JP5891256B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機全体を制御する主制御装置と、主制御装置からの指示に応じて演出を制御する演出制御装置とを、備える遊技機に関する。
従来、特賞状態を生起させるか否かを決定する特賞抽選の結果を、表示手段において停止表示された図柄が表示する数字の組み合わせによって報知する遊技機が知られている(特許文献1参照)。
上記従来の遊技機では、特賞状態の種別として、当該特賞状態の終了後における特賞抽選によって特賞状態を生起させることが決定される確率が通常の確率となる「通常大当たり」と、当該特賞状態の終了後における特賞抽選によって特賞状態を生起させることが決定される確率が高確率となる「確率変動大当たり」と、を有している。
そして、上記従来の遊技機では、「通常大当たり」を生起させることが決定された場合には、偶数の数字が揃う組み合わせで図柄を停止表示させ、「確率変動大当たり」を生起させることが決定された場合には、奇数の数字が揃う組み合わせで図柄を停止表示させる。
特開2008−119537号公報
しかしながら、上記従来の遊技機では、遊技の興趣を向上することができない。
すなわち、上記従来の遊技機では、遊技者は、停止表示された図柄が示す数字の組み合わせに基づいて、生起されることが決定された特賞状態の種別を認識することができる。
したがって、上記従来の遊技機では、遊技が単調となり、遊技の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、遊技の興趣を向上することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る遊技機は、遊技球が流入可能な転動領域が形成された遊技盤と、前記転動領域に流入した遊技球を入賞可能な始動入賞口と、前記転動領域に流入した遊技球が入賞困難な閉止状態と入賞可能な開放状態に変位可能な大入賞口と、前記始動入賞口に遊技球が入賞したことに応じて、特典制御が実行される契機となる当たりを生起させるか否かを決定するための当たり抽選を実行する当たり抽選手段と、図柄を表示することが可能な表示手段と、前記当たり抽選に基づいて前記当たりを生起させることが決定された場合に、前記特典制御の程度が異なる複数の当たりの種別の中から生起させる当たりの種別を決定する種別決定手段と、前記種別決定手段により決定された当たりの種別に応じて、前記表示手段において停止表示させる図柄を決定する停止図柄決定手段と、を備え、前記特典制御として、前記種別決定手段により決定された当たりの種別に応じた前記大入賞口の開放動作を実行する制御を少なくとも含む複数種類の前記特典制御が設定されており、図柄には、前記複数種類の前記特典制御に対応する特性が設定されたキャラクタが表示され、図柄として、前記特性の程度が異なるキャラクタが表示されている複数種類の図柄を有し、前記停止図柄決定手段は、前記種別決定手段により決定された当たりの種別に係る前記複数種類の前記特典制御のうち一の特典制御の程度と、前記停止表示させる図柄が表示するキャラクタに係る一の特性の程度と、が関連するように、前記複数種類の図柄のうちから前記停止表示させる図柄を決定し、関連する前記一の特典制御の程度及び前記一の特性の程度はいずれも、前記大入賞口の開放動作によって得られる可能性のある賞球数の多少であることを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、停止図柄決定手段が、決定された当たりの種別に係る特典制御の程度と、停止表示させる図柄が表示するキャラクタに係る特性の程度と、が互いに関連するように、複数種類の図柄のうちから停止表示させる図柄を決定する。
これにより、本発明に係る遊技機では、停止表示される図柄が表示するキャラクタに係る特性の程度が、当たりの種別に係る特典制御の程度に関連したものとなる。
したがって、本発明に係る遊技機では、遊技者は、停止表示された図柄に基づいて、当該当たりに係る特典制御の内容を予測することが可能となる。
さらに、本発明に係る遊技機では、遊技者は、リーチ状態が形成された場合に、当該リーチ状態を形成する図柄に基づいて、生起され得る当たりの種別を予測することが可能となる。
よって、本発明に係る遊技機によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
ここで、当たり抽選手段としては、例えば、後述する主制御装置210(ステップS108)が該当する。表示手段としては、例えば、後述する演出図柄表示装置104が該当する。種別決定手段としては、例えば、後述する主制御装置210(ステップS208)が該当する。停止図柄決定手段としては、例えば、後述する演出制御装置150(ステップS404)が該当する。図柄としては、例えば、後述する演出図柄Z1が該当する。特典制御としては、例えば、後述する「抽選確率制御」、「時短制御」、「ラウンド回数制御」、「賞球数制御」、「入賞率制御」等が該当する。キャラクタとしては、例えば、後述するキャラクタA〜Hが該当する。特性としては、例えば、後述する「勝負強さ」、「スタミナ」、「脚の速さ」、「集中力」等が該当する。
さらに、本発明に係る遊技機では、停止図柄決定手段が、決定された当たりの種別に係る複数種類の特典制御のそれぞれの程度と、停止表示させる図柄が表示するキャラクタに係る特性のうち当該特典制御に対応する特性の程度と、が互いに関連するように、複数種類の図柄のうちから停止表示させる図柄を決定する。
これにより、本発明に係る遊技機では、停止表示される図柄が表示するキャラクタに係るそれぞれの特性の程度が、当たりの種別に係る複数種類の特典制御のうち当該特性に対応する特典制御の程度に関連したものとなる。
したがって、本発明に係る遊技機では、遊技者は、停止表示された図柄に基づいて、当該当たりに係る複数種類の特典制御のそれぞれの内容を予測することが可能となる。
よって、本発明に係る遊技機によれば、遊技の興趣をさらに向上することが可能となる。
本発明によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 当たりの種別を示す図である。 主制御装置から演出制御装置に出力される制御コマンドの構成を示す図である。 遊技制御処理を示すフローチャートである。 当たり判定処理を示すフローチャートである。 演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。 演出図柄が表示するキャラクタの特性を示す図である。 変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。 演出図柄表示装置における演出図柄の変動表示の一例を示す図である。 演出図柄表示装置における演出図柄の停止表示の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄の変動表示を行うパチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。
演出図柄表示装置104は、それぞれにおいて独立して演出図柄Z1,Z2(図11参照)の変動表示及び停止表示を行うことが可能な4つの領域R1,R2,R3,R4(図11参照)を有している。
第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれでは、第1の演出図柄Z1の変動表示及び停止表示が行われる。第1の演出図柄Z1は、数字及び図柄を含んで構成されている。そして、第1の演出図柄Z1の変動表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、複数種類の第1の演出図柄Z1をスクロールさせた状態で表示することをいう。また、第1の演出図柄Z1の停止表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、演出図柄Z1を停止させた状態で表示することをいう。
第4の領域R4では、第2の演出図柄Z2の変動表示及び停止表示が行われる。第2の演出図柄Z2は、カラーバーから構成されている。そして、第2の演出図柄Z2の変動表示とは、カラーバーが表す色を順次変化させた状態の表示をいう。また、第2の演出図柄Z2の停止表示とは、カラーバーが所定の色を表している状態の表示をいう。
そして、演出図柄表示装置104では、第1から第4の領域R1,R2,R3,R4で停止表示された演出図柄Z1,Z2の組み合わせによって、当たり抽選の結果を表示する。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。
演出図柄表示装置104の下方には、始動入賞装置111が設けられている。始動入賞装置111は、第一始動入賞口111aと、第一始動入賞口111aの下側に設けられた第二始動入賞口111bとを有している。第一始動入賞口111aは、常時、遊技球が入賞可能となるように上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)である。第二始動入賞口111bは、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)である。第二始動入賞口111bは、通常時は、遊技球が入賞することができないように閉止状態であるが、普通図柄による抽選に当選した場合に、所定パターンで開放状態となって遊技球が入賞可能な状態となる。
第一始動入賞口111aに入賞した遊技球は、パチンコ機1内部の第一始動入賞口スイッチ131a(図2参照)により検出され、当たり抽選の契機を与える。また、第二始動入賞口111bに入賞した遊技球は、パチンコ機1内部の第二始動入賞口スイッチ131b(図2参照)により検出され、当たり抽選の契機を与える。
始動入賞装置111の右側には、2つの特別図柄表示装置107a,107bが設けられている。各特別図柄表示装置107a,107bは、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。各特別図柄表示装置107a,107bは、数字や図柄等からなる特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、各特別図柄表示装置107a,107bは、停止表示された特別図柄によって、当たり抽選の結果を表示する。特別図柄表示装置107aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を表示する。また、特別図柄表示装置107bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機として行われた当たり抽選の結果を表示する。ここで、各特別図柄表示装置107a,107bにおいて停止表示された特別図柄が特定の図柄となって生起する遊技状態を「特賞状態(当たり)」という。特賞状態とは、賞球を払い出す等、遊技者に対して所定の遊技価値を付与する有利な遊技状態をいう。また、各特別図柄表示装置107a,107bにおける特別図柄の表示と、演出図柄表示装置104における演出図柄Z1,Z2の表示とは、互いに対応付けられている。
特別図柄表示装置107a,107bの右側には、普通図柄表示装置106が設けられている。普通図柄表示装置106は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。普通図柄表示装置106は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普通図柄表示装置106は、停止表示された普通図柄によって、普通図柄による抽選の結果を表示する。
特別図柄表示装置107a,107bの上側には、遊技状態表示装置109が設けられている。遊技状態表示装置109は、LED等によって構成されている。遊技状態表示部109には、連続して特別図柄及び演出図柄Z1の変動表示を行うことが可能な回数(以下、始動情報記憶数(いわゆる、保留数)という)、ラウンド数等が表示される。
始動入賞装置111の下方には、第一大入賞口115が設けられている。始動入賞装置111の右側には、第二大入賞口116が設けられている。大入賞口115,116は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球が入賞可能な状態となる。
ここで、遊技盤面102では、演出図柄表示装置104によって、遊技球の転動領域が左右に分けられている。そして、第一大入賞口115は、主として、演出図柄表示装置104の左側の転動領域を転動する遊技球が入賞可能となっている。一方、第二大入賞口116は、主として、演出図柄表示装置104の右側の転動領域を転動する遊技球が入賞可能となっている。
本実施形態では、第二大入賞口116への遊技球の入賞率は、第一大入賞口115への遊技球の入賞率と比較して、高くなっている。ここで、遊技球の入賞率とは、大入賞口(第一大入賞口115、第二大入賞口116)が開放状態となっている際に、当該大入賞口に対応する転動領域(左側の転動領域、右側の転動領域)に流入した遊技球の数に対する、当該遊技球のうち当該大入賞口に入賞した遊技球の比である。
大入賞口115,116の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)が経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続する。また、大入賞口115,116の開放動作は、特賞状態の種別に応じて設定されたラウンド回数だけ繰り返し行われる。そして、第一大入賞口115に入賞した遊技球は、パチンコ機1内部の第一大入賞口スイッチ132a(図2参照)により検出され、賞球を払い出す契機を与える。一方、第二大入賞口116に入賞した遊技球は、パチンコ機1内部の第二大入賞口スイッチ132b(図2参照)により検出され、賞球を払い出す契機を与える。
大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
さらに、演出図柄表示装置104の上方には、電動役物130が配設されている。電動役物130には、モータ(図示せず)及びランプ(図示せず)が配設されている。そして、電動役物130は、作動状態となった際、モータにより所定パターンで揺動するとともに、ランプにより所定パターンで発光する。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、第一大入賞口スイッチ132aと、第二大入賞口スイッチ132bと、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。第一大入賞口スイッチ132aは、第一大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。第二大入賞口スイッチ132bは、第二大入賞口116への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。各種入賞口スイッチ133は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に送信する。
また、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置210と、演出制御装置150と、表示制御装置151と、ランプ制御装置152と、効果音制御装置153と、電動役物130の作動を制御する役物制御装置157と、を備えている。不正行為防止等のため、主制御装置210及び演出制御装置150は、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータの送信が可能となっている。
主制御装置210は、主として、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を取得(抽選)する。そして、主制御装置210は、取得した各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド158等を直接制御(ポート出力制御)する。
主制御装置210は、CPU220と、ROM230と、RAM240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、第一大入賞口スイッチ132a、第二大入賞口スイッチ132b及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ500に出力する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。ここで、各種制御コマンドとしては、状態指定コマンド、変動時間指定コマンド、図柄停止指定コマンド、演出開始指定コマンド等がある。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等を一時的に記憶する。また、RAM240は、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得された各種乱数の値等の情報(例えば、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、変動時間決定乱数等)をいう。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153及び役物制御装置157のそれぞれを制御する。
演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出を決定する。そして、演出制御装置150は、決定した演出に応じた演出制御コマンドを生成して、生成した演出制御コマンドを送信することによって、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153及び役物制御装置157のそれぞれを制御する。
表示制御装置151は、CPU、ROM、RAM、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート及び出力ポートを備えている。
表示制御装置151のROMには、演出表示を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。表示制御装置151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
表示制御装置151のCPUは、演出制御装置150から演出制御コマンド(以下、表示制御コマンドとする)を受信することに応じて、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、該表示制御コマンドが指定する画像データをROMから読み出して、該画像データをVDPに出力する。画像処理用VDPは、CPUからの出力指示にしたがって、出力ポートを介して演出図柄表示装置104に画像データを出力する。
ランプ制御装置152は、ランプ154の点灯、点滅等を制御する。ランプ制御装置152は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該演出制御コマンドが指示するランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
効果音制御装置153は、スピーカ155からの効果音の出力を制御する。効果音制御装置153は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該演出制御コマンドが指示する効果音演出に対応する音響データをROMから読み出してスピーカ155に出力する。
役物制御装置157は、電動役物130の作動を制御する。役物制御装置157は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該役物制御コマンドが指示する電動役物130の作動パターンに対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいて電動役物130を作動させる。
(当たり抽選について)
次に、当たり抽選について説明する。
図3は、当たりの種別を示す図である。
パチンコ機1では、当たり(特賞状態)の生起を契機として、複数種類の特典制御が実行される。特典制御とは、遊技者に有利となる遊技制御をいう。
また、当たりの種別として、特典制御の程度が互いに異なる複数の種別を有している。ここで、特典制御の程度とは、遊技者にとって有利となる程度を意味する。
さらに、複数種類の特典制御には、賞球数制御、入賞率制御、ラウンド回数制御、抽選確率制御及び時短制御のうち少なくとも二以上が含まれる。
本実施形態では、複数種類の特典制御として、賞球数制御、入賞率制御、ラウンド回数制御、抽選確率制御及び時短制御を実行する。
賞球数制御とは、大入賞口115,116への遊技球の入賞に応じて払い出される賞球数の制御である。本実施形態では、第二大入賞口116への遊技球の入賞を契機として払い出される賞球数は、第一大入賞口115への遊技球の入賞を契機として払い出される賞球数と比較して、多くなっている。ここで、賞球数とは、大入賞口115,116に1個の遊技球が入賞することに応じて払い出される賞球の数である。例えば、第二大入賞口116に係る賞球数を「10個」、第一大入賞口115に係る賞球数を「8個」に設定する。そして、賞球数制御では、当たりが生起された場合に、当たりの種別に対応する大入賞口(第一大入賞口115又は第二大入賞口116)により開放動作を実行することによって、賞球数を制御する。この場合、第二大入賞口116による開放動作を実行する賞球数制御は、第一大入賞口115による開放動作を実行する賞球数制御に対して、遊技者にとって有利となる程度(特典制御の程度)が高くなっている。
入賞率制御とは、大入賞口115,116への遊技球の入賞率の制御である。上述したように、本実施形態では、第二大入賞口116への遊技球の入賞率は、第一大入賞口115への遊技球の入賞率と比較して、高くなっている。そして、入賞率制御では、当たりが生起された場合に、当たりの種別に対応する大入賞口(第一大入賞口115又は第二大入賞口116)により開放動作を実行することによって、入賞率を制御している。この場合、第二大入賞口116による開放動作を実行する入賞率制御は、第一大入賞口115による開放動作を実行する入賞率制御に対して、遊技者にとって有利となる程度(特典制御の程度)が高くなっている。
ラウンド回数制御とは、大入賞口115,116の開放動作を行う回数であるラウンド回数の制御である。本実施形態では、ラウンド回数として、「15回」及び「10回」が設定されている。そして、ラウンド回数制御では、当たりが生起された場合に、当たりの種別に対応するラウンド回数(「15回」又は「10回」)による大入賞口115,116の開放動作を実行する。この場合、ラウンド回数「15回」によるラウンド回数制御は、ラウンド回数「10回」によるラウンド回数制御に対して、遊技者にとって有利となる程度(特典制御の程度)が高くなっている。
抽選確率制御とは、当たり終了後において、当たり抽選に基づいて当たりが生起させることが決定される確率を向上する制御である。本実施形態では、遊技状態として、「低確率状態」及び「確率変動状態」が設定されている。「低確率状態」とは、当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態をいう。また、「確率変動状態」とは、当たり抽選の当選確率が「低確率状態」と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態をいう。そして、抽選確率制御では、当たりが生起された場合に、当該当たり終了後の遊技状態として、当該当たりの種別に対応する遊技状態(「低確率状態」又は「確率変動状態」)を設定する。この場合、「確率変動状態」を設定する抽選確率制御は、「低確率状態」を設定する抽選確率制御に対して、遊技者にとって有利となる程度(特典制御の程度)が高くなっている。
時短制御とは、当たり終了後における、特別図柄及び演出図柄Z1,Z2の変動表示を行う時間を短縮する制御である。本実施形態では、遊技状態として「時短状態」が設定されている。「時短状態」とは、特別図柄及び演出図柄Z1,Z2の変動時間が短縮する遊技状態をいう。また、「時短状態」では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。「時短状態」は、設定された時短回数の特別図柄及び演出図柄Z1,Z2の変動表示が終了すること又は新たに当たりが生起されることによって終了する。ここで、時短回数とは、特別図柄及び演出図柄Z1,Z2の変動表示を行う回数である。本実施形態では、時短回数として、「100回」及び「20回」が設定されている。そして、時短制御では、当たりが生起された場合に、当該当たり終了後に、当該当たりの種別に対応する時短回数(「100回」又は「20回」)を限度として「時短状態」を生起させる。この場合、時短回数「100回」による時短制御は、時短回数「20回」による時短制御に対して、遊技者にとって有利となる程度(特典制御の程度)が高くなっている。
図3に示すように、パチンコ機1では、当たり(特賞状態)の種別として、「通常1〜8大当たり」及び「確変1〜8大当たり」の16の種別が規定されている。
「通常1〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、抽選確率制御として、当たり終了後(大入賞口の開放動作の終了後)の遊技状態として、「低確率状態」を設定する。
「確変1〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、抽選確率制御として、当たり終了後の遊技状態として、「確率変動状態」を設定する。
「通常1〜4大当たり」及び「確変1〜4大当たり」のそれぞれに当選した場合には、賞球数制御及び入賞率制御として、第一大入賞口115による開放動作を実行する。
「通常5〜8大当たり」及び「確変5〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、賞球数制御及び入賞率制御として、第一大入賞口115による開放動作を実行する。
「通常1,2,5,6大当たり」及び「確変1,2,5,6大当たり」のそれぞれに当選した場合には、ラウンド回数制御として、ラウンド回数を「15回」に設定して、大入賞口115,116の開放動作を実行する。
「通常3,4,7,8大当たり」及び「確変3,4,7,8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、ラウンド回数制御として、ラウンド回数を「10回」に設定して、大入賞口115,116の開放動作を実行する。
「通常1,3,5,7大当たり」及び「確変1,3,5,7大当たり」のそれぞれに当選した場合には、時短制御として、時短回数を「100回」に設定して、当たり終了後に時短状態を生起させる。
「通常2,4,6,8大当たり」及び「確変2,4,6,8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、時短制御として、時短回数を「20回」に設定して、当たり終了後に時短状態を生起させる。
以上のように、当たりが生起されることを契機として、当該当たりの種別に応じて、複数種類の特典制御のそれぞれが実行される。
例えば、「通常1大当たり」が生起された場合には、ラウンド回数を「15回」として、第一大入賞口115の開放動作が実行される。そして、当たり終了後に、遊技状態として「低確率状態」が設定されるとともに、時短回数を「100」に設定して時短状態が生起される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドにつて説明する。
図4は、主制御装置から演出制御装置に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図4に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。
主制御装置210は、制御コマンドを送信する際に、ストローブ信号(DUSTB)を演出制御装置150に送信する。そして、主制御装置210は、ストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データを送信し、次いで、ストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データを送信する。これに対応して、演出制御装置150は、ストローブ信号(DUSTB)の受信に応じて割込処理を発生させ、該割込処理によって制御コマンドをRAMに格納する。
図4に示すように、制御コマンドとしては、状態指定コマンド、変動時間指定コマンド、図柄停止指定コマンド、演出開始指定コマンド等がある。
状態指定コマンドは、当たり抽選の結果(当たりの場合は当たり種別)を指定するコマンドである。具体的には、状態指定コマンドは、当たり抽選の結果として、「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」のうちいずれかを指定する。
変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の変動表示の時間(変動時間)を指定するコマンドである。本実施形態では、変動時間として、n種類(n=68)の変動時間(例えば、2[s]、30[s]、120[s]等)が設定されている。そして、変動時間指定コマンドは、n種類の変動時間のうちいずれかの変動時間を指定する。
状態指定コマンド及び変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の変動表示の開始時に送信される。この際、まず、状態指定コマンドが送信されて、その後、変動時間指定コマンドが送信される。ここで、演出図柄Z1,Z2の変動表示の開始時は、特別図柄の変動表示の開始時とほぼ一致している。
図柄停止指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指定するためのコマンドである。図柄停止指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の停止表示時に送信される。ここで、演出図柄Z1,Z2の停止表示時は、特別図柄の停止表示時とほぼ一致している。
演出開始指定コマンドは、当たり(通常1〜8大当たり、確変1〜8大当たり)時の演出開始を指定するためのコマンドである。演出開始指定コマンドは、当たり開始時に出力される。
(遊技制御処理)
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図5のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図5は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する当たり決定乱数更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
次いで、ステップS102に移行して、演出に関わる演出制御用乱数(例えば、変動時間決定乱数等)を更新する演出制御用乱数更新処理を実行し、ステップS104に移行する。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132a,132b,133からの検出信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、始動情報を更新する始動情報更新処理を実行し、ステップS108に移行する。
始動情報更新処理では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号を入力したか否かを判定する。そして、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号を入力したと判定した場合には、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶更新処理を実行する。
ここで、本実施形態では、RAM240の始動情報記憶領域において、始動情報を4つまで記憶可能に設定されている。
記憶更新処理では、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定する。そして、始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合には、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、変動時間決定乱数等を対応の乱数カウンタから取得(当たり抽選)し、取得した各乱数値(始動情報)を、RAM240の始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する。
一方、始動情報の記憶数が「4」以上であると判定した場合には、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS108では、当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115,116を所定パターンで開放させる当たり処理を実行し、ステップS112に移行する。
当たり処理では、生起させることが決定された当たり種別に応じて、開放動作を実行する大入賞口(第一大入賞口115又は第二大入賞口116)を決定する。また、生起させることが決定された当たり種別に応じて、大入賞口115,116のラウンド回数を設定する。そして、決定した大入賞口115,116について、設定したラウンド回数による開放動作を実行させるように、制御信号を大入賞口ソレノイド158に対して送信する。
また、当たり処理では、当たり(通常1〜8大当たり、確変1〜8大当たり)時の演出開始を指定する演出開始指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して演出開始指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ステップS112では、賞球払出制御装置156に対して賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
次いで、ステップS116に移行して、出力ポート255を介して、RAM240に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ポート出力処理では、制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、その後、モードデータ及びイベントデータからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、遊技状態表示装置109等へも制御信号が出力される。
次に、ステップS108の当たり判定処理を説明する。
図6は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理では、ステップS108において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2が変動中か否かを判定し、演出図柄Z1,Z2が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS202に移行する。一方、演出図柄Z1,Z2が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS214に移行する。
ステップS202では、始動情報記憶数が「1」以上であるか否かを判定し、始動情報記憶数が「1」以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS204に移行する。一方、始動情報記憶数が「1」以上でないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS204では、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS206に移行する。
ステップS206では、ステップS204で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS208に移行する。一方、ステップS204で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)は、ステップS212に移行する。
ここで、ROM230には、当たり決定乱数の値と当たり値との対応を登録した当たり決定テーブルが格納されている。そして、当たり決定テーブルに基づいて、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定する。これにより、「当たり」、「はずれ」の別が決定される。
さらに、「はずれ」であることが決定された場合には、「はずれ」に対応する状態指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して状態指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ステップS208では、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行し、ステップS210に移行する。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数の値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、始動情報の当たり種別決定乱数を読み出し、該当たり種別決定乱数の値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。
さらに、読み出した当たり種別番号に対応する状態指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して状態指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ステップS210では、演出図柄Z1,Z2の変動時間を決定する当たり時変動時間決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された当たり時用変動時間決定テーブルが格納されている。各当たり時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数の値と変動時間番号との対応が登録されている。
そして、当たり時変動時間決定処理では、まず、ステップS210で決定された当たり種別番号、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態に対応する当たり時用変動時間決定テーブルを読み出す。そして、始動情報の変動時間決定乱数を読み出し、該変動時間決定乱数の値に対応する変動時間番号を当たり時用変動時間決定テーブルから読み出す。これにより、演出図柄Z1,Z2の変動時間が決定される。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
一方、ステップS212では、演出図柄Z1,Z2の変動時間を決定するはずれ時変動時間決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、ROM230には、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定されたはずれ時用変動時間決定テーブルが格納されている。各はずれ時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数の値と変動時間番号との対応が登録されている。
そして、はずれ時変動時間決定処理では、まず、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態に対応するはずれ時用変動時間決定テーブルを読み出す。そして、始動情報の変動時間決定乱数を読み出し、該変動時間決定乱数の値に対応する変動時間番号をはずれ時用変動時間決定テーブルから読み出す。これにより、演出図柄Z1,Z2の変動時間が決定される。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
一方、ステップS214では、演出図柄Z1,Z2の変動時間が経過したか否かを判定し、変動時間が経過したと判定した場合(Yes)は、ステップS216に移行する。一方、演出図柄Z1,Z2の変動時間が経過していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、変動時間とは、ステップS210,S212で決定された変動時間である。
ステップS216では、図柄停止指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して図柄停止指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
(演出制御処理)
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
図7は、演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図7に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、状態指定コマンドを受信する状態指定コマンド受信処理を実行し、ステップS302に移行する。
ステップS302では、変動時間指定コマンドを受信する変動時間指定コマンド受信処理を実行し、ステップS304に移行する。
ステップS304では、図柄停止指定コマンドを受信する図柄停止指定コマンド受信処理を実行し、ステップS306に移行する。
図柄停止指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、図柄停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指示する表示制御コマンド(以下、図柄停止指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
そして、表示制御装置151は、図柄停止指定表示制御コマンド受信すると、演出図柄表示装置104において、演出図柄Z1,Z2の停止表示を行う。この際、表示制御装置151は、後述する停止図柄指定表示制御コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄Z1,Z2の停止表示を行う。
ステップS306では、演出開始指定コマンドを受信する演出開始指定コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出開始指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、演出開始指定コマンドを受信したと判定した場合には、実行する当たり演出表示を決定する。そして、演出制御装置150は、決定した当たり演出表示に対応する表示制御コマンド(以下、当たり演出表示指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
そして、表示制御装置151は、当たり演出表示指定表示制御コマンド受信すると、演出図柄表示装置104において、該当たり演出表示指定表示制御コマンドが指定する当たり演出表示を開始する。
次に、ステップS300の状態指定コマンド受信処理を説明する。
図8は、状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。図9は、演出図柄が表示するキャラクタの特性を示す図である。
状態指定コマンド受信処理では、ステップS300において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行する。一方、状態指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS402では、状態指定フラグを設定する状態指定フラグ設定処理を実行し、ステップS404に移行する。
ここで、演出制御装置150のRAMには、当たり抽選の結果(当たりの場合には当たり種別)に応じた状態指定フラグを設定する領域が設けられている。
そして、状態指定フラグ設定処理では、演出制御装置150は、受信した状態指定コマンドが指定する抽選結果(「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」のうちいずれか)に対応する状態指定フラグをRAMの所定領域に設定する。
ステップS404では、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを決定する停止図柄決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(当たりの場合には、当たりの種別)(「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」)ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、後述する停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。
そして、停止図柄決定処理では、演出制御装置150は、まず、停止図柄決定乱数を対応の乱数カウンタから取得する。
また、演出制御装置150は、ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。
そして、演出制御装置150は、読み出した停止図柄決定テーブルから、取得した停止図柄決定乱数の値に対応する停止図柄番号を読み出す。
さらに、演出制御装置150は、読み出した停止図柄番号に対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
そして、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンド受信すると、該停止図柄指定表示制御コマンドが指定する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせをとして設定する。
ここで、パチンコ機1では、演出図柄Z1として、互いに異なるキャラクタを表示する複数種類の演出図柄Z1を有している。
本実施形態では、演出図柄Z1として、演出図柄A、演出図柄B、演出図柄C、演出図柄D、演出図柄E、演出図柄F、演出図柄G及び演出図柄Gの5種類の演出図柄Z1を有している。
演出図柄Aは、数字「1」及びキャラクタAを表示する。演出図柄Bは、数字「2」及びキャラクタBを表示する。演出図柄Cは、数字「3」及びキャラクタCを表示する。演出図柄Dは、数字「4」及びキャラクタDを表示する。演出図柄Eは、数字「5」及びキャラクタEを表示する。演出図柄Fは、数字「6」及びキャラクタFを表示する。演出図柄Gは、数字「7」及びキャラクタGを表示する。演出図柄Hは、数字「8」及びキャラクタHを表示する。本実施形態では、キャラクタA〜Hは、それぞれ「馬」のキャラクタとなっている。
また、各キャラクタA〜Hには、特典制御に対応する特性が設定されている。本実施形態では、図9に示すように、各キャラクタA〜Hには、複数種類の特典制御(賞球数制御、入賞率制御、ラウンド回数制御、抽選確率制御、時短制御)のそれぞれに対応する特性が設定されている。なお、本実施形態では、賞球数制御及び入賞率制御については、2つの特典制御に対応して1つの特性が設定されている。
具体的には、抽選確率制御に対応する特性として、「勝負強さ」が設定されている。また、時短制御に対応する特性として、「スタミナ」が設定されている。また、ラウンド回数制御に対応する特性として、「脚の速さ」が設定されている。さらに、賞球数制御及び入賞率制御に対応する特性として、「集中力」が設定されている。
そして、キャラクタA〜Hでは、各特性の程度が互いに異なっている。ここで、各特性の程度とは、各特性における優劣の度合い(序列)を意味する。
具体的には、「勝負強さ」の程度として、「高」、「中」、「低」が設定されている。そして、キャラクタB及びキャラクタGは、「勝負強さ」の程度が「高」に設定されている。また、キャラクタA及びキャラクタEは、「勝負強さ」の程度が「中」に設定されている。さらに、キャラクタC、キャラクタD、キャラクタF及びキャラクタHは、「勝負強さ」の程度が「低」に設定されている。なお、特性の程度は、「高」、「中」、「低」の順に、程度が高くなっている(以下、同様)。
また、「スタミナ」の程度として、「高」、「中」、「低」が設定されている。そして、キャラクタC及びキャラクタFは、「スタミナ」の程度が「高」に設定されている。また、キャラクタBは、「スタミナ」の程度が「中」に設定されている。さらに、キャラクタA、キャラクタD、キャラクタE、キャラクタG及びキャラクタHは、「スタミナ」の程度が「低」に設定されている。
また、「脚の速さ」の程度として、「高」、「中」、「低」が設定されている。そして、キャラクタB及びキャラクタGは、「脚の速さ」の程度が「高」に設定されている。また、キャラクタA、キャラクタD、キャラクタE及びキャラクタHは、「脚の速さ」の程度が「中」に設定されている。さらに、キャラクタC及びキャラクタFは、「脚の速さ」の程度が「低」に設定されている。
さらに、「集中力」の程度として、「高」、「中」、「低」が設定されている。そして、キャラクタGは、「集中力」の程度が「高」に設定されている。また、キャラクタB、キャラクタC、キャラクタD及びキャラクタHは、「集中力」の程度が「中」に設定されている。さらに、キャラクタA、キャラクタE及びキャラクタFは、「集中力」の程度が「低」に設定されている。
ここで、各キャラクタA〜Hの各特性の程度は、演出図柄表示装置104に表示される当たり演出表示等において表示される。なお、各キャラクタA〜Hの各特性の程度は、例えば、図9に示す表を貼り付けることによって、パチンコ機1の筐体等に表示しても構わない。これによって、遊技者は、各キャラクタA〜Hの各特性の程度を認識することができる。
そして、演出制御装置150は、ステップS206で当たりを生起させることが決定された場合に、停止表示させる演出図柄Z1,Z2の組み合わせ(停止図柄番号)を、以下に示すように決定する。
すなわち、演出制御装置150は、当たりを生起させることが決定された場合には、第1から第3の表示領域において停止表示された演出図柄Z1が同一となる組み合わせで、演出図柄Z1,Z2を停止表示させる。以下、当たりを生起させることが決定された場合に、第1から第3の表示領域のそれぞれにおいて停止表示される演出図柄Z1を、「当たり演出図柄」という。
この際、演出制御装置150は、ステップS208の当たり種別決定処理で決定された当たりの種別に応じて、当該当たりの種別に係る特典制御の程度と、当たり演出図柄が表示するキャラクタに係る特性の程度と、が互いに関連するように、当たり演出図柄を決定する。本実施形態では、各当たりの種別について、複数種類の特典制御が設定されている。そこで、演出制御装置150は、各特典制御の程度と、当該特典制御に対応する特性の程度と、が互いに関連するように、当たり演出図柄を決定する。
具体的には、当たりの種別(「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」)のそれぞれに対応して設定された停止図柄決定テーブルにおいて、複数種類の演出図柄A〜Hのそれぞれが当たり演出図柄に決定される確率が、以下のように設定されている。
生起されることが決定された当たり種別に係る抽選確率制御の程度が高いほど、「勝負強さ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
すなわち、「確変1〜8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常1〜8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「勝負強さ」の程度が「高」のキャラクタB,Gを表示する演出図柄B,Gが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。一方、「通常1〜8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「確変1〜8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「勝負強さ」の程度が「低」のキャラクタC,D,F,Hを表示する演出図柄C,D,F,Hが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
また、生起されることが決定された当たり種別に係る時短制御の程度が高いほど、「スタミナ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
すなわち、「通常1,3,5,7大当たり」及び「確変1,3,5,7大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常2,4,6,8大当たり」及び「確変2,4,6,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「スタミナ」の程度が「高」のキャラクタC,Fを表示する演出図柄C,Fが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。一方、「通常2,4,6,8大当たり」及び「確変2,4,6,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常1,3,5,7大当たり」及び「確変1,3,5,7大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「スタミナ」の程度が「低」のキャラクタA,D,E,G,Hを表示する演出図柄A,D,E,G,Hが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
また、生起されることが決定された当たり種別に係るラウンド回数制御の程度が高いほど、「脚の速さ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
すなわち、「通常1,2,5,6大当たり」及び「確変1,2,5,6大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常3,4,7,8大当たり」及び「確変3,4,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「脚の速さ」の程度が「高」のキャラクタB,Gを表示する演出図柄B,Gが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。一方、「通常3,4,7,8大当たり」及び「確変3,4,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常1,2,5,6大当たり」及び「確変1,2,5,6大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「脚の速さ」の程度が「低」のキャラクタC,Fを表示する演出図柄C,Fが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
さらに、生起されることが決定された当たり種別に係る賞球数制御及び入賞率制御の程度が高いほど、「集中力」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
すなわち、「通常5,6,7,8大当たり」及び「確変5,6,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常1,2,3,4大当たり」及び「確変1,2,3,4大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「集中力」の程度が「高」のキャラクタGを表示する演出図柄Gが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。一方、「通常1,2,3,4大当たり」及び「確変1,2,3,4大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常5,6,7,8大当たり」及び「確変5,6,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「集中力」の程度が「低」のキャラクタA,E,Fを表示する演出図柄A,E,Fが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
以上により、生起されることが決定された当たり種別に係る各特典制御の程度と、当たり演出図柄に係る当該特典制御に対応する特性の程度と、を互いに関連させることが可能となる。
次に、ステップS302の変動時間指定コマンド受信処理を説明する。
図10は、変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動時間指定コマンド受信処理では、ステップS302において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、変動時間指定コマンドを受信したか否かを判定し、変動時間指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS502に移行する。一方、変動時間指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS502では、演出図柄Z1,Z2の変動パターンを決定する変動パターン決定処理を実行し、ステップS504に移行する。
ここで、演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」)、変動時間等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、後述する変動パターン決定乱数の値と変動パターン番号との対応が登録されている。
そして、変動パターン決定処理では、演出制御装置150は、まず、変動パターン決定乱数を対応の乱数カウンタから取得する。
また、演出制御装置150は、ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果を確認するとともに、受信した変動時間指定コマンドが指定する変動時間を確認する。
そして、演出制御装置150は、確認した抽選結果及び変動時間の組み合わせに対応する変動パターン決定テーブルを読み出す。
また、演出制御装置150は、読み出した変動パターン決定テーブルから、取得した変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターン番号を読み出す。
さらに、演出制御装置150は、読み出した変動パターン番号に対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
そして、表示制御装置151は、変動パターン指定表示制御コマンド受信すると、演出図柄表示装置104において、該変動パターン指定表示制御コマンドが指定する変動パターンによる演出図柄Z1,Z2の変動表示を開始する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図11は、演出図柄表示装置における演出図柄の変動表示の一例を示す図である。図12は、演出図柄表示装置における演出図柄の停止表示の一例を示す図である。
演出制御装置150は、変動時間指定コマンドを受信した場合、演出図柄Z1,Z2の変動パターンを決定する。
そして、演出制御装置150は、決定した変動パターンに対応する変動パターン指定表示制御コマンドを、表示制御装置151に送信する。
これによって、図11に示すように、演出図柄表示装置104において、変動パターン指定表示制御コマンドが指示する変動パターンによる演出図柄Z1,Z2の変動表示が開始される。
また、演出制御装置150は、状態指定コマンドを受信した場合、状態指定コマンドが指示する当たり抽選の結果に応じて、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを決定する。
そして、演出制御装置150は、決定した停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせに対応する停止図柄指定表示制御コマンドを、表示制御装置151に送信する。
さらに、演出制御装置150は、図柄停止指定コマンドを受信した場合、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指示する図柄停止指定表示制御コマンドを、表示制御装置151に送信する。
これによって、図12に示すように、演出図柄表示装置104において、停止図柄指定表示制御コマンドが指示する組み合わせによる演出図柄Z1,Z2の停止表示が行われる。
特に、演出制御装置150は、当たりを生起させることが決定された場合には、当たり種別に応じて、第1から第3の表示領域のそれぞれにおいて停止表示する大当たり演出図柄を決定する。
この際、演出制御装置150は、生起させることが決定された当たりの種別に応じて、当該当たりの種別に係る各特典制御の程度と、当たり演出図柄が表示するキャラクタに係る各特性の程度と、が互いに関連するように、当たり演出図柄を決定する。
具体的には、生起されることが決定された当たり種別に係る抽選確率制御の程度が高いほど、「勝負強さ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなっている。
また、生起されることが決定された当たり種別に係る時短制御の程度が高いほど、「スタミナ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなっている。
また、生起されることが決定された当たり種別に係るラウンド回数制御の程度が高いほど、「脚の速さ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなっている。
さらに、生起されることが決定された当たり種別に係る賞球数制御及び入賞率制御の程度が高いほど、「集中力」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなっている。
これにより、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に基づいて、当該当たりに係る各特典制御の内容(程度)を予測することができる。
具体的には、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に表示されているキャラクタA〜Hの「勝負強さ」に基づいて、当該当たり終了後の遊技状態(「低確率状態」又は「確率変動状態」)を予測することが可能となる。
また、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に表示されているキャラクタA〜Hの「スタミナ」に基づいて、当該当たり終了後に生起される時短状態の時短回数(「100回」又は「20回」)を予測することが可能となる。
また、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に表示されているキャラクタA〜Hの「脚の速さ」に基づいて、当該当たりに係るラウンド回数(「15回」又は「10回」)を予測することが可能となる。
さらに、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に表示されているキャラクタA〜Hの「集中力」に基づいて、当該当たりに係る大入賞口(第一大入賞口115又は第二大入賞口116)を予測することが可能となる。
また、遊技者は、演出図柄Z1,Z2についてリーチ状態が形成された場合に、当該リーチ状態を形成する演出図柄Z1に基づいて、生起され得る当たり種別を予測することが可能となる。
すなわち、遊技者は、リーチ状態を形成する演出図柄Z1に表示されているキャラクタA〜Hに基づいて、生起され得る当たり種別を予測することができる。
ここで、リーチ状態とは、複数の表示領域R1,R2,R3のうち二以上の表示領域において、特賞状態を生起させる組み合わせに含まれる演出図柄Z1(本実施形態では、同一種類の演出図柄Z1)を仮停止表示させる演出をいう。なお、リーチ状態では、演出図柄Z2は、変動表示を継続している。
よって、パチンコ機1によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、特典制御として、「抽選確率制御」、「時短制御」、「ラウンド回数制御」、「賞球数制御」及び「入賞率制御」が設定されている。しかしながら、特典制御の種類は、適宜、増減することが可能である。上記特典制御に加えて、当たり演出中に、遊技者の選択により流すことができる楽曲の数を決定する制御、当たり演出中に、遊技者の選択により表示することができるプレミアム画像の数を決定する制御等を設定しても構わない。
また、上記特典制御の増減に応じて、キャラクタの特性についても、適宜、増減・変更することが可能である。
また、上記実施形態においては、第一大入賞口115に係る1ラウンドの開放動作の終了条件と、第二大入賞口116に係る1ラウンドの開放動作の終了条件とは、互いに同一の条件(所定の時間(最大開放時間)が経過するか、所定数(最大入賞数)の遊技球が入賞するまで)となっている。しかしながら、第一大入賞口115に係る1ラウンドの開放動作の終了条件と、第二大入賞口116に係る1ラウンドの開放動作の終了条件とを、互いに異なる条件(最大開放時間及び最大入賞数のうち少なくとも一方が異なる条件)としても構わない。
さらに、上記実施形態においては、RAM240の始動情報記憶領域において、始動情報を4つまで記憶可能に設定されている。しかしながら、第一始動入賞口111aへの入賞に係る始動情報と、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞に係る始動情報と、を個別に記憶する構成としても構わない。例えば、RAM240の始動情報記憶領域において、第一始動入賞口111aへの入賞に係る始動情報を4つまで記憶可能とするとともに、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞に係る始動情報を4つまで記憶可能とする。この場合、第一始動入賞口111aへの入賞に係る始動情報と第二始動入賞口111bへの入賞に係る始動情報とで、複数の当たり種別のそれぞれが生起される確率を異なる構成としても構わない。
また、上記各実施形態においては、パチンコ機1である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
104 演出図柄表示装置
107a,107b 特別図柄表示装置
106 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 第一大入賞口
116 第二大入賞口
130 電動役物
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
132a 第一大入賞口スイッチ
132b 第二大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御装置
152 ランプ制御装置
153 効果音制御装置
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート

Claims (1)

  1. 遊技球が流入可能な転動領域が形成された遊技盤と、
    前記転動領域に流入した遊技球を入賞可能な始動入賞口と、
    前記転動領域に流入した遊技球が入賞困難な閉止状態と入賞可能な開放状態に変位可能な大入賞口と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞したことに応じて、特典制御が実行される契機となる当たりを生起させるか否かを決定するための当たり抽選を実行する当たり抽選手段と、
    図柄を表示することが可能な表示手段と、
    前記当たり抽選に基づいて前記当たりを生起させることが決定された場合に、前記特典制御の程度が異なる複数の当たりの種別の中から生起させる当たりの種別を決定する種別決定手段と、
    前記種別決定手段により決定された当たりの種別に応じて、前記表示手段において停止表示させる図柄を決定する停止図柄決定手段と、を備え、
    前記特典制御として、前記種別決定手段により決定された当たりの種別に応じた前記大入賞口の開放動作を実行する制御を少なくとも含む複数種類の前記特典制御が設定されており、
    図柄には、前記複数種類の前記特典制御に対応する特性が設定されたキャラクタが表示され、
    図柄として、前記特性の程度が異なるキャラクタが表示されている複数種類の図柄を有し、
    前記停止図柄決定手段は、前記種別決定手段により決定された当たりの種別に係る前記複数種類の前記特典制御のうち一の特典制御の程度と、前記停止表示させる図柄が表示するキャラクタに係る一の特性の程度と、が関連するように、前記複数種類の図柄のうちから前記停止表示させる図柄を決定し、
    関連する前記一の特典制御の程度及び前記一の特性の程度はいずれも、前記大入賞口の開放動作によって得られる可能性のある賞球数の多少であることを特徴とする遊技機。
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