JP5280011B2 - レジストパターン形成方法 - Google Patents
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Description
本発明は、(A)アクリル樹脂、(B)エチレン性不飽和基を有するモノマー、(C)光重合開始剤、および(D)液温25℃の水100gに対する溶解量が20g以上である溶剤を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物である。
本発明で用いられるアクリル樹脂としては特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アルキルエステル、及びメタクリル酸アルキルエステル等よりなる群から選択される少なくとも1以上のモノマーを構成モノマーとするアクリル系共重合体等が用いられる。
本発明で用いられるエチレン性不飽和基を有するモノマーとしては、特に限定されず、従来公知のものが用いられる。具体的には、多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物(ポリエチレングリコールジアクリレート、(エチレン基の数が2〜14のもの)、ポリエチレングリコールメタクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート(プロピレン基の数が2〜14のもの)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスルトールヘキサアクリレート等)、ビスフェノールΑポリオキシアルキレンジアクリレート(2,2−ビス(4−(アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(アクリロキシジイソプロポキシトリエトキシ)フェニル)プロパン等)、グリシジル基含有化合物にα,β−不飽和カルボン酸を付加して得られる化合物(トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアクリレート、ビスフェノールΑジグリシジルエーテルジアクリレート等)、アクリル酸のアルキルエステル(アクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸ブチルエステル、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル等)等が挙げられ、これらに対応するメタクリレートやメタクリル酸エステル等も挙げられる。これらは単独で使用してもよく、複数組み合わせて使用してもよい。
本発明で用いられる光重合開始剤としては、特に限定されず、従来公知のものが用いられる。具体的には、芳香族ケトン(ベンゾフェノン、N,N′−テトラメチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン等)、ベンゾインエーテル(ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等)、4−ジメチルアミノベンゾイック酸イソアミルエーテル、ベンゾイン(メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等)、ベンジル誘導体(ベンジルメチルケタール等)、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体(2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等)、2,2´−ビス(2−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール、アクリジン誘導体(9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等)、フェナンソレンキノン(9,10−フェナンソレンキノン等)、2,4−ジエチルチオキサントン、4−ジメチルアミノベンゾイック酸イソアミルエーテル、2,2´−ビス(2−クロロフェニル)−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、複数組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る感光性樹脂組成物は、液温25℃の水100gに対する溶解量が20g以上である溶剤を含有することを特徴とする。このような水への溶解性が高い溶剤を配合することにより、感光性樹脂組成物の経時での粘度低下を抑制でき、ひいては安定して厚膜のレジストパターンの形成が可能な感光性樹脂組成物を提供できる。より詳しくは、このような水への溶解性が高い溶剤の存在により、主成分のアクリル樹脂に対する大気中の水分の影響を抑制できる結果、感光性樹脂組成物の粘度が著しく低下するのを抑制できる。
本発明の感光性樹脂組成物に含まれるアクリル樹脂の配合量は、アクリル樹脂およびエチレン性不飽和基を有するモノマーの総量を100質量部として、40〜95質量部とすることが好ましい。アクリル樹脂の配合量が40質量部以上であると、光硬化物が脆くなりにくくなる。一方、アクリル樹脂の配合量が95質量部以下であると、光に対する感度が良好となる。
本発明のレジストパターンの形成方法は、上述した本発明の感光性樹脂組成物を支持体上に塗布し、この支持体を乾燥してからレジスト膜に所定のパターン露光をした後、アルカリ現像液で現像処理し、ポストベイクして形成することを特徴とする。
本発明のタッチパネルデバイスは、一対の透明基板と、一対の透明基板の内側面にそれぞれ設けられた電極と、一対の透明基板の周縁を封止する封止部と、一対の透明基板の間隔を一定に保持するために本願発明の感光性樹脂組成物を用いて形成されたスペーサを備えている。
メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸i−ブチル(IBMA)、およびメタクリル酸(MAA)を混合し(モル比で、MMA/IBMA/MAA=50/25/25)、従来公知の重合法により共重合させてアクリル樹脂を得た。得られたアクリル樹脂の質量平均分子量は、100,000であった。
溶剤をプロピレングリコール−n−プロピルエーテルに代えた以外は参考例1と同様に粘度が600cPの感光性樹脂組成物を調製した。
溶剤を3−メトキシブチルアセテートに代えた以外は参考例1と同様に粘度が600cPの感光性樹脂組成物を調製した。
溶剤を2−ヘプタノンに代えた以外は参考例1と同様に粘度が600cPの感光性樹脂組成物を調製した。
溶剤を酢酸ブチルに代えた以外は参考例1と同様に粘度が600cPの感光性樹脂組成物を調製した。
実施例、参考例、および比較例で調製された各感光性樹脂組成物を、100cc瓶の容器に収容した状態で、25℃の水を0.7質量%添加し、超音波にて30分撹拌後における感光性樹脂組成物の粘度の変化率を試験、評価した。粘度の測定は、キャノンフェンスケ(離合社製、VMC−252)により行った。試験結果を表1に示す。
Claims (3)
- 感光性樹脂組成物をスプレー法、ロールコート法、又は回転塗布法により支持体上に塗布し、乾燥してから所定のパターン露光をした後、現像することにより、前記支持体上にレジストパターンを形成するレジストパターン形成方法であって、
前記感光性樹脂組成物が、(A)アクリル樹脂、(B)エチレン性不飽和基を有するモノマー、(C)光重合開始剤、および(D)液温25℃の水100gに対する溶解量が20g以上である溶剤(ただし、プロピレングリコールモノメチルエーテルを除く。)を含有し、且つ、顔料、ガラス粉末、およびガラスフリットを含有せず、
前記アクリル樹脂が、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アルキルエステル、及びメタクリル酸アルキルエステルよりなる群から選択されるモノマーを構成モノマーとするアクリル系共重合体であることを特徴とするレジストパターン形成方法。 - 前記感光性樹脂組成物100質量%に対し、0.7質量%の水を添加した時に、添加前と添加後の感光性樹脂組成物の粘度変化率が30%以下であることを特徴とする請求項1記載のレジストパターン形成方法。
- 前記溶剤が、プロピレングリコール−n−プロピルエーテルである請求項1又は2記載のレジストパターン形成方法。
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