JP2015047223A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】疑似連続変動時の遊技者の興味を疑似図柄変動の繰り返し数以外にも向けさせることで演出効果の更なる向上が可能な遊技機を提供する。【解決手段】複数種類の変動パターンが、1回の図柄変動表示中に疑似図柄変動を複数回繰り返す疑似連続変動パターンを含むように構成した遊技機で、疑似連続変パターンは、疑似図柄変動の停止図柄が複数種類の疑似連図柄の何れかを含む場合に所定の確率(例えば100%)で次の疑似図柄変動を行うように構成し、複数種類の疑似連図柄は、ラッキー図柄(第1疑似連図柄)と、少なくとも一部の所定遊技状態中における出現率がラッキー図柄(第1疑似連図柄)よりも低いチャンス図柄(第2疑似連図柄)とを含むように構成する。【選択図】図3
Description
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機では、図柄始動条件が成立した場合に行われる乱数抽選に基づいて所定の変動パターンに従って図柄変動表示を行い、変動後の停止図柄が特定態様となった場合に利益状態を発生させるようになっている。ここで、図柄変動表示は、1回の始動条件成立及び乱数抽選に対して1回行われるが、演出効果をより高めるべく、1回の図柄変動中に疑似的な図柄変動(疑似図柄変動)を複数回繰り返す疑似連続変動パターンによる図柄変動の機能を搭載した遊技機も存在する(例えば特許文献1)。
この種の遊技機では、疑似連続変動パターンによる図柄変動においては疑似図柄変動の繰り返し数によって利益状態発生の期待度を示唆するのが一般的である。従って、疑似連続変動時の遊技者の興味は次の疑似図柄変動が行われるか否か、即ち疑似図柄変動の繰り返し数に偏ってしまうために演出内容に対する注目度は低く、疑似連続変動による演出効果を十分に発揮しているとは言い難かった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、疑似連続変動時の遊技者の興味を疑似図柄変動の繰り返し数以外にも向けさせることで演出効果の更なる向上が可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、利益状態を発生させるか否かを、図柄始動条件が成立した場合に行われる乱数抽選の結果に基づいて判定する遊技判定手段54aと、前記遊技判定手段54aによる判定結果に基づいて前記乱数抽選毎に1回の図柄変動表示を変動パターンに従って行う図柄表示手段27と、前記変動パターンを複数種類の中から選択する変動パターン選択手段54cとを備え、前記複数種類の変動パターンは、1回の前記図柄変動表示中に疑似図柄変動を複数回繰り返す疑似連続変動パターンを含むように構成した遊技機において、前記疑似連続変動パターンは、前記疑似図柄変動の停止図柄が複数種類の疑似連図柄の何れかを含む場合に所定の確率で次の前記疑似図柄変動を行うように構成し、前記複数種類の疑似連図柄は、第1疑似連図柄と、少なくとも一部の所定遊技状態中における出現率が前記第1疑似連図柄よりも低い第2疑似連図柄とを含むように構成したものである。
また、前記遊技判定手段54aにより前記利益状態を発生させる旨の判定結果が得られた場合には、少なくとも前記所定遊技状態中については前記第1疑似連図柄よりも前記第2疑似連図柄を高い確率で選択するように構成してもよい。前記疑似図柄変動の回数が同じ複数の前記疑似連続変動パターンでは、それらの疑似連続変動パターン中に出現する最後の前記疑似連図柄が前記第1疑似連図柄である場合よりも前記第2疑似連図柄である場合の方が前記利益状態の発生に関する信頼度が高くなるように構成してもよい。
また、少なくとも前記所定遊技状態中は、前記第1疑似連図柄の出現率については前記疑似連続変動パターンにおける1回目の前記疑似図柄変動よりも2回目の前記疑似図柄変動の方が低く、前記第2疑似連図柄の出現率については前記疑似連続変動パターンにおける1回目の前記疑似図柄変動よりも2回目の前記疑似図柄変動の方が高くなるように構成してもよい。前記疑似連続変動パターンの何れかの前記疑似図柄変動において前記第2疑似連図柄が出現した場合には、その疑似連続変動パターンが終了するまで前記第1疑似連図柄は出現しないように構成してもよい。
また、前記利益状態の終了後に所定の確率で特定遊技状態が発生するように構成し、前記複数種類の疑似連図柄は、少なくとも前記所定遊技状態中の出現率が前記第2疑似連図柄よりも更に低い第3疑似連図柄を含み、前記特定遊技状態が発生する場合には、前記疑似連続変動パターン中における少なくとも2回目以降の前記疑似連図柄については前記第2疑似連図柄よりも前記第3疑似連図柄を高い確率で選択するように構成してもよい。この場合、前記疑似連続変動パターンの何れかの前記疑似図柄変動において前記第3疑似連図柄が出現した場合には、その疑似連続変動パターンが終了するまで前記第1疑似連図柄及び前記第2疑似連図柄は出現しないように構成してもよい。
また、前記利益状態の終了後に所定の確率で特定遊技状態が発生するように構成し、前記疑似図柄変動を所定回数以上繰り返す前記疑似連続変動パターンは、前記特定遊技状態が発生する場合には選択されるが、前記特定遊技状態が発生しない場合には選択されないように構成してもよい。この場合、前記疑似図柄変動を前記所定回数以上繰り返す前記疑似連続変動パターンでは、最後に出現する前記疑似連図柄は前記第1疑似連図柄ではないように構成してもよい。
本発明によれば、疑似連続変動時の遊技者の興味を疑似図柄変動の繰り返し数以外にも向けさせることで演出効果の更なる向上が可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明をパチンコ機に適用した一実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、ガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、夫々ヒンジ3と同じ側のヒンジ7により前枠4に開閉自在に枢支されている。前枠4上には所定個数、例えば上部に2個、下部に1個の計3個のスピーカ8が配置されている。
また、前面板6の前側には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段(図示省略)に供給する上皿9が上部側に配置され、またその上皿9の下側には、例えば上皿9が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿10が左側に、発射手段を作動させるための発射ハンドル11が右側に夫々設けられている。
また前枠4には、ガラス扉5の後側に対応して遊技盤12が着脱自在に装着されている。遊技盤12の前面側には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール13が環状に装着されると共に、そのガイドレール13の内側の遊技領域14に、センターケース15、普通図柄始動手段16、特別図柄始動手段17、大入賞手段18、普通入賞手段19等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース15には、液晶表示手段21、普通図柄表示手段22、特別図柄表示手段23、普通保留個数表示手段24等の各種表示手段の他、LED25、駆動手段26aにより作動する可動体26等の演出手段が設けられている。また、液晶表示手段21は、演出図柄表示手段27、特別保留個数表示手段28等を構成している。なお、液晶式以外の画像表示手段を用いてもよい。
普通図柄始動手段16は、普通図柄表示手段22による図柄変動を開始させるためのもので、例えば遊技球が通過可能な通過ゲートにより構成され、遊技球の通過を検出する遊技球検出手段(図示省略)を備えている。
普通図柄表示手段22は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、普通図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段16による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段22の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段16が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段24がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段17は、特別図柄表示手段23による図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの特別始動口17a,17bと、下特別始動口17bを開閉する開閉手段29と、特別始動口17a,17bに入賞した遊技球をそれぞれ検出する遊技球検出手段(図示省略)とを備え、例えばセンターケース15の下側に配置されている。
上特別始動口17aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。下特別始動口17bは、開閉手段29により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段29が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段23は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段17が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口17a,17bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口17a,17bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
また、大当たり態様には確変大当たり態様と通常大当たり態様とがあり、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致する場合には、例えば特別始動口17a,17bへの入賞時に大当たり判定乱数値と共に取得された大当たり図柄乱数値が所定の確変判定値と一致するか否かに応じて確変大当たり態様と通常大当たり態様との何れかが選択されるようになっている。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口17a,17bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段28が大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段(図柄表示手段)27は、例えば特別図柄表示手段23による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄(図柄)を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に液晶表示手段21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段17が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口17a,17bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっており、更に例えば偶数図柄による大当たり態様が通常大当たり態様、奇数図柄による大当たり態様が確変大当たり態様となっている。本実施形態では、特別図柄が通常/確変大当たり態様となる場合には演出図柄も通常/確変大当たり態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄も外れ態様となるものとする。なお、演出図柄表示手段27は、特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
大入賞手段18は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板30を備えた作動式入賞手段で、特別図柄表示手段23の変動後の特別図柄が大当たり態様(特定態様)となった場合に発生する特別利益状態中に、開閉板30が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図2は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図2において、31は主制御基板、32は演出制御基板、33は液晶制御基板で、これら各制御基板31〜33は、遊技盤12に装着されたセンターケース15、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤12を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。なお、図2では演出制御基板32、液晶制御基板33以外のサブ制御基板、例えば払い出し制御基板等については省略している。
主制御基板31は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段41、普通始動口チェック処理手段42、普通乱数記憶手段43、普通図柄処理手段44、普通図柄表示制御手段45、普通利益状態発生手段46、特別乱数作成処理手段51、特別始動口チェック処理手段52、特別乱数記憶手段53、特別図柄処理手段54、特別図柄表示制御手段55、特別利益状態発生手段56、特別遊技状態発生手段57、コマンド送信手段58等を備えている。
普通乱数作成処理手段41は、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段42は、普通図柄始動手段16による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段16が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段41で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段43に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段44は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段44a、普通停止図柄選択手段44b、変動時間選択手段44c等を備えている。当たり判定手段44aは、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否か、即ち普通利益状態を発生させるか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段43に記憶されている当たり判定乱数値の待ち行列からその先頭の当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
普通停止図柄選択手段44bは、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。変動時間選択手段44cは、普通図柄の変動時間を選択するものである。
普通図柄表示制御手段45は、普通図柄処理手段44による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段44cで選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段44bで選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通利益状態発生手段46は、当たり判定手段44aによる判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に、特別図柄始動手段17を構成する下特別始動口17bの開閉手段29を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
特別乱数作成処理手段51は、大当たり/外れの判定に用いる大当たり判定乱数の他、大当たり判定の場合の停止図柄態様の選択に用いる大当たり図柄乱数、外れ判定の場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段52は、特別図柄始動手段17への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段17による遊技球の検出、即ち特別始動口17a,17bへの遊技球の入賞(図柄始動条件の成立の一例)に基づいて、特別乱数作成処理手段51で作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値等の乱数情報を取得し、その乱数情報を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の特別乱数記憶手段53に記憶させるように構成されている。
特別図柄処理手段54は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、大当たり判定手段54a、特別停止図柄選択手段54b、変動パターン選択手段54c等を備えている。大当たり判定手段(遊技判定手段)54aは、乱数抽選の結果に基づいて大当たり/外れの判定、即ち特別利益状態(利益状態)を発生させるか否かの判定を行うもので、特別図柄表示手段23が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段53に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段53に記憶されている乱数情報の待ち行列からその先頭の大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
特別停止図柄選択手段54bは、特別図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、例えば大当たり判定手段54aによる判定結果が大当たりであった場合には、特別乱数記憶手段53に記憶されている乱数情報に含まれる大当たり図柄乱数値に基づいて例えば複数種類の通常/確変大当たり態様の何れかを選択し、大当たり判定手段54aによる判定結果が外れであった場合には例えば複数種類の外れ態様の何れかを抽選等により選択するように構成されている。
変動パターン選択手段54cは、演出図柄の変動パターンを選択するもので、複数種類の変動パターンの何れかを、例えば変動パターン乱数と所定の振り分けテーブル(図5(a),図6(a))とに基づく抽選により選択するようになっている。演出図柄の変動パターンは、疑似連続変動パターンとそれ以外の通常変動パターンとの2種類に分けられる。疑似連続変動パターンは、図3に示すように1回の図柄変動表示中に疑似図柄変動が複数回(図3の例では3回)繰り返し実行されるもので、最終の疑似図柄変動が本変動となる。以下の説明では、各疑似連続変動パターンにおける1回目〜4回目の疑似図柄変動をそれぞれ第1〜第4疑似図柄変動というものとする。
なお本実施形態では、図5(a),図6(a)に示すように、疑似図柄変動の回数等が異なる複数種類(ここでは11種類)の疑似連続変動パターンB1〜B11を設け、それ以外は通常変動パターンA1として一括りにしているが、実際上は通常変動パターンについてもリーチとなるか否か、リーチ演出の種類、変動時間等に応じて複数種類設けることが望ましい。
本実施形態の疑似連続変動パターンでは、疑似図柄変動の停止図柄が予め定められた疑似連図柄を含む場合、即ち例えば左、右、中の3つの図柄のうちの最終停止図柄である中図柄が疑似連図柄で停止した場合に100%の確率(所定の確率の一例)で次の疑似図柄変動が行われ、停止図柄が疑似連図柄を含まない場合にはその疑似図柄変動が本変動となって次の疑似図柄変動は行われないようになっている。疑似連続変動パターンの場合には疑似図柄変動は少なくとも2回行われるため、本実施形態の疑似連続変動パターンでは第1疑似図柄変動の停止図柄には必ず疑似連図柄が含まれる。なお、停止図柄が疑似連図柄を含む場合でも次の疑似図柄変動が行われない場合があってもよいし、停止図柄が疑似連図柄を含まない場合でも次の疑似図柄変動が行われる場合があってもよい。
また、疑似連図柄は複数種類設けられており、本実施形態では、図4(a)に示すラッキー図柄(第1疑似連図柄)、図4(b)に示すチャンス図柄(第2疑似連図柄)、図4(c)に示す大チャンス図柄(第3疑似連図柄)の3種類の疑似連図柄が設けられているものとする。
図5(a),図6(a)に示す11種類の疑似連続変動パターンB1〜B11のうち、疑似連続変動パターンB1,B2は疑似図柄変動の回数が2回である点で共通しているが、第1疑似図柄変動で出現する疑似連図柄の種類が疑似連続変動パターンB1は「ラッキー図柄」であるのに対し疑似連続変動パターンB2は「大チャンス図柄」である点で異なっている。
また疑似連続変動パターンB3〜B7は疑似図柄変動の回数が3回である点で共通しているが、第1,第2疑似図柄変動で出現する疑似連図柄の組み合わせが、疑似連続変動パターンB3は「ラッキー図柄・ラッキー図柄」、疑似連続変動パターンB4は「ラッキー図柄・チャンス図柄」、疑似連続変動パターンB5は「チャンス図柄・チャンス図柄」、疑似連続変動パターンB6は「ラッキー図柄・大チャンス図柄」、疑似連続変動パターンB3は「チャンス図柄・大チャンス図柄」である点で異なっている。
同じく疑似連続変動パターンB8〜B11は疑似図柄変動の回数が4回である点で共通しているが、第1〜第3疑似図柄変動で出現する疑似連図柄の組み合わせが、疑似連続変動パターンB8は「ラッキー図柄・チャンス図柄・チャンス図柄」、疑似連続変動パターンB9は「チャンス図柄・チャンス図柄・大チャンス図柄」、疑似連続変動パターンB10は「ラッキー図柄・大チャンス図柄・大チャンス図柄」、疑似連続変動パターンB11は「チャンス図柄・大チャンス図柄・大チャンス図柄」である点で異なっている。
また図5(a),図6(a)に示す疑似連続変動パターンB1〜B11では、何れかの疑似図柄変動においてチャンス図柄(第2疑似連図柄)が出現した場合には、その疑似連続変動パターンが終了するまでラッキー図柄(第1疑似連図柄)は出現せず、また何れかの疑似図柄変動において大チャンス図柄(第3疑似連図柄)が出現した場合には、その疑似連続変動パターンが終了するまでラッキー図柄(第1疑似連図柄)及びチャンス図柄(第2疑似連図柄)は出現しないようになっている。更に、疑似図柄変動を4回(3以上の所定回数)繰り返す疑似連続変動パターンB8〜B11については、最後に出現する疑似連図柄はラッキー図柄(第1疑似連図柄)ではなく、チャンス図柄(第2疑似連図柄)と大チャンス図柄(第3疑似連図柄)との何れかとなっている。
また図5(a),図6(a)に示すように、各変動パターンA1,B1〜B11の振り分けテーブルは、大当たり判定手段54aによる大当たり判定結果が大当たりであるか外れであるかによって異なっており、また大当たり判定結果が大当たりの場合には特別図柄の変動後の停止図柄が確変大当たり態様となるか否か、即ち後述する確変状態が発生するか否かによっても異なっている。更に、各変動パターンA1,B1〜B11の振り分けテーブルは後述する確変状態中であるか否かによっても異なっており、図5(a)には後述する確変状態中以外の通常確率状態(所定遊技状態の一例)中における振り分けテーブルの一例を、図6(a)には後述する確変状態中における振り分けテーブルの一例をそれぞれ示している。
また図5(a),図6(a)には、各振り分けテーブルに基づいて計算される各変動パターンA1,B1〜B11の選択率及び出現率を、外れ、通常大当たり、確変大当たり及びそれらの合計について示すと共に、最終停止図柄が大当たり態様となる信頼度(利益状態の発生に関する信頼度)(以下、大当たり信頼度という)及び最終停止図柄が確変大当たり態様となる信頼度(特定遊技状態の発生に関する信頼度)(以下、確変信頼度という)を各変動パターンA1,B1〜B11毎に示している。更に図5(b)〜(f)には、各疑似連図柄の疑似図柄変動毎及び全体の選択率を、外れ、通常大当たり、確変大当たり、全大当たり、全体の各5種類に分けて示し、同様に図5(g)〜(k)には、各疑似連図柄の疑似図柄変動毎及び全体の出現率を、外れ、通常大当たり、確変大当たり、全大当たり、全体の各5種類に分けて示している。
通常確率状態中に用いられる振り分けテーブル等を示す図5(a)によれば、疑似連続変動パターンB1については、通常大当たり及び確変大当たりの場合の選択率は0%であり、従って大当たり信頼度は0%となっている。即ち、通常確率状態中に、疑似連続変動における第1疑似図柄変動でラッキー図柄が出現し、次の第2疑似図柄変動でその図柄変動が終了する場合には、その図柄変動の停止図柄は必ず外れ態様となる。
また、通常確率状態中に用いられる振り分けテーブル等を示す図5(a)及び確変状態中に用いられる振り分けテーブル等を示す図6(a)によれば、疑似連続変動パターンB8〜B11については、外れ及び通常大当たりの場合の選択率は0%であり、従って大当たり信頼度及び確変信頼度は共に100%となっている。即ち、疑似図柄変動が4回繰り返された場合には、その図柄変動の停止図柄は必ず確変大当たり態様となる。
また、図5(a)及び図6(a)において各疑似連続変動パターンにおける疑似図柄変動の回数と大当たり信頼度及び確変信頼度との関係に注目すると、疑似図柄変動の回数が多いほど、全体として大当たり信頼度及び確変信頼度は明らかに高くなっている。更に、疑似図柄変動の回数が同じ複数の疑似連続変動パターンの間では、それら疑似連続変動パターン中に出現する最後の疑似連図柄がラッキー図柄(第1疑似連図柄)である場合よりもチャンス図柄(第2疑似連図柄)である場合の方が大当たり信頼度が高くなっている。
また、ラッキー図柄(第1疑似連図柄)とチャンス図柄(第2疑似連図柄)とで選択率を比較すると、通常確率状態中については、全体の選択率(図5(f))はラッキー図柄よりもチャンス図柄の方が低いのに対し、通常大当たり、確変大当たり及びそれらを合わせた全大当たりの場合の各選択率(図5(c)〜(e))はラッキー図柄よりもチャンス図柄の方が高くなっている。一方、確変状態中については、通常大当たりの場合の選択率(図6(c))こそラッキー図柄よりもチャンス図柄の方が低いものの、確変大当たり、全大当たり及び全体の出現率(図6(d)〜(f))についてはラッキー図柄よりもチャンス図柄の方が高くなっている。
また、チャンス図柄(第2疑似連図柄)と大チャンス図柄(第3疑似連図柄)とで選択率を比較すると、通常確率状態中及び確変状態中の何れについても、外れ、通常大当たり、確変大当たり、全大当たり及び全体の選択率(図5(b)〜(f)、図6(b)〜(f))の全てにおいてチャンス図柄よりも大チャンス図柄の方が低くなっている。
また、ラッキー図柄(第1疑似連図柄)とチャンス図柄(第2疑似連図柄)とで出現率を比較すると、通常確率状態中については、全体の出現率(図5(k))はラッキー図柄(第1疑似連図柄)よりもチャンス図柄(第2疑似連図柄)の方が低いのに対し、通常大当たり、確変大当たり及びそれらを合わせた全大当たりの場合の各出現率(図5(h)〜(j))はラッキー図柄よりもチャンス図柄の方が高くなっている。一方、確変状態中については、通常大当たりの場合の出現率(図6(h))こそラッキー図柄よりもチャンス図柄の方が低いものの、確変大当たり、全大当たり及び全体の出現率(図6(i)〜(k))についてはラッキー図柄よりもチャンス図柄の方が高くなっている。即ち、全体として、チャンス図柄が出現する場合の方がラッキー図柄が出現する場合に比べて大当たり信頼度及び確変信頼度が高いと言える。
また、チャンス図柄(第2疑似連図柄)と大チャンス図柄(第3疑似連図柄)とで出現率を比較すると、通常確率状態中及び確変状態中の何れについても、外れ、通常大当たり、確変大当たり、全大当たり及び全体の出現率(図5(g)〜(k)、図6(g)〜(k))の全てにおいてチャンス図柄よりも大チャンス図柄の方が低くなっている。
また、通常確率状態中の全体出現率を示す図5(k)においてラッキー図柄(第1疑似連図柄)とチャンス図柄(第2疑似連図柄)の疑似図柄変動毎の出現率に注目すると、ラッキー図柄の出現率については第1疑似図柄変動よりも第2疑似図柄変動の方が低く、チャンス図柄の出現率については第1疑似図柄変動よりも第2疑似図柄変動の方が高くなっている。
また、通常確率状態中の全体出現率を示す図5(k)においてチャンス図柄(第2疑似連図柄)と大チャンス図柄(第3疑似連図柄)の疑似図柄変動毎の出現率を比較すると、第1,第2疑似図柄変動における出現率はチャンス図柄の方が大チャンス図柄よりも高いのに対し、第3疑似図柄変動における出現率はチャンス図柄よりも大チャンス図柄の方が高くなっている。一方、確変状態中の全体出現率を示す図6(k)においてチャンス図柄(第2疑似連図柄)と大チャンス図柄(第3疑似連図柄)の疑似図柄変動毎の出現率を比較すると、第1疑似図柄変動における出現率はチャンス図柄の方が大チャンス図柄よりも高いのに対し、第2,第3疑似図柄変動における出現率はチャンス図柄よりも大チャンス図柄の方が高くなっている。
特別図柄表示制御手段55は、特別図柄表示手段23の表示制御を行うもので、特別図柄表示手段23が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段53に1以上の乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別図柄表示手段23による特別図柄の変動を開始させ、変動パターン選択手段54cにより選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、特別停止図柄選択手段54bにより選択された停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別利益状態発生手段56は、大入賞手段18を所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態(利益状態)を発生させるためのもので、大当たり判定手段54aによる判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段23による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合に特別利益状態を発生させるようになっている。本実施形態における大入賞手段18の開放パターンは、大入賞手段18の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段18を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)行うように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
特別遊技状態発生手段57は、特別利益状態終了後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば特別乱数記憶手段53に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合の大当たり図柄乱数値に応じて、時短状態と確変状態(特定遊技状態)との何れかの特別遊技状態を発生させるように構成されている。即ち、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の確変判定値と一致しない場合には特別遊技状態として時短状態が発生し、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の確変判定値と一致する場合には特別遊技状態として確変状態が発生する。なお本実施形態では、大当たり図柄乱数値が確変判定値と一致する確率、即ち大当たりの場合の確変確率は80%であるとする。
時短状態中は、例えば特別図柄に関して特別図柄表示手段23の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口17bの開閉手段29の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は例えばその開始後に特別図柄が所定回数(例えば50回)変動するか、次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
確変状態(特定遊技状態)中は、それ以外の通常確率状態(所定遊技状態)中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(ここでは1/200)よりも高い高確率(ここでは1/20)に切り換えられると共に、例えば時短状態と同様の処理も併せて行われるようになっている。なお、確変状態は例えば次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
コマンド送信手段58は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのものである。各サブ制御基板のうちの演出制御基板32に対しては、例えば特別保留個数の増加時に、増加後の特別保留個数等を指定する保留増加コマンドが送信され、また特別図柄の変動時には、まず変動開始時に、減少後の特別保留個数等を指定する保留減少コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別図柄の停止図柄を指定する図柄指定コマンドが例えばこの順序で送信され、変動終了時に、演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドが送信される等、所定のタイミングで各種コマンドが送信されるようになっている。
演出制御基板32は、液晶表示手段21、スピーカ8、LED25、可動体26等の各種演出手段による演出を制御するもので、コマンド受信手段61、コマンド送信手段62、演出制御手段63、演出図柄制御手段64等を備えている。なお、スピーカ8、LED25、可動体26の駆動手段26a等についてはこの演出制御基板32によって直接制御されるが、液晶表示手段21については液晶制御基板33を介して間接的に制御される。
コマンド受信手段61は、主制御基板31から送信される制御コマンドを受信してその後の処理のための初期処理を実行するためのもので、コマンド送信手段62は、所定の制御コマンドを一方向通信により液晶制御基板33等に送信して制御指令を与えるためのものである。
演出制御手段63は、各種演出手段を制御するもので、スピーカ8からの音声出力を制御する音声制御手段63a、LED25等の発光を制御する発光制御手段63b、駆動手段26aの駆動を制御する可動体制御手段63c等を備えている。
演出図柄制御手段64は、演出図柄の変動に関する制御を行うもので、例えば主制御基板31から保留減少コマンド及び変動パターンコマンドを受信し且つその後所定時間以内に図柄指定コマンドを受信した場合に、主制御基板31から受信した保留減少コマンド、変動パターンコマンド及び図柄指定コマンドを例えばそのままコマンド送信手段62から液晶制御基板33に送信すると共に、演出図柄の変動中に実行する予告演出の種類等を演出図柄の変動パターンに応じて抽選により選択し、また演出図柄の変動開始後は予告演出の実行制御を行うと共に、主制御基板31から変動停止コマンドを受信した場合にはその変動停止コマンドを演出制御基板32に送信するようになっている。
液晶制御基板33は、液晶表示手段21の制御を行うもので、コマンド受信手段71、特別保留個数表示制御手段72、停止図柄抽選手段73、液晶制御手段74等を備えている。コマンド受信手段71は、演出制御基板32から送信される制御コマンドを受信してその後の処理のための初期処理を実行するためのものである。
特別保留個数表示制御手段72は、液晶制御手段74を介して特別保留個数表示手段28の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段17により新たに遊技球が検出され、主制御基板31から演出制御基板32を経て保留増加コマンドを受信したときに、その保留増加コマンドに基づいて、液晶表示手段21の表示画面21a上の所定位置に増加後の特別保留個数分の保留表示画像Xを表示し、例えば主制御基板31から演出制御基板32を経て保留減少コマンドを受信することに基づいて、表示中の保留表示画像Xの数を1個減少させて前側にシフトさせるように構成されている。
停止図柄抽選手段73は、演出図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、例えば主制御基板31から演出制御基板32を経て変動パターンコマンド及び図柄指定コマンドを受信することに基づいて、変動パターンに整合する停止図柄を抽選により選択するようになっている。
液晶制御手段74は、液晶表示手段21の表示制御を行うもので、例えば演出制御基板32から変動パターンコマンド、図柄指定コマンドを受信することに基づいて、その変動パターンコマンドで指定された変動パターンで演出図柄表示手段27による演出図柄の変動を開始させ、主制御基板31から演出制御基板32を経て変動停止コマンドを受信したときに、停止図柄抽選手段73により選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させるようになっている。
例えば、変動パターンコマンドで疑似連続変動パターンB1が指定された場合、その1回の図柄変動中に2回の疑似図柄変動が行われるが、その1回目の第1疑似図柄変動はラッキー図柄を含む停止図柄で停止する。これによって遊技者は、その変動パターンが疑似連続変動パターンであって、引き続き第2疑似図柄変動が行われることを認識することが可能である。この疑似連続変動パターンB1では次の第2疑似図柄変動が本変動であるため、その第2疑似図柄変動は停止図柄抽選手段73で選択された停止図柄で停止する。なお、図5(a)に示すように通常確率状態中については疑似連続変動パターンB1が選択された場合の大当たり信頼度は0%である。即ち、通常確率状態中に、疑似連続変動における第1疑似図柄変動でラッキー図柄が出現し、次の第2疑似図柄変動でその図柄変動が終了する場合には、その図柄変動の停止図柄は必ず外れ態様となる。
また、例えば変動パターンコマンドで疑似連続変動パターンB11が指定された場合、その1回の図柄変動中に4回の疑似図柄変動が行われるが、そのうちの第1〜第3疑似図柄変動における各停止図柄はそれぞれチャンス図柄、大チャンス図柄、大チャンス図柄を含み、本変動である第4疑似図柄変動は停止図柄抽選手段73で選択された停止図柄で停止する。なお、図5(a),図6(a)に示すように疑似連続変動パターンB11が選択された場合の大当たり信頼度及び確変信頼度は共に100%である。即ち、疑似図柄変動が4回繰り返された場合には、その図柄変動の停止図柄は必ず確変大当たり態様となる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、出現率が異なる複数種類の疑似連図柄を設け、疑似図柄変動の繰り返し数が同じ疑似連続変動パターンであっても、各疑似図柄変動で出現する疑似連図柄の種類によって大当たり信頼度等が異なっているため、疑似連続変動時の遊技者の興味が疑似図柄変動の繰り返し数に偏ることがなく、演出効果の更なる向上が期待できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、疑似連図柄は複数種類設ければよく、2種類でも4種類以上でもよい。また疑似連図柄は疑似図柄変動の停止図柄に含まれればよく、最終停止図柄以外の図柄を疑似連図柄で停止させてもよいし、全ての図柄を疑似連図柄で停止させてもよい。
また、実施形態では疑似図柄変動の停止図柄が疑似連図柄を含む場合に100%の確率(所定の確率の一例)で次の疑似図柄変動が行われ、停止図柄が疑似連図柄を含まない場合にはその疑似図柄変動が本変動となって次の疑似図柄変動は行われないようにしたが、停止図柄が疑似連図柄を含む場合でも次の疑似図柄変動が行われない場合(即ち所定の確率が100%未満の場合)があってもよいし、停止図柄が疑似連図柄を含まない場合でも次の疑似図柄変動が行われる場合があってもよい。
実施形態では、通常確率状態中(所定遊技状態中)については第1疑似連図柄よりも第2疑似連図柄の出現率を低く、それ以外の確変状態中については第1疑似連図柄よりも第2疑似連図柄の出現率を高く設定した例を示したが(図5(k),図6(k))、少なくとも一部の遊技状態において第1疑似連図柄よりも第2疑似連図柄の出現率を低く設定すればよく、例えば全ての遊技状態について第1疑似連図柄よりも第2疑似連図柄の出現率を低く設定してもよい。
実施形態では、大当たりの場合の選択率は、通常確率状態中、確変状態中の何れについても第1疑似連図柄よりも第2疑似連図柄を高く設定した例を示したが(図5(e)、図6(e))、大当たりの場合の選択率は少なくとも一部の遊技状態において第1疑似連図柄よりも第2疑似連図柄を高く設定すればよく、例えば確変状態中にのみ、大当たりの場合に第1疑似連図柄よりも第2疑似連図柄を高い確率で選択するように設定してもよい。
実施形態では、通常確率状態中(所定遊技状態中)に限り、第1疑似連図柄の出現率については第1疑似図柄変動よりも第2疑似図柄変動の方を低く、第2疑似連図柄の出現率については第1疑似図柄変動よりも第2疑似図柄変動の方を高く設定した例を示したが(図5(k),図6(k))、例えば全ての遊技状態で、第1疑似連図柄の出現率については第1疑似図柄変動よりも第2疑似図柄変動の方を低く、第2疑似連図柄の出現率については第1疑似図柄変動よりも第2疑似図柄変動の方を高く設定してもよい。
実施形態では、通常確率状態中と確変状態中との何れにおいても第2疑似連図柄よりも第3疑似連図柄の出現率を低く設定した例を示したが(図5(k),図6(k))、少なくとも一部の遊技状態において第2疑似連図柄よりも第3疑似連図柄の出現率を低く設定すればよく、例えば確変状態中についてのみ第2疑似連図柄よりも第3疑似連図柄の出現率を低く設定してもよい。
実施形態では、大当たりの場合には、第2疑似図柄変動以降について第2疑似連図柄よりも第3疑似連図柄を高い確率で選択するように構成した例を示したが(図5(e),図6(e))、第2疑似連図柄よりも第3疑似連図柄を高い確率で選択するのは第1疑似図柄変動以降でもよいし、第3疑似図柄変動以降でもよい。
実施形態では、第3疑似図柄変動ではラッキー図柄(第1疑似連図柄)は出現しないように構成したが、例えば大チャンス図柄(第3疑似連図柄)は第1疑似図柄変動では出現しないようにしてもよいし、全ての疑似図柄変動で全ての疑似連図柄が出現可能としてもよい。
実施形態では変動パターンの選択に用いる振り分けテーブルを通常確率状態中と確変状態中とで異ならせた例を示したが(図5(a),図6(a))、それ以外の遊技状態の切り分けによって例えば特別遊技状態中とそれ以外の通常遊技状態中とで振り分けテーブルを異ならせてもよいし、全ての遊技状態で同じ振り分けテーブルを用いるようにしてもよい。
1つの疑似連続変動パターン中には複数種類の疑似連図柄のうちの1種類のみが1又は複数回出現するようにしてもよい(以下、不変疑似連続変動パターンという)。例えば、ラッキー図柄(第1疑似連図柄)のみが1又は複数回出現する第1不変疑似連続変動パターンと、チャンス図柄(第2疑似連図柄)のみが1又は複数回出現する第2不変疑似連続変動パターンと、大チャンス図柄(第3疑似連図柄)のみが1又は複数回出現する第3不変疑似連続変動パターンとをそれぞれ1又は複数種類設けてもよい。この場合、例えばラッキー図柄(第1疑似連図柄)のみによる第1不変疑似連続変動パターンよりもチャンス図柄(第2疑似連図柄)のみによる第2不変疑似連続変動パターンの方が出現率が低く且つ大当たり信頼度が高くなるように設定すればよい。もちろん、全ての疑似連続変動パターンを不変疑似連続変動パターンとしてもよいし、不変疑似連続変動パターンとそれ以外の疑似連続変動パターンとが混在してもよい。また不変疑似連続変動パターンを設けなくてもよい。
また実施形態では本発明をパチンコ機に適用した例を示したが、アレンジボール機等の他の弾球遊技機を含め、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施可能であることは言うまでもない。
27 演出図柄表示手段(図柄表示手段)
54a 大当たり判定手段(遊技判定手段)
54c 変動パターン選択手段
54a 大当たり判定手段(遊技判定手段)
54c 変動パターン選択手段
本発明は、利益状態を発生させるか否かを、図柄始動条件が成立した場合に行われる乱数抽選の結果に基づいて判定する遊技判定手段54aと、前記遊技判定手段54aによる判定結果に基づいて前記乱数抽選毎に1回の図柄変動表示を変動パターンに従って行う図柄表示手段27と、前記変動パターンを複数種類の中から選択する変動パターン選択手段54cとを備え、前記複数種類の変動パターンは、1回の前記図柄変動表示中に疑似図柄変動を複数回繰り返す疑似連続変動パターンを含むように構成した遊技機において、前記疑似連続変動パターンは、前記疑似図柄変動の停止図柄が複数種類の疑似連図柄の何れかを含む場合に所定の確率で次の前記疑似図柄変動を行うように構成し、前記複数種類の疑似連図柄は、出現率の異なる複数の疑似連図柄を含み、少なくとも一部の所定遊技状態では、1回の前記疑似連続変動パターン中に前記疑似連図柄が複数回出現する場合には、後に出現する前記疑似連図柄の出現率はそれよりも前に出現する前記疑似連図柄の出現率と同じかそれよりも低く、前記所定遊技状態に関し、前記疑似図柄変動の回数が同じで最後に出現する前記疑似連図柄が同じ複数の前記疑似連続変動パターンのうちの第1疑似連続変動パターンと第2疑似連続変動パターンとを比較すると、前記第1疑似連続変動パターンにおける前記利益状態の発生に関する信頼度は、より出現率の低い前記疑似連図柄がより早く出現する前記第2疑似連続変動パターンにおける前記信頼度と同じかそれよりも低くなるように構成したものである。
また、利益状態を発生させるか否かを、図柄始動条件が成立した場合に行われる乱数抽選の結果に基づいて判定する遊技判定手段54aと、前記遊技判定手段54aによる判定結果に基づいて前記乱数抽選毎に1回の図柄変動表示を変動パターンに従って行う図柄表示手段27と、前記変動パターンを複数種類の中から選択する変動パターン選択手段54cとを備え、前記複数種類の変動パターンは、1回の前記図柄変動表示中に疑似図柄変動を複数回繰り返す疑似連続変動パターンを含むように構成した遊技機において、前記疑似連続変動パターンは、前記疑似図柄変動の停止図柄が複数種類の疑似連図柄の何れかを含む場合に所定の確率で次の前記疑似図柄変動を行うように構成し、前記複数種類の疑似連図柄は、第1疑似連図柄と、少なくとも一部の所定遊技状態中における出現率が前記第1疑似連図柄よりも低い第2疑似連図柄とを含むように構成してもよい。
また、利益状態を発生させるか否かを、図柄始動条件が成立した場合に行われる乱数抽選の結果に基づいて判定する遊技判定手段54aと、前記遊技判定手段54aによる判定結果に基づいて前記乱数抽選毎に1回の図柄変動表示を変動パターンに従って行う図柄表示手段27と、前記変動パターンを複数種類の中から選択する変動パターン選択手段54cとを備え、前記複数種類の変動パターンは、1回の前記図柄変動表示中に疑似図柄変動を複数回繰り返す疑似連続変動パターンを含むように構成した遊技機において、前記疑似連続変動パターンは、前記疑似図柄変動の停止図柄が複数種類の疑似連図柄の何れかを含む場合に所定の確率で次の前記疑似図柄変動を行うように構成し、前記複数種類の疑似連図柄は、第1疑似連図柄と、少なくとも一部の所定遊技状態中における出現率が前記第1疑似連図柄よりも低い第2疑似連図柄とを含むように構成してもよい。
Claims (9)
- 利益状態を発生させるか否かを、図柄始動条件が成立した場合に行われる乱数抽選の結果に基づいて判定する遊技判定手段と、
前記遊技判定手段による判定結果に基づいて前記乱数抽選毎に1回の図柄変動表示を変動パターンに従って行う図柄表示手段と、
前記変動パターンを複数種類の中から選択する変動パターン選択手段とを備え、
前記複数種類の変動パターンは、1回の前記図柄変動表示中に疑似図柄変動を複数回繰り返す疑似連続変動パターンを含むように構成した
遊技機において、
前記疑似連続変動パターンは、前記疑似図柄変動の停止図柄が複数種類の疑似連図柄の何れかを含む場合に所定の確率で次の前記疑似図柄変動を行うように構成し、
前記複数種類の疑似連図柄は、第1疑似連図柄と、少なくとも一部の所定遊技状態中における出現率が前記第1疑似連図柄よりも低い第2疑似連図柄とを含む
ことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技判定手段により前記利益状態を発生させる旨の判定結果が得られた場合には、少なくとも前記所定遊技状態中については前記第1疑似連図柄よりも前記第2疑似連図柄を高い確率で選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記疑似図柄変動の回数が同じ複数の前記疑似連続変動パターンでは、それらの疑似連続変動パターン中に出現する最後の前記疑似連図柄が前記第1疑似連図柄である場合よりも前記第2疑似連図柄である場合の方が前記利益状態の発生に関する信頼度が高い
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 少なくとも前記所定遊技状態中は、前記第1疑似連図柄の出現率については前記疑似連続変動パターンにおける1回目の前記疑似図柄変動よりも2回目の前記疑似図柄変動の方が低く、前記第2疑似連図柄の出現率については前記疑似連続変動パターンにおける1回目の前記疑似図柄変動よりも2回目の前記疑似図柄変動の方が高い
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。 - 前記疑似連続変動パターンの何れかの前記疑似図柄変動において前記第2疑似連図柄が出現した場合には、その疑似連続変動パターンが終了するまで前記第1疑似連図柄は出現しない
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。 - 前記利益状態の終了後に所定の確率で特定遊技状態が発生するように構成し、
前記複数種類の疑似連図柄は、少なくとも前記所定遊技状態中の出現率が前記第2疑似連図柄よりも更に低い第3疑似連図柄を含み、
前記特定遊技状態が発生する場合には、前記疑似連続変動パターン中における少なくとも2回目以降の前記疑似連図柄については前記第2疑似連図柄よりも前記第3疑似連図柄を高い確率で選択する
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。 - 前記疑似連続変動パターンの何れかの前記疑似図柄変動において前記第3疑似連図柄が出現した場合には、その疑似連続変動パターンが終了するまで前記第1疑似連図柄及び前記第2疑似連図柄は出現しない
ことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。 - 前記利益状態の終了後に所定の確率で特定遊技状態が発生するように構成し、
前記疑似図柄変動を所定回数以上繰り返す前記疑似連続変動パターンは、前記特定遊技状態が発生する場合には選択されるが、前記特定遊技状態が発生しない場合には選択されない
ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の遊技機。 - 前記疑似図柄変動を前記所定回数以上繰り返す前記疑似連続変動パターンでは、最後に出現する前記疑似連図柄は前記第1疑似連図柄ではない
ことを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
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