JP5913916B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この従来技術では、始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選を実行する。続いて、抽選を実行した場合に、演出図柄の変動表示を行った後に抽選結果に対応する態様で演出図柄の停止表示を行う。続いて、抽選に当選した場合には、大入賞口を所定条件が満たされるまで開放する。続いて、特賞状態が終了した場合には、通常状態よりも抽選の当選確率が高い高確率状態(確率変動状態)を生起する。高確率状態は、予め設定した設定回数の特賞状態が生起されるまで継続される。また、この従来技術では、高確率状態中に、特賞状態の生起時に停止表示された演出図柄が表す数字の回数分だけ15ラウンドの特賞状態を確実に生起可能となっている。
本発明は、高確率状態中に、より変化のある遊技を楽しむことを可能とすることを課題とする。
遊技球が入賞可能な第1始動入賞口と、前記第1始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第1抽選を実行する第1抽選手段と、前記第1抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第1抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第1表示手段と、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口と、前記第2始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、前記第1抽選に当選した場合に生起される特賞状態である第1特賞状態よりも大きな利益を獲得可能な特賞状態である第2特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第2抽選を実行する第2抽選手段と、前記第2抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第2抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第2表示手段と、前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間および前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間を決定するための複数の変動時間決定テーブルと、前記複数の変動時間決定テーブルのいずれかを選択し、選択した変動時間決定テーブルに基づいて前記第1変動時間および前記第2変動時間を決定する変動時間決定手段と、遊技状態が前記第1抽選および前記第2抽選の当選確率を予め設定した第1確率とする低確率状態である場合に、前記第1抽選または前記第2抽選における当選である低確率当選が発生した場合には、前記第1抽選および前記第2抽選の当選確率を前記第1確率より高い第2確率とする高確率状態に遊技状態を切り替える切替手段と、を備え、前記第1表示手段による識別情報の変動表示と前記第2表示手段による識別情報の変動表示とは、互いに並行して行うことが可能となっており、前記複数の変動時間決定テーブルのそれぞれは、前記低確率当選の発生時に前記第1表示手段および前記第2表示手段で停止表示される識別情報の態様のいずれかに対応付けられ、前記変動時間決定手段は、遊技状態が前記高確率状態である場合には、遊技状態が前記低確率状態に切り替わるまで、前記複数の変動時間決定テーブルのうち、前記低確率当選の発生時に前記第1表示手段または前記第2表示手段で停止表示された識別情報の態様に対応した変動時間決定テーブルを選択することを特徴とする。
そのため、遊技者は、より変化のある遊技を楽しむことができる。
前記切替手段は、遊技状態が前記高確率状態である場合には、遊技状態が前記高確率状態に切り替えられてから予め設定された設定回数の特賞状態が生起されると、遊技状態を前記低確率状態に切り替えることを特徴とする。
このような構成によれば、例えば、第2識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間と比較し、第1識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間が十分に長いものが選択された場合に、第2特賞状態が設定回数以上連続して生起することを防止できる。
本実施形態は、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用したものである。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面10の構成を説明する。
図1は、パチンコ機1の遊技盤面10の正面部を表す図である。図1では、特に説明に必要な部分を模式的に示している。
図1に示すように、遊技盤面10には、遊技球の発射路20を構成する外レール21および内レール22が配設されている。遊技盤面10では、外レール21および内レール22によって囲まれた円形状の領域が、遊技球を転動させる遊技領域30となっている。
演出図柄表示装置104は、演出図柄Z1〜Z4の変動表示および停止表示を互いに独立して行うことが可能な8つの表示領域R1〜R8を有している。
始動入賞装置111は、第1始動入賞口111aと、第1始動入賞口111aの下側に配設された普通電動役物111bとを有している。
第1始動入賞口111aは、上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)であり、遊技盤面10を流下する遊技球が常時入賞可能な状態となっている。入賞とは、遊技球が入賞口を通過し、遊技球の通過を検出するスイッチの設けられた領域を通過することをいう。第1始動入賞口111aの内部には、第1始動入賞口スイッチ131a(図2参照)が配設されている。第1始動入賞口スイッチ131aは、遊技球が第1始動入賞口111aに入賞したことを検出すると、遊技球が入賞したことを示す検出信号を主制御装置210(図2参照)に出力する。これにより、主制御装置210は、第1始動入賞口スイッチ131aから検出信号が出力されたことに応じて、当たり抽選(第1抽選)を実行する。
特別図柄表示装置107aは、数字や図柄等からなる特別図柄Z5の変動表示および停止表示を行うことが可能となっている。特別図柄Z5の変動表示とは、複数種類の特別図柄Z5を順次切り替えた状態の表示である。また、特別図柄Z5の停止表示とは、特別図柄Z5を停止させた状態の表示である。そして、特別図柄表示装置107aは、停止表示された特別図柄Z5によって、当たり抽選(第1抽選)の抽選結果を表示する。また、特別図柄表示装置107aにおける特別図柄Z5の変動表示の時間(以下、変動時間とも呼ぶ)と表示領域R1、R2、R3における演出図柄Z1の変動時間とは、互いに等しくなっている。
始動入賞装置111の下方には、特別電動役物240が配設されている。
さらに、演出図柄表示装置104の上方には、電動役物130が配設されている。電動役物130は、作動状態となった際、モータ(図示せず)により所定パターンで揺動するとともに、ランプ(図示せず)により所定パターンで発光する。
なお、遊技盤面10においては、各入賞口等111a、111c、115、122に遊技球を導くように、複数の釘(図示せず)が配置されている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機1の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、制御部として、主制御装置210と、演出制御装置150と、表示制御装置151と、ランプ制御装置152と、効果音制御装置153と、電動役物130の作動を制御する役物制御装置157と、を備えている。主制御装置210と演出制御装置150とは、不正行為防止等のため、それぞれ別々の基板に実装される。また、主制御装置210と演出制御装置150とは、不正行為防止等のため、主制御装置210から演出制御装置150への一方向にのみデータを送信可能となっている。
具体的には、主制御装置210は、CPU(Central Processing Unit)220と、ROM(Read Only Memory)230と、RAMRandom Access Memory)240と、入力ポート250と、出力ポート255とを備える。
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置107a、107b、普通図柄表示装置106、遊技状態表示装置109、賞球払出制御装置156、始動入賞口ソレノイド158および大入賞口ソレノイド159のそれぞれに制御コマンドや制御信号を出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の遊技情報や異常信号を遊技場に設置されたホールコンピュータ500に出力する。これにより、ホールコンピュータ500は、パチンコ機1の遊技情報や異常信号を報知する。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートとを備える。
演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行する。これにより、CPUは、表示制御装置151、ランプ制御装置152、効果音制御装置153および役物制御装置157のそれぞれを制御する。
表示制御装置151のROMは、演出図柄表示装置104で実行される演出表示を行うためのプログラム、および演出表示用の画像データ等を記憶している。
表示制御装置151のRAMは、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータを一時的に記憶し、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
ランプ制御装置152は、ランプ154の点灯、点滅等を制御する。ランプ制御装置152は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて、演出制御コマンドが指定するランプ演出に対応する制御データをROMから読み出し、読み出した制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
役物制御装置157は、電動役物130の動作を制御する。役物制御装置157は、演出制御装置150から演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて、役物制御コマンドが指定する電動役物130の作動パターンに対応する制御データをROMから読み出し、読み出した制御データに基づいて電動役物130を作動させる。
次に、パチンコ機1における当たり抽選について説明する。
図3は、当たりの種別を示す図である。
図3に示すように、パチンコ機1では、当たり(特賞状態)の種別としては、第1大当たり、および第2大当たりがある。
第1大当たりは、第1抽選に当選した場合に生起される当たり(特賞状態)である。パチンコ機1は、第1大当たりに当選した場合には、特別図柄表示装置107aにおいて特別図柄Z5を「通常当たり図柄」で停止表示させ、演出図柄表示装置104の表示領域R1、R2、R3、R4において演出図柄Z1、Z2を「通常当たり図柄」で停止表示させるように制御する。パチンコ機1は、演出図柄表示装置104において「通常当たり図柄」を停止表示させる場合、例えば、表示領域R1、R2、R3において「2、2、2」等の同一の数字等が揃う組み合わせで演出図柄Z1を停止表示させ、表示領域R4において「青色」等の当たりの種別に応じた色で演出図柄Z2を停止表示させる。
第2大当たりは、第2抽選に当選した場合に生起される当たり(特賞状態)である。パチンコ機1は、第2大当たりに当選した場合には、特別図柄表示装置107bにおいて特別図柄Z6を「通常当たり図柄」で停止表示させ、演出図柄表示装置104の表示領域R5、R6、R7、R8において演出図柄Z3、Z4を「通常当たり図柄」で停止表示させるように制御する。パチンコ機1は、演出図柄表示装置104において「通常当たり図柄」を停止表示させる場合、例えば、表示領域R5、R6、R7において、「2、2、2」等の同一の数字等が揃う組み合わせで演出図柄Z3を停止表示させ、表示領域R8において「青色」等の当たりの種別に応じた色で演出図柄Z4を停止表示させる。
さらに、パチンコ機1は、遊技状態が低確率状態である場合に、特賞状態(第1大当たりまたは第2大当たり)が生起した場合には、特賞状態の終了後に、遊技状態を高確率状態に切り替える。また、パチンコ機1は、遊技状態が高確率状態である場合には、遊技状態が高確率状態に切り替えられてから予め設定された設定回数(例えば、10回)の特賞状態が生起されると、遊技状態を低確率状態に切り替える。
第1はずれは、第1抽選にはずれた状態である。パチンコ機1は、第1はずれとなった場合には、特別図柄表示装置107aにおいて特別図柄Z5を「はずれ図柄」で停止表示させ、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1、Z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。パチンコ機1は、演出図柄表示装置104において「はずれ図柄」を停止表示させる場合、例えば、表示領域R1、R2、R3において、「1、1、2」等の規則性のない不揃いの組み合わせで演出図柄Z1を停止表示させ、表示領域R4において、「黒色」「白色」等のはずれの種別に応じた色で演出図柄Z2を停止表示させる。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドについて説明する。
図4は、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの構成を示す図である。
図4に示すように、制御コマンドは、制御コマンドの分類を識別するための識別子であるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示すディジタルデータであるイベント(EVENT)とから構成されている。モードおよびイベントのそれぞれは、1バイト長のディジタルデータで構成される。
状態指定コマンドは、当たり抽選の結果を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、当たり抽選の結果が当たり(当選)である場合には当たり種別を指定し、当たり抽選の結果がはずれである場合にははずれ種別を指定する。具体的には、第1大当たり、第2大当たり、第1はずれ、および第2はずれのいずれかを指定する。
状態指定コマンドおよび変動時間指定コマンドは、演出図柄Z1、Z2の変動表示の開始時、または演出図柄Z3、Z4の変動表示の開始時に送信される。その際、まず、状態指定コマンドが送信され、続いて、変動時間指定コマンドが送信される。ここで、演出図柄Z1、Z2の変動表示の開始時は、特別図柄表示装置107aにおける特別図柄Z5の変動表示の開始時と一致している。また、演出図柄Z3、Z4の変動表示の開始時は、特別図柄表示装置107bにおける特別図柄Z6の変動表示の開始時と一致している。
特賞状態終了指定コマンドは、特賞状態の終了を指定するためのコマンドである。特賞状態終了指定コマンドは、特賞状態の終了時に出力される。
次に、主制御装置210が実行する処理(以下、遊技制御処理とも呼ぶ)を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等から構成される。そして、CPU220は、ROM230の所定領域に記憶されている遊技制御プログラムを読み出し、読み出した遊技制御プログラムを繰り返し実行する。遊技制御処理は、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルが実行される。
遊技制御処理は、CPU220によって実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行する。
前記ステップS100では、CPU220は、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関する各種乱数値を更新する当たり決定乱数値更新処理を実行する。出玉の決定等に直接関する各種乱数値としては、当たりを生起させるか否かを決定する抽選である当たり抽選に用いる当たり決定乱数値、特別図柄Z5、Z6の抽選に用いる当たり図柄乱数等がある。なお、当たり決定乱数値更新処理では、当たり決定乱数値が一巡するたびに当たり決定乱数値を生成するための初期値を変化させる。これにより、遊技者が当たり決定乱数値を容易に予測できないようにしている。
次にステップS104に移行して、CPU220は、入力ポート250を介してスイッチ131a、131b、132、133からの検出信号を入力する入力処理を実行する。
具体的には、入力処理では、CPU220は、スイッチ131a、131b、132、133から検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、スイッチ131a、131b、132、133から検出信号が入力されたと判定した場合には、当該検出信号を示す情報をRAM240に記憶させる。
具体的には、始動情報更新処理では、CPU220は、前記ステップS104の入力処理の処理結果に基づき第1始動入賞口スイッチ131aから検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、第1始動入賞口スイッチ131aから検出信号が入力されたと判定した場合には、RAM240に記憶されている第1始動情報を更新する第1始動情報の記憶更新処理を実行する。第1始動情報の記憶更新処理では、CPU220は、RAM240に記憶されている第1始動情報の記憶数(始動情報記憶数)が予め設定した最大数(例えば、4)以上であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第1始動情報の始動情報記憶数が最大数以上ではないと判定した場合には、当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値、当たり図柄乱数値等、前記ステップS100、S102で更新された各種乱数の値を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各種乱数の値をRAM240に第1始動情報として記憶させる。続いて、CPU220は、前記ステップS104の入力処理の処理結果に基づき第2始動入賞口スイッチ131bから検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、第2始動入賞口スイッチ131bから検出信号が入力されたと判定した場合には、RAM240に記憶されている第2始動情報を更新する第2始動情報の記憶更新処理を実行する。第2始動情報の記憶更新処理では、CPU220は、RAM240に記憶されている第2始動情報の記憶数(始動情報記憶数)が最大数(例えば、4)以上であるか否かを判定する。そして、CPU220は、第2始動情報の始動情報記憶数が最大数以上ではないと判定した場合には、当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値等、前記ステップS100、S102で更新された各種乱数の値を対応の乱数カウンタから取得し、取得した各種乱数の値をRAM240に第2始動情報として記憶させる。
次にステップS110に移行して、CPU220は、大入賞口115を所定パターンで開放させる当たり処理を実行する。
具体的には、当たり処理では、CPU220は、大入賞口115が所定パターンで開放されるように、大入賞口ソレノイド159に制御信号を送信する。また、CPU220は、特賞状態の開始を指定する特賞状態開始指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、後述するステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、特賞状態開始指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
具体的には、賞球払出管理処理では、CPU220は、前記ステップS104の入力処理の処理結果に基づき、入賞口スイッチ131a、131b、132から検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、CPU220は、入賞口スイッチ131a、131b、132から検出信号が入力されたと判定した場合には、賞球払出制御装置156に賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、賞球の払い出し動作を行わせるための制御コマンドを賞球払出制御装置156に送信する。
次にステップS116に移行して、CPU220は、出力ポート255を介して、RAM240に記憶されている制御コマンド、後述する第1特別図柄番号、および後述する第2特別図柄番号を演出制御装置150に出力するポート出力処理を実行した後、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
図6は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理は、ステップS108において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行する。
前記ステップS200では、CPU220は、演出図柄表示装置104の表示領域R1、R2、R3、R4で演出図柄Z1、Z2の変動表示が行われているか否かを判定する。そして、CPU220は、演出図柄Z1、Z2の変動表示が行われていないと判定した場合(No)にはステップS202に移行する。一方、CPU220は、演出図柄Z1、Z2の変動表示が行われていると判定した場合(Yes)にはステップS216に移行する。
前記ステップS204では、CPU220は、RAM240から、RAM240に記憶されている第1始動情報のうち最も古い第1始動情報(当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値、当たり図柄乱数値)を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した第1始動情報をRAM240の記憶領域から消去する。
前記ステップS208では、CPU220は、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行する。
具体的には、当たり種別決定処理では、CPU220は、第1大当たりを示す当たり種別番号に対応する状態指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、第1大当たりに対応する状態指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
具体的には、当たり時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から低確率当選図柄を読み出す。低確率当選図柄とは、遊技状態が低確率状態である場合に、特賞状態に当選した場合(つまり、通常状態時の初回大当たりに当選した場合)に、表示領域R1〜R3、R5〜R7に同一の数字等が揃う組み合わせで停止表示される演出図柄Z1、Z3である。低確率当選図柄としては、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」および「V」がある。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に特賞状態カウント変数Aが記憶されていない場合、または前記ステップS206で読み出した遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものである場合には、低確率当選図柄として「2」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM240から、読み出した低確率当選図柄に対応する変動時間決定テーブルを読み出す(選択する)。変動時間決定テーブルとは、変動時間決定乱数値と、演出図柄Z1、Z2および特別図柄Z5の変動時間(以下、特図1変動時間とも呼ぶ)を示す変動時間番号および演出図柄Z3、Z4および特別図柄Z6の変動時間(以下、特図2変動時間とも呼ぶ)を示す変動時間番号との対応を登録したテーブルである。変動時間決定テーブルは、低確率当選図柄ごとに設定されている。すなわち、複数の変動時間決定テーブルを有し、複数の変動時間決定テーブルのそれぞれは、演出図柄表示装置104の表示領域R1〜R3およびR5〜R7で停止表示される演出図柄Z1、Z3の図柄「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」および「V」のいずれかに対応付けられている。
具体的には、遊技状態決定処理では、CPU220は、前記ステップS206で読み出した遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものであるか否かを判定する。そして、CPU220は、遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものであると判定した場合には、遊技状態が高確率状態であることを表す遊技状態判定フラグをRAM240に記憶させる。また、CPU220は、前記ステップS210で読み出した特別図柄Z5に対応する低確率当選図柄を選択する。ここで、図7に示すように、特別図柄Z5「特別図柄1〜5」は低確率当選図柄「1」に対応付けられている。同様に、特別図柄Z5「特別図柄6〜10」は低確率当選図柄「2」に対応付けられている。また、特別図柄Z5「特別図柄11〜15」は低確率当選図柄「3」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z5「特別図柄16〜20」は低確率当選図柄「4」に対応付けられている。また、特別図柄Z5「特別図柄21〜25」は低確率当選図柄「5」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z5「特別図柄26〜30」は低確率当選図柄「6」に対応付けられている。また、特別図柄Z5「特別図柄31〜35」は低確率当選図柄「7」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z5「特別図柄36〜40」は低確率当選図柄「8」に対応付けられている。また、特別図柄Z5「特別図柄41〜45」は低確率当選図柄「9」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z5「特別図柄46〜50」は低確率当選図柄「V」に対応付けられている。続いて、CPU220は、選択した低確率当選図柄をRAM240に記憶させる。
具体的には、はずれ時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から低確率当選図柄を読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に特賞状態カウント変数Aが記憶されていない場合、または前記ステップS206で読み出した遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものである場合には、低確率当選図柄として「2」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM230から、読み出した低確率当選図柄に対応する変動時間決定テーブル(テーブル1、テーブル2、テーブル3、テーブル4、テーブル5、テーブル6、テーブル7、テーブル8、テーブル9、またはテーブル10)を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間決定テーブルから、前記ステップS204で読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間番号に対応する特図1変動時間指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動時間番号に対応する特図1変動時間指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
続いて、CPU220は、第1変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置107aにおいて特別図柄Z5の変動表示を開始するとともに、設定した第1変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
前記ステップS224では、CPU220は、RAM240から、RAM240に記憶されている第2始動情報のうち最も古い第2始動情報(当たり決定乱数値、変動時間決定乱数値、当たり図柄乱数値)を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した第2始動情報をRAM240の記憶領域から消去する。
前記ステップS228では、CPU220は、当たりの種別を決定する当たり種別決定処理を実行する。
具体的には、当たり種別決定処理では、CPU220は、第2大当たりを示す当たり種別番号に対応する状態指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、第2大当たりに対応する状態指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
具体的には、当たり時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から低確率当選図柄を読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に特賞状態カウント変数Aが記憶されていない場合、または前記ステップS226で読み出した遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものである場合には、低確率当選図柄として「2」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM240から、読み出した低確率当選図柄に対応する変動時間決定テーブルを読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間決定テーブル(テーブル1、テーブル2、テーブル3、テーブル4、テーブル5、テーブル6、テーブル7、テーブル8、テーブル9、またはテーブル10)から、前記ステップS224で読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間番号に対応する変動時間指定コマンド(以下、特図2変動時間指定コマンドとも呼ぶ)をRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動時間番号に対応する特図2変動時間指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
具体的には、遊技状態決定処理では、CPU220は、前記ステップS226で読み出した遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものであるか否かを判定する。そして、CPU220は、遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものであると判定した場合には、遊技状態が高確率状態であることを表す遊技状態判定フラグをRAM240に記憶させる。また、CPU220は、前記ステップS230で読み出した特別図柄Z6に対応する低確率当選図柄を選択する。ここで、図7に示すように、特別図柄Z6「特別図柄1〜5」は低確率当選図柄「1」に対応付けられている。同様に、特別図柄Z6「特別図柄6〜10」は低確率当選図柄「2」に対応付けられている。また、特別図柄Z6「特別図柄11〜15」は低確率当選図柄「3」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z6「特別図柄16〜20」は低確率当選図柄「4」に対応付けられている。また、特別図柄Z6「特別図柄21〜25」は低確率当選図柄「5」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z6「特別図柄26〜30」は低確率当選図柄「6」に対応付けられている。また、特別図柄Z6「特別図柄31〜35」は低確率当選図柄「7」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z6「特別図柄36〜40」は低確率当選図柄「8」に対応付けられている。また、特別図柄Z6「特別図柄41〜45」は低確率当選図柄「9」に対応付けられている。さらに、特別図柄Z6「特別図柄46〜50」は低確率当選図柄「V」に対応付けられている。続いて、CPU220は、選択した低確率当選図柄をRAM240に記憶させる。
具体的には、はずれ時変動時間決定処理では、CPU220は、RAM240から低確率当選図柄を読み出す。なお、CPU220は、パチンコ機1への電源投入直後等、RAM240に特賞状態カウント変数Aが記憶されていない場合、または前記ステップS206で読み出した遊技状態判定フラグが低確率状態を表すものである場合には、低確率当選図柄として「2」を読み出したものとして以降のフローを実行する。続いて、CPU220は、ROM230から、読み出した低確率当選図柄に対応する変動時間決定テーブル(テーブル1、テーブル2、テーブル3、テーブル4、テーブル5、テーブル6、テーブル7、テーブル8、テーブル9、またはテーブル10)を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間決定テーブルから、前記ステップS204で読み出した変動時間決定乱数値に対応する変動時間番号を読み出す。続いて、CPU220は、読み出した変動時間番号に対応する特図2変動時間指定コマンドをRAM240に記憶させる。これにより、ステップS116のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動時間番号に対応する特図2変動時間指定コマンドを演出制御装置150に送信する。
続いて、CPU220は、第2変動時間タイマにおいて、決定した変動時間を設定する。そして、特別図柄表示装置107bにおいて特別図柄Z6の変動表示を開始するとともに、設定した第1変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
次に、演出制御装置150が実行する処理(以下演出制御処理とも呼ぶ)を説明する。
演出制御装置150のCPUは、マイクロプロセッシングユニット等から構成される。そして、CPU220は、ROM230の所定領域に記憶されている制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムを繰り返し実行する。制御プログラムは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])での1サイクルが実行される。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図8に示すように、まず、ステップS300に移行する。
前記ステップS300では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から状態指定コマンドを受信する状態指定コマンド受信処理を実行する。状態指定コマンド受信処理の詳細については、後述する。
次にステップS304に移行して、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から図柄停止指定コマンドを受信する図柄停止指定コマンド受信処理を実行する。
具体的には、特賞状態開始指定コマンド受信処理では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特賞状態開始指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150は、特賞状態開始指定コマンドを受信したと判定した場合には、実行する特賞状態演出を決定する。例えば、第1大当たり開始指定コマンドを受信した場合には、第1大当たり演出の実行を決定し、第2大当たり開始指定コマンドを受信した場合には、第1大当たり演出の実行を決定する。続いて、演出制御装置150は、決定した特賞状態演出に対応する表示制御コマンド(以下、特賞状態演出指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、特賞状態演出指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、受信した特賞状態演出指定表示制御コマンドが指定する特賞状態演出を開始する。
具体的には、特賞状態終了指定コマンド受信処理では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特賞状態終了指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、特賞状態終了指定コマンドを受信したと判定した場合には、特賞状態演出の停止を指定する表示制御コマンド(以下、特賞状態演出停止指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151のCPUは、特賞状態演出停止指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において表示している特賞状態演出を停止する。
図9は、演出制御装置150が実行する状態指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
状態指定コマンド受信処理は、ステップS300において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS400に移行する。
前記ステップS400では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS402に移行する。一方、演出制御装置150のCPUは、状態指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
具体的には、状態指定フラグ設定処理では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から受信した状態指定コマンドが指定する抽選結果に対応する状態指定フラグを演出制御装置150のRAMに記憶させる。状態指定コマンドが指定する抽選結果としては、第1大当たり、第2大当たり、第1はずれ、および第2はずれがある。なお、状態指定フラグは、新たに状態指定フラグが設定されるまで維持される。
具体的には、停止図柄決定処理では、演出制御装置150のCPUは、前記ステップS402で設定した状態指定コマンドが示す抽選結果が第1はずれであるか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、抽選結果が第1はずれであると判定した場合には、停止図柄決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、状態指定フラグが示す抽選結果に対応する第1停止図柄決定テーブルを読み出す。第1停止図柄決定テーブルとは、停止図柄決定乱数値と、停止表示させる演出図柄Z1、Z2の組み合わせを示す停止図柄番号との対応を登録したテーブルである。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した第1停止図柄決定テーブルから、取得した停止図柄決定乱数値に対応する停止図柄番号を読み出す。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した停止図柄番号に対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を、表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、停止図柄指定表示制御コマンドを受信すると、受信した停止図柄指定表示制御コマンドが指定する演出図柄Z1、Z2の組み合わせ(第1はずれを表す組み合わせ)を、停止表示させる演出図柄Z1、Z2の組み合わせとして設定する。
これにより、パチンコ機1は、演出図柄表示装置104の表示領域R1〜R4において、第1抽選の結果に対応する態様で演出図柄Z1、Z2の停止表示を行う。
これにより、パチンコ機1は、演出図柄表示装置104の領域R5〜R8において、第2抽選の結果に対応する態様で演出図柄Z3、Z4の停止表示を行う。
図10は、演出制御装置150が実行する変動時間指定コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動時間指定コマンド受信処理は、ステップS302において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS500に移行する。
前記ステップS500では、演出制御装置150のCPUは、主制御装置210から特図1変動時間指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、演出制御装置150のCPUは、特図1変動時間指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS502に移行する。一方、演出制御装置150のCPUは、特図1変動時間指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS506に移行する。
具体的には、変動パターン決定処理では、演出制御装置150のCPUは、変動パターン決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果(第1大当たり、第1はずれ)、および主制御装置210から受信した特図1変動時間指定コマンドが指定する演出図柄Z1、Z2の変動時間の組み合わせに対応する第1変動パターン決定テーブルを読み出す。第1変動パターン決定テーブルは、演出図柄Z1、Z2の変動パターンを決定するための変動パターン決定乱数値と変動パターンを特定するための変動パターン番号との対応が登録されている。第1変動パターン決定テーブルは、当たり抽選の結果、および変動時間の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した第1変動パターン決定テーブルから、取得した変動パターン決定乱数値に対応する変動パターン番号を読み出す。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した変動パターン番号に対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン指定表示制御コマンドとも呼ぶ)を表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、変動パターン指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、該変動パターン指定表示制御コマンドが指定する変動パターンによる演出図柄Z1、Z2の変動表示を開始する。
具体的には、予告演出決定処理では、演出制御装置150のCPUは、予告演出決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果、および前記ステップS502の変動パターン決定処理で決定した変動パターンの組み合わせに対応する第1予告演出実行抽選テーブルを読み出す。第1予告演出実行抽選テーブルとは、予告演出決定乱数値と予告演出抽選の当たり値との対応が登録されているテーブルである。第1予告演出実行抽選テーブルは、当たり抽選の結果、および変動パターン等の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した予告演出実行抽選テーブルおよび予告演出決定乱数値に基づいて第1予告演出を実行するか否かを判定する。続いて、演出制御装置150のCPUは、第1予告演出を実行すると判定した場合には、実行する第1予告演出を決定する。
具体的には、変動パターン決定処理では、演出制御装置150のCPUは、変動パターン決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果(第2大当たり、第2はずれ)、および主制御装置210から受信した特図1変動時間指定コマンドが指定する演出図柄Z3、Z4の変動時間の組み合わせに対応する第2変動パターン決定テーブルを読み出す。第2変動パターン決定テーブルは、演出図柄Z3、Z4の変動パターンを決定するための変動パターン決定乱数値と変動パターンを特定するための変動パターン番号との対応が登録されている。第2変動パターン決定テーブルは、当たり抽選の結果、および変動時間の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した第2変動パターン決定テーブルから、取得した変動パターン決定乱数値に対応する変動パターン番号を読み出す。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターン指定表示制御コマンドを表示制御装置151に送信する。これにより、表示制御装置151は、変動パターン指定表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において、該変動パターン指定表示制御コマンドが指定する変動パターンによる演出図柄Z3、Z4の変動表示を開始する。
具体的には、予告演出決定処理では、演出制御装置150のCPUは、予告演出決定乱数値を対応の乱数カウンタから取得する。続いて、演出制御装置150のCPUは、ROMから、前記ステップS402の状態指定フラグ設定処理で設定した状態指定フラグが示す抽選結果、および前記ステップS508の変動パターン決定処理で決定した変動パターンの組み合わせに対応する第2予告演出実行抽選テーブルを読み出す。第2予告演出実行抽選テーブルとは、予告演出決定乱数値と予告演出抽選の当たり値との対応が登録されているテーブルである。第2予告演出実行抽選テーブルは、当たり抽選の結果、および変動パターン等の組み合わせごとに設定されている。続いて、演出制御装置150のCPUは、読み出した予告演出実行抽選テーブルおよび予告演出決定乱数値に基づいて第2予告演出を実行するか否かを判定する。続いて、演出制御装置150のCPUは、第2予告演出を実行すると判定した場合には、実行する第2予告演出を決定する。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
まず、遊技球が、第1始動入賞口111aに入賞したとする。すると、パチンコ機1が、当たり抽選(第1抽選)を実行する。そして、パチンコ機1が、当たり抽選(第1抽選)を実行すると、演出図柄Z1、Z2の変動表示および特別図柄Z5の変動表示を行った後、当たり抽選の結果に応じた態様によって演出図柄Z1、Z2の停止表示および特別図柄Z5の停止表示を行う。その際、当たり抽選(第1抽選)に当選した場合には、パチンコ機1が、当たり(第1大当たり)に当選したことを表す態様で演出図柄Z1の停止表示および特別図柄Z5の停止表示を行った後に、特賞状態(第1大当たり)を生起する。続いて、パチンコ機1が、特賞状態を終了した後に、遊技状態を高確率状態に切り替える。
なお、パチンコ機1は、低確率当選図柄が表す数字分の第2大当たりの生起を保証するものではない。それゆえ、高確率状態中に、低確率当選図柄が表す数字の回数に比較して、実際に第2大当たりが生起される回数が増大する可能性や減少する可能性がある。そのため、例えば、高確率状態中に、低確率当選図柄が表す数字分だけ15ラウンドの特賞状態を確実に生起可能とする方法に比べ、より変化のある遊技を楽しむことができる。
なお、本実施形態では、遊技状態が高確率状態に切り替えられた場合に、遊技状態が高確率状態に切り替えられてから予め設定された設定回数(10回)の特賞状態が生起されるまで、高確率状態を継続する例を示したが、他の構成を採用してもよい。例えば、高確率状態中に、当たり抽選が当選するたびに高確率状態を継続するか否かを抽選する継続抽選を行い、継続抽選にはずれるまで確率変動状態を継続する構成としてもよい。その際、継続中の当選確率(いわゆる確変継続率)を90%程度とすると、遊技状態が高確率状態に切り替えられてから特賞状態が10回生起されることが期待される。
107a 特別図柄表示装置(第1表示手段)
107b 特別図柄表示装置(第2表示手段)
106 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞装置
111a 第1始動入賞口(第1始動入賞口)
111c 第2始動入賞口(第2始動入賞口)
115 第1大入賞口
116 第2大入賞口
130 電動役物
131a 第1始動入賞口スイッチ
131c 第2始動入賞口スイッチ
132 第1大入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御装置
152 ランプ制御装置
153 効果音制御装置
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置(第1抽選手段、第2抽選手段、変動時間決定手段、切替手段)
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Z1、Z3 演出図柄(識別情報)
ステップS206(第1抽選手段)
ステップS226(第2抽選手段)
ステップS210、S214、S230、S234(変動時間決定手段)
ステップS212、S232(切替手段)
第1大当たり(第1特賞状態)
第2大当たり(第2特賞状態)
Claims (2)
- 遊技球が入賞可能な第1始動入賞口と、
前記第1始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第1抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第1抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第1表示手段と、
遊技球が入賞可能な第2始動入賞口と、
前記第2始動入賞口への遊技球の入賞を契機として、前記第1抽選に当選した場合に生起される特賞状態である第1特賞状態よりも大きな利益を獲得可能な特賞状態である第2特賞状態を生起させるか否かを決定する抽選である第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第2抽選を実行した場合に、識別情報の変動表示を行った後に、前記第2抽選の結果に対応する態様で識別情報の停止表示を行う第2表示手段と、
前記第1表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間である第1変動時間および前記第2表示手段で識別情報の変動表示が行われる場合の変動時間である第2変動時間を決定するための複数の変動時間決定テーブルと、
前記複数の変動時間決定テーブルのいずれかを選択し、選択した変動時間決定テーブルに基づいて前記第1変動時間および前記第2変動時間を決定する変動時間決定手段と、
遊技状態が前記第1抽選および前記第2抽選の当選確率を予め設定した第1確率とする低確率状態である場合に、前記第1抽選または前記第2抽選における当選である低確率当選が発生した場合には、前記第1抽選および前記第2抽選の当選確率を前記第1確率より高い第2確率とする高確率状態に遊技状態を切り替える切替手段と、を備え、
前記第1表示手段による識別情報の変動表示と前記第2表示手段による識別情報の変動表示とは、互いに並行して行うことが可能となっており、
前記複数の変動時間決定テーブルのそれぞれは、前記低確率当選の発生時に前記第1表示手段および前記第2表示手段で停止表示される識別情報の態様のいずれかに対応付けられ、
前記変動時間決定手段は、遊技状態が前記高確率状態である場合には、遊技状態が前記低確率状態に切り替わるまで、前記複数の変動時間決定テーブルのうち、前記低確率当選の発生時に前記第1表示手段または前記第2表示手段で停止表示された識別情報の態様に対応した変動時間決定テーブルを選択することを特徴とする遊技機。 - 前記切替手段は、遊技状態が前記高確率状態である場合には、遊技状態が前記高確率状態に切り替えられてから予め設定された設定回数の特賞状態が生起されると、遊技状態を前記低確率状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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