JP5293842B2 - 内燃機関のピストン - Google Patents

内燃機関のピストン Download PDF

Info

Publication number
JP5293842B2
JP5293842B2 JP2011553700A JP2011553700A JP5293842B2 JP 5293842 B2 JP5293842 B2 JP 5293842B2 JP 2011553700 A JP2011553700 A JP 2011553700A JP 2011553700 A JP2011553700 A JP 2011553700A JP 5293842 B2 JP5293842 B2 JP 5293842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
region
tumble flow
crown surface
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011553700A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011099156A1 (ja
Inventor
哲生 大村
昭夫 吉松
泰司 葭原
雅史 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Publication of JPWO2011099156A1 publication Critical patent/JPWO2011099156A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5293842B2 publication Critical patent/JP5293842B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/02Pistons  having means for accommodating or controlling heat expansion
    • F02F3/04Pistons  having means for accommodating or controlling heat expansion having expansion-controlling inserts
    • F02F3/08Pistons  having means for accommodating or controlling heat expansion having expansion-controlling inserts the inserts being ring-shaped
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/08Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
    • F02B23/10Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder
    • F02B23/104Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder the injector being placed on a side position of the cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • F02F3/10Pistons  having surface coverings
    • F02F3/12Pistons  having surface coverings on piston heads
    • F02F3/14Pistons  having surface coverings on piston heads within combustion chambers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/08Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
    • F02B23/10Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder
    • F02B2023/106Tumble flow, i.e. the axis of rotation of the main charge flow motion is horizontal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

この発明は、内燃機関のピストンに関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、吸気流に対して側方にあたるピストン冠面の領域に非断熱領域が設けられ、それ以外の領域に断熱領域が設けられた内燃機関のピストンが知られている。断熱領域が設けられることによって、冷却損失の低減を図ることができる。
日本特開2008−111367号公報 日本特開2009−121425号公報 日本特開2009−036126号公報 日本特開2009−041388号公報 日本特開2009−062975号公報
ところで、気筒内にタンブル流が形成される内燃機関においては、吸気行程中に、ピストン冠面に強い吸気流(吸気ガスの流れ)が当たる。強い吸気流が当たる領域は、熱伝導率が高くなるため、ピストン冠面によって吸気ガスが加熱されることとなる。上記従来のピストンにおいては、強い吸気流が当たる領域に断熱領域が設けられており、冷却損失が少ない反面、断熱領域の温度が高温となる。そのため、ピストン冠面による吸気ガスの加熱量が大きくなる。吸気ガスの加熱量が大きくなれば、圧縮端における吸気ガスの温度が高くなるため、ノッキングの発生が懸念される。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、気筒内にタンブル流が形成される内燃機関において、ノッキングの抑制と、冷却損失の低減との両立を図ることのできる内燃機関のピストンを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、気筒内にタンブル流が形成される内燃機関のピストンであって、
吸気行程中に前記タンブル流が当接するピストン冠面上の領域であり、断熱層を有さない非断熱領域と、
前記非断熱領域以外の前記ピストン冠面上の少なくとも一部の領域であり、断熱層を有する断熱領域と、を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関のピストンであって、
ピストン冠面の中央部を含み、該ピストン冠面の吸気側と排気側とに渡って帯状に設けられた、断熱層を有さない非断熱領域と、
前記非断熱領域の側方にあたる前記ピストン冠面に設けられた、断熱層を有する断熱領域と、を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、上記の目的を達成するため、気筒内にタンブル流が形成される内燃機関のピストンであって、
ピストン冠面上に設けられ、吸気行程中に前記タンブル流が当接するタンブル流当接領域を少なくとも含む、断熱層を有さない非断熱領域と、
前記タンブル流当接領域の周辺部のピストン内部に設けられた断熱部材と、を備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関のピストンであって、
少なくともピストン冠面の中央部を含む該ピストン冠面に設けられた、断熱層を有さない非断熱領域と、
ピストンピンボスの上部に位置するピストン内部であり、該ピストンピンボスの軸方向に垂直かつ、前記ピストン冠面に平行に設けられた断熱部材と、を備えることを特徴とする。
第1及び第2の発明によれば、気筒内にタンブル流が形成される場合において、タンブル流が当接する領域以外のピストン冠面の領域を断熱領域とすることができる。断熱領域を設けることにより、燃焼ガスからピストンへの受熱量が低減され、冷却損失の低減を図ることができる。また、第1及び第2の発明によれば、タンブル流が当接するピストン冠面の領域を非断熱領域とすることができる。非断熱領域では、断熱領域に比してピストン冠面の温度が低減される。タンブル流が当接する領域では熱伝導率の高くなるが、非断熱領域とすることで温度が低減されるため、ピストン冠面による吸気ガスの加熱量を低減することができる。その結果、圧縮端における吸気ガスの温度が低減され、ノッキングを抑制することができる。このため、本発明によれば、気筒内にタンブル流が形成される内燃機関において、ノッキングの抑制と、冷却損失の低減とを両立させることができる。
第3及び第4の発明によれば、気筒内にタンブル流が形成される場合において、タンブル流が当接する領域の温度を低い状態に保つことができる。具体的に説明する。タンブル流が当接するピストン冠面の領域は、熱伝導率が高い。そのため、ピストンから吸気ガスに熱が移動し、当該領域の温度が低下する。このとき、高温であるピストンの他領域から、温度が低下した当該領域に熱が移動して平衡を保とうとする。しかしながら、本発明の構成によれば、ピストン内部に設けられた断熱部材により、この熱の移動を遮ることができる。そのため、タンブル流が当接する領域の温度を低い状態に保つことができ、ピストン冠面による吸気ガスの加熱量を低減することができる。このため、本発明によれば、圧縮端における吸気ガスの温度が低減され、ノッキングを抑制することができる。
本発明の実施の形態1における内燃機関のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1におけるピストン16の冠面35の構造について説明するための図である 本発明の実施の形態2におけるピストン60の冠面62の構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態2におけるピストン60の縦断面図である。
10 内燃機関
12 シリンダブロック
14 気筒
16、60 ピストン
18 ピストンピン
20 コネクティングロッド
22 シリンダヘッド
24 燃焼室
26 点火プラグ
28 吸気ポート
30 排気ポート
32 吸気バルブ
34 排気バルブ
35、62 冠面
36 中央部
38、66 ピストン冠面の外縁部
40 シリンダヘッドの下面凹部の外縁部
42 燃焼室の上面部
44 気筒の排気側の側壁
46 気筒の吸気側の側壁
48EX、48IN、64IN、64EX バルブリセス
50、70 タンブル流当接領域
52 タンブル流当接領域以外の領域
68 ピストンピンボス
72 断熱材
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
(基本的構成)
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。ここでは、内燃機関10は4サイクルエンジンであるものとする。図1には、内燃機関10の縦断面が表されている。
内燃機関10は、シリンダブロック12を備えている。シリンダブロック12には、気筒14が形成されている。本発明において、内燃機関10の気筒数は特に限定されるものではない。気筒14の内部には、ピストン16が摺動可能に配置されている。ピストン16は、ピストンピン18及びコネクティングロッド20を介して、クランク軸に連結されている。
シリンダブロック12の上部には、シリンダヘッド22が組み付けられている。シリンダブロック12に形成された気筒14の内面と、ピストン16の冠面と、シリンダヘッド22の下面の凹部とで囲まれた空間によって、内燃機関10の燃焼室24が形成されている。また、シリンダヘッド22には、燃焼室24の頂部から燃焼室24内に突出するように点火プラグ26が取り付けられている。
シリンダヘッド22には、燃焼室24に連通する吸気ポート28と排気ポート30とが形成されている。吸気ポート28の上流部には、燃焼室24に向けて、吸気ポート28内に燃料を噴射するための図示しないインジェクタが配置されている。本実施形態のシステムは図示しないECU(Electronic Control Unit)を備えている。ECUには、上述の点火プラグ26、インジェクタが接続されている。ECUは、吸気行程においてインジェクタに燃料を噴射させ、圧縮行程において点火プラグ26に火花点火させる。
また、吸気ポート28の下流部は2つに分岐されている。分岐された吸気ポート28の下流端には、吸気ポート28を燃焼室24に対して開閉するための吸気バルブ32がそれぞれ設けられている。同様に、排気ポート30の上流部は2つに分岐されている。分岐された排気ポート30の上流端には、排気ポート30を燃焼室24に対して開閉するための排気バルブ34がそれぞれ設けられている。なお、本発明において、吸気ポートや排気ポートの分岐数、吸気バルブや排気バルブの数は特に限定されるものではない。
ピストン16の燃焼室に面する冠面35には、中央部36に球面状の凹部が形成されている。また、冠面35の外縁部38には、外縁から中央部36に向けて燃焼室上方に傾斜した斜めスキッシュが形成されている。また、燃焼室24を形成するシリンダヘッド22の下面凹部の外縁部40にも、外縁部38に対向する斜めスキッシュが形成されている。すなわち、外縁部38、40との間にスキッシュエリアが形成されている。
図2は、本発明の実施の形態1におけるピストン16の冠面35の構造について説明するための図である。図2は、図1の矢印B方向からピストン16の冠面35を見た上面図である。図2に示す通り、ピストン16の冠面35には、2つの吸気バルブ32の傘部それぞれに対応するバルブリセス48INが形成されている。同様に、冠面35には、2つの排気バルブ34の傘部それぞれに対応するバルブリセス48EXが形成されている。そして、冠面35には、バルブリセス48IN、48EXを挟んで、上述したスキッシュエリアを形成する外縁部38が4箇所形成されている。
(特徴的構成)
次に、本実施形態のシステムにおける吸気流(以下、燃料と新気との混合気からなる吸気ガスの流れをいう。)について説明する。図1には、本実施形態のシステムの吸気行程において、気筒14内に形成される吸気流の代表的な流れが示されている。実線の矢印a1は、吸気行程において、吸気ポート28から吸入され、吸気ポート28側に面する吸気バルブ32の傘裏面に沿って、燃焼室24の上面部42に導かれる吸気ガスの流れを示している。実線の矢印a2は、吸気行程において、燃焼室24の上面部42から燃焼室24に面する排気バルブ34の傘表面に沿って、気筒14の排気側の側壁44に導かれる吸気ガスの流れを示している。実線の矢印a3は、吸気行程において、気筒14の排気側の側壁44から冠面35に当接して、気筒14の吸気側の側壁46に導かれる吸気ガスの流れを示している。このように、本実施形態のシステムでは、実線の矢印a1〜a3に示すタンブル流が形成される。実線の矢印a3の方向はピストンピン18の軸線に対し垂直である。
また、図2に示す破線の矢印a3は、図1における実線の矢印a3と同様に、吸気行程において、冠面35に当接する吸気ガスの流れを示している。図2に示す冠面35上の領域50は、タンブル流としての吸気ガスが冠面35に当接して流れる領域を表している。以下、領域50をタンブル流当接領域という。
なお、ピストン16の冠面35のどのような領域を、タンブル流当接領域50とするかは、本発明を適用する内燃機関の仕様、例えば、吸気ポート28や冠面35の形状、吸気バルブ32の配置や開弁特性等によって種々異なることが想定される。そのため、一般的には内燃機関毎に実験的にタンブル流当接領域50を定めるものとする。例えば、強い気流が当たるタンブル流当接領域50として、冠面35の熱伝導率が閾値以上となるタンブル流が接触する領域を実験等で定める。この場合、タンブル流当接領域50以外の冠面35の部分は、熱伝導率が閾値以下の弱い気流が当たる領域であり、タンブル流が当接する領域とはしないこととする。
上述した通り、本実施形態の構成においては、吸気行程においてタンブル流が形成される。タンブル流である吸気流は、気筒14の排気側からピストン16の冠面35に向かって流れ込み、冠面35に当接しながら、気筒14の吸気側に向かって通過する。そのため、冠面35のタンブル流当接領域50には、強い気流が当たることとなる。
本実施形態のシステムでは、タンブル流当接領域50以外の冠面35上の少なくとも一部を、断熱層が形成された断熱領域とする。例えば、タンブル流当接領域50以外の領域52を、断熱層が形成された断熱領域とする。図2では、排気側から吸気側に向けてピストン冠面に当接するタンブル流の側方に領域52(断熱領域)が設けられている。断熱層を形成する断熱材としては、セラミック等の断熱効果を有する部材が用いられる。
加えて、本実施形態のシステムでは、強い気流が当たるタンブル流当接領域50を、断熱層を有さない非断熱領域とする。上述した通り、タンブル流当接領域50は内燃機関毎に実験的に定めるものであり、ここでは代表的な例を示す。タンブル流当接領域50の長辺は、排気側の側壁44に接する位置から吸気側の側壁46に接する位置に渡って、冠面35の中央部36を通過するように定められている。また、タンブル流当接領域50の短辺は次のように定められている。まず、対向する吸気バルブ32と排気バルブ34とを1組とする。本実施形態のシステムでは、吸気バルブ32と排気バルブ34とからなる組が、2組並設されている。次に、各組について、両バルブの傘部を冠面35にそれぞれ投影する。投影された両バルブの傘部の中心を結ぶ線分を描く。2組について平行な線分が描かれる。この平行な線分の距離が、タンブル流当接領域50の短辺として定められている。タンブル流当接領域50は、冠面35上において上記平行な線分に挟まれた範囲として帯状に定められている。
以上説明したように、図1〜図2に示す本実施形態の構成によれば、吸気行程中に強い気流が当たらない領域52を断熱領域とすることで、燃焼ガスからピストン16への受熱量が低減され、冷却損失を低減することができる。
また、本実施形態の構成によれば、吸気行程中に強いタンブル流が当たるタンブル流当接領域50は、熱伝達率が高い領域であるところ、タンブル流当接領域50を非断熱領域とすることで、断熱層が形成される場合に比して、タンブル流当接領域50の温度を低減することができる。タンブル流当接領域50の温度が低減されることにより、ピストン冠面による吸気ガスの加熱量を低減することができる。その結果、圧縮端における吸気ガスの温度が低減され、ノッキングを抑制することができる。
このように、本実施形態のシステムによれば、気筒内にタンブル流が形成される内燃機関において、ノッキングの抑制と、冷却損失の低減とを両立させることができ、好適な熱効率を実現することができる。
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、タンブル流当接領域50の短辺を、各組について、投影された両バルブの傘部の中心を結ぶ線分を描き、2組について描かれた平行な線分の距離とすることとしているが、タンブル流当接領域50の短辺の定め方はこれに限定されるものではない。第1の変形例として、各組について、投影された両バルブの傘部の共通接線のうちピストン中心側の接線を描き、各組について描かれた平行な接線の距離をタンブル流当接領域50の短辺として定めることとしてもよい。また、第2の変形例として、各組について投影された両バルブの傘部の共通接線のうちピストン外縁側の接線を描き、各組について描かれた平行な接線の距離をタンブル流当接領域50の短辺として定めることとしてもよい。なお、この点は以下の実施の形態においても同様である。
また、上述した実施の形態1のシステムにおいては、インジェクタとして、ポート噴射式のインジェクタを用いることとしているが、筒内直接噴射式のインジェクタを用いることとしても良い。なお、この点は以下の実施の形態においても同様である。
尚、上述した実施の形態1においては、ピストン16が前記第1及び第2の発明における「ピストン」に、冠面35が前記第1及び第2の発明における「ピストン冠面」に、タンブル流当接領域50が前記第1及び第2の発明における「非断熱領域」に、領域52が前記第1及び第2の発明における「断熱領域」に、それぞれ相当している。
実施の形態2.
(基本的構成)
次に、図3(A)、図3(B)を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは図1に示す構成におけるピストン16に代えて、後述するピストン60が用いられる点を除き、図1に示す構成と略同様である。
図3(A)は、本実施形態のシステムにおけるピストン60の冠面62の構造を示す上面図である。図3(A)に示す通り、ピストン60の冠面62には、2つの吸気バルブ32の傘部それぞれに対応するバルブリセス64INが形成されている。同様に、冠面62には、2つの排気バルブ34の傘部それぞれに対応するバルブリセス64EXが形成されている。そして、冠面35には、バルブリセス64IN、64EXを挟んで、スキッシュエリアを形成する外縁部66が2箇所形成されている。
図3(B)は、図3(A)に示すC面によるピストン60の縦断面図である。ピストン60の下部には、ピストンピンボス68が設けられている。ピストンピンボス68は、冠面62の吸気−排気方向に対して、垂直方向に位置する側部にそれぞれ設けられている。ピストンピンボス68には、図1に示すピストンピン18が挿入されている。
(特徴的構成)
次に、本実施の形態のシステムにおける吸気流(以下、燃料と新気との混合気からなる吸気ガスの流れをいう。)について説明する。本実施形態のシステムでは、上述した図1と同様に、実線の矢印a1〜a3に示すタンブル流が形成される。
また、図3(A)に示す矢印a3は、図1における実線の矢印a3と同様に、吸気行程において、冠面62に当接する吸気ガスの流れを示している。図3(A)に示す冠面62上の領域70は、タンブル流としての吸気ガスが冠面62に当接して流れる領域を表している。以下、領域70をタンブル流当接領域という。
なお、ピストン60の冠面62のどのような領域を、タンブル流が流れるタンブル流当接領域70とするかは、上述した実施の形態1におけるタンブル流当接領域50と同様に、本発明を適用する内燃機関の仕様によって種々異なることが想定される。そのため、一般的には内燃機関毎に実験的にタンブル流当接領域70を定めるものとする。タンブル流当接領域70の定め方については、上述したタンブル流当接領域50と同様であるため、ここではその説明を省略する。一例として、図3(A)には、ピストン60の中央部を含み、吸気流が流れる方向を長辺とする楕円状のタンブル流当接領域70が表されている。
上述した通り、本実施形態の構成においては、吸気行程においてタンブル流が形成される。タンブル流である吸気流は、気筒14の排気側からピストン60の冠面62に向かって流れ込み、冠面62に当接しながら、気筒14の吸気側に向かって通過する。そのため、冠面62のタンブル流当接領域70には、強い気流が当たることとなる。
本実施形態のシステムでは、少なくとも、強い気流が当たるタンブル流当接領域70を、断熱層を有さない非断熱領域とする。図3(A)においては、冠面62上のタンブル流当接領域70以外の部分も非断熱領域として構成されている。
加えて、本実施形態のシステムでは、図3(B)に示すようにピストン60の内部であって、冠面62から浅い位置に埋没するように断熱材72が挿入されている。断熱材72は、ピストン上面視において、タンブル流当接領域70とそれ以外の領域の境目に設けられている。代表的な例として、断熱材72は、図3(B)に示すように、吸気流の流れに平行に2箇所設けられている。断熱材72は、例えば直方体であるがこれに限定されるものではない。断熱材72としては、セラミック等の断熱効果を有する部材が用いられる。
換言すれば、図3(B)に示す断熱材72は、ピストンピンボス68の上部のピストン60内部であって、ピストンピンボス68の軸方向(ピストンピン18の軸方向)に垂直かつ、冠面62に平行に設けられている。
上述した本実施形態の構成おいて、吸気行程中に強いタンブル流が当たるタンブル流当接領域70は、熱伝達率が高い領域である。熱伝導率が高いため、ピストン60から吸気ガスへ熱が移動する。そのため、タンブル流当接領域70の温度が低下することとなる。このとき、タンブル流当接領域70以外の部分は高温であるため、温度が下がったタンブル流当接領域70へ熱が移動して平衡を保とうとする。
しかしながら、本実施形態のピストン60によれば、断熱材72が挿入されていることにより、熱の移動を遮ることができる。熱の移動を遮ることで、強いタンブル流が当たるタンブル流当接領域70の温度を低い状態に保つことができる。そのため、吸気ガスへの加熱量を低減することができる。その結果、圧縮端における吸気ガスの温度が低減され、ノッキングを抑制することができる。このため、本発明によれば、気筒内にタンブル流が形成される内燃機関において、ノッキングを抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態2のシステムにおいては、断熱材72を、ピストン60の内部に、吸気流の流れに平行に2箇所設けることとしているが、断熱材72の配置はこれに限定されるものではない。例えば、タンブル流当接領域70の外周全体又はその一部を囲むように設けることとしてもよい。
また。上述した実施の形態2のシステムにおいては、冠面62の非断熱領域を、冠面62全体としているが、タンブル流当接領域70以外の領域を、断熱層が形成された断熱領域とすることとしてもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、ピストン60が前記第3及び第4の発明における「ピストン」に、冠面62が前記第3及び第4の発明における「ピストン冠面」に、断熱材72が前記第3及び第4の発明における「断熱部材」に、タンブル流当接領域70が前記第3の発明における「タンブル流当接領域」に、タンブル流当接領域70を含む冠面62上の領域が前記第3及び4の発明における「非断熱領域」に、ピストンピンボス68が前記第4の発明における「ピストンピンボス」に、それぞれ相当している。

Claims (4)

  1. 気筒内にタンブル流が形成される内燃機関のピストンにおいて、
    吸気行程中に前記タンブル流が当接するピストン冠面上の領域であり、断熱層を有さない非断熱領域と、
    前記非断熱領域以外の前記ピストン冠面上の少なくとも一部の領域であり、断熱層を有する断熱領域と、
    を備えることを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. ピストン冠面の中央部を含み、該ピストン冠面の吸気側と排気側とに渡って帯状に設けられた、断熱層を有さない非断熱領域と、
    前記非断熱領域の側方にあたる前記ピストン冠面に設けられた、断熱層を有する断熱領域と、
    を備えることを特徴とする内燃機関のピストン
  3. 気筒内にタンブル流が形成される内燃機関のピストンにおいて、
    ピストン冠面上に設けられ、吸気行程中に前記タンブル流が当接するタンブル流当接領域を少なくとも含む、断熱層を有さない非断熱領域と、
    前記タンブル流当接領域の周辺部のピストン内部に設けられた断熱部材と、
    を備えることを特徴とする内燃機関のピストン。
  4. 気筒内にタンブル流が形成される内燃機関のピストンにおいて、
    前記ピストンの冠面は、その中央部に前記タンブル流としての吸気ガスが当接して流れる断熱層を有しないタンブル流当接領域と、それ以外の領域とを有し、
    前記ピストンの上面視において、前記タンブル流当接領域とそれ以外の領域との境目であって、前記ピストンの内部に設けられた断熱部材と、
    を備えることを特徴とする内燃機関のピストン。
JP2011553700A 2010-02-15 2010-02-15 内燃機関のピストン Expired - Fee Related JP5293842B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/052159 WO2011099156A1 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 内燃機関のピストン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011099156A1 JPWO2011099156A1 (ja) 2013-06-13
JP5293842B2 true JP5293842B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=44367456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011553700A Expired - Fee Related JP5293842B2 (ja) 2010-02-15 2010-02-15 内燃機関のピストン

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8978611B2 (ja)
JP (1) JP5293842B2 (ja)
CN (1) CN102762836B (ja)
DE (1) DE112010005268B4 (ja)
WO (1) WO2011099156A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104696066A (zh) * 2014-01-18 2015-06-10 摩尔动力(北京)技术股份有限公司 大绝热指数发动机
WO2017174143A1 (en) * 2016-04-08 2017-10-12 Volvo Truck Corporation A piston for a cylinder for an internal combustion engine
US11022027B2 (en) * 2016-11-18 2021-06-01 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine with reduced engine knocking
EP3608531A4 (en) * 2017-04-04 2020-03-18 Nissan Motor Co., Ltd PISTON
CN114107874A (zh) * 2022-01-27 2022-03-01 潍柴动力股份有限公司 一种隔热活塞及制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56138116U (ja) * 1980-03-21 1981-10-19
JPS56175548U (ja) * 1980-05-28 1981-12-24
JPS60178345U (ja) * 1984-05-08 1985-11-27 三菱重工業株式会社 内燃機関用ピストン
JPH02118152U (ja) * 1989-03-09 1990-09-21
JP2699586B2 (ja) * 1989-10-27 1998-01-19 いすゞ自動車株式会社 断熱ピストン及びその製造方法
JP3758357B2 (ja) * 1998-03-27 2006-03-22 日産自動車株式会社 筒内噴射式内燃機関のピストン

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE630440C (de) * 1936-05-28 Elektronmetall G M B H Leichtmetallkolben fuer Brennkraftmaschinen
DE1012120B (de) 1954-02-23 1957-07-11 Schmidt Gmbh Karl Kolben aus Leichtmetall fuer Brennkraftmaschinen
US3251349A (en) * 1964-01-09 1966-05-17 Continental Aviat & Eng Corp Piston construction
DE2545588A1 (de) * 1975-10-11 1977-04-14 Elsbett L Kolben fuer brennkraftmaschinen, insbesondere dieselmotoren
DE3321212A1 (de) * 1983-06-11 1984-12-13 Kolbenschmidt AG, 7107 Neckarsulm Aus einem leichtmetallwerkstoff gegossenes bauteil fuer brennkraftmaschinen
JPS61142320A (ja) 1984-12-15 1986-06-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd デイ−ゼル機関の燃焼室
US6170454B1 (en) * 1998-07-31 2001-01-09 Techniphase Industries, Inc. Piston apparatus and methods
JP2000073770A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Nissan Motor Co Ltd 4サイクル内燃機関
CN2620764Y (zh) 2003-05-27 2004-06-16 建设工业(集团)有限责任公司技术中心 发动机强涡流燃烧室
JP2007187093A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Toyota Industries Corp 予混合圧縮自着火燃焼機関
CN101162003A (zh) * 2006-10-11 2008-04-16 奇瑞汽车有限公司 一种发动机活塞
JP2008111367A (ja) 2006-10-30 2008-05-15 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関およびピストン
JP2009036126A (ja) 2007-08-02 2009-02-19 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射時期制御装置
JP2009041388A (ja) 2007-08-07 2009-02-26 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関
JP2009062975A (ja) 2007-08-13 2009-03-26 Nissan Motor Co Ltd 水噴射式エンジン
JP4877208B2 (ja) 2007-11-16 2012-02-15 日産自動車株式会社 内燃機関
CN201209486Y (zh) * 2008-06-13 2009-03-18 安徽江淮汽车股份有限公司 1.9l高压共轨、增压中冷柴油发动机活塞

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56138116U (ja) * 1980-03-21 1981-10-19
JPS56175548U (ja) * 1980-05-28 1981-12-24
JPS60178345U (ja) * 1984-05-08 1985-11-27 三菱重工業株式会社 内燃機関用ピストン
JPH02118152U (ja) * 1989-03-09 1990-09-21
JP2699586B2 (ja) * 1989-10-27 1998-01-19 いすゞ自動車株式会社 断熱ピストン及びその製造方法
JP3758357B2 (ja) * 1998-03-27 2006-03-22 日産自動車株式会社 筒内噴射式内燃機関のピストン

Also Published As

Publication number Publication date
DE112010005268T5 (de) 2013-02-28
US8978611B2 (en) 2015-03-17
US20120318230A1 (en) 2012-12-20
DE112010005268B4 (de) 2019-07-04
JPWO2011099156A1 (ja) 2013-06-13
CN102762836A (zh) 2012-10-31
CN102762836B (zh) 2014-08-27
WO2011099156A1 (ja) 2011-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5293842B2 (ja) 内燃機関のピストン
JP2011169232A (ja) 内燃機関
JP6115197B2 (ja) 内燃機関の燃焼室構造
JP6020856B2 (ja) エンジンの燃焼室構造
JP6774500B2 (ja) 断熱インサート部材及びこれを備えるエンジン
JP6006276B2 (ja) 内燃機関
JP2009293611A (ja) エンジンのピストン
JP7502181B2 (ja) 内燃機関の燃焼室構造
JP5699884B2 (ja) 内燃機関
JP2008223615A (ja) 内燃機関
JP6512330B2 (ja) 内燃機関の吸気ポート構造
JP6347130B2 (ja) 内燃機関の吸気ポート構造
JP5664349B2 (ja) 内燃機関
JP5224182B2 (ja) 内燃機関
JP6390339B2 (ja) 内燃機関の吸気ポート断熱構造
JP4785539B2 (ja) 内燃機関およびそのピストン
JP4785540B2 (ja) 内燃機関およびそのピストン
JP6060126B2 (ja) 内燃機関
US11415075B2 (en) Port shapes for enhanced engine breathing
JP7425635B2 (ja) 多気筒エンジンのシリンダヘッド
JP5293886B2 (ja) エンジンのピストン
JP2018021540A (ja) 多弁式燃焼室
JP6057667B2 (ja) 内燃機関のシリンダブロック
JP4848474B1 (ja) 火花点火式4サイクルエンジン
JP2002266696A (ja) シリンダヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5293842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees