JP5296776B2 - 受信装置、受信方法、集積回路、デジタルテレビ受像機、プログラム - Google Patents

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Description

マルチキャリア伝送方式により受信された信号に関して、推定した伝送路特性を適応処理を施す技術に関する。
マルチキャリア伝送方式は、一般に、マルチパス環境に対する耐性に優れている伝送方式として知られている。その優れた特徴より、地上デジタル放送や無線LAN(Local Area Network)では、マルチキャリア伝送方式の一つである多数の直交するキャリアで伝送を行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている。
ここで、地上デジタル放送を例に受信システムについて説明する。OFDM方式が用いられている地上デジタル放送の規格には、日本のISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)や欧州のDVB−T(Digital Video Broadcasting − Terrestrial)などがある。これらの規格では、所定の振幅・位相で変調されたSP(Scattered Pilot)と呼ばれるパイロット信号を基準信号として送信信号に挿入している。受信側ではそのSP信号の振幅・位相を基準に受信信号を復調・等化する手法が採用されている。
上記規格で定められているSP信号はキャリア方向(周波数方向)に12キャリア毎、シンボル方向(時間方向)に4シンボル毎に配置されている。
図6に受信装置である地上デジタル放送受信機の基本構成を示す。受信装置500は、アンテナ501、チューナ部502、同期部503、FFT(Fast Fourier Transform、高速フーリエ変換)部504、等化部509、誤り訂正部510、伝送路推定部511を備える。
伝送路推定部511は、SP抽出部505、既知信号部506、除算部507、補間部508を含んでいる。
送信信号をX(l,k)、この送信信号に作用する伝送路特性および雑音成分をそれぞれH(l,k)およびN(l,k)、この送信信号に対する受信信号をY(l,k)とすると、これらの間には次の(数1)の関係が成り立つ。
Figure 0005296776
ここで、l(エル)はシンボル番号、kはキャリア番号である。
伝送路推定部511においては、SP抽出部505はFFT部504により周波数領域の信号に変換されたOFDM信号からSP信号Y(l,kp)を抽出する。
既知信号部506は、受信側で既知であるSP信号の所定の振幅及び所定の位相などを示す既知信号X(l,kp)を出力する。
そして、除算部507は、抽出されたSP信号Y(l,kp)を既知信号部506から得られた上記既知信号X(l,kp)で除算することによりX(l,kp)に作用する伝送路特性H^(l,kp)を次の(数2)のように推定する。
Figure 0005296776
なお、本テキスト中では、文字コードの制限ゆえに「H^」と記載しているが、本来は(数2)に示すように「H」の上に「^」が適切である。以下、「X^」「「Y^」についても同様である。
補間部508は、このSP信号の伝送路特性H^(l,kp)をシンボル方向(時間方向)および周波数方向(キャリア方向)に補間することでSP信号以外のデータキャリアの信号の伝送路特性H^(l,kd)を推定する。データキャリアの信号を推定された伝送路特性で除算することで等化後のデータが(数3)より求まる。
Figure 0005296776
雑音成分は無視できるほど小さければ(数2)の右辺の第2項を無視でき、SP信号の伝送路特性H^(l,kp)はほぼ的確に求まるのでH(l,kp)と等しくなる。しかし、実際の受信環境において雑音成分が付加されるので雑音の影響を無視できなくなり、伝送路特性H^(l,kp)には推定誤差が含まれることとなる。
このようにSP信号には推定誤差が含まれるので、このSP信号の伝送路特性H^(l,kp)を用いて補間処理により推定されたデータキャリア信号の伝送路特性H^(l,kd)にも推定誤差が存在することとなり、伝送路特性の推定精度が劣化する。最終的に、等化精度が劣化し、それに伴って受信性能が低下する。従って、受信性能を低下させないように伝送路推定の際、推定誤差の原因となる雑音成分を除去することが望ましい。
これに関して、特許文献1(特表2005−527153)では、ウィナーフィルタなどの原理を用いた適応処理による伝送路推定方法を提案している。図7は、特許文献1の受信装置のブロック図である。
図7に示すように、受信装置600は、アンテナ601、チューナ部602、同期部603、FFT部604、等化部609、伝送路推定部605、自己相関演算部606、タップ係数演算部607、フィルタリング部608を備える。
伝送路推定部605はパイロット信号に対する伝送路特性を求め、求めた伝送路特性を自己相関演算部606に出力する。自己相関演算部606は上記伝送路特性の自己相関関数を演算し、演算した自己相関値をタップ係数演算部607に供給する。タップ係数演算部607は、自己相関演算部606から供給される自己相関値に基づいて雑音除去のためのフィルタのタップ係数を決定する。フィルタリング手段608は、伝送路推定部605から供給される伝送路特性に対して、タップ係数演算部607が出力するタップ係数を用いてフィルタリング処理を行い、フィルタリング済みの伝送路特性を等化部609に出力する。
特表2005−527153号公報
上記特許文献1では、ウィナーフィルタなどの原理を用いた適応処理を実施している。このような適応処理の際には、所望信号(例えば、所望の伝送路特性)が必要となる。
これに関して上記特許文献1では、上記所望の伝送路特性に関する算出方法や取得方法について開示が無く、また、所望の伝送路特性の自己相関関数からフィルタを決定する手順についても開示がない。
本発明はこのような背景の元になされたものであって、所望の伝送路特性が未知であったとしても、効果的な適応処理を実行でき、もって伝送路推定精度を改善し、ひいては受信性能の向上に寄与できる受信装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る受信装置は、マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換手段と、変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定手段と、前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、算出された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算手段と、前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算手段と、前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリング手段とを備えることを特徴とする。
また、前記タップ係数演算手段は、前記自己相関値に基づいて自己相関行列を生成する自己相関行列生成手段と、前記自己相関行列の逆行列を算出する逆行列演算手段と、前記逆行列の各要素に前記雑音電力を乗算し、単位行列から前記乗算の結果を差し引くことにより雑音除去フィルタのタップ係数を計算する係数計算手段とを含むとしても構わない。
また、前記逆行列演算部は、前記自己相関行列の対角要素に予め設定したオフセット成分を加算するとしても構わない。
本発明に係る受信方法は、マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換ステップと、変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定ステップと、前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定ステップと、算出された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算ステップと、前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により算出された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算ステップと、前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリングステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る集積回路は、マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換手段と、変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定手段と、前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、算出された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算手段と、前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により算出された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算手段と、前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリング手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るデジタルテレビ受像機は、マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換手段と、変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定手段と、前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、算出された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算手段と、前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算手段と、前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリング手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換ステップと、変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定ステップと、前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定ステップと、算出された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算ステップと、前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により算出された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算ステップと、前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリングステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る受信装置によれば、特に、雑音電力推定手段により推定された雑音電力と自己相関演算手段により演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算手段を備え、このタップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って伝送路特性をフィルタリング手段によりフィルタリング処理するので、所望の伝送路特性が未知でもタップ係数を計算することができ、効果的な適応処理を実行することができる。
また、上記タップ係数演算手段は、自己相関値に基づいて自己相関行列を生成する自己相関行列生成手段と、自己相関行列の逆行列を算出する逆行列演算手段と、上記逆行列の各要素に上記雑音電力を乗算して単位行列から差し引くことにより雑音除去フィルタのタップ係数を計算する係数計算手段とを含むので、フィルタリングに用いる遅延の異なるタップ係数を一括して求めることができる。
また、自己相関行列の対角要素に予め設定したオフセット成分を加算することにより、伝送路特性に含まれる雑音成分がないかあるいは極めて小さい場合などにおいても逆行列の演算精度を確保でき、タップ係数の計算における演算誤差の発生を抑え、適切な伝送路特性の推定をすることができる。
実施の形態における受信装置100の構成を示すブロック図 雑音電力推定部107の構成の一部を示すブロック図 フィルタリング部109の雑音除去フィルタに係る構成例を示す図 タップ係数演算部108の構成を示すブロック図 伝送路特性推定部111における処理の手順を示すフローチャート 従来の受信装置の基本構成を示す図 特許文献1に係る受信装置のブロック図
以下、本発明の一態様である実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態における受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置100は、アンテナ101、チューナ部102、同期部103、FFT部104、等化部110、および伝送路特性推定部111を含んで構成される。
アンテナ101は、図示しない送信局から伝送されたマルチキャリア伝送信号を受信する。
チューナ部102は、アンテナ101で受信したマルチキャリア伝送信号から所望のチャネルの信号を選局し、周波数変換して、受信信号として出力する。
同期部103は、チューナ部102が出力する受信信号に基づいてシンボルタイミングなどを推定し、推定したシンボルタイミングなどをFFT部104に対して通知する。
FFT部104は、同期部103から出力される時間領域の受信信号を周波数領域の信号へと変換する。
伝送路特性推定部111は、FFT部104が出力する周波数領域の受信信号に基づいて伝送路特性を推定(算出)する。
等化部110は、伝送路特性推定部111で推定された伝送路特性に基づいて、FFT部104が出力する周波数領域の受信信号を等化する。
伝送路特性推定部111は、伝送路特性算出部105、自己相関演算部106、雑音電力推定部107、タップ係数演算部108、および、フィルタリング部109を含んで構成される。
伝送路特性推定部111の詳細について以下説明する。
伝送路特性算出部105は、FFT部104から供給される周波数領域の受信信号に含まれるSP信号に基づいて伝送路特性を算出し、算出した伝送路特性を出力する。
自己相関演算部106は、伝送路特性算出部105から出力される伝送路特性の自己相関値を演算し、演算した自己相関値を出力する。
雑音電力推定部107は、FFT部104から供給される周波数領域の受信信号に含まれる雑音電力を推定してそれを出力する。雑音電力の推定方法としては、例えば、推定した受信信号と実際に受信した受信信号との差分に基づいて求める。
具体的には、伝送路特性算出部105から、TMCC(Transmission Multiplexing Configuration Control)信号に対する伝送路特性H^TMCCを得る。
さらに、FFT部104から供給される周波数領域の受信信号から送信信号におけるTMCC信号X^TMCCを推定する。両者の積H^TMCCX^TMCCが伝送路推定算出部105で推定された伝送路特性に基づいて受信されるであろうTMCC受信信号の推定値Y^TMCCとなる。
この推定した受信信号Y^TMCCと実際に受信した受信信号YTMCCとの差分を求めることにより雑音電力を推定する。ここで、雑音電力は所定の長さのシンボルに渡って平均化したものである。
FFT部104から供給される周波数領域の受信信号に基づいて、送信信号におけるTMCC信号X^TMCCを推定する方法について図面を用いて説明する。図2に示すTMCC信号の推定は、TMCC抽出部171と、TMCC復号部172、TMCC再変調部173を備える。なお、送信側で生成されるTMCC信号の配置は受信側で既知であり、TMCC信号はシンボル方向にDBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)され、1シンボル内の複数のキャリアに配置されたTMCC信号は全て同じ制御情報を伝送することから、TMCC抽出部171、TMCC復号部172およびTMCC再変調部173の下記の処理が可能となる。
TMCC抽出部171は、FFT部104から供給される周波数領域のOFDM伝送信号(受信信号)からTMCC信号を抽出し、抽出したTMCC信号をTMCC復号部172へ出力する。
TMCC復号部172は、TMCC抽出部171から入力されたTMCC信号にDBPSKに対する復調処理を施してTMCC信号で伝送された制御情報を復号し、制御情報をTMCC再変調部173へ出力する。但し、1シンボル内の複数のキャリアに配置されたTMCC信号は全て同じ制御情報を伝送することから、TMCC復号部は、1シンボル内の複数の復号された制御情報に基づいて伝送された制御情報を多数決判定し、伝送された制御情報の特定を行う。これにより、制御情報の復号情報が向上する。
TMCC再変調部173は、TMCC復号部172から入力された制御情報にDBPSKを行って送信側におけるTMCC信号の変調位相を推定し、DBPSKにより得られた信号を出力する。
タップ係数演算部108は、自己相関演算部106が出力する自己相関値と雑音電力推定部107が出力する雑音電力とに基づいて、フィルタリング部109における雑音除去フィルタのタップ係数を計算してそれを出力する。
フィルタリング部109は、タップ係数演算部108から供給されるタップ係数を用いて、伝送路特性算出部105から供給される伝送路特性に対してフィルタリング処理を行い、フィルタリング処理によって雑音が軽減された伝送路特性を出力する。
フィルタリング部109の雑音除去フィルタに係る構成の例を図3に示す。
フィルタリング部109の雑音除去フィルタは、一般的にトランスバーサルフィルタと呼ばれるタイプである。図3の例では、タップ数は5タップとして示している。フィルタリング部109は、5個の遅延器191a〜191e、それぞれタップ係数W0〜W4を乗算に用いる5個の乗算器192a〜192e、乗算器192a〜192eからの出力を加算する加算器193を含んで構成される。
このようなフィルタリング部109が出力する伝送路特性は、伝送路特性推定部111において推定された伝送路特性として等化部110へ供給される。なお、図1に示していないが、等化部110からの等化信号は誤り訂正部へ供給される。誤り訂正部により誤り訂正された信号は、映像音声復号部を経てディスプレイから映像出力され、スピーカーから音声出力されることとなる。
以上のように構成された本実施の形態の受信装置100の動作について、特に周波数領域の受信信号から雑音除去フィルタのタップ係数を求めるまでの処理について詳しく説明する。ここでは、簡単のため、フィルタリング部109に用いられる雑音除去フィルタのタップ数は、5タップである場合を例に説明する。
伝送路特性算出部105は、周波数領域の受信信号に係る伝送路特性を計算している。例えば、地上デジタル放送の受信機の場合、送信信号に挿入されるパイロット信号は受信側で既知であり、伝送路特性算出部105は、受信したパイロット信号を既知のパイロット信号で除算することによりパイロット信号に係る伝送路特性を求める。伝送路特性算出部105は、前述のようにして求めたパイロット信号に係る伝送路特性を、伝送路特性として自己相関演算部106へ供給する。
自己相関演算部106は、伝送路特性算出部105から供給される伝送路特性の自己相関値を計算し、その自己相関値をベクトル形式でタップ係数演算部108へ供給する。この自己相関値は(数4)のように表すことができる。
Figure 0005296776
自己相関演算部106が求める自己相関値は、フィルタリング部109においてフィルタリング処理の対象となる伝送路特性のフィルタタップ間の自己相関値である。
フィルタリング部109に用いられる雑音除去フィルタのタップ数は5なので、(数4)のベクトルの要素数は5である。伝送路特性をh1(m)とすると、自己相関値riは(数5)で表される。ここで、mはフィルタリング部109でのフィルタリング処理の対象となる伝送路特性のインデックス、iは自己相関を求めるフィルタのタップ間隔である。また、(数5)において、E[・]は期待値演算を表す。
Figure 0005296776
次に、自己相関演算部106が出力する自己相関値と、雑音電力推定部107が出力する雑音電力とにより、タップ係数演算部108が雑音除去フィルタのタップ係数を求める計算方法について説明する。
ここでは、適応フィルタの分野で知られているWiener−Hopf方程式を用いて最適なタップ係数を計算する。Wiener−Hopf方程式を(数6)に示す。
Figure 0005296776
(数6)にあるように、最適なタップ係数の組は列ベクトルwとして得られる。Wiener−Hopf方程式を用いて最適なタップ係数wを求めるためには、2つの量が必要となる。その1つはフィルタの入力である伝送路特性の自己相関行列Rxxであり、もう1つはフィルタの入力である伝送路特性と所望の伝送路特性との相互相関ベクトルrdxである。
伝送路特性の自己相関行列Rxxは、自己相関演算部106から出力される自己相関値riおよびそれらの複素共役ri *を要素として(数7)に示すようなToeplitz行列として生成することができる。
Figure 0005296776
一方、伝送路特性と所望の伝送路特性との相互相関ベクトルrdxを得るには、所望の伝送路特性が必要になるが、所望の伝送路特性は未知である。ところで、雑音成分を含んだ受信信号から伝送路特性を推定しているので、所望の伝送路特性は雑音成分の影響を受けない伝送路特性であると考えられる。本発明では、受信信号から雑音電力を推定し、(数5)で求めた自己相関値riから別途推定した雑音電力nを差し引くことで相互相関ベクトルrdxを得る方法をとっている。この方法で求まる相互相関ベクトルrdxは(数8)のように表すことができる。(数8)において、雑音としては白色雑音を仮定している。また、フィルタリング部109に用いられる雑音除去フィルタの遅延は、2サンプルであることを仮定している。
Figure 0005296776
(数7)で求めた自己相関行列Rxxと(数8)で求めた相互相関ベクトルrdxを(数6)のWiener−Hopf方程式に代入することにより、フィルタリング部109の雑音除去フィルタの最適なタップ係数が求められる。すなわち、タップ係数演算部108は、自己相関演算部106で求めた自己相関値riおよび雑音電力推定部107で求めた雑音電力nに基づいて、(数6)乃至(数8)に従って演算を行い、フィルタリング部109の雑音除去フィルタのタップ係数wを求める。
ここで、フィルタリング部109の雑音除去フィルタの遅延をdサンプルと一般化し、対応するタップ係数をwd、相互相関ベクトルをrdx(d)として、Wiener−Hopf方程式を(数9)のように表記する。
Figure 0005296776
フィルタリング部109の雑音除去フィルタの遅延器191a〜191eの遅延dが0乃至4である場合に最適なタップ係数w0乃至w4を行方向に並べた行列Wを考える。行列Wは、(数10)で表される。
Figure 0005296776
また、相互相関行列Rdxを(数11)のように表すと、
Figure 0005296776
タップ係数の行列Wを求めるWiener−Hopf方程式は(数12)となる。
Figure 0005296776
(数11)に示した相互相関行列Rdxは、行列演算を展開すると(数13)のように、自己相関行列Rxxおよび雑音電力nによって表される。(数13)において、Iは単位行列を表す。
Figure 0005296776
(数12)に(数13)を代入すると、タップ係数の行列Wは(数14)のようになる。
Figure 0005296776
(数14)によれば、フィルタリング部109の雑音除去フィルタについて、遅延dの異なる最適なタップ係数wdを一括して、タップ係数の行列Wとして求めることができる。
なお、(数14)で求められたタップ係数の組wdは、そのすべてを使う必要はなく、任意の一部を用いてもよい。
また、遅延dが最小(本実施の形態では0)あるいは最大(本実施の形態では4)に近い場合のタップ係数wdは、フィルタリング部109において求めたい伝送路特性の始点と終点に近い場合のフィルタリング処理に用いるタップ係数として有用である。逆に、中間的な遅延dのタップ係数wdは、雑音除去効果が高く、フィルタリング部109において求めたい伝送路特性の始点と終点以外のフィルタリング処理に用いるタップ係数として有用である。
図4は、タップ係数演算部の構成を示すブロック図である。タップ係数演算部108は、自己相関行列生成部181、逆行列演算部182、単位行列生成部183、および、係数計算部184から構成される。自己相関行列生成部181は、自己相関演算部106から供給される自己相関値r0乃至r4およびそれらの複素共役を用いて自己相関行列Rxxを生成する。逆行列演算部182は、自己相関行列生成部181が生成した自己相関行列Rxxの逆行列Rxx -1を計算する。また、単位行列生成部183は単位行列Iを生成する。係数計算部184は、逆行列演算部182から供給される自己相関行列の逆行列Rxx -1と、単位行列生成部183から供給される単位行列Iと、雑音電力推定部107から供給される雑音電力nに基づいて、(数14)に従って雑音除去フィルタのタップ係数Wを計算する。係数計算部184は、求めたタップ係数のすべてあるいは一部のタップ係数の組をフィルタリング部109に供給する。
ここで、逆行列演算部182は、自己相関行列生成部181が出力する自己相関行列Rxxの逆行列Rxx -1を計算するが、伝送路特性に含まれる雑音成分がないかあるいは極めて小さい場合に、自己相関行列の逆行列を演算する精度が劣化し、自己相関行列の逆行列が精度良く求まらないことがある。逆行列演算部182における逆行列の演算に誤差が生じると、係数計算部184におけるタップ係数の計算に誤差が生じ、フィルタリング部109によって雑音を増加する場合が生じる。そこで、逆行列演算部182は、(数15)のように自己相関行列Rxxの対角要素にあらかじめ定められたオフセット係数αによる成分(αr0)を加え、オフセット成分が加えられた自己相関行列Rxx’の逆行列を求めて、係数計算部184に供給する。
Figure 0005296776
定性的には、(数14)の第2項の演算において、雑音電力nが0に近づくに従って、自己相関行列の逆行列Rxx -1が∞(無限大)に近づくことによって逆行列の演算が困難になる。前述の自己相関行列Rxxへオフセット成分を加算する処理は、雑音電力nが0に近づいた場合でも、オフセット成分が加算された自己相関の逆行列(Rxx’)-1が有限の値とし、逆行列演算の破たんを回避することができる。
これにより、雑音電力nが0に近づいた場合に、タップ係数行列Wは単位行列Iに近づく。タップ係数行列Wが単位行列に近づくと、フィルタリング部109の雑音除去効果は減少するが、雑音が小さい場合であるので雑音除去効果は減少してもよく、逆行列演算の誤差で雑音を増加させるより適切な処理となる。
図5は、伝送路特性推定部111における処理の手順を示す図である。
図5において、FFT部104が出力する周波数領域の受信信号が伝送特性推定部111に入力されることにより、伝送路特性推定部111の処理が開始される(S401)。伝送路特性算出部105は、入力された受信信号から伝送路特性を算出する(S402)。
次に、自己相関演算部106は、伝送路特性算出部105から入力される伝送路特性の自己相関値を計算する(S403)。自己相関行列生成部181は、自己相関演算部106が算出する自己相関値を用いてToeplitz行列の形成により自己相関行列を生成する(S404)。逆行列の演算精度を確保するため、自己相関行列生成部181が生成する自己相関行列の対角要素に対して予め設定したオフセット量成分を加算する(S405)。
次に、逆行列演算部182は、ステップS405で対角要素にオフセット量を加算された自己相関行列の逆行列を計算する(S406)。
また、雑音電力推定部107は、FFT部104から入力される周波数領域の受信信号より雑音電力を推定する(S407)。係数計算部184は、ステップS406で求めた自己相関行列の逆行列およびステップS407で求めた雑音電力に基づいて、フィルタリング部109の雑音除去フィルタのタップ係数Wを計算する(S408)。
そして、フィルタリング部109は、タップ係数演算部108から供給されるタップ係数Wを用いて伝送路特性算出部105から供給される伝送路特性に対してフィルタリング処理を行う(S409)。最後に、フィルタリング処理された伝送路特性を等化部110へ供給することで伝送路特性推定部111の処理が終了する(S410)。なお、ステップS407の雑音電力を推定するステップは、ステップS401より後でステップS408より前であればよい。つまり、ステップS407は、ステップS402からS406までの間に入ってもよいしそれらの前後に入ってもよい。
<補足>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連または付随する目的を達成するための各種形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1)実施の形態では、5タップのフィルタを例に説明したが、タップ数は5タップに限らず任意のタップ数に適用することができる。
(2)実施の形態においては詳細を述べなかったが、伝送路特性算出部105からフィルタリング部109に至るまでの処理の過程の段階、あるいはその前後の段階で伝送路特性に対して補間処理を行ってもよい。
(3)実施の形態では、雑音電力推定部107は、ISDB−T規格で用いられるTMCCのパイロット信号を用いて雑音電力を推定するとして説明した。
もっともこれに限らず、DVB−T規格で用いられるCP(Continual Pilot)信号やTPS(Transmission Parameters Signaling)信号を用いて雑音電力を推定するとしても構わない。
(4)上述の実施の形態で示した動作や処理を受信装置などのプロセッサ、及びそのプロセッサに接続された各種回路に実行させるためのプログラムコードからなる制御プログラムを、記録媒体に記録すること、又は各種通信路を介して流通させ頒布することもできる。
このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。
上記流通、頒布された制御プログラムは、プロセッサに読み出され得るメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがその制御プログラムを実行することにより実施の形態で示したような各種機能が実現されるようになる。
(5)上記の実施の形態の受信装置は、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてよい。各回路を個別に1チップとしてもよいし、全ての回路又は一部の回路を含むように1チップ化されてもよい。例えば、チューナ3は他の回路部と同一の集積回路に集積されることもあれば、別の集積回路になる場合もある。
上では、LSIとして記載したが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラム化することが可能なFPGA(FieldProgrammable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
(6)上記の実施の形態では、マルチキャリア方式として、OFDM方式を例に挙げて説明したが、マルチキャリア方式であればこれに限らず適用することができる。
本発明は、地上デジタル放送の受信装置であるデジタルテレビ受像機や、無線受信機などに適用することができる。
100 受信装置(デジタルテレビ受像機)
101 アンテナ
102 チューナ部
103 同期部
104 FFT部
105 伝送路特性推定部
106 自己相関演算部
107 雑音電力推定部
108 タップ係数演算部
109 フィルタリング部
110 等化部
111 伝送路特性推定部(第1の伝送路特定推定部)
171 TMCC抽出部
172 TMCC復号部
173 TMCC再変調部
181 自己相関行列生成部
182 逆行列演算部
183 単位行列生成部
184 係数計算部

Claims (6)

  1. マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換手段と、
    変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定手段と、
    前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    前記推定された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算手段と、
    前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算手段と、
    前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリング手段とを備え
    前記タップ係数演算手段は、
    前記自己相関値に基づいて自己相関行列を生成する自己相関行列生成手段と、
    前記自己相関行列の逆行列を算出する逆行列演算手段と、
    前記逆行列の各要素に前記雑音電力を乗算し、単位行列から前記乗算の結果を差し引くことにより雑音除去フィルタのタップ係数を計算する係数計算手段とを含む
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記逆行列演算部は、前記自己相関行列の対角要素に予め設定したオフセット成分を加算することを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  3. マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換ステップと、
    変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定ステップと、
    前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定ステップと、
    前記推定された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算ステップと、
    前記雑音電力推定ステップにて推定された雑音電力と前記自己相関演算ステップにて演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算ステップと、
    前記タップ係数演算ステップにて算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリングステップとを含み、
    前記タップ係数演算ステップは、
    前記自己相関値に基づいて自己相関行列を生成する自己相関行列生成ステップと、
    前記自己相関行列の逆行列を算出する逆行列演算ステップと、
    前記逆行列の各要素に前記雑音電力を乗算し、単位行列から前記乗算の結果を差し引くことにより雑音除去フィルタのタップ係数を計算する係数計算ステップとを含む
    ことを特徴とする受信方法。
  4. マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換手段と、
    変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定手段と、
    前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    前記推定された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算手段と、
    前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算手段と、
    前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリング手段とを備え
    前記タップ係数演算手段は、
    前記自己相関値に基づいて自己相関行列を生成する自己相関行列生成手段と、
    前記自己相関行列の逆行列を算出する逆行列演算手段と、
    前記逆行列の各要素に前記雑音電力を乗算し、単位行列から前記乗算の結果を差し引くことにより雑音除去フィルタのタップ係数を計算する係数計算手段とを含む
    ことを特徴とする集積回路。
  5. マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換手段と、
    変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定手段と、
    前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    前記推定された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算手段と、
    前記雑音電力推定手段により推定された雑音電力と前記自己相関演算手段により演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算手段と、
    前記タップ係数演算手段で算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリング手段とを備え
    前記タップ係数演算手段は、
    前記自己相関値に基づいて自己相関行列を生成する自己相関行列生成手段と、
    前記自己相関行列の逆行列を算出する逆行列演算手段と、
    前記逆行列の各要素に前記雑音電力を乗算し、単位行列から前記乗算の結果を差し引くことにより雑音除去フィルタのタップ係数を計算する係数計算手段とを含む
    ことを特徴とするデジタルテレビ受像機。
  6. マルチキャリア伝送方式により受信された時間領域の受信信号を、周波数領域の受信信号に変換する変換ステップと、
    変換した周波数領域の受信信号に基づいて当該受信信号に含まれる雑音電力を推定する雑音電力推定ステップと、
    前記変換した周波数領域の受信信号に含まれる基準信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定ステップと、
    前記推定された伝送路特性の自己相関値を演算する自己相関演算ステップと、
    前記雑音電力推定ステップにて推定された雑音電力と前記自己相関演算ステップにて演算された自己相関値に基づいてタップ係数を算出するタップ係数演算ステップと、
    前記タップ係数演算ステップにて算出されたタップ係数に従って前記伝送路特性をフィルタリング処理するフィルタリングステップとを含む処理であって、
    前記タップ係数演算ステップは、
    前記自己相関値に基づいて自己相関行列を生成する自己相関行列生成ステップと、
    前記自己相関行列の逆行列を算出する逆行列演算ステップと、
    前記逆行列の各要素に前記雑音電力を乗算し、単位行列から前記乗算の結果を差し引くことにより雑音除去フィルタのタップ係数を計算する係数計算ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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