JP5287077B2 - 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 - Google Patents
鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5287077B2 JP5287077B2 JP2008242960A JP2008242960A JP5287077B2 JP 5287077 B2 JP5287077 B2 JP 5287077B2 JP 2008242960 A JP2008242960 A JP 2008242960A JP 2008242960 A JP2008242960 A JP 2008242960A JP 5287077 B2 JP5287077 B2 JP 5287077B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- resin composition
- curable resin
- decorative
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明は上記鋼板用化粧シートをさらに改良したものであり、優れた加工性及び耐擦傷性に加えて、汚染後一定時間が経過した後であっても、良好な拭き取り性能を有する鋼板用化粧シート及び化粧鋼鈑を提供することを目的とする。
(1)基材上に、少なくともプライマー層と表面保護層をこの順に積層してなる鋼板用化粧シートであって、基材が2軸延伸ポリエステルフィルムからなり、プライマー層がウレタン系樹脂組成物からなり、表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物の架橋硬化したものであり、かつ該電離放射線硬化性樹脂組成物が以下の条件の引張試験により測定した破断伸び率が25%〜45%である鋼板用化粧シート、
引張試験;厚さ90μmのポリプロピレンフィルムに電離放射線硬化性樹脂組成物を厚さ3.5μmとなるように塗工・硬化させた後、温度25℃、引張速度50mm/分で引張試験を行い破断する際の伸び率を測定する、及び
(2)上記(1)に記載の化粧シートを鋼板に貼付した化粧鋼板、
を提供するものである。
本発明の鋼板用化粧シートは、基材2が2軸延伸ポリエステルフィルムからなる。ここで用いられるポリエステル樹脂としては特に限定されず、化粧シートの分野で通常用いられているものが使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」ということがある。)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、エチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリアリレート等が挙げられる。この中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等が好ましく、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
2軸延伸されたポリエステル樹脂フィルムを基材2として用いることで、後に詳述する表面保護層4の伸びを抑制することができ、表面保護層4のクラック発生を抑制することができる。
また、基材2に用いられる2軸延伸されたポリエステル樹脂フィルムは、JIS C2151に準拠して測定した引張強度が150MPa以上であることが好ましい。
引張強度が150MPa以上であると、高剛性であるため、曲げ加工部において発生する局部的な伸びが抑制でき、その上層の表面保護層の伸びも抑制することができる。
これらの無機充填剤の含有量は、基材2に対して5〜60質量%の範囲が好ましい。
基材2の着色には、透明着色と不透明着色(隠蔽着色)があり、これらは任意に選択できる。例えば、被着体(化粧シートを接着する鋼板)の地色を着色隠蔽する場合には、不透明着色を選択すればよい。一方、被着体の地模様を目視できるようにする場合には、透明着色を選択すればよい。
また、紫外線吸収剤及び光安定剤については、後に詳述する本発明の表面保護層4を構成する樹脂組成物に添加し得るものと同様のものを使用することができる。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、基材2の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
ここで使用されるウレタン樹脂は、JIS K6732に準拠して測定した常温での伸び率が300%以上であることが好ましい。該伸び率が300%以上であると、曲げ加工時に表面保護層4にかかる衝撃、引張力又はせん断力を十分に緩和することができる。以上の観点から、該伸び率は400%以上がさらに好ましく、500%以上がさらに好ましい。また、ガラス転移点(Tg)は、鋼板用化粧シートに必要十分な柔軟性・強靭性・弾性に加えて、低温下での曲げ加工性を付与するとの観点から、−20℃以下であることが好ましい。
熱可塑性ウレタン樹脂としては、例えば、架橋構造を持たないウレタン樹脂であって、その骨格構造が直線状又は枝分かれした構造を有するものが好適に挙げられる。また、水分等で硬化せず経時的安定性が良好な点で、イソシアネート基を持たない飽和熱可塑性ウレタン樹脂も好適である。
一方、耐水性が特に要求される場合などは、上記伸び率、Tgを満足しつつ、ある程度架橋構造を有するウレタン樹脂が好適であり、特に強靭性が要求される場合には、ポリエステルウレタン、ポリカーボネートウレタンが好適である。
ポリオールとしては、例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボーネートポリオール等が挙げられ、より具体的には、ポリエステルポリオールとして、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ(ブチレンアジペート)、ポリ(ネオペンチルアジペート)、ポリ(ヘキサメチレンアジペート)、ポリ(ブチレンアゼラエート)、ポリ(ブチレンセバケート)、ポリカプロラクトン等のポリエステルジオールが挙げられ、ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリ(テトラメチレンエーテル)等のポリエーテルジオールが挙げられ、また、ポリカーボネートポリオールとしては、ポリ(ブチレンカーボネート)、ポリ(ヘキサメチレンカーボネート)等が挙げられる。その他、アクリルポリオール、ウレタンポリオール、フッ素系ポリオール、アクリルシリコーン系ポリオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用する。
これらの着色剤うち、チタン白(酸化チタン)などの無機顔料が好ましい。これらの無機顔料は下地の隠蔽効果が高く、また紫外線をカットする効果もある。さらには化粧シートの生産過程において、ブロッキングを防止する効果もある。
無機顔料の含有量としては、ウレタン系樹脂100質量部に対して5〜300質量部の範囲であることが好ましい。5質量部以上であると、無機顔料としての効果を十分に発揮することができる。一方、無機顔料の含有量が多すぎると、ウレタン樹脂組成物の伸び率が低下するが、300質量部以下であれば、伸び率が低下しても十分な強靭性が保たれる。
無機顔料の粒径については、粒径が5μm以下であることが好ましい。5μm以下であると該無機粒子を起点としてクラックが入るという不具合がない。以上の点からさらに粒径は2μm以下であることが好ましい。
また、プライマー層を形成するウレタン樹脂組成物の塗工量は、通常1〜10g/m2の範囲であり、より好ましくは2〜5g/m2の範囲である。
隠蔽層6を構成する材質としては特に限定されず、塩化ビニル樹脂フィルム、オレフィンフィルム、ポリエステルフィルム等を用いることができる。これらのうち、表面保護層4のクラック発生を抑制するとの観点からは、基材2と同様の2軸延伸PETフィルム等のポリエステルフィルムを用いるのが好適である。また、隠蔽性、意匠性、クッション性、さらには環境を考慮すると、オレフィンフィルム、特にポリプロピレンフィルムが好ましい。
隠蔽層6を構成するフィルムの厚さとしては、特に制限はないが25〜100μmの範囲が好ましい。25μm以上であると十分な隠蔽効果が得られ、100μm以下であると曲率の関係で表面保護層4が必要以上に伸ばされることがなく、クラック発生をより抑制することができる。
隠蔽層6の形成方法は特に制限はないが、基材2全体を被覆(全面ベタ状)するように形成できる方法が好ましい。例えば、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等が好ましいものとして挙げられる。
接着剤層5の厚さは特に制限はないが、通常、乾燥後の厚さが3〜50μmの範囲である。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの着色剤には、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等をさらに配合してもよい。
また、溶剤(又は分散媒)としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−エトキシエチル等のエステル系有機溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤;ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤;水等の無機溶剤等が挙げられる。これらの溶剤(又は分散媒)は、単独又は2種以上を混合して使用できる。
絵柄模様層の厚さは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、乾燥後の層厚で0.1〜10μm程度である。
一方、十分な耐汚染性を得るためには、破断伸び率が45%以下であることが必要である。以上の観点から破断伸び率は35%以下であることが好ましい。
引張試験の方法としては、厚さ90μmのポリプロピレンフィルムに電離放射線硬化性樹脂組成物を厚さ3.5μmとなるように塗工・硬化させた後、温度25℃、引張速度50mm/分で引張試験を行い破断する際の伸び率を測定するものである。硬化の条件としては、用いる電離放射線樹脂に応じ、完全硬化する条件を選択すればよい。また、引張試験に用いる装置としては、例えば、ORIENTEC社製「RTC-1250A」を用いることができる。
また、分子中にカチオン重合性官能基を有する重合性オリゴマー等に対しては、芳香族スルホニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が挙げられる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などを用いることができる。
本発明においては、電離放射線硬化性樹脂組成物として電子線硬化性樹脂組成物を用いることが好ましい。電子線硬化性樹脂組成物は無溶剤化が可能であって、環境や健康の観点からより好ましく、また光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られるからである。
重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチルカテコールなどが挙げられる。
架橋剤としては、例えばフッ化アクリレート、シリコーンアクリレート、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン化合物、オキサゾリン化合物などが用いられる。これらのうち、特にフッ化アクリレート及びシリコーンアクリレートが好ましい。
充填剤としては、例えば硫酸バリウム、タルク、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなどが用いられる。
着色剤としては、例えばキナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボンブラックなどの公知の着色用顔料などが用いられる。
赤外線吸収剤としては、例えば、ジチオール系金属錯体、フタロシアニン系化合物、ジインモニウム化合物等が用いられる。
本発明においては、このようにして調製された塗工液を、基材の表面に、硬化後の厚さが1〜20μmになるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。
硬化後の好ましい膜厚は、1〜20μmの範囲で用いる樹脂の種類に応じて適宜決定される。樹脂組成が硬い系で構成される場合は、膜厚は比較的薄い方が表面保護層のクラックは生じにくく、逆に樹脂組成が柔らかい系である場合には、膜厚は比較的厚い方が表面保護層のクラックは生じにくい。
なお、電子線の照射においては、加速電圧が高いほど透過能力が増加するため、基材として電子線により劣化する基材を使用する場合には、電子線の透過深さと樹脂層の厚みが実質的に等しくなるように、加速電圧を選定することにより、基材への余分の電子線の照射を抑制することができ、過剰電子線による基材の劣化を最小限にとどめることができる。
また、照射線量は、樹脂層の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGyの範囲で選定される。
本発明においては、一般によく用いられるシリカ等の無機系充填剤に比較して、有機フィラーがより好ましい。これはマット剤を添加すると表面保護層を構成する樹脂とマット剤の界面からクラックが発生する場合があるが、有機フィラーの方が、電離放射線硬化性樹脂との馴染みがよく、該界面に起因するクラックの発生が生じにくいためである。有機フィラーの中でも特に尿素系樹脂からなるフィラーが好ましい。
また、マット剤の平均粒径については、表面保護層を構成する樹脂とマット剤の界面から発生するクラックを抑制するために、平均粒径8μm以下が好ましく、5μm以下がさらに好ましい。一方、十分な艶消し効果を得るためには、マット剤の平均粒径は1μm以上が好ましい。さらに、マット剤の含有量については、電離放射線硬化性樹脂組成物中の樹脂成分100質量部に対して、0.1〜7質量部の範囲が好ましい。マット剤の含有量が高いほど高い艶消し効果が得られ、マット剤の含有量が低いほど耐汚染性には有利である。耐汚染性を優先し、かつ高い艶消し効果を得るためには、マット剤の含有量は0.5〜4質量部とすることが好ましい。
また、鋼板の厚さについては特に制限はないが、通常0.2〜1mm程度である。なお、被着体である鋼板は隠蔽性を付与するために、鋼板に直接着色してコーティング層を設けてもよい。
また、架橋剤を添加することもでき、具体的にはイソシアネート系や金属キレート、エポキシ系、およびメラミン系が挙げられる。
該接着剤又は粘着剤の厚さについては、特に制限はないが、通常、1〜100μmの範囲である。
(評価方法)
(1)破断伸び率(%)
本文中に記載する方法にて測定した。
(2)化粧鋼板の曲げ加工性
各実施例及び比較例にて製造した化粧鋼板について、JIS K6744に準拠し、試験温度0±1℃、内側半径2mmでの90度曲げ試験を実施した。評価は以下の基準で行った。
○;クラックは全く発生しなかった。
△;曲げた部分に微細なクラックが発生したが意匠を損なうものではなかった。
×;クラックが発生した。
(3)耐汚染性
各実施例及び比較例にて製造した化粧鋼板の表面に赤色のマーカー(ぺんてる(株)製「ホワイトボードマーカー」)を用いて汚染した後、室温で1週間放置し、ふき取った後の汚染物の残存具合を目視にて観察した。判定基準を以下のようにして評価した。
◎;マーカーが容易に拭き取り可能であり、汚染物の残存は全くなかった。
○;汚染物の残存は全くなかった。
△;汚染物の残存はあるものの軽微なもので実用上問題がなかった。
×;汚染物の残存が著しかった。
基材2として、厚さ50μmの2軸延伸透明PETフィルム(東洋紡績(株)製「コスモシャインA4300」)の裏側に接着剤であるポリエステルウレタン樹脂(大日精化工業(株)製「E-295L)」(商品名))を介して、厚さ60μmのポリプロピレンフィルム(三菱化学MKV(株)製「PB−013」(商品名))を貼付した。この基材の表面側に、軟質ウレタン樹脂(伸び率780%、Tg −41℃)をバインダーとし、チタン白(酸化チタン、粒径0.2〜0.3μm)を50質量%含有させたプライマーインキを、塗工量3.5g/m2で塗工してプライマー層3を得た。
次に、プライマー層3の上に、3官能アクリレートモノマーであるエチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを87質量部と6官能アクリレートモノマーであるジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを13質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを5質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物(EB1)をグラビアダイレクトコータ法により塗工した。塗工後、加速電圧175kV、照射線量50kGy(5Mrad)の電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面保護層4とした。ここで用いた電子線硬化性樹脂組成物の平均官能基数は3.4、破断伸び率は31%であった。
次いで、70℃で24時間の養生を行い、化粧シート1を得た。なお、表面保護層4の厚さは10μmであった。
該化粧シート1をウレタン系の接着剤を用いて厚さ0.6mmの亜鉛メッキ鋼板に貼付し、本発明の化粧鋼板を得た。
該化粧鋼板について上記方法にて評価した。評価結果を第1表に示す。
電子線硬化性樹脂として、第1表に記載するものを用いたこと以外は実施例1と同様にして化粧鋼板を作製した。実施例1と同様にして評価した結果を第1表に示す。
*2 EB2;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを85質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを15質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを5質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*3 EB3;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを91質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを9質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを5質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*4 EB4;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを79質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを21質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを5質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*5 EB5;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを70質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを30質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを5質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*6 EB6;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレート100質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを5質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
電子線硬化性樹脂として、第2表に記載するものを用いたこと以外は実施例1と同様にして化粧鋼板を作製した。実施例1と同様にして評価した結果を第2表に示す。
*8 EB2;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを85質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを15質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを1質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*9 EB3;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを91質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを9質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを1質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*10 EB4;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを79質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを21質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを1質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*11 EB5;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレートを70質量部とジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを30質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを1質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
*12 EB6;エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリアクリレート100質量部、シリコーンアクリレートプレポリマー1質量部、及び平均粒径5μmの尿素系樹脂からなるフィラーを1質量部添加した電子線硬化性樹脂組成物
2.基材
3.プライマー層
4.表面保護層
5.接着剤層
6.隠蔽層
Claims (9)
- 基材上に、少なくともプライマー層と表面保護層をこの順に積層してなる鋼板用化粧シートを、鋼板に貼付した化粧鋼板であって、基材の裏側にポリプロピレンフィルムを有し、基材とプライマー層の間に絵柄模様層を有し、基材が2軸延伸ポリエステルフィルムからなり、プライマー層がウレタン系樹脂組成物からなり、表面保護層が電離放射線硬化性樹脂組成物の架橋硬化したものであり、かつ該電離放射線硬化性樹脂組成物が以下の条件の引張試験により測定した破断伸び率が25%〜45%である化粧鋼板。
引張試験;厚さ90μmのポリプロピレンフィルムに電離放射線硬化性樹脂組成物を厚さ3.5μmとなるように塗工・硬化させた後、温度25℃、引張速度50mm/分で引張試験を行い破断する際の伸び率を測定する。 - 前記電離放射線硬化性樹脂組成物の平均官能基数が3.1〜3.8である請求項1に記載の化粧鋼板。
- 前記ウレタン系樹脂のJIS K6732に準拠して測定した常温での伸び率が300%以上である請求項1又は2に記載の化粧鋼板。
- 前記ウレタン系樹脂組成物に無機顔料を含む請求項1〜3のいずれかに記載の化粧鋼板。
- 前記電離放射線硬化性樹脂組成物が電子線硬化性樹脂組成物である請求項1〜4のいずれかに記載の化粧鋼板。
- 前記電離放射線硬化性樹脂組成物に尿素系樹脂からなるフィラーを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の化粧鋼板。
- 前記尿素系樹脂からなるフィラーの平均粒径が1〜8μmである請求項6に記載の化粧鋼板。
- 前記2軸延伸ポリエステルフィルムの厚さが25〜100μmである請求項1〜7のいずれかに記載の化粧鋼板。
- 前記基材のプライマー層の反対側にさらに隠蔽層を積層してなる請求項1〜8のいずれかに記載の化粧鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008242960A JP5287077B2 (ja) | 2007-09-28 | 2008-09-22 | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007255520 | 2007-09-28 | ||
JP2007255520 | 2007-09-28 | ||
JP2008242960A JP5287077B2 (ja) | 2007-09-28 | 2008-09-22 | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009096184A JP2009096184A (ja) | 2009-05-07 |
JP5287077B2 true JP5287077B2 (ja) | 2013-09-11 |
Family
ID=40699632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008242960A Active JP5287077B2 (ja) | 2007-09-28 | 2008-09-22 | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5287077B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5740828B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2015-07-01 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート及びこれを用いた化粧板 |
JP2012030527A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート及びその化粧シートを用いた化粧鋼板 |
JP5527149B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2014-06-18 | 大日本印刷株式会社 | 金属板用化粧シート及びこれを用いた化粧金属板 |
JP5772155B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-09-02 | 大日本印刷株式会社 | 鋼板用化粧シート及びそれを用いた化粧鋼板 |
EP2762309B1 (en) * | 2011-09-30 | 2019-12-04 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Decorative sheet and decorative metal plate using same |
JP7303160B2 (ja) * | 2016-10-03 | 2023-07-04 | 株式会社レゾナック・パッケージング | 蓄電デバイス用外装材の製造方法 |
JP2018058230A (ja) * | 2016-10-03 | 2018-04-12 | 昭和電工パッケージング株式会社 | 包装材の製造方法 |
JP7257568B2 (ja) * | 2016-10-03 | 2023-04-13 | 株式会社レゾナック・パッケージング | 蓄電デバイス用外装材 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4160188B2 (ja) * | 1998-11-10 | 2008-10-01 | 関西ペイント株式会社 | 艶消し塗装金属板 |
JP4454263B2 (ja) * | 2003-08-07 | 2010-04-21 | 大日本印刷株式会社 | 化粧金属板 |
JP4867179B2 (ja) * | 2005-03-01 | 2012-02-01 | 大日本印刷株式会社 | 高光沢化粧シート |
JP4830760B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-12-07 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シート |
-
2008
- 2008-09-22 JP JP2008242960A patent/JP5287077B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009096184A (ja) | 2009-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4957319B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5056691B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5056693B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5287077B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
US9605120B2 (en) | Decorative sheet, and decorative resin-molded article employing same | |
JP5967097B2 (ja) | 化粧シート及びこれを用いた化粧金属板 | |
JP6350184B2 (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JP5527149B2 (ja) | 金属板用化粧シート及びこれを用いた化粧金属板 | |
JP5298582B2 (ja) | 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板 | |
JP2013123863A (ja) | 化粧シート | |
JP2015208875A (ja) | 多層光沢化粧シート | |
JP5380983B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5056692B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5035058B2 (ja) | 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板 | |
JP5471731B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5359753B2 (ja) | 加飾シート及びそれを用いてなる加飾樹脂成形品 | |
JP5380982B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5056690B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP4672503B2 (ja) | 床材用シート | |
JP2007204966A (ja) | 化粧シート及び該化粧シートを用いた化粧板 | |
JP6031927B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びこれを用いた化粧鋼板 | |
JP5772155B2 (ja) | 鋼板用化粧シート及びそれを用いた化粧鋼板 | |
JP2018051864A (ja) | 化粧シート及びこれを用いた成型品 | |
JP4647946B2 (ja) | ポリカーボネート物品の製造方法 | |
JP7143054B2 (ja) | 化粧シート及びこれを用いた成型品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120703 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130520 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5287077 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |