JP5288805B2 - 自動車触媒用複合材料及びその製造方法 - Google Patents

自動車触媒用複合材料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5288805B2
JP5288805B2 JP2007548902A JP2007548902A JP5288805B2 JP 5288805 B2 JP5288805 B2 JP 5288805B2 JP 2007548902 A JP2007548902 A JP 2007548902A JP 2007548902 A JP2007548902 A JP 2007548902A JP 5288805 B2 JP5288805 B2 JP 5288805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hours
equal
hydroxide
treatment
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007548902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008526660A (ja
Inventor
ダラブ、ジョン,ジー
Original Assignee
マグネシウム エレクトロン リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マグネシウム エレクトロン リミテッド filed Critical マグネシウム エレクトロン リミテッド
Publication of JP2008526660A publication Critical patent/JP2008526660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5288805B2 publication Critical patent/JP5288805B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J21/00Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G25/00Compounds of zirconium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/002Mixed oxides other than spinels, e.g. perovskite
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/06Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of zinc, cadmium or mercury
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/10Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of rare earths
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/03Precipitation; Co-precipitation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G25/00Compounds of zirconium
    • C01G25/006Compounds containing, besides zirconium, two or more other elements, with the exception of oxygen or hydrogen
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2523/00Constitutive chemical elements of heterogeneous catalysts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/12Surface area
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/12Surface area
    • C01P2006/13Surface area thermal stability thereof at high temperatures

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

自動車排ガス除去方案に使用される伝統的三元触媒(TWC)コンバーターは、酸化アルミニウム、セリウムドープされたジルコニウム酸化物などの酸素貯蔵成分(OSC)酸化物、及び白金族金属(PGM)の組み合わせを多元洗浄―コーティングしたきん青石(コーディエライト)ハニカム一体構造から製作されるのが典型的である。
最近著しく興味を惹いている新種の複合材料は、約40−70 wt%の Al2O3,と残部 は典型的にはCeO2, ZrO2からなり、おそらくある種の安定化剤(即ちOS成分)の特定成分からなるものである。さらに、これらの種類の複合材料にあっては、OS 成分と Al2O3成分とをできるだけ均質に混合することが望ましいので、複合水酸化物を共沈澱させ、これを後処理することを含む最初の諸段階の手法が材料の最終特性に決定的になっている。
最終的にCeO2, ZrO2及びAl2O3を含有する複合材料を作る典型的共沈澱アプローチでは、硝酸セリウム、硝酸ジルコニル及び硝酸アルミニウムを含有する酸性金属塩水溶液の一定量を取り、例えば水酸化ナトリウムアルカリ性水溶液をゆっくり添加して金属塩溶液のpHを高めることにより、水酸化セリウム、水酸化ジルコニウム及び水酸化アルミニウムの混合物を沈澱させることを考えるかもしれない。これらの水酸化物の生成pH値は異なっているために、酸性から塩基性に入る共沈澱中では、得られた共沈澱は終点では、均質ではないのが普通である。即ち、塩基性から酸性に入る共沈澱ではpHが常に高いためにすべての水酸化物が同時に沈澱して均質になるのに比べて、酸性から塩基性に入る共沈澱はそれほど均質ではない。
ジルコニウム、アルミニウム及び希土類の水酸化物を含有する複合物の塩基性から酸性に入る共沈澱では、酸性金属塩水溶液が、例えば固定量の水酸化物ナトリウムなどのアルカリ性水溶液にゆっくり添加される。すべての種類が沈澱し尽すようにpHを約9.0より高く保つ必要がある。しかしながら、例えば本書で論述しているAlOOH含有物質が塩基性から酸性に入る共沈澱する場合は、pHを10.5より低くする必要がある。すなわち、pHが 10.5より高いと、生成した AlOOHが再溶解することを考えなければならない。固定量のアルカリ性水溶液を使用してこのようなpH領域( 9.0 < pH < 10.5)に 保つと、最終的スラリー中で生成する複合水酸化物の濃度は低すぎるので、実際に工業的規模で使用することはできない。
別法として、固定量の酸性金属塩水溶液をアルカリ性水溶液の計算量のものと急速に組み合わせることもできる。これらの水溶液は急速に混合され、また終点では最終pHは、すべての金属水酸化物を沈澱し尽すのに十分に塩基性になるが、混合中に、pHが一時的に不所望なゆらぎを起こすので、これが得られた物質の特性に悪影響を及ぼす。
このような複合材料を作るアプローチ自体は新規ではない。Suzuki et alによる米国特許第6,150,288号及び第6,306,794号ではこのようなアプローチからのCeO2 ‐ZrO2‐Al2O3 複合材料及び CeO2‐MOx‐ZrO2‐Al2O3 複合材料を作る方法を記載している。
米国特許第6,150,288号 米国特許第6,306,794号 米国特許第5,580,536号
本発明は以下詳述するようにSuzuki et alが提示する方法とは異なっており、かつ本発明は、次の:
−攪拌を伴う反応容器内にて苛性アルカリ水溶液に制御方式で適切な金属塩含有酸性水溶液を、水酸化物沈澱を生ぜしめるのに十分に塩基性である特定の沈澱pHにおいて、添加し;そして
−すべての金属塩水溶液が添加されかつ沈澱反応が完了して水酸化物スラリーとなるまで、前記金属塩含有酸性水溶液の添加中に、反応容器に制御方式でアルカリ水溶液の第2流を添加することにより、一定の沈澱pHを維持する段階を含み複合水酸化物沈澱スラリーを作ることを含む。
驚くべきには、上述の方法を使用すると形成される複合沈澱は極めて均質にできることが分かった。本方法では、Suzuki et alで使用されている典型的アプローチよりも全沈澱過程で沈澱pHの制御を良好にして維持することができるので、良好な複合材料を工業的に成立できる収率で製造することができる。
Suzuki, et al (上述)及び Yao, et al(後述)に対して、複合材を作る本発明がさらに改良されている点は、 得られた水性スラリーを8.0と 10.5の間のpHで、60℃より高いかもしくはこれと等しい処理温度で、0.0 bargより高いかもしくは等しい処理圧力で、1時間より長時間もしくはこれと等しい時間熱処理するところにある。
かかる複合水酸化物を得るために沈澱したスラリーに熱処理を適用すること自体は新規ではない。Yao et alにより米国特許第5,580,536で提供された方法は、 4.99‐98.89wt% CeO2、 1‐95 wt%ZrO2 、0.01‐20 wt% HfO2, 及び0.1 ‐10 wt%のAl2O3を含む追加金属酸化物を100‐135℃で 0.5‐1.0時間熱処理することにより製造する方法を含んでいる。しかしながら、Yao, et alの特許では水熱処理の特定のpHには言及されていない。より中性pHに近い条件で行われる処理と対比すると、例えば、本発明で記載する高いpH値での熱処理により作られる物質は、洗浄、乾燥及び焼成後に熟成表面積が非常に大きい。さらに、本発明により提示される組成はYao,et alにより特定された範囲とは著しく異なっている。
複合材料中の硫酸陰イオン及び塩化陰イオンのレベルはこれら陰イオンが処理中に意図的に添加されない場合にも、自動車触媒用途に対しては多すぎることが多い。本発明は、これらの陰イオン汚染物及びその他の陰イオン汚染物の除去するに十分な塩基性に水酸化物沈澱スラリーのpHを調節して上記の問題を解決することを意図する。
本発明は、酸化物を基本として、アルミナ(Al2O3)及びジルコニア (ZrO2)を含み、任意に、セリア (CeO2),ランタナ (La2O3) 、 ネオジミア(Nd2O3)、プラセオジミア (Pr6O11)、サマリア (Sm2O3)、イットリア (Y2O3)及び その他の希土類酸化物(REO)から選択された少なくとも1種を含有する複合水酸化物又は酸化物を生成する方法を提供する。
本発明の方法は、次の:
―前記複合酸化物の金属に相当する金属の水溶性塩からなる金属塩水溶液を調製し;そして、
―8.5より高いpHで攪拌を伴う反応容器内にて、金属塩水溶液を苛性アルカリの水溶液とを組み合わせることにより、金属種のすべてを沈澱させ、水酸化物沈澱スラリーを形成する段階を含み、沈澱反応中のpH変動は+/−1とする段階を含む。
したがって、沈澱反応中にpHが8.5に保たれているとすると、7.5 から9.5の範囲のpHはよい。反応中のpHの変動が+/−0.5であることが好ましい。
本発明の方法 次の追加段階:
―任意に水酸化物沈澱スラリーを脱イオン水で洗浄し、
―前記任意に洗浄された水酸化物沈澱スラリーを、8.0と 10.5間の処理pHで、60℃より高いかもしくはこれと等しい処理温度で、かつ0.0 bargより高いかもしくはこれと等しい処理圧力で、かつ1時間より長いかもしくはこれと等しい時間処理しー
―任意に、単一もしくは複数サイクルの特定の熱処理されかつ任意に洗浄された水酸化物沈澱物を酸化物に変換し、そして、
―任意に、製造物を事後処理して特定の粒径分布を達する段階の一もしくは二以上の段階を含むことができる。
本発明の方法で使用される金属塩水溶液が、次の:硝酸アルミニウム九水和物結晶、硝酸アルミニウム水溶液、硫酸アルミニウム結晶、塩化アルミニウム結晶、塩化ジルコニル水溶液、硝酸ジルコニル水溶液、硫酸ジルコニウム水溶液、硝酸セリウム(III)水溶液、硝酸プラセオジミウム(III)水溶液、硝酸ランタン水溶液、及び硝酸サマリウム水溶液から選択された1種又は2種以上の薬剤を含有することができる。
苛性アルカリは、一般に次の:水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化セシウムから選択される。
本発明の方法によると、水酸化物沈澱物スラリーを形成する段階が、好ましくは、次の:
―水酸化物沈澱を生じせしめるのに十分な塩基性である特定の沈澱pHで、攪拌を伴う反応容器内にて、苛性アルカリの水溶液に制御方式で金属塩水溶液を添加し、;そして
―すべての金属塩水溶液が添加されかつ沈澱反応が完了して水酸化物スラリーとなるまで、反応容器に制御方式で、前記苛性アルカリの第2流を前記金属塩水溶液の添加中に添加することにより実質的に一定の沈澱pHを維持す段階を含む。
水酸化物沈澱スラリーの形成は、8.5 より大きいが 10.5未満のpHが好ましく、pH10.0が最も好ましい。
本発明の方法によると、任意に洗浄された水酸化物沈澱スラリーを処理する段階が次の:
−過酸化水素水溶液を前記水酸化物沈澱スラリーに添加し、
−水酸化物沈澱に任意の第1予備処理洗浄を施して陰イオン副産物及び汚染物を除去し;
−任意の第2予備処理を行い、水酸化物沈澱から陽イオン副産物及び汚染物をさらに除去し;
−洗浄された水酸化物沈澱スラリーのpHを8.0 と 10.5の間、好ましくは9.5と 10.5の間の処理pHに調整し、次に、60℃より高いかもしくはこれと等しい処理温度で、かつ0.0bargより高いかもしくはこれと等しい処理圧力で1時間より長いかもしくは等しい処理時間で、スラリーを処理し、
−任意の事後洗浄を行い、陰イオン副産物及び汚染物を水酸化物沈澱から除去し、そして
−最終洗浄を行って、何らかの残存陽イオン副産物及び汚染物を水酸化物沈澱から除去する段階を含むことが好ましい。
事後沈澱処理は特定の組成について最適になるように行うべきである。およその処理温度、圧力及び時間の好ましい組み合わせは次のとおりである。
・ 前記処理温度は90℃であり、前記処理圧力は0.0bargであり、かつ前記処理時間は6時間より長いかもしくは等しい。
・ 前記処理温度は120℃であり、前記処理圧力は1.0bargであり、かつ前記処理時間は6時間より長いかもしくは等しい。
・ 前記処理温度は143℃であり、前記処理圧力は3.0bargであり、かつ前記処理時間は5時間より長いかもしくは等しい。
任意に洗浄された水酸化物沈澱スラリー第1の予備処理(任意の)洗浄あるいは事後処理(任意の)洗浄が、次の:
―苛性アルカリの添加によって、水酸化物沈澱スラリーのpHを調整することによって、硫酸陰イオン、塩化陰イオン、及び他の陰イオン随伴物を水酸化物沈澱から除去するのに容易な十分な特定塩基性pHに最初の予備処理pHもしくは事後処理pHを調整し;
―pHを調整した水酸化物沈澱スラリーの第1の予備処理もしくは事後処理洗浄温度を外囲温度より高いかもしくは等しい温度であるがその沸点未満に調整し;
―ろ過、遠心分離、あるいは他の可能な方法によって水酸化物沈澱物から副産物及び汚染物に付随した液体を除去し;
―前記第1の予備処理もしくは事後処理洗浄pHとするのに十分な程度の苛性アルカリを含有する脱イオン水からなるか、あるいは脱イオン水からなる洗浄溶液を調製し;
―洗浄溶液の温度を外囲温度と等しいかもしくはこれより高い温度であるが、洗浄溶液の沸点よりは低い温度に調整し;
―前記洗浄溶液で水酸化物沈澱を洗浄し;そして、
―任意に、純粋脱イオン水で水酸化物沈澱をさらに洗浄する段階を含むことが好ましい。
第1予備処理もしくは事後処理洗浄pHは8.5より高いが 10.5未満もしくはこれと等しいことが好ましく、9.0 より高いが 10.5未満であるかもしくはこれと等しいことがより好ましく、10.5であることが最も好ましい。
pH調整した水酸化物沈澱スラリーは好ましくは60℃に加熱される。
洗浄溶液は好ましくは60℃に加熱される。
純粋脱イオン水は外囲温度より高いかもしくは等しい温度であるがその沸点未満に加熱されることが好ましく、最も好ましくは60℃に加熱されている。
前記任意に洗浄された水酸化物沈澱スラリーの前記第2の予備処理(任意)洗浄段階及び/又は前記最終洗浄段階の両方又は何れか一方が、次の:
―処理された水酸化物沈澱スラリーのpHを、水酸化物沈澱からナトリウム陽イオン、アルカリ金属陽イオン全般、及び他の陽イオン汚染物質を除くのに十分な低い塩基度を有する特定の第2の予備処理もしくは最終洗浄pHに調整し、
―pH調整処理された水酸化物沈澱スラリーの第2予備処理又は最終洗浄温度を外囲温度より高いかもしくはこれと等しいがその沸点よりは低い温度に調整し、
―ろ過、遠心分離もしくは他の可能な方法により、副産物もしくは汚染物に随伴した液体を水酸化物沈澱から分離し、そして
―温度が外囲温度と等しいかあるいはこれより高いが沸点よりは低い脱イオン水で水酸化物沈澱を洗浄する段階を含むことが好ましい。
上述の方法においては、第2の予備処理又は最終洗浄pHが5.0 より高いが 8.0未満であるかもしくはこれと等しいことが好ましく、6.0 より高いが 8.0未満であるかもしくはこれと等しいことがより好ましく、6.5 より高いが 8.5未満であるかもしくはこれと等しいことがさらに好ましく、8.0 であることが最も好ましい。
pH調整された水酸化物沈澱スラリーは上述の方法において60℃に加熱されていることが好ましい。
脱イオン水は上述の方法において60℃に加熱されていることが好ましい。
処理されかつ任意に洗浄された水酸化物沈澱物を酸化物製造物に変換する任意処理が次の:
―任意に、限定されるものではないが、例えばスプレー乾燥、NautaもしくはRoss乾燥器内、あるいは(Fluid Energy製)Thermojetによる乾燥などの工業的に採用可能な方法及び装置を用いて500℃以下の温度で複合水酸化物物質を乾燥して水分を除去し、そして
―複合水酸化物物質もしくは任意に乾燥された水酸化物物質、を700℃を超える温度もしくはこれと等しい温度に加熱することにより、焼成してこの物質を複合酸化物に転換する段階を含むことが好ましい。
好ましい焼成温度は700 ℃及び850℃である。
本発明の好ましい方法によると、粒子のほとんどが直径10ミクロン未満であるような特定粒径分布を達成するように任意の事後処理を、ジェットミル、例えばRotojet 又はMicrojet(両方ともFluid Energy製)により行う。
本書で特定される方法により形成される最終複合材の好ましい組成は、酸化物を基本とし、20-70 wt% Al2O3、 10-77 wt%ZrO2、 0-34 wt%CeO2, 及び0- 22 wt%のCeO2以外の REOを含む。
上記で特定された複合物のさらに好ましい組成範囲は次のとおりである;
(i)29- 70 wt% Al2O3 及び 30-71 wt%ZrO2
(ii)59- 66 wt% Al2O3 及び34-41 wt%ZrO2又は
(iii)16- 22 wt% La2O3、20- 27 wt% Al2O3 及び54-61 wt%ZrO2
本発明が提供しようとしている好ましい組成範囲及び複合材料特性は次のとおりである。
A.酸化物を基本とし、42-70 wt% Al2O3、 10‐48 wt%ZrO2、2‐ 34 wt%CeO2, 及び0‐9 wt%のCeO2以外の REOを含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する複合材料。
950℃ で2時間熟成後の表面積が 60 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1100℃で 2時間熟成後の表面積が30 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
B. 酸化物を基本とし、42‐53 wt% Al2O3、 20‐46 wt%ZrO2、 4‐34 wt%CeO2, 及び0‐ 7 wt%のCeO2及びLa2O3以外の REOを含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する複合材料。
950℃ で2時間熟成後の表面積が 70 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1100℃で 2時間熟成後の表面積が35 m2/gと等しいかもしくは大きい。
C. 酸化物を基本とし、42‐ 53 wt% Al2O3、 23‐28 wt%ZrO2、24‐29 wt%CeO2, 及び1‐6 wt%のPr6O11を含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有す複合材料。
950℃で2時間熟成後の表面積が 70 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1000℃で 4時間熟成後の表面積が56 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1100℃で 2時間熟成後の表面積が43 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
D. 酸化物を基本とし、45‐53wt% Al2O3、 20‐27wt%ZrO2 及び26‐31 wt%のCeO2を含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する複合材料。
950℃ で2時間熟成後の表面積が 70m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1000℃で 4時間熟成後の表面積が57m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;及び、
1100℃で 2時間熟成後の表面積が43m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
E. 酸化物を基本とし、44‐50wt% Al2O3、 35‐43wt%ZrO2及び12‐16 wt%CeO2,を含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する複合材料。
950℃ で2時間熟成後の表面積が 75 m2/gと等しいかもしくは大きい;
1100℃で 2時間熟成後の表面積が41 m2/gと等しいかもしくは大きい。
F. 酸化物を基本とし、60-70 wt% Al2O3、 10‐15 wt%ZrO2、 10‐15 wt%CeO2, 及び1‐7 wt%のCeO2以外の REOを含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する複合材料。
950℃ で2時間熟成後の表面積が 75 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1000℃で 4時間熟成後の表面積が70 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1050℃ で2時間熟成の表面積が 65 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;及び
1100℃で 2時間熟成後の表面積が55 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
G.酸化物を基本とし、23‐30 wt% Al2O3及び 70‐77 wt%ZrO2を含み、かつ700℃まで4時間加熱しかつ 700℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する複合材料。
950℃ で2時間熟成後の表面積が 59 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい;
1100℃で 2時間熟成後の表面積が18 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
実施例1 − 湿潤ケークの調製
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、4.3 wt% CeO2, 45.4 wt% ZrO2, 及び50.3 wt% Al2O3である水酸化物沈澱を調製する方法を明示するものである。金属塩の水溶液を、最初に、100 ガロン(455リットル )の 強混合タンクに 容れられた68.3 lbs (31.0 kg)の脱イオン水に、26.7 lbs (12.1 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を、先ず溶解することにより調製した。タンクは高速回転する攪拌機を装備していた。混合は30分間行った。次に、この混合物に1.4 lbs (0.64 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液及び(CeO2 に基づいて26.7 wt% ) 16.3 lbs (7.4 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1 wt%)を添加した。混合をさらに15分間行った。次に、溶液を別の容器に保管した。強攪拌混合タンクを次に脱イオン水で洗浄した。
68.3 lbs (31.0 kg)の脱イオン水を強混合タンクに添加し、そして25% 苛性(水酸化ナトリウム)溶液用いてpHを 10.0に調整することにより希苛性溶液を調製した。高速で回転する強混合タンク攪拌機によりこの希苛性溶液に、事前に調製した金属塩溶液をその容器から蠕動ポンプを用いて強混合タンクに移した。強混合タンクの上方に置かれた別の溶液から弁を開放することにより別の流れの25%苛性剤を同時に添加し、そして重力により苛性剤を強混合タンクに流入せしめた。この手順の目標は一定の沈澱 pH10.0を維持することである。金属塩溶液及び 25%苛性剤の両方の流量を調整することにより、沈澱pHを一定とした。析出pHが 9.5未満に下がったならば、金属塩溶液の添加を一時的にpHが 9.5超に上がるまで中止した。 沈澱pHが10.5を超えて増大したならば、pHが 10.5超まで減少するまで、苛性剤の添加を一時的に中止した。最初の1-2分間 の沈澱中に沈澱pHの変化は最大 1pH単位で変動し、この変動後にpHの変動は0.5単位に降下した。約10-15分間後に、pHの変動は 0.1単位に降下した。
すべての金属塩溶液が移った後に、苛性剤の添加を中止しそして得られたスラリーの最終pHを10.0に調整した。続いて、0.5lbs の35%過酸化水素をスラリーに添加し、苛性剤を使用してpHを10.0に再調整し、そしてスラリーを1時間混合するにまかせた。
30%硝酸を用いてスラリーのpHを 8.0を調整しそして30分間混合した。次に、生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140°F)に上げた。1時間攪拌しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続遠心分離機に汲みだし、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを調製した。脱イオン水を使用し湿潤ケークを洗浄して、遠心分離機ですべてのスラリーから汲み出された時に遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が<0.5mSとなるようにした。
実施例2
実施例1で調製され、洗浄された湿潤ケークの500グラムの部分を100℃/18 hrsで乾燥し、700℃ /4 hrs焼成し、1100℃/2 hrs熟成した。熟成した表面積は 29.7 m2/gと決定された。
実施例3
実施例1で調製され、洗浄された湿潤ケーク500グラムの部分を、実験室規模の高速攪拌機を用いて3L の脱イオン水により 5Lのガラスビーカー内で再スラリー化した。また苛性剤を用いて pHを 8.0に調整した。次に、スラリーを、攪拌機を備えた実験室規模の圧力容器内に入れ、そして 120℃で 6時間水熱処理した。適切な事後水熱処理(必要によりろ過、洗浄など)後、その部分を次に 100℃ /18 hrs乾燥し、700℃ /4 hrs焼成し、次に 1100℃ /2hrs熟成した。熟成された表面積は38.1m2/gと決定された。
実施例4
実施例1で調製され、洗浄された湿潤ケーク500グラムの部分を、実験室規模の高速攪拌機を用いて3L の脱イオン水により 5Lのガラスビーカー内で再スラリー化した。また苛性剤を用いて pHを 10.0に調整した。次に、スラリーを、揺動機を備えた実験室規模の圧力容器内に入れ、そして 120℃で 6時間水熱処理した。適切な事後水熱処理(必要によりろ過、洗浄など)後、その部分を次に 100℃ /18 hrs乾燥し、700℃ /4 hrs焼成し、次に 1100℃ /2 hrs熟成した。熟成された表面積は46.0 m2/gと決定された。注意すべき点は、この材料の1100℃/2 hrs熟成された表面積は実施例2及び3で調製された材料の表面積よりも実質的に大きい点である。これは、水性沈澱スラリーの熱処理は、熱処理中のスラリーのpHと同様に重要であることを示している。
実施例5
以下説明する実施例は、水酸化物沈澱から最終目標酸化物組成が、4.3 wt% CeO2, 45.4 wt% ZrO2, 及び50.3 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。実施例1で調製され、洗浄された湿潤ケークの残ったものを、高速回転する攪拌機を備えた100ガロン( 455リットル)の強混合タンクにて十分な脱イオン水で再スラリー化して、24ガロン (109リットル)のスラリーを得た。また苛性剤(30%水酸化ナトリウム溶液) pH を10.0に調整した。次に、スラリーを、揺動機を備えたパイロット規模の圧力容器に組み入れ、そして 120℃で 6 hrs水熱処理した。スラリーの温度が十分に下がった後スラリーを圧力容器から強混合タンクに汲み出し、ここで30% 硝酸を使用して pHを 8.0に調整し、そしてスラリーを30分間混合した。
次に、生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。60℃に加熱された脱イオン水により湿潤ケークを洗浄し、すべてのスラリーが遠心分離機に汲み出されたとき、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が<0.5mSとなるようにした。
製造物の仕上げを、ケークをパイロットプラント窯内で850℃で4時間焼成することにより行った(乾燥は全く行わない)。焼成後に材料の塊を粉砕して粗粉とした。次に、この粉末の試験片を1100℃/2 hrsで熟成した。この材料(PP211B)から得られた特性を次の表1に要約する。
表1:実施例5(PP212C)及び実施例6から得られた複合材料の特性
Figure 0005288805

実施例6
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、14.2 wt% CeO2, 34.8 wt% ZrO2,及び 51.0 wt% Al2O3である水酸化物沈澱を調製する方法を明示するものである。金属塩の水溶液を、最初に、100 ガロン(455リットル)の強混合タンクに 容れられた72.1 lbs (32.7 kg)の脱イオン水に 26.8 lbs (12.2 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を先ず溶解することにより調製した。タンクは高速回転する攪拌機を装備していた。混合は30分間行った。次に、この混合物に3.9 lbs (1.8 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液(CeO2 に基づいて26.7 wt% ) 及び15.0 lbs (6.8 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1wt%)を添加した。混合をさらに 15分間行った。次に、溶液を別の容器に保管した。強混合タンクを次に脱イオン水で洗浄した。
72.1 lbs(32.7 kg) の脱イオン水を強混合タンクに添加し、そして25% 苛性剤(水酸化ナトリウム溶液)用いてpHを 10.0に調整して希苛性溶液を調製した。高速回転する強混合タンク攪拌機によりこの希苛性溶液に、事前に調整した金属塩溶液をその容器から蠕動ポンプを用いて強混合タンクに移した。強混合タンクの上方に置かれた別の溶液から弁を開放することにより別の流れの 25%苛性剤を同時に添加し、そして重力により苛性剤を強混合タンクに流入せしめた。実施例1と同様の手順により沈澱 pHを10.0に一定にした。
すべての金属塩溶液が移された後に、苛性剤の添加を終了しそして得られたスラリーの最終pHを10.0に調整した。引き続いて、1.2 lbs の 35%過酸化水素をスラリーに添加し、苛性剤を使用してpHを10.0に再調整し、そしてスラリーを1時間混合した。
30% 硝酸を使用してスラリーのpHを8.0に調整し、そして 30分間混合した。 次に、生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。60℃に加熱された脱イオン水により湿潤ケークを洗浄して、すべてのスラリーが遠心分離機に汲み出されたとき、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が<0.5mSとなるようにした。
洗浄された湿潤ケークを、高速回転する攪拌機を備えた強混合タンクにより、十分な脱イオン水を用いて再スラリー化し、約24ガロン(109リットル )のスラリーを得、そして苛性剤 (30%水酸化ナトリウム溶液)を用いてpHを10.0に調整した。次に、スラリーを、揺動機を備えたパイロット規模の圧力容器に汲み出し、そして 120℃で6hrs水熱処理した。スラリーの温度が十分に冷えた後に、スラリーを圧力容器から強混合タンクに排出し、こここで 30% 硝酸を使用してpHを8.0に調整し、そしてスラリーを 30分間混合した。
次に、生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。60℃に加熱された脱イオン水により湿潤ケークを洗浄し、すべてのスラリーが遠心分離機で汲み出されたとき、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が<0.5mSとなるようにした。
ケークをパイロットプラント窯内で850℃で4時間焼成することにより製造物の仕上げを行った(乾燥は全く行わない)。焼成後に材料の塊を粉砕して粗粉とした。次に、この粉末の試験片を1100℃/2 hrsで熟成した。この材料(PP212C)から得られた特性を次の表1に要約する。
実施例7
焼成されたが熟成していない実施例6(PP212C)の材料を、ペンシルバニア(PA),テルフォードのFluid Energyでジェットミル処理して、自動車触媒製造者で洗浄コーティングするのに合格する粒径分布(PSD)をもった製造物を得た。この材料のPSDを図1に示す。
実施例8
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、5.5wt% CeO2, 46.8 wt% ZrO2, 及び47.7wt% Al2O3であり、乾燥酸化物重量に基づいて硫酸濃度が0.05重量%未満であり、かつ浸出可能な塩化物レベルが200 ppm未満である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。金属塩の水溶液を、最初に、100 ガロン(455リットル )の 強混合タンクに 容れられた93.1 lbs (42.2 kg)の脱イオン水に 36.4 lbs (16.5 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解することにより調製した。タンクは高速回転する攪拌機を装備していた。混合は30分間行った。次に、この混合物に1.9 lbs (0.86 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液及び(CeO2 に基づいて26.7 wt% )及び 22.2 lbs (10.1kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(CeO2に基づいて 20.1wt%)を添加した。混合をさらに 15分間行った。次に、溶液を別の容器に保管した。強混合タンクを次に脱イオン水で洗浄した。
93.1 lbs (42.2 kg)の脱イオン水を強混合タンクに添加し、そして25% 苛性(水酸化ナトリウム)溶液用いてpHを 10.0に調整して希苛性溶液を調製した。高速回転する強混合タンク攪拌機によりこの希苛性溶液に、事前に調製した金属塩溶液をその容器から蠕動ポンプを用いて移した。強混合タンクの上方に置かれた別の溶液から弁を開放することにより別の 25%苛性剤を同時に添加し、そして重力により苛性剤を強混合タンクに流入せしめた。実施例1と同様の手順により一定の沈澱 pH10.0とした。
すべての金属塩溶液が移された後に、苛性剤の添加を終了しそして得られたスラリーの最終pHを10.5に調整した。引き続いて、0.6 lbs の 35%過酸化水素をスラリーに添加し、苛性剤を使用してpHを10.5に再調整し、そしてスラリーを30分間混合した。
次に、生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。すべてのスラリーを遠心分離機で汲み出した後、苛性剤によりpHが10.0に調整され次に 60℃に加熱されていた100ガロン (455リットル )の脱イオン水を用いて湿潤ケークを洗浄した。続いて、140°F (60℃ )に加熱されていた脱イオン水を用いて、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が <0.5mSとなるまで、洗浄を行なった。
次に、得られた湿潤ケークを分析することにより、以降の処理に先立って、乾燥酸化物に基づく硫酸塩濃度が0.05質量%未満であり、また乾燥酸化物に基づく塩化物濃度が200ppm未満であることを確かめた。
最初の洗浄された湿潤ケークを、高速回転する攪拌機を備えた強混合タンク内で再スラリー化し、30% 硝酸を用いてpHを8.0に調整し、かつ 30分間混合を行った。生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。60℃に加熱されていた脱イオン水を用いて湿潤ケークを洗浄し、すべてのスラリーを遠心分離機で汲み出した時、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が <0.5mSとなるようにした。
次に、得られた湿潤ケークを分析することにより、以降の処理に先立って、乾燥酸化物に基づくナトリウム濃度が200ppm未満であることを確かめた。
高速回転する攪拌機を備えた強混合タンク内で第2の洗浄された湿潤ケークを、十分な脱イオン水を用いて再スラリー化して、約24ガロン (109リットル)のスラリーを得、また 苛性剤(30%水酸化ナトリウム溶液)を用いてpH を 10.0に調整した。次に、スラリーを、揺動機を備えた強混合タンクに汲み出し、かつ 120℃で6hrs水熱処理した。スラリーの温度が十分に冷えた後に、スラリーを圧力容器から強混合タンクに放出し、ここで30%硝酸を使用してpHを 8.0に調整し、そして 30分間スラリーを混合するにまかせた。
次に、生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。60℃に加熱されていた脱イオン水を用いて湿潤ケークを洗浄し、すべてのスラリーを遠心分離機で汲み出した時、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が<0.5mSとなるようにした。
次に、得られた湿潤ケークを分析することにより、以降の処理に先立って、乾燥酸化物に基づくナトリウム濃度が200ppm未満であることを確かめた。
ケークをパイロットプラント窯内で850℃で4時間焼成することにより製造物の仕上げを行った(乾燥は全く行わない)。焼成後に材料の塊を粉砕して粗粉とした。次に、この粉末の試験片を950℃/2 hrs, 1100℃/2 hrs又は1200℃/2 hrsで熟成した。この材料(実施例6)から得られた特性を次の表2に要約し、そして実施例3で得られた結果と比較する。実施例6におけるSO4 2-及びCl-のレベルは実施例3より著しく低いことが注目される。
表2.実施例8(PP217I)及び実施例5(PP2111B,比較)より得られた複合材料の特性
Figure 0005288805

実施例9
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、4.9wt% CeO2, 6.2 wt% Pr6O11, 41.9 wt% ZrO2, 及び47.0 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例8を次のように修正することにより調製した。70.9 lbs (32.2 kg)の脱イオン水に 27.5 lbs (12.5 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解することにより金属塩の水溶液を調製し、この混合物に、1.4 lbs (0.64 kg)の硝酸セリウム( III)原水溶液 (CeO2 に基づいて26.7 wt% )、及び1.1 lbs (0.50 kg)のプラセオジミウム (III) 硝酸原水溶液 (Pr6O11 に基づいて27.5 wt%)、及び 15.3 lbs (6.9 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1 wt%)を添加した。脱イオン水70.9 lbs (32.2 kg)により希苛性溶液を調製した; 0.5 lbs (0.23 kg)の 35%過酸化水素を使用した。この材料 (PP225A)から得られた特徴となる結果を表3に示し;また比較のために PP217Iも比較のために示した。
表3.実施例9(PP225A), 実施例10( PP224G)及び実施例8(PP217I、比較例)より得られた複合材料の特性



Figure 0005288805

実施例10
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、4.6 wt% CeO2, 8.2 wt% La2O3, 41.1 wt% ZrO2 及び46.1 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例8を次のように修正することにより調製した。71.1 lbs (32.3 kg)の脱イオン水に 27.5 lbs (12.5 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解することにより金属塩の水溶液を調製し、この混合物に、1.4 lbs (0.64 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液(CeO2 に基づいて26.7 wt% )、 2.1 lbs (0.95 kg)の 硝酸ランタン原水溶液 (LaO に基づいて16.5 wt%)、及び 15.0 lbs (6.8 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1 wt%)を添加した。脱イオン水71.1 lbs (32.3 kg)を用いて希苛性溶液を調製した;0.5 lbs (0.23 kg)の 35%過酸化水素を使用した。この材料(PP224G)から得られた特徴となる結果を上述の表3に示した。
La2O3 は高温で Al2O3の組織特性を安定化するものと考えられている。この点は平均気孔直径(PD) を念頭に置くと正しいであろうが、例えば1100℃/2hrsで熟成後の 表面積 (SA)及び合計気孔体積(PV) については確かに正しくはない。上述の表3を参照。しかしながら、本書で述べられた方法で調製され、提示されている ALZ材料については、典型的には La2O3は表面積及び気孔体積の熱的安定性に関しては悪影響をもっていることは上述の議論から明らかである。PrO11は、 La2O3よりも熟成表面積及び気孔体積に対しての悪影響は少ないように見える(例えば、上述の表3においてPP225A参照)。
実施例11
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、18.4 wt% CeO2, 40.4 wt% ZrO2 及び41.2 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例8を次のように修正することにより調製した。91.4 lbs (41.5 kg)の脱イオン水に 57.2 lbs (25.9 kg)の硝酸アルミニウム原水溶液(Al2O3 8.2 wt%)を混合することにより金属塩の水溶液を調製し、この混合物に、10.5 lbs (4.8 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液及び(CeO2 に基づいて22.6 wt% )、及び33.9 lbs (15.4 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1 wt%)を添加した。脱イオン水150.0 lbs (68.0 kg)を使用して希苛性溶液を調製した; 2.7 lbs (1.2 kg)の 35%過酸化水素を使用した。この材料 (PP244F)から得られた特徴となる結果を上述の表4に示した。
表4.実施例11(PP244F),実施例12 (PP248A)及び実施例13 (PP351G)から得られた複合材料の特性
Figure 0005288805
実施例12
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、16.2wt% CeO2, 38.6wt% ZrO2 及び45.2wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例8を次のように修正することにより調製した。266.7 lbs (121.0 kg)の脱イオン水に 99.8 lbs (45.3 kg)の硝酸アルミニウム九水和物を混合することにより金属塩の水溶液を調製し、この混合物に、17.2 lbs (7.8 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液及び(CeO2 に基づいて22.8 wt% )、及び55.7 lbs (25.3 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1 wt%)を添加した。脱イオン水266.7 lbs (121.0 kg)を使用して希苛性溶液を調製した; 4.4 lbs (2.0 kg)の 35%過酸化水素を使用した。
さらに、実施例8のように、第2の洗浄された湿潤ケークをpH 10.0で再スラリー化せず、1バッチで水熱処理する代わりに、湿潤ケークは四等分され、そしてそれぞれの部分がpH10.0で別々に再スラリー化され、実施例8と同様に水熱処理された。この材料 (PP248A) から得られた特徴を上述の表4に要約し、PP244Fから得られる結果と比較している。PP244Fと比較して PP248の 1100℃ /2 hrs ASAが改良されているのは、圧力容器内での酸化物含有量がPP244FからPP248Aになると 低くなっていることによる(これは、 酸化物に対するOH-の比率の増大に対応している。)
実施例13
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、 14.3wt% CeO2, 38.0 wt% ZrO2, 及び45.9 wt% Al2O3であり、乾燥酸化物重量に基づいて硫酸塩濃度が0.05重量%未満であり、かつ浸出可能な塩化物レベルが200 ppm未満である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。金属塩の水溶液を、最初に、100 ガロン(455リットル)の高速回転する攪拌機を装備した強混合タンクに 容れられた70.8 lbs (32.1 kg)の脱イオン水に, 37.0 lbs (16.8 kg)の塩化ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 23.3 wt%)及び15.0 lbs (6.8 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液(CeO2 に基づいて26.7 wt%)及び77.1 lbs (35.0 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を先ず溶解することにより金属塩水溶液を調製した。混合を30分間行い、次に、溶液を別の容器に保管した。次に、強攪拌混合タンクを脱イオン水で洗浄した。
52.0 lbs (23.6 kg)の脱イオン水を強混合タンクに添加し、そして25% 苛性剤(水酸化ナトリウム溶液)溶液用いてpHを 10.0に調整して希苛性溶液を調製した。高速回転する強混合タンクの攪拌機によりこの希苛性溶液に、以前に調整した金属塩溶液をその容器から蠕動ポンプを用いて移した。強混合タンクの上方に置かれた別の溶液から弁を開放することにより別の流れの25%苛性剤を同時に添加し、そして重力により苛性を強混合タンクに流入せしめた。実施例1と同様に、この手順により一定の沈澱 pH10.0とした。
すべての金属塩溶液が移された後に、苛性剤の添加を終了しそして得られたスラリーの最終pHを10.5に調整した。引き続いて、3.4 lbs の 35%過酸化水素をスラリーに添加し、苛性剤を使用してpHを10.5に再調整し、そしてスラリーを30分間混合するにまかせた。
生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリーを連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。すべてのスラリーを遠心分離機で汲み出した時、苛性剤によりpHが10.0に調整されかつ 60℃に加熱されていた100ガロンの脱イオン水を用いて湿潤ケークを洗浄した。続いて、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が <0.5mSとなるまで、60℃に加熱されていた脱イオン水を用いてケーキを洗浄した。
次に、得られた湿潤ケークを分析することにより、以降の処理に先立って、乾燥酸化物に基づく硫酸塩濃度が0.05質量%未満であり、また乾燥酸化物に基づく塩化物濃度が200ppm未満であることを確かめた。
60.0ポンド (27.2 kg)の第1洗浄湿潤ケーク (酸化物含有量24.5質量%)を 110.0 ポンド (49.9 kg)の脱イオン水を用いて、高速回転攪拌機を備えた強混合タンク内で再スラリー化し、そして苛性剤(25%水酸化ナトリウム) を用いて pH を10.44に調整した。次に、スラリーを、揺動機を備えたパイロット規模の圧力容器に汲み入れ、120℃で 6 hrs水熱処理した。スラリー温度が十分に冷えた後に、スラリーを圧力容器から強攪拌容器に放出して、そこで30%硝酸を用いて pHを 8.0に調整し、そしてスラリーを 30分間混合するにまかせた。
次に、生蒸気を導入してスラリーの温度を60℃(140 °F)に高めた。1時間混合しながらスラリーを 60℃に維持した。引き続いて、スラリー連続式遠心分離機に汲み出し、ここで液体を沈澱から分離して湿潤ケークを形成した。60℃に加熱されていた脱イオン水を用いて湿潤ケークを洗浄して、すべてのスラリーを遠心分離機で汲み出した時、遠心分離機から流出する排水のイオン電導度が<0.5mSとなるようにした。
次に、得られた湿潤ケークを分析することにより、以降の処理に先立って、乾燥酸化物に基づくナトリウム濃度が200ppm未満であることを確かめた。
ケークをパイロットプラント窯内で850℃で4時間焼成することにより製造物の仕上げを行った(乾燥は全く行わない)。焼成後に材料の塊を粉砕して粗粉とした。次に、この粉末の試験片を950 ℃/2hrs又は 1100℃/2hrsで熟成した。この材料(PP351G)から得られた特性を上述の表4に要約し、PP244F及びPP248Aから得られた特性と比較する。 PP351Gの 1100℃/ 2 hr ASAを PP248Aのものと比較すると、圧力容器内の酸化物含有量はPP351Gがよりも高いにも拘わらず、特性の類似性に注目される。これは、酸化物に対するOH-の比率が PP248A と確実に同じにすることにより達成されている。これは pHの調整を必要とする(表4参照)。
実施例14
以下説明する実施例は、最終酸化物組成が、27.5 wt% CeO2, 25.0 wt% ZrO2 及び47.5 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例13を次のように修正することにより調製した。 78.4 lbs (35.6 kg)の脱イオン水に 、18.4 lbs (8.3 kg)の塩化ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 23.2 wt%)及び17.2 lbs (7.8 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液(CeO2 に基づいて20.1 wt% )を溶解して金属塩水溶液を調製した。次に、54.3 lbs (24.6 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解した。脱イオン水130.1 lbs (59.0 kg)を使用して希苛性溶液を調製した; 4.0 lbs (1.8 kg)の 35%過酸化水素を使用した。
さらに、第1の洗浄された湿潤ケーク(酸化物含有量24.5質量%)の53.0ポンド(24.0 kg)を、高速回転攪拌機を備えた強混合タンク内で脱イオン水120.0ポンド (54.4 kg)で再スラリー化し、そして苛性剤(25%水酸化ナトリウム溶液)を使用してpHを 10.00に調整した。次に、スラリーをパイロット規模の圧力容器に汲み入れ、次に、実施例13と同様に処理した。この材料(PP329A)から得られた特徴を次の表5に示す。
表5.実施例14(PP329A)、実施例15 (PP329B)、実施例16 (PP402B)、及び実施例17 (PP417B) から得られた複合材料の特徴
Figure 0005288805
実施例15
以下説明する実施例は、目標酸化物組成が、26.3 wt% CeO2,3.3 wt% Pr6O11, 24.2 wt% ZrO2 及び46.2 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例13を次のように修正することにより調製した。81.7 lbs (37.1 kg)の脱イオン水に 、16.8 lbs (7.6 kg)の塩化ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 23.2 wt%)、 21.0 lbs (9.5 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液(CeO2に基づいて20.1wt% )、 及び 844.0 g の硝酸プラセオジミウム (III)原水溶液 (Pr6O11に基づいて28.5 wt% )に溶解して金属塩水溶液を調製した。次に、54.6 lbs (24.8 kg)の硝酸アルミニウムノナ水和物結晶を溶解した。脱イオン水136.3 lbs (61.8 kg)を使用して希苛性溶液を調製した; 5.4 lbs (2.4 kg)の 35%過酸化水素を使用した。
さらに、第1の洗浄された湿潤ケーク(酸化物含有量23.3質量%)の52.7ポンド(23.9 kg)を、高速回転攪拌機を備えた強混合タンク内で脱イオン水120.0ポンド (54.4 kg)で再スラリー化し、そして苛性剤(25%水酸化ナトリウム溶液)を使用してpHを 10.00に調整した。次に、スラリーをパイロット規模の圧力容器に汲み入れ、次に、実施例13と同様に処理した。この材料( PP329B)から得られた特徴を上述の表5に示す。
実施例16
以下説明する実施例は、目標酸化物組成が、26.3 wt% CeO2,3.3 wt% Pr6O11, 24.2 wt% ZrO2 及び46.2 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例13を次のように修正することにより調製した。 48.0 lbs (21.8 kg)の脱イオン水に 、16.9 lbs (7.7 kg)の塩化ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 23.0 wt%)、 21.0 lbs (9.5 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液(CeO2 に基づいて20.1 wt% ) 及び 844.1 g の硝酸プラセオジミウム (III)原水溶液 (Pr6O11に基づいて28.5 wt% )を溶解して金属塩水溶液を調製した。次に、55.0 lbs (24.9 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解した。脱イオン水52.0 lbs (23.6 kg)を使用して希苛性溶液を調製した; 4.8 lbs (2.2 kg)の 35%過酸化水素を使用した。
さらに、第1の洗浄された湿潤ケーク(酸化物含有量23.4質量%)の60.0 ポンド(27.2 kg)を、高速回転攪拌機を備えた強混合タンク内で脱イオン水120.0ポンド (54.4 kg)で再スラリー化し、そして苛性剤(25%水酸化ナトリウム溶液)を使用してpHを 10.04に調整した。次に、スラリーをパイロット規模の圧力容器に汲み入れ、次に、実施例13と同様に処理した。この材料( PP402B)から得られた特徴を上述の表5に示す。
実施例17
以下説明する実施例は、目標酸化物組成が、26.3 wt% CeO2,3.3 wt% Pr6O11, 24.2 wt% ZrO2 及び46.2 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例13を次のように修正することにより調製した。 46.7 lbs (21.2 kg)の脱イオン水に 、19.3 lbs (8.8 kg)の塩化ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.2 wt%)、 19.9 lbs (9.0 kg)の硝酸セリウム(III)原水溶液(CeO2 に基づいて21.2 wt% ) 及び 844.1 g の硝酸プラセオジミウム (III)原水溶液 (Pr6O11に基づいて28.5 wt% )に溶解して金属塩水溶液を調製した。次に、55.0 lbs (24.9 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解した。脱イオン水52.0 lbs (23.6 kg)を使用して希苛性溶液を調製した;4.8 lbs (2.2 kg)の 35%過酸化水素を使用した。
さらに、第1の洗浄された湿潤ケーク(酸化物含有量21.0 質量%)の70.3 ポンド(31.9 kg)を、高速回転攪拌機を備えた強混合タンク内で脱イオン水120.0ポンド (54.4 kg)で再スラリー化し、そして苛性剤(25%水酸化ナトリウム溶液)を使用してpHを 10.03に調整した。次に、スラリーをパイロット規模の圧力容器に汲み入れ、次に、実施例13と同様に処理した。この材料( PP417B)から得られた特徴を上述の表5に示す。
実施例18
以下説明する実施例は、目標酸化物組成が、37.6 wt% ZrO2 及び62.4 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例13を次のように修正することにより調製した。 50.5 lbs (22.9 kg)の脱イオン水に 、14.1 lbs (6.4 kg)の塩化ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.2 wt%)を溶解して金属塩水溶液を調製した。次に、39.8 lbs (18.1 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解した。脱イオン水52.0 lbs (23.6 kg)を使用して希苛性溶液を調製した; 過酸化水素は使用しなかった。
さらに、第1の洗浄された湿潤ケーク(酸化物含有量31.1質量%)の40.0 ポンド(18.1 kg)を、高速回転攪拌機を備えた強混合タンク内で脱イオン水120.0ポンド (54.4 kg)で再スラリー化し、そして苛性剤(25%水酸化ナトリウム溶液)を使用してpHを 10.04に調整した。次に、スラリーをパイロット規模の圧力容器に汲み入れ、次に、実施例13と同様に処理した。
実施例19
以下説明する実施例は、目標酸化物組成が、19.0 wt% La2O3, 53.7 wt% ZrO2 及び23.7 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例8を次のように修正することにより調製した。 79.7 lbs (36.2 kg)の脱イオン水に 、44.0 lbs (20.0 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1 wt%)、及び 17.7 lbs (8.0 kg)の硝酸ランタン(III)原水溶液(La2O に基づいて16.5 wt% ) を溶解して金属塩水溶液を調製した。次に、26.9 lbs (12.2 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解した。脱イオン水79.7 lbs (36.2 kg)を使用して希苛性溶液を調製した;過酸化水素は使用しなかった。この材料には圧力処理は行わず、焼成なしの水酸化物形態のままとした。
実施例20
以下説明する実施例は、目標酸化物組成が 70.7 wt% ZrO2 及び29.3 wt% Al2O3である酸化物粉末を調製する方法を明示するものである。この粉末は、実施例8を次のように修正することにより調製した。103.4 lbs (46.9 kg)の脱イオン水に 、77.5 lbs (35.2 kg)の硝酸ジルコニル原水溶液(ZrO2に基づいて 20.1 wt%)を溶解して金属塩水溶液を調製した。次に、47.4 lbs (21.5 kg)の硝酸アルミニウム九水和物結晶を溶解した。脱イオン水103.4 lbs (46.9 kg)を使用して希苛性溶液を調製した;過酸化水素は使用しなかった。この材料には圧力処理は行わなかった。
ケーク(乾燥はまったく行わない)をパイロットプラントの窯で700℃で 4時間焼成することにより製造物の仕上げを行った。焼成後、材料の塊を粉砕して粗粉とした。この粉末の試験片を950℃/2 hrs又は 1100℃/2 hrs熟成した。この材料 (PP351G)から得られた特徴となる結果を次の表6に示す。
表6、実施例20(PP223B)から得られた複合材料の特徴
Figure 0005288805
実施例6及び7で引用されているPP212C材料のジェットミル後の粒径分布を示す図である。

Claims (43)

  1. 酸化物を基本として、アルミナ(Al2O3)及びジルコニア (ZrO2)を含み、任意に、セリア (CeO2)、ランタナ (La2O3) 、ネオジミア(Nd2O3)、プラセオジミア (Pr6O11)、サマリア (Sm2O3)、イットリア(Y2O3)、及びその他の希土類酸化物(REO)から選択された少なくとも1種を含有する、複合水酸化物又は酸化物を生成する方法であって、次の:
    前記複合酸化物の金属に相当する金属の水溶性塩からなる金属塩水溶液を調製し、そして、8.5より高いpHで攪拌を伴う反応容器内にて、金属塩水溶液を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウムあるいはこれらの混合物から選ばれた苛性アルカリの水溶液と組み合わせることにより、金属種のすべてを沈澱させ、水酸化物沈澱スラリーを形成する段階を含み、沈澱反応中のpH変動は+/−1とする複合水酸化物又は酸化物の形成方法。
  2. 沈澱反応中のpHの変動が+/−0.5である請求項1記載の方法。
  3. 次の追加段階:
    任意に水酸化物沈澱スラリーを脱イオン水で洗浄し、
    ―前記任意に洗浄された水酸化物沈澱スラリーをpH 8.0と pH 10.5間の処理pHで、60℃より高いかもしくはこれと等しい処理温度で、かつ0.00 bargより高いかもしくはこれと等しい処理圧力で、かつ1時間より長いかもしくはこれと等しい時間処理し、
    −任意に、単一もしくは複数サイクルの特定の熱処理により、処理されかつ任意に洗浄された水酸化物沈澱を酸化物に変換し、
    −任意に、製造物を事後処理して特定の粒径分布を達する段階を含む請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記金属塩水溶液が、次の:硝酸アルミニウム九水和物結晶、硝酸アルミニウム水溶液、硫酸アルミニウム結晶、塩化アルミニウム結晶、塩化ジルコニル水溶液、硝酸ジルコニル水溶液、硫酸ジルコニウム水溶液、硝酸セリウム(III)水溶液、硝酸プラセオジミウム(III)水溶液、硝酸ランタン水溶液、及び硝酸サマリウム水溶液から選択された1種又は2種以上の薬剤を含有する請求項1から3までの何れか1項の記載の方法。
  5. 前記苛性アルカリは水酸化ナトリウムである請求項1から4までの何れか1項記載の方法。
  6. 前記水酸化物沈澱スラリーを形成する段階が、次の:
    −水酸化物沈澱を生ぜしめるのに十分な塩基性である特定の沈澱pHで、攪拌を伴う反応容器内にて前記苛性アルカリ水溶液に制御方式で前記金属塩水溶液を添加し;そして
    −すべての金属塩水溶液が添加されかつ沈澱反応が完了して水酸化物スラリーとなるまで、反応容器に制御方式で前記苛性アルカリの第2流を添加することにより、前記金属塩水溶液の添加中に、実質的に一定の沈澱pHを維持する段階を含む請求項1から5までの何れか1項記載の方法。
  7. 前記沈殿pHが8.5 より高いが 10.5未満もしくはこれと等しい請求項1から6までの何れか1項記載の方法。
  8. pHが10.0である請求項1から7までの何れか1項記載の方法。
  9. 前記任意に洗浄された水酸化物沈澱スラリーを処理する段階が次の:
    −過酸化水素水溶液を前記水酸化物沈澱スラリーに添加し、
    −水酸化物沈澱に任意の第1予備処理洗浄を施して陰イオン副産物及び汚染物を除去し、
    −任意の第2予備処理洗浄を行い、水酸化物沈澱からイオン副産物及び汚染物をさらに除去し、
    −洗浄された水酸化物沈澱スラリーのpHを8.0 と 10.5の間の処理pHに調整し、次に、60℃より高いかもしくは等しい処理温度でかつ0.00 bargより高いかもしくはこれと等しい処理圧力で1時間より長いかもしくはこれと等しい処理時間で、スラリーを処理し、
    −任意の事後洗浄を行い、陰イオン副産物及び汚染物を水酸化物沈澱から除去し、そして
    −必要な最終洗浄を行って、何らかの残存イオン副産物及び汚染物を水酸化物沈澱から除去する段階を含む請求項3から8までの何れか1項記載の方法。
  10. 前記処理pHが9.5 より高いが 10.5未満であるかもしくはこれと等しい請求項9記載の方法。
  11. 前記処理温度が90℃であり、前記圧力が 0.0 bargであり、かつ前記処理時間が 6時間より長いかもしくはこれと等しい請求項9又は10記載の方法。
  12. 前記処理温度が120℃であり、前記処理圧力が 1.0 bargであり、かつ前記処理時間が 6時間である請求項9又は10記載の方法。
  13. 前記処理温度が143℃であり、前記処理圧力が 3.0 bargであり、かつ前記処理時間が 5時間である請求項9又は10記載の方法。
  14. 前記第1の予備処理(任意の)洗浄あるいは事後処理(任意の)洗浄が、次の:
    苛性アルカリの添加によって、硫酸陰イオン、塩化陰イオン及び他の陰イオン汚染物を水酸化物沈澱からの除去を促進するのに十分塩基性である最初の予備処理pHもしくは事後処理pHに水酸化物スラリーのpHを調整し、
    ―pHを調整した水酸化物沈澱スラリーの第1の予備処理もしくは事後処理洗浄温度を外囲温度より高いかもしくはこれと等しい温度であるがその沸点未満に調整し、
    ―ろ過、遠心分離、あるいは他の可能な方法によって水酸化物沈澱から副産物及び汚染物に随伴した液体を除去し、
    ―pHを前記第1の予備処理もしくは事後処理洗浄pHとするのに十分な程度の苛性アルカリを含有する脱イオン水からなるか、あるいは脱イオン水からなる洗浄溶液を調製し;
    ―洗浄溶液の温度を外囲温度より高い温度もしくはこれと等しいが、洗浄溶液の沸点よりは低い温度に調整し、
    ―前記洗浄溶液で水酸化物沈澱を洗浄し;そして、
    ―任意に、純粋脱イオン水で水酸化物沈澱をさらに洗浄する段階を含む請求項9から13までの何れか記載の方法。
  15. 前記第1の予備処理もしくは事後処理pHが8.5より高いが 10.5未満であるかもしくはこれと等しい請求項14記載の方法。
  16. 前記処理pHが9.0 より高いが 10.5未満であるかもしくはこれと等しい請求項14又は15記載の方法。
  17. 前記処理pHが10.5である請求項14から16までの何れか1項記載の方法。
  18. 前記pH調整した水酸化物沈澱スラリーを 60℃加熱する請求項14から17までの何れか1項記載の方法。
  19. 前記洗浄溶液を60℃に加熱する請求項14から18までの何れか1項記載の方法。
  20. 前記純粋脱イオン水が、外囲温度より高いかもしくは等しい温度であるがその沸点未満に加熱されている請求項14から19までの何れか1項記載の方法。
  21. 前記純粋脱イオン水が60℃に加熱されている請求項20記載の方法。
  22. 前記第2の予備処理(任意)洗浄段階及び/又は前記最終洗浄段階の両方又は何れか一方が、次の:
    ―処理された水酸化物沈澱スラリーのpHを、水酸化物沈澱からナトリウム陽イオン、アルカリ金属陽イオン全般、及びその他の陽イオン汚染物質を除くのに十分に低い塩基度を有する特定の第2の予備処理もしくは最終洗浄pHに調整し、
    ―pH調整処理された水酸化物沈澱スラリーの第2の予備処理又は最終洗浄の温度を外囲温度より高いかもしくはこれと等しいがその沸点よりは低い温度に調整し、
    ―ろ過、遠心分離もしくは他の可能な方法により、副産物もしくは汚染物質に随伴した液体を水酸化物沈澱から分離し、そして
    ―外囲温度と等しいかあるいはこれより高いが沸点よりは低い温度に調整された脱イオン水で水酸化物沈澱を洗浄する段階を含む請求項9から21までの何れか1項記載の方法。
  23. 前記第2の予備処理又は最終洗浄pHが5.0 より高いが 8.0未満であるかもしくは等しい請求項22記載の方法。
  24. 前記pHが6.0 より高いが 8.0未満であるかもしくは等しい請求項22又は23記載の方法。
  25. 前記pHが6.5 より高いが 8.5未満であるかもしくは等しい請求項22から24までの何れか1項記載の方法。
  26. 前記pHが8.0 である請求項22から25までの何れか1項記載の方法。
  27. 前記pH調整された水酸化物沈澱スラリーは60℃に加熱されている請求項22から26までの何れか1項記載の方法。
  28. 前記脱イオン水が60℃に加熱されている請求項22から27までの何れか1項記載の方法。
  29. 処理されかつ任意に洗浄された水酸化物沈澱を酸化物製造物に変換する任意処理が次の:
    ―任意に、限定されるものではないが、例えばスプレー乾燥、NautaもしくはRoss乾燥器、あるいは(Fluid Energy製)Thermojetによる乾燥などの工業的に採用可能な各種方法及び装置を用いて500℃以下の温度で複合水酸化物物質を乾燥して水分を除去し、そして
    ―複合水酸化物物質もしくは任意に乾燥された複合水酸化物物質を、700℃を超える温度又はこれと等しい温度に加熱することにより、焼成してこの物質を複合酸化物に転換する詳細段階を使用して行う請求項3から28までの何れか1項記載の方法。
  30. 前記焼成温度が700℃である請求項29記載の方法。
  31. 前記焼成温度が850℃である請求項29記載の方法。
  32. 粒子のほとんどが直径10ミクロン未満であるような特定粒径分布を達成するように前記製造物の前記任意の事後処理をジェットミルを用いて行う請求項3から31までの何れか1項記載の方法。
  33. 酸化物を基本とし、20-70 wt% Al2O3、10-77 wt%ZrO2、0- 34 wt%CeO2 、及び0- 22 wt%のCeO2以外の REOを含み、かつすべて乾燥された酸化物重量を基準として、硫酸イオン含有量が0.05質量%未満、塩化イオン含有量が200 ppm未満、及びナトリウムイオン含有量が200 ppm未満である請求項17記載の方法により形成された複合材料。
  34. 酸化物を基本とし、29-70 wt% Al2O3 及び 30-71 wt%ZrO2を含む請求項33記載の複合材料。
  35. 酸化物を基本とし、59- 66 wt% Al2O3 及び34-41 wt%ZrO2を含む請求項33記載の複合材料。
  36. 酸化物を基本とし、16- 22 wt% La2O3、 20- 27 wt% Al2O3 及び54-61 wt%ZrO2含み、任意に、すべて乾燥された酸化物重量を基準として、硫酸イオン含有量が0.05質量%未満、塩化イオン含有量が200 ppm未満、及びナトリウムイオン含有量が200 ppm未満である請求項33記載の複合材料。
  37. 酸化物を基本とし、42- 70 wt% Al2O3、 10-48 wt%ZrO2、 2- 34 wt%CeO2 、及び0- 9 wt%のCeO2以外の REOを含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する複合材料。
    − 950℃ で2時間熟成後の表面積が 60 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、かつ
    −1100℃で 2時間熟成後の表面積が30 m2/gと等しいかもしくはこれより大きく、さらに、すべて乾燥された酸化物重量を基準として、硫酸イオン含有量が0.05質量%未満、塩化イオン含有量が200 ppm未満、及びナトリウムイオン含有量が200 ppm未満である。
  38. 酸化物を基本とし、42- 53 wt% Al2O3、 20-46 wt%ZrO2、 4- 34 wt%CeO2 、及び0- 7 wt%のCeO2及びLa2O3以外の REOを含み、850℃まで4時間加熱し、かつ850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する請求項37記載の複合材料。
    −950℃ で2時間熟成後の表面積が 70 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、かつ
    −1100℃で 2時間熟成後の表面積が35 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
  39. 酸化物を基本とし、42- 53 wt% Al2O3、 23-28 wt%ZrO2、 24- 29 wt%CeO2 及び1- 6 wt%のPr6O11を含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する請求項37又は38記載の複合材料。
    −950℃ で2時間熟成後の表面積が 70m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、
    −1000℃で 4時間熟成後の表面積が56m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、かつ
    −1100℃で 2時間熟成後の表面積が41 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
  40. 酸化物を基本とし、45- 53 wt% Al2O3、 20-27 wt%ZrO2 及び26-31 wt%のCeO2を含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する請求項37又は38記載の複合材料。
    −950℃ で2時間熟成後の表面積が 70 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、
    −1000℃で 4時間熟成後の表面積が57 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、かつ
    −1100℃で 2時間熟成後の表面積が43 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
  41. 酸化物を基本とし、44- 50 wt% Al2O3、 35-43 wt%ZrO2及び12- 16 wt%CeO2を含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する請求項37又は38記載の複合材料。
    −950℃ で2時間熟成後の表面積が 75 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、かつ
    −1100℃で 2時間熟成後の表面積が41 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
  42. 酸化物を基本とし、60-70 wt% Al2O3、 10-15 wt%ZrO2、 10- 15 wt%CeO2, 及び1- 7 wt%のCeO2以外の REOを含み、かつ850℃まで4時間加熱しかつ 850℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する請求項37記載の複合材料。
    −950℃ で2時間熟成後の表面積が 75 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、
    −1000℃で 4時間熟成後の表面積が70 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、
    −1050℃ で2時間熟成の表面積が 65 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、かつ
    −1100℃で 2時間熟成後の表面積が55 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
  43. 酸化物を基本とし、23- 30wt% Al2O3及び70-77wt%ZrO2 を含み、かつ700℃まで4時間加熱しかつ 700℃で4時間保持し、その後外囲温度まで放冷した際に次の特性を有する請求項37記載の複合材料。
    −950℃ で2時間熟成後の表面積が 59 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい、かつ
    −1100℃で 2時間熟成後の表面積が18 m2/gと等しいかもしくはこれより大きい。
JP2007548902A 2004-12-30 2005-12-30 自動車触媒用複合材料及びその製造方法 Active JP5288805B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0428555.7 2004-12-30
GBGB0428555.7A GB0428555D0 (en) 2004-12-30 2004-12-30 Composite material for automotive catalyst applications and method of manufacturing
PCT/GB2005/005108 WO2006070201A2 (en) 2004-12-30 2005-12-30 Composite oxides or hydroxides comprising alumina, zirconia and optionally ceria and/or rare earth oxides for automotive catalyst applications and method of manufacturing

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008526660A JP2008526660A (ja) 2008-07-24
JP5288805B2 true JP5288805B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=34179073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007548902A Active JP5288805B2 (ja) 2004-12-30 2005-12-30 自動車触媒用複合材料及びその製造方法

Country Status (10)

Country Link
US (2) US7939041B2 (ja)
EP (1) EP1838621B1 (ja)
JP (1) JP5288805B2 (ja)
KR (1) KR101322960B1 (ja)
CN (1) CN101094810B (ja)
AT (1) ATE539037T1 (ja)
GB (1) GB0428555D0 (ja)
RU (1) RU2418631C2 (ja)
WO (1) WO2006070201A2 (ja)
ZA (1) ZA200705324B (ja)

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052821A1 (ja) 2005-11-04 2007-05-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 触媒担体粒子、排ガス浄化触媒、及びそれらの製造方法
CA2678520C (en) * 2007-02-23 2014-07-22 Basf Se Catalyst for selective methanization of carbon monoxide
EP2190574B1 (en) * 2007-08-29 2019-08-28 Pacific Industrial Development Corporation Rare earth alumina particulate manufacturing method and application
US8389436B2 (en) * 2008-02-12 2013-03-05 Santoku Corporation Composite oxide
EP2476650B1 (en) 2009-09-11 2018-11-21 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Composite metal oxide porous body, catalyst using same, and method for producing each
JP5256232B2 (ja) 2009-12-08 2013-08-07 トヨタ自動車株式会社 アルミナ−セリア複合酸化物微粒子の合成方法
KR101916354B1 (ko) * 2010-11-16 2018-11-07 로디아 오퍼레이션스 알루미나 촉매 지지체
JP5376261B2 (ja) 2011-03-10 2013-12-25 トヨタ自動車株式会社 排ガス浄化用触媒
FR2976574B1 (fr) * 2011-06-17 2013-05-31 Rhodia Operations Composition a base d'oxydes de cerium, de zirconium et d'une autre terre rare a reductibilite elevee, procede de preparation et utilisation dans le domaine de la catalyse.
EP2540391A1 (en) 2011-07-01 2013-01-02 Treibacher Industrie AG Ceria zirconia alumina composition with enhanced thermal stability
DE102011107702A1 (de) 2011-07-14 2013-01-17 Sasol Germany Gmbh Verfahren zur Herstellung von Kompositen aus Aluminiumoxid und Cer-/Zirkonium-Mischoxiden
EP2604337A1 (en) 2011-12-16 2013-06-19 Treibacher Industrie AG Ceria zirconia alumina composition with enhanced thermal stability
MY167886A (en) 2011-07-14 2018-09-26 Treibacher Ind Ag Ceria zirconia alumina composition with enhanced thermal stability
US20130108530A1 (en) 2011-10-27 2013-05-02 Johnson Matthey Public Limited Company Process for producing ceria-zirconia-alumina composite oxides and applications thereof
JP5982987B2 (ja) * 2012-04-23 2016-08-31 マツダ株式会社 排気ガス浄化用触媒材を含有する排気ガス浄化用触媒
JP5900395B2 (ja) * 2012-11-22 2016-04-06 トヨタ自動車株式会社 複合酸化物粒子及びこれを用いた排ガス浄化用触媒
CN103482673A (zh) * 2013-10-12 2014-01-01 瑞科稀土冶金及功能材料国家工程研究中心有限公司 一种稀土氢氧化物的制备方法
DE102014113416B4 (de) * 2013-11-21 2017-09-28 Oximatec Gmbh Oxide Material Technologies Keramikwerkstoff
RU2698674C2 (ru) * 2013-12-23 2019-08-28 Родиа Операсьон Неорганические составные оксиды и способы их производства
JP5744274B1 (ja) 2014-03-28 2015-07-08 第一稀元素化学工業株式会社 ジルコニア系多孔質体及びその製造方法
EP2947061B1 (en) * 2014-05-19 2020-02-19 BBL Technology Transfer GmbH & Co. KG Bioceramic component
RU2698108C2 (ru) * 2014-11-06 2019-08-22 Басф Се Композит на основе смешанных оксидов металлов для накопления кислорода
BR112017016475B1 (pt) 2015-02-06 2022-04-12 Johnson Matthey Public Limited Company Catalisador de três vias, sistema de exaustão, e, método para tratar um gás de exaustão.
WO2017173018A1 (en) * 2016-04-01 2017-10-05 Pacific Industrial Development Corporation Method of making mesoporous zirconium-based mixed oxides
KR20210005550A (ko) * 2018-02-15 2021-01-14 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 무기 산화물
KR20210047488A (ko) 2019-10-22 2021-04-30 현대자동차주식회사 질소 산화물 제거용 촉매
US11541373B2 (en) 2019-11-19 2023-01-03 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Mixed oxide catalyst for oxygen storage applications and a method for making the catalyst
RU2755558C2 (ru) * 2019-12-06 2021-09-17 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Уральский федеральный университет имени первого Президента России Б.Н. Ельцина" Способ синтеза композиции на основе оксида алюминия и твердого раствора оксидов церия и циркония
WO2021239480A1 (en) * 2020-05-28 2021-12-02 Rhodia Operations Aluminium and zirconium-based mixed oxide
CN114522692B (zh) * 2020-10-30 2023-07-11 中国石油化工股份有限公司 重油加氢处理催化剂和重油加氢处理方法
CA3236687A1 (en) * 2021-12-01 2023-06-08 Rhodia Operations Aluminium and zirconium-based mixed oxide

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0122644B1 (en) 1983-03-21 1989-05-10 Shell Internationale Researchmaatschappij B.V. Metal hydride modified aluminium and/or silicon oxide compositions and process for their preparation
DE3782322T2 (de) 1986-06-17 1993-02-25 Commw Scient Ind Res Org Darstellung von hydrolisierten zirkonsalz-vorlaeufern und von hochreinem zirkonoxid.
DE3811038A1 (de) 1988-03-31 1989-10-12 Ruhrchemie Ag Verfahren zur herstellung nickel, aluminiumoxid und zirkondioxid enthaltender katalysatorzusammensetzungen
US5207814A (en) 1989-02-10 1993-05-04 Enichem S.P.A. Process for preparing monoliths of aerogels of metal oxides
FR2661169B1 (fr) 1990-04-20 1992-11-06 Elf Aquitaine Procede de synthese d'oxydes metalliques a surface specifique et a porosite elevees, oxydes obtenus, catalyseurs renfermant lesdits oxydes et procede d'hydrotraitement de charges hydrocarbonees utilisant ledit catalyseur.
JPH044043A (ja) 1990-04-20 1992-01-08 Nissan Motor Co Ltd 排気ガス浄化用耐熱性触媒
US5580536A (en) 1993-06-21 1996-12-03 Santoku Metal Industry Co., Ltd. Composite oxide having oxygen absorbing and desorbing capability and method for preparing same
FR2720296B1 (fr) 1994-05-27 1996-07-12 Rhone Poulenc Chimie Composés à base d'alumine, d'oxyde de cérium et d'oxyde de zirconium à réductibilité élevée, leur procédé de préparation et leur utilisation dans la préparation de catalyseurs.
FR2736343B1 (fr) * 1995-07-03 1997-09-19 Rhone Poulenc Chimie Composition a base d'oxyde de zirconium et d'oxyde de cerium, procede de preparation et utilisation
RU2100067C1 (ru) 1996-05-06 1997-12-27 Институт катализа им.Г.К.Борескова СО РАН Катализатор окисления оксида углерода и углеводородов (варианты)
DE69728341T2 (de) 1996-10-07 2004-12-30 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Verbundoxid, Verbundoxidträger und Katalysator
JP3831093B2 (ja) 1997-10-22 2006-10-11 三井金属鉱業株式会社 複合酸化物、その製造方法及びそれを用いた排ガス浄化用触媒
JP2001232199A (ja) 2000-02-24 2001-08-28 Toyota Motor Corp 排ガス浄化用触媒
DE60031258T2 (de) 2000-07-14 2007-05-03 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Katalysator zum Reinigen von Abgas
FR2852591B1 (fr) * 2003-03-18 2006-06-16 Rhodia Elect & Catalysis Composition a base d'oxyde de zirconium et d'oxyde de cerium a temperature maximale de reductibilite reduite, son procede de preparation et son utilisation comme catalyseur

Also Published As

Publication number Publication date
US20080096760A1 (en) 2008-04-24
KR20070094815A (ko) 2007-09-21
WO2006070201A3 (en) 2006-12-21
CN101094810A (zh) 2007-12-26
RU2418631C2 (ru) 2011-05-20
KR101322960B1 (ko) 2013-10-29
US20110183840A1 (en) 2011-07-28
WO2006070201A2 (en) 2006-07-06
ATE539037T1 (de) 2012-01-15
EP1838621B1 (en) 2011-12-28
US7939041B2 (en) 2011-05-10
EP1838621A2 (en) 2007-10-03
GB0428555D0 (en) 2005-02-09
WO2006070201A8 (en) 2007-08-16
RU2007129025A (ru) 2009-02-10
JP2008526660A (ja) 2008-07-24
CN101094810B (zh) 2014-11-19
ZA200705324B (en) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5288805B2 (ja) 自動車触媒用複合材料及びその製造方法
JP6138777B2 (ja) 向上した熱安定性を有している、セリアジルコニアアルミナ組成物
CA2470727C (en) Method for manufacturing stabilized zirconia
KR101127384B1 (ko) 높은 열안정성을 가지는 나노-구조 입자
KR100922919B1 (ko) 지르코늄-세륨계 혼합 산화물의 제조 방법
RU2414427C2 (ru) Состав для полировки стекла на основе двуокиси церия и процесс для его изготовления
KR20050071671A (ko) 무기 미립자, 무기 원료 분말 및 그 제조 방법
EP1625097B1 (en) Process for preparing zirconium oxides and zirconium-based mixed oxides
CN100522821C (zh) 制备基于锆和钛的氧化物的方法、由此所得的氧化物及所述氧化物作为催化剂的用途
JPH11292538A (ja) ジルコニア−セリア組成物の製造方法
JP2005247585A (ja) ジルコニア−セリア複合酸化物粉末の製造方法
WO2014105558A1 (en) Preparation of silica-alumina composition
JP2008247714A (ja) 金属酸化物粉末の製造法
JP3257094B2 (ja) ジルコニア粉末の製造方法
JP2004344878A (ja) ジルコニウム基酸化物触媒及びその製造方法
CN116253564A (zh) 一种纳米级四方相钛酸钡粉末的制备工艺
JPH07100613B2 (ja) アルミナジルコニア系微粉末の製法

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20070629

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120404

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120418

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120509

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130118

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5288805

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250