流I1の値に比べて、電流I3の値が小さい値に設定される。このため、バッファ42のN型チャンネルトランジスタのゲート電圧が閾値電圧を上回る時間は、バッファ22のN型チャンネルトランジスタのゲート電圧が閾値電圧を上回る時間よりも長くなる。したがって、ゲート40Aのスルーレートが、ゲート20のスルーレートよりも低くなる。
ゲート40Aの遅延時間は、設定されたスルーレートによって、150psに設定される。ゲート40Aに入力された信号は、150psだけ経過した後に、ゲート40Aから第2セレクタ60の第2入力端子(IN3)に向けて出力される。
なお、第1セレクタ30の出力信号がローレベルのときは、差動入力トランジスタ46のN型チャンネルトランジスタM46Aがオフ状態に制御され、N型チャンネルトランジスタM46Aに流れる電流は小さくなる。一方、差動入力トランジスタ46のN型チャンネルトランジスタM46Bのゲートには、基準電圧VREFによって、ローレベルよりも高い電圧が印加される。これにより、差動入力トランジスタ46のN型チャンネルトランジスタM46B及び差動電流源トランジスタ47を通じ、グランドに至るシンク電流が大きくなる。差動電流源トランジスタ47のゲートには、電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM54によって生成される電流に応じ、所定の電圧が印加される。これにより、差動電流源トランジスタ47に電流I4が流れ、ローレベルの電圧V2がバッファ42に向けて出力される。
N型チャンネルトランジスタM54のサイズと、前記N型チャンネルトランジスタM55のサイズとの比を、α:1に設定している。そこで、差動電流源トランジスタ47のゲートに印加される電圧値は、前記差動電流源トランジスタ27のゲートに印加される電圧値よりも低い値に設定される。このため、電流I4の値は、電流I2の値よりも小さくなる。
本実施形態では、実施形態1と同様に、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する信号の遅延時間を、ゲート40Aの遅延時間(150ps)とゲート20Pの遅延時間(100ps)との差分値に応じた遅延間隔(150ps−100ps=50ps)で調整することができる。
<実施形態2の効果>
本実施形態の遅延回路10Aでは、電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM53によって生成される電流に応じて制御される差動電流源トランジスタ45の供給電流I3又は電流発生回路50のN型チャンネルトランジスタM54によって生成される電流に応じて制御される差動電流源トランジスタM47に流れる電流I4に応じ、負荷電流源トランジスタ45のP型チャンネルトランジスタM45Bのドレインと前記N型チャンネルトランジスタM46Bのドレインとの接続点から、バッファ42に、電圧V2を出力する。本実施形態の遅延回路10Aによれば、電圧V1、V2に応じて変化するスルーレートの差によって、バッファ42を制御することができ、ゲート40Aを通過する入力信号SINの遅延時間を変化させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施することができる。例えば、実施形態1とは異なり、図6に図示する遅延回路10Bのように、電流発生回路50Aが、実施形態1のN型チャンネルトランジスタM53〜M56に加え、サイズ比がα1(1>α>α1)に設定されたN型チャンネルトランジスタM63、M64を備えるものであってもよい。
図6に図示する遅延回路10Bによれば、電流発生回路50Aが、N型チャンネルトランジスタM55、M56のサイズ比と、N型チャンネルトランジスタM53、M54のサイズ比と、N型チャンネルトランジスタM63、M64とのサイズ比を、1:α:α1に設定すると、設定されたサイズ比に基づいて、各N型チャンネルトランジスタM53〜M56、M63、M64によって生成される電流に応じ、第2セレクタ60Aに接続された複数のゲート20O、40B、40Cがそれぞれ有するトランスファゲートに、所定の電圧を印加することができる。そこで、遅延回路10Bによれば、複数のゲート20O、40B、40Cがそれぞれ有するトランスファゲート21、41、48の導通状態に応じ、各ゲート20O、40B、40Cの遅延時間を、それぞれ異ならせることができる。符号49は、バッファである。
遅延回路10Bの制御方法によれば、サイズ比が異なるそれぞれのN型チャンネルトランジスタによって、電流値が異なる複数の電流を生成すると、生成された各電流値に応じ、複数のゲート20O、40B、40Cの遅延時間を、それぞれ異なるものに調整することができる。そこで、遅延回路10Bの制御方法によれば、電流値が異なる複数の電流によって、各ゲート20O、40B、40Cの遅延時間の調整幅を広げることができる。
また、例えば、図6に図示する遅延回路10Bのように、第2セレクタ60Aが、第1入力端子(IN2)〜第3入力端子(IN4)を備え、実施形態1のゲート20Aから第1セレクタ30を経由し、第2セレクタ60Aに至る3つの信号経路DL1〜DL3を形成し、各信号経路DL1〜DL3にそれぞれ接続するゲート20O、40B、40Cの遅延時間を異なるものに設定してもよい。信号経路DL2、DL3は、本発明の遅延段(第2ディレイライン)に相当する。
図6に図示する遅延回路10Bによれば、遅延時間の異なるゲート20O、40B、40Cがそれぞれ接続された複数の信号経路DL1〜DL3を備えると、各信号経路DL1〜DL3が第2セレクタ60Aの入力端子(IN2)〜(IN4)に向けて出力する信号の遅延時間を異なるものに設定することができる。そこで、遅延回路10Bによれば、例えば、ゲート20Oの遅延時間を100ps、ゲート40Bの遅延時間を133ps、ゲート40Cの遅延時間を166psにそれぞれ設定すると、スイッチSW1〜スイッチSW3の閉鎖状態あるいは開放状態に応じ、第2セレクタ60Aの出力端子(OUT3)を通過する信号の遅延時間を、ゲート40Bの遅延時間とゲート20Oの遅延時間との差分値に応じた遅延間隔(133ps−100ps=33ps)あるいはゲート40Cの遅延時間とゲート40Bの遅延時間との差分値に応じた遅延間隔(166ps−133ps=33ps)で調整することが可能となる。
遅延回路10Bの制御方法によれば、複数の信号経路DL1〜DL3によって、第2セレクタ60Aの出力端子(IN2)〜(IN4)に向けて出力する信号の遅延時間を異なるものに設定している。そこで、遅延回路10Bの制御方法によれば、例えば、遅延時間を、3種類の遅延時間(100ps、133ps、166ps)に設定すると、スイッチSW1〜スイッチSW3の閉鎖状態あるいは開放状態に応じ、第2セレクタ60Aの出力端子(OUT3)の出力端子(OUT3)を通過する信号の遅延時間を、各遅延時間同士の差分値に応じた遅延間隔(133ps−100ps=33ps、166ps−133ps=33ps)で調整することが可能となる。
また、遅延回路10Bに代えて、第2セレクタ60Aと第1セレクタ30との間に、4つ以上のゲートを設け、遅延回路を形成してもよい。遅延回路が、4つ以上のゲートを備えると、各ゲートの遅延時間を適宜に設定することにより、第2セレクタ60Aの出力端子(OUT3)を通過する信号の遅延時間を、適宜の遅延間隔に調整することが可能となる。
さらに、実施形態1の遅延回路10とは異なり、図7に図示する遅延回路10Cのように、電流発生回路50により、ゲート20Oのトランスファゲートの導通状態及びゲート40のトランスファゲートの導通状態をそれぞれ制御し、ゲート20Oの遅延時間を100psに設定すると共に、ゲート40の遅延時間を150psに設定してもよい。
図7に図示する遅延回路10Cについても、実施形態1の遅延回路10と同様に、第2セレクタ60の出力端子(OUT2)を通過する信号の遅延時間を、ゲート40の遅延時間とゲート20Oの遅延時間との差分値に応じた遅延間隔(50ps)で調整することができる。
なお、N個のゲート20A〜20N及び第1セレクタ30からなる遅延調整部は、第2セレクタ60の出力端に電気的に接続しても良い。
本発明の技術思想により背景技術における課題を解決するための手段を、以下に列記する。
(付記1) 入力信号を遅延させる第1遅延素子と、
前記第1遅延素子を並列接続され、前記入力信号を遅延させる第2遅延素子と、
前記第1遅延素子の遅延量及び前記第2遅延素子の遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給部と、
前記入力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、前記第1遅延素子の出力信号もしくは前記第2遅延素子の出力信号のいずれか一方を選択する出力信号選択部と、を備えることを特徴とする可変遅延回路。
(付記2)複数の遅延素子を含む遅延段を有し、
前記遅延段は、前記第1遅延素子及び前記第2遅延素子の入力端に電気的に接続される、又は、前記出力信号選択部の出力端に電気的に接続されることを特徴とする付記1に記載の可変遅延回路。
(付記3)前記第1遅延素子と前記複数の遅延素子とは同一の遅延量を有し、前記第2遅延素子の遅延量は、前記第1遅延素子の遅延量よりも大きく前記第1遅延素子の遅延量の2倍よりも小さいことを特徴とする付記1又は付記2に記載の可変遅延回路。
(付記4) 前記制御電流供給部は、カレントミラー回路を備え、
前記カレントミラー回路は、基準電流に対し、所定の電流比率を有する前記制御電流を出力する出力トランジスタを備えることを特徴とする付記1ないし付記3の何れか1項に記載の可変遅延回路。
(付記5) 前記第2遅延素子は、
前記出力信号選択部に接続された第1バッファ回路と、
前記制御電流に応じて、前記第1バッファ回路の導通状態を制御する制御電圧を生成する制御電圧生成部と、
を備えることを特徴とする付記1ないし付記4の何れか1項に記載の可変遅延回路。
(付記6) 前記制御電圧生成部は、前記制御電流に応じて導通状態が制御される第1トランスファゲートであり、
前記第1バッファ回路は、前記第1トランスファゲートの出力電圧が供給される第1バッファ回路であることを特徴とする付記5に記載の可変遅延回路。
(付記7) 前記制御電流供給部は、複数のカレントミラー回路を備え、
前記複数のカレントミラー回路の内のそれぞれのカレントミラー回路が有する出力トランジスタは、前記所定の電流比率がそれぞれ異なる前記制御電流を出力することを特徴とする付記4に記載の可変遅延回路。
(付記8) 前記遅延量が異なる前記第2遅延素子を複数備え、前記複数の遅延素子に、前記遅延量の異なる第2遅延素子がそれぞれ接続されることを特徴とする付記2又は3に記載の可変遅延回路。
(付記9) 前記第2遅延素子は、
前記制御電流に応じて、供給電流が制御される電流源トランジスタと、
前記制御電流に応じて、動作電流が制御される差動電流源トランジスタと、
前記供給電流又は前記動作電流に応じた差動電圧を出力する差動回路と、
前記出力信号選択部に接続されると共に、前記差動電圧が供給される第2バッファ回路と、 を備えることを特徴とする付記1又は付記2に記載の可変遅延回路。
(付記10) 前記第1遅延素子と前記複数の遅延とを含む第1ディレイラインを構成する前記複数の遅延素子のそれぞれの遅延素子は、前記制御電流に応じて導通状態が制御される第2トランスファゲートと、前記第2トランスファゲートの出力電圧が供給される第3バッファ回路と、を備えることを特徴とする付記2又は付記3に記載の可変遅延回路。
(付記11) 可変遅延回路の制御方法において、
第1遅延素子によって、前記入力信号を遅延させた第1出力信号を生成する第1遅延ステップと、
前記第1遅延素子に並列接続された第2遅延素子によって、前記入力信号を遅延させた第2出力信号を生成する第2遅延ステップと、
前記第1遅延素子及び前記第2遅延素子の遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給ステップと、
前記入力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、前記第1出力信号もしくは前記第2出力信号のいずれか一方を選択する出力信号選択ステップと、
を備えることを特徴とする可変遅延回路の制御方法。
(付記12) 前記第2遅延素子の遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給ステップを備え、
前記制御電流供給ステップは、基準電流に対し、所定の電流比率を有する前記制御電流を出力することを特徴とする付記11に記載の可変遅延回路の制御方法。
(付記13) 前記制御電流供給ステップは、前記所定の電流比率がそれぞれ異なる複数の前記制御電流を出力することを特徴とする付記12に記載の可変遅延回路の制御方法。
(付記14) 前記第2遅延ステップは、前記複数の遅延素子に、前記遅延量の異なる第2遅延素子がそれぞれ接続された複数の前記第2ディレイラインによって、前記遅延量がそれぞれ異なる複数の前記第2出力信号を生成することを特徴とする付記11〜13の何れか1項に記載の可変遅延回路の制御方法。
本発明の実施形態1の遅延回路の概略回路構成図である。 実施形態1の遅延回路の一部を示す詳細回路構成図である。 実施形態1の遅延回路の動作を説明するタイミングチャートである。 基準電流を供給する定電流源の概略回路構成図である。 実施形態2の遅延回路の一部を示す詳細回路構成図である。 実施形態1の変形例の遅延回路の一部を示す詳細回路構成図である。 実施形態1の他の変形例の遅延回路の概略回路構成図である。
10 遅延回路
20O ゲート(第1遅延素子)
40 ゲート(第2遅延素子)
41 トランスファゲート
42 バッファ
45 負荷電流源トランジスタ
46 差動入力トランジスタ
47 差動電流源トランジスタ
50 電流発生回路
60 第2セレクタ
DL1、DL2 信号経路
M53、M54 N型チャンネルトランジスタ
S1 遅延時間設定信号
S1A ゲート20Oの出力信号
S1B ゲート40の出力信号

Claims (10)

  1. 第1遅延量を有する第1遅延素子を複数含み、入力信号を受けて第1出力信号を出力する遅延段と、
    前記第1出力信号に第1遅延量と同一の第2遅延量を付与して遅延させる第遅延素子と、
    前記第遅延素子に並列接続され、前記第1出力信号に前記第1遅延より長い遅延量であって前記第1遅延の2倍よりも小さい第3遅延量を付与して遅延させる第遅延素子と、
    前記第1遅延素子の第1遅延量前記第2遅延素子の第2遅延量、および前記第3遅延素子の第3遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給部と、
    前記第1出力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、前記第遅延素子の第2出力信号もしくは前記第遅延素子の第3出力信号のいずれか一方を選択する出力信号選択部と、
    を備えることを特徴とする可変遅延回路。
  2. 前記制御電流供給部は、カレントミラー回路を備え、
    前記カレントミラー回路は、基準電流に対し、所定の電流比率を有する前記制御電流を出力する出力トランジスタを備えることを特徴とする請求項1に記載の可変遅延回路。
  3. 出力信号を基準周波数に応じた発振周波数に位相同期するPLL回路を備え、
    前記PLL回路は、
    チャージポンプから出力される電圧信号を電流信号に変換する電圧電流変換器と、
    前記電圧電流変換器から出力される電流信号に応じた発振周波数を前記出力信号として出力する制御発振器とを備え、
    前記基準電流は、前記電圧電流変換器から出力される電流信号に応じた電流値を有して、前記電圧電流変換器から出力されることを特徴とする請求項に記載の可変遅延回路。
  4. 前記第2遅延素子は、
    前記出力信号選択部に接続された第1バッファ回路と、
    前記制御電流に応じて、前記第1バッファ回路の導通状態を制御する制御電圧を生成する制御電圧生成部と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の可変遅延回路。
  5. 前記制御電圧生成部は、前記制御電流に応じて導通状態が制御される第1トランスファゲートであり、
    前記第1バッファ回路は、前記第1トランスファゲートの出力電圧が供給される第1バッファ回路であることを特徴とする請求項に記載の可変遅延回路。
  6. 前記制御電流供給部は、複数のカレントミラー回路を備え、
    前記複数のカレントミラー回路の内のそれぞれのカレントミラー回路が有する出力トランジスタは、前記所定の電流比率がそれぞれ異なる前記制御電流を出力することを特徴とする請求項に記載の可変遅延回路。
  7. 前記遅延量が異なる前記第2遅延素子を複数備え、前記複数の遅延素子に、前記遅延量の異なる第2遅延素子がそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1に記載の可変遅延回路。
  8. 可変遅延回路の制御方法において、
    入力信号を受け、第1遅延量を有する複数の第1遅延素子を介して第1出力信号を出力するステップと、
    前記第1出力信号に第1遅延量と同一の第2遅延量を付与して遅延させた第出力信号を生成する第遅延ステップと、
    第1出力信号に前記第1遅延より長い遅延量であって前記第1遅延の2倍よりも小さい第3遅延量を付与して遅延させた第出力信号を生成する第遅延ステップと、
    前記第1遅延量、前記第2遅延量、および前記第3遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給ステップと、
    前記第1出力信号の遅延時間を選択する遅延時間選択信号に応じ、前記第出力信号もしくは前記第出力信号のいずれか一方を選択する出力信号選択ステップと、
    を備えることを特徴とする可変遅延回路の制御方法。
  9. 前記第2遅延量を調整する制御電流を供給する制御電流供給ステップを備え、
    前記制御電流供給ステップは、基準電流に対し、所定の電流比率を有する前記制御電流を出力することを特徴とする請求項に記載の可変遅延回路の制御方法。
  10. 前記制御電流供給ステップは、前記所定の電流比率がそれぞれ異なる複数の前記制御電流を出力することを特徴とする請求項に記載の可変遅延回路の制御方法。
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