以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用管理装置である台端末30及びホールコンピュータ50は、後述する図2に示すように、第1可変表示手段(第1特別図柄可変表示装置15A)及び第2可変表示手段(第2特別図柄可変表示装置15B)の2つの可変表示手段を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を複数の遊技機について管理するものであり、本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、該パチンコ機10と該台端末30及びホールコンピュータ50とからなるものである。
ここでパチンコ機10は、遊技場内の遊技島2に配置されており、該遊技島2に設けられる台端末30,及び遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる中継コンピュータ40を介して、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるホールコンピュータ50と通信可能に接続されている。このパチンコ機10は、台番号によって個々に識別可能とされており、この図1に示す例では、遊技島2の一面において左端から右端に向けて1番台〜10番台(ただし4番台と9番台は欠番)のパチンコ機10が設けられ、該1番台〜10番台と並行して遊技島2の背面において左端から右端に向けて11番台〜20番台(ただし14番台と19番台は欠番)のパチンコ機10が設けられている。
また台端末30は、台端末番号によって個々に識別可能とされており、この図1に示す例では、台番号が1番〜5番である4台のパチンコ機10に対応して、台端末番号が101番である台端末30が設けられており、以下同様にして、6番〜10番のパチンコ機10に対応する102番の台端末30と、11番〜15番のパチンコ機10に対応する103番の台端末30と、16番〜20番のパチンコ機10に対応する104番の台端末30とが設けられている。
この台端末30は、4台のパチンコ機10の各々に接続可能な4つの接続端子A,B,C,Dを備えており、例えば101番の台端末30では、接続端子Aに1番のパチンコ機10が接続され、接続端子Bの2番のパチンコ機10が接続され、接続端子Cに3番のパチンコ機10が接続され、接続端子Dに5番のパチンコ機10が接続されている。これらパチンコ機10の台番号と、台端末30の台端末番号及び接続端子との対応関係は、後述する図5に示すように、ホールコンピュータ50のハードディスク53における台番号DBで記憶されている。
従って、後述する図3に示すように、あるパチンコ機10から出力された後述する各種の信号が、対応する台端末30の接続端子に入力され、該入力された信号に基づいて集計された集計値が、該台端末30の台端末番号及び接続端子名と共に、所定のタイミング(例えば1分間毎)で、中継コンピュータ40を介してホールコンピュータ50に送信されることにより、該ホールコンピュータ50は、当該台端末番号及び接続端子名によって、いずれの台番号のパチンコ機10について集計された集計値が送信されてきたかを特定可能であり、該特定した台番号のパチンコ機10毎に、該送信されてきた集計値に基づいて、後述する各種の遊技関連情報の集計や算出が行われる。
以下、本発明に係る遊技用システム1の構成要素であるパチンコ機10と台端末30とホールコンピュータ50について説明する。
パチンコ機10は遊技機の一例であって、図2に示すように、遊技球であるパチンコ玉を遊技領域11に打ち込むことにより遊技が行われ、打ち込まれた遊技球が入賞する第1始動入賞領域(第1始動入賞口12A)と、打ち込まれた遊技球が第1始動入賞口12Aに入賞することにより第1始動条件が成立した後に第1開始条件が成立したことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報(第1特別図柄)を可変表示する第1可変表示手段(第1特別図柄可変表示装置15A)と、打ち込まれた遊技球が入賞する第2始動入賞領域(第2始動入賞口12B)と、打ち込まれた遊技球が第2始動入賞口12Bに入賞することにより第2始動条件が成立した後に第2開始条件が成立したことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報(第2特別図柄)を可変表示する第2可変表示手段(第2特別図柄可変表示装置15B)と、を遊技領域11に備えると共に、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示の表示結果又は第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示の表示結果が予め定められた特定の識別情報(大当り図柄)となったときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状態)に制御されるものである。
ここで第1始動条件は、打ち込まれた遊技球が第1始動入賞口12Aに入賞して第1始動入賞スイッチ13Aにより検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていないことを条件として成立し、当該入賞が有効始動入賞となる。なお保留されている有効始動入賞数が上限を超えているときには、第1始動条件は成立せず、当該入賞が無効入賞となる。また第1開始条件は、大当り状態に制御されておらず、第1特別図柄可変表示装置15Aによる可変表示が終了していることを条件として成立する。同様に、第2始動条件は、打ち込まれた遊技球が第2始動入賞口12Bに入賞して第2始動入賞スイッチ13Bにより検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていないことを条件として成立し、当該入賞が有効始動入賞となる。なお保留されている有効始動入賞数が上限を超えているときには、第2始動条件は成立せず、当該入賞が無効入賞となる。また第2開始条件は、大当り状態に制御されておらず、第2特別図柄可変表示装置15Bによる可変表示が終了していることを条件として成立する。
またパチンコ機10は、予め定められた条件が成立したことに応じて、大当り状態が発生する確率が向上する確率変動(以下単に「確変」ともいう。)状態に制御されるものである。ここで予め定められた条件は、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示の表示結果又は第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示の表示結果が予め定められた特別の識別情報(確変図柄)となったときに成立する。
さらにパチンコ機10は、第1始動入賞口12A又は第2始動入賞口12Bの少なくとも一方(ここでは第2始動入賞口12B)に、遊技球が入賞しやすい状態と入賞しにくい状態とに切り替えられる可変入賞球装置22を備え、予め定められた条件が成立したことに応じて、該可変入賞球装置22が遊技球が入賞しやすい状態となる頻度が向上する特別遊技状態に制御されるものである。ここで予め定められた条件は、確変状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときに成立して、いわゆる時短状態に制御される。また予め定められた条件は、前記確変状態となったときにも成立する。この特別遊技状態(即ち時短状態及び確変状態)になると、可変入賞球装置22に設けられた一対の開閉板22aが開放される回数及び時間が多くなることにより、第2始動入賞口12Bに遊技球が入賞しやすい状態となる頻度が向上する。
このパチンコ機10の前面には、遊技領域11が形成されている。この遊技領域11における左側には、上から順に、第1特別図柄可変表示装置15A,第1始動条件保留個数表示ランプ14A,第1飾り図柄可変表示装置16A,第1始動入賞口12A,及び第1大入賞口17Aが備えられている。また遊技領域11における右側には、上から順に、第2特別図柄可変表示装置15B,第2始動条件保留個数表示ランプ14B,第2飾り図柄可変表示装置16B,普通図柄可変表示装置21,普通図柄始動条件保留個数表示ランプ20,可変入賞球装置22が設けられた第2始動入賞口12B,及び第2大入賞口17Bが備えられている。さらに遊技領域11における第2飾り図柄可変表示装置16Bの左側には、普通図柄始動通過口19が備えられている。なお遊技領域11に備えられる各構成要素の配置は、図示のものには限定されない。
またパチンコ機10の内部には、第1始動入賞口12Aに入賞した遊技球を検出する第1始動入賞スイッチ13Aと、第2始動入賞口12Bに入賞した遊技球を検出する第2始動入賞スイッチ13Bと、第1大入賞口17Aに入賞した遊技球を検出する第1大入賞スイッチ18Aと、第2大入賞口17Bに入賞した遊技球を検出する第2大入賞スイッチ18Bと、普通図柄始動通過口19を通過した遊技球を検出する普通図柄始動通過スイッチ19aと、パチンコ機10における遊技状態の制御を行う遊技制御基板23と、パチンコ機10での遊技に関連して発生する各種の信号を前記台端末30に対して出力する信号出力基板24と、が設けられており、これらの各構成要素は図3に示すように接続されている。
なおパチンコ機10の背後における遊技島2には、当該パチンコ機10の遊技領域11に打ち込まれた遊技球が導かれるアウトタンク(図示外)が設けられている。このアウトタンクには、遊技領域11に打ち込まれ、いずれの入賞口にも入賞せずに遊技領域11の下部に設けられたアウト口からパチンコ機10の背後に導かれた遊技球と、いずれかの入賞口に入賞してパチンコ機10の背後に導かれた遊技球とが集められるように構成されている。このアウトタンクには、当該アウトタンクに導かれた遊技球の数、即ち遊技領域11に打ち込まれた遊技球の数である打込球数を計数する打込球カウンタ25(図3を参照)が付設されている。この打込球カウンタ25からは、10個の打込球数が計数される毎に、該打込球数を特定可能な打込情報として、1パルスの打込信号が出力される。この打込球カウンタ25から出力された打込信号は、前記台端末30における当該打込球カウンタ25が対応するパチンコ機10と共通の接続端子に入力される。
第1始動入賞口12Aは第1始動入賞領域の一例であって、遊技領域11に打ち込まれた遊技球が入賞する開口であり、該入賞した遊技球が第1始動入賞スイッチ13Aで検出されることにより、第1始動条件が成立する。ここで成立した第1始動条件は、遊技制御基板23において記憶されて保留され、該記憶されて保留されている第1始動条件の保留個数(いわゆる保留球数)が、第1始動条件保留個数表示ランプ14Aに表示される。ここで第1始動条件の保留個数には上限(例えば4個)が設けられており、該上限を超えて遊技球が第1始動入賞口12Aに入賞しても第1始動条件は成立せず、当該入賞は第1特別図柄可変表示装置15Aの可変表示に使用されない無効入賞となる。なお第1始動入賞口12Aに遊技球が入賞すると、予め定められた個数の遊技球が賞球として遊技者に付与されるが、該賞球は無効入賞であっても付与される。
第1始動条件保留個数表示ランプ14Aは、前記第1始動条件の保留個数、換言すれば第1特別図柄可変表示装置15Aの可変表示に使用される有効始動入賞の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この第1始動条件保留個数表示ランプ14Aにおいては、前記有効始動入賞がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動入賞が使用されて、第1特別図柄可変表示装置15A及び第1飾り図柄可変表示装置16Aの可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
第2始動入賞口12Bは第2始動入賞領域の一例であって、遊技領域11に打ち込まれた遊技球が入賞する開口であり、該入賞した遊技球が第2始動入賞スイッチ13Bで検出されることにより、第2始動条件が成立する。ここで成立した第2始動条件は、遊技制御基板23において記憶されて保留され、該記憶されて保留されている第2始動条件の保留個数(いわゆる保留球数)が、第2始動条件保留個数表示ランプ14Bに表示される。ここで第2始動条件の保留個数にも上限(例えば4個)が設けられており、該上限を超えて遊技球が第2始動入賞口12Bに入賞しても第2始動条件は成立せず、当該入賞は第2特別図柄可変表示装置15Bの可変表示に使用されない無効入賞となる。なお第2始動入賞口12Bに遊技球が入賞すると、予め定められた個数の遊技球が賞球として遊技者に付与されるが、該賞球は無効入賞であっても付与される。
第2始動条件保留個数表示ランプ14Bは、前記第2始動条件の保留個数、換言すれば第2特別図柄可変表示装置15Bの可変表示に使用される有効始動入賞の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この第2始動条件保留個数表示ランプ14Bにおいては、前記有効始動入賞がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動入賞が使用されて、第2特別図柄可変表示装置15B及び第2飾り図柄可変表示装置16Bの可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
第1特別図柄可変表示装置15Aは第1可変表示手段の一例であって、遊技領域11に打ち込まれた遊技球が第1始動入賞口12Aに入賞することにより第1始動条件が成立した後に第1開始条件が成立したことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報である第1特別図柄を可変表示するものである。ここで第1開始条件とは、前述の如く、第1特別図柄可変表示装置15Aにおける可変表示及び後述する特定遊技状態である大当り状態が終了していることである。従って、第1特別図柄可変表示装置15Aにおける可変表示が行われている最中や、大当り状態の最中には、第1開始条件は成立せず、当該第1特別図柄可変表示装置15Aにおける可変表示は開始されない。この第1特別図柄可変表示装置15Aは、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記第1開始条件が成立すると、前記保留されている第1始動条件が1つ使用されることにより可変表示が開始され、所定時間経過後に該可変表示が停止する。
第1飾り図柄可変表示装置16Aは、各々が識別可能な複数種類の識別情報である飾り図柄を可変表示するものであり、前記第1特別図柄可変表示装置15Aと連動して可変表示が行われることにより、遊技者に興趣を抱かせるような演出が行われる。この第1飾り図柄可変表示装置16Aには、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)があり、各々の可変表示部において飾り図柄が可変表示される。
第2特別図柄可変表示装置15Bは第2可変表示手段の一例であって、遊技領域11に打ち込まれた遊技球が第2始動入賞口12Bに入賞することにより第2始動条件が成立した後に第2開始条件が成立したことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報である第2特別図柄を可変表示するものである。ここで第2開始条件とは、前述の如く、第2特別図柄可変表示装置15Bにおける可変表示及び後述する特定遊技状態である大当り状態が終了していることである。従って、第2特別図柄可変表示装置15Bにおける可変表示が行われている最中や、大当り状態の最中には、第2開始条件は成立せず、当該第2特別図柄可変表示装置15Bにおける可変表示は開始されない。この第2特別図柄可変表示装置15Bは、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記第2開始条件が成立すると、前記保留されている第2始動条件が1つ使用されることにより可変表示が開始され、所定時間経過後に該可変表示が停止する。
第2飾り図柄可変表示装置16Bは、各々が識別可能な複数種類の識別情報である飾り図柄を可変表示するものであり、前記第2特別図柄可変表示装置15Bと連動して可変表示が行われることにより、遊技者に興趣を抱かせるような演出が行われる。この第2飾り図柄可変表示装置16Bには、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)があり、各々の可変表示部において飾り図柄が可変表示される。
大入賞口17A及び大入賞口17Bは、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示の表示結果又は第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示の表示結果が予め定められた特定の識別情報となって、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り状態に制御されるときに、各々に対応して設けられたソレノイドが励磁されることにより、各々に対応して設けられた開閉板17a又は開閉板17bが開成状態となることにより、遊技領域11に打ち込まれた遊技球が入賞する開口である。これら大入賞口17A又は大入賞口17Bに入賞した遊技球は、各々に対応して設けられた第1大入賞スイッチ18A又は第2大入賞スイッチ18Bにより検出される。そして大入賞スイッチ18Aにより遊技球が検出されると、該遊技球の検出を示す1パルスの第1大入賞信号が、信号出力基板24から出力される。また大入賞スイッチ18Bにより遊技球が検出されると、該遊技球の検出を示す1パルスの第2大入賞信号が、信号出力基板24から出力される。
これら開閉板17a及び開閉板17bは、開成されてから所定時間(例えば30秒間)が経過したこと又は所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞したことにより一旦閉成されて1ラウンドが終了し、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)が経過するまで開閉が繰り返される。なお開閉板17a及び開閉板17bの開閉動作は、予め定められたパターンに従って行われる。このパターンとしては、いずれか一方の開閉板が前記所定ラウンド数の開閉を繰り返す態様には限られず、例えば開放される開閉板がラウンド毎に入れ替わるような態様であっても良い。
普通図柄始動通過口19は、遊技領域11に打ち込まれた遊技球が通過する貫通孔であり、該通過した遊技球が普通図柄始動通過スイッチ19aで検出されることにより、普通図柄可変表示装置21の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に右側のランプが点灯すれば当たりとなる。そして、普通図柄可変表示装置21における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置22が所定回数、所定時間だけ開状態になる。普通図柄可変表示装置21の近傍には、普通図柄始動通過口19に入った入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄始動条件保留個数表示ランプ20が設けられている。普通図柄始動通過口19への入賞がある毎に、普通図柄始動条件保留個数表示ランプ20は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄可変表示装置21の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
可変入賞球装置22は、前述の如く、2つの始動入賞領域の少なくとも一方(ここでは第2始動入賞口12B)に備えられ、遊技球が入賞しやすい状態と入賞しにくい状態とに切り替えられるものである。この可変入賞球装置22では、第2始動入賞口12Bの左右に一対の開閉板22aが設けられており、該一対の開閉板22aが直立している状態が前記入賞しにくい状態であり、該一対の開閉板22aが傾動して略水平になった開状態が前記入賞しやすい状態である。このパチンコ機10においては、予め定められた条件が成立したことに応じて、前記入賞しやすい状態となる頻度が向上する特別遊技状態に制御される。
ここで予め定められた条件とは、前述の如く確変状態又は時短状態が発生することであり、この条件が成立すると、前記普通図柄可変表示装置21において可変表示が行われる時間が短縮されることにより当りになる機会(即ち開状態になる機会)が増加すると共に、当該開状態で維持される時間が延長されることによって、前記入賞しやすい状態となる頻度が向上する。
このパチンコ機10においては、以下のようにして遊技が行われる。まず打球発射装置から発射された遊技球は、打球レールを通って遊技領域11に入り、その後、遊技領域11を下りてくる。この遊技球が第1始動入賞口12Aに入り第1始動入賞スイッチ13Aで検出されると、図柄の可変表示を開始できる状態であれば、第1特別図柄可変表示装置15Aにおいて特別図柄が可変表示を始めると共に、第1飾り図柄可変表示装置16Aにおいて飾り図柄が可変表示を始める。図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1特別図柄可変表示装置15Aでの特別図柄(第1特別図柄)の可変表示の保留記憶である始動入賞記憶数を1増やす。
また遊技球が第2始動入賞口12Bに入り第2始動入賞スイッチ13Bで検出されると、図柄の可変表示を開始できる状態であれば、第2特別図柄可変表示装置15Bにおいて特別図柄が可変表示を始めるとともに、第2飾り図柄可変表示装置16Bにおいて飾り図柄が可変表示を始める。図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2特別図柄可変表示装置15Bでの特別図柄(第2特別図柄)の可変表示の保留記憶である始動入賞記憶数を1増やす。
第1特別図柄可変表示装置15Aにおける第1特別図柄の可変表示又は第2特別図柄可変表示装置15Bにおける第2特別図柄の可変表示は、それぞれ、一定時間が経過したときに停止する。停止時における特別図柄の可変表示の表示結果が特定の識別情報(いわゆる大当り図柄)になると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り状態に制御される。また停止時における特別図柄の可変表示の表示結果が特別の識別情報(いわゆる確変図柄)になると、大当り状態が発生する確率が向上する確率変動(以下単に「確変」ともいう。)状態に制御される。
なお遊技球が普通図柄始動通過口19に入賞すると、普通図柄可変表示装置21において普通図柄が可変表示される状態になる。また、普通図柄可変表示装置21における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置22が所定時間だけ開状態になる。また、このパチンコ機10は、いわゆるハーフスペック機と称されるものであり、確変状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときに、前記時短状態に制御される。
図3は、パチンコ機10における回路構成の一例を示すブロック図である。遊技制御基板23は、プログラムに従ってパチンコ機10を制御する基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ)を備え、第1始動入賞スイッチ13A,第2始動入賞スイッチ13B,第1始動条件保留個数表示ランプ14A,第2始動条件保留個数表示ランプ14B,第1特別図柄可変表示装置15A,第2特別図柄可変表示装置15B,第1飾り図柄可変表示装置16A,第2飾り図柄可変表示装置16B,第1大入賞口17A内のソレノイド,第2大入賞口17B内のソレノイド,第1大入賞スイッチ18A,第2大入賞スイッチ18B,普通図柄始動通過スイッチ19a,普通図柄始動条件保留個数表示ランプ20,普通図柄可変表示装置21,可変入賞球装置22のソレノイド,及び信号出力基板24と接続されている。また、図示しないが、遊技制御基板23には、遊技球の払出を制御する払出制御基板と、該払出制御基板からの信号を受信して遊技球を払い出す球払出装置も接続されている。さらに、遊技制御基板23からの演出制御コマンドを受信して、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)に、LCDを用いた第1飾り図柄可変表示装置16A,第2飾り図柄可変表示装置16Bの表示制御を行わせる演出制御基板も接続されている。
なお、遊技制御基板23には、第1始動入賞スイッチ13A及び第2始動入賞スイッチ13B,第1大入賞スイッチ18A及び第2大入賞スイッチ18B,ならびに普通図柄始動通過スイッチ19aからの信号を基本回路に与える入力ドライバ回路と、可変入賞球装置22を開閉するソレノイド,開閉板20a,20bを開閉するソレノイド,及び大入賞口内の経路を切り換えるためのソレノイドを基本回路からの指令に従って駆動するソレノイド回路とが搭載されている。
遊技制御用マイクロコンピュータで実現される基本回路は、ゲーム制御(遊技制御)用のプログラム等を記憶するROM、ワークメモリとして使用されるRAM、プログラムに従って制御動作を行うCPUおよびI/Oポート部を含む。この実施の形態では、ROMおよびRAMはCPUに内蔵されている。すなわち、CPUは、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAMが内蔵されていればよく、ROMおよびI/Oポート部は外付けであっても内蔵されていてもよい。なお、CPUはROMに格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御基板23が制御を行うということは、具体的には、CPUがプログラムに従って処理を実行することである。
本例では、遊技制御基板23に搭載されているCPUは、第1特別図柄可変表示装置15A及び第2特別図柄可変表示装置15Bの2つの特別図柄可変表示装置と、第1始動条件保留個数表示ランプ14A及び第2始動条件保留個数表示ランプ14Bの2つの始動条件保留個数表示ランプと、普通図柄可変表示装置21と、普通図柄始動条件保留個数表示ランプ20との表示制御を行う。また、演出制御基板に搭載されている演出制御用CPUは、遊技制御基板23からの演出制御コマンドにもとづいて、第1飾り図柄可変表示装置16A及び第2飾り図柄可変表示装置16Bの2つの図柄可変表示装置を制御して、第1飾り図柄可変表示装置16A,第2飾り図柄可変表示装置16Bにて飾り図柄の表示制御を行う。
本例では、第1特別図柄可変表示装置15A,第2特別図柄可変表示装置15Bは、それぞれ、7セグメント表示器によって構成され、セグメント表示を行う。特別図柄は、例えば、「0」〜「9」の10個の数字が用いられる。特別図柄は、「0」〜「9」の順番で順次更新されることで変動表示が行われる、なお、「9」が表示されたあとは「0」に戻る。そして、変動表示が終了したときの停止図柄が「0」のときは「はずれ」を意味し、停止図柄が正の偶数(2,4,6,8)のいずれかであるときは「大当り」を意味し、停止図柄が奇数(1,3,5,7,9)のいずれかであるときは「確変大当り」を意味する。
また、本例では、第1特別図柄可変表示装置15A及び第2特別図柄可変表示装置15Bの2つの特別図柄可変表示装置と、普通図柄始動条件保留個数表示ランプ20とがLEDによって構成されている。また、普通図柄可変表示装置21がランプによって構成され、第1飾り図柄可変表示装置16A,第2飾り図柄可変表示装置16Bの2つの飾り図柄可変表示装置がLCDによって構成されている。飾り図柄は、例えば左中右の3図柄によって表示され、左中右それぞれの図柄には例えば「0」〜「9」の10個の数字が用いられる。そして、飾り図柄は、停止図柄が左中右それぞれが同一の図柄である場合には「大当り」を示唆していることを意味し、それ以外の停止図柄である場合には「はずれ」を示唆していることを意味する。なお、第1飾り図柄可変表示装置16A,第2飾り図柄可変表示装置16Bによる表示演出を、キャラクタなどの識別情報により行うようにしてもよい。例えば、キャラクタにより表示演出を行う場合には、例えば野球選手を登場させてホームランを打った様子を表示することにより、大当りを示唆するようにすることなどが考えられる。
本例では、遊技領域11の左側に設けられている電気部品(第1始動入賞口12A、第1特別図柄可変表示装置15A、第1飾り図柄可変表示装置16A、第1始動条件保留個数表示ランプ14A、開閉板20a)と、遊技領域11の右側に設けられている電気部品(第2始動入賞口12B、第2特別図柄可変表示装置15B、第2飾り図柄可変表示装置16B、第2始動条件保留個数表示ランプ14B、開閉板20b、普通図柄始動条件保留個数表示ランプ20、普通図柄可変表示装置21、普通図柄始動通過口19)とがそれぞれ対応している。
すなわち、第1始動入賞口12Aに遊技球が入賞すると、第1特別図柄可変表示装置15Aでの第1特別図柄の可変表示中でなければ、第1特別図柄可変表示装置15Aにて第1特別図柄の可変表示が開始されるとともに、第1飾り図柄可変表示装置16Aにて第1飾り図柄(第1飾り図柄可変表示装置16Aで可変表示される飾り図柄)の可変表示が開始される。一方、第1特別図柄可変表示装置15Aにて第1特別図柄の可変表示中であれば、保留記憶の上限数でない場合には第1始動条件保留個数表示ランプ14Aの点灯数を1増やす。そして、第1特別図柄の可変表示結果が大当り表示結果であれば、大当り遊技状態に移行して開閉板20aが開閉される。
同様に、第2始動入賞口12Bに遊技球が入賞すると、第2特別図柄可変表示装置15Bでの第2特別図柄の可変表示中でなければ、第2特別図柄可変表示装置15Bにて第2特別図柄の可変表示が開始されるとともに、第2飾り図柄可変表示装置16Bにて第2飾り図柄(第2飾り図柄可変表示装置16Bで可変表示される飾り図柄)の可変表示が開始される。一方、第2特別図柄可変表示装置15Bにて第2特別図柄の可変表示中であれば、保留記憶の上限数でない場合には第2始動条件保留個数表示ランプ14Bの点灯数を1増やす。そして、第2特別図柄の可変表示結果が大当り表示結果であれば、大当り遊技状態に移行して開閉板20bが開閉される。
図3に示すように、信号出力基板24は第1始動入賞情報送信手段の一例であって、第1始動入賞口12Aに入賞した遊技球の数である第1始動入賞数を特定可能な第1始動入賞情報を、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものであり、ここでは第1始動入賞スイッチ13Aにより遊技球が検出される毎に、該第1始動入賞情報として、1パルスの第1始動入賞信号が出力される。また信号出力基板24は第2始動入賞情報送信手段の一例であって、第2始動入賞口12Bに入賞した遊技球の数である第2始動入賞数を特定可能な第2始動入賞情報を、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものであり、ここでは第2始動入賞スイッチ13Bにより遊技球が検出される毎に、該第2始動入賞情報として、1パルスの第2始動入賞信号が出力される。
また信号出力基板24は第1可変表示回数情報送信手段の一例であって、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示回数である第1可変表示回数を特定可能な第1可変表示回数情報を、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものであり、ここでは第1特別図柄可変表示装置15Aによる可変表示が停止して第1特別図柄が確定したときに、該第1可変表示回数情報として、1パルスの第1特別図柄確定信号が出力される。また信号出力基板24は第2可変表示回数情報送信手段の一例であって、第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示回数である第2可変表示回数を特定可能な第2可変表示回数情報を、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものであり、ここでは第2特別図柄可変表示装置15Bによる可変表示が停止して第2特別図柄が確定したときに、該第2可変表示回数情報として、1パルスの第2特別図柄確定信号が出力される。
また信号出力基板24は特定遊技状態発生情報送信手段の一例であって、特定遊技状態(大当り状態)が発生した旨を示す特定遊技状態発生情報を、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものであり、ここでは図4に示すように、該特定遊技状態発生情報として、大当り状態の間において継続的な大当り1信号が出力される。また特定遊技状態発生情報送信手段として機能する信号出力基板24は、第1特別図柄可変表示装置15Aによる可変表示の表示結果が特定の識別情報(大当り図柄)となったことに基づく特定遊技状態である第1特定遊技状態(第1特別図柄大当り状態)が発生した旨を特定するための第1特定遊技状態発生情報と、第2特別図柄可変表示装置15Bによる可変表示の表示結果が特定の識別情報(大当り図柄)となったことに基づく特定遊技状態である第2特定遊技状態(第2特別図柄大当り状態)が発生した旨を特定するための第2特定遊技状態発生情報とを、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものであるが、ここでは該第1特定遊技状態発生情報及び第2特定遊技状態発生情報として、大当り状態が発生した旨を示し、当該情報のみでは第1特別図柄大当り状態が発生したのか第2特別図柄大当り状態が発生したのかを識別不能な前記大当り1信号を送信する。
また信号出力基板24は、特別遊技状態情報送信手段の一例であって、前記特別遊技状態(即ち時短状態及び確変状態)であることを特定可能な特別遊技状態情報を、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものであると共に、確率変動状態情報送信手段の一例でもあって、前記確率変動状態であることを特定可能な確率変動状態情報を、遊技用管理装置の一部を構成する台端末30に対して送信するものである。ここでは図4に示すように、該特別遊技状態情報及び確率変動状態情報として、大当り状態,確変状態,及び時短状態の間において継続的な大当り2信号が出力されると共に、時短状態の間において継続的な大当り3信号が出力される。
なお上記信号以外にも、信号出力基板24から台端末30に対しては、第1大入賞口17Aに入賞した遊技球の数である第1大入賞数を特定可能な第1大入賞信号,第2大入賞口17Bに入賞した遊技球の数である第2大入賞数を特定可能な第2大入賞信号,普通図柄可変表示装置21による識別情報の可変表示回数を特定可能な普通図柄確定信号,可変入賞球装置22の作動回数を特定可能な役物回数信号,及び遊技者に対して付与された賞球の数を特定可能な払出信号等も送信される。
台端末30は遊技用管理装置の一部を構成するコンピュータであり、パチンコ機10と通信可能であり、パチンコ機10から送信されてくる信号を受信し、該受信した信号に基づいて遊技関連情報を集計し、該集計した遊技関連情報の集計値をホールコンピュータ50に対して送信するものである。
まず台端末30は打込情報受信手段の一例であって、前記打込球カウンタ25から送信されてくる前記打込情報である打込信号を受信するものである。また台端末30は第1始動入賞情報受信手段の一例であって、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる前記第1始動入賞情報である第1始動入賞信号を受信するものである。また通信部51は第2始動入賞情報受信手段の一例であって、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる前記第2始動入賞情報である第2始動入賞信号を受信するものである。また通信部51は第1可変表示回数情報受信手段の一例であって、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる前記第1可変表示回数情報である第1特別図柄確定信号を受信するものである。また通信部51は第2可変表示回数情報受信手段の一例であって、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる前記第2可変表示回数情報である第2特別図柄確定信号を受信するものである。
また台端末30は特定遊技状態発生情報受信手段の一例であって、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる前記特定遊技状態発生情報である大当り1信号を受信するものである。また台端末30は、特別遊技状態情報受信手段の一例であって、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる前記特別遊技状態情報を受信するものであると共に、確率変動状態情報受信手段の一例でもあって、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる前記確率変動状態情報を受信するものであり、ここでは該特別遊技状態情報及び確率変動状態情報として、大当り2信号及び大当り3信号を受信するものである。なお台端末30は、パチンコ機10の信号出力基板24から送信されてくる第1大入賞信号,第2大入賞信号,普通図柄確定信号,役物回数信号,及び払出信号等も受信する。
また台端末30は第1特定遊技状態発生認識手段の一例であって、前記第1可変表示回数情報受信手段により第1可変表示回数情報(第1特別図柄確定信号)を受信した後に前記第2可変表示回数情報受信手段により第2可変表示回数情報(第2特別図柄確定信号)を受信することなく前記特定遊技状態発生情報受信手段により特定遊技状態発生情報(大当り1信号)を受信したことに基づいて、当該大当り1信号の送信元であるパチンコ機10において第1特定遊技状態(第1特別図柄大当り状態)が発生したと認識するものである。また台端末30は第2特定遊技状態発生認識手段の一例であって、前記第2可変表示回数情報受信手段により第2可変表示回数情報(第2特別図柄確定信号)を受信した後に前記第1可変表示回数情報受信手段により第1可変表示回数情報(第1特別図柄確定信号)を受信することなく前記特定遊技状態発生情報受信手段により特定遊技状態発生情報(大当り1信号)を受信したことに基づいて、当該大当り1信号の送信元であるパチンコ機10において第2特定遊技状態(第2特別図柄大当り状態)が発生したと認識するものである。
具体的には、図4の*1に示すように、第1特別図柄確定信号を受信した後に第2特別図柄確定信号を受信することなく大当り信号1を受信したことに基づいて、第1特別図柄大当り状態が発生したと認識する。また図4の*2に示すように、第2特別図柄確定信号を受信した後に第1特別図柄確定信号を受信することなく大当り信号1を受信したことに基づいて、第2特別図柄大当り状態が発生したと認識する。このようにして第1特別図柄大当り状態や第2特別図柄大当り状態が発生したと認識されるので、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄大当り状態の発生と第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄大当り状態の発生の各々に対応した情報がパチンコ機10から送信されない場合であっても、各特別図柄可変表示装置による大当り状態の発生を確実に区別して、ホールコンピュータ50において後述する平均TSの算出を行うことができる。なお図4では、図示の便宜上、前記大当り状態の発生の認識に関わる第1特別図柄確定信号及び第2特別図柄確定信号以外の第1特別図柄確定信号及び第2特別図柄確定信号の入力は省略してある。
また台端末30では、上述した大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号が受信されることにより、大当り1信号と大当り2信号とを受信している間は大当り状態中であると認識され、大当り2信号のみを受信している間は確変状態中であると認識され、大当り2信号と大当り3信号とを受信している間は時短状態中であると認識される。そして台端末30では、以下に説明する遊技関連情報の集計が、各状態で区別されて行われる。なお、以下においては、確変状態を「確変中」と称し、該確変状態でない通常状態を「低確中」と称し、時短状態を「時短中」と称する。
まず台端末30は打込球数集計手段の一例であって、前記打込情報受信手段により受信した打込情報である打込信号に基づいて、遊技領域11に打ち込まれた遊技球の数である打込球数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、10個の打込球数が計数される毎に1パルスの打込信号が出力されることに基づいて、「大当り1信号の受信中を除く期間の打込信号の受信数×10」の式で算出される値が打込球数として集計される。また打込球数集計手段では、大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号の受信が無い期間における打込球数が、時短中を除く低確中打込球数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における打込球数)として集計されると共に、大当り2信号の受信期間から大当り1信号の受信期間を除いた期間における打込球数が、時短中を含む確変中打込球数(即ち前記特別遊技状態における打込球数)として集計される。即ち打込球数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また台端末30は第1始動入賞数集計手段の一例であって、前記第1始動入賞情報受信手段により受信した第1始動入賞情報である第1始動入賞信号に基づいて、第1始動入賞口12Aに入賞した遊技球の数である第1始動入賞数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、該第1始動入賞信号の受信数が第1始動入賞数として集計される。また第1始動入賞数集計手段では、大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号の受信が無い期間における第1始動入賞数が、時短中を除く低確中第1始動入賞数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1始動入賞数)として集計されると共に、大当り2信号の受信期間から大当り1信号の受信期間を除いた期間における第1始動入賞数が、時短中を含む確変中第1始動入賞数(即ち前記特別遊技状態における第1始動入賞数)として集計される。即ち第1始動入賞数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また台端末30は第2始動入賞数集計手段の一例であって、前記第2始動入賞情報受信手段により受信した第2始動入賞情報である第2始動入賞信号に基づいて、第2始動入賞口12Bに入賞した遊技球の数である第2始動入賞数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、該第2始動入賞信号の受信数が第2始動入賞数として集計される。また第2始動入賞数集計手段では、大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号の受信が無い期間における第2始動入賞数が、時短中を除く低確中第2始動入賞数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2始動入賞数)として集計されると共に、大当り2信号の受信期間から大当り1信号の受信期間を除いた期間における第2始動入賞数が、時短中を含む確変中第2始動入賞数(即ち前記特別遊技状態における第2始動入賞数)として集計される。即ち第2始動入賞数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また台端末30は第1可変表示回数集計手段の一例であって、前記第1可変表示回数情報受信手段により受信した第1可変表示回数情報である第1特別図柄確定信号に基づいて、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示回数である第1可変表示回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、該第1特別図柄確定信号の受信数が第1可変表示回数として集計される。また第1可変表示回数集計手段では、大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号の受信が無い期間における第1可変表示回数が、時短中を除く低確中第1可変表示回数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1可変表示回数)として集計されると共に、大当り2信号の受信期間から大当り1信号の受信期間を除いた期間における第1可変表示回数が、時短中を含む確変中第1可変表示回数(即ち前記特別遊技状態における第1可変表示回数)として集計される。即ち第1可変表示回数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。さらに第1可変表示回数集計手段では、大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号の受信が無い期間並びに大当り信号3の受信期間における第1可変表示回数が、時短中を含む低確中第1可変表示回数(即ち確変状態以外の状態における第1可変表示回数)として集計されると共に、大当り2信号の受信期間から大当り信号3の受信期間を除いた期間における第1可変表示回数が、時短中を除く確変中第1可変表示回数(即ち確変状態における第1可変表示回数)として集計される。即ち第1可変表示回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
また台端末30は第2可変表示回数集計手段の一例であって、前記第2可変表示回数情報受信手段により受信した第2可変表示回数情報である第2特別図柄確定信号に基づいて、第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示回数である第2可変表示回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、該第2特別図柄確定信号の受信数が第2可変表示回数として集計される。また第2可変表示回数集計手段では、大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号の受信が無い期間における第2可変表示回数が、時短中を除く低確中第2可変表示回数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2可変表示回数)として集計されると共に、大当り2信号の受信期間から大当り1信号の受信期間を除いた期間における第2可変表示回数が、時短中を含む確変中第2可変表示回数(即ち前記特別遊技状態における第2可変表示回数)として集計される。即ち第2可変表示回数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。さらに第2可変表示回数集計手段では、大当り1信号,大当り2信号,及び大当り3信号の受信が無い期間並びに大当り信号3の受信期間における第2可変表示回数が、時短中を含む低確中第2可変表示回数(即ち確変状態以外の状態における第2可変表示回数)として集計されると共に、大当り2信号の受信期間から大当り信号3の受信期間を除いた期間における第2可変表示回数が、時短中を除く確変中第2可変表示回数(即ち確変状態における第2可変表示回数)として集計される。即ち第2可変表示回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
また台端末30は第1特定遊技状態発生回数集計手段の一例であって、前記特定遊技状態発生情報受信手段により受信した第1特定遊技状態発生情報に基づいて、第1特定遊技状態である第1特別図柄大当り状態の発生回数を各パチンコ機10毎に集計するものであり、ここでは前記第1特定遊技状態発生認識手段(図4を参照)により第1特別図柄大当り状態が発生したと認識されたことに基づいて、第1特別図柄大当り回数が集計される。また第1特定遊技状態発生回数集計手段では、大当り2信号を受信していないとき又は大当り3信号を受信しているときに大当り1信号を受信したことに基づいて、第1特別図柄通常大当り回数が集計されると共に、大当り2信号を受信しておりかつ大当り3信号を受信していないときに大当り1信号を受信したことに基づいて、第1特別図柄確変大当り回数が集計される。これにより、第1特別図柄大当り回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
また台端末30は第2特定遊技状態発生回数集計手段の一例であって、前記特定遊技状態発生情報受信手段により受信した第2特定遊技状態発生情報に基づいて、第2特定遊技状態である第2特別図柄大当り状態の発生回数を各パチンコ機10毎に集計するものであり、ここでは前記第2特定遊技状態発生認識手段(図4を参照)により第2特別図柄大当り状態が発生したと認識されたことに基づいて、第2特別図柄大当り回数が集計される。また第2特定遊技状態発生回数集計手段では、大当り2信号を受信していないとき又は大当り3信号を受信しているときに大当り1信号を受信したことに基づいて、第2特別図柄通常大当り回数が集計されると共に、大当り2信号を受信しておりかつ大当り3信号を受信していないときに大当り1信号を受信したことに基づいて、第2特別図柄確変大当り回数が集計される。これにより、第2特別図柄大当り回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
さらに台端末30は特定遊技状態発生回数集計手段の一例であって、前記特定遊技状態発生情報受信手段により受信した特定遊技状態発生情報に基づいて、特定遊技状態である大当り状態の発生回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、大当り1信号を受信したことに基づいて、全大当り回数が集計される。また特定遊技状態発生回数集計手段では、「第1特別図柄通常大当り回数+第2特別図柄通常大当り回数」の式で通常大当り回数が集計されると共に、「第1特別図柄確変大当り回数+第2特別図柄確変大当り回数」の式で確変大当り回数が集計される。これにより、全大当り回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
なお台端末30においては、第1大入賞信号の受信数が第1大入賞数として集計され、第2大入賞信号の受信数が第2大入賞数として集計される。以上に説明した各遊技関連情報の集計値は、前述の如く、台端末番号及び接続端子名と共に、ホールコンピュータ50に対して送信される。
ホールコンピュータ50は台端末30と共に遊技用管理装置を構成するものであり、中継コンピュータ40を介して台端末30と通信可能であり、台端末30から送信されてくる遊技関連情報の集計値をさらに集計し、該集計した遊技関連情報に基づいて遊技関連情報の算出を行うことにより、パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技関連情報を複数のパチンコ機10について管理するものである。このホールコンピュータ50は、図3に示すように接続される通信部51,制御部52,ハードディスク53,入力装置54,及びディスプレイ55等を備えるコンピュータである。
通信部51は、中継コンピュータ40を介して台端末30と通信可能に接続されており、該台端末30から台端末番号及び接続端子名と共に送信されてくる遊技関連情報の集計値を受信するものである。
制御部52は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク53に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部52は遊技機種別設定手段の一例であって、前記管理している各遊技機が、2つの始動入賞領域と2つの可変表示手段を備える前記パチンコ機10であるか、又は、該パチンコ機10以外の遊技機であるかを設定するものであり、ここでは各遊技機から第1始動入賞口12Aへの遊技球の入賞に応じて発生する情報及び第2始動入賞口12Bへの遊技球の入賞に応じて発生する情報を受信したこと、及び/又は、各遊技機から第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示に関連して発生する情報及び第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示に関連して発生する情報を受信したことに基づいて、当該遊技機が前記パチンコ機10であると自動的に設定する。
具体的には、ホールコンピュータ50においては、まず管理している遊技機が第1種(いわゆるデジパチ),第2種(いわゆる羽根もの),又は第3種(いわゆる権利もの)のいずれであるかを予め設定しておき、第1種であると設定された遊技機について、前記遊技機種別設定手段による設定を行う。ここで第1始動入賞口12Aへの遊技球の入賞に応じて発生する情報として、台端末30から第1始動入賞数の集計値を受信すると共に、第2始動入賞口12Bへの遊技球の入賞に応じて発生する情報として、台端末30から第2始動入賞数の集計値を受信した場合や、同じく第1始動入賞口12Aへの遊技球の入賞に応じて発生する情報として、台端末30から第1可変表示回数の集計値を受信すると共に、第2始動入賞口12Bへの遊技球の入賞に応じて発生する情報として、台端末30から第2可変表示回数の集計値を受信した場合や、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示に関連して発生する情報として、台端末30から第1可変表示回数の集計値を受信すると共に、第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示に関連して発生する情報として、台端末30から第2可変表示回数の集計値を受信した場合には、当該遊技機が前記パチンコ機10であるとして、タイプ1(即ち2つの特別図柄可変表示装置を備える遊技機である旨)と設定し、これら対になる2つの信号のうちの一方のみしか受信しない場合には、当該遊技機が前記パチンコ機10でないとして、タイプ2(即ち1つの特別図柄可変表示装置を備える遊技機である旨)と設定する。
この設定は、次に説明する図5に示すように、ハードディスク53の台番号DBにおいて、各遊技機の台番号と対応付けて記憶され、該設定に基づいて、後述する遊技関連情報の集計や算出が行われる。具体的には、タイプ1と設定された遊技機については、前記対になる2つの信号に基づいて、後述する図7〜図9に示すように、第1始動入賞数の集計及び第2始動入賞数の集計や、第1ベースの算出及び第2ベースの算出や、第1スタート割合の算出及び第2スタート割合の算出や、全体平均TSの算出等を含む遊技関連情報の集計や算出が行われるので、2つの特別図柄可変表示装置を備えるパチンコ機10と、該パチンコ機10以外の遊技機とが混在している場合であっても、各遊技機に適した集計・算出結果を提供できる。また前記対になる2つの信号の受信状況に応じて、遊技機種別設定手段により遊技機種別が自動的に設定されるので、遊技場関係者による遊技機種別の設定の手間が省ける。またタイプ2と設定された遊技機については、従来と同様に、1つの始動入賞領域への入賞や1つの可変表示手段による特別図柄の可変表示に関する遊技関連情報の集計や算出が行われる。なお第1種以外の第2種や第3種の遊技機についても、該遊技機から送信されてくる各種別の遊技機に特有の信号の受信に基づいて、遊技機種別が自動的に設定されるようにしても良い。またタイプ2が
なお制御部52が行う遊技関連情報の集計や演算については、図7〜図9を参照して後述する。記憶装置であるハードディスク53には、図5に示す台番号DBが記憶されている。この台番号DBでは、前記台端末30の台端末番号及び接続端子名と、該接続端子に接続されるパチンコ機10の台番号とが、対応付けて記憶されている。また各パチンコ機10の台番号と対応付けて、当該パチンコ機10について予め設定されている遊技機種別(第1種〜第3種)が記憶されていると共に、第1種の遊技機については、前記遊技機種別設定手段により設定されたタイプが記憶されている。さらに各パチンコ機10の台番号と対応付けて、当該パチンコ機10について制御部52により算出された各種の遊技関連情報、即ち後述する図7〜図9に示す各集計項目の値が記憶されている。
入力装置54は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。ディスプレイ55は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。これら入力装置54及びディスプレイ55は、第1始動入賞付与遊技球数設定手段の一例であって、第1始動入賞口12Aへの入賞に応じて付与される遊技球の数である第1始動入賞付与遊技球数(賞球数)を設定するものであると共に、第2始動入賞付与遊技球数設定手段の一例であって、第2始動入賞口12Bへの入賞に応じて付与される遊技球の数である第2始動入賞付与遊技球数(賞球数)を設定するものである。
具体的には、ホールコンピュータ50において、遊技場の係員の操作により、賞球数設定モードが実行されると、図6(a)に示す賞球数設定画面がディスプレイ55に表示される。この賞球数設定画面においては、第1始動入賞口12Aへの入賞に応じて付与される賞球数を設定するためのコンボボックスと、第2始動入賞口12Bへの入賞に応じて付与される賞球数を設定するためのコンボボックスが表示される。ここで遊技場の係員が入力装置54を操作することにより、コンボボックスに表示される賞球数の中から、第1始動入賞口12Aへの入賞に応じて付与される賞球数(ここでは4個)を選択すると共に、第2始動入賞口12Bへの入賞に応じて付与される賞球数(ここでは4個)を選択して、「設定保存」ボタンを操作すると、該選択された内容で賞球数が設定される。なお図6(a)に示す賞球数の設定は、遊技機の機種毎に行うことが可能である。
また入力装置54及びディスプレイ55は始動入賞比率範囲設定手段の一例であって、制御部52により後述するようにして算出される始動入賞比率が正常であるか否かを判定するための所定範囲を設定するものであり、ここでは該所定範囲として報知基準値が設定される。具体的には、ホールコンピュータ50において、遊技場の係員の操作により、報知基準値設定モードが実行されると、図6(b)に示す報知基準値設定画面がディスプレイ55に表示される。この報知基準値設定画面においては、前記図6に示す台番号DBにおいてタイプ1と設定されているパチンコ機10の台番号が表示されると共に、各パチンコ機10について設定する報知基準値を入力するための入力欄が表示される。この実施例では、第1始動入賞口12Aの入賞比率に対する範囲を設定するように構成されている。ここで遊技場の係員が入力装置54を操作することにより、入力欄に所望の報知基準値を入力すると共に、該入力した報知基準値「以上」又は「以下」で報知する旨をコンボボックスにより選択して、「設定保存」ボタンを操作すると、該入力及び選択された内容で報知基準値が設定される。
なおディスプレイ55は、制御部52により集計・算出された遊技関連情報を出力する出力手段として機能するものであるが、これについては図10〜図12を参照して後述する。またディスプレイ55は、信号受信異常報知手段として機能するものであるが、これについては図13(a)を参照して後述する。さらにディスプレイ55は、始動入賞比率異常報知手段として機能するものであるが、これについては図13(b)を参照して後述する。
ここで制御部52が行う遊技関連情報の集計や演算について、図7〜図9を参照して説明する。
まず制御部52は打込球数集計手段の一例であって、前記打込情報受信手段により受信した打込情報である打込信号に基づいて、遊技領域11に打ち込まれた遊技球の数である打込球数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる打込球数の集計値を加算更新することにより、打込球数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる打込球数の集計値は、前述の如く、打込情報受信手段として機能する台端末30により受信した打込情報である打込信号に基づいて、打込球数集計手段として機能する台端末30により、「大当り1信号の受信中を除く期間の打込信号の受信数×10」の式で算出された値である。従って、この打込球数集計手段として機能する制御部52においても、前記打込情報受信手段により受信した打込情報である打込信号に基づいて、図7の項目No.1に示すように、「大当り1信号の受信中を除く期間の打込信号の受信数×10」の式で算出される値が、打込球数として集計されたことになる。また打込球数集計手段では、台端末30から送信されてくる時短中を除く低確中打込球数の集計値を加算更新することにより、時短中を除く低確中打込球数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における打込球数)が集計されると共に、台端末30から送信されてくる時短中を含む確変中打込球数の集計値を加算更新することにより、時短中を含む確変中打込球数(即ち前記特別遊技状態における打込球数)が集計される。即ち打込球数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。この打込球数集計手段による集計結果は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶される。
次に制御部52は第1始動入賞数集計手段の一例であって、前記第1始動入賞情報受信手段により受信した第1始動入賞情報である第1始動入賞信号に基づいて、第1始動入賞口12Aに入賞した遊技球の数である第1始動入賞数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる第1始動入賞数の集計値を加算更新することにより、第1始動入賞数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる第1始動入賞数の集計値は、前述の如く、第1始動入賞情報受信手段として機能する台端末30により受信した第1始動入賞情報である第1始動入賞信号に基づいて、第1始動入賞数集計手段として機能する台端末30により、該第1始動入賞信号の受信数が集計された値である。従って、この第1始動入賞数集計手段として機能する制御部52においても、前記第1始動入賞情報受信手段により受信した第1始動入賞情報である第1始動入賞信号に基づいて、図7の項目No.2に示すように、該第1始動入賞信号の受信数が、第1始動入賞数として集計されたことになる。また第1始動入賞数集計手段では、台端末30から送信されてくる時短中を除く低確中第1始動入賞数の集計値を加算更新することにより、時短中を除く低確中第1始動入賞数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1始動入賞数)が集計されると共に、台端末30から送信されてくる時短中を含む確変中第1始動入賞数の集計値を加算更新することにより、時短中を含む確変中第1始動入賞数(即ち前記特別遊技状態における第1始動入賞数)が集計される。即ち第1始動入賞数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は第2始動入賞数集計手段の一例であって、前記第2始動入賞情報受信手段により受信した第2始動入賞情報である第2始動入賞信号に基づいて、第2始動入賞口12Bに入賞した遊技球の数である第2始動入賞数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる第2始動入賞数の集計値を加算更新することにより、第2始動入賞数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる第2始動入賞数の集計値は、前述の如く、第2始動入賞情報受信手段として機能する台端末30により受信した第2始動入賞情報である第2始動入賞信号に基づいて、第2始動入賞数集計手段として機能する台端末30により、該第2始動入賞信号の受信数が集計された値である。従って、この第2始動入賞数集計手段として機能する制御部52においても、前記第2始動入賞情報受信手段により受信した第2始動入賞情報である第2始動入賞信号に基づいて、図7の項目No.3に示すように、該第2始動入賞信号の受信数が、第2始動入賞数として集計されたことになる。また第2始動入賞数集計手段では、台端末30から送信されてくる時短中を除く低確中第2始動入賞数の集計値を加算更新することにより、時短中を除く低確中第2始動入賞数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2始動入賞数)が集計されると共に、台端末30から送信されてくる時短中を含む確変中第2始動入賞数の集計値を加算更新することにより、時短中を含む確変中第2始動入賞数(即ち前記特別遊技状態における第2始動入賞数)が集計される。即ち第2始動入賞数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
これら第1始動入賞数集計手段により集計した第1始動入賞数と、第2始動入賞数集計手段により集計した第2始動入賞数とは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11及び図12に示すように、出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1始動入賞口12Aに入賞した第1始動入賞数が第1始動入賞数集計手段により集計されると共に、第2始動入賞口12Bに入賞した第2始動入賞数が第2始動入賞数集計手段により集計され、該集計された第1始動入賞数と第2始動入賞数が出力手段により出力されるので、2つの始動入賞領域の各々への入賞度合の差を把握して、その差が所望の値になるように入賞率の調整(釘調整)を行うことができる。
また制御部52は全体始動入賞数算出手段の一例であって、前記第1始動入賞数集計手段(項目No.2)により集計した第1始動入賞数と、前記第2始動入賞数集計手段(項目No.3)により集計した第2始動入賞数と、の合算値を示す全体始動入賞数を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図7の項目No.4に示すように、「第1始動入賞数+第2始動入賞数」の式で、全体始動入賞数が算出される。また全体始動入賞数算出手段では、「時短中を除く低確中第1始動入賞数+時短中を除く第2始動入賞数」の式で、時短中を除く低確中全体始動入賞数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における全体始動入賞数)が算出されると共に、「時短中を含む確変中第1始動入賞数+時短中を含む確変中第2始動入賞数」の式で、時短中を含む確変中全体始動入賞数(即ち前記特別遊技状態における全体始動入賞数)が算出される。即ち全体始動入賞数の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
この全体始動入賞数算出手段により算出した全体始動入賞数は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11〜図13に示すように、出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1始動入賞数と第2始動入賞数との合算値を示す全体始動入賞数が全体始動入賞数算出手段により算出され、該算出された全体始動入賞数が出力手段により出力されるので、2つの始動入賞領域の各々への入賞度合を、全体に占める割合として容易に把握できる。
さらに制御部52は始動入賞比率算出手段の一例であって、前記第1始動入賞数集計手段(項目No.2)により集計した第1始動入賞数が前記全体始動入賞数算出手段(項目No.4)により算出した全体始動入賞数に占める割合と、前記第2始動入賞数集計手段(項目No.3)により集計した第2始動入賞数が前記全体始動入賞数算出手段(項目No.4)により算出した全体始動入賞数に占める割合と、を示す始動入賞比率を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図7の項目No.5に示すように、「(第1始動入賞数/全体始動入賞数)×100」の式で、第1始動入賞数が全体始動入賞数に占める割合が算出され、かつ「(第2始動入賞数/全体始動入賞数)×100」の式で、第2始動入賞数が全体始動入賞数に占める割合が算出されることにより、始動入賞比率が算出される。また始動入賞比率算出手段では、「(時短中を除く低確中第1始動入賞数/時短中を除く低確中全体始動入賞数)×100」の式で、時短中を除く低確中第1始動入賞数が時短中を除く低確中全体始動入賞数に占める割合が算出され、かつ「(時短中を除く低確中第2始動入賞数/時短中を除く低確中全体始動入賞数)×100」の式で、時短中を除く低確中第2始動入賞数が時短中を除く低確中全体始動入賞数に占める割合が算出されることにより、時短中を除く低確中始動入賞比率(即ち前記特別遊技状態以外の状態における始動入賞比率)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第1始動入賞数/時短中を含む確変中全体始動入賞数)×100」の式で、時短中を含む確変中第1始動入賞数が時短中を含む確変中全体始動入賞数に占める割合が算出され、かつ「(時短中を含む確変中第2始動入賞数/時短中を含む確変中全体始動入賞数)×100」の式で、時短中を含む確変中第2始動入賞数が時短中を含む確変中全体始動入賞数に占める割合が算出されることにより、時短中を含む確変中始動入賞比率(即ち前記特別遊技状態における始動入賞比率)が算出される。即ち始動入賞比率の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
この始動入賞比率算出手段により算出した始動入賞比率は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように、出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1始動入賞数が全体始動入賞数に占める割合と第2始動入賞数が全体始動入賞数に占める割合と示す始動入賞比率が始動入賞比率算出手段により算出され、該算出された始動入賞比率が出力手段により出力されるので、2つの始動入賞領域の各々への入賞度合を、一見して把握できる。
なお制御部52は始動入賞比率判定手段の一例であって、前記始動入賞比率算出手段(項目No.5)により各パチンコ機10毎に算出された始動入賞比率が前記始動入賞比率範囲設定手段(図6(b)を参照)により設定された所定範囲内であるか否かを判定するものである。具体的には、第1始動入賞口12Aへの入賞比率が所定範囲内であるか否かを判定する。
次に制御部52は第1可変表示回数集計手段の一例であって、前記第1可変表示回数情報受信手段により受信した第1可変表示回数情報である第1特別図柄確定信号に基づいて、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示回数である第1可変表示回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる第1可変表示回数の集計値を加算更新することにより、第1可変表示回数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる第1可変表示回数の集計値は、前述の如く、第1可変表示回数情報受信手段として機能する台端末30により受信した第1可変表示回数である第1特別図柄確定信号に基づいて、第1可変表示回数集計手段として機能する台端末30により、該第1特別図柄確定信号の受信数が集計された値である。従って、この第1可変表示回数集計手段として機能する制御部52においても、前記第1可変表示回数情報受信手段により受信した第1可変表示回数情報である第1特別図柄確定信号に基づいて、図7の項目No.6に示すように、該第1特別図柄確定信号の受信数が、第1可変表示回数として集計されたことになる。
また第1可変表示回数集計手段では、台端末30から送信されてくる時短中を除く低確中第1可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を除く低確中第1可変表示回数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1可変表示回数)が集計されると共に、台端末30から送信されてくる時短中を含む確変中第1可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を含む確変中第1可変表示回数(即ち前記特別遊技状態における第1可変表示回数)が集計される。即ち第1可変表示回数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。さらに第1可変表示回数集計手段では、台端末30から送信されてくる時短中を含む低確中第1可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を含む低確中第1可変表示回数(即ち確変状態以外の状態における第1可変表示回数)が集計されると共に、台端末30から送信されてくる時短中を除く確変中第1可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を除く確変中第1可変表示回数(即ち確変状態における第1可変表示回数)が集計される。即ち第1可変表示回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は第2可変表示回数集計手段の一例であって、前記第2可変表示回数情報受信手段により受信した第2可変表示回数情報である第2特別図柄確定信号に基づいて、第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示回数である第2可変表示回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる第2可変表示回数の集計値を加算更新することにより、第2可変表示回数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる第2可変表示回数の集計値は、前述の如く、第2可変表示回数情報受信手段として機能する台端末30により受信した第2可変表示回数である第2特別図柄確定信号に基づいて、第2可変表示回数集計手段として機能する台端末30により、該第2特別図柄確定信号の受信数が集計された値である。従って、この第2可変表示回数集計手段として機能する制御部52においても、前記第2可変表示回数情報受信手段により受信した第2可変表示回数情報である第2特別図柄確定信号に基づいて、図7の項目No.7に示すように、該第2特別図柄確定信号の受信数が、第2可変表示回数として集計されたことになる。
また第2可変表示回数集計手段では、台端末30から送信されてくる時短中を除く低確中第2可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を除く低確中第2可変表示回数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2可変表示回数)が集計されると共に、台端末30から送信されてくる時短中を含む確変中第2可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を含む確変中第2可変表示回数(即ち前記特別遊技状態における第2可変表示回数)が集計される。即ち第2可変表示回数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。さらに第2可変表示回数集計手段では、台端末30から送信されてくる時短中を含む低確中第2可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を含む低確中第2可変表示回数(即ち確変状態以外の状態における第2可変表示回数)が集計されると共に、台端末30から送信されてくる時短中を除く確変中第2可変表示回数の集計値を加算更新することにより、時短中を除く確変中第2可変表示回数(即ち確変状態における第2可変表示回数)が集計される。即ち第2可変表示回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
さらに制御部52は全体可変表示回数集計手段の一例であって、前記第1可変表示回数情報受信手段により受信した第1可変表示回数情報である第1特別図柄確定信号に基づく第1可変表示回数と前記第2可変表示回数情報受信手段により受信した第2可変表示回数情報である第2特別図柄確定信号に基づく第2可変表示回数との合算値である全体可変表示回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、図7の項目No.8に示すように、「第1可変表示回数+第2可変表示回数」の式で算出される値が、全体可変表示回数として集計される。
また全体可変表示回数集計手段では、「時短中を除く低確中第1可変表示回数+時短中を除く低確中第2可変表示回数」の式で算出される値が、時短中を除く低確中全体可変表示回数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における全体可変表示回数)として集計されると共に、「時短中を含む確変中第1可変表示回数+時短中を含む確変中第2可変表示回数」の式で算出される値が、時短中を含む確変中全体可変表示回数(即ち前記特別遊技状態における全体可変表示回数)として集計される。即ち全体可変表示回数の集計が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。さらに全体可変表示回数集計手段では、「時短中を含む低確中第1可変表示回数+時短中を含む低確中第2可変表示回数」の式で算出される値が、時短中を含む低確中全体可変表示回数(即ち前記確変状態以外の状態における全体可変表示回数)として集計されると共に、「時短中を除く確変中第1可変表示回数+時短中を除く確変中第2可変表示回数」の式で算出される値が、時短中を除く確変中全体可変表示回数(即ち確変状態における全体可変表示回数)として集計される。即ち全体可変表示回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
これら第1可変表示回数集計手段により集計した第1可変表示回数と、第2可変表示回数集計手段により集計した第2可変表示回数と、全体可変表示回数集計手段により集計した全体可変表示回数とは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように、出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。
次に制御部52は第1有効始動率算出手段の一例であって、前記第1可変表示回数集計手段(項目No.6)により集計した第1可変表示回数が前記第1始動入賞数集計手段(項目No.2)により集計した第1始動入賞数に占める割合を示す第1有効始動率を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図7の項目No.9に示すように、「(第1可変表示回数/第1始動入賞数)×100」の式で、第1有効始動率が算出される。また第1有効始動率算出手段では、「(時短中を除く低確中第1可変表示回数/時短中を除く低確中第1始動入賞数)×100」の式で、時短中を除く低確中第1有効始動率(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1有効始動率)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第1可変表示回数/時短中を含む確変中第1始動入賞数)×100」の式で、時短中を含む確変中第1有効始動率(即ち前記特別遊技状態における第1有効始動率)が算出される。即ち第1有効始動率の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は第2有効始動率算出手段の一例であって、前記第2可変表示回数集計手段(項目No.7)により集計した第2可変表示回数が前記第2始動入賞数集計手段(項目No.3)により集計した第2始動入賞数に占める割合を示す第2有効始動率を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図7の項目No.10に示すように、「(第2可変表示回数/第2始動入賞数)×100」の式で、第2有効始動率が算出される。また第2有効始動率算出手段では、「(時短中を除く低確中第2可変表示回数/時短中を除く低確中第2始動入賞数)×100」の式で、時短中を除く低確中第2有効始動率(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2有効始動率)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第2可変表示回数/時短中を含む確変中第2始動入賞数)×100」の式で、時短中を含む確変中第2有効始動率(即ち前記特別遊技状態における第2有効始動率)が算出される。即ち第2有効始動率の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
これら第1有効始動率算出手段により集計した第1有効始動率と、第2有効始動率算出手段により集計した第2有効始動率とは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように、出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1可変表示回数が第1始動入賞数に占める割合を示す第1有効始動率が第1有効始動率算出手段により算出されると共に、第2可変表示回数が第2始動入賞数に占める割合を示す第2有効始動率が第2有効始動率算出手段により算出され、該算出された第1有効始動率と第2有効始動率が出力手段により出力されるので、2つの始動入賞領域の各々の有効始動率を把握して釘調整を行うことにより、例えばいずれか一方の始動入賞領域において無効入賞が頻繁に発生し、遊技者が遊技球の打込を中止することにより遊技機の稼働が低下するといった不都合を防止できる。
さらに制御部52は全体有効始動率算出手段の一例であって、前記第1可変表示回数集計手段(項目No.6)により集計した第1可変表示回数と前記第2可変表示回数集計手段(項目No.7)により集計した第2可変表示回数との合算値が、前記第1始動入賞数集計手段(項目No.2)により集計した第1始動入賞数と前記第2始動入賞数集計手段(項目No.3)により集計した第2始動入賞数との合算値に占める割合を示す全体有効始動率を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図7の項目No.11に示すように、「((第1可変表示回数+第2可変表示回数)/(第1始動入賞数+第2始動入賞数))×100」の第1の式,又は「((第1可変表示回数/第1始動入賞数+第2可変表示回数/第2始動入賞数)/2)×100」の第2の式で、全体有効始動率が算出される。また全体有効始動率算出手段では、「((時短中を除く低確中第1可変表示回数+時短中を除く低確中第2可変表示回数)/(時短中を除く低確中第1始動入賞数+時短中を除く低確中第2始動入賞数))×100」の第1の式,又は「((時短中を除く低確中第1可変表示回数/時短中を除く低確中第1始動入賞数+時短中を除く低確中第2可変表示回数/時短中を除く低確中第2始動入賞数)/2)×100」の第2の式で、時短中を除く低確中全体有効始動率(即ち前記特別遊技状態以外の状態における全体有効始動率)が算出されると共に、「((時短中を含む確変中第1可変表示回数+時短中を含む確変中第2可変表示回数)/(時短中を含む確変中第1始動入賞数+時短中を含む確変中第2始動入賞数))×100」の第1の式,又は「((時短中を含む確変中第1可変表示回数/時短中を含む確変中第1始動入賞数+時短中を含む確変中第2可変表示回数/時短中を含む確変中第2始動入賞数)/2)×100」の第2の式で、時短中を含む確変中全体有効始動率(即ち前記特別遊技状態における全体有効始動率)が算出される。即ち全体有効始動率の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
この全体有効始動率算出手段により集計した全体有効始動率は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図10及び図11に示すように、出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1可変表示回数と第2可変表示回数との合算値が第1始動入賞数と第2始動入賞数との合算値に占める割合を示す全体有効始動率が全体有効始動率算出手段により算出され、該算出された全体有効始動率が出力手段により出力されるので、該全体有効始動率を把握して釘調整を行うことにより、例えばいずれか一方の始動入賞領域において無効入賞が頻繁に発生し、遊技者が遊技球の打込を中止することにより遊技機の稼働が低下するといった不都合を防止できる。
また有効始動率(第1有効始動率,第2有効始動率,全体有効始動率)の算出が、特別遊技状態と該特別遊技状態以外の通常状態とを区別して行われるので、特別遊技状態と通常状態とを区別して有効始動率を把握することで、通常状態における始動入賞領域への入賞ルートの釘調整と、特別遊技状態における始動入賞領域への入賞ルートの釘調整(例えば可変入賞球装置22周りの釘調整)とを、適切に行うことができる。
次に制御部52は第1付与遊技球数算出手段の一例であって、前記第1始動入賞情報受信手段により受信した第1始動入賞情報である第1始動入賞信号から特定される第1始動入賞数と前記第1始動入賞付与遊技球数設定手段(図6(a)を参照)により設定された第1始動入賞付与遊技球数である賞球数とに基づいて、第1始動入賞口12Aへの入賞によって付与された遊技球の数である第1付与遊技球数を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.12に示すように、「第1始動入賞数×賞球数」の式で、第1付与遊技球数が算出される。また第1付与遊技球数算出手段では、「時短中を除く低確中第1始動入賞数×賞球数」の式で、時短中を除く低確中第1付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1付与遊技球数)が算出されると共に、「時短中を含む確変中第1始動入賞数×賞球数」の式で、時短中を含む確変中第1付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態における第1付与遊技球数)が算出される。即ち第1付与遊技球数の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。この第1付与遊技球数算出手段により算出した第1付与遊技球数は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶される。
また制御部52は第2付与遊技球数算出手段の一例であって、前記第2始動入賞情報受信手段により受信した第2始動入賞情報である第2始動入賞信号から特定される第2始動入賞数と前記第2始動入賞付与遊技球数設定手段(図6(a)を参照)により設定された第2始動入賞付与遊技球数である賞球数とに基づいて、第2始動入賞口12Bへの入賞によって付与された遊技球の数である第2付与遊技球数を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.13に示すように、「第2始動入賞数×賞球数」の式で、第2付与遊技球数が算出される。また第2付与遊技球数算出手段では、「時短中を除く低確中第2始動入賞数×賞球数」の式で、時短中を除く低確中第2付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2付与遊技球数)が算出されると共に、「時短中を含む確変中第2始動入賞数×賞球数」の式で、時短中を含む確変中第2付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態における第2付与遊技球数)が算出される。即ち第2付与遊技球数の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。この第2付与遊技球数算出手段により算出した第2付与遊技球数は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶される。
次に制御部52は第1ベース算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と前記第1付与遊技球数算出手段(項目No.12)により算出された第1付与遊技球数とに基づいて、該第1付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第1ベースを各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.14に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「(第1付与遊技球数/打込球数)×100」の式で、第1ベースが算出される。また第1ベース算出手段では、「(時短中を除く低確中第1付与遊技球数/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中第1ベース(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1ベース)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第1付与遊技球数/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中第1ベース(即ち前記特別遊技状態における第1ベース)が算出される。即ち第1ベースの算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は第2ベース算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と前記第2付与遊技球数算出手段(項目No.13)により算出された第2付与遊技球数とに基づいて、該第2付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第2ベースを各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.15に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「(第2付与遊技球数/打込球数)×100」の式で、第2ベースが算出される。また第2ベース算出手段では、「(時短中を除く低確中第2付与遊技球数/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中第2ベース(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2ベース)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第2付与遊技球数/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中第2ベース(即ち前記特別遊技状態における第2ベース)が算出される。即ち第2ベースの算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
これら第1ベース算出手段により算出した第1ベースと、第2ベース算出手段により算出した第2ベースとは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1始動入賞口12Aへの入賞によって付与された第1付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第1ベースが第1ベース算出手段により算出されると共に、第2始動入賞口12Bへの入賞によって付与された第2付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第2ベースが第2ベース算出手段により算出され、該算出された第1ベースと第2ベースが出力手段により出力されるので、第1始動入賞領域によるベースと第2始動入賞領域によるベースを把握して、2つの始動入賞領域の各々への入賞度合を個別に調整するような入賞率の調整(釘調整)が可能となる。
また第1ベース及び第2ベースの算出が、特別遊技状態と該特別遊技状態以外の通常状態とを区別して行われるので、特別遊技状態と通常状態とを区別して第1ベース及び第2ベースを把握することで、通常状態における始動入賞領域への入賞ルートの釘調整と、特別遊技状態における始動入賞領域への入賞ルートの釘調整(例えば可変入賞球装置22周りの釘調整)とを、適切に行うことができる。
さらに制御部52は全体ベース算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と、前記第1付与遊技球数算出手段(項目No.12)により算出された第1付与遊技球数と前記第2付与遊技球数算出手段(項目No.13)により算出された第2付与遊技球数との合算値を示す全体付与遊技球数と、に基づいて、該全体付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す全体ベースを各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.16に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「((第1付与遊技球数+第2付与遊技球数)/打込球数)×100」の式で、全体ベースが算出される。また全体ベース算出手段では、「((時短中を除く低確中第1付与遊技球数+時短中を除く低確中第2付与遊技球数)/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中全体ベース(即ち前記特別遊技状態以外の状態における全体ベース)が算出されると共に、「((時短中を含む確変中第1付与遊技球数+時短中を含む確変中第2付与遊技球数)/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中全体ベース(即ち前記特別遊技状態における全体ベース)が算出される。即ち全体ベースの算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
この全体ベース算出手段により算出した全体ベースは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図10及び図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1付与遊技球数と第2付与遊技球数との合算値である全体付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す全体ベースが全体ベース算出手段により算出され、該算出された全体ベースが出力手段により出力されるので、2つの始動入賞領域の各々への入賞度合の比率を調整するような場合に、第1始動入賞領域によるベースと第2始動入賞領域によるベースを、全体に占める割合として容易に把握できる。
次に制御部52は第1無効入賞付与遊技球数算出手段の一例であって、前記第1始動入賞数集計手段(項目No.2)により集計された第1始動入賞数と前記第1可変表示回数集計手段(項目No.6)により集計された第1可変表示回数と前記第1始動入賞付与遊技球数設定手段(図6(a)を参照)により設定された第1始動入賞付与遊技球数である賞球数とに基づいて、第1始動入賞口12Aに入賞したにも拘わらず第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示に使用されなかった無効入賞によって付与された遊技球の数である第1無効入賞付与遊技球数を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.17に示すように、「(第1始動入賞数−第1可変表示回数)×賞球数」の式で、第1無効入賞付与遊技球数が算出される。また第1無効入賞付与遊技球数算出手段では、「(時短中を除く低確中第1始動入賞数−時短中を除く低確中第1可変表示回数)×賞球数」の式で、時短中を除く低確中第1無効入賞付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1無効入賞付与遊技球数)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第1始動入賞数−時短中を含む確変中第1可変表示回数)×賞球数」の式で、時短中を含む確変中第1無効入賞付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態における第1無効入賞付与遊技球数)が算出される。即ち第1無効入賞付与遊技球数の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。この第1無効入賞付与遊技球数算出手段により算出した第1無効入賞付与遊技球数は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶される。
また制御部52は第2無効入賞付与遊技球数算出手段の一例であって、前記第2始動入賞数集計手段(項目No.3)により集計された第2始動入賞数と前記第2可変表示回数集計手段(項目No.7)により集計された第2可変表示回数と前記第2始動入賞付与遊技球数設定手段(図6(a)を参照)により設定された第2始動入賞付与遊技球数である賞球数とに基づいて、第2始動入賞口12Bに入賞したにも拘わらず第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示に使用されなかった無効入賞によって付与された遊技球の数である第2無効入賞付与遊技球数を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.18に示すように、「(第2始動入賞数−第2可変表示回数)×賞球数」の式で、第2無効入賞付与遊技球数が算出される。また第2無効入賞付与遊技球数算出手段では、「(時短中を除く低確中第2始動入賞数−時短中を除く低確中第2可変表示回数)×賞球数」の式で、時短中を除く低確中第2無効入賞付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2無効入賞付与遊技球数)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第2始動入賞数−時短中を含む確変中第2可変表示回数)×賞球数」の式で、時短中を含む確変中第2無効入賞付与遊技球数(即ち前記特別遊技状態における第2無効入賞付与遊技球数)が算出される。即ち第2無効入賞付与遊技球数の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。この第2無効入賞付与遊技球数算出手段により算出した第2無効入賞付与遊技球数は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶される。
次に制御部52は第1余剰ベース算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と前記第1無効入賞付与遊技球数算出手段(項目No.17)により算出された第1無効入賞付与遊技球数とに基づいて、該第1無効入賞付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第1余剰ベースを各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.19に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「(第1無効入賞付与遊技球数/打込球数)×100」の式で、第1余剰ベースが算出される。また第1余剰ベース算出手段では、「(時短中を除く低確中第1無効入賞付与遊技球数/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中第1余剰ベース(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1余剰ベース)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第1無効入賞付与遊技球数/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中第1余剰ベース(即ち前記特別遊技状態における第1余剰ベース)が算出される。即ち第1余剰ベースの算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は第2余剰ベース算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と前記第2無効入賞付与遊技球数算出手段(項目No.18)により算出された第2無効入賞付与遊技球数とに基づいて、該第2無効入賞付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第2余剰ベースを各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.20に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「(第2無効入賞付与遊技球数/打込球数)×100」の式で、第2余剰ベースが算出される。また第2余剰ベース算出手段では、「(時短中を除く低確中第2無効入賞付与遊技球数/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中第2余剰ベース(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2余剰ベース)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第2無効入賞付与遊技球数/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中第2余剰ベース(即ち前記特別遊技状態における第2余剰ベース)が算出される。即ち第2余剰ベースの算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
これら第1余剰ベース算出手段により算出した第1余剰ベースと、第2余剰ベース算出手段により算出した第2余剰ベースとは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1始動入賞口12Aへの無効入賞によって付与された第1無効入賞付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第1余剰ベースが第1余剰ベース算出手段により算出されると共に、第2始動入賞口12Bへの無効入賞によって付与された第2無効入賞付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す第2余剰ベースが第2余剰ベース算出手段により算出され、該算出された第1余剰ベースと第2余剰ベースが出力手段により出力されるので、2つの始動入賞領域の各々における無効入賞の発生度合を把握して釘調整を行うことにより、例えばいずれか一方の始動入賞領域において無効入賞が頻繁に発生し、遊技者が遊技球の打込を中止することにより遊技機の稼働が低下するといった不都合を防止できる。
さらに制御部52は全体余剰ベース算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と、前記第1無効入賞付与遊技球数算出手段(項目No.17)により算出された第1無効入賞付与遊技球数と前記第2付与遊技球数算出手段(項目No.18)により算出された第2無効入賞付与遊技球数との合算値を示す全体無効入賞付与遊技球数と、に基づいて、該全体無効入賞付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す全体余剰ベースを各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.21に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「((第1無効入賞付与遊技球数+第2無効入賞付与遊技球数)/打込球数)×100」の式で、全体余剰ベースが算出される。また全体余剰ベース算出手段では、「((時短中を除く低確中第1無効入賞付与遊技球数+時短中を除く低確中第2無効入賞付与遊技球数)/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中全体余剰ベース(即ち前記特別遊技状態以外の状態における全体余剰ベース)が算出されると共に、「((時短中を含む確変中第1無効入賞付与遊技球数+時短中を含む確変中第2無効入賞付与遊技球数)/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中全体余剰ベース(即ち前記特別遊技状態における全体余剰ベース)が算出される。即ち全体余剰ベースの算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
この全体余剰ベース算出手段により算出した全体余剰ベースは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図10及び図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1無効入賞付与遊技球数と第2無効入賞付与遊技球数との合算値である全体無効入賞付与遊技球数の単位打込球数あたりの平均値を示す全体余剰ベースが全体余剰ベース算出手段により算出され、該算出された全体余剰ベースが出力手段により出力されるので、無効入賞の発生度合を把握して釘調整を行うことにより、例えばいずれか一方の始動入賞領域において無効入賞が頻繁に発生し、遊技者が遊技球の打込を中止することによりパチンコ機10の稼働が低下するといった不都合を防止できる。
次に制御部52は第1スタート割合算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と前記第1可変表示回数集計手段(項目No.6)により集計された第1可変表示回数とに基づいて、第1可変表示回数の単位打込球数あたりの平均値を示す第1スタート割合を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.22に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「(第1可変表示回数/打込球数)×100」の式で、第1スタート割合が算出される。また第1スタート割合算出手段では、「(時短中を除く低確中第1可変表示回数/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中第1スタート割合(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第1スタート割合)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第1可変表示回数/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中第1スタート割合(即ち前記特別遊技状態における第1スタート割合)が算出される。即ち第1スタート割合の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は第2スタート割合算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と前記第2可変表示回数集計手段(項目No.7)により集計された第2可変表示回数とに基づいて、第2可変表示回数の単位打込球数あたりの平均値を示す第2スタート割合を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.23に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「(第2可変表示回数/打込球数)×100」の式で、第2スタート割合が算出される。また第2スタート割合算出手段では、「(時短中を除く低確中第2可変表示回数/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中第2スタート割合(即ち前記特別遊技状態以外の状態における第2スタート割合)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中第2可変表示回数/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中第2スタート割合(即ち前記特別遊技状態における第2スタート割合)が算出される。即ち第2スタート割合の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
これら第1スタート割合算出手段により算出した第1スタート割合と、第2スタート割合算出手段により算出した第2スタート割合とは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1始動入賞口12Aへの入賞に基づいて第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1可変表示回数の単位打込球数あたりの平均値を示す第1スタート割合が第1スタート割合算出手段により算出されると共に、第2始動入賞口12Bへの入賞に基づいて第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2可変表示回数の単位打込球数あたりの平均値を示す第2スタート割合が第2スタート割合算出手段により算出され、該算出された第1スタート割合と第2スタート割合が出力手段により出力されるので、第1始動入賞領域によるスタート割合と第2始動入賞領域によるスタート割合を把握して、2つの始動入賞領域の各々への入賞度合を個別に調整するような入賞率の調整(釘調整)が可能となる。
また第1スタート割合及び第2スタート割合の算出が、特別遊技状態と該特別遊技状態以外の通常状態とで行われるので、特別遊技状態と通常状態とを区別して第1スタート割合及び第2スタート割合を把握することで、通常状態における始動入賞領域への入賞ルートの釘調整と、特別遊技状態における始動入賞領域への入賞ルートの釘調整(例えば可変入賞球装置22周りの釘調整)とを、適切に行うことができる。
さらに制御部52は全体スタート割合算出手段の一例であって、前記打込球数集計手段(項目No.1)により集計された打込球数と、前記第1可変表示回数集計手段(項目No.6)により集計された第1可変表示回数と前記第2可変表示回数集計手段(項目No.7)により集計された第2可変表示回数との合算値を示す全体可変表示回数と、に基づいて、該全体可変表示回数の単位打込球数あたりの平均値を示す全体スタート割合を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図8の項目No.24に示すように、単位打込球数として100個が設定され、「(全体可変表示回数/打込球数)×100」の式で、全体スタート割合が算出される。また全体スタート割合算出手段では、「(時短中を除く低確中全体可変表示回数/時短中を除く低確中打込球数)×100」の式で、時短中を除く低確中全体スタート割合(即ち前記特別遊技状態以外の状態における全体スタート割合)が算出されると共に、「(時短中を含む確変中全体可変表示回数/時短中を含む確変中打込球数)×100」の式で、時短中を含む確変中全体スタート割合(即ち前記特別遊技状態における全体スタート割合)が算出される。即ち全体スタート割合の算出が、特別遊技状態(確変状態及び時短状態)と該特別遊技状態以外の状態とで区別して行われる。
この全体スタート割合算出手段により算出した全体スタート割合は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図10及び図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1可変表示回数と第2可変表示回数との合算値である全体可変表示回数の単位打込球数あたりの平均値を示す全体スタート割合が全体スタート割合算出手段により算出され、該算出された全体スタート割合が出力手段により出力されるので、2つの始動入賞領域の各々への入賞度合の比率を調整するような場合に、第1始動入賞領域によるスタート割合と第2始動入賞領域によるスタート割合を、全体に占める割合として容易に把握できる。
次に制御部52は第1特定遊技状態発生回数集計手段の一例であって、前記特定遊技状態発生情報受信手段により受信した第1特定遊技状態発生情報に基づいて、第1特定遊技状態である第1特別図柄大当り状態の発生回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる第1特別図柄大当り回数の集計値を加算更新することにより、第1特別図柄大当り回数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる第1特別図柄大当り回数の集計値は、前述の如く、第1特定遊技状態発生情報受信手段として機能する台端末30により受信した第1特定遊技状態発生情報である第1特別図柄確定信号及び大当り1信号に基づいて、第1特定遊技状態発生回数集計手段として機能する台端末30により、前記図4に示すようにして集計された値である。従って、この第1特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部52においても、前記第1特定遊技状態発生情報受信手段により受信した第1特定遊技状態発生情報に基づき、図9の項目No.25に示すように、第1特別図柄確定信号を受信した後に第2特別図柄確定信号を受信することなく大当り1信号を受信したことに基づいて、第1特別図柄大当り状態の発生回数が加算更新されて、第1特別図柄大当り回数が集計されたことになる。また第1特定遊技状態発生回数集計手段では、台端末30から送信されてくる第1特別図柄通常大当り回数の集計値を加算更新することにより、第1特別図柄通常大当り回数が集計されると共に、台端末30から送信されてくる第1特別図柄確変大当り回数の集計値を加算更新することにより、第1特別図柄確変大当り回数が集計される。これにより、第1特別図柄大当り回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は第2特定遊技状態発生回数集計手段の一例であって、前記特定遊技状態発生情報受信手段により受信した第2特定遊技状態発生情報に基づいて、第2特定遊技状態である第2特別図柄大当り状態の発生回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる第2特別図柄大当り回数の集計値を加算更新することにより、第2特別図柄大当り回数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる第2特別図柄大当り回数の集計値は、前述の如く、第2特定遊技状態発生情報受信手段として機能する台端末30により受信した第2特定遊技状態発生情報である第2特別図柄確定信号及び大当り1信号に基づいて、第2特定遊技状態発生回数集計手段として機能する台端末30により、前記図4に示すようにして集計された値である。従って、この第2特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部52においても、前記第2特定遊技状態発生情報受信手段により受信した第2特定遊技状態発生情報に基づき、図9の項目No.26に示すように、第2特別図柄確定信号を受信した後に第1特別図柄確定信号を受信することなく大当り1信号を受信したことに基づいて、第2特別図柄大当り状態の発生回数が加算更新されて、第2特別図柄大当り回数が集計されたことになる。また第2特定遊技状態発生回数集計手段では、台端末30から送信されてくる第2特別図柄通常大当り回数の集計値を加算更新することにより,第2特別図柄通常大当り回数が集計されると共に、台端末30から送信されてくる第2特別図柄確変大当り回数の集計値を加算更新することにより、第2特別図柄確変大当り回数が集計される。これにより、第2特別図柄大当り回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
さらに制御部52は全体特定遊技状態発生回数集計手段の一例であって、前記特定遊技状態発生情報受信手段により受信した特定遊技状態発生情報に基づいて、特定遊技状態である大当り状態の発生回数を各パチンコ機10毎に集計するものである。具体的には、台端末30から送信されてくる全大当り回数の集計値を加算更新することにより、全大当り回数が集計される。ここで台端末30から送信されてくる全大当り回数の集計値は、前述の如く、特定遊技状態発生情報受信手段として機能する台端末30により受信した特定遊技状態発生情報である大当り1信号に基づいて、全体特定遊技状態発生回数集計手段として機能する台端末30により集計された値である。従って、この全体特定遊技状態発生回数集計手段として機能する制御部52においても、前記特定遊技状態発生情報受信手段により受信した特定遊技状態発生情報に基づき、図9の項目No.27に示すように、大当り1信号を受信したことに基づいて、全大当り回数が加算更新されて、全大当り回数が集計されたことになる。また全体特定遊技状態発生回数集計手段では、台端末30から送信されてくる通常大当り回数の集計値を加算更新することにより、通常大当り回数が集計されると共に、台端末30から送信されてくる確変大当り回数の集計値を加算更新することにより、確変大当り回数が集計される。これにより、大当り回数の集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
これら第1特定遊技状態発生回数集計手段により集計した第1特別図柄大当り回数と、第2特定遊技状態発生回数集計手段により集計した第2特別図柄大当り回数と、全体特定遊技状態発生回数集計手段により集計した全大当り回数とは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。
次に制御部52は平均第1可変表示回数算出手段の一例であって、前記第1可変表示回数集計手段(項目No.6)により集計した第1可変表示回数と前記第1特定遊技状態発生回数集計手段(項目No.25)により集計した第1特別図柄大当り回数とに基づいて、第1特別図柄大当り状態1回あたりの第1可変表示回数である平均第1可変表示回数(第1平均TS)を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図9の項目No.28に示すように、「第1可変表示回数/第1特別図柄大当り回数」の式で、第1平均TSを算出する。また平均第1可変表示回数算出手段は、「時短中を含む低確中第1可変表示回数/第1特別図柄通常大当り回数」の式で、低確中第1平均TS(即ち確率変動状態以外の状態における第1平均TS)を算出すると共に、「時短中を除く確変中第1可変表示回数/第1特別図柄確変大当り回数」の式で、確変中第1平均TS(即ち確率変動状態における第1平均TS)を算出する。即ち第1平均TSの集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
また制御部52は平均第2可変表示回数算出手段の一例であって、前記第2可変表示回数集計手段(項目No.7)により集計した第2可変表示回数と前記第2特定遊技状態発生回数集計手段(項目No.26)により集計した第2特別図柄大当り回数とに基づいて、第2特別図柄大当り状態1回あたりの第2可変表示回数である平均第2可変表示回数(第2平均TS)を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図9の項目No.29に示すように、「第2可変表示回数/第2特別図柄大当り回数」の式で、第2平均TSを算出する。また平均第2可変表示回数算出手段は、「時短中を含む低確中第2可変表示回数/第2特別図柄通常大当り回数」の式で、低確中第2平均TS(即ち確率変動状態以外の状態における第2平均TS)を算出すると共に、「時短中を除く確変中第2可変表示回数/第2特別図柄確変大当り回数」の式で、確変中第2平均TS(即ち確率変動状態における第2平均TS)を算出する。即ち第2平均TSの集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
これら平均第1可変表示回数算出手段により算出した第1平均TSと、平均第2可変表示回数算出手段により算出した第2平均TSとは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、第1平均TSと第2平均TSが出力手段により出力されるので、第1特別図柄可変表示装置15Aについての平均可変表示回数と第2特別図柄可変表示装置15Bについての平均可変表示回数とをそれぞれ把握して、第1始動入賞口12A及び第2始動入賞口12Bへの入賞度合を調整するような入賞率の調整(釘調整)が可能となる。具体的には、例えば平均可変表示回数が低い方の始動入賞領域への入賞ルートに関わる釘を締めるような調整が可能となる。
さらに制御部52は平均全体可変表示回数算出手段の一例であって、前記全体可変表示回数集計手段(項目No.8)により集計した全体可変表示回数と前記特定遊技状態発生回数集計手段(項目No.27)により集計した全大当り回数とに基づいて、大当り状態1回あたりの全体可変表示回数である平均全体可変表示回数(全体平均TS)を各パチンコ機10毎に算出するものである。具体的には、図9の項目No.30に示すように、「全体可変表示回数/全大当り回数」の式で、全体平均TSを算出する。また平均全体可変表示回数算出手段は、「時短中を含む低確中全体可変表示回数/通常大当り回数」の式で、低確中全体平均TS(即ち確率変動状態以外の状態における全体平均TS)を算出すると共に、「時短中を除く確変中全体可変表示回数/確変大当り回数」の式で、確変中全体平均TS(即ち確率変動状態における全体平均TS)を算出する。即ち全体平均TSの集計が、確変状態と該確変状態以外の状態とで区別して行われる。
この平均全体可変表示回数算出手段により算出した全体平均TSは、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶されると共に、例えば図10及び図11に示すように出力手段であるディスプレイ55に表示されて出力される。このように、全体平均TSが出力手段により出力されるので、第1特別図柄可変表示装置15Aと第2特別図柄可変表示装置15Bを合わせた全体平均TSを把握して、その値に応じて入賞率の調整(釘調整)を行うことができる。
また全体平均TSの算出が、確率変動状態と該確率変動状態以外の通常状態とを区別して行われるので、確率変動状態と通常状態とを区別して全体平均TSを把握することで、通常状態における入賞ルートの釘調整と、特別遊技状態における入賞ルートの釘調整(例えば可変入賞球装置22周りの釘調整)とを、適切に行うことができる。また確率変動状態における大当り状態の狙い打ち等の不正の発見に資することができる。
なお制御部52においては、項目No.31に示すように、第1大入賞信号の受信数が第1大入賞数として集計され、項目No.32に示すように、第2大入賞信号の受信数が第2大入賞数として集計され、項目No.33に示すように、「第1大入賞数+第2大入賞数」の式で全体大入賞数が算出され、項目No.34に示すように、「(第1大入賞数/全体大入賞数)×100」及び「(第2大入賞数/全体大入賞数)×100」の式で大入賞比率が算出され、項目No.35に示すように、「全体大入賞数/全大当り回数」の式で大当り1回あたりの大入賞数が算出される。具体的には、台端末30から受信した各集計値に基づいて、集計及び算出が行われる。これら集計・算出した各情報は、図5に示す台番号DBにおいて各パチンコ機10毎に記憶される。
次に図10〜図12を参照して、ホールコンピュータ50のディスプレイ55に表示される遊技関連情報の出力帳票について説明する。ホールコンピュータ50において、遊技場の係員の操作により、遊技関連情報表示モードが実行されると、図5に示す台番号DBで記憶されている遊技関連情報に基づいて図10に示す出力帳票が作成され、ディスプレイ55に表示される。この出力帳票は、遊技関連情報のうちの「全体」に係る値を表示するものであり、各パチンコ機10の台番号及び遊技機種別と対応付けて、遊技関連情報として、全体始動入賞数,全体可変表示回数,全体有効始動率,全体ベース,全体スタート割合,全大当り回数,及び全体平均TSの各値が、複数のパチンコ機10について表示される。
この図10に示す出力帳票において、特定の台番号(例えば1番台)をクリックして選択すると、図5に示す台番号DBで記憶されている遊技関連情報に基づいて図11に示す出力帳票が作成され、ディスプレイ55に表示される。この出力帳票は、遊技関連情報を台別に詳細表示するものであり、前記選択された台番号のパチンコ機10について、始動入賞数(第1,第2,全体),始動入賞比率,可変表示回数(第1,第2,全体),有効始動率(第1,第2,全体),ベース(第1,第2,全体),余剰ベース(第1,第2,全体),スタート割合(第1,第2,全体),大当り回数(第1,第2,全体),及び平均TS(第1,第2,全体)の各値が表示され、それぞれにおいて低確中,確変中,及び全体のデータが表示される。なお各値における低確中及び確変中が時短中を含むか否かは、図7〜図9で説明したとおりである。
一方、図10に示す出力帳票において、特定の集計項目をクリックして選択すると,図5に示す台番号DBで記憶されている遊技関連情報に基づいて図12に示す出力帳票が作成され、ディスプレイ55に表示される。この出力帳票は、遊技関連情報を集計項目別に詳細表示するものであり、前記選択された集計項目に関連する集計項目の各値が表示される。例えば図10に示される集計項目のうちの「全体始動入賞数」が選択されると、図12に示すように、該選択された全体始動入賞数に関連する集計項目として、第1始動入賞数(合計,低確中,確変中),第2始動入賞数(合計,低確中,確変中),全体始動入賞数(合計,低確中,確変中),及び始動入賞比率(合計,低確中,確変中)の各値が、複数のパチンコ機10について表示される。
なお図示はしないが、同様にして、「全体可変表示回数」が選択されると、関連する集計項目として、第1可変表示回数(合計,時短中を除く低確中,時短中を含む確変中,時短中を含む低確中,時短中を除く確変中),第2可変表示回数(合計,時短中を除く低確中,時短中を含む確変中,時短中を含む低確中,時短中を除く確変中),及び全体可変表示回数(合計,時短中を除く低確中,時短中を含む確変中,時短中を含む低確中,時短中を除く確変中)の各値が表示される。また「全体有効始動率」が選択されると、関連する集計項目として、第1有効始動率(合計,低確中,確変中),第2有効始動率(合計,低確中,確変中),及び全体有効始動率(合計,低確中,確変中)の各値が表示される。また「全体ベース」が選択されると、関連する集計項目として、第1ベース(合計,低確中,確変中),第2ベース(合計,低確中,確変中),全体ベース(合計,低確中,確変中),第1余剰ベース(合計,低確中,確変中),第2余剰ベース(合計,低確中,確変中),及び全体余剰ベース(合計,低確中,確変中)の各値が表示される。また「全体スタート割合」が選択されると、関連する集計項目として、第1スタート割合(合計,低確中,確変中),第2スタート割合(合計,低確中,確変中),及び全体スタート割合(合計,低確中,確変中)の各値が表示される。また「全大当り回数」が選択されると、関連する集計項目として、第1特別図柄大当り回数(合計,通常,確変),第2特別図柄大当り回数(合計,通常,確変),及び全大当り回数(合計,通常,確変)の各値が表示される。さらに「全体平均TS」が選択されると、関連する集計項目として、第1平均TS(合計,低確中,確変中),第2平均TS(合計,低確中,確変中),及び全体平均TS(合計,低確中,確変中)の各値が表示される。
また図示はしないが、遊技関連情報を出力する出力手段であるディスプレイ55においては、パチンコ機10のある機種や種別に関するデータを抽出して表示したり、第1始動入賞口12A及び第1特別図柄可変表示装置15Aに関するデータと、第2始動入賞口12B及び第2特別図柄可変表示装置15Bに関するデータとを別々に一覧表示することも可能である。
またディスプレイ55は受信異常報知手段の一例であって、前記遊技機種別設定手段によりタイプ2であると設定されているパチンコ機10(図5を参照)から、予め定められた所定時間内に、第1始動入賞口12Aへの遊技球の入賞に関連して発生する情報又は第2始動入賞口12Bへの遊技球の入賞に関連して発生する情報のいずれか一方のみしか受信しないときや、第1特別図柄可変表示装置15Aによる第1特別図柄の可変表示に関連して発生する情報又は第2特別図柄可変表示装置15Bによる第2特別図柄の可変表示に関連して発生する情報のいずれか一方のみしか受信しないときに、当該パチンコ機10を特定可能な態様でその旨を報知するものである。
具体的には、第1始動入賞信号のみ又は第2始動入賞信号のみを受信する期間が所定期間(例えば3分間)継続したり、第1特別図柄確定信号のみ又は第2特別図柄確定信号のみを受信する期間が所定期間(例えば3分間)継続したときに、台端末30が異常と判定して、該異常と判定したパチンコ機10の台番号と共に異常である旨をホールコンピュータ50に対して通知する。該通知を受信したホールコンピュータ50においては、図13(a)に示す信号受信異常報知画面がディスプレイ55に表示され、該画面では、あるパチンコ機10からは片方の信号しか入力されていない旨(例えば7番台のパチンコ機からは第1始動入賞信号しか出力されていない旨等)が表示される。このように、いずれか一方の信号のみしか受信しないときには、当該遊技機を特定可能な態様で、受信異常報知手段によりその旨が報知されるので、遊技機種別の設定間違いや配線不良の発見に資することができる。
さらにディスプレイ55は始動入賞比率異常報知手段の一例であって、前記始動入賞比率判定手段により始動入賞比率が所定範囲外である、即ち図6(b)で設定された報知基準値を達していると判定されたパチンコ機10について、当該パチンコ機10を特定可能な態様でその旨を報知するものである。具体的には、図13(b)に示す始動入賞比率異常報知画面がディスプレイ55に表示され、該画面では、あるパチンコ機10の始動入賞比率が報知基準値に達している旨が表示される。このように、始動入賞比率が予め定められた所定範囲外であると判定されたパチンコ機10を特定可能な態様で、始動入賞比率異常報知手段によりその旨が報知されるので、いずれか一方の始動入賞領域に不正な手法(例えば磁石等)により入賞させるような不正行為の発見に資することができる。
以上に説明した例では、遊技機が、図2に示すように、第1始動入賞口12A及び第2始動入賞口12Bの2つの始動入賞領域と、該2つの始動入賞領域の各々に対応した第1特別図柄可変表示装置15A及び第2特別図柄可変表示装置15Bの2つの可変表示手段を備えるパチンコ機10である例について説明したが、該遊技機は、図14に示すようなパチンコ機10’であっても良い。このパチンコ機10’は、前記パチンコ機10と比較して、2つの始動入賞領域ではなく1つの始動入賞領域12’を備える点のみが異なり、その他の点は同様である。
このパチンコ機10’においては、遊技球が始動入賞領域12’に入賞すると、該入賞が物理的(例えば分岐路)或いはソフト的に2つに振り分けられて、いずれか一方の可変表示手段による可変表示が行われるように構成されているので、前記特別図柄確定信号としては、第1及び第2の2種類が出力されるが、始動入賞信号としては、1種類しか出力されない。従って、このパチンコ機10’が本発明に適用される場合には、2種類の始動入賞信号に依らない遊技関連情報である平均TS(図9の項目No.28〜30)のみが2種類、ホールコンピュータ50において算出される。換言すれば、本発明には、最低限2つの可変表示手段が備えられる遊技機ならば適用可能である。
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態において、遊技機は、CR式のパチンコ機10であっても現金式のパチンコ機でも良い。またパチンコ機は、遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入されると共に入賞口への入賞に応じて得点が付与される封入式のパチンコ機や、遊技領域や遊技媒体であるパチンコ玉が画像にて表示されると共に入賞に応じて得点が付与される画像式のパチンコ機や、入賞口への入賞に応じてクレジットが加算されるクレジット式のパチンコ機であっても良い。さらに遊技機は、パチンコ機には限られず、遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンでも良い。
上記の実施形態では、始動入賞領域が入賞口(即ち第1始動入賞口12A,第2始動入賞口12B)である例について説明したが、該始動入賞領域は、例えば普通図柄始動通過口19のような通過口であっても良い。
上記の実施形態では、特別図柄が1桁の7セグメント表示器に表示される例について説明したが、これに限らず、該特別図柄は複数桁であっても良く、この場合には、該複数桁の特別図柄が特定の組み合わせ(例えばゾロ目)となったときに前記特定遊技状態が発生する。なお上記の実施形態において、第1可変表示手段(第1特別図柄可変表示装置15A)における大当り図柄と第2可変表示手段(第2特別図柄可変表示装置15B)における大当り図柄とは、それぞれ異なっていても良く、例えば一方が数字で他方がアルファベットであっても良い。また飾り図柄可変表示装置は必ずしも設けなくても良い。
上記の実施形態では、可変表示回数を特定可能な情報が、特別図柄の図柄確定後に出力される特別図柄確定信号である例について説明したが、これに限らず、該可変表示回数を特定可能な情報は、特別図柄の可変表示が開始されたときに出力されるスタート信号であっても良い。
上記の実施形態では、パチンコ機10が、いわゆるハーフスペック機と称されるもの、即ち確変状態中において発生した確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するものである例について説明したが、これに限らず、該パチンコ機10は、いわゆるフルスペック機と称されるもの、即ち確変状態とならない大当り状態が終了したときに時短状態が発生するものであっても良い。また大当りとは無関係に(例えばプレミアムリーチの発生等に基づいて)突然時短状態が発生するようなものであっても良い。さらには時短機能を備えないものであっても良い。
上記の実施形態では、特別遊技状態において、変動時間の短縮及び開放時間の延長が行われる時短状態となる例について説明したが、これに限らず、該特別遊技状態は、例えば普通図柄が当りとなる確率を向上させる普通図柄確変でも良く、前記変動時間の短縮,又は前記開放時間の延長のいずれか一方のみでも良く、それらの適宜組み合わせでも良い。
上記の実施形態では、特別図柄が特別の識別情報となったときに確変状態が発生する例について説明したが、これに限らず、該確変状態は、特別図柄とは無関係に(例えばプレミアムリーチの発生等に基づいて)突然発生するようなものであっても良い。
上記の実施形態では、図3に示すように、パチンコ機10からの入力信号に基づいて台端末30において遊技関連情報の集計が行われ、該集計値がホールコンピュータ50に対して送信される例について説明したが、これに限らず、台端末30において遊技関連情報の集計を行わずに、入力信号をそのままホールコンピュータ50に送信するようにしても良い。また台端末30や中継コンピュータ40を設けずに、ホールコンピュータ50のみによって遊技用管理装置を構成するようにしても良い。
上記の実施形態では、パチンコ機10において特定遊技状態(大当り状態)が発生したときに、当該情報のみでは第1特定遊技状態(第1特別図柄大当り状態)が発生したのか第2特定遊技状態(第2特別図柄大当り状態)が発生したのかを識別不能な特定遊技状態発生情報(大当り1信号)が、当該パチンコ機10から出力される例について説明したが、これに限らず、第1特定遊技状態が発生したときに該第1特定遊技状態の発生を特定可能な第1の情報を出力すると共に、第2特定遊技状態が発生したときに該第2特定遊技状態の発生を特定可能な第2の情報を出力するように当該パチンコ機10を構成し、該第1の情報に基づいて第1特定遊技状態の発生回数が集計され、該第2の情報に基づいて第2特定遊技状態の発生回数が集計されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図7の項目No.4に示すように、全体始動入賞数が、「第1始動入賞数+第2始動入賞数」の式で算出される例について説明したが、これに限らず、台端末30において、第1始動入賞信号又は第2始動入賞信号のいずれかを受信したことに基づいて、全体始動入賞数を加算更新することにより、該全体始動入賞数を集計するようにしても良い。
上記の実施形態では、図7の項目No.8に示すように、全体可変表示回数が、「第1可変表示回数+第2可変表示回数」の式で算出される例について説明したが、これに限らず、台端末30において、第1特別図柄確定信号又は第2特別図柄確定信号のいずれかを受信したことに基づいて、全体可変表示回数を加算更新することにより、該全体可変表示回数を集計するようにしても良い。
上記の実施形態では、出力手段がディスプレイ55である例について説明したが、これに限らず、該出力手段は、例えばプリンタであっても良く、あるいは遊技場内の所定箇所に設置され、遊技者に対して遊技データを提供する端末に対して遊技関連情報を送信して表示させるものであっても良い。