JP2006217172A - 遅延回路及びそれを用いたリングオシレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な仕組みで制御可能な遅延回路及びそれを用いたリングオシレータを提供する。
【解決手段】入力信号の一方のレベルに基づき第1導電型トランジスタ(M6)が導通する場合、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、一方のソース側トランジスタ(M4)、第1導電型トランジスタ(M6)、第2駆動トランジスタ(M9)を夫々介した第1電流経路を形成するとともに、他方のソース側トランジスタ(M5)と他方のシンク側トランジスタ(M11)の接続部から、入力信号の一方のレベルを反転させ且つ遅延させた出力信号を出力し、入力信号の他方のレベルに基づき第2導電型トランジスタ(M7)が導通する場合、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、第1駆動トランジスタ(M3)、第2導電型トランジスタ(M7)、一方のシンク側トランジスタ(M10)を夫々介した第2電流経路を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遅延回路及びそれを用いたリングオシレータに関する。
従来、様々な用途で入力信号を所定時間遅延させる遅延回路が用いられる。例えば、車載ネットワークの1つの規格であるMOST(Media Oriented Systems Transport)システムでは、デジタル信号を伝送する際に、伝送対象のデジタル信号とクロック信号の多重化(符号化)が行われる。そして、クロック信号との多重化が施されたデジタル信号の伝送先の装置では、デジタル信号から元のクロック信号が抽出されることとなり、この抽出の際に遅延回路が用いられる
図9は、差動バイフェーズ符号化されたデジタル信号(以下、差動バイフェーズ符号と称する。)に対する従来のクロック抽出回路の構成を示す(例えば、以下に示す特許文献1参照)。また、図9に示す従来のクロック抽出回路の動作を示すタイミングチャートを図10に示す。
まず、所定ビットレートのデジタルデータ(図10(a)参照)の差動バイフェーズ符号(図10(b)参照)が、従来のクロック抽出回路へ伝送された場合とする。この場合、排他的論理和素子16において、受信した差動バイフェーズ符号と、その差動バイフェーズ符号を遅延回路15において所定時間分遅延させた遅延信号(図10(c)参照)との排他的論理和が演算される。この演算結果は、受信した差動バイフェーズ符号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出した旨を示すエッジ検出パルス(図10(d)参照)となる。また、論理積素子17において、エッジ検出パルスと、モノマルチバイブレータ18の出力(図10(e)参照)との論理積が演算される。なお、モノマルチバイブレータ18は、論理積素子17の出力であるトリガ信号(図10(f)参照)の立ち下がりエッジにて、所定パルス幅のワンパルスを発振出力するものである。
従来のクロック抽出回路は、前述したような一連の動作を行うことで、差動バイフェーズ符号のエッジ検出パルスに基づいて、モノマルチバイブレータ18の出力をクロック信号として抽出するものである。このように、従来のクロック抽出回路では、クロック信号を抽出する際に、遅延回路15やモノマルチバイブレータ18といった遅延回路が用いられる。
また、例えば、所定周波数の発振クロック信号を生成するリングオシレータ回路において、それを構成するインバータ回路としての遅延回路がある。図11は、従来のリングオシレータ回路の構成を示す図である(例えば、以下に示す特許文献2を参照)。
従来のリングオシレータ回路は、電流制御部20とリングオシレータ部30とにより構成される。
電流制御部20は、定電流源から供給される電流I1と制御電流Iとの差電流(I1−I)がトランジスタQ1のドレイン電極へと流れることで、この差電流(I1−I)がトランジスタQ3の電流として複製される。また、トランジスタQ3に流れる電流はトランジスタQ2にも流れる。そして、トランジスタQ2、Q3の電流が、リングオシレータ部30内のインバータ部31a〜31nを駆動するための駆動トランジスタQ4a〜Q4n、Q7a〜Q7nの電流として複製される。
リングオシレータ部30は、遅延時間τのインバータ部31a〜31nがn段リング状に配接されて構成される。なお、インバータ部31a〜31nは、P型MOSトランジスタQ5a〜Q5nとN型MOSトランジスタQ6a〜Q6nを夫々直列接続して構成される。また、各インバータ部31a〜31nは、ソース電源(VCC)ライン側の駆動トランジスタQ4a〜Q4n、シンク電源(GND)ライン側の駆動トランジスタQ7a〜Q7nによって駆動電流iが夫々供給される。なお、ソース電源ライン側の駆動トランジスタQ4a〜Q4nは、トランジスタQ2とのペアでソース電源ライン側のカレントミラー回路を構成し、また、シンク電源ライン側の駆動トランジスタQ7a〜Q7nは、トランジスタQ1とのペアでシンク電源ライン側のカレントミラー回路を構成する。
インバータ部31a〜31nに駆動電流iが流れている場合、初段のインバータ部31aの入力がHレベルのとき、最終段のインバータ部31nからはnτ時間遅れてLレベルが出力される。この最終段のインバータ部31nの出力は初段のインバータ部31aの入力へ直接フィードバックされる。このため、nτ時間経過後、最終段のインバータ部31nの出力はHレベルになる。このように、最終段のインバータ部31nの出力としてはHレベルとLレベルが繰り返され、発振周波数fを“1/2nτ”とする発振クロック信号が生じることとなる。
特開平11−136295号公報 特開平8−186474号公報
図12をもとに、一般的なMOSトランジスタの電圧電流特性について説明する。図12に示すように、ドレイン・ソース間電圧VDSが低電位の場合、ドレイン電流IDは、ドレイン・ソース間電圧VDSに応じて線形的に増加する線形領域に該当し、定電流特性を示さない。一方、ドレイン・ソース間電圧VDSが高電位の場合、ドレイン電流IDは、ドレイン・ソース間電圧VDSに応じて略一定な飽和領域に該当し、定電流特性を示す。
主にMOSトランジスタの動作範囲としては、ドレイン電流IDが定電流特性を示す飽和領域が用いられる。この飽和領域内では、ゲート・ソース間電圧VGSが高くなればドレイン電流IDが増加し、ゲート・ソース間電圧VGSが低くなればドレイン電流IDが減少する関係を有する。なお、飽和領域の場合、ドレイン電流IDは、一般的に、つぎの式(1)に示すように、ゲート・ソース間電圧VGSの2乗に比例した関係を有する。
ID = β/2(VGS−VT)^2 ・・・ 式(1)
但し、 β:MOSトランジスタの利得
VT:MOSトランジスタのスレッシュホルド電圧
つぎに、図13をもとに、一般的なカレントミラー回路の特性について説明する。
なお、図13(a)は、一般的なカレントミラー回路の構成を示した図であり、図13(b)は、その特性を示した図である。なお、図13(b)において、縦軸は定電流源の電流I1より複製された複製電流I2を示し、横軸は電源電位VCCを示す。また、図13(b)に示す特性は、電源電位VCCを可変させ、且つ、定電流源の電流I1を10μAから100μAまで10μA毎に設定した場合の複製電流I2の変化を示したものである。図12と図13を対比すると、電源電位VCCはMOSトランジスタT1のドレイン・ソース間電圧VDSに該当し、複製電流I2はMOSトランジスタT1のドレイン電流IDに該当する。
図13(a)に示すように、カレントミラー回路において、定電流源の電流I1によってMOSトランジスタT2が駆動された結果、MOSトランジスタT2のドレイン・ソース間電圧VDSが、MOSトランジスタT1のゲート・ソース間電圧VGSとして印加される。また、MOSトランジスタT1、T2のゲート電極が共通接続されるため、MOSトランジスタT1、T2の各ゲート・ソース間電圧VGSは同電位である。このような構成により、MOSトランジスタT2に流れる電流I1が、MOSトランジスタT1に流れる複製電流I2として複製される。
ここで、図13(b)に示すように、電源電位VCCが低電位の場合、複製電流I2は、前述したような線形領域に該当し、定電流特性を示さない。一方、電源電位VCCが高電位の場合、複製電流I2は、前述したような飽和領域に該当し、定電流特性を示す。なお、飽和領域の場合、MOSトランジスタT1、T2のドレイン電流IDはともにゲート・ソース間電圧VGSの2乗に比例するため(式(1)参照)、定電流源の電流I1と複製電流I2は線形関係にあると言える。
よって、複製電流I2を定電流源の電流I1に対して線形的に追従させる場合には、電源電位VCCを高く設定することで、換言すると、MOSトランジスタT1に印加されるドレイン・ソース間電圧VDSを大きく設定することで、MOSトランジスタT1の動作範囲を飽和領域に設定する必要がある。
ところで、図11に示したインバータ部31a〜31nでは、インバータ部31a〜31nのソース電源ライン側とシンク電源ライン側の双方に、カレントミラー回路の一部を構成する駆動トランジスタQ4a〜Q4nと駆動トランジスタQ7a〜Q7nが夫々接続される。すなわち、インバータ部31a〜31nは、ソース電源ライン側とシンク電源ライン側の双方に設けた2つのカレントミラー回路によって駆動されることとなる。また、リングオシレータ部30内の構成としては、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、4つのトランジスタ(Q4、Q5、Q6、Q7)が直列接続されることとなる。
このため、駆動電流iを増加させたい場合、各トランジスタ(Q4、Q5、Q6、Q7)に、十分なドレイン・ソース間電圧VDSが印加されない恐れがある。この場合、各トランジスタ(Q4、Q5、Q6、Q7)が定電流動作から外れてしまい、駆動電流iが、制御信号(I1+I)に対して線形的に追従しなくなる。さらに、インバータ部31a〜31nの出力電圧の振幅も変動してしまい、ひいては、遅延時間τも変動することとなる。
このように、図11に示したインバータ部31a〜31nのような従来の遅延回路は、ソース電源ライン側とシンク電源ライン側の双方に設けた電流源(カレントミラー回路等)によって駆動される構成を呈するが、この構成では、制御信号(電流、電圧)に対して線形的な追従性が得られず、遅延時間の設定精度が悪化する恐れがあった。
前述した課題を解決する主たる本発明は、遅延時間を制御するための制御信号に基づいて入力信号を遅延させた出力信号を出力する遅延回路において、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、前記入力信号のレベルに基づいて相補的に導通するソース側の第1導電型トランジスタ(M6)及びシンク側の第2導電型トランジスタ(M7)により構成されるインバータ部と、前記ソース電源ラインと前記インバータ部との間に設けられた互いの制御電極が共通接続される二組のソース側トランジスタ(M4、M5)により構成され、一方の前記ソース側トランジスタ(M4)をダイオード接続させ且つ前記第1導電型トランジスタ(M6)と直列接続させたソース側カレントミラー部と、前記インバータ部と前記シンク電源ラインとの間に設けられた互いの制御電極が共通接続される二組のシンク側トランジスタ(M10、M11)により構成され、一方の前記シンク側トランジスタ(M10)をダイオード接続させ且つ前記第2導電型トランジスタ(M7)と直列接続させたシンク側カレントミラー部と、前記制御信号に応じて前記第1導電型トランジスタ(M6)と前記第2導電型トランジスタ(M7)を夫々駆動するための2つのバイアス信号を生成するバイアス回路と、前記ソース電源ラインと前記第2導電型トランジスタ(M7)との間に設けられ、一方の前記バイアス信号をもとに駆動する第1駆動トランジスタ(M3)と、前記第1導電型トランジスタ(M6)と前記シンク電源ラインとの間に設けられ、他方の前記バイアス信号をもとに駆動する第2駆動トランジスタ(M9)と、を有しており、他方の前記ソース側トランジスタ(M5)と他方の前記シンク側トランジスタ(M11)を直列接続させて、前記入力信号の一方のレベルに基づき第1導電型トランジスタ(M6)が導通する場合、前記ソース電源ラインと前記シンク電源ラインとの間に、前記一方のソース側トランジスタ(M4)、前記第1導電型トランジスタ(M6)、前記第2駆動トランジスタ(M9)を夫々介した第1電流経路を形成するとともに、前記他方のソース側トランジスタ(M5)と前記他方のシンク側トランジスタ(M11)の接続部から、前記入力信号の一方のレベルを反転させ且つ遅延させた前記出力信号を出力し、前記入力信号の他方のレベルに基づき第2導電型トランジスタ(M7)が導通する場合、前記ソース電源ラインと前記シンク電源ラインとの間に、前記第1駆動トランジスタ(M3)、前記第2導電型トランジスタ(M7)、前記一方のシンク側トランジスタ(M10)を夫々介した第2電流経路を形成するとともに、前記他方のソース側トランジスタ(M5)と前記他方のシンク側トランジスタ(M11)の接続部から、前記入力信号の他方のレベルを反転させ且つ遅延させた前記出力信号を出力すること、とする。
本発明によれば、簡易な仕組みで制御信号に対して遅延時間を線形的に追従させて制御可能な遅延回路及びそれを用いたリングオシレータを提供することができる。
<遅延回路>
=== 遅延回路の構成 ===
図1は、本発明の一実施形態に係る遅延回路100の構成を示す図である。遅延回路100は、例えば、伝送された符号化後のデジタル信号からクロック信号を抽出する際に利用される。なお、遅延回路100は、バイアス回路180、非反転遅延部101を有する。
まず、バイアス回路180の構成について説明する。
バイアス回路180は、可変電流源181の生成電流(以下、『制御電流』と称する。)に基づいて、非反転遅延部101を駆動するための2つのバイアス信号Vb1、Vb2を生成する。なお、バイアス回路180はカレントミラー回路として構成される。このバイアス信号は、駆動トランジスタM3、M9に夫々供給され、最終的には、非反転遅延部101の容量素子C1への充放電電流(図2中に示す電流Ib1’、Ib2’)を設定するための信号となる。
バイアス回路180としてのカレントミラー回路の構成としては、例えば、ソース電源ライン(電源電位Vcc)とシンク電源ライン(接地電位GND)間に設けた二組のP型MOSFETであるトランジスタM1、M2のゲート電極同士を接続させるとともに、トランジスタM2のゲート電極とドレイン電極を短絡(ダイオード接続)させる。また、トランジスタM2のドレイン電極とシンク電源ライン間に可変電流源181を設けるとともに、トランジスタM1のドレイン電極とシンク電源ライン間にN型MOSFETであるトランジスタM8を設ける。なお、トランジスタM8は、ゲート電極とドレイン電極を短絡(ダイオード接続)させる。
この構成により、トランジスタM2を介したソース電源ラインとシンク電源ライン間に、可変電流源181の制御電流(Ia+Ib)に関する電流経路が形成される。さらに、トランジスタM1、M8を介したソース電源ラインとシンク電源ライン間に、可変電流源181の制御電流を複製した電流に関する電流経路が形成される。また、トランジスタM1、M2のゲート電圧がバイアス信号Vb1となり、トランジスタM8のゲート電圧がバイアス信号Vb2となる。
バイアス回路180と非反転遅延部101の接続態様の一例としては、P型MOSFETであるトランジスタM3のゲート電極がバイアス回路180のトランジスタM1、M2のゲート電極と接続される。この結果、トランジスタM1、M2、M3によってカレントミラー回路が形成される。一方、N型MOSFETであるトランジスタM9のゲート電極がバイアス回路180のトランジスタM8のゲート電極と接続される。この結果、トランジスタM8、M9によってカレントミラー回路が形成される。
つぎに、非反転遅延部101の構成について説明する。
非反転遅延部101は、インバータ部110、ソース側カレントミラー部120、シンク側カレントミラー部130、第1駆動トランジスタM3、第2駆動トランジスタM9、容量素子C1、インバータ部140、によって構成される。なお、遅延回路100を、反転遅延回路として用いる場合には、インバータ部140は不要である。
インバータ部110は、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、ソース側の第1導電型トランジスタM6及びシンク側の第2導電型トランジスタM7により構成される。なお、第1導電型トランジスタM6と第2導電型トランジスタM7は、互いの制御電極が共通接続され、その共通接続部には、振幅レベルV1を有した矩形波状の入力電圧信号VIN1が印加される。そして、第1導電型トランジスタM6と第2導電型トランジスタM7は、入力電圧信号VIN1のレベルの切り替わりに基づいて相補的に導通する。
なお、本実施形態において、第1導電型トランジスタM6はP型MOSトランジスタとし、第2導電型トランジスタM7はN型MOSトランジスタとする。勿論、第1導電型トランジスタM6及び第2導電型トランジスタM7は、MOSトランジスタに限定せず、バイポーラトランジスタを採用してもよい。
ソース側カレントミラー部120は、ソース電源ラインとインバータ部110との間に設けられた互いの制御電極が共通接続される二組のソース側トランジスタM4、M5により構成される。また、ソース側カレントミラー部120は、一方のソース側トランジスタM4をダイオード接続させ且つ第1導電型トランジスタM6と直列接続させる。
なお、本実施形態において、二組のソース側トランジスタM4、M5はP型MOSトランジスタとする。よって、一方のソース側トランジスタM4において、ゲート電極とドレイン電極を短絡させてダイオード接続が成され、ゲート電極は他方のソース側トランジスタM5のゲート電極と接続され、ドレイン電極は第1導電型トランジスタM6のソース電極と接続される。勿論、二組のソース側トランジスタM4、M5は、P型MOSトランジスタに限定せず、PNP型バイポーラトランジスタを採用してもよい。
シンク側カレントミラー部130は、インバータ部110とシンク電源ラインとの間に設けられた互いの制御電極が共通接続される二組のシンク側トランジスタM10、M11により構成される。また、シンク側カレントミラー部130は、一方のシンク側トランジスタM10をダイオード接続させ且つ第2導電型トランジスタM7と直列接続させる。
なお、本実施形態において、二組のシンク側トランジスタM10、M11はN型MOSトランジスタとする。よって、一方のシンク側トランジスタM10において、ゲート電極とドレイン電極を短絡させてダイオード接続が成され、ゲート電極は他方のシンク側トランジスタM11のゲート電極と接続され、ドレイン電極は第2導電型トランジスタM7のソース電極と接続される。勿論、二組のソース側トランジスタM4、M5は、P型MOSトランジスタに限定せず、NPN型バイポーラトランジスタを採用してもよい。
第1駆動トランジスタM3は、ソース電源ラインと第2導電型トランジスタM7との間に設けられ、バイアス回路180で生成された一方のバイアス信号Vb1をもとに駆動されるものである。なお、本実施形態において、第1駆動トランジスタM3は、P型MOSトランジスタとする。よって、第1駆動トランジスタM3のゲート電極にバイアス信号Vb1が供給されて、第1駆動トランジスタM3は導通状態にある。そして、トランジスタM1、M2及び第1駆動トランジスタM3によるカレントミラー動作によって、第1駆動トランジスタM3には制御電流(Ia+Ib)を複製した駆動電流Ib1が流れる。勿論、第1駆動トランジスタM3は、P型MOSトランジスタに限定されず、PNP型バイポーラトランジスタを採用してもよい。
第2駆動トランジスタM9は、第1導電型トランジスタM6とシンク電源ラインとの間に設けられ、バイアス回路180で生成された他方のバイアス信号Vb2をもとに駆動されるものである。なお、本実施形態において、第2駆動トランジスタM9は、N型MOSトランジスタとする。よって、第2駆動トランジスタM9のゲート電極にバイアス信号Vb2が供給されて、第2駆動トランジスタM9は導通状態にある。そして、トランジスタM8及び第2駆動トランジスタM9によるカレントミラー動作によって、第2駆動トランジスタM9には制御電流(Ia+Ib)を複製した駆動電流Ib2が流れる。勿論、第2駆動トランジスタM9は、N型MOSトランジスタに限定されず、NPN型バイポーラトランジスタを採用してもよい。
容量素子C1は、一方の電極を、他方のソース側トランジスタM5と他方のシンク側トランジスタM11との直列接続部に設けた出力端子OUT1へと接続させ、且つ、他方の電極をシンク電源ラインに接続させる。なお、容量素子C1は、所定の遅延時間に応じた容量値を有するものである。すなわち、容量素子C1の容量値に基づいて定まる充放電時間が、遅延回路100の遅延時間の大勢を占める。なお、遅延回路100の遅延時間は、容量素子C1の容量値以外に、制御電流(Ia+Ib)の電流レベルによっても定められる。
インバータ部140は、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、互いに異なる導電型のトランジスタM12、M13を直列接続して構成される。また、インバータ部140の入力端子IN2は、出力端子OUT1ならびに容量素子C1の一方の電極と接続される。インバータ部140の出力端子OUT2は、なお、本実施形態において、トランジスタM12はP型MOSトランジスタとし、トランジスタM13はN型MOSトランジスタとする。
前述した遅延回路100の構成において、入力電圧信号VIN1のLレベルに基づき第1導電型トランジスタM6が導通するとともに、第2導電型トランジスタM7が非導通となる場合とする。また、第1駆動トランジスタM3のゲート電極にはバイアス信号Vb1が供給された状態にあり、第2駆動トランジスタM9のゲート電極にはバイアス信号Vb2が供給された状態にある。よって、この場合、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間には、一方のソース側トランジスタM4、第1導電型トランジスタM6、第2駆動トランジスタM9を夫々介した駆動電流Ib2の第1電流経路が形成される。
また、この場合、ソース側カレントミラー部120において、駆動電流Ib2は、トランジスタM5のドレイン電極側へと複製される。この複製された電流を、電流Ib2’と称する。この電流Ib2’は、出力端子OUT1を介した容量素子C1への充電電流となる。よって、容量素子C1の充放電波形は、入力電圧信号VIN1を論理反転させ(すなわち、Hレベル)且つ遅延させたものとなる。そして、容量素子C1の充放電波形VOUT1がHレベルを示すため、トランジスタM12が非導通となるとともにトランジスタM13が導通する。よって、インバータ部の出力端子OUT2から入力電圧信号VIN1と同様なLレベルの出力電圧信号VOUT2が出力される。
一方、前述した遅延回路100の構成において、入力電圧信号VIN1のHレベルに基づき第1導電型トランジスタM6が非導通となるとともに、第2導電型トランジスタM7が導通する場合とする。また、第1駆動トランジスタM3のゲート電極にはバイアス信号Vb1が供給された状態にあり、第2駆動トランジスタM9のゲート電極にはバイアス信号Vb2が供給された状態にある。よって、この場合、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、第1駆動トランジスタM3、第2導電型トランジスタM7、一方のシンク側トランジスタM10を夫々介した駆動電流Ib1の第2電流経路が形成される。
また、この場合、シンク側カレントミラー部130において、駆動電流Ib1は、トランジスタM11のドレイン電極側へと複製される。この複製された電流を、電流Ib1’と称する。この電流Ib1’は、出力端子OUT1を介した容量素子C1からの放電電流となる。よって、容量素子C1の充放電波形VOUT1は、入力電圧信号VIN1を論理反転させ(すなわち、Lレベル)且つ遅延させたものとなる。そして、容量素子C1の充放電波形がLレベルを示すため、トランジスタM12が導通となるとともにトランジスタM13が非導通となる。よって、インバータ部の出力端子OUT2から入力電圧信号VIN1と同様なHレベルの出力電圧信号VOUT2が出力される。
このように、遅延回路100は、入力端子IN1に供給された入力電圧信号VIN1を、バイアス信号Vb1、Vb2のレベル及び所定の容量値に応じた容量素子C1の充放電時間によって遅延させる。そして、遅延回路100は、遅延させた入力電圧信号VIN1を論理反転させずに出力端子OUT2を介して出力する。
=== 可変電流源の構成 ===
図2は、本発明の一実施形態に係る可変電流源181の構成を示す図である。
可変電流源181は、可変電流生成部182と、固定電流生成部183と、によって構成される。
可変電流生成部182は、可変電圧源184において設定された可変電圧V3(以下、制御電圧V3)を第1抵抗素子R1に印加させて可変電流Iaへと変換生成するものである。可変電流生成部182は、二組のNPN型バイポーラトランジスタであるトランジスタB1、B2のベース電極同士を接続し、且つ、一方のトランジスタB1をダイオード接続したカレントミラー回路で構成される。なお、トランジスタB1のコレクタ電極には、第1抵抗素子R1を介して可変電圧源184からの制御電圧V3が印加される。
固定電流生成部183は、電源電位VDDを第2抵抗素子R2に印加させて固定電流Ibへと変換生成するものである。なお、固定電流生成部183は、二組のNPN型バイポーラトランジスタであるトランジスタB3、B4のベース電極同士を接続し、且つ、一方のトランジスタB3をダイオード接続したカレントミラー回路で構成される。なお、トランジスタB3のコレクタ電極には、第2抵抗素子R2を介して電源電位VDDが印加される。
また、可変電流生成部182のトランジスタB2のコレクタ電極と、固定電流生成部183のトランジスタB4のコレクタ電極が接続され、この接続点の電流が制御電流(Ia+Ib)として取り出される。すなわち、可変電流源181は、可変電流生成部182で生成された可変電流Iaと、固定電流生成部183で生成された固定電流Ibを合成した電流を、制御電流(Ia+Ib)として出力するものである。
=== 充放電波形 ===
図3(a)は、非反転遅延部101へ入力された入力矩形波(入力電圧信号VIN1)に対して、その応答出力として台形波上の充放電波形(以下、出力台形波)が得られた場合を模式的に示した図である。この場合、出力台形波の傾きは、容量素子C1の容量値と、バイアス回路180から供給されるバイアス信号Vb1、Vb2のレベル、すなわち、可変電流源181の制御電流(Ia+Ib)のレベルによって設定されるものである。図3(a)に示すように、出力台形波の傾きが変化した場合、出力台形波のレベルが、入力矩形波の立ち上がりエッジのタイミングから所定の閾値電圧Vthに到るまでの時間、すなわち充電時間(遅延時間)が変化することとなる。
図3(b)は、非反転遅延部101へ入力された入力矩形波(入力電圧信号VIN1)に対して、その応答出力として三角波上の充放電波形(以下、出力三角波)が得られた場合を模式的に示した図である。この場合、出力三角波の傾きもまた同様に、容量素子C1の容量値と、可変電流源181の制御電流(Ia+Ib)のレベルによって設定されるものである。ところが、図3(b)に示すように、出力三角波の傾きが変化した場合、出力三角波のレベルが、入力矩形波の立ち上がりエッジのタイミングから所定の閾値電圧Vthに到るまでの時間、すなわち充電時間(遅延時間)は略一定となる。すなわち、出力三角波の場合、可変電流源181の制御電流(Ia+Ib)のレベルに対して何ら応答しない、所謂不感帯が発生することとなる。
よって、容量素子C1の充放電波形としては、必ず、三角波状の充放電波形ではなく、台形波状の充放電波形を形成させることとする。そこで、台形波状の充放電波形を形成すべく、可変電流生成部182の第1抵抗素子R1と、固定電流生成部183の第2抵抗素子R2の抵抗比や、容量素子C1の容量値が適宜設定されることとする。
図4は、非反転遅延部101における主要信号のシミュレーション波形を示した図である。なお、図4(a)はインバータ部110の入力端子IN1へ入力される入力電圧信号VIN1のシミュレーション波形を示す図であり、図4(b)は容量素子C1の充放電波形VOUT1を示す図であり、図4(c)はインバータ部140の出力端子OUT2より出力される出力電圧信号VOUT2のシミュレーション波形を示す図である。
例えば、入力電圧信号VIN1の立ち下がりに応じて(図4(a)参照)、容量素子C1の充放電波形VOUT1(図4(b)参照)は、制御電流(Ia+Ib)の電流レベルならびに容量素子C1の容量値に応じた傾きで立ち上がる。このとき、容量素子C1は、充電状態にある。なお、容量素子C1の容量値C1は予め定められるため、制御電流(Ia+Ib)の電流レベルを可変させることで、容量素子C1の充放電波形VOUT1の傾きが可変となる。なお、制御電流(Ia+Ib)の可変範囲は、制御電流(Ia+Ib)に対する不感帯をなくすために、容量素子C1の充放電波形が台形波を形成可能な範囲として定められる。
つぎに、容量素子C1の充放電波形VOUT1の立ち上がりに応じて(図4(b)参照)、充放電波形VOUT1のレベルがインバータ部140のトランジスタM12、M13の各閾値電圧Vthに達したとき、出力電圧信号VOUT2は立ち下がることとなる(図4(c)参照)。このように、非反転遅延部101では、入力電圧信号VIN1の立ち下がりから、容量素子C1の充放電波形VOUT1のレベルがインバータ部140のトランジスタM12、M13の各閾値電圧Vthに達するまでの時間分、入力電圧信号VIN1が遅延することとなる。
ここで、充放電波形VOUT1、出力電圧信号VOUT2の各波形図を検証すると(図4(b)、(c)参照)、充放電波形VOUT1が概略台形波を形成してさえおれば、制御電流(Ia+Ib)の電流レベルの変化に応答して、入力電圧信号VIN1の立ち上がり/立ち下がりエッジを基準とした出力電圧信号VOUT2の遅延時間も同様に変化することが分かる。
=== 効果の実例 ===
図11に示したような従来の遅延回路の構成では、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、4つのトランジスタ(Q4、Q5、Q6、Q7)が直列接続されていた。そして、インバータ部31a〜31nにおいて、P型MOSトランジスタQ5a〜Q5nとN型MOSトランジスタQ6a〜Q6nは相補的に導通するため、ソース電源ラインからシンク電源ラインへと至る電流経路が発生しなかった。さらに、インバータ部31a〜31nにおいて、P型MOSトランジスタQ5a〜Q5nとN型MOSトランジスタQ6a〜Q6nの双方より駆動電流iが制御されるため、出力信号の振幅レベルが不安定なものに成り得ていた。
また、図11に示したような従来の遅延回路の構成では、インバータ部31a〜31nを低電圧で動作させたい場合において、電流制御範囲(飽和領域)を拡大するためには、P型MOSトランジスタQ5a〜Q5nとN型MOSトランジスタQ6a〜Q6n、夫々のゲート幅を長くすればよいことが知られている。なお、ゲート幅を長くした場合、ゲート長を一定とすると、ゲート容量自体は大きくなる。よって、遅延時間を短く設定したい場合、遅延時間の設定に際して、ゲート容量が大きく影響する。このため、P型MOSトランジスタQ5a〜Q5nとN型MOSトランジスタQ6a〜Q6nの出力に容量素子を接続できなくなる。しかし、ゲート容量は、ドレイン電流等で変動し易いために、定数として扱いづらい。
一方、本発明に係る遅延回路100では、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、3つのトランジスタを介した電流経路が形成される。例えば、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間には、一方のソース側トランジスタM4、第1導電型トランジスタM6、第2駆動トランジスタM9を夫々介した駆動電流Ib2の第1電流経路、若しくは、第1駆動トランジスタM3、第2導電型トランジスタM7、一方のシンク側トランジスタM10を夫々介した駆動電流Ib1の第2電流経路のいずれか一方が形成される。
よって、本発明に係る遅延回路100では、従来の遅延回路と対比して、駆動電流Ib1、Ib2を増加していくに伴って、3つのトランジスタ(M4、M6、M9若しくはM3、M7、M10)に十分な電圧(ドレイン・ソース間電圧VDS)が印加される。このため、本発明に係る遅延回路100では、電流制御範囲(飽和領域)が拡大し、図12(b)に示した飽和領域のみで動作可能となり、この結果、制御電流(Ia+Ib)若しくは制御電圧V3といった制御信号に対して、遅延時間を線形的に制御することができる。
また、本発明に係る遅延回路100では、充放電波形VOUT1や出力電圧信号VOUT2の振幅レベルは、ソース電源電位(Vcc)とシンク電源電位(GND)との電位差に略一定化することができる。この結果、充放電波形VOUT1をインバータ部140へと直接的に入力することができ、さらに、出力電圧信号VOUT2をコンデンサ結合を介さずに遅延回路100の後段回路へと直接的に入力させることができる。
また、本発明に係る遅延回路100では、従来の遅延回路と対比して予め電流制御範囲を拡大できるため、遅延時間を短く設定したい場合には、ゲート容量を大きくする必要がない。このため、遅延時間に応じた容量値を有した容量素子C1を、他方のソース側トランジスタM5と他方のシンク側トランジスタM11との直列接続部に設けた出力端子OUT1へ接続することができる。すなわち、ゲート容量の影響を加味せず、容量素子C1を用いて、高精度に遅延時間を設定できる。
また、本発明に係る遅延回路100では、遅延時間の制御は、主に、可変電流生成部182において生成される可変電流Iaのレベル制御によって実施される。なお、可変電流源181には、可変電流生成部182とは別個に固定電流生成部183を設けておいた。この結果、可変電流源181の制御電流(Ia+Ib)は、電源投入時等で可変電流Iaがゼロ近傍となる場合であっても、固定電流生成部183で生成された固定電流Ibが定常的に流れることとなる。すなわち、バイアス回路180が安定して動作する。
また、本発明に係る遅延回路100では、可変電流生成部182及び固定電流生成部183は、二組のバイポーラトランジスタを組み合わせたカレントミラー回路によって構成される。なお、バイポーラトランジスタは、その導通時に、安定したVbe分の電圧降下が生じるものである。よって、可変電流生成部182及び固定電流生成部183を、二組のMOSトランジスタを組み合わせたカレントミラー回路によって構成する場合と比較して、可変電流Iaのレベル及び固定電流Ibのレベルが安定化する。
<リングオシレータ>
図5は、本発明の一実施形態に係るリングオシレータ200の構成を示す図である。
リングオシレータ200は、図1に示した非反転遅延部101から最終段のインバータ部140を取り外したものと同様な、3つの反転遅延部102、103、104を、リング状に接続して構成される。
なお、リングオシレータ200は、3つの反転遅延部102、103、104毎に設けられた3つの容量素子のうち少なくともいずれか一つの容量素子の容量値を、その他の前容量素子の容量値に合成させることで省略する。なお、合成対象の容量素子の最大容量値としては、前述したように、台形波状の充放電波形を形成可能な範囲に制約される必要がある。例えば、図5に示す例において、3つの反転遅延部102、103、104毎に設けられた3つの容量素子の容量値が夫々“1pF”である場合、反転遅延部102に設ける容量素子C1の容量値を“1.5pF”に設定し、また、反転遅延部103に設ける容量素子C2の容量値を“1.5pF”に設定することで、最終段の反転遅延部104に設ける容量素子を省略できる。
このように、容量素子の配設場所として、反転遅延部102、103、104の3箇所に分散させた場合であっても、反転遅延部102、103、104のうちいずれか2箇所に分散させる場合であっても、あるいは、反転遅延部102、103、104のうちいずれか1箇所に集約させる場合であっても、従来の場合と異なり、いずれの場合も同一の遅延時間が得られることになる。なぜなら、従来の場合と異なり、反転遅延部102、103、104夫々において、制御信号に対して線形的に遅延時間を制御できるため、いずれの場合であっても、容量素子の容量値と遅延時間は比例関係を保つからである。
ところで、遅延時間を短縮させる場合には、反転遅延部102、103、104毎に低容量の容量素子が必要となる。なお、低容量の容量素子は、一般的に、その端子部や周辺部の寄生容量等の影響を受けて、容量値の誤差が大きくなることが知られている。よって、本発明では、すくなくとも一つの容量素子の容量値をその他の容量素子の容量値へと合成させることで、前述した容量値の誤差の問題を回避できる。さらに、各容量素子の分離や配線のためのスペースを節約でき、リングオシレータ200の高集積化に貢献できる。
また、リングオシレータ200は、1又は複数の反転遅延部(102等)をリング状に接続して構成できる。なお、反転遅延部(102等)を複数とする場合には、反転遅延部(102等)を偶数個ではなく奇数個とした方が、発振状態を生じさせるための起動回路等が不要となり好適である。
また、リングオシレータ200の回路構成を簡略化させるために、バイアス信号を供給するバイアス回路180を、反転遅延部102、103、104夫々に対しても接続させる。すなわち、反転遅延部102、103、104において、バイアス回路180の共用化を図ることとした。なお、反転遅延部102、103、104夫々単独で、バイアス回路180を設けてもよい。
リングオシレータ200は、例えば、初段の反転遅延部102の入力端子IN1へ入力される入力電圧信号VIN1の初期化レベルがLレベルの場合、第1導電型トランジスタQ12が導通するとともに、第2導電型トランジスタQ15が非導通となる。また、第1駆動トランジスタQ3のゲート電極にはバイアス信号Vb1が供給された状態にあり、第2駆動トランジスタQ19のゲート電極にはバイアス信号Vb2が供給された状態にある。よって、この場合、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間には、一方のソース側トランジスタQ4、第1導電型トランジスタQ12、第2駆動トランジスタQ19を夫々介した駆動電流Ib2の第1電流経路が形成される。
また、このとき、駆動電流Ib2は、トランジスタQ5のドレイン電極側へと複製され、出力端子OUT1を介した容量素子C1への充電電流Ib2’となる。よって、容量素子C1の充放電波形VOUT1は、入力電圧信号VIN1を論理反転させ(すなわち、Hレベル)且つ遅延させたものとなる。なお、入力電圧信号VIN1に応答する充放電波形VOUT1の遅延時間は、前述したように、バイアス信号Vb1、Vb2のレベル、すなわち制御電圧V3のレベルと容量素子C1の容量値に基づいて線形的に制御される。
次段の反転遅延部103では、初段の反転遅延部102からHレベルの充放電波形VOUT1が入力端子IN2へと入力される。このとき、第1導電型トランジスタQ13が非導通となり、第2導電型トランジスタQ16が導通する。また、第1駆動トランジスタQ6のゲート電極にはバイアス信号Vb1が供給された状態にあり、第2駆動トランジスタQ22のゲート電極にはバイアス信号Vb2が供給された状態にある。よって、この場合、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間には、第1駆動トランジスタQ6、第2導電型トランジスタQ16、一方のシンク側トランジスタQ22を夫々介した駆動電流Ib1の第2電流経路が形成される。
また、この場合、駆動電流Ib2は、トランジスタQ24のドレイン電極側へと複製され、出力端子OUT1を介した容量素子C2からの放電電流Ib1’となる。よって、容量素子C2の充放電波形VOUT2は、Hレベルの充放電波形VOUT1を論理反転させ(すなわち、Lレベル)且つ遅延させたものとなる。なお、充放電波形VOUT1に応答する充放電波形VOUT2の遅延時間は、前述したように、バイアス信号Vb1、Vb2のレベル、すなわち制御電圧V3のレベルと容量素子C2の容量値に基づいて線形的に制御される。
最終段の反転遅延部104では、反転遅延部102からLレベルの充放電波形VOUT2が入力端子IN3へと入力される。このとき、第1導電型トランジスタQ14が導通となり、第2導電型トランジスタQ17が非導通となる。また、第1駆動トランジスタQ9のゲート電極にはバイアス信号Vb1が供給された状態にあり、第2駆動トランジスタQ25のゲート電極にはバイアス信号Vb2が供給された状態にある。よって、この場合、ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間には、一方のソース側トランジスタQ10、第1導電型トランジスタQ14、第2駆動トランジスタQ25を夫々介した駆動電流Ib2の第1電流経路が形成される。
また、この場合、駆動電流Ib1は、トランジスタQ11のドレイン電極側へと複製されて流れる。この結果、Hレベルの出力電圧信号VOUT3(発振クロック信号)が、出力端子OUT3を介して初段の反転遅延部102の入力端子IN1へとフィードバックされる。このように、リングオシレータ200は、初段の反転遅延部104の入力電圧信号VOUT1はHレベルとLレベルを繰り返していき、発振クロック信号を生じさせる。
図6、図7は、リングオシレータ200における主要信号のシミュレーション波形を示した図である。なお、図6は、バイアス回路180の制御電圧V3を1.5Vとした場合の、リングオシレータ200の出力電圧信号VOUT1、VOUT2、VOUT3の各シミュレーション波形を示した図であり、図7は、バイアス回路180の制御電圧V3を4.5Vとした場合の、リングオシレータの出力電圧信号VOUT1、VOUT2、VOUT3の各シミュレーション波形を示した図である。
図6と図7の波形図を対比すると、バイアス回路180の制御電圧V3が低い場合には、出力電圧信号VOUT1、VOUT2、VOUT3の立ち上がり/立ち下がり時間が長くなり、この結果、発振クロック信号の周波数は短くなることが分かる。逆に、バイアス回路180の制御電圧V3が高い場合には、出力電圧信号VOUT1、VOUT2、VOUT3の立ち上がり/立ち下がり時間が短くなり、この結果、発振クロック信号の周波数は長くなることが分かる。
図8は、図6及び図7に示したようなシミュレーション結果をもとに、リングオシレータ200の制御電圧V3に対する発振周波数特性を纏めた図である。図8に示すように、リングオシレータ200において、制御電圧V3に対して略線形的に発振周波数が制御されることが分かる。
以上、本実施の形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態に係る遅延回路の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る可変電流源の構成を示す図である。 図3(a)は入力矩形波の応答出力として台形波状の充放電波形が形成される場合を模式的に示した図であり、図3(b)は入力矩形波の応答出力として三角波状の充放電波形が形成される場合を模式的に示した図である。 図4(a)は入力電圧信号VIN1のシミュレーション波形図であり、図4(b)は出力電圧信号VOUT1のシミュレーション波形図であり、図4(c)は出力電圧信号VOUT2のシミュレーション波形図である。 本発明の一実施形態に係るリングオシレータの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリングオシレータのシミュレーション波形(制御電圧を1.5Vとした場合)を示した図である。 本発明の一実施形態に係るリングオシレータのシミュレーション波形(制御電圧を4.5Vとした場合)を示した図である。 本発明の一実施形態に係るリングオシレータの制御電圧に対する発振周波数特性を示す図である。 差動バイフェーズ符号方式の場合の従来のクロック抽出回路の構成を示す図である。 差動バイフェーズ符号方式の場合の従来のクロック抽出回路の動作を示すタイミングチャートである。 従来のリングオシレータの構成を示す図である。 一般的なMOSトランジスタの電圧電流特性を示す図である。 図13(a)は一般的なカレントミラー回路の構成を示した図であり、図13(b)は一般的なカレントミラー回路の特性を示した図である。
符号の説明
15 遅延回路
16 排他的論理和素子
17 論理積素子
18 モノマルチバイブレータ
20 電流制御部
30 リングオシレータ部
31 インバータ部
100 遅延回路
101 非反転遅延部
102、103、104 反転遅延部
110、140 インバータ部
120 ソース側カレントミラー部
130 シンク側カレントミラー部
180 バイアス回路
181 可変電流源
182 可変電流生成部
183 固定電流生成部
184 可変電圧源
200 リングオシレータ

Claims (9)

  1. 遅延時間を制御するための制御信号に基づいて入力信号を遅延させた出力信号を出力する遅延回路において、
    ソース電源ラインとシンク電源ラインとの間に、前記入力信号のレベルに基づいて相補的に導通するソース側の第1導電型トランジスタ(M6)及びシンク側の第2導電型トランジスタ(M7)により構成されるインバータ部と、
    前記ソース電源ラインと前記インバータ部との間に設けられた互いの制御電極が共通接続される二組のソース側トランジスタ(M4、M5)により構成され、一方の前記ソース側トランジスタ(M4)をダイオード接続させ且つ前記第1導電型トランジスタ(M6)と直列接続させたソース側カレントミラー部と、
    前記インバータ部と前記シンク電源ラインとの間に設けられた互いの制御電極が共通接続される二組のシンク側トランジスタ(M10、M11)により構成され、一方の前記シンク側トランジスタ(M10)をダイオード接続させ且つ前記第2導電型トランジスタ(M7)と直列接続させたシンク側カレントミラー部と、
    前記制御信号に応じて前記第1導電型トランジスタ(M6)と前記第2導電型トランジスタ(M7)を夫々駆動するための2つのバイアス信号を生成するバイアス回路と、
    前記ソース電源ラインと前記第2導電型トランジスタ(M7)との間に設けられ、一方の前記バイアス信号をもとに駆動する第1駆動トランジスタ(M3)と、
    前記第1導電型トランジスタ(M6)と前記シンク電源ラインとの間に設けられ、他方の前記バイアス信号をもとに駆動する第2駆動トランジスタ(M9)と、
    を有しており、他方の前記ソース側トランジスタ(M5)と他方の前記シンク側トランジスタ(M11)を直列接続させて、
    前記入力信号の一方のレベルに基づき第1導電型トランジスタ(M6)が導通する場合、前記ソース電源ラインと前記シンク電源ラインとの間に、前記一方のソース側トランジスタ(M4)、前記第1導電型トランジスタ(M6)、前記第2駆動トランジスタ(M9)を夫々介した第1電流経路を形成するとともに、前記他方のソース側トランジスタ(M5)と前記他方のシンク側トランジスタ(M11)の接続部から、前記入力信号の一方のレベルを反転させ且つ遅延させた前記出力信号を出力し、
    前記入力信号の他方のレベルに基づき第2導電型トランジスタ(M7)が導通する場合、前記ソース電源ラインと前記シンク電源ラインとの間に、前記第1駆動トランジスタ(M3)、前記第2導電型トランジスタ(M7)、前記一方のシンク側トランジスタ(M10)を夫々介した第2電流経路を形成するとともに、前記他方のソース側トランジスタ(M5)と前記他方のシンク側トランジスタ(M11)の接続部から、前記入力信号の他方のレベルを反転させ且つ遅延させた前記出力信号を出力すること、
    を特徴とする遅延回路。
  2. 前記バイアス回路は、可変電流源の生成電流とする前記制御信号に基づいて前記バイアス信号を生成するカレントミラー回路により構成され、
    前記可変電流源は、
    可変電圧が第1抵抗素子に印加されて可変電流を生成する可変電流生成部と、
    電源電位が第2抵抗素子に印加されて固定電流を生成する固定電流生成部と、
    を有しており、前記可変電流と前記固定電流を合成した電流を前記生成電流としたこと、を特徴とする請求項1に記載の遅延回路。
  3. 前記可変電流生成部及び前記固定電流生成部は、二組のバイポーラトランジスタのベース電極同士を接続させて且つ一方のバイポーラトランジスタをダイオード接続させたカレントミラー回路により夫々構成されること、を特徴とする請求項2に記載の遅延回路。
  4. 前記他方のソース側トランジスタ(M5)と前記他方のシンク側トランジスタ(M11)の接続部に、所定の充放電時間に応じた容量値を有する容量素子を接続したこと、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遅延回路。
  5. 前記入力信号のレベルの切り替えに応じて前記容量素子を充放電させて、台形波状の充放電波形を形成させること、を特徴とする請求項4に記載の遅延回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の前記遅延回路を複数リング状に接続して構成されたことを特徴とするリングオシレータ。
  7. 請求項4又は5に記載の前記遅延回路を複数リング状に接続して構成されたリングオシレータであって、複数の前記遅延回路毎に設けられた前記容量素子のうち少なくともいずれか一つの前記容量素子の容量値を、その他の前記容量素子の容量値に合成することで、省略したことを特徴とするリングオシレータ。
  8. 前記遅延回路を奇数段リング状に接続して構成されたことを特徴とする請求項6又は7に記載のリングオシレータ。
  9. 複数の前記遅延回路が夫々有する前記バイアス回路を共用化したこと、を特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のリングオシレータ。

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