JP5287535B2 - 車両用ドアハンドル - Google Patents

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本発明は、自動車等の車両のドアに配置された車両用ドアハンドルに関する。
従来から、押込み操作されることによりドアを開閉する車両用ドアハンドルとして、ドアハンドル本体が、回転軸によってドアアウタパネルに形成された凹部内に回転可能に支持されているものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載のドアハンドルでは、ドアハンドル本体をドアアウタパネル側に引き込むように握ることで、ドアハンドル本体がケース(エスカッション)の凹部に沿って回転するため、操作性を損なうことなく、ドアロックを解除できるようになっている。
実開昭62−9655号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、ドアハンドルの内部に浸入した雨水等がドアハンドルのケース(エスカッション)の底部に形成されたロッド挿通孔からドアの内部に排水される。このため、排水先にドアロック等の他部品が存在する場合には、他部品に排水がかかり、錆の発生原因等になる。
本発明は上記事実を考慮し、操作性を損なうことなく、内部からの排水が他部品にかからないようにできる車両用ドアハンドルを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る車両用ドアハンドルは、押し込み操作により回転軸に対して車体下方側へ回転するハンドル本体と、該ハンドル本体の先端の軌跡に沿った曲面形状とされた曲面部と、前記曲面部の底部に形成され前記曲面部に沿って流れてきた水を所定の方向へ誘導するための排水溝と、前記排水溝に形成され前記排水溝に沿って流れる水を外部に排水するための排水穴と、が設けられたケースと、を有し、車体側面視における車体上下方向に対する前記排水溝の傾斜方向と、前記排水溝に繋がる前記曲面部の傾斜方向とが逆方向になっている。
従って、車両用ドアハンドルのケースの内部に雨水等が浸入した場合には、雨水等がケースの曲面部に沿って流れ、曲面部の底部に形成した排水溝に流れ込み、排水溝に誘導され排水穴を通ってケース外へ排水される。このため、排水溝の傾斜方向と排水穴の位置を、排水が他部品にかからないように設定することで、ケースからの排水が他部品にかからないようにできる。また、車両用ドアハンドルのハンドル本体が、押し込み操作された場合には、ドアハンドルのハンドル本体の先端は、ケースの曲面部に沿って回転する。この際、ケースの曲面部がドアハンドルのハンドル本体の先端の軌跡に沿った曲面形状とされているため、ケースの曲面部とドアハンドルのハンドル本体の先端との間が広くなり過ぎず、また双方が干渉することもない操作性の良い間隔に保持される。また、車体側面視における車体上下方向に対する排水溝の傾斜方向と、排水溝に繋がる曲面部の傾斜方向とを逆方向とすることによって、ドアハンドルのハンドル本体の先端の軌跡に沿って曲面部を形成し、且つ、排水溝を流れる雨水を他部品にかからない部位に誘導することができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用ドアハンドルは、押し込み操作により回転軸に対して車体下方側へ回転するハンドル本体と、該ハンドル本体の先端の軌跡に沿った曲面形状とされた曲面部と、前記曲面部の底部に形成され前記曲面部に沿って流れてきた水を所定の方向へ誘導するための排水溝と、前記排水溝に形成され前記排水溝に沿って流れる水を外部に排水するための排水穴と、が設けられたケースと、を有し、前記排水溝は前記ハンドル本体の押し込み操作停止位置での回転領域を越えた位置に形成されていることを特徴とする。
従って、車両用ドアハンドルのケースの内部に雨水等が浸入した場合には、雨水等がケースの曲面部に沿って流れ、曲面部の底部に形成した排水溝に流れ込み、排水溝に誘導され排水穴を通ってケース外へ排水される。このため、排水溝の傾斜方向と排水穴の位置を、排水が他部品にかからないように設定することで、ケースからの排水が他部品にかからないようにできる。また、車両用ドアハンドルのハンドル本体が、押し込み操作された場合には、ドアハンドルのハンドル本体の先端は、ケースの曲面部に沿って回転する。この際、ケースの曲面部がドアハンドルのハンドル本体の先端の軌跡に沿った曲面形状とされているため、ケースの曲面部とドアハンドルのハンドル本体の先端との間が広くなり過ぎず、また双方が干渉することもない操作性の良い間隔に保持される。また、ケースの排水溝がハンドル本体の押し込み操作停止位置での回転領域を越えた位置に形成されているため、ハンドル本体を押し込み操作した場合に、ハンドル本体が回転領域の最下位置に達してもケースの排水溝が露出しない。このため、車両用ドアハンドルの見栄えが向上する。
以上説明したように、本発明の請求項1に係る車両用ドアハンドルでは、内部からの排水が他部品にかからないようにできる。また、ドアハンドルのハンドル本体の先端の軌跡に沿って曲面部を形成し、且つ、排水溝を流れる雨水を他部品にかからない部位に誘導することができる。
また、本発明の請求項2に係る車両用ドアハンドルでは、内部からの排水が他部品にかからないようにできる。また、車両用ドアハンドルの見栄えを向上できる。
図4の1−1断面線に対応する部位における本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルのドアへの取付状態を示す断面図である。 図4の2−2断面線に対応する部位における本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルのドアへの取付状態を示す断面図である。 図5の3−3断面線に対応する部位における本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルのドアへの取付状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルを示す車体斜め内側後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルのケースを示す車体斜め内側後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルを示す車体斜め内側前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルの取付状態を示す図1の7−7断面線に対応する断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルの取付状態を示す図2の8−8断面線に対応する断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドルが適用された車両のフロントサイドドアを示す車体斜め外側後方から見た斜視図である。
[実施形態]
以下、本発明の車両用ドアハンドルの一実施形態を図1〜図9に従って説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示している。
図9には、本実施形態に係る車両用ドアハンドルが適用された車両のフロントサイドドアの斜視図が示されている。この図に示されるように、アウトサイドドアハンドル10は、サイドドア12の外板を構成するサイドドアアウタパネル14の上部に形成された車両上向きの面であるパネル上面14Aに配置されている。なお、本実施形態では、サイドドアアウタパネル14は樹脂材料によって構成されているが、サイドドアアウタパネル14は金属材料によって構成されて構成されていてもよい。また、図9の符号15はサイドドアガラスを示している。
より具体的に説明すると、サイドドアアウタパネル14のパネル上面14Aの車幅方向中央部には、後端から車体前方側中間部に達する凹部16が形成されている。この凹部16の車体前後方向から見た断面形状は円弧状となっており、凹部16の車幅方向外側壁部16Aにおける車体後端部近傍に本実施形態のアウトサイドドアハンドル10が配置されている。このアウトサイドドアハンドル10について以下に詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る車両用ドアハンドルのドアへの取付状態の断面図(図4の1−1線断面図)が示されている。また、図2には、本実施形態に係る車両用ドアハンドルのドアへの取付状態の断面図(図4の2−2線断面図)が示されている。さらに、図3には、本実施形態に係る車両用ドアハンドルのドアへの取付状態の断面図(図5の3−3線断面図)が示されている。
図1及び図2に示すように、サイドドアアウタパネル14のパネル上面14Aにおける凹部16の車幅方向外側壁部16Aには、車体前後方向を長手方向とする開口部18が形成されており、開口部18内にアウトサイドドアハンドル10のハンドル本体20が配置されている。また、アウトサイドドアハンドル10のハンドル本体20はサイドドアアウタパネル14のパネル上面14Aの裏側に取り付けられたアウトサイドドアハンドル10のケース22に、ドア下方へ押し込み操作可能に支持されており、ハンドル本体20はケース22に回転軸24によって、回転軸24を中心にして回転可能に支持されている。
以下、アウトサイドドアハンドル10のケース22とハンドル本体20について詳細に説明する。
<ケース22>
図5には、本実施形態に係る車両用ドアハンドルのケースが斜視図で示されている。この図に示すように、ケース22は、車体前後方向に沿った長尺形状となっており、前端下部からは前側取付部22Aが車体前方へ向かって突出している。また、前側取付部22Aの車幅方向両端部近傍にはそれぞれ取付孔26、28が形成されている。一方、ケース22の後端下部からは後側取付部22Bが車体後方へ向かって突出しており、後側取付部22Bの車幅方向両端部近傍にはそれぞれ取付孔31、32が形成されている。また、ケース22の前側取付部22Aと後側取付部22Bにおける車幅方向外側端部には、それぞれ円柱状の凸部34が車体上方向へ向かって突出形成されている。
図3に示すように、サイドドアアウタパネル14のパネル上面14Aを構成する上壁部の下方側には、所定の間隔を開けてケース22を取付けるための取付部14Bが形成されている。なお、取付部14Bはサイドドアアウタパネル14の一部としてサイドドアアウタパネル14の他の部分と一体成形されている。
より具体的に説明すると、取付部14Bは車幅方向に沿って延びる平板状となっており、取付部14Bの車幅方向内側端部は車体上方に向かって延びる縦壁部14Cによって、縦壁部14Cの先端はサイドドアアウタパネル14の凹部16の下面に連結されている。一方、取付部14Bの車幅方向外側端部は車幅方向外側上方に向かって延びる傾斜壁部14Dによって、傾斜壁部14Dの先端はサイドドアアウタパネル14のパネル外側面14Eに連結されている。
また、サイドドアアウタパネル14の取付部14Bの下面側には、アウタリインフォースメント30の取付部30Aが、サイドドアアウタパネル14の取付部14Bに沿って配置されている。アウタリインフォースメント30の取付部30Aの車幅方向内側端部からは車幅方向内側上方向に向かって延びる傾斜壁部30Bが形成されており、この傾斜壁部30Bの先端は、サイドドアアウタパネル14のパネル上面14Aの車幅方向内側縁部14Fに達している。一方、アウタリインフォースメント30の取付部30Aの車幅方向外側端部からは車幅方向外側上方に向かって傾斜壁部30Cが形成されており、この傾斜壁部30Cは、サイドドアアウタパネル14のパネル外側面14Eに沿って延びている。
サイドドアアウタパネル14の取付部14B及びアウタリインフォースメント30の取付部30Aには、ケース22を取付けるための取付孔33が4箇所形成されている。これらの取付孔33には、車体下方側からケース22の取付孔26、28、31、32に挿入されたボルト38が挿通しており、これらのボルト38には、サイドドアアウタパネル14の取付部14Bの車体上方側からナット39が螺合している。このため、ケース22はサイドドアアウタパネル14の取付部14B及びアウタリインフォースメント30の取付部30Aにボルト38とナット39とで固定されている。
図5に示すように、ケース22における前側取付部22Aと後側取付部22Bとの間には、ハンドル本体20を収納する収納部40となっている。また、収納部40には、車幅内側上部に開口部42が形成されており、車体前方側の前壁部40Aと車体後方側の後壁部40Bとを備えている。また、開口部42の車幅方向外側縁部には軸受部40Cが形成されている。
<ハンドル本体>
図6には、本実施形態に係る車両用ドアハンドルを示す斜視図が示されている。この図に示すように、アウトサイドドアハンドル10のケース22における収納部40の軸受部40Cには、アウトサイドドアハンドル10のハンドル本体20を支持する前側アーム44と後側アーム46とが回転軸24によって回転可能に軸支されている。
また、ケース22における軸受部40Cを支持する支持部40Dには、前側アーム44と後側アーム46とが通過する開口部45、47が形成されている。
図2に示すように、前側アーム44は、車幅方向に延びる連結部48によって、ハンドル本体20の裏面(下面)に連結されている。
図1に示すように、後側アーム46は、車幅方向に延びる連結部50によって、ハンドル本体20の裏面(下面)に連結されている。また、連結部50の車幅方向内側端部からは車体下方に向かって延設部52が形成されており、この延設部52の下端には車幅方向外側に向かって凸部54が形成されている。この凸部54は、ドアロックを解除するためのクランク56の上端部56Aの車幅方向内側に当接している。
図6に示すように、クランク56は軸60によってケース22の収納部40の後壁部40Bの下部40Eと、後壁部40Bの下部40Eの車体前方側に、後壁部40Bの下部40Eと平行に設けられた取付壁部40Fとの間に、回転可能に軸支されている。
なお、軸60の外周部には、コイルスプリング64が設けられており、コイルスプリング64はクランク56を介してハンドル本体20を閉止位置(図1及び図2に実線で示す位置)方向へ付勢している。また、クランク56の下端部56Bにはカウンターウエイト66が設けられており、カウンターウエイト66は車体前後方向に沿った円柱形状となっている。
従って、コイルスプリング64の付勢力に抗してハンドル本体20を押し込むと、ハンドル本体20が回転軸24を中心にして、下方(図1の矢印A方向)へ回転し、凸部54に押圧されたクランク56が軸60を中心にして車幅方向外側下方(図1の矢印B方向)へ回転し、ドアロックを解除すると共に、押し込み操作停止位置(図1及び図2に2点鎖線で示す位置)で停止するようになっている。
また、ハンドル本体20のコイルスプリング64の付勢力による反押し込み側への回転は、前側アーム44の先端部44Aが、ケース22に設けられたストッパ部(図示省略)に当接することによって停止されるようになっている。また、この閉止位置(図1及び図2に実線で示す位置)で、ハンドル本体20が凹部16の車幅方向外側壁部16Aに沿った位置に保持されるようになっている。
図4に示すように、アウトサイドドアハンドル10のハンドル本体20の周縁部には、パッド70が設けられている。なお、パッド70をハンドル本体20と一体構造としてもよい。
図1に示すように、パッド70はハンドル本体20の裏面側に接着や溶着によって固定されており、ハンドル本体20の外周側に突出したパッド70の先端部70Aが、凹部16の車幅方向外側壁部16Aに形成した開口部18の外周部の裏面に当接し、ハンドル本体20と開口部18との隙間を塞ぐようになっている。
図1に示すように、ハンドル本体20の先端部20Aに設けたパッド70の先端の移動軌跡は、二点鎖線K1で示すように、回転軸24を中心とした円弧形状となっている。また、ケース22には、ハンドル本体20の先端部20Aに設けたパッド70の先端の移動軌跡K1に沿って曲面部80が形成されている。
即ち、ケース22の曲面部80の車体前後方向から見た断面形状は、回転軸24を中心とした円弧形状となっており、この円弧形状の半径が、ハンドル本体20の先端の移動軌跡K1の半径に比べて、双方が干渉しない程度に大きくなっている。また、曲面部80の上端縁部80Aは、サイドドアアウタパネル14のパネル上面14Aに形成した凹部16の底部16Bの裏面近傍に達している。
以下、アウトサイドドアハンドル10の排水構造について説明する。
図1に示すように、アウトサイドドアハンドル10におけるケース22の曲面部80の下端縁部80Bは、曲面部80の底部に形成された排水溝82に連結されており、排水溝82は、ハンドル本体20の押し込み操作停止位置(図1及び図2に2点鎖線で示す位置)での回転領域を越えた下方の位置に形成されている。また、この排水溝82の車体前後方向から見た断面形状は、開口部を上方に向けた凹形状となっており、曲面部80に沿って流れ落ちてきた水を受け、水がケース22の下方へ漏れるのを防止している。
なお、図5に示すように、ケース22の曲面部80の下端縁部80Bと排水溝82との境界部83は、曲面部80と排水溝82とを滑らかに連結する曲面構造となっている。
また、ケース22における曲面部80と排水溝82を挟んで対向する部位としての支持部40Dには、開口部45、47が形成されており、支持部40Dは前壁部40Aと後壁部40Bとを連結する壁部とはなっていない。
図7に示すように、曲面部80の前端部80Cは車体前方側の前壁部40Aの内側面に曲面によってなだらかに連結されており、曲面部80の後端部80Dは車体後方側の後壁部40Bの内側面に曲面によってなだらかに連結されている。また、曲面部80の車幅方向から見た断面形状は、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜している。
このため、曲面部80に沿って流れる水は、排水溝82の方向(下方)へ向かって流れ落ちると共に、図7の矢印W1に示すように、車体後方側に集まるようになっている。
図8に示すように、排水溝82は車体前後方向に延びている。また、排水溝82の前端部82Aは車体前方側の前壁部40Aの内側面に曲面によってなだらかに連結されており、排水溝82の後端部82Bは車体後方側の後壁部40Bの内側面に曲面によってなだらかに連結されている。
また、排水溝82の車幅方向から見た断面形状は、車体後方上側から車体前方下側に向かって傾斜しており、排水溝82における前端部82Aの根元部となる、前壁部40Aの内側面に連結された曲面の近傍には、排水穴84が下方へ向かって形成されている。
このため、排水溝82に沿って流れる水は、図8の矢印W1に示すように、車体前方側に形成した排水穴84に向かって流れるようになっている。従って、排水溝82の傾斜方向と排水穴84の位置を、排水(図8の矢印W2)がサイドドア12の内部に配置されたドアロック等の他部品M1、M2にかからないように設定することができるようになっている。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態による作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係りアウトサイドドアハンドル10では、サイドドア12を開ける際に、車外からハンドル本体20が押し込み操作されると、ハンドル本体20が回転軸24を中心に回転し、図1の矢印A方向へ下降する。これによって、ドアロック機構が解除され、サイドドア12が開方可能となる。
ここで、アウトサイドドアハンドル10のケース22には、ハンドル本体20の先端部20Aに設けたパッド70の先端の移動軌跡K1に沿って曲面部80が形成されている。即ち、ケース22の曲面部80の車体前後方向から見た断面形状が、回転軸24を中心とした円弧形状となっており、この円弧形状の半径が、ハンドル本体20の先端の移動軌跡K1の半径に比べて、双方が接触しない程度に大きくなっている。このため、アウトサイドドアハンドル10のケース22の曲面部80と、アウトサイドドアハンドル10のハンドル本体20の先端との間が広くなり過ぎず、また双方が干渉することもない操作性の良い間隔に保持される。
また、サイドドアアウタパネル14に形成した開口部18からケース22の内部に雨水等が浸入した場合には、この水は、アウトサイドドアハンドル10のケース22の曲面部80に沿って流れ、曲面部80の底部に形成した排水溝82に流れ込む。
ここで、図7に示すように、曲面部80の車幅方向から見た断面形状が車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜しているため、曲面部80に沿って流れる水は、排水溝82の方向(下方)へ流れ落ちると共に、図7の矢印W1に示すように、車体後方側に集まる。さらに、図8に示すように、排水溝82の車幅方向から見た断面形状は、車体後方上側から車体前方下側に向かって傾斜しており、排水溝82における前端部82Aの根元部には、排水穴84が下方へ向かって形成されている。
このため、排水溝82に沿って流れる水は、図8の矢印W1に示すように、車体前方側に形成した排水穴84に向かって流れ、排水穴84からケース22の外部に排水される。
この結果、ケース22における排水溝82の傾斜方向と排水穴84の位置を、排水(図8の矢印W2)がサイドドア12の内部に配置されたドアロック等の他部品M1、M2にかからないように設定することで、ケース22の内部からの排水W2が他部品にかからないようにできる。よって、ドアロック等の他部品M1、M2の錆の発生を抑制でき、錆が部品性能に悪影響を及ぼすこともない。
また、本実施形態では、図7及び図8に示すように、車体側面視における車体上下方向に対する排水溝82の傾斜方向と、排水溝82に繋がる曲面部80の傾斜方向とを逆方向とすることによって、ハンドル本体20の先端部20Aに設けたパッド70の先端の移動軌跡K1に沿って曲面部80を形成し、且つ、排水溝82を流れる雨水等を他部品にかからない部位に誘導することができる。このため、操作性を損なうことなく、内部からの排水が他部品にかからないようにできる。
また、本実施形態では、ドレインホースによってケースからの排水を他部品にかからない部位に誘導する構成に比べて、ドレインホース及び、ドレインホースを支持するクランプ等の設定の必要が無くなる。このため、部品点数が低減できると共に生産性も向上する。
また、本実施形態では、アウトサイドドアハンドル10のケース22に、ケース22の収納部40の前壁部40Aと後壁部40Bとを連結する曲面部80及び排水溝82を設けた。このため、ケース22の収納部40の前壁部40Aと後壁部40Bとを連結する曲面部80と排水溝82とによってケース22の強度及び剛性を確保することができる。この結果、ケース22の強度及び剛性を確保するための補強手段として別途、壁部やリブを設ける必要がなく、ケース22の重量を低減できる。
また、本実施形態では、ケース22における軸受部40Cを支持する支持部40Dに、前側アーム44と後側アーム46とが通過する開口部45、47を形成した。このため、ケース22の重量をさらに低減できる。
また、本実施形態では、排水溝82がハンドル本体20の押し込み操作停止位置(図1及び図2に2点鎖線で示す位置)での回転領域を越えた下方の位置に形成されている。このため、ハンドル本体20を押し込み操作した場合に、ハンドル本体20が回転領域の最下位置に達してもケース22の排水溝82が露出しない。このため、アウトサイドドアハンドル10の見栄えが向上する。
〔上記実施形態の補足説明〕
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、図示を省略したが、請求項1に記載の発明には、ケース22における曲面部80と対向する部位(支持部40Dを設けた部位)に補強用の壁部を有する構成も含まれる。なお、この構成の場合には、前側アーム44及び後側アーム46に代えて、例えば、ハンドル本体20が回転軸24に直接連結された構成としてもよい。
また、図示を省略したが、請求項2に記載の発明には、車体側面視における車体上下方向に対する排水溝80の傾斜方向と、排水溝80に繋がる曲面部82の傾斜方向とが同方向になっている構成も含まれる。
また、図示を省略したが、請求項1に記載の発明には、排水溝82がハンドル本体20の回転領域又は回転領域を越えて車体上方側まで形成されている構成も含まれる。
また、本発明の車両用ドアハンドルは上記本実施形態のサイドドア以外のバックドア等にも適用可能である。
10 アウトサイドドアハンドル
12 サイドドア
14 サイドドアアウタパネル
14A サイドドアアウタパネルのパネル上面
16 サイドドアアウタパネルのパネル上面の凹部
18 サイドドアの開口部
20 アウトサイドドアハンドルのハンドル本体
22 アウトサイドドアハンドルのケース
24 アウトサイドドアハンドルのハンドル本体の回転軸
40 ケースの収納部
42 ケースの開口部
44 前側アーム
46 後側アーム
80 ケースの曲面部
82 ケースの排水溝
84 ケースの排水穴

Claims (2)

  1. 押し込み操作により回転軸に対して車体下方側へ回転するハンドル本体と、
    該ハンドル本体の先端の軌跡に沿った曲面形状とされた曲面部と、前記曲面部の底部に形成され前記曲面部に沿って流れてきた水を所定の方向へ誘導するための排水溝と、前記排水溝に形成され前記排水溝に沿って流れる水を外部に排水するための排水穴と、が設けられたケースと、
    を有し、車体側面視における車体上下方向に対する前記排水溝の傾斜方向と、前記曲面部の傾斜方向とが逆方向になっていることを特徴とする車両用ドアハンドル。
  2. 押し込み操作により回転軸に対して車体下方側へ回転するハンドル本体と、
    該ハンドル本体の先端の軌跡に沿った曲面形状とされた曲面部と、前記曲面部の底部に形成され前記曲面部に沿って流れてきた水を所定の方向へ誘導するための排水溝と、前記排水溝に形成され前記排水溝に沿って流れる水を外部に排水するための排水穴と、が設けられたケースと、
    を有し、前記排水溝は前記ハンドル本体の押し込み操作停止位置での回転領域を越えた位置に形成されていることを特徴とする車両用ドアハンドル。
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