JP5296442B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、上述した様に従来の遊技情報管理装置では有効信号が始動口毎に出力されないことを想定していない為に、始動口毎に可変表示数を特定することが出来ず、遊技情報を適切に管理することが難しかった。
前記第1始動信号、第2始動信号、及び有効信号を遊技信号として受信する受信手段と、前記第1始動信号に対応する第1保留数、及び第2始動信号に対応する第2保留数を特定可能に記憶する保留記憶手段と、前記受信手段が第1始動信号を受信した場合に前記保留記憶手段が記憶する第1保留数を加算する一方、第2始動信号を受信した場合に前記保留記憶手段が記憶する第2保留数を加算する加算更新処理を行い、前記受信手段が有効信号を受信した場合には第1保留数、或いは前記第2保留数を減算する減算更新処理を行う保留更新手段と、前記受信手段による有効信号の受信に応じて、当該有効信号の次に受信する有効信号が第1始動口への入賞に対応するのか、第2始動口への入賞に対応するのかを判定する判定処理を行う判定手段と、前記第1始動口への入賞に対応する役物作動数である第1有効始動数、及び前記第2始動口への入賞に対応する役物作動数である第2有効始動数を記憶する始動記憶手段と、前記判定手段による判定結果に応じて前記始動記憶手段により記憶される第1有効始動数、及び第2有効始動数を加算更新する始動更新手段と、を備えたものである。
請求項2の発明によれば、第2始動口に対応する役物作動が、第1始動口に対応する役物作動に優先して実行される新規な遊技牲を備えた遊技機の保留に基づく役物作動処理(保留消化処理)に対応可能となり、正確な役物作動数を管理可能となる。
図1は、全体構成を示す概略図である。遊技機1に対応して貸出装置2が設置されている。管理室には管理装置(遊技情報管理装置に相当)3が設置されている。2台の遊技機1、及び2台の貸出装置2に対応して中継装置4が設置されている。中継装置4は、遊技機1、貸出装置2、及び管理装置3と接続されており、貸出装置2、及び管理装置3は中継装置4を介して遊技機側(遊技機1、貸出装置2等)から送信される遊技信号を受信する。
(1)第1始動口5または第2始動口6への入賞に応じて大当たり抽選を行う。尚、所謂保留玉は各2個(一般的には4個であるが、後述する動作の説明の簡単化のために2個とした)であり、通常状態中は、入賞順に大当たり抽選結果を報知する図柄変動が行われる一方、確変状態(以下、確変)中は、第2始動口6に対応する図柄変動が第1始動口5に対応する図柄変動に優先して行われる。
(2)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/310で、大当たりの内、大当大当たり後に確変となる大当たり(確変大当たり)の割合は66.6%である。
(3)確変中は大当たり確率が1/31に向上すると共に、第2始動口6への入賞率が高くなる時短状態になる。尚、確変は次回大当たりまで継続する為、大当たり後に通常状態となる大当たり(通常移行大当たり)が発生するまで継続する。上記(2)(3)は各始動口5,6共通である。
(4)大当たりが発生すると対応するラウンド(以下、R)に応じた分だけ大入賞口8を開放する。
尚、1Rの上限入賞数はいずれも10個であるが、上限開放時間は2R大当たりが1秒、15R大当たりは30秒であり、上限入賞数或いは上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rを終了する。即ち、対応するRである大当たりRが異なればその出玉数の期待値である出玉期待値が互いに異なる様になっている。
アウト信号:使用玉を回収するアウトBOXから出力。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスなので、アウト信号数×10を使用媒体数(アウト)として特定する。尚、遊技機1から出力しても良い(使用媒体信号)。
セーフ信号:遊技機1から出力。払出10玉に対して1パルスなので、セーフ信号数×10を払出媒体数(セーフ)として特定する。尚、補給装置からの補給信号をセーフ信号としても良い(払出媒体信号)。
S1信号(第1始動信号に相当):遊技機1から第1始動口5への入賞に応じて1パルス出力。
S2信号(第2始動信号に相当):遊技機1から第2始動口6への入賞に応じて1パルス出力。
有効S信号(有効信号に相当):各始動口5,6への入賞により変動(動作)する表示部(役物に相当)における図柄変動(役物作動、スタート処理ともいう。以下、有効S)1回につき1パルス出力。尚、本実施形態の遊技機1では図柄変動確定時に出力する。
大当たり信号:遊技機1から大当たり中に2R、15Rを特定可能にレベル出力される状態信号。
確変信号:遊技機1から確変中に出力されるレベル信号(特別遊技状態信号)。尚、時短状態を示す時短信号を特別遊技状態信号としても良い。
売上信号:貸出装置2から出力され、遊技者から貨幣等の有価価値を受付けた場合に遊技者に貸出される売上玉25玉(100円)に対して1パルス出力。
図2は、管理装置3に設定されている判定用記憶領域を示しており、次の各項目が設定されている。
通常(甘中)設定:対応する遊技機1が通常状態(甘モード)でどの様な保留消化によるスタート処理を行うかの設定値。「1」が保留している有効Sの内、第2始動口6への入賞に起因する有効S(有効S2)を優先して保留消化、即ち、保留に基づく有効Sを行い、「2」が始動口5,6へ入賞した順、即ち、有効Sを保留した順に保留消化を行う遊技機1の処理に対応する。従って、本実施形態では、甘モードが「1」、通常状態が「2」に設定されているが、これは、遊技機1の動作に応じて設定される。
S1(2)保留数:対応する遊技機1の第1(2)始動口5(6)に対応する保留上限数で、2個に設定されている。
フラグ:スタート判定処理にて判定される図柄変動中の有効S。「S1」が第1始動口5への入賞に応じた有効S(有効S1:第1有効始動数に相当)を示し、「S2」が第2始動口6への入賞に応じた有効S(有効S2:第2有効始動数に相当)を示す。
保1〜4(第1保留数、第2保留数に相当):スタート判定処理にて判定される対象となる遊技機1の保留状況に対応し、数値は遊技機1の保留番号を示し、数値が多い方が後の始動口入賞に対応する。尚、記憶領域は保留上限数に対応する数だけ設けられている(本実施形態では、各始動口5,6の保留上限(2個)に対応して4つの記憶領域が設けているが、いずれの遊技機1においても十分に対応可能な記憶領域を所定保留数分(例えば10)設けておき、保留上限数の設定により使用する記憶領域を割振りする様な構成としても良い)。
S1(2)入賞:S1(2)信号受信による第1(2)始動口5(6)への入賞数。尚、以下も含め、遊技状態毎(通常、確変信号受信中(甘中フラグ=1、甘中)、大当たり信号受信中(大当たりフラグ=1、大当たり))にデータを区分けして記憶する。
有効S1(2):スタート判定処理にて判定される有効S1(2)数
管理装置3は、本発明に関連して、S1(2)信号受信処理、有効S信号受信処理、スタート判定処理、状態信号受信処理を実行している。
管理装置3は、図13の状態信号受信処理において、大当たり(図面では大当と略称)フラグが「1」か(D1)、大当たり信号の受信を開始したか(D8)、確変信号を受信中か(D5)を判断している。遊技開始時は確変信号を受信していないので(D5:NO)、甘中フラグを「0」としている(D7)。
図2(b)に示す例では、遊技機1からS2信号を受信し、「フラグ」にS2を記憶した状態を示している。
図2(c)に示す例では、S2による図柄変動中にS1信号を2回以上受信した状態を示している。
この場合、終了した大当たりが確変大当たりであれば遊技機1にて確変状態が発生し、遊技機1から確変信号が出力されるので、管理装置3は、確変信号の受信中と判断し(D5:YES)、甘中フラグを「1」とする(D6)。
(1)NO.1では有効S1に起因する大当たりが終了するまでにS1(保留情報に相当)の保留を2つ記憶している。
(2)大当たり終了を判定すると、保留にS2がなくS1がある為、S1フラグを「1」として保留を減算する。
(3)NO.3〜6、9、11にてS2入賞があると、保留を上限まで1つずつ加算する。
(4)NO.7にて保留S1による図柄変動が確定し、有効Sがあると、S1フラグが「1」であることから有効Sが有効S1であったと判定し、その後、タイマがタイムアップしても大当たりフラグが「1」とならない為に、次のスタート種別を判定する。この場合、上記(2)と同様の判定を行い、S2フラグを「1」とする。
(5)NO.10、12〜14にて有効Sがあった場合にも上記(4)と同様の判定を行い、NO.14後、タイマがタイムアップするまでに大当たりフラグが1となった為に大当たりが発生したと判定する。この場合、S2フラグが1である為、有効S2による大当たりが発生したと判定する。
(1)NO.1にて有効S1に起因する大当たりが終了するまでにS1の保留を2つ記憶している。
(2)NO.2にて大当たり終了を判定すると、最先の保留がS1である為、その保留を減算し、対応するS1フラグを1とする。
(3)NO.3〜6、9、11にてS2入賞があると、保留を上限まで加算する。
(4)NO.7にて有効Sがあると、S1フラグが「1」であることから有効Sが有効S1であったと判定し、その後、タイマがタイムアップしても大当たりフラグが「1」とならない為に、次の図柄変動の開始を特定する。この場合、上記(2)と同様の判定を行い、S1フラグを「1」とする。
(5)NO.10、12〜14にて有効Sがあった場合にも、上記(4)同様の判定を行い、NO.14後に大当たりが発生したと判定する。この場合、S1フラグが「1」である為有効S1による大当たりが発生したと判定する。
(6)図8の場合と比較して、同一の信号入力態様であるとしても、その判定方法によりS1、S2の有効S数が異なること、或いは大当たりに対応する有効Sが異なることが把握出来る。
尚、管理装置3では図4〜6に示す各記憶領域を備えており、大当たりフラグ、甘中フラグに基づいて遊技情報(アウト、セーフ等)を特定して図4のアウトセーフ素データ一覧、図5のスタート素データ一覧、図6の大当たり数素データを更新する。また、図4〜6に基づいて図7の様な遊技情報を集計管理する。
TO(Tセーフ):大当たり中、及び甘中のアウト(セーフ)
T1O(T1セーフ):R毎の大当たり中アウト(セーフ)
ベース:状態毎の払出率=状態毎のセーフ÷状態毎のアウト
BY:状態毎のベースの内、始動口入賞の払出を除いた払出率=ベース−(S1×第1始動口賞球数+S2×第2始動口賞球数)÷100
入賞率:状態毎の単位アウト(100)に対する始動口5,6への入賞数=状態毎の始動口入賞÷状態毎のアウト×単位アウト
有効入賞率:状態毎の単位アウトに対する有効S数=状態毎の有効S÷状態毎のアウト×単位アウト
有効率:始動口5,6への入賞数に対する有効Sの割合=状態毎の有効S÷状態毎の始動口入賞
S1(2)率:総有効Sに対する有効S1(2)の割合=状態毎の有効S1(2)÷(状態毎の有効S1+状態毎の有効S2)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
保留数の上限について、本実施例では説明の容易化の為に、S1、S2共に2つを設定したが、各々4つとするなど、対応する遊技機1の仕様に応じて適宜設定すれば良い。
始動口入賞に応じた優先順について有効S2を優先する場合のみを示したが有効S1を優先しても良い。この場合、始動口5が第2始動口に相当することになるが、対応する遊技機1の仕様に応じて適宜設定すれば良い。
有効S信号受信後のタイマの有無や時間も遊技機1の仕様に応じて適宜設定すれば良い。
このようにタイマを設定する場合、タイマ作動中に遊技機1において図柄変動を開始している場合が想定される。この場合、図柄変動の開始に応じて保留数が上限でなくなり、その後、始動入賞して保留しても、管理装置3では図柄変動を開始したと判定しない虞がある。この場合を考慮して、タイマ作動中に始動入賞し、対応する保留数が上限である場合に、その始動入賞を仮保留情報として記憶(仮保留記憶手段に相当)してタイムアップ後(「所定時間が経過」に相当)に保留の判定を行う構成(仮保留更新手段に相当)としても良い。
図4〜7の集計対象とする遊技情報は例示した以外に、粗利等他の遊技情報を集計対象としても良い。勿論、有効S比率と発生した大当たり種別の振分状況とを対応付けて管理しても良い。
有効Sの加算を有効S信号の受信に応じて加算したが、スタート判定処理に応じて加算しても良い。
始動口数は複数あればいくつでも良い。また大当たり種別(大当たりR)はいくつあっても良い。
管理装置3の処理の一部を中継装置4等に行わせても良い。即ち、遊技情報管理装置とは、本実施形態の様に管理装置3のみの構成の概念だけでなく、中継装置3等をも含めた概念となる。
Claims (5)
- 始動口への入賞に応じて所定の役物を作動させ、その作動結果に応じて大当たり状態を発生させる遊技機であって、前記始動口として、第1始動口及び第2始動口を備えると共に、役物の作動中に新たな始動口への入賞があった場合に、その入賞に応じた役物作動を累積的に保留する保留手段と、第1始動口への入賞に応じて第1始動信号、第2始動口への入賞に応じて第2始動信号を各々出力すると共に、役物が作動した場合には第1始動口、及び第2始動口のうち何れの入賞に応じて役物を作動させた場合であっても共通して有効信号を出力する出力手段とを備えた遊技機の遊技情報を管理する遊技情報管理装置であって、
前記第1始動信号、第2始動信号、及び有効信号を遊技信号として受信する受信手段と、
前記第1始動信号に対応する第1保留数、及び第2始動信号に対応する第2保留数を特定可能に記憶する保留記憶手段と、
前記受信手段が第1始動信号を受信した場合に前記保留記憶手段が記憶する第1保留数を加算する一方、第2始動信号を受信した場合に前記保留記憶手段が記憶する第2保留数を加算する加算更新処理を行い、前記受信手段が有効信号を受信した場合には前記第1保留数、或いは前記第2保留数を減算する減算更新処理を行う保留更新手段と、
前記受信手段による有効信号の受信に応じて、当該有効信号の次に受信する有効信号が第1始動口への入賞に対応するのか、第2始動口への入賞に対応するのかを判定する判定処理を行う判定手段と、
前記第1始動口への入賞に対応する役物作動数である第1有効始動数、及び前記第2始動口への入賞に対応する役物作動数である第2有効始動数を記憶する始動記憶手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて前記始動記憶手段により記憶される第1有効始動数、及び第2有効始動数を加算更新する始動更新手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記判定手段は、前記受信手段が有効信号を受信した場合に、前記保留記憶手段が記憶する第2保留数が残存するかを判定し、残存する場合は次に受信する有効信号が第2始動口への入賞に対応すると判定し、残存しない場合には、更に前記保留記憶手段が記憶する第1保留数が残存するかを判定し、残存する場合は次に受信する有効信号が第1始動口への入賞に対応すると判定する第2始動優先判定処理を行い、
前記保留更新手段は、前記判定手段が次に受信する有効信号が第2始動口への入賞に対応すると判定した場合は第2保留数を減算する一方、第1始動口への入賞に対応すると判定した場合は第1保留数を減算し、
前記始動更新手段は、前記判定手段が次に受信する有効信号が第2始動口への入賞に対応すると判定した場合は第2有効始動数を加算する一方、第1始動口への入賞に対応すると判定した場合は第1有効始動数を加算することを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。 - 前記保留記憶手段は、複数の記憶領域を有し、その記憶領域毎に第1始動信号、及び第2始動信号の何れに対応するのかを特定可能な保留情報を前記保留更新手段による加算更新処理順を対応付けて記憶し、その保留情報が記憶される記憶領域数により第1保留数、第2保留数を特定可能に記憶し、
前記保留更新手段は、前記受信手段が第1始動信号、或いは第2始動信号を受信した場合に、前記保留記憶手段に保留情報を記憶させることで加算更新処理を行う一方、前記判定手段が判定処理を行った場合に前記保留記憶手段が記憶する保留情報の内、判定処理の対象となった保留情報を消去することで第1保留数、或いは第2保留数を減算更新し、
前記判定手段は、前記受信手段が有効信号を受信した場合に、前記保留記憶手段が記憶する保留情報の内、最先の加算更新処理に対応付けて記憶される保留情報が、第1始動信号に対応する場合には次に受信する有効信号が第1始動口への入賞に対応すると判定する一方、第2始動信号に対応する場合には次に受信する有効信号が第2始動口への入賞に対応すると判定する入賞順判定処理と、前記第2始動優先判定処理とを選択的に実行することを特徴とする請求項2記載の遊技情報管理装置。 - 前記受信手段は、大当たり状態中に継続して出力される大当たり信号を受信可能に構成され、
前記判定手段は、前記受信手段による有効信号の受信後、所定時間以内に前記受信手段による大当たり信号の受信がない場合には所定時間経過後に判定処理を行う一方、大当たり信号の受信があった場合には大当たり信号の受信終了後に判定処理を行うことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の遊技情報管理装置。 - 第1始動信号に対応するか、第2始動信号に対応するかを特定可能な仮保留情報を記憶する仮保留記憶手段と、
前記受信手段による有効信号の受信後、所定時間以内に受信手段が第1始動信号、或いは第2始動信号を受信した場合に、前記仮保留記憶手段が記憶する仮保留情報を更新する仮保留更新手段と、
前記保留更新手段は、前記判定手段が受信手段による有効信号の受信後、所定時間が経過してから判定処理を行った場合に前記仮保留記憶手段が記憶する仮保留情報に基づいて加算更新処理を行うことを特徴とする請求項4記載の遊技情報管理装置。
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