JPH08108723A - サスペンション制御装置 - Google Patents
サスペンション制御装置Info
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- JPH08108723A JPH08108723A JP24435394A JP24435394A JPH08108723A JP H08108723 A JPH08108723 A JP H08108723A JP 24435394 A JP24435394 A JP 24435394A JP 24435394 A JP24435394 A JP 24435394A JP H08108723 A JPH08108723 A JP H08108723A
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- control amount
- rear wheel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は車両の走行状態に応じて減衰力特性
を変更し、かつ悪路ではその特性を比較的ソフトに補正
するサスペンション制御装置に関し、常に前後の減衰力
バランスを車速に対応した適正な状態に維持することを
目的とする。 【構成】 車速V、操舵角速度ω、悪路度Kを検出する
(ステップ100,102)。良路走行時に適切に走行
振動を吸収しつつロールを抑制し得る前輪側減衰力ステ
ップFstepをマップより決定する(ステップ104)。
FstepとVに対して適切なステア特性を実現し得る後輪
側減衰力ステップRstepをマップより決定する(ステッ
プ106)。Fstep,Rstepに悪路度Kに基づいて決定
した補正ゲインGainを乗算してF´step,R´step
を求め、これらを用いて前後輪のショックアブソーバを
それぞれ制御する(ステップ108〜116)。
を変更し、かつ悪路ではその特性を比較的ソフトに補正
するサスペンション制御装置に関し、常に前後の減衰力
バランスを車速に対応した適正な状態に維持することを
目的とする。 【構成】 車速V、操舵角速度ω、悪路度Kを検出する
(ステップ100,102)。良路走行時に適切に走行
振動を吸収しつつロールを抑制し得る前輪側減衰力ステ
ップFstepをマップより決定する(ステップ104)。
FstepとVに対して適切なステア特性を実現し得る後輪
側減衰力ステップRstepをマップより決定する(ステッ
プ106)。Fstep,Rstepに悪路度Kに基づいて決定
した補正ゲインGainを乗算してF´step,R´step
を求め、これらを用いて前後輪のショックアブソーバを
それぞれ制御する(ステップ108〜116)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サスペンション制御装
置に係り、特に車両に搭載されるサスペンション機構の
特性を、車両の走行状態、及び走行路面の状態に応じて
変更し、適切な車両特性を実現するサスペンション制御
装置に関する。
置に係り、特に車両に搭載されるサスペンション機構の
特性を、車両の走行状態、及び走行路面の状態に応じて
変更し、適切な車両特性を実現するサスペンション制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の走行状態に応じてサス
ペンション機構の特性を変更し、走行状態に応じて適切
な車両特性を実現するサスペンション制御装置が知られ
ている。すなわち、車両に搭載されるサスペンション機
構は、走行振動等を吸収して快適な乗り心地を実現し、
かつ走行中の車両姿勢を適正に維持して車両走行時の安
定性を高めるべく設けられる機構である。
ペンション機構の特性を変更し、走行状態に応じて適切
な車両特性を実現するサスペンション制御装置が知られ
ている。すなわち、車両に搭載されるサスペンション機
構は、走行振動等を吸収して快適な乗り心地を実現し、
かつ走行中の車両姿勢を適正に維持して車両走行時の安
定性を高めるべく設けられる機構である。
【0003】この場合、車両の乗り心地を高めるために
は、サスペンション機構の特性をソフトに設定して走行
振動の吸収性を向上させることが有利であり、また走行
安定性を高めるには、サスペンション機能の特性をハー
ドに設定してコーナリング時、加減速時等における姿勢
変化を抑制することが有利である。従って、車両の走行
状態に応じて、車両姿勢に比較的大きな変化が生ずると
予測される場合にのみ、その特性をソフトからハードに
切り換えることとすれば、乗り心地と走行安定性とが両
立できることになる。上述したサスペンション制御装置
は、かかる点に着目して構成されたものである。
は、サスペンション機構の特性をソフトに設定して走行
振動の吸収性を向上させることが有利であり、また走行
安定性を高めるには、サスペンション機能の特性をハー
ドに設定してコーナリング時、加減速時等における姿勢
変化を抑制することが有利である。従って、車両の走行
状態に応じて、車両姿勢に比較的大きな変化が生ずると
予測される場合にのみ、その特性をソフトからハードに
切り換えることとすれば、乗り心地と走行安定性とが両
立できることになる。上述したサスペンション制御装置
は、かかる点に着目して構成されたものである。
【0004】ところで、特開平5−104926号公報
は、かかるサスペンション制御装置の一例として、車両
が旋回走行を行っているときに車両の姿勢変化の制御を
行うべくサスペンション特性をハードとする、いわゆる
アンチロール制御を行う一方、アンチロール制御中に走
行路面が悪路となったときには、路面からの振動入力が
車体へ伝達されるのを低減させて乗り心地を向上させる
べくハードとしたサスペンション特性をソフト側に変更
制御する装置が開示されている。
は、かかるサスペンション制御装置の一例として、車両
が旋回走行を行っているときに車両の姿勢変化の制御を
行うべくサスペンション特性をハードとする、いわゆる
アンチロール制御を行う一方、アンチロール制御中に走
行路面が悪路となったときには、路面からの振動入力が
車体へ伝達されるのを低減させて乗り心地を向上させる
べくハードとしたサスペンション特性をソフト側に変更
制御する装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にサス
ペンション特性を車両の前後輪で異ならせた場合、その
ステア特性(アンダーステア、オーバーステア)も変化
することが知られている。従って、旋回時の走行特性を
より安定化させるために、例えばアンチロール制御を実
行する際に、単にサスペンション特性をハードとするだ
けでなく、前輪と後輪のサスペンション特性に差を持た
せることとすれば、ステア特性によっても車両を安定化
させることが可能である。
ペンション特性を車両の前後輪で異ならせた場合、その
ステア特性(アンダーステア、オーバーステア)も変化
することが知られている。従って、旋回時の走行特性を
より安定化させるために、例えばアンチロール制御を実
行する際に、単にサスペンション特性をハードとするだ
けでなく、前輪と後輪のサスペンション特性に差を持た
せることとすれば、ステア特性によっても車両を安定化
させることが可能である。
【0006】この場合、かかる制御によって車両の走行
安定性を有効に高めるためには、上述した前後輪のサス
ペンション特性の差を、その車両の走行特性が最適化さ
れるように調整することが必要である。一方、上記公報
に記載されたサスペンション制御装置は、アンチロール
制御中に走行路が悪路となった場合には、上述の如く前
後輪のサスペンション特性を一律にソフト側に制御する
構成である。
安定性を有効に高めるためには、上述した前後輪のサス
ペンション特性の差を、その車両の走行特性が最適化さ
れるように調整することが必要である。一方、上記公報
に記載されたサスペンション制御装置は、アンチロール
制御中に走行路が悪路となった場合には、上述の如く前
後輪のサスペンション特性を一律にソフト側に制御する
構成である。
【0007】従って、走行路が良路から悪路に変化する
と、前後輪のサスペンション特性の比に変化が生ずるこ
とになり、良路走行中において最適な車両特性が得られ
るように前後輪のサスペンション特性に差を設けていた
とすれば、最適化されていた前後輪のサスペンション特
性のバランスが、走行路が悪路に変化することに伴って
崩れることになる。
と、前後輪のサスペンション特性の比に変化が生ずるこ
とになり、良路走行中において最適な車両特性が得られ
るように前後輪のサスペンション特性に差を設けていた
とすれば、最適化されていた前後輪のサスペンション特
性のバランスが、走行路が悪路に変化することに伴って
崩れることになる。
【0008】そして、このように前後輪のステアリング
特性のバランスが崩れると、最適なステア特性が得られ
なくなり、悪路走行中においては良路走行時に得られて
いる最適なステア特性が反映されないという事態を生ず
る。この意味で、上記公報記載のサスペンション制御装
置は、前後輪のサスペンション機構の特性をそれぞれ適
切に設定して走行状態に応じた適切な車両特性を実現し
ようとする思想が、悪路走行時の特性設定には反映でき
ないという問題を有するものであった。
特性のバランスが崩れると、最適なステア特性が得られ
なくなり、悪路走行中においては良路走行時に得られて
いる最適なステア特性が反映されないという事態を生ず
る。この意味で、上記公報記載のサスペンション制御装
置は、前後輪のサスペンション機構の特性をそれぞれ適
切に設定して走行状態に応じた適切な車両特性を実現し
ようとする思想が、悪路走行時の特性設定には反映でき
ないという問題を有するものであった。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、車両の走行状態に応じて前後輪のサスペンショ
ン機構をそれぞれ基本の状態に制御するための前輪側制
御基本値、及び後輪側制御基本値を演算し、これらを路
面状態に応じて補正して最終的なサスペンション制御に
用いることにより、良路のみならず悪路においても前後
輪のサスペンション機構の特性を最適なバランスに保ち
つつ、優れた乗り心地と高い走行安定性を確保し得るサ
スペンション制御装置を提供することを目的とする。
であり、車両の走行状態に応じて前後輪のサスペンショ
ン機構をそれぞれ基本の状態に制御するための前輪側制
御基本値、及び後輪側制御基本値を演算し、これらを路
面状態に応じて補正して最終的なサスペンション制御に
用いることにより、良路のみならず悪路においても前後
輪のサスペンション機構の特性を最適なバランスに保ち
つつ、優れた乗り心地と高い走行安定性を確保し得るサ
スペンション制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、上記の目的を達
成するサスペンション制御装置の原理構成図を示す。す
なわち、上記の目的は、図1に示すように、車両の走行
状態に応じて算出された制御量によりサスペンション特
性を変更制御するサスペンション制御装置であって、前
輪側サスペンション特性を、車両の走行状態に対応した
目標状態に変更制御するための前輪側目標制御量を演算
する前輪側目標制御量演算手段M1と、後輪側サスペン
ション特性を、車両の走行状態に対応した目標状態に変
更制御するための後輪側目標制御量を演算する後輪側目
標制御量演算手段M2と、走行路面の状態を検出する路
面状態検出手段M3と、該路面状態検出手段M3の検出
結果に基づいて前記前輪側目標制御量及び後輪側目標制
御量に補正を施して、前輪側制御量及び後輪側制御量を
算出する制御量算出手段M4と、該制御量算出手段M4
による制御量の算出の際に、前記前輪側目標制御量及び
後輪側目標制御量の比に対して、前記前輪側制御量及び
後輪側制御量の比を同一とする前後輪特性比保持手段M
5とを備えるサスペンション制御装置により達成され
る。
成するサスペンション制御装置の原理構成図を示す。す
なわち、上記の目的は、図1に示すように、車両の走行
状態に応じて算出された制御量によりサスペンション特
性を変更制御するサスペンション制御装置であって、前
輪側サスペンション特性を、車両の走行状態に対応した
目標状態に変更制御するための前輪側目標制御量を演算
する前輪側目標制御量演算手段M1と、後輪側サスペン
ション特性を、車両の走行状態に対応した目標状態に変
更制御するための後輪側目標制御量を演算する後輪側目
標制御量演算手段M2と、走行路面の状態を検出する路
面状態検出手段M3と、該路面状態検出手段M3の検出
結果に基づいて前記前輪側目標制御量及び後輪側目標制
御量に補正を施して、前輪側制御量及び後輪側制御量を
算出する制御量算出手段M4と、該制御量算出手段M4
による制御量の算出の際に、前記前輪側目標制御量及び
後輪側目標制御量の比に対して、前記前輪側制御量及び
後輪側制御量の比を同一とする前後輪特性比保持手段M
5とを備えるサスペンション制御装置により達成され
る。
【0011】
【作用】本発明において、前記前輪側目標制御量演算手
段M1、及び前記後輪側目標制御量演算手段M2は、そ
れぞれ前輪側サスペンション特性、又は後輪側サスペン
ション特性を目標の状態に制御するための目標制御量を
演算する。従って、これら前輪側目標制御量演算手段M
1及び後輪側目標制御量演算手段M2によって演算され
た前輪側目標制御量、及び後輪側目標制御量に基づいた
制御を行えば、前輪側サスペンション特性、及び後輪側
サスペンション特性は、それぞれ車両が基本の走行環境
下で走行している場合に理想とされる特性となる。
段M1、及び前記後輪側目標制御量演算手段M2は、そ
れぞれ前輪側サスペンション特性、又は後輪側サスペン
ション特性を目標の状態に制御するための目標制御量を
演算する。従って、これら前輪側目標制御量演算手段M
1及び後輪側目標制御量演算手段M2によって演算され
た前輪側目標制御量、及び後輪側目標制御量に基づいた
制御を行えば、前輪側サスペンション特性、及び後輪側
サスペンション特性は、それぞれ車両が基本の走行環境
下で走行している場合に理想とされる特性となる。
【0012】また、前記制御量算出手段M4は、前記路
面状態検出手段M3が検出した走行路面の状態に基づい
て、前輪側目標制御量及び後輪側目標制御量に補正を施
して前輪側制御量及び後輪側制御量を算出する。ところ
で、前記制御量算出手段M4が算出する前輪側制御量及
び後輪側制御量には、前記前後輪特性比保持手段M5に
よって指示される比が反映される。このため、走行路の
路面状態が変化した場合において、その路面状態に基づ
く制御量を算出する際には、前記前後輪特性比保持手段
M5が前後の制御量の比を目標制御量の前後比と同一の
保持する。このため、路面状態が変化した場合にも、最
適なステア特性が維持されることになる。
面状態検出手段M3が検出した走行路面の状態に基づい
て、前輪側目標制御量及び後輪側目標制御量に補正を施
して前輪側制御量及び後輪側制御量を算出する。ところ
で、前記制御量算出手段M4が算出する前輪側制御量及
び後輪側制御量には、前記前後輪特性比保持手段M5に
よって指示される比が反映される。このため、走行路の
路面状態が変化した場合において、その路面状態に基づ
く制御量を算出する際には、前記前後輪特性比保持手段
M5が前後の制御量の比を目標制御量の前後比と同一の
保持する。このため、路面状態が変化した場合にも、最
適なステア特性が維持されることになる。
【0013】
【実施例】図2は、本発明の一実施例であるサスペンシ
ョン制御装置10の全体構成を表す斜視透視図を示す。
同図においてショックアブソーバ12FL,12FR,
12RL,12RR(以下、これらを総称する場合には
符号12を付して表す)は、それぞれ左前輪、右前輪、
左後輪、右後輪に配設されるサスペンション機構の構成
部材である。
ョン制御装置10の全体構成を表す斜視透視図を示す。
同図においてショックアブソーバ12FL,12FR,
12RL,12RR(以下、これらを総称する場合には
符号12を付して表す)は、それぞれ左前輪、右前輪、
左後輪、右後輪に配設されるサスペンション機構の構成
部材である。
【0014】ショックアブソーバ12は油圧式ダンパで
あり、その一端が車体14側に、他端が車輪に連結され
ている。そして、車体14と車輪とが相対変位する際に
減衰力を発生し、走行振動の吸収を図っている。ここ
で、本実施例におけるショックアブソーバ12は、9段
階に減衰力を切り換え得る機能を備えている。また、シ
ョックアブソーバ12の上部には、減衰力切り換え用の
アクチュエータ16FL,16FR,16FL,16F
R(以下、これらを総称する場合には符号16を付して
表す)を備えている。尚、以下の記載においては、減衰
力の各段階を減衰力の小さい順に1〜9ステップで表
す。
あり、その一端が車体14側に、他端が車輪に連結され
ている。そして、車体14と車輪とが相対変位する際に
減衰力を発生し、走行振動の吸収を図っている。ここ
で、本実施例におけるショックアブソーバ12は、9段
階に減衰力を切り換え得る機能を備えている。また、シ
ョックアブソーバ12の上部には、減衰力切り換え用の
アクチュエータ16FL,16FR,16FL,16F
R(以下、これらを総称する場合には符号16を付して
表す)を備えている。尚、以下の記載においては、減衰
力の各段階を減衰力の小さい順に1〜9ステップで表
す。
【0015】各アクチュエータ16は、それぞれ独立し
て電子制御ユニット(ECU)20に接続され、ECU
20から個別に駆動信号の供給を受けている。ECU2
0は、本実施例のサスペンション制御装置10の要部で
あり、以下に記載する各種センサから供給される信号に
基づいて後述する処理を実行し、各アクチュエータ16
に向けて駆動信号を発する。
て電子制御ユニット(ECU)20に接続され、ECU
20から個別に駆動信号の供給を受けている。ECU2
0は、本実施例のサスペンション制御装置10の要部で
あり、以下に記載する各種センサから供給される信号に
基づいて後述する処理を実行し、各アクチュエータ16
に向けて駆動信号を発する。
【0016】すなわち、ECU20には、各車輪ごとに
車輪と車体14との相対変位量を検出するストロークセ
ンサ22FL,22FR,22FL,22FR(以下、
これらを総称する場合には符号22を付して表す)、ア
クセル開度を検出するスロットルセンサ24、ステアリ
ング操舵角を検出するステアリングセンサ26、ブレー
キペダルが踏み込まれたことを検出するブレーキセンサ
28、及びドライブシャフトの回転速度に基づいて車速
を検出する車速センサ30が接続されている。
車輪と車体14との相対変位量を検出するストロークセ
ンサ22FL,22FR,22FL,22FR(以下、
これらを総称する場合には符号22を付して表す)、ア
クセル開度を検出するスロットルセンサ24、ステアリ
ング操舵角を検出するステアリングセンサ26、ブレー
キペダルが踏み込まれたことを検出するブレーキセンサ
28、及びドライブシャフトの回転速度に基づいて車速
を検出する車速センサ30が接続されている。
【0017】図3は、ECU20における信号処理のフ
ローチャートを示す。以下、同図を参照して、本実施例
において実行される処理の内容について概説する。ここ
で、ECU20は、通常走行時にはショックアブソーバ
12を1ステップ(減衰力最小のステップ)とし、走行
状態に応じてそのステップを所定時間切り換えて、旋回
時のロールを抑制するロール制御、加速時のスクォート
を抑制するスクォート制御、及び減速時のノーズダイブ
を抑制するダイブ制御を実行する処理を行う。
ローチャートを示す。以下、同図を参照して、本実施例
において実行される処理の内容について概説する。ここ
で、ECU20は、通常走行時にはショックアブソーバ
12を1ステップ(減衰力最小のステップ)とし、走行
状態に応じてそのステップを所定時間切り換えて、旋回
時のロールを抑制するロール制御、加速時のスクォート
を抑制するスクォート制御、及び減速時のノーズダイブ
を抑制するダイブ制御を実行する処理を行う。
【0018】この際、サスペンション制御装置10は、
ロール制御時等において、前輪のショックアブソーバ1
2FL,12FRと後輪のショックアブソーバ12R
L,12RRとを異なるステップに制御して、積極的に
車両特性の改善を図り、かつ走行中の道路の路面状態に
応じてその際に選択されるステップに更なる補正を施す
点に特徴を有している。
ロール制御時等において、前輪のショックアブソーバ1
2FL,12FRと後輪のショックアブソーバ12R
L,12RRとを異なるステップに制御して、積極的に
車両特性の改善を図り、かつ走行中の道路の路面状態に
応じてその際に選択されるステップに更なる補正を施す
点に特徴を有している。
【0019】かかる機能を実現すべく、ECU20にお
いては、図3に示す如くストロークセンサ22から出力
されるストローク信号に基づいて走行中の道路の悪路度
が演算され(S20-1)、この悪路度に基づいて補正ゲ
インが演算される(S20-2)。また、ロール制御を実
現するため、ステアリングセンサ26から出力されるス
テアリング信号に基づいて操舵角速度が演算され(S2
0-3)、その操舵角速度及び車速センサ30から出力さ
れる車速信号に基づいて、良路において最適なロール制
御を実現し得るショックアブソーバ12のステップ(以
下、基本ステップと称す)を、前後輪それぞれについて
演算する。
いては、図3に示す如くストロークセンサ22から出力
されるストローク信号に基づいて走行中の道路の悪路度
が演算され(S20-1)、この悪路度に基づいて補正ゲ
インが演算される(S20-2)。また、ロール制御を実
現するため、ステアリングセンサ26から出力されるス
テアリング信号に基づいて操舵角速度が演算され(S2
0-3)、その操舵角速度及び車速センサ30から出力さ
れる車速信号に基づいて、良路において最適なロール制
御を実現し得るショックアブソーバ12のステップ(以
下、基本ステップと称す)を、前後輪それぞれについて
演算する。
【0020】そして、このようにして求められた基本ス
テップを、上述した補正ゲインを用いて補正し(S20
-5)、現実の路面状況に対して適切なロール制御を実現
し得る最終ステップを決定する。尚、補正ゲインによる
補正の具体的内容については後に詳説する。更に、EC
U20においては、スクォート制御を実現するため、ス
ロットルセンサ24から出力されるスロットル信号に基
づいてスロットル開度、及びスロットル開速度が演算さ
れ(S20-6)、その演算値と車速信号に基づいて良路
において最適なアンチスクォートが実現できる基本ステ
ップが前後輪それぞれについて演算される(S2
0-7)。
テップを、上述した補正ゲインを用いて補正し(S20
-5)、現実の路面状況に対して適切なロール制御を実現
し得る最終ステップを決定する。尚、補正ゲインによる
補正の具体的内容については後に詳説する。更に、EC
U20においては、スクォート制御を実現するため、ス
ロットルセンサ24から出力されるスロットル信号に基
づいてスロットル開度、及びスロットル開速度が演算さ
れ(S20-6)、その演算値と車速信号に基づいて良路
において最適なアンチスクォートが実現できる基本ステ
ップが前後輪それぞれについて演算される(S2
0-7)。
【0021】そして、上述したロール制御の場合と同様
に、以下補正ゲインを用いた基本ステップの補正が行わ
れ(S20-8)、現実の路面状況に対して適切なスクォ
ート制御を実現し得る最終ステップが決定される。ま
た、ダイブ制御を実現するためには、ブレーキセンサ2
8からブレーキ信号が出力されたことを起因として、車
速信号に基づいて良路において最適なダイブ制御が実現
できる基本ステップが前後輪それぞれについて演算され
(S20-9)、以下補正ゲインを用いた補正により(S
20-10 )、現実の路面状況に対して適切なダイブ制御
を実現し得る最終ステップが決定される。
に、以下補正ゲインを用いた基本ステップの補正が行わ
れ(S20-8)、現実の路面状況に対して適切なスクォ
ート制御を実現し得る最終ステップが決定される。ま
た、ダイブ制御を実現するためには、ブレーキセンサ2
8からブレーキ信号が出力されたことを起因として、車
速信号に基づいて良路において最適なダイブ制御が実現
できる基本ステップが前後輪それぞれについて演算され
(S20-9)、以下補正ゲインを用いた補正により(S
20-10 )、現実の路面状況に対して適切なダイブ制御
を実現し得る最終ステップが決定される。
【0022】次に、上述したロール制御を例に取って、
ECU20が実行する処理の内容をより詳細に説明す
る。図4は、ECU20に内蔵されるCPUがロール制
御を実現するために実行する制御ルーチンの一例のフロ
ーチャートを示す。尚、本ルーチンは、上記図3中S2
0-1〜S20-5に示す処理を実行するルーチンである。
ECU20が実行する処理の内容をより詳細に説明す
る。図4は、ECU20に内蔵されるCPUがロール制
御を実現するために実行する制御ルーチンの一例のフロ
ーチャートを示す。尚、本ルーチンは、上記図3中S2
0-1〜S20-5に示す処理を実行するルーチンである。
【0023】本ルーチンが起動すると、先ずステップ1
00においては、車速V、操舵角θ、悪路度Kのサンプ
リングが行われる。ここで、車速V及び操舵角θは、そ
れぞれ車速信号、及びステアリング信号に基づいて演算
され、悪路度Kはストローク信号に基づいて演算され
る。ここで、悪路度Kは、車両が走行中に受ける走行振
動の度合いを表すべく導入された特性値であり、その値
が大きいほど一般に車両の乗り心地は悪化すると考えら
れる。この際、悪路度Kは、車輪に伝達される振動の振
幅が大きく、かつその振動周波数が高いほど大きな値と
すべきであり、ストローク信号を図5に示す如く処理す
ることで求めることができる。
00においては、車速V、操舵角θ、悪路度Kのサンプ
リングが行われる。ここで、車速V及び操舵角θは、そ
れぞれ車速信号、及びステアリング信号に基づいて演算
され、悪路度Kはストローク信号に基づいて演算され
る。ここで、悪路度Kは、車両が走行中に受ける走行振
動の度合いを表すべく導入された特性値であり、その値
が大きいほど一般に車両の乗り心地は悪化すると考えら
れる。この際、悪路度Kは、車輪に伝達される振動の振
幅が大きく、かつその振動周波数が高いほど大きな値と
すべきであり、ストローク信号を図5に示す如く処理す
ることで求めることができる。
【0024】すなわち、図5(A)はストロークセンサ
22から出力されるストローク信号の波形をそのまま表
したものである。このストローク信号は、車輪と車体1
4との相対変位を表す信号であり、路面凹凸に起因する
走行振動成分に加えて車体14の上下動成分が重畳され
た信号である。これに対して同図(B)は、ストローク
信号をハイパスフィルタで処理することで得られた高周
波信号の波形である。この場合、ハイパスフィルタによ
り車体14の上下動に伴う低周波成分が除去されること
になり、その波形は車両の走行に伴う走行振動成分のみ
を表していることになる。
22から出力されるストローク信号の波形をそのまま表
したものである。このストローク信号は、車輪と車体1
4との相対変位を表す信号であり、路面凹凸に起因する
走行振動成分に加えて車体14の上下動成分が重畳され
た信号である。これに対して同図(B)は、ストローク
信号をハイパスフィルタで処理することで得られた高周
波信号の波形である。この場合、ハイパスフィルタによ
り車体14の上下動に伴う低周波成分が除去されること
になり、その波形は車両の走行に伴う走行振動成分のみ
を表していることになる。
【0025】また、同図(C)は、上記高周波信号を全
波整流して得られる整流信号の波形である。そして、同
図(D)は、この整流信号を平滑化して得られる電圧信
号である。この場合、同図(D)に示す電圧信号は、車
両の走行に伴う走行振動の振幅及び周波数を反映した値
となる。そこで、本実施例においては、ECU20の内
部に所定のカットオフ周波数に設定したハイパスフィル
タと、ハイパスフィルタの出力信号を整流する全波整流
回路と、全波整流回路の出力信号を平滑する平滑回路と
を設けて図5(D)に示す電圧信号を生成し、その信号
値を悪路度Kとして取り扱うこととしている。
波整流して得られる整流信号の波形である。そして、同
図(D)は、この整流信号を平滑化して得られる電圧信
号である。この場合、同図(D)に示す電圧信号は、車
両の走行に伴う走行振動の振幅及び周波数を反映した値
となる。そこで、本実施例においては、ECU20の内
部に所定のカットオフ周波数に設定したハイパスフィル
タと、ハイパスフィルタの出力信号を整流する全波整流
回路と、全波整流回路の出力信号を平滑する平滑回路と
を設けて図5(D)に示す電圧信号を生成し、その信号
値を悪路度Kとして取り扱うこととしている。
【0026】上記ステップ100の処理を終えたら、次
にステップ102において操舵角速度ω(= dθ/dt )
の演算を行う。車両に生ずるロール方向のモーメント
は、車速Vが早いほど大きいと共に、急操舵がなされる
ほど大きいことから、ロール方向のモーメントを推定す
るためにはωを求める必要があるからである。次に、ス
テップ104では、下記表1に示す如く車速Vと操舵角
速度ωをパラメータとして予め設定したマップを参照
し、前輪側ショックアブソーバ12FL,12FRにつ
いての基本ステップFstepの演算を行う。尚、本実施例
においては、車速V、及び操舵角速度ωについて、マッ
プ中にそれぞれ5段階の区分を設けているが、これらの
区分数は5段階に限るものではなく、ショックアブソー
バ12の減衰力ステップ数に合わせて最大9段階の区分
にまで細分化することができる。
にステップ102において操舵角速度ω(= dθ/dt )
の演算を行う。車両に生ずるロール方向のモーメント
は、車速Vが早いほど大きいと共に、急操舵がなされる
ほど大きいことから、ロール方向のモーメントを推定す
るためにはωを求める必要があるからである。次に、ス
テップ104では、下記表1に示す如く車速Vと操舵角
速度ωをパラメータとして予め設定したマップを参照
し、前輪側ショックアブソーバ12FL,12FRにつ
いての基本ステップFstepの演算を行う。尚、本実施例
においては、車速V、及び操舵角速度ωについて、マッ
プ中にそれぞれ5段階の区分を設けているが、これらの
区分数は5段階に限るものではなく、ショックアブソー
バ12の減衰力ステップ数に合わせて最大9段階の区分
にまで細分化することができる。
【0027】
【表1】
【0028】ここで、上記表1に示すマップ中、F11
〜F55には、車両が良路を車速Vで走行している際
に、操舵角速度ωで操舵操作がなされた場合に、適度に
走行振動を吸収しつつ車両のロールを適切に抑制し得る
ショックアブソーバ12の減衰力ステップ数(ステップ
1〜ステップ9)がそれぞれ代入されている。従って、
車両が現実に良路を走行している場合には、操舵角速度
ωが検出された後、所定時間に渡りショックアブソーバ
12の減衰力ステップを上記ステップ104において演
算されたFstepとすれば、前輪側に関する限り快適な乗
り心地と良好な走行安定性とが両立されることになる。
〜F55には、車両が良路を車速Vで走行している際
に、操舵角速度ωで操舵操作がなされた場合に、適度に
走行振動を吸収しつつ車両のロールを適切に抑制し得る
ショックアブソーバ12の減衰力ステップ数(ステップ
1〜ステップ9)がそれぞれ代入されている。従って、
車両が現実に良路を走行している場合には、操舵角速度
ωが検出された後、所定時間に渡りショックアブソーバ
12の減衰力ステップを上記ステップ104において演
算されたFstepとすれば、前輪側に関する限り快適な乗
り心地と良好な走行安定性とが両立されることになる。
【0029】尚、上記ステップ104の処理は、具体的
には表1に示すマップをECU20に内蔵されるメモリ
に予め記憶し、そのマップを図6に示すV−ωマップ検
索ルーチンで検索することにより実現される。ここで、
図6に示すV−ωマップ検索ルーチンは、ステップ20
0,202,204,206が車速Vに基づいてマップ
中の検索すべき列を決定するステップであり、ステップ
210,220,230,240,250が、マップ中
のそれぞれの列に対してωに基づく検索を行うステップ
である。
には表1に示すマップをECU20に内蔵されるメモリ
に予め記憶し、そのマップを図6に示すV−ωマップ検
索ルーチンで検索することにより実現される。ここで、
図6に示すV−ωマップ検索ルーチンは、ステップ20
0,202,204,206が車速Vに基づいてマップ
中の検索すべき列を決定するステップであり、ステップ
210,220,230,240,250が、マップ中
のそれぞれの列に対してωに基づく検索を行うステップ
である。
【0030】尚、図6中、ステップ220、230、2
40、250は、Fstepとして読み込む値が異なるだけ
で実質的にはステップ210と同一の処理を実行するス
テップである。このため、図6においては、ステップ2
10についてのみその内容を詳細に記載し、ステップ2
20、230、240、250についてはその詳細な記
載を省略する。
40、250は、Fstepとして読み込む値が異なるだけ
で実質的にはステップ210と同一の処理を実行するス
テップである。このため、図6においては、ステップ2
10についてのみその内容を詳細に記載し、ステップ2
20、230、240、250についてはその詳細な記
載を省略する。
【0031】次に、図4中ステップ106では、下記表
2に示す如くFstepと車速Vとをパラメータとして予め
設定したマップを参照し、後輪側ショックアブソーバ1
2RL,12RRについての基本ステップRstepの演算
を行う。
2に示す如くFstepと車速Vとをパラメータとして予め
設定したマップを参照し、後輪側ショックアブソーバ1
2RL,12RRについての基本ステップRstepの演算
を行う。
【0032】
【表2】
【0033】すなわち、上記の如くFstepには、V,ω
に対応してステップ1〜ステップ9までの値が代入され
る。これに対して上記表2に示すマップ中、R11〜F
59には、走行路が良路であると仮定した場合に、車速
V、操舵角速度ω、及び前輪側基本ステップFstepに対
して最適な車両特性を実現し得るショックアブソーバ1
2の減衰力ステップ数(ステップ1〜ステップ9)がそ
れぞれ代入されている。
に対応してステップ1〜ステップ9までの値が代入され
る。これに対して上記表2に示すマップ中、R11〜F
59には、走行路が良路であると仮定した場合に、車速
V、操舵角速度ω、及び前輪側基本ステップFstepに対
して最適な車両特性を実現し得るショックアブソーバ1
2の減衰力ステップ数(ステップ1〜ステップ9)がそ
れぞれ代入されている。
【0034】この場合、車両特性としては、走行振動の
吸収性及び耐ロール性に加え、ステア特性が考慮されて
おり、高速時にはアンダーステアの傾向が、低速時には
オーバーステアの傾向がそれぞれ現れるように設定され
ている。つまり、前輪の接地性に比べて後輪の接地性を
低下させればアンダーステア傾向が実現され、その結果
高速走行時において扱い易いステア特性が実現できる。
一方、前輪の接地性に比べて後輪の接地性を高めれば、
オーバーステア傾向が実現され、その結果低速時におい
て応答性のよりステア特性が実現できる。
吸収性及び耐ロール性に加え、ステア特性が考慮されて
おり、高速時にはアンダーステアの傾向が、低速時には
オーバーステアの傾向がそれぞれ現れるように設定され
ている。つまり、前輪の接地性に比べて後輪の接地性を
低下させればアンダーステア傾向が実現され、その結果
高速走行時において扱い易いステア特性が実現できる。
一方、前輪の接地性に比べて後輪の接地性を高めれば、
オーバーステア傾向が実現され、その結果低速時におい
て応答性のよりステア特性が実現できる。
【0035】そこで、本実施例においては、上述の如く
RstepをFstepと車速Vとから求めることとし、それぞ
れ高速時には比較的ハードに、低速時には比較的ソフト
に、後輪側ショックアブソーバ12RL,12RRの減
衰力が変更されるようにRstepを決定することとした。
従って、車速Vで良路を走行中に舵角速度ωが検出され
た場合に、その後所定時間に渡りショックアブソーバ1
2の減衰力ステップを上記ステップ104、及び106
において演算されたFstep及びRstepとすれば、適度に
走行振動を吸収しつつ車両のロールを適切に抑制し得る
ことに加えて、車速Vに応じて走行安定性を考慮したス
テア特性が得られることになる。
RstepをFstepと車速Vとから求めることとし、それぞ
れ高速時には比較的ハードに、低速時には比較的ソフト
に、後輪側ショックアブソーバ12RL,12RRの減
衰力が変更されるようにRstepを決定することとした。
従って、車速Vで良路を走行中に舵角速度ωが検出され
た場合に、その後所定時間に渡りショックアブソーバ1
2の減衰力ステップを上記ステップ104、及び106
において演算されたFstep及びRstepとすれば、適度に
走行振動を吸収しつつ車両のロールを適切に抑制し得る
ことに加えて、車速Vに応じて走行安定性を考慮したス
テア特性が得られることになる。
【0036】尚、上記ステップ106の処理は、具体的
には表2に示すマップをECU20に内蔵されるメモリ
に予め記憶し、そのマップを図7に示すFstep−Vマッ
プ検索ルーチンで検索することにより実現される。ここ
で、図7に示すV−ωマップ検索ルーチンは、ステップ
300,302,304,306が車速Vに基づいてマ
ップ中の検索すべき列を決定するステップであり、ステ
ップ310,320,330,340,350が、マッ
プ中のそれぞれの列に対してFstepに基づく検索を行う
ステップである。
には表2に示すマップをECU20に内蔵されるメモリ
に予め記憶し、そのマップを図7に示すFstep−Vマッ
プ検索ルーチンで検索することにより実現される。ここ
で、図7に示すV−ωマップ検索ルーチンは、ステップ
300,302,304,306が車速Vに基づいてマ
ップ中の検索すべき列を決定するステップであり、ステ
ップ310,320,330,340,350が、マッ
プ中のそれぞれの列に対してFstepに基づく検索を行う
ステップである。
【0037】尚、図7中、ステップ320、330、3
40、350は、Rstepとして読み込む値が異なるだけ
で実質的にはステップ310と同一の処理を実行するス
テップであるため、同図においては、ステップ310に
ついてのみその内容を詳細に記載し、ステップ320、
330、340、350についてはその記載を省略す
る。
40、350は、Rstepとして読み込む値が異なるだけ
で実質的にはステップ310と同一の処理を実行するス
テップであるため、同図においては、ステップ310に
ついてのみその内容を詳細に記載し、ステップ320、
330、340、350についてはその記載を省略す
る。
【0038】ところで、上記の如く求めた前輪側基本ス
テップFstep、及び後輪側基本ステップRstepは、それ
ぞれ車両が良路を走行していることを前提に、理想的な
ロール制御を実現し得る減衰力ステップとして求められ
た値である。従って、車両が現実には悪路を走行してお
り、上記表1及び表2に示すマップを設定した際の条件
に比して激しい走行振動が生じているとすれば、ロール
制御時に減衰力ステップとして上記Fstep,Rstepが採
られると、車体14には大きな走行振動が伝達されるこ
とになる。
テップFstep、及び後輪側基本ステップRstepは、それ
ぞれ車両が良路を走行していることを前提に、理想的な
ロール制御を実現し得る減衰力ステップとして求められ
た値である。従って、車両が現実には悪路を走行してお
り、上記表1及び表2に示すマップを設定した際の条件
に比して激しい走行振動が生じているとすれば、ロール
制御時に減衰力ステップとして上記Fstep,Rstepが採
られると、車体14には大きな走行振動が伝達されるこ
とになる。
【0039】一方、かかる走行振動の伝達を抑制するた
め、むやみにロール制御時におけるショックアブソーバ
12の減衰力を低下させたのでは、ステア特性が車速V
に対応した適切な特性から逸脱して操舵間が損なわれか
ねない。そこで、本ルーチンにおいては、上記の処理を
終えたら悪路度Kに基づく補正ゲインGainを求め、
次いでこのGainを用いてFstep,Rstepを補正して
最終的な制御値である前輪側ステップF´step、及び後
輪側ステップR´stepを求めることとしている。
め、むやみにロール制御時におけるショックアブソーバ
12の減衰力を低下させたのでは、ステア特性が車速V
に対応した適切な特性から逸脱して操舵間が損なわれか
ねない。そこで、本ルーチンにおいては、上記の処理を
終えたら悪路度Kに基づく補正ゲインGainを求め、
次いでこのGainを用いてFstep,Rstepを補正して
最終的な制御値である前輪側ステップF´step、及び後
輪側ステップR´stepを求めることとしている。
【0040】ここで、ステップ108は、補正ゲインG
ainを求めるステップである。具体的には、ECU2
0内に予め記憶されている図8に示す如き補正ゲインマ
ップを、上記ステップ100においてサンプリングした
悪路度Kで検索してGainを求める。尚、補正ゲイン
Gainは、図8に示す如く最大値が1.0であり、悪
路度Kがおおきいほど小さな値となるように設定されて
いる。
ainを求めるステップである。具体的には、ECU2
0内に予め記憶されている図8に示す如き補正ゲインマ
ップを、上記ステップ100においてサンプリングした
悪路度Kで検索してGainを求める。尚、補正ゲイン
Gainは、図8に示す如く最大値が1.0であり、悪
路度Kがおおきいほど小さな値となるように設定されて
いる。
【0041】また、ステップ110は、前輪側ステップ
F´step、及び後輪側ステップR´stepを求めるステッ
プである。ここで、本ルーチンにおいては、それぞれF
step,RstepにGainを乗ずることでF´step,R´
stepを求めている。この場合、演算値としてはFstep:
Rstep=F´step:R´stepが成立し、前後輪の制御ス
テップF´step,R´stepに所望のステア特性を実現し
得る関係が残存していることになる。
F´step、及び後輪側ステップR´stepを求めるステッ
プである。ここで、本ルーチンにおいては、それぞれF
step,RstepにGainを乗ずることでF´step,R´
stepを求めている。この場合、演算値としてはFstep:
Rstep=F´step:R´stepが成立し、前後輪の制御ス
テップF´step,R´stepに所望のステア特性を実現し
得る関係が残存していることになる。
【0042】この様にしてF´step,R´stepが求めら
れたら、ステップ112において、F´stepに応じた駆
動信号を前輪側アクチュエータ16FL,16FRに向
けて、またR´stepに応じた駆動信号を後輪側アクチュ
エータ16RL,16RRに向けてそれぞれ出力する。
そして、ステップ114において、所定の保持時間の経
過を待ち、その保持時間が経過したら、ステップ116
においてアクチュエータ16に向けて通常の減衰力への
復帰を命ずる信号を出力して今回のルーチンを終了す
る。ここで、上記ステップ114における保持時間と
は、操舵操作に伴うロールの抑制に必要とされる保持時
間であり、予め経験値として設定されている値である。
れたら、ステップ112において、F´stepに応じた駆
動信号を前輪側アクチュエータ16FL,16FRに向
けて、またR´stepに応じた駆動信号を後輪側アクチュ
エータ16RL,16RRに向けてそれぞれ出力する。
そして、ステップ114において、所定の保持時間の経
過を待ち、その保持時間が経過したら、ステップ116
においてアクチュエータ16に向けて通常の減衰力への
復帰を命ずる信号を出力して今回のルーチンを終了す
る。ここで、上記ステップ114における保持時間と
は、操舵操作に伴うロールの抑制に必要とされる保持時
間であり、予め経験値として設定されている値である。
【0043】この結果、本実施例のサスペンション制御
装置10によれば、ロール制御時において、走行中の道
路の状態に対して適度な振動吸収能力を維持し得る範囲
で適切な車両姿勢の安定化が図られ、かつ車速Vに対す
る適切なステア特性が実現されることになる。ところ
で、かかる機能を実現する手法としては、上記図4に示
すルーチンに示す如く前後輪側の基本制御ステップFst
ep,Rstepに補正ゲインGainを乗算して制御ステッ
プF´step,R´stepを求める手法の他、上記表1及び
表2に示すマップを複数の道路状況毎に記憶しておき、
それらのマップをV,ω,Kで検索して直接的に制御ス
テップF´step,R´stepを求める手法も考えられる。
装置10によれば、ロール制御時において、走行中の道
路の状態に対して適度な振動吸収能力を維持し得る範囲
で適切な車両姿勢の安定化が図られ、かつ車速Vに対す
る適切なステア特性が実現されることになる。ところ
で、かかる機能を実現する手法としては、上記図4に示
すルーチンに示す如く前後輪側の基本制御ステップFst
ep,Rstepに補正ゲインGainを乗算して制御ステッ
プF´step,R´stepを求める手法の他、上記表1及び
表2に示すマップを複数の道路状況毎に記憶しておき、
それらのマップをV,ω,Kで検索して直接的に制御ス
テップF´step,R´stepを求める手法も考えられる。
【0044】しかし、かかる手法を採用することとする
と、多数のマップを記憶するに十分な大容量メモリを用
いることが必要となり、特に道路状況を細かく細分化し
て、きめの細かい制御を実現しようとした場合に、極め
て多大なメモリが必要となる。これに対して本実施例の
手法は、制御ステップF´step,R´stepを求めるため
のマップが前後輪について一枚づつあれば足り、かつそ
の補正処理も単なる乗算処理であり処理内容は極めて簡
単である。この意味で、本実施例のサスペンション制御
装置10は、ECU20内の省メモリ化と処理の高速化
とが両立できるという利益を有していることになる。
と、多数のマップを記憶するに十分な大容量メモリを用
いることが必要となり、特に道路状況を細かく細分化し
て、きめの細かい制御を実現しようとした場合に、極め
て多大なメモリが必要となる。これに対して本実施例の
手法は、制御ステップF´step,R´stepを求めるため
のマップが前後輪について一枚づつあれば足り、かつそ
の補正処理も単なる乗算処理であり処理内容は極めて簡
単である。この意味で、本実施例のサスペンション制御
装置10は、ECU20内の省メモリ化と処理の高速化
とが両立できるという利益を有していることになる。
【0045】ところで、本実施例のサスペンション制御
装置10は、上述の如くロール制御の他に、スクォート
制御、及びダイブ制御を実行する機能を備えている。こ
の場合、スクォート制御については、スロットル開速度
ωTHと車速Vに基づくFstep検索用マップを上記表1に
示すマップに変えて用い、また車速Vに応じた適切な耐
スクォート特性を実現すべくFstepと車速Vとをパラメ
ータとして設定したRstep検索用マップを上記表2に示
すマップに変えて用いることで、上述したロール制御と
同様に実現することができる。
装置10は、上述の如くロール制御の他に、スクォート
制御、及びダイブ制御を実行する機能を備えている。こ
の場合、スクォート制御については、スロットル開速度
ωTHと車速Vに基づくFstep検索用マップを上記表1に
示すマップに変えて用い、また車速Vに応じた適切な耐
スクォート特性を実現すべくFstepと車速Vとをパラメ
ータとして設定したRstep検索用マップを上記表2に示
すマップに変えて用いることで、上述したロール制御と
同様に実現することができる。
【0046】そして、ダイブ制御については、車速Vに
基づくFstep検索用マップを上記表1に示すマップに変
えて用い、また車速Vに応じた適切な耐ダイブ特性を実
現すべくFstepと車速Vとをパラメータとして設定した
Rstep検索用マップを上記表2に示すマップに変えて用
い、ブレーキ信号の発生を起因として上記ロール制御と
同様にアクチュエータ16を駆動することで実現するこ
とができる。
基づくFstep検索用マップを上記表1に示すマップに変
えて用い、また車速Vに応じた適切な耐ダイブ特性を実
現すべくFstepと車速Vとをパラメータとして設定した
Rstep検索用マップを上記表2に示すマップに変えて用
い、ブレーキ信号の発生を起因として上記ロール制御と
同様にアクチュエータ16を駆動することで実現するこ
とができる。
【0047】ところで、上述した実施例は、ショックア
ブソーバ12の減衰力を変えることでサスペンション機
構の特性を変更する構成としているが、その特性を変更
する手法はこれに限るものではなく、例えば空気バネ等
を用いるサスペンション機構においては、そのバネ定数
を変更することでサスペンション機構の特性変更を図る
こととしてもよい。
ブソーバ12の減衰力を変えることでサスペンション機
構の特性を変更する構成としているが、その特性を変更
する手法はこれに限るものではなく、例えば空気バネ等
を用いるサスペンション機構においては、そのバネ定数
を変更することでサスペンション機構の特性変更を図る
こととしてもよい。
【0048】更に、上記図2に示す実施例は、ストロー
クセンサ22を用いて路面状態を検出する構成としてい
るが、路面状態を検出する手法はこれに限るものではな
く、例えば各車輪近傍においてバネ上の上下方向加速度
を検出するバネ上上下Gセンサを配設することにより、
また各車輪毎に車輪速センサを配設することにより、更
には各車輪の近傍に対地距離センサを配設することによ
り、各車輪と車体14との変移を検出し、その結果に基
づいて路面状態を検出することとしてもよい。
クセンサ22を用いて路面状態を検出する構成としてい
るが、路面状態を検出する手法はこれに限るものではな
く、例えば各車輪近傍においてバネ上の上下方向加速度
を検出するバネ上上下Gセンサを配設することにより、
また各車輪毎に車輪速センサを配設することにより、更
には各車輪の近傍に対地距離センサを配設することによ
り、各車輪と車体14との変移を検出し、その結果に基
づいて路面状態を検出することとしてもよい。
【0049】すなわち、対地距離センサによれば、直接
的に路面と車体14との相対変位が検出でき、上下Gセ
ンサによれば、検出された上下加速度を積分することで
路面と車体14との相対変位を検出することができる。
従って、これらの機構によってもストロークセンサ22
を配設した場合と同様に路面状態が検出できることにな
る。
的に路面と車体14との相対変位が検出でき、上下Gセ
ンサによれば、検出された上下加速度を積分することで
路面と車体14との相対変位を検出することができる。
従って、これらの機構によってもストロークセンサ22
を配設した場合と同様に路面状態が検出できることにな
る。
【0050】また、一般にサスペンション機構は、車輪
が上下動する際には車輪に僅かな前後動が伴うような幾
何学構造が採られているため、車輪と車体14とに上下
方向の相対変位が生ずると、その車輪の車輪速に微視的
な変動が生ずる。従って、各車輪に車輪速センサを配設
し、車輪毎に車輪速の変動を検出すれば、ストロークセ
ンサ22を配設したと同様に車輪と車体14との相対変
位を検出することができ、路面状態が検出できることに
なる。
が上下動する際には車輪に僅かな前後動が伴うような幾
何学構造が採られているため、車輪と車体14とに上下
方向の相対変位が生ずると、その車輪の車輪速に微視的
な変動が生ずる。従って、各車輪に車輪速センサを配設
し、車輪毎に車輪速の変動を検出すれば、ストロークセ
ンサ22を配設したと同様に車輪と車体14との相対変
位を検出することができ、路面状態が検出できることに
なる。
【0051】尚、本実施例においては、前輪側ショック
アブソーバ12FL,12FRの特性が前記した前輪側
サスペンション特性に、後輪側ショックアブソーバ12
RL,12RRの特性が前記した後輪側サスペンション
特性に相当し、またストロークセンサ22が前記した路
面状態検出手段M3を実現している。また、本実施例に
おいては、ECU20が上記図4中ステップ104を実
行することにより前記した前輪側目標制御量演算手段M
1が、ステップ106を実行することにより前記した後
輪側目標制御量演算手段M2が、ステップ108及び1
10を実行することにより前記した制御量算出手段M4
及び前後輪特性比保持手段M5が実現されることにな
る。
アブソーバ12FL,12FRの特性が前記した前輪側
サスペンション特性に、後輪側ショックアブソーバ12
RL,12RRの特性が前記した後輪側サスペンション
特性に相当し、またストロークセンサ22が前記した路
面状態検出手段M3を実現している。また、本実施例に
おいては、ECU20が上記図4中ステップ104を実
行することにより前記した前輪側目標制御量演算手段M
1が、ステップ106を実行することにより前記した後
輪側目標制御量演算手段M2が、ステップ108及び1
10を実行することにより前記した制御量算出手段M4
及び前後輪特性比保持手段M5が実現されることにな
る。
【0052】この場合、前記した前輪側目標制御量には
本実施例における前輪側制御基本ステップFstepが、前
記した後輪側目標制御量には本実施例における後輪側制
御基本ステップRstepが、前記した前輪側制御量には本
実施例における前輪側制御ステップF´stepが、また前
記した後輪側制御量には本実施例における後輪側制御ス
テップR´stepがそれぞれ相当していることになる。
本実施例における前輪側制御基本ステップFstepが、前
記した後輪側目標制御量には本実施例における後輪側制
御基本ステップRstepが、前記した前輪側制御量には本
実施例における前輪側制御ステップF´stepが、また前
記した後輪側制御量には本実施例における後輪側制御ス
テップR´stepがそれぞれ相当していることになる。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、車両の前
輪側サスペンション特性の制御、及び後輪側サスペンシ
ョン特性の制御が、車両の走行状態及び走行中の路面状
態の反映された前輪側制御量、及び後輪側制御量に基づ
いてそれぞれ別個に行われる。この場合、路面状態に関
わらず、前後輪のサスペンション特性は、現実の走行状
態に対して所望の車両特性が実現できるようにバランス
が保たれることとなり、良路のみならず悪路において
も、優れた乗り心地と高い走行安定性の両立に加え、理
想的な車両特性の実現が可能となる。
輪側サスペンション特性の制御、及び後輪側サスペンシ
ョン特性の制御が、車両の走行状態及び走行中の路面状
態の反映された前輪側制御量、及び後輪側制御量に基づ
いてそれぞれ別個に行われる。この場合、路面状態に関
わらず、前後輪のサスペンション特性は、現実の走行状
態に対して所望の車両特性が実現できるようにバランス
が保たれることとなり、良路のみならず悪路において
も、優れた乗り心地と高い走行安定性の両立に加え、理
想的な車両特性の実現が可能となる。
【図1】本発明に係るサスペンション制御装置の原理構
成図である。
成図である。
【図2】本発明の一実施例であるサスペンション制御装
置の全体構成を表す斜視透視図である。
置の全体構成を表す斜視透視図である。
【図3】本実施例において電子制御ユニットが実行する
処理の全体の流れを表すフローチャートである。
処理の全体の流れを表すフローチャートである。
【図4】本実施例において電子制御ユニットがロール制
御を実現すべく実行するルーチンの一例のフローチャー
トである。
御を実現すべく実行するルーチンの一例のフローチャー
トである。
【図5】本実施例における悪路度の演算手法を説明する
ための図である。
ための図である。
【図6】本実施例において電子制御ユニットが前輪側制
御基本ステップを検索すべく実行するルーチンの一例の
フローチャートである。
御基本ステップを検索すべく実行するルーチンの一例の
フローチャートである。
【図7】本実施例において電子制御ユニットが後輪側制
御基本ステップを検索すべく実行するルーチンの一例の
フローチャートである。
御基本ステップを検索すべく実行するルーチンの一例の
フローチャートである。
【図8】本実施例において電子制御ユニットが用いる補
正ゲインマップの一例である。
正ゲインマップの一例である。
M1 前輪側目標制御量演算手段 M2 後輪側目標制御量演算手段 M3 路面状態検出手段 M4 制御値算出手段 M5 前後輪特性比保持手段 10 サスペンション制御装置 12 ショックアブソーバ 14 車体 16 アクチュエータ 20 電子制御ユニット 22 ストロークセンサ 24 スロットルセンサ 26 ステアリングセンサ 28 ブレーキセンサ 30 車速センサ Fstep 前輪側基本制御ステップ Rstep 後輪側基本制御ステップ F´step 前輪側制御ステップ R´step 後輪側制御ステップ Gain 補正ゲイン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 一男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐藤 国仁 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の走行状態に応じて算出された制御
量によりサスペンション特性を変更制御するサスペンシ
ョン制御装置であって、 前輪側サスペンション特性を、車両の走行状態に対応し
た目標状態に変更制御するための前輪側目標制御量を演
算する前輪側目標制御量演算手段と、 後輪側サスペンション特性を、車両の走行状態に対応し
た目標状態に変更制御するための後輪側目標制御量を演
算する後輪側目標制御量演算手段と、 走行路面の状態を検出する路面状態検出手段と、 該路面状態検出手段の検出結果に基づいて前記前輪側目
標制御量及び後輪側目標制御量に補正を施して、前輪側
制御量及び後輪側制御量を算出する制御量算出手段と、 該制御量算出手段による制御量の算出の際に、前記前輪
側目標制御量及び後輪側目標制御量の比に対して、前記
前輪側制御量及び後輪側制御量の比を同一とする前後輪
特性比保持手段とを備えることを特徴とするサスペンシ
ョン制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24435394A JPH08108723A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | サスペンション制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24435394A JPH08108723A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | サスペンション制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08108723A true JPH08108723A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17117443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24435394A Pending JPH08108723A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | サスペンション制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08108723A (ja) |
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-
1994
- 1994-10-07 JP JP24435394A patent/JPH08108723A/ja active Pending
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