以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
前面板5には、その前側に、発射手段(図示省略)に供給するための遊技球を貯留する貯留皿6、発射手段を作動させるための発射ハンドル7等が設けられている。
ガラス扉4の裏側には、図2に示す遊技盤11が着脱自在に装着されている。遊技盤11の前面側には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に装着されると共に、そのガイドレール12の内側の遊技領域13に、センターケース14、普通図柄始動手段15、第1特別図柄始動手段16a、第2特別図柄始動手段16b、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース14には、液晶式等の画像表示装置21の他、普通図柄表示手段22、第1,第2特別図柄表示手段23a,23b、普通保留個数表示手段24等が設けられている。画像表示装置21は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b等を構成している。
普通図柄始動手段(普通始動手段)15は、普通図柄表示手段22による図柄変動を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲート等により構成されており、例えばセンターケース14の右側に配置されている。
普通図柄表示手段22は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段22の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段15が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段24がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
第1特別図柄始動手段16aは、第1特別図柄表示手段23aによる図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段等を有しない非作動式入賞手段により構成され、例えばセンターケース14の下側に配置されており、入賞した遊技球を検出可能に構成されている。第2特別図柄始動手段16bは、第2特別図柄表示手段23bによる図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段28により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞手段により構成され、例えば普通図柄始動手段15と同じセンターケース14の右側で且つ普通図柄始動手段15よりも下側に配置されており、入賞した遊技球を検出可能に構成されている。この第2特別図柄始動手段16bは、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段28が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは、夫々1個又は複数個、例えば各1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄表示手段23aは第1特別図柄始動手段16a、第2特別図柄表示手段23bは第2特別図柄始動手段16bが遊技球を検出することを条件に第1,第2特別図柄を所定の変動パターンに従って所定時間変動表示して、それら第1,第2特別図柄始動手段16a,16bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で夫々停止するようになっている。
第1,第2特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を適宜使用可能である。本実施形態では、第1,第2特別図柄に10種類の数字図柄「0」〜「9」と記号図柄「−」とが用いられており、「0」〜「9」が大当たり態様を構成する大当たり図柄、「−」が外れ態様を構成する外れ図柄に設定されている。なお、第1,第2特別図柄には遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのような特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、第1,第2特別図柄の変動パターンは夫々複数種類設けられ、本実施形態では、例えば図5に示すように第1特別図柄側で且つ外れ態様に対応する4種類の変動パターンPH11〜PH14、第1特別図柄側で且つ大当たり態様に対応する4種類の変動パターンPA11〜PA14、第2特別図柄側で且つ外れ態様に対応する4種類の変動パターンPH21〜PH24、第2特別図柄側で且つ大当たり態様に対応する4種類の変動パターンPA21〜PA24の計16種類が設けられており、各変動パターン毎に所定の変動時間が設定されている。
ここで、各変動パターンのうち、「ノーマル」とあるのは後述する第1,第2演出図柄がリーチ演出を伴わない変動パターン、「リーチ」とあるのは第1,第2演出図柄が所定のリーチ演出を伴う変動パターンを示している。
また、第1,第2特別図柄の変動表示中、又は後述する第1,第2特別利益状態中に第1,第2特別図柄始動手段16a,16bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bが夫々大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、第1,第2特別保留個数)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
なお本実施形態では、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは互いに並行して変動表示可能であるが、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方が大当たり態様となって特別利益状態が開始される際に他方が変動中であった場合には、その他方の特別図柄表示手段は例えば特別利益状態が終了するまで変動時間の計時を中断してそのまま図柄を停止させることなく変動を継続し、また第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方に関する特別利益状態中は他方の特別図柄表示手段による新たな変動を開始しないように制御される。
第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、例えば第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して第1,第2演出図柄を変動表示するもので、夫々1個又は複数個、例えば左右方向に3個の第1,第2演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示装置21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、第1演出図柄表示手段25aは第1特別図柄始動手段16a、第2演出図柄表示手段25bは第2特別図柄始動手段16bが遊技球を検出することを条件に、第1,第2特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターン(図5)に従って第1,第2演出図柄の変動を開始すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、第1,第2演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
第1,第2演出図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を適宜使用可能である。本実施形態では、「0」〜「9」の10種類の数字図柄を左、中、右の演出図柄に夫々用いており、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものを大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものを外れ態様としている。
なお、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bによる第1,第2演出図柄の変動後の停止図柄は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合にはその第1,第2特別図柄と同じ数字図柄よりなる大当たり態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には任意の外れ態様となる。例えば、第1特別図柄が「7」で停止する場合には第1演出図柄は「7・7・7」で停止し、第1特別図柄が「−」で停止する場合には第1演出図柄は「3・4・5」等の任意の外れ態様で停止するようになっている。なお、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、第1,第2特別図柄の変動内容と無関係に独自の変動を行う場合があってもよい。
第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bは、第1,第2特別保留個数を報知するもので、表示画面21a上の所定部分、例えば下部側に第1,第2特別保留個数分のシンボルを表示するようになっている。
大入賞手段17は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板29を備えた作動式入賞手段で、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動後の第1,第2特別図柄が大当たり態様となることに基づいて第1,第2特別利益状態が発生したときに、開閉板29が複数種類の開放パターンのうち、それら第1,第2特別利益状態に対応する所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図3は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図3において、31は主制御基板、32は演出制御基板で、これら各制御基板31,32は、遊技盤11に装着されたセンターケース14、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤11を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板31は、主に遊技盤11側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段41、普通始動口チェック処理手段42、普通乱数記憶手段43、普通図柄処理手段44、普通図柄表示制御手段45、普通利益状態発生手段46、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51b、第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52b、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53b、第1,第2特別図柄処理手段54a,54b、第1,第2特別図柄表示制御手段55a,55b、第1,第2特別利益状態発生手段56a,56b、特別遊技状態発生手段57、制御コマンド送信手段58等を備えている。
普通乱数作成処理手段41は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段42は、普通図柄始動手段15による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段41で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段43に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段44は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段61、変動時間選択手段62、普通停止図柄選択手段63等を備えている。当たり判定手段61は、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段43に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
なお本実施形態では、当たり判定手段61による当たり判定に用いる当たり判定値の数を、後述する開放延長状態中とそれ以外とで異ならせることにより、図4に示すように、開放延長状態中の当たり確率(例えば1/1.3)が、開放延長状態中以外の当たり確率(例えば1/10)よりも高く設定されている。
変動時間選択手段62は、普通図柄の変動時間を選択するものである。本実施形態では、図4に示すように、開放延長状態中における変動時間(例えば2.7秒)が開放延長状態中以外の変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。普通停止図柄選択手段63は、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。
普通図柄表示制御手段45は、普通図柄処理手段44による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段62で選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段63で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通利益状態発生手段46は、普通図柄処理手段44の当たり判定手段61による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、第2特別図柄始動手段16bの開閉手段28を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
本実施形態では、図4に示すように、通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と、この通常開閉パターンよりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように設定された延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類の開閉パターンが設定されており、開放延長状態中は延長開閉パターンが、開放延長状態中以外は通常開閉パターンが選択されるようになっている。
第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bは、変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、特別図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52bは、第1,第2特別図柄始動手段16a,16bへの遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、第1,第2特別図柄始動手段16a,16bが遊技球を検出すること、即ち第1,第2特別図柄始動手段16a,16bに遊技球が入賞することに基づいて、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bで作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値及び当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶させるように構成されている。
第1,第2特別図柄処理手段54a,54bは、第1,第2特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、第1,第2大当たり判定手段71a,71b、第1,第2変動パターン選択手段72a,72b、第1,第2特別停止図柄選択手段73a,73b等を備えている。
第1,第2大当たり判定手段71a,71bは、乱数抽選により変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの大当たり判定を行うもので、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bが変動表示可能な状態となり且つ第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(第1,第2特別保留個数が1以上であること)を条件に、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
第1,第2変動パターン選択手段72a,72bは、第1,第2特別図柄及び第1,第2演出図柄の第1,第2変動パターンを選択するもので、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる大当たり/外れの判定結果に基づいて、乱数抽選により複数種類の変動パターンの中から1つを選択するように構成されている。
本実施形態では、図5に示すように、各特別図柄毎に大当たり/外れに対応して各4種類の変動パターンが設けられており、それら各4種類の変動パターンの選択率は、開放延長状態中であるか否かで少なくとも一部が異なるように設定されている。
例えば、第1特別図柄側で且つ外れ判定の場合、それが開放延長状態中でなければ、変動時間が夫々10秒、20秒,30秒の変動パターンPH11,PH13,PH14が夫々90%,8%,2%の選択率で選択され、変動時間が最も長い100秒に設定された変動パターン(特定変動パターン)PH12は他の全ての変動パターンPH11,PH13,PH14よりも低い選択率(ここでは0%)で選択されるのに対し、開放延長状態中であれば、変動時間100秒の変動パターンPH12は、他の全ての変動パターンPH11,PH13,PH14よりも高い選択率(ここでは100%)で選択される。このように、開放延長状態中は、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間(ここでは100秒)が開放延長状態中以外の平均変動時間(ここでは11.2秒)よりも長くなるように設定されている。
また、第2特別図柄側で且つ外れ判定の場合には、それが開放延長状態中でなければ、変動時間が夫々10秒、20秒,30秒の変動パターンPH21,PH23,PH24が夫々90%,8%,2%の確率で選択され、変動時間が4秒と短い変動パターンPH22の選択率は0%であるのに対し、開放延長状態中であれば、変動時間が夫々4秒,20秒,30秒の変動パターンPH22,PH23,PH24が夫々90%,8%,2%の確率で選択される。このように、開放延長状態中は、第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間(ここでは5.8秒)が開放延長状態中以外の平均変動時間(ここでは11.2秒)よりも短くなるように設定されている。
また以上のように、開放延長状態中でない場合には、外れ態様となる場合の平均変動時間が第1特別図柄表示手段23a側と第2特別図柄表示手段23b側とで略同じ(ここでは11.2秒)であるのに対し、開放延長状態中は、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間(ここでは100秒)が、第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間(ここでは5.8秒)よりも長くなっている。
一方、第1特別図柄側で且つ大当たり判定の場合には、開放延長状態中とそれ以外の場合とで各変動パターンPA11〜PA14の選択率が同じに設定され、平均変動時間は共に35.4秒となっている。このように、開放延長状態中は、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間(ここでは100秒)が、同じく大当たり態様となる場合の平均変動時間(ここでは35.4秒)よりも長くなるように設定されている。
なお、第2特別図柄側で且つ大当たり判定の場合も、開放延長状態中とそれ以外の場合とで各変動パターンPA21〜PA24の選択率が同じに設定され、平均変動時間は共に35.4秒となっている。
第1,第2特別停止図柄選択手段73a,73bは、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる大当たり/外れの判定結果と、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値とに基づいて、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択するように構成されている。
例えば、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる判定結果が大当たり判定であった場合には、大当たり図柄乱数値に基づいて大当たり図柄である「0」〜「9」の何れかが選択され、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる判定結果が外れ判定であった場合には、外れ図柄である「−」が選択される。
第1,第2特別図柄表示制御手段55a,55bは、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの表示制御を行うもので、第1特別図柄処理手段54a又は第2特別図柄処理手段54bによる特別図柄処理に基づいて第1特別図柄表示手段23a又は第2特別図柄表示手段23bによる第1,第2特別図柄の変動を開始させ、第1,第2変動パターン選択手段72a,72bで選択された変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、第1,第2特別停止図柄選択手段73a,73bで選択された停止図柄で第1,第2特別図柄の変動を停止させるようになっている。
第1,第2特別利益状態発生手段56a,56bは、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる判定結果が大当たり判定となり、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利な第1,第2特別利益状態を発生させるものである。
第1,第2特別利益状態中は、大入賞手段17が夫々所定の開放パターンに従って開放されるようになっており、本実施形態では、大入賞手段17の所定の開放動作(例えば開放してから所定時間(例えば28秒)経過するかそれまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作)を、第1特別利益状態では2ラウンド、第2特別利益状態では15ラウンド行うように設定されている(図6参照)。
このように、第1特別利益状態よりも第2特別利益状態の方が遊技者が得られる平均利益が大きくなるように設定されており、その点で第1特別図柄側で大当たりとなるよりも第2特別図柄側で大当たりとなった方が遊技者に有利であると言える。
特別遊技状態発生手段57は、第1,第2特別利益状態の終了後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、開放延長状態発生手段57aと高確率状態発生手段57bとを備えている。
開放延長状態発生手段(特定遊技状態発生手段)57aは、特別遊技状態の一つとして開放延長状態(特定遊技状態の一例)を発生させるもので、図6に示すように、第1特別図柄が大当たり態様となった場合には、例えばその大当たり図柄が奇数図柄であれば、高確率状態中であるか否かに拘わらず、次回の大当たりまで開放延長状態を発生させ、例えばその大当たり図柄が偶数図柄であれば、高確率状態中である場合に限り、第1,第2特別図柄による所定回数(例えば100回)の変動を限度として開放延長状態を発生させ、第2特別図柄が大当たり態様となった場合には、例えばその大当たり図柄が奇数図柄であれば、高確率状態中であるか否かに拘わらず、次回の大当たりまで開放延長状態を発生させ、例えばその大当たり図柄が偶数図柄であれば、高確率状態中であるか否かに拘わらず、第1,第2特別図柄による所定回数(例えば100回)の変動を限度として開放延長状態を発生させるように構成されている。
開放延長状態中は、第2特別図柄始動手段16bの開閉パターンが通常開閉パターン (例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)に切り換えられるが、それ以外にも、第1,第2特別図柄に関して、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられ、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)に、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)に、夫々切り換えられるようになっている。
高確率状態発生手段57bは、特別遊技状態の一つとして高確率状態を発生させるもので、図6に示すように、第1特別図柄が大当たり態様となった場合には、例えばその大当たり図柄が奇数図柄である場合に限り、次回の大当たりまで高確率状態を発生させ、第2特別図柄が大当たり態様となった場合についても、例えばその大当たり図柄が奇数図柄である場合に限り、次回の大当たりまで高確率状態を発生させるように構成されている。
高確率状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が増加されることにより、第1,第2特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられるようになっている。
以上のように、特別遊技状態発生手段57は、第1特別図柄側に関しては、大当たり図柄が奇数図柄の場合には特別遊技状態として高確率状態と開放延長状態(変動回数による期間制限なし)とを共に発生させ、大当たり図柄が偶数図柄の場合には、高確率状態中である場合に限り特別遊技状態として開放延長状態(変動回数による期間制限あり)のみを発生させ、第2特別図柄側に関しては、大当たり図柄が奇数図柄の場合には特別遊技状態として高確率状態と開放延長状態(変動回数による期間制限なし)とを共に発生させ、大当たり図柄が偶数図柄の場合には、高確率状態中であるか否かに拘わらず特別遊技状態として開放延長状態(変動回数による期間制限あり)のみを発生させるようになっている。
このように、大当たり図柄が偶数図柄である場合、第1特別図柄側は高確率状態中である場合に限って開放延長状態が発生するのに対し、第2特別図柄側は高確率状態中でなくても開放延長状態が発生するようになっており、その点でも第1特別図柄側で大当たりとなるよりも第2特別図柄側で大当たりとなった方が遊技者に有利であると言える。
制御コマンド送信手段58は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる第1,第2特別図柄処理に基づいて、第1,第2変動パターンを指定する第1,第2変動パターン指定コマンド、第1,第2特別停止図柄を指定する第1,第2特別停止図柄指定コマンド、第1,第2特別図柄の停止を指定する第1,第2変動停止指定コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、特別遊技状態発生手段57による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、第1,第2特別保留個数を指定する第1,第2特別保留個数指定コマンドを演出制御基板32側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板32側に送信する機能等を備えている。
演出制御基板32は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、音声出力手段81、ランプ手段82等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄表示制御手段83、特別保留個数表示制御手段84、音声制御手段85、ランプ制御手段86等を備えている。
演出図柄表示制御手段83は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bの表示制御を行うもので、主制御基板31側から第1,第2変動パターン指定コマンドの何れかを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて画像表示装置21の表示画面21a上で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を開始させると共に、第1変動停止指定コマンド又は第2変動停止指定コマンドを受信したときに、第1特別停止図柄指定コマンド又は第2特別停止図柄指定コマンドと第1変動パターン指定コマンド又は第2変動パターン指定コマンドとに基づいて選択された停止図柄で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を停止させるようになっている。
特別保留個数表示制御手段84は、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bの表示制御を行うもので、主制御基板31から送信される第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、画像表示装置21の表示画面21a上の所定位置に第1,第2特別保留個数分のシンボルを表示するようになっている。
音声制御手段85は、スピーカー等の音声出力手段81の音声出力制御を行うもので、主制御基板31側からの音声制御コマンドに基づいて音声出力手段81から所定の効果音等を出力させるようになっている。ランプ制御手段86は、ランプ手段82等の表示制御を行うもので、主制御基板31側からのランプ制御コマンドに基づいてランプ手段82等を所定のパターンで発光させるようになっている。
以上のような本パチンコ機においては、図6に示すように第2特別図柄側で大当たりとなった方が第1特別図柄側で大当たりとなるよりも遊技者にとって有利であることは明らかであるが、一方で、第1特別図柄と第2特別図柄とではその変動開始条件が相違し、しかも第2特別図柄側の変動開始条件は遊技状態に応じて変化するようになっている。
即ち、第1特別図柄の変動を開始させるための第1特別図柄始動手段16aは、非作動式入賞手段により構成されているためにその入賞の難易度は遊技状態に関係なく一定であるのに対し、第2特別図柄の変動を開始させるための第2特別図柄始動手段16bは作動式入賞手段により構成されており、普通図柄が当たり態様となった場合にのみ開放され、しかもその普通図柄の当たり確率、変動時間、及び第2特別図柄始動手段16bの開閉パターンは遊技状態によって変化する。
例えば図4に示すように、開放延長状態中でない場合には、普通図柄の当たり確率は通常確率(例えば1/10)、変動時間は通常変動時間(例えば27秒)で、当たり態様となった場合の第2特別図柄始動手段16bの開閉パターンは通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)であるのに対し、開放延長状態中には、普通図柄の当たり確率は高確率(例えば1/1.3)、変動時間は短縮変動時間(例えば2.7秒)となり、更に当たり態様となった場合の第2特別図柄始動手段16bの開閉パターンは延長開閉パターン (例えば2秒×3回開放)となる。
このように、開放延長状態中以外は、第2特別図柄始動手段16bの入賞の難易度が極めて高く、従って第2特別図柄の変動率は極めて低いのに対し、開放延長状態中は、第2特別図柄始動手段16bの入賞の難易度が大きく緩和され、第2特別図柄が変動しやすい状態となる。
以上のことから、本パチンコ機で大きな利益を得るためには、遊技者は遊技開始直後の通常遊技状態中からいきなり第2特別図柄側の大当たりを狙うのではなく、まずは特別遊技状態(開放延長状態)を発生させて第2特別図柄始動手段16bへの入賞の難易度を下げるべく、第2特別図柄始動手段16bよりも入賞の難易度の低い第1特別図柄始動手段16aを狙って発射操作を行うことが望ましい。なお、開放延長状態が発生するまでは、図5に示すように、第1特別図柄と第2特別図柄との何れの変動についても、外れ態様となる場合の平均変動時間は同じ11.2秒である。
第1特別図柄が大当たり態様になると、その大当たり図柄が奇数図柄であった場合には、第1利益状態の終了後に特別遊技状態として高確率状態と開放延長状態とが発生し、第2特別図柄始動手段16bの入賞の難易度が大きく緩和されて第2特別図柄が変動しやすい状態となる。また、高確率状態中は大当たり確率が高くなるだけでなく、第1特別図柄の大当たり図柄が偶数図柄であっても開放延長状態(変動回数による期間制限あり)が発生する。
更に、開放延長状態中は、第1特別図柄における外れ態様となる変動の平均変動時間は開放延長状態中でない場合に比べて長くなり、一方の第2特別図柄における外れ態様となる変動の平均変動時間は開放延長状態中でない場合に比べて短くなる。従って、第2特別図柄側の単位時間当たりの変動回数が、第1特別図柄側に比べて格段に増加し、変動回数による期間制限がある開放延長状態であってもその期間の多くを遊技者にとってより有利な第2特別図柄側の変動に費やすことができ、また例えば遊技者にとってあまり利益が大きくない第1特別利益状態の発生により第2特別図柄表示手段側の変動が邪魔されることも少なくなり、遊技者は第2特別図柄の変動による利益を十分に享受することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、開放延長状態中は、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間が開放延長状態中でない場合よりも長くなるように構成されているため、開放延長状態中は第2特別図柄側の単位時間当たりの変動回数が開放延長状態中でない場合よりも多くなる。これにより、二つの特別図柄が互いに並行して変動可能な構成を採用しつつ、第2特別図柄が変動し易い開放延長状態中、遊技者は自分にとってより有利な第2特別図柄側の第2特別利益状態による利益を十分に享受することが可能となる。
また、開放延長状態中は、第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間が開放延長状態中でない場合よりも短くなるように構成されているため、第2特別図柄側については開放延長状態中の単位時間当たりの変動回数が開放延長状態中でない場合よりも少なくなる。これにより、開放延長状態中はそれ以外の場合よりも第2特別図柄側の単位時間当たりの変動回数が第1特別図柄側に比べて相対的に多くなり、開放延長状態中に遊技者は第2特別利益状態による利益をより多く享受することが可能となる。
また、第1特別図柄表示手段23aに関する外れ態様に対応する複数種類の変動パターンのうち、変動時間の長い変動パターンPH12の選択率を相対的に高くすることにより外れ態様となる場合の平均変動時間を長くするように構成され、しかも第1特別図柄側で外れ態様となる場合における変動時間の最も長い変動パターンPH12の選択率を、開放延長状態中でない場合は0%に、開放延長状態中は100%に夫々設定しているため、第1特別図柄の外れ態様となる図柄変動については、開放延長状態中でない場合よりも開放延長状態中の方が常に変動時間が長くなるようにすることができる。
また、開放延長状態中は、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間が第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間よりも長くなるように構成され、しかも特定遊技状態中は、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間が大当たり態様となる場合の平均変動時間よりも長くなるように構成されているため、開放延長状態中はそれ以外の場合よりも第2特別図柄側の単位時間当たりの変動回数が第1特別図柄側に比べて相対的に多くなり、開放延長状態中に遊技者は第2特別利益状態による利益を十分に享受することが可能となる。
図7は本発明の第2の実施形態を例示し、第1特別図柄始動手段16aと第2特別図柄始動手段16bとを互いに近くに配置して、それら第1、第2特別図柄始動手段16a,16bの何れか一方を狙って発射することが困難な構成とした例を示している。
図7では、センターケース14の下側に配置した1つの始動口ユニット16上に、第1特別図柄始動手段16aと第2特別図柄始動手段16bとを例えば上下に配置している。第1の実施形態と同様、第1特別図柄始動手段16aは開閉手段等を有しない非作動式入賞手段により、第2特別図柄始動手段16bは開閉手段28により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞手段により構成されている。また、開閉板29を備えた大入賞手段17は例えば始動口ユニット16の下側に配置されている。
なお、センターケース14の形状、及びそのセンターケース14上に設けられた画像表示装置21、普通図柄表示手段22、第1,第2特別図柄表示手段23a,23b、普通保留個数表示手段24、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bの配置等については第1の実施形態と若干異なるものの、基本的構成は同じである。
以上のような構成の場合、遊技者は第1特別図柄始動手段16aと第2特別図柄始動手段16bとを狙い分けできないため、開放延長状態(特定遊技状態)中に第1特別図柄始動手段16aに遊技球が入賞して第1特別図柄表示手段23aが変動する可能性が第1の実施形態に比べて高くなり、例えば図5のような設定を採用する意義は第1の実施形態の場合よりも大きいと考えられる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば実施形態では、図5に示すように、第1特別図柄側で且つ外れ判定の場合について、開放延長状態中でない場合の特定変動パターンPH12の選択率をそれ以外の全ての変動パターンPH11,PH13,PH14の選択率よりも低く設定し、且つ開放延長状態中の特定変動パターンPH12の選択率をそれ以外の全ての変動パターンPH11,PH13,PH14の選択率よりも高く設定したが、これに限られるものではなく、例えば図8に示すように、開放延長状態中の特定変動パターンPH12の選択率(ここでは1%)がそれ以外の全ての変動パターンPH11,PH13,PH14の選択率(ここでは夫々89%,8%,2%)よりも低くても、例えばその開放延長状態中の特定変動パターンPH12の選択率(ここでは1%)が開放延長状態中でない場合の選択率(ここでは0%)よりも高く設定することにより開放延長状態中における平均変動時間(ここでは14.1秒)が開放延長状態中でない場合における平均変動時間(ここでは11.2秒)よりも長ければよい。但しこの場合、開放延長状態中における平均変動時間を開放延長状態中でない場合における平均変動時間よりも十分に長くするためには、特定変動パターンPH12の変動時間とその他の変動パターンPH11,PH13,PH14の変動時間との差をより大きくする必要がある。
第1特別図柄側で且つ外れ判定の場合における開放延長状態中の特定変動パターンPH12の選択率を、それ以外の全ての変動パターンPH11,PH13,PH14の選択率よりも高く設定する場合であっても、必ずしもその選択率は100%である必要はない。また、第1特別図柄側で且つ外れ判定の場合における開放延長状態中でない場合の特定変動パターンPH12の選択率は0%である必要はない。
また、第1,第2特別図柄の変動時間を保留個数に応じて異ならせてもよいが、この場合も、夫々の保留個数において、各変動パターンの変動時間が図5,図8に示すような設定、即ち特定遊技状態中は第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間が非特定遊技状態中よりも長く、第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間が非特定遊技状態中よりも短く、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間が第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間よりも長くなるような設定とすることが望ましい。
特定遊技状態は、所定期間中の遊技状態であればどのようなものでもよく、例えば図5,図8のように各変動パターンの選択率が異なる以外、何ら遊技状態が変化しなくてもよい。
実施形態では、第2特別図柄始動手段16bを、普通始動手段15が遊技球を検出することに基づいて行われる普通抽選で当たりとなった場合に入賞可能な開状態となる作動式入賞手段により構成した例を示したが、特定遊技状態として開放延長状態を採用しない場合には、第2特別図柄始動手段16bを非作動式の入賞手段としてもよい。この場合においても、例えば実施形態と同様に、特定遊技状態中は第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間が非特定遊技状態中よりも長く、第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間が非特定遊技状態中よりも短く、第1特別図柄表示手段23aによる外れ態様となる場合の平均変動時間が第2特別図柄表示手段23bによる外れ態様となる場合の平均変動時間よりも長くなるような設定とすることにより、第2特別図柄側の単位時間当たりの変動回数を、第1特別図柄側に比べて相対的に増加させることができ、遊技者は第2特別図柄の変動による利益を十分に享受することが可能となる。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。