JP5291021B2 - 自走式スクリーン - Google Patents

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本発明は被選別物を粒度に応じて選別する自走式スクリーンに関する。
振動スクリーンは、篩部材を装着した枠体(篩装置)を加振して、投入された被選別物を篩部材の選別粒度よりも小さなものと大きなものに篩い分ける装置である。この振動スクリーンにおいて、例えば水平に対する篩装置の傾斜角度が大きくなれば篩部材上の被選別物の移動速度が速くなる。この場合、被選別物の篩部材上における滞留時間が短縮され、時間当たりの処理量(選別量)が増す。反対に、篩装置の傾斜角が小さくなれば、被選別物の篩部材との衝突の機会が増す分、選別精度が向上する。
そこで、走行体上に設けたフレームに対して篩装置を傾動可能に連結し、被選別物の性状や選別粒度等の諸条件に応じて振動スクリーンの傾斜角度を調整可能とした自走式スクリーンがある(特許文献1等参照)。
特開2007−307503号公報
ところが、特許文献1の自走式スクリーンの場合、篩装置を通過した選別物を搬送するコンベヤが走行体上に設けたフレームに対して固定されているため、フレームに対する篩装置の傾斜角を変更すると、篩装置とコンベヤとの間隙が変化する。そして、篩装置とコンベヤとの間隙が広がれば、それだけ間隙から選別物が飛散し易くなる。
そこで、本願出願人は、走行体に対してコンベヤを傾動可能に連結し、このコンベヤ上に篩装置を設置することで、コンベヤと篩装置とが一体的に走行体に対して傾動する自走式スクリーンを発明し先に出願している(特願2009−044490)。この先願の自走式スクリーンの場合、コンベヤを傾動させることで篩装置の傾斜角を変更することができる上、篩装置の傾斜角によらず篩装置とコンベヤとの間隙を一定に保つことができる。
しかしながら、振動スクリーンは、例えば比較的選別粒度の粗い選別部材を用いた上段のトップデッキ、選別粒度の細かい選別部材を用いた下段のボトムデッキ等、篩部材を複数段備える場合も少なくない。篩装置とコンベヤとの間隙は作業者が侵入できる程の寸法がないため、このように複数段の篩部材を備える場合、コンベヤと篩装置との間隙が不変な上述した構成のままでは清掃等のメンテナンスの際にボトムデッキに作業者がアクセスできない。アクセスしようとすれば、篩装置自体をコンベヤから取り外す、或いは篩装置のトップデッキを取り外す等の分解作業を要し、非常に煩わしい。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、篩装置の傾斜角によらず篩装置とコンベヤとの間隙を一定に保つことができるとともに、篩装置のボトムデッキへのアクセスを容易にし、メンテナンス性を向上させることができる自走式スクリーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は、被選別物を粒度に応じて選別する自走式スクリーンにおいて、走行装置と、この走行装置上に設けた本体フレームと、この本体フレームに傾動可能に連結したコンベヤと、このコンベヤの上方に位置するように前記コンベヤのフレームに対して傾動可能に連結した篩装置と、前記本体フレーム及び前記コンベヤフレームに両端が連結され、前記コンベヤとともに前記篩装置を傾動させる篩角度変更シリンダと、前記篩装置の篩装置フレーム及び前記コンベヤフレームに両端が連結され、前記篩装置を傾動させる篩装置開閉シリンダとを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記篩装置フレーム上に設けた支持部材と、この支持部材によって前記篩装置の上方に位置するように支持されたホッパとを備え、前記支持部材は、前記篩装置フレームとともに三次元的な骨組を構成し前記篩装置フレームの補強材を兼ねることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記篩装置フレームと前記コンベヤフレームの対向部の少なくとも一方に、相手材に向かって拡がり、前記篩装置が前記コンベヤフレームに対して閉方向に傾動する動作をガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする。
第4の発明は、第1−第3のいずれかの発明において、前記篩装置フレームに対して回動自在に設けたロックアームと、前記コンベヤフレームに設けたブラケットと、前記ロックアームの先端を前記ブラケットに固定するピンとを備え、前記ロックアームは、前記篩装置が前記コンベヤフレームに対して開方向に傾動するのに伴って自重で下方に回動し、前記篩装置が規定の開放角度に到達した際に先端のピン穴が前記ブラケットのピン穴位置にくるように構成されていることを特徴とする。
第5の発明は、第1−第4のいずれかの発明において、前記篩装置フレームと前記コンベヤフレームとの間が閉じた状態にあるか否かを検出するセンサと、このセンサの検出信号を基に前記閉じた状態にあると判定された場合にのみ前記走行装置及び前記篩装置の動作を許可する制御装置とを備えたことを特徴とする。
第6の発明は、第1−第5のいずれかの発明において、前記コンベヤの基端側と前記篩装置との間にスペースを創出すべく前記篩装置開閉シリンダによって前記篩装置の後方側が上下動するように構成し、更に前記本体フレームの後端側にステップを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、篩装置の傾斜角によらず篩装置とコンベヤとの間隙を一定に保つことができるとともに、篩装置のボトムデッキへのアクセスを容易にし、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に自走式スクリーンの全体構成を表す側面図である。 本発明の一実施形態に自走式スクリーンの全体構成を表す背面図である。 本発明の一実施形態に自走式スクリーンの全体構成を表す側面図であり、篩装置が開姿勢にある状態を表す図である。 図3の一部部品を取り外した状態を表す図である。 本発明の一実施形態に自走式スクリーンに備えられた篩装置開閉シリンダの近傍の構造を後方左側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に自走式スクリーンに備えられた篩装置を前方やや上方から見た正面図である。 本発明の一実施形態に自走式スクリーンに備えられた篩装置の前端部近傍を機体右側から見た側面図で、篩装置フレームとコンベヤフレームとの間が閉じた状態を表す図である。 本発明の一実施形態に自走式スクリーンに備えられた篩装置の前端部近傍を機体右側から見た側面図で、篩装置フレームとコンベヤフレームとの間が開いた状態をそれぞれ表す図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に自走式スクリーンの全体構成を表す側面図、図2は図1中の右側から見た背面図である。以下の説明において、図1中の左右を自走式スクリーンの前後、図2中の左右を自走式スクリーンの左右とする。
なお、本実施形態ではトップデッキ及びボトムデッキを有する二床構造の篩装置に本発明を適用した場合を例に挙げて説明するが、本発明は一床構造又は三床構造以上の篩装置にも適用可能である。
図1及び図2に示した自走式スクリーンは、走行体1と、この走行体1上に設けた排出コンベヤ2と、排出コンベヤ2の上側に設けた篩装置3と、排出コンベヤ2の下側に設けたパワーパック4とを備えている。
走行体1は、左右1対の走行装置10と、これら走行装置10の上部に設けた本体フレーム11とを備えている。走行装置10は、左右一対のトラックフレーム12と、これらトラックフレーム12の前後にそれぞれ設けた従動輪13及び駆動輪14と、出力軸を駆動輪14に連結した走行用油圧モータ15と、左右の従動輪13及び駆動輪14にそれぞれ掛け回した無限軌道履帯16とを備えている。本体フレーム11は、上下・左右・前後の各方向に延びる複数の鋼材で三次元的に組み上げられた枠状の部材であってトラックフレーム12の上部に設けられており、走行装置10の前方に突き出ないように前端部が走行装置10の前端部よりも後方に位置している。本体フレーム11の後端部は走行装置10の後端部よりもやや後方に位置している。本体フレーム11の後部には、排出コンベヤ2の後端への材料干渉防止用のガード17が設けられている。このガード17の後方を向いた面には、作業者が排出コンベヤ2のベルト上に上がったりするのに足をかけるステップ18が複数段設けられている。
排出コンベヤ2は、篩装置3で選別された所定粒度以下の選別物を搬送し機体前方に排出するものであり、前方に向かって斜めに立ち上がるように配置されている。図1はトレーラ等で機体を輸送する際の輸送姿勢を表しているため、排出コンベヤ2の傾斜角が小さいが、作業姿勢に移行する際には篩角度変更シリンダ38(後述)によって排出コンベヤ2の傾斜角を大きくすることができ、また処理効率を調整すべく傾斜角を調整することができる。この排出コンベヤ2は、コンベヤフレーム20と、コンベヤフレーム20の前端に回転自在に設けたヘッドプーリ21と、コンベヤフレーム20の後端に回転自在に設けたテールプーリ(図示せず)と、ヘッドプーリ21及びテールプーリに掛け回したコンベヤベルト23と、ヘッドプーリ21に連結した排出コンベヤ用油圧モータ24とを備えており、排出コンベヤ用油圧モータ24でヘッドプーリ21を駆動させることによってヘッドプーリ21及びテールプーリ間でコンベヤベルト23を循環駆動させる。
コンベヤフレーム20は、後端部が本体フレーム11上部の後端部に対して回動軸30を介して傾動可能に連結されていて、前後方向の中央部が支持部材31を介して本体フレーム11に支持されている。支持部材31は、筒状のケーシング32とこれに挿入されたロッド33からなり、ケーシング32の上端部がピン34を介してコンベヤフレーム20の前後中央部に設けたブラケット35に、ロッド33の下端部がピン36を介して本体フレーム11の前部に設けたブラケット37にそれぞれ回動可能に連結されている。この支持部材31のケーシング32とロッド33は篩角度変更シリンダ38で連結されており、篩角度変更シリンダ38の伸縮に伴ってロッド33がケーシング32に対して摺動し、その結果、回動軸30を支点に排出コンベヤ2が傾動する。このとき、篩装置3の複数段階の角度でケーシング32とロッド33をピン(図示せず)で固定でき、篩装置3の姿勢を適当な角度で機械的に固定できるようになっている。
篩装置3は、投入される被選別物を粒度に応じて選別するものである。この篩装置3は、コンベヤフレーム20後半部の上部に位置する篩装置フレーム44と、この篩装置フレーム44上に弾性部材45を介して振動可能に支持された枠型の篩装置本体46(振動体)と、篩装置本体46の内側に固定された篩部材47と、篩装置本体46を加振する加振装置48とを備えており、加振装置48を駆動して篩装置本体46と篩部材を一体に揺さ振り、投入された被選別物のうち篩部材を通過する所定粒度以下の選別物を排出コンベヤ2上に導くとともに、それより粒度の大きなものを機体後方に排出する。特に図示していないが、本実施形態の篩装置3は、篩部材47を上下2段備えた二床構造であり、上段の篩部材47をトップデッキ、下段の篩部材47をボトムデッキと適宜称する。
本実施形態では弾性部材45として3本1組のコイルスプリングを用いているが、ラバースプリング等の他の弾性体でも良い。弾性部材45は篩装置本体46の左右両側においてそれぞれ前後に配置されており、篩装置本体46は計4箇所でコンベヤフレーム20に対して支持されている。1箇所当たりに3つの弾性部材45を配置しているが、箇所当たりの弾性部材45の設置数はこれに限定されない。また、篩装置3の内部の篩部材47は、排出コンベヤ2と同じく後方に向かって下方に傾斜した姿勢で配置されている。篩装置3は排出コンベヤ2のコンベヤフレーム20に支持されているため、前述したように排出コンベヤ2を傾動させることで被選別物の性状に応じて傾斜角度を変更し選別能力を調整することができる。
パワーパック4は、エンジンや油圧ポンプ、コントロールバルブ等、機体各所に搭載した作動装置の動力源を内蔵しており、コンベヤフレーム20に垂設されたパワーパックフレーム50上に積載されて排出コンベヤ2の下側に配置されている。パワーパックフレーム50は、支持部材31を連結したブラケット34よりも前方位置でコンベヤフレーム20に垂設されており、パワーパック4は走行体1よりも前方に位置している。したがって、篩角度変更シリンダ38を縮めて排出コンベヤ2を寝かせていくと、パワーパック4は走行体1の上部に重なることなく走行体1の前方のスペースまで下降する。そのため排出コンベヤ2を水平姿勢近くまで寝かせることができ、輸送時には一般道路の輸送制限高さに納まる範囲にまで機体の全高を抑えることができる。
なお、輸送制限高さまで余裕があってパワーパック4を走行体1の前方のスペースに下降させる必要がない場合には、パワーパック4を本体フレーム11上又はトラックフレーム12上に設置することもできる。
また、パワーパック4の左側面には、排出コンベヤ2や篩装置3等の動作を指示するための操作盤51が設けられている。この操作盤51に隣接して前述した篩角度変更シリンダ38の伸縮動作を指示する操作部52が設けられている。また、操作盤51や操作部52を操作する場合等に作業者が立つ足場として、パワーパック4にはステップ(図示せず)が設けられている。
また、排出コンベヤ2の下部には、コンベヤベルト23の戻り面から落下する選別物を受け止める飛散防止カバー55が設けられている。この飛散防止カバー55は少なくともパワーパック4の上方をカバーしており、下端部近傍が後方に向かって下方に折れ曲げられ、受け止めた選別物を目的の集積位置(例えば左右の走行装置10の間の地面)に積極的に導くようになっている。
ここで、本実施形態の自走式スクリーンでは、篩装置3が、排出コンベヤ2の上方に位置するようにコンベヤフレーム20に対して傾動可能に連結されている。具体的には、篩装置フレーム44の前端部が本体フレーム11の長手方向の中央部のブラケット61に対して回動軸62を介して傾動可能に連結されていて、後方部分は、篩装置フレーム44の後端部に設けたパッド63がコンベヤフレーム20の後端部近傍の台座ブラケット部64に着座して支持されている。このコンベヤフレーム20の台座ブラケット部64は、篩装置開閉シリンダ65によって篩装置フレーム44に連結されている。したがって、篩装置開閉シリンダ65の伸縮に伴って回動軸62を支点に篩装置3が傾動し、コンベヤフレーム20と篩装置フレーム44との間が開閉する。回動軸62を支点にして篩装置3の後半部分が持ち上がった状態(開状態)を図3に表す。
図4は図3の一部部品を取り外した状態を表す図、図5は篩装置開閉シリンダ65の近傍の構造を後方左側から見た斜視図である。
図5に示したように、篩装置フレーム44は、前後に延びるフレーム66と、このフレームに対して機体幅方向の内側及び外側に設けた2枚のカバー67とで、全体として前後に延びるプレート状に構成されていて、篩装置3の左右にそれぞれ設けられている。図4はこの篩装置フレーム44の外側のカバー67を取り外した状態を表している。
前述したパッド63は、篩装置フレーム44のフレーム66の後端部の下面に取り付けられていて、機体の左右両側で台座ブラケット部64に対してパッド63が片当たりしないようにフレーム66との間にシム60を適宜介在させてある。このシム60の厚さや枚数を調整することで、機体の左右でパッド63の片当たりを抑制することができるように配慮されている。また、パッド63には、下向きに突出したガイド部材59が設けられていて、パッド63が台座ブラケット部64に着座する際にこのガイド部材59が台座ブラケット部64を構成する2枚のプレート間に挿し込まれ、篩装置3の閉姿勢への移行動作をガイドするとともに、篩装置3の左右方向への動きを拘束し安定的な着座姿勢を確保するようになっている。
また、篩装置フレーム44の下部には、篩装置3の後半側で台座ブラケット部64よりも前方に位置するようにフレア状のガイド部材68が設けられている。本実施形態において、ガイド部材68は、内外のカバー67を一部下方に延長した部位であり、内側のカバー67のガイド部材68は下方に向かって機体幅方向内側に、外側のカバー67のガイド部材68は下方に向かって機体幅方向外側に傾斜しており、篩装置3がコンベヤフレーム20に対して閉方向に傾動(下降)する際、コンベヤフレーム20が内外のガイド部材68の間に円滑に収容されるように篩装置3の傾動動作をガイドする役割を果たす。但し、本実施形態では、ガイド部材68を篩装置フレーム44側に設けた場合を図示しているが、ガイド部材68はコンベヤフレーム20側に設けても良く、篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20の対向部の少なくとも一方に相手材(例えばコンベヤフレーム20に対して篩装置フレーム44)に向かって拡がるように設ければ良い。
前述した篩装置開閉シリンダ65は、ロッド側の端部が内外のカバー67に対してピン69で連結され、ボトム側の端部が台座ブラケット部64に対してピン70で連結されている。
また、篩装置フレーム44には、篩装置開閉シリンダ65が伸長して篩装置3が開姿勢に移行した際、篩装置3を機械的に開姿勢で保持するためのロックアーム71が取り付けられている。このロックアーム71は、篩装置開閉シリンダ65のロッド側のピン69よりもやや前側の位置で、篩装置フレーム44に対してピン72によって一端が連結されており、前後に延びる鉛直面内でピン72を支点にして回動自在な構成である。このとき、コンベヤフレーム20上にはピン72の下方に位置するようにブラケット73が設けられており、篩装置3がコンベヤフレーム20に対して開方向に傾動するのに伴ってロックアーム71が自重で下方に回動すると、篩装置3が規定の開放角度に到達した際にロックアーム71の先端(他端)のピン穴がブラケット73のピン穴位置にくるように構成されている。ロックアーム71の先端がブラケット73のところに来たら、固定ピン74をロックアーム71とブラケット73に通すことで、ロックアーム71の先端がブラケット73に固定される。また、ロックアーム71の支点のピン72と篩装置開閉シリンダ65のロッド側のピン69を共用の一本のピンにしても良い。
図6は篩装置3を前方やや上方から見た正面図である。
篩装置3の上部には、投入される被選別物を篩装置3のトップデッキに導くホッパ75が設けられている。このホッパ75は、上方に向かって拡開するプレートを張り合わせて構成したシュート状の部材であり、本実施形態では前方及び左右の三方にプレートを有している。また、左右のプレートは篩装置3の前端部から前後方向の中央部よりもやや後方辺りまでをカバーしている。ホッパ75は、篩装置フレーム44上に支持部材76を介して支持されている。図6に示すように、この支持部材76は、上下に延びる四隅の縦フレーム76aと、縦フレーム76a上に渡した横フレーム76bと、前側の2本の縦フレーム76a間に渡した横フレーム76cと、前方上側の横フレーム76bと前側左右の縦フレーム76aとの間に斜めに渡した斜めフレーム76dとで、篩装置フレーム44とともにトラスを構成し篩装置フレーム44の補強材を兼ねている。先に説明したホッパ75は、前方及び左右の上段の横フレーム76b上に取り付けられている。
図7及び図8は篩装置3の前端部近傍を機体右側から見た側面図で、図7は篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が閉じた状態、図8は篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が開いた状態をそれぞれ表している。
図7及び図8に示すように、本実施形態では、篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が閉じた状態にあるか否かを検出するセンサ81を備えている。このセンサ81にはリミットスイッチや近接スイッチ等、適宜の検出手段を用いることができるが、本実施形態では近接スイッチを用いてある。
他方、篩装置フレーム44には、被検出部材82が設けられている。この被検出部材82は、篩装置フレーム44の側面に下方に延在するように取り付けられていて、篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が閉じた状態にあるとき、その先端部がセンサ81の検出範囲に入り、篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が開くとセンサ81の検出範囲から外れる。
センサ81からの検出信号は制御装置(図示せず)に出力され、制御装置は、センサ81の検出信号を基に篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が閉じた状態と判定される場合にのみ走行装置10及び篩装置3の動作を許可する。本実施形態の場合、篩装置フレーム44が閉状態にあって被検出部材82でセンサ81が検出範囲に入っているとき、制御装置は、センサ81の検出信号を基に篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が閉じた状態にあると判定し、走行装置10、篩装置3、排出コンベヤ2等を含めてシリンダ38,65以外の装置の動作も許可する。反対に、篩装置フレーム44が開状態にあって被検出部材82でセンサ81からの検出信号がない場合、制御装置は、センサ81の検出信号を基に篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が開いた状態にあると判定し、シリンダ38,65以外の走行装置10、篩装置3、排出コンベヤ2等の装置の動作を禁止する。つまりインターロックの手段を備えている。
なお、本例では、センサ81はコンベヤフレーム20の右側側面のうち篩装置3の回動軸62よりもやや後方の部分に設置した場合を例示したが、設置場所はこれに限られず、左側の側面に設けても良いし、前後位置を適宜変更することもできる。また、コンベヤフレーム20ではなく篩装置フレーム44側に設けることも考えられる。さらに、篩装置フレーム44又はコンベヤフレーム20を直接検出することができる位置にセンサ81を設けることができる場合は、被検出部材82は省略しても良い。また、篩装置3が排出コンベヤ2に対して閉姿勢にあるか否かを検出する構成としては、例えば篩装置3の回動軸62にポテンショメータを取り付ける等して、排出コンベヤ2に対する篩装置62の傾斜角度を検出する手段を利用することも考えられる。
次に上記構成の自走式スクリーンの動作及び作用効果を順次説明する。
例えば油圧ショベル等の投入重機、若しくはリサイクル機械、ベルトコンベヤ等によって篩装置3に被選別物が投入されると、トップデッキ(上段の篩部材47)による選別粒度よりも小さいものはトップデッキを通過し、それよりも大きなものはトップデッキ上を移動して後方から排出される。また、トップデッキを通過したもののうち、ボトムデッキ(下段の篩部材47)による選別粒度よりも小さいものはボトムデッキを通過して排出コンベヤ2の搬送面上に導かれ、排出コンベヤ2によって前方に搬送されて機体前方に排出される。一方、ボトムデッキの選別粒度より大きなものはボトムデッキ上を移動して機体後方に排出される。このとき、本実施形態では篩部材47を通過せずに後方に排出される被選別物を搬送するコンベヤを設けていないが、トップデッキ上を移動して後方に排出された被選別物を機体側方に排出するサイドコンベヤをオプションで取り付ける場合もある。また、ボトムデッキ上を移動して後方に排出された被選別物を機体側方に排出するサイドコンベヤをさらに取り付けて、粒度で分けた3種類の被選別物を3方向に排出する場合もある。
本実施形態では、篩角度変更シリンダ38を伸縮することで、篩装置3を傾動させて篩装置3による選別性能を調整することができる。このとき、篩装置3は排出コンベヤ2とともに傾動するので、篩装置3の傾斜角によらず篩装置3と排出コンベヤ2との位置関係は一定であり、篩装置3を傾動させても篩部材47を通過した被選別物が飛散し易くなることは基本的にない。
加えて、篩装置3が排出コンベヤ2に対して傾動可能(排出コンベヤ2とは独立して篩装置3のみを傾動させることが可能)であるため、篩装置開閉シリンダ65を伸ばしてコンベヤフレーム20と篩装置フレーム44との間を開放することができる。したがって、篩装置3のボトムデッキが目詰まりを起こした場合、またボトムデッキの篩部材47を交換又は補修する必要が生じた場合等には、トップデッキを取り外したり篩装置3を排出コンベヤ2から取り外したりしなくても、コンベヤフレーム20と篩装置フレーム44との間を開放することで排出コンベヤ2側からボトムデッキに容易にアクセスすることができる。このように、篩装置3の傾斜角によらず篩装置3と排出コンベヤ2との間隙を一定に保つことができるとともに、篩装置3のボトムデッキへのアクセスを容易化することができる。また、トップデッキ側からアクセスする場合と異なり、排出コンベヤ2側からボトムデッキにアクセスすることができるので、高所に上がる不安を作業者に抱かせることもない。
さらに、本実施形態の場合、排出コンベヤ2の基端側と篩装置3との間にスペースを創出すべく篩装置開閉シリンダ65によって篩装置3の後方側が上下動する構成とした上、これに合わせて、スペースが創出される本体フレーム11の後方側、具体的にはガード17にステップ18を設けている。仮に篩装置3の前方側の部分が上下動する構成であれば、排出コンベヤ2が前方に上り傾斜である分、篩装置3の傾動により創出されるスペースの位置も高くなってしまう。それに対し本実施形態では、後方に下る篩装置3の後方側が上下動する構成としたことにより、篩装置3と排出コンベヤ2との間のスペースを定位置に創出することができるので、作業者の作業負担や高所作業に対する不安を軽減することができる。また、スペースにアクセスする際には、適所に備えられたステップ18が有用である。また、全体的に機体が後方に下る形状であって機体の側方や前方に比べて後方が低くなっているので、側方や前方に比べて機体後方が作業者が上がり易い場所でもある。
また、本実施形態では、排出コンベヤ2に対して篩装置3が単独で傾動する構成であり、篩装置3の長手方向の一方を支点としているため、篩装置3に十分な剛性を持たせなければ篩装置3を上昇させた際に篩装置3やそのフレーム等に歪が生じ、下降させた際に元の状態に復帰しないこともあり得る。
これに対しては、ホッパ75の支持部材76で篩装置フレーム44を補強し、三次元的な骨組(本実施形態ではトラス構造)としたことにより、篩装置3の剛性を十分に確保している。さらに、ガイド部材68,59を設けたことにより、篩装置3を閉方向に動作させる際、元の姿勢(閉姿勢)に確実に導くことができる。さらに、回動軸62とともに篩装置3の重量を支持する左右のパッド63の高さをシム60でそれぞれ調整することができるので、機体の左右でパッド63の片当たりによる排出コンベヤ2に対する篩装置3の荷重の偏りを抑制することができる。また、仮に篩装置フレーム44や支持部材76等の篩装置3の構成部品が製作時の溶接工程等において変形している場合にも片当たりが懸念されるが、この場合にもパッド63の高さをシム60で調整することによって左右の当たりの偏りを吸収することができる。
また、メンテナンス等のために篩装置3を開姿勢に移行させた際には、ロックアーム71が自重で自然と下方に展開しブラケット73とピン穴の位置が合うようになっているので、作業者は篩装置3を開姿勢に移行させた後、機体の左右両側においてピン74でロックアーム71をブラケット73に固定するだけで、作業者がボトムデッキにアクセスしている際に篩装置開閉シリンダ65の誤操作等があっても篩装置3が不測の下降を防ぐことができる。
また、篩装置3が開姿勢にある状態で篩装置3や走行装置10が動作すると被選別物の飛散や篩装置3や周辺部品の損傷等といった不具合を誘起する恐れがあるが、本実施形態では、センサ81で篩装置フレーム44とコンベヤフレーム20との間が閉じているとき以外は篩装置3や走行装置10、排出コンベヤ2が動作しない構成であるため、上記不具合の発生も抑制することができる。
2 排出コンベヤ(コンベヤ)
3 篩装置
4 パワーパック
10 走行装置
11 本体フレーム
20 コンベヤフレーム
38 篩角度変更シリンダ
65 篩装置開閉シリンダ
68 ガイド部材
71 ロックアーム
73 ブラケット
74 ピン
75 ホッパ
76 支持部材
81 センサ

Claims (6)

  1. 被選別物を粒度に応じて選別する自走式スクリーンにおいて、
    走行装置と、
    この走行装置上に設けた本体フレームと、
    この本体フレームに傾動可能に連結したコンベヤと、
    このコンベヤの上方に位置するように前記コンベヤのフレームに対して傾動可能に連結した篩装置と、
    前記本体フレーム及び前記コンベヤフレームに両端が連結され、前記コンベヤとともに前記篩装置を傾動させる篩角度変更シリンダと、
    前記篩装置の篩装置フレーム及び前記コンベヤフレームに両端が連結され、前記篩装置を傾動させる篩装置開閉シリンダと
    を備えたことを特徴とする自走式スクリーン。
  2. 前記篩装置フレーム上に設けた支持部材と、
    この支持部材によって前記篩装置の上方に位置するように支持されたホッパとを備え、
    前記支持部材は、前記篩装置フレームとともに三次元的な骨組を構成し前記篩装置フレームの補強材を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の自走式スクリーン。
  3. 前記篩装置フレームと前記コンベヤフレームの対向部の少なくとも一方に、相手材に向かって拡がり、前記篩装置が前記コンベヤフレームに対して閉方向に傾動する動作をガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自走式スクリーン。
  4. 前記篩装置フレームに対して回動自在に設けたロックアームと、前記コンベヤフレームに設けたブラケットと、前記ロックアームの先端を前記ブラケットに固定するピンとを備え、
    前記ロックアームは、前記篩装置が前記コンベヤフレームに対して開方向に傾動するのに伴って自重で下方に回動し、前記篩装置が規定の開放角度に到達した際に先端のピン穴が前記ブラケットのピン穴位置にくるように構成されていることを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の自走式スクリーン。
  5. 前記篩装置フレームと前記コンベヤフレームとの間が閉じた状態にあるか否かを検出するセンサと、
    このセンサの検出信号を基に前記閉じた状態にあると判定された場合にのみ前記走行装置及び前記篩装置の動作を許可する制御装置と
    を備えたことを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の自走式スクリーン。
  6. 前記コンベヤの基端側と前記篩装置との間にスペースを創出すべく前記篩装置開閉シリンダによって前記篩装置の後方側が上下動するように構成し、
    更に前記本体フレームの後端側にステップを設けた
    ことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の自走式スクリーン。
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