JP2007037151A - Ofdm伝送システムのチャネルを推定する装置、方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

Ofdm伝送システムのチャネルを推定する装置、方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007037151A
JP2007037151A JP2006204617A JP2006204617A JP2007037151A JP 2007037151 A JP2007037151 A JP 2007037151A JP 2006204617 A JP2006204617 A JP 2006204617A JP 2006204617 A JP2006204617 A JP 2006204617A JP 2007037151 A JP2007037151 A JP 2007037151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
value
symbol
noise
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006204617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4272665B2 (ja
Inventor
Jerome Bonnet
ジェローム・ボネ
Gunther Auer
グンター・アウアー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Publication of JP2007037151A publication Critical patent/JP2007037151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272665B2 publication Critical patent/JP4272665B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0045Arrangements at the receiver end
    • H04L1/0047Decoding adapted to other signal detection operation
    • H04L1/0048Decoding adapted to other signal detection operation in conjunction with detection of multiuser or interfering signals, e.g. iteration between CDMA or MIMO detector and FEC decoder
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0045Arrangements at the receiver end
    • H04L1/0055MAP-decoding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0228Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals
    • H04L25/023Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols
    • H04L25/0232Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols by interpolation between sounding signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0228Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals
    • H04L25/023Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols
    • H04L25/0236Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals with extension to other symbols using estimation of the other symbols

Abstract

【課題】復号されるデータ値が検波の誤りを生じやすい場合でも信頼できるチャネル推定を生じる新規なチャネル推定概念を提供する。
【解決手段】チャネルを推定する装置は、パイロット・トーンを有するOFDMシンボルを受信する受信機、受信されたOFDMシンボル及びパイロット・トーンを使用してパイロット位置でのチャネル値を推定し、チャネル値を補間して、パイロット位置とは異なるデータ位置での補間チャネル値を取得するチャネル値提供器を備え、更に、データ位置でのチャネル値を使用してOFDMシンボルを復号し、復号されたデータ値を取得する復号器、復号されたデータ値をリマップされたデータシンボル推定値へリマップするリマッパ、及びリマップされたデータシンボル推定値を使用してデータ位置でのチャネル値を推定し、データ位置での改善されたチャネル値を取得するチャネル推定器を備える。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、一般的に、OFDM(直交周波数分割多重)伝送システムのチャネルを推定する装置と、方法と、コンピュータプログラムとに関し、具体的には、最適化繰り返しチャネル推定技術に関する。
現代のデジタル通信において、フェージングチャネル(fading channel)を介して伝送されるデータは、伝送の前に符号化され、受信機側で復号されて、トランシーバのパフォーマンスが改善される。パイロット支援チャネル推定(PACE)技術は、受信機に知られたパイロットシンボル(pilot symbol)を使用し、補間によりチャネル推定値を計算するが、繰り返しチャネル推定技術は、符号化ビットの利用可能な情報を利用し、送信されたシンボルの推定値を形成する。この推定値は、その後でチャネル推定(CE)段階で使用され、正確なチャネル推定値が計算される。しかし、現在の最新技術の方法において、ウィーナー・フィルタ係数(the Wiener filter coefficients)は、繰り返しチャネル推定(ICE)段階で使用されるデータシンボル(data symbol)が、あたかも受信機へ完全に知られているかのように計算される(非特許文献1)。非特許文献2では、ソフトシンボルマッピング(soft symbol mapping)によって生成された雑音の評価が示されている。他方、非特許文献3では、精巧な雑音計算を考慮に入れた最適化ウィーナー・フィルタ設計が提案されている。しかし、後者の技術は、チャネル符号化を使用するOFDMベースのトランシーバ、即ち、BICM−OFDMシステムには、特に適していない。なぜなら、それは低い信号対雑音比に対して十分正確なチャネル推定を生じないからである。
非特許文献4では、ブロック・フェージング・アルゴリズム(block fading algorithms)における繰り返しCDMAで使用されるチャネル推定アルゴリズムの比較が示されている。受信機は、ソフト・マルチユーザ・データ推定器、単一ユーザ復号器のバンク、及びマルチユーザチャネル推定器から構成されている。マルチユーザ・データ推定器は、無条件のポストMMSEフィルタリングを有する並列の干渉除去器(interference canceller)として実施され、復号器は、ソフトイン・ソフトアウトMAP復号器である。チャネル推定器の中では、専用のパイロットシンボル及びフィードバックされたソフト符号シンボルが使用され、ソフト符号シンボルは、繰り返しが進行するとき追加のソフト・パイロットシンボルとして利用される。外部情報の使用は、チャネル推定にフィードバックで事後情報を使用することと比較して、受信機のパフォーマンスを顕著に増加させる。線形MMSE(LMMSE)推定器は、フィードバックされた符号シンボルの分散を考慮に入れる。
非特許文献5では、繰り返し受信機の他のチャネル推定技術が説明されている。
非特許文献6では、同時検波及び復号を有する繰り返し受信の概念をマルチキャリヤ符号分割多元接続(MC-CDMA)へ応用したものが示されている。マルチユーザ検波器は、ポスト最小平均2乗誤差フィルタリングを有する並列の干渉除去器として実施される。ランダム時間領域シーケンス(random time domain sequence)に基づくパイロットベースチャネル推定スキームも示されている。
更に、非特許文献7は、周波数選択及び周波数フラット高速フェージングチャネルの同時MAP(最大事後)等化及びチャネル推定を説明している。非特許文献8では、多数の低複雑度OFDMチャネル推定技術の比較が示されている。信号処理の統計的局面に関する更なる情報は、非特許文献9で見つけることができる。非特許文献10は、時間及び周波数でフィルタすることによって複数の送信アンテナを有するOFDMでチャネルを推定する方法を示している。特異値分解によってOFDMチャネルを推定する方法は、非特許文献11で説明される。後者の文献では、チャネルの周波数相関を使用する直交周波数分割多重(OFDM)システムの低階数チャネル推定器が呈示及び解析されている。離散フーリエ変換に基づく低ランク近似法(low-rank approximation)は、チャネルが標本空間でないとき貧弱なパフォーマンスの悪影響を受ける。参照された文献は、最適のランク(optimal rank-reduction)の理論を線形最小平均2乗誤差推定器へ適用できることを示している。
次に、図7を参照して、非特許文献1で開示されている繰り返しフィルタリング及び繰り返し復号を使用してチャネルを推定する従来のOFDM受信機を説明する。図7の受信機は、その全体を700で示している。受信機700は、その入力で、QPSKコンスタレーション・ポイント(constellation point)Yk,1及びパイロットQPSKシンボルPζを受信する。受信機700は、パイロットベースチャネル推定器(パイロットCE)710を含む。最初のチャネル推定ステップがパイロットベースチャネル推定器710によって実行された後、チャネル周波数応答がパイロット位置で知られる。同期検波を可能にするため、受信機は、時間周波数グリッドの全体にわたってチャネル周波数応答を知る必要がある。従って、チャネル周波数応答の残りの値は、パイロット位置におけるチャネル周波数応答の既知の値に基づいて補間されなければならない。
チャネル推定は、典型的には、2つの1次元FIRフィルタをカスケーディング(cascading)することによって実行される。1つのフィルタは周波数方向のためであり、1つのフィルタは時間方向のためである。フィルタリングは、好ましくは、最初に周波数方向で実行されるが、矩形パイロット・グリッドのフィルタリングの順序(最初に時間か、又は周波数か)は、スキームの線形に起因して選択的である。従って、周波数方向でのフィルタリングは、実際の位置へ最も近い或る数のパイロット位置及び誤りの期待値を最小にするフィルタ係数(ウィーナー・フィルタ)を使用して実行できる。フィルタ係数は、最小平均2乗誤差アルゴリズムを使用して計算可能である。周波数方向でのフィルタリングの後で、チャネル周波数応答の推定値が、或る数のOFDMシンボルについて利用可能である。続いて、時間方向におけるフィルタリングを実行することができ、結果として時間周波数平面の全体にわたってチャネル周波数応答の推定値が知られる。
受信機700は、更に、デマルチプレクサ720を含んでいる。デマルチプレクサ720は、パイロットシンボルPζからデータシンボルYk,1を分離し、パイロットシンボルが存在する受信信号部分を廃棄する。ソフト・デマッパ724は、データシンボルが送信された位置で、デマルチプレクサ720によって出力されたシンボルのストリーム、及びパイロットベースのチャネル推定器710からのチャネル推定値を受け取る。ソフト・デマッパ724は、到着するQPSKシンボルについて対数尤度比を計算する。ソフト・デマッパ724によって出力された対数尤度比は、デインタリーバ730の中へ送られる。デインタリーバ730の出力は、事後確率アルゴリズム(a-posteriori-probability algorithm)732の中へ送られる。送信された情報ビットのL値734は、APP復号器732の出力時に利用可能である。L値734に基づいて、硬判定ユニット736で硬判定を行い、送信された情報ビットについて推定値738を生じる。繰り返し復号を可能にするため、外部情報740がフィードバックされる。インタリーバ742におけるインタリーブの後、外部情報740は事前知識744となる。事前知識744はソフト・デマッパ724及びソフト・マッパ746へ送られる。ソフト・マッパ746は、確率関数を使用してマップされたシンボル(mapped symbol:マップドシンボル)748を計算する。ソフト・マッパ746によって提供されたマップドシンボル748は、シンボルベースのチャネル推定段階750(シンボルCE)へ送られる。シンボルベースのチャネル推定段階は、更に、QPSKコンスタレーション・ポイントYk,1及びそれに伴ったパイロットシンボルPζを受け取る。シンボルベースのチャネル推定段階750は、時間周波数平面の全体にわたって、改善されたチャネル推定を計算してよい。シンボルベースのチャネル推定段階750では、2つの1次元FIRフィルタをカスケーディングすることによって、推定を達成することができる。1つのフィルタは周波数方向のためであり、1つのフィルタは時間方向のためである。それぞれのフィルタのフィルタ係数は、完全な事前の知識744がソフト・マッパの入力で利用可能であると仮定して、最小平均2乗誤差規準に基づいてよい。
シンボルベースのチャネル推定段階750が、改善されたチャネル推定値を計算したとき、スイッチ752を低い位置に置き、シンボルベースのチャネル推定段階750の改善されたチャネル推定をソフト・デマッパ724へ送ることができる。続いて、他の繰り返しパス(iteration pass)をスタートすることができる。
更に、留意すべきことは、他の構成、例えば、繰り返し事後確率チャネル推定(iterative a posteriori probability channel estimation)を使用できることである。これも非特許文献1に示されている。事後確率推定については、シンボルごとの最大事後アルゴリズムを、適切に選択された測定基準(metric)に適用することができる。
しかし、公知の繰り返しチャネル推定アルゴzリズムは、受信信号(又は、到着するQPSKシンボルYk,1)の信号対雑音比(SNR)が小さいとき、貧弱なチャネル推定を提供することが示されている。従って、これまでに公知である方法の全てについて、ビット誤り率が低すぎて受信機へ事前に知られていない送信データシンボル(即ち、非パイロット位置データシンボル(non-pilot position data symbol))の信頼できる検波が不可能であるかぎり、データ位置で十分に正確なチャネル推定へ達することはできない。
F.Sanzi,S.Jelting,and J.Speidel,「A comparative study of iterative channel estimators for mobile OFDM systems,」IEEE Transactions on Wireless Communications,Vol.5,No.2,pages 849−859,September 2003. M.Tuchler,R.Otnes,and A.Schmidbauer,「Performance of Soft Iterative Estimation in Turbo Equalization,」IEEE International Conference on Communications(ICC),pages 1858−1862,May 2002. H.Meyr,M.Moeneclaey,and S.Fechtel,Digital Communication Receivers,Synchronization,Channel Estimation and Signal Processing,Vol.2.Wiley&Sons,1998. J.Wehinger,C.Mecklenbrauker,R.Muller,T.Zemen,and M.Loncar,「On Channel Estimators for Iterative CDMA Multiuser Receivers in Flat Rayleigh Fading,」IEEE International Conference on Communications(ICC),Vol.5,pages 2497−2501,June 2004. T.Zemen,M.Loncar,J.Wehinger,C.Mecklenbrauker,and R.Muller,「Improved Channel Estimation for Iterative Receivers,」IEEE Global Telecommunications Conference(GLOBECOM),Vol.1,pages 257−261,December 2003. T.Zemen,J.Wehinger,C.Mecklenbrauker,and R.Muller,「Iterative detection and channel estimation for MC−CDMA,」IEEE International Conference on Communications(ICC),Vol.5,pages 3462−3466,May 2003. L.M.Davis,I.B.Collings,and P.Hoeher,「Joint MAP equalization and channel estimation for frequency−selective and frequency−flat fast−fading channels,」IEEE Transactions on Communications,Vol.49,No.12,pages 2106−2114,December 2001. G.Auer,A.Dammann,and S.Sand,「Comparison of Low Complexity OFDM Channel Estimation Techniques,」Proc.of Int.OFDM Workshop,Hamburg,Germany,2003. L.Scharf,Statistical Signal Processing.Addison Wesley,1991. G.Auer,「Channel Estimation for OFDM Systems with Multiple Transmit Antennas by Filtering in Time and Frequency,」in VTC03fall,Oct.2003. O.Edfors and M.Sandell and J.−J.Van De Beek and S.K.Wilson and P.O.Borjesson,「OFDM Channel Estimation by singular value decomposition,」IEEE Trans.Communications,Vol.46,pages 931−939,1998.
従って、本発明の目的は、復号器によって提供される復号データ値が検波誤りを生じやすい場合でも、信頼できるチャネル推定値を生成することのできる新規なチャネル推定概念を作り出すことである。
この目的は、請求項1に係るチャネル推定装置、請求項19に係るチャネル推定方法、及び請求項20に係るコンピュータプログラムによって達成される。
本発明は、OFDM伝送システムのチャネルを推定する装置を創出するものである。この装置は、OFDMシンボルの或るパイロット位置でパイロット・トーンを有するOFDMシンボルを受け取る受信機と、受け取ったOFDMシンボル及びパイロット・トーンの知識を使用してパイロット位置でのチャネル値を推定し、チャネル値を補間してパイロット位置とは異なるデータ位置での補間されたチャネル値を取得するチャネル値提供器と、データ位置でのチャネル値を使用してOFDMシンボルを復号し、復号されたデータ値を取得する復号器と、復号されたデータ値をリマップされたデータシンボル推定値(remapped data symbol estimate)へリマップするリマッパと、リマップされたデータシンボル推定値を使用してデータ位置でのチャネル値を推定し、データ位置での改善されたチャネル値を取得するチャネル推定器とを備えている。チャネル推定器は、熱雑音の雑音エネルギーよりも高い雑音エネルギーを表す等価雑音値(equivalent noise value)に基づいて、データ位置でのチャネル値を計算するように動作する。
本発明の重要なアイデアは、データシンボル推定値へリマップされてチャネル推定器へ適用される復号データ値の中の潜在的誤りを、熱雑音の雑音エネルギーよりも高い雑音エネルギーを表す等価雑音値によって表すことである。言い換えれば、復号されたデータ値の潜在的推定誤りの影響を、単一のパラメータ、即ち、等価雑音値として表すことができ、データ位置でのチャネル値を推定するチャネル推定器の中で等価雑音値を容易に適用することができる。従って、チャネル推定器は、チャネル推定値を決定するとき、誤り(復号されたデータの中の誤りを含む)へ適応して、実際の誤り率に最適化されたフィルタ関数を適用することができる。言い換えれば、復号されたデータ値の中の誤りの存在は、シンボル雑音(symbol noise)の雑音エネルギーよりも高い雑音エネルギーを表す等価雑音値を使用することによって反映される。従って、復号されたデータ値を生成するときの推定誤りは、追加の熱雑音と等価であるようにモデル化される。これにより、チャネル推定を計算的に安価に考慮することが可能になる。
従って、発明概念は、従来のチャネル検波技術と比較して、検波誤りのデータ値が存在するとき、より信頼できるチャネル推定値を決定することができる。更に、OFDM伝送システムのチャネルを推定する発明装置は、従来のチャネル推定装置と同じ複雑度を有する。しかし、発明装置は、復号されたデータ値のビット誤り率が或る閾値よりも小さいとき、従来の技術よりも著しく優れている。発明のチャネル推定器のアルゴリズムは、ビット誤りを考慮するように調整可能であり、リマップされたデータシンボル推定値に基づいて正確なチャネル推定を実行する。そのような適応は、従来の装置に存在しない。
本発明によれば、チャネル推定器で実行されるフィルタ係数(例えば、最小平均2乗誤差フィルタ係数)の計算は、復号プロセスから生じる符号推定誤りを考慮することができる。従って、本発明のチャネル推定器は、既存の最新技術である繰り返しチャネル推定技術よりも優れた性能であることを示している。更に、本発明のチャネル推定概念は、任意の変調アルファベット、即ち、任意のPSK又はQAMコンスタレーション、及び任意のチャネル符号器と一緒に使用可能であり、従って提案されたスキームは広い範囲のBICM−OFDMシステムに適している。
本発明のチャネル推定概念は、推定されたビット誤り率を等価雑音値へ変換することによって、受信機側で送信信号の利用可能情報を最大に利用する。上記等価雑音値はチャネル推定に使用される。等価雑音値は有効信号対雑音比推定値を表すものと考えられ、この有効信号対雑音比推定値を使用して、信頼できるチャネル推定値を提供するようにチャネル推定器を適応させることができる。
他の好ましい実施形態において、チャネル推定器は、シンボル雑音の雑音エネルギーよりも高い等価雑音エネルギーとリマップされたデータシンボル推定値のエネルギー尺度との間の比を使用して、データ位置でのチャネル値を計算するように動作する。リマップされたデータシンボル推定のエネルギーの考慮は、有効な信号対雑音比の更に正確な推定値を生じ、到着する信号に対してチャネル推定器を適応させる。推定されたデータシンボルの仮定された(理想的)エネルギー値ではなく、リマップされたデータシンボル推定値の計算されたエネルギー尺度を使用することは、はるかに信頼できる信号対雑音比値を生成する。これは、異なるOFDM搬送波の振幅が、異なった振幅を有する場合(例えば、QAM変調を使用するとき)に、特にそうである。更に、ビット誤り率が増加すると、リマップされたデータシンボル推定値の振幅は、仮定された理想値からますます偏倚する。なぜなら、復号の不確実性が、リマップされたデータシンボル推定値の振幅を変化させようとするからである。
熱雑音の雑音エネルギーの5倍よりも低い雑音エネルギーを表すように、等価雑音値を選択するのが好ましい。過度に高い等価雑音値については、チャネル推定器は、もはや信頼できるチャネル推定値を生成できないことが解明されている。なぜなら、不確実性が大きくなりすぎて、チャネル推定器は、受信されたOFDMシンボルの中に含まれる情報を使用できないからである。従って、データ値の復号における高い誤り率に起因して高い等価雑音エネルギーが正当化されても、等価雑音値は、好ましくは、熱雑音の雑音エネルギーの約5倍(又は、他の実施形態では約3倍)よりも大きくないように制限される。従って、復号されたデータ値の誤り率が非常に高い場合でも、等価雑音値の制限は、信頼できるチャネル推定値の達成を助けることができる。
更に、等価雑音値は、OFDMシンボルから復号されたデータ値を抽出するときに復号誤りから生じるシンボル誤り(symbol error)及び/又はビット誤りを考慮に入れることが好ましい。言い換えれば、等価雑音値は、好ましくは、復号誤り率の推定値の関数として計算される。このようにして、等価雑音値は、復号されたデータ値及び/又はリマップされたデータシンボル推定値の誤り率へ適応可能である。その結果、リマップされたデータシンボル推定値の信頼性は、チャネル推定手順の中で考慮され得る。
更に留意すべきことは、復号されたデータ値が、複数の異なったデータ値の尤度に関する確率情報を含むソフトシンボル(soft symbol)であってよいことである。従って、ソフトシンボルの検波の不確実性(潜在的な検波誤りを示す)を数値的に表現することができ、ソフトシンボル推定の不確実性に基づいて等価雑音値を計算することができる。従って、発明装置は、チャネル推定が、不完全なソフトシンボルの復号又は推定を考慮に入れることを可能にしている。
チャネル値を推定するチャネル推定器は、好ましくは、線形フィルタ操作を受信されたOFDMシンボルへ適用することによって、データ位置でのチャネル値を計算するように構成されている。ここで線形フィルタ操作は、チャネル受信信号相互相関行列(channel-receive-signal cross-correlation matrix)と受信信号自己相関行列の逆行列(inverse of a receive-signal auto-correlation matrix)との積によって表現される。受信信号自己相関行列の対角要素は、等価雑音値に依存する。言い換えれば、等価雑音値によって記述される推定誤りは、チャネル推定でフィルタ係数を決定するために使用される受信信号自己相関行列の中へ組み込まれる。もし確率論的(stochastic)不確実性(熱雑音に等しい確率論的特性を有する)がフィルタ・パラメータの計算で考慮されるならば、最適フィルタを達成することができる。更に、線形フィルタ操作を、受信されたOFDMシンボルへ適用することによって、チャネル値の最適及び効率的推定を達成できることが解明された。ここで、線形フィルタ操作は行列の積によって表される。
更に、発明装置は、等価雑音値を、熱雑音値と多数のシンボル雑音値(symbol noise value)の平均との和として計算する等価雑音計算器を備えることが好ましい。シンボル雑音値は、OFDMシンボルの誤った復号によって導入された誤りを記述している。従って、等価雑音値は熱雑音とシンボル不確実性(symbol uncertainty)との重畳である。シンボル雑音値は、例えば、復号段階の出力から引き出すことができる。ここで、復号段階は、好ましくは、復号されたデータ値の信頼性を推定するように構成される。更に、シンボル雑音値を平均することが有利である。なぜなら、シンボル誤り値は確率論的性質を有するからである。平均することは、更に、計算負担を低減する。なぜなら、平均シンボル雑音値は、考慮される幾つかのシンボルへ原因を帰することができるからである。これは、数学演算を容易にする。なぜなら、平均雑音は、対角行列に比例した行列によって表現可能だからである。雑音をそのような形式で表すと、必要な行列反転が容易になる。更に、平均シンボル雑音値は、熱雑音と全く同じように、考慮されている複数のシンボルへ同じように適用される。従って、平均シンボル雑音値はシンボル雑音と同じやり方で処理可能であり、熱雑音及び平均シンボル雑音の同時処理が可能である。これにより、発明のチャネル推定装置の特に効率的な実施を可能にする。
更に、発明装置は、復号器によって提供されたシンボル確率(symbol probability)に基づいてシンボル分散(symbol variance)を計算し、シンボル分散に基づいてシンボル雑音値を計算するシンボル雑音値計算器を備えることが好ましい。シンボル分散は、シンボル誤り率の推定を可能にする値であり、従って等価雑音値の計算に適している。復号器は、好ましくは、確率情報、例えば、或る数の異なったシンボルの尤度に関する情報を提供する。シンボル確率の分散は抽出可能であり、シンボル雑音値の計算に使用可能である。
更に、シンボル雑音値計算器は、シンボル分散及びシンボル雑音値の平均を決定するとき、パイロット位置でのOFDMシンボルを考慮するように設計可能である。言い換えれば、パイロットシンボルについて、シンボル雑音値は、復号されたデータ値から引き出されない。対照的に、パイロットシンボルの完全な信頼性を考慮して、パイロット位置でのシンボルについてはゼロのシンボル雑音値が仮定される。等価雑音値のそのような計算によって、シンボルに関する最も正確な情報を常に使用するようにできる。
更に、シンボル雑音計算器は、シンボル雑音値を、シンボル分散と、対応するチャネル伝達電力値(channel transfer power value)との積として計算するように構成されることが好ましい。ここで、チャネル伝達電力値は、シンボル雑音値が計算される変調シンボルの伝送に関連するチャネル伝達関数(channel transfer function)の大きさを記述する。言い換えれば、データ値又はシンボルのシンボル雑音値(シンボル分散に基づく)は、対応するチャネル伝達特性によって加重される。従って、等価雑音値であるかどうかの計算では、非常に低いシンボルエネルギーと共に到着するシンボルの寄与率は、高いシンボルエネルギーと共に到着するシンボルと比較して、チャネル伝達関数の大きな量(及びチャネル伝達電力値)に等しくスケールダウンされる。それぞれのスケーリング(scaling)は、大きなシンボル分散を有するが小さな信号強度を有するシンボルが等価雑音値を低下させることを防止する。チャネル推定について、高い電力と共に受信されたデータシンボル、即ち、対応するチャネル伝達関数が大きな量を有する(大きなチャネル伝達電力値によって反映される)シンボルは、推定されるチャネル伝達特性に最も強いインパクトを有することが発見された。対照的に、小さい電力と共に受信されたシンボルは、推定されるチャネル伝達特性へそれほど強く影響を与えない。従って、低いエネルギーを有するシンボルの大きなシンボル分散(シンボルについてチャネル伝達電力値の小さな量に対応する)は、チャネル推定に対して強い負のインパクトを有しない。従って、対応するチャネル伝達電力値でシンボル分散をスケーリングして、意味のある等価雑音値を生じることが有利である。
発明装置は、好ましくは、更に、シンボルのチャネル伝達電力値を計算するチャネル伝達電力値計算器を備える。チャネル伝達電力値計算器は、受信されたシンボル電力(symbol power)と送信されたシンボル電力との商を評価して、チャネル伝達電力値を生じるようになっている。受信されたシンボル電力は、OFDMシンボルについて受信されたシンボル電力から熱雑音電力(thermal noise power)を減じることによって計算できる。言い換えれば、典型的には、OFDMシンボルの受信された信号電力を知ることによって、チャネル伝達電力値(チャネル伝達段階値ではない)を推定することができる。従って、比較的単純なシステムを使用して、チャネル伝達電力値を計算し、前述したシンボル雑音値のスケーリングを達成することができる。
他の好ましい実施形態において、チャネル推定器は、実効の信号対雑音比に基づいて、データ位置でのチャネル値を計算するように構成される。実効の信号対雑音比は、復号器による誤ったOFDMシンボルの復号を考慮して決定され、理論上の信号対雑音値よりも低い。ここで、理論上の信号対雑音値は、シンボルエネルギーと熱雑音電力との比として定義される。更に、好ましくは、実効の信号対雑音比はソフトシンボルの信号対雑音比よりも小さい。ここで、ソフトシンボルの信号対雑音比は、復号器によって提供されたソフトシンボル(例えば、推定されたデータシンボル)の電力値(例えば、2乗振幅)の期待値と、熱雑音電力との商として定義される。好ましくは、チャネル推定器は、実効の信号対雑音比を、復号器によって提供されたデータシンボル推定値(例えば、ソフトシンボルの電力値)の2乗振幅の期待値と、等価雑音値との商として計算するように構成されている。留意すべきこととして、信号対雑音比又は実効の信号対雑音比は、チャネル推定器によって処理可能であり、典型的な信号適応フィルタリング及びチャネル推定に必要な関連情報の一部である。
発明装置は、更に、好ましくは、複数のデータ位置にわたって等価雑音値を平均し、平均等価雑音値を取得する平均器を備えている。この場合、チャネル推定器は、好ましくは、平均等価雑音値を使用して、複数のデータ位置でのチャネル値を計算するように構成されている。異なったチャネル値を推定するために個々の等価雑音値を計算する必要はないことが発見された。対照的に、等価雑音値は、時間及び周波数にわたって徐々に変化することが発見された。従って、単一の平均等価雑音値を使用して多数のチャネル値を計算することは、全ての個々のチャネル推定ステップ(即ち、考慮されている全ての周波数及び全ての時点)について等価雑音値を再計算することと比較して、改善された計算効率を生じる。上述した平均についても、チャネル値の非常に正確な計算が可能である。特に、平均等価雑音値の再使用は、典型的に、(等価)雑音値に基づいてチャネル推定器で実行される行列反転(matrix inversion)の継続繰り返しを不要にする。従って、等価雑音値を平均することによって、エネルギー消費及び/又は計算複雑度の顕著な低減を達成することができる。
更に、1つのOFDMフレームにわたって平均化(averaging)することは、特に有利であることが発見された。なぜなら、OFDMフレームのサイズは、典型的に、平均雑音値がOFDMフレームの持続時間にわたって強く変化しないように選択されるからである。更に、2つのOFDMフレームの間には、典型的にサイクリック・プレフィックス(CP:cyclic prefix)区間が存在し、その区間では、新しいOFDMシンボルが得られない。言い換えれば、サイクリック・プレフィックス区間では、OFDMフレームの間にOFDMシンボルを検波するために必要なリソース(例えば、ハードウェア・リソース、電力、又は他のリソース)を使用して、(平均)等価雑音値を計算するために必要な計算を実行することができる。言い換えれば、等価雑音値がリフレッシュされること、及び2つの隣接OFDMフレームの間のサイクリック・プレフィックス区間で、必要な行列計算が行われることが好ましい。
更に、チャネル推定器は、第1の方向で受信されたOFDMシンボルの第1の線形フィルタ操作を実行して一時的なフィルタ処理された値(one-time filtered value)を取得し、一時的なフィルタ処理された値の第2の線形フィルタ操作を実行して時間及び周波数の拡張領域でチャネル値を取得することによって、チャネル値を計算するように構成されることが好ましい。第1の方向は周波数方向であってよく、第2の方向は時間方向であってよい。又は、この逆でもよい。2つの方向におけるフィルタリングは、時間及び周波数の双方でのチャネル値の計算を可能にする。等価雑音値、又は等価雑音値から引き出された数量は、双方のフィルタ動作へ適用されてよい。その結果、等価雑音値の組み込みは、双方のフィルタ動作の正確度を改善することができる。
しかし、2つのフィルタ動作をカスケード(cascade)するとき、第2のフィルタの信号対雑音比は、第1のフィルタリングのおかげで改善される。従って、等価雑音値は、好ましくは、第1のフィルタ動作及び第2のフィルタ動作のそれぞれのフィルタ次数M1及びM2へスケーリングされる。従って、第1のフィルタ動作については、第1の部分的な雑音電力値
Figure 2007037151
が使用され、第2のフィルタリングについては、第2の部分的な雑音電力値
Figure 2007037151
が使用されることが好ましい。α及びβは、好ましくは、双方共に1より大きいか等しいように選択される。更に、
Figure 2007037151
であることが好ましい。記述された関係は、等価雑音値をフィルタの次数へ適応させるために使用され、従って高次のフィルタリングに起因する等価雑音値の低減を考慮することができる。更に、α及びβは同一であって、
Figure 2007037151
であることが好ましい。双方の線形フィルタ操作への補正因子α及びβの同一分布は、非常に良好な結果をもたらすことが発見され、更に計算の複雑度を低減する。
本発明は、更に、OFDM伝送システムのチャネルを推定する方法を創出する。発明方法の利点は、発明装置の利点と同じであり、従って別個に説明しない。コンピュータプログラムについても同様である。
続いて図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるチャネル推定器のブロック図を示す。図1Aの発明のチャネル推定器は、その全体を100で示している。発明のチャネル推定器100は、OFDM信号112を受け取る受信機110を備えている。受信機110は、更に、OFDM信号112からOFDMシンボル114を得る。OFDMシンボル114は、典型的には、OFDMシンボルの中の或る一定のパイロット位置にパイロット・トーンを有する。
OFDMシンボル114は、チャネル値提供器118へ送られる。提供器118は、パイロット・トーンに関する知識を使用して、受信されたOFDMシンボル114の中のパイロット位置でチャネル値を推定するように構成されている。言い換えれば、チャネル値提供器118は、送信機によってパイロット位置で送られたパイロットシンボルに関する信頼性が高い知識に基づいて、パイロット位置におけるOFDMシンボルを評価するように構成されている。更に、チャネル値提供器118は、好ましくは、パイロット位置でのチャネル値を補間して、パイロット位置とは異なったデータ位置で、補間されたチャネル値を取得するように構成されている。この目的で、チャネル提供器118は線形フィルタを使用し、そこへOFDMシンボル114が送られる。フィルタの係数は、最小平均2乗誤差規準に従って適応させることができる。
チャネル値提供器118によって提供されたチャネル値122は、スイッチ130を介して復号器126へ送られる。復号器126は、更に、受信機110からOFDMシンボル114を受け取り、復号されたデータ値134を、その出力に生成するように設計されている。復号器は、チャネル値122及びOFDMシンボル114に基づいて、復号されたデータ値134を生成する手段を備えてよい。例えば、復号器は、デマッパ(例えば、ソフト・デマッパ)、デインタリーバ、及び/又はチャネル復号器(例えば、事後確率復号器)を備えてよい。復号されたデータ値134は、ハード又はソフトのデータ値であってよく、リマッパ138へ入力されるようになっている。
リマッパ138は、リマップされたデータシンボル推定値(remapped data symbol estimate)146を生成する。推定値146はチャネル推定器150へ送られる。チャネル推定器150は、更に、OFDMシンボル114及び等価雑音値
Figure 2007037151
を受け取る。チャネル推定器150は、リマップされたデータシンボル推定値146を使用してデータ位置でのチャネル値を推定し、改善されたチャネル値158をデータ位置で取得するように構成されている。この目的で、チャネル推定器150は等価雑音値154を使用するようになっている。ここで、等価雑音値は、熱雑音の雑音エネルギーよりも高い雑音エネルギーを表す。
チャネル推定器150が、改善されたチャネル値158を計算したとき、改善されたチャネル値158は、スイッチ130を適切に切り換えることによって、復号器126へ送ることができる。
上記の構造の説明に基づき、続いて発明のチャネル推定器100の動作を詳細に説明する。
第1のステップでは、チャネル値提供器118はOFDMシンボル114に基づいてチャネル値122を計算する。ここで、チャネル値提供器118はパイロットシンボルの位置及びシンボル内容に関する知識を使用する。チャネル値提供器118は、最初にパイロットシンボルの位置におけるチャネル値を計算し、次に補間を実行して、OFDMシンボル114のストリーム内のデータシンボル位置でチャネル値を生成する。しかし、チャネル値提供器118によって提供された推定チャネル値122は、正確性が制限される。なぜなら、チャネル値提供器118は、パイロット位置におけるデータ値を知るのみであり、従って拡張補間を適用しなければならないからである。それによって、著しい不正確度がチャネル値の第1の推定にもたらされる。
次に、チャネル値提供器118から提供されたチャネル値122は、復号器126へ送られる。復号器126は、OFDMシンボル114及びチャネル値122に基づいて、復号されたデータ値134を生成することができる。復号器126は、チャネル復号を実行し、復号されたデータ値のシンボル誤り率又はビット誤り率を低減するが、復号されたデータ値は、雑音及び歪みのために有限の誤り率を依然として含む。更に、復号されたデータ値134の誤りは、更に、チャネル値提供器118によって提供された不正確なチャネル推定値によっても生じる。
復号されて有限の誤り率を有するデータ値は、次にリマッパ138の中でリマップされ、リマップされたデータシンボル推定値146を形成する。リマップされたデータシンボル推定値146は、OFDM送信者によって送られたOFDMシンボルの推定値を定義する複素数値であってよい。リマップされたデータシンボル推定値146は、チャネル推定器150によって、データ位置での改善されたチャネル推定値を計算するための事前知識として使用する。この目的で、チャネル推定器は、受信されたOFDMシンボルへ重畳される熱雑音を考慮しなければならない。しかし、リマップされたデータシンボル推定値146に含まれる誤りのために、更なる揺らぎ又は誤りが生じる。そのような誤りは、受信されたOFDMシンボルの非理想的な復号から生じ、従って改善されたチャネル推定を計算するための仮定された事前知識は完全ではない。
従って、チャネル推定器は、等価雑音値154を使用するように構成されている。等価雑音値154は、熱雑音の雑音エネルギーよりも高い雑音エネルギーを表す。従って、等価雑音値と熱雑音との差異は、リマップされたデータシンボル推定値146の誤りを記述する。従って、チャネル推定器150は、改善されたチャネル値158をOFDMシンボル114から引き出すとき、等価雑音値を雑音及び揺らぎの現実的推定値として適用することができる。そのような現実的誤り尺度の使用は重要である。なぜなら、チャネル推定器は、典型的に、最小平均2乗誤差規準に従って、改善されたチャネル値158を提供するように適合化されるフィルタを使用するからである。しかし、フィルタは、チャネル推定器へ入力される値の総計誤差が知られている場合にのみ、適切に適合化可能である。総計誤差の現実的記述は、等価雑音値を使用して与えることができる。等価雑音値は、熱雑音エネルギーよりも大きな雑音エネルギーを表すように選択され、復号されたデータ値又はリマップされたデータシンボル推定値の誤差を含むようにされている。
チャネル推定器150が、受信されたOFDMシンボルと、等価雑音値と、リマップされたデータシンボル推定値とに基づいて、改善されたチャネル値158を提供できるとき、これらの改善されたチャネル値158は、スイッチ130の位置を変更することによって、復号器126の中へ送ることができる。次に、復号器126は、選択的に、OFDMシンボルと改善されたチャネル値158とに基づいて、復号されて改善されたデータ値134をチャネル推定器へ提供する。このようにして、チャネル値158及びデータ値は、もし必要であれば、反復して改善可能である。
従って、本発明の重要なアイデアは、等価雑音値154をチャネル推定器150へ適用することによって、復号されたデータ値134の誤差を考慮に入れることである。ここで、等価雑音値は、熱雑音の雑音エネルギーよりも大きい雑音エネルギーを表す。
図1bは、本発明の第2の実施形態に従ったチャネル推定器のブロック図を示している。図1bのチャネル推定器は、その全体を200で示される。ここで留意すべきことは、チャネル推定器200が、図7を参照して前に説明したチャネル推定器700と類似していることである。従って、同様の手段は、最初の桁でのみ異なり最後の2桁は同じである参照番号で示されている。こうして、図7のチャネル推定器700から公知である手段については、詳細な説明を省略する。対照的に、従来技術のチャネル推定器700へ加えられた発明のコンポーネントに焦点を当てる。
発明のチャネル推定器200の重要なコンポーネントは、等価雑音計算器260である。等価雑音計算器260は、シンボルベースのチャネル推定器(symbol based channel estimator)250と結合され、等価雑音値
Figure 2007037151
をシンボルベースのチャネル推定器250へ提供する。等価雑音計算器260は、シンボルベースのチャネル推定器250によって処理される全ての個々のシンボル位置について、等価雑音値262をシンボルベースのチャネル推定器250へ提供する。更に、等価雑音値計算器260によって提供された等価雑音値262へ平均化ユニット264を選択的に適用できる。平均化は平均等価雑音値を生じ、この平均等価雑音値は、シンボルベースのチャネル推定器250によって使用され、更に1つ及び複数のシンボル位置のチャネル値が推定され得る。
等価雑音値計算器260は、熱雑音電力266を受信、計算、又は決定する。熱雑音電力は、更に、等価雑音計算器260又は他の記憶手段の中に記憶できる。等価雑音計算器260は、更に、追加の雑音値268を受け取る。雑音値268は、(ソフト・マッパ224、デインタリーバ230、及び/又は事後確率復号器232の中で)OFDMシンボルの誤った復号によって導入された追加の誤りを記述する。等価雑音値計算器は、典型的には、熱雑音値266及び追加の雑音値268を加えるように構成されている。
追加の雑音値268は、シンボル雑音値272に基づいて平均化ユニット270によって決定される。シンボル雑音値は、個々のOFDMシンボルの誤った復号によって導入された誤差を記述する。平均化は、平均化ユニット270の中で、多数Mf個のシンボル雑音値272にわたって実行できる。平均化へ含められるシンボル雑音値272の数を記述するMfは、シンボルベースのチャネル推定器250の中で適用されたフィルタリング動作の次数と同じであってよい。
シンボル雑音値は、チャネル伝達電力値
Figure 2007037151
と、乗数278の中のシンボル分散δi276との乗算によって引き出すことができる。言い換えれば、シンボル分散276は、それぞれのシンボルについてチャネル伝達関数の大きさを記述するチャネル伝達電力値276で加重できる。シンボル分散276は、例えば、事後確率復号器232によって提供されたシンボル確率に基づいて計算できる。この目的で、シンボル雑音値計算器280が適用できる。
チャネル伝達電力値274は、到着するデータシンボルYk,1の電力から熱雑音電力266を減じ、その差をシンボルエネルギーで除算することによって、チャネル伝達電力値計算器281の中で計算できる。
更に、リマップされたデータシンボル推定値248のエネルギー尺度値(energy measure)を計算するため、エネルギー尺度計算器282が使用できる。エネルギー尺度値は284で示され、シンボルベースのチャネル推定器250及び/又は等価雑音値計算器260へ送ることができる(例えば、実効の信号対雑音比を計算するため)。
次に、発明のチャネル推定器の構造の説明に基づき、チャネル推定器の機能を詳細に説明する。発明のチャネル推定器は、等価雑音値をシンボルベースのチャネル推定器250へ提供するように設計されている。等価雑音値は、熱雑音値266と追加の雑音値268とを合計することによって達成される。追加の雑音値268は、OFDMシンボルの誤った復号のリスクを統計的雑音値で記述する。言い換えれば、判定の誤りは、追加の(熱)雑音と同じ効果を、シンボルベースのチャネル推定250に対して有するものと仮定される。
しかし、追加の雑音値268は、好ましくは、チャネル伝達電力値計算器の中で計算されたチャネル電力伝達関数で、シンボル分散276を加重することによって計算される。従って、弱く(即ち、小さなシンボル電力で)受信されたシンボルは、シンボル雑音値を計算するとき、強く受信されたシンボルよりも少なく加重される。これは、高いシンボルエネルギーと共に受信されたOFDMシンボルが、低いシンボルエネルギーと共に受信されたOFDMシンボルよりも、強いインパクトをシンボルベースのチャネル推定器250に対して有するという事実に起因する。
平均化270は、選択的に、シンボル雑音値272へ適用され、更なる計算プロセスを容易にすることができる。しかし、平均化270(及び平均化264)は必要な特徴ではない。なぜなら、個々のシンボルの各々のシンボル雑音値272は、シンボルベースのチャネル推定器250によっても適用できるからである。
更に留意すべきことは、パイロットベースのチャネル推定器(pilot based channel estimator)210とシンボルベースのチャネル推定器250とを分離する必要はないことである。対照的に、パイロットベースのチャネル推定器210とシンボルベースのチャネル推定器250とは同じハードウェアで実施でき、パイロットベースのチャネル推定又はシンボルベースのチャネル推定のいずれかを実行するように再構成できる。
更に、デインタリーバ230及びインタリーバ242は選択的であって、もし発明装置が組み合わせて使用される通信システムの中にインタリービング及び/又は逆インタリービングが含まれなければ、不必要である。更に、事後確率復号器(posteriori probability decoder)232は、任意の公知のチャネル復号器によって置換可能である。しかし、復号されたシンボルの信頼性に関する情報を保有するシンボル雑音値を、復号器232の出力から抽出できることが有利である。この目的のために、対数尤度比が使用できる。代替として、統計量として公知の他の信頼性尺度を評価してもよい。
エネルギー尺度値284は、リマップされたデータシンボル推定値248について計算でき(例えば、データシンボル推定値の2乗振幅の期待値を計算することによって)、シンボルベースのチャネル推定器250の中で使用できる。エネルギー尺度値284は、更に、等価雑音値計算器260へ送ることができる。しかし、エネルギー尺度値の計算は選択的であり、もしリマップされたデータシンボル推定値248のエネルギーが、無視されてよい小さな揺らぎだけを含むならば、省略できる。
更に、留意すべきことは、等価雑音値計算器260が、等価雑音電力又は等価信号対雑音比(SNR)を記述する雑音値262をシンボルベースのチャネル推定器250へ提供してよいことである。双方のタイプの情報(即ち、実効の雑音値又は実効の信号対雑音比)は、使用される特定のシンボルベースのチャネル推定器250の詳細に依存して、単独又はシンボルベースのチャネル推定器250と組み合わせて使用できる。
更に、もしチャネル伝達電力値が、或る周波数範囲又は或る時間にわたって一定であると仮定されるならば、チャネル伝達電力値を計算する必要はない。平均化は、チャネル伝達電力値を計算するときに適用できる。更に、或る環境では、チャネル伝達電力値が一定であって事前に知られているものと仮定できる。この場合、乗数270は省略されるか、シンボル分散の固定スケーリング(fixed scaling)を実行できる。
次に、発明概念を更に詳細に説明する。
OFDMシステムのための、本発明の最適化繰り返しチャネル推定技術の目的は、特にICEに適している改善された線形MMSEチャネル推定器(linear MMSE channel estimator)を得ることである。MMSEフィルタ係数の計算は、ソフトマッピング動作(soft mapping operation)から生じる符号推定誤りを考慮に入れる。新しいチャネル推定器は、既存の最新技術繰り返しチャネル推定(ICE)技術よりも性能が優れていることが示される。更に、提案されたICE技術は、任意の変調アルファベット、即ち、任意のPSK(位相偏移変調)又は直交振幅変調(QAM)コンスタレーション、及び任意のチャネル符号器と共に使用可能であり、従って提案されたスキームは、広い範囲のビット・インタリーブされた符号変調・直交周波数分割多重(BICM−OFDM)システムに適している。
次に、本発明の利点を概説する。
上記で提案された発明の新規な繰り返しチャネル推定方法は、受信機側で送信信号に関する利用可能情報を最大限に利用する。ソフトマッピング動作に加えて、新規なアルゴリズムは、チャネル復号器からのソフト・ビット単位情報を使用し、ソフトシンボル推定によって誘導された雑音を推定する。結果の実際のSNR推定値は、チャネル推定に使用されるウィーナー・フィルタ設計を最適化するのに役立つ。もし実効の雑音がOFDMフレームの全体又は最小時間周波数ビンにわたって平均化されるならば、検波の複雑度が顕著に増大することはない。実際に、提案されたスキームは、各々のターボ繰り返しの後で実効の雑音電力の追加の計算を必要とするだけである。従って、この最適化方法は、将来の無線通信システムの受信機設計に使用されてよく、例えば、ヨーロッパISTプロジェクトWINNERのフレームワークの中で提案できる。
次に、本発明を詳細に説明する。
最初に、繰り返しフィルタリング及び復号について概説する。
この章では、送信されたデータ・ストリームの中へ多重化されたパイロットシンボルの助けによって最初の推定が取得される繰り返しチャネル推定器を取り上げる。この、いわゆる分離アプローチでは、チャネル推定及びソフト逆マッピングが別々に実行される。留意すべきことは、他の繰り返しチャネル推定技術が同時チャネル推定及び検波を実行することである(非特許文献7を参照)。しかし、このアプローチは計算的に高価であり、従って現在の報告によってはカバーされない。
初期FIRフィルタリングは、発明概念の最初のステップであり、従って少し詳細に説明する。
サイクリック・プレフィックス(CP)の除去及び受信シンボルのFFT変換の後、k番目のOFDMシンボル(0≦k≦K)からのn番目のOFDM副搬送波(OFDM subcarrier)(0≦n≦Nc)における受信シンボルは、次のようになる。
Figure 2007037151
この伝送シナリオにおいて、チャネル推定は、K個の連続OFDMシンボルから構成される所与のOFDMフレームについて実行されるものと仮定する。各々のOFDMシンボルは、更にNc個の副搬送波を含む。受信機で、チャネル伝達関数(CTF)の全体を再構成するため最も普通に使用される方法は、いわゆるPACE技術である。PACEは、補間及びウィーナー・フィルタリングを介して、完全に知られたデータシンボル(パイロット)
Figure 2007037151
の部分集合を利用する。この初期推定値は、非特許文献8におけるように引き出される。ここで想起されるように、もし補間が周波数方向、即ち、OFDMトーンを横切って行われると、n番目の副搬送波及びk番目のOFDMシンボルにおけるチャネル推定値は、次式によって決定される。
Figure 2007037151
ここで、ベクトル
Figure 2007037151
は、パイロットシンボル位置におけるチャネル推定値、即ち、
Figure 2007037151
を含む。フィルタ次数はMfと仮定して、添字p(m)は、所望の位置nへ最も近いMf個のパイロットシンボルのインデックスを表す。
非特許文献2において、cnに含まれるフィルタ係数は、ウィーナー・ホップ方程式を解くことによって計算される。
Figure 2007037151
ここで、
Figure 2007037151
は、それぞれ周波数方向でのCTFの相互相関及び自己相関行列であり、Epはパイロットシンボルのエネルギー
Figure 2007037151
を表す。
時間方向での後続フィルタリングが同じように実行され、OFDM副搬送波グリッドの全体にわたって、チャネル推定値が取得される。この初期チャネル推定は、図2a及び図2bのグラフで示される。図2aは周波数及び時間方向での補間を介する最初のチャネル推定値を示し、図2bは補間を介する最初のチャネル推定値(CE)計算を示している。図2bにおいて、
Figure 2007037151
は、それぞれパイロット及びデータシンボル位置での信号を表す。
次に、繰り返しチャネル推定手順を詳細に説明する。
初期チャネル推定がPACEを介して取得された後、チャネル復号器によって提供されたソフト・フィードバック情報(soft feedback information)を利用して、CEに利用される副搬送波の数を拡張することができる。この場合、対数尤度比(776)の形式をした符号化ビットに関する外部ソフト情報が、チャネル推定ブロックへフィードバックされる。
ソフトマッピング:リインターリービング(re-interleaving)の後、これらのLLRは、ソフトマッピングを介してシンボル推定値へ変換される。一般的ソフト・マッパ(soft mapper)は、次式のように基数Qのコンスタレーション・アルファベット(constellation alphabet){Amm=[1,,Q]から
Figure 2007037151
を形成する。
Figure 2007037151
この式において、シンボル確率P(X=Am)はビット確率から導き出される。(b1(m),…,blog2(Q)(m))は、シンボルAmがマップされるビットのストリング(string)を表すと仮定する。対数尤度比(L1,…,Llog2(M))のサンプルから取得されたシンボル確率は、次のようになる。
Figure 2007037151
ここで、関数fi(x)は(28)で定義される。
例えば、一対の符号化ビットのLLR(L1及びL2)が与えられるならば、QPSK(Q=4)のソフト・マッパは、次のようにソフトシンボルを計算する。
Figure 2007037151
ここではさらに、次のようになる。
Figure 2007037151
ソフトシンボル
Figure 2007037151
は、リマップされたデータシンボル推定値と考えられ、コンスタレーション・アルファベットのコンスタレーション・ポイントAi(例えば、I=1,2,3,4)の加重された和として式(6)及び(7)から計算可能である。ここで、加重はコンスタレーション・ポイントの確率P(X=Ai)に基づく。従って、リマッピング(remapping)は、コンスタレーション・アルファベットの可能なコンスタレーション・ポイントと、(ソフト)復号器によって提供されたコンスタレーション・ポイントとのそれぞれの確率に依存して、複素平面の中の点(ソフトシンボル
Figure 2007037151
)を生じる。
例えば、もしQPSK変調の全てのコンスタレーション・ポイントが同じ確率を有することを復号器が示すならば、ソフトシンボル
Figure 2007037151
(更に、リマップされたデータシンボル推定値として示される)はゼロである。他方、もし特定のコンスタレーション・ポイントの確率が100%であることを復号器が示すならば、ソフトシンボル
Figure 2007037151
は、コンスタレーション・アルファベットの特定の可能なコンスタレーション・ポイントと同じである。
カスケードされた2つのウィーナー・フィルタを使用するチャネル推定:ソフトシンボルは、完全に知られたパイロットシンボルに加えて、ウィーナー・フィルタ設計に使用される。各々のターボ繰り返し(turbo iteration)において、周波数方向のフィルタリングの後に取得されたチャネル推定値は、次のようになる。
Figure 2007037151
この式において、
Figure 2007037151
は、次式を成立させる(N2+N1+1)個の最小二乗(LS)推定値を積み重ねたベクトルである。
Figure 2007037151
ここで、
Figure 2007037151
は、周波数及び時間方向におけるシンボルインデックスに依存して、パイロットシンボル又はLLRから導き出されたソフトシンボル推定値のいずれかであってよい。
第2のステップにおいて、時間方向のフィルタリングは次のとおりである。
Figure 2007037151
ここで、ベクトル
Figure 2007037151
は、周波数方向のフィルタリングの後に(8)で生成された(N’2+N’1+1)個のチャネル推定値を含む。次に、最終のチャネル推定
Figure 2007037151
は、同期検波のために受信機連鎖のデマッパ(demapper)へ引き渡される。
この繰り返し手順を使用すると、補間は明らかに必要ではない。なぜなら、ICE技術は、時間/周波数グリッドの全体からのパイロット及びソフトシンボルに基づくからである。従って、(8)及び(10)からのc’f及びc’tに含まれるウィーナー・フィルタ係数は、補間なしにウィーナー・ホップ方程式から推定される。周波数方向では、次の標準式が得られる。
Figure 2007037151
ここで、RHHはCTFの自己相関行列であり、rHH,fは相互相関ベクトルを表す。この相互相関ベクトルは、所望のCTFと全体のフィルタリング窓からのCTFとの相関を表す。時間方向では、ウィーナー・ホップ方程式は、周波数方向について(11)で取得された式に類似したc’tの式を導く。実際、c’t及びc’fの式は、相互及び自己相関行列でのみ異なる。留意すべきこととして、この繰り返しチャネル推定は、依然として2つの連続ステップ、即ち、周波数及び時間方向で実行され、フィルタ次数は、それぞれMf=N2+N1+1及びMt=N’2+N’11である。
非特許文献1において、時間及び周波数方向へ連続的にカスケードされた2つの1次元ウィーナー・フィルタから作られる類似の推定器が提案されている。しかし、この分離されたチャネル推定/検波アプローチは、最初のチャネル推定が補間を介して誤りを生じる可能性があるため、依然としてチャネル誤り伝搬(channel error propagation)に敏感である。従って、時間及び周波数方向におけるパイロットシンボルの間隔が、依然としてICE技術のパフォーマンスに重要なパラメータである。即ち、時間及び周波数領域におけるサンプリング理論の限界が考慮される場合にのみ、初期チャネル伝達関数の完全な再構成が可能である。この要件の充足は、如何なるターボ繰り返しの前でも、最初のチャネル推定値の信頼性を確実にする。図3及び図4は、全体的ICE手順の特定の繰り返し部分を示す。ここで図3は、ソフトシンボル推定値とパイロットシンボルとに基づく繰り返しチャネル推定を示し、図4は、パイロット・トーン(pilot tone)とシンボル推定値とに基づくチャネル推定(CE)を示している。図4において、
Figure 2007037151
は、それぞれパイロット及びデータシンボル位置での受信信号を示している。
次に、更なる最適化を詳細に説明する。
最適化されたICE技術については、上記で説明した全体的手順が守られる。即ち、ソフトマッピングの後、連続した2つのフィルタリング段階、即ち、周波数及び時間方向でのフィルタリング段階を介して、チャネル推定が実行される。次に説明する改善されたICE技術の原理は、ウィーナー・フィルタ係数の計算のためにソフトマッピングによって誘導される推定の非完全性を考慮に入れることである。その目的で、本発明者らは、改善された線形MMSEチャネル推定器の誘導の基礎として役立つ等価信号モデルを導入する。等価信号モデルは、チャネル推定器の入力に現れてチャネル復号器の復号の不完全性によって生じたシンボル推定誤りの分散を考慮する信号に対応する。
次のセクションで、下記の考慮及び誘導に使用される等価信号モデルを説明する。
その後で、本発明者らは、MF個の受信信号サンプルの窓を使用して、時間又は周波数方向でのウィーナー・フィルタリングを考察する。即ち、MFはフィルタ次数である。簡単にするため、本発明者らは、下記のセクションで、使用されない信号次元(時間又は周波数)に対応するインデックスを省略している。図3で示された例を参照するならば、周波数方向でのフィルタリングはMF=7であり、時間方向でのフィルタリングはMF=5である。
従って、修正された等価信号モデルは次のようになる。
Figure 2007037151
ここで、y=[Y1,…,YMFTは、積み重ねられた観測値のMFx1ベクトルであり、
Figure 2007037151
は、その主な対角線の上にパイロット又はソフトシンボルを有するMFxMF対角行列を示し、h=[H1,...,HMFTは、チャネル係数を含むMFx1ベクトルであり、n´=[N´1,...,N´MFTは、等価ゼロ平均加法的雑音を表す。
次に、改善された線形MMSEチャネル推定器を説明する。
このセクションの目的は、前述した等価信号モデルを考慮に入れて、ICEのために線形MMSEチャネル推定器の係数を導き出すことである。
第1の方向におけるフィルタリング:最初のフィルタリング段階の後に取得されたチャネル推定値のベクトルを
Figure 2007037151
とする。ここで、
Figure 2007037151
は所望のチャネル推定値を表す。故に、ウィーナー・ホップ方程式(非特許文献9)の誘導のための直交性条件(orthogonality condition for the derivation)に従って、線形推定器は次式を成立させる。
Figure 2007037151
次に、相関行列RHy及びRyyを評価する。最初に、次式が得られる。
Figure 2007037151
ここで、最後のステップは、雑音項n’及びhからのチャネル係数が統計的に独立であるという事実から生じる。留意すべきことは、このセクションにおいて、RHHが、フィルタリング方向に依存して、チャネルの時間又は周波数自己相関行列を表すことである。εは期待値演算子を示す。ここで、Ryyに注目すると、
Figure 2007037151
(15)からの等価雑音分散(equivalent noise variance)
Figure 2007037151
は、次のセクションで引き出される。式(14)及び(15)を組み合わせると、線形MMSE推定器(13)は次のようになる。
Figure 2007037151
第2の方向でのフィルタリング段階:第2のフィルタリング・ステップのために、第1のフィルタリング段階の後に生成されたチャネル推定値が第2の信号方向(時間又は周波数)でフィルタされる。フィルタ・バンク(filter bank)は(16)と類似した式を有するが、(16)の右辺の項
Figure 2007037151
が、最初の段階からのチャネル推定値を含むベクトル
Figure 2007037151
によって置換されなければならないことが異なっている。第2のフィルタリング段階の後に、チャネル推定値
Figure 2007037151
のベクトルが得られる。
Figure 2007037151
からの所望のチャネル推定値
Figure 2007037151
は、移動フィルタリング窓で取得された他の所望のチャネル推定値で多重化され、時間/周波数平面の全体にわたる最終チャネル推定値が取得される。次に、これらの最終推定値は、同期検波のために受信機連鎖内のソフトイン/ソフトアウト検波器へ回送される。
カスケードされた2つのウィーナー・フィルタから構成されるICE手順は、非特許文献1のように、各々のターボ繰り返しで反復される。一般的に、安定状態が受信機で達成されたとき、繰り返しプロセスは停止される。
雑音のスケーリング:2つの連続フィルタリング動作がICE手順で実行されるので、第2のウィーナー・フィルタで現れるSNRは、第1のフィルタリング段階のおかげで改善される。このSNR向上は、フィルタリングの次数から独立であることが非特許文献10で説明されている。従って時間及び周波数方向でチャネル推定器へ適用されなければならない。SNR利得は、チャネル特性及びシステム・パラメータに依存する。ここで、本発明者らは非特許文献10で提案されたスケーリング因子
Figure 2007037151
を選択する。Mf及びMtは、それぞれ周波数及び時間方向でのフィルタ次数を表す。数値シミュレーションのために、(16)の雑音電力
Figure 2007037151
は、時間及び周波数方向のフィルタについてαで除される。
下記のセクションでは、等価雑音分散
Figure 2007037151
の決定について概説する。
等価信号モデル(12)から、次式が得られる。
Figure 2007037151
シンボル誤り行列を
Figure 2007037151
とする。ここで、
Figure 2007037151
である。従って、分散行列RN´N´は次のように書くことができる。
Figure 2007037151
ここで、相互相関ベクトルrHH,iは、RHH={hhH}のi番目の列を表す。シンボル誤り{di}は無相関であるから、(20)からのデータを含む期待値は次のようになる。
Figure 2007037151
この式において、もしXiがパイロットシンボルであればδi=0である(
Figure 2007037151
)。そうでなければ、シンボル誤り分散δiは、データシンボルの第1次及び第2次統計量で表現可能である。
Figure 2007037151
データシンボルXiの1次及び2次モーメントは、次式によって与えられる。
Figure 2007037151
ここで、{A1,...,AQ}は、基数Qを有する変調アルファベットを表し、シンボル確率は、非特許文献5におけるように、チャネル復号器の出力から導き出されたビット確率の積を介して取得される。
(21)及び(20)から、n’の共分散行列の更にコンパクトな式が引き出される。即ち、
Figure 2007037151
ここで、
Figure 2007037151
は熱雑音の共分散行列を表す。対角行列
Figure 2007037151
は、データシンボルの分散diと(33)で与えられる近似CTF電力
Figure 2007037151
とに関連する。留意すべきことは、サンプルが多数であるとき、例えば、もしOFDMシンボルの全てのNc個の副搬送波が、周波数方向でのウィーナー・フィルタリングに使用されるならば、標準期待値
Figure 2007037151
が成り立つことである。しかし、フィルタリング窓のサイズMfが小さいとき、この全体的期待値はOFDMフレーム/シンボル内のCTF変分に対処するのに十分正確でなく、全体的期待値の使用には
Figure 2007037151
の近似値が好ましい。
Δの対角要素は最終的に平均され、等価雑音n’の分散が取得される。Δの対角要素を平均することによって、(16)の改善されたMMSEフィルタ設計に使用される単純化された共分散行列が取得される。即ち、
Figure 2007037151
前の式で、フィルタリング窓の位置と共に平均が変化することに留意されたい。OFDMフレームの上で一定の雑音電力を有するためには、OFDMフレームの全体にわたって
Figure 2007037151
を平均することができる。これらの2つの場合は、次に説明する数値シミュレーションによって評価される。
次に、標準的な及び改善されたMMSEチャネル推定器を比較する。
チャネル推定器(11)と(16)とは、反転される行列の右辺の項に現れるSNRに関連する部分で本質的に異なる。(11)では、SNRは、熱雑音の分散に対する平均データシンボルエネルギーの比、即ち、
Figure 2007037151
として標準式で表される。しかし、(16)では、改善された線形MMSE推定器の誘導は、他のSNR式を導く。このSNR式は、フィルタリングに使用されるソフトシンボルが送信シンボルの雑音バージョンであるという事実を考慮に入れる。この実効の信号対雑音比は、
Figure 2007037151
と書くことができる。言い換えれば、標準線形MMSE推定器は、実効のSNRを過大に推定する。これは、ソフトマッピングが推定誤りになりやすいとき、低SNRの状況でパフォーマンスの低下を生じる。
チャネル復号器からの完全なソフト・フィードバックの場合、
Figure 2007037151
となり、これは(25)でΔ=0となり、(16)で
Figure 2007037151
となり、従って改善された線形推定器は、(11)からの標準推定器と一致する。これは特に高SNRの状況で起こり、及び/又は強力なチャネル符号器が使用される場合に起こる。
ウィーナー・フィルタリングの場合、時間方向でのOFDMフレームの全体にわたって、及び周波数方向での完全副搬送波範囲にわたって、フィルタリング動作を実行することができる。この場合、時間及び周波数方向のそれぞれで、フィルタ・サイズはK及びNcとなる。実際には、前述したセクションで示唆されるように、縮小されたフィルタ・サイズが使用される。フィルタリング窓は、図3で示されるように所望のチャネル推定値を中心とし、標準ICE技術とは対照的に、窓が周波数又は時間方向で移動するとき、(16)のフィルタ係数は更新される。これは、(27)の等価雑音の分散が、時間/周波数平面のフィルタリング窓の位置に依存するという事実に起因する。言い換えれば、各々の所望のチャネル推定値について、異なったMMSEフィルタ・バンクを評価しなければならない。
改善された推定器からの実際の利点は、パイロットシンボルの間隔が広くなったときに明らかになる。その場合、パイロット・グリッドは疎になるので、(27)の等価雑音電力は、ソフトマッピング・ステップから生じる寄与によって優越される。他方、PACEで取得された最初のチャネル推定値が十分に信頼性を有するとき、即ち、時間及び周波数方向のパイロット間隔が小さいとき、ソフトマッピングを介して取得されたソフトシンボルは、より大きな信頼性を有し、従来のICE技術(非特許文献1)を超えるパフォーマンスの改善は減少する。
更に、複雑性の低減を達成することができる。
提案されたアルゴリズムは、復号の複雑性が増加するという大きな欠点を有する。なぜなら、MMSEフィルタ係数は、各々のチャネル推定値について内在的に異なるからである。この問題を避けるため、等価雑音n’の分散及びソフトシンボル推定値のエネルギーを、OFDMフレームの全体にわたって平均し、線形MMSE推定器(16)がOFDMフレーム当たり1回だけ計算されるようにすることができる。この単純化は、実効のSNRがOFDM内で劇的に変化しない限り適切である。パイロットシンボルがOFDM副搬送波グリッドの上で欠乏している場合、及び符号化ビットに関するソフト情報の信頼性がOFDMフレームの全体にわたって均質である場合、この想定は有効である。後者の前提条件は、繰り返しBICM−OFDMシステムについて証明されている。その場合、チャネル復号器からの符号化ビットに関するソフト情報がインタリーブされ、その後でソフトシンボル推定値を形成するために利用される。
前述したように、ウィーナー・フィルタ・サイズを適切に、即ち周波数及び/又は時間方向で閾値Nc及びK未満に選択することによって、最適化ICE方法を単純化することができる。相関行列RHHが最大階数でない場合、OFDM副搬送波又はシンボルの全数にわたってフィルタリングする代わりに、フィルタ次数を小さくする方が理屈に合っている。これは一般的に現実的チャネルモデルの場合である。非特許文献11の標準PACE方法で前に使用された類似の単純化を、低階数のチャネル推定器と同じように、提案された最適化ICE技術へ適用することができる。最後に、(16)の左辺で必要な行列反転は、反転される行列のSVD(特異値分解)に基づく方法を使用することによって、効率的に計算可能である(非特許文献3)(詳細は下記で説明する)。
次に、可能な改善への更なる幾つかの示唆を説明する。
最初に、ビット単位の対数尤度比(bit-wise Log-Likelihood Ratio)をビット確率へ変換する方法を説明する。
CE段階の前にソフトシンボルマッピングを実行する必要がある場合、ビットiのビット位置での対数尤度比(LLR)をxとすれば、ビットiが送信された確率は、
Figure 2007037151
又は代替として、i=1及びi=0の場合を区別することができ、fi(x)|i=[1,0]を次のように書き直すことができる。
Figure 2007037151
次に、チャネル伝達電力値
Figure 2007037151
の評価を説明する。
チャネル係数Hiの振幅は、受信機へ事前に知られていない。その電力を評価するため、最初に次式が観察される。
Figure 2007037151
熱雑音の分散
Figure 2007037151
及び平均データシンボル電力Esは受信機に知られていると仮定する。雑音項とチャネル係数との間の統計的独立に起因して、次の近似式を書くことができる。
Figure 2007037151
これは最終的に次式を与える。
Figure 2007037151
シミュレーションは、Mfが適度の値であっても、この推定が(27)の右辺の平均の計算で十分信頼できることを示唆する。
更に、効率的な行列反転を実行することができる。
(16)における行列
Figure 2007037151
の反転は、標準の行列反転で通常必要となる大きな計算コストなしに実行可能である。唯一の要件は、
Figure 2007037151
が恒等行列と比例するように選択されることである。これは、この対角行列の元を平均することによって達成される。従って、反転されるべき行列はRHH+1/γ・Iとなる。ここで、γは、フィルタリング窓にわたって、又は代替として、OFDMフレーム当たり1つだけのフィルタ・バンクが使用される場合はOFDMフレームにわたって、平均された等価SNRに対応する。{U1,...,UMf}は、固有値{λ1,...,λMf}を有するRHHのMf個の固有ベクトルとする。非特許文献3で説明される複雑度低減技術を使用して、RHH+1/γ・Iを次のように反転することができる。
Figure 2007037151
この式において、固有ベクトル
Figure 2007037151
の積によって形成された基底は、チャネルの相関特性が一定に維持される限り、1回だけ計算される必要があり、フィルタ係数の効率的計算のために記憶可能である。従って、行列反転は、スケーリング因子(λi+1/γ)-1によって乗じられた行列の単純な和へ縮小される。
最後に、発明概念を実施するためのシミュレーション結果を示す。
最適フィルタ係数の計算から生じるパフォーマンスの改善は、数値シミュレーションを介して示される。時間変動の上で、すなわち周波数選択チャネルの上で16QAM変調アルファベットを有する無線データ伝送を考える。この時間変動周波数選択は、広域について、すなわちマクロ都市伝搬シナリオについてIST−WINNERプロジェクトのフレームワークの中で定義されている。5GHzの搬送波周波数においてv=70km/hの移動速度で取得された正規化ドップラー周波数fc=0.018を仮定する。仮定されたシステムの帯域幅はBW=20MHzであり、OFDMシンボルの持続時間はT=50μsへ設定される。時間及び周波数方向での副搬送波間隔は、サンプリング定理によって課された要件を満たし、それぞれDt=8及びDf=8へ設定される。ICEの場合、時間及び周波数方向でのフィルタ次数は、それぞれMf=8及びMt=9である。最適化ICE技術の場合、雑音分散(27)は、前述したようにサイズMfのフィルタリング窓で平均化されるか、代替としてOFDMフレームの全体にわたって平均化される。即ち、等価雑音の分散
Figure 2007037151
は、フレームにわたって一定であると考えられる(図5の「平均化された雑音」で示されている)。
図5において、提案されたICE技術は、Eb/N0=8dBからの非繰り返しチャネル推定方法よりも性能が優れているが、従来の繰り返しスキームは、Eb/N0=9.3dBからこれを達成するにすぎないことを直接読み取ることができる。パフォーマンス利得は、期待されたように高いSNRの状況へ向かって縮小する。なぜなら、ソフトシンボル推定値が、ますます信頼できるようになるからである。低いSNRの状況において、最適化スキームの実効のSNRの計算のインパクトは、曲線へ明らかに反映されている。即ち、最適化ICE技術で取得されたMSEは、決して1を超過しないが、従来のスキームから引き出されたMSEは、Eb/N0=4.5dBより下の状況で1を超過する。他方では、双方のICE方法について、最初のターボ繰り返しの後に最適化が既に達成され、繰り返し回数が1を超過すると、MSEに関して利得は観察されないことが認められる。他方では、
Figure 2007037151
を計算するための平均窓のサイズは、CEのパフォーマンスに顕著な影響を与えないことが注目される。双方の場合((27)のようにフィルタリング窓での平均、又はOFDMフレーム全体での平均)、同じチャネルMSEが達成される。
言い換えれば、図5は、信号対雑音比の関数としての平均2乗誤差を示している。第1の曲線510は、パイロットシンボルを使用する非繰り返し方法を示している。第2の曲線520は、最初の繰り返しの後の従来の繰り返しチャネル推定の結果を示し、第3の曲線は、第2の繰り返しの後の従来の繰り返しチャネル推定の出力を示している。第4の曲線540は、最初の繰り返しの後の創造的な最適化チャネル推定を示し、第5の曲線550は、第2の繰り返しの後の創造的な最適化チャネル推定を示している。第6の曲線560は、最初の繰り返しの後の雑音平均を使用する創造的な繰り返しチャネル推定を示し、第7の曲線570は、第2の繰り返しの後の雑音平均を使用する創造的な繰り返しチャネル推定を示している。留意すべきは、第4の曲線及び第6の曲線が、部分的にオーバラップしていることである。第5の曲線と第7の曲線も同様である。
言い換えれば、図5は、新規な発明の繰り返しチャネル推定(ICE)方法(実線)と最新技術の技術(ダッシュ線)について、第1及び第2のターボ繰り返しの後のパフォーマンスをチャネル平均2乗誤差(MSE)で示している。マーカなしの線は、PACEで達成されたチャネルMSEを示している。「平均化された雑音」のラベルは、等価雑音分散
Figure 2007037151
がOFDMフレームの全体にわたって平均化された場合の、改善された繰り返しチャネル推定技術を示している。
図6は、2回のターボ繰り返しの後に最適化方法によって達成されたパフォーマンスを、従来のICEスキームで取得されたパフォーマンスと比較して、BERで示している。低い及び中間のSNR領域で0.5dBの利得を観察することができる。これは、MSE曲線で見ることのできる改善を立証する。SNR利得は、低SNRの状況での質の悪いチャネル推定値が、顕著なパフォーマンスの向上を可能にしない事実によって制限される。しかし、Eb/N0の大きな値については、強力なチャネル符号器をシミュレーションに使用すると、標準ICE方法によって誘導されるチャネル推定正確度の喪失が補償される。従って、SNR利得は、トランシーバ連鎖で使用されるチャネル符号器のタイプによって変化する。
言い換えれば、図6は、異なったチャネル推定技術について、信号対雑音比(Eb/N0)の関数としてのビット誤り率(BER)を示している。第1の曲線610は、パイロットシンボルのみを使用したPACE技術のビット誤り率を示している。第2の曲線620は、第2の繰り返しの後の従来の繰り返しチャネル推定のビット誤り率を示し、第3の曲線630は第2の繰り返しの後の創造的な最適化チャネル推定のビット誤り率を示している。
従って、図6は、2回目のターボ繰り返しの後の新規な発明の繰り返しチャネル推定方法と最新技術の技術(ダッシュ線)のビット誤り率(BER)との選択に関してパフォーマンスを特性化する。「繰り返しなし」とラベルを付けられた曲線は、パイロット支援チャネル推定(PACE)で取得されたビット誤り率(BER)を表す。
言い換えれば、好ましい実施形態によって、本発明は、周波数選択時間変動チャネルの上の符号化OFDMについて、繰り返しチャネル推定の概念を作り出す。初期チャネル推定値が利用可能であると仮定すれば、繰り返しチャネル推定(ICE)は、チャネル復号器へフィードバックされたデータシンボル推定値を利用する。しかし、これらの繰り返しアプローチの効率は、データ推定値の信頼度に依存する。判定フィードバック誤りが存在する場合、チャネル推定のパフォーマンスは著しく低下する。実施形態によれば、本発明は、ソフト情報の形式で容易に利用できる判定フィードバック誤りの統計情報を組み込んだ最小平均2乗誤差(MMSE)に基づいて最適化ICEを作り出す。更に、本発明の実施形態は、チャネル推定ユニットの効率的実施を作り出す。シミュレーション結果は、新しいスキームがチャネル平均2乗誤差(MSE)及びビット誤り率(BER)に関して既存の技術の性能に勝ることを示している。
発明方法の或る一定の実施要件に依存して、発明方法は、ハードウェア又はソフトウェアで実現可能である。実施は、発明方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータ・システムと協働するデジタル記憶メディア、特にディスク、DVD、又は電気的に読み取り可能な制御信号を記憶したCDを使用して達成可能である。従って、一般的に、本発明は、機械読み取り可能なキャリヤに記憶されたプログラムコードを有するコンピュータプログラム製品である。プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行するとき、発明方法を実行するように動作する。従って、言い換えれば、発明方法は、コンピュータプログラムがコンピュータで実行するとき、発明方法の少なくとも1つを実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
本発明は、時間変動周波数選択伝搬環境で、OFDMシステムのチャネル推定問題に対処すると結論することができる。将来におけるトランシーバ技術の発展との関連では、ターボ原理の使用は特に関心を引く問題である。なぜなら、現在及び将来の無線システムはチャネル符号化を利用して、受信機のパフォーマンスを向上させるからである。特に、この原理のチャネル推定タスクへの応用は前途有望である。なぜなら、そのようなスキームは良好な受信機のパフォーマンスを達成し、同時に検波の複雑度をリーズナブルに低く押さえるからである。この開示において、OFDMベーストランシーバに専用の新規な繰り返しチャネル推定アルゴリズムが詳細に説明される。
創造的な解決方法は、データシンボル推定値が判定誤りを受けやすい現実的シナリオへ適合化される。これらの判定誤りは、発明のウィーナー・フィルタ設計で考慮に入れられる。言い換えれば、創造的な解決方法は、ソフトシンボル推定によって生成される雑音を考慮に入れる。更に、創造的な解決方法は、高次変調アルファベット、例えば、16−QAMに必要なデータシンボルの2次統計量を考慮に入れる。更に、創造的な解決方法は、現実的チャネル条件のもとでの作業に適切である。更に、他の方法とは異なり、創造的な解決方法は、標準OFDMシステムのチャネル推定に直接応用可能である。従って、OFDMシステムの創造的な最適化繰り返しチャネル推定技術は、改善された線形MMSEチャネル推定器を作り出す。この推定器は繰り返しチャネル推定へ特に適している。
用語及び略語
BICM ビット・インタリーブド符号化変調
CE チャネル推定
CP 周期的プレフィックス
CTF チャネル伝達関数
ICE 繰り返しチャネル推定
LLR 対数尤度比
LS 最小2乗
MMSE 最小平均2乗誤差
M−PSK M元位相偏移変調
OFDM 直交周波数分割多重
PACE パイロット支援チャネル推定
QAM 直交振幅変調
QPSK 4相位相変調
SNR 信号対雑音比
本発明の第1の実施形態に従ったチャネル推定器のブロック図を示す。 本発明の第2の実施形態に従ったチャネル推定器のブロック図を示す。 周波数及び時間方向での補間を介する第1のチャネル推定のグラフを示す。 補間を介して第1のチャネル推定を計算する受信機のブロック図を示す。 ソフトシンボル推定及びパイロットシンボルに基づく繰り返しチャネル推定のグラフを示す。 パイロット・トーン及びシンボル推定に基づいて、改善されたチャネル推定を計算する受信機のブロック図を示す。 幾つかのチャネル推定概念のパフォーマンスを、信号対雑音比の関数としての平均2乗誤差で記述するグラフを示す。 幾つかのチャネル推定概念のパフォーマンスを、信号対雑音比の関数としてのビット誤り率で記述するグラフを示す。 従来技術のチャネル推定器のブロック図を示す。

Claims (20)

  1. OFDMシンボルの中の或るパイロット位置にパイロット・トーンを有する前記OFDMシンボルを受信する受信機(110)と、
    前記受信されたOFDMシンボルと前記パイロット・トーンとに関する知識を使用して前記パイロット位置でのチャネル値を推定し、前記チャネル値を補間して、前記パイロット位置とは異なるデータ位置において、前記補間されたチャネル値を取得するチャネル値提供器(118;210)と、
    前記データ位置での前記チャネル値を使用して前記OFDMシンボルを復号し、復号されたデータ値を取得する復号器(126;224、230、232)と、
    前記復号されたデータ値(134)をリマップされたデータシンボル推定値(146;248)へリマップするリマッパ(138;242、246)と、
    前記受信されたOFDMシンボル(114)と前記リマップされたデータシンボル推定値(146;248)とを使用して前記データ位置での前記チャネル値を推定し、前記データ位置での改善されたチャネル値(158;251)を取得するチャネル推定器(150;250)とを備えており、
    前記チャネル推定器(150;250)が、熱雑音(266)の雑音エネルギーよりも高い雑音エネルギーを表す等価雑音値(154;262)に基づいて、前記データ位置での前記チャネル値(158;251)を計算するように動作する
    OFDM伝送システムのチャネルを推定する装置(100;200)。
  2. 前記チャネル推定器(150;250)が、前記熱雑音の前記雑音エネルギーよりも高い等価雑音エネルギー(154;262)と、前記リマップされたデータシンボル推定値(146;248)のエネルギー尺度(284)との比を使用して、前記データ位置での前記チャネル値(158;251)を計算するように動作する、請求項1に記載の装置(100;200)。
  3. 前記等価雑音値(154;262)が、前記熱雑音の雑音エネルギーの5倍よりも低い雑音エネルギーを示している、請求項1又は2に記載の装置(100;200)。
  4. 前記等価雑音値(154;262)が、前記復号されたデータ値(134;278)を前記OFDMシンボル(114;Yk,1)から取得するとき、確率論的な復号誤り率を示すように計算されるものである、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  5. 前記チャネル値を推定する前記チャネル推定器(150;250)が、前記受信されたOFDMシンボル(114;Yk,1、Pζ)へ線形フィルタ操作を適用することによって、前記データ位置での前記チャネル値(158、251)を計算するように構成されており、前記線形フィルタ操作が、チャネル受信信号の相互相関行列と受信信号の自己相関行列の逆行列との積によって表され、前記受信信号の自己相関行列の対角要素が、前記等価雑音値(154;262)に依存するものである、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  6. 前記熱雑音値(266)といくつかのシンボル雑音値(272)の平均との和として前記等価雑音値(262)を計算する等価雑音計算器(260)を備え、前記シンボル雑音値(272)が、前記OFDMシンボル(114;Yk,1)の誤った復号によってもたらされる確率論的誤り率を表すものである、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  7. シンボル雑音値計算器(280)を備え、前記シンボル雑音値計算器(280)が、前記復号器(224、230、232)によって提供されたシンボル確率(P(Xi)=Am、278)に基づいてシンボル分散(δi、276)を計算し、前記シンボル分散(δi、276)に基づいて前記シンボル雑音値(272)を導き出すように動作するものである、請求項6に記載の装置(100;200)。
  8. 前記シンボル雑音計算器(280)が、前記パイロット位置における前記OFDMシンボル(Pζ)について前記シンボル雑音値(δi、276)をゼロへ設定するように構成されているものである、請求項7に記載の装置(100;200)。
  9. 前記シンボル雑音値計算器(280)が、前記シンボル分散(δi、276)と、対応するチャネル伝達電力値
    Figure 2007037151
    との積として前記シンボル雑音値を計算し、前記チャネル伝達電力値
    Figure 2007037151
    が、前記シンボル雑音値(272)が計算される前記変調シンボルの伝送に関連するチャネル伝達関数の大きさを表すものである、請求項7又は8に記載の装置(100;200)。
  10. チャネル伝達電力値計算器(281)を備え、前記チャネル伝達電力値計算器が、それぞれの前記OFDMシンボルについて、受信されたシンボル電力と送信された前記シンボル電力との商を計算することによって、前記OFDMシンボル(114、Yk,1)についてチャネル伝達電力値
    Figure 2007037151
    を計算するものである、請求項9に記載の装置(100;200)。
  11. 前記チャネル伝達電力計算器(281)が、前記OFDMシンボル(Yk,1)に対する受信信号電力から熱雑音電力値(266)を減じることによって、前記受信されたシンボル電力を計算するように構成されているものである、請求項10に記載の装置(100;200)。
  12. 前記チャネル推定器(150;250)が、実効の信号対雑音比に基づいて前記データ位置での前記チャネル値を計算するように構成され、前記実効の信号対雑音比が、前記復号器(126;224、230、232)による誤った前記OFDMシンボルの復号を考慮して計算され、前記実効の信号対雑音比が、理論上の信号対雑音比よりも低く、前記理論上の信号対雑音値が、シンボルエネルギーと前記熱雑音電力値(266)との比として定義されるものである、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  13. 前記チャネル推定器(150;250)が、前記実効の信号対雑音比に基づいて前記データ位置での前記チャネル値(158;251)を計算するように構成され、前記実効の信号対雑音比が、復号器(126;224、230、232)による誤った前記OFDMシンボルの復号を考慮して計算され、前記実効の信号対雑音比が、ソフトシンボルの信号対雑音比よりも低く、前記ソフトシンボルの信号対雑音比が、前記リマッパ(138;246)によって提供された推定データシンボル(146;248)の2乗振幅の期待値と前記熱雑音電力値(266)との商として定義されるものである、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  14. 前記チャネル推定器(150;250)が、前記実効の信号対雑音比に基づいて前記データ位置での前記チャネル値(158;251)を計算するように構成され、前記チャネル推定器(150;250)が、前記リマッパ(138;246)によって提供された前記推定データシンボル(146;248)の2乗振幅の期待値と前記等価雑音値(154;262)との商として前記実効の信号対雑音比を計算するように構成されているものである、請求項1から13のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  15. 前記チャネル値提供器(118;210)及び前記チャネル推定器(150;250)が、前記パイロット位置での前記チャネル値と前記データ位置での前記チャネル値とを計算する計算ハードウェアの少なくとも1つのコンポーネントを共有するように設計されているものである、請求項1から14のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  16. 複数の前記データ位置にわたって前記等価雑音値(154;262)を平均して平均等価雑音値を取得する平均器を備え、前記チャネル推定器(150;250)が、前記平均等価雑音値を使用して前記複数のデータ位置での前記チャネル値(158;251)を計算するように構成されている、請求項1から15のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  17. 前記チャネル推定器(150;250)が、前記受信されたOFDMシンボル(114;Yk,1、Pζ)の第1の線形フィルタ操作を第1の方向で実行して一時的なフィルタ処理された値を取得し、前記一時的なフィルタ処理された値の第2の線形フィルタ操作を実行して時間及び周波数で拡張された領域にわたる前記チャネル値を取得することによって、前記チャネル値(158;251)を計算するように構成されており、
    第1の方向が周波数方向であって第2の方向が時間方向であるか、または前記第1の方向が前記時間方向であって前記第2の方向が前記周波数方向である、
    請求項1から16のいずれか一項に記載の装置(100;200)。
  18. 前記第1のフィルタ動作が、第1のフィルタ次数M1のフィルタを適用することと、第1の部分的な雑音電力値N1を使用することとを備え、前記第2のフィルタ動作が、第2のフィルタ次数M2のフィルタを適用することと、第2の部分的な雑音電力値N2を使用することとを備え、
    前記第1の部分的な雑音電力値N1が、
    Figure 2007037151
    として計算され、前記第2の部分的な雑音電力値N2が、
    Figure 2007037151
    として計算され、ここでα≧1、β≧1、及び
    Figure 2007037151
    である、
    請求項17に記載の装置(100;200)。
  19. OFDMシンボルの中の或るパイロット位置にパイロット・トーンを有する前記OFDMシンボル(114;Yk,1、Pζ)を受信するステップ(110)と、
    前記受信されたOFDMシンボル(114;Pζ)と前記パイロット・トーンとに関する知識を使用して前記パイロット位置でのチャネル値を推定するステップ(118;210)と、
    前記チャネル値を補間して(118;210)、前記パイロット位置とは異なるデータ位置での前記補間されたチャネル値を取得するステップと、
    前記データ位置での前記チャネル値(122)を使用し、前記受信されたOFDMシンボル(114;Yk,1)を復号して(126;224、230、232)、復号されたデータ値(134、278)を取得するステップと、
    前記復号されたデータ値(134;278)をリマップされたデータシンボル推定値(146;248)へリマップするステップ(138;242、246)と、
    前記受信されたOFDMシンボル(114)と前記リマップされたデータシンボル推定値(146;248)とを使用して前記データ位置での前記チャネル値(158;251)を推定し(150;250)、前記熱雑音の雑音エネルギーよりも高い雑音エネルギーを表す等価雑音値(154;262)に基づいて前記データ位置での前記チャネル値(158;251)を計算することによって、前記データ位置での改善された前記チャネル値(158;251)を取得するステップと
    を含む、OFDM伝送システムのチャネルを推定する方法。
  20. コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される際、請求項19に記載の方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
JP2006204617A 2005-07-27 2006-07-27 Ofdm伝送システムのチャネルを推定する装置、方法、及びコンピュータプログラム Expired - Fee Related JP4272665B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20050016344 EP1748610B1 (en) 2005-07-27 2005-07-27 Apparatus, method and computer program for estimating a channel for an OFDM transmission system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007037151A true JP2007037151A (ja) 2007-02-08
JP4272665B2 JP4272665B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=35448284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006204617A Expired - Fee Related JP4272665B2 (ja) 2005-07-27 2006-07-27 Ofdm伝送システムのチャネルを推定する装置、方法、及びコンピュータプログラム

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1748610B1 (ja)
JP (1) JP4272665B2 (ja)
DE (1) DE602005019283D1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009125599A1 (ja) * 2008-04-10 2009-10-15 パナソニック株式会社 受信装置、受信方法、集積回路、デジタルテレビ受像機、プログラム
JP2014072611A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Hitachi Kokusai Electric Inc 受信装置
JP2015516740A (ja) * 2012-03-29 2015-06-11 アルカテル−ルーセント フィルタ・バンク・マルチキャリア信号送信およびチャネル推定の方法および装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI323580B (en) 2006-12-29 2010-04-11 Ind Tech Res Inst Apparatus and method for adaptive wireless channel estimation
EP1971093B1 (en) 2007-03-15 2015-05-06 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Improved channel estimation error determination in a Wiener filtering based receiver
DE102007023881A1 (de) 2007-03-26 2008-10-02 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zur Ermittlung einer unverkürzten Kanalimpulsantwort in einem OFDM-Übertragungssystem
US8406319B2 (en) 2007-03-27 2013-03-26 Motorola Mobility Llc Channel estimator with high noise suppression and low interpolation error for OFDM systems
EP1990963A1 (en) 2007-05-09 2008-11-12 Industrial Technology Research Institute Apparatus and method for adaptive wireless channel estimation
US20090310707A1 (en) 2008-06-17 2009-12-17 Jung-Fu Cheng Transmitter and method for transmitting soft pilot symbols in a digital communication system
US8576958B2 (en) * 2010-07-19 2013-11-05 Qualcomm Incorporated Method for soft modulation in a wireless telecommunication network
EP2536082A1 (en) 2011-06-16 2012-12-19 Sequans Communications Iterative channel estimation method with compensated MMSE
CN115021847B (zh) * 2022-06-01 2024-01-16 深圳市烽云技术有限公司 一种基于信道加权的ofdm软信息提取方法
CN116708092B (zh) * 2023-08-07 2024-01-09 天地信息网络研究院(安徽)有限公司 适合低信噪比mc-cdma系统的导频参数设计方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100560386B1 (ko) * 2003-12-17 2006-03-13 한국전자통신연구원 무선 통신 시스템의 상향 링크에서 코히어런트 검출을위한 직교주파수 분할 다중 접속 방식의 송수신 장치 및그 방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009125599A1 (ja) * 2008-04-10 2009-10-15 パナソニック株式会社 受信装置、受信方法、集積回路、デジタルテレビ受像機、プログラム
CN101682457A (zh) * 2008-04-10 2010-03-24 松下电器产业株式会社 接收装置、接收方法、集成电路、数字电视接收机、程序
US8218696B2 (en) 2008-04-10 2012-07-10 Panasonic Corporation Receiving apparatus, receiving method, integrated circuit, digital television receiver, and program
JP5296776B2 (ja) * 2008-04-10 2013-09-25 パナソニック株式会社 受信装置、受信方法、集積回路、デジタルテレビ受像機、プログラム
JP2015516740A (ja) * 2012-03-29 2015-06-11 アルカテル−ルーセント フィルタ・バンク・マルチキャリア信号送信およびチャネル推定の方法および装置
US9391821B2 (en) 2012-03-29 2016-07-12 Alcatel Lucent Method and apparatus for filter bank multi-carrier signal transmission and channel estimation
JP2014072611A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Hitachi Kokusai Electric Inc 受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4272665B2 (ja) 2009-06-03
DE602005019283D1 (de) 2010-03-25
EP1748610B1 (en) 2010-02-10
EP1748610A1 (en) 2007-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4272665B2 (ja) Ofdm伝送システムのチャネルを推定する装置、方法、及びコンピュータプログラム
KR100693778B1 (ko) 트레이닝 프리픽스 변조 방법 및 수신기
JP2009532957A (ja) 急速な分散性フェージングチャンネルのためのチャンネル推定
JP4046515B2 (ja) Ofdmシステムのための反復最大尤度チャンネル推定及び信号検出システム及び方法
JP5400857B2 (ja) Ldpc復号化のための装置、方法、および受信端末
CN104767587B (zh) 基于ofdm系统下联合信道编译码的压缩感知信道估计方法
JP5782366B2 (ja) 受信装置、信号処理装置、信号処理方法
US9258148B2 (en) Method for channel estimation, related channel estimator, receiver, and computer program product
JP4147193B2 (ja) マルチキャリヤ拡散スペクトル信号の受信
EP1892908A1 (en) Interference cancellation receiver and method
WO2011111583A1 (ja) 受信装置、受信方法、受信プログラム、及びプロセッサ
JP5428788B2 (ja) 受信装置、受信方法、及び受信プログラム
JP2008211786A (ja) 無線通信装置及び方法
CN114982207A (zh) 在时变信道上接收发射信号的方法及其接收器
JP4352035B2 (ja) Ofdm復調装置、方法およびプログラム
JP4463852B2 (ja) 通信路伝達関数を反復的に推定する装置及び方法
WO2013171823A1 (ja) 受信装置および受信方法
KR101004821B1 (ko) 동일 채널 간섭 추정 및 복호 성능 향상 기능을 갖는 ofdm 수신기
JP2019501582A (ja) 高次qam信号を復調するための方法およびシステム
JP5371722B2 (ja) 受信装置、受信方法、及び受信プログラム
Ogundile et al. Improved reliability information for OFDM systems on time-varying frequency-selective fading channels
Anupriya et al. Channel estimation for MIMO-OFDM systems using superimposed training In VLSI
Obara et al. BLER of Turbo SIC Multiplying Weighting Factor to Symbol Estimates for OFDM Using FTN Signaling
Ogundile et al. Improved distance metric technique for deriving soft reliability information over Rayleigh Fading Channel
CN116545812A (zh) 基于串行干扰消除算法的zp-otfs系统符号检测方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees