JP5891256B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
上記従来の遊技機では、特賞状態の種別として、当該特賞状態の終了後における特賞抽選によって特賞状態を生起させることが決定される確率が通常の確率となる「通常大当たり」と、当該特賞状態の終了後における特賞抽選によって特賞状態を生起させることが決定される確率が高確率となる「確率変動大当たり」と、を有している。
そして、上記従来の遊技機では、「通常大当たり」を生起させることが決定された場合には、偶数の数字が揃う組み合わせで図柄を停止表示させ、「確率変動大当たり」を生起させることが決定された場合には、奇数の数字が揃う組み合わせで図柄を停止表示させる。
すなわち、上記従来の遊技機では、遊技者は、停止表示された図柄が示す数字の組み合わせに基づいて、生起されることが決定された特賞状態の種別を認識することができる。
したがって、上記従来の遊技機では、遊技が単調となり、遊技の興趣が低下する恐れがある。
これにより、本発明に係る遊技機では、停止表示される図柄が表示するキャラクタに係る特性の程度が、当たりの種別に係る特典制御の程度に関連したものとなる。
さらに、本発明に係る遊技機では、遊技者は、リーチ状態が形成された場合に、当該リーチ状態を形成する図柄に基づいて、生起され得る当たりの種別を予測することが可能となる。
よって、本発明に係る遊技機によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
これにより、本発明に係る遊技機では、停止表示される図柄が表示するキャラクタに係るそれぞれの特性の程度が、当たりの種別に係る複数種類の特典制御のうち当該特性に対応する特典制御の程度に関連したものとなる。
したがって、本発明に係る遊技機では、遊技者は、停止表示された図柄に基づいて、当該当たりに係る複数種類の特典制御のそれぞれの内容を予測することが可能となる。
よって、本発明に係る遊技機によれば、遊技の興趣をさらに向上することが可能となる。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄の変動表示を行うパチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。
演出図柄表示装置104は、それぞれにおいて独立して演出図柄Z1,Z2(図11参照)の変動表示及び停止表示を行うことが可能な4つの領域R1,R2,R3,R4(図11参照)を有している。
第4の領域R4では、第2の演出図柄Z2の変動表示及び停止表示が行われる。第2の演出図柄Z2は、カラーバーから構成されている。そして、第2の演出図柄Z2の変動表示とは、カラーバーが表す色を順次変化させた状態の表示をいう。また、第2の演出図柄Z2の停止表示とは、カラーバーが所定の色を表している状態の表示をいう。
演出図柄表示装置104の左側には、普通図柄始動ゲート122が設けられている。普通図柄始動ゲート122は、遊技球が通過すると、パチンコ機1内部の始動ゲートスイッチ(図示せず)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、普通図柄による抽選の契機を与える。
第一始動入賞口111aに入賞した遊技球は、パチンコ機1内部の第一始動入賞口スイッチ131a(図2参照)により検出され、当たり抽選の契機を与える。また、第二始動入賞口111bに入賞した遊技球は、パチンコ機1内部の第二始動入賞口スイッチ131b(図2参照)により検出され、当たり抽選の契機を与える。
始動入賞装置111の下方には、第一大入賞口115が設けられている。始動入賞装置111の右側には、第二大入賞口116が設けられている。大入賞口115,116は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球が入賞可能な状態となる。
さらに、演出図柄表示装置104の上方には、電動役物130が配設されている。電動役物130には、モータ(図示せず)及びランプ(図示せず)が配設されている。そして、電動役物130は、作動状態となった際、モータにより所定パターンで揺動するとともに、ランプにより所定パターンで発光する。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、第一大入賞口スイッチ132aと、第二大入賞口スイッチ132bと、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、第一大入賞口スイッチ132a、第二大入賞口スイッチ132b及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機1を制御するためのプログラム、遊技制御用のデータ等が記憶されている。遊技制御用のデータには、演出制御装置150を制御するための各種制御コマンド等が含まれる。ここで、各種制御コマンドとしては、状態指定コマンド、変動時間指定コマンド、図柄停止指定コマンド、演出開始指定コマンド等がある。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御装置150は、主制御装置210から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出を決定する。そして、演出制御装置150は、決定した演出に応じた演出制御コマンドを生成して、生成した演出制御コマンドを送信することによって、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153及び役物制御装置157のそれぞれを制御する。
表示制御装置151のROMには、演出表示を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。表示制御装置151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
ランプ制御装置152は、ランプ154の点灯、点滅等を制御する。ランプ制御装置152は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該演出制御コマンドが指示するランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
役物制御装置157は、電動役物130の作動を制御する。役物制御装置157は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信することに応じて、該役物制御コマンドが指示する電動役物130の作動パターンに対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいて電動役物130を作動させる。
次に、当たり抽選について説明する。
図3は、当たりの種別を示す図である。
パチンコ機1では、当たり(特賞状態)の生起を契機として、複数種類の特典制御が実行される。特典制御とは、遊技者に有利となる遊技制御をいう。
また、当たりの種別として、特典制御の程度が互いに異なる複数の種別を有している。ここで、特典制御の程度とは、遊技者にとって有利となる程度を意味する。
さらに、複数種類の特典制御には、賞球数制御、入賞率制御、ラウンド回数制御、抽選確率制御及び時短制御のうち少なくとも二以上が含まれる。
本実施形態では、複数種類の特典制御として、賞球数制御、入賞率制御、ラウンド回数制御、抽選確率制御及び時短制御を実行する。
「通常1〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、抽選確率制御として、当たり終了後(大入賞口の開放動作の終了後)の遊技状態として、「低確率状態」を設定する。
「確変1〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、抽選確率制御として、当たり終了後の遊技状態として、「確率変動状態」を設定する。
「通常5〜8大当たり」及び「確変5〜8大当たり」のそれぞれに当選した場合には、賞球数制御及び入賞率制御として、第一大入賞口115による開放動作を実行する。
「通常1,2,5,6大当たり」及び「確変1,2,5,6大当たり」のそれぞれに当選した場合には、ラウンド回数制御として、ラウンド回数を「15回」に設定して、大入賞口115,116の開放動作を実行する。
「通常1,3,5,7大当たり」及び「確変1,3,5,7大当たり」のそれぞれに当選した場合には、時短制御として、時短回数を「100回」に設定して、当たり終了後に時短状態を生起させる。
以上のように、当たりが生起されることを契機として、当該当たりの種別に応じて、複数種類の特典制御のそれぞれが実行される。
例えば、「通常1大当たり」が生起された場合には、ラウンド回数を「15回」として、第一大入賞口115の開放動作が実行される。そして、当たり終了後に、遊技状態として「低確率状態」が設定されるとともに、時短回数を「100」に設定して時短状態が生起される。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドにつて説明する。
図4は、主制御装置から演出制御装置に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図4に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。
状態指定コマンドは、当たり抽選の結果(当たりの場合は当たり種別)を指定するコマンドである。具体的には、状態指定コマンドは、当たり抽選の結果として、「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」のうちいずれかを指定する。
状態指定コマンド及び変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の変動表示の開始時に送信される。この際、まず、状態指定コマンドが送信されて、その後、変動時間指定コマンドが送信される。ここで、演出図柄Z1,Z2の変動表示の開始時は、特別図柄の変動表示の開始時とほぼ一致している。
演出開始指定コマンドは、当たり(通常1〜8大当たり、確変1〜8大当たり)時の演出開始を指定するためのコマンドである。演出開始指定コマンドは、当たり開始時に出力される。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図5のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図5は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132a,132b,133からの検出信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、始動情報を更新する始動情報更新処理を実行し、ステップS108に移行する。
ここで、本実施形態では、RAM240の始動情報記憶領域において、始動情報を4つまで記憶可能に設定されている。
記憶更新処理では、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定する。そして、始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合には、当たり決定乱数、当たり種別決定乱数、変動時間決定乱数等を対応の乱数カウンタから取得(当たり抽選)し、取得した各乱数値(始動情報)を、RAM240の始動情報記憶領域における所定の記憶部に記憶する。
ステップS108では、当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115,116を所定パターンで開放させる当たり処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、賞球払出制御装置156に対して賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ポート出力処理では、制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、その後、モードデータ及びイベントデータからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、遊技状態表示装置109等へも制御信号が出力される。
図6は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理では、ステップS108において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2が変動中か否かを判定し、演出図柄Z1,Z2が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS202に移行する。一方、演出図柄Z1,Z2が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS214に移行する。
ステップS204では、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS206に移行する。
ここで、ROM230には、当たり決定乱数の値と当たり値との対応を登録した当たり決定テーブルが格納されている。そして、当たり決定テーブルに基づいて、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定する。これにより、「当たり」、「はずれ」の別が決定される。
ステップS208では、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行し、ステップS210に移行する。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数の値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、始動情報の当たり種別決定乱数を読み出し、該当たり種別決定乱数の値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。
ステップS210では、演出図柄Z1,Z2の変動時間を決定する当たり時変動時間決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された当たり時用変動時間決定テーブルが格納されている。各当たり時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数の値と変動時間番号との対応が登録されている。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、ROM230には、現在の始動情報記憶数、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定されたはずれ時用変動時間決定テーブルが格納されている。各はずれ時用変動時間決定テーブルには、変動時間決定乱数の値と変動時間番号との対応が登録されている。
さらに、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動時間指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、変動時間とは、ステップS210,S212で決定された変動時間である。
ステップS216では、図柄停止指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して図柄停止指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
次に、演出制御装置150で実行される処理を説明する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図7に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、状態指定コマンドを受信する状態指定コマンド受信処理を実行し、ステップS302に移行する。
ステップS302では、変動時間指定コマンドを受信する変動時間指定コマンド受信処理を実行し、ステップS304に移行する。
図柄停止指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、図柄停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指示する表示制御コマンド(以下、図柄停止指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
ステップS306では、演出開始指定コマンドを受信する演出開始指定コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
そして、表示制御装置151は、当たり演出表示指定表示制御コマンド受信すると、演出図柄表示装置104において、該当たり演出表示指定表示制御コマンドが指定する当たり演出表示を開始する。
図8は、状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。図9は、演出図柄が表示するキャラクタの特性を示す図である。
状態指定コマンド受信処理では、ステップS300において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行する。一方、状態指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、演出制御装置150のRAMには、当たり抽選の結果(当たりの場合には当たり種別)に応じた状態指定フラグを設定する領域が設けられている。
そして、状態指定フラグ設定処理では、演出制御装置150は、受信した状態指定コマンドが指定する抽選結果(「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」のうちいずれか)に対応する状態指定フラグをRAMの所定領域に設定する。
演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(当たりの場合には、当たりの種別)(「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」)ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、後述する停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。
また、演出制御装置150は、ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。
そして、演出制御装置150は、読み出した停止図柄決定テーブルから、取得した停止図柄決定乱数の値に対応する停止図柄番号を読み出す。
そして、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンド受信すると、該停止図柄指定表示制御コマンドが指定する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせをとして設定する。
ここで、パチンコ機1では、演出図柄Z1として、互いに異なるキャラクタを表示する複数種類の演出図柄Z1を有している。
演出図柄Aは、数字「1」及びキャラクタAを表示する。演出図柄Bは、数字「2」及びキャラクタBを表示する。演出図柄Cは、数字「3」及びキャラクタCを表示する。演出図柄Dは、数字「4」及びキャラクタDを表示する。演出図柄Eは、数字「5」及びキャラクタEを表示する。演出図柄Fは、数字「6」及びキャラクタFを表示する。演出図柄Gは、数字「7」及びキャラクタGを表示する。演出図柄Hは、数字「8」及びキャラクタHを表示する。本実施形態では、キャラクタA〜Hは、それぞれ「馬」のキャラクタとなっている。
具体的には、抽選確率制御に対応する特性として、「勝負強さ」が設定されている。また、時短制御に対応する特性として、「スタミナ」が設定されている。また、ラウンド回数制御に対応する特性として、「脚の速さ」が設定されている。さらに、賞球数制御及び入賞率制御に対応する特性として、「集中力」が設定されている。
具体的には、「勝負強さ」の程度として、「高」、「中」、「低」が設定されている。そして、キャラクタB及びキャラクタGは、「勝負強さ」の程度が「高」に設定されている。また、キャラクタA及びキャラクタEは、「勝負強さ」の程度が「中」に設定されている。さらに、キャラクタC、キャラクタD、キャラクタF及びキャラクタHは、「勝負強さ」の程度が「低」に設定されている。なお、特性の程度は、「高」、「中」、「低」の順に、程度が高くなっている(以下、同様)。
すなわち、演出制御装置150は、当たりを生起させることが決定された場合には、第1から第3の表示領域において停止表示された演出図柄Z1が同一となる組み合わせで、演出図柄Z1,Z2を停止表示させる。以下、当たりを生起させることが決定された場合に、第1から第3の表示領域のそれぞれにおいて停止表示される演出図柄Z1を、「当たり演出図柄」という。
生起されることが決定された当たり種別に係る抽選確率制御の程度が高いほど、「勝負強さ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
また、生起されることが決定された当たり種別に係る時短制御の程度が高いほど、「スタミナ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
すなわち、「通常1,2,5,6大当たり」及び「確変1,2,5,6大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常3,4,7,8大当たり」及び「確変3,4,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「脚の速さ」の程度が「高」のキャラクタB,Gを表示する演出図柄B,Gが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。一方、「通常3,4,7,8大当たり」及び「確変3,4,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常1,2,5,6大当たり」及び「確変1,2,5,6大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「脚の速さ」の程度が「低」のキャラクタC,Fを表示する演出図柄C,Fが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
すなわち、「通常5,6,7,8大当たり」及び「確変5,6,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常1,2,3,4大当たり」及び「確変1,2,3,4大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「集中力」の程度が「高」のキャラクタGを表示する演出図柄Gが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。一方、「通常1,2,3,4大当たり」及び「確変1,2,3,4大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、「通常5,6,7,8大当たり」及び「確変5,6,7,8大当たり」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルに対して、「集中力」の程度が「低」のキャラクタA,E,Fを表示する演出図柄A,E,Fが当たり演出図柄として決定される確率が高くなるように設定されている。
以上により、生起されることが決定された当たり種別に係る各特典制御の程度と、当たり演出図柄に係る当該特典制御に対応する特性の程度と、を互いに関連させることが可能となる。
図10は、変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動時間指定コマンド受信処理では、ステップS302において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、変動時間指定コマンドを受信したか否かを判定し、変動時間指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS502に移行する。一方、変動時間指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、演出制御装置150のROMには、当たり抽選の結果(「通常1〜8大当たり」、「確変1〜8大当たり」及び「はずれ」)、変動時間等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、後述する変動パターン決定乱数の値と変動パターン番号との対応が登録されている。
また、演出制御装置150は、ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果を確認するとともに、受信した変動時間指定コマンドが指定する変動時間を確認する。
また、演出制御装置150は、読み出した変動パターン決定テーブルから、取得した変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターン番号を読み出す。
さらに、演出制御装置150は、読み出した変動パターン番号に対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン指定表示制御コマンドとする)を、表示制御装置151に送信する。
そして、表示制御装置151は、変動パターン指定表示制御コマンド受信すると、演出図柄表示装置104において、該変動パターン指定表示制御コマンドが指定する変動パターンによる演出図柄Z1,Z2の変動表示を開始する。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図11は、演出図柄表示装置における演出図柄の変動表示の一例を示す図である。図12は、演出図柄表示装置における演出図柄の停止表示の一例を示す図である。
演出制御装置150は、変動時間指定コマンドを受信した場合、演出図柄Z1,Z2の変動パターンを決定する。
これによって、図11に示すように、演出図柄表示装置104において、変動パターン指定表示制御コマンドが指示する変動パターンによる演出図柄Z1,Z2の変動表示が開始される。
また、演出制御装置150は、状態指定コマンドを受信した場合、状態指定コマンドが指示する当たり抽選の結果に応じて、停止表示する演出図柄Z1,Z2の組み合わせを決定する。
さらに、演出制御装置150は、図柄停止指定コマンドを受信した場合、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指示する図柄停止指定表示制御コマンドを、表示制御装置151に送信する。
これによって、図12に示すように、演出図柄表示装置104において、停止図柄指定表示制御コマンドが指示する組み合わせによる演出図柄Z1,Z2の停止表示が行われる。
この際、演出制御装置150は、生起させることが決定された当たりの種別に応じて、当該当たりの種別に係る各特典制御の程度と、当たり演出図柄が表示するキャラクタに係る各特性の程度と、が互いに関連するように、当たり演出図柄を決定する。
具体的には、生起されることが決定された当たり種別に係る抽選確率制御の程度が高いほど、「勝負強さ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなっている。
また、生起されることが決定された当たり種別に係るラウンド回数制御の程度が高いほど、「脚の速さ」の程度がより高いキャラクタを表示する演出図柄Z1が当たり演出図柄として決定される確率が高くなっている。
これにより、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に基づいて、当該当たりに係る各特典制御の内容(程度)を予測することができる。
具体的には、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に表示されているキャラクタA〜Hの「勝負強さ」に基づいて、当該当たり終了後の遊技状態(「低確率状態」又は「確率変動状態」)を予測することが可能となる。
また、遊技者は、当たりが生起されることが決定された場合に、停止表示された当たり演出図柄に表示されているキャラクタA〜Hの「脚の速さ」に基づいて、当該当たりに係るラウンド回数(「15回」又は「10回」)を予測することが可能となる。
また、遊技者は、演出図柄Z1,Z2についてリーチ状態が形成された場合に、当該リーチ状態を形成する演出図柄Z1に基づいて、生起され得る当たり種別を予測することが可能となる。
ここで、リーチ状態とは、複数の表示領域R1,R2,R3のうち二以上の表示領域において、特賞状態を生起させる組み合わせに含まれる演出図柄Z1(本実施形態では、同一種類の演出図柄Z1)を仮停止表示させる演出をいう。なお、リーチ状態では、演出図柄Z2は、変動表示を継続している。
よって、パチンコ機1によれば、遊技の興趣を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、特典制御として、「抽選確率制御」、「時短制御」、「ラウンド回数制御」、「賞球数制御」及び「入賞率制御」が設定されている。しかしながら、特典制御の種類は、適宜、増減することが可能である。上記特典制御に加えて、当たり演出中に、遊技者の選択により流すことができる楽曲の数を決定する制御、当たり演出中に、遊技者の選択により表示することができるプレミアム画像の数を決定する制御等を設定しても構わない。
また、上記実施形態においては、第一大入賞口115に係る1ラウンドの開放動作の終了条件と、第二大入賞口116に係る1ラウンドの開放動作の終了条件とは、互いに同一の条件(所定の時間(最大開放時間)が経過するか、所定数(最大入賞数)の遊技球が入賞するまで)となっている。しかしながら、第一大入賞口115に係る1ラウンドの開放動作の終了条件と、第二大入賞口116に係る1ラウンドの開放動作の終了条件とを、互いに異なる条件(最大開放時間及び最大入賞数のうち少なくとも一方が異なる条件)としても構わない。
また、上記各実施形態においては、パチンコ機1である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
107a,107b 特別図柄表示装置
106 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 第一大入賞口
116 第二大入賞口
130 電動役物
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
132a 第一大入賞口スイッチ
132b 第二大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御装置
152 ランプ制御装置
153 効果音制御装置
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (1)
- 遊技球が流入可能な転動領域が形成された遊技盤と、
前記転動領域に流入した遊技球を入賞可能な始動入賞口と、
前記転動領域に流入した遊技球が入賞困難な閉止状態と入賞可能な開放状態に変位可能な大入賞口と、
前記始動入賞口に遊技球が入賞したことに応じて、特典制御が実行される契機となる当たりを生起させるか否かを決定するための当たり抽選を実行する当たり抽選手段と、
図柄を表示することが可能な表示手段と、
前記当たり抽選に基づいて前記当たりを生起させることが決定された場合に、前記特典制御の程度が異なる複数の当たりの種別の中から生起させる当たりの種別を決定する種別決定手段と、
前記種別決定手段により決定された当たりの種別に応じて、前記表示手段において停止表示させる図柄を決定する停止図柄決定手段と、を備え、
前記特典制御として、前記種別決定手段により決定された当たりの種別に応じた前記大入賞口の開放動作を実行する制御を少なくとも含む複数種類の前記特典制御が設定されており、
図柄には、前記複数種類の前記特典制御に対応する特性が設定されたキャラクタが表示され、
図柄として、前記特性の程度が異なるキャラクタが表示されている複数種類の図柄を有し、
前記停止図柄決定手段は、前記種別決定手段により決定された当たりの種別に係る前記複数種類の前記特典制御のうち一の特典制御の程度と、前記停止表示させる図柄が表示するキャラクタに係る一の特性の程度と、が関連するように、前記複数種類の図柄のうちから前記停止表示させる図柄を決定し、
関連する前記一の特典制御の程度及び前記一の特性の程度はいずれも、前記大入賞口の開放動作によって得られる可能性のある賞球数の多少であることを特徴とする遊技機。
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