JP5282596B2 - 車両の車体構造 - Google Patents
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Description
このようなクラッシュボックスの一例として特許文献1に開示された構造がある。
しかしながら、上記特許文献1にはクラッシュボックス76とサイドフレーム79の開示があるのみで、バンパビームとクラッシュボックスとの関連構造については何等の開示も示唆もない。
このように、衝突時においてバンパビームそれ自体を潰れ変形させることができないので、衝撃エネルギの吸収性能の向上が不充分であった。
上述の車両の車体構造をリヤ側に適用する場合には、断面ハット状のバンパビームは車両後方側に開口したリヤバンパビームとなり、サイドフレームはリヤサイドフレームとなる。
上記構成によれば、バンパビームの中間突部の上下幅の範囲内において、変形促進部を凸設または凹設させたので、中間突部に対する変形促進部の耐荷重、強度を増大、かつ集中させることができ、これにより上記中間突部の潰れ変形を促進させて、衝撃エネルギ吸収性能の向上を図ることができる。
上記構成によれば、車両前後方向の強度が高いバンパビームの中間突部の稜線部位を避けて上記変形促進部を凸設または凹設したので、該変形促進部によりバンパビームの中間突部の潰れ変形をさらに確実に促進させて、衝撃エネルギ吸収性能の向上を図ることができる。
上記構成によれば、車両前後方向に延びる複数の稜線を設けたので、これら複数の稜線により上記バンパビームの中間突部に対応する位置のクラッシュボックスの耐荷重を、容易な成形性を確保しつつ増大することができ、この結果、変形促進部によりバンパビームの中間突部の潰れ変形をより一層確実に促進させて、衝撃エネルギ吸収性能のさらなる向上を図ることができる。
上記構成によれば、断面十字状のクラッシュボックスにより上下左右方向の衝突荷重に対してバランスよく衝撃エネルギ吸収を行なうことができると共に、車両衝突時にバンパビームの中間突部それ自体を潰れ変形させて、衝撃エネルギ吸収性能をより一層向上させることができる。
なお、本発明の車両の車体構造は、フロント側およびリヤ側の何れにも適用することができるが、以下の実施例においてはフロント側の車体構造を例示して説明する。
上述の各フロントサイドフレーム3,3の前端部には固定フランジ部材4,4を接合固定している。
このサブフレーム8は、パワートレインおよびフロントサスペンションを支持するものであって、該サブフレーム8はフロントサイドフレーム3の下方において車両の前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ8S,8Sと、左右一対のサイドメンバ8S,8Sのフロント側下部において車幅方向に延びるフロントクロスメンバ8Fと、左右一対のサイドメンバ8S,8Sのリヤ側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバ8Rとを、平面視で方形枠に組合せた剛性部材である。
また、上述のサイドメンバ8S,8Sの前端部には固定フランジ部材10を接合固定すると共に、この固定フランジ部材10の前側に複数のボルト13、ナット14(図2参照)を用いて締結される結合フランジ部材11を介して、クラッシュボックス12を設けている。
上記クラッシュボックス18は、図1に示すように、左右一対のフロントサイドフレーム3,3に対応して、左右一対設けられており、これら左右一対のクラッシュボックス18,18間には、車外側としての車両前方側が開口した断面ハット状のバンパビーム19が車幅方向に延びるように取付けられている。
要するに、車外側に開口した断面ハット状のバンパビーム19と、車両前後方向に延設されたフロントサイドフレーム3との間に、クラッシュボックス18を設けたものである。
しかも、上述の断面ハット状のバンパビーム19の中間突部19Cと対応する位置において、該クラッシュボックス18には車幅方向に凸設されて上述のバンパビーム19の中間突部19Cの変形を促進する変形促進部18A,18Aが設けられている。
さらに、上述の変形促進部18A,18Aは、バンパビーム19における中間突部19Cの車幅方向に延びる稜線X,Y(詳しくは、中間突部19Cのリヤ側の稜線X,Y)から上下方向に所定距離L1だけ離間した位置から凸設されるように構成されている。
しかも、図2、図3に示すように、上述の変形促進部18Aは、バンパビーム19の中間突部19Cに対応する位置において車両前後方向に延びる複数の稜線B,C,D,Eを備えている。
このバックアップ部22で上述の変形促進部18Aを車両後方からバックアップすることで、車両衝突時の変形促進部18Aによるバンパビーム19の中間突部19Cの潰れ変形をより一層確実なものにすべく構成している。つまり、該バックアップ部22は中間突部19Cの潰れ変形促進に寄与するものである。
このビード23は、クラッシュボックス18の座屈方向(車両前後方向)と略直交する上下方向に延びて断面が半円形状になるように形成されており、該ビード23はクラッシュボックス18の座屈変形時における起点となって内側に引っ込むような変形を生じさせるものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
この構成によれば、バンパビーム19の中間突部19Cの上下幅Wの範囲内において、変形促進部18Aを凸設させたので、中間突部19Cに対する変形促進部18Aの耐荷重、強度を増大、かつ集中させることができ、これにより上記中間突部19Cの潰れ変形を促進させて、衝撃エネルギ吸収性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、車両前後方向の強度が高いバンパビーム19の中間突部19Cの稜線X,Y部位を避けて上記変形促進部18Aを凸設したので、該変形促進部18Aによりバンパビーム19の中間突部19Cの潰れ変形をさらに確実に促進させて、衝撃エネルギ吸収性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、車両前後方向に延びる複数の稜線B,C,D,Eを設けたので、これら複数の稜線B,C,D,Eにより上記バンパビーム19の中間突部19Cに対応する位置のクラッシュボックス18の耐荷重を、容易な成形性を確保しつつ増大することができ、この結果、変形促進部18Aによりバンパビーム19の中間突部19Cの潰れ変形をより一層確実に促進させて、衝撃エネルギ吸収性能のさらなる向上を図ることができる。
この構成によれば、断面十字状のクラッシュボックス18により上下左右方向の衝突荷重に対してバランスよく衝撃エネルギ吸収を行なうことができると共に、車両衝突時にバンパビーム19の中間突部19Cそれ自体を潰れ変形させて、衝撃エネルギ吸収性能をより一層向上させることができる。
すなわち、断面ハット状のバンパビーム19の中間突部19Cに対応する位置のクラッシュボックス18に、車幅方向に凹設されてバンパビーム19の中間突部19Cの変形を促進する凹形状の変形促進部18Bを一体形成したものである。
しかも、上述の変形促進部18B,18Bは、バンパビーム19における中間突部19Cの車幅方向に延びる稜線X,Y(詳しくは、中間突部19Cのリヤ側の稜線X,Y)から上下方向に所定距離L2だけ離間した位置から凹設されるように構成されている。
また、図4に示すように、上述の変形促進部18Bは、バンパビーム19の中間突部19Cに対応する位置において車両前後方向に延びる複数の稜線G,H,I,Jを備えている。
図4に示すこの実施例においても、その他の車体構造については図1〜図3とほぼ同様である。
この構成によれば、バンパビーム19の中間突部19Cの上下幅Wの範囲内において、変形促進部18Bを凹設させたので、中間突部19Cに対する変形促進部18Bの耐荷重、強度を増大、かつ集中させることができ、これにより上記中間突部19Cの潰れ変形を促進させて、衝撃エネルギ吸収性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、車両前後方向の強度が高いバンパビーム19の中間突部19Cの稜線X,Y部位を避けて上記変形促進部18Bを凹設したので、該変形促進部18Bによりバンパビーム19の中間突部19Cの潰れ変形をさらに確実に促進させて、衝撃エネルギ吸収性能の向上を図ることができる。
この構成によれば、車両前後方向に延びる複数の稜線G,H,I,Jを設けたので、これら複数の稜線G,H,I,Jにより上記バンパビーム19の中間突部19Cに対応する位置のクラッシュボックス18の耐荷重を、容易な成形性を確保しつつ増大することができ、この結果、変形促進部18Bによりバンパビーム19の中間突部19Cの潰れ変形をより一層確実に促進させて、衝撃エネルギ吸収性能のさらなる向上を図ることができる。
すなわち、断面ハット状のバンパビーム19の中間突部19Cに対応する位置のクラッシュボックス18に、車幅方向に凹設されてバンパビーム19の中間突部19Cの変形を促進する凹形状の変形促進部18B,18Bを片側に2つ一体形成したものである。
また、上述の変形促進部18B,18Bは、バンパビーム19における中間突部19Cの車幅方向に延びる稜線X,Y(詳しくは、中間突部19Cのリヤ側の稜線X,Y)から上下方向に所定距離L3だけ離間した位置から凹設されるように構成されている。
しかも、図5に示すように、上述の変形促進部18Bは、バンパビーム19の中間突部19Cに対応する位置において車両前後方向に延びる複数の稜線G,H,I,Jを備えている。
さらに、図6に示すこのクラッシュボックス18も左右略対称、かつ上下略対称に形成されている。
この発明のサイドフレームは、実施例のフロントサイドフレーム3に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、車両の車体構造をフロント側の車体構造に適用した場合について説明したが、リヤ側の車体構造にも適用することができることは勿論である。
18…クラッシュボックス
18A,18B…変形促進部
19…バンパビーム
19A…上側フランジ部
19B…下側フランジ部
19C…中間突部
B,C,D,E…稜線
G,H,I,J…稜線
X,Y…稜線
W…上下幅
Claims (5)
- 車外側に開口した断面ハット状のバンパビームと、車両前後方向に延設されたサイドフレームとの間に、クラッシュボックスが設けられた
車両の車体構造であって、
上記断面ハット状のバンパビームの上側フランジ部から下側フランジ部に跨って上記クラッシュボックスの端部が結合されるように構成されると共に、
上記断面ハット状のバンパビームの中間突部に対応する位置のクラッシュボックスに、車幅方向に凸設または凹設されて上記バンパビームの中間突部の変形を促進する変形促進部が設けられた
車両の車体構造。 - 上記変形促進部が上記バンパビームの中間突部の上下幅の範囲内で車幅方向に凸設または凹設されるように構成された
請求項1記載の車両の車体構造。 - 上記変形促進部が上記バンパビームにおける中間突部の稜線から所定距離離間した位置から凸設または凹設されるように構成された
請求項2記載の車両の車体構造。 - 上記変形促進部がバンパビームの中間突部に対応する位置において車両前後方向に延びる複数の稜線を備えて構成された
請求項1〜3の何れか1に記載の車両の車体構造。 - 上記クラッシュボックスが断面十字状とされ、
上記変形促進部が該クラッシュボックスの上下方向中間部において車幅方向に凸設されて構成された
請求項4記載の車両の車体構造。
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