JP5291950B2 - 減衰力可変ダンパの制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、減衰力可変ダンパの制御装置および制御方法に係り、詳しくは、レーンチェンジ時等における車体ロールの抑制を実現する技術に関する。
自動車のサスペンションに用いられる筒型ダンパとして、乗り心地や操縦安定性の向上を図るべく、減衰力を段階的あるいは無段階に可変制御できる減衰力可変型のものが種々開発されている。減衰力可変ダンパ(以下、単にダンパと記す)を装着した車両では、車両の走行状態に応じてダンパの減衰力を可変制御することにより、操縦安定性や乗り心地の向上を図ることが可能となる。例えば、車両の旋回走行時には横方向運動に伴う慣性力(横加速度)によって車体が左右方向にロール動するが、横加速度の微分値に応じて第1の目標減衰力を算出する一方で、ヨーレイトの2階微分値に応じて第2の目標減衰力を算出し、これら第1,第2の目標減衰力のうちでその絶対値が大きい方に基づいて減衰力制御を行うものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−153186号公報
しかしながら、特許文献1の方法には、乗り心地を向上させるべく第1,第2の目標減衰力を低く設定した場合、レーンチェンジ時に運転者が違和感を憶える虞があった。すなわち、レーンチェンジ時においては、自動車が直進走行から旋回走行に移行する際(レーンチェンジ前期)のロール動はさほど問題とならないが、旋回走行から直進走行に移行する際(レーンチェンジ後期)のロール動を小さくしないと、直進走行に復帰した後にも車体ロールが継続してしまい、これに運転者が強い違和感を憶えるのである。図14は、追い越し時等でのダブルレーンチェンジ走行(左車線から右車線にレーンチェンジした後、すぐに右車線から左車線にレーンチェンジする走行状態)時におけるヨーレイトおよび車体ロールの変化を示している。同図から判るように、ダブルレーンチェンジ走行時においては、1度目のレーンチェンジ後期の車体ロール(図中のA部)が大きくなり、2度目のレーンチェンジ前後期の車体ロール(図中のB部)も大きくなり、直進走行に復帰した後にも比較的大きな車体ロール(図中のC部)が生じている。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、レーンチェンジ時等における車体ロールの抑制を実現する減衰力可変ダンパの制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、車体と車輪との間にそれぞれ減衰力可変ダンパが介装された車両に搭載され、当該減衰力可変ダンパの減衰力制御に供される制御装置であって、前記車両の旋回状態量を検出する旋回状態量検出手段と、前記旋回状態量検出手段の検出結果に基づき、前記減衰力可変ダンパのロール目標減衰力を設定するロール目標減衰力設定手段とを備え、前記旋回状態量検出手段は、車両の重心点における横加速度を検出する横加速度検出手段を有し、前記ロール目標減衰力設定手段は、前記車両が旋回走行から直進走行に移行しかけている場合のロール目標減衰力を、前記車両が直進走行から旋回走行に移行しかけている場合のロール目標減衰力よりも大きな値に設定すべく、前記横加速度の微分値の絶対値が所定の直進移行判定閾値より小さい場合には、前記車両が旋回走行から直進走行に移行しかけていないとして、所定の第1変換手段を用いることにより、前記横加速度の微分値に基づき第1ロール減衰力ベース値を求め、前記横加速度の微分値の絶対値が前記直進移行判定閾値以上である場合には、前記車両が旋回走行から直進走行に移行しかけているとして、前記第1変換手段よりもロール減衰力ベース値が大きくなる第2変換手段を用いることにより、前記横加速度の微分値に基づき第1ロール減衰力ベース値を求め、前記第1ロール減衰力ベース値に基づき、ロール目標減衰力を設定するとともに、前記車両が悪路を走行していると判定した場合には、前記直進移行判定閾値を増大させることを特徴とする。
発明によれば、例えば、レーンチェンジ前期ではダンパの減衰力が比較的小さくなることで乗り心地が向上する一方、レーンチェンジ後期ではダンパの減衰力が大きくなることで直進走行に復帰した後の車体ロールが抑制されるとともに、新たにセンサ等を設置することなく、比較的簡単な処理によって旋回走行から直進走行に移行しかけているか否かを判定できる。
以下、本発明を4輪自動車に適用した一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は実施形態に係る4輪自動車の概略構成図であり、図2は実施形態に係るダンパの縦断面図であり、図3は実施形態に係る減衰力制御装置の概略構成を示すブロック図であり、図4はロール演算制御部の概略構成を示すブロック図である。
<自動車の概略構成>
先ず、図1を参照して、実施形態に係る自動車の概略構成について説明する。説明にあたり、4本の車輪やそれらに対応してする部材(タイヤやサスペンション等)については、それぞれ符号(数字)に前後左右を示す添字を付して、車輪3fl(左前)、車輪3fr(右前)、車輪3rl(左後)、車輪3rr(右後)等と記すとともに、総称する場合には添字の無い符号を用いて車輪3等と記す。
図1に示すように、自動車(車両)Vの車体1にはタイヤ2が装着された車輪3が前後左右に設置されており、これら各車輪3がサスペンションアーム4や、スプリング5、減衰力可変式ダンパ(以下、単にダンパと記す)6等からなるサスペンション7によって車体1に懸架されている。自動車Vには、各種の制御に供されるECU(Electronic Control Unit)8の他、車速センサ9や横Gセンサ10、前後Gセンサ11、ヨーレイトセンサ12等が車体1の適所に設置されている。また、自動車Vには、上下Gセンサ(ばね上加速度検出手段)13と、ストロークセンサ(状態量検出手段)14と、車輪速センサ15とが各車輪3fl〜3rrごとに設置されている。
ECU8は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、通信回線(本実施形態では、CAN(Controller Area Network))を介して、各車輪3のダンパ6や各センサ9〜15と接続されている。
<ダンパ>
図2に示すように、本実施形態のダンパ6は、モノチューブ式(ド・カルボン式)であり、MRF(Magneto-Rheological Fluid:磁気粘性流体)が充填された円筒状のシリンダ22と、このシリンダ22に対して軸方向に摺動するピストンロッド23と、ピストンロッド23の先端に装着されてシリンダ22内を上部油室24と下部油室25とに区画するピストン26と、シリンダ22の下部に高圧ガス室27を画成するフリーピストン28と、ピストンロッド23等への塵埃の付着を防ぐカバー29と、フルバウンド時における緩衝を行うバンプストップ30とを主要構成要素としている。
シリンダ22は、下端のアイピース22aに嵌挿されたボルト31を介して、車輪側部材であるサスペンションアーム4の上面に連結されている。また、ピストンロッド23は、上下一対のラバーブッシュ32とナット33とを介して、その上端のスタッド23aが車体側部材であるダンパベース(ホイールハウス上部)34に連結されている。
ピストン26には、上部油室24と下部油室25とを連通する連通路41と、この連通路41の内側に位置するMLVコイル42とが設けられている。ECU8からMLVコイル42に電流が供給されると、連通路41を流通するMRFに磁界が印可されて強磁性微粒子が鎖状のクラスタを形成する。これにより、連通路41を通過するMRFの見かけ上の粘度(以下、単に粘度と記す)が上昇し、ダンパ6の減衰力が増大する。
<減衰力制御装置の概略構成>
図3に示すように、ECU8には、ダンパ6の制御を行う減衰力制御装置50が内装されている。減衰力制御装置50は、上述した各センサ9〜15が接続する入力インタフェース51と、各センサ9〜13の検出信号から得られたロールモーメントやピッチモーメント、ばね上速度等に基づき各ダンパ6の目標減衰力を設定する減衰力設定部52と、減衰力設定部52から入力した目標減衰力とストロークセンサ14から入力したストローク速度Ssとに応じて各ダンパ6(MLVコイル42)への駆動電流を生成する駆動電流生成部53と、駆動電流生成部53が生成した駆動電流を各ダンパ6に出力する出力インタフェース54とから構成されている。なお、減衰力設定部52には、スカイフック制御に供されるスカイフック演算制御部55や、ロール制御に供されるロール演算制御部56、ピッチ制御に供されるピッチ演算制御部57等が収容されている。
<ロール演算制御部>
図4に示すように、ロール演算制御部56は、横加速度信号Gyに基づいて直進移行判定を行う直進移行判定部61と、横加速度信号Gyと直進移行判定部61とに基づいて第1ロール減衰力ベース値Dbr1を設定する第1ベース値設定部62と、車輪速Vhに基づいて直進移行判定閾値Gy’thを設定する判定閾値設定部63と、ヨーレイトγに基づいて第2ロール減衰力ベース値Dbr2を設定する第2ベース値設定部64と、第1ロール減衰力ベース値Dbr1と第2ロール減衰力ベース値Dbr2とのどちらか一方をロール目標減衰力Drtgtとして選択/設定する目標減衰力設定部65とを各車輪3ごとに備えている。
≪実施形態の作用≫
<減衰力制御>
自動車Vが走行を開始すると、減衰力制御装置50は、所定の処理インターバル(例えば、10ms)をもって、図5のフローチャートにその手順を示す減衰力制御を繰り返し実行する。減衰力制御を開始すると、減衰力制御装置50は、図5のステップS1で、横Gセンサ10、前後Gセンサ11、および上下Gセンサ13から得られた車体1の各加速度や、車速センサ(図示せず)から入力した車速等に基づき自動車Vの運動状態を判定する。次に、減衰力制御装置50は、自動車Vの運動状態に基づき、ステップS2で各ダンパ6のスカイフック目標減衰力Dshtgtを設定し、ステップS3で各ダンパ6のロール目標減衰力Drtgtを設定し、ステップS4で各ダンパ6のピッチ目標減衰力Dptgtを設定する。
次に、減衰力制御装置50は、ステップS5で各ダンパ6のストローク速度Ssが正の値であるか否かを判定し、この判定がYesであった場合(すなわち、ダンパ6が伸び側に作動している場合)、ステップS6で3つの目標減衰力Dshtgt,Drtgt,Dptgtのうち値が最も大きいものを目標減衰力Dtgtとして採用する。また、減衰力制御装置50は、ステップS5の判定がNoであった場合(すなわち、ダンパ6が縮み側に作動している場合)、ステップS7で3つの目標減衰力Dshtgt,Drtgt,Dptgtのうち値が最も小さいものを目標減衰力Dtgtとして採用する。
ステップS6またはステップS7で目標減衰力値Dtgtを決定すると、減衰力制御装置50は、ステップS8で図6の目標電流マップから目標減衰力Dtgtおよびストローク速度Ssに応じた目標電流Itgtを検索/設定した後、ステップS9で各ダンパ6のMLVコイル46に駆動電流を出力する。
<ロール目標減衰力設定処理>
上述した減衰力制御と並行して、減衰力制御装置50内のロール演算制御部56は、所定の処理インターバルをもって、図7のフローチャートにその手順を示すロール目標減衰力設定処理を繰り返し実行する。ロール目標値設定処理を開始すると、ロール演算制御部56は、図7のステップS11で、横Gセンサ10から入力した横加速度Gyの微分値(以下、横加速度微分値と記す)Gy’を算出する。図8に示すように自動車Vが道路71の右側車線71Rから左側車線71Lにレーンチェンジした場合、横加速度微分値Gy’の値は、図9に示すように、レーンチェンジ前期においては比較的小さな値となるが、レーンチェンジ後期においては大きな値となる。
次に、ロール演算制御部56は、ステップS12で、初期値0の直進移行フラグFstが1であるか否かを判定する。ステップS12の初回の判定はNoとなるため、ロール演算制御部56は、ステップS13で、横加速度微分値Gy’の値が左側直進移行判定閾値−Gy’thと右側直進移行判定閾値Gy’thとの間にあるか否か(すなわち、直進移行判定領域外にあるか否か)を判定する。そして、レーンチェンジ前期等において、横加速度微分値Gy’が直進移行判定領域外にあり、ステップS12の判定がYesとなれば、ロール演算制御部56は、ステップS14で、図10の横加速度−減衰力マップの第1ラインL1を用いて、第1ロール減衰力ベース値Dbr1を検索/設定する。図10に示すように、第1ラインL1は、直進移行判定領域外での第1ロール減衰力ベース値Dbr1を小さくすべく、その傾斜が緩やかになっている。
次に、ロール演算制御部56は、ステップS15で、ヨーレイトセンサ12から入力したヨーレイトγを2階微分してヨーレイト2階微分値γ”(車軸位置の横加速度)を算出した後、ステップS16で、ヨーレイト2階微分値γ”に基づき図11のヨーレイト−減衰力マップから第2ロール減衰力ベース値Dbr2を検索/設定する。なお、第2ロール減衰力ベース値Dbr2は、乗り心地を向上させるために比較的小さな値に設定される。
次に、ロール演算制御部56は、ステップS17で、第1ロール減衰力ベース値Dbr1と第2ロール減衰力ベース値Dbr2とを比較し、絶対値の大きい方をロール目標減衰力Drtgtに設定する。横加速度微分値Gy’が直進移行判定領域外にある場合、第1ロール減衰力ベース値Dbr1が選択されても、ロール目標減衰力Drtgtは過大な値となることはなく、レーンチェンジ前期における良好な乗り心地が確保される。
一方、レーンチェンジ後期において、横加速度微分値Gy’の絶対値が大きくなってステップS13の判定がNoとなると(すなわち、横加速度微分値Gy’が直進移行判定領域に移行すると)、ロール演算制御部56は、先ず、ステップS18で直進移行フラグFstを1とする。しかる後、ロール演算制御部56は、ステップS19で、横加速度−減衰力マップの第2ラインL2を用いて、第1ロール減衰力ベース値Dbr1を検索/設定する。図10に示すように、第2ラインL2は、直進移行判定領域での第1ロール減衰力ベース値Dbr1を大きくすべく、その傾斜が急になっている。
ステップS19で第1ロール減衰力ベース値Dbr1を設定すると、ロール演算制御部56は、前述したステップS15〜S17の処理を行ってロール目標減衰力Drtgtを設定する。この場合は、第1ロール減衰力ベース値Dbr1が非常に大きいことから、ロール目標減衰力Drtgtの値も大きくなり、レーンチェンジ後期における車体1のロール動が効果的に抑制される。
横加速度微分値Gy’が直進移行判定領域に移行した後は、ステップS12の判定がYesとなるため、ロール演算制御部56は、ステップS20で横加速度微分値Gy’が0となったか否か(すなわち、自動車Vが完全に直進走行に移行したか否か)を判定する。そして、ステップS20の判定がNoである間は、ロール演算制御部56は、ステップS19に移行して横加速度−減衰力マップの第2ラインL2を用いて第1ロール減衰力ベース値Dbr1を設定した後、ステップS15〜S17の処理を行ってロール目標減衰力Drtgtを設定する。これにより、レーンチェンジ後期においては、ロール目標減衰力Drtgtの急減による車体1のロール動が起こり難くなるとともに、直進走行に移行した際の車体ロールが効果的に抑制される。
自動車Vが完全に直進走行に移行し、ステップS20の判定がYesになると、ロール演算制御部56は、ステップS21で直進移行フラグFstを0にリセットする。すると、ステップS12の次回の判定がNoとなるため、横加速度微分値Gy’の値が直進移行判定領域外にある場合には、再び横加速度−減衰力マップの第1ラインL1を用いて第1ロール減衰力ベース値Dbr1が設定され、良好な乗り心地が確保される。
<判定閾値設定処理>
上述したロール目標減衰力設定処理と並行して、減衰力制御装置50内のロール演算制御部56は、所定の処理インターバルをもって、図12のフローチャートにその手順を示す判定閾値設定処理を繰り返し実行する。判定閾値設定処理を開始すると、ロール演算制御部56は、図12のステップS31で、車輪速センサ15から入力した車輪速Vhをフィルタリング処理する。このフィルタリング処理は、例えば、車輪速Vhを10〜20Hzのバンドパスフィルタに通過させることによって行えばよい。
次に、ロール演算制御部56は、ステップS32でフィルタリング処理後の車輪速Vhが所定の悪路判定閾値Vhthを超えているか否かを判定し、この判定がNoであれば、ステップS33でデフォルトの直進移行判定閾値Gy’thをそのまま出力する。なお、悪路判定閾値Vhthは、ばね下共振周波数が含まれるような悪路走行時において、フィルタリング処理後の車輪速Vhが超える値に設定されている。
一方、自動車Vが悪路を走行してステップS32の判定がYesになると、ロール演算制御部56は、ステップS34で直進移行判定閾値Gy’thに所定の悪路係数Krを乗じて出力する。これにより、横加速度微分値Gy’は路面の凹凸によって一時的に増大しても直進移行判定領域に移行し難くなり、第1ロール減衰力ベース値Dbr1が不要に大きくなることによる乗り心地の低下が抑制される。
本実施形態では、このような構成を採ったことにより、良好な乗り心地を確保しながら、レーンチェンジ後等における車体ロールを効果的に抑制することができる。図13は、前述した図14に対応するグラフであり、追い越し時等でのダブルレーンチェンジ走行時におけるヨーレイトおよび車体ロールの変化を示している。同図から判るように、本実施形態のダブルレーンチェンジ走行時においては、1度目のレーンチェンジ後期の車体ロール(図中のA部)が比較的小さくなり、2度目のレーンチェンジ前後期の車体ロール(図中のB部)がごく小さくなり、更に直進走行に復帰した後には車体ロールが殆ど無くなっている(図中のC部)。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態ではレーンチェンジを例にして発明の説明を行ったが、スラローム走行等においても同様の作用・効果が得られる。また、上記実施形態では、2本の直線的なラインを有する横加速度−減衰力マップを用いて第1ロール減衰力ベース値を設定したが、横加速度−減衰力マップとして曲線的なラインを有するものを採用してもよいし、演算式等によって第1ロール減衰力ベース値を設定するようにしてもよい。また、上記実施形態では、横加速度微分値が前記直進移行判定領域内にある場合に、車両が旋回走行から直進走行に移行しかけているとして、ロール目標減衰力を大きな値に設定するようにしたが、横加速度微分値が前記直進移行判定領域内にあり、かつ、横加速度の符号と横加速度微分値の符号とが異なる場合にのみ、ロール目標減衰力を大きな値に設定するようにしてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、自動車や制御装置の具体的構成、制御の具体的手順等についても適宜変更可能である。
実施形態に係る4輪自動車の概略構成図である。 実施形態に係るダンパの縦断面図である。 実施形態に係る減衰力制御装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態に係るロール演算制御部の概略構成を示すブロック図である。 実施形態に係る減衰力制御の手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る目標電流マップである。 実施形態に係るロール目標減衰力設定処理の手順を示すフローチャートである。 自動車が道路の右側車線から左側車線にレーンチェンジする様子を示す図である。 レーンチェンジ時における横加速度および横加速度微分値の変化を示すグラフである。 実施形態に係る横加速度−減衰力マップである。 実施形態に係るヨーレイト−減衰力マップである。 実施形態に係る判定閾値設定処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態に係るダブルレーンチェンジ時の車体ロールの変化を示すグラフである。 従来装置に係るダブルレーンチェンジ時の車体ロールの変化を示すグラフである。
符号の説明
1 車体
3 車輪
6 ダンパ
8 ECU
10 横Gセンサ(横加速度検出手段)
12 ヨーレイトセンサ(ヨーレイト検出手段)
50 減衰力制御装置
56 ロール演算制御部(ロール目標減衰力設定手段)
61 直進移行判定部
62 第1ベース値設定部
63 判定閾値設定部
64 第2ベース値設定部
65 目標減衰力設定部
V 自動車

Claims (1)

  1. 車体と車輪との間にそれぞれ減衰力可変ダンパが介装された車両に搭載され、当該減衰力可変ダンパの減衰力制御に供される制御装置であって、
    前記車両の旋回状態量を検出する旋回状態量検出手段と、
    前記旋回状態量検出手段の検出結果に基づき、前記減衰力可変ダンパのロール目標減衰力を設定するロール目標減衰力設定手段とを備え、
    前記旋回状態量検出手段は、車両の重心点における横加速度を検出する横加速度検出手段を有し、
    前記ロール目標減衰力設定手段は、
    前記車両が旋回走行から直進走行に移行しかけている場合のロール目標減衰力を、前記車両が直進走行から旋回走行に移行しかけている場合のロール目標減衰力よりも大きな値に設定すべく、
    前記横加速度の微分値の絶対値が所定の直進移行判定閾値より小さい場合には、前記車両が旋回走行から直進走行に移行しかけていないとして、所定の第1変換手段を用いることにより、前記横加速度の微分値に基づき第1ロール減衰力ベース値を求め、
    前記横加速度の微分値の絶対値が前記直進移行判定閾値以上である場合には、前記車両が旋回走行から直進走行に移行しかけているとして、前記第1変換手段よりもロール減衰力ベース値が大きくなる第2変換手段を用いることにより、前記横加速度の微分値に基づき第1ロール減衰力ベース値を求め、
    前記第1ロール減衰力ベース値に基づき、ロール目標減衰力を設定するとともに、
    前記車両が悪路を走行していると判定した場合には、前記直進移行判定閾値を増大させることを特徴とする減衰力可変ダンパの制御装置。
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