JPH06227228A - サスペンション制御装置 - Google Patents

サスペンション制御装置

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Publication number
JPH06227228A
JPH06227228A JP1615793A JP1615793A JPH06227228A JP H06227228 A JPH06227228 A JP H06227228A JP 1615793 A JP1615793 A JP 1615793A JP 1615793 A JP1615793 A JP 1615793A JP H06227228 A JPH06227228 A JP H06227228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suspension
estimated
control
vehicle
posture change
Prior art date
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Pending
Application number
JP1615793A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Fukushima
明 福島
Noriyuki Nakajima
則之 中島
Fumihito Asano
浅野  文仁
Hiroyuki Kawada
川田  裕之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP1615793A priority Critical patent/JPH06227228A/ja
Publication of JPH06227228A publication Critical patent/JPH06227228A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪速度検出手段と車高検出手段とを組み合
わせた簡単なシステム構成で、路面の凹凸状態に対する
様々な姿勢変化に対して最適なサスペンション制御を行
う。 【構成】 左右の車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度
検出手段と、左右前後の車高をそれぞれ検出する車高検
出手段とを設け、これらの出力信号から車体の姿勢変化
を推定すると共に(ステップ104〜108)、路面の
凹凸状態を推定する(ステップ109,110)。この
後、路面状態の良悪に応じて姿勢変化判定の処理を分岐
させ(ステップ111,112)、サスペンション制御
を補正する。この補正は、良路では、小さなロール角で
もアンチロール制御を早目に働かせてロール抑制効果を
高めるが、悪路では、路面凹凸入力によりむやみにアン
チロール制御が働かないように、アンチロール制御の応
答性を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪速度と車高を検出
してサスペンション剛性を切り換えるようにしたサスペ
ンション制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のサスペンション制御装置の公知
例としては、例えば特開昭64−90813号公報に記
載されたものがある。このものは、左右前輪にそれぞれ
車輪速度を検出する車輪速度センサを設けると共に、左
右前輪のサスペンションと車体との間にそれぞれ車高を
検出する車高センサを設け、左右の車輪速度の差が小さ
いときには(直進走行に近いときには)、左右の車高の
差が小さいときでもロールと判定してアンチロール制御
を行い、左右の車輪速度の差(車体旋回角度)が大きく
なったときには、左右の車高の差がある程度大きくなる
までロールを許容するように設定することで、車体旋回
角度に応じたアンチロール制御を行うようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行時に発
生する車体の姿勢変化は、旋回時のロールだけではな
く、路面の凹凸状態や横風等の外乱によっても様々な姿
勢変化が発生する。更に、旋回時には、横加速度(遠心
力)やスリップ角速度の大きさによって姿勢変化の挙動
や走行安定性・操縦安定性も異なってくる。
【0004】しかるに、前述した従来構成のものでは、
旋回時のロールを左右の車輪速度の差(車体旋回角度)
に応じて規制できるだけであるから、路面の凹凸状態や
横風等の外乱による様々な姿勢変化に有効に対処できな
いばかりか、旋回時のアンチロール制御でも、路面の凹
凸状態や横風による誤作動を防止する必要性から、ロー
ル検出タイミングをあまり早くできず、アンチロール制
御の応答性が悪くて、ロール抑制効果が不足するという
欠点がある。しかも、旋回時の横加速度やスリップ角速
度を考慮した適切な制御を行うことができず、走行安定
性・操縦安定性が不足するという欠点もある。
【0005】この他、従来のサスペンション制御装置で
は、ロール以外の姿勢変化を検出するために、ステアリ
ングセンサ,車体上下加速度センサ等の多くのセンサを
必要とし、システム構成が複雑化して、コスト高になる
という欠点もある。
【0006】本発明はこの様な事情を考慮してなされた
もので、その目的は、車輪速度検出手段と車高検出手段
とを組み合わせた簡単なシステム構成で、路面の凹凸状
態,横風,横加速度,スリップ角速度の少なくとも1つ
を推定して、様々な姿勢変化に対して最適なサスペンシ
ョン制御を行うことができ、姿勢変化抑制,乗り心地向
上,走行安定性・操縦安定性向上を図り得るサスペンシ
ョン制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のサスペンション制御装置は、左右の
車輪速度をそれぞれ検出する車輪速度検出手段と、左右
前後の車高をそれぞれ検出する車高検出手段と、検出し
た車輪速度と車高に基づいて車体の姿勢変化を推定する
姿勢変化推定手段と、推定した姿勢変化に応じてサスペ
ンション剛性を切り換えるサスペンション剛性切換手段
とを備えたものにおいて、前記車輪速度検出手段により
検出した車輪速度に基づいて路面の凹凸状態を推定する
路面状態推定手段と、推定した路面状態の良悪に応じて
前記サスペンション剛性切換手段の制御を補正する補正
手段とを備えた構成となっている。
【0008】更に、請求項2記載のサスペンション制御
装置は、車輪速度から求めた姿勢変化推定値と車高から
求めた姿勢変化推定値とに基づいて横風による姿勢変化
を推定する横風推定手段と、推定した横風による姿勢変
化に応じて前記サスペンション剛性切換手段の制御を補
正する補正手段とを備えた構成となっている。
【0009】また、請求項3記載のサスペンション制御
装置は、車高検出手段で検出した車高の変化速度が設定
値以上になったときにスカイフック制御を行うスカイフ
ック制御手段と、通常の姿勢制御からスカイフック制御
に移行する際にサスペンション剛性を徐々に切り換える
移行制御を行う移行制御手段とを備えてた構成となって
いる。
【0010】一方、請求項4記載のサスペンション制御
装置は、車輪速度検出手段で検出した左右の車輪速度か
らヨーレートと車体速度を推定するヨーレート・車体速
度推定手段と、推定したヨーレートと車体速度から横加
速度を推定する横加速度推定手段と、推定した横加速度
に応じて前記サスペンション剛性切換手段の制御を補正
する補正手段とを備えた構成となっている。
【0011】また、請求項5記載のサスペンション制御
装置は、車輪速度検出手段で検出した左右の車輪速度か
らヨーレートを推定するヨーレート推定手段と、車輪速
度検出手段又は車高検出手段からの検出信号に基づいて
横加速度を推定する横加速度推定手段と、推定したヨー
レートと横加速度に基づいてスリップ角とスリップ角速
度の少なくとも一方を推定する横滑り推定手段と、この
横滑り推定手段の推定結果に応じて前記サスペンション
剛性切換手段の制御を補正する補正手段とを備えた構成
となっている。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、左右の車輪速度を車
輪速度検出手段により検出すると共に、左右前後の車高
を車高検出手段により検出し、検出した車輪速度と車高
に基づいて車体の姿勢変化(例えばロール,ダイブ,バ
ウンス等)を姿勢変化推定手段により推定する。更に、
車輪速度検出手段により検出した車輪速度に基づいて路
面状態推定手段により路面の凹凸状態を推定し、推定し
た路面状態の良悪に応じてサスペンション剛性切換手段
の制御を補正手段により補正する。この補正は、路面状
態が良い場合(路面凹凸による車体の姿勢変化が少ない
場合)には、例えば、小さなロール角でもアンチロール
制御を早目に働かせて、アンチロール制御の応答性を高
め、ロール抑制効果を高める。しかし、路面状態が悪い
場合(路面凹凸による姿勢変化が顕著に発生する場合)
には、路面凹凸による姿勢変化に対してむやみにアンチ
ロール制御が働かないように、アンチロール制御の応答
性を低下させて、アンチロール制御を安定化させる。
【0013】また、請求項2の構成によれば、車輪速度
から求めた姿勢変化推定値(例えばヨーレート又はヨー
加速度)と車高から求めた姿勢変化推定値(例えばロー
ルレート,ロール加速度又はロール角)とに基づいて横
風による姿勢変化を横風推定手段により推定し、推定し
た横風による姿勢変化に応じてサスペンション剛性切換
手段の制御を補正手段で補正する。これにより、横風に
対する姿勢変化を適度に抑制して、横風に対する走行安
定性・操縦安定性を向上する。
【0014】更に、請求項3の構成によれば、車高検出
手段で検出した車高の変化速度(例えば各車輪のばね上
・ばね下間の相対速度,ばね上速度)が設定値以上にな
ったときに、スカイフック制御手段によりスカイフック
制御(路面凹凸による車体上下振動を抑制する制御)を
行う。この場合、通常の姿勢制御からスカイフック制御
に移行する際に、移行制御手段によりサスペンション剛
性を徐々に切り換える移行制御を行う。これにより、ス
カイフック制御に移行する際のサスペンション剛性の急
激な切換(ショック)を防止して、乗り心地を良くす
る。
【0015】一方、請求項4の構成によれば、車輪速度
検出手段で検出した左右の車輪速度からヨーレートと車
体速度をヨーレート・車体速度推定手段により推定し、
推定したヨーレートと車体速度から横加速度を横加速度
推定手段により推定する。この様にして推定した横加速
度に応じてサスペンション剛性切換手段の制御を補正手
段で補正する。これにより、定常旋回時においても過渡
旋回時と同じく、外乱に対する走行安定性・操縦安定性
を向上する。
【0016】また、請求項5の構成によれば、車輪速度
検出手段で検出した左右の車輪速度からヨーレートをヨ
ーレート推定手段により推定すると共に、車輪速度検出
手段又は車高検出手段からの検出信号に基づいて横加速
度を横加速度推定手段により推定する。この様にして推
定したヨーレートと横加速度に基づいてスリップ角とス
リップ角速度の少なくとも一方を横滑り推定手段により
推定し、この推定結果に応じてサスペンション剛性切換
手段の制御を補正手段で補正する。これにより、ヨー方
向の走行安定性・操縦安定性を向上する。
【0017】
【実施例】
[第1実施例]本発明の第1実施例を図1乃至図4に基
づいて説明する。車両の左右前輪にはそれぞれ車輪速度
を検出する車輪速度検出手段たる左,右車輪速度センサ
21,22が設けられている。各車輪速度センサ21,
22は例えばロータリエンコーダ等により構成され、車
輪速度に応じた周波数のパルス信号が車輪速度信号とし
て出力されるようになっている。また、車両の左右前後
の4輪のサスペンション(図示せず)と車体(図示せ
ず)との間には、それぞれ車高を検出する車高検出手段
たるFL(前左),FR(前右),RL(後左),RR
(後右)車高センサ23〜26が設けられている。各車
高センサ23〜26は例えばポテンショメータ,光エン
コーダ等により構成され、サスペンションの上下伸縮量
(車体と車輪との間の相対運動)に応じた信号が車高信
号として出力されるようになっている。更に、エンジン
(図示せず)には、その回転速度に応じた周波数のパル
ス信号をエンジン回転速度信号として出力するエンジン
回転速度センサ27が設けられている。
【0018】上述した各センサから出力される車輪速度
信号,車高信号及びエンジン回転速度信号は、電子制御
ユニット(以下「ECU」という)28に入力される。
このECU28は、後述するようにして車輪速度信号と
車高信号に基づいて車体の姿勢変化を推定する姿勢変化
推定手段として機能し、推定した姿勢変化に応じてサス
ペンション剛性切換手段29を制御する。このサスペン
ション剛性切換手段29は、例えばショックアブソーバ
の減衰力をアクチュエータで切り換えたり、或はエアス
プリングのばね定数を切り換えることによってサスペン
ション剛性を切り換えるようになっている。
【0019】上記ECU28は、マイクロコンピュータ
を主体として構成され、そのROM(図示せず)には、
図2及び図3に示す姿勢制御プログラムが記憶されてい
る。以下、この姿勢制御内容を図2及び図3のフローチ
ャートに従って詳細に説明する。まず、ステップ101
でCPU等を初期化した後、ステップ102で左,右車
輪速度センサ21,22から出力される車輪速度信号を
読み込んで、左,右車輪速度VL ,VR を演算すると共
に、車体前後加速度変化量ΔGを次の(1)式により演
算する。
【0020】
【数1】
【0021】更に、エンジン回転速度センサ27から出
力されるエンジン回転速度信号を読み込んで、エンジン
回転速度とエンジン回転加速度dNe を演算する(ステ
ップ103)。次いで、FL,FR,RL,RR車高セ
ンサ23〜26からそれぞれ出力される車高信号を読み
込んで、車両の左右前後の車高HFL,HFR,HRL,HRL
を演算する(ステップ104)。
【0022】この後、ステップ105で、左,右車輪速
度VL ,VR から次の(2)式によりヨーレート推定値
Yawを演算する。 Yaw=(VR −VL )/WT [1/s] ……(2) (WT :前輪側のホイールトレッド) 更に、この(2)式により演算したヨーレート推定値Y
awの時間変化率であるヨー加速度推定値dYawを次の
(3)式により演算する。 dYaw={Yaw(i) −Yaw(i-1) }/ΔT [1/s2 ] ……(3) ここで、( ) 内のi は今回のサンプリング値を意味し、
i-1 は先回のサンプリング値を意味する。また、ΔTは
サンプリング周期(微分演算周期)である。
【0023】次いで、ステップ106で前輪側(又は後
輪側)の車高の左右差からロール角推定値Rを次の
(4)式により演算する。 R=(H*L−H*R)/WT [rad] ……(4) ここで、H*LはFL(又はRL)の車高、H*RはFL
(又はRL)の車高である。尚、前輪側と後輪側のそれ
ぞれの車高の左右差の平均値からロール角推定値Rを演
算するようにしても良いことは言うまでもない。
【0024】このステップ106では、ロール角推定値
Rの時間変化率であるロールレート推定値RL を次の
(5)式により演算する。 RL ={R(i) −R(i-1) }/ΔT [rad/s] ……(5) 更に、このロールレート推定値RL の時間変化率である
ロール加速度推定値dRL を次の(6)式により演算す
る。 dRL ={RL(i)−RL(i-1)}/ΔT [rad/s2 ] ……(6) この後、ステップ107で左輪側(又は右輪側)の車高
の前後差から推定ピッチ角Pを次の(7)式により演算
する。 P=(HR*−HF*)/WT [rad] ……(7) ここで、HR*はRL(又はRR)の車高、HF*はFL
(又はFR)の車高である。尚、前輪側の左右車高の平
均値と後輪側の左右車高の平均値の差から推定ピッチ角
Pを演算するようにしても良いことは言うまでもない。
【0025】このステップ107では、推定ピッチ角P
の時間変化率であるピッチレート推定値PL を次の
(8)式により演算する。 PL ={P(i) −P(i-1) }/ΔT [rad/s] ……(8) 更に、このピッチレート推定値PL の時間変化率である
ピッチ加速度推定値dPL を次の(9)式により演算す
る。 dPL ={PL(i)−PL(i-1)}/ΔT [rad/s2 ] ……(9) 次いで、ステップ108で、車輪速度VL ,VR にばね
上の共振周波数である0.5〜3Hzのバンドパスフィ
ルタ処理を施して、ばね上振動(車体上下振動)推定値
Vusを求める。更に、このステップ108では、車高H
**(**=FL〜RR)にばね上の共振周波数である0.
5〜3Hzのバンドパスフィルタ処理を施して、車高ば
ね上振動推定値Husを求める。尚、車高H**の時間変化
率dH**から同様にして車高ばね上振動推定値Husを求
めるようにしても良い。
【0026】以上説明したステップ104〜108は、
車輪速度VL ,VR と車高H**(**=FL〜RR)に基
づいて車体の姿勢変化を推定する姿勢変化推定手段とし
て機能する。
【0027】一方、ステップ109で、車輪速度VL ,
VR にばね下の共振周波数である10〜20Hzのバン
ドパスフィルタ処理を施して、ばね下振動推定値VGSを
求める。尚、車輪速度VL ,VR の時間変化率である車
輪加速度dV* を次の(10)式により演算し、この車
輪加速度dV* にばね下の共振周波数である10〜20
Hzのバンドパスフィルタ処理を施して、ばね下振動推
定値VGSを求めるようにしても良い。 dV* ={V*(i)−V*(i-1)}/ΔT ……(10) {V*(i):今回車輪速度、V*(i-1):先回車輪速度} 更に、このステップ109では、ばね下振動推定値VGS
の絶対値のピーク値のn個の平均値から路面の凹凸状態
を表わす路面状態信号VGCを演算する。
【0028】次いで、ステップ110で、路面状態信号
VGCを所定値Ksp1 [図4(f)参照]と比較して、路
面状態の良悪を判定する。即ち、路面状態信号VGCが所
定値Ksp1 以上のときには悪路と判定して、悪路判定フ
ラグをオンし[図4(g)参照]、ステップ111に移
行して姿勢変化判定Iを実行する。一方、路面状態信号
VGCが所定値Ksp1 (オン後はKsp2 )よりも小さいと
きには良路と判定し、悪路判定フラグをオフしてステッ
プ112に移行し、姿勢変化判定IIを実行することにな
る。
【0029】上述したステップ109,110は、車輪
速度VL ,VR から求めた路面状態信号VGCに基づいて
路面の凹凸状態を推定する路面状態推定手段として機能
し、また、ステップ111,112は、路面状態の良悪
に応じてサスペンション剛性切換手段29の制御を補正
する補正手段として機能する。
【0030】上記ステップ111,112の姿勢変化判
定I,IIは、ともに、ダイブ判定、スコート判定、ロー
ル判定、バウンス判定、横風判定により構成されてい
る。この場合、ダイブ判定では制動時の車体前部の沈み
込みを判定し、スコート判定では急加速時の車体後部の
沈み込みを判定し、ロール判定では横加速度(遠心力)
による車体の外側への傾きを判定し、バウンス判定では
車体の上下方向の振動を判定し、横風判定では横風によ
る車体の傾きを判定する。これら各判定は、いずれも、
図3に示す処理構成となっており、まず、ステップ90
で姿勢変化判定中か否かを判定し、「NO」であれば、
ステップ91に進んで、後述する切換判定条件を満足す
るか否かを判定する。このステップ91でも、「NO」
であれば、ステップ93に進んで、判定フラグをオフの
ままとするが、「YES」であれば、ステップ94に進
んで、判定フラグをオンする。
【0031】一方、前述したステップ90で「YE
S」、即ち姿勢変化判定中であれば、ステップ92に移
行して、復帰判定条件を満足するか否かを判定し、「N
O」であれば、ステップ94に進んで、判定フラグをオ
ンのままとするが、「YES」であれば、ステップ93
に進んで、判定フラグをオフする。
【0032】次に、前述したステップ111,112の
姿勢変化判定I,IIで行うダイブ判定、スコート判定、
ロール判定、バウンス判定、横風判定の具体的内容を図
4のタイミングチャートを参考にしながら説明する。
【0033】[1]ダイブ判定 ダイブ判定の切換判定条件は次の(11)式で表わされ
る。 車体前後加速度変化量ΔG<−KD1 ……(11) この(11)式の条件が満たされると、図4(m)のよ
うにダイブ判定フラグをオンする。尚、悪路の場合(悪
路判定フラグがオンの場合)には、誤判定を防止するた
めに、上記(11)式の判定基準KD1を良路の場合より
も大きく設定するようにしても良い。
【0034】一方、復帰判定条件は次の(12)式で表
わされる。 |ピッチレート推定値PL |<KD2 ……(12) この(12)式の条件を所定時間td 連続して満足した
ときに、図4(m)のようにダイブ判定フラグをオフす
る。
【0035】[2]スコート判定 スコート判定の切換判定条件は次の(13)式で表わさ
れる。 エンジン回転加速度dNe >Ks1 ……(13) この(13)式の条件が満たされると、図4(n)のよ
うにスコート判定フラグをオンする。この判定基準Ks1
についても、路面状態の良悪に応じて変更するようにし
ても良い。
【0036】一方、復帰判定条件は次の(14)式で表
わされる。 |ピッチレート推定値PL |<Ks2 ……(12) この(14)式の条件を所定時間ts 連続して満足した
ときに、図4(n)のようにスコート判定フラグをオフ
する。
【0037】[3]ロール判定 ロール判定の切換判定条件は次の通りである。 良路判定時:ヨー加速度推定値dYaw>KRR1 ……(13−1) 悪路判定時:ヨーレート推定値Yaw>KR1 ……(13−2) この条件が満たされると、図4(p)のようにロール判
定フラグをオンする。この様に、ロール判定の切換判定
条件を良路と悪路で変更することにより、良路の場合
(路面凹凸による車体の姿勢変化が少ない場合)には、
小さなロール角でもアンチロール制御を早目に働かせ
て、アンチロール制御の応答性を高め、ロール抑制効果
を高める。しかし、悪路の場合(路面凹凸による姿勢変
化が顕著に発生する場合)には、路面凹凸による姿勢変
化に対してむやみにアンチロール制御が働かないよう
に、アンチロール制御の応答性を低下させて、アンチロ
ール制御を安定化させる。
【0038】尚、悪路判定時の切換判定条件として、次
の(14)式を用いても同様の効果が得られる。 ヨーレート加速度推定値dYaw>KRRA1 ……(14) 但し、KRRA1>KRR1 [KRR1 は(13−1)式の右
辺]である。
【0039】一方、復帰判定条件は次の通りである。 良路判定時:|ロールレート推定値RL |<KRR21 ……(15−1) 悪路判定時:|ロールレート推定値RL |<KRR22 ……(15−2) (但し、KRR21<KRR22) この条件を所定時間tr 連続して満足したときに、図4
(p)のようにロール判定フラグをオフする。
【0040】[4]バウンス判定 バウンス判定の切換判定条件は次の(16)式で表わさ
れる。 ばね上振動(車体上下振動)推定値Vus>Kus1 ……(16) この(16)式の条件が満たされると、図4(q)のよ
うにバウンス判定フラグをオンする。尚、悪路と判定さ
れた場合には、乗り心地のゴツゴツ感を低減するため
に、上記判定基準Kus1 を大きな値に設定するようにし
ても良い。
【0041】一方、復帰判定条件は次の(17)式で表
わされる。 |車高ばね上振動推定値Hus|<Kus2 ……(17) この(14)式の条件を所定時間tb 連続して満足した
ときに、図4(q)のようにバウンス判定フラグをオフ
する。
【0042】[5]横風判定 横風によるロール時は、車両旋回(操舵)によるロール
時と比較して、一般にヨーレートが小さいので、ヨーレ
ート推定値Yawが判定基準値KR1よりも小さいか否かに
よって、横風によるロールか車両旋回によるロールかを
正確に判別できる。この関係から、横風判定の切換判定
条件は次の(18−1),(18−2)式で表わされ
る。 |ヨーレート推定値Yaw|<KR1 ……(18−1) |ロールレート推定値RL |>KRW1 ……(18−2) これら2つの条件を同時に満足した場合に、図4(r)
のように横風判定フラグをオンする。
【0043】尚、上述した切換判定条件として、ヨーレ
ート推定値Yawの代わりにヨー加速度dYawを用いても
良く、また、ロールレート推定値RL の代わりにロール
角推定値R又はロール加速度推定値dRL を用いても良
い。この場合も、判定基準値KR1,KRW1 を路面状態の
良悪に応じて変更するようにしても良い。
【0044】一方、復帰判定条件は次の(19)式で表
わされる。 |ロールレート推定値RL |<KRW2 ……(19) この(19)式の状態を所定時間tw 連続して満足した
ときに、図4(r)のように横風判定フラグをオフす
る。
【0045】尚、この横風判定の処理構成は、車輪速度
VL ,VR から求めた姿勢変化推定値(ヨーレート推定
値Yaw又はヨー加速度dYaw)と車高H**(**=FL〜
RR)から求めた姿勢変化推定値(ロールレート推定値
RL ,ロール角推定値R又はロール加速度推定値dRL
)とに基づいて横風による姿勢変化を推定する横風推
定手段として機能し、横風に対する走行安定性・操縦安
定性を向上する。
【0046】以上のようにして、ステップ111又は1
12で姿勢変化判定I又はIIを実行した後、ステップ1
13に移行し、ダイブ判定、スコート判定、ロール判
定、バウンス判定、横風判定のいずれかの判定フラグが
オンか否かを判定し、いずれかの判定フラグがオンであ
れば、ステップ114に進んで、サスペンション剛性を
高くするようにサスペンション剛性切換手段29を制御
し、一方、判定フラグの全てがオフであれば、ステップ
115に進んで、サスペンション剛性を低くするように
サスペンション剛性切換手段29を制御する。
【0047】以上説明した第1実施例によれば、車輪速
度センサ21,22と車高センサ23〜26の出力信号
により車体の姿勢変化を推定して、ダイブ判定、ロール
判定、バウンス判定及び横風判定を行うようになってい
るので、センサ数の少ない簡単なシステム構成で、様々
な姿勢変化(ロール,ダイブ,バウンス等)に対して適
切なサスペンション制御を行い得る。しかも、路面の凹
凸状態を推定し、その路面状態の良悪に応じてサスペン
ション剛性切換手段29の制御を補正するので、路面状
態の良悪に合わせた理想的なサスペンション制御を行い
得る。更に、横風による姿勢変化を推定し、横風による
姿勢変化に応じてサスペンション剛性切換手段29の制
御を補正するので、横風に対する姿勢変化を適度に抑制
できて、横風に対する走行安定性・操縦安定性を向上で
きる。
【0048】尚、第1実施例では、説明を簡単にするた
め、各種姿勢変化推定値と所定の判定基準値との比較に
より判定フラグをオン・オフしてサスペンション剛性を
切り換えるようにしたが、サスペンション剛性を多段階
若しくは連続的に切り換える手段を持つ場合には、各種
姿勢変化推定値の大きさに応じてサスペンション剛性を
多段階若しくは連続的に切り換えて、ショックの少ない
乗り心地の良いサスペンション制御を行うようにしても
良い。
【0049】[第2実施例]本発明の第2実施例を図5
に基づいて説明する。この第2実施例では、四輪のタイ
ヤ空気圧の相違やタイヤの種類の相違等に起因するタイ
ヤの異径を判定して、サスペンション制御を補正する機
能を備えている。図5のフローチャートの各ステップ1
20〜126は、図2のフローチャートのステップ10
6とステップ107との間に挿入されている。
【0050】タイヤの異径を判定・補正する手順は、ま
ず、ステップ120で、左右の車高信号の差から求めた
ロール角推定値Rを所定値と比較して、大きいか否かを
判定し、“大”のときには車両旋回中と判定し、異径判
定・補正の処理(ステップ121〜126)を行わずに
次のステップに移行する。この理由は、車両旋回中のと
きには、横加速度(遠心力)によってロール角推定値R
が大きくなるためである。
【0051】一方、ロール角推定値Rが所定値Kstより
も“小”のときには、直進中と判定して、ステップ12
1に進み、左右の車輪速度VL ,VR の比VL /VR を
演算する。尚、このステップ121において、所定期間
内に車輪速度センサ21,22から出力される車輪速度
パルス信号の累積数(走行距離に相当)を演算し、左右
の車輪速度パルス信号の累積数の比から左右車輪速度比
VL /VR を演算しても良い。
【0052】この後、ステップ122で、左右車輪速度
比VL /VR からタイヤ異径に起因する左右車輪速度比
VL /VR の誤差を補正するための左右車輪速度補正係
数を演算する。次いで、ステップ123で、左右車輪速
度比VL /VR を所定値と比較して、所定値範囲内か否
かを判定し、“範囲外”のときには直進中であるにも拘
らず左右車輪速度比VL /VR が“範囲外”であること
から、タイヤが異径であると判定し、ステップ124に
進んで、左右の車輪速度VL ,VR とヨーレート推定値
Yawを上記左右車輪速度補正係数に基づいて補正して、
異径判定フラグをオンする(ステップ125)。
【0053】一方、ステップ123において、左右車輪
速度比VL /VR が“所定値範囲内”であると判定され
た場合には、タイヤの異径は発生していないので、ステ
ップ126に進んで、異径判定フラグをオフのまま維持
する。
【0054】以上説明した第2実施例によれば、左右の
車高信号の差から求めたロール角推定値Rに基づいて車
両の直進状態を判定した上で、タイヤの異径を精度良く
判定し、タイヤが異径である場合には左右の車輪速度V
L ,VR 等を補正するようにしたので、タイヤの異径に
起因するヨーレート推定値Yawのドリフト成分を低減で
きる。これにより、ヨーレート推定値Yawに基づくロー
ル検出のタイミングを早めることができて、アンチロー
ル制御の応答性やロール抑制効果を高めることができ
る。
【0055】[第3実施例]本発明の第3実施例を図6
及び図7に基づいて説明する。この第3実施例では、車
高センサ23〜26で検出した車高の変化速度(例えば
各車輪のばね上・ばね下間の相対速度,ばね上速度)が
設定値以上になったときに、スカイフック制御(路面凹
凸による車体上下振動を抑制する制御)を行うようにな
っている。以下、この制御内容を図6のフローチャート
に従って具体的に説明する。まず、ステップ130でC
PU等を初期化した後、ステップ131で車輪速度VL
,VR,車体前後加速度変化量ΔG,エンジン回転加速
度dNe ,ヨー加速度推定値dYawを前述した第1実施
例と同じ方法で演算する。
【0056】この後、ステップ132にて、姿勢変化判
定フラグ(ダイブ判定フラグ,スコート判定フラグ,ロ
ール判定フラグ等)のオン/オフを前述した第1実施例
と同じ方法で設定すると共に、乗り心地制御フラグのオ
ン/オフを設定する。この乗り心地制御フラグは、ダイ
ブ判定フラグ,スコート判定フラグ,ロール判定フラグ
等のいずれかの姿勢変化判定フラグがオンになったとき
にオンに設定され、全ての姿勢変化判定フラグがオフに
なったときにオフに設定される。
【0057】次いで、ステップ133にて、各車輪の車
高H**(**=FL〜RR)と、その時間微分値である各
車輪のばね上・ばね下間の相対速度dY**(**=FL〜
RR)を演算すると共に、各車輪のばね上推定速度dX
**(**=FL〜RR)を次の(20)式により演算す
る。
【0058】
【数2】 ここで、m**は各車輪のばね上質量、K**は各車輪のサ
スペンションのばね定数である。また、D**は各車輪の
サスペンションの推定減衰力であり、各車輪のばね上・
ばね下間の相対速度dY**とダンパ(アクチュエータ)
の減衰力ポジションからマップ演算により推定する。
【0059】この後、ステップ134にて、スカイフッ
ク制御フラグのオン/オフを次の条件に従って設定す
る。 [1]オン条件 次の,,の3条件を同時に満たすと、スカイフッ
ク制御フラグをオンする。 |dX**|>Kx |dY**|>Ky dX**・dY**>0 [2]オフ条件 上記オン条件を満足しない状態となったとき、スカイフ
ック制御フラグをオフする。
【0060】次いで、ステップ135にて、乗り心地制
御フラグのオン/オフを判定し、オフであれば、ステッ
プ131に戻って上述した処理を繰り返し、オンであれ
ば、ステップ136に進んで、スカイフック制御フラグ
のオン/オフを判定する。このスカイフック制御フラグ
がオフであれば、ステップ137に進んで、通常の姿勢
制御(アンチダイブ制御,アンチスコート制御,アンチ
ロール制御等)を実行する。
【0061】一方、スカイフック制御フラグがオンされ
ていれば、ステップ136からステップ138に進ん
で、スカイフック制御開始判定後(スカイフック制御フ
ラグのオン後)、所定時間Td が経過したか否かを判定
する。この判定が「NO」、即ち所定時間Td が経過し
ていない場合には、ステップ139に進んで、通常の姿
勢制御からスカイフック制御に移行する移行制御を行
う。この移行制御は、サスペンション剛性(減衰力)が
急変することによるショック(制御の違和感)を防止す
るために行うものであり、通常の姿勢制御からスカイフ
ック制御に移行する際に、所定時間Td の間にサスペン
ション剛性(減衰力)を通常の姿勢制御時の減衰力から
徐々にスカイフック制御時の減衰力に近付けるように切
り換える。
【0062】そして、スカイフック制御開始判定後(ス
カイフック制御フラグのオン後)、所定時間Td が経過
すると、移行制御を終了して、ステップ140に進み、
スカイフック制御を開始する。
【0063】[第4実施例]上記第3実施例では、ステ
ップ138にて移行制御の実行時間を一定時間Tdに限
定しているが、このステップ138の処理を次のように
変更しても同様の効果が得られる。即ち、通常の姿勢制
御から徐々に減衰力を切り換えてスカイフック制御に移
行する移行制御時に、その減衰力(アクチュエータポジ
ション)がスカイフック制御開始判定後の減衰力指令値
(アクチュエータポジション指令値)と一致したか否か
を判定し、両者が一致したときに、移行制御からスカイ
フック制御に移行させる。
【0064】[第5実施例]ところで、従来構成のもの
では、過渡的な旋回状態のみを検出し、その検出時間内
のみアンチロール制御を行うようになっており、定常的
な旋回時には、アンチロール制御が行われていない。従
って、定常的な旋回時には、サスペンションがベース状
態(減衰力:ソフト)に維持されるため、旋回時の路面
凹凸等の外乱に対して走行安定性・操縦安定性が低下し
ていた。特に、最近のサスペンション制御では、制御効
果を高めるため、減衰力の調節幅を拡大して、ベースの
減衰力を低く設定した特性のショックアブゾーバを用い
る傾向にあり、それ故に、定常旋回時の外乱に対する走
行安定性・操縦安定性の向上が益々要求されるようにな
ってきている。
【0065】そこで、本発明の第5実施例では、定常旋
回時の外乱に対する走行安定性・操縦安定性を向上させ
るために、図8及び図9に示すようにサスペンション制
御を行う。まず、ステップ151でヨーレート推定値Y
awを第1実施例と同じ方法で演算し、ステップ152で
左右の車輪速度VL ,VR から車体速度VB を次の(2
1)式により求める。 VB =(VL +VR )/2 ……(21) 次いで、ステップ153にて、横加速度推定値GR を次
の(22)式により演算する。 GR =VB ・Yaw ……(22) この後、ステップ154にて、横加速度推定値GR を判
定基準値KGRS と比較し、横加速度推定値GR が判定基
準値KGRS よりも大きいときには、走行安定性を高める
必要のある旋回状態と判定し、ステップ155に進ん
で、定常旋回アンチロール制御判定フラグをオンして、
ステップ156に進む。一方、横加速度推定値GR が判
定基準値KGRS 以下のときには、定常旋回アンチロール
制御判定フラグをオンせずに、ステップ156に進む。
【0066】このステップ156では、横加速度推定値
GR を復帰基準値KGRR と比較し、横加速度推定値GR
が復帰基準値KGRR 以下に低下したときには、走行安定
性を高める必要のない走行状態と判定し、ステップ15
7に進んで、定常旋回アンチロール制御判定フラグをオ
フして、ステップ158に進む。一方、横加速度推定値
GR が復帰基準値KGRR よりも大きいときには、定常旋
回アンチロール制御判定フラグをオフせずに、ステップ
158に進む。
【0067】このステップ158では、定常旋回アンチ
ロール制御判定フラグがオンか否かを判定し、オンであ
れば、ステップ159に進んで、外乱に対する走行安定
性が最も高い減衰力に切り換える。一方、上記判定フラ
グがオフであれば、ステップ159に進んで、減衰力を
ベース状態(減衰力:ソフト)に戻して、乗り心地を良
くする。
【0068】尚、図9のタイミングチャートの例では、
横加速度推定値GR が復帰基準値KGRR 以下に低下した
時点から、一定のホールド時間TR2経過後に定常旋回ア
ンチロール制御判定フラグをオフすることで、旋回状態
に対する時間マージンをとるようにしているが、図8の
フローチャートの例では、復帰基準値KGRR の値を適宜
設定することによって、上記ホールド時間TR2を無くし
て、横加速度推定値GR が復帰基準値KGRR 以下に低下
した時点で、直ちに定常旋回アンチロール制御判定フラ
グをオフするようにしている。
【0069】以上説明した第5実施例によれば、横加速
度推定値GR に応じて定常旋回アンチロール制御を行う
ようにしているので、定常旋回時の外乱に対する走行安
定性・操縦安定性を向上できると共に、横加速度推定値
GR が小さいときには、減衰力をベース状態(減衰力:
ソフト)に戻して、乗り心地を良くできる。
【0070】尚、横加速度推定値GR は、ステアリング
センサ(図示せず)により検出した操舵角度θs と車体
速度VB から次の(23)式により演算するようにして
も良い。 GR =K・θs ・VB γ ……(23) (K,γ:定数) また、車体速度VB は、車輪速度から求める方法のみに
限定されず、車速センサから求めても良く、横加速度推
定値GR も、直接検出できる加速度センサを用いて求め
るようにしても良い。
【0071】[第6実施例]図10及び図11は本発明
の第6実施例を示したもので、ヨー方向の走行安定性・
操縦安定性を改善したものである。以下、制御内容を図
10のフローチャートに従って具体的に説明する。ま
ず、ステップ170でCPU等を初期化した後、ステッ
プ171にて車輪速度VL ,VR ,車体速度VB ,ヨー
レート推定値Yawを前述した第1,第5実施例と同じ方
法で演算する。次いで、ステップ172で車高H**(**
=FL〜RR)を求めると共に、この車高H**から横加
速度推定値Gy を次の(24)式により演算する。 Gy =(H*L−H*R)・KG ……(24) ここで、H*LはRL(又はFL)車高、H*RはRR(又
はFR)車高、KG は定数である。尚、前輪側,後輪側
の各車高の左右差の平均値から横加速度推定値Gy を同
様に演算するようにしても良い。
【0072】この後、ステップ173で、車両のスリッ
プ角速度dβとスリップ角βを次の(25),(26)
式により演算する。 dβ=Yaw−Gy /VB ……(25) β=β(n-1) +dβ・ΔT ……(26) {β(n-1) :βの前回値、ΔT:積分演算の周期} 次いで、ステップ174で、後述する安定化制御要求フ
ラグのオン/オフを判定し、オフであれば、ステップ1
75に進み、オンであれば、ステップ176に進む。
【0073】上記ステップ175では、車両が不安定な
状態のときに行う安定化制御の判定条件を満足するか否
かを判定する。この安定化制御の判定条件は次の(2
7),(28)式を同時に満足することである。 |dβ|>Ka1 ……(27) |β|>Kb1 ……(28) 例えば、図11のタイミングチャートに示すように、ス
リップ角速度dβの絶対値が所定値Ka1よりも大きく、
且つ、スリップ角βの絶対値が所定値Kb1よりも大きい
場合には、車両が不安定であると判定され(上記安定化
制御の判定条件が満たされ)、ステップ175の判定が
「YES」となり、ステップ179に進んで、安定化制
御要求フラグをオンするが、ステップ175の判定が
「NO」の場合には、ステップ177に進んで、安定化
制御要求フラグをオフのまま維持する。
【0074】一方、ステップ176では、復帰条件を満
足するか否かを判定する。この判定条件は次の(2
9),(30)式を所定時間td 連続して同時に満足す
ることである。 |dβ|<Ka2 ……(29) |β|<Kb2 ……(30) 例えば、図11のタイミングチャートに示すように、ス
リップ角速度dβの絶対値が所定値Ka2よりも小さく、
且つ、スリップ角βの絶対値が所定値Kb2よりも小さい
状態を、所定時間td 連続して同時に満足すると、車両
が安定状態に復帰したものと判定され、上記復帰条件が
満たされて、ステップ176の判定が「YES」とな
り、ステップ177に進んで、安定化制御要求フラグを
オフするが、ステップ176の判定が「NO」の場合に
は、ステップ179に進んで、安定化制御要求フラグを
オンのまま維持する。
【0075】以上の処理により安定化制御要求フラグが
オフされた場合には、ステップ178に進んで、ロール
剛性通常制御を行う。一方、安定化制御要求フラグがオ
ンされた場合には、ステップ180に進んで、ロール剛
性安定化制御を行う。このロール剛性安定化制御では、
例えば、前輪側に対する後輪側の接地荷重を高めるよう
に、減衰力やばね定数等を切り換えて、ヨー方向の走行
安定性・操縦安定性を向上する。
【0076】以上説明した第6実施例によれば、車両の
安定性を的確に表わすパラメータであるスリップ角βと
スリップ角速度dβとから車両が不安定であると判定さ
れた場合に限り、ロール剛性安定化制御を行うので、車
両が安定に走行している通常時の制御(ロール剛性通常
制御)を操縦性を重視した制御に設定でき、操縦性と走
行安定性を共に向上させることができる。しかも、車両
の安定性を的確に表わすパラメータであるスリップ角β
とスリップ角速度dβと組み合わせて、安定化制御判定
/復帰判定を行うので、スリップ角速度dβ単独に比べ
て外乱,ノイズに対して強く、制御精度を向上できる一
方、スリップ角β単独に比べてより早いタイミングで判
定できて、制御の応答性を向上できるという利点もあ
る。
【0077】しかしながら、本発明は、スリップ角βと
スリップ角速度dβのいずれか一方により安定化制御判
定/復帰判定を行うようにしても良く、この場合でも、
ヨー方向の走行安定性・操縦安定性向上の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0078】また、安定化制御判定/復帰判定を上記第
6実施例より早いタイミングで行い且つノイズ等の影響
を受けないようにするために、スリップ角βの絶対値|
β|に対するしきい値Kb1を、dβの関数(dβが大き
いほどKb1が小さくなる関数)に設定しても良い。
【0079】[第7実施例]スリップ角βの演算精度を
高めるために、上記第6実施例のステップ171におい
て、車体前後加速度Gx を車体速度VB から次の(3
1),(32)式により演算する処理を追加する。 Gxo(n) ={VB(n)−VB(n-1)}/ΔT ……(31) Gx(n)=K・Gxo(n) −(1−K)・Gx(n-1) ……(32) 上記両式において、( ) 内のnは今回値を表わし、n−
1は前回値を表わす。また、ΔTは微分演算の周期であ
り、Kはローパスフィルタ処理の重み係数(フィルタカ
ットオフ周波数とフィルタ処理演算周期により決まる定
数)である。
【0080】更に、上記第6実施例のステップ173に
おいて、スリップ角速度dβとスリップ角βを次の(3
3),(34)式により演算する。 dβ(n) =Yaw(n) −{Gy(n)+Gx(n)・β(n-1) }/VB(n) ……(33) β(n) =β(n-1) +{Yaw(n) −Gy(n)/VB(n)}・ΔT/{1+ΔT・Gx(n)/VB(n)} ……(34) ここで、( ) 内のnは今回値を表わし、n−1は前回値
を表わす。また、Yaw,Gy ,Gx ,VB は、ステップ
171,172で演算したヨーレート推定値,横加速度
推定値,車体前後加速度推定値,車体速度である。
【0081】以上説明した第7実施例によれば、車体前
後加速度推定値Gx を考慮して、スリップ角速度dβと
スリップ角βを精度良く演算することができて、的確な
ロール剛性安定化制御が可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、車輪速度検出手段と車高検出手段の
出力信号を組み合わせて車体の姿勢変化(例えばロー
ル,ダイブ,バウンス等)を推定すると共に、路面の凹
凸状態を推定し、路面状態の良悪に応じてサスペンショ
ン制御を補正するようにしたので、車輪速度検出手段と
車高検出手段とを組み合わせた簡単なシステム構成で、
路面の凹凸状態に応じた様々な姿勢変化に対して最適な
サスペンション制御を行うことができ、姿勢変化抑制,
乗り心地向上,走行安定性・操縦安定性向上に寄与でき
る。
【0083】また、請求項2の発明によれば、車輪速度
から求めた姿勢変化推定値(例えばヨーレート又はヨー
加速度)と車高から求めた姿勢変化推定値(例えばロー
ルレート,ロール加速度又はロール角)とに基づいて横
風による姿勢変化を推定し、推定した横風による姿勢変
化に応じてサスペンション制御を補正するようにしたの
で、横風に対する姿勢変化を適度に抑制することができ
て、横風に対する走行安定性・操縦安定性を向上するこ
とができる。
【0084】更に、請求項3の発明によれば、通常の姿
勢制御からスカイフック制御に移行する際に、サスペン
ション剛性を徐々に切り換える移行制御を行うようにし
たので、スカイフック制御に移行する際のサスペンショ
ン剛性の急激な切換(ショック)を防止することができ
て、乗り心地を良くすることができる。
【0085】一方、請求項4の発明によれば、車輪速度
検出手段で検出した左右の車輪速度からヨーレートと車
体速度を推定し、これらヨーレートと車体速度から推定
した横加速度に応じてサスペンション制御を補正するよ
うにしたので、定常旋回時においても過渡旋回時と同じ
く、外乱に対する走行安定性・操縦安定性を向上するこ
とができる。
【0086】また、請求項5の発明によれば、車輪速度
検出手段で検出した左右の車輪速度からヨーレートを推
定すると共に、車輪速度検出手段又は車高検出手段から
の検出信号に基づいて横加速度を推定し、これらヨーレ
ートと横加速度に基づいてスリップ角とスリップ角速度
の少なくとも一方を推定し、この推定結果に応じてサス
ペンション制御を補正するようにしたので、ヨー方向の
走行安定性・操縦安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図
【図2】制御の流れを示すフローチャート(その1)
【図3】制御の流れを示すフローチャート(その2)
【図4】各信号・フラグの経時的変化を示すタイミング
チャート
【図5】本発明の第2実施例を示すフローチャート
【図6】本発明の第3実施例を示すフローチャート
【図7】各信号・フラグの経時的変化を示すタイミング
チャート
【図8】本発明の第5実施例を示すフローチャート
【図9】各信号・フラグの経時的変化を示すタイミング
チャート
【図10】本発明の第6実施例を示すフローチャート
【図11】各信号・フラグの経時的変化を示すタイミン
グチャート
【符号の説明】
21,22…左,右車輪速度センサ(車輪速度検出手
段)、23〜26…FL,FR,RL,RR車高センサ
(車高検出手段)、27…エンジン回転速度センサ、2
8…ECU(姿勢変化推定手段,路面状態推定手段,横
風推定手段,補正手段)、29…サスペンション剛性切
換手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 裕之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車輪速度をそれぞれ検出する車輪
    速度検出手段と、左右前後の車高をそれぞれ検出する車
    高検出手段と、検出した車輪速度と車高に基づいて車体
    の姿勢変化を推定する姿勢変化推定手段と、推定した姿
    勢変化に応じてサスペンション剛性を切り換えるサスペ
    ンション剛性切換手段とを備えたサスペンション制御装
    置において、 前記車輪速度検出手段により検出した車輪速度に基づい
    て路面の凹凸状態を推定する路面状態推定手段と、 推定した路面状態の良悪に応じて前記サスペンション剛
    性切換手段の制御を補正する補正手段とを備えているこ
    とを特徴とするサスペンション制御装置。
  2. 【請求項2】 左右の車輪速度をそれぞれ検出する車輪
    速度検出手段と、左右前後の車高をそれぞれ検出する車
    高検出手段と、検出した車輪速度と車高に基づいて車体
    の姿勢変化を推定する姿勢変化推定手段と、推定した姿
    勢変化に応じてサスペンション剛性を切り換えるサスペ
    ンション剛性切換手段とを備えたサスペンション制御装
    置において、 車輪速度から求めた姿勢変化推定値と車高から求めた姿
    勢変化推定値とに基づいて横風による姿勢変化を推定す
    る横風推定手段と、 推定した横風による姿勢変化に応じて前記サスペンショ
    ン剛性切換手段の制御を補正する補正手段とを備えてい
    ることを特徴とするサスペンション制御装置。
  3. 【請求項3】 左右の車輪速度をそれぞれ検出する車輪
    速度検出手段と、左右前後の車高をそれぞれ検出する車
    高検出手段と、検出した車輪速度と車高に基づいて車体
    の姿勢変化を推定する姿勢変化推定手段と、推定した姿
    勢変化に応じてサスペンション剛性を切り換えるサスペ
    ンション剛性切換手段とを備えたサスペンション制御装
    置において、 前記車高検出手段で検出した車高の変化速度が設定値以
    上になったときにスカイフック制御を行うスカイフック
    制御手段と、 通常の姿勢制御からスカイフック制御に移行する際にサ
    スペンション剛性を徐々に切り換える移行制御を行う移
    行制御手段とを備えていることを特徴とするサスペンシ
    ョン制御装置。
  4. 【請求項4】 左右の車輪速度をそれぞれ検出する車輪
    速度検出手段と、左右前後の車高をそれぞれ検出する車
    高検出手段と、検出した車輪速度と車高に基づいて車体
    の姿勢変化を推定する姿勢変化推定手段と、推定した姿
    勢変化に応じてサスペンション剛性を切り換えるサスペ
    ンション剛性切換手段とを備えたサスペンション制御装
    置において、 前記車輪速度検出手段で検出した左右の車輪速度からヨ
    ーレートと車体速度を推定するヨーレート・車体速度推
    定手段と、 推定したヨーレートと車体速度から横加速度を推定する
    横加速度推定手段と、 推定した横加速度に応じて前記サスペンション剛性切換
    手段の制御を補正する補正手段とを備えていることを特
    徴とするサスペンション制御装置。
  5. 【請求項5】 左右の車輪速度をそれぞれ検出する車輪
    速度検出手段と、左右前後の車高をそれぞれ検出する車
    高検出手段と、検出した車輪速度と車高に基づいて車体
    の姿勢変化を推定する姿勢変化推定手段と、推定した姿
    勢変化に応じてサスペンション剛性を切り換えるサスペ
    ンション剛性切換手段とを備えたサスペンション制御装
    置において、 前記車輪速度検出手段で検出した左右の車輪速度からヨ
    ーレートを推定するヨーレート推定手段と、 前記車輪速度検出手段又は前記車高検出手段からの検出
    信号に基づいて横加速度を推定する横加速度推定手段
    と、 推定したヨーレートと横加速度に基づいてスリップ角と
    スリップ角速度の少なくとも一方を推定する横滑り推定
    手段と、 この横滑り推定手段の推定結果に応じて前記サスペンシ
    ョン剛性切換手段の制御を補正する補正手段とを備えて
    いることを特徴とするサスペンション制御装置。
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