JP2000229266A - 自走式ふるい装置 - Google Patents

自走式ふるい装置

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JP2000229266A JP11032297A JP3229799A JP2000229266A JP 2000229266 A JP2000229266 A JP 2000229266A JP 11032297 A JP11032297 A JP 11032297A JP 3229799 A JP3229799 A JP 3229799A JP 2000229266 A JP2000229266 A JP 2000229266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場での分別作業全体の作業性を向上し得る
ような、優れた自走式ふるい装置を提供する。 【解決手段】 自走式ふるい装置は、車体10、ふるい
ユニット20、コンベアユニット30などから構成され
る。コンベアユニット30は、車体フレーム11に対し
て回動軸部31aにより上下に回動可能なベルトコンベ
ア31と、ベルトコンベア31を上下動させる油圧シリ
ンダ32、ベルトコンベア31を固定するコンベア支持
部33などから構成される。ベルトコンベア31は、そ
の基端部がふるいフレーム24の下部に入り込み、か
つ、その先端部が車体10の前方に突出するようにし
て、基端部から先端部に向かって斜め上向きで配置され
る。ベルトコンベア31のフレームの中間部分には、基
端部側フレーム34に対して先端部側フレーム35を下
方に屈曲可能とする屈曲軸部31bが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砕石、建築廃材、
木材のチップ、炭などの大きさを分別したり、残土中か
ら塵などを分別するために使用されるふるい装置に関す
るものであり、特に、車体上に振動式ふるいを取り付け
た自走式ふるい装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自走式ふるい装置は、一つの場所でふる
いを使用して分別を行い、次の場所に移動する、といっ
た作業を連続的に行うことができるため、砕石工事現場
などでの作業効率の向上に大きく役立っている。このよ
うな自走式ふるい装置によって現場で分別作業を行う際
には、例えば、ふるいの下に一つのコンベアを配置する
ことにより、ふるいを通過した物体をコンベアで搬送す
る一方で、ふるい上に体積した物体については、ふるい
の一端に設けたシュートから外部に排出している。ま
た、ふるいの一端に設けたシュートの下に別のコンベア
を配置して、ふるいを通過した物体とふるい上に滞積し
た物体とを各コンベアで搬送する場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自走式ふるい装置には、次のような問題点が存在してい
る。すなわち、現場での分別作業を行う際に、ふるいの
位置に合わせてコンベアを配置するというコンベア配置
作業が必要となる。このコンベア配置作業は、自走式ふ
るい装置を移動させる都度行うことになるため、分別作
業全体の作業性を低下させる。
【0004】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
現場での分別作業全体の作業性を向上し得るような、優
れた自走式ふるい装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の通り、車体上に振動式ふるいを取り付けた自走式ふ
るい装置において、車体上に、振動式ふるいを通過して
落下した物体を搬送するコンベアが取り付けられたこと
を特徴とするものである。このような構成とすることに
より、現場での分別作業を行う際に、ふるいの位置に合
わせたコンベア配置作業が不要となり、現場での分別作
業全体の作業性を向上することができる。
【0006】本発明の自走式ふるい装置は、より望まし
くは、請求項2に記載の通り、コンベアが上下に回動可
能に構成され、このコンベア用の駆動手段と支持手段が
設けられる。すなわち、コンベアは、その基端部が振動
式ふるいの下方に位置し、かつ、その先端部が車体から
突出するようにして、基端部から先端部に向かって斜め
上向きで配置されると共に、その基端部に設けられた回
動軸部により車体に対し上下に回動可能に支持される。
また、駆動手段は、車体に対してコンベアを上下動させ
るための手段であり、支持手段は、コンベアを支持して
一定角度に固定するための手段である。この構成によれ
ば、駆動手段により、必要に応じて車体に対するコンベ
アの角度を容易に調整することができ、適切な角度に調
整した時点で、支持手段によりコンベアを固定すること
ができる。
【0007】本発明の自走式ふるい装置は、さらに望ま
しくは、請求項3に記載の通り、コンベアの中間部分
に、基端部に対して先端部を下方に屈曲可能とする屈曲
軸部が設けられる。この構成によれば、輸送時にコンベ
アの先端部を下方に屈曲できるため、輸送限界の範囲内
でコンベアの長さをできる限り長く確保することができ
る。すなわち、コンベアの先端部の高さは、コンベアの
長さに応じて高くなるため、その先端部の高さを輸送限
界内に抑えるためには、コンベアの長さがかなり制限さ
れることになる。これに対して、請求項3に記載のよう
に、コンベアの先端部を下方に屈曲できるように構成し
た場合には、屈曲軸部の高さを輸送限界の範囲内に設定
すればよいため、輸送限界の範囲内でコンベアの長さを
できる限り長く確保することができる。
【0008】また、請求項3に記載の自走式ふるい装置
において、屈曲可能なコンベアは、例えば、請求項4に
記載の構成によって実現される。すなわち、屈曲軸部
は、前記コンベアのフレームが基端部側フレームと先端
部側フレームに分離されてその分離面の底部でヒンジ接
続されることで構成される。また、屈曲軸部における基
端部側フレームと先端部側フレームの各分離面には、突
き合わせ用のフランジがそれぞれ設けられ、これらのフ
ランジは、互いに突き合わせてボルト締めすることによ
って基端部側フレームと先端部側フレームとを直線状に
固定できるように構成される。この構成によれば、コン
ベアを屈曲させた状態で輸送した後、現地でフランジを
突き合わせてボルト締めすることによって、コンベアを
容易に直線状に復元させることができる。したがって、
コンベアの屈曲輸送に伴って生じる現地での準備作業を
できる限り簡略化できる。
【0009】そしてまた、請求項3に記載の自走式ふる
い装置において、支持手段は、例えば、請求項5に記載
の機能を含む。すなわち、支持部材は、コンベアの先端
部を支持してこの先端部を屈曲状態で固定可能に構成さ
れる。この構成によれば、支持手段によってコンベアを
支持して一定角度に固定できると共に、コンベアの先端
部を屈曲させた状態で固定することができる。コンベア
の複数の状態の支持を同じ支持手段によって行うことが
できるため、装置全体の構造の簡略化を図ることができ
る。
【0010】さらに、請求項2に記載の自走式ふるい装
置において、支持手段は、例えば、請求項6に記載の構
成によって実現される。すなわち、支持手段は、車体側
に設けられたブラケットと、このブラケットとコンベア
にその両端でそれぞれ取り付けられる支持ロッドを含
む。そして、ブラケットは、支持ロッドの取り付け位置
を決定するための複数の位置決め部を備え、選択した位
置決め部に支持ロッドの一端を固定することにより、そ
の位置決め部に応じた状態でコンベアを固定できるよう
に構成される。この構成によれば、コンベアの位置に合
わせてブラケットに対する支持ロッドの固定位置を変更
するだけの簡単な作業で、コンベアを容易かつ適切に固
定することができる。また、ブラケットと支持ロッドを
利用した構造は極めて単純であるため、装置全体の構造
の簡略化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下には、本発明に係る自走式ふ
るい装置の具体的な実施の形態について、図面を参照し
て具体的に説明する。
【0012】[1.構成]図1は、本発明に係る自走式
ふるい装置の典型的な一つの実施の形態を示す側面図で
あり、図2はその平面図、図3はその背面図である。こ
れらの図面は、いずれも、自走式ふるい装置の概略を示
しており、本発明に係る要部を強調する観点から、部分
的に破断したり省略している。
【0013】図1〜図3に示すように、本実施の形態に
係る自走式ふるい装置は、車体10とその上に取り付け
られたふるいユニット20およびコンベアユニット30
などから構成されている。各部の構成の詳細は、次の通
りである。
【0014】車体10は、図1に示すように、車体フレ
ーム11と、この車体フレーム11を支える左右一対の
クローラ12(図3)、および車体フレーム11前方の
上部に設けられた運転席13などから構成されている。
なお、クローラ12の駆動源や制動部、駆動力伝達系統
などの具体的な構成としては、周知のエンジンやブレー
キ、駆動力伝達機構等を適宜使用可能であるため、ここ
では説明を省略する。
【0015】ふるいユニット20は、図1に示すよう
に、運転席13後部の車体フレーム11上に取り付けら
れており、振動式ふるい21と、これを支持するために
車体フレーム11に取り付けられた支持フレーム22、
この支持フレーム22に対して振動式ふるい21を弾性
支持する弾性部材23、および振動式ふるい21を振動
させる油圧駆動の振動発生機構24などから構成されて
いる。このうち、振動式ふるい21は、ふるいフレーム
25に上下2段のふるい部材26,27を取り付けて構
成されており、上下2段のふるい部材26,27は、後
方から前方に向かって斜め上向きで配置されている。
【0016】そして、上下2段のふるい部材26,27
の最も低い位置となる各後方端部には、各ふるい部材2
6,27上に滞積した物体を排出するためのシュート2
8,29がそれぞれ設けられている。ここで、各シュー
ト28,29の排出口の位置は、図2に示すように左右
にずらされており、各ふるい部材26,27上に滞積し
た物体が水平方向における異なる位置に排出されるよう
になっている。
【0017】コンベアユニット30は、図1に示すよう
に、車体フレーム11に対して上下に回動可能に支持さ
れたベルトコンベア31と、このベルトコンベア31を
上下動させる油圧シリンダ(駆動手段)32、およびベ
ルトコンベア31を一定の状態で固定するためのコンベ
ア支持部(支持手段)33などから構成されている。こ
のうち、ベルトコンベア31は、その基端部がふるいフ
レーム24の下部に入り込み、かつ、その先端部が車体
10の前方に突出するようにして、基端部から先端部に
向かって斜め上向きで配置されると共に、その基端部に
設けられた回動軸部31aにより車体フレーム11に対
し上下に回動可能に支持されている。このベルトコンベ
ア31のフレームの中間部分には、基端部側フレーム3
4に対して先端部側フレーム35を下方に屈曲可能とす
る屈曲軸部31bが設けられている。図1中において
は、直線状態のベルトコンベア31を実線で示すと共
に、屈曲状態のベルトコンベア31を2点鎖線で示して
いる。
【0018】図4は、ベルトコンベア31の屈曲軸部3
1b周辺を示す斜視図であり、(A)は屈曲状態、
(B)は直線状態、をそれぞれ示している。この図4の
(A)に示すように、ベルトコンベア31のフレーム
は、底板と左右の側板からなる断面U字形状であり、こ
のU字形状のフレームが、基端部側フレーム34と先端
部側フレーム35とに分離されている。そして、これら
のフレーム34,35がその分離面の底部でヒンジ接続
されることで、屈曲軸部31bが形成されている。さら
に、この屈曲軸部31bにおける基端部側フレーム34
と先端部側フレーム35の分離面には、その左右の側板
から内部に突出する突き合わせ用のフランジ34a,3
5aがそれぞれ設けられている。これらのフランジ34
a,35aは、図4の(B)に示すように、互いに突き
合わせてボルト36で締め付けることによって基端部側
フレーム34と先端部側フレーム35とを直線状に固定
できるように構成されている。
【0019】また、油圧シリンダ32は、図1に示すよ
うに、その一端で車体フレーム11の前端部に取り付け
られると共に、その他端でベルトコンベア31の先端部
側フレーム35の屈曲軸部31bの近傍に取り付けられ
ており、油圧駆動によって、ベルトコンベア31を上下
に回動させるようになっている。ここで、油圧シリンダ
32は、リンク37を介して先端部側フレーム35に取
り付けられており、先端部側フレーム35の屈曲による
変位を吸収できるようになっている。
【0020】さらに、コンベア支持部33は、車体フレ
ーム11の前端部に設けられたブラケット38と、この
ブラケット38とベルトコンベア31の先端部側フレー
ム35との間に取り付けられる支持ロッド39などから
構成されている。
【0021】図5は、ブラケット38を示す側面図であ
り、(A)は支持ロッドを取り付けていない状態、
(B)は支持ロッドを上方位置に固定した状態、(C)
は支持ロッドを下方位置に固定した状態、をそれぞれ示
している。この図5の(A)に示すように、ブラケット
38には、上下2箇所に、支持ロッド39の取り付け位
置を決定するための位置決め孔38a,38bが設けら
れており、図5の(B)(C)に示すように、選択した
位置決め孔に支持ロッド39の一端を固定することによ
り、その位置決め孔に応じた位置でベルトコンベア31
を固定できるようになっている。
【0022】すなわち、図5の(B)に示すように、ブ
ラケット38の上方の位置決め孔38aによって支持ロ
ッド39の一端をボルト40で固定して、支持ロッド3
9を上方位置に固定することにより、図1中に実線で示
すように、ベルトコンベア31の先端部側フレーム35
を高い位置で固定することができる。これに対して、図
5の(C)に示すように、ブラケット38の下方の位置
決め孔38bによって支持ロッド39の一端をボルト4
0で固定して、支持ロッド39を下方位置に固定するこ
とにより、図1中に2点鎖線で示すように、ベルトコン
ベア31の先端部側フレーム35を屈曲状態で固定する
ことができる。
【0023】さらに、図6は、図1の装置の駆動系統と
して適用可能な油圧回路の一例を示す回路図である。こ
の油圧回路は、油圧ポンプ51や、方向制御弁52〜5
4、圧力制御弁55,56などを使用して、2つの油圧
モータ61,62と油圧シリンダ63を駆動するための
回路である。この油圧回路の油圧モータ61は、振動発
生機構24の駆動源、油圧モータ62は、ベルトコンベ
ア31の駆動源であり、油圧シリンダ63は、油圧シリ
ンダ32に相当する。
【0024】[2.作用]以上のような構成を有する自
走式ふるい装置の作用は、次の通りである。まず、装置
の輸送時においては、図1中に2点鎖線で示すように、
ベルトコンベア31の先端部側フレーム35を下方に屈
曲し、この状態で、支持ロッド39を下方位置に固定す
ることにより、ベルトコンベア31を屈曲状態で固定す
る。すなわち、図4の(A)に示すように、屈曲軸部3
1bによって基端部側フレーム34に対して先端部側フ
レーム35を下方に回動させて屈曲させると共に、図5
の(C)に示すように、支持ロッド39の両端を先端部
側フレーム35とブラケット38の下方の位置決め孔3
8bにそれぞれ取り付けることによって支持ロッド39
を下方位置に固定して、先端部側フレーム35を下方位
置で支持し、ベルトコンベア31を屈曲状態で固定す
る。この場合、支持ロッド39で先端部側フレーム35
を支持することができるため、先端部側フレーム35が
所定の下方位置よりもさらに屈曲して不都合な姿勢とな
ることを防止できる。
【0025】また、現地における分別作業時において
は、まず、図1中に実線で示すように、ベルトコンベア
31の先端部側フレーム35を上昇させてベルトコンベ
ア31を直線状態とし、この状態で、支持ロッド39を
上方位置に固定することにより、ベルトコンベア31を
直線状態で固定する。すなわち、支持ロッド39を取り
外して先端部側フレーム35を解放した後、この先端部
側フレーム35を、図4の(B)に示すように、屈曲軸
部31bによって基端部側フレーム34に対して上方に
回動させ、フランジ34a,35aを互いに突き合わせ
る。そして、対応するフランジ34a,35a間をボル
ト36でそれぞれ締め付けることによって基端部側レー
ム34と先端部側フレーム35とを直線状に固定する。
この後、図5の(B)に示すように、支持ロッド39の
両端を先端部側フレーム35とブラケット38の上方の
位置決め孔38bにそれぞれ取り付けることによって支
持ロッド39を上方位置に固定して、先端部側フレーム
35を上方位置で支持し、ベルトコンベア31を直線状
態で固定する。
【0026】このようにベルトコンベア31を直線状態
で固定した後、ふるいユニット20の上下のシュート2
8,29の排出口の下方に別のベルトコンベアをそれぞ
れ配置する。このベルトコンベアとしては、自走式のベ
ルトコンベアを使用することができる。
【0027】そして、以上のような準備作業の後に、ふ
るいユニット20の振動発生機構24を駆動して、振動
式ふるい21を振動させると共に、車体10上のベルト
コンベア31や自走式のベルトコンベアをそれぞれ駆動
することにより、分別作業を行う。この場合、上下2段
のふるい部材26,27を通過した物体は、車体10上
のベルトコンベア31によって車体10の前方に搬送さ
れる。また、上段のふるい部材26上に滞積した物体
は、図3に示すようなシュート28から車体10の左後
方に排出され、自走式の別のベルトコンベアによって搬
送される。そして、下段のふるい部材27上に滞積した
物体は、図3に示すようなシュート29から車体10の
右後方に排出され、自走式の別のベルトコンベアによっ
て搬送される。なお、このような分別作業において、物
体搬送中のベルトコンベア31によって油圧シリンダ3
1に負荷が加わることは望ましくないが、この装置にお
いては、支持ロッド39によってベルトコンベア31を
所定の位置に固定できるため、油圧シリンダ31に負荷
が加わることはない。
【0028】[3.効果]以上説明したように、図1の
自走式ふるい装置によれば、車体10上に振動式ふるい
21を通過した物体を搬送するためのベルトコンベア3
1が取り付けられているため、現場での分別作業を行う
際に、ふるいの下にコンベアを配置する作業が不要であ
り、現場での分別作業全体の作業性を向上することがで
きる。
【0029】また、ベルトコンベア31を回動軸部31
aによって上下に回動可能にすると共に、油圧シリンダ
32によって上下に駆動可能としているため、必要に応
じて車体10に対するベルトコンベア31の角度を容易
に調整することができる。そして、油圧シリンダ32に
よってベルトコンベア31を適切な角度に調整した時点
で、ブラケット38と支持ロッド39からなるコンベア
支持部33によって、ベルトコンベア31をその角度に
固定することができる。
【0030】特に、ベルトコンベア31のフレームを基
端部側フレーム34と先端部側フレーム35に分離し、
屈曲軸部31bによって基端部側フレーム34に対して
先端部側フレーム35を下方に屈曲可能としていること
から、輸送時にベルトコンベア31の先端部を下方に屈
曲できるため、輸送限界の範囲内でベルトコンベア31
の長さをできる限り長く確保することができる。
【0031】すなわち、長尺なベルトコンベア31の回
動範囲には設計上の限界がある上、使用時においては十
分な傾斜角度を確保する必要があるため、ベルトコンベ
ア31を最も下方に回動した場合でも、傾斜状態に保持
されることになる。その結果、ベルトコンベア31の先
端部の高さは、ベルトコンベア31の長さに応じて高く
なることになり、その先端部の高さを輸送限界内に抑え
るためには、ベルトコンベア31の長さがかなり制限さ
れることになる。
【0032】これに対して、本実施の形態のように、ベ
ルトコンベア31の先端部側フレーム35を下方に屈曲
できるように構成した場合には、油圧シリンダ32によ
ってベルトコンベア31を最も下まで下げた状態よりも
さらに下方に先端部側フレーム35を位置させることが
できる。このことから、油圧シリンダ32による最も下
の位置におけるベルトコンベア31の先端部の高さを輸
送限界の範囲を超える高さに設定した場合でも、輸送時
にはその先端部側フレーム35を下方に屈曲させること
により、ベルトコンベア31の高さを輸送限界内に抑え
ることができる。したがって、屈曲軸部31bの高さを
輸送限界の範囲内に設定すればよいため、輸送限界の範
囲内でベルトコンベア31の長さをできる限り長く確保
することができる。ここで、ベルトコンベア31の具体
的な長さは、例えば、10トントラックで運べる長さに
することが考えられる。
【0033】一方、屈曲軸部31bについては、基端部
側フレーム34と先端部側フレーム35をヒンジ接続す
ると共に、両側のフレーム34,35の各分離面に設け
た突き合わせ用のフランジ34a,35aを互いに突き
合わせてボルト締めすることによって基端部側フレーム
34と先端部側フレーム35とを直線状に固定できる。
このことから、ベルトコンベア31の構成を簡略化でき
ると共に、輸送後の現地作業において、ベルトコンベア
31を容易に直線状に復元させることができる。したが
って、ベルトコンベア31の屈曲輸送に伴って生じる現
地での準備作業をできる限り簡略化できる。
【0034】そしてまた、コンベア支持部32は、ベル
トコンベア31を直線状態で一定の角度に支持できると
共に、ベルトコンベア31の先端部側フレーム35を屈
曲状態で支持できる。このように、ベルトコンベア31
の複数の状態の支持を同じコンベア支持部32によって
行うことができるため、装置全体の構造の簡略化を図る
ことができる。
【0035】さらに、コンベア支持部32は、車体側に
設けられたブラケット38と、このブラケット38に対
する支持ロッド39の取り付け位置に応じた位置でベル
トコンベア32を固定できるため、ベルトコンベア31
の位置に合わせてブラケット38に対する支持ロッド3
9の固定位置(位置決め孔38a,38b)を変更する
だけの簡単な作業で、ベルトコンベア31を容易かつ適
切に固定することができる。また、ブラケット38と支
持ロッド39を利用した構造は極めて単純であるため、
装置全体の構造の簡略化を図ることができる。
【0036】[4.他の実施の形態]なお、本発明は、
前記実施の形態に限定されるものではなく、他にも多種
多様な形態が実施可能であり、コンベアの駆動手段や支
持手段、コンベアの回動軸部や屈曲軸部の具体的な構成
は適宜選択可能である。例えば、コンベアの支持手段と
して、先端部側フレームを支持する支持ロッド以外に、
屈曲軸部を支持する支持ロッドや基端部側フレームを支
持する支持ロッドを設けるなど、複数の支持ロッドによ
ってコンベアを支持することも考えられる。また、車体
やふるい、あるいは駆動系統の具体的な構成について
も、適宜選択可能である。例えば、前記実施の形態にお
いては、2段のふるい部材を配置した場合について説明
したが、本発明は、1段のふるい部材を使用する場合
や、逆に3段以上のふるい部材を使用する場合にも、同
様に適用可能であり、同様に優れた効果が得られるもの
である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、車体上に振動式ふるいを取り付けた自走式ふるい装
置において、車体上に、振動式ふるいを通過して落下し
た物体を搬送するコンベアを取り付けることにより、現
場での分別作業を行う際に、ふるいの位置に合わせたコ
ンベア配置作業が不要となる。したがって、現場での分
別作業全体の作業性を向上し得るような、優れた自走式
ふるい装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自走式ふるい装置の典型的な一つ
の実施の形態を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の装置におけるベルトコンベアの屈曲軸部
周辺を示す斜視図であり、(A)は屈曲状態、(B)は
直線状態、をそれぞれ示している。
【図5】図1の装置におけるブラケットを示す側面図で
あり、(A)は支持ロッドを取り付けていない状態、
(B)は支持ロッドを上方位置に固定した状態、(C)
は支持ロッドを下方位置に固定した状態、をそれぞれ示
している。
【図6】図1の装置の駆動系統として適用可能な油圧回
路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
10…車体 11…車体フレーム 12…クローラ 13…運転席 20…ふるいユニット 21…振動式ふるい 22…支持フレーム 23…弾性部材 24…振動発生機構 25…ふるいフレーム 26,27…ふるい部材 28,29…シュート 30…コンベアユニット 31…ベルトコンベア 31a…回動軸部 31b…屈曲軸部 32,63…油圧シリンダ 33…コンベア支持部 34…基端部側フレーム 35…先端部側フレーム 36,40…ボルト 37…リンク 38…ブラケット 38a,38b…位置決め孔 39…支持ロッド 51…油圧ポンプ 52〜54…方向制御弁 55,56…圧力制御弁 61,62…油圧モータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に振動式ふるいを取り付けた自走
    式ふるい装置において、 前記車体上に、前記振動式ふるいを通過して落下した物
    体を搬送するコンベアが取り付けられたことを特徴とす
    る自走式ふるい装置。
  2. 【請求項2】 前記コンベアは、その基端部が前記振動
    式ふるいの下方に位置し、かつ、その先端部が前記車体
    から突出するようにして、基端部から先端部に向かって
    斜め上向きで配置されると共に、その基端部に設けられ
    た回動軸部により前記車体に対し上下に回動可能に支持
    され、 前記車体に対して前記コンベアを上下動させるための駆
    動手段と、 前記コンベアを支持して一定角度に固定するための支持
    手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の自走
    式ふるい装置。
  3. 【請求項3】 前記コンベアの中間部分に、基端部に対
    して先端部を下方に屈曲可能とする屈曲軸部が設けられ
    たことを特徴とする請求項2記載の自走式ふるい装置。
  4. 【請求項4】 前記屈曲軸部は、前記コンベアのフレー
    ムが基端部側フレームと先端部側フレームに分離されて
    その分離面の底部でヒンジ接続されることで構成されて
    おり、 前記屈曲軸部における基端部側フレームと先端部側フレ
    ームの各分離面には、突き合わせ用のフランジがそれぞ
    れ設けられ、これらのフランジは、互いに突き合わせて
    ボルト締めすることによって基端部側フレームと先端部
    側フレームとを直線状に固定できるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項3記載の自走式ふるい装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、前記コンベアの前記先
    端部を支持してこの先端部を屈曲状態で固定可能に構成
    されたことを特徴とする請求項3記載の自走式ふるい装
    置。
  6. 【請求項6】 前記支持手段は、車体側に設けられたブ
    ラケットと、このブラケットと前記コンベアにその両端
    でそれぞれ取り付けられる支持ロッドを含み、 前記ブラケットは、支持ロッドの取り付け位置を決定す
    るための複数の位置決め部を備え、選択した位置決め部
    に支持ロッドの一端を固定することにより、その位置決
    め部に応じた状態で前記コンベアを固定できるように構
    成されたことを特徴とする請求項2記載の自走式ふるい
    装置。
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